岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「A&R」です。音楽業界を目指す人などは知っているかもしれませんが、レコード会社にはA&Rという役職があります。CDや映像作品のスタッフクレジットで見かけた方もいるかもしれません。僕は、デビューをして初めてその存在を知りました。ウィキペディアによると「レコード会社における職務の一つ。Artists and Repertoire(アーティスト・アンド・レパートリー)の略。アーティストの発掘・契約・育成とそのアーティストに合った楽曲の発掘・契約・制作を担当する」とのことです。音楽制作のサポート(どんなスタジオで録音をするか、どんなアレンジャーに依頼するかなどを考える)から、イメージ戦略やプロモーション(どんなテレビ、ラジオ、ライブに出演するか、話題になるためにどんなマーケティングが必要か考える)など、担う領域がとても広いようです。人によっては、音楽制作をフォローするのが得意な方や、宣伝が得意な人もいる。どこまでをA&Rの役割とするかは、さまざまなようです。個人的には、A&Rは、担当するアーティストをサポートするアーティストの一部のような存在という認識。僕の意見を聞きながら、困った時に助けてくれて、意見を出して正しい方向に導いてくれる方というイメージです。僕にもソニーミュージックのA&R担当がついています。というか、僕のチームはかなりの少数精鋭なので、マネージャーの松下とA&Rを担当してくれている井上と僕の3名で、どのような音楽を制作し、岡崎体育というアーティストを売り出していくかを日々考えています。僕は、SNSでの発信など自由にさせてもらっていて、岡崎体育というアーティストのあり方というのは、基本的に自分発信でやらせていただいています。今のアーティストの方々というのは、だいたいそうだと思いますが自己プロデュース力に長けている。だけれど、制作とか流通、PRなど自分だけではどうすることもできないことがある。メジャーだと特にその規模が大きくて手に負えません。そこを的確に手助けいただき、本当にありがたいと思っています。この関係は、他に例えると漫画家と担当編集者に近いかもしれませんね。制作や活動にめちゃくちゃ介入していただく役割なので、信頼関係や相性もすごく大事だと思います。また、A&Rは本人自身がアーティストでないとできない仕事だなと思っています。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日、『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)にレギュラー出演中。※『anan』2021年2月17日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年02月14日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ライバル」です。ヤバイTシャツ屋さんのこやまくんが「ヤバTの公式ライバルは岡崎体育です」とインタビューなどでよく答えています。「乃木坂46とAKB48のような関係です」と。正直、これ、僕の意見をなにも聞いていないんです。こっち側の主張や了承をまったくとらずに“公式ライバル”宣言されているのですが、これは、どうなっているのでしょうか。この件に関しては「岡崎体育、ヤバTにブチ切れ」とネットニュースのタイトルにつけていただいて、一向に構わないと思っています。僕としては、僕の公式ライバルは斎藤工さんだと思っているので、ヤバTについては正直、眼中にはありません。アウト・オブ・眼中です!でも、こやまくんからはライバル視されているな……というのはひしひしと感じています。まず、僕の出演番組のオンエアチェックは僕以上にしています。きっと、出演者名“岡崎体育”で自動録画登録をしているはずです。僕の名前でSNSのエゴサもしているようですし、この連載も毎週チェックしてくれているかもしれません。でもはっきり言って、僕よりヤバTのほうが上のことって多いんですよ。CDのセールスだとかライブの集客数やTVCMでの起用数……。それでも僕を追いかけているという姿勢を崩さない彼らに対して、僕は「がんばれ!」といつも思っています。ライバルっていう感覚より「もっと上に行け、行け!」と応援したくなるんです。彼らとはメジャーデビューのタイミングも同じ。僕のほうが少し先にデビューアルバムをリリースして、オリコンウィークリーチャート最高位9位だった。そうしたらヤバTは「岡崎体育より上の8位を目指します!」と宣言して、実際に7位を獲った。僕もその時は、次のアルバムリリース時に「ヤバT以上の6位を目指す!」と返して、2位を獲れた。そしてヤバTは、昨年発売の最新アルバムで見事に1位を獲得。その時も僕は「売れろ、1位獲れ!」と思っていました。まあ、だから切磋琢磨するいい仲間であることは間違いなく、やはり、よきライバルなのかもしれません。でも、まだ向こうから何の許可申請もないですから!これは、ツーマンライブを企画してもらってそこで何らかの契りを交わしたいところです。意外にもヤバTとはツーマンライブさえしたことがないんですよ。そろそろこの関係、白黒はっきりさせたいところです。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日、『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)にレギュラー出演中。※『anan』2021年2月10日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年02月08日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「クイズ番組」です。ご覧になった方もいるかもしれませんが、日テレ系の『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』に出演させていただきました。クイズ番組に出たのはこれが初めてです。ずっと出てみたいなと思っていたので出演できて、とてもうれしかったです。なぜ、クイズ番組に出てみたいと思ったかというと、よくスタジオの解答者席に座ると舞い上がってしまい、家でテレビを見ていたら当たり前に答えられることが答えられなくなると聞くけれど、それは本当か?もし本当なら体感したいと思ったからです。……で、番組をご覧になった方はおわかりかもしれませんが、結論から申し上げますと、めちゃくちゃ体感できました。はい、驚くほどテンパってしまいました。この番組では全部で11問出題され、11問目がとても難しいんです。でも、その最終問題の一歩手前の10問目をクリアできればドロップアウトができる。全問正解で賞金300万円。でも、ドロップアウトをすると100万円がもらえます。僕は、もう完全にこの100万円狙いでした。誰に何を言われてもどう思われてもいい、10問目でドロップアウトしてお金を手に入れる気満々でいました。……が、その手前の8問目であえなく撃沈してしまいました。その問題もたぶん家で、おせんべいつまみながら見ていたら間違えるわけがないような簡単な問題。でも、解答者席で「あれ?」と一瞬不安になり、冷静になろうと思えば思うほど、誰でもわかるような答えがわからなくなります。番組内で自分はちゃんといいコメントができているのか?番組の撮れ高は大丈夫か?そして賞金。そういう邪念が頭の中をぐるぐると駆け巡り、正解がどんどん遠のいてしまいました。解答者席、それはまちがいなく魔物が住む場所でした。そんなわけで、悔しい気持ちが残る初クイズ番組出演となりました。でも、とっても楽しかったです。知識で競うというのがまず面白いですし、出演することで知らなかったことを知れるのも楽しい。あと、クイズ番組は小さい子どもたちもたくさん見ていると思うので、僕のことを知ってもらう、僕のやっている音楽を知ってもらう入り口になったらうれしいです。自分で言うのもなんですが、勉強好きですし、ちょっとしたインテリ系ミュージシャンだと思うので、ぜひ今後もお声がけいただきたいですね。得意なジャンルは国語と地理です!おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日、『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)にレギュラー出演中。※『anan』2021年2月3日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年01月30日きびだんご株式会社(本社:東京都新宿区)は、同社が運営するクラウドファンディングサービス「Kibidango」にて、「吸水・速乾・コンパクト!大人気タオルシリーズ最新作【ActeonHeather】」のプロジェクトを期間限定で開催いたします。大人気「Acteon」シリーズ最新作【ActeonHeather】(アクテオンヘザー)が登場です。吸水速乾や抗菌作用など「Acteon」が誇る高い機能性はそのままに、生地に改良を重ね、より柔らかく心地よい肌触りを実現しています。また、大きめのサイズ設計で使い勝手もグンっと向上。サウナ、ジム、ヨガやジョギングなど、多種多様なシーンで快適に使用できます。くるっと手のひらサイズにまとめられるため、スペースを取らず持ち運びや管理が簡単なのも嬉しいポイントです。今回のプロジェクトでは、前作の【ActeonPackingCube】や【SplashBag】とのお得なセットもご用意しています。「Acteon」シリーズをラインで揃えることのできる絶好の機会です。この【ActeonHeather】の日本上陸に向けたプロジェクトを、1月14日16:00~2月24日23:59まで、クラウドファンディングサイト「Kibidango」で展開。目標金額300,000円達成で、日本上陸が決定します。価格は、プロジェクト期間限定で3,280円(税・送料込)より提供します。商品詳細URL★【ActeonHeather】の特徴サマリー吸収速乾・抗菌仕様・コンパクト設計使い勝手の良いサイズ柔らかく心地よい肌触り・吸収速乾・抗菌仕様・コンパクト設計・使い勝手の良いサイズ使い勝手の良い大きめサイズとなっています。