幼い頃の夏休みと言うと、家族旅行の思い出が浮かんでくる方も多いでしょう。しかし実際に親となってみると、乳幼児を連れた旅行は荷物の多さや長時間の移動がネックになるもの。少しでも快適に、楽しい旅の思い出が作れるよう、子連れ旅行のポイントをご紹介します。1.旅のテーマを決める子連れ旅行と大人だけの旅行の違う点は、子どもが飽きずに楽しめるものがあるかどうかという点です。例えば、親が世界遺産を見に行きたいからと行き先を決めても、果たして子どもは楽しむことができるでしょうか?その場合は宿泊先にプールがついていたり、道中に牧場で牛の乳搾り体験が出来たりと、どこかに「子ども向けプラン」を用意しておくのがベターでしょう。また、子どもが初めて体験することをテーマにするのもオススメです。例えば、初めての海外旅行、初めての海水浴、初めてのキャンプ、初めての温泉など…子どもを主役とした旅にするのです。きっと旅を終える頃には一回り大きくなったお子様に出会えるはずです。2.交通手段を決める行き先が決まったら交通手段を決めます。自家用車、新幹線、飛行機…。ベビーの場合は初めて乗るの乗り物もあることでしょう。移動時間が長すぎて子どもはぐずぐず、大人はイライラなんてハプニングが起きないように、できるだけ長時間の移動にならないように心がけましょう。3.宿泊先を決めるホテル、旅館、ペンションなど、多くの種類がありますが、最近では乳幼児歓迎プランが用意されている宿泊施設があります。中にはベビーソープや子ども用のタオルなどの乳幼児向けのアメニティ充実しているものもあり、子連れ旅行には嬉しい特典を掲げている宿も少なくないです。周りを気にせず家族で食事をしたいならお部屋食を、子どもは添い寝プランをなど、ご家庭にあったプランを探してみてくださいね。4.持ち物リストを作成旅行プランが決定したら、出発日までに余裕をもって持ち物リストを作成しましょう。荷物はできるだけ最小限にしたいものですが、子連れ旅行には念には念を精神で、もしもの時のおむつや着替えは多めに用意しておいたほうが吉です。現地調達する場合は事前にしっかりと調べておきましょう。旅行を楽しみにするあまりに当日熱を出してしまった! なんていうことがないように、体調管理を整えることも何よりの旅行準備です。常備薬や救急セット、母子手帳や乳児医療証を持っていったほうが安心ですね。下調べと入念な準備で後は旅本番を楽しむのみです! 楽しい夏休み、家族旅行で大切な思い出の1ページを描いてくださいね。
2014年08月08日(画像はJALホテルズ プレスリリースより)ホテル日航成田新アメニティ旅行の準備は何かと大変で、精神的にも肉体的にも疲れてしまうことがしばしばあります。飛行機に乗る前にはグッタリとしてしまう人も多いのではないでしょうか。そんなあなたに耳寄りな情報です。2014年3月5日、JALホテルズは、成田空港にほど近いホテル日航成田において、3月10日よりタルゴジャポンのアメニティを採用すると発表しました。宿泊客からのニーズを受けて、コンセプトルーム63室、スイートルーム9室に用意されたのはタルゴジャポンのバスアメニティとコスメティック。旅行準備で疲れた肌にパワーをチャージしてくれます。世界に愛されるタルゴタルゴとは健康美を追求した化粧品ブランドで、その品質は世界中で支持されています。厳選されたホテルでのみ展開されおり、ワンランク上のサービスの象徴となっています。同ホテルでは、ヘアシャンプー、ヘアコンディショナー、ボディソープがセットになったバスアメニティが楽しめます。また、スイートルームではコスメとボディローションも用意され、素肌のコンディションの回復を助けてくれます。これで旅行前の「肌の準備」も万全です。最高の笑顔でテイクオフできること間違いなしです!【参考リンク】▼JALホテルズ プレスリリース
