2014年は、日本のインターネット広告費が初めて1兆円を超えた年となった。日本の総広告費と媒体別・業種別広告費を推定した「2014年 日本の広告費 (2015年2月電通発表)」によると、総広告費は6兆1522億円と前年比102.9%となり、3年連続で前年実績を上回る結果に。この数字を押し上げたのが、媒体別で最も高い成長率を示したインターネット広告だ。スマートフォンや動画、新たなアドテクノロジーを駆使した広告が伸び、前年比112.1%の1兆519億円を記録している。同じ年、モバイルを利用した広告コミュニケーション・マーケティング活動の普及を願い創設され、2002年から12回に渡って開催されてきた「モバイル広告大賞」が、「コードアワード」として生まれ変わった。広告コミュニケーション・マーケティングの領域では、モバイルに限らず、あらゆるデジタルツールや技術を活用した施策の立案が標準化してきている。それらの取り組みを包括した賞に刷新されたといえるだろう。同広告大賞を主催するD2C 代表取締役社長 宝珠山卓志氏に、モバイル広告大賞の創設からコードアワードへと刷新した狙い、広告賞から見えてくるトレンドを中心に話を伺った。○「日本はモバイルマーケティング先進国」として認知された宝珠山氏 : 今でこそモバイル広告という用語は普通に使われていますが、2000年当時の日本は「モバイル広告って何?」みたいな世界だったんです。ちなみに、世界を見渡しても、モバイル広告賞は存在していませんでした。そんな時代において、弊社は大きく2つの目的があり、モバイル広告大賞を創設しました。1つ目は、モバイル広告という産業の地位向上です。広告主も上長を一生懸命説得して、新しい形の広告を出稿しようと決めてくれたわけですし、広告代理店やプロダクションも、これまでにない新しい取り組みに挑戦してくれたわけですから、関わった人たちの名前が残るものを作りたかった。これが最初のきっかけですね。2つ目は、メディアに取り上げてもらいやすくすることです。「新しい広告(枠)ができました」とアピールしても、広告商品の売り込みにしか見えないので、ニュースになりにくいんですよね。一方で、広告大賞なら注目を集め、記事化されやすいのではないかと思いました。――― 前例のない広告大賞ということで、初回はご苦労されたのではないでしょうか。第1回は応募作品を集めるのが大変でしたね。営業マン全員で、関わりのある広告代理店に対し「応募していただけませんか」と地道にお願いしてまわりました。結果、無事に開催できた上にかなり好評だったんです。受賞作品のクライアントは自分たちのやってきたことが社内に認められ、広告代理店担当者は社内に対して良いPRになったみたいで。その後、モバイル広告大賞そのものも「世界のモバイルマーケティングにおける先端事例集」として、海外でも知名度を上げていきました。それに伴い、モバイル広告大賞を主催する日本はモバイルマーケティングの先進国で、その流れを中心的に率いているのがD2Cだとグローバルに伝わっていく、うれしい効果もありましたね。――― 受賞作品の傾向は、回を重ねる度にどう変遷していったのでしょう。モバイル広告大賞は2002年~2013年まで開催しました。この12年は新たなテクノロジーが次々と生まれる時代だったこともあり、それらを用いた作品が目立ちましたね。とくに通信速度が上がり始めてからは、できることが格段に広がりましたから。たとえば、バナー広告はモノクロからカラーになり、モバイル広告は単なる広告ではなくマーケティングツールとしても活用されるようになりました。作品の質も内容も大きく変わっていきましたね。とくに当時画期的だったのは、顧客接点の中心をモバイルに据えて、周辺に4マスメディアを置いて施策を行う会社が現れたこと。モバイルが普及してから、キャンペーンが劇的に進化していったんです。2003年には、モバイルのみのキャンペーンでもオープン懸賞になることが認められ、モバイルを絡めるキャンペーンが急増しました。商品購入時に付いている8桁のデジタルコードを入力して、ハズれると待ち受け画像や着メロをもらえる、といった企画が流行っていた頃ですね。○マルチデバイス時代のデジタルマーケティングを象徴する賞に2014年に「コードアワード」として刷新してからは、アイデア勝負の受賞作品が増えたと感じています。制作には一般のWeb制作会社ではなく、クリエイティブブティックが携わっているケースが多く、作品のクリエイティビティが年々高まっている印象です。モバイルの新技術は踊り場に来ていて、新しいものはなかなか出てきません。そんな制約のあるなかで、どうすれば面白い展開ができるか、別の視点から考える必要があります。昔は新技術を使えば勝てたのでしょうが、今はアイデアで勝負する時代になったのだといえるでしょう。――― 刷新するに至った背景についても教えていただけますか?世界的には今も、モバイルアドをはじめ「モバイル〇〇」と表現するのが一般的ですが、日本はモバイルという単語が先行した後に、スマホという別の単語が浸透しました。そのため、「モバイル=ガラケー」「スマホ=スマートフォン」といった、グローバルのそれとは異なる認知が広がったんですよね(笑)。クライアント側の意識もモバイルを用いた施策をするのが普通になりましたし、スマホやタブレット、PCなど、あらゆるデバイスを含めて、デジタルのキャンペーンやマーケティングが成り立っているわけです。ですので、モバイルという言葉でくくるのも今っぽくないですし、モバイル広告というと若干古くさい響きもありますよね。そこで、デジタル体験の創造性(Creativity Of Digital Experiences : CODE)の頭文字で、デジタルの世界を形成するソースコードにちなんで、賞の名称を「コードアワード」としました。――― 賞の構成ではどのようなことを意識しましたか?設定を細かく分けたことでしょうか。広告・マーケティング領域において、デジタルを用いたものが本流になっていますが、その中でも取り組みが実験的だったり、クリエイティブに特化していたり、効果が顕著に出ていたりと、エッジの立っている部分は作品によってさまざまですよね。デジタル施策を行うにしても、その中の何で勝負するかはクライアントによって違います。