映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』が2021年10月8日(金)に公開。監督を務める園子温のハリウッドデビュー作となる。園子温によるハリウッドデビュー作監督は、『愛のむきだし』、『ヒミズ』、香取慎吾、稲垣吾郎、草彅剛の「新しい地図」によるオムニバスムービー『クソ野郎と美しき世界』、『新宿スワン』シリーズなどを手掛けた園子温。これまで数々の問題作を世に送り出してきた園子が、悲願のハリウッドデビューを果たす。映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』は、2017年に、本作のプロデューサーで脚本家のひとりでもあるレザ・シクソ・サフィから脚本が届いたことがきっかけで始動。東洋と西洋の文化が交じり合う混沌が包み込む町“ゴーストランド”を舞台に、豪華ハリウッドキャストがアクションを繰り広げる痛快エンターテインメントに仕上げた。フェリーニ、ホドロフスキーに通じる悪夢的世界、マカロニウエスタン、チャンバラ、SF...ジャンルを横断する「フィクションならではの楽しみ」が、映画から溢れ出る。映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』あらすじ悪名高き銀行強盗ヒーローは、ある日、相棒のサイコとともにサムライタウンの銀行を襲撃するが、少年が差し出したガムボールをきっかけに捕まってしまう。投獄され、フンドシ一丁で手錠を掛けられるヒーロー。サムライタウンではこの世界のすべてを牛耳る悪徳ガバナーがいつも女を侍らせていた。傍らにはいつも用心棒のヤスジロウと少女のようなスージーをおいてご満悦だ。ある日、ステラ、ナンシーとともにガバナーの魔手から逃げたガバナーお気に入りのバーニスを連れ戻すことを条件にヒーローは自由を手に入れる。ただし、5日以内にバーニスを連れ戻さねば、爆弾を仕掛けられたボディスーツが爆発してしまう。バーニスが消息を絶った不思議な街ゴーストランドへヒーローもまた足を踏みいれる。ゴーストランドとは、入ったら最後、二度と出られない街。そこには、動かなくなった車を修理し続けるラットマン、人間をマネキンに閉じ込めるキュリ、すべてを見つめる男ナベたちがいた。ゴーストランドの住人達は言う。「ガバナーがいる限り、我々は時計を止めねばならない。そうしないと世界は爆発する」と。果たして、ヒーローはバーニスを見つけられるのか。ゴーストランドを脱出することはできるのか。そして、サムライタウンはガバナーの手に落ちたままなのか。主演はニコラス・ケイジ本作の主演を務めるのは、『カラー・アウト・オブ・スペース―遭遇―』で主演を演じたハリウッドきっての実力派俳優、ニコラス・ケイジ。女を連れ戻すべく、“ゴーストランド”へ迷い込む高名な悪党・ヒーローを演じる。<登場人物(キャスト)>ヒーロー(ニコラス・ケイジ)...悪名高き銀行強盗でありながら、市井の人々のために立ち上がるヒーロー。サイコ(ニック・カサヴェテス)...ヒーローの相棒。ガムボーイ(潤浩)...ヒーローが銀行を襲撃した際、捕まるきっかけを作った少年。ガバナー(ビル・モーズリー)...世界のすべてを牛耳る悪党。ヤスジロウ(TAK∴/坂口拓)…ガバナーの用心棒。スージー(中屋柚香)...ガバナーの傍らにいる少女のような女性。ステラ(古藤ロレナ)&ナンシー(縄田カノン)...ヒーローと共にバーニスを連れ戻そうとする。バーニス(ソフィア・ブテラ)...ガバナーのお気に入りの女性。不思議な街ゴーストランドで消息を絶つ。ラットマン(ヤングダイス)...動かなくなった車を修理し続けるゴーストランドの住人。キュリ(栗原類)...人間をマネキンに閉じ込めるゴーストランドの住人。ナベ(渡辺哲)...すべてを見つめるゴーストランドの住人。音楽は『グレイテスト・ショーマン』のジョセフ・トラパニーズ音楽は、映画『グレイテスト・ショーマン』を手掛けたジョセフ・トラパニーズが担当。園子温が作り出す世界に、どのようなミュージックを重ねるのか、注目したい。【詳細】映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』公開日:2021年10月8日(金)より、TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー監督:園子温出演:ニコラス・ケイジ、ソフィア・ブテラ、ビル・モーズリー、ニック・カサヴェテス、TAK∴、中屋柚香、YOUNG DAIS、古藤ロレナ、縄田カノン脚本:アロン・ヘンドリー、レザ・シクソ・サファイ音楽:ジョセフ・トラパニーズ原題:Prisoners of the Ghostland配給:ビターズ・エンド
2020年12月18日ニコラス・ケイジが主演する園子温監督のハリウッドデビュー作が『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』として、2021年初夏に日本公開決定!合わせて場面写真も4点お披露目された2019年2月に心筋梗塞で倒れた園監督が不死鳥の如く舞い戻り撮り上げた渾身の1作。主演にニコラス・ケイジという狂暴かつ強烈な2つの才能の融合から痛快エンターテインメントが誕生した。園監督は「ハリウッドで監督デビューすることは、自分にとって悲願でした」とコメント。「この映画が撮影に入る前に、心筋梗塞で集中治療室に運ばれ、死にかけました。そこから蘇り、いろいろなハードな山を越えて、撮影できました。感無量です」と力を込める。そして「ニコラス・ケイジがこの映画に出演することになったことが、この『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』を成功に導きました。彼は私の映画をとても愛してくれていたので、ものすごくやりやすかったのです。とっても困難な厳しい撮影を乗り越える事が出来たのも、すべてニコラスのおかげです」と語っている。本作のプロジェクトは2017年、L.A.から園監督に、本作のプロデューサーで脚本家のひとりでもあるレザ・シクソ・サフィから脚本が届き、それを園監督が気に入ったことから始動。2018年初頭にニコラスの出演が決定し、同年のカンヌ国際映画祭にてプレスリリースが出る。当初、アメリカでの撮影を予定していたが、2019年11月~12月、オール日本ロケ(彦根、東映太秦撮影所)にて撮影が行われた。STORY高名な悪党であるヒーロー(ニコラス・ケイジ)は銀行強盗をしくじり囚われ、一帯を牛耳るガバナーの支配から逃亡した女(ソフィア・ブテラ)を連れ戻すことを命じられる。特殊なボディスーツに身を包んだヒーローが女を探してたどり着いたのは、美しくも暴力的な世界“ゴーストランド”。東洋と西洋が混ざり合い、混沌が包み込む町から女を見つけ出すことはできるのか?ヒーローは自由の身になれるのか?『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』は2021年初夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年12月15日フライターグ(FREITAG)から、アーバンリサーチとアーティスト・川上シュンとのトリプルコラボレーションによる新作バッグ「F52 MIAMI VICE “wabi+sabi” edition」が登場。2020年12月11日(金)より、アーバンリサーチ一部店舗にて数量限定で発売される。フライターグ×アーバンリサーチ×川上シュンのトリプルコラボバッグ1993年に作られた最初のメッセンジャーバッグから、ユーズドのトラックタープ(幌)を使ったプロダクトを一貫して作り続けるフライターグ。今回は、その唯一無二のプロダクトをさらにユニークなものにすべく、アーバンリサーチとアーティスト・川上シュンを迎えて、定番の「F52 MIAMI VICE」をベースにしたコラボレーションバッグが制作された。モノクロで表現した“松”のグラフィックアートをプリント川上シュンは、東京と京都を拠点に、グラフィックから建築空間まで多岐にわたる包括的なアートディレクションと、日本独自の美的理念をベースにしたアート活動を並行して行っている人物。今回のコラボレーションでは、川上が日本の伝統美が詰まった松をモノクロで表現したグラフィックアートとタイポグラフィを大胆にプリント。「“wabi+sabi” edition」の名の通り、わびさびの精神で和と洋の要素を融合させた、特別なアイテムとなっている。商品情報「F52 MIAMI VICE “wabi+sabi” edition」※1000個限定発売日:2020年12月11日(金)価格:18,000円+税サイズ:330 × 160 × 400 mm(l × w × h)、27ℓ販売店舗:・アーバンリサーチ一部店舗(札幌ステラプレイス店、エスパル仙台店、ルミネ新宿、静岡パルコ店、名古屋パルコ店、KYOTO、 ルクア イーレ店、堀江店、広島パルコ店、アミュプラザ博多店、アミュプラザ鹿児島店)・アーバン ファミマ!! 虎ノ門ヒルズ店・アーバンリサーチ オンラインストア
2020年12月04日[Alexandros]の川上洋平(Vo&G)が、地元・相模原の各所をめぐる様子を収めたスペシャルムービーの公開が決定した。川上洋平(Photo:伊藤愛輔)この映像は、相模原市のシティプロモーションイベントとして開催される「つながろう!さがみはらフェスタ2020オンライン」の生放送配信コンテンツとして、さがみはらフェスタのオフィシャルYouTubeアカウントにて11月15日(日)の19時より配信される。同市出身の川上が、相模原の新たなスポットや隠れた名所などをめぐり体験する内容となっており、普段のステージや撮影とは違ったレアなアプローチで、地元への思いを感じさせる映像になるという。川上洋平(Photo:伊藤愛輔)川上洋平(Photo:伊藤愛輔)撮影・編集は同じく相模原市出身の映画監督で、今夏に新作映画『You decide.(邦題:息子のままで、女子になる)』がロサンゼルスの映画祭でベストドキュメンタリー賞を受賞し、11月に開催されるニューヨークやカナダの映画祭にも招待されるなど、世界からの関心が高まっている杉岡太樹監督が担当している。杉岡太樹監督、川上洋平(Photo:伊藤愛輔)(Photo:伊藤愛輔)つながろう!さがみはらフェスタ2020オンラインさがみはらフェスタ YouTubeオフィシャルアカウントライブ情報[Alexandros] 10th ANNIVERSARY LIVE at 国立代々木競技場 第一体育館"Where’s My Yoyogi?"▼日程2021年1月19日(火)・20日(水)▼会場国立代々木競技場 第一体育館▼開場 / 開演開場17:30 / 開演18:30▼チケット料金:税込8,800円(全席指定)※年齢制限:小学生以上チケット必要 / 未就学児入場不可※枚数制限:2枚まで【チケット先行受付】■[Alexandros] CREW先行(一次)10/13(火)12:00〜10/18(日)23:59■[Alexandros] CREW先行(二次)10/20(火)12:00〜10/25(日)23:59■mobile先行10/27(火)12:00〜11/01(日)23:59▼問い合わせライブマスターズ株式会社 03-6379-4744株式会社ディスクガレージ 050-5533-0888リリース情報ベストアルバム「Where’s My History?」2021年1月20日(水)リリース詳細は後日発表シングル「Beast」「Beast」ジャケット2020年11月11日(水)リリース【通常盤】(CDのみ)税抜1,000円【初回限定盤】(CD+DVD)税抜2,300円【初回限定盤】(CD+Blu-ray)税抜2,700円<収録曲>1. Beast映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』主題歌2. Vague<初回限定盤収録特典映像>「Party in ur Bedroom」1. rooftop2. Oblivion3. Burger Queen4. For Freedom5. Mosquito Bite6. PARTY IS OVER7. Starrrrrrrユニバーサルミュージック[Alexandros]特設サイト