入浴やプール後の髪の水気取りやサウナタオルとして、ちょうどよい塩梅です。タオルをまとめる用の付属リボンも、併せて少しだけ長くなっています。・柔らかく心地よい肌触り柔らかく心地よい肌触りを実現しています。吸水速乾タオル特有のごわつきを感じにくく、快適に使用することができます。▼【ActeonPackingCube】セット【ActeonPackingCube】は、旅行や出張、お出かけ、季節物の収納など、様々なシーン&用途で役立つおしゃれな圧縮バッグです。かさばる衣類を簡単に圧縮でき、また使用前と後の衣服を仕切って収納できる便利な設計となっています。▼【SplashBag】セット【SplashBag】は、軽量&スタイリッシュな内外防水ポーチです。濡らしたくない物はもちろん、内側も防水仕様のため、雨傘や使用済みのタオルなど濡れた物の収納にも最適です。※ファスナー部分は防水ではありません。<商品仕様>●スペック・ActeonHeatherサイズ:77cm×40cmカラー:5色セット(グレー・ブルー・イエロー・オレンジ・レッド)生産国:中国保証期間:三ヶ月(初期不良は7日以内)※製品の仕様、デザインに関しましては一部変更になる可能性がございます。ご了承ください。・ActeonPackingCubeサイズ:大36cm×25cm、小25cm×18cm重さ:大120g、小86g素材:リップストップナイロン・ActeonSplashBagサイズ:高さ25cm×横幅33cm重さ:68g素材:TPUラミネートポリエステル、ナイロンジッパー※ファスナー部分は防水ではありません●お届け時期:2021年4月中旬より順次お届け予定●価格・ActeonHeather(5色セット)【早割】:¥3,280(30セット限定)【Kibidango特別価格】:¥3,480・ActeonHeather(5色セット)×2セット【早割】¥5,950(20セット限定)【Kibidango特別価格】:¥6,500・ActeonHeather(5色セット)×3セット【Kibidango特別価格】:¥8,800・ActeonHeather(5色セット)+SplashBagセット【早割】:¥5,580(5セット限定)【数量限定】:¥5,880(10セット限定)・ActeonHeather(5色セット)+PackingCubeセット【数量限定】:¥7,480(10セット限定)■Kibidangoの「きびだんご海外面白商品探索部(きびたん)事業」についてクラウドファンディングサイト「Kibidango(きびだんご)」は、海外のスタートアップやクリエイターの日本進出プロジェクトを運営する事業「きびだんご海外面白商品探索部(通称:きびたん)」を通して、これまでに200個以上の海外プロダクトを日本国内に届けてきました。海外プロダクトを日本の皆様に安心して手にとって頂けるよう、技適認証や物流、カスタマーサポートまですべて自社で行える体制を整えています。Kibidango(きびだんご)企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2021年01月23日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「フワちゃん」です。流行語大賞2020トップテンにも選ばれ、テレビで見ない日はないほど人気のフワちゃん。実は彼女、岡崎体育のファンを公言してくれているんです。それを知ったきっかけは、僕がツイッターで「フワちゃんのインスタのストーリー見てたら元気が出る」とつぶやいたこと。そのリプでフワちゃんが「岡崎体育さん大好き!あたしファンクラブ入ってるし!」と返してくれたんです。それからDMなどで交流するようになり、彼女が僕のデビュー後、東京での初のワンマンライブに来てくれていたことを知りました。それは渋谷のTSUTAYA O‐WESTでのライブで、2016年のこと。たぶん、まだ誰もフワちゃんを知らないころ。そのライブで、僕は来場者全員の似顔絵を描くという企画をやっていて、フワちゃんの似顔絵も描いていた。全然記憶に残ってなかったけど、フワちゃんがその絵の画像をDMで送ってきてくれて「そうやったんや!」とびっくりしました。その後、実際に会ったのが、とあるテレビ番組の収録。生で対面したフワちゃんは、テレビやYouTubeで見ているままのフワちゃんでしたね。僕のお腹触ってくるし、楽屋に挨拶に来たら全然出ていかないし「うっとうしいな、コイツ」という感じでした。ただ、それも笑って言える感じの「うっとうしい」です。彼女が自身のYouTubeチャンネルで「岡崎体育にベタベタしすぎて“やめろや、貴様”と言われた」と話していましたが、これも僕にとって、気を許して距離感が近いゆえの冗談。コメント欄で僕のファンの方が「岡崎体育がカメラの回っていないところで貴様と呼ぶのは、心を開いている証拠」と書いてくださったことがまさに正解で、そういうおふざけのニュアンスを受け入れてくれる方でないと、引っ込み思案の僕はそういうこと言えないんです。その一方で、意外なことにフワちゃんは僕のことを「岡崎さん」とさん付けで呼ぶし、たまに敬語で話します。DMのやりとりも最初はずっと敬語を使ってくれていたし。なぜか僕、めっちゃ敬われています。なんでもかんでもタメ口でずかずかと入ってくるイメージかもしれませんが、実はそんなことなく、すごくクレバーに明るく、誰とでもいいコミュニケーションが取れる方なんだと思います。そういう賢さみたいなところも、ファンが多い理由なんやろなと、仲良くなって実感しました。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜に出演中。『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)がスタート。※『anan』2021年1月20日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年01月15日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「2021年の抱負」です。anan読者のみなさま、あけましておめでとうございます。今年も岡崎体育をよろしくお願い致します。今回のお題は、2021年の抱負。まず、確実に申し上げられるのは、アルバムをリリースします。これは絶対に出します。年末年始もあまりゴロゴロせずに、制作を着々と進めていました。まあ、進捗レベルは1曲目のイントロができたかな?というくらいで、まだ1~2%程度ってところですが。でも、全体の構成やアイデアは固まってきているので、それをひとつひとつ丁寧に形にしていきます。これぞ岡崎体育、と言ってもらえるようなアルバムにしたいと思っているので、みなさん、ぜひ楽しみにお待ちください。さらに、2021年に実現させたいこと、何かあるかな……。そうですね、開催が不安視されている中ではありますが、もし東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されるなら、そのテーマソングをどこかで作りたいです。自分の「死ぬまでにやりたい100のことリスト」にも書いているので、実現できたら最高です。テレビ各局のオリンピック・パラリンピック向け番組のテーマソングと考えるとかなりの狭き門ですが、それでもチャレンジしたい!せっかく名前も“体育”ですし、それを活かしたいところです。関係各所のみなさん、ご興味ありませんか?必要とあらば、岡崎スポーツだとか岡崎オリンピックに改名してもいいくらいの気持ちは持っています。岡崎体育という名前になんの未練もありません。それくらいの覚悟はあります。関係各所のみなさん、いかがでしょうか。まあ、改名は冗談として今年も要所要所で話題に上るようなアーティストでありたいと思っています。岡崎体育、まだこんな話題作れるのか!と、多くの人に思ってもらえるようにがんばりたいです。新しいことにどんどんチャレンジしたいですね。……プライベートな夢で言うと、いよいよ、東京に家を建てたいです。東京に引っ越して1年以上になりますが、僕はどうにも賃貸契約が性に合いません。なんで、買ってもいないものに、お金を毎月払わないといけないのか?と、なんだか気持ちが悪いんです。はやく家を建てて、自分の持ち物だとすっきりしたい。そのためにも、今年も食費の節約をがんばりたいと思います。2021年、岡崎体育はさらにケチになっていきたいと思います。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜に出演中。『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)がスタート!※『anan』2020年1月13日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年01月10日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「2020年を振り返る」です。2020年という年は、誰しもが不自由を感じた一年だったと思います。僕にとっても意味深い年になりました。僕は夢だったさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブを達成したら、表舞台から引退して裏方の仕事をしようと考えていたんですが、今年、コロナ禍であらゆるライブやイベント活動が中止になり、気づけば自宅にこもって音楽制作に集中することになりました。自宅で、他のアーティストから依頼された楽曲や、ポケモンの映画音楽を制作している日々を送っていて、はたと、これこそが自分が想像していた、音楽作家としての生活なのではと気づきました。奇しくも、僕は音楽を作るだけの生活を体験することになった。それはとても有意義で、僕にとって特別な時間でした。でも同時に、やはり自分のアルバムを出して、それに伴うツアーをして、ライブステージでエンターテインメントすることの尊さにも気づけた。このまま音楽制作だけをやっていたら、僕みたいなタイプは、すぐに行き詰まって音をあげていたかもしれないな、と気づくことができたんです。