北海道の玄関口である新千歳空港で、2014年から行われているアニメ映画祭をご存じだろうか。施設内にある3つのシアターをメイン会場として、国内外の新鋭アニメ作家たちによる長編・短編さまざまな新作の上映のほか、関連イベントや展示、シンポジウムなど、作り手もファンも楽しめるフェスティバルとなっている。このフェスティバル・ディレクターを務めているのが、アニメ評論家としても活躍する土居伸彰さん。“まだまだ日本のアニメには可能性がたくさんある”「もともとはアニメよりも、インディペンデント系の音楽とか映画に興味を持っていたんですが、大学のロシア語の授業の中で紹介されたユーリー・ノルシュテインというアニメ作家の短編を観て衝撃を受けたんです。ギョッとするようなリアリティがあって、いままで持っていたアニメーションのイメージが一変しました。そこから作家性の強い短編アニメやインディペンデントアニメを中心に研究するようになったんです」研究を進めるなかで、それらの作品が日本で観られる機会があまりに少ないことを感じた土居さんは、自ら映画館と交渉し上映会などを行うように。ちょうどその頃、テレビや映画といったメディアが強い個性を放つアニメーション作家に目をつけ始める。「それまでアニメーションの分野で芸術性と商業は、ある種、対極に位置していたんです。それが、芸術性のある商業作品がマーケット的に求められるようになってきた。その象徴的な存在が映画『君の名は。』の新海誠監督です。もともと新海さんは短編を自主制作で作っていたインディペンデント作家。作家性の強い新海さんと東宝のプロデューサーが組むことで、爆発的なヒットに繋がりました」そんな流れを受け、現在、土居さんは日本に海外の作家を紹介したり日本の作家を後押しする事業を行っている。新千歳空港国際アニメーション映画祭の活動もそのひとつだ。その土居さんによると、いまの日本のアニメーション業界は「分岐点にある」とか。「いまはDVDやBlu-rayが売れなくなっている時代です。これまで日本のアニメは、こういったパッケージやグッズの売り上げまで見込んで製作されていました。しかしこれまでのやり方では製作資金が回収できなくなっているんですよね。そもそも業界自体、いまだにアナログに頼っている部分が多く、働く人たちの労働問題も頻繁に取り沙汰されている状況。このままでは産業自体が衰退していく危険もあると思います」しかし同時に、可能性もある。「Netflixのような資金力を持った企業が、いまオリジナルのアニメーション作品の製作に乗り出しています。湯浅政明監督の『デビルマン・クライベイビー』がそのいい例。新海さんや湯浅さんだけでなく、『ペンギン・ハイウェイ』の石田祐康監督、『映画 聲の形』の山田尚子監督など、冒険的な作品を作る新しい才能も生まれていますし、面白くなっていく予感はあるんです。長きにわたって独自の発展を遂げてきた日本のアニメは、これからは戦略的に変化しないといけない。ますます世界を視野に入れた作品創りが求められていくはずです」いま土居さんが進めているのは、国の支援を受けてアニメーション制作をしているフランスで、日本人監督の作品を創るプロジェクト。「ほかにもアプリゲーム化や、漫画、CMといった多分野に応用するなど、まだまだ可能性はたくさんあるのではないでしょうか」どい・のぶあき新千歳空港国際アニメーション映画祭フェスティバル・ディレクター、「ニューディアー」代表/アニメプロデューサー1981年生まれ、東京都出身。東京大学大学院総合文化研究科卒。ユーリー・ノルシュテインを中心にインディペンデント作家の研究を行う傍ら、アニメ評論や上映イベントなどの企画のほか、海外映画祭での審査員やキュレーターとしても活躍。著書に『21世紀のアニメーションがわかる本』(フィルムアート社)。※『anan』2020年1月15日号より。