2020年11月01日栗の和洋菓子を手掛ける「恵那川上屋」から、和栗や洋栗を使用した新作モンブランが登場。2020年10月14日(水)から10月20日(火)まで、伊勢丹新宿店にて販売されたのち、恵那川上屋各店でも順次販売予定。和/洋のマロンペーストで選ぶモンブラン長年にわたって栗の和洋菓子を手掛けてきた恵那川上屋。新作モンブランでは、厳選した国産栗のペーストや、世界的なマロンブランド「ホセ・ ポサーダ」と共同開発したオリジナル洋栗ペーストなどを使用し、和と洋のマロンペーストの味わいの違いを楽しめるメニューを用意する。和栗・洋栗それぞれの味わいを楽しめるモンブラン新作の和栗モンブラン「栗里」は、和栗をふんだんに使って、岐阜・東美濃地方の郷土菓子「栗きんとん」のように風味豊かな味わいに。一方で「栗欧」は、オリジナルの洋栗ペーストを使用した、濃厚な味わいとなめらかな口どけを楽しめる洋栗モンブランだ。ロングセラーモンブランもこれら新作モンブラン2種に加え、25年以上にわたって親しまれるモンブラン「栗山」もラインナップ。和栗と洋栗のペーストを使用し、それら両方の特徴が引き立つようバランスよく仕上げている。3種類のモンブランのいずれも、ペースト以外の土台や中身を揃えているので、マロンペーストの種類による味わいの違いを楽しむことができる。詳細「和と洋のマロンペーストで選ぶモンブラン」シリーズ販売期間:2020年10月14日(水)〜10月20日(火)販売場所:伊勢丹新宿店 B1 フードコレクション(催事 秋の味覚「栗に溺れる」)メニュー:栗山、栗里、栗欧 各650円(税込)※11月上旬よりオンラインショップにて販売、その後順次、恵那川上屋各店でも販売予定【問い合わせ先】本社恵那峡店 フリーダイヤルTEL:0120-08-1196 (受付時間 9:00〜17:00)
2020年10月11日東京スカパラダイスオーケストラは、ゲストボーカルとして[Alexandros]の川上洋平を迎える新曲「ALMIGHTY~仮面の約束 feat. 川上洋平」を発表。同曲は『仮面ライダーセイバー』の主題歌となる。東京スカパラ、[Alexandros]の川上洋平を迎えた新曲これまで、Mr.Childrenの桜井和寿、aikoなど名だたるアーティストをゲストボーカルとして迎えてきた東京スカパラダイスオーケストラ。今回の新曲では、ゲストボーカルにロックバンド[Alexandros]の川上洋平を迎えることとなった。「ALMIGHTY~仮面の約束 feat. 川上洋平」は、2020年9月6日(日)からテレビ朝日系全国ネットで令和仮面ライダー第2弾として放送される『仮面ライダーセイバー』の主題歌となる。作詞を谷中敦(Baritone sax)、作曲を川上つよし(Bass)が手掛けている。川上洋平&谷中敦のコメント川上洋平([Alexandros])コメントこの度、東京スカパラダイスオーケストラ先輩のゲストボーカルを務める事になり、さらにその楽曲が仮面ライダーセイバーの主題歌ということで大変名誉に思っております。僕にとってはどっちもヒーローなので正月と盆が一緒にきたような気持ちです。嬉しくてたまらないです。ロックバンドにとって朝は少々苦手な時間なのですが、これを機に毎週日曜、8時半には起床し、テレビの前でスタンバっておこうと思います。谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)コメント国内屈指のスタイリッシュなアーティスト[Alexandros]の川上洋平とコラボレーション出来る日をずっと夢見ていました。「いつか、お願いするからね。」と話してはいましたが、今回仮面ライダーセイバーの話を貰ったとき、真っ先に彼の顔が浮かんだのでスカパラのミーティングで名前を挙げさせて貰いました。洋平くんに決まって心の底から嬉しいです。楽曲は洋平くんと同じ苗字のスカパラのベーシスト・川上つよしのものが選ばれました。今回は『美しく燃える森』のゴールデンコンビで作詞作曲となっています。『ALMIGHTY~仮面の約束』の歌詞は、コロナ禍に於ける自粛期間中に考えた思いが詰まってます。「約束」はディスタンスを越え、「本」は時代を越える。「約束」と「本」の二つを柱に、人の思いが時空を越えて希望をもたらすさまを思い描きながら書き上げました。これから未来を書き換えていく子どもたちに向けた歌詞です。冒頭とエンディングに出てくる英語詞は自分の想いを伝えた上で、海外育ちで英語も堪能な洋平くんに翻訳して貰いました。その英語詞の部分も是非子どもたちに歌って貰いたいと思っています。そして何より、この歌を子どもたちに大きな声で歌って貰えたらこんなに幸せなことはないです。もう自分の頭のなかにはそんな子どもたちの声が鳴り響いています。「オールマイティー!!!」【詳細】「ALMIGHTY~仮面の約束 feat. 川上洋平」リリース日:未定■『仮面ライダーセイバー』詳細放送開始日:2020年9月6日(日)毎週日曜午前9時よりテレビ朝日系にて放送出演:内藤秀一郎/山口貴也/川津明日香/青木 瞭/富樫慧士/岡宏明/古屋呂敏/高野海琉/才川コージ/知念里奈
2020年09月05日東京スカパラダイスオーケストラが新たなゲストボーカルとして、[Alexandros]の川上洋平を迎えることが発表された。川上洋平が参加する楽曲のタイトルは「ALMIGHTY~仮面の約束 feat. 川上洋平」。作詞を谷中敦(Baritone sax)、作曲を川上つよし(Bass)が手掛け、9月6日(日)からテレビ朝日系で放送される『仮面ライダーセイバー』の主題歌として、令和第2弾仮面ライダーの物語に彩りを加える。合わせて、川上洋平を中心に10人の男たちが揃いのグリーンのスーツを身に纏った最新ビジュアルも公開された。川上洋平([Alexandros])コメントこの度、東京スカパラダイスオーケストラ先輩のゲストボーカルを務める事になり、さらにその楽曲が仮面ライダーセイバーの主題歌ということで大変名誉に思っております。僕にとってはどっちもヒーローなので正月と盆が一緒にきたような気持ちです。嬉しくてたまらないです。ロックバンドにとって朝は少々苦手な時間なのですが、これを機に毎週日曜、8時半には起床し、テレビの前でスタンバっておこうと思います。谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)コメント国内屈指のスタイリッシュなアーティスト[Alexandros]の川上洋平とコラボレーション出来る日をずっと夢見ていました。「いつか、お願いするからね。」と話してはいましたが、今回仮面ライダーセイバーの話を貰ったとき、真っ先に彼の顔が浮かんだのでスカパラのミーティングで名前を挙げさせて貰いました。洋平くんに決まって心の底から嬉しいです。楽曲は洋平くんと同じ苗字のスカパラのベーシスト・川上つよしのものが選ばれました。今回は『美しく燃える森』のゴールデンコンビで作詞作曲となっています。『ALMIGHTY~仮面の約束』の歌詞は、コロナ禍に於ける自粛期間中に考えた思いが詰まってます。「約束」はディスタンスを越え、「本」は時代を越える。「約束」と「本」の二つを柱に、人の思いが時空を越えて希望をもたらすさまを思い描きながら書き上げました。これから未来を書き換えていく子どもたちに向けた歌詞です。冒頭とエンディングに出てくる英語詞は自分の想いを伝えた上で、海外育ちで英語も堪能な洋平くんに翻訳して貰いました。その英語詞の部分も是非子どもたちに歌って貰いたいと思っています。そして何より、この歌を子どもたちに大きな声で歌って貰えたらこんなに幸せなことはないです。もう自分の頭のなかにはそんな子どもたちの声が鳴り響いています。「オールマイティー!!!」番組情報仮面ライダーセイバー2020年9月6日(日)スタート毎週日曜午前9時よりテレビ朝日系にて放送出演:内藤秀一郎/山口貴也/川津明日香/青木 瞭/富樫慧士/岡 宏明古屋呂敏/高野海琉/才川コージ/知念里奈主題歌東京スカパラダイスオーケストラ「ALMIGHTY~仮面の約束 feat. 川上洋平」作詞:谷中敦作曲:川上つよしボーカル:川上洋平エンディングテーマ東京スカパラダイスオーケストラ「仮面ライダーセイバー」作詞:谷中敦作曲:加藤隆志ボーカル:茂木欣一関連リンク東京スカパラダイスオーケストラ OFFICIAL HP()
2020年09月02日2019年秋にNetflix映画として配信された、日本を代表する鬼才・園子温監督、椎名桔平主演による『愛なき森で叫べ』が、4月30日(木)よりNetflixオリジナルシリーズ「愛なき森で叫べ : Deep Cut」として再編集されて配信されることになった。『愛なき森で叫べ』は、実際の事件からインスパイアされた狂気と愛憎が渦巻く戦慄のサスペンス・スリラー。もともとドラマシリーズとして企画されて撮影された本作は、その後、編集過程で没入感を最大限に引き出すため、エピソードを区切らずにシームレスの形で151分の映画フォーマットとして完成された。オリジナル脚本をベースとしたドラマシリーズ版では、稀代の詐欺師・村田(椎名さん)の大胆な騙しの手口と残忍性、そんな村田をモデルにしたシン(満島真之介)たちの自主映画シーン、村田の餌食となる妙子(日南響子)と美津子(鎌滝えり)の高校時代などが追加。映画では明かされなかったキャラクターをより深く掘り起こし、また過激描写などを含めた園監督の世界観が贅沢に盛り込まれた全7話のドラマシリーズとなる。ストーリー1995年。愛知県豊川市から上京したシン(満島真之介)は、ジェイ(YOUNG DAIS)とフカミ(長谷川大)に声をかけられ、彼らの自主映画制作に参加。知人の妙子(日南響子)と美津子(鎌滝えり)に出演を依頼する。彼女たちは高校時代、憧れであったクラスメイトが交通事故で急逝するという衝撃的な事件から未だ逃れられずにいた。引きこもりとなっていた美津子に村田(椎名桔平)から電話がかかってきたのは、世間が銃による連続殺人事件に震撼していたころ。村田は「10年前に借りた50円を返したい」という理由で美津子を呼び出し、巧みな話術とオーバーな愛情表現で彼女の心を奪っていく。だが、村田は冷酷な天性の詐欺師だった。自身の姉も村田に騙されていた妙子によって彼の本性を知ったシンたちは、村田を主人公にした映画を撮り始める。やがて村田は、美津子の父・茂(でんでん)や母・アズミ(真飛聖)をも巻き込み、事態は思わぬ方向へ転がり始める...。Netflixオリジナルシリーズ「愛なき森で叫べ : Deep Cut」は4月30日(木)よりNetflixにて世界190か国で配信予定(全7話)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年04月03日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は園子温監督のネットフリックスオリジナル映画『愛なき森で叫べ』をご紹介します。■Netflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』。10月11日よりNetflixで全世界190カ国に配信予定実際に起きた事件にインスパイアされた本作。園監督は過去にも映画『冷たい熱帯魚』(’11年)、『恋の罪』(’12年)と、猟奇的な殺人事件を基に作品を撮っています。これら過去作を知る人はさらに、そうでない人は視聴後、その世界観にしばらく圧倒されることでしょう。中心人物は、巧みな話術で人々を籠絡していく詐欺師・村田(椎名桔平)。その口のうまさでひきこもりの美津子(鎌滝えり)や上京してきたシン(満島真之介)らを精神的に支配、洗脳し、事件を起こしていきます。はたから見ればうさんくさい人物の行動も、洗脳されたらすべてが救世主に思えてしまう怖さ。残忍に人が殺され、被害者が一転して加害者にもなり事態は混乱の様相を呈していきます。私たちの日常は、会社や親、配偶者など、何かに支配されています。そこに規律があるから統制がとれているのですが、支配が洗脳に発展し、一度規律を超えてしまったものは、際限なく暴力という形で表出していくのだなと思いました。前半は少し牧歌的かとも思える展開ですが、しだいに愛情が渦巻き、迎える予想外の結末。英語のタイトルの意味が『愛の森』と邦題と逆なことにも混乱しますが、そこは意図的なのでしょう。