審査員の先生方もデジタルの状況を理解しているので、すべての作品を同じ土俵で論じるべきではない、と感じているようです。時代やトレンド、状況によって変わっていくかもしれませんが、今は「グランプリ」「キャンペーン」「イノベーション」「クラフト」「イフェクティブ」(グランプリ以外はベスト1作品、グッド2作品)と「パブリックベスト」の計6種類の賞を用意しています。コードアワード2015 受賞作品一部――― プロが選定・評価する賞が多いなか、一般人が参加できる賞(パブリックベスト)は珍しいですよね。他の賞はデジタルの技術を理解した有識者が選びますが、パブリックベストは視点が違います。ある意味で一般の方の視点による、万人受けする賞といえるでしょう。パブリックベストを作った理由は、デジタルマーケティングが企業と消費者との距離を近づけたと感じたからです。SNSが一般化した2008年以降、SNSを通じて情報が爆発的に拡散するようになりましたよね。○企業と消費者の「ほぼ対等な関係性」を施策に落とし込み、共感させる――― 確かに。面白いキャンペーンだと、消費者に支持されシェアされて、あっという間に伝播しますよね。消費者に嫌われた瞬間にキャンペーンは失敗に終わります。一方で、消費者は神様ではありませんから、媚びるのもダメ。企業と消費者の関係はほぼ対等で、消費者のほうが若干強いかな、くらいのパワーバランスを意識して、消費者と接することが大事です。さじ加減はすごく難しいですよね。また、SNSが登場したことで、消費者と企業の関係は変わってきました。マーケティングの概念自体が消費者への「売り込み」から、「共感」「エンゲージメント」へと移り変わっています。納得して満足してもらった後で、商品を買ってもらうといった形です。さらに、通信のリアルタイム化と高速化で、チャットなどもほぼ時差なくできるようになりましたよね。結果、マーケティングのあり方も、変わらざるを得なかったのかもしれません。コミュニケーションツールを用いたデジタルマーケティング施策を提案する広告代理店も増えたと思います。企業がコミュニケーションツールを使った取り組みを行うなら、専任者を何人もつけて本腰を入れなくてはダメで、中途半端に片手間でやるのが一番危険です。会社を代表して発信している、という意識を軽く考えてはいけません。――― 最後に。これからの広告代理店に求められる姿勢、意識すべき課題とは何でしょうか。メディアを売るのではなく、企業と消費者をつなぐという、根本的な発想に立ち返ってみることが大切です。企業と消費者がリアルタイムでコミュニケーションを図るのが当たり前になった時代に、自分たちがどうビジネスを作っていくか、時代の変化を読んでどう対策を変えていくのかが課題ですよね。そこにデジタルツールは必要不可欠。リアルとの橋渡しにデジタルを用いて、企業と消費者とのコミュニケーションや関係性を正しく理解できる人が、消費者に共感されるものを創っていけるのだと思います。
2015年09月03日米Googleは28日(現地時間)、Webブラウザ「Chrome」上で、多くのFlash広告の再生をデフォルトで停止すると発表した。米国時間9月1日から開始する。AdWordsにアップロードされたFlash広告は、自動的にHTML5に変換される。同社は6月に、消費電力の低減や、脆弱性による悪用を防ぐ目的で、Flashの表示を重要なコンテンツのみに制限すると告知していた。同社は広告主向けに、Flash広告がHTML5広告として掲載されているかどうかを確認する方法、Flash広告をHTML5広告に変換する方法を案内している。
2015年08月31日Googleはこのほど、Google+記事において、9月1日からFlashで作成された広告の多くをデフォルトで動作しないようにすると伝えた。AdWordsにアップロードされたFlash広告の多くはHTML5へ自動変換され使用されることになる。Googleは広告の提供者に対し、9月1日までにHTML5への自動変換が不可能なFlash広告の特定と、それらFlash広告のHTML5への変換作業の実施を推奨している。Chromeで動作するFlash広告の数を減らすことは、消費電力を抑えるという面で効果が期待できるという。常に電源が供給されているデスクトップPCと異なり、ノートPCのようにバッテリーで動作している環境ではバッテリーの保ちが重要だ。Flash広告の動作をデフォルトで停止することで、ノートPCにおいて少しでも長く作業できるようになることが期待される。また、Flashコンテンツは脆弱性を悪用されやすいこともあり、デフォルトで動作を停止することでこうした危険を回避することにもつながる。GoogleはFlash広告の停止を6月の段階で発表しており、当初の予定通りに作業が実施されることになる。
2015年08月31日フェンリルとソウルドアウトは8月27日、ブラウザ上でバナー広告を一括作成できるサービス「バナークイック」の提供を開始した。同サービスは、フェンリルが提供するブラウザ上でプロ並みのデザインが可能なオンラインデザインツール「Picky-Pics (ピッキーピックス)」を、ソウルドアウトの監修を受け、バナー製作専用にカスタマイズしたWebサービス。バナーの基本情報を入力しプレビューで確認後、選択して出力するだけで、プロ監修のレイアウトが施された複数サイズのバナーを一括生成することができる。レイアウト機能には、ソウルドアウトが培ったバナーデザインのノウハウを実装。作成したバナーはすべてクラウドに自動保存され、再編集や複製の作成・編集などにも対応するほか、デザインの編集時には、Picky-Pics の豊富な機能を利用しドラッグ&ドロップのみで操作が可能だ。また、手持ちの素材はもちろんのこと、高級写真やイラスト、図形など4,000万点を超える素材が利用でき、フォントにはデザイナー御用達のモリサワフォント18書体を搭載し、訴求力のある縁取りやドロップシャドウといった文字装飾も利用できる。
