「怖がらずに、面白いものを観にいくぞ!という気持ちで来ていただけたら」と言うのは、7月19日から24日(水)に東京・三越劇場にて上演される『怪談 牡丹燈籠』に出演する北翔海莉。「役者がゲラゲラ笑って稽古をしています」と言うとおり、稽古場では「こうしたら面白いよ!」とアイデアがどんどん生まれ、つねに誰かが笑っている。【チケット情報はこちら】「“怪談”という言葉の怖さを打ち砕くくらいコメディタッチ。幽霊も出てくるけど、実は生きている人間の方が怖いということをユニークに描いています。どの時代も人間は同じ。欲があって、焼きもちをやいて、浮気をして、金に目がくらんで後先考えずに熱が入っちゃう」『怪談 牡丹燈籠』はこれまで、歌舞伎をはじめいろんなジャンルで繰り返し上演されてきた。北翔の演じるお峰は、夫の伴蔵(北村有起哉)とともに欲に目がくらんで運命を狂わせていく役。この夫婦を軸に、幽霊と浪人の悲恋や、殺人、主人への忠誠、家族の再会などさまざまに絡まり合う人間模様をコミカルに描いていく。「お峰は“負けられない!浮気をつきとめてやる!”という気持ちの強さがありながら、惚れた女の弱さもある役。伴蔵との夫婦ゲンカなど、ポンポンと掛け合いが続くのでテンポを崩したらアウトなので、ぴりっと力をいれてやらないと」。稽古場での北翔は、相手役に集中して合わせる配慮を見せながら、中心に立つときにはビシッと決める。歌舞伎の“早変り”“だんまり”なども大きな見せ場だ。「“早変り”は運動会みたいになると思う。ほぼ全員が“いつ着替えたの!?”と驚くほど変わっていて、冒頭5分くらいで汗だくになりそう(笑)」“だんまり”は暗闇のなか手探りでモノを奪い合う歌舞伎の場面のことだが、計算されたやりとりで可笑しさを演出する。稽古場では、上演台本・演出をつとめる日本舞踊藤間流宗家で歌舞伎の演出家・藤間勘十郎を筆頭に、それぞれが「そこでみんなが重なってみたらどう?」と目を輝かせながらアイデアを出す。実践してみては「じゃあこのパターンは?」「面白い!」と笑い声が響いた。「出演者には2.5次元、ミュージカル、……いろんなカラーの方がいて新しいことを教えてもらえるのは、私にとって財産です。昨年の『恐怖時代』から引き続き信頼できる方々とご一緒できるのは心強いですし、今回初めてご一緒する北村さんも素敵な方。楽しい舞台なので、あまりかしこまらずに、怖がらずに観ていただけたら嬉しいです」取材・文:河野桃子
2019年07月19日怪談専門文芸誌『幽』で連載されていた作品を中心に、書き下ろしなどを加えた8編を収録。どれもぞくっとさせられる怖いお話でもあるけれど、その恐怖の源流は、霊魂や呪詛などではなく、もっと日常に横たわっている“ふつう”のものではないか。そんな気持ちにさせられるのが、『くらやみガールズトーク』だ。女性たちが人生で感じてきた違和感。突き詰めたら、ホラーな社会でした。著者は、『わたし、定時で帰ります。』で話題の朱野帰子さん。「有名な幽霊話といえば、四谷怪談や番町皿屋敷…、女性が化けるお話が多いですよね。考えてみれば、どの時代でも虐げられてしまうのが女性。そのどろどろとした暗い思いをストレートに吐き出せば、怖い物語になると思っていました。ただ、それがジェンダーの問題とつながったことに、私もちょっと驚きました」女の子らしさや娘らしさの呪縛に囚われた女性の物語「鏡の男」や、結婚したら妻が夫の名字に変わるのが普通だと言う夫や家族、社会の価値観に苦しむ「花嫁衣装」などにそういった面が表れる。「私自身は、男女ともに就職氷河期に見舞われた世代。そもそも差別されていることで被害者のようにふるまうことにも抵抗があります。けれど、これまで疑問に思いながらも、妥協してきた部分や抑圧してきた部分が意外にあったのだな、孤独だったなという気持ちが、書きながらわき上がってきたんですね。実際、女性の方が就職、結婚、出産とライフステージの変化も、それに合わせて変わるよう強いられることも多い。それだけに澱も溜まるのかなと」だが、ヒロインたちのダークな心情がつぶさに描かれながら、各編の最後には小さな希望が灯るような読後感が本書の魅力だ。なかでも、朱野さん自身の出産体験を元に書かれた一編「獣の夜」は、主人公が人間から離れていくほどに崇高さを備えていくようで、揺さぶられる。「実際に産んで育ててみると、自分が自然の一部になって、もう死んで土に還ったみたいな、命は次に移ったみたいな感覚になったんですよね。死が悪い意味で出てくる箇所もありますが、死ぬって、一度それまでの自分を全部捨てて楽になるという変化もあると思うんです」暗闇を抱えていたっていいんだよと、がんばっている女性たちを慰撫してくれるような短編集だ。『くらやみガールズトーク』嫉妬、コンプレックス、憎悪など、自分の黒い本音をのぞき見た女性たちが、ふと気持ちを切り替える瞬間を描く。共感たっぷりの8編。KADOKAWA1400円あけの・かえるこ2009年、『マタタビ潔子の猫魂』でダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞。現在放送中のドラマ原作『わたし、定時で帰ります。』の続刊『わたし、定時で帰ります。ハイパー』も好評。※『anan』2019年5月22日号より。写真・土佐麻理子(朱野さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年05月16日「相席屋って聞いたことあるけど、行ったことはない」という女性も多いのでは?