写真・小笠原真紀取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年01月10日静岡発の苺スイーツ専門店「いちごBonBonBerry」と北海道に苺の自社農園を持つ「銀龍」がコラボレーション。2019年11月15日(金)に、「GINRYU・BonBonBERRY」として、北海道・新千歳空港の国内線旅客ターミナルビル2階にオープンする。北海道のブランド苺“銀龍苺”×「いちごBonBonBerry」通常1シーズンにしか実を付けない“一季成りいちご”を、優れた技術で通常栽培で収穫している「銀龍」。中でも強い甘みと程よい酸味を持つブランド苺「銀龍苺」が目玉商品で、これまでは「十勝 銀龍苺 新千歳空港店」として、同空港内にショップを構えていた。そして今回、苺を使用した華やかなメニューで人気を誇る「いちごBonBonBerry」とタッグを組み、「GINRYU・BonBonBERRY」の名でリニューアル。ショップでは、「銀龍苺」をはじめ、全国の旬の苺を使用した、見た目にもポップなコラボレーションスイーツを提供する。空港で食べれるパフェやソフトクリームその場で味わえるテイクアウトスイーツには、濃厚な苺の風味を閉じ込めた、“モンブラン”のような見た目のソフトクリーム「ボンボンソフト」や、ふわふわの“いちごバウム”を、丸ごと苺やとろける「おもっちーず」と合わせた「おもっちーずいちご串」、たっぷりの苺と白玉を組み合わせた「いちごもちもちミルクパフェデラックス」などがラインナップ。手土産に喜ばれる“苺”スイーツもまた苺と練乳を組み合わせたバームクーヘンや、銀龍苺パウダーを使用したポップコーン、モチモチの大福で銀龍苺を包んだ苺大福など、手土産にもぴったりな和洋菓子を取り揃えている。【詳細】「GINRYU・BonBonBERRY」リニューアルオープンオープン日:2019年11月15日(金)場所:新千歳空港 国内線旅客ターミナルビル2階住所:北海道千歳市美々TEL:0123-29-4480営業時間:8:00~20:00メニュー例:・ボンボンソフト 480円+税・おもっちーずいちご串 400円+税・いちごもちもちミルクパフェデラックス 1,600円+税・いちご大福 300円+税・いちごのバームクーヘン 1,500円+税・いちごのポップコーン 1,350円+税※価格は変更となる場合有り。
2019年11月11日新・北海道スイーツ「レッツコーン(Let’s Corn)とうきびタルト」が、新千歳空港「ANA FESTA」はじめ道内空港のANA FESTAで2018年10月15日(月)より発売される。新・北海道みやげとして誕生した「レッツコーン(Let’s Corn)とうきびタルト」は、“コーンポタージュの美味しさ”をそのまま閉じ込めたような新感覚のスイーツ。コーンポタージュをイメージし、甘いとうきびを集めてバターでとろりとなるまでぐつぐつと熱してタルトを作り、上にはコーンをぎっしりと並べた。一口頬張れば、口の中にコーンの甘みがふわっと広がり、思わず“まるでコンポタ!”と声が出るほど、とうきびのうまみを感じられる。“青空がふりそそぐとうきび畑”を想起させる、爽やかなパッケージにも注目だ。【詳細】「レッツコーン(Let’s Corn)とうきびタルト」発売日:2018年10月15日(月) 取り扱い店舗:新千歳空港「ANA FESTA」、函館空港・釧路空港・旭川空港・稚内空港の「ANA FESTA」※函館空港・釧路空港・旭川空港・稚内空港は11月1日(木)より発売。価格:6個入 950円、10個入 1,576円※価格はすべて税込み。【問い合わせ先】北海道 白雪座 お客様窓口TEL:0120-013-230