2015年08月28日トライステージは8月25日、機能性表示食品制度において、通販番組制作で培った広告表現とテレビ考査のノウハウを基に効果的な広告表現をアドバイスするサービス「KINO-ad(キノアド)」の提供を開始した。同社によると、機能性表示食品では、安全性と機能性の科学的根拠を行政に届け出ることにより、訴求表現の中で機能性を謳うことが可能となる。一方で、同制度に伴う行政の広告表示規制基準は明確に設けられておらず、また媒体の広告考査基準も現状では具体的に示されていないため、機能性表示食品の広告については、事例が蓄積されるまでの間は食品関連事業者・媒体共に、手探りの状態が続くという。これを受け同社は、広告考査の実績を基に機能性表示食品の広告コピー開発についての相談を受け付けるサービス「KINO-ad」の提供に至った。同社は創業以来、テレビ通販領域にてインフォマーシャルを中心とした広告制作を行ってきたほか、健康食品を主力商材とし、機能性表示食品を含めた健康食品についての広告考査対応実績を多数持つ。これを活かし、新サービスにおいては、機能性表示食品・その他健康食品の広告考査事例の紹介や、広告考査まで見据えた届出文言・広告コピーのアドバイスを行っていく。
2015年08月27日フェンディ(FENDI)が、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が撮影を手掛けた2015-16秋冬広告キャンペーンビジュアルを公開した。芸術家のゾフィー・トイバー=アルプ(Sophie Taeuber-Arp)にオマージュを捧げた今回のキャンペーンビジュアルは、その名も「アーティー・パペッツ」。1918年にゾフィー・トイバー=アルプが制作した彫刻やあやつり人形を実物大の3Dで再現したもので、2月に開催されたファッションショーの会場デザインにもインスピレーションを与えている。作品の基となったのは、イ18世紀のタリア人劇作家のカルロ・ゴッツィ(Carlo Gozzi)原作の悲喜劇『鹿の王』。カール・ラガーフェルドは、今回のビジュアルについて「フェンディの2015-16秋冬広告キャンペーンの制作にあたって、誰よりも僕をインスパイアしてくれたのは、あの非凡な才能のスイス人アーティスト、ゾフィー・トイバー=アルプだったんだ。彼女の作品は、すごくモダンでしかもグラフィック。それはまるで、2015-16秋冬コレクションのフェンディと同じだね。最上のラグジュアリーである一方、とてもコンテンポラリーなんだ」とコメントを寄せている。モデルには、ケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)、リリー・ドナルドソン(Lily Donaldson)を起用。3Dで再現したゾフィー・トイバー=アルプの作品と絡み合いながら、誘惑するかのような力強いポーズが収められている。
2015年08月26日オムニバスは8月19日、広告主及び広告代理店向けに動画広告専門のプライベート・マーケットプレイス(PMP)サービスを開始した。同サービスは、優良なWebメディアを絞り込んだ上で動画広告を配信したいという広告主のニーズに応えるため、動画広告SSPにおいて動画広告枠のマネジメント支援をサポートしてきたTV局や新聞社など、約50のWebメディアの動画広告をネットワーク化することにより実現したもの。同サービスにより、広告主と広告代理店は、どの媒体・広告枠に対して動画広告を配信するかを選択でき、ブランドとして不適切なWebメディアへの広告配信を防止するほか、媒体・広告枠単位での効果測定が可能になるという。ネットワーク媒体の例としては、テレビ東京のテレ東プレイや新聞社の朝日新聞デジタル、MSN、東洋経済オンラインなどとなる。同社は今後、同サービスとDSPの接続を順次行っていき、ネットワーク媒体数の拡大を図っていく考えだ。
2015年08月20日Facebookは8月18日、今春リリースした「ダイナミックプロダクト広告」を、数週間かけて強化すると発表した。新たにクロスセルやアップセル、コンバージョン最適化、オーディエンスネットワーク対応といった機能を追加していく。ダイナミックプロダクト広告は、Webサイトやモバイルアプリで買い物をする人々に対し、有益で関連性の高い商品を宣伝するのに役立つ。小売業やEコマース向けの広告製品で、利用者が関心を持ってくれそうな商品をターゲットに応じて自動的に宣伝する。サービスリリース以来、あらゆる機器においてコンバージョンの増加や顧客獲得単価(CPA)の低減に貢献しているという。現在のダイナミックプロダクト広告では、商品を見た人やカートに入れた人に対して関連商品を表示できるが、今後は商品を購入した人に対しても関連商品を表示できるようになる。例えば、オンラインショップで自転車を購入した人に対し、ヘルメットやバスケットなど、自転車を購入した人が関心を持ちそうな商品を宣伝するといったことも可能になる。また、「関連商品」の定義もより柔軟になる。例えば、モバイル・ショッピング・アプリでカートにファッションシューズを入れた人に対して、ファッションシューズのカテゴリからはもちろん、ハンドバッグのカテゴリからも商品を紹介でき、商品カテゴリ自体も自由に定義できるため、思い通りに広告を運用できる。数週間のうちに、ダイナミックプロダクト広告はオーディエンスネットワークに対応し、Facebook外のWebサイトでも買い物客にリーチできるようになる。
2015年08月20日電通は8月19日、テレビCMとオンラインの動画・ディスプレイ広告の出稿を統合的に最適化するツール「d-holistics Cross Media Planner」を開発したことを発表した。同ツールは、同一個人の購買行動データとテレビ接触、Web・モバイル接触、意識・価値観関連のデータを紐づけし、各施策の到達状況から購買までの関係を統合的に分析することができる独自のシングルソースデータベース「d-holistics」を活用したもの。オンラインの動画やディスプレイ広告を含む運用型広告の「リーチ」「キャンペーン認知」「ブランド認知」「購入意向」などの指標をシミュレーションすることにより、最適な出稿を可能にするほか、従来から提供するテレビCM単体におけるコストや局比率、スケジュールなどの最適化と組み合わせることで、広告主のさまざまなクロスメディア出稿ニーズへの適応を実現する。同社は今後、同ツールを用いて、より効果的な統合型マーケティングソリューションを提供していく考えだ。