今回は、相席屋の実態についてご紹介していきます。相席屋とは?相席屋とは、見知らぬ男女が相席になってお酒やご飯を楽しめる場所です。都内には、新宿、恵比寿、銀座、赤坂など様々な場所にあり、お酒好きの女性に「タダで飲める場所」として人気を博しています。相席屋はどこも基本的には女性は無料。男性は時間ごとにお金がかかる、というシステムです。30歳女性の相席屋体験記。どんな人がいるの?次に、実際に相席屋はアリなのか、30歳女性2人の体験談をご紹介します。30歳女性の相席屋体験記ケース(1) 新宿の相席屋で年下男子に囲まれる「友達に誘われて新宿の相席屋に一回行ったことがあります。飲み放題で、お酒が無くなったら自分で注ぎにいくスタイルでした。ご飯はポテトや枝豆などのおつまみ的なものが数種類ありました。3組くらい相席したんですけど全員年下。24歳〜27歳くらいの年齢でした。24歳の子に連絡先を聞かれて、この後飲みに行こう、と言われたのですが、断りました。そもそも年上がタイプなので、有意義な時間ではなかったですね」(30歳・事務職)30歳女性の相席屋体験記ケース(2) 銀座の相席屋で男性の本音を聞く「相席屋は恵比寿と銀座に行ったことがあります。銀座の方は、料理もそこそこ美味しいですし、ドリンクもタブレットでさっと注文できたり、女性用の雑誌がたくさんおいてあったりして、居心地が良い場所でした。男性は、土地柄か、年齢層はちょっと高めで、20代後半から30代後半の人が多かったと思います。明らかに既婚者の人もいました。別の席に座っている男性が、キャバクラより安い、と話しているのを聞いて、あー、そういうテンションで来ている人もいるんだ、って思いました」(30歳・イラストレーター)相席屋を利用するメリットとは?次に、相席屋を利用するメリットについてみていきましょう。相席屋を利用するメリット(1) タダで飲める相席屋は基本的には女性無料です。どれだけ飲んでもタダなので、飲むのが好き、という女性には嬉しいシステムです。相席屋を利用するメリット(2) タダでご飯が食べられる最近は、料理の美味しさに拘っている相席屋も登場しています。無料で夕食が食べられるので、貧乏学生や給料日前のOLなどにとってはメリットがあると言えそうです。相席屋を利用するメリット(3) 出会いがある、かもしれない相席屋では、1日に何組も人と出会うことができます。真剣な出会いを探している人は少ないかもしれませんが、面白い人に出会える可能性はあります。さいごに。相席屋にはカジュアルな出会いがたくさん!今回は、相席屋の実態についてご紹介していきました。今回、体験談を寄せていただいた30歳の女性2人は、「連絡先はたくさん交換したけれど、また会いたいと思えるような人はいなかった」と言います。ですが、中には、相席屋で飲み友達ができた、という人もいるでしょう。相席屋は、婚活など真剣な出会いを求めている方には不向きでも、カジュアルな出会いを探しているという方や、時間つぶしにタダでお酒を飲める場所に行きたい、という方にはメリットの多い場所のようです。
2019年04月09日猛暑が続くこの季節。風物詩となっているのは、背筋がゾクゾクするような怪談話。でも“怖い話”に登場する妖怪たちも時代とともに変化してきているよう。そこで、その生態をまとめた最新版“妖怪事典”をお届け!「都市化で街が明るくなり、暗闇を好む妖怪がすみにくくなったのではないかといわれます。いいえ、街だけが妖怪の生息地ではありません。じつはここ10年、IT機器やインターネットの闇に出没する“IT妖怪”が急増。出没場所を変え、息づいているんです」こう話すのは、昨年末に長年、個人で収集した資料を『日本現代怪異事典』(笠間書院)として出版した朝里樹さん。朝里さんは新進気鋭の妖怪伝説収集家。なんとこの本は戦後から今日まで世間を騒がせた妖怪譚1092項目を収録して話題になっている。寝苦しい宵、そんなイマドキの妖怪の世界に、あなたをご招待。■風呂場に現れる“下半身がロボット”妖怪!「おふろ坊主」【生息地】家の浴室。【目撃情報】上半身が人間、下半身がロボットという姿で、修行僧のような身なりの妖怪。ロボット型の妖怪が日本で確認されたのは、このおふろ坊主が最初。夜8時半ごろに、女性が入っている風呂場に現れ、お湯をかけてくる。いったんお湯をかけられた女性は、急にすべての欲望を失ってしまうのが特徴。食欲もなくなり、最後はミイラになってしまい、あの世に連れていかれてしまうという。【得意技】欲望を奪って、ミイラにする。【対処法】お湯をかけられる前に、下半身のロボット部分に水をかけると立ち去っていく。「浴室で女性を襲うというと生々しい。それが下半身がロボットということですこし緩和されているのかなと思います」(朝里さん)
