映画『箱男』が2024年に公開される。主演は永瀬正敏。監督は石井岳龍。安部公房の長編小説『箱男』を映画化映画『箱男』は、日本を代表する作家・安部公房が1973年に発表した小説『箱男』を映画化した作品。『箱男』は世界20数か国で翻訳され、未だに熱狂的な読者を持つ、安部公房の代表作のひとつだ。頭からダンボールを被り、都市を徘徊する“箱男”を描いたこの物語は、人間が“自己の存在証明を放棄”した先にあるものを問う難解なテーマのため、映像化は困難であると言われていた。監督は石井岳龍そんな中、安部公房本人が直接映画化を託した人物が、1980年『狂い咲きサンダーロード』で衝撃的なデビューを飾って以来、常にジャパン・インディ・シネマの最前線を駆け抜けてきた鬼才・石井岳龍だった。1997年の時点で映画製作が決定していたが、クランクイン前日、不運にも撮影が頓挫。幻の企画となっていた。27年越し、待望の映画化それから27年の月日が経ち、奇しくも安部公房の生誕100年にあたる2024年、石井岳龍は遂に『箱男』の映画化を実現。主演には27年前と同じ永瀬正敏を迎え、同じく27年前に出演予定だった佐藤浩市、さらに世界的な活躍を遂げる浅野忠信といった俳優陣が集結。数百人にのぼるオーディションから抜擢された白本彩奈も加わり、映画『箱男』が完成した。なお、映画『箱男』は、第74回ベルリン国際映画祭に正式招待され、ワールドプレミアを迎える。主人公・わたし...永瀬正敏カメラマン。街で偶然目にした“箱男”に心を奪われ、自らもダンボールをかぶり、“箱男”を目指すことに。ニセ医者...浅野忠信“箱男”の存在を乗っ取ろうとするニセ医者。軍医...佐藤浩市“箱男”を完全犯罪に利用しようと企む軍医。謎の女・葉子...白本彩奈わたしを誘惑する謎の女。箱男を付け狙うワッペン乞食…渋川清彦“わたし”の取り調べを行う刑事…中村優子上司の刑事…川瀬陽太箱男が都市を覗く本編映像と共に、第74回ベルリン国際映画祭での監督・キャスト陣の姿をとらえたダイジェスト映像が到着。映像は物語の導入部分ともいえるものとなっており、「蔑まれるのはお前たち。こっちは何でもお見通し。」というナレーションと共に、段ボールに開けられた小窓から都市を一方的に眺める箱男の姿が映し出される。映画『箱男』あらすじ“箱男”とは、人間が望む最終形態。すべてから完全に解き放たれた存在。ダンボールを頭からすっぽりと被り、のぞき窓から一方的に世界を覗いて徘徊する“箱男”に魅せられたカメラマンのわたしは、自らもダンボールをかぶり、のぞき窓を開け、遂にその一歩を踏み出す。しかし、本物の“箱男”になる道は険しく、数々の試練と危険が襲いかかる。わたしをつけ狙い“箱男”の存在を乗っ取ろうとするニセ医者や、“箱男”を完全犯罪に利用しようと企む軍医 、さらにわたしを誘惑する謎の女・葉子が現れ、わたしを惑わせる。果たしてわたしは、本物の“箱男”になれるのか......。【作品詳細】映画『箱男』公開時期:2024年監督:石井岳龍脚本:いながききよたか、石井岳龍原作:安部公房「箱男」(新潮社)出演:永瀬正敏、浅野忠信、白本彩奈、佐藤浩市、渋川清彦、中村優子、川瀬陽太配給:ハピネットファントム・スタジオ
2024年01月18日アイドルグループ・NMB48の安部若菜が25日、ライブ配信アプリ「17LIVE」にて実施された企画「NMB48 27thシングル選抜メンバー 個人リレー配信」に登場。自身の小説家デビューに言及した。『NAMBATTLE2(ナンバトルツー)〜がむしゃらにならな NMBちゃうやろっ!〜』のファン投票によって選ばれた、27thシングル選抜メンバー14名が日替わりで個人リレー配信を実施する同企画。25日の配信は、選抜第4位の安部若菜が担当した。配信では、Twitterのハッシュタグ「#NMB48とおしゃべり」を用いて募集した、各配信出演メンバーに対する質問に回答するコーナー「NMB48とおしゃべり~!」のなかで、安部は「小説に関する質問が多いですね」と自ら振りながら、「実は私、11月18日に小説を出版させていただくんですよ!」と報告。「すみません、白々しい入りをしてしまって(笑)」と笑いを誘った。デビュー作となる小説のタイトルは『アイドル失格』。安部は「本当に人生で初めて小説を書きまして。今も書いてる途中で、絶賛〆切に追われている最中で大パニックなんですけど(笑)」と笑顔を見せた。また、「小説を執筆するのに一番捗る場所ってありますか?」という質問には、「家で作業するのがめっちゃ苦手で……」と前置きしながら、「NMB48の劇場で書いてるかな」と回答。「わざわざ難波まで書きにいってますね。ホンマに〆切ヤバい時とか、劇場の会議室を使わせてもらったりとかしてますね」と明かした。
2022年06月28日アイドルグループ・NMB48の安部若菜、加藤夕夏、出口結菜が23日、ライブ配信アプリ「17LIVE」の企画 「NMB48の2Sトーク 〜一緒におしゃべりしよ〜」に出演した。同企画のコンセプトは「2S(ツーショット)でおしゃべり」。チームや年齢の垣根を越え、普段あまり見ることのない組み合わせの2人が、リスナーからの質問に答えながら“2人だけの”トークを繰り広げる。23日の初回配信には、安部若菜と加藤夕夏が登場。配信後半には、出口結菜をゲストに迎えた。オープニングトークで、安部が「確かに見ることのない組み合わせですね」と話すと、加藤は「ホンマに! ラジオで1回、2人で喋ったくらい」「そう思ったら緊張してきた(笑)」と笑顔を浮かべた。安部の印象について、加藤は「わかぽんは、知れば知るほどいろんな一面がいっぱい見えてくるから、謎が多くて」「全然つかみきれなくて」と前置きしながら、「この前知ってビックリしたのが、お母さんがヨガの先生」「全然知らんかった」と驚いたことを告白した。また、吉本新喜劇とNMB48がタッグを組んで実施しているミュージカル『ぐれいてすとな笑まん』の稽古中に、安部がピアノを弾けることも判明したと言い、「『あっ、ピアノもできるんや!』みたいな(笑)」「『何者!?』っていう」と回顧。それに対し、安部は「謎多き女やらせてもらってます(笑)」と茶目っ気たっぷりに自称して、笑いを誘った。
2022年05月24日パルコ・プロデュース『三十郎大活劇』のゲネプロ及び取材会が4月1日、東京・新国立劇場で行われ、主演の青柳翔をはじめ、共演する横山由依と小倉久寛、演出を手掛けるラサール石井が取材に応じた。舞台衣装で登場した青柳は、初日を迎え「みんなと一緒に駆け抜けたい」と千秋楽を見据え、完走への決意を語った。サイレントからトーキーが誕生し、黄金期を迎えた昭和初期の映画界を舞台に、一夜にして銀幕スターとなった主人公・紅三十郎(青柳)と彼を取り巻く若者たちの切なくも熱い青春ドラマ。脚本を担当するのは鈴木聡。ラサール石井とは2020年再演の『阿呆浪士』に続くタッグで、再び相性の良さが発揮される。青柳は「ラサールさんの演出が端的で、ストレートに伝えてくださるので、自分なりに考え、試行錯誤しながら、進んでおりました」と振り返り、「本当に明るい現場。ものすごい先輩方が和気あいあいと楽しそうにされていた」と稽古場の雰囲気を明かした。また、戦前・戦時中を描く内容については「自分のような若輩者は作品を通して、メッセージを届けることしかできませんが、ぜひお客様には笑ってもらい、何を感じてもらいながら、楽しんでほしい」とアピールした。ヒロインの芸者・おやつを演じる横山は「AKB48を卒業して、初めての舞台出演。今の時代にピッタリあてはまる内容で、込められたメッセージもすばらしい」とコメント。ラサール石井とは熱海五郎一座で共演経験があり、「再びご一緒できて、幸せです」と喜びを語り、「自分の思いを自由に表現できることのありがたさを感じています。いろんな世界情勢があり、コロナ禍という大変な時代ですが、一筋の光になるエンターテインメントを続けていきたい」と作中のメッセージに、自身の思いを重ね合わせていた。小倉は大部屋俳優の田所を演じ「青柳さんは、三十郎を演じるために生まれてきたような人。しっかりしているし、でも無邪気なところもある」と太鼓判。この発言を受けて、ラサール石井が「殺陣もかっこいいし、(体つきが)でかいから迫力もある。石原裕次郎や市川雷蔵を思い出させる」と絶賛すると、青柳は「ありがたいです」と笑顔を見せた。さまざまなジャンルから出演者が集結した本作について、ラサール石井は「お互いが高め合っている、異種格闘技」と評し、「歌に踊り、アクションや映像演出まで、マッチングが大変だったが、とても素晴らしい仕上がりになった。これでグッと来ない人は、よっぽどひめくれている(笑)」と手応えは十分。作中には「きっと満員になる時代が来る」という台詞もあるといい、「コロナ禍の演劇界にぴったりの言葉。早く何も考えず笑顔で楽しんでほしいという願いも込めた」と話していた。取材・文・写真=内田涼■公演情報パルコ・プロデュース『三十郎大活劇』4月2日(土)~17日(日)新国立劇場 中劇場4月23日(土)・24日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
