『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘と、『ゆれる』『夢売るふたり』などの西川美和監督が初タッグを組んだ『永い言い訳』。10月19日(現地時間)、第11回ローマ国際映画祭のオフィシャルセレクションとして招待された本作の公式上映が行われ、本木さんと西川監督がそろって登場した。あの有名野球選手と同じ読みを持つ、人気作家・津村啓こと衣笠幸夫(きぬがささちお)。妻・夏子が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受けるが、幸夫は涙を流すことさえできず、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできなかった。そんなある日、妻の親友の遺族――トラック運転手の夫・陽一とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから、幼い彼らの世話を買って出る…。本作のヨーロッパプレミアともなった今回のローマ国際映画祭。レッドカーペットで、上映への期待を問われた西川監督は、「文化も違いますし、どのように主人公の人物像を捉えられるのかということが、半分怖いような気持ちです」と緊張の面持ちで語っていた。だが、監督の心配は杞憂に終わり、上映会場400席は満席に、終映後も場内から割れんばかりの拍手が鳴りやまなかった。また、上映後、登壇した本木さんは、「イタリア語で挨拶をしようと思っていましたが、映画に夢中になってしまい、すっかり忘れてしまいました」と茶目っ気たっぷりに挨拶。「こんなに自分の国とは離れた場所で上映されて、皆さんが物語に集中してくださっている、映画がつないでくれるものというのは、素晴らしいものだなと改めて実感しました」と語り、「上映の機会をくれた映画祭の皆さん、遅い時間にも関わらず、映画をご覧になってくださった皆さんに本当に心から感謝いたします。いい記念になりました」と感無量の様子で謝辞を述べた。また、西川監督との仕事について聞かれた本木さんは、「だいたいの方が、見られたくない感情を暴き出す作風の監督だと思っていると思いますが、今回そんな西川さんが絆が壊れていく話ではなく、そこから他者とつながっていき、人間が変わっていくきっかけが生まれるという優しさが加わったところが新鮮に思えたので、ご一緒してとてもよかったと思っています」と、監督への熱い思いを吐露。すると、初タッグで長期間の撮影をともにしてきた主演俳優の温かい言葉に、西川監督が思わず涙を浮かべるひと幕もあった。本作は一般市民が審査を行う同映画祭で、日本映画唯一の招待作品となっており、現地時間22日に発表される最高賞にあたる観客賞にも大きな期待がかかっている。『永い言い訳』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年10月20日「ぴあ」調査による2016年10月14日、15日のぴあ映画初日満足度ランキングは、『ゆれる』『夢売るふたり』などの西川美和監督が自らの小説を映画化した『永い言い訳』がトップに輝いた。その他の画像本作は、本木雅弘を主演に迎え、妻を突然のバス事故で失うも、涙を流すことができなかった人気作家の主人公・衣笠幸夫が、同じ遺族との触れ合いを通して人生を取り戻していく様を描いた作品。これまでも西川監督の作品は、鋭い人間描写が高く評価されてきたが、本作でも出口調査では「人間のきれいな面も汚い面もきちんと描かれていた」「淡々と進んでいるように見えて、感情の揺れがすごくて引き付けられた」「共感する部分もあればどこかで否定したくなる部分もあった。心の奥に語りかけてくる映画」「幸夫のだめな部分、情けない部分に加え、激しさ、怒りが表現されるたびに引き込まれた」など丁寧な心理描写にコメントが集まった。幸夫は、同じバス事故の遺族の幼い兄妹、真平と灯(あかり)の面倒をみることで、これまでにない幸福感を味わう。しかし一方で、自身の愚かさにも気付いていく。そんな幸夫の言動は、特に男性の観客から共感を得たようで、「主人公の都合のいい行動も、理解できてしまった」(23歳、男性)、「主人公のダメ男っぷりは、世の男性には少なからず共通するところがあるのでは?と思い、自分自身を戒めたくなった。自分を大切にしてくれる人を大切にしなければならないと心から思わされた」(28歳、男性)といった声が聞かれた。兄妹との出会いにより、幸夫が人生観を変化させていく一方で、兄妹もまた、母を亡くした悲しみを抱えながらも、少しずつ成長をしていく。そんな兄妹には、子役の藤田健心と白鳥玉季が扮しており、観客は「子供の視点も上手く表現され、子役もとても良かった」「子役の演技が素晴らしい。自然で心に残る」「重いテーマの中で、子役の女の子(白鳥)の演技が大人と対照的で目立っていた」などの感想を寄せた。なお、満足度ランキングは、人気を博したSFロボットアニメの劇場版『ゼーガペインADP』が2位に、大ヒットSFアクション・コミックを3DCGアニメで映画化した『GANTZ:O』が3位に入っている。(本ランキングは、10/14(金)、15(土)に公開された新作映画6本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『永い言い訳』公開中
2016年10月17日『ゆれる』『夢売るふたり』の西川美和監督が、直木賞候補となった自らの小説を本木雅弘を主演に迎えて映画化した『永い言い訳』。このほど、本木さん演じる妻を亡くした主人公の幸夫が、同じく妻と母を亡くした大宮家で初めて留守番を任される本編シーンの映像が解禁。幼い保育園児に、すっかり翻弄されていることが分かった。テレビにも出演する人気作家の津村啓こと本名・衣笠幸夫(本木さん)は、長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)が親友のゆき(堀内敬子)とともに、旅先のバス事故で亡くなったという知らせを受ける。だが、世間に対し、「妻を失った悲劇の主人公」を装うことしかできない幸夫は、ある日、ゆきの遺族と出会う。妻の死に憔悴し切ったトラック運転手の父親・大宮陽一(竹原ピストル)と、母を亡くした幼い兄妹。幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだしたかに思えたが…。アカデミー賞外国語映画賞を受賞するなど、大きな話題を呼んだ『おくりびと』から、7年ぶりの映画主演となる本木さんを中心に、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里など、屈指の実力派俳優が脇を固め、ひとときも見逃せない緊張感と、人間のずるさや滑稽さ、そして温かさを描き出した本作。今回は、本木さん演じる人気作家の幸夫が、団地暮らしの大宮家の長女・灯(白鳥玉季)と過ごす初めての留守番シーンが公開された。母を亡くした大宮家の子どもたちは、中学受験を控えた小5の長男・真平(藤田健心)と、保育園に通う妹・灯の2人兄妹。それまで幸夫は、幼い子どもたちと関わる機会などなく、接し方もまるで分からない。初めて面倒を見ようとするも、距離感の取り方がどうも難しい様子。恐る恐る灯に話しかけてみても、灯の反応は冷たく、幸夫の買ってきた親子丼を少し口にしたかと思えば、すぐにテレビの前に座ってしまう。そして、灯のお気に入りのアニメ「ちゃぷちゃぷローリー」がはじまると、もう幸夫の声は聞こえない。なんとかして灯とコミュニケーションをとろうと懸命に話しかけるも、無視され続ける幸夫…。子ども相手にすっかり翻弄される本木さん演じる幸夫の、ちょっぴり悲壮感が漂う(?)姿が印象的なシーンとなっている。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月12日本木雅弘が7年ぶりの主演映画で、西川美和監督と初タッグを組むことでも話題の『永い言い訳』。本木さんが妻役の深津絵里と21年ぶりの再共演を果たし、さらに黒木華、池松壮亮ら錚々たる俳優陣でも注目を集める本作に、豪華な面々がカメオ出演を果たしていることが分かった。人気作家の津村啓こと本名・衣笠幸夫は、妻・夏子が旅先で不慮の事故に遭い、親友・ゆきとともに亡くなったと知らせを受ける。まさにその時、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできなかった。そんなある日、妻の親友の遺族――トラック運転手の夫・陽一とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだしたかに見えたが…。妻・夏子(深津さん)を突然の事故で亡くした幸夫(本木さん)。テレビのクイズ番組などにも出演するイケメン人気作家に起こった不幸は、メディアでも大きく取り上げられていた矢先、安藤奈緒美と名乗る幸夫の学生時代の同級生から電話がかかってくる。幸夫はいつものように電話に直接出ることはなく、留守番電話に切り替わり、吹き込まれた奈緒美からのメッセージに耳を傾けるが…。その電話から聴こえる声の主は、実は先の朝ドラ「とと姉ちゃん」での好演も記憶に新しい名女優・木村さん!艶っぽく優しげな彼女の声が語る、そのメッセージの内容にはご注目。また、夏子と共に事故で亡くなったゆき(堀内敬子)の夫・大宮陽一(竹原ピストル)が、ひとりトラックの中で、事故の遭った日、ゆきから残されていた留守番電話の最後のメッセージを消去できず繰り返し再生しては泣き崩れるシーン。陽一が車中で流しているラジオ番組は、なんと現在もオンエア中であるTBSラジオの人気番組「東京ポッド許可局」。実際に番組の中でパーソナリティを務める、お笑い芸人のサンキュータツオと、近年俳優としても注目されるマキタスポーツ、プチ鹿島の軽快なトークは、映画のためだけに収録した秘蔵音声だ。そこかしこに隠されたキラリと光るサプライズ、ぜひ映画本編でもチェックしてみては。