2014年03月06日クルーズ旅行と言うと、どんな旅行を思い浮かべますか? リッチなおじさまおばさまが、ドレスアップしてゆったりと過ごす、そういう雰囲気を想像する人が多そうですが、実は最近話題のクルーズ旅行はもっと異なるものもあるのです。興味をそそられたのは、大型外国客船による日本発着のクルーズ旅行。調べてみると、若い女性が楽しめる要素がたっぷり。今まで知らなかっただけで、実はとっても狙い目の旅行だったのかも。■次の目的地へ動くホテルクルーズというのは、つまり次の目的地へと動いてくれるホテルのようなもの。だから、スーツケースは置きっぱなし。荷物を持って移動することがないのがとにかく楽ちん。もちろん飛行機のように重量制限もないので、韓国などで大量にお買い物をしてもOK。また、飛行機などの旅行では目的地に着いてから、ホテルのチェックインの時間までロスすることもあるけれど、そんなことももちろんなし。■充実したエンターテインメントずっと船に乗っていたら暇を持て余しそうなんて思う人もいるかもしれませんが、6日間の旅程では、終日航海しているのは2日間だけ。その間では遊び尽くせないほどのエンターテインメントがあるから、思う存分楽しめます。仮装パーティやダンスイベント、マジックショーなど観て楽しむものから、参加型のイベントが数多く開催され、また外国人スタッフは盛り上げるのが上手だから、一緒になっておおいに楽しんで。普段はカジュアルな洋服でOKですが、1日だけフォーマルにドレスコードが決められている日があるので、その日は思い切りドレスアップして、おしゃれ自慢。そして、2,000人もの人が正装をする非日常の世界をたっぷり味わいましょう。■お得でお財布いらずもっともお得に感じられる点は、メインダイニング・ビュッフェでの食事やカフェでの軽食が無料なこと。全て旅行代金に含まれているので、それ以上食費がかからないのは安心ですね。もちろん和食、中華、イタリアンに、充実のスイーツまで、バラエティに富んだお料理の数々を選ぶ楽しみも魅力のひとつ。また、マシンなどが使えるフィットネス、屋内・屋外のプール、テニスコートやバスケットコートも使い放題です。■女子に嬉しい設備スパやエステ、マッサージ(有料)もあるので、たっぷり時間を利用して、ゆったり癒されるのもステキ。そして外国客船ならではの楽しみとしては、カジノも忘れないで。日本ではできない体験にドキドキしてみては?■いろいろな人と楽しんで女友達どうしで行くのはもちろんオススメ。特に4人グループで4人部屋にすれば、連休利用の5月2日出発のGWクルーズ6日間がなんと、ひとり5万円以下で楽しめます。GWでこの価格はビックリですね。(※港湾税、船内チップが別途必要)これは大型の外国船籍をHISでチャーターするからこそ、できる価格なのだとか。だから外国客船と言っても日本人スタッフが多数いて、言葉の心配は無用なのです。また、子どもを産んで少し疎遠になってしまった女友達を誘うのにもオススメ。船内には無料のキッズプログラムがあるから(3歳以上、トイレが自分でできればOK)、子どもは預けて、ママになった女友達に思い切り羽を伸ばしてもらうのもよさそう。さらに、お母さんを誘えば、一緒に仮装パーティに参加したり、野外のステージで行われるフラのレッスンを受けるなど、普段とは違う体験を共有できそう。お母さんの誕生日などの記念日に親孝行してみては?クルーズ旅行のイメージがかなり違ってきたのでは? 飛行機や新幹線などだけではなく、クルーズ旅行という新しい選択肢をぜひ考えてみて。これまでとはひと味違う旅行が楽しめるかも。・HIS 公式サイト
2013年12月26日この年末年始に旅行へ行ったという人も多いだろう。仕事で忙しい日常生活から飛び出してリフレッシュするのに、旅行はもってこいだ。今年も旅行に行こうと思っている人も多いかもしれない。そこで、フォートラベル株式会社が運営する「旅行のクチコミサイト フォートラベル」が行った、2013年の旅行予定地、携行品などについてアンケートから、今年の旅行のトレンドを見てみよう。■海外ひとり旅が人気やっぱり旅行に行くなら海外と思う人は多いはず。実際、「2013年に海外旅行をしたいか」と聞いたところ、9割以上の人が「海外旅行をしたい」と考えていることがわかった。まとまった休暇の過ごし方として海外旅行を希望する人が多い傾向にあるようだ。行先としては、特に女性にはヨーロッパ方面の人気が目立っている。2013年の海外旅行の同行者については、「家族」(66.5%)についで、35.8%の人が「ひとり」と答えており、「ひとり旅」に人気がある。「2013年にひとり旅をしたいか」と聞いたところ、「ぜひしてみたい」「可能ならしてみたい」を合わせると62.6%となり、女性でも60.0%の人が「ひとり旅」を望んでいた。(※旅行のクチコミサイト フォートラベル調べ)ひとり旅経験のある女性に、「ひとり旅の目的・理由は何ですか?」