「パネトーネ」というお菓子を食べたことがありますか。これは、イタリア・ミラノ発祥のクリスマスの伝統菓子。クリスマスの話題なんてあまりに季節はずれ…と思ってしまいそうですが、今この「パネトーネ」に注目が集まっているのです。©料理通信社もともと15世紀に生まれたというパネトーネは作り方が複雑なことでも有名で、パネトーネ種を用いて何度も発酵と生地を休ませることを繰り返して生地をつくる必要があり、大変な手間がかかるのだとか。レーズン、プラム、オレンジピールなどのドライフルーツを刻んだものを混ぜ合わせて焼き上げ、甘く柔らかな味わいが愛されていますが、最近ではドライフルーツの代わりにチョコレートチップが入っているものなども若者を中心に人気があるそう。そんな「パネトーネ」にまつわる新しい動きがイタリアで起きているのだとか。「Panettone tutto l‘anno(一年中パネトーネ)」がその動き。これは、数年前、食のジャーナリスト ダヴィデ・パオリーニさんが経済紙に書いたコラムをきっかけに始まった、季節に関係なくパネトーネを楽しもうという動きです。真夏の海辺でパネトーネイベントを開いたことが思わぬ反響を生み、以降毎年イベントを開催し、年を追うごとに反響が大きくなっているのだとか。 さらにフレーバーのバリエーションが増えたり、パッケージがモダンでお洒落になったりで、伝統的な食べ物であったイタリアでも、若い女性をはじめファンが増え、この先、新たなブームとなる見方も出てきているから、注目しておきたいですね。発祥の地ミラノでも、昨年11月には、70年前からパネトーネを作り続けるメーカー「ヴェルガーニ」が、ミラノのショッピング街に初店舗をオープン。「おいしすぎて、クリスマスだけではもったいない」をキャッチフレーズに、バレンタインにはカップルのためにチョコとショウガ風味の500gのパネトーネを用意し、5月の母の日にもイベントパネトーネを企画中という。日本でも、さまざまなブーランジェが「パネトーネ」を販売しているほか、イタリア料理人の間で「パネトーネ」を自家製しようという動きがあるそう。最近では、2013年10月に伊勢丹新宿店のイタリア展の一角に「パネトーネ」のコーナーが設けられるなど、日本国内でも「パネトーネ」への注目は集まっているようです。そしてついにロッテが「パネトーネ」を気軽に楽しんでもらいたいと、販売を開始、コンビニで一年中買えるようになりました。卵とドライフルーツたっぷりのリッチな風味、しっとり、やわらかな食感はまさに日本人好みのおいしさ。気象条件や環境によっても状態が変わる発酵生地をいかに発酵させ、ふっくらした焼き上がりにするか、難しいコントロールの末に生まれたふんわりやわらかなテクスチャーとやさしい酸味は、伝統のパネトーネそのもの。生地にラム酒漬けのフルーツ(レーズン、オレンジピール、レモンピール、パイン、 シトロンピール)と、リンゴ、ドライクランベリー、レーズンと7種のドライフルーツをたっぷり練り込んだ「ドライフルーツ」と、ロッテならではのアレンジのココアを練り込んで生地に大粒のチョコをゴロゴロ混ぜ込んだ「チョコレート」の2種類あるから、お好みで選んで。おいしいものはいつでも食べられるほうがもちろんうれしいですよね。おやつにするのはもちろん、食べごたえがあるのでちょっとお腹がすいたときにもオススメ。イタリアのクリスマスのスペシャルな味を、手軽に楽しんでみては?・ロッテ 公式サイト
2014年04月22日(画像はニュースリリースより)日本の伝統文化をデザインに取り入れた、インパクトのあるアイテム「ロベルト カヴァリ」(Roberto Cavalli)は、日本に限定した「バッグ」と「お財布」を11月28日に発売する。発売場所は、全国のロベルト カヴァリ ブティックになる。限定された個数は、お財布が50点でバッグが40点となっている。株式会社A.KA Tokyoは、ライフスタイルやファッションに関連する分野でのPR&マーケッティングや、コンサルティング、ブランディングなどを行っている。またロベルト カヴァリは、シャロン ストーンやオリビア パレルモなど、世界に名高いセレブたちから愛され、セレブを象徴するレッドカーペットの日には、多くのセレブたちが見につけているブランドの一つになっている。