2022年04月01日鈴木聡が脚本、ラサール石井が演出を手掛け、青柳翔が主人公の紅三十郎を演じる、映画と愛と平和を愛した人々の青春物語『三十郎大活劇』が、2022年4月2日(土)から東京・新国立劇場中劇場で、4月23日(土)から大阪・COOL PARK JAPAN OSAKA WWホールで上演される。今回、本作に芸者のおやつ役として出演する横山由依にインタビュー。AKB48卒業後初めての作品となるが、稽古場の雰囲気や本作に懸ける意気込み、これからの夢などを聞いた。卒業後も舞台に立たせてもらえることがとても幸せ――グループ卒業後初の作品です。今どんなお気持ちでいらっしゃいますか?グループにいるときから舞台をやらせてもらっていましたが、お芝居にしっかり向き合っていきたいなと思って卒業したので、卒業後もこうして舞台に立たせてもらえることがとても幸せなことだなと思っています。――在籍中と卒業後では何か変化がありましたか?グループの活動と並行してお芝居をやらせてもらっていたので、グループの活動がなくなると、基本的にお芝居一本になるわけです。グループでは、次のことをどんどん覚えていく活動スタイルだったので、今後は一つひとつ丁寧に向き合っていっていかないといけないなと思っています。――これまでの横山さんとは違う姿が見れるのかなと楽しみにしてる人も多いと思います。ありがたいですね。今回、私が演じるのは芸者さんの役。初めての役柄なので、そういう意味では「初めての自分」をお見せできるかなと思います。一方で、今回は歌もダンスもあるので、今まで観てきてくださった方にも引き続き楽しんでいただけるかなと思います。――ご自身の中で「挑戦」だなと感じる点はありますか?設定が戦前のお話なんですね。言葉回しが当時のようなものになっているわけではないのですが、仕草や所作が今と少し違うので、その辺りは意識しています。本番は着物を着るということで、お稽古では浴衣を着ているのですが、和服の所作指導もしていただいていて、すごく楽しいです。――横山さんに和服、ぴったりだと思います。先日、カツラ合わせをして、おでこを出した和髪のヘアスタイルにしてもらったんです。そのときにスタッフさんに「雰囲気変わるね!おでこ出すのいいね!」と褒めてもらえて、テンション上がりましたね(笑)「おやつ」の役作りにグループでの経験を活かせたら――演じられるおやつという役については、今、どんな人物だと捉えていますか?おやつは、おみそ(宍戸美和公)とおもちゃ(新良エツ子)という芸者さん3人で過ごしているシーンがすごく多いんです。その中でも「おやつ姉さん」と呼ばれるなど、お姉さん的な存在なんですよね。色気があるのか、行動で姉御気質の部分を示すのか......。そのお姉さんの部分をどういう風に表現するかを考えている最中です。私自身、グループにいたとき、後半は先輩の立場でいることが多かったので、後輩の面倒をみたり、悩んでいる子の話を聞いたりしてきました。おやつも人のことを放っておけない優しさがある人だなと思いつつ、やはり現代と違うので、本人が前に立つというより男性の後ろを支えているような存在ではあるかなと思っています。その奥ゆかしさみたいなところと、同時に中に秘めている強さや優しさをしっかりと表現したいです。――すごく役柄と横山さんが近い感じがして、自然とできてしまいそうですが、そうはいかないのがお芝居ですよね(笑)そうですね(笑)。稽古がしっかりあるので、周りの方々との関係性をつくっていきながら、魅力的なおやつを演じられたらいいなと思います。――本作は戦前の激闘の時代を描いた物語ということで、今のコロナ禍を生きる私たちにも通じるメッセージがあるように思います。横山さんはどう思われますか?コロナ禍ということもそうですし、海の向こうでは本当に戦争が起きています。自分たちも一度考えなければいけないというか、立ち止まって、しっかりと向き合わないといけない問題がある時代だと思います。この『三十郎大活劇』の中では映画作りを楽しんでやってた時代と、戦争が始まって純粋に自分たちが作りたい映画を作れない制限された時代を生きていく。戦争が始まっても自分たちの生き方を考えながら進んでいくお話なので、本当に、今だからこそ受け取ってもらえるメッセージもあるのかな。もがきながら前に進んでいく姿を見て、何かを感じていただけたら嬉しいです。初演は1994年ですが、当時と今ではまたいろいろと状況が違いますし、今だからこそ上演する意味が増していると思っています。――演出はラサール石井さん。熱海五郎一座以来(『Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー〜日米爆笑保障条約〜』にゲスト出演。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で2020年に公演延期となり、2021年5~6月にあらためて上演された。)ですが、何かアドバイスはありましたか?今回ラサールさんがお声がけしてくださって、すごく嬉しかったんですよね。熱海五郎一座で共演させていただいて、その時にも、お芝居のアドバイスをくださって。またどこかでご一緒したいなと思っていたので、1年経たずにご一緒させていただけるなんて!稽古の序盤に「おやつをどういう役にしていったらいいですかね?」とラサールさんに聞いたら、「由依ちゃんの真面目さが出ちゃっている。おやつはもっと明るくていい。明るいお姉さんみたいな感じで作っていきましょう」と言ってくださいました。期待に応えられるように頑張りたいです。――稽古場はどんな雰囲気ですか。ベテランの方々が多いので、自分が出ていないシーンでも勉強になります。皆さんが引っ張ってくださったり、アドバイスをしてくださったりして、心強いです。個人的には熱海五郎一座でご一緒したラサールさんが演出ですし、小倉(久寛)さんなどSETのメンバーがいたりするので、気心が知れているというか、安心感があります。劇場は、思いがぶつかり融合する場所――AKB48を卒業するにあたり、ご自分と向き合う中で、ステージが好きだ、お芝居が好きだと気づいたと語られていました。はい。AKBでずっとやってきた劇場公演やコンサートなど、お客さんがいないと成立しないエンタテインメントにすごく惹かれて。そういう意味で、舞台がすごく魅力的に感じています。あとはお芝居するときは、自分と向き合わないといけないし、役と向き合う必要がある。その過程で新しい価値や考え方、物の見方ができるようになりたいなという気持ちがあって。お芝居はこれからもしっかりと向き合っていきたいし、好きだなと思いました。――そういう空間が好きなのは、お客様からもエネルギーを感じられるから、でしょうか。舞台もコンサートも劇場公演も、やっぱりその日にしかできないもの。それを観てくださったお客さんとの“通じ合い”みたいなものがすごく特別だなと思っています。私自身、CHEMISTRYさんのコンサートを観に行って歌手になりたいと思ったことがきっかけで、芸能界を志したんですね。きっとあのコンサートに行っていなかったら、その志も生まれてなかった。一期一会だと思うし、その瞬間瞬間で生まれるものがあるんです。舞台に立つ人も思いがあるし、観に来てくださる方も思いがあるので、その思いがぶつかったり、融合したりする場所が劇場なのかなと思うんですよね。――俳優としてまた新たな一歩を踏み出されたわけですが、改めてどんな俳優になりたいか教えてください。目指している俳優さんなどいらっしゃれば教えてください。私はこれまで、人に夢や希望を持っていただいたり、「明日から頑張ろう」と活力を与えられる存在でいたいなと思って活動してきました。その思いは今も変わらず持っているので、自分がお芝居をしてる姿を観ていただいて、何か感じ取ってもらえるような存在でいたいですね。