日産自動車、三菱自動車工業、並びに両社の合弁会社であるNMKVは、このたび、現行軽自動車の次期型モデルについても、これまでと同様に三社共同でプロジェクトを進めていくことに合意したと発表した。近く、三社間でMOU(覚書)を締結する予定。今後更に競争力ある商品を開発していくため、三社は、最適なリソース配分・役割分担を構築していくとのこと。具体的には、設計開発、実験など実際の開発業務については、今後、日産自動車もより深くかかわることとなる。また、NMKVの機能を強化し、従来担当してきた商品企画やプロジェクト開発などのマネジメント機能に加え、開発と生産の連携をより円滑、強化するための部署を新たに設ける。生産については、引き続き、三菱自動車の水島製作所で行う予定となっている。日産自動車、三菱自動車両社の軽自動車に関する協業事業は、2011年6月に企画開発を行う合弁会社としてNMKVを設立し、2013年6月には「デイズ」「eKワゴン」、2014年2月には 「デイズルークス」「eKスペース」を市場に送り出してきた。両ブランドを合わせた販売台数は9月末までに累計50万台を達成するなど、非常に順調な道のりを歩んでいる。そして今回の基本合意を経て、協業事業は新たなステップに入るとしている。この協業プロジェクトでは、軽自動車EVの企画開発にも取り組んでおり、軽EVを含め、次期型軽自動車の車両概要、発売時期など詳細については然るべきタイミングで公表する予定。
2015年10月16日日産自動車(日産)、三菱自動車工業(三菱自動車)および両社の合弁会社であるNMKVは10月16日、次期型軽自動車の企画・開発を引き続き共同で行うことに合意したと発表した。近く三社間で覚書を締結するという。今後、設計開発、実験など実際の開発業務について日産もより深くかかわることとなる。また、NMKVの機能を強化し、これまで担当してきた商品企画やプロジェクト開発などのマネジメント機能に加え、開発と生産の連携をより円滑、強化するための部署を新設する。生産については、従来通り三菱自動車の水島製作所で行う予定だ。日産と三菱自動車の軽自動車に関する協業事業は、2011年6月に企画開発を行う合弁会社としてNMKVを設立して以来、2013年6月に「デイズ」、「eKワゴン」、2014年2月には「デイズルークス」、「eKスペース」を生み出しており、両ブランドを合わせた販売台数は9月末までで累計50万台に達している。同協業プロジェクトでは軽自動車EVの企画開発にも取り組んでいるが、軽EVを含め、次期型軽自動車の車両概要、発売時期など詳細については明かされていない。
2015年10月16日日立製作所と日立オートモーティブシステムズは9月28日、電気自動車やハイブリッド電気自動車をはじめとした環境対応自動車向けにSiCパワー半導体(SiC-MOSFET)を複数並列実装した両面冷却型パワーモジュールを用いたインバータを開発したと発表した。同インバータは、各SiCデバイスへの制御信号線の長さを均一化することで、配線の抵抗特性をそろえることに成功。これにより電力容量の拡大を実現したとするほか、両面冷却型パワーモジュールの缶状の金属製冷却フィンの中に実装する構造のインバータとすることで、冷却フィンが内蔵した配線が作りだす磁場を打ち消し、配線に蓄えられた磁場エネルギーの低減を実現したという。これらの結果、従来製品(Si IGBT)比で電力損失を60%削減し、同体積での電力容量を約2倍に拡大することに成功したという。なお、同社は今後も環境対応自動車向けインバータの高効率化と高出力化に向けた技術開発を進めていくとしている。
2015年09月28日NECは9月24日、工業製品・部品の表面に自然発生する微細な紋様をもとに固体識別・真贋判定が可能な「物体指紋認証技術」を強化し、樹脂など多様な材質の工業製品・部品の認識に対応したと発表した。物体指紋認証技術は人間の目では判別が困難な製品固有の紋様をスマートフォンなど汎用カメラで撮影し、事前登録した画像と商号することで製品の真贋を瞬時かつ高精度に識別する同社独自の技術。近年、企業における製造・流通のグローバル化に伴い、商品の適切な管理・品質保証などがブランドの維持向上に対して重要となっている。ブランドに関しては特に偽造品が年々増加し、正規メーカーや流通業者の金銭的損害だけでなく、日用品から安全装備品などにまで広がり、場合によっては人命に関わる事故を招く危険性も指摘されるなど消費者が受ける被害も深刻化している。