2019年10月20日『愛のむきだし』、『ヒミズ』、『冷たい熱帯魚』など、人間の裏表を強烈な映像で描き出し、国内外に熱狂的なファンを持つ園子温監督。そんな園監督の現場に、俳優の満島真之介が従事していたことは、広く知られたことだろう。園ワールドに魅せられ、映画の世界に飛び込み、助監督として作品に携わり続けた満島さん。やがて、彼の才能は演者としても花開き、今日の活躍に至る。ふたりが監督×役者としてタッグを組んだ3本目が、Netflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』である。実際の猟奇的殺人事件にインスパイアされ、大胆なオリジナルの物語として紡ぎ上げた戦慄のサスペンス・スリラーとなった『愛なき森で叫べ』。1995年、銃による連続殺人事件が世間を震撼させていた東京にて、田舎から上京したシン(満島さん)は、妙子(日南響子)と美津子(鎌滝えり)とともに、自主映画の撮影に参加する。その頃、美津子は村田(椎名桔平)という男に夢中になっていた。人当たりがよく紳士的に見える村田だが、実は天性の詐欺師で、美津子ならずシンたちまで支配していく。ふたりの関係性をなぞり、「師弟対談ですね」と水を向けると、園監督は「いやいや」と首を振ってみせたが、満島さんは大きな瞳を爛々と輝かせうなずいた。「園監督のもとで育った」という経験と誇りが満島さんの大きな軸となっていることに違いはなく、この後のインタビューでは、満島さん目線での園監督、園監督から見た満島さんの姿など、幾多もの貴重なエピソードや思いが語られることになった。久しぶりの再会で園監督が感じた満島さんの存在「姉貴以上に、吸収力がすごいのかな」――園監督と満島さんは、満島さんが10代のときからのお付き合いなんですよね。満島:そうです。18歳のときからなので。親元を離れてからの僕のことを知っているのは園さんぐらい。そんな人っていないだろうから、いわゆる「映画監督の園子温」という、皆さんとの距離感とは、ちょっと違うかもしれないですね。不思議なんですよ。お兄さんのような存在でもあるし、人生で切っても切り離せない関係なので。園さんと出会って「これだけ経ったんだな」と、いまになって感じることがたくさんあります。――本作で満島さんが演じたシンは、自主映画サークルの仲間たちと「ぴあフィルムフェスティバル」を目指すという、園監督の若いときを投影しているような役です。満島さんにオファーしたのは、これまでの関係性があったから、というのも大きいですか?園監督:やっぱり「もう1回やりたいな」って、そういう感じがあったんですよね。最初に満島真之介と出会ったのは、もちろん満島ひかりから紹介されて、なんですよ。高校卒業したての子で、何がしたいのかはよくわからないけど、毎日何かをしている感じで。雨になると、なぜか濡れるためだけに外に飛び出して「雨って最高!!」とか言っていて。満島:(笑)。園監督:俺が知っている真之介は、全然映画の知識もなくて、雨とか風とかに興味があって、電車でフラフラ旅に出たり、という人だった。とにかく、謎が多くて。けど、久しぶりに会ったら、映画もいっぱい観ているし、知識もすごいあって、同じ世代の役者と断然違う知識量と経験値を持っているから、もしかしたら姉貴以上に、吸収力がすごいのかなと思っちゃうときがあった。詳しくいろいろなことを知っているのは、日本の役者では稀有というか、珍しい存在だよね。とにかく視野が広いし、異様にワールドワイドに物事を考えられる人間だから。世界レベルで言えば当然なんだけど、その世界レベルに到達してる日本の役者はなかなかいないから、そういう意味では、彼は世界で戦える役者なんだなと思いますけどね。満島:でも、それは、俺がまだ何もない、何も知らないときに、園さんが調べていたこととか、観ていた映画だったり、読んでいた本、資料みたいなものがずっとそばにあったからです。社会や世界で起きていることにフォーカスを当てて、映画をどう作るかをずっと向き合っていた園さんが、楽しそうに調べている姿とか、映像を観ている姿を側で見ていたから、僕の中では当たり前だった。園さんが、18歳のときから見せてくれていた背中があったからこそ、自分が求めるものが、幅広いものになっちゃうんです。何も知らない自分に、スポンジが水を吸収するようにいろいろな情報や知識を伝えてくれたから、ひとりになっても、その先を求める自分がいるんですよね。同じ時間をまた共有できる喜び「園さんが作っている作品に常に関わっていたい」――園監督のもとで助監督をなさっていた満島さんですが、役者になると思っていましたか?園監督:思っていなかったし、そういう気配はなかった。けど、才能はあるだろうなと思っていました。しばらく全然会えない時期があって、それで、真之介が芝居をやり出したと聞いたんです。舞台とかを観に行ったりしたけど…最初のうちは自分とやらないで、どっかでやっているのを観て、「ちょっと歯がゆいな、俺もやってみたいな…」って。満島:(笑)。園監督:本当に最近になって、やっと会えるようになったんです。僕としては、まさかこういう形で真之介とちゃんと会うと思っていなかったところもあったから、あまりそういうことを思わないけど、当時、久しぶりに再会したときに「本当によかったな」と思って、それだけで十分幸福だった。幸せだったな。満島:最初、今回のお話がきたときはまだ準備稿だったんだけど、何も考えないで、すぐ「やります!」って返事をしました。やっぱり一緒に作品を作れる喜びは、本当に計り知れないんですよ。ありがたいことに、いろいろな人たちからオファーはいただきますけど、園さんはちょっと格別です。「役者として役をもらったからうれしい」とは違って、「同じ時間をまた共有できること」が、大きな喜びなんです。本当は、園さんが作っている作品全部に出たいんですよ、これから先も。常に関わっていたいという気持ちがあるのは、やっぱり特別です。――『愛なき森で叫べ』の現場も、特別でしたか?満島:現場も独特で楽しいんですよ!今回の役は、園さんの体験を追体験していると言ってもいいほど、園さんの昔のことが、このシンに詰まっているんです。メインの(村田の)お話がありつつ、シンという、園さんが若い頃に経験したことを盛り込んだ役をやれた。毎日現場で、「園さんと一緒に作っているんだな」という実感がありました。自分の人生、過去をちゃんと振り返って、「ああいうときもあったな」、「こうだったな」と、常に感じている毎日でした。そこに、新たなものがどんどん上乗せされていくから、全作品に関わりたくなるんです。もはや役者として出なくても制作側でもよくて、園さんが1から作品を作り上げるまで、ずっとそばで見ていたいんです。これからのふたり、これからはバトル――「東京ヴァンパイアホテル」、『ピアニストを撃つな!』に続き3作目ですが、これからもタッグを期待していていいですか?園監督:いまはまだ準備というか、『愛なき森で叫べ』は、ウォーミングアップ&ウェイクアップだよ。これから本気というか。満島:うん、それはわかる。これから先こそが本番です。園監督:「おう、久しぶりやな」って肩叩き合って、旧交を温めていたのがいままで。これから次にやるのは、一介の監督と一介の役者に戻って、もうちょっとバトルっつうか、『愛のむきだし』における、満島ひかりと俺の戦いのようなものを真之介と一回やらなきゃなと思ってる。いままでちょっと、あまりにも幸せで「フフフ」という感じでやっていたので、これじゃいかんなと。だから、これからのふたりも温かく見守ってくれれば。満島:ここから世界に向けて、園さんと新たな作品を作りたい気持ちがより強くなってきました。この作品は、ひとつのきっかけに過ぎないんじゃないかなと思っています。この間、僕はようやく30歳になったんですけど、やっと園さんとしっかり対峙できるような状態になり始めてきたな、と感じているんです。日本だけじゃなく、映画史に残る作品を一緒に戦って作りたい。そのときをいまかいまかと待ちわびています。(text:Kyoko Akayama/photo:You Ishii)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年10月08日鬼才・園子温がNetflixと組んで贈る、『冷たい熱帯魚』や『恋の罪』と同様に実際の事件からインスパイアされた狂気と愛憎が渦巻く戦慄のサスペンス・スリラー『愛なき森で叫べ』。この度、待望の本予告とキーアートが解禁となった。先日、シッチェス・カタロニア国際映画祭2019 ニュー・ビジョンズ部門への正式出品が決定し、早くも世界中のファンから待望の声が寄せられている本作。主演の椎名桔平が演じる"村田丈"は、軽妙な話術で人の心を操りながら、人を人と思わぬ冷酷さを持つ“最狂の詐欺師”。大げさなポーズや誇大妄想のようなうそに笑いながらも、徹底した自己中心的な言動に背筋が凍るキャラクターとなっている。解禁となったキーアートは、そんな“最狂の詐欺師・村田丈(椎名桔平)”が不気味に微笑み、上京したばかりの青年・シン(満島真之介)、そして村田に惹かれる妙子(日南響子)と美津子(鎌滝えり)が取り囲み、騙す者と騙される者が交錯する不穏なもの。また、本予告では、村田のありえない騙しの手口と残酷さが止まらない!真っ白なスーツで芝居がかった劇的なプロポーズをしたり、これまでに騙してきた女性たちを集めてライブをしたりと大胆すぎる行動で人の心を掴みつつ、徹底的な暴力で身体を支配する村田。そんな村田を主人公に自主映画を撮ることにしたシン、ジェイ(YOUNG DAIS)、フカミ(長谷川大)の3人。村田に近づきすぎた彼らと、美津子の両親である茂(でんでん)、アズミ(真飛聖)をも巻き込み、惨劇の幕が上がる――。最後の銃声は、一体誰に向けられたものなのか、気になる映像となっている。Netflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』は10月11日(金)よりNetflixにて全世界190か国へ配信予定。(text:cinemacafe.net)
2019年09月18日「恋愛、結婚、出産ってセットのように思われているけれど、本当はバラですよね。なのにセットにするからややこしいことになる」と、川上未映子さん。新作『夏物語』は女性の生き方、そして生命について真摯に向き合った長編。芥川賞受賞作『乳と卵』の登場人物たちに再び会える一作でもある。「女の人って子どもの頃からいつかお母さんになると意識づけられる。でも今は昔のように何歳くらいで結婚して何歳で親になってというモデルもなくなっている。これまで当たり前とされてきたものでも自分で考え直さないといけない。選択と決断の連続ですよね」38歳の小説家、夏子は独身だが「自分の子どもに会いたい」という思いを抱く。しかし彼女は恋愛をしたいわけじゃない。「自分の子どもを持ちたいだけなのに、誰かのことを好きにならないといけないの?セックスしないといけないの?という問題がある。男の人のことを重要視していない女性や、女らしさに自分を預けていない人は母親になれないの?と思います。夏子なんて裕福でもないし、親になれる条件は一個もない。子どもを持ちたいという時に、何を足場に決断していいのか、というのはありますよね。そうしたなかで夏子は、望みをどうにか実現しようと、逡巡し、葛藤しながら成長していく」他に結婚して窮屈な思いをしている友人や結婚や出産に興味のなさそうな編集者、シングルマザーの作家などさまざまな立場の女性の声も響いてくる。さらに、精子提供で生まれた男女も登場、“生まれてくること”についても考えさせられる。「死は取り返しのつかないことだから、人は想像力を働かせる。同じように命が生まれることにも想像力を働かせたい気持ちがありました」川上さんならではの流麗な文章、軽妙な会話も楽しめる逸品。母になる/ならない立場か、あるいは子どもの立場か、あるいは…読む人によって、誰のどんな声が心に突き刺さるかは違ってくるはず。「年を重ねていくと、同じ本でも感じ方が変わってくる。いろんな人にずっと読んでもらえる本になるといいなという気持ちで、いろんなことを漫才ばりの面白い形にしました。読み倒してもらえたら嬉しいです」かわかみ・みえこ1976年生まれ。2008年『乳と卵』で芥川賞、’09年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で中原中也賞、’13年『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞など、多数の賞を受賞。『夏物語』第一部は『乳と卵』の舞台だった2008年、第二部は’16~’19年の物語。主人公の夏子はもちろん、姉の巻子や姪の緑子たちも再び登場。文藝春秋1800円※『anan』2019年9月18日号より。写真・土佐麻理子(川上さん)中島慶子(本)ヘア&メイク・吉岡未江子インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年09月17日日本を代表する鬼才・園子温が手掛け、『冷たい熱帯魚』『恋の罪』と同じく実際の猟奇的殺人事件からインスパイアされた戦慄のサスペンス・スリラー『愛なき森で叫べ』が、Netflixオリジナル映画として今秋、全世界独占配信。