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月11日『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎え、直木賞候補となった小説を映画化する『永い言い訳』。この度、本作が10月13日(木)に開幕する「第11回ローマ国際映画祭」の“OFFICIAL SELECTION”に招待されることが決定。なお日本映画としては、唯一の招待となっている。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにそのとき、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、妻の親友の遺族、トラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすのだが…。本作は、ひとを愛することの「素晴らしさと歯がゆさ」を描ききった、観る者すべての感情をかきみだすかつてないラブストーリーとなっている。2006年に創設されたローマ映画祭は、ローマ市の全面的なバックアップで一般市民が審査を行う市民参加型の映画祭。過去には、前田敦子主演作『Seventh Code セブンス・コード』の黒沢清監督が最優秀監督賞を受賞、三池崇史監督の『神さまの言うとおり』がコンペティション部門に出品されている。すでに、米アカデミー賞の前哨戦ともいわれる北米最大規模の映画祭「第41回トロント国際映画祭」で出品され、「第21回釜山国際映画祭」にも招待が決定しており、海外でも注目を集める本作。今回の本映画祭においては、7名の選定委員の満場一致より選出されており、観客賞獲得の期待が高まっているようだ。なお、主演の本木さんと、原作者であり脚本と監督も手掛けた西川美和は、10月16日(日)にローマに向け出発。現地18日午後、フォトコールや記者会見の後、夜にはレッドカーペット&上映に参加する予定だ。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月03日本木雅弘が『おくりびと』以来、7年ぶりの映画主演で、『ゆれる』『夢売るふたり』の西川美和監督と初タッグを組む『永い言い訳』。このほど、本作をいち早く鑑賞した多くの人々が、その儚げで愛らしい様子に称賛を送ってやまない子どもたちの新場面写真が初公開。初めて子役の演出を手がけた西川監督からもコメントが到着した。本作は、直木賞候補となった西川監督の同名小説を自ら映画化。主人公の、妻が亡くなっても泣けない小説家・津村啓こと衣笠幸夫役の本木さんをはじめ、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里など、屈指の実力派俳優が集結。ひとときも見逃したくない緊張感とちょっぴり辛口なユーモアをはらむ、優しさと希望にあふれた物語を描き出す。そんな本作で早くも注目を集めているのが、本木さん演じる幸夫が世話を買って出る、同じく妻を事故で亡くした大宮陽一(竹原ピストル)の長男・真平役の藤田健心と、長女・灯役の白鳥玉季の圧巻の表現力。今回初めて、子どもたちの起用と演出に挑戦したという西川監督は、これまでの作品では、大人しかいない現場で無駄のない撮影を進めてきたのに対し、初めて子どもたちと仕事をした現場でどんな違いがあったのかを語っている。もともと「子どもたちを虚構の世界に引きずり込み、何かを強いるのはきついことだと思っていたんです」と西川監督。「実際には体験もしていないことを想像して、涙を流させたり、芽生えてもいない負の感情をむき出しにさせたりするのは、異常な人間性に導くような気がして苦手意識がありました」と胸の内を吐露。「撮影が長くなれば電池も切れるし、なだめたりすかしたりも大変ですよね。でも、そうやって葛藤する私を、彼らはあっという間に飛び越えて、体も精神も成長していく。自分がいかに力ない存在かということを認識しながら、大人が子どもと関わることの豊かさを痛感しましたし、反面、こんなに笑ったり叱ったりの多いにぎやかな現場を経験したのも初めてでした」と、9か月に及ぶ撮影での彼らの成長をふり返っている。本作では、自然な子どもらしさを追求するため、なるべく演技経験の少ない子どもたちが抜擢されたが、中学受験を控え、微妙な年ごろに差し掛かった小学校高学年の真平を演じた藤田さん、あどけなく天真爛漫な妹・灯を演じた白鳥さんは、それぞれ類まれなる才能を発揮し、観る者の多くを魅了する。なお、白鳥さんは、先日まで連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に坂口健太郎演じる星野武蔵の娘・青葉役で出演しており、高い評価を得ている。この子どもたちと、本木さんやお父さん役の竹原さん、大宮一家と出会う科学館の学芸員・鏑木役の山田さんが創り上げる豊かな時間は、忘れがたい映画体験となるはずだ。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月26日現在開催中の第41回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門に出品されている本木雅弘主演、西川美和監督の『永い言い訳』。現地での上映を17日(土)と18日(日)に控える中、『日本のいちばん長い日』で本木さんと共演した役所広司、西川監督作品『ゆれる』の香川照之、『夢売るふたり』の松たか子ら錚々たる俳優陣や、各界の著名人から、嵐のような絶賛コメントが続々と到着していることが分かった。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が親友(堀内敬子)とともに旅先の事故で亡くなったと知らせを受けても、“悲劇の主人公”を装うことしかできなかった。まさにそのとき、幸夫は不倫相手(黒木華)と密会中だった。そんなある日、妻の親友の遺族、トラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすが…。トロント国際映画祭に続き、10月6日より開幕する第21回釜山国際映画祭「A Window of Asian Cinema」部門に招待されることも決定した本作。『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』など、その唯一無二のストーリーテリングと、容赦のないリアルな人物描写で高い評価を得てきた西川監督の最新作として、さらに『おくりびと』以来、7年ぶりの本木さんの主演作として注目度が急上昇している中、各界から絶賛コメントが続々到着している。■役所広司(俳優)類型的な登場人物に、ありきたりな設定を与え、ありきたりな感情を説明的に語らせる、そんな映画の真逆をいく西川監督作品。今作も先が読めない、人間の本性にカメラを向け、夫婦、親子、大人、子どもたちについて深く考えさせられました。それにしても、子どもの声音(こわね)、澄んだ瞳に映画の力を感じました。■香川照之(俳優)死が、残った生にもたらすものとは何か。西川美和は、最果ての状況下での人間のエゴを、渇いたキャンバスに次々と投げつけていく。ここにまた1つ、彼女の心の闇が陰鬱に炙り出された傑作が産み落とされた■松たか子(女優)妻の残像が、夫の生活を包み込んでいるように見えたり、それが薄まって見えてきたり、何とも言えない緊張感でした。そして終盤、夫が「コトバ」に向かうときの姿が、西川さんに見えてしまいました。何故? 今度、教えてください。■広末涼子(女優)心に刺さる映画でした。光も音も美しい映画でした。胸を締めつけられる…愛する人を抱きしめたくなる映画です。■大久保佳代子(オアシズ/タレント)「強い人はちゃんと泣くの」という言葉にホッとした。私も泣けないほうだから。後悔はしたくないから、泣いても泣かなくても人と向き合うことに怠けちゃダメだと思った。■西加奈子(直木賞作家)誰だって、どんな人間だって、ひたむきに生きるチャンスがあるのだ!■佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)私たちは夫婦関係にも親しい人の死にも、完ぺきを求めすぎなのかもしれない。見終わってそう思った。リアルな生を取り戻せる、そんな希望を感じさせる傑作。■久米宏数カット出演の深津絵里の鋏さばきが、最後まで脳裏から離れない。西川美和監督の映画さばきが全編を束ねている。画面からレトルトカレーの香りが漂ってくる不思議。■箭内道彦(クリエイティブディレクター)自分の弱さを知らされる映画に出逢うのは辛い。でもこの作品が愛おしいのは、作り手が自らの弱さを隠そうとしないからだろう。俳優も、監督も。幸せな夫という名の主人公。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月14日米アカデミー賞の前哨戦ともいわれる北米最大規模の映画祭、第41回トロント国際映画祭に出品される本木雅弘主演、西川美和監督の『永い言い訳』。このほど、さらに10月6日より開幕する第21回釜山国際映画祭「A Window of Asian Cinema」部門に招待されることが決定。西川監督は、アジア最大級の本映画祭に初めて参加することになった。妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、亡くなった人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)。だが、まさにそのとき不倫相手の編集者(黒木華)と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、同じく亡くなった妻の親友の遺族、トラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る――。西川監督が『おくりびと』以来7年ぶりに映画主演を務める本木さんを中心に、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里ら、屈指の実力派俳優とともに贈る、観る者すべての感情をかき乱すラブストーリーとなる本作。