しかし、ブランドを保障するため大量にある製品にタグや特殊加工を施すには膨大なコストと時間を要するほか、正規商品の識別には専用の装置や専門家の人手も必要となっている。偽造品を製造・流通などの段階で未然に阻止するには国内外の流通市場全体を監視する必要もあるが、必要な装置や人的リソース・コスト面などから、個々の企業で対策を行うには限界があったという。同社の情報・メディアプロセッシング研究所 所長の山片茂樹氏は「近年、偽造品は世界中のいたる所で製造されている。その真贋の判定には高い技術が必要であり、特殊な装置や専門家が不可欠となっている。多くの偽造品が出回っているが、それがいかにどのように流通しているかということは把握できていないため、対策が打たれていない。このような状況に対して我々の画像処理技術、スマートフォンなどを使用した技術を活用し、新たなソリューションを提供したいと考えている」と語った。今回、同社では物体の表面における光沢の強度や模様の濃淡の有無など多様な対象物の材質・表面特性の違いに合わせて識別性の高い特徴を抽出し、汎用カメラ(スマートフォンなど)で物体指紋の画像の撮影が可能な技術を開発。これまで、一般のカメラでは鮮明な画像として撮影できなかった金属以外の物体指紋に対し、安定した認証が行えるようになった。また、認証を行う場所による違いに対しても安定した認識が可能な特徴照合アルゴリズムを開発し、従来は物体指紋の撮影に必要としていたカメラに取り付けるアタッチメントを使用しにくい対象物でも認識が可能となった。一連の技術により材質やデザイン、形状に合わせて従来の金属製品に限らず多様な商品から物体指紋を取得・認証し、登録済み正規製品の真贋判定ができる。さらに、真贋判定用の特殊なタグや加工なしで製品の判定が可能となり、低コストかつ効率的な偽造品対策・ブランド保護を実現するという。同社の情報・メディアプロセッシング研究所 部長の宮野博義氏は「これまでは金属のみの紋様の照合はできていたが、プラスチックなどは光沢に特徴があったため従来照合できていなかった。しかし、今回の強化技術では光沢特徴を捉えることで照合が可能となったほか、塗装・繊維などの製品では影特徴を捉えることで対応ができるようになった」と述べた。今後、同社は様々な業界で行われている偽造品対策活動と連携するとともに、ブランド品に限らず、日常生活に関わる安全装備品や日用品、医療・健康分野の商品など適用先を拡大していく方針だ。
2015年09月24日日産自動車は2日、電気自動車「e-NV200」を47都道府県の自治体に3年間無償貸与する「電気自動車(e-NV200)活用事例創発事業」を開始すると発表した。同事業では、「静粛性や給電機能を活かした各種作業車両としての活用」「災害時の蓄電池としての活用」「中山間地域でのガソリンスタンド減少対策」といった、より良い街づくりや行政課題の解決等の一助となる活用方法を考案した自治体に対して、e-NV200を3年間無償貸与し、同車を実際に活用してもらう。これにより同社は、e-NV200の特長を活かした活用事例を積み上げ、全国に水平展開することにより、電気自動車の更なる普及を目指していく。e-NV200は、多目的商用バン「NV200バネット」をベースに、e-パワートレインを組み合わせることで、NV200の室内の広さや多用途性と、EVならではの滑らかな加速と静粛性を兼ね備えたモデル。最大1,500Wの電力を供給するパワープラグによって屋外での電源供給も可能となり、走る蓄電池として、さまざまなシーンに役立てることが可能となっている。
2015年09月02日富士重工業は9月2日、陸上自衛隊向け新多用途ヘリコプターの開発事業を受注したと発表した。同開発事業では、富士重工業と米ベル・ヘリコプター・テキストロンが、捜索救難などで活用される412シリーズの最新型ヘリコプターである「421EPI」の発展型機を「富士ベル412+(仮称)」として共同開発し、この機体を共通プラットフォームとして陸上自衛隊向け「UH-X」として開発する計画。また、民間機として開発する「富士ベル412+」は、「412EPI」のドライラン能力を向上させるとともに、トランスミッションの出力向上、機体の耐久性の改善など、性能と安全性を向上させた機体となるとしており、販売についてはベルのネットワークを活用し、世界に向けて販売する予定だという。富士重工業は今後、ベルの協力のもと、栃木県宇都宮市の航空宇宙カンパニーに「UH-X」と「富士ベル412+」の製造ラインおよび維持整備体制を構築し、共同でヘリコプター事業を展開していくとしている。