その場面写真が解禁となった。本作には、これまでの園監督作品を彷彿とさせるシチュエーションや、『HAZARD』(’06)、『自殺サークル』(’02)、『Strange Circus 奇妙なサーカス』(’05)、『冷たい熱帯魚』『恋の罪』(ともに’11)などに登場した村田、美津子、妙子、シンといった同じ名前の人物が次々と現れ、園監督ならではのユーモアとバイオレンスで突き進む。特に『冷たい熱帯魚』で狂気に満ちた存在感で圧倒した、でんでんによる初代"村田"は熱狂的なファンを生み出し話題となったが、本作『愛なき森で叫べ』で椎名桔平が演じる"村田丈"は、軽妙な話術で人の心を操りながら、人を人と思わぬ冷酷さを持つ最狂の詐欺師。大げさなポーズや誇大妄想のようなうそは笑いを誘いながらも、徹底した自己中心的な言動に背筋が凍るキャラクターとなっている。そしてこの度解禁されるのは、携帯を片手に不穏な表情で会話している村田丈(椎名さん)の姿をはじめ、上京してきたばかりの謎めいた青年・シン(満島真之介)、村田のターゲットとなる尾沢茂(でんでん)・アズミ(真飛聖)夫婦、妙子(日南響子)、美津子(鎌滝えり)といった主要な登場人物たちを捉えた7点の場面写真。園監督は、"村田"というキャラクターについて「僕が実際に出会った詐欺師の名前に近いんです。僕が本物の詐欺師から学んだその話術や口調をどの"村田"にも投影していますね」と、その誕生秘話を明かす。また、椎名さんは「園ワールドの歪んだリアルの中で発想した自分のアイデアを、カメラが回っているうちに監督に見せていくジャズ・セッションのような作業でした。この作品が配信されたら、映像の鮮烈さに世界中に衝撃が走ると思います」と、園監督と作り上げた作品と“村田”への自信あふれるコメントを寄せている。世界中に蔓延している猟奇的殺人事件の被害者の姿、そして彼らが加害者に転じてしまう人間社会の恐ろしさと闇を、独特のユーモアとバイオレンスで炙り出す本作。世界は再び、園子温に震撼することになりそうだ。Netflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』は秋、全世界にて配信予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年08月21日園子温監督が6月25日(火)、都内で行われた「Netflixオリジナル作品祭」に出席し、最新ドラマシリーズ「愛なき森で叫べ」をアピール。今年2月に心筋梗塞と診断され、手術を受けて以来、初めて公の場に立ち「一度死んで、よみがえりました」と復活を宣言した。過酷な編集作業で、 Netflixに「慰謝料を払ってもらいたい」?『恋の罪』『冷たい熱帯魚』といった作品で国際的な評価も高い園監督が、今回も実際の殺人事件をモチーフに、善悪の狭間でうごめく人間の心理、平凡な人々が被害者、また加害者となる様子を描く。「再現ドラマには興味がないし、どうアレンジすれば、自分の物語になるかなと」(園監督)。特に編集作業に長い時間がかかったと言い「その分、すばらしいものが完成したと自負している」と胸を張った。同時に「倒れた原因はすべてこれ(笑)。編集の量がものすごくて。Netflixに慰謝料を払ってもらいたい。労災ですね」とブラックジョークも。冷淡な殺人者役で主演を務める椎名桔平は「本当の意味で、あこがれの“園ワールド”に入ることができた。オファーをいただき、内容は二の次で何でもやろうと思った」と『新宿スワンII』以来2度目のタッグに感慨しきりだった。山田孝之「全裸監督」世界190か国配信に自信!「これが日本だ」イベントには伝説のAV監督・村西とおるの半生を描いたオリジナルシリーズ「全裸監督」で主演を務めた山田孝之も出席した。「人生にスピード感があって、やってることも破天荒。とてもワクワクしました」と役どころをふり返り、本作が描く狂騒こそ「これが日本だ!」と断言。世界190か国配信に自信を示す一方、「オリンピック、大丈夫かな?僕ら、どこかの国で入国拒否されたりして」とおどけて見せた。撮影を前に、村西氏本人と対面し「少し変わったところはありますけど、あくまでひとりの人間。相手を見ながら、村西とおるになる“スイッチ”があるんだと思った」と回想。「完コピのモノマネではなく、自分なりの村西とおる像を作りたかった。全力でぶつかったので、楽しかったし、終わりたくなかった。こんなことは役者人生で初めて」と特別な思い入れを語った。中谷美紀、独自の感性で主演ドラマを語る女優の中谷美紀は、蜷川実花監督によるドラマシリーズ「FOLLOWERS」をアピール。本作では、人気フォトグラファーを演じ「わたしの人生観が水墨画だとしたら、実花さんは極彩色の曼荼羅。いかに溶け込めるか意識した」と独自の感性を披露した。写真家で劇映画『Diner ダイナー』『人間失格』の公開が控える蜷川監督が、“TOKYO”を舞台にSNSに直接的、あるいは間接的に影響される女性たちのライフスタイルを、ビビッドな映像美で活写。蜷川監督にとって「5~6年準備していた」という念願の企画で、「恋愛だけ、仕事だけという一方的な女性像の描かれ方に、以前から違和感があった。もっと多様で自立した女性の姿が、日本では描かれていなかった」と作品への思いを語った。「全裸監督」「愛なき森で叫べ」は2019年、「Followers」は2020年初頭に、Netflixで全世界190か国以上へ独占配信される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年06月25日Netflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』(2019年秋配信)でメガホンをとった園子温監督が25日、都内で行われた「Netflix オリジナル作品祭」に登壇。今年2月に心筋梗塞で緊急搬送されたことをネタにジョークを飛ばした。園監督は冒頭のあいさつで「本当に長い時間編集して、ダビングして、その繰り返しをした結晶」と本作を表現。「すごく素晴らしいものができたと自負しております」と自信をのぞかせた。最後のあいさつでは「今年2月に心筋梗塞で倒れて、緊急搬送されて、1回死んでよみがえったんですけど、すべての原因はNetflixのこれのストレスのせいで倒れたと言っても過言ではない」と話して笑いを誘い、「ものすごい編集の量で、ものすごい長い時間をかけて作りましたので」と強調。「Netflixに慰謝料を払っていただきたいなと思いますけど…労災ですかね」とジョークを飛ばした。本作は、実際の猟奇的殺人事件にインスパイアされた実録シリーズ第三弾となるサスペンスドラマ。快活で好ましい人物のように見えるが、実際には他人を巧みな話術と暴力で支配し、金を搾り取り、出会った人々を残虐な犯行へと巻き込む冷酷な先天的犯罪者・村田丈(椎名桔平)を主人公に、人間社会の本質と人間の深溝を描き出す。同ステージには、キャストの椎名桔平、満島真之介、でんでん、武藤大司プロデューサーも登壇した。
2019年06月25日親子ともに、新しい環境が始まるこの季節。あわただしい毎日のなかでも、ママの愛を伝え、子どもの心をほっと癒やす、親子の大切な架け橋となるのが「おやつ」です。できれば安心・安全で、心と体に優しいものを食べてもらいたいですが、現実は、仕事に家事にと日常が大忙し。手間はかけられない、でも愛情はしっかりとかけてあげたいですよね。そんな多くのママの願いを、食材宅配の「生活クラブ」を使いながら上手に叶えているのは、フードディレクターやオーガニックコンシェルジュなど食にまつわる仕事で活躍する、川上ミホさん。3歳の娘さんとの、おやつで繋がるコミュニケーションの様子を通して、おすすめの消費材(生活クラブでの取扱商品のこと)も伺います。川上ミホさん 娘さん(3歳)国内外のレストランでの経験を経て独立。食のスペシャリストとして書籍・雑誌、TVなどメディアを中心に活動。近年はレストランプロデュースや商品開発アドバイサーとしても活躍。東京・目黒区東山でプライベート・レストラン「5quinto」を主宰。インスタグラム: @miho.kawakami.5 子連れでの買い物の大変さと、娘さんの食物アレルギー国内外で修行を重ねた川上さん。海外での暮らしは、食への安全性や真摯な向き合い方を学ぶ機会でもありました。「以前はちょっと足をのばしてオーガニックを扱うスーパーに行っていたのですが、子どもが生まれてからはわざわざ行くのが大変になりました。地元のスーパーで、ひとつひとつ裏返して原材料を確認していましたが、とにかく時間がかります。じゃあネットスーパーを利用しようと思っても、原材料が細かく記載されていないんですよね」(川上さん)離乳食を進める中で、お子さんが口にするものの安全性に気をつかいながらも、同時に子連れでの買い物の大変さを感じ始めた矢先のこと。娘さんの食物アレルギーが発覚したのです。食べ物の出自をさかのぼり、ていねいに確認する作業は、お子さんの命を守ることでもありました。「アレルギーは卵に小麦、牛乳もありました。買い物に不安を感じていたとき、ふと思い出したのは母の言葉でした」(川上さん)私が囲んできた食卓は「生活クラブ」で作られていた「母は、私が物心ついた時から今もずっと、生活クラブの熱心な組合員です。瓶に入った『パスチャライズド牛乳』も、一度も冷凍されずに届く新鮮でおいしい平田牧場の豚肉も、当時は当たり前のように食べていたけれど、そういえば母はいつも『これは生活クラブだから安心、おいしい』と話していた気がします。子どものアレルギーを機に、あらためて生活クラブのサイトを見てみたら、昔と違って注文方法もネットで手軽だし、個人で配達もしてもらえるんですね。なにより、この中から選べばどれでも安心、安全でおいしいというのは私にとってありがたいことでした」(川上さん)そんな川上さんのお気に入りの消費材のひとつが、フルーツ。「生活クラブのフルーツはどれも新鮮で、ひとつひとつがいい表情をしています。特に柑橘類は、スーパーだと甘くて皮がむきやすいものばかりがそろえられていますが、生活クラブでは、甘いものもあれば酸味を感じるものもあって、それぞれに果物らしい味。農家を営む祖父母のそばで育ったので、舌が自然に近い力強い味わいを覚えています。その味を思い出すおいしさですね」(川上さん)お母さんが作る、くりぬいた柑橘の皮を使ったゼリーは、幼いころの川上さんにとってなにより嬉しいおやつだったそう。「母はよく、『輸入のグレープフルーツよりも日本の旬の柑橘の方が、皮まで安心して使えるから』と話していました。今は私も同じように、子どもに作るようになりました」(川上さん) フルーツがおいしい! 生活クラブの詳細はこちら >> 母になって改めて実感した、生活クラブの魅力お母さんが組合員だったことを思い出し、川上さんご自身も、アレルギーを持つ娘さんへ安心でおいしい食材を手軽に手に入れたいという想いから加入するようになった生活クラブ。ご自身のお気に入りポイントを3つ教えてもらいました。【その1】作っている人の顔が見える農業を営む祖父母の姿を見ながら育ったという川上さん。出荷用には形が揃った虫食いのない「よそいきの顔」をした野菜、自家用は虫食いだらけだけど野性味あふれる顔の野菜、と子ども心にその違いを肌で感じていたといいます。味が濃厚な生活クラブのプチトマト。「これならトマトが苦手な娘も、おやつ代わりにそのままパクパク食べるほどお気に入りです」「畑を守っていくことがどんなに大変かを見ていたので、真面目に良いものを作り続けている生産者さんを応援したいという気持ちもあります。生活クラブの農作物には、作った人からのコメントが入っていることもあるんです。『今年は台風被害が大きく大変でしたが、みんなで頑張っています』なんて書いてあると、食べることで気持ちを伝えたいって思いますよね」(川上さん)【その2】アレルギーに対応した商品があるアレルギーのため、一般的なケーキやクッキーが口にできない娘さん。できるだけいろいろなおやつをあげたいけれど、手作りにも限界がある。そんなときにも、生活クラブが救ってくれたといいます。「生活クラブは米粉のスイーツも充実しています。『米粉のやぶれまんじゅう』は、特に娘のお気に入り。毎日、幼稚園におやつを持参するのですが、あるときすっかり用意を忘れていて。さっと市販のものを買うわけにもいかず困っていたら、冷凍庫にこれがあるのを思い出しました。