幼稚園の先生であり2児のママであるちりさんが、わが子に虐待しそうになって悩んだ実体験をマンガで紹介します。妹のとんちゃんが生まれると、長女のうーちゃんはちりさんに甘えるようになりました。夜眠るとき、ちりさんに「座ってトントンして」と言うのです。「上の子を優先した方がよい」と聞いていたちりさんは、うーちゃんのリクエストに応えて、座ってトントンし続けました。しかし、次第に疲弊していきました。そしてある日の夜、とうとうちりさんは爆発してしまったのです……。まさか自分がこんなことするなんて… 下の子の授乳もあって、疲れて毎日寝不足だったちりさん。 「横になりたい」「なんでママじゃなきゃダメなの」「パパだっていいじゃん」「寝ながらトントンだっていいじゃん」 そんな思いがふつふつ湧き上がってきました。 そして、イライラの限界に達してしまい、 「わかったよ! 座ってトントンすればいいんでしょ!」 と、力任せにトントンしてしまいました。 大好きな娘のうーちゃんが、いつも我慢してくれているのを知っているのに、眠気、疲れ、苛立ちでどうしようもなくなってしまったのです。 虐待の報道を見ては、「かわいいわが子にありえない」「考えられない」そう思っていたちりさん。 自分がこんなことをしてしまう日がくるとは思ってもみませんでした。 ◇◇◇ SNSではちりさんの投稿に「うちも似た状況です」「上の子優先て難しいですよね」とママたちから共感の声が。下の子を寝かしつけたら上の子が起こしてしまったり、上の子は言葉で要求してきたりして、イライラしてしまうというママが多いようです。そして、「怒って後悔している」、「行政に相談した」などのコメントも。みなさんは子どもへのイライラが爆発してしまいそうなとき、どのように対応していますか? ▼児童相談所全国共通ダイヤル育児や子育てに悩んだときなどの相談窓口です。全国共通ダイヤル「189」に電話をかけると、発信した電話の市内局番等から当該地域を特定し、管轄する児童相談所に電話が転送されます。子どもが虐待されているかもと思ったとき、自分の子育てがつらくて子どもにあたってしまうときなどに、専門家に相談することができます。電話番号:189(いちはやく) 著者:マンガ家・イラストレーター ちり2児のママ。幼稚園の先生をしていますが、育児に悩んでいます。
2022年10月22日幼稚園の先生であり2児のママであるちりさんが、わが子に虐待しそうになって悩んだ実体験をマンガで紹介します。下の子が生まれると、上の子はちりさんに甘えるようになりました。上の子を優先した方がよいと聞いていたちりさんは、上の子に寄り添い続けました。しかし、次第に疲弊してきます。 そしてある晩‥…。 「上の子優先にしたほうがいい」周りからそう言われて… 妹のとんちゃんが生まれると、うーちゃんはママに甘えるようになりました。 「上の子を優先した方がいい」 この言葉をこれでもかというくらい聞いていたちりさんは、その言葉のとおり、うーちゃんを優先にして過ごしました。 だんだん落ち着いてきたうーちゃんでしたが、夜だけは不安定になってしまいます。 そして、とんちゃんが2カ月になったころ、強いこだわりが出てきました。それは、 「ママが座ってトントンして」 というものでした。 ちりさんは、日中はとんちゃんの授乳や抱っこで、我慢をさせていると思い、寝る前の「座ってトントン」を心がけました。しかし、ちりさんは産後、まだ体が回復しきっていません。夜中の授乳もあり、座ってトントンがしんどくなってきました。 「横になってもいいかな?」 と聞いても 「だめ! すわってトントン!」 と、うーちゃんは譲りません。 仕方なくちりさんは座ったままトントンを続けました。 そしてある晩、溜まっていたものが爆発してしまったのです……。 ◇◇◇ 子どもの甘えに対応してあげたいと思っていても、状況によってはママたちも疲れてしまいますよね。布団で座ってトントンしていたら、横になりたくなるのもうなずけます。それでも、日中我慢させているからと、ちりさんは頑張っていました。みなさんだったらこういうときは、お子さんにどんな風に対応しますか? 著者:マンガ家・イラストレーター ちり2児のママ。幼稚園の先生をしていますが、育児に悩んでいます。
2022年10月21日俳優のアンソニー・ラップが、14歳の時にケヴィン・スペイシーから性的暴行を受けたと主張し4000万ドルの損害賠償を求めた民事訴訟で敗訴した。アンソニーはツイッターで「敗訴」という結果には触れずに、「私の事件について、陪審員団の前で審理してもらえる機会をいただけたことに感謝します。陪審員のみなさま、ありがとうございました」とまずは陪審員に対して感謝の意を表した。「この訴訟は、あらゆる形の性的暴行に対して立ち上がるという大きなムーブメントの一環であり、そこに常に光を当てるということが重要でした。私は、私たちがいかなる性暴力から解放された世界で生活し、働けるよう、声を上げ続けていくと誓います。性暴力のサバイバーたちが、自身の経験を語り、説明責任のために戦い続けることを切に願います」とつづった。この投稿に対し、ファンから「あなたはとても勇敢だった」「残念な結果ではあるが、あなたの勇気に敬意を払います」などのコメントが寄せられている。一方ケヴィン側は、代理人のジェニファー・ケラー氏が「スペイシー氏は、国民が公平な陪審員による裁判を受けられる権利を持つ国に住んでいることを感謝しています。彼らはうわさやSNSではなく、証拠に基づいて決断を下します」とコメントしている。(賀来比呂美)
2022年10月21日虐待のある家庭で育った夫と過去の記憶と向き合う決心をしたものの、過去に虐待していた義父や認知症を患う義母との関わり方などさまざまな葛藤を抱えていたときのお話。待望の子どもが生まれ、日常的に虐待がある環境で育った夫とこれから幸せな時間を築いていきたいと願うものの、過去に虐待していた義父に子どもを触れられることに嫌悪感を抱いてしまうチャト子さん。過去の過ちを悔いていることを祈るものの……!? 過去の過ちを悔い改めていてほしい… 「過去に虐待をしていた義父にわが子を触れられたくない……」という気持ちと、「過去の過ちを悔いているかもしれない」という気持ちの狭間で揺れ動くチャト子さん。そんなとき、夫から「もっと子どもに会わせてやったら?」と提案されます。 思うことは多々あるものの、高齢の義父母を想い、自分から歩み寄る努力をしようと決心。しかし、「本当の家族のように……」という義父の言葉に、つい本音が漏れそうになって……。 みなさんなら、どのように折り合いをつけたらいいと思いますか? 著者:マンガ家・イラストレーター チャト子2人の子どもを育てるアラフォー主婦。元フリーデザイナー・飲食店経営(火災に遭い休業)。リアルでは人に話せないような実体験などを漫画のネタにして昇華しています。
2022年10月18日『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』のキャリー・フクナガ監督が、複数の女性から「不適切な性的誘惑」を告発された。きっかけは、女性が中絶する権利を認めた「ロー対ウェイド事件」の判決を覆すようなことを示唆する最高裁判所の草稿が、今月初めに流出したこと。この報道を受け、フクナガがインスタグラムのストーリーで「女性の権利を支持する」という姿勢を見せたのだ。これに過去の“被害者”たちが憤慨。声を上げたのだった。※以下には性暴力被害に関する記述がございます。ご注意ください。1人目は俳優でスケーターのラシェル・ヴィンバーグ(23、「ベティ/キッチン・スケーター」)。「この男の正体を暴くまであと少しだ。こいつは文字通り危険で最悪な人間。『私は女性を大切にします』とか言う。勝手に言ってろ。女のことなんてどうでもいいくせに」とフクナガを批判。2人はCMの仕事で出会った。フクナガは20歳以上の年の差を利用してラシェルが18歳になった直後から、恋愛関係になるよう圧力をかけたという。数年後に「完全に親密な関係」となり、ラシェルが21歳のときに彼から別れを告げられたとのこと。ラシェルはセラピーに通うようになり、PTSDとの診断を受けたと語っている。ラシェルに続いてフクナガによる被害を語ったのは、双子の俳優ハンナ&ケイリン・ローシュだ。ドラマシリーズ「マニアック」の現場で当時20歳のときにフクナガと出会った2人は、3年にわたってフクナガに追いかけられたという。2人の家まで押しかけてきたり、3人での性行為に誘ったり、「すべての当事者がOKなら近親相姦も受け入れられる」といった発言もしていたそうだ。(Hiromi Kaku)■関連作品:Bond 25(仮題) 2020年2月14日世界公開007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 2021年10年1月より全国にて公開© Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.All Rights Reserved.