2015年09月02日カスペルスキーは8月24日、テスラモーターズの電気自動車「モデルS」の乗っ取りに関する記事を同社のブログ「Kaspersky Daily」で解説した。モバイルセキュリティ企業Lookoutの共同創立者で最高技術責任者(CTO)のケビン・マハフィ(Kevin Mahaffey)氏と、同氏のパートナーでCloudFlareの主席セキュリティリサーチャー、マーク・ロジャース(Marc Rogers)氏が、モデルSのシステムに6件の脆弱性を発見。テスラと共に数週間かけて修正プログラムを作成し、パッチを公開した。この6件の脆弱性は、車内にPCを持ちこんで車載Ethernetネットワークに直接つなぎ、PCからソフトウェアコマンドを送ることで、攻撃者がエンジンをかけられるようになっていた。システムにトロイの木馬を感染させることも可能で、その場合は、運転中であっても遠隔操作でエンジンを止められる。さらにリサーチャーたちは、エンターテインメントシステムを完全に掌握、窓の開閉、ドアの施錠と開錠、サスペンションの上げ下げ、自動車の電源オフにも成功した。しかし、テスラ車に搭載されているシステムでは、走行中に電源が切れるとハンドブレーキが作動、時速8km未満の場合は車はよろよろと走行しながら徐々に停止する。また、それより速度が出ている場合は予防策が発動する。高速走行中でのテストでは、ドライバーはステアリングとブレーキを制御しながらギアをニュートラルに切り替え、路肩に寄せて止めることができ、エアバッグも機能した。似たような状況にあるクライスラーのケースでは、1400万台の車両をリコールして緊急セキュリティパッチを適用せざるを得なかったが、テスラモーターズは無線経由のパッチ配信で切り抜けることができた。マハフィ氏は、「パッチを効率よく提供できるプロセスがあれば、多くの問題を解決できる。最近の自動車はPC並みかPCよりも頻繁にパッチを適用する必要があるが、毎週、毎月、ディーラーに車を持っていくのは困難だ。インターネットに接続されている車両には、OTA(無線ネットワーク経由)の仕組みが必要」とコメントしている。
2015年08月25日光岡自動車は、富山県の伝統工芸品「井波彫刻」とコラボレーションし、インテリアに井波彫刻を施したコンセプトカー「ビュート トヤマ(Viewt TOYAMA)」を、8月22日・23日に開催される『第41回井波彫刻まつり』で発表・展示する。ビュート トヤマは、地元富山の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい、という思いから、富山の伝統工芸品である井波彫刻や越中和紙と共演したコンセプトカー。コンパクトセダン「ビュート」のインテリアに、富山県の伝統工芸品をあしらった究極の"Made in TOYAMA"となっている。オプション装着された「クラシックインパネ」のウッドタイプパネル部分には、富山湾越しに見る3,000m級の立山連峰の雄大な景色で有名な雨晴海岸の絶景などを、井波彫刻の「欄間」の技法で制作した木製パネルを装着。同じく富山の伝統工芸品である「越中和紙」を使用した木製の一輪の花やパーセルボードが華を添え、富山県の魅力を全国に向けて発信する。同社は今後、富山のみならず北陸、ひいては日本の魅力を世界中に発信し、皆が元気になれるような「地域の産業が持つ魅力を再発見出来るコラボレーションカー」を企画していきたいとのこと。ビュート トヤマが発表・展示される『第41回井波彫刻まつり』は、富山県南砺市の井波彫刻総合会館にて、8月22日・23日に開催。車両展示に関しては、8月30日まで行われる。ビュート トヤマの発売については検討中。
