原宿のギャラリー「BLUM & POE 東京」で、リチャード・プリンス(Richard Prince)の個展「New Portraits」が開催中。期間は5月30日まで。リチャード・プリンスはニューヨークで活動中の写真家。その活動は70年代まで遡り、マスメディアや広告が掘り起こした既存のイメージを流用し、新たな作品を生み出す手法の先駆けとなった。88年の国立現代美術センターを皮切りに、ホイットニー美術館やボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館、ケンストハウス・ブレゲンツなど数々の美術館で個展を開催。サンパウロやホイットニー、ヴェネチアで開催されたビエンナーレにも参加している。今回発表される「New Portraits」シリーズは、プリンスがインスタグラム上を飛び回りながら収集した、膨大な写真とそのコメントを作品として発表したもの。約20点の作品では、ユーザーの自己顕示欲や窃視的な欲求は削ぎ落とされ、あたかもメディア自体の産物であるかのような姿を見せている。中でも特に注目すべきなのが、SNSへとプリンスが自ら書き込んだコメントの数々だ。脈絡を欠いた言葉、ジョーク、引用、矛盾語方、絵文字などが書き加えられることにより、ポートレートに新たな方向性が指し示されている。そこでは、絵画と写真、イメージとテキスト、著作権と表現の自由が融合し、“他者の投稿への介入”は“作品を構想する行為”へと置き換わる。これによって、ポートレートをプリンスの作品へと昇華させようという試みだ。国内では20年ぶりとなるプリンスの展覧会。彼がライフワークとしている“写真という媒体への探求”をリアルに目にする貴重な機会となりそうだ。【イベント情報】リ チャード・プリンス『New Portraits』会場:BLUM & POE 東京住所:東京都渋谷区神宮前1-14-34原宿神宮の森5階会期:4月3日から5月30日時間:11:00から19:00休館日:日・月曜日、祝日
2015年04月19日東京都・南青山の岡本太郎記念館では、岡本太郎の「生命体」展を開催している。開催期間は6月14日まで(火曜休館、祝日の場合は開館)。開館時間は10:00~18:00(入館は17:30まで)。入場料は一般620円、小学生310円。同展は、一般公開されていない「生命の樹」の模型をはじめ、岡本太郎が手掛けた作品の中でも特に生命のエネルギーにあふれる油彩など約30点を展示し、太郎が表現しつづけた"いのちの強さと尊さ"に迫っている。岡本太郎は、生涯にわたって"いのち"を描きつづけてきたが、その代表的な作品が、太陽の塔の胎内に内臓されている「生命の樹」。太陽の塔を構想したとき、太郎はその胎内に"生命体"を内蔵しようと考え、アメーバから人間にいたるすべての生き物が一体となって組織する一つの"樹"を創り出した。それは動脈となり、リンパの流れとなって太陽の塔に生命を吹きこんでいる。さらに会期半ばより、第17回岡本太郎現代芸術賞で太郎賞を受賞したアートユニット「キュンチョメ」と、敏子賞を受賞した「サエボーグ」による新作の特別展示も行われる。4月1日~20日に開催するキュンチョメの「もう一度太陽の下でうまれたい」展では、太郎作品の中でも太陽をモチーフにしたものをとりあげ、新たな解釈とともに状況に抗おうとする意欲的な展示となる。なお、今年度の受賞作品を紹介している「第18回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」展も、4月12日まで川崎市岡本太郎美術館にて開催されている。
2015年03月20日リチャード・ギアとシャルロット・ゲンズブールが、スリラー映画『Oppenheimer Strategies(原題)』で共演することになった。監督は『ボーフォート レバノンからの撤退』のヨセフ・シダー。その他の情報主人公オッペンハイマー(ギア)は、力をもたない若い政治家と友達になる。だが3年後、その政治家は世界的に名を知られる大物に成長。そのことは、オッペンハイマーの人生を大きく変えることに。ギアの次回作は、3月北米公開予定の『The Second Best Exotic Marigold Hotel(原題)』。ほかに、ダコタ・ファニングと共演する『Franny(原題)』も控える。ゲンズブールの新作は『サンバ』。次回作は、ヴィム・ヴェンダース監督の『Every Thing Will Be Fine』。文:猿渡由紀
2015年01月15日リチャード・ギアが破局した妻への財産分与をめぐって、離婚が泥沼化しそうな気配だ。リチャードと妻で女優のキャリー・ローウェルは昨年破局し、今年6月にキャリーが離婚を申請した。現在、両者間で財産分与の話し合いが行なわれているが、キャリーは2億5,000万ドルを要求していると言われている。2人には14歳になる息子がいるが、キャリーは結婚生活や子育てのために女優のキャリアを犠牲にしたと言い、2002年に結婚して以降にリチャードが得た収入の半分は自分に所有権があると主張しているそうだ。「New York Post」紙によると、キャリーの弁護士は、まだ具体的な話し合いは始まっていないとしながらも、依頼人(キャリー)が正当な分配を望んでいると語っている。リチャードは1991年から95年までモデルのシンディ・クロフォードと結婚していたが離婚している。一方、キャリーは2度の離婚歴があり、2度目の夫で俳優のグリフィン・ダンとの間に24歳の娘がいる。破局後、それぞれ新しい恋人と交際していた2人だが、リチャードはモデルでTV番組司会者のパドマ・ラクシュミと交際半年で破局を迎えたばかりだ。(text:Yuki Tominaga)
2014年11月21日11月1日公開の映画『ガンズ&ゴールド』の公開記念イベントが22日、東京・中野のなかのZEROで行われ、タレントの岡本夏生が出席した。450万ドル相当の金塊を巡り、ロシアンマフィア、伝説の強盗犯、チェスの名手による三つ巴の壮絶なサバイバル・ゲームを描いたノンストップクライムアクション『ガンズ&ゴールド』。公開を間近に控えたこの日は、映画のタイトルでもある"ゴールド"にかけて、スペシャルゲストの岡本夏生が顔と身体を金色にして登場し、訪れた一般客を驚かせた。2時間半かけて全身に金粉を施したという岡本は「ハイレグのゾーンにも金粉を塗ったよ。メイクに掛ける予算がないから自分でやったし、全部自前よ」とうそぶき、映画について「ユアン・マクレガーさんが初めて悪役を挑戦しましたが、ストーリーも実話というか嘘っぽくないので、派手さはないけど実話を再現しているようなストーリー展開になっていますよ」と絶賛。主演のユアン・マクレガーのような男性については「基本、もう男性には一切興味がありません。お金にしか興味がないので!」と色恋よりもお金に目が眩んでいる様子だった。本作では欲に溺れて金塊を奪い合うが、岡本は「今こそギャラ交渉の達人になっているけど、その昔は本当にビックリしちゃうほどの安い仕事を受けていたわ。いかに交渉能力が芸能界では必要なのか学びました。交渉のコツは、全額自分から言わないこと。相手に言わせるの。それがすべてだね」と長年芸能界で活動していたこともあり、納得のコメント。また、同イベント翌日に芸能界復帰と言われている矢口真里に「『ミヤネ屋』相当ギャラ払ったね。別に悪いことしてないんだから堂々としていけばいいのよ」とエールを送っていた。映画『ガンズ&ゴールド』は、11月1日よりシネマサンシャイン池袋ほか全国公開。