販売されるバッグとお財布はサイズが違うだけで、基本的にロベルト カヴァリの象徴でもある、ジャガーのもつ模様がプリントされており、日本の伝統文化を代表する生け花などが、モダンにアレンジメントされた印象に残る、色彩の組み合わせによる、すばらしいアイテムに仕上げられている。「ロベルト カヴァリ」(Roberto Cavalli)イタリアのフィレンツェの出身。1970年から、自身の名を使ったコレクションを行っている。1972年、フランスのサントロペに初めての店舗をオープンさせた。それ以降、アジアやヨーロッパなど、世界でおよそ50カ国で活動の場を広げている。服だけではなく靴や香水、またアクセサリーなど幅広いアイテムを扱っている。デザインスクール「ドムスアカデミー」から2013年に、ファッションのマネージメントについて、名誉修士号を受け取った。【参考リンク】▼株式会社A.KA Tokyo (ニュースリリース)▼Roberto Cavalli
2013年11月28日そごう・西武は、世界的に活躍するデザインオフィス「ネンド(nendo)」と、日本の伝統工房やメーカーとのコラボレーション商品を「バイエヌ マイスター(by | n meister)」と「バイエヌ(by | n)」シリーズとして発売する。「by | n meister」では伝統技術を受け継ぐ工房と協業し、nendo×小林工業のカトラリー(各5,040円)や、nendo×源右衛門窯の磁器食器(1,260円から2万5,200円)、nendo×中川木工芸の木工食器(1万2,600円から11万3,750円)の他、和紙、西陣織、金網細工、漆器など7ジャンルの商品をラインアップ。10月22日より西武渋谷店で、11月上旬より西武池袋本店、そごう横浜店、大宮店で順次販売が開始される。更に10月22日から11月4日まで西武渋谷店にて、同シリーズの商品やプロダクトのスケッチ、試作品の展示・販売会“暮らしに小さな「!」を by | n meister展”も開催される。「by | n」ではメーカー15社とコラボし、約500アイテムの製作を計画。第1弾として10月22日よりそごう・西武でタオルを販売する。値段は630円から3,990円。来年以降、メガネ、老眼鏡、ステーショナリー、日常食器、箸などの販売を予定している。デザイナーの佐藤オオキが代表を務めるnendoは2002年に設立。東京、ミラノ、シンガポールを拠点として活動している。
2013年10月22日日本の伝統文化と言うと、どんなものを思い出すでしょうか。茶道や華道? 歌舞伎? 能? 長い長い歴史を持つさまざまな文化が日本にはありますが、触れる機会がなかなかないという人は多いかもしれません。芸術の秋、日本人がずっと受け継いできた伝統文化を堪能してみてはいかがでしょうか。伶楽舎10月5日(土)、東京文化会館大ホールで行われる東京発・伝統WA感動「音の息吹き」は、雅楽の笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)、能楽の能管(のうかん)、歌舞伎や近世邦楽の篠笛、そして尺八など、多彩な音色で耳を楽しませてくれる日本の吹奏楽器を堪能できる公演なのだとか。この公演は、〈吹く―息〉をテーマに、吹奏楽器の魅力を凝縮しているそう。第一部では能楽(素囃子)の風格あふれる古典の響きと、伝統の技芸と現代的な曲想が融合した雅楽(管絃)と尺八(約50管)が演奏されるとか。演奏曲目は、雅楽・管絃は「舞風神」、能楽・素囃子は「獅子」、尺八は「泰山」。曲目を聞いてもわからないかもしれませんが、フラットな気持ちで耳を傾け、雅楽と能楽と尺八、それぞれの魅力や違いを感じ取ってみるのも楽しそうです。第二部は、笛一管による新曲と、尺八を含めた邦楽アンサンブルによる現代邦楽作品それぞれが、コンテンポラリーダンスと競演するという注目の舞台。伝統的な邦楽と、現代的なコンテンポラリーダンスがどんな風に融合するのか、とても興味深いですね。出演は、龍笛の芝祐靖さん、能管の藤田六郎兵衛さん、尺八の川瀬順輔さん・三橋貴風さん、篠笛・能管の藤舎名生さんなど。日本を代表する吹奏楽器の演奏家がこれだけ揃う稀有な機会だそう。森山開次さん ©石塚定人また、コンテンポラリーダンスは、ニューヨーク・タイムズ紙に「驚異のダンサー」と称された森山開次さん、現在の日本のダンスシーンをリードする存在として注目度が高い平山素子さん、加賀谷香さんが登場。