と聞くと、最も多い回答は「行きたい場所があったため」(49.8%)だった。続いて、「ひとりの時間を楽しむため」(49.1%)、「趣味の満喫のため」(32.6%)となったほか、「今までにない新たな経験をするため」や「様々なしがらみから自由になるため」といった回答も各々2割を超えており、自由に自分の時間を使いたいと考えている女性が多いことがわかる。(※旅行のクチコミサイト フォートラベル調べ)■海外旅行必須アイテム慣れない海外に行くとなると、いろいろなものを持っていきたくなる。その中でも、海外旅行をする際に必ず持っていく「三種の神器」を尋ねたところ、「カード(クレジット、国際デビット、海外専用プリペイドカード含む)」がもっとも多く、79.4%となった。次いで「カメラ・デジタルカメラ」「ガイドブック」という回答だったが、「スマートフォン・タブレット等の電子端末」が23.8%で5位につけ、ガイドブックの代わりに、「現地の観光先、買い物先や食事先などの検索」に使用している人が多いことがわかった。■海外では現金よりクレジットカード海外旅行での楽しみのひとつはお買い物。ただ、海外のお金はわかりにくいし、スリなども心配。そこで、海外旅行中の現地での支払の手段として、「カードと現金のどちらを多く使うか」を聞くと、「カードをメインに使う」という人が41.5%、続く「どちらかというとカードを使うことが多い」(22.6%)を合計すると、半数以上の人が現金よりカードを使っていることがわかった。慣れない海外の土地で多額の現金を持ち歩くよりも、1枚で支払いが済むカードを利用する人が多いようだ。また同じ理由からか、「旅行先のATMから現金の引き出した経験がある」という人も全体の39.1%で、その中でもひとり旅経験のある女性の半数近くが現地のATMを利用していることがわかった。ひとり旅経験がある女性は、海外旅行時に必要以上に現金を持ち歩かず、身軽に旅をして、必要に応じて現地のATMを利用しているようだ。(※旅行のクチコミサイト フォートラベル調べ)■2013年海外旅行のトレンドこれらのアンケート結果からは、“海外のひとり旅=男性”というイメージが強かったが、「海外へひとり旅をしたいと考えている女性も6割にのぼることや、海外旅行の携行品としては「カード」を持つ人がもっとも多く、ひとり旅経験のある女性はその傾向が強いことがわかった。2013年は、「タブレット端末やスマートフォン」などを活用して、世界中でひとり旅を楽しむ女性が、トレンドとなりそうだ。今回のアンケートを結果について、消費者行動の科学的分析を得意とする久我尚子さん(ニッセイ基礎研究所 生活研究部門)は、近年仕事を頑張る女性が増えたことから、日常生活を充実させる趣味を持つことをはじめ、自分自身を高めるために非日常的な体験や新たな挑戦をすることで、上手に生活のバランスをとっているのかもしれないという見方を示した。また、女性の購買力が高まり、忙しくて時間がないために、「ひとり女子旅」人気も高まっていることがうかがえるという。女性の未婚率が上がって、自立した大人の女性のひとり行動が一般化しているという世の中の流れもあって、「ひとり女子旅」の人気は当然という見方もできるようだ。このように、働く女性たちがひとりで海外旅行をし、自分の自由な時間を取り戻すための行動とも言える「ひとり女子旅」、まだ経験がないというあなたも、ぜひ今年こそ体験してみては? 新しいあなたに会えるかも。・旅行のクチコミサイト フォートラベル 公式サイト
2013年01月23日これから夏休みに向けて旅行計画を立てている人は多いだろう。そこでここでは、大切な恋人との旅行を考えている人向けに、勝手の違う海外でもあたふたせず、「スマートな自分」をアピールできる海外旅行スマート術を紹介する。飛行機編の前回に続き、今回は現地到着編だ。飛行機を降り、現地に到着。いよいよ楽しいバカンスの始まりだ。ホテルのチェックイン時間は午後3時くらいであることが多いが、フライトによってはその時間より随分と早く現地に着くこともあり、この時間をうまく利用できればぐっと株もあがるというものである。早朝に着く場合は、アーリーチェックインを事前に手配しておくといい。昼頃に着く場合、チェックアウト時間が過ぎていてすでに掃除が終わっていればチェックイン時間よりも前に部屋に入れてもらえることもある。