2018年10月15日新千歳空港では12月19日~20日、国内線ターミナルビル4Fにて「雪ミク スカイタウン」1周年記念イベントを実施する。会場に冬の北海道を応援するキャラクター「雪ミク(初音ミク)」」が登場するなど、様々なイベントを実施する。「雪ミク スカイタウン」は新千歳空港内に設置された雪ミクのショップ&ミュージアムで、等身大の雪ミクに会えるミュージアムや北海道360度の全周映像を体感できるシアター、 オリジナルアイテムを取りそろえたショップなどを展開している。1周年記念として、19日の10:00/12:00/15:00/17:00と20日の10:00/11:00/14:00/16:00に雪ミクが登場し、19日15:00~と20日の14:00~にはプレゼント付きの
2015年12月18日北海道の空の玄関口といえば新千歳空港。全国各地から北海道へは飛行機のアクセスが一般的で、路線数も多い。レガシーキャリアはもちろん、LCC(低コスト航空会社)も多く乗り入れているのもうれしいところ。そんな北の大地を楽しむのに、レンタカーは魅力的な相棒だ。今回は新千歳でお得にレンタカーを借りる方法を紹介しよう。○各社を一覧表示してくれる「旅プラザレンタカー」そもそも、リーズナブルな旅を求める旅行者からすると、「レンタカーは高い」と思う人いるだろう。たしかに、ひとり旅でレンタカーはぜいたくかもしれないが、2~3人などと同行者がいれば選択必至とも言える。レンタカー会社は全国チェーン店のほか、立地などやサービスでコストを下げたような低価格の会社も人気だ。空港のレンタカーカウンターにも各社の看板が並んでいる。とはいえ、空港に到着してからウォークインで借り受けるケースはまれであろう。やはりホテルと同様、レンタカーも事前予約が基本である。レンタカーヘビーユーザーでもある筆者が頻繁に利用するサイトが、日本旅行で運営されている「旅プラザレンタカー」である。会員登録さえ済ませれば、出発地・出発店舗、返却地・返却店舗を指定の上、格安会社も含め安い順に一覧で表示される。空港一覧が表示されるのも便利だ。詳細な条件設定が可能なのも使いやすい。○北海道は格安レンタカー会社が多い多くのレンタカー会社がある新千歳空港周辺には全国的な有名チェーンが多いが、格安店もまた豊富である。「ホンダレンタリース北海道」や「ウイングレンタカー」、チェーン系の「ワンズレンタカー」など、閑散期であれば24時間2,500円といった料金も散見される。基本的に空港での車両受け渡しは禁止されているので、一般店・格安店に関わらず、空港からレンタカー会社まで送迎というのは新千歳空港でも同様。もちろん無料送迎だ。空港内に店舗があればカウンターで迎えてくれるスタッフを前にして、予約の確認や手続きができるので安心感は高い。一方、格安店は空港内に店舗を持たないので、到着したらレンタカー会社へ直接電話をして迎車の依頼をするケースが多い。空港の広い車寄せで送迎車に乗車するポジションなど、運転に慣れていないと多少の不安感はあるだろう。○駐車場の送迎バスを利用できる格安店も空港内に店舗を持たない格安店は、レンタカー会社へ直接電話をして迎車の依頼をするケースが多いと前述したが、新千歳空港での例外が「ホンダレンタリース」だ。店舗が一般駐車場の敷地内に位置しており、空港と駐車場を循環するバスを利用する。送車依頼の電話をする手間がないほか、事前に到着便を伝えておけば、到着出口に予約者の名前が書かれたボードを掲げるスタッフが立っているので安心感が高い。他社と比較しても最安値のプランを積極的に打ち出す格安店であり、しかも年式が新しい車両が多いのでお得感が高い。○"格安悦楽ホテル"のためにクルマは必須これからの季節、極寒の北海道ではレンタカーの利用価値がますます高くなる。北海道のレンタカーはもちろんスタッドレスタイヤが装着されているし、除雪用のブラシも乗せられていることが多い。これは小技だが、ホテルに到着して青空駐車場であれば、ワイパーを立てておくのが基本である。ワイパーに雪の重みがかかるのを防ぐのはもちろん、ゴムが凍結したガラスに着いて動かなくなったり、ゴムが劣化するのを防ぐ意味合いもある。真冬の凍結道路でスピードを出すことはないだろうが、道路状態が良ければついついアクセルを踏みがちな北海道の直線道路。