2015年08月19日アライドアーキテクツは8月11日、SNS広告運用支援サービスの商品開発・販売に特化した専門チーム「AD Business Unit」を設立したことを発表した。同社は2014年より、海外子会社となるReFUEL4(旧社名:Allied Asia Pacific)にてFacebook広告制作クラウドソーシング「ReFUEL4」を展開し、グローバル市場におけるSNS広告のクリエイティブ制作の実績を積んできたが、国内外に分散された実績や知見を集約し横断的に活用することで、さらに効果的な広告商品を開発・販売できると考え、SNS広告運用支援に特化した専門チームの設立に至ったという。これにより、顧客企業における広告の自社運用を包括的に支援する「インハウス運用支援」サービスの提供を本格化。具体的には、Facebook広告取扱高で世界トップクラスのシェアを有するNanigansの「広告自動最適化ツール」の国内唯一の正規販売会社として、サービスの販売・運用支援を開始する。
2015年08月12日サニーサイドアップとプラスディー、Orinoco Peatix(以下、ピーティックス)の3社は8月10日、イベントプラットフォーム「Peatix」での新しい広告サービス「リアルイベントPMP(プライベート・マーケット・プレイス)」に関する業務提携を締結し、サービスの提供を開始した。Peatixは、1回平均50人規模の小中規模イベントを常時約6,000件公開するイベントプラットフォームで、誰でも簡単にイベント管理やチケット販売・集客が行えるサービス。特定領域に興味・関心が高く、属性が明確な参加者が集う延べ5万件を超えるイベントで活用された実績を持つ。今回提供を開始するリアルイベントPMPでは、Peatixを活用し、広告主から出稿依頼を受けたのち、イベント主催者向けに広告主の協賛告知を行い、イベント主催者を募集。応募のあったイベント内容と広告主の定めるターゲットのマッチングをPeatixが精査し、広告主に提案する。これにより、広告主は、効率的かつ的確にターゲットへのアプローチを実現する。また、広告展開前にイベント主催者とコンタクトを取り、広告を行う商品・サービスを説明するため、イベント実施時には、広告主でなくイベント主催者から、参加者に対する情報伝達を促すこととなり、第三者的な信頼度が高い情報拡散を見込めるほか、イベント当日までの間、参加者とPeatix上でコミュニケーションをとるため、イベント前にWeb広告に接触させ、イベント当日には会場にて商品トライアルやサンプリング、告知等の活動を展開し、広告に対する認知と理解を高めることが可能だという。今回の業務提携により、リアルイベントPMPにおけるPeatixの運用とイベント主催者管理をピーティックス、広告主と折衝を行う営業・広告管理全般をプラスディー、同サービスプロモーションと営業支援をサニーサイドアップが担当する。
2015年08月11日アドウェイズは8月6日、Twitterより「Twitter Official Partner」に認定されたと発表した。これにともない、Twitter提供の広告APIを利用した広告運用プラットフォーム「STROBELIGHTS 4T」の提供を開始する。「STROBELIGHTS 4T」は、世界対応のスマートフォンアプリ向け効果測定システムである「PartyTrack」の開発を手がけているBulbitが開発。広告運用の効率化・自動化を支援するもので、Twitter広告の運用に際して、大量のターゲティング設定を一括で行ったり、自動化ルールの作成によって、人力では困難な大量のクリエイティブ精査が可能になるという。アドウェイズは、以前よりTwitterのトラッキングパートナーに選ばれていたが、今回はAdsAPIのパートナーとして新たに選定された。
2015年08月07日Twitterは8月6日、複数キャンペーンを管理できる「広告エディター」の提供を開始した。同機能は、ビジネスシーンで使い慣れたExcelを活用し、膨大な数のキャンペーンを簡単に扱うことができるというもの。広告主は、広告エディターよりスプレッドシート(xlsファイル)をダウンロード後、キャンペーン期間中に、必要に合わせて予算やターゲティングなどを変更し、そのスプレッドシートを再度広告エディターにアップロードするだけで活用することが可能だ。また、スプレッドシートの行に新しいキャンペーンの情報を入力し、広告エディターへアップロードすれば、容易に新しいキャンペーンを増やすことができる。
2015年08月07日博報堂DYメディアパートナーズは8月5日、Facebook Japanと共同で、広告効果を測定する調査「TVCM×Facebook 動画広告のクロスメディア広告効果調査」を実施したと発表した。調査は、TVCMとFacebook広告動画の両方を駆使したクロスメディア広告の効果を測定したもの。Facebook動画広告とは、ユーザーのニュースフィード上に掲載され、広告が表示されると、動画が自動で再生を開始する動画広告商品だ。調査対象のキャンペーンは、2015年3月の「TVCM×Facebook 動画広告 クロスメディアキャンペーン」を実施した自動車、清涼飲料、健康系飲料の3キャンペーン。調査対象者は、関東地区/男女20-69歳のインターネットユーザーで、各キャンペーン3万5000人以上、延べ約10万5000人。ビデオリサーチインタラクティブが実施した。調査結果によると、TVCMとFacebook動画広告を掛け合わせることで、「ターゲットリーチ率」「広告認知率」「ブランド評価」などにおいて単体で実施するよりも広告効果が高くなる傾向が見られ、特に若年層での向上効果が顕著であったという。また、重複接触により、最も高い広告認知率と最も高いブランド評価(商品認知、商品購入利用意向など)が得られた。博報堂DYメディアパートナーズは、今回の調査を受け、今後TVCMとFacebook動画広告によるクロスメディア広告出稿提案を推進するとともに、広告投資を効果的に活用するソリューション提供を目指すとしている。