いずれにせよ、ホテルでは荷物だけでも預かってくれるので、荷物を預けに行ったついでに「部屋に入れますか? 」と一応確認してみよう。意外とフレキシブルに対応してくれるホテルが多いのが、海外である。エグゼクティブフロアを擁するホテルなら、その場で部屋をアップグレードするのもおすすめだ。エグゼクティブラウンジでは軽食やアルコールを含む飲み物を供しており、ゆったり座れるソファや図書室、インターネットなど一通り揃っているのが一般的。チェックイン時間までラウンジを使わせてくれることが多く、かなり贅沢気分を味わえる。混雑時などで部屋に入れなかった場合は、スパに行くのがおすすめ。「着いて早々にスパ? 」と思われるかもしれないが、楽しい旅行の幕開けにまず機内の疲れを吹っ飛ばしておくと、その後が楽だ。宿泊ホテル内のスパが有名店の場合、事前に予約を入れていくとなおよい。宿泊者やスパ利用者にはジャグジーやサウナを無料または安く利用できる特典をつけているホテルも多いので、ゆっくりのんびりしていこう。また、バンコクやクアラルンプールなど東南アジアの主要都市では”町スパ”も充実している。カップルで受けられる個室を擁する店も多いので、お風呂代わりにでも行ってさっぱりしよう。多くの場合、スパにはリラックスできる部屋がついている。そこで昼寝していてもまったく文句を言われないので、チェックインできる時間まで一眠りしてもいい。国内でも海外でも出張が多い人は、スターウッドホテルのグループホテルで無料で入会できる顧客ロイヤルティプログラムに入っておくのがオススメ。同ホテルチェーンでさえあればポイントが貯められるのが魅力の「スターウッド プリファード ゲスト」(SPG)では、年間計75泊以上した顧客にチェックイン&アウト時間を自由に設定できるサービス「SPG Your24」を行っている。チェックインした時間から24時間後がチェックアウト時間になるという画期的なサービスなので、同ホテルチェーンに宿泊の場合はかなり便利だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月11日フォートラベルが運営する「旅行のクチコミサイト フォートラベル」は、会員を対象に「2012年GWの旅行動向調査」を実施した。調査の結果、旅行需要は東日本大震災前の状況に戻り、東日本への旅行が回復傾向にあることがわかった。調査は、4月26日から5月7日の12日間、フォートラベルの会員を対象にインターネットで実施。1211件の有効回答が得られた。GWの過ごし方についての質問では、「自宅中心で過ごした」と回答した人が37.1%、続いて「国内旅行」(19.7%)、「海外旅行」(16.7%)、「日帰り旅行」(10.6%)、「帰省」(6.9%)の順となった。昨年同時期と比較すると、旅行や帰省など宿泊を伴うレジャーが増え、旅行意欲は比較的高い傾向に。旅行需要は震災前に戻ったと考えられる。特に海外旅行は好調。長期化する円高で旅行費用や現地での支出が抑えられることや、昨年に海外旅行を断念した人の反動などもあり、燃油サーチャージが高騰する中でも堅調だという。また、国内旅行の行き先についての質問では、昨年は東日本の都道府県は2位の「北海道」を除き、ベスト5に入らなかったが、今回の調査では「東京都」が1位に。その他にも、ベスト5(同率含む)に、「千葉県」、「栃木県」もランクインした。テーマパークへの客足の戻りや、東京スカイツリーのオープンが影響していると考えられる。なお、桜の見頃とGWが重なった東北地方へは、国内旅行をした人の1割強が訪れた。震災から一年がたち、東北への旅を検討している人が増える傾向にあるという。現在開催中の東北博覧会をはじめ、この夏にかけて東北地方の観光復興のターニングポイントになると同社はみている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月01日ロゼッタストーン・ジャパン株式会社は、「今年の海外旅行先で現地の人と会話するための準備をしているか?」という自由回答の質問を実施。その結果、「現地で会話するための準備は特にしていない(1位・49.0%)」との回答が半数近く寄せられた。同社は「海外旅行と外国語に関する意識調査」を実施した。