2022年05月11日園長先生から「虐待疑惑の通報があった」と言われたゆうこ。「何かの間違いです!」と否定すると、園長先生は「わかってますよ」と理解してくれました。話が終わり部屋から出ると、そこにはママ友軍団が待ち構えていて……。ボスママまさえを始めとしたママ友軍団に囲まれたゆうこ。「心配したんだよ。一体どうしたの? 何かあった?」と矢継ぎ早に質問され、正直に答えるか迷った末……。変に勘繰られるのも嫌だし、仕方ないか… 「他の人には言わないでね。実は誤解で虐待通報されて……」 ボスママ・まさえさんは「災難だったね。そのご近所さんも暇なのねえ」と言ってくれましたが、ゆうこは「気を付けるよ」としか言えませんでした。 なぜなら……まさえさんたちのことを人として信用できないから。娘のために一緒にいるだけ。 「信頼できる友だちなら、素直に相談できたのかな?」 ママ友たちとの関係に疲れ切ってしまったゆうこ。次のクラス替えでは、先生に相談してママ友軍団の子どもたちと同じクラスにならないよう相談したほうがいい? と頭によぎります。 でも娘は、年中になってもまさえさんの娘、さつきちゃんと一緒のクラスがいいと言っている……。 「私……バカだ」「親の都合で子どもの世界を壊そうとするなんて……」 思い直したゆうこは、子どもの世界を壊さないためにも、なるべくママ友たちに深入りしないで付き合っていくしかないと決意します。 それから数日後、ボスママ・まさえさん宅にて持ち寄りランチ会をすることに。 「もう少しでクラス替えだわね。またみんなで同じクラスだといいね」「もしクラスが違っても今まで通り付き合いしようよ。子ども同士も仲良いしさ」 ゆうこは表面では同調しつつも「それはイヤだ! 早く別のクラスになって距離置きたいよ……」と思ってしまいます。 それなりに和やかに進んでいたランチ会ですが、超絶空気の読めないさえちゃんが微妙な発言をしてしまい、ボスママ・まさえさんの口撃が始まってしまいました。 「ゆりちゃん(さえちゃんの娘)の意地悪落ち着いてよかったね。もうほかの子の持ち物隠したりしてないんでしょ?」 まさえさんは過去の言われたくない事件を持ち出します。 気まずくなったさえちゃんが席を外した途端、その事件を知らなかったとし子さんに詳細を話すまさえさん。 ただでさえ気の進まなかったランチが、もっと楽しくないものになってしまったのです。 ママ友関係はあくまで大人の事情であり、子どもたちの世界を優先するためにも我慢するべき? と悩むことは多いかもしれません。皆さんだったら、どう対応しますか? 著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2022年05月07日先週、2人の女性から過去に性的暴行を受けたと告発されたクリス・ノース(「セックス・アンド・ザ・シティ」のミスター・ビッグ役)。17日(現地時間)、新たに3人目の女性(30)から18歳のときに受けた被害を告発され、クリスは「そんなことは起きていませんし、その女性を知りません」と主張した。さらに、女優・監督のゾーイ・リスター=ジョーンズからも、好ましくない話が暴露された。2005年、駆け出し女優だったゾーイはクリスが経営していたクラブで働いていたといい、クリスは来店すると「一貫して性的に不適切な行動をとっていた」とインスタグラムで明かしている。また、2005年に「Law & Order:犯罪心理捜査班」でクリスと共演した際は、撮影現場でクリスが「酔っぱらっていた」ともつづっている。「Insider」などによると、クリスのマネージメントを行っているエージェンシー「A3 Artists Agency」は事態を重く見た模様で、クリスを解雇。同社の代表が「クリス・ノースはもう我が社のクライアントではありません」と声明を出したという。俳優業のみならず、ほかの事業にも暗雲が。「Fox News」によると、つい最近までクリスがオーナーを務めるテキーラブランド「Ambhar」の買収に興味を示していた企業があったが手を引き、契約が決まっていれば得ることになっていた1200万ドル(約13億6000万円)を失ったという。(Hiromi Kaku)■関連作品:SEX and the CITY/セックス・アンド・ザ・シティ [海外TVドラマ]
2021年12月20日「すごく急で言い難いことですが、私は幼少期から父から虐待を受けていました」12月6日、YouTube上の動画でこう告白したのは、チャンネル登録者数34万人を誇る人気YouTuber「お料理の高校生」のねる(16)。サブチャンネルで行ったその衝撃的な告白内容が物議を醸しているのだ。「ねるさんは昨年11月から『お料理の中学生』として、YouTubeチャンネルを開設。父子家庭で育つねるさんが家族のために作る料理動画は、たちまち人気コンテンツに。高校生になってからもYouTuber活動を続けていたねるさんですが、今年9月ごろから突如としてSNSや動画の更新をストップ。10月23日にアップした動画では、『お金や数字に目を眩ませた大人たちが寄ってたかって全てをぐちゃぐちゃにして何処かへ去って行ってしまいました』と打ち明けていました」(ITジャーナリスト)現在、メインチャンネルの動画はほぼ削除され、Twitterやインスタグラムのアカウントも非公開となっている。すでに心配の声が寄せられていたなかで、冒頭のように父からの虐待をカミングアウトしたねる。本動画では“仲の良い父子家庭”を演じていたことを謝罪するとともに、父から虐待を受けた経緯について次のように語っている。「今回YouTubeを始めて収益化ができるようになり、父と喧嘩・口論になることがものすごく多くなりました。再生数が伸びていないことを理由にバスタオルを口に詰められ殴られ蹴られました」父からの暴力はさらに続いたといい、「踏ん張りもがいて、喉の奥から『やめて』と叫び、『ごめんなさい』と言い続けましたが、止まることはなく、それは長時間にわたって続きました」と告白。そして、ねるは次のように視聴者に問いかけている。「自分のどこが悪かったのか、パパを怒らせないために何かできることはなかったのか。考えても考えても私にはわかりません。バスタオルを口の中に詰めて殴ることは、普通のことなのでしょうか?私は普通がわからないので、それを教えてください」「ねるさんは『YouTubeを辞めたい』と父に伝えたそうですが、納得してもらえなかったそうです。耐えられず児童相談所にも相談したというねるさんは、現在は家を出て2カ月が経つことも明かしていました」(前出・ITジャーナリスト)概要欄には、《今は、何が正解かわからず、ただただ苦しくて怖くて、でも前に進まなければいけない状況です。耐えて耐えて頑張ります》と綴ったねる。あまりにも衝撃的な告白に《え、あんなに仲良さそうだったのに?》《物凄くショッキング》との声が上がる一方で、彼女の安全な暮らしを願う声が広がっている。《ひとまずは最悪な環境から逃げ出せて本当によかった。当面の生活のこととか不安はあるだろうけど、ねるちゃんが安心して生きていけることを願います》《無事で良かった。これに尽きる。安全に生活を送れますように》《ほんとの話なら、通報しなきゃいけないんだが。とにかく身の安全優先で気を付けてください》
2021年12月09日米フロリダ州デュバル郡で、優れた教師に贈られる「ティーチャー・オブ・ザ・イヤー」に選出された教師が、受賞した2日後に児童虐待の容疑で逮捕されたと、地元メディアのThe Florida Times-Unionなどが報じている。逮捕されたダーネル=クックマン・ミドル/ハイスクールの英語教師キャロライン・メラニー・リー(60)は、女子生徒を呼び出し、顔を殴った児童虐待の罪に問われているという。事件の発端は、デュバル郡の公立学校区(DCPS)が、Instagramにリーの「ティーチャー・オブ・ザ・イヤー」受賞を祝福するメッセージを投稿したことだと、The Florida Times-Unionは伝えている。この投稿は現在削除されているが、生徒からと見られるコメントが相次いで書き込まれていたとされる。The Florida Times-Unionによれば、投稿には彼女への賛辞ではなく、リーは授業中に「N」ワード(黒人に対する差別用語)を使っていたことや、彼女の言葉の端々にマイクロアグレッション(無意識の偏見や差別)が感じられたと指摘するコメントが書き込まれていたという。リーに殴られた被害者の女子生徒は、投稿にコメントした生徒の一人だったと、地元テレビ局のWKMGは報じている。リーに「話を聞きたい」と言われ、教室に呼び出された女子生徒は、彼女から複数回顔を殴られ、鼻から出血。校内に設置された防犯カメラ映像には、かなり怒った様子で歩くリーが教室に入り、その約4分後に女子生徒が顔を押さえながら教室から出てくる様子が収められていたのだ。前出のWKMGは、デュバル郡公立学校区の責任者ダイアナ・グリーンが「今回のような疑惑は、教育の現場では特にあってはならないものです。信頼されるべき立場にありながら子どもに危害を加える大人を、私は決して容赦しません」と強い言葉で発表した声明を紹介している。
2021年11月01日2021年9月、アメリカのフロリダ州の路上でゴミを食べていた子犬が、通りかかった親切な人によって保護されました。動物保護施設に連れて来られた時、子犬の首には鎖がきつく巻き付けられていて、食い込んだ鎖によってひどい傷を負っていたのです。メスの子犬は生後3か月ほどで、『セージ』と名付けられました。※見た人が不快に感じるおそれがある画像(傷口など)が含まれています。画像は左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by Humane Society of Tampa Bay (@humanesocietytampabay) 施設では、すぐにセージの鎖を外すための手術を行いました。セージはとても人懐っこくて、ひどい痛みに耐えているはずにもかかわらず、診察台の上で医師たちにしっぽを振っていたといいます。手術は無事に終わり、セージのケガは順調に回復。保護されてから数日後には、里親の募集が始まりました。 View this post on Instagram A post shared by Humane Society of Tampa Bay (@humanesocietytampabay) 施設のInstagramに、セージについての投稿が載せられたことで、里親希望者が続々と寄せられたのだそう。その中で厳しい審査を経て、セージの里親になったのは、犬好きで知られる映画俳優のデイヴ・バウティスタ!2匹の元保護犬と暮らしているデイヴは、セージのことを知って心を痛め、里親になりたいと申し出たのです。こうしてセージは『ペニー』という新しい名前をもらい、ハリウッドスターの家族の一員になりました。 View this post on Instagram A post shared by Super Duper Fly (@davebautista) デイヴは、Instagramに投稿した動画でペニーを腕に抱いて、こう語っています。ペニーはバウティスタ家の一員になった。これからの一生のうち、再び虐待されることは絶対にない。もうすぐペニーは、最高の子犬ライフを過ごすことになるんだ。davebautistaーより引用(和訳) View this post on Instagram A post shared by Super Duper Fly (@davebautista) また、デイヴはペニーを虐待した人物の逮捕につながる有力な情報を提供した人に5千ドル(約55万円)を出すことを約束。この件については、すでにペニーを最初に保護した施設が1500ドル(約16万円)を出すことを表明しており、容疑者の特定が急がれています。デイヴがペニーの里親に決まったことを知らせる投稿には「これ以上パーフェクトな家族はいないでしょ」「嬉しくて涙が出た」「ペニーの最高のドッグライフが始まるね」など祝福の声が殺到しています。心ない人によって、つらい経験をしてしまったペニー。これからはデイヴの家族として、たくさんの愛情を受けながら幸せな毎日が送れることでしょう![文・構成/grape編集部]