伝統的な邦楽に合わせて、どんなダンスが見られるか、こちらも注目したいですね。平山素子さん ©白鳥真太郎この公演は、東京文化発信プロジェクトの一環として、世界に誇るべき日本の伝統芸能・文化を国内外へ広く発信するとともに、その根底にある「和の心」を次世代に継承していくことを目的として開催されている「東京発・伝統WA感動」のメイン公演となるのだとか。普段なかなか触れることのない日本の伝統文化を感じる、とても新鮮な体験になりそうですね。「和の心」を感じることで、改めて日本のよさを見つめ直せるかも。・東京文化発信プロジェクト 公式サイト ・東京発・伝統WA感動 公式サイト 【公演概要】公演名:東京発・伝統WA感動「音の息吹き」日時:10月5日(土) 18:30開演会場:東京文化会館大ホールチケット(全席指定):一般¥4,000 学生¥2,000(未就学児入場不可)チケットの購入はイープラス TEL:0570-06-9993 [eコード:031050] 公式サイト 東京文化会館チケットサービスTEL:03-5685-0650(開館日営業時間10:00~19:00) 公式サイト チケットぴあ TEL:0570-02-9999 [Pコード:206-047] 公式サイト
2013年08月30日その国の風土や歴史、習慣などから生まれる伝統芸。芸術作品から職人技、あるいは教養や娯楽までその幅は多岐に亘ります。日本には多くの伝統芸がありますが、海外ではどうようなものがあるのでしょうか。日本に住む20人の外国人に聞いてみました。■イラン各地のフォークダンス(イラン/20代後半/女性)イランはシルクロードの影響で、実にたくさんの民族で構成されています。そのため、ダンスも土地や民族によって様々です。■棒踊り(木の棒で踊るダンス)です(エジプト/40代前半/男性)同じ踊りでも、こちらは武術のような舞踊「タフティーブ」。古代エジプトの時代から続いており、遺跡にもその様子が残されています。現在もお祭りや結婚式などで披露されることがあるそうです。■クラシック音楽全般(ドイツ/30代後半/男性)クラシック音楽はドイツのお家芸と言っていいでしょう。優れた音楽家を数多く輩出してきました。よく「音楽の父・バッハ」と言われますが、彼が活躍したのは18世紀。それ以前にもすばらしい作曲家、音楽がたくさんあります。■フォルクローレ(ペルー/40代後半/男性)フォルクローレって何?とピンとこなかった人も、駅前等で「コンドルは飛んでゆく」を演奏している方々を見たことありませんか?■州によっていろいろ違ったりすることもある。共通した伝統といえば、劇場とオペラだと思います(イタリア/30代前半/男性)■「歌仔戲」と「布袋戲」などの伝統的な演劇(台湾/40代前半/男性)日本における歌舞伎や能のような存在でしょうか。台湾の「歌仔戲」は台湾オペラと言われることもあり、とても人気があるそうです。■操り人形(ミャンマー/30代前半/女性)■「ワヤン」という影絵芝居があります(インドネシア/40代前半/女性)ミャンマーの芸術的な操り人形劇は一見の価値あり!操り師の巧みな技で、人形たちが生き生きと動き回ります。インドネシアのワヤンも人形を使いますが、こちらは白い幕に人形の影を投影しながら演じられ、幻想的な雰囲気です。ユネスコの世界無形遺産にも登録されました。■木製の食器・小物の作製と粘土の食器・玩具の作製が有名です(ロシア/20代後半/女性)極寒のロシアで育ったシラカバの樹皮は、とても柔らかく滑らか。この特性を生かした「ベレスタ」と呼ばれる食器や雑貨、アクセサリーが誕生しました。良質の樹皮を求めて長い旅に出る職人もいるのだとか!■色んな夏の祭りが有名です。例えば牛の前で走る、トマトを投げるとか(スペイン/ 30代前半/男性)伝統芸とは少し違うかもしれませんが、スペインから祭りの紹介。3大祭りのひとつ「サン・フェルミン祭り」は、日本では「牛追い祭り」として有名ですね。トマトを投げ合う「トマティーナ」は1940年代から始まった収穫祭。どちらもなかなか激しいお祭り。情熱的な国民性が影響しているのかも!?元々は生活の知恵や身近な娯楽であったものも、人々の暮らしの中に息づいたものが、時を経て伝統となっていくのですね。