個包装のフィルムに顔を書いてもたせたら、いつもの手作りよりも大喜びしていたかも(笑)」(川上さん)【その3】安心・安全を追求した独自基準がある「皮まで使えるフルーツや野菜のように、農薬や肥料にも厳しい『自主基準』を設けているんですよね。化学合成農薬や化学肥料をできるだけ使わないでいたり、全く使わないのか、限られたこの期間だけ使わないのかなど、きちんと明示されています。添加物に対しても同様です。加工食品なども、原材料がきちんと記させれているので安心です。子どもには、できるだけ少ない素材でシンプルな、余計なものが入っていないものをと思っているので、生活クラブの食品は安心感があります」(川上さん) 生活クラブの「安心・安全」へのこだわりについてはこちら >> 忙しくても簡単! おいしい! 生活クラブで手作りおやつ素材を重視した生活クラブのお菓子やフルーツ。そのまま食べてももちろんおいしいですが、「ちょっとひと手間加えると、『ママの作ってくれたおやつ』という嬉しさが増しますよね」と川上さん。娘さんが特に大好きなおやつを3つ見せていただきました。・りんごのコンポートりんごを細かく刻み、何も加えずにさっと煮込んだもの。りんごの甘さが凝縮し、切って出すだけよりも「おやつ」としての満足感が。・みかんのはちみつマリネ自然の不揃いさも、生活クラブの魅力のひとつ。みかんが酸っぱく感じるときは、皮をむいてはちみつと和えて。ほんの少し手を加えるだけで、デザート風に。※はちみつおよびはちみつを含む食品は、1歳未満の乳児には与えないで下さい・白玉ぜんざいのかぼちゃ添え1食分ずつのパウチになった白玉ぜんざいは、何もないときのお助けおやつ。茹でたかぼちゃをつぶし、ぜんざいと一緒に。かぼちゃのほくほくとした素朴な甘さが加わって、よりヘルシーで食べ応えもアップ。大人にはシナモンをふっても。 加工食品も無料で試せる! キャンペーン実施中>> 計画的な献立づくりと買い物が、時間のゆとりにこれまでは、2~3日おきに献立を考えていたという川上さん。生活クラブを始めたことで、週に一度の注文に合わせて、1週間分の目安を立てるようになりました。足りないものが出たときだけスーパーで補う買い物スタイルは、無駄がなく、きちんと食材を使い切れるように。買い物の時間もカットされ、時間を効率良く使えるようになりました。「翌週のスケジュールを確認しながら、メインだけざっくり決めて注文します。始めたばかりの頃は、どれもおいしいし嬉しくて、いっぱい注文しすぎて冷凍庫に入りきらなかったことも(笑)。今は、1週間で食べきれる量を心がけています」(川上さん)注文のときは、カタログをお子さんと一緒にめくりながら、食べたいものをチェックするのが川上さんのスタイルです。「一緒に旬の食材を見たり、何が食べたいか話したり。娘は自分が食べられるもの、食べられないものを知る機会にもなります。私もこうして、母とカタログを見ていましたね。まずはカタログにチェックをして、子どもが寝たあとネットで注文しています」(川上さん) 注文・調理も簡単で便利! その理由とは? >> 「私の母は、素材や原材料にこだわって選ぶ人でしたが、父は、みんなで楽しんで食べられたらいい、という人だったんです。それぞれどちらも大切なことだと思います。家族と囲む食卓は、楽しいことがなにより大切。食は、学校の机の上ではなく、毎日の暮らしから学ぶことだから、生活の中でその大切さを自然と学んでくれたら嬉しいですね」(川上さん)「子どもたちの世代へ、いいものを残していくためには、買い続けること、使い続けることも大切です。生活クラブは、同じように子育てをしているママたち、買い物している人たちみんなで生産者を支え、よりよい食卓を守っているんだという一体感があります。一緒にゆるくつながっていられる、そんなやさしさも気に入っています」(川上さん)生活クラブの消費材は、まずは実際に味わい、体感してみるのが一番。いまなら、人気の消費材をセットにした「3種類の中から選べるおためしセット」がもれなくもらえる資料請求キャンペーンを実施中です! 無料で「生活クラブ」のおいしいセットが試せる!キャンペーンの詳細はコチラ(2019/8/31まで) ※地域・時季によってキャンペーン内容が変わります。※生活クラブの配送を行なっていない地域のご住所にはお届けできません。※プレゼントお届けの際に生活クラブの説明をさせていただきます。取材/文:藤沢あかり撮影:村上未知[PR]生活クラブ
2019年03月04日映画監督の園子温(57)が2月7日、病院に救急搬送された。8日のサンケイスポーツによると園監督は心筋梗塞と診断され、そのまま入院し手術を受けた。命に別状はないが、「当面は療養を要する」と事務所はコメントしているという。独自の世界観により、出演俳優からの支持も厚い園監督。各メディアによると同日に開催されたエランドール賞授賞式後の会見で、09年の映画「愛のむきだし」に出演した松岡茉優(23)は「えっ!今、知りました」と園監督の一報に絶句。また同席していた02年の「自殺サークル」で映画デビューとなった田中圭(34)も「びっくりしました」と言葉少なだったという。11年の映画「冷たい熱帯魚」や12年の「ヒミズ」といった作品が海外でも人気の園監督は、日本映画を牽引する存在。現在は、あのニコラス・ケイジを主演に迎えたハリウッドデビュー作の準備をしている。「園監督は今後、ハリウッドを中心に制作をしていきたいと考えています。そしてハリウッドでうまくいったら日本で、新しい映画会社や映画館をつくりたいそうです。そうして古い体制やしがらみの多い日本の映画業界を変えたいという夢を持っているんです。園監督のそういった姿勢は業界でも支持されています。そのため、無事だったことにみんなが安堵しています」(映画関係者)Twitterでも園監督の復帰を望むエールが上がっている。《監督にはまだこれからハリウッド随一の怪優ニコラス・ケイジと映画を撮るという超ビッグプロジェクトがあるのです!早く元気になって欲しいです!》《完治してニコラスケイジ主演のハリウッド映画を完成させて世界をあっと言わせてくれ!!》《たのむで、ハリウッド》心筋梗塞は喫煙と関連が強いとされているが、園監督は大の愛煙家。8日のスポーツ報知によると、「150回以上も禁煙を試みたが、できなかったようだ」と関係者は明かしているという。映画ファンのためにも、身体には気をつけてほしい。
2019年02月08日園子温が監督を務める新たなNetflixオリジナルシリーズ「愛なき森で叫べ」が、来年「Netflix」にて配信されることが決定。椎名桔平を主演に迎え、新たな問題を全世界へ投げかける。市井の平凡な人々が、どのように犯罪に巻き込まれ被害者となり、時に犯罪に加担して加害者となってしまったのか?彼らはどのような経緯で「善人」であることを放棄してしまったのか?現在も常識を超越した事件は世界中で起きている――。Netflixと園監督がタッグを組み制作する本作では、ある猟奇的殺人事件にインスパイアを受け、人間社会へ深く切り込み、その本質と人間の深淵を描きだしていく。■監督・脚本の園子温も「非常に楽しみ」今回、監督・脚本を手掛ける園監督。監督の代表作、『冷たい熱帯魚』『恋の罪』も実際の猟奇殺人事件にインスパイアされた作品で、善悪の狭間でうごめき合う深い人間描写が、日本のみならず世界中に衝撃を与え熱狂の渦に巻き込んだ。海外にファンも多い園監督は、「世界中の人々、これまで私の作品を支持して下さった方はもとより、新たな観客に向けて、残酷でありながらもロマンティックな、全く新しい愛の物語をお届けします。普段からNetflixをよく視聴しており、この作品がどのように受け止められるのか、非常に楽しみです」とコメントしている。■椎名桔平が犯罪者役…「これまでに無いほど手強い役」本作の主演を務めるのは、『新宿スワンII』に続き2度目の園子温組参加となる椎名桔平。冷酷な先天的犯罪者・村田丈を演じる。村田は表面上は明るく快活だが、実際は他人を精神的に支配し、金を搾り取り、残虐な犯行を行わせる人物だ。園監督の脚本を読み、椎名さんは「あまりにも可笑しく、あまりにも凄惨で、あまりにも愛おしい物語だと。撮影に入るまで、どこまでこの脚本通りに撮影するのかと、期待と不安が入り混じっての日々でした」と受けた衝撃を語る。演じる役柄については、「村田丈は、詐欺師的な側面があってか、膨大なセリフ量が伴います。しかも村田は、その時々で別人格の様な人間になるので、本来の村田をしっかりと意識しながら多様な村田を演じなければならない。これまでに無いほど手強い役だと実感しています」と演じたことのない役柄だと言い、「現在の日本の文化や、日本人そのものをダイレクトに感じてもらえる機会になればと願ってます」と期待を寄せている。■満島真之介&でんでんも参加そして、『東京ヴァンパイアホテル』『ピアニストを撃つな!』に続き3度目のタッグとなる満島真之介が、「何かでかいことをしたい」と上京し、自主映画サークルの仲間たちと猟奇的な事件に巻き込まれる若者・シン役。『冷たい熱帯魚』以来、園作品の常連ともいえるでんでんが、村田に籠絡される娘を通じて事件に絡め捕られていく父役で参加。満島さんは「Netflixが日本に来る前から園監督と、動画配信で世界はどうなるんだろう、という映画の未来の話をしていたので、絶対に参加したかったんです。『ちゃんと伝える』(2009年)では助監督として現場にいたこともあり、作る側としても深い関わりのある園監督から、『一緒に世界でやろう』と言われて、覚悟を決めました」とコメント。でんでんさんは、「『冷たい熱帯魚』では、加害者初代・村田の鬼畜を演じ、今回は真逆の被害者。台本を読む前からこれは難しいぞと感じた。難しい程にやりがいも大きい。どのような被害者になるか自分自身に興味がある」と話し、「園子温監督筆頭にスタッフキャスト一団となって世界を震撼させるぞ!」と意気込みを語っている。Netflixオリジナルシリーズ「愛なき森で叫べ」は2019年、Netflixにて全世界配信予定。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2018年09月29日ハリウッドスターのニコラス・ケイジ(54)が園子温監督(56)の初英語作品「プリズナー・オブ・ザ・ゴーストランド」に主演すると、各スポーツ紙が報じている。 記事によると、文明崩壊後の世界を舞台にしたアクションスリラー作品。ケイジはヒーローの悪名高き犯罪者を演じ、闇の超常世界に拉致された少女を見つけるため送り込まれる役柄だという。 「園監督は『愛のむきだし』が独・ベルリン映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。『ヒミズ』が『第68回ヴェネチア国際映画祭』のコンペティションに出品。W主演の染谷将太と二階堂ふみが『最優秀新人俳優賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)』を日本人で初受賞するなど、名声が海外にもとどろいています。ケイジさんはもともと親日家で、ここ数年で何度か日本人女性とのデートを報じられています。園監督作品の出演も、あり得ない話ではありませんでした」(映画業界関係者) ケイジは1995年の「リービング・ラスベガス」でアカデミー主演男優賞を受賞。その後、「コン・エアー」「フェイス/オフ」「ナショナル・トレジャー」「ワールド・トレード・センター」など主演の大作が続々と日本でも公開。かなり巨万の富を築いたかに思われるが、実は金銭問題で苦境に立たされていたというのだ。 「エルヴィス・プレスリーの娘らとこれまで4度の離婚を経験し、巨額の慰謝料を支払うことになりました。さらにかなりの“浪費家”としても知られており、古城、高級車、恐竜の化石や骨、コミックコレクションなどを購入。結果として財政難になって債務不履行で銀行から訴えられたり、税金の滞納で差し押さえられた豪邸を売却されることに。そのため、ここ数年はかなりのハイペースで仕事をこなしています」(映画ライター) もともと一流のハリウッドスターだけに、園監督作品のギャラも気になるところだ。