くれぐれもスピードは控えめに安全運転でお願いしたい。ホテル評論家である筆者がレンタカーを重視するには訳がある。もちろん、特に公共交通機関が発達していない地方へ出向いた時など、徒歩や電車やバスでもアクセスが難しいスポットもストライクゾーンに入るという利点はある。そのほか、旅先でアクセスの悪いゆえに料金が安いイケてるホテルで、"格安悦楽ホテルライフ"を楽しむというのも理由のひとつだ。アクセスが悪いのでもちろんホテル駐車場は「無料」である。なお多くのレンタカー会社では、料金の支払いは借り受け時の事前クレジットカード決済が基本だ。これは、借り受けの契約に反して無断延長や乗り捨ての上、料金を踏み倒すといったケースの損害を担保するためと、クレジットカードを通しての身元保証という意味合いが強い。ただし一部格安店では、クレジットカード会社への手数料負担の問題から現金決済を指定するケースもあるので事前に確認しておこう。※記事中の情報は2015年11月取材時のもの○筆者プロフィール: 瀧澤 信秋(たきざわ のぶあき)ホテル評論家、旅行作家。オールアバウト公式ホテルガイド、ホテル情報専門メディアホテラーズ編集長、日本旅行作家協会正会員。ホテル評論家として宿泊者・利用者の立場から徹底した現場取材によりホテルや旅館を評論し、ホテルや旅に関するエッセイなども多数発表。テレビやラジオへの出演や雑誌などへの寄稿・連載など多数手がけている。2014年は365日365泊、全て異なるホテルを利用するという企画も実践。著書に『365日365ホテル 上』(マガジンハウス)、『ホテルに騙されるな! プロが教える絶対失敗しない選び方』(光文社新書)などがある。「ホテル評論家 瀧澤信秋 オフィシャルサイト」
2015年12月02日JALは9月4日、新千歳空港国内線ターミナルビルの改修に伴い、羽田空港に次いで2カ所目となる国内線最上級ラウンジ「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」を新設することを発表した。ダイヤモンド・プレミアラウンジはJALマイレージバンク(以下、JMB)のダイヤモンド会員、JALグローバルクラブ(以下、JGC)のプレミア会員およびファーストクラス搭乗者が利用できる。加えて、サクララウンジを含め、全体のデザインを一新してリニューアルオープンする。従来の2階エリアから3階エリアに移転し、窓からはより開放的な景色が楽しめる。「日本のたたずまい」をデザインコンセプトに、日本の素材美を生かしながら現代的にアレンジした上質で洗練された空間を演出。手荷物の収納が可能なスペースにもこだわり、より居住性を高めて快適なくつろぎの時間を提供する。出張をはじめ、グループや家族での旅行など、さまざまなシーンに合わせて過ごせる空間となっている。また、ラウンジに直結し、スムーズにアクセスできるJALファーストクラス・チェックインカウンター、ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場をラウンジと合わせて2階にリニューアルオープンする。オープンは2016年夏頃を予定している。11月4日より工事を開始するため、サクララウンジなどの一部施設を閉鎖となる。工事期間中の運用については別途、JALホームページなどで案内をする。なお、今後は伊丹空港や福岡空港においても、順次施設の拡充を予定している。