2018年08月14日合コン屋は、スタッフがセッティングやお店の予約をしてくれるサービスです。しかし、実際に参加したことがある人のお話は市場に出ていることも少ないです。筆者は合コン屋でスタッフ(=幹事)をしながら、今の夫と出会いました。なんと、婚活パーティーや街コンには何度言ってもダメだったのに、合コン屋は第一回目にして将来の伴侶と出会うことができました。 今回は、そんな運命の出会いを合コン屋でゲットした筆者が、当時の体験を元に「どんな人が来たのか」をご紹介します。1. 合コン慣れしていない人が多かった合コン屋は、自らの力で合コンできるタイプの男性は少なかったように思います。とは言え、全くモテない雰囲気の男性もいませんでした。筆者が参加した合コンは、イケメン3人、大手企業勤務の男性1人、トーク面白い人2人、欠席1人(医者)でした。イケメン男性は、2人はコミュ障風で1人はトークが上手なもののややお姉系キャラでした。私はスタッフ兼幹事だったので、どうやって話せば良いのか悩んだものです。2. そんな私を助けてくれたのは、トークの面白い男性だった人数は6対6と大人数だったので、まとめるだけでも大変で悩んでいました。すると、様子を見た男性が一緒になって盛り上げてくれようと頑張ってくれたのです。彼は、某有名なお笑い芸人によく似た35歳の男性でした。私より、2つ年下とのことでしたが見た目は20代後半に見えました。服もオシャレで、若々しくて笑顔が素敵な男性でした。困っていた時に一緒になって助けてくれたので、次第に王子様に見えてしまったのです。3. 合コンが終わると、すぐに彼からメールが合コンが終わると、すぐに彼からメールが届きました。「合コンで、スターウォーズが見たいって言ってたから。一緒に行かない?」と誘われ、3日後にはデートで映画を見に行くことになり、その1週間後に告白されて付き合うようになりました。結婚を決意したのは、それから2ヶ月後です。以前の彼が親に会わせてくれない話をしたら、すぐに紹介してくれたんです。こうして、私達は翌年に結婚することになりました。4. 合コン屋にはどんな人が来るの?合コン屋で夫と出会った、元合コンスタッフの体験記まとめ合コン屋に来る男性は、合コンに慣れていない男性が多かった気がします。自分の力で合コンできるなら、合コン屋には頼らないのかもしれません。夫も、合コンにはほとんど参加したことがないそうです。街コンや婚活パーティーには何度参加してもダメだったし、知人のツテを辿って合コンを繰り返してもダメだった私ですが、まさかスタッフをしながら相手を見つけてしまうとは思いもしませんでした。もしかすると、仕事だと思って参加していたのが良かったのかもしれません。 他のサービスで上手くいかなかった人でも、もしかすると合コン屋では運命の相手と出会えるかもしれませんね!
2018年08月10日京都の名所計5~6ヶ所を巡りながら、そこにまつわる怪談を流すタクシーツアー「京都妖怪タクシー」が、2018年10月15日(月)まで実施される。怪談と共に巡る、恐怖の京都ツアー季節ごとに移ろいゆく美しい景色、日本の古き伝統が残る神社仏閣の数々。京都を巡る人が一番最初に思い浮かべるのは、こういった一般的なイメージなのかもしれない。けれど京都には、1,000年もの歴史を経て、現代にも伝わる恐ろしい伝説や怪談が各名所に残っているのも事実。「京都妖怪タクシー」では、そんな"訳あり"スポットを、怪談団体「百物語の館」の朗読を車内で流しながら巡回。京都の知られざる"裏の歴史物語"と共に、来場客を魔界の旅へと誘う。コースで異なる巡回スポットコースは、朝出発「Dayコース」と午後出発「Nightコース」の2タイプを用意。「Dayコース」では、この世とあの世の境と云われる「六道珍皇寺」や、平安時代の死者が蘇るという橋「一条戻り橋」に加え、様々な伝承が残る「北野天満宮」「首塚大明神」など計5ヶ所を巡回。一方「Nightコース」では、京都のミステリースポットとして名を馳せる「深泥池」や暗いトンネルを抜けて向かう「清滝」など計6ヶ所を訪れる。雰囲気をより味わいたい!という人には、夕暮れ時の「Nightコース」がおすすめ。猛暑の続く夏には、思わずヒヤッとしてしまう肝試しツアーに参加してみてはいかがだろう。【詳細】タクシーツアー「京都妖怪タクシー」期間:開催中~2018年10月15日(月)料金:普通車(4名乗り)1台20,400円/ジャンボハイヤー(9名乗り)1台24,000円※8月以降は怪談をDVDで視聴できる6名乗りの普通車(1台20,400円)を投入予定申し込み:2日前までに電話にて予約必須※各施設の駐車料金、施設利用料、拝観料、有料道路料金は別途※スタート時間は予約の際に相談■Dayコース(9:00~12:00の間で随時スタート)コース:六道珍皇寺/一条戻り橋/北野天満宮/京都大将軍商店街/首塚大明神所要時間:4時間■Nightコース(15:45~18:00の間で随時スタート)コース:六道珍皇寺/深泥池/宴の松原/一条戻り橋/清滝/生の六道 ※六道珍皇寺は15:45スタートに限り拝観可能所要時間:4時間【予約・問い合わせ先】TEL:075-681-4481(担当:小綱、古川)受付時間: 9:00~17:00
2018年07月21日手相芸人として知られる一方で、都市伝説や怪談でも注目を集める島田秀平が、7月21日(土)より単独怪談ツアー『島田秀平のお怪談巡り』を5都市で行う。公演を前に島田に意気込みを聞いた。島田秀平 単独怪談ツアー「島田秀平のお怪談巡り」チケット情報手相占いのイメージが強い島田だが、怪談や都市伝説については小学生の頃から興味があり、ネタを集めていたという。「小学校時代に担任の先生から聞いた怪談にすごく興味を持って。怖いのはもちろんなんですけど、しゃべりだけでこんなに人の心を揺さぶるのってすごくエンタテインメントだなって感銘を受けたんです。そこからはもう怪談少年で、人に会っては怪談を聞いて書きためたり、稲川淳二さんの本を読んだり、CDを聴いたり。だから数え切れないくらいのレパートリーがあるんです。今回はその中から、皆さんに喜んでいただけそうなものを厳選してお話するので、自分の怪談人生の一回目の集大成になるんじゃないかなと思います」。