今回、1996年の創設から近年に至るまで、急速に規模を拡大、成長している釜山国際映画祭への招待が決定。2015年は、75か国302作品が上映されており、日本映画では是枝裕和監督『海街diary』がガラプレゼンテーションで、そのほか黒沢清監督『岸辺の旅』、行定勲監督『ピンクとグレー』、橋口亮輔監督『恋人たち』など、話題作ばかり20作品が上映。また、年間を通してアジア映画業界に与える多大な貢献を称える「アジアン・フィルムメーカー・オブ・ザ・イヤー賞」をスタジオジブリが受賞した。その一方、2014年には釜山市の映画祭への政治介入が問題となり、一時は存続が危ぶまれたことも。しかし、それに対して全世界の映画人が反発、昨年「I Support BIFF」と題した支援キャンペーンが展開され、今年5月に晴れて本映画祭の実施が決定した。その支援者の中には、西川監督やその師匠にあたる是枝監督も名を連ねている。西川監督は、10月8日に釜山へ向け出発、現地9日での上映に登壇し、Q&Aを行う予定だ。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月07日『おくりびと』以来、7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎えて贈る映画『永い言い訳』が、この度「第41回トロント国際映画祭」スペシャル・プレゼンテーション部門に出品されることが決定した。突然のバス事故で長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)を失い、独りになった人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木さん)。冷め切った仲だった妻の死に涙すら流すことができない彼が出会ったのは、同じ事故で最愛の母を失った幼い兄妹とトラック運転手の父親。ふとした思い付きから兄妹の世話をすることになった幸夫は、これまで感じたことのない生きがいを手にし、幸福に満たされていくのだが…予期せず家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか――。本作は、『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、直木賞候補となった自らの小説を映画化する最新作。主人公の幸夫役の本木さんを始め、キャストには竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里など、屈指の実力派俳優が脇を固めている。9月8日よりに開幕される今年の「トロント国際映画祭」。本映画祭はノン・コンペのため、観客賞(Grolsch People’s Choice Award)が最高賞となり、過去には『ルーム』『それでも夜は明ける』などアカデミー賞受賞作品が多数受賞している。今回の決定を受け、本映画祭のプログラミングディレクターは「とても感動的なこの映画を招待することができてうれしい」とコメント。また西川監督にとっては、前作の『夢売るふたり』に続き、今回が2度目のトロント、同部門への出品。西川監督は、「多くのジャンルの映画をアグレッシブに紹介してくれる、トロント国際映画祭でワールドプレミア上映を行えることを誇りに思います。長い時間、共に作品作りに力を尽くしてくれた多くの人たちに感謝したい」と喜び、「この映画祭を扉として、少しでも遠くまで作品を届けて行けるきっかけを掴めれば良いなと思います」とコメントを寄せている。なお、西川監督は9月16日(金)にトロントへ向け出発し、現地での上映は17日と18日に予定されている。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年08月17日ミュージカル『王家の紋章』の初日特別カーテンコールが5日、東京・帝国劇場で行われ、メンフィス役の浦井健治、キャロル役の新妻聖子、イズミル役の宮野真守ら公演メンバーが登場した。同作は、1976年から現在まで連載が続き、累計発行部数4,000万部を誇る同名漫画を原作とした新作ミュージカル。『エリザベート』『モーツァルト!』などの人気作を手がけるシルヴェスター・リーヴァイが音楽を担当した。公演は東京・帝国劇場にて8月5日~27日。カーテンコールで登場した浦井が同作の再演を発表すると、会場は大きな拍手に包まれた。浦井が「2017年4月に東京・帝国劇場、5月に大阪」と、用意していたチラシを衣装から取り出して見せると、宮野が「できる子だね!」と合いの手を入れた。新妻は「王家の紋章という名作が大好きで、長らくいただいていた幸せをなんとかステージ上で返していければと思います」と原作への愛を語る。「こんなにゴージャスなコスチュームも着せていただいて、もう死んでもいいです。死なないけど、死んでもいいくらい幸せです」と深く喜びを表した。人気声優として活躍している宮野は「子役の頃からずっと活動をしていて、帝劇でミュージカルを見て目指したというのもあって、なかなかうまくいかない時もあったんですけど、今こうして、最高のメンバーで最高の作品でこの場所にいるのは、嬉しいし不思議だし、大きな一歩だと思っています」と感動。「皆さんの拍手のおかげで幸せな気持ちでいっぱいです」と客席に感謝した。また、この日は作曲のリーヴァイも登場。「すべてとっても素晴らしかった!」と日本語で称賛の言葉を贈った。浦野は「本当に暑い夏が始まります。ぜひとも応援よろしくお願いします」と客席に語りかけ、その場で見守っていた原作の細川智栄子と芙~みんの姉妹に「40年間、人生をかけた少女漫画を我々に託してくださって、ありがとうございます」と頭を下げた。
2016年08月05日「バナナマン」の2人が吹き替え声優を務める映画『ペット』。いよいよ来週に日本公開を控えた本作から、大人気声優の宮野真守と梶裕貴が吹き替えを担当した鷹とモルモットの初絡み映像が到着した。大好きな飼い主ケイティと不自由ない生活を送っていたマックスの生活は、ケイティが毛むくじゃらの大型犬デュークを保護して連れて帰って来た瞬間から一変! お互いに自分が優位に立とうと奮闘する中で、ある事件をきっかけに2匹は都会という荒野で迷子になってしまう! 果たしてマックスたちは、ケイティが帰宅するまでに家に帰ることができるのか…!?本作は、全世界で空前の大ヒットとなった映画『ミニオンズ』の“ミニオン”を生み出したイルミネーション・エンターテインメントと、ユニバーサル・スタジオが再びタッグを組んだ最新作。「飼い主が留守にしている時、ペットたちは一体どんなことをしているのだろう?」誰もが一度は考えたことがある“ペット”たちの裏側の日常を、ユーモラスに描き出している。日本語吹き替え版には、各方面で活躍する豪華キャストが集結していることでも話題。テリア混ざりの雑種犬・マックス役、ずんぐりむっくりしたのろまな犬・デューク役には、それぞれ「バナナマン」の設楽統、日村勇紀。マックスの飼い主で思いやりに溢れたケイティ役に佐藤栞里、マックスとデュークを救うために仲間たちをひとつにまとめる姉御肌の猫・クロエを女優の永作博美が担当。さらに、小さな生き物を見ると食欲が抑えられない鷹・タイベリアス役に宮野さん、忘れっぽくて愉快で陽気な小さなモルモット・ノーマン役に梶さん、元気で可愛いポメラニアン・ギジェット役に沢城みゆき、ニューヨークシティの下水道に住む、飼い主に捨てられたペット集団のリーダーウサギ・スノーボール役の中尾隆聖も参加している。イルミネーション作品に数多く参加しており、『ミニオンズ』に引き続き本作にも出演する宮野さんと、本作がイルミネーションシリーズ初参加となる梶さん。これまでも「東京喰種トーキョーグール」「七つの大罪」「デュラララ!!」など、共演作が注目を集めてきた2人だが、今回の2人の役どころは、宮野さん演じる鷹のタイベリアスが、梶さん演じるノーマンを食べたくて食べたくて仕方がない…。出演決定時、「僕も梶くんを食べたくて食べたくて仕方がないので、等身大で演じたいと思います(笑)」と語っていた宮野さん。そんなユニークな関係性が各所で話題を呼んでいる。このほど到着したのは、マックスとデュークを探すために集まったギジェット、クロエなどの仲間たち。日頃からマックスに助けてもらっていたことで、次は自分たちが助ける番だと心をひとつにする重要なシーン。しかしそこへノーマンが床下から飛び出し、「マックスを助けに行くぞー!」と同行することを宣言するも、タイベリアスに捕まり、文字通り鷲掴み状態に!大きな口を開けてノーマンを食べようとし万事休すかと思いきや、ギジェットが透かさず注意をしたことで食べられずに済んだノーマン。目を見開きながら「ちっこくて可愛いィィッー」と、食べたい気持ちが丸見えながら必死でその気持ちを抑えるタイベリアスに対し、そんなことに全く気付いていないノーマンは「この鳥好きだよ! クレイジーだけどね」と、そんな2匹の絡みが笑いを誘うシーンに仕上がっている。さらに同時上映には、ミニオンたちが最高の○○○を手に入れるため、お小遣い稼ぎに奮闘する、短編アニメーション『ミニオンズ:アルバイト大作戦』も公開される。『ペット』は8月11日(木・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年08月04日女優の白石まるみ(53)と長女でタレントの守永真彩(24)による親子コンビ・VM(ダブルエム)が1日、都内で行われた「キングオブコント2016」の予選1回戦に出場したが、惜しくも突破はならなかった。白石は銀の全身タイツに赤いTバック、守永は部屋着風のラフな衣装で登場。過去に白石が出演していたTBSドラマ『スチュワーデス物語』でのセリフ「やるっきゃない」を取り入れたネタを披露した。出演後、白石は「セリフ間違えたりいろいろあったんですけど、今までで最高のパフォーマンスができた」と晴れやかな表情。守永も「今までの中で1番よかった。自分たちの中では100%出した」と話し、「伸びしろを残しての80点。あと20点は2回戦で頑張りたい」と2回戦に意欲を見せていたが、1回戦敗退となった。この結果に、白石は「女捨挑戦しまたが、残念です。また一から出直そうと思います。こうなったら来年もチャレンジします」と早くもリベンジ宣言。守永も「母がやる気マンマンなので、来年に向けてネタ作りに励みます」と意気込んでいる。今年で9回目となる「キングオブコント」は、プロアマ問わずコント日本一を決めるコンテスト。1回戦は7月4日から8月2月まで東京、大阪などで開催。8月8日より2回戦に突入し、9月8・9日に準決勝、そして、決勝となる。決勝は今秋予定で、その模様はTBSにて生放送される。
