積水ハウス株式会社より、これからの家づくりをテーマに家づくりの各領域に精通するメディア編集長が対談、今後の家のあり方を模索する動画「住まいの未来予報」が10月25日(火)より公開されました。生活者の「疑問」や「あるある」を、メディア編集長が代弁積水ハウスでは、家づくりの参考になる情報を定期発信していますが、2022年春には、家を建てた・これから建てる男女1,000人を対象に独自調査を行い、家づくりで議論されそうな「疑問」や「あるある」を顕在化、男女間や年代によって異なる価値観を分析し家づくりのトレンドとして発信しました。またユーザーの「疑問」や「あるある」に答えるインタラクティブなオンラインイベント「SEKISUI HOUSE DAY」シリーズも展開しています。今回公開した動画は、1,000人調査をベースに導き出された生活者の「疑問」や「あるある」を、各領域に精通したメディアの編集長同士がその意見の代弁者となり議論し、理想の家づくりへの道筋を見つけ出すという試みで、Lightning、AERA、Esquire、Forbes JAPAN、BRUTUS、レタスクラブのメディア協力の下に制作されました。対談のテーマは、調査やイベントの中でも特に男女間・夫婦間でも関心の高かった「子育て」「リモートワーク」「キッチン」の3つ。異なる価値観の読者層を持つ男女の編集長3組が、白熱した議論を展開しています。それぞれの編集長が考える各テーマの現状とこれから、そしてそれを実現する理想の間取りやスペースの在り方に関して忌憚のない意見が交わされた今回の対談。議論の中身が視聴者の抱える悩みを解決に導くひとつのヒントになるかもしれません。そして、この対談の裏では積水ハウスの設計士がスタンバイし、それぞれの編集長が求める住空間を、ディスカッション内容も採り入れながらその場で設計、提案していきます。それぞれの編集長たちの意向がどのような間取りで実現されるのか、また両者の異なる意見がどのように融合し、さらなる理想像へ昇華されるのかが動画で明らかになります。子育て・リモートワーク・キッチンをどう考える?動画のテーマは3つ。それぞれ編集長たちが熱く語り合います。【テーマ:子育て】 Lightning × AERA「寄り添う?自由?子育てどうする?」Lightning 編集長 小池彰吾 / AERA 編集長 木村恵子【テーマ:リモートワーク】 Esquire × Forbes JAPAN「次世代リモートワークの姿とは?ワークスペースはどう変わるか?」Esquire デジタル 編集長 小川和繁 / Forbes JAPAN Web 編集長 谷本有香【テーマ:キッチン】 BRUTUS × レタスクラブ「みんなが幸せになれる、理想のキッチンとは?」BRUTUS 編集長 田島朗 / レタスクラブ 編集長 前田雅子これから家を建てようと思っている人、リフォームを考えている人はもちろん、引越しの予定がある人にも参考になるかもしれません。動画を見ながら、一緒に家づくりについて考えてみませんか。【参考】※特設サイト URL
2022年10月28日札幌に現れた国際派鮨店オープン間もないお店の暖簾をくぐると、威勢のいい声がこちらを迎えてくれます。綺麗に磨かれたカウンター席につき、乾いた喉を潤そうとメニューを見ると、そこにはラーデベルガー・ピルスナーの名が。ドイツ最初の首相ビスマルクが愛飲したというザクセン州の古典的なビールを最初に出すなんて珍しいと思い尋ねると、親方は若いころミュンヘンで暮らしていたという。「修行したのは日本ですが、鮨屋やりたいと思ったのは暮らしてたのはドイツだったんで、そんな思いもあってドイツビールを用意してみました。もちろんお酒は、日本酒中心に、各種用意しています。」テンポよくいくつかつまみが出てきます。つまみは写真禁止です。いつも同じものを出すわけじゃないし、お客様にマンネリ感を与えるのも嫌だし、とのことでしたので、少し書くにとどめます。ムギイカやマコガレイの昆布締め、メヌキなど10品ほどをいただきました。食材は北海道の季節のものを中心に、日本中から取り寄せているそうです。印象的だったのは、虎杖浜の毛ガニをほぐした上にイバラ蟹の内子をかけたもの。それと、根室のもずく、襟裳のツブ貝、積丹のバフンウニをトマトのジュレで合わせたもの。いずれも内子やもずくのおいしさが際立っていました。合わせてもらったお酒は「吉田蔵 u 百万石乃白」、「紀土純米大吟醸」、「写楽純米吟醸」など爽やかな印象です。なぜ北海道で鮨屋を、と訊くと、縁はなかったが奥様が湧別出身だったということ。ただ北海道に魚を仕入れるルートはなく、食べ歩きながらコネづくりをしたとのことです。「今は豊洲を通さないで日本中からネタ引っ張ってますが、いずれは北海道ものだけでやりたいですね」と親方。鰊の握りの旨さに驚くさて握りです。萩の白イカからスタート。焼津の金目鯛、カスゴと続きます。カスゴは酢おぼろ締めです。萩の白イカ焼津の金目鯛カスゴそして、網走のおおすけ。天然のキングサーモンです。背側と腹側の2種類を同時にいただきます。背側の旨みと腹側の脂味が同時にしゃりと絡んで、上質な鮭の一体感が味わえます。おおすけもなかなか出会えません。ケイジより珍しいかもしれません。こういうのが味わえるのが北海道の魅力です。しゃりはハツシモという岐阜のコメ。粒が大きくて甘い。酢は赤と白を使い分け、煮切は、まぐろ、ヒカリモノ、白身、イカなどネタによって変えているようです。「大間のまぐろです。今までイカ食べてたから味が出なかったですが、ようやくイワシとかサバを食べ始めて酸味と風味が出てきたと思います。」砂ズリも出てきました。筋が厚くて柔らかく脂がよく乗っています。肉厚の鰊です。北海道らしい握りが出てきました。「鰊って、握って旨い魚なんですよ。でも骨の手当てが大変だからあまり皆やりたがらない。東京は夏はシンコに行っちゃってますけど、札幌の夏はこれだと思うんですよね。」と親方は嬉しそうです。確かにこれだけ厚く丁寧に握ってもらうと、鰊の旨さが際立ちます。そして積丹のムラサキウニとバフンウニの軍艦。ムラサキウニのクリーミーな感じとバフンウニの甘さが程よく合わさって美味。牡蛎のつまみをはさんで、ミディアムレアな茹で感のいいエビ、スイカの奈良漬、でアナゴです。「対馬のアナゴを使います。皮目が旨いので何度も炊いて旨みを中に凝縮させてます」と、ふっくらした濃いめの味のアナゴで締め。世界を見て来た親方ゆえ、接客もスマートだし、これはまた札幌の鮨をひとつ前に進める店になるのではないかと思いました。最後の会計も明朗で、頼んだお酒や追加分までちゃんと記載されています。このへんにも国際派の片鱗は見て取れます。鮨 草平【エリア】円山公園/西28丁目【ジャンル】鮨・寿司【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】20,000円 ~ 29,999円
2022年10月17日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事はありませんか?今回は実際に募集したそんなモヤモヤを吹き飛ばしてスカッとさせてくれるエピソード「子どもに怒鳴る医院長」を漫画にしてご紹介します!「子どもに怒鳴る医院長」出典:lamireまだ泣いているのか?出典:lamire怒鳴り続ける医院長…出典:lamire医院長の奥さんが…!出典:lamireそれを聞いた医院長は…出典:lamire奥さんが医院長にはしっかりお説教、子どもにはシールを渡していてとても素晴らしい対応でした!大人でも痛い治療に耐えた子どもには怒鳴り声ではなく称賛をあげたいですね♪以上、スカッと体験談でした。次回の「スカッと体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを漫画化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。(lamire編集部)(イラスト/緋龍高弘)"
2022年10月16日歌手・宇野実彩子のライブ映像「UNO MISAKO LIVE TOUR 2019 “Honey Story”」など2タイトルが、dTVで配信を開始した。2005年に男女混合パフォーマンスグループAAAのメンバーとしてデビュー後、2018年にシングル「どうして恋してこんな」でソロデビューを果たした宇野。今回公開されたのは、ソロ2度目の全国ツアーで1stソロアルバム『Honey Stories』を引っ提げたツアー「UNO MISAKO LIVE TOUR 2019 “Honey Story”」ファイナル公演と、その翌年に開催された3度目の全国ツアーで1stソロミニアルバム『Sweet Hug』を引っ提げたツアー「UNO MISAKO Live Tour 2021 “Sweet Hug”」ファイナル公演の模様を収録したライブ映像2作品。ライブ初披露となった新曲でのパフォーマンスや、楽曲それぞれのイメージにあわせた世界観が繰り広げられるステージセットなど、宇野の魅力が詰まった作品になっている。
2022年10月05日ちょっと意外な顔合わせ。メゾ・ソプラノの林美智子とピアノの上原彩子が初めてコンビを組み、ドイツ歌曲(リート)の森に踏み入る(11月11日(金)Hakuju Hall)。間違いなく、聴き逃せないコンサートだ。上原にとって初めての声楽との共演。上原「テンポ感やリズムを作るのがリートのピアノの重要な役割。そこは責任重大です。もちろん、私にとって新鮮なのは歌詞の存在。普段経験がないので面白いところです」林「歌には言葉=意味があるので、“色”を想像できる世界。それがない世界で表現するピアニストはすごい。歌曲でも、描写のほとんどはピアノ・パートの和音やリズムが作り出してくれるんです」上原「ピアノ曲にも、作曲家の頭のどこかには言葉のイメージがあるはず。今後にも生かしたいです」プログラムのメインはシューマンの《女の愛と生涯》。じつはふたりを結んだのがこの曲。5年前、仙台の音楽祭でこの曲を歌った林が、直後のステージで上原のモーツァルトを聴いて感銘を受け、食事に誘ったのが出会いだった。その上原は中学生の頃、ピアノのレッスンの一環で《女の愛と生涯》を弾いた経験があったのだそう。この話で盛り上がり、「いつかぜひ!」と約束した共演が、やっと実現するのだ。シューマンのほか、ブラームスの数曲の歌曲とベートーヴェンの歌曲集《遥かなる恋人に》を歌うリート・リサイタル。林がリートだけでプログラムを組むのは初めてだ。林「挑戦です。若い頃は、理屈では理解できても、詩の重みが本当に心に響いてはいなかったと思うんですね。もう少しいろんな経験を積んで歳を取ってから、と思っていたのですけど、そろそろその時期かなと。詩の世界がわかるようになったとまでは言いませんが、感じることが増えてきました」上原「《女の愛と生涯》が表情がはっきりしているのと比べて、《遥かなる恋人に》は、もちろん歌曲だからロマンティックなんだけれども、まだそれを模索しているような時代。こまやかな移り変わりを表現するのがとても難しいと感じています」林「ロマン派のように感情を放出するのではなく、内面に向かっているイメージですね」上原「ふたりで時間をかけて合わせながら、最後はある程度同じ方向を向いて。でも互いが違うニュアンスで、それがひとつになればいいなと思います」林「その過程も楽しみよね。生まれてくるものが毎回違うから。音楽がそこに導いてくれる。楽しみです」<プラチナ・コンサート・シリーズ Vol.14>2人の芸術家が描き出す「女の愛と生涯」林美智子&上原彩子 デュオ・リサイタル11月11日(金) 19時開演Hakuju Hall■チケット情報文:宮本明
2022年09月22日「食を取り巻く社会環境や生活様式は、この2年で劇的に変わりました。 実際にお店へ足を運び、レストランの味やサービス、雰囲気を楽しむことが外食の醍醐味でしたが、 今では、自宅にいながら全国各地のトップシェフの逸品が気軽に楽しめます。私自身、普段からさまざまな土地の料理人や生産者のもとへ足を運ぶのですが、 この2年は、とくに地方の素晴らしさを再確認することができました。 そんななか出会った“おいしさ”を、いくつかご案内します」(ヒトサラ編集長・小西勝博)- ラインアップ -『松阪牛 国会カレー』~東京美食Labo~『Nameryチーズケーキセット』~東京美食Labo~『サバ文化干し特大4枚』~越田商店~『サバ文化干し特大6枚』~越田商店~『ふかひれチャーハンセット』~銀座 飛雁閣~『ぜいたく飲茶セット』~銀座 飛雁閣~【東京美食Labo】“日本の美食を繋げて世界中の人を笑顔に”をスローガンに、斬新な新規事業の立ち上げや商品開発を行う企業。松阪牛のようなブランド牛をはじめとした和牛を無駄なくおいしく効率的に消費するため、特選松阪牛を使用したレトルトカレーを開発するなど、食品ロス削減にも注力しています。『松阪牛 国会カレー』普段は食べることができない、国会の味をご自宅で「国会カレー」という言葉の響き通り、衆議院内の飲食店で実際に提供されているカレーがベース。歴代総理大臣をはじめ、政府関係者、海外からの要人、大使館関係者が食した歴史のあるインドカレーに、東京美食Laboが取り扱っている松阪牛を加えた高級レトルトカレーです。『Namery チーズケーキセット』パーティーの席がぱっと華やぐ、デコラティブなチーズケーキ滑らかなチーズケーキをリラックスした空間で食べる、そんなコンセプトから生まれたのが、チーズケーキ専門店【Namery(ナメリ)】。こちらのチーズケーキは、クリームチーズとマスカルポーネを絶妙な分量で配合した“滑らかさ”が特徴です。「ヒトサラCHEF’S MALL」では、定番フレーバーが楽しめる6種セットを販売いたします。【越田商店】銚子港にほど近い、茨城県波崎で51年続く干物屋「越田商店」。3代目の越田英之さんと4代目の竜平さん、母の伸江さんの3人で営まれています。鯖の文化干しを主力に、製造・卸・販売をしており、特製のつけ汁と伝統の製法でつくりあげた、唯一無二の「越田の鯖」が人気です。『サバ文化干し(特大)』プロの料理人から支持される、唯一無二の鯖の文化干し脂がのった大型のノルウェー鯖を特製のつけ汁につけ、陰干しした鯖の文化干し。創業から約半世紀にわたり継ぎ足し続けた“熟成つけ汁”が味の要。脂と塩気のバランスも絶妙で、干物とは思えないほど身がふっくらとしています。こちらは、プロの料理人の間で口コミで広がった、プロお墨付きの商品です。【銀座 飛雁閣】銀座中央通りにある、完全予約制の中国料理店【銀座 飛雁閣(ヒガンカク)】。アールデコ・スタイルの調度品を配した特別な空間で味わえるのは、本場広東の有名酒家で腕を磨いてきた料理人がつくる料理の数々。全品化学調味料不使用にこだわった、本格中国料理を提供しています。ふかひれチャーハンセット飛雁閣自慢の『五目炒飯』と 『フカヒレの姿煮』のセット普段は会食や接待で使われる完全予約制の高級中国料理店。化学調味料を使用せずにつくりあげる珠玉の一皿は、滋味あふれる味わい。今回はお店で人気の『フカヒレの姿煮』と『五目炒飯』が一緒になったお得なセットを、「ヒトサラCHEF’S MALL」特別セットとしてお届けします。『ぜいたく飲茶セット』人気の点心を集めた全9種の飲茶点心の詰め合わせご家庭で飲茶ランチが楽しめるセットです。店自慢の『エビ蒸し餃子』をはじめ、【アル・ケッチャーノ】の奥田シェフ考案の『三色水餃子』や、『広東焼売』、『季節の蒸し餃子』、『おこわの蓮の葉ちまき』、『翡翠蒸し餃子』、『大根餅』、『広東風春巻』、『黒胡麻揚げ胡麻団子』の全9種入り。東京美食Labo(トウキョウビショクラボ)おいしくて身体によい“美食”を探求し、生産者と消費者を繋げて世界に笑顔を届ける「東京美食Labo」。日本三大和牛の一つであり、肉の芸術品の異名を持つ美しい霜降り肉と独特の香り(和牛香)が特徴の松阪牛をはじめ、国会で愛された「国会カレー」、フルーツたっぷりで映える「Namery」のチーズケーキなどを取り扱う。越田商店(コシダショウテン)茨城県波崎で51年続く干物屋「越田商店」。現在は、3代目の越田英之さん、4代目の竜平さん、母の伸江さんの3人で営まれている。越田商店では『鯖の文化干し』を主力に製造・卸・販売をしており、特製のつけ汁と伝統の製法でつくりあげた、唯一無二の“越田の鯖”がプロの料理人たちから支持されている。銀座 飛雁閣(ギンザ ヒガンカク)もともとは点心関連のアンテナショップであったが、2008年に現在の店舗に改装。白を基調とした明るい空間をヨーロッパの高級調度品が飾り、落ち着いた雰囲気を醸し出し、従来の中国料理のイメージを一新するユニークなメニューを多数揃える。個室も用意され、常連顧客には政治家や財界人も多い。小西 克博(こにし かつひろ)グルメメディア「ヒトサラ」編集長大学卒業後に渡欧、北極から南極まで約100ヶ国を食べ歩く。共同通信社を経て、中央公論社で『GQ』創刊に参画。2誌の創刊編集長、IT企業顧問などを経て、現職。アールイーいまあるモノを再生(Reborn)、再利用(Reuse)、修正(Remake)することで新しい価創創造を実現する会社。コンサルティングやプロデュースをはじめ、食/農/観光を基盤とし、地方創生に貢献できる事業も展開。※今回ご紹介した商品は、通信販売専用の商品となりますお取り寄せサイト「ヒトサラ CHEF’S MALL」世界で活躍する日本のトップシェフがつくるグルメやスイーツをはじめ、全国の知られざる逸品やその土地ならではの味などを「お取り寄せ」できるECサイト。「食」をより楽しくするバラエティ豊かな商品をご紹介しています。