数あるレパートリーの中でも、さまざまなタイプの怖い話を用意。さらに写真や動画などあらゆる角度から感情を揺さぶりたいと意気込む。「幽霊の怖い話もあれば、都市伝説もありますし、人間だって怖いじゃないですか。僕自身、実は幽霊の話よりも人間の怖い話とか、都市伝説のような世の中にある不思議な話のほうが好きなんですよ。あと、テレビで話すときは割とソフトに話しているところがあるので、テレビでは話せなかった話とか、その後日談とかも話したいと思っています。来ていただいた人だけが楽しめる内容にしたいですね」。島田の地元・長野県にある善光寺の「お戒壇巡り」に掛けて付けられた“お怪談巡り”。善光寺本堂の地下にある真っ暗闇の通路を手探りで進む「お戒壇巡り」にならって、真っ暗闇の感覚を体感してほしいと語る。「本当の暗闇って、そんなに経験することがないですよね。「お戒壇巡り」で歩いていると、上下左右が分からなくなるような、変な感じになってすごく怖いんですよ。そして出口の明かりが見えた瞬間に“帰ってきた!”っていう感覚を味わえるんです。その本当の暗闇の感覚を味わってほしいので、途中、僕の声だけしか聞こえない真っ暗闇の中で、怪談を楽しんでいただく時間を作りたいなと思っています」。公演は7月21日(土)東京・新宿シアターモリエール、7月29日(日)大阪・関西テレビ なんでもアリーナ、その後、名古屋、仙台、長野を巡演。チケットは発売中。取材・文:黒石悦子
2018年07月13日四世鶴屋南北原作の『東海道四谷怪談』が3月17日より、東京・よみうり大手町ホールで上演中。同公演は砂岡事務所が手掛ける歌舞伎狂言シリーズ第2弾。花組芝居の加納幸和が脚本、劇団鹿殺しの丸尾丸一郎が演出を担当し、単なる怪談にとどまらない、人の業が絡み合う群像劇として見せている。【チケット情報はこちら】塩冶浪士の民谷伊右衛門(平野良)は、同じ浪士で義父の四谷左門に娘・お岩(田渕法明)との復縁を迫るが、伊右衛門の公金横領という過去を知る左門は復縁を許さない。一方、お岩の妹・お袖(白瀬裕大)は訳あって離れた夫・佐藤与茂七(白又敦)と、生活のために勤めた按摩宅悦(植本純米)の地獄宿で再会。しかし、お袖に横恋慕する直助権兵衛(桑野晃輔)は与茂七を、伊右衛門は左門をそれぞれ殺してしまう。親・夫を殺した仇とも知らずお岩は伊右衛門と復縁、お袖は直助と仮の夫婦となる。お岩は、産後の肥立ちが悪く、伊右衛門はそんなお岩を疎ましく思い始める。隣家の高師直家臣・伊藤喜兵衛(なだぎ武)からもらった血の道の薬を飲んだお岩はたちまち形相が変わって…という物語だ。歌舞伎に造詣が深い脚本の加納が、普通に上演すれば1日がかりになる大作のエッセンスをたった2時間に凝縮。現行では上演されることの少ない5幕目の「夢の場」を含めての劇化となる。出演者は全員男性で、女性役も男性が挑戦するほか、セリフも現代口語より原典通りの言い回しが多い。花道を多用し、ケレン味ある「戸板流し」の演出も挟むなど、歌舞伎の手法を積極的に取り入れているが、古典作品とはこれまで縁遠かった若手俳優たちが正面から本作に取り組む姿が1番の見所かもしれない。本公演は和装と洋装、ふたつのバージョンが上演されている。洋装で『東海道四谷怪談』を見てみると、独特の新鮮さがあった。『四谷怪談』と聞けば「お岩さんの幽霊が出てくるおどろおどろしくて怖い話」というイメージを持つ人も多いと思うが、当作品を通してみると、また違った印象を受けることと思う。演出の丸尾は「キャストが精一杯生きて、泣いて、怒って、死んでいく姿を観て、お客様に少しでも共感、共有してもらえたら。自分たちの責任で愛と悲しみの物語を作っていけたらいいなと思います」とコメントしている。そのほか、北村健人、今川碧海、水貴智哉、土倉有貴が出演。公演は3月25日(日)まで。取材・文:五月女菜穂
2018年03月26日夏の風物詩といえば怪談だが、いまや「怪談といえば稲川淳二」というほど、怪談トークのイメージが定着したタレントの稲川淳二が、7月9日(日)今夜の「情熱大陸」に登場。稲川さんの怪談話はなぜ多くの人の心を捉えるのか!?その秘密にカメラが迫る。元々は桑沢デザイン研究所を卒業、工業デザイナーとしても平成8年にはグットデザイン賞を受賞するなど輝かしい経歴を持つ稲川さん。80年代に「スーパージョッキー」や「オレたちひょうきん族」などの当時人気のバラエティ番組で活躍。体を張り大きなリアクションでみせる芸風が評判をよんで現在の「リアクション芸人」の元祖ともいえる立ち位置を築くと、80年代後半からは「怪談」でより注目を集めるようになる。稲川さんの「怪談」は細かな情景描写に擬音を巧みに織り交ぜ、畳み掛けるように語る独特の話術が魅力。そのテンポやしゃべりの強弱は他の追随を許さないレベルに達しており、それが現在まで根強い人気を保ち続ける理由の1つになっている。そんな稲川さんが得意の怪談と心霊写真について語る約2時間の独り舞台「稲川淳二の怪談ナイト」がいま、大好評だという。会場には若い人の姿も目立ち追っかけファンも多く、ファンレターは年間100通以上という大人気ぶり。「私のライブは現代に題材を取った気味の悪い話で会場も1,500人規模。舞台には大型のセットも組む」と語る稲川さんの怪談が多くの人を惹きつける理由はどこにあるのか?今回番組では稲川さんの「怪談」創作現場にテレビとしては初めて潜入、毎年新作を披露するため冬から春にかけて「怪談」のネタを探し求め日本各地を訪問、そうして集めた「怪談の破片」を繋ぎ合わせるべく茨城県の工房にこもってネタ作りに励む稲川さんを徹底取材。キワモノ扱いから世代を超えて日本人の心を掴むまでに成長した稲川さんの「怪談」の魅力の秘密とは!?「情熱大陸」は7月9日(日)23時25分~TBS系列にて放送。(笠緒)