2015年08月06日レクサスは5日、グローバルブランド広告キャンペーン「AMAZING IN MOTION」第4弾「SLIDE」で、2015年6月に発表したLEXUSホバーボードの全容を公開した。LEXUSホバーボードは、2つの低温保持装置の中で超電導体が液体窒素によりマイナス197度に冷却され、永久磁石のレールの上に置かれることで浮上する。レールの磁場がホバーボードの超電導体の中に「凍結」されることで、ボードとレールの間に一定の距離が保持されて浮くことができるのだ。この力は、ホバーボード上で人が立ったりジャンプしたりできるほど強いものだという。LEXUSホバーボードのプロジェクトは、磁気浮上技術を専門とするIFW Dresdenおよびevico GmbHからの科学者チームの協力のもとで18カ月前に開始。ホバーボードのテストライダーを務めたプロスケーターのロス・マクグラン氏により、ドイツ・ドレスデンで大がかりなテストが行われ、その後もプロジェクトチームはテストを重ねてホバーボードの限界に挑戦し続けた。6月の発表以来、LEXUSホバーボードのテストは、スケートの要素と技術を組み込んだ特設のホバーパークにて進められた。ホバーパークに敷設するため、最長200メートルに及ぶ磁気のレールがドレスデンの施設からバルセロナに運ばれ、従来のスケートボードでは実現し得ない、水面上を走行するというような技も実現している。数々の受賞歴を持つヘンリー=アレックス・ルビン監督によりその様子は撮影され、動画が公開された。LEXUSホバーボードの動画「SLIDE」には、2015年北米国際自動車ショーでワールドプレミアした高性能スポーツセダン「GS F」が登場。同動画は、レクサスの創造力と革新性を表現する「Amazing in Motion」キャンペーン第4弾の一環となっている。なお、LEXUSホバーボードはプロトタイプであり、販売の予定はない。
2015年08月05日アップルは、Apple Watchの新しいスポット広告(CM)を公開した。"Closer"と"Beijing"と題されており、日常生活での利用における、Apple Watchのパーソナルで多面的な能力を前面に打ち出している。"Closer"と題されたCMでは、Apple Watchというパーソナルなデバイスが我々にとって最も個人的な人間関係、すなわち親と子供の関係にどのようにフィットするか、あるいは役に立つかを表現している。子供の好きなアニメ番組で始まり、母親からの呼び出しに応え、ちょっとした問題をシンプルな絵文字を使って解決する様子を捉えている。アップルでは、Apple watchの大ファンだという保護者から、Apple Watchを使ってやれること・やれないことについてのヒアリングを行っているそうだ。このCMはまさにそういった生の声が反映された仕上がりになっている。もう一本の"Beijing"では、ベルリンから北京へ旅する2人の友人のストーリーが綴られている。手首につけたApple Watchから発信される情報を活用することで、新しい都市の探索を容易なものにしてくれるといった内容だ。現地通貨の換算から、現地のフードやレストラン情報の入手、歴史的・文化的な建造物を訪ねたり、地域社会との交流を試みたりと様々なシチュエーションでApple Watchは活躍してくれるというメッセージが込められている。
2015年08月04日Googleは7月31日、アプリ提供企業向け新サービス「Google Play ストア内検索広告」の提供開始を発表した。アプリの提供企業は、グーグルのAdWordsの「モバイルアプリのインストール」を利用していれば、Google Play ストアへの検索広告を掲載できる。ユーザーが欲しいアプリを検索すると、ジャンルに関連するアプリであれば「Ad」と追加されたアイコンが検索結果の最上位に表示される。Booking.comやNordeus といった企業は、Google Play ストア内検索広告を活用している。Nordeusは導入後に「新しいアプリを今まさに探しているユーザーへのリーチ機会が拡大した」とコメントしている。広告掲載企業に向けた新たなキャンペーンを近日中に実施する。キャンペーンは、広告の文章、リーチしたいターゲット、予算、目標インストール単価を入力することで、プロモーションがを利用できる。キャンペーンは、Google Playへの広告出稿のほか、Google検索、YouTube、AdMob アプリ内広告ネットワーク、Google ディスプレイ ネットワークのサイトでも提供する予定だ。
2015年08月03日ソネット・メディア・ネットワークスは7月29日、アドフラウド(不正広告)の取り組みについて、Momentumとの間で合意に達したことを発表した。今回の合意は、同社DSP「Logicad」に関するオンライン広告取引RTBにおいて、Momentumのアドフラウド対策を実現する広告配信ネットワーク接続用プラグイン「Black Heron」への接続を対象とした国内初の共同運用となる。アドフラウドとは、無効なインプレッションやクリックを稼ぎ、広告費用に対する成約数や広告効果などを水増しする不正広告のこと。コンピュータによる自動プログラム「bot (ボット)」が、悪質なプログラミングを組み込み、人間のようにブラウジングすることで、広告表示やクリックを不当に発生させることがその代表例として挙げられる。Momentumのアドフラウド対策ツール「Black Heron」は、不正なオンライン広告取引の監視・対策ツールとして2015年5月から提供を開始。約90種類以上の判断基準を組み合わせた独自のアルゴリズムによるフラウドスコアを活用することで、botやコンバージョンしないユーザー、媒体への出稿回避を実現できることが特徴だ。今回の同意により、広告出稿企業は、広告枠に対しRTBによる安全な広告配信を行えるようになり、さらなる広告効果の向上が期待できるという。なお、両者の接続は、2015年11月を予定する。