2022年09月08日霞ヶ浦テロワールの全部解禁日に合わせて霞ヶ浦のシラウオ、ワカサギ漁に同行しました。網を入れて水中を曳くトロール漁ですが、狙う魚種にあわせて曳く層や網の目合いなどを使い分けます。朝暗いうちから漁に出て、日が昇るころに終了。あとは獲れた魚を選別して水で綺麗に洗い出荷されるのですが、その一連の仕事を体験させていただきました。今回は獲れたてのシラウオをいただきに、霞ヶ浦の老舗日本料理店【よし町】に来たのですが、料理長の木村さんの計らいで、同時に地元の生産者をめぐって、地元の食材だけでしっかりとしたコースにしたいということで、そこにも同行することができました。漁に同行したシラウオ、ワカサギに加え、鴨、鰻、鯉がメニューに加わることになりました。まずは鴨を見せてもらいに「西崎ファーム」へ。筑波山と霞ヶ浦に囲まれた自然のなかで放し飼いにされているのは合鴨(チェリバレー種)で、ヒナから大きくなるまで一貫してこちらで育てられています。飼料は近隣で生産される飼料米に農薬不使用のトウモロコシ、保存料無添加魚粉などを混ぜたオリジナルで、人が食べても大丈夫な飼料を基本としているそうです。次に向かったのは「斎藤川魚店」。土用に重なり鰻の出荷で忙しいにもかかわらず、ご主人が丁寧に対応してくださり、天然鰻の泥を抜く作業工程などを見せていただきました。地元最大手の「小沼水産」は現社長と木村さんが同級生のようで、話がはずみます。社長は木村さんの目利き力、食材調達能力の高さに感服している様子。そして隣の「山野水産」で注文してあった生きた鯉を仕入れ、われわれは【よし町】へ向かいます。獲れたてシラウオの魅力【よし町】は東京からも多くの食通が訪れる地元の名店で、料理長の木村さんは、ワインや日本酒にも造詣が深く、フーディーでもあります。食材選びのセンスや調達力に加え、自分のフィールドワークで獲得した豊富な知識と経験が、料理に厚みを加えているように思います。先付は地元のフルーツトマトのすり流し。すっと汗が引き、食欲が沸いてきます。そして、シラウオとワカサギの登場です。シラウオは生と揚げたものの2種類をいただきましたが、生に新鮮な苦みを感じ、天ぷらにすると甘みが出ます。ワカサギは唐揚げでいただきました。ここ霞ヶ浦ではシラウオをシラスと呼ぶので、ややこしいのですが、いわゆるシラスとは違いシラウオはこれで成魚です。徳川家康が好んだという記録があり、佃島でシラウオ漁をさせたのが築地魚河岸のはじまりといわれ、まあ江戸っ子好みの魚ということなのでしょうか。塚原牧場の梅山豚を使った角煮のお椀。梅山豚の優しい脂が甘く、薫り高いお椀になっています。地元の日本酒「松盛」が【よし町】用につくった純米吟醸生原酒をいただきます。冷たく冷えたお酒が、すっと喉を降りていく気持ちのいい瞬間です。地元のものだけのコースという贅沢蓮の葉に乗せて出てきたのは鯉の洗いです。霞ヶ浦周辺は日本一の蓮の生産地ですが、実は鯉の出荷も日本一なのだとか。茨城県を代表する2つの食材がこういう形で出てくることに、これが地元料理をいただく魅力なんだなと感動します。鯉はあくまで新鮮で川魚特有のクセもなく、ほどよい歯ごたえがあって実に上品です。捌く2週間前に発注して井戸水で泥を吐かせているのだとか。湯引きした皮、揚げた鱗も新鮮でおいしい。「青菜」という古典落語を思い出しました。作業を終えた植木屋に、品のいい主人が冷えた酒と鯉の洗いをふるまうのですが、植木屋は感動して実に涼しげにこの鯉の洗いを酒で流し込むのです。なんとも粋な夏のひとこま。さて鰻です。白焼と蒲焼と2種類出てきました。これも贅沢ですね。お酒が進まないわけがない。そして加茂茄子の炭焼です。肉厚とろとろでジューシーな茄子は、これも夏っぽいお料理です。止肴で鴨が出てきました。新鮮なレバーがなんとも味わい深い。もちろん合鴨の身はしまって旨みは凝縮していますが、このレバーをいただくと、その滋味深さに驚きを隠せません。とうもろこしの炊き込みご飯をいただき、冷やし汁粉でコースはいったん終了。茨城県の魅力を存分に味わわせていただいたコースでした。なかなか行く機会がないせいか、あまり目を向けていなかった茨城でしたが、銀座からでも電車で1時間ちょっとの距離。それでこのクオリティの料理がリーズナブル価格で味わえるとなれば、頻度を上げて行かない手はないかなと思えてくるのです。よし町【エリア】土浦/取手/鹿嶋【ジャンル】日本料理・懐石・会席【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】10,000円 ~ 14,999円
2022年08月24日シンプルだが奥深い熾火料理【SMOKE DOOR】は「HOTEL THE KNOT YOKOHAMA」の1階にあって風通しのよいカフェ風のお店です。入口のカウンターでアペリティフをいただいてから席につきました。目の前には大きな焼き台があって、薪が積まれています。いい感じのライブ感があります。シェフがあえて薪火にこだわるのは、食材ひとつひとつ丁寧に細かく火を調整し、そこから最大限のおいしさを引きだせるからだと。シンプルな調理法ゆえ、深く高度な技術が要求されるのもこの料理の魅力でしょう。そのなかでもとくにシェフは「熾火」にこだわります。熾火とは薪の芯の部分が真っ赤になっている状態のことで、この遠赤外線の力を巧みに利用して食材の脂や水分を落とし、それが火に落ちることで上がる煙で薫香を付けるのです。原始的な方法ではありましょうが、だからこそ、それを街の真ん中で味わわせてくれるお店は貴重なのです。今回はディナーで提供される代表的なメニューを数種類いただきました。ケールの葉っぱを焼いたチップスから始まり、アボカドのトーストが登場。とても美しいトーストで、自家製のカンパーニュをたまり醤油、焦がしバターにつけカリっと焼いたものの上にスモークしたアボカドが乗せられ、ミントがあしらわれています。冷えたシャンパーニュなどでいただくといいですね。夏の涼しげな料理にも熾火の技が夏っぽくさっぱりとスタートしたいと思っていたら、ソイのカルパッチョが出てきました。ここにもスモークの技は潜んでいて、カルパッチョのソースは梅干しと紫蘇なのですが、梅干しの種がバーベキューされたのちにソースに漬け込まれているそうで、独特の風味があります。そして焼いたカニの身のたっぷり入ったガスパチョ。合わせてもらったきゅうりのジントニックが爽やかななかにも味わい深い後味を残し、夏の贅沢を感じます。パンの代わりにいただいたのは、ジャガイモとガレットのパンケーキ。シェフの秘伝ソースで48時間マリネしたとんぶりの登場です。下に敷かれているのが熾火で焼いたわかめ。磯の香りにつつまれたキャビアのような食感のとんぶりを、サワークリームとともにガレットやパンケーキに乗せていただきます。旨みの凝縮、クレイジーなビーツほどなく運ばれてきたのは豚バラのグリル。皮付きの豚バラの表面はクリスピーに、中はジューシーに柔らかく火入れされたもので、三杯酢のソースがまた爽やかな深みを出してくれます。それからエビのグリル。これは熾火の中に瞬間火入れされたもので、旨みがギュッと凝縮されて出てきます。メインをすでにいただいた感じもしましたが、最後に、牛肉の添え物としてマイタケ、カリフラワー、ビーツをいただきました。どれも、熾火料理の真骨頂でしたが、なかでも特筆すべきはビーツでしょうか。ビーツを加圧して果肉とジュースを分け、ジュースはスモークします。果肉は3日間遠火で火入れしたあとジュースを吸わせ、それを熾火で焼き上げるのだとか。凝縮した旨みと甘みとがビーツであることを忘れさせます。「けっこうクレイジーでしょ」と紹介されましたが、さもありなん。デザートのアイスにはスモークしたマシュマロが練りこまれ、スモークナッツにスモークしたキャラメルソース。アイスクリームが薫香をまとうと、貴婦人の出で立ちになります。原始的な手法を使いながら、洗練されたおいしさと味わい深さがすばらしい。【SMOKEDOOR】。日本の熾火料理の魅力をさらにもう一歩前に進めてくれる、そんなお店になってくれることは間違いないと思いました。SMOKE DOOR/ホテル・ザ・ノットヨコハマ【エリア】横浜駅【ジャンル】洋食【ランチ平均予算】1500円【ディナー平均予算】7500円【アクセス】横浜駅 徒歩5分
2022年08月08日歳を重ねる度に美しく、豊かで、さらに新しい。anan世代の女性たちにとって宇野実彩子さんはきっと道標のような存在。7月16日に36歳の誕生日を迎える宇野さんがこれまで紡いできたストーリーとは?7月16日に誕生日を迎える宇野実彩子さん。「36という数字には、正直びっくりします」と屈託のない笑顔を見せる。「デビューした19歳の頃は、36歳になった自分の姿も、歌を歌い続けているかどうかさえも想像がついてませんでしたから。そう思うと、今もアーティストとして歌い続けてこられた自分に対しては、ほめてあげたいし、単純によかったなと思います。デビューから17年。大人になったと思う半面、まだまだ大人になりきれてない自分もいる。きっと根っこの性格みたいなものは、歳を重ねても変わらないのかもしれません。周りにいる大人たちも、意外と子供っぽい一面がある人ばかりで、そういった根っこの部分をさらけ出せるのも大人だからなのかな?と思うこの頃です。私は、昔から“こう見られたい”“こう見せたい”という願望があまりないほうではあったけど、最近はよりナチュラルでありたい気持ちが強い。みなさんに見てもらっている私が、そのままの私なので、ギャップみたいなものはどんどんなくなってきている。アーティストという肩書があると、取り扱いが難しいと思われがちですが(笑)、そういった見られ方に対してもおおらかでいられるようになりました」すっかり大人になった宇野さんにも、子供っぽさが色濃く表れる“唯一の瞬間”があるという。それは、クリエイションに携わっているときだそう。「モノづくりをしているときは、一番純粋というか、わがままになっているだろうなと思います。でも、それはあえて心がけている部分でもあるんです。経験を重ねていくと、何か狙いを考えたり、物事を斜めに捉えてしまったり、“大人の余計なもの”が無意識のうちに顔を出してしまうから。だけど、モノづくりの瞬間にはピュアでいたいし、そうあるべきだと思っています」昨年末にAAAが活動休止を迎えてから約半年。宇野さんはソロとして、2ndアルバムの発売やツアーなど、立ち止まることなく精力的に活動を続けてきた。「グループ活動が休止になった後、いったん休むという考えはまったくなかったんです。むしろライブをすることを止めたくなかった。応援してくれる人たちに会えなくなるほうが私は不安でした。それに今回ツアーをやってみて、これまでとは違った意識も生まれました。今までは、ステージに立ってパフォーマンスをするという役割のみにフォーカスしていたけど、今回のツアーでいろんな力が合わさってひとつのものを作り上げていく“チーム力”に対して集中できるようになれた。改めて『私のチームなんだ』と強く実感できたんです。今は私が発信しなければ、何も動き出さない環境。すべてのきっかけが自分次第なので、より能動的ですし、実際に自分が何をやりたいのか、そして何ができるのか?を突き詰めるようになりました。本気度や熱量は中心から広がっていくので、もし私が適当にイエスと言ってしまうと絶対にうまくいかない。私がどれだけ気持ちを込められるかによって、プロジェクトの推進力が変わっていくと痛感しています」自分は何が好きなのか?心をないがしろにしない。アーティストとして発信を続けるためにインプットは必要不可欠。宇野さんの表現の源には2つの大切なものがある。「もちろん流行っている音楽はチェックするけれど、“好き”だと思わなければ心には残らない。だからまず、自分は何が好きなのか?を明確にしておくことがひとつ。次に、ずっとやってきたAAAとしての音楽活動が私の根っこにあるので、それが今もずっとインプットになっています。他には、友達との日常会話かな。相手とちゃんと会話をしていると、心が動くから、そのときの情景や言葉、感情が記憶に残っていく。それらの要素をより具体的にふくらませて、イメージを言葉に落とし込んでいくと、歌詞が生まれてくるんです」歌詞を紡ぐとき、宇野さんはいつも「どうしたら心に届くか?」を思案する。「私の音楽を一曲聴くにしても、ライブに足を運んでくれるにしても、大切な時間を割いてくれているわけだから、ほんの短い時間だとしても、その中で何かを伝えたり、心に届くような音楽を作りたいと思っています。誰かに届けるという点で忘れてはいけないのは、独りよがりにならないようにすること。人の日常や世の中を知った上で、自分の想いやオリジナリティを加えていく。作詞をするときも、自分色の言葉ばかりを並べすぎないようにして、シンプルにわかりやすく伝えることで、より多くの人に共感してもらえるようにと心がけています。それは音楽以外の活動でも同じで、コスメブランドのプロデュースにしても、最先端と平均を知って、平均のちょっと先を想像して発信する。そのバランスをとるのがすごく難しいけど、モノづくりをする上では欠かすことができない視点」確固たる自分らしさで輝きながらも、それを押し付けもしないし、執着もしない。現在の宇野さんの飾らない心は、4年ぶりの写真集『All AppreciAte』にも投影されている。「写真集というと、いつもなら撮影までにカラダづくりをするなど、準備を重ねた上で臨むものというイメージがあったんですが、この作品に関しては本当にそのままの姿でカメラの前に立ちました。36歳になる今だから、“立つことができた”というほうがしっくりくるかもしれない。その時どきで100点の自分って変わると思うんです。今の私にとっては、何も繕わず、等身大の姿をカメラマンさんに撮っていただくことが100点のカタチ。過去のいろんな経験が背中を押してくれたと思うし、心とカラダのバランスもすごくいい。これが今の私にできる表現であり、今の私そのものなんです」うの・みさこ1986年7月16日生まれ、東京都出身。2005年、AAAのメンバーとしてメジャーデビュー。「All AppreciAte」ファイナルとなるアリーナ追加公演を10月8日・9日にぴあアリーナMM(神奈川)にて2DAYS開催。36歳の誕生日に4年ぶりとなる写真集『All AppreciAte』(講談社)を発売。ワンピース¥99,000(コー/イースランド TEL:03・6231・2970)ジャケット¥64,900(リビアナ コンティ/グルッポタナカ TEL:0120・135・015)靴¥108,900ブレスレット¥60,500ピアス¥60,500(以上ジミー チュウ TEL:0120・013・700)※『anan』2022年7月20日号より。写真・SASU TEI(W)スタイリスト・柾木愛乃ヘア&メイク・megu取材、文・長嶺葉月(by anan編集部)