2014年10月23日ディーゼルは12日より、サウンドプロデューサー、プロダクトデザイナーとしてマルチに活躍するアーティスト・岡本光市を起用したインスタレーション作品「Liquid by Kouichi Okamoto」を公開している。会期は2月17日まで。会場は東京都・伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/ザ・ステージ#2。今回の展示では、海外でも評価を得ている岡本の代表作「《Liquid Tape Cutter Work》」および「《Liquid Lamp》」を用い、印象的な空間を演出。会場では、岡本光市(共栄design)によるデザインプロダクトの販売も実施する。また、期間中、2万1,000円以上商品を購入した人を対象にオリジナルギフト(先着150名限定)を進呈するほか、デニムを購入した際は特別なラッピングを施す。いずれもなくなり次第終了となる。なお、岡本光市は世界的に活動しているサウンドプロデューサー・プロダクトデザイナー。1997年よりオランダのテクノレーベル"X-Trax"より音源をリリースし、2006年には共栄designを設立。2012年5月には、NYのICFFにて開催されたdesignboom martに参加したほか、2012年にはPOLA MUSEUMANNEX(東京)にて個展を開催。共栄designのプロダクトはDroog(オランダ)、Colette(フランス)、アトランタデザインミュージアム(アメリカ)、ロンドンデザインミュージアム(イギリス)、金沢21世紀美術館、森美術館など、世界30カ国以上のデザインショップや美術館で取り扱われている。
2014年02月12日48歳の誕生日を前にみそぎ9月10日放送のTOKYO MXの情報番組「5時に夢中!」でタレントの岡本夏生(47)が、生出演し48歳を迎える自身のみそぎとして、丸刈りになる断髪式を行った。奇抜なキャットウーマン衣装で出演岡本は、死ぬまでにしたいこととして丸刈りになることを希望し、生放送で断髪式を行った。岡本のブログには、「人生においてスキンヘッドになんかなかなか、なるチャンスないよねぇー」 (公式ブログより)と切り出し、「これも立派な終活よ」(公式ブログより)と、人生を終える前にやっておきたいことであることを説明、「また、ひとつ、目標達成だっちゅーの(爆)」(公式ブログより)と充実感を漂わせている。48歳になる今でも抜群のプロポーションでお茶の間を賑わすアイドルがまた一つ生まれ変わった。【参考】▼岡本夏生公式ブログただの除毛とはわけが違う! 毛穴の奥からゴッソリ抜ける本格脱毛剤が新登場!(9月8日)30代女性に向けたブログメディア、「ANGIE」が登場。仕事や恋愛で悩みが多いこの世代に、楽しく生きるためのヒントを提案。(7月29日)元の記事を読む
2013年09月13日4月26日(金)よりリチャード・タトル個展「The Place in the Window」が小山登美夫ギャラリー京都で6月1日(土)まで開かれる。リチャード・タトルは現代において最も重要なアーティストのひとりで、現在公開中の映画『ハーブ&ドロシーふたりからの贈りもの』(監督:佐々木芽生)にも出演している。タトルは、1960年半ばから現在に至るまで、半世紀にわたるその長いキャリアにおいて、非常に多様であり、分類すら飛び越えた作品群を発表し続けてきた。彫刻、ペインティング、ドローイング、コラージュ、インスタレーション、そして言語や詩、これらの間にある領域から生み出されるその作品に共通しているのは、何にも規定されず、属さない自律性と独立性。作品自体のもつライン、フォルム、質感、色、ボリュームが構築するのは、既存の表象・認識システムの外にある、いきいきとして詩的な、オルタナティブな視覚言語であり、その空間的な展開による豊かな知覚的効果だ。使われているのはきわめてありふれた、あるいは壊れやすい紙や木片、ワイヤーや金属片などの素材だが、それが直截でありはかなげであればあるほど、作品はより神秘性や驚きに満ちあふれるよう。抽象表現主義の著名アーティストたちを輩出し、当時最も重要なギャラリーであったNYのベティ・パーソンズ・ギャラリーでタトルは1965年に初個展を開催。68年には染めた後にカットしたキャンバスを直接壁に展示した(絵画を解体し、絵画でも彫刻でもあるような、またどちらでもないような)「クロス・ピース」を、以降も壁に張ったワイヤーとその影、ドローイングの線で構成される「ワイヤー・ピース」や、多様なコラージュ作品など、現代美術の歴史に残る作品を発表し、ポスト・ミニマリスト世代を代表するアーティストとして、次世代に大きな影響を与えてきた。また近年では三次元のフォルムというよりむしろ空間の概念として、スケールの大きい彫刻を探求する「システムズ」シリーズなどを発表。描写ではなく、何かを問い、探求し、即興や発見をともないながら生み出され、その鑑賞の経験や空間自体も作品の一部となるような作品を制作し続けている。日本での待望の展覧会である本展では、2012年9月より、ロサンゼルスのゲッティ・リサーチ・インスティテュートのアーティスト・イン・レジデンスに滞在中に制作した壁掛けの彫刻などの新作を展示する。小山登美夫ギャラリーでは2002年、2007年以来3度目、京都スペースでは初めての個展となる。リチャード・タトル展The Place in the Window開催期間:4月26日(金)~6月1日(土)場所:小山登美夫ギャラリー京都オープニングレセプション 4月26日(金)18:00~20:00(C) Richard Tuttle Photo:Douglas M. Parker Studio Courtesy of Tomio Koyama Gallery(C) 2013 Fine Line Media,Inc. All Rights Reserved.(text:Miwa Ogata)■関連作品:ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの 2013年3月30日より新宿ピカデリー、東京都写真美術館ほか全国にて公開(C) 2013 Fine Line Media,Inc. All Rights Reserved.