2017年07月09日歌舞伎の様式美に現代的なセンスを加え、古典の新たな魅力を創造している「コクーン歌舞伎」。今回上演されるのは“お岩さん”でおなじみの『四谷怪談』。お岩と夫・伊右衛門、お岩の妹・お袖と直助の悲劇を軸に忠臣蔵のドラマが絡んでいく。「15歳で東京バレエ団に入団した時、最初に出た舞台が、忠臣蔵を題材にしたモーリス・ベジャールさん振付の『ザ・カブキ』という演目でした。それから18年を経て、退団する時に最後に踊ったのもこの作品。そもそも自分が、歌舞伎の舞台にお誘いを受けたこと自体が予想外すぎたので、思い切ってそんな縁を繋げて、エイッてお引き受けしました」バレエダンサーながら、近年は現代劇や映像でも活躍中の首藤康之さんも、さすがに歌舞伎でのオファーは驚いたそう。「稽古が始まったいまも、まだ緊張が解けない」とか。「皆さんのセリフを聞いたら圧倒されて、古典の偉大さと、そこで生きてこられた方々の力強さを実感しました。バレエもそうなんですが、古典をやりこなすには、積み重ねたものがベースにないと難しいんですね。それを皆さんの佇まいから少しでも取り入れられたらと思います」コクーン歌舞伎の演出を長年手がけてきた串田和美さんからのオファー。あえてダンサーの首藤さんを歌舞伎の舞台にキャスティングした狙いがきっとあるはず?「どうでしょう…串田さんに伺っても、なかなか手の内は明かしてくださらないので(笑)。でも、こちらが聞いてもお話しされないのは、僕に余白を与えてくださってるんだと思うんです。これまでお仕事でご一緒してきて、串田さんのお作りになる世界を信頼していますし、それを拠り所に頑張りたいと思っています」◇6月6日(月)~29日(水)渋谷・Bunkamura シアターコクーン作/四世鶴屋南北演出・美術/串田和美出演/中村獅童、中村勘九郎、中村七之助、首藤康之、笹野高史、片岡亀蔵、中村扇雀1等ベンチ席1万3500円~3等席4000円当日立見券3500円・2500円あり(すべて税込み)チケットホン松竹TEL:0570・000・489◇しゅとう・やすゆき9歳からバレエを始め15歳で東京バレエ団に入団。’04年の退団以降は、現代劇、映像へも挑戦。現在放送中のドラマ『99.9』(TBS系)にも出演。◇首藤さんが演じるのは、病に臥せる小汐田又之丞。彼への忠義一心で薬を盗んだ小平は、伊右衛門に殺され、お岩同様に亡霊となって現れる。復讐劇の鍵を握る存在だ。※『anan』2016年6月8日号より。写真・津留崎徹花インタビュー、文・望月リサ
2016年06月03日どうもこんにちは、栗生です。1歳4ヶ月になる我が家の赤子は食欲旺盛。なんでも自分でやりたいお年頃ということもあり、私の手からスプーンを奪い取って、意欲的に口に運びます。それはいいのですが、とにかくご飯粒やおかずの食べこぼしが、そこらじゅうに飛び散るのが少し面倒なことも。それが1歳児という生き物なので、まあそういうものだと諦めて、母は飯粒を拾うわけです。しかし、拾いきれなかった米粒が、気がつくとベランダや布団の上など、もうそれ圏外でしょ?というようなところにも落ちてるんですよね。先日なんて、衣替えで出してきた夏物衣料にまでこびりついてたんですよ。刺繍だかスパンコールだかのごとく、さも「元からついてましたよ~」というような顔をして。1歳児の飯粒の拡散力は半端ないな~なんて思った次第です。でも、おかしい。去年の夏、今の1歳児は0歳だったはず。離乳食も初めていない月齢です。じゃあ、どうしてここに…? と考えて凍りつきました。私の口からこぼれ落ちて、夏の間ずっと服にこびりついてた…そういうことなのかと。いや~、怖いですね~。以上、初夏のプチ怪談でした。今日のカルタ「飯粒が、いたるところに落ちている」
2016年06月01日劇団扉座の横内謙介が1992年に劇団(当時は善人会議)に書き下ろした『怪談・にせ皿屋敷』。その後、藤谷美和子、香取慎吾(SMAP)らの出演でよりショーアップされたバージョンも誕生した本作が、17年ぶりに復活する。いまや大衆演劇界に留まらないスター・早乙女太一を主演に、これが初舞台となる山本美月、ドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』でも注目された馬場徹ら実力派キャストが揃う。6月19日(木)の東京・青山劇場での初日に向け、最終仕上げの段階に入った稽古場を見学した。舞台『怪談・にせ皿屋敷』チケット情報御用金横領の悪事に手を染める“イカれた殿様”青山播磨(早乙女太一)に、大目付・岩田鉄太郎(陳内将)の捜査の手が及び、青山家家老・山岸次郎佐衛門(山崎銀之丞)や謎の協力者・園部上総之介(馬場徹)は策を練る。同じ頃、青山家の屋敷では、家宝の皿を割った女中が、同じ女中仲間のお菊(山本美月)に罪を着せていた。園部たちの策とは、御用金を隠した枯井戸で女が死に、その呪いを封じた“封印”を破れば災いが起こるという物語を仕立てること。そのウソの物語に信憑性を持たせるべく選ばれたターゲットはお菊だった……。怪談「皿屋敷」をベースにしているものの、「合コン」「ファンレター」といった台詞が混じるなど、実はコメディ色、現代色の強い作品だ。