2021年10月04日中山優馬が主演、児童虐待から“いちはやく”子どもを助けることができるよう設けられた児童相談所虐待対応ダイヤルをタイトルにした映画『189(イチハチキュウ)』。この度、その公開日が12月3日(金)に決定し、予告編・ポスターが解禁された。解禁となる予告編では、児童相談所虐待対応ダイヤル“189(いちはやく)”の解説から、不条理な暴力にさらされる子どもたちの現状とともに「パパにたたかれたのはうそです」「ぜんぶじぶんでやりました。」「ごめんなさい。」という、少女のセリフが続く。虐待を受けている少女・増田星羅(太田結乃)の泣き顔と、彼女の心の痛みを代弁するかのように怒りを爆発させた児童福祉司・大河(中山優馬)の「子供に寄り添う心すらないやつが子供の命を預かるな!」と熱くまっすぐなセリフが飛び出し、「どんなことがあっても必ず守るよ」と強い決意を秘め約束するセリフが切り取られた。5年振り2度目となる映画主演・中山さんの熱演とともに、名匠・加門幾生監督の元にダイヤル“189”を広めたいと集まったキャスト陣の熱量が感じ取れる予告編となっている。併せて解禁となったポスターには、「“いちはやく”救い出すために――」のコピーとともに、現実を突きつけられたかのような面持ちの中山さんが写し出され、実在事件から着想を得て、現実から目を背けずに映像化した本作で小さな命へと手を差し伸べる希望を込めたものに。また、主題歌は、声優としての活躍のみならず、TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」Aqoursのメンバーとしても活動し、9月29日に1st Single「ハネムーン」をリリースしたばかりの降幡愛が歌う「東から西へ」(Purple One Star)。予告編にて、その優しい歌声が一部解禁されている。挿入歌は、増田典子役を演じる灯敦生の「指先のミライ」。本作のために書き下ろされた楽曲となり、近日、監督に俳優・須賀健太を迎えたミュージックビデオが公開予定となっている。『189(イチハチキュウ)』は12月3日(金)よりグランドシネマサンシャイン池袋、イオンシネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:189 2021年冬、イオンシネマほか全国にて公開予定©映画「189」製作委員会 ヴァンズピクチャーズ
2021年09月30日『子ども虐待防止のためのCBT(認知行動療法)』講師大河内美和先生(headspace:オーストラリアの青少年向けメンタルヘルスサービス)大河内美和先生は、クイーンズランド州政府保健局で勤務された経験がおありで、世界25ヵ国で導入されWHOでも効果が認定されているTriple P(前向き子育てプログラム)の認定トレーナーとしてご活躍をされていました。日時、場所日時:2021年10月16日 (土)場所:オンライン※当日、オーストラリアからZOOMにてオンラインセミナーを行います。内容・ オーストラリアにおける子どものメンタルヘルスや虐待防止に関わる事情・子ども虐待防止に効果のあるCBTプログラム・オーストラリアで、エビデンスのあるCBTプログラムをどう実施しているか(システム)・個別のセラピーで子ども虐待に関する問題をどう展開するか・通常のCBTで対応できる子ども虐待の防止の仕方認知行動療法は、子どもの心理的支援に関わる専門職としては、知っておくべき知識・技法となり、子ども虐待防止の技法としても注目されています。などの内容を、このオンラインセミナーでは含んでおります。資料はこちらのサイトで、後日1000円(チケット代と別料金)で販売しております。必要な方だけ、ご購入ください。 チケット購入はこちらから : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月11日米インディアナ州カーメルで8月2日、ベビーシッターとして働くステファニー・L・ブラッドショー(47)が10代の少年に対する性的虐待で逮捕されたと、地元ニュースサイト・CURRENTなどが報じた。少年は発語がなく、自閉症の診断を受けていた。両親はシッターに少年を預けている時、家の複数箇所に設置した防犯カメラを作動させていたとCURRENTは伝えている。両親が当初警察に提出したカメラの映像には、ブラッドショーが少年を寝かしつける時にズボンを脱ぐ様子が収められていた。しかし、脱いだ直後にカメラの存在に気付いたブラッドショーは、自分たちが映らないようにカメラの向きを変えていたという。警察が過去の映像を遡って調べると、ブラッドショーと少年が性行為に及んでいる映像が見つかり、ブラッドショーは1件のレイプ、2件の性的虐待で逮捕、起訴された。地元テレビ局WISHが報じた裁判資料には、「ブラッドショーは、被害者の少年が性的な出会いを求めていたなどと供述した」と記載されていた。またブラッドショーは、「被害者の少年に性的な感情を抱いていたわけではないが、少年に性的な出会いを経験させたかった」と供述していたという。
2021年08月06日米ニューハンプシャー州ロッキンガム郡ブレントウッドに住むイアン・ブードロー(36)が、3人の子どもに対する性的虐待の罪で有罪となり、7月14日、60年から120年の懲役刑が言い渡された。地元紙Portsmouth Heraldなどが報じている。同紙によると、同郡内で下された加重性的暴行の判決としては最も重いものだという。Portsmouth Heraldによれば、被害者の1人が虐待の事実を周囲の大人に相談したことがきっかけで、ブードローの捜査が始まったという。さらに2人が被害を訴え出たことで、ブードローは14件の加重性的暴行で起訴された。被害者のうち2人は6歳のときから虐待を受けており、それぞれ15歳と16歳になるまで続いていたとAP通信は伝えている。3人目の被害者は、9歳から13歳の期間に繰り返し暴行を受けていた。裁判は5月に開かれ、9日間の審議の結果、今回有罪の判決が下った。「イアン・ブードローは最悪の性的暴行加害者の1人です。判事が判決文の中で述べたように、この事件は州内でも最大級の加重性的暴行事件でした。この有罪判決と、長期に渡る刑期を勝ち得たことはこの事件の被害者にとって大きな前進となります」と、ライアン・オリス主席検事補はPortsmouth Herald紙にコメントしている。
2021年07月16日ブラジルで、虐待されている動物などを救う活動をしているマテウス・ライオラさん。彼は野良犬や飼い主がいない動物だけでなく、適切に世話をされていないペットたちを保護し、その活動の様子をSNSでシェアしています。1年中鎖につながれたままの犬が…マテウスさんは、「家の敷地内にいつも鎖でつながれている犬がいる」という情報を入手しました。その犬は屋外で鎖につながれたまま、寒い日も、暑い日も、雨の日も、晴れの日も、その場所で過ごしていたのです。彼は、その犬を助け出すことにします。家に着くと、住人が留守だったため、門のカギを壊して中に入りました。いきなり見知らぬ人が入って来たことで怖がらないように、慎重に犬に近付くマテウスさん。すると彼を見た犬は…感動の救出の瞬間をご覧ください。@delegado.matheuslaiolaVEJA O DESESPERO DESTA RESGATADA QUANDO ME VIU. Vida nova para ela ##fy ##fyp ##tiktok ##tiktokbrasil ##parana♬ som original - Matheus Laiolaマテウスさんを見るなり、大興奮で飛びつく犬。しっぽをブンブン振って、まるで大好きな人にやっと会えたかのような喜びぶりです。この犬は彼が自分を助けに来てくれたことが分かったのでしょう。そして犬は、彼らが鎖を切ろうとすると「早く!早く!その鎖を切って!」というように見つめていました。この動画にはTikTokだけで66万件を超える『いいね』が集まり、たくさんのコメントが寄せられています。・この犬の喜び方を見て涙が出た。・犬たちは、そこに愛があるかどうかで、いい人かどうかを判断しているよね。・このかわいそうな子を助け出してくれてありがとう。この犬の飼い主は動物を虐待したとして、調査が行われているということ。ウェブメディア『The Dodo』によると、助け出された犬は動物病院で診察を受けた後、まもなく新しい里親が決まったそうです。たとえ食事だけは与えていても、ずっと鎖につながれたまま自由に歩き回ることもできず、雨が降っても家に入れてもらえないなんて、犬にとって幸せであるはずがありません。新しい家族ができた犬が、これからは好きなだけ走り回り、たっぷりの愛情をもらって過ごせるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年07月09日■前回のあらすじ叱られて育った妻と叱られずに育った夫。生育環境の違いやその後の人生経験から、夫婦の価値観はすれ違うことに。■ママ仲間が語る子育ての“ヤバイ話”■ついに子どもを叩いてしまい…■私って虐待してるの? 『子どもを叱りつける親は失格ですか?』 アベナオミ著 小川大介(監修)(KADOKAWA)1,200円(税抜) \ この後どうなる!? /書籍「子どもを叱りつける親は失格ですか?」はこちら 子どもを大切に思っているのに自分の気持ちをコントロールできず、さらに叱った自分を責めて落ち込む日々を過ごすママ・パパのためのコミックエッセイ。読んですぐに実践し、親子で変われるヒントが満載です!