2022年07月18日活動休止中のダンス&ボーカルグループ・AAAの宇野実彩子が16日、都内で写真集『All AppreciAte』(講談社)の発売を記念した囲み取材に応じ、今年は「もうちょっと自分の音楽性を高める1年にしたいです」と述べた。同作は、ファンや関係者全ての人に感謝を伝えると銘打った4年ぶりの写真集にして、36歳の誕生日である7月16日に発売。4月6日にリリースされた同名の2ndアルバムと連動しており、収録された10曲を色に見立て、各カラーで楽曲イメージを体現したアートワークにチャレンジ。「これからの宇野実彩子は何色にも変化していく」というメッセージを込めた“無色透明”な11色目をテーマにした撮影も実施し、透明感あふれる肢体を披露し、2万字のインタビューも掲載している。発売前から重版出来を繰り返す同作について宇野は「すごく自信作。今の私をぎゅっと詰め込んだ一冊になった」とコメント。撮影を振り返って「晴れてほしいときに晴れて、曇ってほしいときに曇ってくれた。ナイスシチュエーションで、天気まで私に合わせてくれた(笑)。すごく恵まれた撮影だった。不思議な力を感じました」と話した。お気入りカットはベッドで寝そべるワンシーン。「自分の背中を見る機会が少なかった。背中から足にかけて、こうやって見たら、人としても女性としてもいろいろな経験を重ねてきたな、と感じられる。“背中で語る”じゃないですけど、私もいろんな時間を重ねてきたんだな、とそんな感じがしてお気に入り」と解説した。また、今回は「ツアー中だったので、そのライブで自然と作り上げたラインですね。それ以外に作り込んだ部分はないです。割とナチュラルな私を見せたかったので、ライブとともに磨いた感じのボディです」と説明。「年齢によって体型の変化していく、その変化が、生きている感じがする。それがラインにも出ていて愛おしい」と持論を語り、「『今の自分好きだな~』と思えた。本当にナチュラル」とほほ笑んだ。そんな本作の自己評価は100点満点中「90(点)くらい」。「残りの10点は40歳に向けての伸びしろ! 期待! 10点だと少ない感じがしますけど、その場合は120点満点に(笑)。更新していきたい」と意気込んだ。囲み取材の前後に実施されたバースデーイベントには、約1万人のファンが集結(1日2回実施し、1回あたり5000人動員)。「なんとも贅沢なバースデーパーティー。36歳、好スタートを切れてすごく幸せです」とニッコリ。いつもの送迎車は「中がデコレーションされていました。すごい風船とかいっぱい飾ってくれていた。朝からすごいハイテンションでした」と明かした。今年の目標を問われて「今回バースデーイベントで、初めてピアノ一本で弾き語りを歌わせてもらった。あらためて音楽と向き合う時間をたくさんもうけた。もうちょっと自分の音楽性を高める1年にしたいです」と言い、「(音楽活動は)ずっと続けていきたい。中心にあるのは歌。いくつになっても歌い続けていきたいです」と展望を語った。自分への誕生日プレゼントを尋ねられると「私は旅行が好きなので、今は温泉旅行ですかね。源泉かけ流しの(笑)」と述べた。宇野はこの日、パステルカラーのスカートに、白のトップスをあわせたコーディネートで登場。ショート丈のトップスでほっそりウエストを披露し、スタイルの良さが際立っていた。
2022年07月16日株式会社オレンジページ(東京都港区)が発行する生活情報誌『オレンジページ』は8月17日(水)発売号より、新たに松田紀子氏を編集長に迎えることをお知らせいたします。雑誌『オレンジページ』ロゴ松田氏招聘の背景雑誌『オレンジページ』は、本日で創刊37周年を迎えました。デジタル化による情報との付き合い方、共働き世帯の増加による家族のライフスタイル、コロナ禍での「ニューノーマル」など、創刊当時には想像できないほど、生活者の暮らしは大きく変わりました。そのような中、私たちの中核事業である『オレンジページ』も、現代に暮らす読者に寄り添う「生活情報誌」として、新しいあり方が求められていると認識しています。一方、『オレンジページ』は編集部に「読者の声」を届けてもらうため、「綴じ込み封筒」を掲載するなど、創刊以来、読者の声を聞き、読者とともに歩んできたメディアです。新しい生活情報誌のあり方がどのような形であっても、読者を大切にするこの姿勢はこれからも変わることなく、むしろより一層読者の皆さんとのつながりを深め、ともに新たな価値を見出し、暮らしに寄り添う提案をしていきたいと考えております。このような背景の下、株式会社ファンベースカンパニー(東京都渋谷区/以下、ファンベースカンパニー)のディレクターである松田紀子氏と出会い議論を重ねる中で、『オレンジページ』や読者の個性を大切にしながらも、さらに広く、深く愛されるメディアとなる未来の実現に、真摯に向き合ってくださる方と確信し、新編集長として招聘するに至りました。「ファン」を大切にすることへの回帰と強化松田氏は、これまで出版業界で数々のヒットコミックエッセイを手がけた実績、生活情報誌の編集長経験を持ち、現在はファンベースカンパニーのディレクターとして、同社の提唱する「ファンベース」という考え方の下、企業やブランドが大切にしている価値を支持するファンの共感・愛着・信頼を増やし共に未来の価値を創出することで、企業やブランドの成長を支援しています。「ファンベース」のアプローチは、『オレンジページ』が創刊以来もっとも大切にしてきた価値観、私たちが改めて生活者と向き合うことで実現したい「生活情報誌の未来像」と強く符号するものと捉えています。そして私たちは、これまでの豊富な経験や知見、また実績だけではなく、「ファンベース」を実践される現在の松田氏の取り組みと熱意に共感・共鳴しました。今回松田氏はファンベースカンパニー在籍のまま『オレンジページ』編集長に就任し、ファンベースカンパニーの力も借りながら、読者=ファンのより深い理解、共感・愛着・信頼を生む取り組み、半歩先をいく提案をつくり上げていきます。編集長も「複業」の時代ファンベースカンパニーのディレクターであり、株式会社オーバーラップ(東京都品川区)が出版する『はちみつコミックエッセイ』の編集長も務める松田氏は、現在の肩書きはそのままに、新たに『オレンジページ』の編集長に就任する形となります。社会が「複業」「パラレルワーク」を受容し始めている今日、『オレンジページ』も新しい編集長のあり方を模索してきました。ひとつの所属や役割にとらわれることなく、多方面で活躍する複業人材が持つ知見やネットワーク、そして情報感度と幅広い好奇心が、生活情報誌や編集そのものをポジティブに変えていく原動力になると考えています。また、創刊以来、編集長ポストの社外登用が初となる『オレンジページ』にとって、松田氏の招聘自体が変化・チャレンジを象徴するものでもあります。生活情報誌の未来、編集長や雑誌づくりの新しいあり方など、今後の『オレンジページ』の変化とチャレンジに、ぜひご期待ください。新編集長、松田紀子氏よりこのたび『オレンジページ』編集長に就任いたしました、株式会社ファンベースカンパニーの松田紀子です。2019年まで『オレンジページ』と同じ生活情報誌業界で編集長を務め、編集メンバーと共に読者が喜ぶ雑誌を目指して誌面を刷新し、「『オレンジページ』の実売部数を超える」をひとつの目標としていました。その私が、なぜ今、『オレンジページ』の編集長就任を受けたのか。そのお話から始めたいと思います。はじまりは、以前から面識のあったオレンジページの役員の方から届いた、1本のメール。その切迫した内容からひとまずお話を伺うことになりました。そこでは、近年の売上や、編集部を揺るがした出来事など 、『オレンジページ』の状況とご苦労を切々と伺うことになりました。私が雑誌業界を離れた3年前と比べて、デジタルシフトは一層進んでいます。「大きな改革が必要な時代。ぜひ協力してほしい」という主旨でした。その時、私の胸に去来したものは、愛読している本誌のファン読者の姿でした。創刊以来37年もの間、日本を代表する生活情報誌としてその存在が認知されていることに大きな価値があります。「コロナ禍を経て、急激に部数が落ちてしまった」ということでしたが、隔週の刊行にもかかわらず10万人を超えるファン読者がいてくださるのも事実です。万が一にも、愛読誌がなくなってしまったら…とまで想像してしまい 、ファンベースカンパニーでさまざまな業界・分野のファンの声を傾聴している私にとって、胸がつぶされるような思いがしました。私にとっても、『オレンジページ』はかつての目標であり、「雑誌の代名詞」という存在。出版業界、雑誌業界に与えるダメージも計り知れず、何としても回避しなければならない―という思いが胸に深く刺さりました。現在の私が勤めているファンベースカンパニーの基本は、「ファンを大切にし、ファンをベースにして、中長期的に売り上げや価値を上げていく」考え方です。これは、商品やブランドの方向性や価値観など、目指す姿がはっきりしているものほど濃く、強く作用します。中でも雑誌ほど、ファンの力が生き生きと表現され、輝かせることができる商品はないのではないか―。この3年間、ファンベースカンパニーであらゆる企業の伴走をしてきたからこそ、コアなファンがいる『オレンジページの強さ』をあらためて感じています。ファンベースの理念を軸に、再度『オレンジページ』の価値を深掘りし、誌面に投影していきたいと思っています。競合誌が切磋琢磨し、それぞれが部数を伸ばすことは、生活情報誌全体の活性化につながるものと信じています。それが私のたった一つの願いです。37周年を迎えて、さらに新しい道へと踏み出す『オレンジページ』に、変わらぬご声援を頂戴できますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。松田 紀子(まつだ のりこ)松田 紀子氏1973年長崎生まれ。株式会社リクルート『じゃらん九州発』の編集経験後、出版社、株式会社メディアファクトリーにて300万部突破の『ダーリンは外国人』などコミックエッセイジャンルを牽引。株式会社KADOKAWA移籍後、生活情報誌『レタスクラブ』の編集長を2016年より兼任、3号連続完売、実売前年同期比146%のV字回復を果たす。2019年、野村證券の子会社である株式会社ファンベースカンパニーに転職し、ファンベースに基づいた企業のコンサルティング・伴走を実践するディレクターへ。2021年5月より出版社、株式会社オーバーラップ『はちみつコミックエッセイ』編集長を兼任。コミックエッセイの描き手を育てるオンライン講座も運営。東京FM番組審議会審査委員。TCS認定コーチングスキルアドバイザー。プライベートでは高校生男子の母であり、サーフィンとゴルフを始めました。株式会社ファンベースカンパニー「株式会社ファンベースカンパニー」ロゴ「ファンを大切にし、ファンをベースにして、中長期的に売上や事業価値を高める考え方」=「ファンベース」の理念を軸に、企業やブランドの成長を支援・伴走する会社。ファンの感情と誠実に向き合い、企業やファンと共にみんながハッピーになる未来を創りあげていきます。株式会社オレンジページ雑誌『オレンジページ』他ムック・書籍の出版をはじめ、マーケティングによる情報提供サービス、生活雑貨を中心とした通販、「食」と「暮らし」を中心としたイベント・講座の運営など、生活を軸に多方面で事業を展開。2020年8月にブランドパーパスを〈「食」を起点に暮らしをつくり、 生活者、コミュニティ、地球の、よりウェルビーイングな未来をつくる〉と設定しSDGs 達成にむけた取り組みを強化。2021 年 6 月に「生活実装する会社」をタグラインに掲げ、コーポレートロゴを新設。企業・団体との新たな協業に積極的に取り組んでいます。【本リリースに関するお問い合わせ】〒108-0073 東京都港区三田1-4-28三田国際ビル16F株式会社オレンジページ広報担当 遠藤・雫石 press@orangepage.co.jp 20220617orangepage_Editor-in-chief.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月17日ママたちの憧れ【mamagirlアンバサダー】の活動がいよいよスタートします♡ファッションや美容などトレンドに敏感で、おしゃれで行動的なママたちが勢ぞろい。 3人目は、美容誌のインスタグラム版編集長も務めながら、2人の女の子を育てるパワフルママ、井川枝美さんです。夏のお出かけコーデとともにご紹介しますね。美容系SNSで編集長をしているワーキングママ井川枝美さん井川さんってこんなママ♡●名前:井川枝美さん●年齢:37歳●職業:編集長・デザイナー・キャスティング●7歳と3歳の女の子ママたくさんの美容と育児情報の手書きレビューが大人気! もともと人気インフルエンサーでしたが、現在はその経験を生かして、美容雑誌『bea’s UP(ビーズアップ)』(現在休刊中)の公式インスタグラムの編集長に就任!美容やコスメ好きのママたちが「知りたい!」と思う情報を惜しげもなく発信しています。 また、7歳と3歳の女の子ママとして子育てにも奮闘中! 」気分をアゲてくれる【お出かけ用ワンピ】で夏を先取りコーデ♪「お出かけ用に、とパパがプレゼントしてくれたワンピースでコーディネート♡ コロナ禍でずっとこういう『憧れブランド』のアイテムを買っていなかったので、クローゼットにあるだけで気分がアガります」と井川さん。ウエスト位置が高くて、スタイルアップして見えるところがお気に入りなんだそう。「ザラでも似たようなタイプがあったけど、荷物が入らないなーと購入を見送ったところ、なんとしまむらで発見したんです!」というカゴバッグ。こちらは思った以上に収納力があり、おしゃれな友人とおそろいなんだそう。「歩きやすくてどんな服とも相性がよくてヘビロテしています。華奢なのに楽すぎて走れるんです(笑)」ワンピース:セルフォードバッグ:しまむらシューズ:emmi(エミ)アクセ:ピアス/ティファニー、ブレスレット/祖母から譲り受けたものわかりやすくて今日からマネできる美容情報を発信!ご自身のインスタでも【手が届く】【マネできる】美容情報を大量に発信中。日々のコスメ研究も欠かしません。「マスカラがまぶたに付かない塗り方裏技。付箋を使うといいよ!」推しは人生の光です(笑)こう見えて結構な“オタク気質”なんだそう(笑)。「基本は2次元男子が好きなんですが、最近『ジャにのちゃんねる』にハマってジャニーズの素敵さがわかってきた。ジムで走る時も大好きな三浦大知さんやジャにのを見て力もらってます(笑)」レビューを書かせたらピカイチ☆の情報発信ママ!美容のことはもちろん、ママファッションも女の子ファッションも、子どもとのおでかけ情報さえも、井川さんのインスタグラムを見れば、何かが見つかる! レビューからも伺える、明るいキャラクターも、見ていて元気がもらえます。mamagirl WEBでもアンバサダーとしてどんどん情報を発信してもらいます♪ 楽しみにしていてくださいね。井川さんインスタグラム’sUP公式インスタグラムあわせて読みたい🌈グランピング大好きなデザイナーママ・中村沙織さん【mamagirlアンバサダー#1】