2016年08月01日女優の白石まるみ(53)と長女でタレントの守永真彩(24)による親子コンビ・VM(ダブルエム)が1日、都内で行われている「キングオブコント2016」の1回戦に出場した。白石は銀の全身タイツに赤いTバック、守永は部屋着風のラフな衣装で登場。過去に白石が出演していたTBSドラマ『スチュワーデス物語』でのセリフ「やるっきゃない」を取り入れたネタを披露した。ネタ終了後、白石は「女を捨ててみました」とコメント。守永が「Tバックはきたいって言ったのは母から。『これだけだとインパクト足りない。何がいいかな、Tバックはこう!』って」と明かすと、「ワンポイントが必要かなと思って」と話した。また、「これ(Tバック)はいているだけで安心感がある。堂々と歩ける気がする」と言うと、守永は思わず「堂々と歩かないでほしい。ここだけにして!」と突っ込んだ。ネタは2人で考え、変更を繰り返し、おととい最終決定したという。白石は「すごい緊張しました。2分間が長く感じた。でも楽しかったです」と感想を述べ、「セリフ間違えたりいろいろあったんですけど、今までで最高のパフォーマンスができた」と晴れやかな表情を見せた。守永も「お笑いっておもしろいなと思いました」と楽しんだようで、「今までの中では1番よかった。自分たちの中では100%出した」と話し、「伸びしろを残しての80点」と自己採点。「あと20点は2回戦で頑張りたい」と2回戦への意欲を示し、「今しか言えない。落ちたら言えないんだよ!」と語った。また、守永は「せっかくこれを編み出したならまたやりたい」とお笑い継続に意欲。白石も「1回で終わらすのはもったいないんで、とりあえずこの格好でちょっと営業しようかな」と話すと会場から笑いが起こり、守永も「ちょっと稼いで終わりたいよね!」と同調していた。VMの1回戦の結果は、今夜発表される。
2016年08月01日『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、名優・本木雅弘とタッグを組み贈る最新作『永い言い訳』。このほど、妻を失って初めて、誰かのために生きる幸せを知った主人公の姿をとらえた場面写真が一挙に解禁となった。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにその時、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。ある日、幸夫は、妻の親友の遺族であるトラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会う。子どもを持たない幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出るのだが…。このたび解禁された場面写真は、葬儀の場で険しい顔を見せる幸夫や、幸夫が陽一とその子どもたちと新しい関係を築いていくシーンなど、印象的なものばかり。中でも、兄・真平の塾の帰りを待つ間、一緒に夕飯の準備をしてカレーを分け合う妹・灯との食事風景や、受験勉強に行き詰まって弱音を吐く真平を、優しく元気づけ、“ゆびきりげんまん”でいじらしい約束をする姿など、子どもたちと仲睦まじく過ごす幸夫の表情の柔和さには、本当の親子のような空気を感じずにはいられないほど。少しずつ一緒の時間を過ごしながら、陽一の家族に確かな存在感を確立し、子どもたちにとってもかけがえのない人物になっていく幸夫。“疑似”家族へ愛を抱き、それを表すことを通じて人間らしさを取り戻していく幸夫に訪れる運命とは…?妻を亡くした男と母を亡くした子どもたちの不思議な出会いから、「あたらしい家族」の物語が動きはじめる本作のテーマを、如実に写し出す場面写真ばかりとなっている。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月19日先日、劇場版アニメ3部作の最終章となる『亜人 -衝戟-』が、9月より3週間の期間限定公開されることが発表されたが、この度、本作の主題歌を主演・宮野真守の新曲「The Birth」が起用されることが決定。なお、宮野さんは劇場アニメで主題歌を歌うのは今回が初となる。「これが、カウントダウン開始の合図だ」第2ウェーブ ―― “浄化”が始まった。リストの順番通りに殺されていく要人たち。だが、日本政府は断固としてテロリストには屈しない姿勢を貫く。水面下で動く、警察、対亜特選群、自衛隊、米国国防総省、そして、亜人管理委員会役人・戸崎と高校生亜人・永井圭。「第2ウェーブの終了とともに、我々は次のウェーブへとコマを進める。第3――それが、最終ウェーブだ」圭は、亜人である佐藤を無力化するための策を練るが、彼の気付かぬところで計画は綻びを見せ始めていた…。ついに動き出した、亜人過激派集団。史上最悪最凶のテロリスト・佐藤の真の狙いとは ――? 佐藤を止めるのは、誰だ。決して死なない新人類・“亜人”と、それを追う日本国政府、 両者の戦いを本格的なアクションと緻密な心理描写で描く 大ヒットコミック「亜人」。本作は、昨年公開の第1部『亜人 -衝動-』、今年5月に公開された『亜人 -衝突-』に続く劇場アニメ3部作の最終章だ。キャストには、主人公・永井圭役の宮野さんのほか、細谷佳正、福山潤、大塚芳忠、平川大輔、櫻井孝宏、小松未可子、鈴村健一、森川智之ら豪華な声優陣が集結している。そして今回併せて本作の予告編も到着! 日本最高峰の3DCG技術を誇るポリゴン・ピクチュアズが制作した3DCGの激しいバトルシーンがひと足先に堪能できる映像には、今回決定した宮野さんの楽曲も一部収められている。今回の決定に宮野さんは、「亜人シリーズのクライマックスで、この様な機会をいただき、感無量です」と喜び、「圭として生きてきた僕だからこそ書ける想いを、歌詞に込めました。死ねない亜人である圭の生き様、覚悟、願い…劇場版最終章と共に、この歌『The Birth』からも感じていただけたらと思います」とメッセージを寄せていた。すでにキャスト登壇の完成披露上映会に抽選で招待など、豪華3大特典付き第2弾全国共通前売券の発売も開始されている本作。完成披露上映会には、宮野さんや平川さんも出演予定。トークショーも繰り広げられるとのこと。『亜人 -衝戟-』は9月23日(金)~10月13日(木)3週間完全限定公開。(cinemacafe.net)
2016年07月16日『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘をはじめ、深津絵里、竹原ピストル、池松壮亮、黒木華らで贈る西川美和監督の最新作『永い言い訳』。このほど、西川監督が文芸誌「月刊ジェイ・ノベル」にて連載する「映画にまつわるXについて」から、自身の小説が原作となった本作の製作エピソードを集めた「映画『永い言い訳』にまつわるXについて」が電子書籍限定で発売されることになった。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友(堀内敬子)とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにそのとき、不倫相手の編集者・福永(黒木華)と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、妻の親友の遺族であるトラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、むなしかった毎日が輝き始めるのだが…。本書は、若手実力派から注目の個性派まで、日本を代表する俳優陣が集った本作について、西川監督の苦悩と人間味があふれ出す出色のエッセイ。文芸誌「月刊ジェイ・ノベル」の連載「映画にまつわるXについて」より全10編を抜粋し、メイキング写真の数々とともに、スタッフや俳優たちとの人間関係、“師匠”是枝裕和監督との新事務所設立などにまつわるエピソードを公開する。また、本作撮影期間中に「獣のような七十五歳のカメラマン」や、「開始二時間でネジがぶっ飛ぶ五歳児」、「自意識のマトリョーシカ人形のような俳優」たちに囲まれながら苦闘した様子にも触れられている。西川監督が「こんなにも自分が信じられなくなった経験は、監督になって以来初めてだった」とふり返る、本作の製作過程。彼女がひとつひとつの出来事をどう感じ、どう向き合い作品を完成させたのか。ここでしか知ることのできない“人間・西川美和”のリアルに迫る全10編をチェックしてみては?「映画『永い言い訳』にまつわるXについて」は「ジェイノベル・プラス」(実業之日本社)にて配信中(試しよみも配信中)。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月07日『ゆれる』『夢売るふたり』の西川美和監督が本木雅弘を主演に迎えた映画『永い言い訳』の予告映像が公開され、劇中挿入歌を手嶌葵が歌うことが発表された。本作は直木賞候補となった西川監督自らの小説を基に、“妻が死んでも泣けなかった男”の喪失と再生を描いた人間ドラマだ。『永い言い訳』/予告映像が公開本作の主人公は人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木)。妻を不慮の事故で亡くすが、そのとき不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできずにいた。そんなある日、妻と一緒に亡くなった妻の親友の夫・陽一とその子供たちに出会った幸夫は、幼い彼らの面倒を見る中で、虚しかった日々に輝きを取り戻していく。映像には、遺骨を抱いた幸夫が神妙な表情でマスコミの前に登場するも、車中で髪型を気にする遺族らしからぬ姿や、遺族への説明会で陽一と出会い、彼の子供たちと過ごす穏やかな幸夫の表情が映し出される。しかしそんな日々も束の間、「ちゃんと泣きましたか」と問われた幸夫は言葉に詰まってしまう。妻が死んでも“泣けなかった”幸夫は、他人に八つ当たりしたり、カメラマンに暴言を吐いたりと、複雑な思いを露にしていく。映像の終盤には、どうしようもない幸夫の感情を包み込むように優しく、手嶌が歌うオペラ楽曲『オンブラ・マイ・フ』が流れてくる。西川監督は「冬の夜の澄み切った空気のような手嶌版『オンブラ・マイ・フ』は全てを洗い流し、主人公を再出発に導いてくれる見事な“最終兵器”となってくれたと感じています。自分が作った映画なのに、手嶌さんの声が聴こえ始めるとあやうく涙腺が緩みそうになるので、たいへん危険です」と語る。一方、手嶌は「ご依頼を頂いた時は、まさかオペラの曲だなんて!と正直驚きましたが、私なりに大切に歌わせていただきました。たくさんの方にご覧になっていただきたいなと思います」とコメントを寄せている。『永い言い訳』10月14日(金)全国ロードショー