2021年06月30日2017年、アンソニー・ラップ(「スタートレック:ディスカバリー」)が14歳だった1986年にケヴィン・スペイシーから性的被害を受けたと告白した。ケヴィンはツイッターでアンソニーに対して謝罪を表明したものの、自身がゲイであることを公表し、「問題をすり替えた」として批判を浴びた。当時主演していた「ハウス・オブ・カード 野望の階段」もクビに。その後、アンソニーのみならず複数の被害者が名乗り出る騒動となり、俳優としてのキャリアが断たれていたが、4年ぶりに出演作が決まったという。(2018年に公開された『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』は、2015年に撮影を終えていた作品である)。「ABC News」によると、ケヴィンはフランコ・ネロが監督・主演を務めるイタリア映画『The Man Who Drew God』(英題)に出演決定。ネロ監督は「私の作品にケヴィンが参加してくれることになり、本当にうれしいです。彼は素晴らしい俳優ですから。早く製作に取りかかりたいです」とケヴィンが出演オファーを承諾したことを喜んでいる。ケヴィンの役柄は刑事役で、カメオ出演だという。映画は「低予算のインディーズ作品」で、ネロ監督の妻ヴァネッサ・レッドグレイヴもイギリスから撮影地のイタリアまで渡航できればカメオ出演する。ケヴィンの銀幕復帰には批判が集まっており、脚本家のシオバン・トンプソンは「ケヴィン・スペイシーと仕事をしたいと望む人は、業火で焼かれてしまえばいい」「ヴァネッサ・レッドグレイヴには本当にがっかり。彼女の政治観を尊敬していたのに」とツイート。一般人からも「どこの製作スタジオがOKを出したんだ?」「ありえない。ほかの素晴らしい俳優で仕事が必要な人はたくさんいる」「どうして私たちのほうが罰を受けなくてはならないの?」など痛烈なコメントが多数寄せられている。(Hiromi Kaku)
2021年05月24日2016年8月、ブラジルに住むシルビア・レイッサさんは、1匹のメスのハスキーと出会いました。名前はマヤ。マヤは悪質なブリーダーのもとで繰り返し出産をさせられた後、瀕死の状態で放置されていたのです。海外メディア『Bored Panda』によると、健康状態の悪化で子供が産めなくなったマヤを、ブリーダーは毒殺するつもりだったといいます。その情報を聞いたシルビアさんはブリーダーに連絡を取り、マヤを引き取りに行きました。すると、そこには目を覆いたくなるほど痛々しい姿のマヤが横たわっていたのだそう。マヤは歩くことができず、飢えから自分の尿を飲み、フンを食べていたのだとか。その姿を見たシルビアさんは、「私がこの犬に新しい一生をスタートさせてあげる」と心に決めたのです。生きる希望を持ち続けたハスキー保護された時のマヤはガリガリにやせ細り、暴力を受けていたせいで後ろ脚はマヒしていました。また重度の貧血で、腎臓と肝臓にも問題がありました。シルビアさんは最初の48時間、付きっきりでマヤの看病をしたのだそう。彼女はマヤの健康状態の悪さから、「マヤが力尽きてしまうかもしれない」と、怖くてそばを離れられなかったのです。しかしそんな心配は不要でした。マヤは決して生きることを諦めず、少しずつ回復していったのです。 この投稿をInstagramで見る Maya & Família (@maya_especial)がシェアした投稿 生まれてからずっと、一度も愛されたことがなかったマヤは、シルビアさんに対して少しおどおどしていたのだそう。しかし1年半かけて体と心の健康を取り戻した後は、車いすで歩けるほどに回復。2021年現在は、ほかの犬たちに負けない速さで車いすで全力疾走できるほど元気になりました。※動画には見た人が不快に感じるおそれがある画像(傷口など)が含まれています。ご注意ください。 この投稿をInstagramで見る Maya & Família (@maya_especial)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る Maya & Família (@maya_especial)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る Maya & Família (@maya_especial)がシェアした投稿 シルビアさんは「マヤは私の人生を変えてくれました。愛に癒せない傷はないのです!」と語っています。人間によって生死をさまようほどつらい経験をしたにもかかわらず、シルビアさんに出会って、人を信じる勇気を見せてくれたマヤ。彼女が奇跡的に回復したのは、「この犬を幸せにしたい」というシルビアさんの祈りが通じたからかもしれません。シルビアさんとマヤの、愛と喜びにあふれた生活が1日でも長く続いていくといいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年05月24日『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』でアバナシー役を演じたケヴィン・ガスリー(33)が、性的暴行で禁錮3年の実刑判決を受けた。「BBCニュース」などが報じた。事件は2017年、ケヴィンの俳優仲間スコット・リードの自宅で起きた。ケヴィンとスコットは、もともとバーで被害者女性と会う予定だった。しかし、女性がバーへ向かうタクシーの中で体調を崩したため、タクシーの運転手が「そちらまで女性を送り届けます」とスコットに電話。ケヴィンとスコットは到着した女性を部屋のベッドに寝かせ、スコットは2人を部屋に残して救急コールサービスに電話をかけにいったという。そのすきに、ケヴィンは女性に性的暴行を働いた。ケヴィンは「介抱していただけ」と罪を否定したが、女性の下着に付着していたケヴィンのDNAが決定的な証拠となり、「有罪」に。性犯罪者リストにも登録され、禁錮3年の刑が言い渡された。「Deadline」によると、ケヴィンは「IMDb」上で『ファンタスティック・ビースト』第3弾のキャストに名を連ねていたというが、現在彼の名前は見当たらない。ワーナー・ブラザースは「彼が第3弾に出演する予定は最初からなかった」と出演自体を否定しているという。(Hiromi Kaku)■関連作品:ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 2018年11月23日より全国にて公開©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.
2021年05月17日女優のエヴァン・レイチェル・ウッド(33)が、元婚約者でミュージシャンのマリリン・マンソン(52)から激しい虐待を受けていたことをInstagramで告白した。「私を虐待していた人間の名はブライアン・ワーナー。マリリン・マンソンとして知られています。彼は私が10代の頃から調教を始め、その後何年にもわたり恐ろしい虐待を加えてきました。私は洗脳され、服従するよう操られていたのです」ウッドは19歳だった’07年から、当時38歳のマンソンと交際をスタート。‘10年に婚約を発表したが、後日破局している。交際期間中、ウッドは髪の毛を黒く染めたり、メイクやファッションがゴシック寄りになったりとマンソンの影響を色濃く受けていた。それも、全てマンソンによる洗脳によるものだったのだ。告白はこう続く。「報復や誹謗中傷、脅迫を恐れて生きるのはもう終わりにします。私は、彼がこれ以上、他の人の人生を台無しにする前にこの男の危険性を暴き、この男に可能性を与えてきた数多の産業に目を覚ましてもらうためにここにいます。今後、沈黙を破るであろうたくさんの犠牲者の皆さんと共に、私はいます」2016年、ウッドは『Rolling Stone』誌のインタビューで、レイプやDVのサバイバーであることを明かし、これらの問題に焦点をあてた活動を続けてきた。’19年には、DVの時効を3年から5年に延長する法案を作成、カリフォルニア州のギャヴィン・ニューサム知事がこれに署名し、昨年1月に施行された。これまで、ウッドの加害者がマンソンであることは誰もが予想していたが、彼女は一貫して名前は伏せてきた。今回、彼女自身が勇気を持ってその名を告発したことで、音楽業界には激震が走っている。マンソンのアルバム3作を作ってきたレコード会社Loma Vista Recordingsが契約の打ち切りを発表したのだ。「エヴァン・レイチェル・ウッドと複数の女性によるマリリン・マンソンが虐待者であるとする告発を受け、Loma Vistaはマンソンの現行アルバムのプロモーションを中止します。我々は今後、マリリン・マンソンとの一切のプロジェクトから撤退します」同社のWebサイトから、マンソンの名は既に抹消されている。
2021年02月02日親などからの子どもに対する虐待に関して児童相談所が対応した件数は、2020年1月からの半年間で過去最多のペースとなっています(厚生労働省調べ)。虐待は、子どもを愛せず、憎く思っている家庭にだけ起こるものではありません。なぜ、虐待は起こってしまうのでしょうか。 虐待をしてしまう原因虐待をしてしまう原因としては主に3つに分けられます。 ・自分のイライラや不満を子どもにぶつけてしまう・子どもに対してよかれと思ってやっている・子どもに対して、全くの無関心である もう少し詳しくみていきましょう 自分のイライラや不満をぶつけてしまう場合・親自身が過去に虐待を受けていた・親自身が夫からDVを受けている・親しい友人や親戚がおらず、孤立した生活を送っており、頼れる人がいない・子どもに心理的に依存している(兄弟の世話を任ているなど)・望まない妊娠や育てにくい子どものため、子どもに対して回避感情がある・生活に多くのストレスがあるといったことが考えられます。 子どもに対してよかれと思っている場合・しつけをするために厳しい体罰を与えることが当然であると考えている・親の考える方法が最適だと思っているため、子どもが思う通りに対応しないことに納得がいかない(教育虐待など)などが考えられます。 子どもに対して全くの無関心の理由・望まない子どもである・育てにくいため、子どもに対して回避感情があるなどが考えられます。 虐待はなぜ恐ろしいのか?このように、そもそも、虐待をしようと思って子どもに対し虐待をおこなう親はあまりいません。イライラした自分の気持ちを結果的に子どもにぶつけていたり、よかれと思ってやっているしまったりしていることさえあるのです。 虐待の難しさは、自身が「虐待をしている」という認識がないまま、虐待がエスカレートし、止められないところまでいってしまう可能性があるところです。子どもが虐待で疲弊してしまうだけでなく、親自身の心身もまた疲弊し、最悪親子どちらか、または親子一緒に「死」にいたってしまうこともあります。 