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年08月11日歌舞伎役者、伝統工芸の職人、舞妓(まいこ)さん。日本人にとってもあこがれる職業はたくさんあります。今回、外国人20人に聞いたのは「ステキだと思う日本の職業」。多くの方が伝統文化に基づいた、日本ならではの職業を中心にあげていました。しかし、その他にも思いがけないお仕事があげられています。日本人が気づかない、そのユニークな視点にご注目です。■相撲力士日本ならではの職業で、お金持ちになれます(イギリス/男性/40代前半)おっと、普通に純和風。ですが、やはり上位に入れてもらいたい答えです。まげを結って、清めの儀式をして。うんうん、やはり他国には見られないし、そうきますよねえ。しかし、お金持ちになれるから、おすもうさん!その感覚は、意外です。■国会議員大した仕事をしてないのに、給料をたくさんもらっている(中国/男性/20代後半)「ステキな職業」は「楽にもうかる」とイコールなのでしょうか(笑)。国会議員も大変なお仕事のはずですが、そういった面を報道で伝えきれていないですよね。ただ、海外の人からもそう思われているのは、正直、日本が甘く見られているのでは……。少々冷や汗ものです。■漫画家アメリカのコミックスならブランドみたいなもので、一つの作品には何人も担当してる。日本の漫画は白黒なのに表情もアクション全部きれいに描かれており、漫画家はほとんど一人でストーリーに絵を考え出す。漫画家になりたい!(アメリカ/女性/20代後半)アメリカのマーヴェル社の作品(スーパーマンやスパイダーマンなどを製作)などは、ひとつのキャラクターを何人もの作家によって長年受け継いでいきます(それぞれの作家のアイデアによるのかもしれませんが、死んだ人が生き返ったり、いろんなスーパーヒーローがタッグを組んだりと、なんだか変わってます)。私たちにはその方が不思議な気がしますが、日本の作家魂を感じてもらえるのはうれしいものです。■工事エリアの近くに道の誘導とかのために働く方々すごく簡単な作業だけど、通路者の安全のために何人も働かせるのはすごいと思う。日本では本当に人の安全を大切にすると感じる(ベトナム/?/20代前半)外国人の知人によく、車が全くいない交差点でも日本人が信号を守るのはなんなんだ、と言われます。ですが、ひとつの秩序を守ることは全ての秩序につながっていることですし、実際、交通ルールをあまり守らない国では本当に事故を多く目にします。工事では責任問題等があっての人員数もあるかと思いますが、そういったこともひっくるめて、人々を守るための日本の美徳と言えるのではないでしょうか。■大学の教授母国に比べて、大学では研究・指導作業のための環境が備わっているからです(ロシア/女性/20代後半)ロシアも日本と同じく学歴社会だそうです。収入の格差があるうえに、ソ連時代は無料であった授業料が有料になるなど、いろいろと大変とのこと。それ故に学生のがんばりは相当なもののようです。日本はせっかく世界にうらやまれる環境があるのですから、負けずに頑張りましょう。その他、ステキな職業の数々は以下の通り。■駅員。日本の電車の時刻がしっかりしているからです(台湾/男性/20代後半)■宇宙飛行士。少ない宇宙飛行士の中に二人も日本人はすごい(ペルー/男性/50代前半)■半導体製造。品質が高いから(インド/女性/30代後半)■ゲームにかかわる仕事。日本のゲーム技術、ブランド力が優れているから(オランダ/男性/30代前半)などなど、日本の優れたシステム、人材、技術を評価している回答もありました。全体的に、意外と細かく見られているのですね。伝統、技術、芸術、そして日本人自体の性質など、日本のステキな面、どんどん世界の人に知ってもらいたいものです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月13日伝統文化や和の心、落ち着いた風景など、古き良き日本を今に伝える風流なものはたくさんあります。では、外国人にとって日本で風流なものとは何でしょうか。外国人20人に聞いてみました。・夏に浴衣姿で出かけることです。浴衣は日本の気候にマッチしていると思いますし、日本にいることを実感させてくれます(ブラジル/女性/50代前半) ・夏の夜に浴衣を着て街を散歩すること。