今までに演じてきたことがないような役にもたくさんチャレンジしたいですし、歌も好きなので、ミュージカルもやってみたい。映像の作品にも興味があります。好きな役者さんは、石田ゆり子さん。ずっと第一線で活躍されていて、生き方やファッションなどがすごく素敵だなと思っています。そういう魅力的な女性になれたらいいなと思いますね。――最後に、楽しみにされてるお客様にメッセージをお願いします。まだまだ油断できない日々が続いていて、劇場に行くのも躊躇される方もいらっしゃると思いますが、稽古場でも劇場でも感染対策をしっかりやっているので、安心して観に来ていただけたら。『三十郎大活劇』というタイトルだけを見ると、何か難しいお話なのかな、と思われるかもしれませんが、笑えて泣けて、素敵な作品に仕上がると思いますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたらと思います。取材・文:五月女菜穂撮影:杉映貴子横山由依さんのサイン入りチェキを4名様にプレゼント! さらにアプリ限定カット5点も公開中!アプリのダウンロード&プレゼントの応募は以下よりご確認ください。ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント横山由依さんのサイン入りチェキを抽選で4名様にプレゼント!ぴあアプリではプレゼントのほか、アプリ限定カットもご覧いただけます【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!
2022年03月30日鈴木聡の脚本で1994年に初演された名作で、戦前の日本映画界の激動を駆け抜けた若者たちの青春を描いた『三十郎大活劇』がラサール石井の演出でこの4月よりリバイバル上演される。大部屋役者から一夜にして銀幕スターに駆け上がった主人公・紅三十郎を演じるのは、劇団EXLIEの青柳翔。初演から28年を経て、本作が現代の観客に響くものになるという青柳の“確信”とは――?稽古開始を前に話を聞いた。――最初にオファーが届いて、戯曲を読まれての感想、魅力に感じた部分を教えてください。青柳この作品に含まれている熱やメッセージ性が、今のお客さん――当時の時代(戦前の日本映画界の黄金期)を分からないお客さんにも、稽古して努力すれば伝わるんじゃないかと思いました。1994年に初演されていて、その頃の人よりも僕の方が明らかに時代背景が分からない状態ではあるので、もちろん下調べをして、いろんな作品を見て研究した上で、今やることの意味などを稽古を通じて模索して、本番でお客さんに感じていただけたらという印象です。――特に青柳さんが感じた“熱”や“メッセージ性”とはどういったものでしょうか?青柳たとえば、今「こういう描写はダメ」、「こういう作風はダメ」、「スポンサーがいるのでこういうのはダメ」、「映画ならできます……でもR指定が入ります」とかってよくありますよね。もちろん、いろんな方に協力していただいて作品を作っているので、さまざまな配慮が必要なのは当然ですが、ものを作る上で制限され過ぎてしまう現状は、僕自身、あまり良くはないと思っていて、この作品にはそういうメッセージがあるんじゃないかと感じています。――そういう部分に関しては、もしかしたら1994年当時よりも今の方が、人々の心に響くかもしれませんね?青柳そんな気がしています。今やる意味がすごくあるなと思って、(劇中の時代に撮られた)昔の作品を観ています。この物語の時代の前後の銀幕スターの作品ですね。もちろんカッコいい部分はたくさんあります。この監督だから単調な言い回しでも渋く見えるという人もいますし、すごく風を浴びて立っていてこれは現代でやったらコメディだなというのもあったり。そういう滑稽さみたいなものも表現できたら楽しい舞台になるんじゃないかな?とか考えたり。「なんでそんなに前を見た?」「今、なんで首をカクっとした?」「舌出した?」、「常に爪楊枝を持ってるね!」など、いろいろあるんですが(笑)、そういう部分も楽しんでいただける舞台にできたらと思います。――青柳さんは、紅三十郎というのはどんな男だと感じていますか?青柳そこがすごく難しくて、悪い人ではないけれど、その節々にどう捉えたらいいのか分からないセリフが結構あって、「野心なのか?他人を悪く言っているようにも聞こえるし、でも悪い人ではないので、研究し甲斐があるよね」という話をラサールさんともしました。悪い人ではないんですよ、基本的には。その部分に関して、どうギラつかせて表現するかは研究していくしかないなと思っています。ラサールさんは「当時の銀幕スターの新しい人が出てきたときのような佇まいを演じてくれたら」とおっしゃっていました。そこは今、さまざまな作品を観て勉強しています。演劇への出演は“筋トレみたいなもの”――過去の作品を観ながら、当時の銀幕スターに憧れの念を抱く部分は?青柳やっぱり、三船敏郎さんはカッコいいですよね。本当にカッコいいです。セリフ回しとかは単調なイメージなんですけど、そこもカッコいい。殺陣に関しても、当時は映像のスピードを変えて早く見せる技術がないですけど、それであのスピードということは、相当速いんですよ。聞くところによると、家で真剣を使ってロウソク斬りをしていたとか……。今、やったら相当ヤバいですけど(笑)。――実際に参考資料としてどんな作品を観ているんでしょうか?青柳『用心棒』は前にも観たことはありましたが、もう一度、観ました。カッコよかったですね。『椿三十郎』もまた観ましたけど、やたら肩を回していました(笑)。あとは、『血煙高田の馬場』は、酔っ払いの演技が多くて、そこは参考になるか分かりませんけど、走るシーンがあって――それは今回の舞台でもあるんですが――躍動感があって、参考になりそうですし、最後の立ち回り(高田馬場の決闘シーン)もすごかったです。あとは『丹下左膳余話 百萬両の壺』も観ました。見栄を切って首を動かす動きがすごく気になったんですけど、家で鏡を見ながらやってもなかなかできないんですよ(苦笑)。――ポスタービジュアルで、既に昔の銀幕スターのような髪型、衣装を披露していますが、“変身“してみていかがでしたか?青柳おのずと現場に入るときに(昔のスター風に)「よろしくぅ!」と言ってしまいました(笑)。――劇団での活動に加えて映像作品、そして今回のような外部公演への出演など、多方面で活躍されていますが、青柳さんにとって演劇への出演はどういう経験でしょうか?青柳筋トレみたいな感覚ですかね?舞台をやっていないと、俳優としての能力が低下していく気がするんです。身体や脳、お芝居の質も含めて。スケジュールが合うなら、できるだけ頻繁に、年に1~2回はやりたいとマネージャーにも伝えています。1カ月にわたって稽古を詰めるので、そこはとても面白いですし、その分、よいものを見せなくてはいけないプレッシャーはありますけど、役者としては嬉しいですね。それまでひとりで考えて作ってきたものを寄せ集めて、みんなで稽古場で作っていくという楽しさがあって、映像作品とはまたテイストが違うんですよね。ただ、難点として、今はコロナ禍でコミュニケーションとしてみなさんと食事などに行けないというのが、僕にとってはとても大きなことでして……。みなさんと会って、いろんな経験について話を伺ったり、芝居について話すのが好きだし、やっぱりそういうコミュニケーションで、稽古場の風通しが良くなる部分も確実にあると思います。最近読んだある記事で、今の若い人たちはそういう“飲みにケーション”を必要としてないと書いてあって、そういう記事を読んだうえでこういうこと言うと、自分もオジサンの領域になってきたんだなと思いますが(苦笑)、自分はそれが好きなんですよね。こういう状況で仕方のないことではあるんですが、そこは残念ですね。――コロナ禍で多くの公演が中止となり、緊急事態宣言の発出中には、演劇をはじめエンタメに対し“不要不急”ということが言われたりもしました。演劇の存在価値を考えるという意味で、今回の作品は、戦争の影が近づく中での若者たちの葛藤なども描かれており、現在の社会と重なる部分があるのでは?青柳本当にそのとおりだと思います。昔の時代の人々が、好きなことに情熱を捧げている青春物語だけど、そんなピュアな人たちが時代に振り回されて、好きなことができなくなって……という部分に関して、今の人たちが観て、現在の時代と重ね合わせて考えさせられる部分が多いと思います。ただ、時代に翻弄される若者たちを描いた青春物語ですけど、あくまで喜劇ですので、今抱えている鬱憤を晴らすためにも思いっきり笑ってもらえる作品にしたいと思っています!取材・文:黒豆直樹撮影:川野結李歌ヘアメイク:KOHEYスタイリスト:Jumbo(SPEEDWHEELS)パルコ・プロデュース『三十郎大活劇』東京公演:新国立劇場 中劇場4月2日(土)~4月17日(日)大阪公演:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール4月23日(土)~4月24日(日)ぴあアプリでは青柳翔さんのアプリ限定カットをご覧いただけます。ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=26fd672c-5dd5-477b-b989-76ce8d72f9ff&contentTypeId=2) すると、この記事内に掲載されています。