2015年07月30日京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は7月30日、広告配信サービス「KANADE DSP」がジーニーの提供するSSP「Geniee SSP」をはじめとしたネイティブ広告枠に対応し、スマートフォン向けネイティブ広告の配信を開始したことを発表した。今回の対応により広告主は、広告掲載メディアのレイアウトやコンテンツに溶け込むようなデザインに最適化され、かつインプレッションに対する広告認知率の高いインフィード型のネイティブ広告をRTBで配信できるようになった。また、KANADE DSPが提供するユーザの性別や年齢などといったデモグラフィックやインタレストに合わせた広告配信、広告主サイトへの再訪を促すリターゲティングなど、同DSPの既存サービスメニューと組み合わせることで、広告主のブランド認知、効率的なサイトへの集客を支援するという。
2015年07月30日メッセージ性のあるユニークな広告が特徴のディーゼル(DIESEL)が、15-16AWシーズンのキャンペーンビジュアルを公開した。ディーゼルはこれまでも広告を通じて、時代や思潮に独自の解釈を投げかけてきた。修正された画像や大げさなコピー広告がまかり通る昨今に、15-16AWシーズンでは“Decoded by DIESEL”をテーマに、ありのままの事柄を率直に伝えるメッセージを展開する。デジタルカルチャーが浸透し、誰しもがあらゆる情報を直接読み取ることができる現代において、“ユーモア”は人々にシェアされて他者とつながる手段と捉え、未加工の写真に、「着る服を紹介しています」「軍事経験は不要です」「なんとか、かんとか」といったユーモアたっぷりの見出しを添えた気取らない表現で、消費者に敬意を表し、直接つながりたいという思いが込められている。スタイリングは同ブランドの新アーティスティック・ディレクターを務めるニコラ・フォルミケッティが、撮影はリチャード・バーブリッジが担当。クリエイティブエージェンシーはスプリング・スタジオズが担当した。
2015年07月30日マルニ(MARNI)が、15-16AWウィメンズコレクションの広告キャンペーンヴィジュアルを発表した。そのヴィジュアルは、意外なほどノンシャラン。秋冬の新作を纏ったトップモデルのマルテ・メイ・ヴァン・ハースターが、床に寝転んだり、引っ繰り返したテーブルにもたれかかったり。カメラに向かって完璧なポーズを決めてみせるのではなく、穏やかに自由気ままに振る舞う様は、今やモードの主流であるエフォートレスなムードを反映したかのよう。アートディレクションはエミリオ・プッチやヴェルサーチなども手掛けるGB65が担当。シュールレアリスティックなシチュエーションと惹き付けるカラフルな色彩の妙は今回のマルニのそれでも遺憾なく発揮されている。また、撮影を手掛けたのはイギリスの女流カメラマン、ジャッキー・ニッカーソン。90年代に『VOGUE』や『ELLE』などでファッションフォトグラファーとして活躍しながらも、最近はアフリカの人々や自然を撮った一連の作品でも知られている。ジャーナリストとしてもその手腕は高く評価され、ファッションとアートの垣根を超えて活躍を続けている。彼女は今回の撮影に際し、次のように語っている。「クリエイティブ・ディレクターのコンスエロ・カスティリオーニの実験的で時に反抗的、破壊的なデザインへのアプローチが大好きです。このヴィジュアルには、洗練されたエレガンスとケオティックな感覚が混在しています。私は作品を見た時真っ先に、そこに写っている人に目が行く写真が良いと考えています。服が人を所有しているのではなく、あくまでも人が服を着用しているのですから」。15-16AWからは毎シーズン広告キャンペーンを展開していくという。
2015年07月30日トッズ(TOD’S)がメンズとウィメンズの15-16AWの広告キャンペーンを公開した。トッズが提案するイタリアのライフスタイルと哲学が表現された今回のメンズ広告キャンペーンビジュアルでは、トータルルックをフィーチャー。アイコンシューズ「ゴンミーニ」や新作スニーカー、ローファーがフォーマルなルックやカジュアルな装いに合わせられている。また、ブランドのアクセサリーやレディ・トゥ・ウエアのコレクションが拡充していることも伺える内容となっている。一方のウィメンズの広告キャンペーンビジュアルでは、コレクションから新作をフィーチャー。サルトリアル感覚とスポーティーさ、メイド・イン・イタリーのラグジュアリーが、グラフィックや縫い込みのレザーを現代的にメランジュ(取り合わせ)することにより表現されたものとなっている。洗練されたスポーツスタイル、アクセサリーを飾る幾何学的なメタル使いに表れる反逆的なバイカー風ディテールなど、中心となるテーマは“コスモポリタンスキー”。グレース・ハーツェルをモデルに起用したこの広告は、ミラノにある個人宅で撮影された。ルックの主役はアクセサリーとなっており、バッグではアイコニックな「ケープ」や新作の「ウェーブ」、シューズでは「ゴンミーニ」の新たなブーティーが登場している。
2015年07月29日京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は7月28日、同社の広告配信サービス「KANADE DSP」が、adjustが提供するスマートフォン向け広告の効果測定・アナリティクスツール「adjust」と、CyberZが提供するスマートフォン広告向けソリューションツール「F.O.X」との連携を同日から開始すると発表した。「KANADE DSP」は、広告主のキャンペーン戦略に応じた広告配信を可能とする広告配信サービスで、ユーザごとの興味・関心に合わせて広告をパーソナライズする「パーソナライズリターゲティング」、潜在顧客を抽出し自社サイトへの訪問を促す「オーディエンス拡張」、狙ったセグメントへのブランド認知を促進する「プロファイルターゲティング」などを行う。今回の連携により、KANADE DSPで広告主のアプリインストール訴求の広告配信を行った際に、KANADE DSPの管理画面上で広告クリック数やインストール数、インストールあたりのコストなどの基本的な効果測定が可能となる。また、KANADE DSPが提供するユーザの性別や年齢などのデモグラフィックやインタレストに合わせて広告を配信する既存配信メニューと組み合わせることで、広告主のターゲット層への効率的なアプリインストール訴求を支援するという。