2022年06月04日小林聡美が小さな奇跡を体験する主人公・五十嵐芙美を演じた『ツユクサ』。共演の松重豊、平山秀幸監督が小林さんの魅力を語った。『かもめ食堂』『めがね』『プール』など、日常の喧騒を離れた場所でゆったりと自然体で自分らしく生きる主人公を演じ、女性たちから絶大な支持を得てきた小林聡美。そして、それらの作品で人生の豊かさを表現してきた小林さんが、本作『ツユクサ』でも海辺の小さな田舎町を舞台に、丁寧に生きることの大切さを、より大人の視点で優しく導いていく。本作で小林さんと共演した松重豊は、大林宣彦監督の伝説的な作品、『転校生』で熱狂的な支持を集めた小林さんが印象的だったようで、「聞いてみたかったことをお伺いしたり何気ない会話が、僕にとってはワクワクする。小林聡美さんは、どんなことに感動するんだろう、どんなものが好きなんだろう、そういう話をするなかで、(小林さんのデビュー作)『転校生』を観たときの感覚も思い出したりして。ああ、僕は今、あの小林聡美さんと時間を過ごしているんだ、と思ったら、やっぱりワクワクしますよね、トキメキますよね」と、小林さんの魅力を語っている。また、本作でメガホンをとった平山秀幸監督は、構想にかかった10年間のうちに日々を丁寧に生きるイメージを持たれるようになった小林さんについて、「僕の世代だと『転校生』のイメージが強いですが、今の人たちにはスローライフ的なイメージを抱かれるキャラクターなのかな。力まずに撮るというフォームとスローライフが重なったのかもしれない」と、本作のコンセプトと、小林さんの持つイメージがちょうど重なったと語る。加えて「小林さんは歳を重ねても永遠の少女なんですね。(笑)10年前も今も、僕が描いていた芙美像は全く変わりません。今、このタイミングだったことで、小林さんと芙美が重なったと思っています」と、小林さんの変わらぬキュートな魅力と、構想から10年を経たからこそ現在の小林さんと芙美の役柄がぴったり重なったと明かしている。『ツユクサ』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ツユクサ 2022年4月29日より全国にて公開©2022「ツユクサ」製作委員会
2022年04月01日沖縄県立博物館・美術館では4月5日(火)から「平山郁夫 生誕90周年記念 悠久のシルクロード展 ~古代エジプトからアジア、そして日本へとつながる歴史と文化の道~」(主催:一般財団法人沖縄美ら島財団、株式会社琉球新報社、株式会社宣伝)を開催いたします《会期:5月8日(日)まで》。平山郁夫《シルクロード行くキャラバンー西・月―》2005年平山郁夫《シルクロード行くキャラバンー東・太陽―》2005年本展では、シルクロードの地を愛してやまなかった故平山画伯の作品と、選りすぐりの至宝を116点ご紹介いたします。また、特別展示として、鎌倉初期から室町時代に制作された初公開の日本の仏像や、京都の大佛師(四天王寺大仏師・成田新勝寺大佛師)松久宗琳が制作した貴重な仏像を展示。さらに奈良の唐招提寺におさめられている平成時代の仏像彫刻家による薬師如来立像を併せてご紹介いたします。【開催概要】展覧会名: 「平山郁夫 生誕90周年記念 悠久のシルクロード展~古代エジプトからアジア、そして日本へとつながる歴史と文化の道~」会期 : 2022年4月5日(火) ~ 5月8日(日)会場 : 沖縄県立博物館・美術館 博物館 企画・特別展示室1・2主催 : 一般財団法人沖縄美ら島財団、株式会社琉球新報社、株式会社宣伝観覧料 : 一般 ¥1,300、大学・高校生 ¥900、中学・小学生 ¥500開館時間: 9:00~18:00(金・土は20:00まで) ※入場は閉館の30分前まで休館日 : 毎週月曜日URL : 【関連催事】■吉村作治講演会本展の総監修を務める考古学者の吉村作治氏が、展覧会のみどころや親交のあった日本画家の故・平山郁夫氏のこと、そして専門であるエジプト考古学などについてお話します。日時 : 4月9日(土) 13:00~14:30 (開場 12:30)4月10日(日) 10:00~11:30 (開場 9:30)講師 : 吉村作治氏 (東日本国際大学総長、早稲田大学名誉教授)会場 : 沖縄県立博物館・美術館 3F講堂定員 : 各日200名 ※聴講には本展覧会の観覧券または半券の提示が必要参加方法: ウェブ、電話、来館にて事前にお申し込みください(先着順)URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月30日AAAの宇野実彩子が、最新イメージDVD&ブルーレイ『うの旅 in Hawaii』(ともに発売中 DVD:2,200円税込 ブルーレイ:4,620円税込 発売元:リバプール)をリリースした。活動休止前に行われたドームツアーを2021年12月で終え、活動休止となったAAA。そのメンバーでもある宇野実彩子は、グループ在籍中からもソロ活動に積極的で、これまで5作のフォトブックや写真集を発売したほか、ドラマや映画、舞台などに出演して注目を集めた。昨年からソロアーティストとしての活動を本格化させた彼女が、待望の1stDVDをリリース。貴重な映像が目白押しだ。気になる内容は、宇野が訪れたハワイでの道中を完全密着。愛犬と散歩する姿からスーパーマーケットでの買い物、ハワイの町並みを散策するシーンまでバラエティに富んだ姿を収録している。
2022年03月29日高知県はグルメ雑誌「dancyu」編集長の植野 広生氏にPRの協力を依頼。3月19日、高知市内のオーテピアホールにて濵田 省司知事から植野氏に委嘱状をお渡ししました。植野 広生編集長植野氏は、2019年11月に「土佐のおきゃくPR大使」に就任。土佐弁で「宴会」を意味する「おきゃく」に代表される食文化から、食材、飲食店まで、高知の食にまつわるさまざまな魅力を、自身の雑誌はもちろん新聞・テレビ・ラジオで、客観的かつ強力に発信した功績に感謝するとともに、更なるPRを期待して、今回の委嘱となりました。<委嘱後のコメント>【植野編集長】高知を訪れる度に新たな感動があり、食材や風土、自然、そして人々の素晴らしさを学ぶことが多かった。日本の貴重な食文化として、国内はもちろん、世界に発信していきたい。【濵田知事】高知県は東西に長く、海・山・川の自然があり、各地域の人々の暮らしの中に食文化が根付いている。植野さんにそれらを発掘していただき、ぜひ一緒に全国、そして世界にPRしていきたい。濵田 省司知事(左)と植野編集長委嘱式の後は、トークショーを開催。食のPR活動を委嘱されたdancyu 植野 広生編集長は、高知の食文化の魅力を国内外に発信する方法として映画製作を提案。タイトルは、その名も「おきゃく」。高知の食材や酒、食文化を受け継いできた人々の暮らしをテーマに物語をつむぐドキュメンタリーの製作を会場に呼び掛けました。<トークショーでの植野編集長コメント>「おきゃく」というタイトルで映画を作りませんか。食の旅をしながらいろいろな話をお伺いする中で、おきゃくには高知はもとより日本の食文化の原点が凝縮されていると感じました。そこには食材、酒、人々のストーリーといったすべてが詰め込まれています。いろんな方がみんなで一緒に発信できて、作品として後世に残り得るのは、やはり映画。できるだけ多くの方に参加してもらい、本編の上映時間が90分、エンドロールが3時間でもいい(笑)。これまで高知からお返ししきれないほどたくさんのものをいただいてきたので、わずかでも恩返しができれば。夢は大きく、海外の映画祭にも出品して「OKYAKU」が世界の合言葉になることを目指しましょう!トークショーの植野編集長【植野 広生(うえの・こうせい)】1962年、栃木県生まれ。法政大学法学部卒。銀座のグランドキャバレー「モンテカルロ」の黒服、鰻、珈琲、アイスクリームなど多数の飲食店でアルバイトを経験。新聞記者を経て、出版社で経済誌の編集を担当する傍ら、大石 勝太(おおいし・かつた=おいしかった)のペンネームで「dancyu」「週刊文春」などで食の記事を手掛ける。2001年からプレジデント社で「dancyu」の編集を担当し、2017年4月から編集長。食と音楽のイベントを手掛け、ラジオ番組やBSフジ「日本一ふつうで美味しい植野食堂」など多数のメディアに出演、執筆中。趣味は料理と音楽。2019年「土佐のおきゃくPR大使」就任。土佐のおきゃく イメージ【植野編集長が大使を務める土佐の「おきゃく」2022は分散開催コア期間の5月13日(金)~15日(日)には植野氏も登場!】毎年3月に開催される人気イベント『土佐の「おきゃく」』。子供からお年寄りまで楽しめるイベントや催しが街中で開かれる、高知の春の風物詩です。象徴的なのが市中心部の公園や商店街に机やコタツが並べられ“街中が宴会場”になる「大おきゃく」。老いも若きも、ご家族や仲間同士でも、偶然隣り合わせた「はじめまして」でも。すぐにお互い打ち解けあって料理に舌鼓を打ち、酒を飲み交わします。(2019年3月のイベント来場者は約7万4,000人で、経済効果は8億4,700万円(株式会社四銀地域経済研究所調べ)。「大おきゃく」(過去の写真)コロナ禍のため2020年、2021年は中止や一部開催を余儀なくされましたが、今年はイベントの開催を3~5月に分散し、3年ぶりのリアル開催となりました。コア期間となる5月13日(金)~15日(日)には植野氏も来場。感染対策を徹底し、ひろめ市場や中央公園で「おきゃく」を楽しめる企画を実施します。また、16日(月)~19日(木)は飲食店を飲み歩く「ドリンクラリー」も実施予定です。コロナに負けず文化の復活を目指す「土佐のおきゃく」にご注目ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月28日宇野実彩子が4月6日にリリースする2ndアルバム『All AppreciAte』のジャケット写真を公開した。今作には「AAAメンバーのみんな、AAAを応援してくれるファンの皆さん、AAAを支えてくれるスタッフの皆さん」といったAAAのすべてと、「Attack All Around」と共に、「All(すべての人へ)AppreciAte(感謝)」を贈り届けたいという想いが込められている。初回生産限定盤は今夏発売予定の『宇野実彩子写真集』(講談社刊)と連動した、今回の楽曲ひとつひとつにあるイメージカラーで10ポーズの宇野を切り取ったフォトカードとその撮影時の裏側を収めた映像のほか、ドライブの車中や水族館でのひととき、ランチタイムや神社の参拝まで江ノ島をぶらり旅した「All AppreciAte旅 宇野ちゃんのホントの休日」映像を収録。さらにAll AppreciAte特製アクリルキーホルダーとオリジナルステッカーを同梱した特別仕様のスペシャルパッケージとなる。<リリース情報>宇野実彩子 2nd Album『All AppreciAte』2022年4月6日(水) リリース●初回生産限定盤(CD+DVD):9,680円(税込)●初回生産限定盤(CD+Blu-ray):9,680円(税込)宇野実彩子『All AppreciAte』初回生産限定盤ジャケットワンピースBOX仕様封入特典:フォトカード10枚(1枚のサイズ:165mm×226mm)、アクリルキーホルダー、ステッカー●CD+DVD:4,400円(税込)宇野実彩子『All AppreciAte』CD+DVD ジャケット●CD+Blu-ray:4,400円(税込)宇野実彩子『All AppreciAte』CD+Blu-ray ジャケット●CD only:3,300円(税込)宇野実彩子『All AppreciAte』CD only ジャケット※全形態スマプラ対応【CD収録内容】※全形態共通01. Candy02. Shall we?03. SKY04. LOVE SONG05. Lan-dadi06. 恋の罠しかけましょ ~FUNK THE PEANUTSのテーマ~07. Boon08. SMILE PEACE09. Orange10. All AppreciAte【初回生産限定盤 特典映像】01. 「恋の罠しかけましょ ~FUNK THE PEANUTSのテーマ~」Music Video02. 「All AppreciAte」Music Video03. 「SKY」Lyric Video04. 「Candy」Lyric Video05. 「SMILE PEACE」Lyric Video06. 「恋の罠しかけましょ ~FUNK THE PEANUTSのテーマ~」Music Video Making07. All AppreciAte(still photography shooting -BEHIND THE SCENES MOVIE-)08. 『All AppreciAte旅 -宇野ちゃんのホントの休日-』・ドライブ時々メロンパン・水族館でバックハグ・もぐもぐガールズトーク・願いを込めてAll AppreciAte【通常盤 特典映像】01. 「恋の罠しかけましょ ~FUNK THE PEANUTSのテーマ~」Music Video02. 「All AppreciAte」Music Video03. 「SKY」Lyric Video04. 「Candy」Lyric Video05. 「SMILE PEACE」Lyric Video予約リンク:<ライブ情報>宇野実彩子『UNO MISAKO Live Tour -All AppreciAte-』4月8日(金) 東京・Zepp HanedaOPEN 18:00 / START 19:004月9日(土) 東京・Zepp HanedaOPEN 15:00 / START 16:004月14日(木) 大阪・Zepp Osaka BaysideOPEN 18:00 / START 19:004月15日(金) 大阪・Zepp Osaka BaysideOPEN 18:00 / START 19:004月25日(月) 愛知・Zepp NagoyaOPEN 18:00 / START 19:004月26日(火) 愛知・Zepp NagoyaOPEN 18:00 / START 19:005月4日(水・祝) 北海道・Zepp SapporoOPEN 17:00 / START 18:005月5日(木・祝) 北海道・Zepp SapporoOPEN 15:00 / START 16:005月10日(火) 東京・Zepp DiverCityOPEN 18:00 / START 19:005月11日(水) 東京・Zepp DiverCityOPEN 18:00 / START 19:005月24日(火) 神奈川・KT Zepp YokohamaOPEN 18:00 / START 19:005月25日(水) 神奈川・KT Zepp YokohamaOPEN 18:00 / START 19:006月3日(金) 大阪・Zepp NambaOPEN 18:00 / START 19:006月4日(土) 大阪・Zepp NambaOPEN 15:00 / START 16:006月16日(木) 福岡・Zepp FukuokaOPEN 18:00 / START 19:006月17日(金) 福岡・Zepp FukuokaOPEN 18:00 / START 19:006月23日(木) 愛知・Zepp NagoyaOPEN 18:00 / START 19:006月24日(金) 愛知・Zepp NagoyaOPEN 18:00 / START 19:00宇野実彩子 Birthday Event 20227月16日(土) 東京・東京国際フォーラム ホールAOPEN 13:00 / START 14:00OPEN 16:30 / START 17:30詳細はこちら:関連リンク宇野実彩子 official websiteチャンネル『MISAKO UNO OFFICIAL』オフィシャルサロン『MISAKO UNO Inc.』宇野実彩子 Instagram宇野実彩子 Twitter宇野実彩子 TikTok