またその逆で、もし今年も普通にライブやフェスをして、ツアーを回ってと、これまでと同じ日々を過ごしていたら、ひょっとするとわだかまりやモヤモヤを持ってしまっていたかもしれない。この自粛期間で、僕はそんな自分の気持ちを整理したり、自分が進むべき道の再確認をすることができた。ライブができなかった時間があったからこそ、ライブができることの喜びやお客さんが楽しんでくれることのうれしさみたいなものを、ひとつひとつ噛みしめることもできました。やっぱり、大きなスピーカーから音を出して、みんなでひとつの音楽を楽しむことは素晴らしい。そんな日常が戻ることを願っています。だから、僕はすべてのことを前向きに捉えたいと思っています。もちろん、残念なことも、辛いこともいろいろありました。でも、今年の経験を経て2021年へと進みたい。気持ち的には、岡崎体育としてデビューしたときとすごく近いです。「音楽って楽しい!」という初心に帰らせてもらったと思える2020年でした。今は、自分の新しいアルバムの制作を着々と進めているので、それを来年の楽しみとして待っていてほしいです。年末年始も部屋にこもって制作します!おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜レギュラー。『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ22:50~)が1/5(火)にスタート。※『anan』2020年12月30日‐2021年1月6日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年01月03日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「Hey! Say! JUMP」です。以前、関ジャニ∞さんに「えげつない」という曲を書き下ろさせていただきました。それに続く、ジャニーズのグループへの楽曲提供第2弾が決まりました。同じ関西出身ですし、関ジャニ兄さんたちに続く関西系のグループといえばジャニーズWESTさんなので、次はWESTかなと勝手に思っていたら、予想外にHey! Say! JUMPさんからオファーをいただき、めちゃくちゃ驚きました。僕の勝手なイメージだと、Hey! Say! JUMPさんはジャニーズのグループの中でも正統派の雰囲気。キラキラと王子様っぽい雰囲気が似合います。そんな彼らにどんな楽曲を提供すればいいのか、かなり悩みました。自己分析をして、まあ、求められているのはコメディリリーフだろうと思いました。かっこいいだけじゃない、素の表情や等身大の20~30代男性の雰囲気を出せる楽曲にしたいと、アイドルっぽすぎない親近感を持てる歌を作ったつもりです。テーマは童話の世界です。「オオカミ少年」の物語をモチーフにした楽曲「Liar」を手がけました。SNSで自分をより良く見せようと嘘ばかりついてしまう、現代版「オオカミ少年」の哀れな青年がテーマになっています。岡崎体育がHey! Say! JUMPをアレンジするとこんなことになるんだな、というのをファンのみなさんに楽しんでいただけたらうれしいです。これまでお会いしたHey! Say! JUMPのメンバーは、ドラマで共演した中島裕翔さんと、NHKのレギュラー番組『よなよなラボ』にゲストで来ていただいた伊野尾慧さんのおふたり。ふたりともとにかく人間力が素晴らしくて印象に残っています。中島さんは、ドラマの打ち上げの席でどこに座っていいかわからず、ずっとチーズを食べていた僕を話の輪の中に入れてくれて、ひとりぼっちにならないよう気を使ってくれた。スタッフさんの名前もアシスタントの人まで完璧に覚えて声を掛けてはって、なんでそこまでできるんだろうと驚かされました。伊野尾さんは、収録で機材トラブルがあり時間が押してしまったけど、嫌な顔ひとつせず現場を盛り上げてくれた。そういうとき、話を振るのってMCである僕がやることなのに、間延びしないように自らいろんな話を振ってくれてありがたかったです。このジャニーズの方々の素晴らしい気遣いや人間力はどこからくるのでしょうか。今度、聞いてみたいです!おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。『おはスタ』(テレビ東京系)火曜レギュラー。『「劇場版ポケットモンスター ココ」テーマソング集』を12/23にリリース。※『anan』2020年12月23日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年12月16日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「フットサル」です。ビッケ(ビッケブランカ)さんたちとフットサルチームを結成しました。オンラインのサッカーゲームを一緒にやっていたメンツを中心になかなか豪華な顔ぶれが集まりました。メンバーは、w-inds.の橘慶太さん、Benthamの須田(原生)さん、GLIM SPANKYの亀本(寛貴)くん、ハンブレッダーズのでらしくんなどです。フットサルチームを組んでいるミュージシャンで有名な方といえばミスチルの桜井和寿さんやナオト・インティライミさんを思い浮かべる方も多いと思いますが、その桜井さんたちも参加する音楽業界人によるフットサル大会「音蹴杯」というのが毎年、さいたまスーパーアリーナで開催されています。一応、その大会への出場が第一目標です。チーム名は「サンドバックスFC」。オンラインゲームで僕がオーナーとなっているチーム「京都サンドバックス」から新たに付け直しました。なので、形ばかりですが、これは僕のチームなんです。でも、コートを予約したり、スケジュールを管理してもらったりとみなさんに甘えてばかりいたので、ユニフォームの準備やエンブレムは「ここは俺がやらな!」と一念発起して、僕が考えて作りました。渋谷のサッカーショップまで足を運んで、生地を選んだり、背番号のフォントはこれがいいと選んだりしました。エンブレムもデザイナーさんにお願いして本格的なものを制作。制作費は僕のポケットマネーです。さらに、ユニフォームの“顔”となる胸スポンサーもゲット。提供ゼロ円ですけど、胸に「ヘアサロンロビン」と入っています。はい、僕の幼なじみの美容室の名前です。プレーの面では、僕はサッカー経験者ではないので、経験あるみなさんの指示に従っています。基本的にポジションはFW。フットサルにはオフサイドがないので、いつもゴールのギリギリ近くにいといて、仲間からのパスを待っています。なんなら相手キーパーと雑談とかしています。というのは冗談で、実はかなり動けるFWです。ゲームで培った“裏に抜ける”動きが得意なので、相手DFを惑わせる駆け引きのある走りは、かなり効果的にできていると思います。体を動かすとぐっすり眠れるし、気分もいい。ミュージシャン仲間との時間も楽しく、これ、一石五鳥くらいお得なのでは!?と、思うくらい充実しています!※『anan』2020年12月16日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年12月10日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ヘアメイク」です。メジャーデビュー以降、テレビに出させていただく機会が増えてヘアメイクをしてもらうことがあります。これまでの人生、自分で髪型を整える場合は、アイロンでクセを伸ばすくらいのことしかしてきていませんから、ヘアメイクさんに整えていただくと、こんなに違うものかと驚くことがあります。先日も、とあるテレビ局でヘアメイクしていただいたのですが、そのときのヘアメイクさんが素晴らしかったです。僕は、昔からおでこが広くて、加齢とともに生え際が気になるように……。その上、クセ毛なのでスタイリングの仕方によっては前髪が割れちゃって、おでこがぱっくり見えてしまい残念な感じになることがあります。ですが、この方は逆毛とかを入れてちょうどよく前髪をふんわりボリューミーに仕上げてくれた。あ、この人は僕の髪質やクセの感じを理解して、こういう感じにセッティングしてくれたんやな、と思ってうれしかったです。できるだけ僕の髪や肌質のことを理解している方にヘアメイクしていただけたらと思いますが、テレビ局は局ごとにヘアメイクさんが違うので、ときには今日の岡崎体育、メイク濃いな……というときもあるかもしれません。テレビを見たファンの方々の反応が気になる部分でもありますし、もっとも厳しいチェックをするのが(マネージャーの)松下なので、彼女に「今日はいい感じですね」と言われるとホッとします。僕の場合は、メイクといっても目をぱっちりさせるわけでもなく、余分な脂を抑えたり、肌のトーンを整える程度です。たとえば、ビジュアル系バンドのように盛ったメイクはやったことがないので、いつか挑戦してみたいなという気持ちもあります。僕は、顔のパーツが結構ボヤッとしているほうなので、それがメイクによってどれくらい変わるのか。このつぶらな瞳がどれほどバチッと大きくなるのか、試してみても面白そうです。そうして美容への意識も高めていきたいものです。……とはいえ、普段の散髪は、相変わらず地元・宇治にある幼なじみがやっているヘアサロンに通っています。東京に出てきたからといって、表参道や代官山の美容室へ行くことはないですね。すごい技術があるとか、最先端のスタイルよりも、やっぱり、自分のことをわかってくれている人にやってほしいと思ってしまいます。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。『おはスタ』(テレビ東京系)火曜レギュラー。『「劇場版ポケットモンスター ココ」テーマソング集』を12/23にリリース。※『anan』2020年12月9日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年12月02日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「データ紛失」です。僕はDTMで音楽制作をしています。すべてパソコン上の作業です。なので、データの管理はとても大事。もっとも重要なことのひとつです。でもデビュー前の僕は、一切のバックアップをしていませんでした。