2013年04月10日世代にとらわれず美を磨くクラブ誕生タレントの岡本夏生やブライダルデザイナー、ファッションデザイナーとして活躍する桂由美、爆笑問題の太田光の妻で芸能事務所タイタン社長の太田光代、料理研究家の藤野真紀子ら7人が、世代にとらわれず、外見も内面もトータルに磨いてゆくライフスタイルを提唱する会として「aroused beauty club」を発足させた。7日には、発起人となった7人が顔をそろえ、東京・ロイヤルパークホテルでアンチエイジングディナーショーを開催、クラブについての記者会見も行った。(画像は岡本夏生オフィシャルブログトップより参考イメージ)本来の女性の楽しみを、社交場を、日本にも7人はいずれも美しくドレスアップしたスタイルで登場。岡本夏生は、桂のデザインしたスレンダーな大人のロングドレス姿を披露した。岡本は、この会の発起人となることを太田社長から持ちかけられたそうで、“日本の女性に勇気と希望と夏生を”と笑いも誘いながらPRした。“美を起こすクラブ”として命名されている会。太田社長によると、この「aroused beauty club」では、日本の女性たちにドレスアップしたり、おしゃれをしたりする本来の楽しみを数多く提供していきたいという。なかなか一般にはドレスを着る機会もない日本だが、そうした社会を変え、社交場をつくってもいきたいそうだ。発起人となった7人には、先のメンバーのほか、漫画家で声楽家の池田理代子、TVプロデューサーで作家の栗原美和子、美容皮膚科・美容内科医の中野あおいが名を連ねている。元の記事を読む
2013年03月08日2009年秋、全三部9時間一挙上演の快挙を成し遂げた新国立劇場の『ヘンリー六世』。歴史上繰り返される復讐の連鎖、諍いの悲劇をダイナミックに舞台に立ち上げ、高く評価されたことは記憶に新しい。その続編が『リチャード三世』だ。新国立劇場は、前三部作の主要キャストが同じ役で継続出演する同作の上演を企画した。三部作の終幕、白薔薇ヨーク家と赤薔薇ランカスター家の熾烈な戦争はヨーク家が勝利し、ヨーク公の長男エドワードが即位。末弟グロスター公リチャードが王位を狙って劇中を疾駆し、やがて壮絶な最期を迎えるのが今作だ。9月某日、稽古場を取材した。新国立劇場『ヘンリー六世』チケット情報前回に続きリチャードを演じるのは岡本健一。背や足に生まれつきの障害を持つ、醜い容姿に対する劣等感から、権力を手に入れるべく謀略と殺人を繰り返すリチャード。その暴君ぶりを岡本は、役の裏にある衝動や揺れ、人間的な感情の移ろいで裏づけた緻密かつ大胆な演技で肉づけていく。冒頭、自身が殺したヘンリー六世の皇太子妃・アン(森万紀)を王位への足がかりとして口説く場面では、憎悪に燃えるアンを、獲物を追い込む猟師の力強さと官能的な言葉でねじ伏せる。ふたりの兄エドワード(今井朋彦)とクラレンス(前田一世)を陥れるためちらつかせる偽りの思いやり。腹心バッキンガム(木下浩之)と策謀を巡らせ、その成否に一喜一憂する滑稽さ。母・ヨーク公爵夫人(倉野章子)から向けられる嫌悪に対する諦めと自嘲。目を引いたのは、ヘンリー六世の妃マーガレット(中嶋朋子)と対峙する場面だ。中嶋も三部作から同役を続投。戦を嫌う夫に代わり、息子エドワードと共に戦場に赴く烈女は敗北の後、今度は身ひとつで夫と子を奪われた怒りと哀しみ、呪いの言葉を吐き散らし、白薔薇一族の破滅を予言する。中嶋マーガレットの鬼気迫る呪詛を、岡本リチャードが僅か一言の“返し”で無効にする場面は思わず吹き出すおかしさ。場の空気を一変させる緻密な間合いは、俳優同士として信頼の厚いふたりだからこそ表現し得るものだろう。三部作の稽古時、「今まで演じられて来たリチャードとは全く別の表現を見つけた」と言った岡本の言葉が鮮やかに蘇える。舞台下にいても稽古中は、身体を傾け足を引きずるリチャードの姿勢を続けるその気迫の凄まじさ。さらに終幕、リチャードの暴走を止めるべくフランスから攻め入るリッチモンド伯ヘンリー、後のヘンリー七世を演じるのは前作のタイトルロール浦井健治。清々しい若武者ぶりで戦いを終結させ、ヘンリーからヘンリーへ、同じ名を持つ者に権力が再び渡るという繰り返す歴史の不思議、人間の愚かさ、それゆえの愛おしさを一身に背負った立ち姿には貫禄すら感じられた。人物すべてが活き活きと動き、せりふが粒立って届くのは作品と俳優を熟知した演出・鵜山仁の手腕によるもの。古典作品への先入感を払拭する、躍動感あふれるドラマはライヴで体感しなければ損としか言いようがない。公演は10月3日(水)から21日(日)まで、東京・新国立劇場にて上演。取材・文:尾上そら
2012年09月25日岡本健一が主演を務める舞台『リチャード三世』の制作発表会見が東京・新国立劇場で行われ、岡本と共演の中嶋朋子、浦井健治、演出の鵜山仁らが登壇した。『リチャード三世』チケット情報本作は、2009年秋に同劇場で上演された『ヘンリー六世』三部作という9時間に及ぶ大作の続編にあたる。岡本はその中でも同じリチャード三世を演じた。今回は主人公の立場で、自分の醜い容姿を呪いつつ、王位を手に入れるため様々な姦計をめぐらせ、言葉巧みに身内や家来までをも陥れていく悪に徹したリチャード王をどのように演じるのか、注目が集まる。会見で岡本は「コンプレックスを抱えた人が、なぜそこまで上に登りつめていくのかずっと疑問でしたが、3年前の『ヘンリー六世』の中で彼の生き様を演じると、父親の愛がものすごく強いことを感じました」と話し、「剣を言葉に代えて登りつめていきます。言葉によって人がどれだけ簡単に動かせられるか。けれども、人を騙したり、悪事を働いて上にいったところで、そういう国王は滅びるのも早いです」と役について説明。