2015年09月07日サッポロライオンは6月12日~9月6日の期間限定で、新千歳空港ターミナルビル内「北海道フードビヤレストラン 銀座ライオン 新千歳空港フルール店」(北海道千歳市)のテラス部分にて、「ジンギスカンビヤガーデン麦羊亭(ばくようてい)」をオープンする。同ビアガーデンは、「出発前のちょっとした時間や到着後に、北海道ならではの食事を楽しめるビヤガーデン」として、例年多くの人が利用しているという。上空を行き交う飛行機を眺めながら、ビアガーデンメニューを楽しめる。メニューには、「サッポロクラシック生ビール」(小ジョッキ600円・大ジョッキ990円)や「生ラムジンギスカン野菜セット」(1,560円)などを用意。その他、多数おつまみ料理や食べ放題コースなども用意しているとのこと。同ビアガーデンの営業時間は、11:00~20:00(ラストオーダー19:30)。雨天強風の場合は休業となる。なお、当日の天候や風向きにより離発着の方向が変更されるため、飛行機が見えない場合もあるとのこと。※価格は全て税別
2015年06月09日中日本エクシスは、東名高速道路 EXPASA 海老名(上り)において、新千歳空港にある「キャラメルキッチン」の商品の販売を開始した。「キャラメルキッチン」は、北海道・新千歳空港にある江崎グリコのキャラメル菓子専門店。ホームメイドをコンセプトに、キャラメルを原料・製法にこだわった北海道スイーツに仕上げている。現在は新千歳空港のほか、1日20セット限定でグリコダイレクトショップで販売している。今回、同店の商品を東名高速道路 EXPASA 海老名(上り)で開催中の「北海道物産展 新千歳空港ターミナルビル 北海道ショールーム(海老名SA出張所)」において3月1日まで期間限定で販売する。販売している商品は、店内の銅窯で北海道産生クリームなど原料を炊き上げ、焙煎(ばいせん)したアーモンドを加えた「ホームメイドキャラメル アーモンド」(864円)や、バター風味のビスケットにこだわりのキャラメル生地をかさね合わせた「キャラメルビスケット」(960円)など。※価格はすべて税込
2015年02月07日新千歳空港は12月20日に、国内線ターミナルビル4階に「雪ミク スカイタウン(SNOW MIKU SKY TOWN)」をオープンする。そのオープンに先立ち、国内線2階センタープラザにて12月6日より、高さ約6mの「雪ミクツリー」を展示している。「雪ミク」は冬の北海道を応援するキャラクターで、2010年の「さっぽろ雪まつり」で"真っ白い「初音ミク」の雪像"を作ったことをきっかけに誕生した。それ以来、「雪ミク」が主役のフェスティバル「SNOW MIKU」が毎年北海道で開催されている。20日にオープンする「雪ミク スカイタウン」は、冬の北海道を応援するキャラクター「雪ミク」の新複合施設で、ミュージアムやシアター、ショップスペースなどを展開する。ミュージアム「雪ミク ミュージアム」では、ここでしか出会えない「等身大雪ミク」をはじめ、イラスト・グッズなど多数展示。シアター「雪ミクと巡る北海道ぐるっとシアター」では、360度の全周映像で北海道の雄大な自然風景を体感できる空間となっている。そしてショップスペースでは、ここでしか買えないオリジナルグッズもそろえている。現在、新千歳空港センタープラザに展示されている「雪ミク」は、2015年バージョンのデザインをモチーフにした全長約6mのイルミネーションツリー。空港に訪れた人に、いち早く冬の北海道を提供するデザインとなっている。
2014年12月08日新千歳空港から直線距離にしてわずか2キロ。大都市や大空港のすぐ近くに、原始の姿そのままに流れる奇跡のような川が存在していることを知っている人は案外いない。勇払原野を静かに流れるその小さな清流の名は「美々(びび)川」。カヌーを担いで行ってみた。札幌圏の人々に、苫小牧(とまこまい)にあるウトナイ湖を知っているかと聞くと、ほとんどの人が「知っている」と答える。野鳥のサンクチュアリ、そしてラムサール条約で指定されているウトナイ湖。しかし、「そのウトナイ湖に注ぐ美々川という川を知っているか」と聞くと、多くの人が「えッ?その川は知らない」と答える。そんなわけで、美々川を知らない人は意外と多いのだという印象がある。札幌と千歳、苫小牧をつなぐ国道36号線。札幌方面から走り新千歳空港に近づくと、道路脇の草原のような場所を蛇行して流れる川の姿が垣間見える。