夏の夕方だけ、日本が近代以前にタイムスリップしたような感じがして、不思議で楽しいです (中国/女性/30代後半)・お祭りの音楽と浴衣が、昔の気持ちにさせてくれます。懐かしい感じがします(マリ/男性/30代前半) 浴衣を着て盆踊りや花火に出かける。これぞ日本の夏という光景ですね。古くから庶民の着物として親しまれていることもあり、夏の夕方だけ昔にタイムスリップしたような感覚というのは分かる気がします。・風鈴。その音色を聞くと落ち着きます。うるさくないので他の人にも迷惑がかからずおしゃれです(フランス/男性/20代後半) 風鈴の音色には、小川のせせらぎや小鳥のさえずりなど自然界にある癒しの音と同じ高周波音が含まれているそうです。どこからともなく風鈴の音色が聞こえると、なんだかホッとしますよね。・蚊取り線香用の陶器のブタの置物です。シンプルなのに丸くてかわいい (ドイツ男性30代後半)最近は蚊取り線香自体があまり使われないので、この「蚊取りブタ」を知らない人も多いかもしれません。何故ブタの格好なのかは諸説あるようですが、少し昔の日本における夏の風物詩の一つであることには違いありません。・日本庭園で、風景を眺めながら日本茶をいただくこと(韓国/女性/30代後半)・茶道です。心の美しさが現れます (中国/女性/30代後半)静かで落ち着いた日本庭園や茶室。日常とは異なる時間の中でお茶を楽しむのは凄く風流なことだと思います。和の心を学ぶために、茶道を体験される外国人もたくさんいらっしゃいます。・スーツ姿。ヨーロッパ人はジーンズを使い過ぎると思います。スーツとホワイトシャツは日常生活において風流だと思います (チェコ/男性/30代前半)スーツ姿といえば、日本では現代サラリーマンをイメージしてあまり風流な感じはしませんが、外国人から見ると風流だと感じるのですね。浴衣姿や風鈴といった夏の風物詩や、日本庭園や茶道といった伝統文化を風流だと思う外国人が非常に多かったようです。古き良き日本の風景や文化ですから、これからも大切に残していきたいですよね。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月19日大正時代から人々に親しまれて、会津のガンコおやじがプライドを持ってその味を守り続けている。会津のソウルフード「伝統会津ソースカツ丼」だ。現在、「伝統会津ソースカツ丼の会」加盟店は23軒。その1軒1軒、味に個性があり、比べて食べるのもこれまた一興(いっこう)だ。一般的にカツ丼といえば、玉ねぎとカツをしょうゆで煮込み、その上に卵をからめたもの。しかし会津のカツ丼は、その名の通りソースで味付けしたカツ丼だ。誕生の経緯は定かでないそうだが、定義としては、「ほかほかのごはんの上にサクサクのキャベツを敷き、揚げたてのカツを店独自のソースで絡めた丼」となるよう。そんな会津オリジナルのカツ丼に一家言ある飲食店数店が一致団結して、2004年に「伝統会津ソースカツ丼の会」を誕生させた。ソースカツ丼誕生の経緯は、カフェ全盛期だった大正時代、洋食のコックが手軽なまかないとして考案したという説がある。余った肉片を当時人気だったカツレット(今のカツレツ)にして、ウナギのかば焼きからヒントを得た甘めのソースで絡める。それを食べやすいように、さっと丼に盛ったのが始まりではないかというのだ。いまなお古い街並みを随所に残す会津若松に、なんとも似つかわしい説ではないか。ところで、このレトロな街並みと相性ぴったりな、「ハイカラさん」という周遊バスをご存じだろうか?市内観光の足として利用されているこのバスは、「伝統会津ソースカツ丼の会」加盟店23店舗のうち、15店舗の店にほど近い各バス停に停車する。1日に数軒でも回れるというツワモノは、バスに乗って食べ歩きしてみてもいいかもしれない。しかし、ソースカツ丼はいずれもボリュームたっぷりで、中には、丼からはみ出るような大きなカツを揚げている店もある。胃腸と相談しながらにすべし!同会の会長を務めている「なかじま」は、創業63年を数える老舗だ。スパイシーでまろやかなキャベツソースカツ丼と、先代社長が考案したという、コクとうまみたっぷりのソースで煮込んだソースカツ丼。“さすが老舗の逸品!”とうならされる味だ。