そのうえで「血筋を全部殺してでも王冠が被りたい」とリチャードの気持ちを代弁。「リチャードは死に向かっていく作品なので、どういう気持ちになるのか。この役を演じられることは光栄で、ワクワクしてます。命をかけて頑張りたい」と意気込みを語った。故ヘンリー六世の王妃・マーガレット役の中嶋は横で話す岡本の姿を見て、「いましゃべっていた健ちゃんはすでにリチャードですね」と楽しそうに話し、「(マーガレットは)歴史を引きずる役です。今回は、私自身も生き証人として舞台を見届けたい。もうちょっと軽やかに巧みに生きてみたい、そういう力をくれる作品にできたらなと思います」と抱負を語った。また、前回タイトルロールを務めた浦井は、リッチモンド伯ヘンリーに扮し、リチャードと一騎打ちの死闘を繰り広げる。浦井は「ヘンリー六世の面影を持った役として取り組みたい」とコメントした。『ヘンリー六世』と同じ劇場、同じスタッフ、そしてほぼ同じキャストで上演される『リチャード三世』。演出の鵜山は「観た事もない舞台を早くお目にかけたい」と意気込んだ。公演は10月3日(水)から21日(日)まで東京・新国立劇場中劇場にて上演。チケットは7月22日(日)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは7月20日(金)までインターネット先着先行(プリセール)を受付中。
2012年07月18日映画『私だけのハッピー・エンディング』の女性限定試写会が11月30日に都内で開催され、本作の宣伝隊長である岡本夏生がウェディングドレス姿でトークイベントに登場。約30分にわたり熱いトークを繰り広げた。限定試写会の模様映画は、突然がん宣告を受けた30代のキャリアウーマンが、自分を見つめ直し、懸命に生きようとする姿を描いた作品。“ラブコメの女王”ケイト・ハドソンが主演を務め、主人公が恋する主治医をガエル・ガルシア・ベルナルが演じている。「人生でやり残したことがあった」と岡本は、ハイレグでもボディコンでもなくドレスを着用した理由を説明し、昔に自分で買ったという70万の婚約指輪を客席に向かって初披露。「ひとり結婚式です!」と笑顔を振りまいた。4回観たという映画について「バリバリ仕事して、適当に恋愛もして、主人公は私と同じ」と言い、「でも、ドクターと恋に落ちるなんてあり得ない。死ぬ間際にセックスしている場合じゃない。大腸がんはどーなっているの?違和感を感じたわ」と観客を笑わせつつも、「がん宣告を受けることは人ごとじゃない。私にだって、誰にでも起こるうること」と訴えた。さらに「健康なくしては何にも始まらない。命は尊い。命を越えるほど大切なものなんてない。事故や病気、災害など想定外のことで、明日死んでしまうことだってあるかもしれない。だから私は芸能界にいるあいだ、私の生きている証をしっかりと残したい」と真剣に語り、「しぼんでる時間なんてもったいない、前に前に向かって生きてほしい」と呼びかけた。最後に岡本は「働き盛りの特に女性の方に観ていただいて、自分の健康や、周りの人たちのことを改めて振り返るきっかけにしてほしい」とメッセージをおくった。『私だけのハッピー・エンディング』12月17日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2011年12月01日リチャード ジノリの定番的な食器「ベッキオホワイト」 「アンティコ」など、伝統的な器。この器を、ミナペルホネンの皆川明さん、イタリアのベテラン女性デザイナー、パオラ・ナヴォーネさんの2人でスペシャルな食器として発売する。パオラさんはベテランながら、女性的でパッショネイトなデザインで、ミラノサローネでも注目されている建築家、デザイナーの一人。リチャード ジノリのアートディレクターも務める。秋のデザインイベントの一環で、伊勢丹新宿店で開かれる「LOVE COMMUNICATION」の中で、期間限定の発売だ。これは2009年にミラノでパオラさんが発表したジノリの食器を使った展示会が発端。このイベントが昨年伊勢丹新宿店で行なわれ、それを見た皆川さんが感激。縁あって今年の3月にパリで2人は会うことができ、今年のコラボレーションが生まれた。そのやりとりが面白い。皆川さんが「LOVE COMMUNICATION」をテーマにさまざまなパターンやモチーフ、イラストを描き、これを使ってパオラさんが、食器を彩った。その一部をご紹介しよう。今回のテーマで一番最初にひらめいたモチーフだと言う。赤と黒が交差するハートの表情がユーモラス。パオラさんは転写シートにこの柄を写し取り、自由にちぎりながら、柄の表れるところ消えるところを無作為にまかせて、表現した。Strappo~ちぎる~まさに愛を表す真っ赤なシリーズ。情熱的なデザインからは、直球で愛が伝わる。San valentino和の静謐さも感じさせるのがこちら。minä perhonen が表現した<愛のはじまり>とは写真の ● が書いてあるデザインモチーフの名前で、 「 × 」、「 = 」はパオラさんデザインによる日本未発売の< blu print >というデザインをあわせて、 blu print というシリーズにしているということ。デザインをのせているベースとなるお皿が、ジノリの ヴェネツィアというシリーズ。Blu printいかにもミナ ペルホネンらしい柄で構成されているのがこちら。手描きのぐるぐる線が描くハート形や、羽根がハートに見える蝶など、ミナ ペルホネンファンにはたまらないはず。値段はプレート¥2,100~、大皿¥15,750~、マグカップ¥5,250~、カップ&ソーサー¥5,250~など。デザイナーの限定アイテムにしては、決して敷居の高いお値段ではない。この機会に、素敵なラブを手に入れてみては。お問い合わせ:伊勢丹新宿店 tel.03-3352-1111photo:Satoshi Yamaguchi Styling:Fumiko Sakuhara取材/本間美紀