草原のように見えるのは、釧路湿原、サロベツ原野とともに、「北海道の三大原野」と呼ばれる勇払(ゆうふつ)原野。千歳・苫小牧周辺から太平洋に至る低地帯だ。美々川はその勇払原野を隠れるように流れる小さな清流なのである。湿原を流れる美々川には陸地からアプローチできる地点が限られているため、なかなかその美しさに触れることができない。そこでカヌーを使ってその姿を見に行ってみた。美々川は全長約10キロの2級河川。源流は複数あり、新千歳空港からすぐ近くの場所にある千歳湖から流れ出した水や、湿原の森の中の湧き水が集まり、ゆっくりと一本の川になっていく。水源からしばらくは、草の間にちょろちょろと水が流れるという雰囲気で、カヌーでは進めない状態がしばらく続く。ようやく水量が安定してくる第2美々橋から川下りをスタートさせるが、しばらくはカヌーの幅ぎりぎりの狭い流れが続くため、必死の舟こぎが続く。流れは極めて緩やか。背の高い草に囲まれた中に続く一本の水路。その水は透き通っており、陸地では決して味わうことができないなんとも幻想的な雰囲気である。少しずつ川幅が広がり、眺めのいい広い川面が目の前に広がると、いよいよ川下りは最高に気持ちよくなる。時折岸に近づくと、鮮やかな青色をしたカキツバタなどの野生の花が目を楽しませてくれる。周辺は野鳥の聖域といわれる一帯なので、美しい鳥がしばしば頭上を行き交う。この日はたまたま、のんびりと水上散歩を楽しむ野生の白鳥とも出会った。水上から見えるのは自然の風景そのままなのに、時折新千歳空港を発着する旅客機が空を飛んでいくのもおもしろい。時間の流れも忘れ、気軽に自然と触れ合える桃源郷のような清流が、札幌から約1時間、新千歳空港からは15分程度の場所にある。なんとぜいたくなことなのか。美々川の魅力を堪能するには、なんといってもカヌーで下るのが一番だ。ガイドしてくれる会社も複数あるので、そういった会社を利用すれば身ひとつでも気軽に楽しめる。新千歳空港を利用して北海道に来る人は、行き帰りのどちらでもいい。ぜひ美々川を下ってみてはいかがだろう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月13日北海道空港は11日、三井住友カードと連携して、新千歳空港ターミナルビル内の約180店舗にて、北海道旅客鉄道が展開する「Kitaca電子マネー」の取扱いを13日より開始すると発表した。北海道空港は、1台で複数の電子マネーに対応するマルチサービスターミナルを商業施設内の各店舗に設置しており、電子マネーによる決済手段の多様化に取り組んでいる。一方で、JR北海道は、Kitaca電子マネーサービスの拡大に取り組んでおり、新千歳空港駅でIC乗車券としての「Kitaca」が利用できるうえ、新千歳空港ターミナルビル内の店舗でも「Kitaca電子マネー」が利用できるようにすることで利用者のさらなる利便性向上を図っていく。ちなみにKitacaとあわせてSuicaも利用できる。なお、三井住友カードは、JR北海道との電子マネー加盟店開拓における業務提携に基づき、電子マネーの精算に関わる業務を担う。サービス開始日時平成24年7月13日:各店舗の営業開始時よりサービス内容新千歳空港ターミナルビル内の商業施設内の約180店舗(一部店舗を除く)でのKitacaによる支払い(Suicaによる支払いも可能)。チャージ(入金)のサービスは、新千歳空港駅の券売機・チャージ機・みどりの窓口のほか、空港内のローソン3店舗で可能。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月13日JR北海道は13日、同社が展開する電子マネー「Kitaca」の取扱いを新千歳空港ターミナルビル内の商業施設でも開始した。同ビル内の約180店舗にて、「Kitaca」での支払いが可能になる。また、相互利用により「Suica」も利用できる。