対象は2012年のGW(4月下旬~5月上旬)に海外旅行を予定し、かつ過去に海外旅行経験がある20代~40代男女103名。その結果、海外旅行先でコミュニケーションをとりたい・とってみたいという思いは強く、また過去のトラブルなどから外国語の必要性を感じた経験が多いことがわかった。しかしその一方で、実際に今年のGW旅行に向けて、現地の人と会話をするために「特に準備をしていない(1位・49.0%)」人が最多。「教材等で学んでいる(2位・21.0%)」、「会話フレーズ集等を持っていく(3位・18.0%)」、「もともと話せる(4位・17.0%)」などの選択肢を抑える結果となった。思いと行動にギャップが見られる。また、「もし海外で現地の言葉で自由に会話ができたら、どんなことをしてみたい?」という自由回答の質問では、「現地の人しか知らない/行かない穴場にいきたい」という回答が全体の21%で1位、同数で「現地のネイティブに積極的に話しかける」という結果に。少数意見としては、「震災の際、支援や応援をしてくれた国の人に、お礼を伝えたい」(20代女性)、「日本についてたくさん教えてあげる」(20代男性)などが挙げられる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月02日海外旅行中に、事故に遭ったり病気になって急きょ現地で入院……となったとき、体調の次には治療費や滞在費などの費用のことが心配です。そこで、添乗員・編集者・旅行ライターとして40カ国余の渡航経験があり、「ひとり旅活性化委員会」主宰の山田静(やまだ・しずか)さんに、事前に知っておくとよいことや、海外の医療事情についてうかがいました。■救急車を呼んだだけで28,000円「治療費や滞在費などのお金が心配なら、海外旅行保険に加入することが必須です」と言う山田さん。「例えば、アメリカに旅行した知人の場合ですと、過呼吸で意識がもうろうとなって救急車を呼んだところ、救急車を呼んだ費用が350 USドル、乗って病院までの搬送費用が350 USドル、そして治療費が500 USドルかかっています。診察の結果、栄養不良による過労で、りんご味のジュースを飲み点滴を打って無事帰宅しましたが、これだけで1,200 USドルの出費です」(山田さん)1ドル約80円として、96,000円の出費とは!これぐらいで驚いてはいけません。「欧米に限らず、物価が安いアジアでも、外国人が安心して行けるような病院になると、医療費は高額です」という山田さん「アンコール・ワットなどの遺跡で有名なカンボジアは、公務員の月収が20~50USドル程度という国ですが、外国人が救急搬送されるような病院、例えば首都シェムリアップの高級病院ロイヤル・アンコール・インターナショナル・ホスピタルでは、初診代が100 USドル、入院が1泊150 USドル、サービス料が1日30 USドル、診察代が20 USドル、ナースケアが1日50USドルです。さらにCTスキャンは300 USドルから、エコーを取ると95USドルから、レントゲンは50USドルから。外国人観光客の多くは海外旅行保険に加入していると病院側も知っているので、手厚く診察・看護してもらえるのですが、その分、出費もかなりかさむわけです」(山田さん)■外務省のウェブページで渡航先の下調べをこれほどの高額医療費は、とても自腹では払えません。そこで、海外旅行保険に加入するときのポイントを聞いてみました。「一番無難なのは、旅行会社が紹介しているセットプランですが、もし値段を安くあげたい場合は『フリープラン(「ばらがけ」と呼ぶことも)』にして、自分が必要な項目の一番安い金額のみ加入することもできます。最近ではクレジットカードに海外旅行保険が付いている場合が多いですが、病気やケガ、携行品など何に対して保証されるのか確認を。また、ゴールドカードは別ですが、一般のカードは旅先でクレジットカードを使ってからでないと医療保険が発生しないなど条件がつく場合があるので、注意が必要です。自分は絶対病気にならないという自信がある人でも、いつ事故に遭うかわかりませんし、先日、私が添乗したツアーでは、1人が渡航直前にインフルエンザに感染していたらしく、現地についてから発症し、その後次々とツアー客が感染。病院では個室に隔離され、まるで疫病のように大騒ぎとなりました」(山田さん)海外の医療事情はどんな感じなのでしょうか?