2011年10月31日毎年恒例のデザインイベント『DESIGNTIDE TOKYO 2011』(デザインタイド トーキョー)が11月2日からスタートする。今回のテーマは「LOVE COMMUNICATION(ラブコミュニケイション)」。伊勢丹新宿店では今年もスペシャルなプロダクト販売や、見逃せないイベントが目白押しだ。なかでも、「リチャード ジノリ」と「ミナ ペルホネン」のコラボ企画は必見。photo:Satoshi YamaguchiStyling:Fumiko Sakuhara今年は、昨年のパオラ・ナヴォーネ氏によるCIAO CIAOコレクションに共感した「ミナ ペルホネン」とのコラボレーション企画が実現した。今回のコラボレイションでパオラ・ナヴォーネがイメージしたのは「あらたな出会い」の創造。6つのシリーズからなる本コレクションは、最初にミナ ペルホネンが「LOVE COMMUNICATION」をテーマに沸き上がったインスピレーションを、パオラ・ナヴォーネ氏にリレーし、そのアイデアを彼女が作品に落とし込んだ。こうして生み出されたスペシャルエディションは伊勢丹新宿店でしか手に入らない限定商品だ。RICHARD GINORILOVE COMMUNICATION paola navone & minä perhonen会期:2011年11月2日~11月8日会場:伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージその他、10月26日~11月8日の期間、伊勢丹新宿店 本館5階ではさまざまなプロダクトが展示・販売される。編集部おすすめのプロダクトやフェアをご紹介しよう。LOVE CHAIR COLLECTION with HARAMEKI Design×Finland クリエイターとのコラボレーションで作り上げられる伊勢丹オリジナルコレクション。今回は家族や恋人、仲間同士が語らうために欠かせないリビングツールとして椅子をクローズアップ。Le cadeau(ル・カドゥ) –PASS THE BATON×ISETAN LIVING 「人と人を結びつけるもの。贈ることで伝える想い」をテーマに「Le cadeau(ル・ガドゥ)=贈り物」と題してプレゼントにぴったりのギフトを提案する。LOVE! FINLAND Lapuan Kankurit Fair ~フィンランドの冬支度~「LOVE CHAIR COLLECTION with HARAMEKI」と連動して、フィンランドのテキスタイルブランド「Lapuan Kankurit(ラプアン・カンクリ)」とコラボレーションし、リビングやベッドルームでくつろげる暖かいアイテムが揃う。Candle JUNE presents CANDLE NIGHT GIFT STATIONCandle JUNE プロデュースにより伊勢丹リビングフロアに『キャンドルナイトギフトステーション』が登場。大小さまざまな色のハンドメイドキャンドルから自分の好みの2つを選び、詰め合わせるパッケージギフト「CANDLE BAR」など会場限定のスペシャルアイテムをご紹介。日本の食生活にぴったりな器 min 小泉誠とつくるテーブルウェア デザイナー小泉誠と老舗食器メーカー、ニッコー株式会社そして伊勢丹の3者が今の日本の食卓について真剣に考え、本当に役立つ器をテーマにオリジナルのテーブルウェアシリーズを開発。オーブン、レンジ、食器洗浄機にも使用できる日本の食生活にぴったりの器が豊富に揃う。宮崎椅子製作所のものづくり LOVEプロダクト&ユース 作り手と使い手のコミュニケーション6色の木材と6色の貼生地を組み合わせた伊勢丹オリジナルや、グッドデザイン賞受賞の椅子を一同に展示販売する。デザインだけではなく、使い勝手、使い心地にこだわったプロダクトが数多く集まるこのイベント、是非一度足を運んでみてはいかがだろうか。ISETAN LIVING DESIGNTIDE TOKYO 2011 LOVE COMMUNICATION会期:10月26日~11月8日会場:伊勢丹新宿店 期間限定! 「パオラ・ナヴォーネ×ミナ ペルフォネン」待ち受け画像 プレゼント中!≫ (iPhone、Android用もあり) お問い合わせ: 伊勢丹新宿店 取材/おうちスタイル編集部
2011年10月24日まもなく公開のホラーエンターテイメント映画『インシディアス』の特別試写会にタレントの岡本夏生が登場!サーモグラフィーと暗視スコープの監視下で映画を鑑賞し、ホラー映画を観ると寒気がして体温が下がるというのは本当か?という実験に参加した。『ソウ』と『パラノーマル・アクティビティ』の監督がタッグを組んだ本作。ある一軒家に越してきた一家の恐怖体験が綴られる。上映前に劇場に到着した岡本さんは、バブル全盛時よりもさらに過激な超ミニスカート&胸が半分はみ出した“超クールビズ”スタイル。「ギリです。乳がはみ出しそう!ここまでクールビズである必要があるんでしょうか?」と着ている本人もビックリの様子だった。子供の頃からひとりで映画館に行き『シャイニング』や『オーメン』を観ていたという岡本さん。「子供の頃に観たのを未だに覚えてて、40年経っても怖い!」と語るが、果たして『インシディアス』は?