2022年02月28日青柳翔がパルコ・プロデュース『三十郎大活劇』で主演を務め、銀幕スターに扮する。出演に際しての意気込みを語ってもらった。日本映画の黄金期といわれる第二次世界大戦の前後を時代背景に鈴木聡が書き上げ、自身の主宰する劇団ラッパ屋で1994年に初演した本作。劇中では、激動の中で一夜にしてスターとなった大部屋俳優・紅三十郎とその仲間たちの“青春物語”が繰り広げられる。演出は、同じく鈴木の脚本によるパルコ・プロデュース『阿呆浪士』(2020年)でタッグを組んだラサール石井が手がける。青柳演じる三十郎は、普段は謙虚で穏やかな性格。しかし役にのめり込むあまり、そのキャラクターを現実に持ち込んで荒れ果てた生活を送り、人が変わったようになる一面も。これに対して、青柳は「いままでプライベートに役が影響してきたことはない」とキッパリ。「戦争の前後を舞台にした作品は初めてなので、その時代に生きていた方がご覧になっても違和感のない人物造形をするため勉強に励みたい」と語る。その助けになりそうなのが、当時の映画界を切り取った作品を多数知るラサール。顔合わせでは、三十郎と同じ活劇スターである市川雷蔵の映画を勧められたらしく、「ラサールさんの抱える膨大な知識から考えるヒントを頂戴したと思っています」「たくさん拝見して、僕と親和性のありそうなポイントを雷蔵さんからピックアップしながら自分の中に取り込めたら」と言葉に力を込めた。苦労しそうな点を尋ねると、「三十郎が啖呵を切るシーンでしょうか」と青柳。「台本を読んだら、口上の裏にメッセージがありそうだと感じました」「単にセリフを発するだけでなく含みを持たせたいですね」と青写真を描く。一方、日常会話は現代語で綴られる。「令和の人に見られかねないので、当時の活劇スターであることがきちんと伝わるよう所作や言動にまで落とし込みたい」と役づくりの一端を覗かせた。太平洋戦争の足音が近づくと、政府の統治下に置かれた映画界は戦意高揚の宣伝メディアとして次々と国策映画を製作する。青柳は、劇中で描かれるこうした時代の変化やエンターテインメントに規制の入る状況が「コロナ禍の現代にも置き換えられるのでは」と受け止めている。「舞台の中でどんな結末を迎えるのか、フィクションとして形にできることにやり甲斐を感じています」と述べ、インタビューを結んだ。公演は2022年4月2日(土)~17日(日)に東京・新国立劇場 中劇場にて。その後、4月23日(土)・24日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールと巡演する。一般発売は、東京公演が2月26日(土)、大阪公演が3月27日(日)にスタート。取材・文:岡山朋代
2022年02月24日劇団EXILEの青柳翔が、4月に東京・新国立劇場 中劇場、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演されるパルコ・プロデュース『三十郎大活劇』で主演を務めることが26日、発表された。ヒロインは、元AKB48の横山由依が務める。パルコ・プロデュースでは2020年に鈴木聡の名作『阿呆浪士』(1994年初演)をラサール石井の演出により上演、装い新たなエンターテインメント時代劇として大成功を収めた。相性抜群の名タッグ、鈴木聡脚本、ラサール石井演出で、一夜にして銀幕スターに駆け上がった若者・紅三十郎を主人公にした、94年初演の物語『三十郎大活劇』をリバイバルさせる。物語は、第二次世界大戦に今にも突入せんとする頃から始まる。激動の社会情勢を映したような日本映画史のなかで、たった十数年ほどの日本映画黄金期を迎えた時期でもあった。日本初のトーキー映画が誕生し、日本映画はサイレント(無声)からトーキー(有声)へと大きな改革を迎えた。しかし戦争の足音は近づき、映画は政府の統治下に置かれ、戦意高揚の宣伝メディアとして多数の“国策映画”が製作される。そんな中、のちに日本を代表する映画監督となる黒澤明が監督デビューを果たすなど、日本映画は大きなうねりの中にあった。この日本映画黄金期へのリスペクトを込め、鈴木聡の可笑しみと人情あふれる筆致で書かれた『三十郎大活劇』。激動の映画界を駆けまわる若者たちの切なくも熱いドラマ、そして“LOVE&PEACE”というメッセージをストレートに描いた青春物語となる。主人公・紅三十郎を演じるのは青柳翔。劇団EXILEのメンバーとして劇団公演のほか、サイモン・ゴドウィン演出の『ハムレット』、こまつ座『人間合格』など精力的に挑み、主演映画『たたら侍』は第40回モントリオール世界映画祭ワールドコンペティション部門で最優秀芸術賞を受賞した。ヒロインは、AKB48の元メンバーで、2代目グループ総監督も務めた横山由依。今作がグループ卒業後初の作品となる。演出のラサール石井とは熱海五郎一座で共演している。そのほか、俳優・声優として多岐にわたる活躍を見せる入野自由、今作が櫻坂46卒業後初の舞台出演となる松平璃子、数多くの映像・舞台作品で独特の存在感を醸す近藤公園、さらに、硬軟自在に演じ分ける小倉久寛らが出演する。青柳と横山がコメントを寄せた。○■青柳翔(紅三十郎役)今回取り組むのは、舞台は戦前、そして演じるのは活劇スター、と、初めての経験でわからないことだらけですが、それが楽しみでもあります。ラサールさん、豪華な競演のみなさん、そしてこの素晴らしい作品を前に、プレッシャーはもちろん感じていますが、打ち勝って、やって良かったー!と思えるように、頑張りたいと思います。先日、ラサールさんとお会いしまして、時代背景の参考となる作品や、考えるヒントになる知識を沢山授けていただきました。本当に膨大な知識に驚く一方でしたが、稽古に入る前にできることは何でもやって、万端に準備して臨みたいです。脚本の鈴木さん自身、『青臭い時代』とおっしゃる頃の作品だと聞き、とても驚きました。30年近く前に誕生した作品が、今もって全く色褪せていないんです。面白さはもちろん、今、この時代にも通じるメッセージ性。本当にすごいことだと思います。30年近く前に誕生した戦前の活劇スターを、現代人の自分が演じることにも不思議な縁を感じつつ、このチャレンジをさせていただけることを光栄に思います。○■横山由依(おやつ役)ラサールさんが演出される作品に呼んでいただけると聞いてとても嬉しいです。昨年舞台で共演させていただいた際、私にもお芝居のアドバイスをくださったり、作品に真摯に向き合われている姿が印象的で、またご一緒させていただきたいと思っていました。第二次世界大戦が始まろうとする時代の日本映画界で生きる人々の愛や情熱を感じ、私も胸が熱くなりました。私が演じるおやつは、時代に翻弄される主人公たちを見守り、支える存在です。その時代に生きる人々の苦労や熱を伝えられるよう丁寧に演じたいと思います。パルコ・プロデュース『三十郎大活劇』は、4月2日~17日に東京・新国立劇場 中劇場、4月23日・24日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演。