2022年03月16日春の風に吹かれて「春めいてきたので、新しい飲み物を用意してみました」そう言ってビバレッジ・マネジャーの齋藤隆一さんがつくってくれたのは、タイニー・スプリングと名付けられた爽やかなカクテルでした。スパークリング・ワインの泡に林檎紅茶やライチ、レモンなどの風味が乗っかったもので、シャワーの後の火照った体にとても気持ちがいい。「お気軽にお過ごしください。カクテルを手にルーフトップに出られてもいいし、テーブルでゆっくりくつろいでいただいても」。京都の中心地に一昨年オープンしたエースホテル京都。アメリカ・シアトル発祥の有名ホテルの日本初出店で、大正期の建築である旧京都中央電話局の外観を生かしつつ、京都の街並みとの調和を図るようリノベーションしてつくられています。隈研吾氏の監修になるこの新旧が調和するホテルは、京都の新しい観光地にもなっています。チェックインした部屋は3階の角部屋で、ギターとレコードプレーヤーが置かれていました。アメリカン・ロックの黄金時代、ちょうどイーグルスのホテル・カリフォルニアなんかが似合ってしまいそうな、ちょっとだけノスタルジックな風情を感じてしまいます。新しいTシャツに着替え、軽くジャケットを羽織ってやってきたのが、ここホテル内のオステリア【ミスター・モーリスズ・イタリアン/Mr. Maurice’s Italian】。アメリカン・イタリアンの有名シェフ、マーク・ヴェトリさんが監修するお店です。以前ここのルーフトップで昼食をいただいたことがありましたが、風が気持ちよく、つい長居をしてしまいました。今日は夜をここでいただくことにします。シンプルな味わいと温かみ【ミスター・モーリスズ・イタリアン】は、人気店を作り上げたマークシェフの祖父の名前から取ったそうで、シェフ自身コロナ下で来日がかなわず、毎日オンラインでエグゼクティブシェフの西村元伸さんとやりとりしながらメニューをつくっているのだとか。さて、春のカクテルを手にテーブルへ。アンティパスティが3種皿に盛られて出てきました。まずは、12時間キャラメリゼをした玉葱のクレープ巻をパルミジャーノソースでいただきます。そして国産ポークのポルケッタのトンナートソース添えに、京青山椒ソースの鯛のクルード。どれもフレッシュで、カクテルになじみます。もうひとつカクテルを合わせてもらいました。ジンベースでハーバルな印象のメロウメロンと名付けられたもの。メロンやライムにアブサンが少し入っているのだとか。「まずはラザニエッテでマークシェフの感じをつかんでみてください。彼の料理は実にシンプルです。でもそこになんともいえない温かみ、味わいがあるんです」と西村シェフ。フライパンごと出てくる小さなラザニア(ラザニエッテ)は、外にはみ出した動きのあるもので、クリスピーな食感と鴨のソース、チーズの旨みがスナック感覚で後をひきます。次に出てきたパスタ(トンナレッリ)も実にシンプルで、チーズとブラックペッパーだけの「カチオエぺぺ」です。これも同じく、もう一皿食べられる感じ。子どもから大人まで食べやすい定番です。ワインが欲しくなり、カリフォルニアのシャルドネをいただきます。ホテル内には、モダンタコスの【ピオピコ】やサードウエーブの代表格の【スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ】などもあり、食事のバリエーションが楽しめるようになっています。新旧いいとこどりのハイエンドな雰囲気も残しつつ、スマートカジュアルに過ごせる気持ちいい空間です。【ミスター・モーリスズ・イタリアン】では、さっきからずっとロックがガンガンにかかっていて、ドアーズのあとはトーキングヘッズ。このへんのポップでゆるーい選曲感がまたいいのかもしれません。「マークシェフの料理って、ほんと飾らないんですよ。人柄も料理と同じです。先祖がシチリアからアメリカに渡った人で、ファインダイニングで大成功した人です。日本のラーメンなんかもすごく研究しています。家族や仲間を本当に大事にする人で、ここにいたら隣でギター弾いて歌っちゃうような人ですよ」と西村シェフ。なるほど、わかる気がします。ここにピザがあると私も歌いだすかもしれないと言うと、「じゃあピザをご用意しましょう」とピザ職人の方が窯で焼いてくれました。スペックハム、林檎、ラディッキオが乗っかったもので、けっこうなボリュームです。あまり食べ疲れる感じはしませんが、ここでフルコースをいただくのなら、やはり仲間とワイワイやりながら楽しむのがいい気がします。メインは魚でした。丸ごとローストした鯛です。水から炊いてバターで味付けしたものです。エノキ、ポテト、根セロリなどが添えられています。「これもシンプルでしょう。上に飾りとか乗せるのぜったい嫌がるんですよ。余計なことはいらない、素材の旨味をシンプルに引き出せばいい、あとは楽しくやろう、がマークシェフの真骨頂ですね」と西村シェフは繰り返します。ルーフトップに出てワインをナパのソービニオン・ブランに変えてもらいます。確かに複雑な要素はなく、誰でもが好きになりそうな飽きのこない味付け。これでコースを構成するのは思い切りの良さが必要な気がしますが、マークシェフが鼻歌を歌いながら笑顔でこれをつくっているシーンを想像すると、もっと君も肩の力抜いていいんじゃないか、と言われているような気にもなります。ドルチェは、チョコレート味のポレンタのスフレとバニラジェラート。ポレンタはイタリア各地でよく食べます。トウモロコシの粉で、いろんな料理に使われています。荒挽きのざらついた食感がスフレにしても気持ちよく、アイスクリームにはわかりやすくマッチします。あっという間に時間は過ぎていきます。食後酒を少しいただくと、ルーフトップに出て風にあたることにしました。心なしか風の中に春の匂いがしていてなんだか気持ちのいい夜です。ミスター モーリスズ イタリアン【エリア】四条河原町周辺/寺町【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】2,000円 ~ 2,999円【ディナー平均予算】5,000円 ~ 5,999円
2022年03月15日『GU(ジーユー)』の子ども服の春夏新作が大豊作と聞きつけて、編集長と編集アシスタントY(3歳女の子のママ)が展示会にお邪魔してきました! 子どもが喜ぶデザインなのはもちろん、大人もときめいてしまうアイテムばかりで、とってもワクワク♪ おしゃれ着にも普段着にも使える『GU』の新作をぜひお見逃しなく。編集アシスタント Yprofile:3歳・女の子のママ。K-POP好きが高じて、最近は韓国語の勉強をスタート。4月から幼稚園年少さんの娘は、可愛いキャラクターマスク&絆創膏集めにハマり中。< contents >1. グラフィックTとカラーアイテムが豊富! GU kidsの新作2. おしゃれなうえに着替えもラクちん♪ GU babyの新作グラフィックTとカラーアイテムが豊富!〈 GU kidsの新作 〉こんにちは! 『GU』の展示会に初参戦してきた編集アシスタントYです。ママ目線で、読者のみなさんにおすすめしたいアイテムを一挙ご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。会場に足を踏み入れると、デザイン&カラバリ豊富なTシャツがずらり! ここに並んだTシャツは「790T」と名付けられていて、その名の通りどれも790円!! 種類豊富なので毎日いろいろなデザインが楽しめるのも嬉しいし、プチプラなのでたくさん揃えたくなってしまう……!トレンドのカレッジTシャツもたくさん! 大人も着たくなってしまうデザインばかり。中にはクロップド丈のものもあって、ハイウエストのボトムスと合わせればおしゃれ上級コーデに!胸元に小さく刺しゅうされた「cheer up!」のメッセージがさりげなくておしゃれ。プリントでは出せない刺しゅうのぷっくり感がなんとも言えない♡グリーン×オレンジの組み合わせも今っぽくて可愛い! 今年も断然、カラーアイテム人気が継続中。こちらの組み合わせは、男の子が着ても、女の子が着ても◎。イエロー地にブルー×グリーンのボーダーでこなれ感アップ!Yは、こちらのワンピースに一目ぼれしました! Aラインシルエットとギャザーが上品なだけでなく、光沢感ある素材がポイント。お出かけにも最適なワンピースがプチプラで手に入るなんて……娘用に2色買いしようか検討中です。こちらもリアルバイ候補のひとつ♡ ほどよい透け感とリラックス感あるシルエットが春夏にぴったり。トレンドのグリーンも見逃せない! ギンガムチェック&フリル付きで、これは大人も子どもも好きなはず。セットアップとしてだけでなく、別々に着ることもできるのでコーデの幅が広がりますよね。こちらのパンツも個人的にツボでした。旬なスウェットパンツのサイドにフリルが付いたデザイン。カジュアルにもガーリーにも着こなせる便利アイテムです。こちらは「990 夏パン」と名付けられた夏にぴったりのパンツシリーズで、お値段は990円! Tシャツ同様、色柄が豊富でプチプラなので汗をかいて着替えが多くなる季節に嬉しいアイテム。タイダイ柄とヤシの木柄は、パパも履いていそうなおしゃれなデザイン。じゃぶじゃぶ池や海へ出かける夏に重宝しそうなラッシュガードまでGUで揃う! 淡いピンク×パープルの色合いもキュート。こちらのパンツも、速乾性があるので水遊びにもOK! ネイビーのペイズリー柄とカモ柄に手描きのペイントを施したようなデザインが大人っぽくてグッド。おしゃれなうえに着替えもラクちん♪〈 GU babyの新作 〉2021年にローンチした「GU baby」ですが、ママたちの意見を取り入れたアイテムが続々と登場しています。レイヤード風のトップスや、フリル付きのデザインなど、babyもkids同様におしゃれを楽しめちゃうんです。早速チェックしていきましょう!こちらは、トップスとボトムスがひとつになったセパオールです。前開きボタンなので、ねんね期のベビーでも簡単にお着替えできるのがポイント。ワッフルTと白Tがレイヤード風になったデザインにも注目!こちらもセパオールなのですが、パープルのギンガムチェックがガーリー。娘が赤ちゃんの頃に「GU baby」があったら購入したかった!このセパオールも可愛い~。これにベビー用のハットをかぶって夏のお出かけを楽しみたいですね。マスタードイエローの色味が大人っぽくて◎。胸元のデザインにインパクトがあるので、これ1点着るだけでもおしゃれ見えが叶います。リボン付きのリブレギンスもとってもキュート! このくすみピンクが今っぽくておしゃれですよね。そして、こちらは大人気の「サマナルパンツ」。お尻、太ももまわり、ひざ上までのシルエットがゆったりしており、伸縮性のある素材が使われていることから、子どもが自分で脱ぎ着しやすいとママたちが大絶賛。機能面だけでなく、デザインにもこだわっていて、おしゃれを楽しめるのも嬉しい!「サマナルパンツ」は、色柄も豊富なのでコーデの幅が広がりそう。そして、ママたちの要望に応えて、今シーズンより10分丈に加えて7分丈も登場! これからの時期は、ヘビロテ間違いなしですね。ここでご紹介したアイテムはほんの一部で、プチプラなのにおしゃれが叶うアイテムはまだまだたくさん! すでに店頭とオンラインストアに並んでいるものもあれば、これから販売開始するものもあるので、詳細は『GU』公式サイトをチェックしてみてくださいね。(お問い合わせ)株式会社ジーユーお客様窓口 0120-856-452(年中無休AM9:00~PM5:00)