ちなみに、使用している肉は福島県鮫川村(さめがわむら)の銘柄豚「健育美味(けんいくびみ)豚」。この豚はサツマイモを飼料として与えるなどして育てられており、深い味わいがあるだけでなく、ビタミンやオレイン酸などといった栄養分も豊富。肉のもつ強い甘みが、ソースの酸味に見事にマッチしていている点も魅力である。また、同じく創業60年以上の歴史をもつ「白孔雀食堂」のソースカツ丼は、丼からはみ出る大きなカツとやや甘みのあるソースが特徴。どんぶりからのはみ出しっぷりには最初驚くこと必至だが、いざ箸を付けると、薄くたたかれていて、見た目からは想像できない食べやすさであることが分かるだろう。お客に楽しく食事してほしいと願う店主の優しさがそこはかとなく感じられる。いずれの店も会津っぽ(会津魂)の優しさとこだわりで、長い間、店独自の味や盛り付け法を貫いてきたことは間違いない。ガンコな会津の料理人の心は、昔も今も変わらずに、この地に脈々と息づいているのだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月31日広告・宣伝に関するソリューションを手掛けるマキシースタイルは、訪日外国人観光客向けサービス「モテナス日本」で、「日本の伝統芸能ライブ」という新しいサービスを開始した。「モテナス日本」は、日本の伝統文化やもてなしの心に触れられる、個人観光客を対象としたプレミアムサービス。すべてのサービスに外国語と日本語に精通したアテンダントが同行。外国人観光客からの要望や質問などに、専任のアテンダントがきめ細やかにサポートするので、団体ツアーでは味わえない満足感を得ることができるという。同サービスでは、東京都渋谷区恵比寿にある異人館で「能」や「芸者」など、日本が誇る伝統芸能をライブ感覚で楽しめる。外国人観光客のみならず、企業がVIPの顧客を接待する際や、大事な会合などでも利用できるという。「日本芸能の源流 能」では、豪華ディナーを楽しみながら能の舞い(実演)を間近で鑑賞。実演後、シテ方や演者たちとの記念撮影などの交流もある。「江戸の粋を伝える 浅草芸者と幇間(ほうかん)」では、厳しい修練を積んだ本物の浅草芸者と幇間(ほうかん)が、伝統の舞とお座敷芸で場を華やかに盛り上げ、さらに、お座敷遊びを一緒にできるとのこと。詳細は、モテナス日本の公式WEBサイトで確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月01日日本舞踊とクラシック音楽という異ジャンルの芸術の融合を図る企画「日本舞踊×オーケストラ-伝統の競演-」が、12月7日(金)に東京文化会館で行われる。東京文化会館舞台芸術創造事業「日本舞踊×オーケストラ-伝統の競演-」の公演情報花柳流四世家元・花柳壽輔を演出に迎え、バレエの名作『レ・シルフィード』『ロミオとジュリエット』『ペトルーシュカ』『牧神の午後』『ボレロ』を日本舞踊として創作。新演出・新振付で上演する。京舞井上流五世家元・井上八千代、吾妻流六代目家元・吾妻徳彌などを日本舞踊界を代表する面々が集うほか、狂言和泉流の野村萬斎も参加する。演出を担当する花柳壽輔は、オーケストラと日本舞踊の競演という試みについて「まず最初に浮かんだのは『牧神の午後』でした。ニジンスキーが何故こういう作品をつくったのか元々興味はもっていました。彼のもうひとつの代表作『薔薇の精』が跳躍を要するのに比べ、『牧神の午後』はすり足を多用し、日本舞踊や能、京舞と共通点も感じられます。そこで、井上先生にご協力頂こうと考え、何とか口説きました」と語る。また井上八千代は「最初に『牧神の午後』のお話を頂いたとき、ほんまに私で大丈夫かなと思いました。でも、ドビュッシーの曲を聞き、水や森や風のそよぎを感じながら想像を膨らませていくうちに、楽しんでやってみたいなと。今回は『京舞の技法でニンフを舞ってみてほしい』と仰って頂いたのだと受け止めています。オーケストラの音に包まれて、大自然の中にいるように自由に舞ってみたいです」と抱負を語る。この『牧神の午後』のほか、吾妻徳彌と女性群舞20名による『レ・シルフィード』、『ロミオトジュリエット』はバレエ・ガラでおなじみの「バルコニー・シーン」を歌舞伎風に、人形振り形式による『ペトルーシュカ』、そして野村萬斎と紋付袴姿の男性群舞40名による『ボレロ』と、様々なスタイルの日本舞踊がオーケストラと競演を繰り広げる。音楽・美術も花柳壽輔が選んだ実力派が集結。指揮は「ぜひ若手を」との花柳壽輔の切望で、近年バレエ公演を多数指揮する大井剛史を抜擢。舞台美術は『ロミオとジュリエット』は朝倉摂、『ペトルーシュカ』は画家の金子國義、『牧神の午後』は千住博が担当。舞台美術の重鎮から世界で活躍する画家まで多彩な面々の手による舞台にも注目したい。東京文化会館舞台芸術創造事業「日本舞踊×オーケストラ-伝統の競演-」は、12月7日(金)に東京文化会館にて開催。チケットの一般発売は、7月28日(土)10時より開始となる。