2022年01月26日パルコ・プロデュース『三十郎大活劇』が、青柳翔主演で4月2日(日)より東京・新国立劇場 中劇場、23日(土)より大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演されることが決定した。パルコ・プロデュースでは2020年に鈴木聡の名作『阿呆浪士』(1994年初演)をラサール石井の演出により上演し、装い新たなエンタテインメント時代劇として大成功を収めた。相性抜群の鈴木聡脚本、ラサール石井演出で、この度リバイバルさせるのは、一夜にして銀幕スターに駆け上がった若者・紅三十郎を主人公にした、1994年初演の物語『三十郎大活劇』。物語は、第2次世界大戦に今にも突入せんとする頃から始まる。激動の社会情勢を映した様な日本映画史のなかで、たった十数年ほどの日本映画黄金期を迎えた時期でもある時期だ。日本初のトーキー映画が誕生し、日本映画はサイレント(無声)からトーキー(有声)へと大きな改革を迎えていた。しかし戦争の足音が近づき、映画は政府の統治下へ。戦意高揚の宣伝メディアとして多数の“国策映画”が製作されていく。そんな中、のちに日本を代表する映画監督となる黒澤明が監督デビューを果たすなど、日本映画は大きなうねりの中にあった。この日本映画黄金期へのリスペクトを込め、鈴木聡の可笑しみと人情あふれる筆致で書かれた『三十郎大活劇』。激動の映画界を駆けまわる若者たちの切なくも熱いドラマ、そして“LOVE&PEACE”というメッセージをストレートに描いた青春物語となる。主人公・紅三十郎を演じるのは青柳翔。劇団EXILEのメンバーとして劇団公演のほか、サイモン・ゴドウィン演出の『ハムレット』、こまつ座『人間合格』など精力的に挑み、主演映画『たたら侍』は第40回モントリオール世界映画祭ワールドコンペティション部門で最優秀芸術賞を受賞するなど、今最も注目すべき俳優のひとりだ。ヒロインはAKB48の元メンバーで、2代目グループ総監督も務めた横山由依。今作がグループ卒業後初の作品となる彼女は演出のラサール石井とは熱海五郎一座で共演経験を持つ。そして俳優・声優として多岐にわたる活躍をみせる入野自由、今作が櫻坂46卒業後初の舞台出演となる松平璃子、数多くの映像・舞台作品で独特の存在感を醸す近藤公園、硬軟自在に演じ分ける俳優・小倉久寛と『阿呆浪士』を彩った俳優陣も出演。個性豊かな実力派が集まっている。●青柳翔(紅三十郎役)今回取り組むのは、舞台は戦前、そして演じるのは活劇スター、と、初めての経験でわからないことだらけですが、それが楽しみでもあります。ラサールさん、豪華な競演のみなさん、そしてこの素晴らしい作品を前に、プレッシャーはもちろん感じていますが、打ち勝って、やって良かったー!と思えるように、頑張りたいと思います。先日、ラサールさんとお会いしまして、時代背景の参考となる作品や、考えるヒントになる知識を沢山授けていただきました。本当に膨大な知識に驚く一方でしたが、稽古に入る前にできることは何でもやって、万端に準備して臨みたいです。脚本の鈴木さん自身、『青臭い時代』とおっしゃる頃の作品だと聞き、とても驚きました。30年近く前に誕生した作品が、今もって全く色褪せていないんです。面白さはもちろん、今、この時代にも通じるメッセージ性。本当にすごいことだと思います。30年近く前に誕生した戦前の活劇スターを、現代人の自分が演じることにも不思議な縁を感じつつ、このチャレンジをさせていただけることを光栄に思います。●横山由依(おやつ役)ラサールさんが演出される作品に呼んでいただけると聞いてとても嬉しいです。昨年舞台で共演させていただいた際、私にもお芝居のアドバイスをくださったり、作品に真摯に向き合われている姿が印象的で、またご一緒させていただきたいと思っていました。第二次世界大戦が始まろうとする時代の日本映画界で生きる人々の愛や情熱を感じ、私も胸が熱くなりました。私が演じるおやつは、時代に翻弄される主人公たちを見守り、支える存在です。その時代に生きる人々の苦労や熱を伝えられるよう丁寧に演じたいと思います。■公演情報パルコ・プロデュース『三十郎大活劇』4月2日(土)~17日(日)新国立劇場 中劇場4月23日(土)・24日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
2022年01月26日歌手のきゃりーぱみゅぱみゅが、14日にSpotify Music+Talkで配信されたオリジナルドラマコンテンツ『そのとき、安部礼司』(毎週日曜18:00配信)で、声の演技に挑戦している。同番組は、TOKYO FMで放送中のラジオドラマ『NISSAN あ、安部礼司~BEYOND THE AVERAGE~』(毎週日曜17:00~17:55)に連動して、Spotify Music+Talkで配信されているオリジナルコンテンツ。ごく平均的なサラリーマン・安部礼司が、社会の荒波に揉まれながら成長していく様子を描いている。14日からの最新回にはきゃりーが出演し、安部礼司ときゃりーが入れ替わるドタバタ劇「キミがボクで、ボクがキミで?」を含む全4本を配信予定。きゃりーが声の演技を披露する貴重な機会となっている。
2021年11月15日全世界興収737億円、大人気アクション映画シリーズの最新作『G.I.ジョー:漆黒のスネーク・アイズ』。本作で、嵐影の“くのいち”に大抜擢された安部春香に注目。英国デビューの経歴を持ち、ハリウッドで注目を浴びた次世代ブレイク女優に迫った。「G.I.ジョー」最強の戦闘能力を持つシリーズ人気No.1の漆黒の忍者ヒーロー、“スネークアイズ”を主人公にした本作。漆黒のマスクで正体を隠し、これまで謎に包まれてきた、スネークアイズ誕生の秘密が遂に明らかになる。今回、未曾有の忍者テロに立ち向かう嵐影一門の保安責任者である“くのいち”曉子を演じたのが、安部春香。安部さんは、日本での芸能活動を経ずに単身イギリスで女優活動を開始し、『クルエラ』(21)やドラマ「エメラルド・シティ」(17)などに出演、バーチャルバンドである「ゴリラズ」においてヌードルの声優も担当するなど、多彩な活動を経て、実力主義のハリウッドで大役を射止めた経歴の持ち主。本作では、ストームシャドーの腹心となる“くのいち”暁子を演じている。「クールな忍者を演じることは、あらゆる子供たちの夢でしょ?」という安部さんは、オリジナルキャラクターとなる暁子について「タフで有能な“くのいち”です。彼女の奥深くには脆さも秘めています。彼女は嵐影で生まれたわけではないから。子供の時に嵐影に引き取られ、スネークアイズのように悲しい過去を背負っています」とその生い立ちを説明する。初解禁された場面写真では、夜の街や嵐影本部で鋭い眼光で刀を手にした暁子の勇姿に圧倒される。命を救われたストームシャドーが連れてきたスネークアイズを警戒し、決して心を許さない。「彼に対してとても用心深いのです。嵐影一門の護衛は彼女にとっての全てだから」と、組織に対する絶対的な忠誠を貫く暁子が2人と肩を並べる姿が印象的だ。「スネークアイズにとても興味をそそられる。なぜなら2人は非常によく似ていると暁子は感じるから」と2人の共通点を指摘する。さらに“漆黒のコスチューム”を挟んでスネークアイズと暁子が見つめ合う2ショットも初公開となった。「映画に静かな威厳をもたらし、キャラクターに気品をもたらした」と安部さんを絶賛するプロデューサーのロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラは、「彼女には穏やかな存在感があり、視覚的にも感情的にも興味深い。暁子はいずれ彼女だけで嵐影を率いることができるだろう」と全幅の信頼を寄せる。また、日本が生んだアクション監督の谷垣健治とのハードなトレーニングに挑んだ。「練習用の武器を持って家に戻ってからジムに直行、その日に学んだことを繰り返して練習していました。大変でしたが、(私にとっては)最高なハードさでした」という安部さんは、撮影開始前の2か月半前から毎日、1日4時間のトレーニングを続け、タフで有能な“くのいち”暁子を作り上げている。『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』は10月22日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ 2021年、全国にて公開© 2021 Paramount Pictures. All Rights Reserved. Hasbro, G.I. Joe and all related characters are trademarks of Hasbro. © 2021 Hasbro. All Rights Reserved.