虐待を止めるには2020年1月からの半年間で虐待が過去最多のペースとなっていますが、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出されていた5月は、昨年より減少しているという結果がでています。「学校などからの情報提供が減り、潜在化した可能性がある」との専門家による指摘もあるようです。 つまり、虐待を止めるためには、なるべく早く第三者が気づくことが重要となります。虐待をしていることに自身で気づいたとしても、親が孤立していたり、親が隠そうとしたりすれば、第三者が気づくことはなかなか難しいのが虐待なのです。 虐待は誰にでも起こりうるという認識のもと、他人事ではなく、自分が子どもに虐待をしていないか?と自分自身に問いかけることが虐待を減らす一歩となるかもしれません。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年12月29日実の娘に性的暴行を加えたとして、準強制性交等罪に問われた50歳の父親。19年3月の一審で名古屋地裁岡崎支部は無罪としたが、最高裁では一転有罪となり懲役10年が確定したと11月6日に報じられた。性暴力の根絶を訴えるフラワー・デモのキッカケにもなった通称“岡崎事件”。ここで事件の概要を改めて見てみよう。被害女性のAさんは実父と実母、弟3人との6人暮らし。もともと父親はAさんに暴力をふるっていたが、母親は黙って見ているかむしろ加担していたという。「性的な行為を父親が始めたのは、Aさんが中学二年生のころ。Aさんが寝ていると父親は彼女の陰部や胸を触ったり、口腔性交を行ったりするように。その年の冬頃から性交を行うようになったそうです。抵抗しても言うことを聞かず、彼女が高校を卒業するまでこうした行為は週に1~2回行われたといいます」(全国紙記者)高校を卒業したのち、両親の反対を押し切って専門学校に入学したAさん。学費は父親が払うこととなり、Aさんはアルバイト代から月4万ずつ返済するようになった。「Aさんは『専門学校の学費を支払ってやっている』などと父親に言われ、そのことを負い目に感じていました。そうして抵抗が弱まったことで、父親との性行為の頻度が週に3~4回と増えたそうです。勇気を振り絞り友人や弟に相談し警察を勧められても、『弟が犯罪者の息子になってしまう』と思い断念。2年生のころには、学校も休みがちに。一時、性暴力に激しく抵抗したこともあったそうです。しかしこめかみのあたりを数回殴られ、背中を足の裏で踏みつけられ、『金(授業料)を取るだけとって何もしないじゃないか』と父親は言い捨てたといいます」(前出・全国紙記者)17年8月には会社の会議室で、そして同年9月にはラブホテルで父親はAさんと性交した。そのことをAさんが豊田市役所に相談したことで、やっと事件が公になった。父親側は「性交は同意の上だった」などと主張したが、裁判所はこうした主張をすべて退けた。しかし――。「裁判では父親がAさんを精神的に支配していたと結論付けられたのですが、そのいっぽうで『性交を拒めないほどの暴力は受けていなかった』『両親の反対を押し切って専門学校に入学できるほどだった』などとの理由で『抵抗できないほどの精神状態に陥っていたとは判断できない』としました」(前出・全国紙記者)そして一審で、実父に無罪判決が下ったのだ。Aさんと同じように父親から性虐待を受けていた宮本ゆかりさんは19年7月、本誌取材に応じてくれた。そこで岡崎事件の一審判決を疑問視し、こう語っていた。「幼いころから性虐待を受けていたら『抵抗してもムダ』という気持ちになるんです。しかも、彼女には2人の弟がいた。父の性虐待が世間に知られて仕事を失ったら、弟たちが生活できなくなると心配していたといいます。なぜ、そういう被害者の心理が理解できないのでしょうか」「被害を誰かに打ち明けたときに、『抵抗できたはず』『どうして周りに相談しなかったの?』などと言われると、<私が悪かったんだ>と、自分を責め続けてしまいます。そのことは、親から性虐待を受けたという事実以上に、被害者を苦しめます」4歳ごろ、父親に股間を舐められた宮本さん。小学生になると父親は宮本さんを海や山に連れて行っては、裸の写真を撮影したという。「父が言うことは100%正しくて、それに従わなくてはいけないような家庭でした」「父は、私が言うことを聞かないと、『お前の育て方が悪い』と言って、すぐに母を怒鳴るんです。だから母は、泣きじゃくる私のお尻を自分も泣きながらたたいたり、火を消してまだ熱いマッチ棒を、私の手に押し付けたりしたこともあります」そして5年生のときに父親は眠っているゆかりさんの下腹部を触り、体を舐めまわした。「当時は、まだ小学生ですから、その行為が何を意味するのかわかりません。でも、『絶対、お母さんには言うな』って言われて。すごく嫌だったけど、従っていれば、いつもは怖い父が優しかった。私は、父に自分を差し出すことで、居場所を確保していたんです」6年生のころ、父親がゆかりさんの性器をなめているシーンを母が目撃することに。母の取り乱しかたから、父親に「これは間違ったことじゃないの?」と尋ねたが「ほかの家でもよくあることだ」とゆかりさんは言われたという。しかし、中学2年生のとき保健体育の授業で男女の体の違いを学んだゆかりさんは「取り返しのつかないことをしたのかも」とパニックに。憎悪を抱き、性行為を求める父親に怒鳴った。次第に父親は諦めるようになり、約10年にわたる性虐待に終止符が打たれることとなった。それでもゆかりさんの地獄は終わらなかった。「行為の意味を知らなかったとはいえ、私がもっと早く『やめて』と言えていたら父を止められていたはず」と苛まれ、自暴自棄となった。苦しみに耐えきれず母親に相談したところ、こんな答えが。「あなたが誘ったらしいじゃない。お父さんは、あなたがかわいくって、あなたがほかの男性を誘っちゃいけないと思ったって。このことが世間にバレたら、お父さんが会社をクビになって、私たち、ご飯が食べられなくなるから黙っておくのよ」母の言葉によって死を考えるようになったゆかりさんだが、「遺体を父に見られるのも嫌」と踏みとどまった。そして高校卒業と同時に家を飛び出し、美容師の道へ。20歳で結婚をし、出産も経験した。「この子たちのために死んだらあかん」と考えたゆかりさんだが、31歳のときにうつ病となってしまう。「父の行為が頭から離れない」と母親に伝えたところ、こう返された。「そんなことがあったのね。いま、お父さんは仕事で大事なプロジェクトを抱えているから、数年待って。お父さんが退職したら、別居してあなたたちと暮らすから」ゆかりさんは、母親に何度も性虐待について明かしていた。「何も伝わってなかったのか……」と愕然としたという。のちに、うつ病でゆかりさんは休職。生活費を父親が出してくれたことで、母親には「お父さんにもいいところがあるから許してあげて」とも言われた。しかしゆかりさんは、こう考え苦しんだ。「いいところがあれば悪いことをしても許されるのだろうか」「許せない自分が悪いのか」一時は父親と別居すると告げた母親だが、結局は「いまさら分かれる気はない」との結論に。「やはり、母から愛されていない」と考えたゆかりさんは不安定になり、休日には布団をかぶって眠ることにもなった。しかしあるとき、「性虐待」という言葉を知った。そして関連する本を読み、自分に起こったことを深く理解することとなった。「父がしていたことは“性虐待”だ。拒否できなかった自分が悪いんじゃない。だから人に知られても恥ずかしくない」「子供を心身ともに傷つける“毒親”は、許さなくていい。距離をとればいい」そう気づいたことで、40年間の苦しみから吹っ切れたゆかりさん。17年、47歳のときにブログで自らの被害を公表。そして、18年には地元テレビ局の取材に応じた。そのとき実家で性虐待について話し合いの場を設けたが、「嫌なら嫌やと言ってくれたらよかったんや」と父親はあくまで2人の関係は“同意”のもとに行われたと主張。「なんであんなことになったのか考えてほしい」と訴えても、「わしには全然わからん。これからもわかることはない」と返答。母も黙ったままだった。ゆかりさんはこう語っていた。「そのとき、自分の親が情けなく思えて。もうこの親にはかかわらない。親は親、自分は自分、ってキッパリ割り切ったんです」「今は親と会うつもりはありません。親は親の人生を生きてくれると思っています」17年7月、110年ぶりに性犯罪に関する刑法が厳罰化された。しかし、課題はまだまだ山積みだ。「親などの“監護者”が18歳未満の子供に性的な行為を行うと暴行や脅迫がなくても処罰されることとなりました。ですが、親族や父母の交際相手、さらに教師やコーチなどは含まれません。そのため『範囲が狭すぎる』との指摘があります。また日本の性交同意年齢は13歳です。13歳に強制わいせつを行った加害者の罪を問うためには、暴行もしくは脅迫があったと証明しなくてはなりません」(前出・全国紙記者)さらに「抵抗できない性交」の証明が日本では難しいという。「Aさんの一審では、抵抗できないような心理状態に置かれていたかどうかが、裁判で争点となりました。ですが、裁判所は『Aさんが親の反対を押し切って専門学校に通った』などの理由で『抵抗できないほどの精神状態には陥っていなかった』としました。意に反する性行為が行われただけでは処罰の対象になりません。物理的に抵抗できない状態であったか、そして加害者がそれを認識していたかが重視されます」(法曹関係者)Aさんは今年3月、手記を発表している。性虐待を受けた当時を回想し「次第に私の感情もなくなって、まるで人形のようでした」とつづったAさんだが、こうつづっている。「昨年、性犯罪についての無罪判決が全国で相次ぎ、#MeToo(ミートゥー)運動やフラワー・デモが広がりました。それらの活動を見聞きすると、今回の私の訴えは、意味があったと思えています」「なかなか性被害は言い出しにくいけど、言葉にできた人、それに続けて『私も』『私も』と言いだせる人が出てきました。私の訴えでた苦しみも意味のある行動となったと思えています」親が有罪となっても、性虐待を受けた子供の時間は戻らない。また、心の傷が癒えるにも時間が必要となる。その苦しみを和らげるために、そしてその声を広く届けるために、当事者でなくても“できること”はあるのかもしれない。