暗視スコープで恐怖顔もしっかりとキャッチされることになるが「ポロリとはみ出るかも」と衣裳の方が心配のよう。「どれだけ怖いか。ガチンコで楽しみたい」と鑑賞前の抱負を語っていた。そしておよそ2時間後、映画を鑑賞して報道陣の前に再び姿を現した岡本さん。「さすが『ソウ』の監督というのが随所に感じられました」と感想を語った。気になる体感温度は「おかげさまで涼しくなりました。1キロはやせたと思います」とニッコリ。過激な衣裳に関しては「ポロリが若干ありました。(胸を)隠しながら驚くという、変なリアクションをとってました」と明かし、報道陣の笑いを誘った。夏休みについて聞かれると「10年間潜伏して夏休みを取ってたので、いまは休みを取るヒマがない。趣味はギャラ交渉です(笑)。ブログでセーブ宣言をしたら、ネット上で誤解されて休業・引退宣言になってしまい、自然とギャラが1ケタアップしました。またぼちぼちセーブ宣言しないと、このままじゃ体壊しそうで…」と再ブレイクの苦労を明かしてくれた。ちなみに恋愛については「一切興味なし!興味あるのはお金だけ。男でも女でもなく、ニューハーフでもない新しいジャンルの生き物ですから」となぜか自信満々の様子だった。『インシディアス』は8月27日(土)よりシネマサンシャイン池袋、TOHOシネマズ六本木ほか全国にて公開。特集「“涼む”映画でこの暑さ、乗り切る?」■関連作品:インシディアス 2011年8月27日よりシネマサンシャイン池袋、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて公開© 2010 ALLIANCE FILMS (UK) LIMITED, ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:この神秘的な男の子は誰?今夏ホラー『インシディアス』注目子役の魅力に密着最強タッグで贈る究極の恐怖『インシディアス』試写会に15組30名様ご招待よーく目を凝らすと…ホラー映画界注目のタッグ作『インシディアス』ポスター公開
2011年08月22日全米・全英で大ヒットを記録したホラー映画『インシディアス』の日本公開を前に22日、都内で納涼試写会が行なわれ、岡本夏生がゲストとして登場した。夏生さん、早朝から全開です!本作は、『ソウ』シリーズの生みの親であるジェームズ・ワン監督と脚本・出演のリー・ワネルが、『パラノーマル・アクティビティ』のオーレン・ペリ率いるスタッフと製作したホラー作品で、一軒家に引っ越してきた家族に襲い掛かる恐怖を描き、全米・全英で10週連続TOP10入りを記録した話題作。「もぅ命がけです」と際どいスーパー・クールビズ・スタイルで登場した岡本は、「映画は好きでよく六本木ヒルズの水曜レディースディで、1日4本くらいは観ていたんですが、突然のブレイクで今は観る機会が無くなって、お仕事として観られるなんて贅沢」と笑顔で話し、「でも久しぶりに観る映画が感動ものやラブストーリーじゃなくてホラーなんて…私の人生そのもの!」と嘆きつつも、「ホラー映画は大好きで、子どもの頃に観た『シャイニング』や『オーメン』は、40年経って大人になっても忘れないもの。『ソウ』シリーズも偶然、全部観ていたのよ。女性の方は目をつぶってしまうらしいけれど、私はホラー映画で目をふさいだことはないの!」と語り、「最後までガチンコで103分、のめり込みたいと思います」と意気込みを語った。当日は、公開生実験と題して会場に暗視カメラとサーモグラフィが用意され、岡本が鑑賞後にどのくらい体温が下がったかを実験する。『インシディアス』8月27日(土) シネマサンシャイン池袋、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
2011年08月22日映画『127時間』の公開を記念して6月14日(火)、タレントの岡本夏生と安めぐみが、東京・高田馬場にあるクライミングのジム「GRAVITY高田馬場」にてボルダリング(岩登り)に挑戦!つい先日、芸能活動の縮小を発表した岡本さんだが、この日は白いハイレグで果敢に岩場に挑み「還暦になってもハイレグ、ボディコン!」を宣言した。実在の登山家の体験を基に、岩場に挟まれて絶体絶命のピンチに陥った男性の127時間の孤独な戦いと衝撃の決断を描く。生きることをあきらめない男を描いた作品とあって“あきらめない人代表”として岡本さんと安さんが登場。安さんはキュートな“山ガール”でキメたが、岡本さんは岩登りには似つかわしくない真っ白のハイレグで登場し会場をわかせた。本人曰く「スポーツということでレースクィーン、水着かなと思いまして」とノリノリ。映画については2人とも絶賛。特に岡本さんは、「自分の人生とオーバーラップしながら観た」、「連絡先を周りに教えておくのが大切だと気づいた」など独自の視点による感想を語ってくれた。ただ、周囲に何も告げずにあちこちに飛び回る主人公について岡本さんは「自分の命を切り拓いたと言える。生命力がある男性はかっこいい。ギブアップしない、芸能界を生き残りたいという気持ちは私にもあります」と同意しつつも「迷惑極まりない」とバッサリ。安さんも「傍から見てると刺激的で楽しそうだけど、付き合ったら大変そう」とやや及び腰だった。ちなみに岡本さんは「芸能界引退」が報じられたことについては「引退はしない。ずっとしがみ続けます。ただ、このまま忙しいと体力が続かないので、ちょっと仕事を減らします。被災地へのボランティアにも月1回行くので、その時間も作りたい」と引退を否定し、まさに“あきらめない女”を地で行くことを改めて強調。ただ、仕事以外の点については「結婚、出産、恋愛は200%あきらめた。