2021年09月20日never young beachの安部勇磨が、6月30日にリリースしたソロアルバム『Fantasia』収録曲「おかしなことばかり(英語タイトル:Many Strange Things)」のMUSIC VIDEOを本日23時にプレミア公開する。6月30日にリリースされた同アルバムは、ポップなメロディーと日本語詞にアメリカのインディー・ミュージックの影響が組み合わさった作品で、サポートメンバーとしてキーボードに香田悠真、ドラムとギターに嘉本康平(DYGL)、ベースに市川仁也(D.A.N.)が参加している。公開されたMVには、都内にある日本独自のノスタルジックが残る団地や公園、河川敷などといったロケーションに加えアルバムジャケットでも使用された安部のホームスタジオで、2匹の愛犬と遊ぶ様子が収められている。監督はミュージシャンであり映像ディレクターのVIDEOTAPEMUSICが務めた。安部勇磨は、この夏東京と大阪で開催される『BABY Q 納涼祭』への出演が決定している。■VIDEOTAPEMUSIC コメント近所の公園に毎朝太極拳をやっているグループがいるのですが、先日思い切って見様見真似で参加してみたんです。ゆっくりと呼吸をしながらぎこちなく身体を動かす。普段は意識していなかった筋肉を意識しながら初めてする動き。手探りで自分の輪郭を想像する。知らなかった事を知り、汗をかく。シンプルだけどストレンジ。そして少し楽しくなる。それは「おかしなことばかり」を聴いた時の感覚にも共通すると思い、その瞬間このMVのアイデアが決まりました。素晴らしい音楽グループ"ogawa&tokoro"のkynan tokoro氏によるアニメーション、8mmフィルム、Hi8のカメラなどを駆使してカラフルに仕上げました。■Yuma Abe「Many Strange Things」Official MV※7月21日(水) 23:00プレミア公開<リリース情報>アルバム『Fantasia』発売中『Fantasia』ジャケット配信リンク:購入リンク:【収録曲】M1 ファンタジアM2 おまえもM3 おかしなことばかりM4 素敵な⽂化M5 さわってみたらM7 テレビジョンM8 ありがとさんM9 さよならM10 ピンと来たほうへM11 意味なんかなくてもM12 おたよりAll Music & Lyrics by 安部勇磨Yuma Abe「Omaemo」MV<ライブ情報>『BABY Q 納涼祭』【東京公演】日程:8月12日(木) .13日(金)会場:東京・恵比寿ザ・ガーデンホール【大阪場所】日程:8月26日(木) .27日(金)会場:大阪・なんばHatch詳細がこちら:関連リンクThaian Records HP Records YouTube Records Twitter Records Instagram Records Facebook
2021年07月21日never young beach(ネバーヤングビーチ)のボーカル&ギター・安部勇磨のソロアルバム『Fantasia』が、2021年6月30日(水)にCDリリース。ネバヤン・安部勇磨、初のソロアルバム『Fantasia』never young beachのボーカル&ギターとして活動し、同バンドの楽曲全ての作詞作曲を手掛ける安部勇磨。2021年はnever young beachとして、「フジロックフェスティバル ’21」「グリーンルーム ビーチ」といったフェスへの出演も決定している。そんな安部が自身初となるソロアルバム『Fantasia』をリリース。ポップなメロディーと日本語詞、アメリカのインディー・ミュージックのテイストを反映した安部らしい温かみのある楽曲を中心に、全12曲を収録する。なお、本アルバムは安部が立ち上げた音楽レーベル“タイアンレコーズ(Thaian Records)”の第1弾作品となる。収録曲のうち4曲は細野晴臣がミックスを担当収録曲のうち4曲は、安部が音楽家として最も敬愛しているアーティスト・細野晴臣がミックスを担当。そのほか、楽曲制作のサポートメンバーには、キーボード・香田悠真、ドラムとギターにDYGLの嘉本康平、ベースにはD.A.N.の市川仁也(D.A.N.)がジョイン。さらに、安部と親交のあるシンガーソングライターのデヴェンドラ・バンハートが2曲ギターで参加している。アルバム収録曲「おまえも」は先行配信なお、アルバムに収録される楽曲「おまえも」は、CDリリースに先駆けて先行配信。是非一足先に安部の新たな世界観を感じてみて。詳細安部勇磨 最新アルバム『Fantasia』CDリリース日:2021年6月30日(水)価格:2,970円※収録曲「おまえも」は、6月2日(水)より先行配信。<収録曲>1.ファンタジア2.おまえも3.おかしなことばかり4.素敵な⽂化5.さわってみたら6.風まかせ7.テレビジョン8.ありがとさん9.さよなら10.ピンと来たほうへ11.意味なんかなくても12.おたより
2021年07月03日安部勇磨がソロアルバム『Fantasia』の発売に先駆け、リード曲「おまえも」を6月2日(水)に先行リリースする。また本楽曲の事前予約が5月19日(水)からスタートし、併せてジャケットも公開された。2014年からnever young beachのボーカル&ギターとして活動をしている安部勇磨。彼が新たに立ち上げた音楽レーベル「Thaian Records」の第1弾作品として、自身初のソロアルバム『Fantasia』を6月30日(水)に発売する。先行リリースされる「おまえも」は、安部の自宅にあるゴジラのフィギュアを見つめながら、孤独感と優しさを表現しようと書いた1曲。この曲には、安部が音楽人生において大きな影響を受けた、アメリカを中心に活動するシンガーソングライターのデヴェンドラ・バンハートがギターで参加している。さらに音楽家として安部が最も敬愛している細野晴臣がミックスを手掛けた。SpotifyのPre-save、Apple MusicのPre-addボタンをクリックすれば、自身のお気に入りまたはライブラリに「おまえも」が予約登録される。これによって配信初日に聴き逃がすことなく新曲を楽しむことが可能だ。なお野村訓市がナビゲーターを務めるJ-WAVE『TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING』にて、5月30日に安部勇磨がゲスト出演し「おまえも」のオンエアも決定している。こちらも併せてチェックしてほしい。■リリース情報安部勇磨『おまえも』6月2日(水)主要DSPで配信Pre-add, Pre-save事前予約: 受付期間:5月19日(水)17:00~6月1日(火)23:59安部勇磨『ファンタジア』6月30日(水)発売定価:2,970円(本体2,700円、税率10%)収録曲:M1.ファンタジアM2.おまえもM3.おかしなことばかりM4.素敵な文化M5.さわってみたらM6.風まかせM7.テレビジョンM8.ありがとさんM9.さよならM10.ピンと来たほうへM11.意味なんかなくてもM12.おたよりAll Music & Lyrics by 安部勇磨予約ページ: ■番組情報J-WAVE 81.3FM『TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING』5月30日(日)20:00~20:54放送ナビゲーター:野村訓市ゲスト:安部勇磨