2020年11月17日「家庭での虐待は大丈夫ですか」「コロナに罹った子供たちが、いじめに遭っていませんか」天皇皇后両陛下は心配そうなご表情で、そう問いかけられた。10月1日、小中学校の校長会会長や東京都教育委員会教育長ら4人を赤坂御所に招き、天皇陛下と雅子さまはコロナ禍の教育現場について説明を受けられたのだ。「皇后さまのご質問からは、コロナで生活が一変した子供たちに心から寄り添っていらっしゃることが伝わってきました。午後5時から1時間ほどの予定でしたが、終わったのは午後7時前でした」(東京都教育委員会事務局の担当者)これまで両陛下は、さまざまな分野の専門家から新型コロナに関するご進講を受けられてきたが、約60分間もの“大幅延長”は前例がない。今回のご説明に出席した東京都公立小学校長会会長の喜名朝博さんが、両陛下のご様子を明かす。「学校の行事が中止になり、子供たち同士の関わりやそこで育つ力を得られる機会が減っているとご説明申し上げますと、皇后さまは『運動会などが楽しかったと今でも言っています』と愛子さまのお話をしてくださり、学校行事の大切さについてよくご理解いただいていると感じました。私たちが説明しているときも、質問をされるときも、とても真剣にメモを取られている両陛下のお姿からは、ご関心の高さがうかがえました」雅子さまは今回の懇談の中で「虐待が増えていませんか」と、前出の喜名さんに質問されている。児童虐待は、雅子さまがとくに強い関心を示されてきた問題だ。《最近、国内では、子供の虐待や子供の貧困など、困難な状況に置かれている子供たちについてのニュースが増えているように感じており、胸が痛みます》’18年12月、雅子さまは誕生日に際してのお言葉で児童虐待の増加を憂慮されている。さらに翌’19年にも子供の貧困や虐待の問題に《心が痛みます》と、2年連続で言及されているのだ。厚生労働省によると、子供が親などから虐待を受けたとして児童相談所が対応する件数は年々増加の一途をたどり、今年1月からの半年間では9万8千件余りと過去最多のペース。緊急事態宣言が発令された4~5月は、昨年同期比で2%減っているが、虐待の“潜在化”という事態も危惧されている。つまり学校の休校や外出自粛に伴い、周囲の人が子供の異変に気づく機会が少なくなっているということだ。また、感染の恐れを理由に、児童相談所の職員が家庭訪問を断られるケースもあるという。コロナ禍は、児童虐待の実態把握と対策を困難にしているのだ。雅子さまは愛子さまがお生まれになってから、児童問題にいっそう力を注がれるようになり、児童養護施設を何度も訪れて、保護者がいない子や虐待された子らと交流されている。また聖路加国際病院にもたびたび足を運び、重病の子供たちを励ました。だが、コロナ禍で両陛下の施設訪問は難しい状況となっている。宮内庁関係者が言う。「陛下も雅子さまも、苦境にある子供たちに直接お会いになって激励される形がいちばん望ましいと思われているのは間違いありません。ですが新型コロナの完全な終息が見えない現状では当面、それは不可能です」4月には天皇陛下が“お手元金”から子供の貧困対策に取り組む『子供の未来応援基金』に5千万円を寄付されましたが、法律で寄付の上限が定められているため、1年に何度も行うことはできない。「雅子さまも、5月に日本赤十字社社長からのご進講でのお言葉が宮内庁HPに掲載されて以降、皇后としての公式なメッセージは発信されていません。5カ月に及ぶ“沈黙”には、雅子さま自身のもどかしい思いもおありでしょう。外出を伴う公務が難しい現在、両陛下は“新機軸”となる活動を模索されているのではないでしょうか。そんな中、今回の懇談にも今後の活動への“ヒント”があったように感じます」(前出・宮内庁関係者)今回の教育関係者らとのご面会で、休校期間中に教員が電話やパソコン、タブレット端末などで生徒と関わることで、以前よりむしろ深く話せる機会も生まれたと説明があった。天皇陛下は「コロナを経て見えてきたことをチャンスに変える発想の転換も必要ですね」と述べられたという。実は皇室でも、少しずつではあるがリモートの活用が進み始めている。この8月には両陛下が、新型コロナ流行下での水防災をテーマとした国際オンライン会議をお住まいの赤坂御所で聴講された。9月には、秋篠宮家の次女・佳子さまが、オンラインで開催された「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」の開会式に動画で手話によるメッセージを寄せられた。現場に足を運び、直接対面して思いを伝える――。天皇陛下と雅子さまが上皇ご夫妻から引き継がれた皇室のあり方も、コロナ禍の長期化でより柔軟な対応が必要となっているのだ。「雅子さまは“困難な状況にある子供、虐待を受けている子供に希望を与えたい”という強い思いを持っていらっしゃいます。施設への直接の訪問がかなわない今、リモートで励ましの言葉を届けることはできないか――。雅子さまは前例なき試みの実現に向けて、すでに動きだされているのです」(前出・宮内庁関係者)苦しい状況にある子供たちに希望の光を――。子供たちの笑顔を取り戻すため、雅子さまの“慈愛の決断”が揺らぐことはない。「女性自身」2020年10月27日号 掲載
2020年10月16日「教育虐待」という言葉を聞くことが増えました。「虐待」とありますが、子どもを叩いたり、蹴ったりするわけではありません。教育的な虐待です。今回は、「教育虐待とは?」「教育虐待に陥りやすい親」などについて考えていきましょう。「もしかして私、教育虐待をしているかも?」と、不安に感じている人に向けた “教育虐待チェックシート” もありますよ。教育虐待とは教育虐待とは、教育を理由に子どもに無理難題を押しつける心理的虐待のこと。教育虐待は、子どもに度を超えた勉強をさせる行為だけではありません。子どもが望んでいないのにもかかわらず、親が習い事を強要することなども教育虐待にあたります。教育虐待という言葉は、もともと、社会福祉法人カリヨン子どもセンター(さまざまな事情から家に帰ることができない少年少女を受け入れるシェルター)のスタッフ間で使われていた言葉で、「あの親は、教育という名のもとに虐待しているよね」といった文脈で使用されていました。「教育熱心な親の常識の範疇を超えた行為」が虐待にあたるということです。また、校則を全廃し、さまざまなメディアで話題となった、東京都世田谷区立桜丘中学校の前校長・西郷孝彦氏は、トークイベント「桜丘中学校ミライへのバトン~選びたくなる、公立学校とは?~」で、教育虐待について以下のように語っています。「教育虐待というのは、“見えない虐待” です。日本においては“教育熱心”という言葉で虐待の実態が見えなくなっているのです」(引用元:西郷孝彦・尾木直樹・吉原毅(2019),『「過干渉」をやめたら子どもは伸びる』, 小学館.)西郷氏は、明らかに行きすぎた教育であるのにもかかわらず、周囲からは「あの家庭は教育熱心だ」と称賛されるような日本の社会にも問題があると主張しています。教育虐待をする親が増え続けている『ルポ教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち』の著者である、教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏は、「程度の違いこそあっても、以前より多くの親が教育虐待をしている」と話しています。“昔の教育熱心な親” には、「東大をはじめとした高偏差値の難関大学に入学させる」という明確なゴールがありました。しかし、いまは先が見えないと言われる時代。英語やプログラミング、コミュニケーション能力など、子どもに必要とされるスキルが多すぎて、「何が正しい教育なのか?」親自身もわからなくなってきているのです。そして、自らの不安を解消するために、子どもにあれこれとやらせてしまう――。では、どのような親の行動が教育虐待にあたるのでしょうか。教育虐待の例をいくつか挙げてみます。子どもをスケジュール漬けにしている子どもの勉強スケジュールを細かく管理する友だちと遊ぶことを許さない夜遅い時間まで勉強(習い事の練習)をさせる志望校や職業など、子どもの将来を勝手に決める成績が悪いなどの理由から子どもに暴力を振るう机や壁を叩く、怒鳴るなどの行為で子どもを威嚇する子どもの自尊心を傷つけるようなことを言う最後に挙げた、「子どもの自尊心を傷つけるようなことを言う」について、もう少し掘り下げてみましょう。教育虐待にあたるのは、以下のような言葉です。「なぜ15点も間違えたんだ!」「努力が足りないから100点をとれないんじゃないか?」「なぜこんな簡単な問題が解けないの!」「〇〇中学に合格しなければ、うちの子ではありません」「最低でも〇〇大学に行きなさい」「一番になれ!」「親の言うことが聞けないならば出ていけ!」文字にするだけでも胸が痛くなる言葉です。ですが、親は子どもが憎くて言っているわけではありません。最初は、「この子のために」「将来幸せになるために」という思いだったはずです。しかし、その「この子のために」という気持ちがエスカレートすることで、「あなたのために言っているのに……なぜ親の言うことが聞けないの!」という教育虐待になってしまうのです。教育虐待をされて育った子どもは……では、教育虐待を受けて育った子どもたちは、どのように成長していくのでしょう。前出の西郷氏は、「父親が勉強に口うるさいケースは、子どもの自己肯定感も成績も低下する傾向がある」と言っています。一緒に過ごす時間が多い母親ではなく、日常的な関わりが薄い父親からの教育虐待は、子どもの自尊心をガクッと低下させるのだそう。教育虐待は、子どもたちの心の成長に大きく関わっているのです。おおたとしまさ氏は、教育虐待を受けた子どもの傾向について以下を挙げています。自分自身で「やりたいこと」を見つけられない大人になって引きこもりになってしまった万引きなどの非行に走ってしまった過食や拒食などの摂食障害になってしまったぽっきりと心が折れて立ち上がれなくなった自分の子どもにも教育虐待をしてしまった「我が子の将来のために最高の教育を!」と頑張ってきたのに、頑張っているうちに子どもの顔が見えなくなり、結果的に教育虐待によって子どもを壊してしまう――とても残念なことです。教育虐待に陥りやすい親の「7つの特徴」どうやら、教育虐待をしてしまう親にはいくつかの特徴があるようです。『教育虐待・教育ネグレクト 日本の教育システムと親が抱える問題』の著者である、青山学院大学教育人間科学部教授・古荘純一氏は、教育虐待に走りやすい親の特徴を7つ挙げています。特徴1:両親ともに高学歴で、社会的地位が高い「成績がよくて当然、できなければ問題児」という考えが強い。また、「もし我が子がいい大学に入れなかったら……」という不安があるため、子どもに高成績を望み続ける。特徴2:自分の学歴に劣等感をもっている親自身が「学歴のせいで苦労してきた」ので、子どもには同じような苦労をさせたくないと強く思っている。子どもに過度な期待をしがち。自身の満たされない思いを子どもに投影している。特徴3:キャリアを捨てて育児に専念しているやりがいのある仕事についていたが、さまざまな理由から仕事を辞めなければいけなくなってしまった親。いままで仕事にかけていたエネルギーが、子どもの教育に向かうことが多い。