2012年07月27日グッチグループジャパンはこのほど、日本の伝統的な職人技術を紹介するオフィシャルブログ「HAND」を期間限定でオープンした。公開期間は12月31日まで。同ブログでは、グッチが日本で出会った”日本の伝統的かつ独創的な手仕事”を、毎週1回、オリジナル取材による解説コメントと撮り下ろしの動画で紹介していく。22日に公開した第1回では、京都市在住の鏡師、山本晃久氏を紹介している。同氏は1975年、慶応2年(1866年)に神鏡作りを開業した山本合金製作所に生まれた。大学卒業後、魔鏡の技術を復元した祖父で無形文化財保持者の山本凰龍氏に師事し、全国で唯一、手仕事による和鏡、神鏡、魔鏡を製作しているほか、博物館所蔵の鏡復元にも取り組む。オリジナルのプロダクト作品「KIZUNA」の製作や、同世代の職人を支援するユニット「byCraft」にも参加中。グッチは1921年の創業以来、90余年にわたり、職人による技術や手仕事を貴重な文化的財産と考えてきた。そうした理由から、「日本の職人技が持つ伝統的かつクリエイティブな手仕事を守り継ぐための活動の一環」として同ブログを開設したとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月24日秋の深まりとともに、魅力が高まる、奈良へのほっこり旅。旅の途中、日本庭園を眺めながら、体に優しい和のランチを味わい、奈良伝統工芸に触れる、体験プランはいかが? 奈良で約300年続く、奈良晒(さらし)の問屋、中川政七商店の和雑貨ブランド「遊中川」の本店では、布蔵を改装した「機場(はたば)」にて、麻の手紡ぎ手織り体験ができる。ならまちの路地裏に残る、築120年の町屋に店を構える、遊 中川本店。奈良の特産品である蚊帳生地を使用したふきんや、日本の伝統色が映える手紡ぎ手織り麻の小物が揃う。奈良晒とは、奈良周辺で生産されてきた麻織物。麻皮を紡いで糸にし、手織りした麻布を天日に晒し、純白にしたもの。日本の麻織物を代表する高級品。現在では、奈良の月ヶ瀬地区で、わずかに生産されているのみ。中川政七茶房のお重ランチ地元・奈良の食材を取り入れ、季節感のある、目にも舌にも嬉しいランチ。ランチをゆっくりと楽しんだ後、機場を体験する。※画像はイメージです。落ち着いた和の空間で、食事や甘味が楽しめる、中川政七茶房。元は布蔵であった場所を改装した「機場」。月ヶ瀬から、最近まで、実際に使われていた織機を運び入れてある。奈良晒の手紡ぎ手織り体験では、大麻を裂いて、撚りをかけて糸を作るといった工程から、織り、布に仕立てるまでを体験。細かな作業の積み重ねで作られ、ひとつひとつの工程が、いかに重要かを知る。アテンドが付き、奈良晒と中川政七商店の歴史について、楽しく、詳しく解説してくれる。その昔、実際に使われていた大福帳といった小物も置かれている。体験してこそわかる、麻織物のよさ。伝統工芸の素晴らしさを改めて知る、いい機会だ。なお、第63回正倉院展開催中(~2011年11月14日まで)の、2011年11月12日(土)には、中川政七茶房の正倉院展限定甘味と機場体験に、正倉院展入場券が付いた「奈良の伝統工芸体験&第63回正倉院展鑑賞(甘味コース)」企画も用意されている。お問い合わせ:中川政七茶房 tel.0742-24-2267奈良県奈良市元林院町31-1中川政七茶房のお重ランチ、アテンド付き機場体験(手織り麻商品の土産付き)1名¥3,000毎日13:00~(所要約1.5~2時間。13時~ランチ、14時~機場体験)※3日前までに要予約。「奈良の伝統工芸体験&第63回正倉院展鑑賞(甘味コース)」 専用応募フォーム
2011年11月07日