2015年08月21日日産自動車は19日、島根県松江市が管理する松江城天守の国宝指定を記念して、電気自動車(EV)「e-NV200」を松江市に寄贈したと発表した。松江市役所にて同日行われた寄贈式では、同社副社長の片桐隆夫氏と島根日産自動車及び日産サティオ島根社長の櫻井誠己氏より、松江市の松浦正敬市長に記念キーが手渡された。今回寄贈するe-NV200は、走行時のCO2排出量がゼロという特性が、水と緑の豊かな自然と歴史的な文化遺産や伝統に恵まれた国際文化観光都市である松江市に適したモデル。松江市には、今後同車を松江城天守国宝指定のPRイベントや同市の環境保全活動イベントなど、環境にやさしい街づくりの取り組みに役立ててもらう。なお、松江市は次世代自動車充電インフラ整備促進事業として、EVの導入を促進するため、急速充電器の設置も進めている。e-NV200は、多目的商用バン「NV200バネット」をベースに、e-パワートレインを組み合わせることで、「NV200」の室内の広さや多用途性と、EVならではの滑らかな加速と静粛性を兼ね備えたモデル。また、最大1,500Wの電力を供給するパワープラグによって屋外での電源供給が可能となり、走る蓄電池として、さまざまなビジネスシーンに役立てることができる。5人乗り/7人乗りのワゴンタイプの設定により、乗用ユースとしても使用可能となっている。
2015年08月19日選りすぐりの“美酒”が愉しめるイベント『ぴあ日本酒セレクション 美酒会(びしゅかい) in 堂島ホテル』が9月26日(土)、大阪・梅田の堂島ホテルで開催される。「ぴあ日本酒セレクション 美酒会 in 堂島ホテル」チケット情報同イベントには全国から選りすぐられた21の蔵元が参加。女性に人気のフルーティな吟醸酒から玄人好みの辛口のお酒まで、50種類以上の日本酒を試飲することができる。さらに銘酒が当たるお楽しみ抽選会もあり。イベントは、9月26日(土)各2時間の完全入替制で第三部まで行われる。チケットは8月1日(土)10:00より一般発売開始。参加蔵おちょこ(おひとり様ひとつ)と10杯分の試飲付き(1杯約30ml)。■参加の日本酒銘柄一ノ蔵(宮城)/越後鶴亀(新潟)/柏露酒造(新潟)/原酒造(新潟)/鹿野酒造(石川)/EH酒造(長野)/林本店(岐阜)/澤佐酒造(三重)/今西清兵衛商店(奈良)/北岡本店(奈良)/佐々木酒造(京都)/羽田酒造(京都)/浪花酒造(大阪)/山野酒造(大阪)/神戸酒心館(兵庫)/三宅酒造(兵庫)/酔鯨酒造(高知)/丸本酒造(岡山)/賀茂泉酒造(広島)/新谷酒造(山口)/永山酒造(山口)※各蔵元については本イベントの公式サイト()をご参照ください。
2015年07月31日クラウド請求管理サービス「Misoca」を開発・運営するMisocaは7月28日、同社の技術フェローに日本Rubyの会理事の角谷信太郎氏が就任したことを発表した。同社によると、MisocaはRuby on Railsで開発されており、その開発手法としてアジャイルソフトウェア開発を取り入れ、顧客からの声を日々製品に反映する取り組みを続けているという。角谷氏は、アジャイルソフトウェア開発の分野において国内第一人者であり、また、日本Rubyの会理事、Rubykaigiの運営などRubyコミュニティにおいても精力的に活動を行っている。同社は、角谷氏の技術フェロー就任により、開発プロセスの一層の改善を図り、社会ニーズへの柔軟な対応を可能にし、より顧客に寄り添った製品開発体制を構築していくとしている。また角谷氏は、「たのしいRuby、いきいきとしたアジャイル開発のスタイル、価値横断的なコミュニティ。プログラマーの新たな社会構造の相似性をビジネス取引一般の規模で実現させることに挑むMisocaチームに、貸せるだけの力を貸したいと思います」とコメントしている。
2015年07月29日トヨタ自動車と日野自動車は、7月24日から30日にかけて、東京都において燃料電池バス(FCバス)の実証実験を実施すると発表した。今回、燃料電池自動車(FCV)「MIRAI」向けに開発したシステム「トヨタフューエルセルシステム(TFCS)」を搭載したFCバスで、非常時を想定した外部電源供給システムの公開給電実証と、路線バスなど公共交通としての実用性を確認する走行実証を、東京都の協力を得て実施する。使用車両は両社が共同で開発したFCバスで、日野のハイブリッドノンステップ路線バスをベースに、FCV「MIRAI」向けに開発したTFCSを搭載したもの。出力を高めるためにFCスタックおよびモーターなどを2個搭載するほか、高圧水素タンクを8本搭載し、バス用に最適な設計を実施している。外部電源供給システムの公開給電実証は東京都環境科学研究所で行われ、FCバスの走行は東京都都心部および臨海地域で行われる予定。