2022年03月08日知らない国への旅に似ている、暗闇での体験発達ナビ編集長牟田暁子(以下――)ダイアログ・イン・ザ・ダーク、実は5年ほど前に、息子と一緒に体験したことがありました。今回、あらためて体験したのですが、暗闇に入る前に緊張していることに気づき、「この感じ、知っている」と思ったら、学生時代に予備知識のほとんどない未知の国に行った経験に似ていたんですね。風景の予想もできない、どんな文化があるのかもよくわからない国に入国する前のような、そんな気持ちでした。私の学生時代はパソコンもスマートフォンもなく、今ほど情報がなかったので、特に。ジブラルタル海峡を船で渡ってモロッコに入国する前の、不安感と好奇心と興奮が織り交ざったような気持ちに似ていました。ですが、暗闇の中に入ってみると、私、すごく喋っていたんですよね。一緒に体験したみなさんと声を掛け合っていました。普段の生活ではこんなに知らない人に向かって話しかけることなんてないなということも思いました。これも、見知らぬ国を旅するときに似ていました。街の様子をよく知らないから周りの人に話しかけるし、知り合った旅人同士協力しながら宿を見つけたり、次に行く街を相談したり…。Upload By 発達ナビ編集部志村真介さん(以下、志村):知らない人にただ話しかけるだけではなく、「ここに段差があるよ」とか、相手に対して安全な情報を発していませんでしたか?これは別に誰かを助けてあげないといけないルールだからそうするのではなくて、必要な情報だから共有しようとしていたのではないでしょうか。もしこれが、「病気や障害のある人を助けよう」というメッセージが根底にある体験だったら、「楽しんではいけない」と思う人がたくさんいそうです。でもそうではなくて、あくまで「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」はエンターテインメント、楽しむ体験なんです。暗闇というのはこれまで、人間がものすごく恐れていたもので、火を焚き、灯りをともすことで安心を得てきたのです。人は、明るいところ、都市に集まるものでした。ところが、都市の中にこの暗闇をつくって体験するというのは、真逆のことです。そこで怖いはずの暗闇を体験した人はみんな、人の体温を感じたとか、自分と人との境界線が曖昧になった、と話します。暗闇をポジティブに変換できる装置となったのです。これは(ダイアログ・イン・ザ・ダークの)開発者、アンドレアス・ハイネッケによる大発明だと思っています。――たしかにそうですね。暗闇をポジティブに変換する装置、まさにそうでした。目に見えない壁をなくしていくのはダイアログ=対話Upload By 発達ナビ編集部――そもそも、ダイアログを日本で開催しようと思われたのは、どうしてですか?志村:ダイアログは、ドイツの哲学者・アンドレアス・ハイネッケが1989年に始めた活動で、現在世界50か国で開催されています。私が最初にダイアログについて知ったのは、1993年の日経新聞に掲載された小さな記事でした。その記事が伝えていたのは、ウィーンの自然史博物館を真っ暗にして、普段の生活で目を使わない(視覚障害がある)人がその中を案内して、最後にはバーがあってみんなでお酒などを飲むという内容でした。普通、展示物を「見せる」博物館が何も「見せない」、なのにチケットは完売。しかもハイネッケは、世界中にこれを展開しようとしている。その当時、私はマーケティングの仕事をしていたので、目に見えることが付加価値だと思っていました。だから、すでに成熟しているヨーロッパでは、物ではなく、時間や人との関わりといった目に見えない付加価値を提供して、お客さまがチケット代を払って楽しんでいるというのが、ものすごい衝撃だったんですね。その記事を見て、新聞社経由でハイネッケに手紙を書き、ようやく日本で初開催できたのが1999年。そのときは常設ではなく単発のイベントとしての開催でした。そこから今に至るまでも、たくさんのことがありました。――目に見えない付加価値を提供すること、2020年代の今、ようやく理解できるようになってきたと思いますが、1990年代当時はまだまだ考えにくいことでしたよね。志村:ハイネッケがダイアログをスタートした1989年というのは、東西ドイツの壁が崩壊した年。それから30年ほどの時間が経った今、物理的な壁はないけれど、人にはそれぞれ目に見えない壁がある。それはそれぞれの人の思い込みによる壁なんですね。障害の有無とか、男女の違いとか、国籍の違いとか、さまざまな違いが人を分け隔てています。ダイアログには、暗闇の「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」、無音の静寂を聴覚障害者がアテンドする「ダイアログ・イン・サイレンス」、高齢者との対話「ダイアログ・ウィズ・タイム」がありますが、これらのダイアログ・シリーズが挑戦していることは、こうしたそれぞれの思い込みによる壁を溶かしていくことなんですよね。宇宙飛行士から見た地球には国境線は見えません。それなのに分けてしまうのは、何らかの固定観念とか既成概念があるから。それを1回リセットするために、ダイアログ・シリーズがあります。――ダイアログ・シリーズはエンターテイメントですよね。こうした社会課題に取り組むプロジェクトは、一般的にはまじめに学ぶものが多いと思いますが、「楽しむ」という形も新鮮です。志村:ソーシャル・プロジェクトには、さまざまなアプローチがあります。イソップの「北風と太陽」の北風タイプの、厳しい現実を突きつけていくアプローチもあるでしょう。一方でダイアログの場合は、太陽タイプで、楽しみながら見えない壁を壊していきます。だから、ソーシャル・エンターテインメントと呼んでいます。自分とは違う世界の人だと思っていた視覚障害者や聴覚障害者と一緒に遊ぶことによって、彼らの文化に興味がわいたり、向こう岸にいる人ではなく地続きにいる人だったと理解したりしていく。楽しみながら、主語を「私」から「私たち」と変えていく、違う文化の人も包含していくような体験になることを目指しています。「いま、ここに、私がいます」を実感する暗闇Upload 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発達ナビ編集部――異なる文化に対して、その国の人と友達になると印象が変わるという体験は、これまでにもありました。暗闇に入る前に緊張したのは、知らないから怖かった、ということもあるのでしょうね。志村:そうですね。知ることで怖さがなくなっていくのは、たとえば留学がその体験に似ていると思いますよね。知らない土地のことを知りたくて留学するわけです。でも実際に留学してみると、今度は逆に質問されることがあります。「あなたはどこから来て、あなたはどういう考え方で、その背景にあるあなたの国の文化はどういうことなのか」と。自分自身について聞かれるわけです。それと同じことが、暗闇でも起こります。50ヶ国で行われている「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の暗闇の中で、アテンドは必ず「あなたはどこですか」と質問します。すると、どの国の参加者も、多くが共通して言うセリフがあります。それは「私はここです」。ふだん私たちは「今ここにいる」と意識していないことが多いのではないでしょうか。「昨日あのとき、こうすればよかった」とか、「あと1時間したら出かけなくちゃ」とか、過去と未来に行ってしまって、「今ここ」にいないんですよね。でも、暗闇の中にいると「今ここ」しかなくて、過去も未来もありません。それは「本当の自分はここにいます」という、とても本質的なことでしょう。これを今読まれている方が、「あなたは誰ですか」と聞かれたとき、「発達障害のある子どもを育てる親です」という言い方もあるかもしれませんが、それは「あなたは誰ですか」という問いとは本来関係ないことなのです。たとえば「視覚障害者の山田さん」と言うと、「視覚障害者の」という枕詞がついた時点でその人に対する見方にバイアスがかかります。本質的な山田さんは単なる山田さんで、その山田さんの一部として目を使ってないという特性もあるということ。発達障害のある子どもを育てているという一面があったとしても、それがその人の人生の中核ではありませんよね。そういう「今ここにいる私」というものを、暗闇では体験することになるのです。―「ADHDのある○○さんのお母さん」ではなくて、自分自身に戻れる場所なんですね。子育てする中では、子育て優先で自分の時間は持てない、楽しむ余裕はないと思っている保護者の方も少なくありません。でも、「私自身」として楽しいと感じることをしていていいんだよ、どうしていると私は幸せなんだっけ、ということを思い出す場所になりますね、この暗闇は。対等な関係になれるからこそできる、本質的な対話Upload By 発達ナビ編集部――なぜ、暗闇の中だと、そういう本質的なことがスッと入ってくるのでしょうか。志村:それは情報を引き算しているからなんです。ふだん、学んだり楽しんだりするときは、情報を足し、掛け合わせて盛り込んでしまうのが、暗闇では情報がそぎ落とされる。日本文化は、引き算のじょうずな文化だと思っています。たとえば、俳句のように。言葉を短く、五七五の中に凝縮しますよね。本質的に、どこに心が動いたかという表現が、得意なのではないでしょうか。ハイネッケは、ラジオ局で目の見えないジャーナリストとともに働くことになったときに、ダイアログ・イン・ザ・ダークの原点を考えつきました。仕事が終わって部屋を出る前に電気を消すと、日常生活で目を使う人は右往左往して出口を探すけれど、目の見えないジャーナリストはスタスタ帰っていく。助けるべき存在だと思っていた人が、部屋の灯りが消えただけで、自分を導いてくれる人になるという瞬間だったそうです。漆黒の暗闇をつくると、助ける側と助けられる側の立場が入れ替わるというだけではありません。視覚障害者も、私たちも、同じように目を使わないのです。そこで対等になります。対話は、対等な関係でないとできません。ダイアログでは、その対等になれる空間をつくっているのです。その空間があるからこそ、本質的なところに入っていきやすいのではないかとも思います。子どもたちのダイアログ体験を、未来の社会が変わる力にUpload By 発達ナビ編集部――ところで、2022年はどんな活動を展開していくのでしょうか。志村:今、「こども5000人たいけん!」プロジェクトを進めています。海外のダイアログは、国が子どもたちの学校教育の一環として展開しているところが多いのですが、日本ではまだです。小学校4年生ぐらいになると、人と違うところがかっこ悪く感じるようになることが多いでしょう。また、違うところがある子どもをいじめたりしてしまうこともある。そうした時期に、ダイアログを経験してもらいたいと願っています。そこで、まず佐賀県がふるさと納税を使い、2,000人ほどの県内の子どもたちに、学校教育として取り入れてくれました。そのときの子どもたちへのアンケートでは、ダイアログの体験後に自己肯定感が上がるということが分かりました。「あなたの希望はいつか叶うと思うか」、「自分に満足しているか」といった質問の回答が、体験後にはポジティブな方向に変化していました。ただ、こうした結果があっても、全国の学校で実施するに至るには時間がかかります。私たちは昨年クラウドファンディングを実施しましたが、そのときに、子どもたち5,000人に無料体験してもらうということを、リターンにしました。「こども5,000人たいけん!」によって起こる、10年後の未来の社会をみなさんがイメージして支援してくださいました。このプロジェクトは昨年から徐々に始まっていますが、今年5,000人に達成させたいと思っています。Upload By 発達ナビ編集部――それは楽しみですね。こうした取り組みに、コロナ禍の影響もありましたか?志村:コロナによって、人と人との距離感が変わりましたよね。見えない壁は、厚くなったとも思っていました。ところが、(一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ )代表理事の志村季世恵は、「マスクをしている恋人同士がマスク越しでキスをしているのを見たの。それって、3年前にはなかった風景じゃない?」と言ったんです。相手のことを思うからこそマスクを外さない姿。たしかに愛の伝え方は、すごく変わりました。病院でもこれまでは、愛する人の手をにぎって最期のときを過ごしたのが、ガラス越しになったりモニター越しになったりしています。でも、伝えたいことは同じ。「愛している」「ありがとう」といったシンプルなことで変わらないはずなんです。コロナによって愛の「伝え方」が変わったことを、ダイアログで再認識してもらえたらと、2月14日まで「LOVE イン・サイレンス」、「LOVE イン・ザ・ダーク」を開催しています。――気持ちの伝え方の変化、たしかにありますね。そして、たくさんの変化が、この約2年の間にありました。志村:ヨーロッパの13世紀にペスト菌やスペイン風邪がはやり、最悪の事態に陥ったあと、14世紀には人間性復興、ルネッサンスが起こったように、ここからまた新しい芽が出るはずだと信じています。コロナで1回リセットされたあと、立ち上がっていくのは、健常者だけでもないし、さまざまな障害のある人だけでもない、男性だけでも女性だけでもない。イメージで言うと、城壁のようにさまざまな形と大きさの石が重なり合い、お互いに摩擦を起こしながらも繋がり、しなやかでありつつ強靭になっていく。そんなイメージが、まさに多様性、ダイバーシティではないかと考えています。これまでとは、方程式が変わった気がするんですね。――今までなら、学校に行って学ぶ、会社に行って働くのがあたりまえだったから、障害のある人は通学・通勤だけでも大変でした。それがリモートが可能になったら、誰でも家で学べるし、働ける。働きやすさ、暮らしやすさが見直されて、みんなが力を合わせていくような社会構造に変わっていくことが望まれていますね。志村:障害のある人は、何らかの状態に適合しないということでもあります。でも今は、すべての人が学校や会社に通えないとか旅行できないとか、全員が適合できていない状態。今は全員がボーナブル、脆弱性を持っています。だから、社会が変わることによって自分がハッピーになると考えるのではなく、社会に内在している自分が変わることで、周りが変わって社会が変わるということを考えたいですよね。ダイバーシティについて考えるとき、外側から見るのではなく、自分も含まれているということを忘れずにいたいと思っています。Upload By 発達ナビ編集部文/関川香織撮影/鈴木江実子言葉の壁を超えて、人はもっと自由になる。純度 100%の真っ暗闇の中で、見ること以外の感覚を使い、驚きに満ちた発見をしていくエンターテイメント。体験を案内するのは、普段から目をつかわない視覚障害者のアテンドです。視覚以外の感覚を広げ、新しい感性を使い、チームとなった方々とさまざまなシーンを体験します。1988年、ドイツの哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案によって生まれ、これまで世界 50ヶ国以上、800万人以上が体験。日本では 1999年に初開催し、これまで 23万人以上が体験しました。現在は東京・竹芝のダイアログ・ミュージアム「対話の森」で体験が可能です。※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティのサイトに遷移します1962年生まれ。関西学院大学商学部卒。コンサルティングファームフェロー等を経て1999年からダイアログ・イン・ザ・ダークの日本開催を主宰。1993年日本経済新聞の記事で「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」と出会う。感銘を受け発案者ハイネッケに手紙を書き日本開催の承諾を得る。2020年8月、東京・竹芝「アトレ竹芝」内にダイアログ・ミュージアム「対話の森」をオープン。著書に『暗闇から世界が変わる ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンの挑戦 』(講談社現代新書)