2021年05月19日never young beachのボーカル&ギター安部勇磨が、初のソロアルバム『Fantasia』を6月30日にリリースすることを発表した。今作は安部が音楽と向き合って生まれたパーソナルなアルバムで、サポートメンバーとしてキーボードに香田悠真、ドラムとギターに嘉本康平(DYGL)、ベースに市川仁也(D.A.N.)が参加するなど友人達と共に制作したあたたかみのある一枚となっている。さらに、安部とも親交があり音楽人生に大きな影響を受けているアメリカを中心に活動するシンガーソングライター、デヴェンドラ・バンハートがギターで参加し、音楽家として最も敬愛している細野晴臣氏が4曲ミックスを手掛けている。なお『Fantasia』は、安部が新たに立ち上げた音楽レーベル"Thaian Records"の第一弾作品としてリリースされる。■安部勇磨 コメントなにも決めないで流れに身を任せて作った作品です。リリース情報安部勇磨『Fantasia』2021年6月30日(⽔) リリース2,970円(税込)予約ページ:<収録内容>01. ファンタジア02. おまえも03. おかしなことばかり04. 素敵な⽂化05. さわってみたら06. ⾵まかせ07. テレビジョン08. ありがとさん09. さよなら10. ピンと来たほうへ11. 意味なんかなくても12. おたより関連リンク安部勇磨 Instagram Records HP
2021年04月16日3人の30代の演出家が昭和30年代に書かれた戯曲に取り組む「かさなる視点―日本戯曲の力―」の第2弾として、上村聡史が安部公房の「城塞」に挑む。開幕まで1か月を切った3月中旬、稽古場に足を運んだ。【チケット情報はこちら】軍需産業で成り上がった“男”(山西惇)には、“拒絶症”を患う父(辻萬長)がいる。拒絶症とは、ある時から自分の中の時間を止めてしまう病。発作時だけかつてのように正気を取り戻す父に、男は妻(椿真由美)や従僕(たかお鷹)を巻き込み、終戦直後のある一日を再現してみせる。幾度も繰り返されるそんな芝居にうんざりした妻は、父を精神病院に送る計画を立てる。男は妻に代わりストリッパーの女(松岡依都美)を雇い、最後の芝居を打つが……。上村は「“戦後”と対峙したいという思いでいくつかの戯曲を読んだ中で、この作品から“いま”を感じた」と語る。「登場人物たちが、戦争の被害者意識と加害者意識を巧みに、無自覚に使い分けているさまが、すごく利己的であり、どこかで現代と繋がっている気がしました。“忘却”は日本人の特性かもしれないけど、終戦から時間を経て、僕らはどんどん忘れていく。そこでいま一度、この作品を通じて日本を批評したい」とこの戯曲を選んだ意図を明かす。稽古を見ると、上村はとにかく頻繁に芝居を止め、演出席から舞台へと足を運び、立ち位置、動き、セリフのニュアンスまで幾通りも試していく。「俳優たちと一緒に批評性を持って作っている」「稽古中はとにかくみんなうるさい(笑)」という上村の言葉通り、俳優陣からも次々と質問や提案が飛ぶ。特に、精神を患い幼児のようになった父を演じる辻、そんな彼を世話する従僕を演じるたかおのベテランコンビは、毎回のようにセリフに込める感情から動きまで変化させ、“怪演”と言うにふさわしい変幻自在の芝居を見せる。まさに病める父親に振り回される邸内の者たちといったところだが、山西、椿、松岡もさすがの反射神経でベテランふたりの好きにさせまいと応酬する。山西演じる“男”は、父親を病院に入れなければ禁治産処分(※財産を自由に処分する権利を失う措置)にすると妻から脅され、なんとかそれを回避しようと奔走するのだが、忌まわしい過去の“記憶”に囚われ、本当に病んでいるのは父ではなく自分なのではないかと苦悩する。男のモノローグは、辻とはまた違った鬼気迫るような圧巻の存在感を放つ。そこから、物語はクライマックスへ――。病んだ父を外へと引きずり出し、また再び時計の針を“あの時”へと戻し、父と息子の対峙へと向かうのだが、このふたりのやり取りはどこへ向かい、たどり着くのか……。それぞれに言い訳、自己弁護、理由を抱えた者たちが“芝居”の力を借りて、自らを正当化しようと戦う――日本人…いや、人間の本能のぶつかり合いが心に突き刺さる。「城塞」は4月13日(木)より東京・新国立劇場小劇場で上演。取材・文・撮影:黒豆直樹
2017年03月24日レノボ・ジャパンは13日、同社製ノートPC「ThinkPad X1 Carbon」と「ThinkPad X250」が山形県米沢市のふるさと納税の返礼品として採用されたと発表した。13日より米沢市にて返礼品申し込みの受付を開始する。いずれも100台限定で数量に達し次第、受付は終了となる。ふるさと納税は、個人が2,000円を超える寄附を自治体に対して行ったときに、住民税の1割程度が所得税と住民税からそれぞれ還付、控除される制度。税制上の優遇措置だけでなく、各自治体の特産品などを寄付の返礼品としてもらえるケースもある。レノボ。ジャパンは、2015年2月より山形県米沢市のNECパーソナルコンピュータ米沢事業場(米沢工場)にて、「ThinkPad X1 Carbon」と「ThinkPad X250」の生産を行っている。また、2015年3月に行われたイベントで、米沢市 市長の安部三十郎氏がふるさと納税の返礼品として米沢産PCの採用を「かなり前向きに検討中」と表明していた。「ThinkPad X1 Carbon」は350,000円以上の寄附、一方の「ThinkPad X250」は200,000円以上の寄附をすることで申し込むことができる。「ThinkPad X1 Carbon」の主な仕様は、CPUがIntel Core i5-5500U (2.4GHz)、メモリが8GB、ストレージが512GB PCIe SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics 5500(CPU内蔵)、光学ドライブがなし、ディスプレイがマルチタッチ対応14型WQHD(2,560×1,440ドット)液晶、OSがWindows 8.1 64bit、オフィスソフトとしてMicrosoft Office Home & Business Premiumが付属する。「ThinkPad X250」の主な仕様は、CPUがIntel Core i5-5200U (2.2GHz)、メモリが4GB、ストレージが1TB HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 5500(CPU内蔵)、光学ドライブがなし、ディスプレイが12.5型HD(1,366×768ドット)液晶、OSがWindows 8.1 64bit、オフィスソフトとしてMicrosoft Office Home & Business Premiumが付属する。なお、ふるさと納税の返礼品として「ThinkPad X1 Carbon」と「ThinkPad X250」以外にも、NECパーソナルコンピュータの13.3型モバイルノートPC「NEC LaVie Direct HZ」と15.6型スタンダードノートPC「NEC LaVie Direct NS(e)」も採用されている。