2018年05月14日artless Inc.代表でありアートディレクター・アーティストの川上シュンが、「サロン・デ・ボザール 2017(Salon des Beaux Arts 2017)」にメインアーティストの一人として招待され、パリのルーヴル美術館にて作品展示を行う。サロン・デ・ボザールとは、150年を超える歴史を持つフランスの美術団体「ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール(Société nationale des beaux-arts)」が主催するアートの祭典で、毎年ルーヴル美術館で開催されている。現代を代表する画家、彫刻家、版画家、写真家、イラストレーターなど、総勢600人のアーティストたちが世界中から集まり作品を展示し、ジャンルごとに審査を受ける。日本からも書家の紫舟や中塚翠涛など、多岐に渡るアーティストが、このサロン・デ・ボザールに参加し、名誉ある賞を受賞してきた。本年度は、12月7日から10日まで館内の「Les Salles du Carrousel」にて開催、9日に受賞式が行われる予定。「In Praise of Shadows - 陰翳礼讃」2017 artwork & design artless Inc. /Shun Kawakami motion graphics seven shuffles/Tomoyuki Ishioka, Matija Suhadolc今回、川上シュンが出展する「In Praise of Shadows - 陰翳礼讃 - 」は、東京とロンドンを拠点に活躍する映像ユニット、seven shuffles(石岡友敬 & MATIJA SUHADOLC)とのコラボレーションにより実現した、17.5mに及ぶビデオアート作品。 映像の媒体的特性である時間性や空間性を用いて、複合的なタイムライン(経過)や空間性倒錯させるという動画の立体感を利用し、陰影の中に「日本独自の美」を再定義、そして再認識させるビデオワークだ。同作品は虚無ではない、むしろ真逆にある日本独自の「無」の概念を表現。陰翳礼讃とは「暗闇の深さ」、視覚以外の感覚の複合により感受する瞬間的な美の価値、無涯無辺の広がりとして捉えられる現象を指している。これまでも、世界3大広告賞の一つといわれる「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル(Cannes Lions International Festival of Creativity/Cannes, France)」など、数々の賞を受賞してきた川上シュン。サロン・デ・ボザールでの展示にも注目したい。
2017年12月04日世界的に注目を集める鬼才・園子温の代表作にして、日本映画史に残る問題作『愛のむきだし』。その幻のファーストカット6時間バージョンをもとに、全編が脚本通りに再構成された完全版「愛のむきだし【最長版 ザ・テレビショー】」が9月27日(水)にリリースされる。このほど、Blu-ray映像特典の中から、誕生10周年を迎えて初めて語られる園監督の特別インタビューの一部が到着した。「愛のむきだし」は、敬虔なクリスチャン一家に育ったユウ(西島隆弘)が主人公。神父の父(渡部篤郎)に懺悔を強要されたユウは、父の期待に応えようと、懺悔のために毎日“罪作り”に励むうち、気づけば女性ばかりを狙う盗撮魔のプロとなっていた。そんなある日、運命の女子高生・ヨーコ(満島ひかり)と出会い、ユウは生まれて初めて恋に落ちる――。「AAA」のリードボーカルのみならず、俳優としても活躍する西島さん、いまや実力派女優としての地位を確立した満島さんや安藤サクラの躍動に加え、ベテランの渡部篤郎、渡辺真起子、板尾創路の力演、その後『新宿スワン』で園監督と運命の再会を果たす綾野剛や、若手女優の筆頭株・松岡茉優の初々しい姿も見どころとなる本作。今回は、全10話のTVシリーズ仕様となり、映像も“4K”完全リマスターを施し、高精細・高解像の映像美で生まれ変わった。劇場公開時の上映時間は約4時間、今回のリブートの【最長版】で5時間弱という超大作(最初の編集版は6時間)だが、その撮影スケジュールは実質6週間ほどと、タイトな撮影期間だったという本作。園監督は「相当きつかったと思います。あんなにハードな映画はその後もないです。1日の撮影スケジュールが書かれた香盤表っていうものがあって、普通は1日分の予定は用紙1枚で十分収まるんですが、『愛のむきだし』のときは1日3枚から4枚あってホッチキスでとめて配られていました。さらに最後のほうは、“その他”とまで書いてあるくらいの恐ろしい撮影日程でした」と、驚愕の撮影スケジュールをふり返る。さらに、「ユウ役の『AAA』の西島隆弘くんは、『撮影が終わって家に帰って、玄関で靴を脱ごうとした途端に睡魔に襲われて、ハッと目を覚ましたらもう出かける時間だった。靴を履いたままでよかった』なんてことを言っていました」と、衝撃のエピソードも激白!そんな過酷な現場で、見事主演を務めあげた西島さんは、初の映画出演・主演にして第83回キネマ旬報ベスト・テン「新人男優賞」と第64回毎日映画コンクール「スポニチグランプリ新人賞」を受賞、鮮烈な映画デビューを果たした。また、今回の特典映像には、撮影のクランクアップ直後の映像も収録されており、いまや伝説の作品となった本作が、園監督自身にとってどんな存在だったか伺い知ることができる。映像の中で作品の出来を聞かれた監督は、「うまくいったところもそうでないところもある。作らなければよかったとも言えるね」と複雑な心境を明かし、「作品をひとつ作ると自分の心が傷つく。『愛のむきだし』は相当心が傷ついた。毎日が苦痛ですごく自虐的で…何度もつくらなければよかったと思った。こんなに現場が楽しくない映画は初めてだった」と、心情を吐露。傑作誕生の裏側には、心身ともに想像を絶する過酷な状況にさらされた背景があったことが見てとれる。この園監督の特別インタビュー「誕生10周年の真実!?」はBlu-rayに特典映像として収録。当時のキャスティング状況や、困難を極める撮影、さらに個々のキャストに対する想いなど、各話ごとの裏話を、10年目にして余すところなく語ったファン必見の1本になっている。「愛のむきだし【最長版 THE TV-SHOW】」は9月27日(水)よりBlu-ray発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛のむきだし 2009年1月31日より渋谷ユーロスペースほかにて公開(C) 愛のむきだしフィルムパートナーズ
2017年09月24日Amazon プライム・ビデオ配信のオリジナルドラマで、園子温監督によるヴァンパイア・アクション「東京ヴァンパイアホテル」の完成披露試写会が6月16日(金)に開催。園監督、主演の夏帆、満島真之介が登壇した。園監督にとって初のオリジナル脚本によるドラマシリーズで、ドラキュラ伝説で知られるルーマニアでの撮影も敢行した本作。人類滅亡を図る吸血族と人類の死闘を描き出す。ドラマ「みんな!エスパーだよ!」以来の園作品出演となった夏帆さんは「もう呼んでもらえないと思っていた」と再タッグを喜ぶが、撮影はかなり過酷だったよう。「撮影当初、台本が最後まで完成してなくて、撮影しながら監督が書き進めていき、現場で生まれたものを大事にやっていきました」とふり返る。自身初の本格的なアクションにも挑戦しているが「刀もろくに持ったことがないところからのスタートで大変でした…」と明かす。満島さんは、上京直後の10代の頃に園監督のスタッフをしていたことがあり、それから年月を経て、メインキャストでの出演に感慨深げ。「18歳で沖縄から出てきて、園さんの雑用、助監督をやってたんです。一緒に脚本作りをしたり、夜な夜なパンクを聴いてたり、まだ当時は役者になるなんて考えてなかったです」と懐かしそうに述懐。本作は園監督の地元の愛知県豊橋市でも撮影が行われたが、以前、園組スタッフとして映画撮影で豊橋を訪れており、今回は俳優として凱旋したが、奇抜な役柄だったのもあって「商工会議所のおばちゃんたちがきて、あの扮装を見て『満島くん、ホントに変わっちゃったね』『芸能人だからすれて、おかしくなっちゃって』と言われて『いやいや、こういう役だから!』って言いました…」と苦笑していた。園監督は夏帆さんについて「初めてのアクションを体当たりでやってくれました。ずっと1カットの長いのも自分でやっているので注目してください」と語る。ルーマニアでの撮影では、ルーマニア語でのセリフもあったが、夏帆さんは「聞いたこともないし難しかったです。しかも、(現地に)行く4日くらい前に台本が来て…(苦笑)」と語るが、園監督は「現場に入ったら全然、問題なくて、素晴らしかった」と絶賛!一方、満島さんについては「顔がドラキュラっぽいから」と起用の理由を説明。ちょっと風変わりなキャラクターと衣装となったが「衣装合わせでドラキュラっぽい格好をすると、ハロウィン(の扮装)みたいだったので、ひと癖ある感じにしました。すごくハッチャけてくれて、見たことない感じができたと思う」とこちらも称賛していた。満島さんは、監督の言葉を逆手に(?)「今年のハロウィンで『東京ヴァンパイアホテル』の格好の人が出てきたらいいなと思ってます!」とアピールしていた。「東京ヴァンパイアホテル」はAmazon プライム・ビデオにて全9話独占配信中。(text:cinemacafe.net)
2017年06月16日夏帆と満島真之介が共演する、園子温監督初の完全オリジナル脚本ドラマ「東京ヴァンパイアホテル」。この度、本作の新たなキャストとして中川翔子、斎藤工、松井玲奈の出演が決定。また主題歌にはMIYAVIの「Bumps in The Night」に決定し、この楽曲を使用した本予告編も到着した。22歳の誕生日を迎えるマナミ(冨手麻妙)。彼女を付けねらう謎の吸血鬼たちから、強大な力を持つK(夏帆)は彼女を怒涛の戦いの中で救おうとする。吸血族から狙われるマナミ、そして不思議な力を持つKはいったい何者なのか。物語は怒涛のアクションと銃撃戦で幕を開ける。その日、若い男女ばかりがホテル・レクイエムに招待される。山田(満島真之介)という謎の男と、奇怪な女帝(安達祐実)とエリザベート・バートリ(神楽坂恵)がこのどぎつく美しい宮殿のようなホテルに住み、ホテルを取り仕切っている。招待された人々は、ホテル内で山田が主催する全国合コン大会に参加する若い男女たちだ。突如山田が明日世界は滅び、このホテル内にいる人間だけが助かる道が残されていると宣言をする。どよめく人々。信じられない人々。「ここにいる者たちが生き残る!我々の餌となって!」ホテルの下には広大な地下空間が広がり、人間はそこで愛を営み、人類を繁栄させ、女帝と山田ら吸血鬼コルビン族から永遠に食らわれ続けるしか存続の道がないのだという。集められた若者一同は、完璧なシェルターであるホテルで地球と人類が滅亡するのを目の当たりにする。ホテルの外は死の灰で覆われた。絶望する者、ホテルの外へ出ようとする者、コルビン族の支配を覆そうとする者。そして、その支配に甘んじる者。そこへ、マナミを奪取しようとするKがコルビン族を滅亡させるべく乗り込んでくる。かくして、人類そして吸血鬼たちの存亡をかけた戦いが始まる。人類は生き残り続けることができるのか。マナミは何故コルビン族とドラキュラ族から狙われるのか?そしてKの運命は――。「東京ヴァンパイアホテル」は、地球と人類の滅亡を図る吸血族と、人類の戦いが描かれるドラマシリーズ。激しいアクションパートのほか、シリアスから洒脱な演出まで園監督の全てが込められている。主演は本作が初の本格アクションとなる夏帆さん、そして満島さん、冨手麻妙、安達祐実、神楽坂恵ら実力派キャスト陣が集結。また撮影は日本のほか、ヴァンパイアの故郷ルーマニア・トランシルヴァニア地方の古代の地下道や、ドラキュラ伝説にまつわる城、地下の広大な空間サリーナ・トゥルダなどでロケが敢行されており、壮大なスケール感が期待できそう。今回新たに出演が発表されたのは、冨手さん演じるマナミの彼氏役の斎藤さん、ギガ役の中川さん、怪しい女役の松井さん。さらに大方斐紗子、吹越満、筒井真理子、高月彩良、IVAN、渋川清彦がゲスト出演することが明かされた。斎藤さんは、「園さんには兼ねてからヴァンパイアの歴史だったり一般解釈とは違った根深い闇の世界の話しを伺っていた。そしてそれらは我々の住む現代と地続きでもあると言うことも誰もが超えられなかった“その垣根”を本作にて園さんはついには超えてしまうのだなとゾクゾクしながら参加させて頂いた」とコメント。『TOKYO TRIBE』『ラブ&ピース』に続く園監督作品となる中川さんは、「ずっとやってみたいと思っていた“殺人鬼”を演じることができて、最高に気持ち良かったです。いままで見たことない衝撃的な私の姿を、ぜひたくさんの方々に見て欲しいです」と出演した喜びを語り、松井さんは「作品の全体に怪しさや緊迫感が漂っていますが、そんな中私は撮影当日に手渡された謎の献立表のメニューを覚えることに必死でした。不気味な役どころに注目していただけたらと思います」とメッセージを寄せた。また主題歌「Bumps in The Night」が流れる予告編では、中川さん演じるギガが店内で銃を乱射する姿や、若者たちがホテルに集められる様子、激しいアクションが繰り広げられるシーンなどが映し出されている。「東京ヴァンパイアホテル」は6月16日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信(全9話)。(cinemacafe.net)