チャージは新千歳空港駅の券売機、チャージ機、みどりの窓口のほか、空港内のローソン3店舗にて可能。新千歳空港ターミナルビルでは、1台で複数の電子マネーに対応するマルチサービスターミナルを商業施設内の各店舗に設置しており、これまで電子マネーによる決済手段の多様化に取り組んできた。一方でJR北海道では「Kitaca」の拡大に努めており、同ビルに直結する新千歳空港駅ではIC乗車券として「Kitaca」が利用されていることから、両社ではこれにより乗客のさらなる利便性の向上につながるとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月13日ハワイアン航空は11月、札幌(新千歳) - ホノルル便を就航する。週3便の直行便となる。今回の就航により、新千歳空港は2010年11月の東京(羽田)、2011年7月の大阪(関西)、2012年4月の福岡に続き、国内で4番目のハワイアン航空定期便就航地となる。同社代表取締役社長兼CEOであるマーク・ダンカリー氏は、「日本は我々にとって最も重要な市場の1つであり、この新たな乗り入れにより日本の皆様がより気軽にハワイへ旅行して頂けると思います」と述べている。また、ハワイの住民にとっても日本最大の観光地の1つである北海道へのアクセスが身近になり、これに関しては、「既に札幌はハワイの人々にとって有名なリゾート地であり、この就航を機に札幌の魅力を更に大勢のお客様にご紹介できることを期待しております」としている。運航スケジュールは、毎週火・木・土曜日がホノルル国際空港14時45分発、新千歳空港翌日19時着、毎週水・金・日曜日は新千歳空港21時00分発、ホノルル国際空港9時15分着。ボーイング767‐300ER型のワイドボディ機を使用し、座席数は264席。チケットは公式ウェブサイトから予約購入が可能。創設83年のハワイアン航空は、ハワイ州の島間便が1日170便以上、アメリカ主要10都市への直行便、日本や韓国、フィリピン、オーストラリア、アメリカ領サモア、タヒチへの直行便も運航している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月10日近畿日本ツーリストは9日、「貸切リゾート列車『デリシャストレイン』で巡る 北海道周遊4日間」を発売した。羽田空港から新千歳空港へ飛び、富良野・知床半島・摩周湖・阿寒湖などを巡る3泊4日の旅。7月1日発限定で、1名の価格は12万6,800~14万5,800円。今回の企画では、JR北海道の協力により、団体臨時列車を貸切で運行。「デリシャストレイン」の名にふさわしく、車内では「じゃがいもスイートポテト」「赤いルバーブのチーズタルト」など、地元で人気のスイーツが日替わりで楽しめる。2日目に訪れる浜小清水駅では、B級グルメ「オホーツク北見塩やきそば」をはじめ、牛肉やアスパラガスなど北海道の食材を使った屋台での昼食を楽しめる。北海道「駅弁」選手権2011新駅弁の部でグランプリを獲得した「汐彩弁当」や、池田駅の「特製十勝牛のワイン漬けステーキ弁当」といったこだわりのメニューも続々登場する。富良野や小清水原生花園など花々が咲き誇る有名スポットも訪問し、まさに北海道のベストシーズンを目と舌で味わえる内容になっている。なお、出発日の7月1日は、JR北海道も参加する「北海道デスティネーションキャンペーン」の初日にあたる。これに合わせ、札幌駅で同ツアーの貸切列車の出発式も行うとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月10日クリプトン・フューチャー・メディアは、現在開催中の「第63回さっぽろ雪まつり」(北海道・札幌)に合わせ、新千歳空港などにてイベント「SNOW MIKU 2012」を実施している。期間は12日まで。新千歳空港では、ボーカロイド「初音ミク」シリーズの公式イラストレーターであるKEI氏のイラストパネルを特設ブース(2階センタープラザ)に展示。