USBに完パケのミックスデータだけを保存していて、当時はそれでいいと思っていたのです。でも実は、ひとつひとつの楽器のオーディオファイルを取り出せるパラデータというものがあって、それが残っていないと再度、制作を続けたり、ミックスやマスタリングをすることもできないんです。デビュー前、すべての楽曲データが入っているパソコンのOSをアップデートしたら音楽ソフトが立ち上がらなくなったことがありました。これはどうすればいいんだろうといろいろ調べたら、工場出荷状態に初期化したら直りますと言われました。でも当然ですが、初期化したらすべてのデータがなくなります。つまり、そのとき僕は、初期化によって、当時所持していたすべての音源の元データを失ってしまったんです。これはかなりショックでした。立ち直るのにだいぶ時間がかかりました。だから、僕にはデビュー以前の音源データがありません。曲数でいうと500~600曲くらいでしょうか。まだ形になっていない作りかけのものがほとんどですが、結構な痛手です。過去の楽曲を掘り起こして制作することができませんし、昔の音源を再ミックスしてリリースすることも不可能になってしまいました。なので、それ以来しっかりバックアップをとるようになりました。とにかく保存です。1音打ち込んだらショートカットキーの「コマンド+S」を押すくらいこまめに保存しています。常に指はキーボードの「S」上に置くくらい気を使っています。僕は、性格的にどこか抜けているところがあって、こういうことがないと気を抜いてしまうので、今となっては、あれはいい勉強だったな…と思っています。これを読んで怖いなと思った方は、本当に本当に気をつけてくださいね。仕事でさまざまなデータを取り扱う方だとか、学生さんでもパソコンでレポートを書いている方などいると思います。一瞬の気の緩みや、思いがけない負荷でパソコンが落ちることもあります。そんなときに、取り返しがつかないことにならないように、とにかくデータはこまめに保存&バックアップをきちんととること。忘れてはいけない作業です!おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。『おはスタ』(テレビ東京系)火曜レギュラー。『「劇場版ポケットモンスター ココ」テーマソング集』を12/23にリリース。※『anan』2020年12月2日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月27日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ご褒美」です。よく女性が「がんばったご褒美」として自分のためにエステに行ったり、ちょっといい鞄やアクセサリーなんかを買ったりするというのを目にします。僕はそういう「ご褒美」を自分のためにわざわざ考えることってないなぁって思います。実際に、念願だったさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブを終えたあとも、とくにこれといったご褒美はなかったように思います。ぶっちゃけると、スタッフとの打ち上げもしていませんから。もう、たまアリ終えて1年以上たっていますが、パーッと打ち上げてさえいないわけです。でも、僕的にはそれがいいんです。だって、がんばったご褒美においしいお寿司やお肉を食べに連れていってもらったりしたら、もうそれは食べるほうが主になるじゃないですか。「おいしい」ことに目的がいってしまう。僕は、おいしいものを食べられるのはもちろんうれしいんですが、何か自分で自分を褒めたいようなことがあったら、家でひとりでじっくり浸りたいんです。たまアリのあとも、終わったら即実家に帰って、部屋でひとりで寝ているときに、ついに達成したんだって、じわーっと感動が蘇っていちばん幸せでした。そういう時間を持てることのほうが僕にとっては贅沢なことのように感じています。それで言うと、もうひとつ思い出深いのが、たまアリ終わってちょっと長めのお休みをいただいたときに、地元の幼馴染みと遊んだことかもしれません。一緒に近所のリサイクルショップで漫画を全巻一気買いして、そのあとファミマでエナジードリンクとファミチキをおごってあげて一緒に食べて。で、なんか帰る途中にやったこともないのに勢いでパチンコに寄って。でも、全然やり方わからんからすぐに終わっちゃって、「もう二度とやらん」と家に帰って漫画を読んだだけの日。多分、総額2万円くらいの出来事ですが、音楽のことも考えず友達と好きなことだけして…。そういう時間が僕にとって贅沢であり、がんばったご褒美なのかもと思いました。ご褒美は、自分にとって幸せであればいいわけで、金額の問題じゃない。そのためには、まずは自分にとっての幸せが何かを知っていることが大事ですよね。僕にとっての幸せは、友達とオンラインゲームしたり、一緒に遊んだりすること。だから、やっぱりご褒美は、それが気兼ねなくできる時間を持てることだなって思いますね。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。『おはスタ』(テレビ東京系 月~金曜7:05~7:30)の火曜レギュラーとして出演中!※『anan』2020年11月25日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「譜割」です。譜割とは音符に対して、歌詞の一音一音をどういう配分で置いていくかを考えていく作業です。基本は、メロディラインの音符ひとつに対して1文字。ですが、それに限らず音便(発音上、語中・語尾の音が他の音に変化すること)によっては2音、ときには3音流し込んだほうが気持ちいい場合もある。例えば僕の「なにをやってもあかんわ」を聴いていただくとわかりやすいと思います。冒頭の歌詞「もうなにをやってもあかんわ」は、単純に文字数で言えば13文字です。しかし、このメロディの音符の数は8音。「もぅ・な・に・を・やっ・ても・あかん・わ」と割っています。「っ」や「ん」などのほか、「かきくけこ/さしすせそ/たちつてと」などは子音である「k」「s」「t」の音だけでの表現も可能です。「く」=「ku」とはっきり発音すれば1音カウントになりますが、「クッ」と「k」の音だけで母音を崩し圧縮することが可能です。と、専門的になってしまいますが、僕はけっこうこの譜割にこだわるタイプです。でも、J‐POPでは譜割を意識せず無理やり言葉を入れたり、2音あるのに1文字しか入れていなくて気持ち悪い…と思う曲もたまにあります。でも気持ちよく譜割が入っていることが正解ではなく、逆にバランス悪くいびつに入っていることで記憶に残る場合もあるので、どれが正解ということはありません。僕は歌詞に意味を持たせず音運びの良さだけで歌詞を作ることがあり(「スペツナズ」「XXL」など)、そういう楽曲で「譜割が気持ちいいね」と言っていただけると、わかってもらえたとすごくうれしい気持ちになります。今、僕が耳にしてもっとも日本語の譜割が巧みやなと思うのは、R-指定さん。ダントツで流し込みがうまいです。ラップの部分もそうですし、サビでメロディをつけつつ言葉のフックを作るのとか、めちゃくちゃ気持ちいい音選びをされていて、これはテクニックというよりも元々持っている勘の良さ、センスではないかなと。あとは、SUSHIBOYSのファームハウスくんもいいなと思います。ラッパーの方々は日本語を既存の概念で捉えすぎないから、面白い表現がいろいろできるのではないでしょうか。洋楽にある音の取り方、韻の踏み方などを日本語の中にもうまく活かせている方々に魅力を感じます。言葉の選び方に興味を持って聴くと、また音楽の聴き方の幅が広がると思うのでおすすめです。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。『おはスタ』(テレビ東京系 月~金曜7:05~7:30)の火曜レギュラーとして出演中!※『anan』2020年11月18日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月16日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「曲の終わり方」です。ひとつの曲はイントロから始まってアウトロで終わります。僕はこのアウトロを作ること=曲をどう終わらせるかに、むちゃくちゃコンプレックスがあります。なぜなら、僕の中で終わらせ方が2パターンしかないからです。ひとつが「ジャーーーーン」って終わるやつ。もうひとつが「ジャーーーーン、ダダン」で終わるやつ。この2パターンでここまでやってきました。あと、最近になってフェードアウトして終わるという手法も取り入れたので、やっと3つに増えました。メジャーデビューしてもう4年半。けっこう経ちましたが、これまでこの3つですべての楽曲を乗り切ってきました。なんで終わり方の手法が増えないかというと、僕はパソコンを使って、“DTM”で音楽を作っています。いつも作業の最初に、だいたいの絵コンテみたいなものを作るんです。簡単なイントロを作り、平メロ、サビ、落ちサビはこんな感じで…と全体の構成を考えて、終わり方はまだラフコンテやし、とりあえずドラムのキックとシンバルを置いとこか、となります。で、そこから肉付けをいろいろしていくのですが、サビをこだわって、イントロはもっと工夫して…とやっているうちに気づくと締め切り間近になっている。歌詞も考えないといけないし、譜割の調整もしないと…、と作業がどんどん追いつかなくなってくる。そうなると、アウトロにとりあえず置いといたドラムとシンバル、「最初のままだけどまあええか…」と、どうしてもなってしまうんです。ほかのミュージシャンの方、どうですか。そうなりませんか?個人的には、どうにかしたいと思っている案件です。また終わり方これやん…と自分でも呆れているんですが、これまで誰からも「岡崎くん、終わり方もっと工夫できないの?」とはわざわざ言われなかったので、手数が3つから増えません。かっこいい終わらせ方を開発したいと思う一方で、もういっそのこと終わらせない、というのはどうか?という考えにたどり着きました。曲はずっと続いていて、終わらせるのは聴き手の役割にしてしまうという、聴いている人がミュートするとか次の曲に飛ばすとかしないと終わらない。