2017年05月23日『愛のむきだし』『ヒミズ』『新宿スワン』シリーズなどを手掛ける、園子温監督初の完全オリジナル脚本ドラマ「東京ヴァンパイアホテル」が、夏帆と満島真之介共演で6月16日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信されることが決定。本作は、地球と人類の滅亡を図る吸血族と人類の戦いが描かれ、激しいアクションパートのほか、シリアスから洒脱な演出まで園監督の全てが込められている。22歳の誕生日を迎えるマナミ(冨手麻妙)。彼女をつけ狙う謎の吸血鬼たちから、強力な力を持つK(夏帆)は彼女を怒涛の戦いの中で救おうとする。吸血族から狙われるマナミ、そして不思議な力を持つKは一体何者なのか?物語は怒涛のアクションと銃撃戦で幕を開ける…。その日、若い男女ばかりがホテル・レクイエムに招待される。山田(満島真之介)という謎の男と、奇怪な女帝(安達祐実)とエリザベス・バートリ(神楽坂恵)が、このどぎつく美しい宮殿のようなホテルに住み、ホテルを取り仕切っている。招待された人々は、ホテル内で山田が主宰する全国合コン大会に参加する若い男女たちだ。突如、山田が明日世界は滅び、このホテル内に居る人間だけが助かる道が残されていると宣言。「ここにいる者たちが生き残る!我々の餌となって!」ホテルの下には広大な地下空間が広がり、人間はそこで愛を営み、人類を繁栄させ、女帝と山田ら吸血鬼コルビン族から永遠に食らわれ続けるしか存続の道がないのだという。集められた若者一同は、完璧なシェルターであるホテルで地球と人類が滅亡するのを目の当たりにする。ホテルの外は死の灰で覆われた。絶望する者、ホテルの外へ出ようとする者、コルビン族の支配を覆そうとする者、そしてその支配に甘んじる者。そこへマナミを奪取しようとするKが、コルビン族を滅亡させるべく乗り込んでくる。かくして、人類そして吸血鬼たちの存在をかけた戦いが始まる。人類は生き残り続けることができるのか。マナミはなぜコルビン族とドラキュラ族から狙われるのか?そして、Kの運命は――。園監督が総監督・脚本を務める「東京ヴァンパイアホテル」は、Amazonプライム・ビデオの新たな日本オリジナル番組。主演を務めるのは、『砂時計』『海街diary』などに出演する演技派女優の夏帆さん。不思議な力を持つK役で、初の本格アクションに挑戦!そして、近年アニメーション作品で声の演技も高く評価され、各方面で活躍を見せる満島さんが“謎の男”山田役を演じる。夏帆さんは、「園さんのアイディアで変わっていく現場に食らいついていくのに必死で、毎日混乱状態。驚きの連続でした。こんな現場はいままで経験したことがありません」と撮影をふり返り、「ドラマ、映画の枠を超え、いまだかつて誰もみたことのない、衝撃的な作品が出来上がったと思います」とコメント。満島さんは、「“園子温×ヴァンパイア”このワードで興奮しないわけがありませんでした。いままでのヴァンパイア作品からは想像がつかないような園ワールドを、思う存分感じてほしいです」と期待を煽る。さらに、以前からオリジナルのヴァンパイア映画を作りたいと考えていたという園監督は、「念願が叶って今回アマゾンさんでオリジナルドラマが制作できることとなり、私としては映画を作るのだというマインドで挑みました。いままでのどんな長編映画にもテレビドラマにもなかったものが出来上がったと自負していますので、お楽しみいただければと思います」と自信を見せている。夏帆さんと満島さんのほかにも、新人発掘の名手、園監督が育て上げる注目女優・冨手麻妙、2役の怪役を演じきる安達祐実、園監督夫人であり常連の神楽坂恵ら実力派キャスト陣が脇を固める。本作の撮影は、日本では日活撮影所にて3ステージをベースとして撮影されたほか、ヴァンパイアの故郷ルーマニア・トランシルヴァニア地方の古代の地下道や、ドラキュラ伝説にまつわる城、地下の広大な空間サリーナ・トゥルダなどでロケが敢行された。「東京ヴァンパイアホテル」は6月16日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信(全9話)。(cinemacafe.net)
2017年04月23日女優の川上麻衣子(50)が、26日に放送された日本テレビ系バラエティ特番『誰も知らない明石家さんま 初のロングインタビューで解禁!』(19:00~20:54)にVTR出演し、お笑いタレントの明石家さんま(61)の女性遍歴を暴露した。川上は、1995年に『恋も2度目なら』(同局)でさんまと共演して親しくなるも、翌年にタレント仲間らを招いて開催した30歳の誕生パーティーにさんまを招待せず。その理由について、「私と仲のいい女性の友達6人がさんまさんとお付き合いして、パーティーにそのうちの4人の女性を招待していたので、さんまさんには招待状を出さなかった」と打ち明けた。川上はまた、交際していた友人の1人がキャリーバッグに入れられ、体が硬くて入らなかったら、さんまが「おかしいな。(さんまの元妻・大竹)しのぶの時は入ったのに…」とつぶやいたというエピソードを披露。「すごいショックを受けていた」と話した。さらに、その女性たちはさんまのことを「悪魔くん」と呼んでいたことも明かした。さんまは、「その4人が麻衣子ちゃんと知り合いって知らん。偶然」と釈明。また、大竹と交際していた時も「スキーバッグに入れて、タクシーにつんで」と、マスコミにバレないように大竹を荷物として移動させていたと語った。
2016年11月26日鬼才・園子温監督が完全オリジナル脚本で挑んだ最新作『ANTIPORNO(アンチポルノ)』。このほど、主演の新星女優・冨手麻妙が、物憂げに横たわるエロティックなポスタービジュアルが解禁。さらに、浅野忠信主演『淵に立つ』での演技が絶賛されている実力派女優・筒井真理子が、本作で初の本格ヌードを披露していることが分かった。小説家兼アーティストとして時代の寵児となった京子(冨手さん)。極彩色の部屋に籠もり、マネージャーの典子(筒井さん)が伝えるスケジュールを分刻みでこなす毎日。現実と虚構、サディズムとマゾヒズム、自由と不寛容、カリスマと奴隷…寝ても覚めても終わらない悪夢。私は京子なのか?京子を演じているのか?虚構と現実の狭間で、京子の過去の秘密が暴かれていく――。園監督が自身のオリジナル脚本で挑んだ最新作は、製作開始45周年を迎える“日活ロマンポルノ”リブートプロジェクトの一環。そのほか、塩田明彦監督、白石和彌監督、中田秀夫監督、行定勲監督ら第一線で活躍する監督陣が、完全オリジナル新作のロマンポルノを28年ぶりに撮りおろすことでも注目されている。これまで、『愛のむきだし』の満島ひかり、『ヒミズ』の二階堂ふみをはじめ、起用した若手女優や俳優が次々とブレイクしている園監督が、新たに見初めたのは、本作が長編映画の単独初主演となる女優・冨手さん。『新宿スワン』『リアル鬼ごっこ』などにも出演しており、「園監督の作品のためなら脱ぐ」と“裸上等”で難しい役どころに挑戦している。そして、冨手さんが演じる京子のサディスティックな振る舞いを受け止めるマネージャー・典子を演じているのが、本年度カンヌ国際映画祭「ある視点部門」審査員賞を受賞した『淵に立つ』での熱演が絶賛されている、実力派・筒井さん。冨手さんと同様、本作で初めて本格ヌードを披露しており、美しく過激な問題作で真の女優魂を見せつける。もちろんカメレオン女優と評されるだけに、幅の広い演技力で本作に堂々たる存在感を残し、物語中盤の“ある仕掛け”にも最大限の効果を発揮。園監督からの信頼も厚く、これまでも多くの園作品に出演。海外資本で製作され日本での公開は未定のオムニバス映画『Madly』の中で、園監督が手がけた短編『Love of Love』では、主演を筒井さんが務め、冨手さんが共演を果たしている。今回、本作から解禁されたビジュルでは、劇中にも登場する絵画(画家・篠原愛による)が使用され、物憂げに横たわる少女・京子が夢みる虚構の世界を表現。新作ロマンポルノに適用されているルール「10分に1回の濡れ場」がしっかりと守られつつも、園流の映画表現が爆発した作品を匂わせている。さらに、本作は12月8日から開催される第1回マカオ国際映画祭へ招待され、冨手さんが参加することが決定。マカオ国際映画祭は、世界3大映画祭であるベネチア国際映画祭など数々の国際映画祭ディレクターをつとめたマルコ・ミュラーが作品を選定し、今年が立ち上げとなる世界の映画関係者が注目する映画祭。本作は“いま”を表現するアジア映画が対象となるガラ部門「Hidden Dragons」に出品される。『ANTIPORNO』は2017年1月28日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月15日園子温監督作・映画『新宿スワン』の続編『新宿スワンⅡ』が、2017年1月21日(土)に公開される。原作は、新宿歌舞伎町を舞台に主人公のスカウトマンの成長と、歌舞伎町の裏社会を描いた同盟の人気コミック。『新宿スワンⅡ』は、綾野剛を主演に、伊勢谷友介、山田孝之、沢尻エリカなどのキャストを迎え、園子温監督が実写化した前作『新宿スワン』の続編となる。綾野剛演じる主人公・龍彦と対峙する滝正樹を演じるのは、日本映画界のみならずハリウッドはじめ海外でも強烈な存在感を放つ浅野忠信。『新宿スワンⅡ』では、新たな舞台となる横浜に君臨し、龍彦らと壮絶なバトルを繰り広げる最恐の敵を怪演する。もちろん、新宿バーストのお馴染みのメンバーも続投。真虎役の伊勢谷友介、葉山豊役の金子ノブアキ、関玄介役の深水元基、時正役の村上淳、そして山城神役の豊原功補が引き続き出演する。さらに、自身のキャリアで初となるキャバクラ嬢・小沢マユミ役として広瀬アリスが新たに参戦するほか、映画オリジナルのキャラクターとして全日本酒販売連合会会長・住友役の椎名桔平、上地雄輔、高橋メアリージュン、要潤ら、アクの強い個性派俳優が名を連ねる。【作品情報】映画『新宿スワンⅡ』公開日:2017年1月21日(土)脚本:水島力也監督:園子温原作:和久井健『新宿スワン』(講談社「ヤンマガKCスペシャル」所載)キャスト:綾野剛、浅野忠信、伊勢谷友介、深水元基、金子ノブアキ、村上淳、久保田悠来、上地雄輔、広瀬アリス、高橋メアリージュン、桐山漣、中野裕太/中野英雄、笹野高史、要潤、神尾佑、山田優、豊原功補、吉田鋼太郎/椎名桔平主題歌:MAN WITH A MISSION「Dead End in Tokyo」挿入歌:UVERworld「エミュー」、MY FIRST STORY「Smash Out!!」【ストーリー】スカウト会社・新宿バーストのエース格となった白鳥龍彦は、勢力拡大を目論む社長・山城の命により、幹部の関玄介と共に横浜へと送り込まれる。しかしそこは、タキと呼ばれる男が支配する難攻不落の王国だった。早々に手荒い洗礼を受ける龍彦たち。警察やヤクザとも裏取引をするタキの謀略によって窮地に陥った新宿バーストは、龍彦を破門することで事態を回避しようとするが…。「オレは歌舞伎町の番犬だ。この街守るためだったら何でもすんだよ!」新宿と横浜は全面戦争へと突入。龍彦は逆襲の狼煙をあげる!■巨大龍彦像展示期間:1月11日(水)~17日(火)場所:大阪・道頓堀グリコサイン前■『新宿スワンⅡ』道頓堀イベント開催日時:1月15日(日)13:10~13:30終了予定場所:道頓堀とんぼりウォーク登壇者:綾野剛©2017「新宿スワンⅡ」製作委員会