ほかのことでエネルギーを使いたい」とも。2人は実際にボルダリングに挑戦。壁面を登って「あきらめたくない思い」を絶叫。安さんは「いくつになっても女性らしくいることをあきらめません!」と宣言。一方の岡本さんは「還暦になってもハイレグ、ボディコンをあきらめないわ」と力強く誓った。『127時間』は6月18日(土)より、TOHOシネマズシャンテ、シネクイントほか全国にて公開。■関連作品:127時間 2011年6月18日よりTOHOシネマズシャンテ、シネクイントほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOX■関連記事:自然を愛するアウトドア野郎は恋人としてあり?なし?『127時間』アンケート発表ジェームズ・フランコ インタビューオスカー監督に引き出された新たな魅力窮地に立たされた男の究極の決断『127時間』試写会に20組40名様ご招待『127時間』伝説の本人も登場!世界各地から“運命を変えた瞬間”が到着あなたの運命を変えた瞬間は?『127時間』独占試写会に25組50名様をご招待
2011年06月14日『プリティ・ウーマン』から気づけば20年。リチャード・ギアも昨年、還暦を迎えた。だがその人気は衰えるどころか、年齢を重ねるごとにますますダンディな魅力を増し、近年も次々と話題作に出演している。自ら製作に名を連ね、昨年、公開前には来日も果たした『HACHI 約束の犬』に、つい先ごろ公開され、退職間際のベテラン刑事役で円熟の演技を見せた『クロッシング』。そしてこのたび、実在の女性飛行士アメリア・イヤハートのドラマを描いた『アメリア 永遠の翼』が公開される。本作では彼女の夢を支えるプロモーターであり、愛を捧げる夫のジョージ・パットナムを演じている。どのような思いでリチャードは本作に臨んだのか?インタビューをお届け!アメリアを演じた主演のヒラリー・スワンクは「リチャードは魂を両肩に乗せて歩いているような人。私にとってはリチャードがジョージ・パットナム」とリチャードに対して最大限の賛辞と信頼を寄せている。リチャード自身はこのジョージという役をどのように捉えていたのか?「やる気満々の男だよ。彼の経歴は実に興味深い。その全てをこの映画で描くことはできなかったが、彼は出版業界で育ち、ニューヨークに移り、それから西部に移った。小さな町の町長になったけど、その当時は出版業を掛け持ちしていた。町の名士となり、保安官も務め、悪漢との不運な銃撃戦に巻き込まれたこともあるんだ。それから探検家でもあった。精神力が強く、成功に対する明確なビジョンを持ち、そして非凡なものへの審美眼を備えていたんだ」。アメリアと出会い、彼女の広報を担当するようになり、やがて2人は恋に落ちる。アメリアは結婚というものを、自分を地上に束縛するものだと考えていたが、ジョージは彼女の全てを受け入れ、優しく包み込むような愛を彼女に捧げる。彼の深い愛を知った彼女はプロポーズを受け入れ、2人は夫婦となるがこの2人の関係性について、リチャードはジョージの視点を踏まえてこんな分析を。「脚本に明らかに書かれていたことは、パットナムに興行師的な側面があったということ。彼が彼女を無名から引き上げ、この仕事を紹介する。そして“ミス・リンディ(女性版リンドバーグ)”というアイディアを考え出したのも彼だ。それは生来の才能であり、彼らはその恩恵を受けたと思うけどだ、それ以外にもっと興味深いことがある。それは、何が人を惹きつけるのか?人は何に惹かれ合うのか?ということだ。2人はずっと変わらない。2人はとても強く、一風変わっていて非常に自立しているんだ。『これが私の世界観、これが私の社会との順応の仕方、これが私の世界との接し方、私は変わるつもりはない』ってね。そして気まぐれな運命がそんな2人を偶然に巡り合わせたんだ」。当然のことながら、リチャード自身もアメリアという女性がなした偉業、彼女の強さや知性について称賛を惜しまない。「彼女は本物だった。本当に飛ぶことが好きだったんだよ。そして、女性が踏み出すことが非常に困難な時代に、女性のロールモデルとなったんだ」。その上で、この映画がいま公開されることの意義を、こんな言葉で説明する。「つまり、どの時代にも、女性たちが適応しなくてはならない社会の側面や期待という“現実”が存在しているのは確かだ、ということ。アメリアがロールモデルとして活躍した、ということだけがこの映画の面白さではない。僕らはそれを超えようと努めたよ」。ミーラー・ナーイル監督は言う。「南アフリカでのリチャードのジョージの演技は、瞑想と言っていいほどの穏やかさが漂っていた」。“静”なる演技で彼は果たして何を語り、伝えてくれるのだろうか――?■関連作品:クロッシング (2008) 2010年10月30日よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2008 BROOKLYN’S FINEST PRODUCTIONS, INC.アメリア永遠の翼 2010年11月27日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Twentieth Century Fox■関連記事:【シネマモード】女は強い!映画の中でも…イーサン・ホークがニューヨークでホームレス支援のチャリティ・ガラに出席夢と希望を乗せて大空へ羽ばたけ『アメリア永遠の翼』試写会に10組20名様ご招待H・スワンクが最も有名なアメリカ人女性パイロットに!『アメリア』予告編到着リチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードルが警官役で共演!