2022年01月29日AAAの宇野実彩子が、本日1月5日に配信リリースした新曲「SKY」のMusic Videoを公開した。「SKY」は新年の始まりの空に似合う爽やかな曲調に、宇野の優しくて柔らかい歌声がマッチした聴き心地の良い楽曲。モデルの“めるる”こと生見愛瑠が出演している「アイリスオーヤマカラーマスクシリーズ」や「住宅情報館」のCMソングに起用されている。宇野実彩子「SKY」MVなおLINE MUSICでは同曲のリリースを記念して、直筆サイン入りジャケットサイズステッカーが当たるプレゼントキャンペーンを実施中だ。■LINE MUSIC キャンペーン詳細:<リリース情報>宇野実彩子「SKY」Now On Sale宇野実彩子「SKY」ジャケット配信リンク:<ツアー情報>宇野実彩子『UNO MISAKO Live Tour -All AppreciAte-』4月8日(金) 東京・Zepp HanedaOPEN 18:00 / START 19:004月9日(土) 東京・Zepp HanedaOPEN 15:00 / START 16:004月14日(木) 大阪・Zepp Osaka BaysideOPEN 18:00 / START 19:004月15日(金) 大阪・Zepp Osaka BaysideOPEN 18:00 / START 19:004月25日(月) 愛知・Zepp NagoyaOPEN 18:00 / START 19:004月26日(火) 愛知・Zepp NagoyaOPEN 18:00 / START 19:005月4日(水・祝) 北海道・Zepp SapporoOPEN 17:00 / START 18:005月5日(木・祝) 北海道・Zepp SapporoOPEN 15:00 / START 16:005月10日(火) 東京・Zepp DiverCityOPEN 18:00 / START 19:005月11日(水) 東京・Zepp DiverCityOPEN 18:00 / START 19:005月24日(火) 神奈川・KT Zepp YokohamaOPEN 18:00 / START 19:005月25日(水) 神奈川・KT Zepp YokohamaOPEN 18:00 / START 19:006月3日(金) 大阪・Zepp NambaOPEN 18:00 / START 19:006月4日(土) 大阪・Zepp NambaOPEN 15:00 / START 16:006月16日(木) 福岡・Zepp FukuokaOPEN 18:00 / START 19:006月17日(金) 福岡・Zepp FukuokaOPEN 18:00 / START 19:006月23日(木) 愛知・Zepp NagoyaOPEN 18:00 / START 19:006月24日(金) 愛知・Zepp NagoyaOPEN 18:00 / START 19:00※開場・開演時間は変更になる可能性がございます。※3歳以上有料。3歳未満のお子様はひざ上鑑賞の場合のみ入場無料。(ただし、お席が必要な場合は有料となります。)【チケット料金】■1階全席指定席:12,000円(税込)※スペシャルプレゼント付き※入場時に別途、ドリンク代が必要となります※スペシャルプレゼントの内容は後日発表させていただきます■2階全席指定席:9,900円(税込)※入場時に別途、ドリンク代が必要となります。関連リンク宇野実彩子 official websiteチャンネル『MISAKO UNO OFFICIAL』オフィシャルサロン『MISAKO UNO Inc.』宇野実彩子 Instagram宇野実彩子 Twitter宇野実彩子 TikTok
2022年01月05日小林聡美主演、平山秀幸監督作品『ツユクサ』が2022年ゴールデンウィークに公開されることが決定した。それに伴い、場面写真も公開されている。本作は『愛を乞うひと』で人間の愛憎を真っ向から描いた平山秀幸監督がオリジナル脚本を映画化したもの。主演は『かもめ食堂』や『めがね』でその自然体な演技に女性たちから絶大な支持を得た小林聡美を迎える。隕石が人間に当たる確率は1億分の1。そのありえない出来事に遭遇した主人公・五十嵐芙美に訪れる小さな奇跡の物語をさわやかに描き切る。今日を明るく元気に、つつましく生きる人たちに贈る、ありふれた日常から明日への「希望」を見つける大人のおとぎ話のような物語だ。主人公の芙美は、港のある小さな町で気の良い仲間たちとおひとり様ながらも健やかな日々を送っていた。しかしある夜、どういうわけか車の運転中に隕石にぶつかるというありえない出来事に遭遇。その日を境に芙美はうんと歳の離れた小さな親友・航平(斎藤汰鷹)とのたわいもない時間や、この田舎町に越してきた気になる男性・篠田吾郎(松重豊)との運命的な出会いを通じ、生きていく中でのささやかな幸せを見つけていく。場面写真では、緑あふれる小さな町の漁港で、晴れ晴れとした表情で大きく両手を開いてジャンプしている芙美の姿が描かれている。懸命に生きる彼女の今、そして年齢に関係なく明日の幸せに向かって一歩を踏み出そうとする芙美の姿から誰しも勇気付けられることだろう。この物語のキーパーソン的な役柄でキャスティングされた松重豊の参加はもちろん、映画界を牽引するスタッフ陣が贈る、日常に溢れたどこにでもある小さくて大きな奇跡の物語に期待したい。<平山秀幸監督・コメント>とにかく明るい物語を作りたいと、その想いでこの作品を作りました。『ツユクサ』は、日本の田舎のどこにでもある物語。観て頂くそれぞれの方に、自由に映画の世界を感じて頂きたいと思います。ゆっくりと、是非劇場で、ご覧ください。『ツユクサ』2022年GW公開
2021年12月24日味噌汁や冷奴など、ちょっとしたアクセントとして使える長ねぎ。具材としてだけでなく、みじん切りにして香味を引き立たせることもできる名脇役です。とはいえ、みじん切りって面倒臭いですよね…。そんな時は、こんな方法はいかがでしょうか。皆さんご存知とは思いますがネギの半分くらいまで斜めに切れ込みをいれ、反対側にも入れてから、端から切ると即みじん切りになります。 pic.twitter.com/a4f7hmsQHF — シューフ (@shuerff) October 10, 2021 シューフさん(@shuerff)さんがTwitterにアップしたのが、こちらのみじん切り方法。シューフさんは毎週日曜日の夜に副菜を作り置きしているパート主婦で、作り置き料理を公開しています。そんなシューフさんが発見したのが、こちらのみじん切りの情報だといいます。料理家やYouTuberが発信しているというこの切り方は、ねぎに斜めに切り込みを入れて、端から切るというもの。簡単にみじん切りの完成です。この投稿には6万件以上の『いいね』がつき、1万件以上リツイートされました。また、簡単な切り方に感動する声も寄せられました。・えー!知らない!!縦に細くに切り込み入れてた。やってみよっと!・知らなかったですよ〜!これからこれにする!中には、早速この切り方を試して動画をアップしている人も。・早速納豆に入れて食べてみる。納豆にもぴったり!長ねぎをみじん切りする時は、試してみてくださいね。[文・構成/grape編集部]
2021年10月31日宇野実彩子(AAA)が、新プロジェクト「All AppreciAte project」に関する5大ニュースをサプライズ発表した。新曲配信やライブパッケージリリースのほか、来春には2ndアルバムのリリースと4thソロツアーが開催される。<「All AppreciAte project」5大ニュース>1. 11月30日、新曲「All AppreciAte」配信リリース2. 12月29日、LIVE DVD & Blu-ray『UNO MISAKO Live Tour 2021 "Sweet Hug" 』リリース3. 2022年春、2nd Album『All AppreciAte』リリース4. 2022年4月~、4thソロツアー『UNO MISAKO Live Tour -All AppreciAte-』開催5. 近日公開、YouTube「All AppreciAte Project History」「All AppreciAte project」ロゴ「All AppreciAte project」とは、「AAAメンバーのみんな、AAAを応援してくれるファンの皆さん、AAAを支えてくれるスタッフの皆さん」といったAAAのすべてに、「Attack All Around」と共に、「All(すべての人へ) AppreciAte(感謝)」を贈り届けるプロジェクトとなっている。■宇野実彩子 コメント(Instagramより抜粋)2022年に向けて、「All AppreciAte project」のテーマとなる感謝の気持ちをより多くの人に伝えたいという気持ちを持って、まだまだ走り続けます!今も皆様に喜んでもらえるように、色んなものを試行錯誤しながら、制作活動に勤しんでいますが、リリースされるその時まで、ぜーんぶ楽しみにしていてください。めいっぱいの感謝を胸に皆様に楽しんでいただける作品にしてみせます。お楽しみに。■「All AppreciAte project」5大発表詳細関連リンクYouTubeチャンネル『MISAKO UNO OFFICIAL』オフィシャルサロン『MISAKO UNO Inc.』宇野実彩子 Instagram宇野実彩子 Twitter宇野実彩子 TikTok
2021年10月30日来年のベルリン国際映画祭の審査員長に、M・ナイト・シャマランが決まった。ホラーを得意とするハリウッドの監督がヨーロッパの映画祭の審査員長に選ばれるのは、珍しいこと。しかし、映画祭事務所とシャマランは、インディーズ出身で独自の作品を作り続けてきた彼がこの役目を務めるのはふさわしいと考えているようだ。来年のベルリン映画祭は、2月10日から20日にかけて開催される。シャマランの最近作は、この夏公開された『オールド』。次回作は2023年公開予定の『Knock at the Cabin』。文=猿渡由紀
2021年10月20日江口のりこ主演の新木曜劇場「SUPER RICH」に、古田新太が電子書籍企業の独特なキャラの編集長役で出演することが分かった。本作は、幸せのカタチ=“スーパーリッチ”を追い求めるキャリアウーマン・氷河衛(江口さん)の波瀾万丈な半生を描く完全オリジナルドラマ。木曜劇場11年ぶりの登場となる古田さんが演じるのは、衛の会社「スリースターブックス」の電子書籍編集長・碇健二。最大のミッションは、「スリースターブックス」のオリジナル作品でヒットを出すこと。仕事に没頭するあまり周りが見えなくなることもあるが、ひょうひょうとした性格で、淡々と仕事をこなす碇。感情的な衛の無理難題をのらりくらりと交わしながらも、最高の職場環境を与えてくれた衛への恩義は忘れておらず、2人は特別な絆で繋がっている。また、若者の面倒を見ることも多い碇。春野優(赤楚衛二)や宮村空(町田啓太)、田中リリカ(志田未来)らインターンたちとのかけ合いにも注目だ。撮影に入ったという古田さんは「周りが若くてキラキラした役者さんばかりで戸惑っております。この間のりちゃん(江口のりこ)と一緒のシーンがあり、ホッとしました。今後はのりちゃんとのシーンも増えそうなので、楽しみにしております」とコメントしている。「SUPER RICH」は10月、毎週木曜日22時~フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年09月10日追分のニュー・ノルディック・キュイジーヌ軽井沢は追分の別荘地に昨年オープンした【Naz】。レストランは北欧風の建物で、中に入ると木のテーブルがひとつあり、お洒落なバーカウンターがあります。今夜はわれわれ一組のための席です。シェフが挨拶に出てきて、飲み物が注がれます。なんだか友人の別荘ディナーに招かれたような感じです。鈴木シェフが迎えてくれたテーブルから明るさの残る外を見るまずはスロベニアのスプマンテにあわせてトウモロコシの菓子に雲丹を乗っけたものを一口でいただきます。トウモロコシの甘さと雲丹の塩味が爽やかです。次に素麺です。発酵きゅうりとそのソースがかかっていて昆布の香りがします。それが出汁の風味と重なりキャビアとほどよくからみあいます。素麺は富山の大門の手延べでのど越しが気持ちいい。汗が引いて落ち着きました。外はまだ明るく、木々の緑が見え、北欧にでもいる気分になります。信州サーモンと自分で育てる鮎シェフがサーモンをテーブルに持ってきて見せてくれます。これが信州サーモンといわれるもので、ニジマスとブラウントラウトの掛け合わせ。海のない長野県の八千穂漁場が苦労して作り上げたものです。「信州サーモンは水がきれいなので臭みがなく身がしまっています。これは2日塩漬けにしたものを12日寝かせてたもので、40から42度で1時間半火入れします。皮の部分と中身をご用意します」そうシェフが解説してくれました。合わせるワインはこれもスロベニアのオレンジ「パラスコス・ノット」。ピノ・グリージョでつくる優しい味わいのものですが、冷やすと酸が立って味覚が尖る感じがします。色合いも信州サーモンの美しいピンク色によく合います。小皿に乗せられた信州サーモンの皮は香ばしく、炭火の上に昆布や金柑やディルの香りも纏っています。メインの皿には発酵した蕪で覆われた信州サーモンの身。発酵したトマトジュースにザクロの香りを移したスープとイチジクの香りのオイル、エルダーフラワーの蕾の酢漬けが乗せてあります。信州サーモンは口に入れた瞬間、むっちりとした食感があり、それが次第に口の中で蕩けるように広がっていきます。発酵食材の纏まり感が素晴らしく、それぞれが上手に引き立てあっている感じが素晴らしい。前半の爽やかなピークです。これは軽井沢の空気感のなせる業でもあるのでしょうか。東京でこの感覚はなかなか味わえない気がします。白ワインが来ました。次の料理に合わせてと、エミリア・ロマーニャの「ぺリスフォン」は、海鮮料理にもよく合うアルバーニ。野菜です、と持ってこられたのはズッキーニの皿でした。絞ったズッキーニのジュレのうえにアイス、それに焼いたズッキーニは乾燥させてからリンゴのジュースでもどしてあるのだとか。パリに【アルページュ】という野菜の美味しい有名レストランがありますが、そこを思い出すような可憐な美しさと美味しさとテクスチャーの面白み。ひとつの食材からここまでの顔を引き出すシェフのセンスの良さに関心しました。そして鮎です。どう料理するのだろうと思っていたら春巻きになって出てきました。「鮎、生簀で飼ってるんですよ」シェフは笑いながら言います。「稚魚もらってきて自分で飼ってるんです。それ使ってます。万願寺や肝をいれて巻いて揚げてみました。すいかのソースでどうぞ」。ワインはエミリア・ロマーニャのサンジョベーゼです。夏の気分になります。食材の可能性、シェフのセンス次はリゾット。佐久産の五郎兵衛米といわれるもので甘く粘り気があるので、リゾットにするのも面白い。リゾットは春の名残かアスパラソバージュとクルマエビで、ワインはスロベニアのソービニオン・ブラン。「僕はここが地元ですが、改めてここの食材の豊かさに感動しています。いろんな可能性を試してみたい」とシェフは語ります。けっこう酔いも回ってきたころ、藁の上に乗っかった牛肉の塊が運ばれてきました。「ダボス牧場の短黒和牛です。無農薬で栄養価の高い牧草と発酵飼料を食べて育った健康で質の良い赤身肉だから肉の味が濃く旨味も強いです」とシェフ。干し草の香りのする柔らかなサーロインは、歯触りが優しく、噛むにつれて味わいが深まる美味しい牛肉です。ダボスの肉にはこれを合わせてほしいと、地元は千曲川ファンキーシャトーのカベルネ・フランを合わせます。彼の地元愛の分かるペアリングで、カベルネ・フランの上質な舌触りがサーロインを引き立てていきます。そしてもうひとつ、今度はマトンです。発酵ブルーベリーと黒ニンニクを纏っていて真っ黒です。これも臭みがまったくなく、脂身がとても美味しい。「羊を苦手な女性でも喜んでくれました」とシェフ。これにはスロベニアのピノ・ノワールを合わせました。発酵食品とスパイスや花々の芳香は、食欲を衰えさせません。ワインもまた。「最後に僕が毎朝手打ちで作るパスタを少しだけいかがですか」との誘いは断れません。締めパスタにはローズマリーが練りこまれています。短黒和牛と香味野菜のラグーの香りがまた胃を開きます。2種類の地元の肉をいただいて、そのソースでパスタをいただく。いい感じの流れです。そして、デザートはカシスのアイスクリーム。火照った口を優しく沈めてくれます。結構いただいたわりには重さを感じない、ちょうど信州の水の流れのような爽やかな料理だと思いました。イタリアやデンマークの【noma】【kadeau】での修行経験があるとはいえ、シェフはまだ26歳という若さ。これからの進化がとても楽しみです。地元食材の可能性と、なによりシェフのセンス、クリエイティビティに大いに期待したいところ。テーブルで最後のお茶をいただきながら、シェフのやんちゃだったころの話を聞いていたら、サービスで立っていた人が実はシェフのお母様であると知り、その若さにもういちど驚いてしまいました。レストラン ナズ【エリア】軽井沢【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】8000円 ~ 9999円【ディナー平均予算】20000円 ~ 29999円