2016年11月12日園子温監督が設立したシオンプロダクションの第1作目『ひそひそ星』と、大島新監督が園監督を追ったドキュメンタリー『園子温という生きもの』が現在公開中で、トークイベントがシネマカリテで連日開催されている。そこで園監督を直撃し、20代の時に手掛けたオリジナル脚本を映画化した『ひそひそ星』について、あふれる思いを聞いた。その他の画像『ひそひそ星』は、静謐なモノクロームの映像で綴ったSF作品。宇宙宅配便の配達員をするアンドロイド(神楽坂恵)が、宇宙船で、人間たちの思い出の品を配送していく。福島県の富岡町・南相馬市・浪江町でロケを敢行した。本作を自主制作の映画として撮った理由について園監督は「商業映画として撮るには、特に困難な映画だったから。『地獄でなぜ悪い』(13)や『ラブ&ピース』(15)は、いつか映画化できるかなと思っていたけど、『ひそひそ星』は、無理かなと思っていた」と述懐する。実際に制作が決まった時も、園監督自身、半信半疑だったようだ。「それは初恋の人の思い出みたいなもの。もう1回会いたいかと言えばどうなのかと。僕にとって『ひそひそ星』はジョーカーというか、最後の切り札みたいなもので。作らないことでモチベーションを保っていた。でも作っちゃったから、今は憑きものが落ちたみたいになってしまった。またゼロから映画を作っていきたい」。さらに「これで、ネクストステージに入った。日本で撮るものについては、慎重に撮っていきたい。そして、次は海外で撮りたい。その理由は、制作費が違うから」と今後の展望を述べる。その一方で、自主映画については「他ではひっかからない映画を撮っていきたい」と宣言。また、今後オリジナルのものしか撮らないと宣言した園監督だが「原作ものは、どうしてもやりたいと思えるものがあれば、やりたくなるかもしれない」と語った。この日のトークショーに登壇した水道橋博士は、『ひそひそ星』について「園子温監督のキャリアの中で、1000年という時を超えた時、この1本となっているかも。園監督は元々詩人で、その適性が生きている」と絶賛。また、『園子温という生きもの』の回では、大島新監督も交え、園監督のプライベートな素顔についてのクロストークで会場を沸かせた。『ひそひそ星』『園子温という生きもの』公開中取材・文・写真:山崎伸子
2016年05月25日2015年には『新宿スワン』『ラブ&ピース』『リアル鬼ごっこ』『映画 みんな!エスパーだよ!』と4本の新作が公開された、日本でいま最も多忙な園子温監督の最新作『ひそひそ星』、そして、376日に渡って彼を追い続けたドキュメンタリー映画『園子温という生きもの』が、先週末5月14日より公開となり、それぞれの初日舞台挨拶が新宿シネマカリテにて開催された。『ひそひそ星』は、映画監督・園子温が、本当に撮りたかった“むきだしの作家性”をぶつけた全編モノクロームの野心作。この日、園監督と本作の主演とプロデューサーを務めた神楽坂恵が揃って登場。「今日はこんなに沢山の方に観に来ていただけてすごく嬉しいです」と園監督は喜びをあらわにし、神楽坂さんは「あっという間に公開を迎えた気分です。今日はどうもありがとうございます」とそれぞれ挨拶して、始まった。園監督が本作の絵コンテを作ったのは、いまから25年も前。それを実際に映画化しようとした理由について、監督は「当時、もともとこの映画で商業映画デビューをしようと考えていました。でも、地味でちょっと変わった内容で、自主映画として自分でお金を集めて作ろうと思ったけど、うまくいきませんでした」とふり返る。「ずっと家の机の奥にしまっている状態になってしまっていたんだけど、全ページ全カット、そのとき書き上げていたものをもとに作ったから、製作に25年かかったということではないんです。それが、自分の制作会社として立ちあげたシオンプロダクションの第1作として何を作ろうかと考えたときに、『これにしよう!』と」と、その経緯を語った。実生活でも監督のパートナーである神楽坂さんは、「『ひそひそ星』の絵コンテのことはずっと知っていて、家を引っ越すたび、スゴい量の絵コンテが入った段ボールを大切に持っていたんです」とコメント。「いつ、この映画を撮れるんだろう…と思っていたから、今回、主人公の鈴木洋子役をやれるのはすごく光栄でした」と、伴侶だからこそ知り得るエピソードと自身の想いを明かしてくれた。また、ロケ地が福島であることについて、「『希望の国』でも福島で撮りましたが、今回は風景論として、風景に物語を語らせたいと思っていました。そのことに風景をずっと撮っていて、“こういうものはどうすれば映画になるんだろう?”とずっと思ってたんです。そのきっかけがなかなかなかったけれど、『ひそひそ星』の台本を読み返してみたら、“これは僕のやりたかった福島にぴったり当てはまるじゃないか”と気付いたんです。福島の風景に語らせるということがこの台本ならできるな、と」と、そのきっかけを明かす。本作では、日本家屋スタイルの宇宙船も非常に印象的だが、「スタジオにセットを作ったんですが、100年の映画の歴史の中で、いままでに絶対にない宇宙船を作りたかったんです。25年前の当時はお金もなかったから絵コンテに外観までは書かれていないんですが、今回は日本家屋の宇宙船として徹底してやりました」とこだわりに触れた。さらに、「当時はすごく野心的で、とにかくそれまでに映画でやられていないことを探しまくって、それを中に入れたいと思っていました。観たこともない映画を作りたいという当時の“彼”(25年前の園監督自身のこと)の熱い想いで、なるべく彼の意向に基づいて、絵コンテもほぼ忠実にやっていこうという想いで再現しています」と、当時の自身に寄り添った映画づくりであったことを語る園監督。続けて、登場人物の声が“ひそひそ声”であることについては、「意味というよりも、音楽的な映画にしたかったという想いもあるんです。それから、大きな声で物事を言えなくなるんじゃないかと当時感じていたこと、“ひそひそ”としか話すことができなくなった世相という意味合いもあります」と、この世界観の裏側にあるテーマにも言及した。最後に、園監督は「こんな地味な映画にでも人は沢山来てくれるんだぞと証明したい気持ちもあります」と挨拶。神楽坂さんも「思い入れがあって、撮影後の編集も含めてすごく時間を使ってきた作品なので、公開を迎えた実感がないんですが、本当にありがとうございます」と感激の面持ちで締めくくった。一方、そんな園監督の姿を追ったドキュメンタリー『園子温という生きもの』初日舞台挨拶には、大島新監督が晴れやかな表情で登場、「1年以上にわたって変な珍種の生きものを追い続けました。ほとほと疲れましたが、ここまでたどり着くことができました。本日はありがとうございます」と挨拶をして観客を迎えた。本作はTBS「情熱大陸 園子温」を手掛けた後、改めてドキュメンタリー映画として園子温監督を取り上げたもので、「この“おっさん”はもうちょっと面白いんじゃないかと思ったんです。番組ではスポンサーの兼ね合いでお酒をたしなむぐらいであればよくても、泥酔しているシーンまでは出すことができません。もっとはっちゃけたシーンが撮れるはずだと思ったんです。実際始まってみるとたしなむどころか大暴れで“しめしめ”と思いました(笑)」と、手応えをふり返って語った。この日は、映画を鑑賞した観客から質問も次々と寄せられたが、「TVでも映画でも出せなかったものはあるのか」という問いには、「自主規制したり、何かに遠慮して出さなかったものはありません」と胸を張って応じた大島監督。そして、一番外せなかった場面を聞かれると、園監督の妻でもある神楽坂さんが、本作にも証言者として登場する場面を挙げ、「こういう瞬間ってあるんだなと。普通のインタビューとして始めたつもりのものが…。あの場面はすごく大事にしているし、あえて長く使っています」と見どころを紹介した。最後に、本作と『ひそひそ星』を「どちらを先に観るべきか?」という究極の質問が投げかけられると、「僕はこの映画(『ひそひそ星』)の方が先の方がいいと思ってるんですが、すでにフィルメックスで『ひそひそ星』を観ていた学生がこの映画を観て、『ひそひそ星』の方が先の方がいいのではないかと言われたんです」と反響を紹介。舞台挨拶にかけつけた回の観客は、本作を先に観てしまったことになるが、「『ひそひそ星』の後にもう1回この映画をご覧いただくといいんじゃないかと思います」と、茶目っ気を見せつつアピールしていた。『ひそひそ星』『園子温という生きもの』は新宿シネマカリテほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月16日国内外で絶大な支持を集め続ける園子温監督が、自身の独立プロダクション=シオンプロダクションの第一作目として撮り上げた野心作『ひそひそ星』が、晴れて公開になる。妻・神楽坂恵を主演に迎えた同作は、自身が20代のときに書き留めたオリジナルの物語の映像化で、人間たちに届け物をするために宇宙を旅するアンドロイドの女性が主人公だ。「奥さんを使う作品は、今回で最後(笑)」と照れる園監督、そして神楽坂恵、いまの想いを尋ねた。園監督が“むきだし”の作家性をぶつけた本作は、構想25年を経て完成したモノクロームのSF作品。「第40回トロント国際映画祭」でワールドプレミアが行なわれ、過去の監督作とは異なる趣のミニマルSFの誕生と歓待を受け、「NETPAC賞」を受賞。シネフィルとしても知られる俳優の斎藤工、岩井俊二など各界の著名人が絶賛を惜しまない注目の一作だ。シオンプロダクションの第一作目という記念作だけに、伴侶である神楽坂さんが主演を務め、その門出を祝い、決意を表明することはごく自然なことだと素人は思うが、「神楽坂を出すと、少しは照れるんですよ(笑)。普通の女優さんにお願いした方がいい」と園監督。しかし、ある想いがあって神楽坂さんに決めたそうだ。「そういう個人的な感情みたいなことを越えて、神楽坂じゃないとダメでした。毎回毎回、最後と言っていますが、今回こそ本当に最後かなという感じです」。一方の神楽坂さんは、「最初は事務作業などの裏方で携わっていたんです。途中から出ることになって驚いて(笑)」と経緯を明かす。「シオンプロは少人数なので、運営もしながら撮影に入りました。撮影の準備をしながら、クラインクインの前日は振込をしていましたね(笑)」と自主映画ならではの苦労エピソードも。神楽坂さん演じる主人公・鈴木洋子“マシンナンバー722”は、アンドロイドの女性だ。昭和風のレトロフューチャーな宇宙船レンタルナンバーZに乗りこみ、広大な宇宙空間を果てしなく旅する。それは、彼女がいくつもの寂しい星に降り立っては、人間たち一人一人にかけがいのないものを届けるため。すでに滅びゆく絶滅種と認定されている、人間たちのために届けるのだ。なるほど確かに、神楽坂さんが演じる姿を観ていてしっくりくる。なぜなら園監督の身内が演じることで、観客へ映画そのものを届けていることになるから。「実際、何人かの女優さんが手をあげていたけれど、自主映画でセールスポイントを求めてもおかしな話なんです。どこかの映画会社の仕事なら、ともかくですが、この映画の芸術性としては好きなものを撮ることなわけだから、ドライな関係の人が一人でもいると嫌じゃないですか。簡単に言っちゃうと、好きな人で撮るということなんです(笑)。それは恥ずかしいことでもあるので、それを乗り越えていく必要もあったわけです」と園監督。こうしてお金目的でなく始まった映画『ひそひそ星』の撮影は、東日本大震災の傷跡が残る福島県の富岡町・南相馬・浪江町などでロケを敢行。記憶と時間、距離への焦燥などを“ひそひそ”と声のトーンを落とした特異なセリフ回しで描く撮影は、未だ仮設住宅で生活する地元の人々たちなどの協力を得て完遂した。園監督にとって、『希望の国』に続くモチーフではあるものの、「そこに政治的なメッセージは一切ないですよ」と想いを明かす。「福島の風景の映画にしたかったんです。けれども『希望の国』の後、どうしていいかわからなかった。やがて自分のプロダクションの第一作目というときに、これがあるぞと。でも、第一作目にしては実験的すぎるけれども、逆にいろいろと今しかないんですよね。色気を出したエンタメ映画を撮る案などもあったけれど(笑)、これで良かったです。本当に。ロケ地など次に行ったときに、なかったりしますよ。きれいな更地になっていて、何もないの。そういう意味でもメモリアル、記録のためにも撮っておいて良かったと思います」。こうして完成した『ひそひそ星』は、園監督の新たな一面を観ることになるという絶賛意見が飛び交うが、大型の商業映画から先鋭的なインディペンデント作品まで縦横無尽にスクリーンを駆け回る園監督が<本当に描きたかったテーマの作品>となった様相を呈していて、興行収入を第一に考えない作家性と実験性が炸裂した内容は、必見と言えそうだ。ちなみに神楽坂さんの起用は、どうして今回で最後なのか?ご本人も、「最後にしようと何度も思っているみたいですが、私は何度も登場していますよね(笑)」と不思議がる。この点について園監督は「ただ、恥ずかしいということですね(笑)」とうつむくばかりだが、これが本当に最後の作品となると、それはそれで大変なことに!シオンプロダクションの第一作目の『ひそひそ星』は、園子温監督ファンにとって見逃し厳禁の一本だ。(text/photo:Takashi Tokita)
2016年05月11日