会場内では、初音ミク等身大フィギュアも公開している。11日と12日には、シンガポールとロサンゼルスで行われた初音ミクライブ公演の映像などを上映(4階じゃがポックルシアター)。同期間中は、ニンテンドー3DSの新作ゲーム「初音ミク and Future Stars Project mirai」試遊コーナーや、着ぐるみ触れ合いコーナーなども設置する(4階イベントスペース)。また、グッズショップ「MIKU SHOP」(じゃがポックルシアター内)にて、限定アイテムなども販売している。なお、6日に倒壊した雪まつり会場の初音ミク雪像については、場所を移し、11日未明頃までに再建するとしている。雪ミク2012衣装原案: 菜々香(c)Crypton Future Media, INC. www.crypton.net【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月09日「(おいしい、たのしい、おもしろい、)北海道ショールーム」の一大コピーを旗印に、日本最大級の空港グルメや数々のエンターテイメント施設を盛り込んだ『新千歳空港ターミナルビル』が7月15日(金)にオープンした。美味しいもの満載の道産子空港グルメは当然ながら気になるけれど、とにかくこのターミナルビルの特筆すべき魅力は、大人も子どもも一緒に楽しめる体験型施設が充実した「エンターテイメント空港」であること。なかでも、特に親子でぜひ訪れたいのが、ドイツの老舗ぬいぐるみメーカー、シュタイフ社が、ドイツ国外で初めて展開する『シュタイフ ネイチャーワールド』だ。© Margarete Steiff GmbH 2011動物のぬいぐるみとのふれあいをテーマにしたミュージアムで、中には約20メートルにわたりドイツの賑やかな街並みをからくり仕掛けのぬいぐるみたちが再現する「フェスティバルプラザ」や、テティベア誕生秘話を紹介する「マルガレーテハウス」、世界の限定ベアなど希少なテディベアを多数展示した「ミュージアム」、様々な大型ぬいぐるみと思い切り遊べる「ファンハウス」など、とにかく夢あふれるぬいぐるみたちにとことん浸れる企画が充実している。施設内にはその他にも、野生動物の生活環境をぬいぐるみで再現した知的感動ゾーンなどもあるので、大人も子どもも一緒になって遊べる見どころは盛りだくさん。併設のシュタイフ社・オフィシャルショップも、オープン記念で1000体限定発売されたオリジナルテディベアが既に完売するなど、その人気ぶりがうかがえる。© Margarete Steiff GmbH 2011ターミナルビル内には、他にも3D映画にも対応した迫力の映像が楽しめる国内空港初の映画施設『じゃがポックルシアター』や、同じく国内空港で初の本格温泉施設『新千歳空港温泉 万葉の湯』、生チョコレートで有名な北海道を代表するチョコレートメーカーRoyce’s Chocolateが空港内初の試みとして展開する『Royce’s Chocolete World』(ロイス・チョコーレートの製造過程が見学できるファクトリーや、チョコレートの歴史などの展示が楽しめるミュージアムを内包)、ドラえもんをテーマにした空港併設型としては世界初のテーマパーク『ドラえもん わくわくスカイパーク』と、国内空港初となるエンタメ施設が盛りだくさん。© 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADKもはや空港は“飛行機に乗る”だけじゃない、親子で一緒に楽しめる『シュタイフ・ワールド』と、新感覚の「エンターテイメント空港」に注目したい。『シュタイフ ネイチャーワールド』(連絡施設3F・スマイルロード)営業時間:10:00〜18:00(ショップのみ〜19:00まで)入場料金:一般600円 中学・高校生400円 小学生以下300円 3歳未満無料 ★新千歳空港ターミナルビル 取材/松浦明
2011年08月11日