「先進国、発展途上国に限らず、いわゆる大都市で、駐在員が赴任したり観光客が多く訪れるような場所にある大病院は、医療技術や施設で不安に思うことはないでしょう。外務省ホームページの在外公館医務官情報(では、英語や日本語が通じる医療機関や、カードが使える病院、現地に流行している病気や、マラリアなど受けたほうがよい予防接種について情報が掲載してあるので、渡航前に読んでおくと安心です」(山田さん)■薬は日本から持参がおすすめ入院とまでは行かなくても、旅先で具合が悪くなることはあらかじめ想定しておいたほうがいいでしょう。市販薬の心得を教えてください。「外国の薬は、効きが強すぎることが多く、睡眠薬など人によっては、睡眠薬強盗にあったんじゃないかというくらいに効いてしまうので、薬は持参がおすすめです。ただ、例えば腰痛など、1つの病気で、痛み止め、胃の粘膜を守る薬、吐き気止め、睡眠導入剤など1回4~5錠、1週間の旅行でも多種大量の薬を持参するとなると、特にアメリカ方面は空港でチェックを受けてしまう場合があります。英文の処方せんを事前にもらっておくようにしましょう。海外でよく重宝されるのは、正露丸やビオフェルミンなどの整腸剤、ロキソニンなどの解熱剤です。また、個人的におすすめなのは葛根湯(かっこんとう)です。風邪のひきはじめはもちろん、慣れない環境による緊張やストレスで首や肩がこったり眠れないときなどに役に立ちます。女性なら、ラベンダーのようにリラックス効果があるアロマオイルを持参するのもいいですね。海外のホテルの部屋は独特のニオイがすることも多いので、ニオイ消しにもなります」(山田さん)ほかに気を付けるべきこととして、山田さんは次のように続けます。「寒い国に限らず、南国でも建物内は冷房が効きすぎて、屋外と中の寒暖差が激しく、また空気も乾燥しているため、風邪をひきやすいようです。それに、私もそうですが、女性は好奇心旺盛でなんでも食べてみたい、という人が多く、食べ過ぎでおなかを壊すことがありますね。男性は、『疲れた』と弱音を吐きにくく、頑張りすぎて疲労で倒れてしまうこともあります。あと、日本人はマスクをする人が多いですが、海外では、マスクを着用すると重症の病人のように思われます。マスクをして町を歩くと、現地の人からは驚かれるかもしれません」(山田さん)備えあれば憂いなし。海外旅行の際は保険に入りつつ、マスク着用しなくて済むよう、体調管理には気を付けたいと思います。監修:山田静氏。編集者・旅行ライター・添乗員として40カ国あまりに渡航。「女ひとり旅読本」シリーズ、「ハッピーハッピー香港・マカオ」などハッピーシリーズ(いずれも双葉社)ほか企画編集本多数。女性の旅を元気にしたいと結成した「ひとり旅活性化委員会」(主宰。現在「どらく」にて「達人とまち再発見」(連載中。(下関崇子/ユンブル)【関連リンク】【コラム】オタク部屋ってどんな部屋?海外オタク界カリスマの部屋を訪問!【コラム】あのスポーツ選手の稼ぎはおいくら万円?【コラム】異文化衝突!国際カップル別れのベスト3
2011年10月31日日本旅行業協会(JATA)は、海外旅行保険への加入を促進する活動を展開する。海外旅行保険に加入することで受けられる補償内容や金額などについて紹介し、加入率を高めたいとしている。これは、日刊トラベルビジョンが報じたもの。最近では、2009年の韓国・釜山での射撃場火災や、2010年夏のスイス氷河特急脱線事故、アメリカ・ユタ州でのバス事故などに海外旅行で遭遇しており、保険に加入していないために補償を受けられないケースが多いことを、メディアも取り上げている。ポスター配布・掲示で海外旅行保険への加入を訴え当面は、年末年始の旅行に合わせ、12月から海外旅行保険への加入促進活動を開始する。具体的には、JATAと全国旅行業協会(ANTA)の会員会社店舗・保険会社店舗へのポスター配布、成田エクスプレス停車駅や私鉄駅での掲示などを行うという。さらに、JATAのWebサイト上にデータとして保存し、各社から顧客にコピーを渡したり、データを用いてパンフレットに載せられるようにもしている。現在の海外旅行保険加入率についてJATAでは、正確な数値は把握できていないが会員旅行会社の情報などから、海外旅行者のうちの50%に達していないとみている。そして今後の活動を通じ、加入率を70%程度まで引き上げたいとしている。
2010年11月27日