2010年11月26日デンゼル・ワシントンにアカデミー賞をもたらした『トレーニング デイ』のアントワン・フークア監督が、リチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードルら実力派キャストを迎えて贈る『BROOKLYN’S FINEST(ブルックリンズ・ファイネスト)』(原題)がこの秋公開されることが決定した。物語の舞台となるのは、ブルックリンの犯罪多発地区。自身の内に抱える問題と刑事としての正義の狭間で苦しむ3人の刑事の心の闇を描いたクライム・サスペンスで、北米公開時には初登場2位を飾り、スマッシュヒットを記録した。『正義のゆくえI.C.E.特別捜査官』で正義感の強い捜査官を演じたリチャード・ギアが今回演じるのは、退職目前のベテラン警官・エディ。野望や野心を抱くことなくひたすら無難に過ごしてきた彼が最後の仕事として、最も苦手とする新人教育を任される。熱い思いを持つ若者と自分の警官人生を照らし合わせ、苛立ちと、そしてなぜか焦りを感じている。信仰深く家族想いの麻薬捜査官・サルを演じるのは、『トレーニング デイ』にも出演しているイーサン・ホーク。病弱な妻と子供たちに約束した新居の購入の為、金の工面に奔走していたサルは、麻薬捜査のたびに目にする大金を前に自らの正義に疑問を抱き始める。そして、出世と引き換えに危険な潜入捜査官の任に就くタンゴを演じるのは『ホテル・ルワンダ』、『アイアンマン2』のドン・チードル。なかなか出世を約束しない上司、腐敗が進む警察組織に不満が募る一方で、潜入しているギャングのボスの人間味に魅かれ始める捜査官を熱演する。決して交わるはずのなかった3人の刑事たちだが、ある日起こった、警官による強盗殺人事件をきっかけに、それぞれの“正義”が思わぬ形で交錯することに――。ダンディでクール、そして渋さをにじませる、映画ファンの人気の高い3人の共演とあって、日本でも話題を呼びそう。三者三様の不揃いな正義がぶつかった先に待ち受けていた、衝撃の結末とは――!?『BROOKLYN’S FINEST』(原題)は2010年秋、TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。■関連作品:BROOKLYN’S FINEST (原題) 2010年秋、TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2008 BROOKLYN’S FINEST PRODUCTIONS, INC.
2010年07月21日80年前の日本で生まれた、帰らぬ主人を待ち続ける忠犬の物語をハリウッドで映画化した『HACHI 約束の犬』を携えて、先日より来日しているリチャード・ギア。7月8日(水)には報道陣向けの記者会見と本作のワールド・プレミアに出席したが、翌9日(木)には仙台に向かい、クリネックススタジアム宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルスVS千葉ロッテマリーンズの試合の始球式に登場した。この日、リチャードは都内で「笑っていいとも!」の収録に参加後、仙台に向かった。彼自身、大の野球好きであり、かつハチ公の生まれ故郷の秋田県大館市から最も近い位置にあるプロ野球球団(楽天)からのオファーとあって参加を快諾した。始球式では、共に来日中の息子のホーマーくんが、リチャードが後ろから見守る中、全力投球、会場は大きな拍手に包まれた。また試合開始前には、ベンチの前でロッテの監督で、メジャーリーグのニューヨーク・メッツの監督を務めた経験もあるボビー・バレンタイン監督と談笑する姿も見られた。リチャードは「始球式自体、僕は一度ヤンキースでやったことがあるけど、息子と2人での参加は初めて。やっぱり、息子と始球式をできるのは、特別に嬉しく、素晴らしいことだった。最近、ホーマーが草野球チームでクローザーをやっていて、僕がコーチをやっているんだけど、最近リーグで1位になったばかりだから、なおさら興奮したよ」と満面の笑みを浮かべた。なお、リチャードのおかげかハチのおかげか、楽天はこの試合に勝利し、連敗を“8”でストップした。『HACHI 約束の犬』は8月8日(土)より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開。■関連作品:HACHI 約束の犬 2009年8月8日より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開© Hachiko,LLC■関連記事:リチャード・ギア、犬の演技に感服「人間の俳優には絶対出来ない、ピュアな演技」“お父さん犬”北大路欣也、リチャード・ギアと親友に!青山テルマは熱唱も「緊張」リチャード・ギア出現に渋谷の街は大騒ぎ海を渡り、ハチ公と再会!ハリウッド版“忠犬ハチ公”主題歌に青山テルマ決定!「大切な人を思って歌った」出会いの季節目前、出会ってみたい人vol.3とってもキュートな小悪魔たち
2009年07月10日