そんな曲があってもいいのではないか…。現実的ではないでしょうか。でも、それくらい曲の終わり方を考えるのは難しいです。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。10月より、『おはスタ』(テレビ東京系 月~金曜7:05~7:30)の火曜レギュラーとして出演中!※『anan』2020年11月11日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月09日共通の趣味であるオンラインゲームで親交を深めることおよそ2年。ついに待望のコラボレーションを実現したビッケブランカvs岡崎体育。岡崎体育(以下、岡):「いつか一緒にやりたいね」と言い合うのってけっこうミュージシャン同士の社交辞令あるあるなんです。でも、それをその場限りの言葉にしないで、行動に移してくれたのはビッケさん。ビッケブランカ(以下、ビ):僕、そういうのイヤなんです。やると決めたらちゃんと行動しないと。最初の一歩を踏み出すのは得意なのでレーベルと話して正式なオファーを体育さんにさせていただきました。岡:引っ張ってくれてありがとう。ビ:体育さんはいっつも空気を読みますからね。京都の方だから。壁が一枚二枚の先に障子が三枚も四枚もある。オンラインでサッカーゲームしている時だって、実際にフットサルやろうよって話になってから実現するまでに何年かかった?岡:……それも2年くらい?ビ:それだって僕が日時決めてコートを予約してやっと実現したんすよ。岡:でも僕、シューズと審判の笛も買ってちゃんと準備してたで。――互いのことを「きつね」「たぬき」と呼び、違う個性でありつつ音楽へのシンパシーをハッピーなダンスミュージックに落とし込んだ「化かしHOUR NIGHT」。昔話のように“同じ山を目指した”2匹のケモノは“まるで透明な鏡を見てるみたい”によく似ていた。茶化しながら、“こうやって何十年もばかしていたいね”と歌う二人の友情がくすぐったくも愛らしい。岡:聴き心地いいポップさと今っぽい四つ打ちテックハウス。その絶妙なブレンドはアレンジを担当してくれたビッケさんならでは。一緒に制作をして、いざやるとなったらの集中力のすごさに驚かされました。ビ:まず、体育くんが作曲してくれて、それを踏襲しながらトラックを作りました。ビッケブランカと岡崎体育、それぞれのらしさが出ていると思います。この二人でしかできないことができたよね。大きい音で聴いてほしい。デシベル勝負です。岡:ビッケさんはいつも全力、本気なのがめっちゃ素敵なんです。本当に熱い男。ゲームをしていてもめっちゃ熱い台詞言ってくれるし。ビ:ゲーム内で体育くんを助けられなかった時ね。思わず「守れなかったー!」って叫んじゃった。岡:それ、映画の主人公が言うやつやんと思いました。――当初、実は二人でバラードを作ろうとしていたという裏話もちらり。岡:なんとなく、卒業ソングを作ろうという話になったんだよね。ビ:だけど、持ち寄った曲が単独でよすぎて合わせられないぞって(笑)。岡:でも、いつかバラードもやってみたいよね。ビ:だから、正式に二人の活動名を決めてやっていこうよ。“ライクアニマルズ”っていうのはどう?岡:……なんか、プロレスラーのリングネームみたいでイヤ!楽しい二人の“ばかしあい”。まだまだ、当分は終わらなそうだ。ビッケブランカ1987年生まれ、愛知県出身。2016年メジャーデビュー。ドラマ挿入歌の「まっしろ」やSpotifyのTVCM曲「Ca Va?」が大きな話題に。得意のゲームを活かしたeSportsストリーマーとしての活動も注目を集めている。おかざきたいいく1989年生まれ、京都府出身。2016年、アルバム『BASIN TECHNO』でメジャーデビュー。TV、映画など俳優活動やバラエティ出演などマルチな活躍も。本誌で「岡崎体育の体育ですけど、オンガクです。」を連載中。ビッケブランカと岡崎体育それぞれのvocal onlyバージョンも収録。二人のトークを存分に味わうオーディオコメンタリーも。『化かしHOUR NIGHT』【CD+DVD】¥2,000【CD ONLY】¥1,000(avex trax)※『anan』2020年11月4日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月03日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「誰かに歌ってもらうこと」です。すでにニュースにもなっていますが、12月25日に公開されるポケモン映画の最新作『劇場版ポケットモンスター ココ』のテーマソングを担当しています。全部で6曲も書き下ろさせていただき、映画のシーンに相応しいさまざまなアーティストの方々に歌唱のお願いをしています。なかでも、メインテーマである「ふしぎなふしぎな生きもの」は絶対にウルフルズのトータス松本さんにお願いしたい!これ、トータスさんに歌ってもらえないんだったら、俺はこの仕事を降りる!と、半分本気で思ったくらい、この人しかおらんと思ってお願いしました。快く引き受けてくださったトータスさんには本当に感謝しかありません。キャリアでいったら超がつくほどの大先輩です。こんな30そこそこの若造の曲を、よっしゃ、歌ってやろうと参加してくださったトータスさんの心意気、めちゃくちゃありがたかったです。なので、僕も120%の力で楽曲制作しました。僕のキャリアハイのひとつとなる楽曲になったのではないかと思います。今回、なぜトータスさんにメインテーマをお願いしたかというと、矢嶋(哲生)監督から、「この映画では、全国の父ちゃんを泣かせたいんだ」というのを伺っていたからです。僕の知る限りで、もっとも父ちゃん感のあるアーティストがトータスさんだった。男っぽさと包容力。まさに理想の親父です。なので、レコーディングのときも、監督の言葉をそのままトータスさんにお伝えしました。そして、さすがトータスさん、見事に歌ってくださり、僕の理想通りの一曲に仕上がったと思います。映画音楽を制作することは僕のひとつの夢でもありました。自分のやりたいことをやるよりも、ひとつの作品の一部分として裏方に徹する。監督が実現したい世界を音楽から手助けすること。それを素晴らしいミュージシャンの方々と一緒にできることは、本当に贅沢で幸せなことだなと思います。また、自分の名義で誰かに歌っていただくことは初めての経験でしたが、誰かに曲を提供するのとはまた違った感覚なのだなと改めて感じました。提供曲と違い、最終的なクレジットは岡崎体育です。最後の最後まで見届ける責任があるし、せっかく客演で参加してくださった方々の顔に泥を塗らないようにしないといけない。ひとりきりでやるのとは、また違うプレッシャーがあるんだなと勉強になりました。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。10月より、『おはスタ』(テレビ東京系 月~金曜7:05~7:30)の火曜レギュラーとして出演中!※『anan』2020年11月4日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月02日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「弟子」です。いつか弟子をとってみたいです。クラシック音楽の世界では誰かに師事するなどあると思いますがJ-POPでは弟子の概念はあまりない。だからこそ、岡崎体育がJ-POPにおける師弟制度を採用したい。イメージは、Jリーグの京都サンガ F.C.が実践する選手育成のためのスカラーアスリートプロジェクト。第一線で活躍するプレーヤーや監督、スタッフが高校生たちに直接指導をするプログラムがあるのですが、これを僕自身もやってみたいんです。本気でメジャーデビューしたい、音楽で生計を立てたいと思っている人に、今まさにミュージシャンとして活動している自分の姿を通して、その経験やノウハウを伝えられたらいいなと思いました。また、誰かに教えることで、自分のこれまでの活動や考え方を言語化できるのもいいなと思っています。そういう機会がないと、あらためて考えることができなそうなので。教えるために、自分の考えや取り組み方をまとめて、果たしてそれがちゃんと伝わるのか。それを受けて、デビューを迎える弟子が誕生するのか。やってみたいです。じゃ、どうやって弟子をとるのかというと、道場を構えるわけにもいかないですから、そこはソニーミュージックに新しい部門を発足させたいですね。あくまで窓口はソニーミュージックです。弟子の生活費とか鍛錬に必要な機材やステージなどもレコード会社側に支援いただいて。僕はできるだけ責任を負わないでいい立場で師匠としてどんと構えていたい。そして撮影現場などに弟子が来てくれて、僕の身の回りの世話などしてくれたらうれしい。お茶とかサッと出してほしい。憧れます。レコード会社がプロジェクトとして取り組めば、師弟制度がJ-POP業界でも当たり前になっていくかもしれない。僕の弟子は屋号の「岡崎」が使えますから、何十年後かには「今週のヒットチャート、岡崎が4人も入ってるやんけ」となるかもしれない。「いや、ビッケも6人おるで」とか「米津家も相変わらずすごいな~」とか。そういう家系図のようなつながりがオーディエンスに見えるようになるのも面白そうですよね。……って、米津くんは間違いなく弟子はとらなそうです。名前はもっとも師匠らしいんですけどね。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。10月より、『おはスタ』(テレビ東京系 月~金曜7:05~7:30)の火曜レギュラーとして出演中!※『anan』2020年10月28日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年10月23日超一流のプロフェッショナルに密着し、その仕事を徹底的に掘り下げるドキュメンタリー番組をオマージュした、映画『とんかつDJアゲ太郎』の特別映像「プロフェッショナル~アゲ太郎の流儀~」が公開された。今回映像では、渋谷の老舗人気とんかつ屋「しぶかつ」の三代目跡取り息子アゲ太郎(北村匠海)に、カメラが密着。代々続くとんかつ屋で運ぶ傍ら、クラブでDJとしてフロアを盛りアゲる日を夢見る、異色のWワーカーのアゲ太郎。映像では「豚を揚げるか、フロアをアゲるかに大したちがいはねえ!!」と豪語し、キャベツを刻み、DJの個人練習を行い、渋谷をランニング…と、“とんかつDJ”になるべく、日々の努力を怠らないプロフェッショナルな姿を覗くことができる。また、食、音楽、お笑い界から本作にコメントが寄せられており、「とんかつ屋でDJのアゲ太郎は、今の時代にとても合っている。音とDJの描写が生々しくて良かった」(ピエール中野/凛として時雨)、「とにかく音とテンポが気持ち良くてずっとウキウキが止まらない映画」(しばたありぼぼ/ヤバイTシャツ屋さん)。「アゲ太郎たちみたいな青春を経験してこなかったので、すごくうらやましい気持ちです。みんなとふざけてやってたバカみたいなことが、自分の仕事や夢につながる可能性もあるってこと、そして仲間とがんばるチームワークを観てほしい」(酒井健太/アルコ&ピース)、「キラキラした色彩の画面内で放たれる極上のPOPミュージックと極上のトンカツに酔いしれること間違いなし!」(リュウジ/料理研究家)などと絶賛している。『とんかつDJアゲ太郎』は10月30日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:とんかつDJアゲ太郎 2020年10月30日より全国にて公開©イーピャオ・小山ゆうじろう/集英社・映画「とんかつDJアゲ太郎」製作委員会