2021年07月28日『新聞記者』藤井道人が総監督を務める「ABEMA」オリジナルシリーズドラマ「箱庭のレミング」の最終話放送後より、吉谷彩子主演の新エピソード「Killer News」が「ABEMAプレミアム」にて独占配信されることになった。ドラマ「箱庭のレミング」は、SNSの魅力に囚われた若者たちの“心の闇”や“恐怖”を、圧倒的緊張感で描き出すミステリー作品。第43回日本アカデミー賞6部門を受賞した『新聞記者』をはじめ、2021年に公開した『ヤクザと家族 The Family』で注目を集める藤井監督による総指揮のもと山口健人、川島直人、下田彦太らが、過剰な承認欲求、間違った正義感、ネットストーキングといったSNSの普及により生み出された現代ならではの社会問題をテーマにしたオムニバス形式の4部作。7月8日(木)の最終話放送後に配信する新エピソードでは、“過激なネットニュース”がきっかけで事件に発展していく「Killer News」が登場する。今作では、ネットメディア「BUZZLIKE」でライターとして働き、「私刑サイト」事件や拉致YouTuber事件のネタでPV数を稼ぐ敏腕ライター・上原役を、CMやドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」「江戸モアゼル~令和で恋、いたしんす。~」などに出演する吉谷彩子が演じる。ある日、上司から同僚の天海(大野いと)が追いかけている取材案件のフォローに入るように言われるが、普段のゴシップ記事とは違う、社会的なネタが“正義ごっこ”に見えてしまい複雑な思いを抱く。そんな中、天海に記事の事実誤認を指摘された上原は、はぐらかしながら否定をし、天海からの忠告にも聞く耳を持たなくなり…。過激なネットニュースがきっかけで、事件へと発展していくスリラー。ほかに吉村界人、久保田かずのぶ(とろサーモン)、岡部たかしらが出演する。ABEMAオリジナルドラマ「箱庭のレミング」新エピソード「Killer News」は<前編>7月8日(木)22時45分~、<後編>7月15日(木)22時~「ABEMAプレミアム」にて配信。ABEMAオリジナルドラマ「箱庭のレミング」(全4話)はABEMA SPECIALチャンネルにて配信中。(text:cinemacafe.net)
2021年07月08日日本コンテンツの再発見と深堀り海外旅行ができなくなっているいま、国内のいいものを再発見したり深堀りしたりする傾向が多くみられます。それは3月末に発表になった「アジアのベストレストラン」の結果にも現れていました。今回発表になった100位のなかに、和歌山のアイーダや京都のチェンチがランクインしていたことからも、多くの方々が日本の地方の素晴らしいレストランに積極的に訪れていたことが伺えます。「アジアのベストレストラン」発表会場でお会いしたチェンチの坂本健シェフも、地方再発見の喜びを語っていました。ほどなく京都でランチをとる機会があったので、迷わずチェンチを訪問することにしました。お店は平安神宮のすぐ脇にあって、神宮の赤い大鳥居が春の青空に映えていました。古民家を改造したというお店は、スタッフの手作りになる煉瓦などをうまくインテリアに取り込み、伝統を現代に生かす京都の魅力を感じさせる空間です。地下に下るような作りになっているのですが、地下を掘ることで天井を高くし、圧迫感を感じないようになっています。席に案内され、カモミールベースのハーブティーをいただきながら、ティーペアリングでランチをいただくことにしました。スパークリング・ティーからのスタートです。渋みの少ないかぶせ茶を炭酸で割ったものですが、爽やかでシャンパーニュをいただく気分になれます。美しいペルシュウから熊のがんもどきまで最初はペルシュウがきれいに並んだお皿でした。日本で唯一のパルマハム職人といわれる多田昌豊さんの24か月熟成もの。脇に自家製のブッラータにこしあぶら入りのジャガイモのピューレが添えられています。透きとおるほどに薄くスライスされたペルシュウは口の中で儚く溶け、薫り高い余韻を残します。それにこしあぶらの苦みが春の淡い感じをうまく出しています。フォカッチャをオリーブオイルに浸して一つまみすると、イタリアの春の味の輪郭が現れてきました。ホタルイカが来ました。山菜とホタルイカのサラダ上に棒状の春巻きが乗っかっています。春巻きのなかにもホタルイカが行者ニンニクやエゴマなどと入っています。サラダのドレッシングは発酵米とペルシュウ、米麹からつくられているもので、春の海を感じるホタルイカにほどよい酸味を与え、これも爽やかな一皿です。熱湯で入れてからキンと冷やしたキンモクセイ香る凍頂烏龍茶が添えられます。次のお皿はグジです。京都や大阪ではアマダイのことをそう呼びます。若狭湾で獲れるそれは高級魚として珍重されてきたもので、ほのかな甘みがあります。そのグジを焚き上げ、熟成キャベツの発酵ソースでいただきます。仕上げにテーブルでかけられたのはグジのスープにホエーが入ったもので、これもじつに爽やかに上品なグジの甘みを引き立ててくれます。合わせたのはジャスミンティー。水出しのもので、このお茶の華やかさが、グジの繊細かつ深い味わいにうまく寄り添ってくれます。がんもどきが出てきました。珍しいなと思っていただくと、深い味わいのミンチが入っています。熊のミンチだそうで、それとタケノコをがんもどき風に仕立てたとか。このころの京都のタケノコといえば大枝塚原産の風味豊かなものが有名ですが、チェンチもそれを使い、塩と水でシンプルに炊き上げているそうです。がんもどきの上には糠漬けにしたタケノコも乗っかっていて、それが食感の面白さと味に深みを与えています。タケノコスープに木の芽のか香りがすばらしい。京料理の趣のなかに現れる野趣溢れる熊肉のミンチ。ペアリングは岩茶でした。岩山の隙間に生えるといわれるもので、青茶(烏龍茶)の中でもひときわ深みのあるものです。うまみもしっかりあって、タケノコの甘みを引き立ててくれます。京都というテロワールそしてコーヒーが出てきました。京都をベースにしているKURASUのエチオピアを浅めに焙煎したもので、これも華やかな香りと落ち着いた風味があって、和みます。そんななか出てきたのは今帰仁(なきじんそん)アグー。アグーとは沖縄の在来豚のことですが、この今帰仁村のアグーは中でも最も純度の高い生粋の黒豚と言われています。力強いが繊細で味わい深い豚肉です。優しく焼かれた豚肉とその香り高い脂が、カルダモンやウコンや島唐辛子といたやんばる感満載のスパイスを纏い、島胡椒フレーバーが全体を覆っています。それを自家製デュカの乗ったアスパラとともにいただきます。最後になって京都からいきなり沖縄にトリップする感じが面白く、でも通底する味は京都の春を感じる酸っぱさ、若々しさ。これがコーヒーによく合うのです。最後にタケノコのリングイネが出てきました。タケノコとアサリ、三つ葉のシンプルなパスタと、優しいやぶきた茶の組み合わせで、京都に戻って整う感じ。デザートのお茶はと訊かれたので、抹茶をお願いしました。デザートは、アーモンド風味のケーキの上にクリームチーズ、黄金柑を乗せたもの。もう一つはイチゴのクレープのジェラート乗せ。抹茶に添えられた菓子は、チェンチという名前の揚げ菓子で、イタリアの祭りで見つけたものだとか。チェンチとはフィレンツェの方言で「素朴な」とか「古き良きもの」と言った意味だそうで、食事の最後にちょっと添えられるメッセージにもなっているようでした。食材の魅力を引き出すために、水と塩だけで炊くといった日本料理のシンプルな技が結構重要と言う坂本シェフ。チェンチは京都というテロワールに忠実なイタリアンだと思いました。坂本シェフがかつて料理長を務めていた「イルギオットーネ」は、京都のイタリアンを代表するお店ですが、イルギオットーネの笹島オーナーシェフは「イタリアに京都という州があれば」というコンセプトで一世を風靡しました。そのころの話を笹島シェフからお聞きしたことがありますが、食材の魅力を最大限引き出す方法として京料理、日本料理の技法を生かし、日本の食材でいかにイタリアを表現するかを苦心されたとか。チェンチの料理をいただきながら、そんな話が思い出されました。cenci【エリア】岡崎/平安神宮/南禅寺【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】8000円【ディナー平均予算】20000円【アクセス】神宮丸太町駅 徒歩12分
2021年05月20日御殿場まで足を延ばして小林圭さんは、パリでアジア人初のミシュラン3つ星シェフとして話題になりましたが、その小林さんと和菓子屋「とらや」がタッグを組んだ店が御殿場にできるということで、オープン日のランチに伺いました。その名もメゾンケイ【Maison KEI】。小林シェフと「とらや」の関係は、「とらや」パリ店に勤務していた現社長との出会いから始まったそうで、気鋭のフレンチシェフと伝統の和菓子店との出会いから10年の時を経て、今の形が出来上がったといいます。御殿場なので、都内からちょっと足を延ばすだけで、パリの郊外気分を味わえる気がして、車を走らせました。1時間半ほどのドライブの後、目の前に雪を抱いた雄大な富士山をながめながら小林シェフの料理をいただいた一日は素敵な体験になりました。「一刻も早くコロナが落ち着いてほしいです。僕はまたパリにもどって自分のレストランを開けなければなりませんが、またすぐ帰国します。ぜひこの空間で料理を楽しんでください」。そう言って小林シェフは、こちらでシェフをつとめる佐藤さんを紹介してくれました。佐藤シェフはパリで小林シェフのもとで働いていた人です。場所も料理も素晴らしかったので、今度は花見のころに伺おうとその場で予約。今度は飲みたかったので電車でくることにしました。調べてみると、新宿からふじさん3号という特急に乗ると、12時24分に御殿場駅に着きます。そこからタクシーに乗れば10分ほどで【Maison KEI】。なので、3月終わりの空いている日の12時40分にランチを予約しました。アペリティフは電車の中でさて桜の時期がやってきて、それも今年は開花が早く、3月末はちょうど満開。電車に冷えたシャンパンを持ち込み車窓の桜を肴にアペリティフとします。長閑な日で、電車もガラガラ、ハーフのボトルがなくなったころに富士山が見え、御殿場着です。富士山の大きさに改めて驚きながら、予定通りに【Maison KEI】に到着。お店のまわりの桜も満開です。「とらや」とはゆかりの深い内藤廣さん建築のこのメゾンは、さながら郊外の美術館の風情で、ダイニングルームには光があふれています。目の前に富士山を眺められるように席が配置されていて、運がよければ絶景のなかでのランチとなります。ランチは4皿(Decouverte出会い)と6皿(Voyage旅)のコースに分かれていて、6皿をいただくことにします。場所と料理を考えたら、値段はとてもリーズナブルで、それぞれ3,500円、6,800円。メインで出てくる鶏料理をLYB豚に変えたら1,400円、和牛に変えたら3,200円が加算されますが、お酒をペアリングでいただいても1人1万円するかしないか。カジュアルラインとはいえ、ミシュラン3つ星シェフが創造する料理をこの環境でこの値段でいただけるなんて、予約が取れないのも頷けますね。富士を見ながら優雅なランチ富士の水で喉を潤し、軽くシャンパンをいただいているとグジェールが出てきます。チーズはコンテで24か月熟成されたものとか。コンテ好きにはたまらないふくよかさ。それとマッシュルームのスープには地元のハムが味の深みを与えているようで、シャンパンが一気になくなります。そして早くも【Maison KEI】のシグネチャーサラダ『ジャルダン・ドゥ・レギューム・クロッカン(庭園風季節のサラダ)』の登場。ここでは静岡の野菜中心に構成されており、レモンの泡に数種類のソースが実に美しく、テーブルで黒オリーブのグランブルがかけられます。混ぜて食べるのですが、味と彩りと食感のハーモニーの素晴らしさは、この一皿のためだけにここを訪れてもいいと思わせるほどのものだと思います。いきなりメインが来てやられてしまった感じ。次のアスパラに合わせてくださいと余市のケルナーが注がれました。アスパラはヨーロッパでは春を告げる野菜です。今回は炭火焼にしたものにうるいのソテーが添えられ、アンチョビ入りのヨーグルトソースでいただきます。うるいは日本の春を代表する野菜。早春の苦みを感じる爽やかな日仏コラボの一皿です。そして魚料理が出てきました。金目鯛のうろこ焼きです。外はパリパリ、中はしっとりの定番に、アラの出汁で取ったエスニックなソースが添えられています。普段魚はサスエ前田魚店からの仕入れで、駿河湾のものを使っているそうで、食材の対応も細かく丁寧に行われているようです。霞んだかと思えばまた現れる目の前の富士山は、まだまだ雪に覆われていますが、のどかな風景の中にちらほら見える桜が彩を添え、幸せな眠気が訪れます。メインは鶏の胸肉です。通常のコースで出されるもので鶏胸肉の塩麹付けを低温調理したもの。葱とわさびが添えられ、テーブルで塩麹のソースをかけていただきます。胸肉は雑味を感じない柔らかで綺麗な食感で、お米で育てられた鶏だとか。赤ワインは長野のメルローを合わせてもらいました。季節ごとに楽しみたい景色とお皿まだまだ食べられそうでしたが、デザートの時間になりました。ヴァシュランです。実に「とらや」とのコラボらしい作品で、イチゴと白みそのアイスを使い、あんことフランボワーズの羊羹が入っていて、あんこのソースがテーブルでかけられます。崩しながらいただくのですが、渋いお茶があってもいいかと思うような和菓子感が残りました。初日に来たときは確か白かったメレンゲが今回は桜色。季節が変わったんですね。実は私も35年ほど前にパリに住んでいたことがあり、そのころパリの「とらや」の方にお世話になった記憶があります。それがふとよみがえってきました。日本を代表する老舗和菓子店は、かなり昔からフランスとの交流に力を入れてきていたのです。そんな長い歴史のなかから今回、日本人初の3つ星シェフとコラボして素敵なひとつの形が生まれたということでしょうか。いろんな可能性を感じました。夜はまた違う顔を見せるのでしょう。ゴルフや温泉帰りに来るのもいいと思います。私は富士を眺めて飲みたいから、次も昼の予約を入れてきました。季節ごとに変わる窓の外の風景とお皿を楽しみたい。ちょっとした別荘気分ですね。春の日の豊かな郊外の風景です。
2021年04月22日