2015年07月22日日本が誇る、自動車のラグジュアリーブランド、レクサス(LEXUS)が2015年ミラノデザインウィークで大規模なインスタレーションを行った。レクサスが参加するのは今年で8度目。今回、公式コンペティション「Milano Design Award Competition」において 自動車メーカーとして初めて「Best Entertaining賞」を獲得しており、この受賞はこの展示がいかにセンセーショナルであったか、また、いかに展示の完成度と注目度が高かったかを裏付けている。高評価を得た、このインスタレーション「LEXUS -A JOURNEY OF THE SENSES」のユニークな点を端的に挙げるとすれば、「食を通じてデザインを伝えた事」だ。今回の展示は、レクサスとふたりの気鋭デザイナーとのコラボレーションにより実現した。そのふたりとは、フランスとイタリアを拠点に活動し、エルメス(HERMES)などトップメゾンとのコラボレーションなどでも知られるフィリップ・ニグロ(Philippr Nigro)氏と、ガストロノミーをベースした独自の料理哲学で評価され、仏雑誌『Le Chef』で「世界を代表するシェフ100人」にも選ばれた米田肇シェフだ。米田氏の言葉を借りるなら、今回のインスタレーションは“インスタレーション・ガストロノミー”という新しいジャンルを開拓したと言えるだろう。まず、フィリップ・ニグロ氏に、どのように今回の空間デザインを完成させていったのかについて聞いた。「食にしても建築にしても、私にとって日本での体験は感情を揺さぶられるものです」とニグロ氏。彼の作り出した空間は、先進的でモダンなスタイルと、どこか包み込むような優しさとの調和を感じさせる。「今回の“Senses”というテーマは非常に難しいと思ったのですが、レクサスやフードデザイナーの米田氏と話し合いを重ねるうちに、自分にとって“Senses"は五感であり、それを抽象的に今回の空間デザインコンセプトに落とし込もうと試みました」。その末に導きだしたコンセプトが“Inside-Out”だったという。まさに、伏見大社稲荷の連なる朱色の鳥居をはじめ、彼が京都やその他日本の地で感じたことが、今回の空間デザインに大きく影響している。会場の外壁や回廊は、ずらっと連ねられた何十本もの木の柱でできており、どこか神秘性や居心地の良さを感じさせるような空間だ。「鳥居など日本の伝統的な建築からインスパイアされていますが、あくまで独自の解釈であり、欧州人ならではの視点で捉えたもの。自分の想いをレクサスの展示の中に落とし込みました」。“内側から見える景色と外側から見る景色の違い”という捉え方は、車も同様に“Inside-Out”であるという気づきを彼にもたらした。つまり、外から見た車体のデザインと、実際にコックピットに乗り込んで得られる感覚といったように、視点を変えれば違った体験を得る事ができるということ。また、“Inside-Out”では、多角的な視点によって得られる気づきを超えた新たな発見も表現されている。それはレクサスのフィロソフィーである、目に見えるデザインのみならず、裏側に隠れて見えない細部までこだわる、ものづくりの姿勢。普段目に触れない精緻な美しさを表面化させることも、今回の展示の重要なコンセプトのひとつだ。--後編は、「宇宙の神秘に料理の答えがある」と話す、米田シェフの“インスタレーション・ガストロノミー”について詳しく紹介する。
2015年07月21日CarPlayやAndroid Autoなど、ここのところ名だたるITベンダーの自動車業界進出が激しいが、最近ではさらにAppleやGoogleなどの名前を冠した自動運転車プロジェクトの米国内での目撃情報が相次ぐなど、動きが活発化している様子がうかがえる。一方で、自動車メーカーらはこの動きを非常に警戒しており、特に事業のコアである「運転制御」の技術情報や、自動車から得られる各種データをこれらITベンダーに渡さないよう、データ利用に制限をかける意向だという。同件はReutersが内部関係者の話として伝えている。現在のところ、自動車メーカーとAppleやGoogleらITベンダーとの関係は「カーエンターテインメント(もしくはインフォテインメント)」の世界に留まっているが、一部自動車メーカーによれば、ステアリングやブレーキ、スロットルといった自動車制御に関わる情報について、これら技術パートナーには渡さないと説明しているという。