2015年07月29日何度も同じ広告を目にして、記憶に残っている商品はありませんか?私は、ある生姜ドリンクの広告を何度も見かけて気になっていました。広告の健康食品ははたして本当に効果があるのか……疑問に思いますよね。そこで、思いきって気になっていた広告の商品を、実際に試してみました!よく見かけるあの広告、ほんとに効果あるの?雑誌などでよく健康食品の広告を見かけますよね。たくさん広告を打っているなら、何かしらの効果があるのか?と前々から気になっていた私。「お母さんにプレゼントして久しぶりに実家に帰ると、見違えるほどお母さんがキレイになっていた」という、長崎の無添加生姜ドリンクを1ヶ月試してみることにしました。噂の「生姜シロップ」を注文!そして・・・注文した生姜シロップは、紅茶にいれたり炭酸水で割って飲む希釈タイプです。頑張って1ヶ月間試してみました。記念すべきスタートは、サービスで同封されていた炭酸水で割って飲むことに。一般的なジンジャーエールより甘みが少なく、生姜の辛みがきいていて、おつまみで用意したポテトフライとよく合います!翌日以降は朝、白湯にこのジンジャーシロップを小さじ1~2ほど加えて、毎日飲むことにしました。「シロップ」とありますが、甘さより生姜の辛みを強く感じます。白湯や紅茶などに入れる場合は、はちみつなどの甘さを追加した方が飲みやすいと思いました。1か月間、飲み続けて、わかった。2週間ほど経ち、「そろそろ生理前で肌が荒れるな~」と思っていたところ、何の不調も起こらないことに気づきました。私は月に2度は、口のまわりや眉間に吹き出物が必ずできます。が、このシロップを飲んでいる間は、1度も肌荒れが起きなかったのです。肌を健やかに保つ作用があるのかもしれません。ただ、便秘が改善されたり、寝つきがよくなったり、痩せたり……というような効果は特にありませんでした。広告通り、私は「きれい」になれたのか?この生姜シロップを試していることを誰にも話さず、他人から「きれいになった!」など何かしらの声をかけてもらえるか期待していたのですが、誰にも何も指摘されませんでした……。でもこの1か月肌荒れを起こさなかったように、美肌効果は確かにあったと思います。「よく見かける広告商品」は気になりつつも、試さない人が多いかもしれません。広告の内容が本当かどうかは、分からないものです。「ものは試し!」と自ら挑戦することが「良いもの」に出会える可能性を広げるのかもしれません。
2015年07月27日パルコがフランスのクリエイティブユニット、エムエムパリス(M/M Paris)がクリエイションを手掛けた15AWシーズンの広告ビジュアルを公開した。6月にオランダ内陸部の砂丘地帯で撮影された同ビジュアル。14AW-15SSシーズンに続き、スタッフにはエムエムパリス、フォトグラファーのヴィヴィアン・サッセン(Viviane Sassen)を継続起用。モデルはアナ・クリーブランド(Anna Cleveland)が、スタイリストはベンジャミン・ブルーノ(Benjamin Bruno)が務めた。15AWシーズンでは、“1年間という時間の継続性を表し、四季の移り変わりを追う”という前シーズンのコンセプトを踏襲しながら、新たに「月」をテーマに設定。4つの季節のクイーンを演じるアナ・クリーブランドとカイト(凧)を絡ませることで、月のリズムと自然が創り出す時間の変化や四季の変遷を描いた。エムエムパリスは、ファッションやアート、音楽、デザインと多分野で活動するクリエイティブユニット。これまでに、カルバン・クライン(Calvin Klein)、ディオール オム(Dior Homme)、アー・ペー・セー(A.P.C.)などのビックメゾンとコラボレーションを行う他、13年にグラミー賞の最優秀レコーディング・パッケージ賞を受賞したビョークの 『Biophilia』をはじめ、ヴァネッサ・パラディ、カニエ・ウェスト、マドンナといった著名アーティストのアルバムアートワークやミュージックビデオも手掛けている。
2015年07月21日インターネットを見ていると、自分が今まで見たサイトなどから、興味のありそうな広告が表示されるのはみなさんご存じですよね。ダイエットに関するサイトを検索していたら、ダイエット用品の広告が表示されたり、転職サイトを見ていたら仕事を紹介する広告が表示されたり。便利だったり余計なお世話だったりするこの機能ですが、イギリスの新聞『The Guardian』で紹介されたある調査によって、恐るべき事実が報告されたのです。■女性には高収入の仕事の広告が表示されない!アメリカのカーネギーメロン大学で行われた調査によると、Googleでは女性の求職者に高収入の仕事の広告が表示されないことがわかりました。この調査では『AdFisher』というソフトを使い、架空の男女の求職者17,370人のプロフィールを作成しました。この架空の男女は求職サイトのみにアクセスしたことになっています。Googleはこの架空の男女に合計60万もの広告を表示しました。調査チームが分析すると、明らかに男性のほうが高収入の仕事の広告が表示される回数が多かったという結果が出ました。収入20万ドル(2,482万円)以上の仕事の広告は男性には1,852回表示されたのに対し、女性には318回しか表示されなかったのです。Googleの広告表示システムは複雑で、ちょっとしたことで影響が出てしまうため、架空の男女のアクセス履歴は全く同じになっており、違いは男女の性差だけにされていました。■広告表示システムは選り好みをしすぎているこの結果は必ずしもGoogleの広告表示システムのみによるものではなく、広告を表示する企業の側の希望も含まれています。Googleの代表者は「広告を出す企業から、どんな人に対して広告を表示するかの希望を聞いています」と語っています。「ユーザーがどんなものに興味があり、どの人にどの広告を出すかは社内でルールが決まっています」。こうした仕組みはユーザーにぴったりの広告を表示するのに役立てられるわけですが、悪影響を及ぼすこともあります。実際に、高収入の仕事の広告は女性にはほとんど表示されず、男性にのみ表示されました。たとえそれが企業の意向であったとしても、この広告表示システムによって、女性は高収入の仕事につけない可能性があるのです。こうしたプロフィールや閲覧履歴を利用して広告を表示するシステムには問題があるのではないかと調査の中では指摘されています。