2020年10月21日行政改革・規制改革担当相を務める河野太郎大臣が、2020年10月17日、自身のYouTubeチャンネルでライブ配信を行いました。視聴者から寄せられた質問や相談に答えるという内容の動画で、河野大臣の発言が「さすが」「最高!」と話題になっています。テレワークを嫌がる上司に…新型コロナウイルス感染症の流行にともない、感染防止対策の一環としてテレワーク(在宅勤務)を導入する企業が増えています。動画では、一般の人だけではなく霞が関で働く官僚からの相談も多く寄せられました。霞が関で働くという相談者は、このような悩みがあるといいます。上司が「紙じゃないと見たくないからテレワークをやめて、印刷のためだけに出勤しよう」という人がいます。KonoTaroGomameーより引用相談に対する、河野大臣の回答がコチラ!そういう奴がいたら、私のところに報告してください。私が呼び出します。KonoTaroGomameーより引用官僚と思われる人から寄せられた上司についての相談に、大臣は「私が呼び出します」と力強くコメント。ネット上では、河野大臣の発言に元気づけられた人が続出しました!・最高です。よくぞいってくれました!・大臣からいわれたら、この上司も今頃ヒヤヒヤしているでしょうね…。・かっこいいですね。まさに理想の上司!もちろん、これまでの慣習をすべて一新することが必ずしも正しいわけではありません。しかし、それが本当に今するべきことなのかを慎重に考え、変えていくことは国を動かすリーダーにとって大切なことだといえるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年10月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「死ぬまでにやりたい100のことリスト」です。以前から作っていた「死ぬまでにやりたい100のことリスト」がついに完成したので先日、ツイッターで公開してみました。結構、反響があって63番目に書いた「岡崎慎司選手とサッカーをする」では、実際に岡崎選手からレスをいただいたり、48番目に書いた「ホストクラブに行く」でも、現役ホストの方から連絡があったりしました。そもそもは、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演した『最高の人生の見つけ方』という映画に出てきたバケットリスト。余命6か月の彼らが人生でやりのこしたやりたいことをリストにしていて、それを僕も真似して、短い人生の中でやりたいことは何かと考えてみることにしたんです。始めたのはデビュー前の2013年です。最初に書いた大きな願いは「作曲家になる」と「さいたまスーパーアリーナでワンマンライブをする」でした。その2つともすでに叶えているって、かっこよすぎると思いませんか?ほかにも「Eテレでレギュラー番組を持つ」とか「RIJF(ロック・イン・ジャパン・フェスティバル)のグラスステージでライブをする」なども、最初のころに書いていたので、すでに叶えていることが本当にうれしい。ここまで大きな願いを叶えていることで、俺はなんでもできるぞ!と自尊心を得られたこともあって、前向きにリストを追加していくことができ、今年ついに100個を考え切ることができました。リストを見た方々からは自分も真似してやってみたいと、たくさんのコメントをいただきました。実際、やって公開している人も多いです。自分がやりたいことに対してモチベーションを持って取り組めるようになると思うので、まだの方はぜひトライしてみてください。リストの作り方のコツは、できるだけ項目を抽象化せず具体的に書くことですね。たとえば「人に優しくする」だと、判断基準がどこにあるか難しくてどのタイミングで達成といえるのかわかりにくい。まず具体的なこと、さらに数字をつけると目標化しやすいです。リフティング100回とかアルバム30枚とか。あとは、1~20番は仕事のこと、21~40番は私生活、41~60番は行きたい場所とかカテゴリーを分けてみると作りやすいかもしれません。まあ、とにかくみなさんやってみてください。自分がやりたいことを100個見つけるって、意外とめちゃくちゃ大変ですから!おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。ビッケブランカさんとのコラボシングル『化かしHOUR NIGHT』(avex trax)が、10/28発売に!※『anan』2020年10月21日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年10月18日テスコムの新速乾ドライヤーテスコム電機株式会社より、ブランド史上最速の速乾力を誇る新製品「プロテクトイオンヘアードライヤーTID5000/TID3500」が新登場。2020年11月13日(金)、全国の家電量販店および公式オンラインストアを中心に発売される。速乾のカギは「風圧」にあった最新機種の「プロテクトイオンヘアードライヤーTID5000/TID3500」は、より髪を早く乾かしダメージを軽減するため「風量」だけでなく「風圧」にも着目して開発された。1分あたり2.5立方メートルの大風量は業界最大級、また風圧は従来機種より138%にアップした。根元から一気に乾かしたい時と、スタイリングで微風が欲しい時とで使い分けられるよう、「大風圧フード」と「セットフード」の2種が付属している。プロテクトイオンでまとまるツヤ髪に「プロテクトイオンヘアードライヤー」のもう一つの特徴は、「プロテクトイオン」機能だ。プラス/マイナスイオンを同時に放出することで静電気の発生を軽減。ダメージの原因となる髪の摩擦や絡まりを防ぎ、ツヤツヤの髪に導いてくれる。このほかにも風量を自由に調節できる「風量無段階調節スイッチ」や、温冷風を自動切替できる「AUTOモード」など便利な機能を搭載。海外対応自動電圧切替付きの「TID5000」はネイビー、国内仕様の「TID3500」はホワイトとブラックのカラー展開となっている。(画像はプレスリリースより)【参考】※テスコム電機株式会社のプレスリリース
2020年10月17日北村匠海が主演を務める映画『とんかつDJアゲ太郎』のメイキング映像が公開された。本作は「少年ジャンプ+」で連載された『とんかつDJアゲ太郎』(原作:イーピャオ・小山ゆうじろう)を、『翔んで埼玉』や『銀魂』シリーズなどを大ヒットさせたワーナー・ブラザーズにより実写映画化したもの。とんかつ屋の跡取り息子である主人公・アゲ太郎がクラブで一目惚れした苑子の心を射止めるため、とんかつもフロアも“アゲ”られる「とんかつDJ」を目指す物語だ。アゲ太郎を北村、苑子を山本舞香が演じるほか、伊藤健太郎、加藤諒、栗原類、ブラザートムなど豪華キャストが名を連ねている。今回公開されたのは、北村が「アゲ太郎」になるまでを追った“メイキング映像~Road To とんかつDJ~”。映像は、撮影初日に北村がクランクインする場面からスタート。初めてコメディ映画に出演する北村は、「コメディ作品というのは、中々経験したことがないので、自分の中でもかなり挑戦的な役なんです。」とコメントをしている。とんかつ屋とDJというふたつの道を極めるため、北村は撮影前からキャベツの千切りや、DJのスクラッチを練習。その結果、本編では北村の見事な千切りとDJプレイを見ることができる。一方、アゲ太郎が弁当の配達に行った初めてのクラブで出会う憧れのヒロイン・苑子を演じた山本は「楽しい現場なので、次来るのも楽しみです」と語り、アゲ太郎のライバル・DJ屋敷を演じた伊藤健太郎も「面白いものをみんなで一緒に作りたいと思います」とコメント。アゲ太郎と同じく渋谷に住み、と、それぞれ旅館、薬局、書店、電気屋の跡取りである“3代目道玄坂ブラザーズ”を演じた加藤、栗原、前原滉、浅香航大と北村の撮影はハイテンションで撮影に臨んだ。加藤も「ハイテンションです、ずっと。楽しいですね!」と撮影時を振り返るなど、チームの仲の良さが印象的だ。本作のもう一人の主人公は“とんかつ”。お肉はジューシーで衣はサクサクと黄金色に揚がったとんかつを目指すために、制作チームが趣向を凝らす。撮影ではおよそ300人前の上質なロースを使用し、こだわり抜かれたとんかつの姿にも注目してほしい。アゲ太郎を演じきった北村は「アゲ太郎をまさか自分が演じるなんて……と、最初は戸惑いました。バカで全力で一直線。そんなアゲ太郎のテンションについていくのに必死でした。正直、“DJととんかつは同じだ!”と、言われてもちょっと違うんじゃない?って思います(笑)。でも、とんかつビートの中に身を委ねていると不思議と“あ、これ同じかも!?!!”となる瞬間がいくつもあって、それが面白かったです。撮影前にはDJの練習だけでなく、キャベツの千切り練習もかなりしました。おかげで線のように細くリズミカルに千切りできるまで上達しました。公私ともに付き合いのある健太郎といいライバル関係を演じられたのは感慨深かったですね。一緒にDJブースに立つシーンは、個人的にもめちゃくちゃうれしかったですね。」と語った。『とんかつDJアゲ太郎』 10月30日(金)、“フライ”デイに公開される。映画『とんかつDJアゲ太郎』 メイキング映像~Road To とんかつDJ~『とんかつDJアゲ太郎』10月30日(金)全国ロードショー