若いキャストが多く、稽古場の空気も非常に明るい。衣装合わせ中の馬場の格好を見てキャストのひとりが「カオナシだ!」と言うと、一斉に笑いが起こる。その和らいだ空気が、稽古に入ると当然ながらキュッと引き締まるのだが、特にその飛躍が激しいのが早乙女太一。山本らと直前まで雑談を交わし、22歳の普通の若者らしい姿を見せていたのが嘘のように、存在感と凄みが加わる。その早乙女との共演も多い馬場は、今回受けの役回りで抑えた演技が多いが、アスリートのごときストイックな雰囲気が役にぴったり。彼らと対峙する岩田を内面から湧き上がる熱さで演じる陳内将は、どこか狂気を宿したような目が印象的だった。ヒロインの山本美月も、お菊のピュアさと健気さを魅力的に表現して、パワフルな男性陣に立ち向かう。笑い満載のこの作品が、播磨とお菊との切ないラストシーンで見事、美しいラブストーリーに結実する。見学中、一瞬ピリッとする場面が。播磨に刀を向ける手下役に早乙女が、「そこいつもタイミングが合ってない。それじゃ台詞と効果音がかぶっちゃうでしょ?」と、口調は穏やかながら厳しいダメ出し。若き座長の確固たる美意識と芸への厳しさが垣間見られ、場の空気が一気に引き締まる。作品全体もオンオフを巧みに切り替え、金に囚われた人間たちのドラマをしっかりと観せてくれるはずだ。公演は6月19日(木)から23日(月)まで東京・青山劇場にて。チケット発売中。取材・文武田吏都
2014年06月13日橋本治作、蜷川幸雄演出による“騒音歌舞伎(ロックミュージカル)”『ボクの四谷怪談』が9月17日に東京・シアターコクーンにて開幕した。橋本が36年前に勢いのままに書き上げて封印していた怪作を、蜷川が恐るべき嗅覚で発掘し、上演を実現。鶴屋南北作『東海道四谷怪談』の確かな枠組みから自由奔放に暴発した作品世界の中、佐藤隆太を始めとする豪華すぎる出演陣が鈴木慶一の音楽に乗り、小気味よい狂騒を繰り広げる。奇妙奇天烈なパワーが爽快感を呼ぶ舞台だ。開かれた定式幕の向こうにあるのは「昭和51年にして文政八年、さらに元禄十四年であり、しかも南北朝時代」という設定だ。蜷川はそのハチャメチャなカオスをオーバーチュア(序曲)できっちりと提示する。歌舞伎さながらの扮装で見得を切る登場人物たちが、一瞬にしてジーンズ姿へ変身。されど腰には刀あり。70年代ファッションが当時のロックの匂いを助長する。この舞台の主人公、民谷伊右衛門(佐藤)は主義主張の見えぬ、つかみどころのない男として登場する。前半の軽快なリズムを作るのは、伊右衛門に天真爛漫な愛をぶつけるお梅役の谷村美月と、お梅の父の伊藤喜兵衛に扮して熟練の怪演をみせる勝村政信のふたり。谷村の自己中心的純愛、可憐な小悪魔ぶりが面白い。佐藤が、周囲の雑音に巻き込まれているようでわが道をゆく伊右衛門の秘めた芯をのぞかせ、後半へ向けてじっくりと感情を吐き出していく様を巧みに表現。そんな伊右衛門の対極にいるのは「俺には生き甲斐がある。お前にあるのか!」と暑苦しく迫る与茂七(小出恵介)だ。敵討ちという“正義”に向かいながらも狡猾な匂いをふんだんに振りまく小出与茂七の、妖しい魅力がおかしさを生む。二幕に入ってお岩役の尾上松也、伊右衛門の母・お熊役の麻実れいなどが登場して支柱がさらに定まり、騒音に拍車がかかる。とくに歌舞伎への敬意を蜷川から託された松也が突出した存在感をみせ、美声で魅了する。〈三角屋敷の場〉でのお袖(栗山千明)と直助(勝地涼)のラップ競演は愉快な見どころだ。そしてクライマックス、台本8ページ分ともいわれる佐藤の独白シーンでの熱演は圧巻のひと言。一瞬、得体の知れぬ感動にとらわれそうになるが、ラストは「野暮な解釈はいらない」とばかりにキャスト全員がエネルギーを放出し切る、熱量がピークに達するエンディング。大暴走する四谷怪談は上演時間3時間半弱(休憩2度あり)。見終えてまずは呆然、その後にあっぱれな清々しさが後を引く衝撃作だ。10月14日(日)までシアターコクーンにて上演された後、10月19日(金)から22日(月)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて公演が行われる。取材・文:上野紀子
2012年09月20日当時はとにかく怖かった誰もいない音楽室からピアノの音がする。夜中に人体模型が動き出した……。学校には、さまざまな怪談話がありましたね。それを確かめるために、夜の学校にみんなで忍び込んだ、なんて経験がある人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、男性マイナビ会員318名の方に学校の怪談で怖かったものをお尋ねしてみました。>>女性編も見るQ.学校の怪談で怖かったものを教えてください(複数回答)1位トイレの花子さん16.0%2位音楽の肖像画(ベートーベンなど)の目が光ったり動いたりする13.1%3位プールで脚をひっぱられる10.8%4位鏡に霊が映る9.2%5位動く人体模型7.7%■トイレの花子さん・「花子さんの話を聞いてから、学校のトイレに行けなくなってしまった」(27歳/食品・飲料/販売職)・「いつの時代でも、薄暗いトイレは怖い」(30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「トイレで勝手にドアが閉まったことがある」(25歳/人材派遣・人材紹介/営業職)・「放課後は、ひとりでトイレに行きたくなかった」(29歳/通信/営業職)■音楽室の肖像画(ベートーベンなど)の目が