特徴4:子どもの成績などの責任をすべて押しつけられている「子どもの成績が悪いのは、いつも世話をしている母親が原因だ」などのプレッシャーがある家。親族や父親からの重圧が大きいので、仕方なく、我が子に教育虐待をしてしまう。特徴5:母親は教育熱心だが、父親は教育に無関心父親は教育について無関心だけど、その一方で母親は異常に教育熱心。しかし「なぜ勉強しなければいけないのか」という哲学がないことが多いため、視野が狭く、情報に踊らされてしまう。特徴6:パートナーの教育虐待行為に反論できないパートナーの教育が「明らかに教育虐待」だとわかっていても、直接反論することができない親。パートナーの考え方に洗脳されてしまっている場合もある。特徴7:親自身が「きょうだい間の成績の差」に劣等感をもっている「お兄ちゃんは算数が得意なのに」などと、きょうだいと比較されて育った親。劣等感をもったまま育っているので、つい子どもの教育に厳しくなってしまう。我が子を教育虐待してしまうのは、親自身のコンプレックスが原因です。たとえば、教育虐待をする「東大に落ちて早慶に進学した親」は、はたから見たら高学歴ですが、当人は「東大に落ちた」というコンプレックスをもち続けています。だから、子どもがどんなに頑張って勉強をしていたとしても、「お父さん(お母さん)は、もっと頑張っていた。だから、お前もいま以上に頑張れ!」などと子どもに発破をかけるのです。頑張っているのに「もっと頑張れ」と言われる――子どもにとって、教育虐待は終わりのない虐待と言えるでしょう。教育虐待をチェックする「4つの問い」「もしかしたら、私も教育虐待しているかも?」そう感じた方は、以下のチェック項目にYES・NOで答えてみてください。じっくり考えてから答えを出してくださいね。□子どもは自分とは別の人間だと思えていますか?(YES・NO)□子どもの人生は子どもが選択するものだと認められていますか?(YES・NO)□子どもの人生を自分の人生と重ね合わせていないですか?(YES・NO)□子どものこと以外の自分の人生を持っていますか?(YES・NO)おおたとしまさ氏は、上記の質問の答えについて以下のように分析しています。◆迷いながらも「自分は大丈夫だ」と思えた人→問題なし◆NOに当てはまることがあるかも……と感じた人→これから改善していけばOK◆一切の迷いなく「YES!」と答えた人→教育虐待をしているかもいっさいの迷いなく「YES!」と答えた人は、「自分の教育は絶対に正しいんだ!」と思い込んでいます。それゆえ、子どもの気持ちに目を向けることができなくなってしまうのです。おおたとしまさ氏は、「教育虐待をしている親の多くは無自覚」だと言っています。教育虐待をしていることに親自身が気づいていないというのが、教育虐待のやっかいなところなのです。教育虐待をしないために気をつけることでは、教育虐待をしないために、親はどうすればよいのでしょうか?教育虐待という言葉を世間一般に広めたとされる、元武蔵大学人文学部教授の武田信子氏によると、教育熱心な親は「子どもの幸せ」を望んでいるのに対し、教育虐待をする親は「親としての成功」を望んでいるのだそう。子どもは親の所有物ではありません。子どもの人権は尊重しなければならないのです。「子どものため」と言いながら、実際は「親としての成功のため」になっていないかどうか、日々、自分自身の言動を確認しましょう。専門家の意見を参考に「教育虐待をしないために親が気をつけること」をまとめました。親は子育て以外の趣味や仕事をもつ子どもをまわりと比較しない子どもをひとりの人間として扱う子どもの意志を尊重する子どもの成果と親の評価は別である結果ではなく「過程」をほめる子どもにぼーっとする時間を与えるおおたとしまさ氏は、正しい家庭教育なんてものはないのだから、親はもっと迷うべきだと言っています。答えが出なくても、迷い続けていいのです。教育について、ああでもないこうでもないと迷う親を見て、子どもはこう思うはずです。「お母さん、お父さんは私のことを考えてくれている、こんなに愛してくれている」と。そして、迷いながらも、「この教育に、我が子は強い興味を示して目を輝かせているか」というアンテナを立て続けてください。子どもをしっかり見ていれば、教育虐待にはならないはずですよ。教育虐待について書かれた本最後に、教育虐待について書かれた書籍を紹介します。このなかの1冊だけでも読んでみてください。「親としての成功」ではなく、「子どもの幸せ」を願える親になれるでしょう。◆『ルポ教育虐待』教育虐待の事例を紹介しながら、親子の問題点に切り込んでいます。「毛根を食べるようになった息子」や「社会人になってから、うつ病を発症」など衝撃的な事例も。親自身の言動を見直すきっかけになるかもしれません。◆『受験で子どもを伸ばす親、つぶす親』著者は、精神科医でもあり、受験アドバイザーでもある和田秀樹氏。子どもの成績が悪いとき、学校や塾の勉強についていけないとき、親はどうするべき?目から鱗のアドバイスばかりが詰まっています。◆『教育虐待・教育ネグレクト』豊富な事例とともに、教育虐待を受けた子どもの心理が丁寧に説明されています。「発達障害だと決めつける親」「野球練習ばかりさせる親」など、勉強以外の教育虐待についても書かれています。***教育虐待は子どもの心に深い傷を負わせてしまいます。子どもの人生は子ども自身が決める!もし子どもが「決めた道」で失敗したとしても、自分で立ち上がり、また目標を見つけて頑張ることができるように、親は見守り続けることが大切です。親も子どもと一緒に “迷いながら” 成長していきましょう!そうすれば、教育虐待など絶対にしないはずですよ。(参考)おおたとしまさ(2019),『ルポ教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち』, ディスカヴァー・トゥエンティワン.西郷孝彦・尾木直樹・吉原毅(2019),『「過干渉」をやめたら子どもは伸びる』, 小学館.古荘純一・磯崎 祐介(2015),『教育虐待・教育ネグレクト 日本の教育システムと親が抱える問題』, 光文社.STUDY HACKERこどもまなび☆ラボ|「教育虐待」のやっかいな実態。今の子どもには“決定的に足りない”時間があるSTUDY HACKERこどもまなび☆ラボ|教育虐待をする親とその学歴。その教育、本当に子どものためですか?STUDY HACKERこどもまなび☆ラボ|教育虐待は教育という大義名分のもとで行う人権侵害。でも親の多くは無自覚であるSTUDY HACKERこどもまなび☆ラボ|心が折れて立ち上がれなくなってしまう、自信家なのに自己肯定感が低い人note|教育虐待(Educational Maltreatment)VERYオフィシャルサイト|そのひと言が“教育虐待”!?専門家に聞く“教育熱心”との違いとは?弁護士ドットコムニュース|耳元で「東大に行け」と怒鳴り続け、「医者になれ」と娘を暴行…弁護士が見た「教育虐待」エスカレートする親たち
2020年08月05日過去に入居者が亡くなった物件などは『事故物件』と呼ばれ、実際の相場よりも安く貸し出されています。そうした事故物件につきものなのが、心霊現象。もちろん、偶然や勘違いのひと言で片付けることもできますが、事故物件にまつわる心霊体験は後を絶ちません。これは、そんな事故物件から離れられずにいる幽霊と、そこに引っ越してきた少女のお話。悲しくもラストに温かな涙が流れる、爽(@sou_3634)さんの漫画『幽霊と幼女の話』をご紹介します。『幽霊と幼女の話』ひどい虐待を受けていた少女を、図らずも助けることになった幽霊。しかし、少女の母親は幽霊を怖がり、逃げ出したまま家に戻ってくることはありませんでした。突如始まった幽霊と少女の不思議な共同生活…しかし、少女はまだ幼く、ましてや生身の人間です。大人の助けをなくして生きていくことはできませんでした。命の危機に瀕している少女を目の当たりにし、幽霊がとった行動とは…そして、2人が迎えたラストとは。少女と同じ人生を歩んでいた幽霊幽霊と幼女の話 5/5 pic.twitter.com/eWciunrCFS — 爽(創作漫画描いてます) (@sou_3634) June 24, 2020 親からの虐待、学校でのいじめ、職場でのハラスメント…幽霊もまた、生前、つらい人生を歩んでいました。そしてついに、幽霊は自ら命を断っていたのです。そんな生前の自分の姿と少女を、幽霊は重ねて見ていたのかもしれません。幽霊のおかげで最悪の最期を迎えることなく、大人へと成長していった少女…そして生まれてきた娘は、黒髪が美しく、おままごとが好きな少女でした。もしかしたら、生まれてきた黒髪の少女は、あの日の幽霊の生まれ変わりなのかもしれません。つらい人生を歩んできた2人がつかんだ幸せなラスト。今度こそ、幸せな人生を送ってほしいと、漫画を読んだ多くの人が願ったはずです。爽さんのほかの作品はこちらから今回の『幽霊と幼女の話』以外にも、多くの作品を自身のTwitterで公開している爽さん。ぜひ、Twitterもご覧ください。Twitter:@sou_3634[文・構成/grape編集部]
2020年07月14日2019年6月19日に公布された改正動物愛護法の一部が、2020年6月1日に施行されました。どのような点が改正されたのでしょうか。改正された内容の中から、いくつかをご紹介します。ペットの殺傷や虐待の厳罰化、『多頭飼育崩壊』なども虐待に殺傷、虐待の罰則が厳罰化ペットなどの愛護動物に暴行を加え、殺したり傷つけたりした者に対する罰則がより厳しくなりました。・愛護動物をみだりに殺したり傷つけた者の罰則【改正前】2年以下の懲役または200万円以下の罰金【改正後】5年以下の懲役または500万円以下の罰金そのほかにも、虐待や遺棄した場合の罰則が、改正前は『罰金100万円』のみでしたが、改正後には『懲役1年または罰金100万円』となっています。『多頭飼育崩壊』など、著しく適正を欠いた密度での飼育も虐待に虐待については、詳しく内容が記されています。愛護動物に対し、みだりに、その身体に外傷が生ずるおそれのある暴行を加え、又はそのおそれのある行為をさせること、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、その健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束し、又は飼養密度が著しく適正を欠いた状態で愛護動物を飼養し若しくは保管することにより衰弱させること、自己の飼養し、又は保管する愛護動物であつて疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であつて自己の管理するものにおいて飼養し、又は保管することその他の虐待を行つた者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。