2016年05月31日本木雅弘が『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演として、妻を亡くした作家役に挑む『永い言い訳』。『ゆれる』『夢売るふたり』の西川美和監督自らによる小説の映画化で話題を呼ぶ本作から、手嶌葵の歌声に彩られた、切なく歯がゆい予告映像が初解禁された。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、旅行に出かけていた妻・夏子(深津絵里)が、事故で、親友とともに亡くなったという知らせを受ける。まさにそのとき、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、妻の親友の遺族である一家、トラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会う。ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出たことで、子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすのだが…。『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』での演技が高い評価を得て、昨年度「日本アカデミー賞」最優秀助演男優賞など各賞を受賞した本木さんは、国内外の映画賞を総なめにした『おくりびと』以来7年ぶりとなる映画主演。共演者として、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里など、日本映画界屈指の実力派俳優が脇を固めている作品としても注目を集めている。このほど解禁された予告編は、神妙な表情で遺骨を抱く幸夫に「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった」という言葉と、軽快な音楽が重なる驚きの展開からはじまる。幸夫とは対照的に、遺族として“悲劇”のさなかにいる陽一とその子どもたちとの交流、不倫相手と諍いなどを重ねて描き、小説家として、夫としての幸夫の葛藤や苦悩を垣間見ることのできる、濃密な映像となっている。苦しみ、もがき、鬱屈した感情を爆発させる幸夫を包み込むかのように流れる挿入歌は、先の月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の主題歌「明日への手紙」で大きな話題を読んだ手嶌葵が歌う、ヘンデルのオペラ楽曲「オンブラ・マイ・フ」。穏やかで、包容力にあふれる手嶌さんの歌声は、本作の世界観を余すことなく表現していると、西川監督も太鼓判を押している。<以下、コメント>■手嶌葵(挿入歌)西川監督の素敵な映画の挿入歌を歌わせていただき、とても光栄に思っております。ご依頼をいただいたときは、まさかオペラの曲だなんて! と正直驚きましたが、私なりに大切に歌わせていただきました。たくさんの方にご覧になっていただきたいなと思います。■西川美和(原作・脚本・監督)原作を書いていたころから、この作品はヘンデルの「調子の良い鍛冶屋」に始まり、「調子の良い鍛冶屋」で終わる、と決めていました。それを軸にして、全ての音楽を考えて行こうと思ったとき、音楽の伊藤秀紀さんから「クライマックスを飾る曲に」と同じヘンデル作曲の歌曲「オンブラ・マイ・フ」を提案されました。初めに聴いたのはダイナミックで圧倒的なキャスリーン・バトル版でしたが、本作のために欲しかったのは、声楽家による王道的なアプローチではなく、「こんな風に『オンブラ・マイ・フ』を歌う人は世界中に一人もみつからないだろう」と思えるタイプの声でした。東洋人の声質にしかないきめの細かさ、純粋さ、やさしさを持つ、唯一無二の歌い手を、とお願いすると、吉田拓郎さんの名曲「流星」の手嶌葵さんによるカバーを聴かされました。初めの数秒を聴いて、この映画はこの声に救ってもらえる、と確信しました。冬の夜の澄み切った空気のような手嶌版「オンブラ・マイ・フ」は、すべてを洗い流し、主人公を再出発に導いてくれる見事な“最終兵器”となってくれたと感じています。自分の作った映画なのに、手嶌さんの声が聴こえ始めるとあやうく涙腺が緩みそうになるので、たいへん危険です。人を愛することの“素晴らしさと歯がゆさ”を描ききった。観る者すべての感情をかきみだす、かつてないラブストーリーとなる本作。まずはその世界観を、こちらの映像からじっくりと堪能してみて。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月31日映画『永い言い訳』が、2016年10月14日(金)より、全国で公開される。西川美和監督が、『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎え、直木賞候補となった自らの小説を映画化した本作。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木)が、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友のゆき(堀内敬子)とともに亡くなったという知らせを聞くところから、物語が展開してゆく。知らせが来たまさにその時、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、ゆきの遺族であるトラック運転手の夫・陽一とその子供たちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子供を持たない幸夫が、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすのだが……。本木や深津、堀内以外にも、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩など、屈指の実力派俳優がずらり。ひとときも見逃したくない緊張感と豊かさにあふれた映画空間を創り上げている。ひとを愛することの「素晴らしさと歯がゆさ」を描ききった、観る者の感情をかきみだす、ラブストーリー。「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛し始めた。」という言葉が表す主人公の心情の変化や張り詰めた空気感を、是非味わってみてはいかがだろう。【映画情報】『永い言い訳』公開日:2016年10月14日(金)出演:本木雅弘、竹原ピストル、藤田健心、白鳥玉季、堀内敬子、池松壮亮、黒木華、山田真歩、深津絵里原作・脚本・監督:西川美和原作:『永い言い訳』(文藝春秋刊)©2016「永い言い訳」製作委員
2016年05月26日『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎え、自らの小説を映画化する『永い言い訳』。このほど、日本を代表する写真家・上田義彦が撮り下ろした幻想的な本作のメインビジュアルが解禁された。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)が、親友のゆき(堀内敬子)とともに旅先で、突然のバス事故で亡くなったという知らせを受ける。世間に対し、「妻を失った悲劇の主人公」を装うことしかできない幸夫は、ある日、ゆきの遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親・大宮陽一(竹原ピストル)と、母を亡くした幼い兄妹。ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすのだが…。主人公・幸夫を演じるのは、昨年の『日本のいちばん長い日』での昭和天皇役、『天空の蜂』での原発設計士役で「日本アカデミー賞」最優秀助演男優賞を受賞した本木さん。国内外を問わず高い評価を得た『おくりびと』以来、7年ぶりとなる映画主演となる本作だが、先日解禁された予告編では、感情を爆発させる衝撃的な姿が話題を呼んだばかり。このほど解禁されたメインビジュアルは、日本を代表する写真家・上田義彦が撮り下ろしたもの。サントリーのウーロン茶/伊右衛門、無印良品、資生堂、日本郵政グループ、NTTdocomo、UNIQLO、 TOYOTA、Canonなど多岐に渡る広告に携わり、東京ADC賞最高賞、ニューヨークADC賞、カンヌグラフィック銀賞、朝日広告賞など数多くの様々な賞を受賞する上田氏は、きっと誰もが一度はその作品を目にしたことがあるはず。