2020年10月15日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「やる気」です。制作期間が続いています。やらないといけないことが増えれば増えるほど、すべてのことができなくなるってありませんか?大きく気になることがひとつあると、友達へのメールの返事も、洗濯機を回すのもできなくなる。悪循環です。やりさえすれば、2~3分で終わることもあるのですが、どうしても実行に移せない。ああ、こうやってゴミ屋敷って生まれるんやなぁと思います。みなさんは、そういうときどうやって“やる気”を出していますか?僕は、やる気が出ないときは、とにかく寝るしかないなと思って、とりあえず寝てしまいます。音楽家の作業として、どこでやる気が停滞してしまうかというと、人によってそれぞれあると思いますが、僕の場合はいつも最初の最初で悩みます。着想がとにかく大事なので、アイデアさえ思いつけばそのあとはオケをつけるとか、肉付けする、歌詞を書く作業は、スルスルと軌道に乗るんです。でも、このアイデアを出すというのが本当にしんどい。ネタ曲を得意としているので、どなたかの依頼を受けるときも、ちょっと変わったひねったテーマをいただくことが多いです。まあ、たいてい無茶振りです。「こんな、あるあるできますか?」とか「こういうものをいくつかオムニバスで構成してほしい」とか。そういうときって、なぜか打ち合わせでは「できそうっすねー」と答えてしまうのですが、家帰ってから「え、あれ、どういう意味?」となることが多く、時間がかかります。そして、僕はソロアーティストなので、要求がどんなに難しくても自分ひとりで考えてアイデアを出す必要があります。レコード会社やマネージャーなど僕のチームとして働いてくれるスタッフはいますが、さすがに曲は書いてくれない。だから、ここは踏ん張って僕がひとりで乗り越えないといけないんです。やる気が出ないとしても締め切りはやってくるので、日々がんばっています。ここ最近、岡崎体育名義でのリリースはないですし、ライブもほぼない。だけど水面下でいろんなプロジェクトが進んでいて、それぞれに対してやる気を出そうと寝て、起きて…としていますのでそれはわかってほしいです。でも、納期に追われながら、ひいひい言いつつ作業をしていると、僕も本物のミュージシャンになったものだな…とあらためて実感できて、辛い半面ちょっとうれしくもあります。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。ビッケブランカさんとのコラボシングル『化かしHOUR NIGHT』(avextrax)が、10/28発売に!※『anan』2020年10月14日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年10月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「SNSからメジャーへ」です。このところCDデビューやリリースをせず、YouTubeやTikTokなどSNSでの発信から話題になるミュージシャンが増えています。それをひとくくりに「SNSから生まれた」と言うのはもはやナンセンスなくらい、当たり前のことになってきていると思います。10代、20代からしてみたら、この時代、自己表現したかったらそりゃ誰でもSNSで発信するやろ、と思うので、「SNSから生まれる」というのはもうごく普通のこと。それをことさら強調するのは、単純に「若者に人気がある」ということの言い換えでしかないと思います。確かに20~30年前と比べると、音楽の流行の仕方ってまったく違うのではないかと思います。従来、ミュージシャンはレコード会社がオーディションやライブ、ストリートなどでスカウトCDデビューTVやCM出演ヒットが順当な流れでしたが、今はSNSなどでのミュージシャンの発信が、直接リスナーに届いています。そこで多く反響のあったもの、話題になっているものをレコード会社があとから追って契約し、CDリリースしたりTVに出たりする。レコード会社とリスナーの順番が逆になっているんです。リスナーは、これまではTVで見たり、CDを買ったりという受け身でしかなかったけれど、今はSNSやサブスクで、自分でいいと思うものを能動的に探して、見て、聴ける時代。それがリツイートやコメントなど口コミで広がってムーブメントになっている。これは、レコード会社の在り方が問われることだと思います。だって、リスナーより耳の遅いレコード会社ってどういうことやねん、と思いますから。そして、それはレコード会社だけでなくミュージシャン自身にも言えることです。レコード会社におんぶに抱っこでは売れない時代。自分で考えて、発信をしていかないと置いていかれる。これは、前からこの連載でも言っていることですが念押しで、“今はミュージシャンが自分で自分の売り方を考える時代”になっているんです。…と、偉そうに言ってる僕ですが、僕自身は今のマネージャーの松下にライブハウスでスカウトされてレコード会社に入ったので、古い方のスタイルにギリギリいた世代。だけど、ゲーム配信やインスタライブなどSNS発信は、デビュー以降も僕が勝手に考えて自由にやらせてもらってます!おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」の新コンテンツ「THE FIRST TAKE FES」への出演が話題に!※『anan』2020年10月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年10月03日10月30日(金)に公開される映画『とんかつDJアゲ太郎』より、本編映像が公開された。映画『とんかつDJアゲ太郎』は、2014年から2017年まで『少年ジャンプ+』で連載されたイーピャオと小山ゆうじろうによる同名マンガの実写化作品。東京・渋谷にある老舗とんかつ屋しぶかつの跡取り息子・勝又揚太郎が、とんかつもフロアもアゲられる男“とんかつDJアゲ太郎”を目指す様子が描かれる。北村匠海がアゲ太郎こと勝又揚太郎を演じるほか、アゲ太郎が憧れる見習いスタイリスト・苑子役を山本舞香が、アゲ太郎のライバル・屋敷蔵人役を伊藤健太郎が務める。公開された本編映像は、北村が演じるアゲ太郎と友人「3代目道玄坂ブラザーズ」(加藤諒・浅香航大・栗原類・前原滉)が、YouTuberデビューを果たし、渋谷の中心で全身タイツ姿によるダンスを披露するシーンだ。人気YouTuberフワちゃんも参加し、思わず笑ってしまう内容となっている。また作品自体もオール渋谷ロケを決行。実在するクラブやハチ公前や109前のスクランブル交差点、井の頭通り、公園通り、ファイヤー通りなどおなじみのスポットが登場するという。「クラブのフロアとリンクしやすい構成を狙った」と美術スタッフが語るように、とんかつ屋がフロアに一変、コンロをDJコントローラーに見立てたDJプレイをするシーンも見ることができる。北村は、この撮影の感想を「ひとりで着ると心が折れるが3代目のみんなと同じ格好だったからこそ最強な気持ちになった。渋谷での撮影はむしろ恥ずかしくなかった。スタジオセットでスタッフさんに囲まれてる時の方が恥ずかしかった」と語った。さらに加藤は「原作の中でも印象的な衣装だったので着ることができてうれしかった」「だんだん快感を覚えてくる」、栗原は「みんな見てくれてる。わーいって感じ」とそれぞれコメントを寄せている。■公開情報『とんかつDJアゲ太郎』10月30日(金)全国公開
2020年10月02日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「NiziU」です。韓国大手芸能事務所のJYPエンターテインメントとソニーミュージックが共同で企画したオーディション番組から生まれた、9人組グローバル・ガールズグループ“NiziU”が話題です。僕もたまたまテレビで見て、面白い企画だなと興味を持ちました。これまでも、オーディションなどでメンバー選出、そこからのメンバーたちの下積みを見せるアイドルグループとその成長を追ったドキュメンタリータッチの番組はありましたが、それを日韓の共同で、しかも韓国のプロデュース方式を使って世界水準のアイドルを目指すというのが新しくていいなと思いました。これは、単に新しいスタイルのアイドルが誕生したというのではなく、日本の音楽業界のあり方、動き方にも大きな変化を与えるきっかけになるのではないでしょうか。日本でヒットする音楽って世界から見たらちょっと独特で、独自のルールがあって、ガラパゴス化しているなどとよく言われます。サビがないと売れないとか、日本語の歌詞じゃないと売れないとか。日本では、こうじゃないと売れないというルールがどうしてもあるのが現状です。僕自身は、それを面白いと感じているタイプで、自分の発信したい音楽を日本的なスタイルの中でどうすればみんなに受け入れてもらえるかをいつも考えています。でも、僕は10代のころから洋楽が好きで聴いているので、w-inds.の橘慶太さんのようなグローバルな音楽トレンドを意識的に取り入れている先鋭的なサウンドメイクもいいなと思うし、それがもっと認められる日本の音楽シーンであってほしいとも思います。日本が作り出す音楽が世界に出ても引けをとらないくらい、何ならめちゃくちゃヒットするくらいに追いついたら、それはそれで最高です。つまり、日本的な独自の発展も、世界のマーケットを視野に入れた活動もどっちも面白いと思うし、大事だと思う。これはどっちとも言い切れない複雑なところです。その一方で僕が作った『ポケモン』の主題歌が世界中のテレビやネットで流れることで評価されることもある。ある日突然、ブラジルの若者から「ナイスミュージック!」とコメントが届いて驚かされることもある。海外の標準やマーケットにこちらが合わせなくても評価してもらえることだってあるんです。