光ったり動いたりする・「音楽室の肖像画だけはどうしても見られなかった」(32歳/商社・卸/営業職)・「たくさん並んでいるのが怖い」(29歳/情報・IT/技術職)・「なんとなく、光によって目が動いているようにみえた」(36歳/機械・精密機器/技術職)■プールで脚をひっぱられる・「下手すると命に関わるので」(27歳/運輸・倉庫/技術職)・「友達が『なにかにひっぱられた』と言っていたことがあったので、それから怖くなった」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務職)・「いまだにプールに入ると、排水溝から……と思ってしまう」(33歳/機械・精密機器/営業職)■鏡に霊が映る・「実際に鏡に映った霊を見たといっていた友人が、直後に事故で亡くなったから」(27歳/通信/事務系専門職)・「小学校で、霊が映るという噂の鏡があった」(30歳/機械・精密機器/技術職)・「鏡に映った霊をみると、不幸になるといううわさがはやっていた」(25歳/その他)■動く人体模型・「理科室にひとりで入れなくなった」(27歳/ソフトウェア/技術職)・「動かなくても気味が悪い」(24歳/金融・証券/営業職)・「あるアニメで、人体模型に追いかけられているシーンがあって、それからトラウマ」(26歳/自動車関連/技術職)■番外編:みんな、昔は怖がりだった・天井のシミ「天井のシミが人の顔に見えて、部活終わりに忘れ物を取りに行けなかった」(25歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)・一段多くなる階段「ついつい数えて確認してしまっていた」(30歳/通信/技術職)・紫鏡「20歳までに紫鏡のことを覚えていると死ぬというもの。とても怖くて必死に忘れようとしていた」(28歳/金融・証券/営業職)総評1位に選ばれたのは、学校の怪談の代表ともいえる「トイレの花子さん」。放課後にひとりでトイレに行くのは怖いから、家に帰るまで必死に我慢した、なんて人がかなりいました。続いて2位は「音楽の肖像画(ベートーベンなど)の目が光ったり動いたりする」。とくに名前が挙がったのはベートーベンですね。彼の険しい表情が、子どもには恐怖を与えてしまうのでしょうか。3位に選ばれたのは「プールで脚をひっぱられる」。これは「実際に命の危険があるのは怖い!」という意見が大半を占めていました。4位には「鏡に霊が映る」がランクイン。学校においてある大きな全身鏡をみた瞬間に、もし霊が写ってしまったら……と考えるとゾッとしてしまいますね。5位は「動く人体模型」。ただでさえ、不気味なオーラを放っている人体模型が動き出したら、想像を絶する恐怖でしょう。さまざまな怪談がありましたが、なかには「全部信じてなかったので、なにも怖くなかった」なんて方もいらっしゃいました。うらやましい限りです。(文・OFFICE-SANGA鈴木彩夏)調査時期:2012年5月21日~2012年5月25日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性318名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】少年マンガの定番だけど、実際に起こったら困ることランキング【男性編】親と何歳までお風呂に入っていたランキング【男性編】実際に見てみたい世界の七不思議ランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年07月08日稲川淳二の怪談トークライブ「ミステリー ナイト ツアー」の20周年を記念したスペシャルイベントが、6月24日、東京池袋のナムコ・ナンジャタウンで開催され、ひと足早く背筋が凍る怪談を披露した。稲川淳二の怪談ナイト 開催情報「ミステリー ナイト ツアー」は、20年で453公演35万人を動員した、いまや夏の風物詩となったイベント。この公演で披露された怪談は391話に及び、DVD、書籍、ゲームなどを含めると500話以上を数える。この日のスペシャルイベントでは、怪談ファンが招待され、リクエストの多かったふたつの怪談を披露。稲川のお馴染みの名調子を食い入るように聞き入った。20周年を迎えた稲川は、「よく“初心にかえる”と言いますが、怪談はじいさんが話すからおもしろいんですね。だから私は、今回がスタートだと思っています。いい“怪談爺ぃ”になっていきたいと思います」と抱負を語った。また、20年連続で「ミステリー ナイト ツアー」を行った功績が日本記念日協会に認められ、20年前にツアーをスタートした8月13日が“怪談の日”に認定された。イベントの最後に“怪談の日登録書”と花束の贈呈式が行われた。観客から「稲川さんおめでとう」と声援と拍手が贈られ、「あぁ嬉しいですね」と顔をほころばせた。イベント後の囲み取材では、今年2月の前立腺がんの手術に触れ、順調に回復していることを報告。さらに入院中も怪談話をまとめていたことを明かし、「婦長さんから聞いた話が一番怖かったなぁ」と嬉しそうに話した。「MYSTERY NIGHT TOUR 2012 稲川淳二の怪談ナイト」は、7月21日(土)徳島・文化の森総合公園 野外劇場より全国41か所で開催される。チケット発売中。また、ナムコ・ナンジャタウンではツアーに先立ち、“稲川怪談20thミュージアム”が設置され、怪談ナイトの衣装やグッズなどを展示。さらに新アトラクションとして、お化け屋敷感覚が味わえる“稲川淳二の怨念旅館”もオープンした。また、今年は新作CD、DVDが5メーカーより9タイトル発売される。