今回のチラシとポスターに使用された写真は、物語の中では実際に揃うことがなかった幸夫・夏子夫婦(本木さん&深津絵里)と陽一・ゆき夫婦(竹原ピストル&堀内敬子)とその子どもたちという2つの家族が、海辺に佇む姿が写し出された、幻想的な光景となっている。幸夫の心情を表現する「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛し始めた。」という、驚きのメインコピーが添えられた、深いドラマ性を予期させるビジュアルは、観る者の想像力を激しくかき立てる美しくも、意味深なものとなっている。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月20日母として妻として、仕事では責任ある立場として。朝から晩までフル稼働なはずなのに、なぜか魅力的に映る女性がいます。そんな気になるあのヒトの「きれいの裏舞台」に迫ります。第2回は、Instagramのフォロワーが10万人を超える、人気ダイエットアドバイザーの彩帆里さん。ご自身がマイナス20kgの産後ダイエットに成功した秘訣を惜しみなく紹介したところ、フォロワーが急増。半年足らずでダイエット界のトレンドリーダーになったシンデレラレディです。出産を経てなお美しさを保つ、彩帆里メソッドとは? 毎日のタイムテーブルと、忙しいママでもできるスキンケア、ボディケアを教えていただきました。本島彩帆里さん産後ダイエットで−20キロの減量に成功。 元エステティシャン、痩身サロン店長として施術やカウンセリングをし何百人ものダイエットのサポートを経験 結婚 出産をし、産後ダイエットで20Kgのダイエットに成功。体質改善をし、産前より痩せる 経験や知識を生かし、現在はダイエットアドバイザーとしてコラムや自身のInstagramで、ダイエットや美容、料理など情報を発信している。blog: Instagram: @saoooori89 twitter: @saoooori89 お子さん : 子供一人、息子(2歳) 運動など : 自宅でのマッサージや筋トレに加えて、ヨガやウォーキングも食生活 : 和食中心、バランスよく食べる。添加物などの加工品は避けている お悩み : ニキビ跡、太りやすい 2歳の男の子を育てながら、自宅でエステサロンを営む彩帆里さん。家事、育児、仕事をこなしながら美しいボディラインを維持しているのに、一日のスケジュールを見る限り、美容時間を贅沢に使っている感じでもありません。彩帆里さんによると、「スキンケアもボディケアも、続けることが大事。毎日当たり前にこなしている家事や育児のなかに美容メソッドを組み込ませていくと、特別な時間を作らなくてもじゅうぶんキレイになれる」のだそうです。■本島さんの一日(平日)7:00 : 起床8:00 : 朝ご飯などの支度や息子の保育園の準備、送り9:00 : 家事10:00 : 午前中は主に自宅エステサロン業務 ない時は朝ヨガ11:00 : 自宅サロン業務13:00 : 昼食 / コラム執筆や移動、打ち合わせ17:00 : 買い物、保育園お迎え18:00 : 夕食支度、夕食19:00 :お風呂 スキンケア マッサージ 子供と遊ぶ20:00 : こどもと遊ぶ時間21:00 : 子供に絵本をよんであげてから寝かしつけ22:00 : インスタやブログ更新 テレビをみる23:00 : 執筆作業や勉強、読書タイム1:00 : 就寝 たとえば、食事。彩帆里さんがマイナス20kgのダイエットに成功したのも食事の改善でした。食事制限ではなく、必要な栄養だけを選んで摂ると考えたら、ストレスなくヘルシーな食生活にシフトできたそうです。あわせてスキンケアも、必要な成分だけを取り込める、オーガニックコスメにこだわっています。なかでも使用頻度が高いオイル3点を教えていただきました。▼トリロジー ローズヒップオイル「生理前に必ずと言っていいほど肌荒れが起きるタイプなのですが、こちらを使い始めてからはだいぶおさまってくれるようになりました。女性ホルモンが乱れやすい生理前にはとくに欠かせないアイテム。オーガニックなので、お肌への負担を気にせず使えます」▼ポールシェリー リンパハーバルオイル「ボディケアに使っています。むくみやセルライトをほぐしたいときの強い味方。リンパの流れを高めてくれます。マッサージした後や、翌日の足のスッキリ感が気持ちいい! 入浴後のまだ湿った肌に数的たらし、保湿もかねて軽くマッサージしています」▼無印良品 スクワランオイル「フェイシャルマッサージ用に。顔のマッサージはよくするのでコスパも大事。できるだけ皮膚に負担がかからないよう、たっぷり使ってマッサージします。終わった後は、ホットタオルでおさえながらオイルを軽くオフ。肌なじみもいいです」本島さんに「育児中にできるエクササイズ」を教えていただきました!「子どもと遊ぶとき、バランスボールを使っています。子供は純粋に揺れるのが楽しいですし、私は遊ばせながらエクササイズができるので助かります。また、寝かしつけに時間がかかるときは、子どもの横で仰向けになり足を持ち上げて下ろす腹筋運動や、持ち上げたまま足を開いたり閉じたりする内ももを引き締めるトレーニングなどをしています。回数を決めず、その日の調子にあわせて辛くならない程度におこなうと、長く続けられると思います」・トリロジー ・ポールシェリー ・無印良品
2016年05月09日女優の上戸彩が5日、都内で行われた「ムンディファーマ イソジン新CM発表会」に出席した。製薬会社のムンディファーマは、イメージキャラクターに上戸彩を起用した新CM「やっぱりイソジン」編を4月11日から全国で放映。イソジンが導入された55年前の1961年にタイムスリップし、現在に至るまでの様々な時代の家庭で使用されたイソジンに納得しながら、「やっぱりイソジン!」と宣言する内容となっている。春らしいノースリーブのワンピース姿で登場した上戸は「清潔感第一ということで(笑)」と茶目っ気たっぷりでファッション解説。昔から世話になっているというスタッフと撮影したCM撮影について「リラックスして楽しく撮影することができました。CMでは色んな時代が出てくるんですけど、最初の昭和初期では坊主頭の男の子が京都から来てくれました。可愛らしくてお話もしてくれたのでいいスタートになりましたね。私の生まれた1985年のセットもあり、ブレイカーが丸見えだったりこんな洗濯機だったな~と思い出しながら楽しみました」と振り返った。また、自身の体調管理については「やっぱり大切にしていることは、食事でちゃんといいものを食べること。それに私は大きな扁桃腺持ちなので、具合が悪いと思ったら昔からイソジンを使っています。こういうところで言うとわざとらしくて嫌なんですけど、うがい薬はイソジンしか知らなくてずっとお世話になっていますよ。(イメージキャラクターに選ばれて)本当にご縁がありました」と話していた。
2016年04月05日4月27日に発売する、声優・内田彩の2ndライブを収録したBlu-ray『内田彩 2nd LIVE Blooming! ~咲き誇れみんな~』の映像を、ニコ生特番で先行公開することが決定した。放送日は4月6日20時から。同ライブは、2015年12月に有明コロシアムで開催され約7,000人を動員。そのライブ映像を収録したBlu-ray『内田彩 2nd LIVE Blooming! ~咲き誇れみんな~』の発売に先駆けて、4月6日20時よりニコ生特番で一部映像が先行公開される。特番は、内田彩自身が映像を見ながらライブを振り返る内容となっている。また、花の衣装に身を包む内田のジャケット写真も公開された。そして、ライブBlu-ray発売を記念して、購入者を対象としたイベントを東京と大阪にて開催することも決定。さらに、予約者限定の超先行上映イベントも都内で開催されるとのこと。イベントの詳細は公式サイトにて。○『内田彩 2nd LIVE Blooming! ~咲き誇れみんな~』リリース記念イベント開催日時:5月22日、13:00~ サイエンスホール5月22日、16:00~ サイエンスホール6月18日、16:00~ アニメイト大阪日本橋参加方法:対象店舗でBlu-rayを予約・購入時に先着でイベント参加券を配布参加券配布期間:4月2日(なくなり次第終了)参加券配布店舗:5月22日、13:00~ サイエンスホール:アニメイト池袋本店、アニメイト町田店、アニメイト渋谷店、アニメイト秋葉原店、アニメイト新宿店、アニメイト横浜店5月22日、16:00~ サイエンスホール:とらのあな秋葉原店B、とらのあな新宿店A、とらのあな池袋店A、AKIHABARAゲーマーズ本店、ゲーマーズ新宿店、ゲーマーズ池袋店6月18日、16:00~ アニメイト大阪日本橋、アニメイト大阪日本橋、アニメイト天王寺、アニメイト梅田、ゲーマーズなんば○『内田彩 2nd LIVE Blooming! ~咲き誇れみんな~』予約者先着 超先行チアリング上映会開催日時:4月15日、18:00開場 超超先行上映会4月20日、18:00開場 超先行上映会内容:超先行チアリング上映会(ペンライト使用可)参加方法:対象店舗でライブBlu-rayを購入後、先着で参加券配布(なくなり次第終了)参加券配布期間:2016年4月2日対象店舗:アニメイト池袋本店、アニメイト町田店、アニメイト渋谷店、アニメイト秋葉原店、アニメイト新宿店、アニメイト横浜店