だからこそ今後、NiziUが日本で、世界で、どんな旋風を巻き起こすのか、いまから楽しみです。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」の新コンテンツ「THE FIRST TAKE FES」への出演が話題に!※『anan』2020年9月30日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年09月27日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「歌入れ」です。普段のレコーディングでは気に入った音が録れるまで何度もテイクを重ねます。とくに歌入れでは、僕はまあまあテイクを録るほうだと思います。歌がうまくないので、ピッチが外れていたとか、タイミングが合ってないなどテクニック的なところで納得するまで歌入れをします。歌入れをするときは、一気に歌うのではなく、まずAメロ、次にBメロと区切って入れていきます。細かく区切ったほうが、さらに丁寧に間違いなく歌うことができるからです。ひとつのラインにつき、だいたい10テイクずつくらいは録ってます。時にはこれが、15とか20くらいになるときも。そうなるとだんだん何が正解かわからなくなってきます。僕の場合は、周囲のスタッフをとても信頼しているので彼らのジャッジが頼り。チームみんなでいいテイクを選んでいます。こんないい環境で歌入れができるようになったのは、当然、メジャーデビューしてからです。インディーズ時代は実家でひとりで歌入れをしてました。実家で歌入れができるのは11時~14時の3時間だけ。パソコンで作業できるオケ作りはヘッドホンをしていれば深夜でもできますが、歌入れはできる時間が限られています。音を出すから夜中はできません。かといって日中も、余計な音がしない時間帯を選ばないといけない。11時ごろまでは洗濯物を干したり、掃除したりと家族の生活音が気になるし、それが落ち着いても14時を過ぎると小学生の下校が始まるのでその音に邪魔される。だから、だいたい11時から14時までがもっとも静かに音入れができる時間です。そこで急いでレコーディングするので、インディーズ時代はそんなに丁寧にテイクを重ねるなんてことはなかったと記憶しています。歌入れにもっともこだわったのは、最初のアルバム『BASIN TECHNO』ですね。こだわったというか、本格的なレコーディングが初めてだったので、慣れるまですごく時間がかかった記憶があります。このアルバムではMISIAさん、加藤ミリヤさん、AIさんなどを手がける与田春生さんとレコーディングをしたんです。ディーヴァ系を得意とする名プロデューサーの方です。歌もうまくない、田舎から出てきたようわからん兄ちゃんが歌う歌に根気よく付き合ってくれた。あらためて、歌姫要素ゼロの僕に奇跡のディレクションをしてくれたな、と思います。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」の新コンテンツ「THE FIRST TAKE FES」への出演が話題に!※『anan』2020年9月23日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年09月20日東京・岡本太郎記念館では、企画展「対峙する眼」を、2021年3月14日(日)まで開催する。ふたつの“いのち”の対峙岡本太郎は洋画家としてキャリアをスタートさせたが、しかし通常の洋画家とは大きく異なっていた。つまり、裸婦画や人物画、風景画、そして静物画など、一般的な西洋画題をまったく取り上げなかったのだ。岡本が描いた内容は一見しただけでは判然としないものの、それでもほぼ必ず現れるモチーフが「眼」、何かしらの生きものの“いのち”であった。なかでも頻出するのが「対峙する眼」であり、向かいあうふたつの“いのち”が、語りあい、睨みあい、笑いあい、そして見る者を睨みつけるかのように表現されているのだ。企画展「対峙する眼」では、対峙する生きものが描かれた作品を一堂に集めて紹介。《にらめっこ》をはじめ、生命力にたぎる岡本の作品世界にふれられそうだ。展覧会概要企画展「対峙する眼」会期:2020年9月30日(水)〜2021年3月14日(日)※1月31日(日)までの会期を予定していたが延長会場:岡本太郎記念館住所:東京都港区南青山6-1-19TEL:03-3406-0801開館時間:10:00~18:00(最終入館は17:30)休館日:火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日(月)~1月4日(月))観覧料:一般 650円、小学生 300円
2020年09月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「一発録り」です。「レコーディングで一発録りをした」なんていうコメントを雑誌のインタビュー記事などで見かけることがあると思います。みなさん、「一発録り」とは、どういうものを想像されますか?言葉の通り受け取るとバンド全員で一斉に演奏して、それ一発で決めることのように思いませんか?僕もずっとそうだと勘違いしていました。ライブのように一発で決めることを指すのだと。ディープ・パープルの名曲「SMOKE ON THE WATER」で有名なギターリフをリッチー・ブラックモアがミスピックしたけど、そのまま収録された音源があります。ああいうのを「一発録り」やなと思っていましたが、あれはライブ盤であり「一発録り」とは違うそうです。実際の「一発録り」とは、メンバー全員が同じ空間で同時に演奏していることは間違いないのですが、その演奏がたった一度きりとは限りません。僕がバンドをやっている友達に素朴な疑問として「この前、一発録りしたって雑誌で読んだけど、そんなにうまいこと演奏できるもんやねんな」と感想を述べたところ、「いや、確かに一斉に演奏はしてるけど、それを何回も録ってるんやで」と教えてもらったことで、そのことが判明しました。ファーストテイクで決めなくてはいけないわけではなく、何テイク録るかはうまくいくか次第なんです。だから、正確に言うと「一発録り」とは「一斉録り」または「一気録り」のことなんですね。ちなみに「一発録り」の対になるのが「バラ録り」です。これは、ひとつずつ楽器の演奏を録音していって、音を重ねていきます。「一発録り」のメリットとしては、一体感があるということでしょうか。バンドとしてのグルーヴを出したいなら、一斉に演奏したほうが、それが醸し出されるはずです。デメリットは、録音の難しさがあると思います。バンドの形態に合わせてマイクもたくさん立てないといけないですし、ギターとベースはめっちゃうまくいったけど、ドラムがイマイチだったから録り直ししないとあかんとか、全員の息が合ってないと難しい。バラ録りなら、それぞれのベストテイクを使えばいいわけですから、それぞれにいいところ、難しいところがあります。とはいえ、僕は常に一人きりなので、ある意味何やっても「一発録り」です。常に緊張感を持って、一人でレコーディングしております。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」の新コンテンツ「THE FIRST TAKE FES」への出演が話題に!※『anan』2020年9月16日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年09月14日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「旅の準備」です。なかなか自由に旅行もできないいま。だからこそ、行ってみたい場所のことをよく考えています。ヤバT(ヤバイTシャツ屋さん)と一緒にやっているNHKのレギュラー番組『よなよなラボ』で、自分にフィットする国を探すという企画をやりました。そのとき、僕の希望にもっとも適している国はフィンランドだという結果が出た。それ以来、フィンランドに行ってみたいと思い、いろいろ調べたり学んだりしています。まず、手始めにフィンランド語のドリルを購入しました。さらに、フィンランド語が学べるアプリにも1450円も課金し、本気で勉強しています。フィンランド語って、世界の中で難しい言語トップ5に入るらしいです。ただ、基本的にローマ字読みで発音できるので、日本人には比較的呑み込みやすい言語かもしれません。とはいえ、おはようが「Hyvaa(※aのウムラウト) huomenta!(ヒュヴァーフオメンタ)」と何一つ馴染みのない言葉なので、呪文を覚えるように、ひとつひとつ丸暗記しながら覚えています。何年後かに岡崎体育がフィンランド語ペラペラになったら面白くないですか?日本から意外と近いところもいいなと思っています。ヨーロッパの中では近いほうで、直行便なら10時間前後で到着します。飛行機が苦手な僕もギリギリ耐えられるライン。がんばって耐えたいと思います。じゃあ、実際に行けることになったら何をしたいかというと、地平線を見たり、自然に触れたりしてのんびりしたいです。何もないシンプルな国というところに惹かれているので、情報過多な日本から離れ、気疲れの多い日常を癒したい。季節は夏がいいと聞くので7月とかに行ってみたいですが、僕の「死ぬまでにやりたい100のリスト」に「オーロラを見る」という項目があるので、冬に行ってオーロラを見たいなとも思います。音楽的にも、訪れたことで何か刺激を受けたいですよね。雄大な自然の景色とか、その地で出会った人々や街の様子から、何かインスピレーションを得られたら最高。これまでと違う感性で曲を書くことができそうです。以前、僕はモンゴルに行きましたけど、モンゴルでは大自然の中に浸りすぎてしまって、気づけばひとフレーズも出てこなかった。もったいないことをしたので、フィンランドでは感性を研ぎ澄ませ、何節かは思いつきたいところです。おかざきたいいくスマホに振り切った演出が話題のヤバTとの番組『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。※『anan』2020年9月9日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年09月04日