2012年06月25日8月に千葉・幕張で行われる音楽フェス、SUMMER SONICで、2年連続となる「稲川淳二の怪談ナイト」の開催が決定した。「SUMMER SONIC 2011」チケット情報真夏恒例の全国ツアーとして19年続いている「稲川淳二の怪談ナイト」で繰り広げられてきた怪談数は何と375話! ライブで体験するミステリーな数々の逸話、恐怖だけではない、感動もある怪談話… 今夏のサマソニではどんな怪談が聞けるのか。「稲川淳二の怪談ナイト in SUMMER SONIC」は、お盆真っ最中の8月13日(土)22:00よりシーサイドヴィレッジ・リバーサイドガーデンにて開催。■稲川淳二の怪談ナイト in SUMMER SONIC日時:8月13日(土)22:00~場所:QVCマリンフィールド、幕張メッセ (千葉県)シーサイドヴィレッジ/リバーサイドガーデン※公演当日、何らかの怪奇現象が引き起こした不慮の事故に関して、主催者側は一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。※雨天決行の予定ですが、悪天候の場合は中止の可能性もございますので、予めご了承下さい。
2011年08月02日全日本国民的美少女コンテストでグランプリに輝いた工藤綾乃主演の『劇場版 怪談レストラン』のポスター・ビジュアルと予告編が解禁となった。また、主題歌も韓国出身の6人組ヴォーカル・ダンスグループ「超新星」の歌う「愛言葉」に決定!初対面を果たした工藤さん、超新星からのコメントも到着した。原作は、1996年の第1巻「幽霊屋敷レストラン」(童心社刊)の刊行以来、シリーズ累計で850万部(童心社調べ)を売り上げているベストセラー児童文学で、アニメーションと実写を組み合わせた形で映画化される。工藤さんは映画オリジナルキャラクター、“怪奇探偵”天野ハルに扮し、“死神メール”と呼ばれる謎のメールに端を発する連続失踪事件に挑む。超新星は7月と8月の2か月連続でシングルをリリース。7月21日(水)発売の第1弾「Evidence of Luv」は小室哲哉作曲で話題を呼んでいるが、8月18日(水)発売の「愛言葉」は本作の映画主題歌に決定した。このレコーディングの現場に工藤さんと、原作でも人気のキャラクター、お化けギャルソンが応援のために急遽、駆けつけ超新星と対面を果たした。超新星は「最初はホラー映画と聞いて、『愛言葉』は優しい曲なので映画とうまく合うのかどうか心配しましたが、予告編を見させてもらったら凄くはまっていて、曲が流れたときにぐっときました。凄く良い形にタイアップできて嬉しいです。工藤綾乃さんにも初めてお会いしましたが、身長が高くて、スラッとスタイルが良いのに驚きました。曲を通じていろんな方と会えて、嬉しいです」とコメント。工藤さんも「超新星さんに初めてお会いして嬉しいです。身長がとても高くて(※メンバーは全員180センチ以上)、圧倒されました!学校でも超新星さんはとても人気で、友達との会話に出てきたりするんですが、まだ会うということを言っていないので、この後、自慢したいです。韓国にも行ってみたくなりました」と喜びを語っている。実写とアニメーション、そして超新星の甘い歌声がどんなハーモニーを生み出すのか?『劇場版 怪談レストラン』は8月21日(土)より全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:劇場版 怪談レストラン 2010年8月21日より全国にて公開© 2010 劇場版「怪談レストラン」製作委員会■関連記事:国民的美少女・工藤綾乃が響・長友に強気の謝罪要求!大人気児童文学「怪談レストラン」が国民的美少女主演で映画化!
2010年07月09日シリーズは50巻にもおよび累計800万部を売り上げ、TVアニメ化もされている「怪談レストラン」(童心社刊)が実写とアニメを融合する形で映画化されることが決まり、“国民的美少女”の工藤綾乃が主演することになった。各国の民話をベースにした怖いだけでないストーリーに、短い1話ずつの読みやすい構成、そして人気キャラクター“おばけギャルソン”を始めとするかわいいイラストをふんだんに使い、子供たちの心をガッシリわしづかみ!第1巻の刊行から14年が経ったいまも、多くの子供たちに愛され続ける「怪談レストラン」。昨年10月より放送されているTVアニメでは、1回の放送で“前菜”、“メイン”、“デザート”の3話を描き、階層別の視聴率では25%を超える数字を記録するなど大きな話題となっている。今回の劇場版では、実写+アニメという“スペシャルメニュー”の怪談を用意。怪談レストランを舞台に、“死神メール”と呼ばれるメールによって起きたとされる謎の失踪事件が描かれる。アコにショウ、レイコというTVアニメ版でおなじみのキャラクターに加え、怪奇探偵・天野ハルというオリジナルキャラクターが登場し、大活躍を繰り広げるが、実写パートではお化けたちがCGによって立体化するという。昨年の全日本国民的美少女コンテストでグランプリとモデル部門賞をW受賞した工藤さんは、この怪奇探偵のハル役でスクリーンデビュー!かわいいお化けたちに囲まれて、国民的美少女はスクリーンでどんな輝きを見せるのか?『怪談レストラン』は8月公開予定。■関連作品:怪談レストラン 2010年8月公開予定
2010年03月04日