動物の愛護及び管理に関する法律等の一部を改正する法律ーより引用中でも、『飼養密度が著しく適正を欠いた状態で愛護動物を飼養し若しくは保管することにより衰弱させること』の文から、多頭飼育で動物たちを衰弱させた場合も、虐待とみなされ罰せられることになったようです。また、虐待の恐れがある場合や、不適切な飼育によって近隣住民の生活環境が損なわれた場合についても改正されました。・虐待の恐れ、または不適切な飼育をする者、施設に対して【改正前】勧告や命令、任意の立ち入り検査が可能【改正後】勧告や命令に加え、指導や助言、立入検査が可能また、犬や猫の繁殖制限についても…。・犬または猫が繁殖してしまい適正に飼養できない場合【改正前】繁殖を防止するための生殖を不能にする手術そのほか措置に、努めなければならない【改正後】繁殖を防止するための生殖を不能にする手術そのほか措置に、講じなければならない『多頭飼育』し、動物を衰弱させている疑いのある人の家や施設に立入検査ができるようになりました。これにより、『多頭飼育崩壊』を防げる可能性が高くなることでしょう。虐待の疑いのある動物を診察した獣医師による通報を義務化虐待の疑いのある動物を診察した獣医師による通報についても、このように改正されています。・獣医師がみだりに傷つけられた疑いのある動物を診察した場合【改正前】通報するよう努める【改正後】遅延なく、通報しなければならない近年、ペットをいじめる様子をインターネット上に投稿する例も確認されており、相次ぐ悪質な虐待事件の早期発見と防止のための改正です。これらのほかにもさまざまな点が改正されました。気になった人は環境省のウェブサイトを確認してみてください。動物の愛護及び管理に関する法律等の一部を改正する法律改正動物愛護法について、ネットではさまざまな声があがっています。・こういう法律がなくても、ちゃんと愛情を持って飼うことが何より大事で、それが当たり前のはずなんだけどな。・やっぱり、殺傷や虐待に関する罰がまだ軽いなとも感じます。人も動物も同じだよ。ペットも家族。・まだ十分ではないけれど、大きな一歩だと思う。改正について称賛する声もある中で「まだまだ、改善してほしい点がある」という声も多く寄せられていました。これからも、動物と人間のよりよい関係を築いていくために、改善してほしい点については声をあげていきたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月02日フランスを震撼させた神父による児童への性的虐待事件を、フランス映画界のトップにして最先端に立つフランソワ・オゾン監督が描く映画『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』。この度、本作の公開日が7月17日(金)に決定し、メインビジュアルと予告編が到着した。幼少期にプレナ神父に性的虐待をされたアレクサンドル。その神父がいまも子どもたちに教えているという事実を知る…。今回到着した予告編では、性的虐待のトラウマに苦しむ男たちが告発するまでの「葛藤」、社会や家族との軋轢といった告発したことによる「代償」、そしてそれでも告発によって確かに生まれた「希望」の断片が映し出されていく。“人生をかけた告発”の重みが感じられる映像となっている。また、同時に到着したのは、プレナ神父とアレクサンドルが光の中で向き合う、「沈黙は、捨てた。」というコピーが書かれたメインビジュアル。また、何者かを見上げている少年の姿も捉えられている。『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』は7月17日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2020年05月25日第69回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した、フランソワ・オゾン監督最新作『By the Grace of God』(原題)の邦題を『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』として公開されることが決定した。■ストーリー妻と子どもたちと共にリヨンに住むアレクサンドルは、幼少期に自分を性的虐待したプレナ神父が、いまだ子どもたちに聖書を教えていることを知り、家族を守るため過去の出来事の告発を決意する。最初は関わりを拒んでいたフランソワ、長年1人で傷を抱えてきたエマニュエルら、同じく被害にあった男たちの輪が徐々に広がっていく。しかし、教会側はプレナの罪を認めつつも、責任は巧みにかわそうとする。アレクサンドルたちは信仰と告発の狭間で葛藤しながら、沈黙を破った代償――社会や家族との軋轢とも戦わなければならなかった。果たして、彼らが人生をかけた告発のゆくえは――?■衝撃の実話を描くフランソワ・オゾン監督最新作フランスではいま現在も裁判が進行中の「プレナ神父事件」。1人の勇気ある告発者から端を発した児童への性的虐待事件は、結果的に80人以上もの被害者が名乗りをあげ、プレナ神父が教区を変えながら長年にわたって信者家庭の少年たちに性的暴行を働いていたという驚くべき事実が白日の下にさらされた。フランスのみならずヨーロッパを震撼させたこの衝撃の事件に挑むのは、いまやフランス映画界のトップにして最先端に立つフランソワ・オゾン監督。何十年経ってもなお、虐待のトラウマに苦しむ男たちが告発するまでの“葛藤”と、社会や家族との軋轢など告発したことによる“代償”、それでも告発によって確かに生まれた“希望”を紡ぎ出す。主演を務めるのは、『ミステリーズ 運命のリスボン』『わたしはロランス』のメルヴィル・プポー。共演には、ドゥニ・メノーシェ、スワン・アルロー、ジョジアーヌ・バラスコ、エレーヌ・ヴァンサンらが名を連ね、人生を破壊する性的虐待という暴力の恐ろしさとそこから再生していく人間の力強さ、そしてそれを支える家族の愛が描き出される。『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』は7月、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年04月30日2018年4月、1匹の猫を家族として迎え入れた、天道グミ(@kawakimon)さん。出会いは保護猫カフェで、天道さんはその猫の人懐っこい姿を見て、引き取ることを即決したといいます。しかし、引き取った猫はほかの猫とは違う点が1つだけありました。それは、前脚が1本ないということ。これは、そんな3本脚の猫を天道さんが正式に家族に迎え入れるまでの1週間を描いた物語。天道さんによる『3本足の猫がうちの子になるまで』をご紹介します。3本足の猫がうちの子になるまで⑪ pic.twitter.com/dAipzhEOaB — 天道グミ (@kawakimon) April 23, 2020 人間の虐待により前脚を失ったにもかかわらず、猫は人間を怖がるそぶりは見せませんでした。むしろ、どこに行くにもついてきて、一緒に寝たり、お尻をさわらせてきたりと人懐っこく、そのかわいらしさに天道さんは猫への愛情が深まっていくのを感じます。そして1週間後、お試し期間を経て、正式に猫を引き取ることを決めた天道さん。猫は、以前、決心がつかず飼ってあげられなかった野良猫の名前である『あさり』にちなみ、『しじみ』と名付けられ、今も天道さんの元で元気に暮らしています。3本脚というハンデを微塵も感じさせない、しじみちゃん。それはきっと、新たな飼い主である天道さんが毎日たっぷり愛情をそそいで育てているからなのでしょう。これからは天道さんのそばで、幸せいっぱいな毎日を過ごしてほしいですね。また、2020年4月24日に発売したエッセイ漫画『3本足のしじみちゃん』でも、天道さんとしじみちゃんのエピソードを楽しむことができます。ぜひこちらもご覧ください。応援してくださる皆様のおかげで「3本足のしじみちゃん」でます本当にありがとうございます☺️書き下ろしもたくさん描きました。おうち時間のお供にしじみのかわいさを是非4月24日発売↓ #3本足のしじみちゃん — 天道グミ (@kawakimon) April 23, 2020 [文・構成/grape編集部]
2020年04月24日お笑い芸人の若井おさむ(47)が4月21日、「婦人公論.jp」で家族から虐待を受けていたと告白した。その壮絶な過去に共感する声が相次いでいる。同サイトによると若井は子供の頃、母親を中心に家族から暴力を振るわれていた。大人になったある日、父は虐待について「全部母さんに言われてやったことなんや」と発言。しかし、若井は信じられなかった。そんな父は離婚を決意した途端に自殺。葬儀で母が「心臓発作で死にました」と話したため、「母と縁を切る」と親戚に話したところ「血が繋がっているのだから」と諭された。絶望し死に場所を探しひとり旅をしたが、ひょんな事がキッカケで芸人に。そして5年前、久々に母親と再会したが、彼女が兄や再婚相手の自慢話ばかりをしたため「ホントにプツンと縁が切れた」という。若井は「こんな母親でも、殺せば僕が罪人になる。自分の人生を台無しにしてしまう」「自分の人生を、親への憎しみのために失うわけにはいかんのですよ」とも語っている。若井の告白は、芸人たちの間でも話題となっている。エハラマサヒロ(37)はTwitterで《数少ない同期芸人。僕らは昔から知ってたけどここまでセキララに話すんやと思ってビックリした。子供の生い立ちについて考えさせられる全部リアル話です》とコメント。またサンキュータツオ(43)は《親を手にかけずに済んだというのは、マジで共感するところだ》とし、《同世代の人が親を殺めたとか、逆に殺されそうだから子を殺したという話を聞くたびに、親世代の価値観の押しつけを考える》とつづっている。さらにネットでは、虐待を受けて育った人たちから共感の声がこう上がっている。《私も同じような境遇でした。私の場合は死人は出てないので、人を許すという選択に至りました。許すというか、自分で自分の気持ちを丸め込み押さえ込み蓋をして生きてます。家族ってある時から病のようなものに変わるときもあります》《私も家族と縁を切っているが、この「家族と縁を切ったからこその幸せ」を理解してくれない人が多くて困る。善意という名の興味本位で勝手に根掘り葉掘り聞いておいて、でも血が繋がった家族なんだから…とか》《若井さん同様、こういう辛い半生だったからこそ、残りはうんとうんと幸せに生きなきゃ!と思います》また《こんな壮絶な人生を背負って「親父にもぶたれたことないのに」ってセリフ言ってたのか 言葉が詰まる》《人生を失わなかったのだから、幸せに生きてほしい》と若井へのエールも上がっている。多くの人たちに見守られながら、若井はこれからを歩むことになりそうだ。
2020年04月22日