2015年04月13日かねてから大きな話題となっていた「ThinkPad」の日本国内生産。NECパーソナルコンピュータの米沢事業場(米沢工場)で量産がスタートしたばかりというこのタイミングに、その米沢にて、できたてホヤホヤの米沢産ThinkPadを取材する機会を得た。当日はThinkPad米沢生産の開始を記念した植樹式も行われた。あわせてレポートをお届けしたい。NECパーソナルコンピュータとレノボ・ジャパンが共同でNECレノボ・ジャパングループを発足したのが2011年。その後、2012年7月にThinkPadシリーズの一部モデルが米沢事業所で試験的に生産され、同年11月にはThinkPad誕生20周年を記念したThinkPad X1 Carbon特別モデルも米沢工場で生産された。そして今回、満を持してThinkPad量産モデルの米沢生産がスタートした。○CTOでも最短5営出荷を目指す、ThinkPad生産ラインはフル回転中米沢事業所の生産能力は1日1万台と、NECパーソナルコンピュータの国内シェアトップを支えてきただけに桁が大きい。「トヨタ生産方式をベースとしたカイゼンと、ITの駆使」が特徴という工場の生産ラインは、デスクトップのノートであわせてセル方式の計60本。一つのラインは4~5メートルほどの長さ、その中で4人程度のスタッフがパソコンを生産している。小さめのラインを複数本設置する理由は、四半期で2万種にも達するモデル数(CTOの違い含む)の多さと、需要の変動に柔軟に対応するためだ。RFIDタグをオーダーごとに付属するなどし、モデル数が多くても生産時の部材取り違えを防止する仕組みを導入。またラインはパイプ材で組んだ主に内製のもので、組み直しも容易にできるよう工夫されている。作業手順から工具まで現場スタッフが積極的に声をあげ、日々改善に取り組めるというのも米沢ならではとのことだ。そしてこの60本のラインのうち、現在は2本をそれぞれThinkPad X1 CarbonとX250の生産にあてている。米沢ではオーダーから最短5営業日でユーザーの手元に製品を届ける体制を目指しているが、米沢産ThinkPadの需要が見通しを大きく超えてしまったため、現状では残念ながら10営業日ほどかかってしまっているそうだ。立ち上がったばかりということで、ThinkPadは計100台/日ほどの生産能力となっているが、同社の生産事業部長 竹下泰平氏は「4月前半には改善したい」と説明している。○日本に戻ってきたThinkPad、米沢から世界への展開も視野に「ThinbkPadの日本生産を決定したとき、机上には素晴らしい計画が描かれていた。だが、それが本当に成功するのかは、注意深く見ていく必要があった」と話すのは、NECレノボ・ジャパングループ 代表取締役社長 ロードリック・ラピン氏。ついに現実に動き出した米沢生産を見た同氏は、「(成功の様を)実際に見ることができた。本当に素晴らしい。さらに予想を超える需要と反応があった」と喜びを語っていた。4月1日付けでLenovoグループのアジアパシフィック地域プレジデントにも就任するラピン氏だが、日本におけるNEC PCとレノボのジョイントベンチャーは、ワールドワイドのLenovoグループ全体にとっても、例外的に特別な成功例になっているのだという。製品の資材調達から、開発(大和研究所)、生産(米沢事業所)が国内で一本化でき効率化したこと。そしてアフターサービスの面でも、群馬のNEC PCの拠点とあわせ、修理マネージメントとコールサポートまで国内で一本化し、サービスの水準向上を実現できたことが要因という。米沢がもともと、NEC PCの生産拠点だけでなく、モバイルノートの開発拠点でもあったことがシナジー効果をさらに高めた。米沢事業場はもともと、世界初のノートパソコンと言われる「PC-8401A」を開発、生産した拠点だ。長年積み重ねた様々なノウハウが存在し、生産効率はもちろん、例えば開発→生産という一方的な流れだけでなく、生産現場からの声を開発に活かすことができるようになるなど、米沢と大和が繋がらなければ出来なかったメリットが生まれたという。大和研究所を代表し立ち会ったレノボ・ジャパン執行役員常務の横田聡一氏は、2012年以来、大和(Think)と米沢(NEC)の開発チームの協業を進めてきたことを振り返る。米沢が開発を主導したThinkPadが既に2機種生まれていることや、米沢の開発した「LaVie Hybird ZERO」がLenovoグループのリソースを活用し米国市場で大きな反響を得て、北米販売の端緒についたことなどを紹介した。ラピン氏は、米沢を単なる生産拠点のみとして見ておらず、グループにとって、日本だけでなくグローバルでかけがえのない拠点になると説明。大和研究所がグローバルに影響力を持つように、グループ全体の製品の品質向上に大きな役割を果たすという期待があり、また、米沢の開発力で世界展開を狙うという展望がある。前者は、海外ユーザーが米沢産ThinkPadが欲しいと同社に問い合わせしているというエピソードからわかりやすく、米沢の品質管理への信頼の高さを物語っている。後者は、LaVie Hybird ZEROが2015 International CESで最高のアワードを受賞しており、前向きに動き始めている計画だ。ラピン氏は米沢への投資を増やしていくと宣言しており、以下の5つのポイントで、増強を行っていく方針を示していた。System X(x86サーバ製品)の米沢生産検討プロジェクトが進行中Best of CES賞の「LaVie Hybrid ZERO」の北米モデルを開発中ThinkPad米沢生産モデル拡大し、現在X1 CarbonとX250だが、来年度に機種追加。デスクトップ主要機種(ThinkCentre)の米沢生産も検討中米沢生産限定モデル(Japan Limited Edition等)の企画を続行米沢産ThinkPadの海外向け販売を検討中○米沢市へのふるさと納税で米沢産ThinkPadの計画も米沢事業所の敷地内では、今回のThinkPadの米沢生産の開始を記念した樹林式も行われた。ラピン氏はじめ、レノボ・ジャパンとNECパーソナルコンピュータの代表者が参加したほか、米沢市を代表して市長の安部三十郎氏も参加した。安部市長は、「海外でつくられていたThinkPadが日本に戻ってきた。これは、これからの日本全体の経済活動の方向性を示したものだと思っています。世界最新鋭のパソコンであるThinkaPadを米沢で生産できることは、本当に素晴らしい」と、期待と喜びを語っていた。そして、「ふるさと納税について。工夫したいと思っている計画があります。今年の4月から、納税額に応じて米沢産のパソコンを用意する計画を、かなり前向きに検討中」と表明した。なお、今回の樹林式で植えられたのは「ハナミズキ」。米ワシントンのサクラ祭りは毎春ニュースとなり、日本でもご存知の方は多いだろう。これは、今から100年以上前に日米友好を願って東京市長が贈った数千本のソメイヨシノが起源というのも有名な話だ。実は、このソメイヨシノのお礼として日本にはハナミズキが贈られている。調べてみると、ハナミズキは北米原産で、アメリカヤマボウシという別名もあるそうだ。関係者らは、この木の樹林に「アメリカにも米沢のThinkPadを」といった願いも込めたいと話していた。
2015年03月20日小学館は、TOKYO FMのラジオドラマ「NISSAN あ、安部礼司BEYONDTHEAVERAGE」のスピンオフ絵本『えいたとハラマキ』を発売した。同書は、TOKYO FMで放送7年目を迎え、リスナー74万人を誇るラジオドラマからの初のスピンオフ絵本。今回は、ラジオドラマの主人公、安部礼司のひとり息子4歳の「永太(えいた)」を主人公に、誕生日のプレゼントにもらったママの手編みのハラマキを巻いて奮闘する姿を描いた。ストーリーは、誕生日プレゼントでもらったハラマキを巻いて、えいたが街に飛び出すと、郵便ポストやモミの木、こぐま、白鳥のこどものトラブルに遭遇。持ち前の機転と大事なハラマキで、次々と彼らを助けていくという内容。白鳥のお母さんと世界を救うために、寒い国の魔王と対峙(たいじ)するなど、優しさと勇気にあふれた内容となっている。今回は、絵本化にあたり、ストーリーは番組の脚本家が特別に書き下ろしを行った。絵は新進気鋭の絵本作家が担当している。ハラマキを巡って展開するファンタジーで、ラジオドラマとの斬新なコラボレーションは、子どもはもちろん大人も楽しめる内容とのこと。『えいたとハラマキ』は、小学館が発行。作は北阪昌人、絵はおくやまゆか。全40ページで、価格は1,470円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日