2016年03月30日本木雅弘を主演に、『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が自らの小説を映画化する『永い言い訳』。この度、本作の公開日を10月14日(金)に決定すると共に、新たなキャストに、池松壮亮、黒木華、山田真歩らが出演することが明らかになった。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友(堀内敬子)とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにそのとき、不倫相手と密会中だった幸夫は、世間に対しては悲劇の主人公を装いながら、実は涙を流すことすらできない。ある日彼が出会ったのは、同じ事故で最愛の母を失った幼い兄妹とトラック運転手の父親・陽一(竹原ピストル)。幸夫は、ふとした思いつきから兄妹の世話をすることにした。これまで感じたことのない生きがいに、幸福感を味わう幸夫だったが…。本作は、直木賞候補ともなった自身の小説を映画化する西川監督の最新作。主人公の津村こと衣笠幸夫役に『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木さん、妻・夏子役に深津絵里、夏子の親友に堀内敬子、事故をきっかけに出会うトラック運転手・陽一役に竹原ピストルなど、実力派が顔を揃えている。そして今回新たに決定したのは、幸夫を冷静に見守るマネージャー・岸本役に『無伴奏』『ディストラクション・ベイビーズ』『セトウツミ』『デスノート 2016』など公開作を多数控える池松さん、幸夫の担当編集者で不倫相手の福永役に、先日、『母と暮せば』で「日本アカデミー賞」最優秀助演女優賞を受賞し、さらに注目を集める黒木さん、幸夫と陽一家族に深く関わることになる科学館の学芸員・鏑木役に、連続テレビ小説「花子とアン」に出演していた山田さんといったいま注目の俳優陣。さらに、松岡依都美、岩井秀人、康すおん、戸次重幸、淵上泰史、ジジ・ぶぅ、小林勝也など舞台・映画など様々なジャンルで活躍する屈指の個性派たちが脇を固め、本作を作り上げている。また今回同時に解禁されたのは、「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。」という衝撃的なコピーが目を引くビジュアル。本木さん演じる主人公・幸夫のどこか冷めた情けなくやりきれないような表情とこのコピーの組み合わせが、シンプルながら、心を突き刺すように強い印象を残す斬新なアートワークだ。予期せず家族を失った者たちはどのように人生を取り戻すのか…。ここから先にどんな深いドラマが待ち受けているのか、そんな期待を抱かせるビジュアルとなっている。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月18日声優、アーティストとして活躍する内田彩の2ndライブの映像を収録したBlu-ray「内田彩 2nd LIVE Blooming! ~咲き誇れみんな~」が、2016年4月27日に発売することが決定した。価格は8,640円(税込)。同ライブは、2015年12月に有明コロシアムで開催され約7,000人を動員。バンド編成のパートではパワフルでロックなパフォーマンスを、本人のみのパートでは情緒豊かな表現力で、会場を沸かせたというステージの感動と興奮がBlu-rayとなってよみがえる。バラード、ロック、ダンスミュージックなど多彩な楽曲も歌いこなすパフォーマンスはもちろん、さまざまな衣装に身を包み登場する彼女の姿や、多彩なライブ演出も必見とのこと。なお、2016年2月に発売したコンセプトアルバム「Sweet Tears」と「Bitter Kiss」のリリースを記念し、全国のCDショップで行われた「ディスプレイコンテスト」では、「HMVイオンモール太田」が優勝。2016年4月24日には本人が同店(または近隣イベント会場)に訪問し、イベントを開催することが決まった。群馬出身の彼女にとって、地元での凱旋イベントとなる。
2016年03月02日伝説的コミックを原作にした『新劇場版「頭文字D」Legend3-夢現-』の初日舞台挨拶が2月6日(土)、都内で行われ、宮野真守(主人公・藤原拓海役)、小野大輔(ライバルの高橋涼介役)、中村悠一(涼介の弟・啓介役)、白石稔(拓海の友人・武内樹役)が出席した。『新劇場版「頭文字D」』は、講談社の人気マンガ誌「ヤングマガジン」の35周年記念し、全3部作でシリーズ化。2014年8月に第1作『新劇場版「頭文字D」Legend 1 -覚醒-』、2015年5月に第2作『新劇場版「頭文字D」Legend-闘走-』が公開された。最終章となる本作では、成長を遂げた拓海と、FC3Sを操る“赤城の白い彗星”涼介との対決がクライマックスを迎える。宮野さんは「戦いの終わりをお見せできて、感慨深いです。拓海の成長や、3部作で培ったチームワークを反映させた作品。最初は新劇場版ということで、緊張やプレッシャー、そして免許ももっていない僕が、運転していいのか(笑)…そんな悩みもありました」と心境を明かし、「Legend3までに免許を取るぞと決めて、ついに取りました!オートマ限定ですけど」と報告すると、客席は大きな拍手に包まれた。一方、小野さんは「最終章ではありますが、プロジェクトDの始動を宣言するストーリーになっている。終わりではなく、ここからが始まりだと思うので、今後も皆さんに愛していただければ」とシリーズが秘める可能性に言及。中村さんは「拓海と兄貴の涼介、どちらにも負けてほしくないという、心のせめぎ合いをきっちり表現したかった」とふり返った。この日は、原作者のしげの秀一氏から「3部作の完結に相応しい、素晴らしい出来でした。新劇場版シリーズの中では、Legend3が一番好きです。自分が生み出した原作をこんな形で新たに表現されて、いやー面白いんだな『頭文字D』ってと改めて思いました。この世界観は永遠だと思います。全スタッフの方に“ありがとう”と言いたい、感無量です」とメッセージが届き、宮野さんは「先生にこう言ってもらえると、本当にうれしい」と感激を新たにしていた。舞台挨拶には中智仁監督、松浦裕暁(サンジゲン代表・CGクリエイティブプロデューサー)も出席した。(text:cinemacafe.net)
2016年02月06日声優アーティストの宮野真守が2016年1月30日、31日に日本武道館公演を開催し、2日間で合計26,000人を動員。ここでは全19曲を披露した白熱のツアーファイナル、1月31日公演の模様を紹介しよう。11月23日にスタートし、全国7都市9公演行われた宮野のライブツアー「MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2015-16 ~GENERATING!~」は宮野史上最大の動員数45,000人を記録。日本武道館公演は自身3度目(計5公演)となるが、今回は360度客席があるという初のセンターステージでの公演となった。16時開演。真っ白な空の中から真っ白な衣装を着た宮野が荒野に舞い降り、力強く歩いていくというオープニング映像の画に不思議な既視感を覚えていると、まるで映像から抜け出てきたように同じ衣装を着た宮野がたった一人、ステージ上に現れた。予想以上の近さと、突然一人で現れた宮野に会場には嬉しさと少し戸惑いの色も見えたが、そんな中、宮野は客席へ深い一礼。一瞬の静寂が訪れた後、なんと『FRONTIER』の一節をアカペラで歌い出した。そこでこの既視感の正体が、同じく荒野で撮影されていた『FRONTIER』のミュージックビデオだったことに気がつき、会場に響き渡る宮野の透き通る声とビブラートに酔いしれながら、冒頭からの演出に思わず鳥肌が立った。さらにバンドメンバーが加わった曲途中では「ドットイメージ」と呼ばれる照明がまるで星が瞬いているかのように宮野の頭上で光り輝き、会場を包む青いペンライトと相まって、1曲目からその世界観に強く引き込まれていった。今までにない始まりに、今日は一体どんなことが起こるのか、そんなことを思った人も多かったのではないかと思うが、2曲目はなんとラテン調のリズムにリミックスされたダンスナンバー『NEW ORDER』を披露。このライブ限定での楽曲アレンジで楽しませてくれるのも宮野ライブの特徴の一つだ。『Evolve』で会場が真っ赤に染まった後は、青いジャケットに早替えし、人気曲『シャイン』を披露。ミュージックビデオでも話題となった"腹チラ"や"キス顔"に早速会場からは大きな歓声があがっていた。「今日は遂にツアーファイナル。みなさん思い残すことのないように、最高の想いを僕にぶつけてください!」「今夜は自分の最前線をまた一歩、前に進めたいと思っています」という宮野の言葉の後、『TRUST ME』『Magic (WEST LA REMIX)』を立て続けに披露。ジャケットを脱ぐ仕草や腰を振る色気たっぷりのダンスにまたも会場からは悲鳴にも似た声があがっていた。そして、アラベスク模様の燕尾風衣装に着替え披露した『Naked Tango』で会場は一転妖艶な雰囲気に。ステージ上にあるモニター映像内の女性とリンクするかのようにタンゴを踊る宮野の姿が印象的だった。本編中盤では宮野ライブ恒例のバラードコーナーに。『Be Mine』『Can’t Ever Let You Go』でしっとりと聞かせた後、このコーナーの最後に選んだ曲はTVシリーズ「亜人」のエンディング曲で、発売されたばかりのニューシングル『HOW CLOSE YOU ARE』。「役者だからこそ歌える、僕にしか歌えない歌を想いを込めて、みなさんに届けたいと思います」と楽曲への強い想いと共に歌い上げた。続いてはこちらもライブ恒例の幕間映像のコーナーへ。今回は一体どんな映像で楽しませてくれるのか……、そんな期待を胸にモニターへと視線が注がれたが、始まったのは白黒の無声映像。往年の名作を彷彿とさせるドタバタコメディに会場からは何度も笑い声があがり、そしてこれまでのコント映像などで宮野が扮した「マモウサギ」「雅マモル」「マモオ (小学生)」「原始人マモモ」も登場するなどのファンサービスも飛び出した。そして映像の終盤ではこれまでのコミカルな演技と打って変わって、スーツに着替えた宮野が颯爽と登場。満月をみた途端、目が赤く光り狼男に豹変したのだった。そんな映像に引き込まれていると気がつけばイントロが鳴り出し、再び宮野がステージに登場。ここから後半戦スタートだ! と言わんばかりの大きな花火と共に披露されたのは『TRANSFORM』。オープニングに続き、ここでも映像とのリンク性の高い演出に一瞬で熱いライブの世界へと引き戻された。