■表示された広告=自分の興味・関心じゃないGoogleアカウントでは、プロフィールのカスタマイズができます。ここで自分が興味のあることの入力や、一度表示された広告で興味のないものを再表示しないようにすることができます。この機能を活用すれば、状況を改善することができます。しかし、これですべての問題が解決するわけではありません。カスタマイズの興味の項目にはもちろん、薬物乱用などという項目はありません。しかし、薬物乱用に関するサイトを閲覧した結果、リハビリテーション施設の広告が表示されるようになったのです。サイトを閲覧する前と後ではプロフィールに一切違いは現れませんでした。複雑なシステムにより、思わぬ広告が表示されることはなかなか防げません。閲覧履歴から自分の興味が分析され、広告が表示される。こうした一見便利なシステムも、いろいろと問題がありそうです。主体的に検索をすることの大切さは、まだまだ揺らぐことはなさそうです。(文/和州太郎)【参考】※Women less likely to be shown ads for high-paid jobs on Google, study shows―the guardian
2015年07月20日ユナイテッドは7月15日、スマートフォン媒体社向けのSSP「AdStir」に新たに、スマートフォン動画広告メディエーション機能を実装したと発表した。同社によると、国内SSPとして初の取り組みだという。これによりメディアは、複数のアドネットワークから動画広告案件を最適化して配信ができるため、動画広告の単価や表示率を高い水準で維持し易くなる。また、多彩な動画アドフォーマットや配信形態に対応可能なため、アプリ起動時やゲーム終了時など任意のタイミングでの配信や、ユーザーアクションを起点とした動画広告配信、動画視聴と引き換えにゲームアプリ内でユーザーにアイテムやライフ回復を付与するなど、アプリメディアにとって最適な形での動画広告の提供を実現する。
2015年07月16日デジタルインファクトは7月14日、翔泳社のMarkeZine編集部と共同で、デジタル広告業界関係者460名を対象に、現在デジタル広告業界において注目を集める「アドテクノロジー」「スマートフォン広告」「動画広告」「ネイティブ広告」に関してアンケートを実施し、その結果を発表した。これによると、アドテクノロジーの定義に含まれるサービスとして、最も認識されているものはDSP(71.7%)で、DMPやアドネットワーク、SSPがそれに続いた。「動画広告元年がいつか」という認識については分散傾向がみられ、2014年(29.8%)との回答が最も多く、次いで2013年、2011年以前という結果となった。また、2015年のスマートフォン広告市場の見通しとしては、「ターゲティング広告配信技術の進化(55.0%)」が最も多く、「広告主層の拡大」や「クロスチャネルトラッキングと最適化配信」も比較的多い結果に。ネイティブ広告に関する現状認識としては、「新しい部分と、従来からの手法である部分とがある(39.8%)」や「特に新しさを感じない、マーケティング業界のバズワードに過ぎない」という回答が多く、17.6%は「わからない」と回答した。なお、同調査は、広告主(n=141)、広告会社(n=115)、メディア(n=52)、マーケティングコンサルティング(n=84)などに勤務するMarkezine読者460名を対象に、2015年1月~2月に実施されたもの。調査結果の詳細は、2015年6月17日発刊の「デジタル広告市場の最新潮流と現状動向分析調査」にまとめられているという。
2015年07月15日ニールセンは7月14日、「ニールセン デジタル広告視聴率」を日本にて提供開始することを発表した。同サービスは、オンラインでのブランディング広告キャンペーンのリーチ(到達度)を計測するもの。効果計測方法には、従来の「クリック数」以外の手法を導入し、テレビ広告のGRP(Gross Rating Point : テレビコマーシャルの延べ視聴率)と同様の指標で「自社広告がターゲット層にいかに到達したか」という度合いを管理できる。既に米国や中国など計12カ国で提供されているが、日本でのサービス開始は、米Facebookとのパートナーシップによって実現したものだという。日本におけるFacebook登録者は2,300万人にのぼり、このユーザー・データベースをパネルと見立て、ニールセンの持つオンライン・パネルの情報と複合的に組み合わせることにより、日本のオンライン・ユーザーで広告に接触した人々の性別や年齢層が把握可能となった。なお、ニールセンの会長兼CEOの福徳俊弘氏は、「オンラインのブランディング・キャンペーン向けの計測指標の導入は、日本のデジタル広告の一層の発展を促すためにも必要なことです。フェイスブックと提携することで、これまでにない巨大なユーザーパネルを得ることができました。この指標は、今後大きな成長が期待される動画広告にとっても、重要なものとなるでしょう」と述べる。同社は今後、フィリピンやタイ、マレーシア、メキシコでも同サービスの提供を開始する予定だ。
2015年07月15日楽天は13日、楽天会員向けに「楽天スーパーポイント」が貯まる、Androidスマートフォン向けの広告配信アプリ「Super Point Screen」の提供を開始した。Google Playよりダウンロード可能。「Super Point Screen」は、スマートフォン上のロック画面に広告を配信し、閲覧すると「楽天スーパーポイント」が付与されるアプリ。配信される広告は、ファッション、グルメのほか、楽天グループで取り扱いのある商品の広告も含まれている。ユーザーは、ロック画面上に配信される複数の広告から閲覧したいものを選び、遷移先の詳細ページに5秒間滞在することで「楽天スーパーポイント」を1ポイント獲得できる。同社は、アプリの提供開始を記念して、初めてログインしたユーザーに200ポイントをプレゼントするキャンペーンを実施する。また、他ユーザーを招待できる「友達招待コード」発行機能も備える。初回ログイン時に招待コードを入力すると、紹介した側、された側、双方に50ポイントが付与される。
2015年07月14日