又、曲中でもファー付きのベストから、ノースリーブベストへ、そしてまさかの胸元のファスナーを開けてしまう……という"TRANSFORM"でファンを魅了した。本編終盤では、宮野がダンスレクチャーをし、会場全員で踊った『Fight for love』や代表曲『カノン』、コール&レスポンスが特徴の『DON’T STOP』やライブの定番曲『J☆S』という、会場との一体感を高める楽曲がズラリと勢揃い。武道館の会場を揺らしてしまうほどのファンのパワーと一体感はきっと宮野自身にもパワーを与えたことだろう。そして本編最後は、「みんながただ、そばにいてくれることの幸せを歌にこめました」と語る楽曲『ただ、そばにいて』が披露された。Tシャツに着替えたアンコール1曲目は『Kiss×Kiss』。会場は一瞬にしてピンク色に染まっていった。そして「一緒に未来へ歩いて行きましょう」という言葉に続き、『BREAK IT!』を披露。開始から約2時間、飛ばし続けたライブだったが、宮野も会場のファンもまだまだ元気いっぱいの声で「BREAK IT!」と力いっぱい叫んでいた。宮野史上最長でもあった今回のツアー。宮野自身、そしてファンの想いも一入だっただろう。今日はそんなツアーのファイナル公演。もちろんこのままで終わるわけもなく、止まない「マモコール」に応え、宮野がステージに登場。「また面白いものを考えるからね」と会場のファンに約束し、この日最後の曲となる『Not Alone』を披露。ファイナル公演だけのこの選曲に思わず泣き出すファンも見られる中、曲中では天井よりハート型の紙吹雪が舞い降りる演出も。「一緒に笑ったり泣いてくれるだけで もう一人じゃないんだ」という歌詞の通り、宮野から最大級の愛と感謝がファンへ送られ、この日は終演を迎えた。○「MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2015-16 ~GENERATING!~」<1月31日(日) 日本武道館公演>Photo:hajime kamiiisaka
2016年02月01日細田守監督の『バケモノの子』がBlu-ray&DVDとなって2016年2月24日に発売されるが、本作のBlu-ray&DVDパッケージ展開図や細田守監督書き下ろし短編小説表紙&タイトルが公開された。『時をかける少女』(06年)で人生のある瞬間にだけ訪れるきらめくような青春の断片を、『サマーウォーズ』(09年)では人と人との絆が生み出すパワーが世界を救う奇跡の物語を、そして前作『おおかみこどもの雨と雪』(12年)ではオオカミと人間との間に生まれた「おおかみこども」を育てる姿を通じ、「母親」の無限の強さと優しさとを描き出した細田守監督の3年ぶりとなる最新作『バケモノの子』。『バケモノの子』は、Blu-ray&DVDのスタンダード・エディションとBlu-rayスペシャル・エディションの3ラインナップが用意されるが、DVD&Blu-rayスタンダード・エディションは、くるみ三方背ケースの中にデジパック、ブックレット(劇場パンフレット縮刷版)を封入。Blu-rayスペシャル・エディションには同様のデザインのデジパック、ブックレットに加えて、『バケモノの子』細田守監督書き下ろし短編小説「バケモノの晩ごはん」と、細田守監督のインタビューを収録したオーディオコメンタリー副読本「『バケモノの子』テキストコメンタリー[Interview&Artwork]」が封入される。細田監督書き下ろし短編小説の表紙は、作画監督・山下高明氏描き下ろしのもの。本文中の挿絵も山下高明氏の描き下ろしとなっており、まさにファン必携の特典。さらにはオーディオコメンタリー副読本も作画監督・山下高明氏描き下ろしのイラストが箔押し加工された豪華な表紙となっている。短編小説「バケモノの晩ごはん」は、細田守監督がこのパッケージのために新たに書き下ろした『バケモノの子』のスピンオフ作品。さらにこちらの表紙・挿絵も作画監督・山下高明氏の描き下ろしとなっている。『バケモノの子』のBlu-ray&DVDは、2016年2月24日の発売予定で、価格はDVDスタンダード・エディションが4,800円(税別)、Blu-rayスタンダード・エディションが5,800円(税別)、Blu-ray スペシャル・エディションが8,800円(税別)となる。発売・販売元はバップ。(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2016年01月18日声優・歌手として活躍している宮野真守が2016年1月27日にリリースするニューシングル「HOW CLOSE YOU ARE」。そのミュージックビデオのショートバージョンが自身のYouTube OFFICIAL CHANNELにて、フルサイズがGYAO!にて公開された。TVシリーズ『亜人』のエンディングテーマとなっている「HOW CLOSE YOU ARE」は、宮野のシングル表題曲では久々のバラードソング。そんな今作のミュージックビデオでは、終始宮野のその表現力に引きこまれてしまう仕上がりで、薄暗い森の中で枯れ枝の前に座る宮野は、まるで羽がはえたよう……。独特な衣装をまとったコンテンポラリーダンサーもこの空間に花を添えており、歌詞の世界観とリンクした映像美で見事に表現されている。実際、撮影中に気持ちが入りすぎた宮野は思わず涙してしまったようで、フルサイズのミュージックビデオではそんな貴重なシーンも見ることができる。
2016年01月16日『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が描く最新作『永い言い訳』が、9か月の長い撮影を終え、クランクアップしたことが明らかとなった。併せて、本作の主演・本木雅弘と西川監督から喜びのコメントが到着した。突然のバス事故で長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)を失い、独りになった人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木さん)。冷め切った仲だった妻の死に涙すら流すことができない彼が出会ったのは、同じ事故で最愛の母を失った幼い兄妹とトラック運転手の父親。ふとした思い付きから兄妹の世話をすることになった幸夫は、これまで感じたことのない生きがいを手にし、幸福に満たされていくのだが…予期せず家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか――。本作は、西川監督が直木賞の候補作となった自身の描き下ろし小説を原作とし、映画化したもの。主演には、『おくりびと』や『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』などに出演し、高い演技力に大きな話題と評価を得る本木さん。そして主人公の妻役に本木さんとは21年ぶりの共演となる深津さん、歌手の竹原ピストルや藤田健心、白鳥玉季、堀内敬子らが顔を揃えている。そして昨年3月にクランクインした本作は、季節を跨ぎ9か月の“長い”撮影を経て、去る12月27日にクランクアップを迎えた。都内のカフェで行われた最後の撮影シーンは、物語上非常に重要なラストシーンで、本木さん、竹原さん、藤田さん、白鳥さんのメインキャストが集結。ラストカットで監督の「OK!」の声がかかったあと、スタッフ・キャストは、準備期間を含め約1年にわたった撮影の苦労をねぎらいあいながら、この1年で大きく成長した子どもたちの様子にも目を細めていた。<本木雅弘コメント>幸夫という役に寄り添い、彼の持つ痛みを共有しながら、果たして何処に到達できるのだろうと思い巡らせながら、長い撮影の日々を過ごしました。西川監督は、常々、小説とは切り離し映画は映画として必要なものを吟味したい、とおっしゃっていた通り、現場でも、いま目の前にある時間を掬い取り、きちんと作品に焼き付けていく、丁寧なこだわりが感じられました。監督は、時に鋭く、そして愛ある豊富な言葉を使って、幸夫を、僕自身を、監督のいう「かすかな幸福感」へと導いてくれた気がしています。もしもこの映画が成功するとしたら、そのワケの6割以上は竹原ピストルさんのキャスティングにあるんじゃないでしょうか(笑)。 佇まい、声、その存在感が想像していた以上に陽一という役柄に深みを与えていました。同様にお芝居経験のほぼない健心くん(真平)や玉季ちゃん(灯)がリアルに魅力的だったので、それを眺めながら自然と思い入れていくことができました。季節をまたいでの撮影で、間があく時もありましたが、頭に心に監督のこと、役のこと、物語のことをいつも抱えていた1年でした。夏編が終ったあとに監督から、「最後の冬編では、毒が抜け、新たに建て直す場所に立つ、更地の少年のような幸夫を見せてほしい」と言われまして、8kgほど痩せました。同時に気持ちもどこか軽く自由になって、ようやく幸夫と同化できたような気になりました。って遅いかあー…完成の暁には、この「お作品」を通じて「ささやかな共感」が世に拡がることを願っています。<西川美和監督コメント>本当に長きにわたった撮影でした。こんな経験は私も初めてだったのですが、ずっと長い時間をかけて丁寧に撮影することで、子どもたちもどんどん大きくなっていくし、キャストやスタッフの変化を受けて撮影していくことが当たり前になった気がします。今はなかなかここで終わる感覚がなく、この作品がずっと続いて行って、子どもたちの成長や本木さんの変化やこの物語の続きを自分が撮っていくのではと錯覚するほどですが、終止符があるから映画はいいものになるのだと思っています。本木さんは、決して器用な方ではないけれど、前向きに進もうという気持ちを確実に持っていらっしゃる方だと思います。自分が想像していた合格点のラインをポンと抜けたカットが確かにあって、そういう瞬間を見させていただけたのは、本木さんご自身が持ってらっしゃる真っ直ぐさがあってこそだと思いました。『永い言い訳』は2016年秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年01月08日