現在、自動車の制御システムは新しい世代の技術へと移り変わりつつあり、特に自動運転など各種制御系システムに食い込むべく、ベンダー各社が参入を図っている段階だ。一方で、省燃費や安全に関わる運転制御の技術や、今後「Connected Car」として日々の自動車利用から得られる膨大な情報は自動車メーカーにとってのコアであり、データ解析などを合わせ将来的に膨大な収益源となる可能性を秘めている。ゆえに、この虎の子を渡したくないと考えるのは当然の動きだろう。以前からこうした話は何度かあり、電機メーカーらが新技術を携えて自動車メーカーへの売り込みを行ったものの、自動車メーカーは制御系システムへのアクセスを制限する形で対応していたという。これら参入を画策していたメーカーは一部品メーカーの域を出ることはなく、旨みも少ないという理由で自動車メーカーへの接近を諦めるケースが後に報告されている。AppleとGoogleも同様のスタンスで対応される可能性が高いとみられ、ITベンダー側としても関連メーカー含めて膨大な雇用を抱える自動車業界相手に、正面から圧力をかけて対応することは難しいとみられ、もうしばらくはアクセス可能な情報を巡って異なる業界同士のつばぜり合いが続きそうだ。
2015年07月11日三菱自動車工業と三菱商事は10日、フランス電力公社(以下 EDF)、EDFが出資する蓄電システム製造会社Forsee Power(以下 Forsee)、PSAプジョー・シトロエン(以下 PSA)と、電動車両の使用済みリチウムイオンバッテリーを再利用した蓄電システムの実証プロジェクトを5社共同で開始することに合意したと発表した。2015年9月をめどに、パリ郊外にあるForsee新社屋に実証プラントを設置する。同実証プロジェクトは、電力需要に応じて蓄電・発電・系統電力の運用を最適化することにより、効率的なエネルギーマネジメントと経済性の検証を目的とする。電動車両の導入が進む日本やフランスにおいて、使用済みリチウムイオンバッテリーの再利用は、資源の有効活用と持続可能な社会の構築に向けた重要な取組みとなっている。電動車両分野において協業する三菱自動車とPSAの販売実績、蓄電システムの構築で実績のあるForseeの技術力、そして電力事業をグローバルに展開するEDFと三菱商事の知見を合わせ、規模感のある事業モデルの確立を狙うとしている。まずはフランスを中心とした欧州において、使用済みリチウムイオンバッテリーを再利用した蓄電システムの事業化を検討していく。各社の役割及び担当業務は、EDFが事業モデルの検討、Forseeがプロジェクトマネジメント / システムの構築及び運用 / 事業モデルの検討、三菱自動車とPSAが使用済みリチウムイオンバッテリーの提供 / 電動車両(EV、PHEV)の提供、三菱商事がプロジェクトマネジメント / 新品リチウムイオンバッテリーの提供 / 事業モデルの検討となっている。
2015年07月10日本田技研工業(ホンダ)は10日、「N-BOX(エヌボックス)」シリーズの2015年上半期における軽自動車販売台数No.1を記念し、人気装備を追加しながら購入しやすい価格設定とした特別仕様車「SSパッケージ」を発売した。「SSパッケージ」は、「N-BOX」「N-BOX+」「N-BOX+ 車いす仕様車」と、それぞれの「カスタム」タイプに設定され、「あんしんパッケージ」「パワースライドドア(リア左もしくは右側)」を全タイプに特別装備。その他、タイプによってブラックインテリアの標準装備やクロームメッキ加飾、シルバー塗装アイテムなどが採用されている。特別装備の「あんしんパッケージ」は、衝突や発進時における事故被害の軽減と衝突回避支援を行い、安全運転をサポートする「シティブレーキアクティブ システム」、前席用「i-サイドエアバッグシステム(容量変化タイプ)」「サイドカーテンエアバッグシステム(前席 / 後席対応)」をセットにしたパッケージに。「パワースライドドア」はタッチセンサー / 挟み込み防止機構付き、リモコン&運転席スイッチ開閉式となっている。特別仕様車「SSパッケージ」の価格は、「N-BOX」144万~176万円、「N-BOX+」156万~184万5,000円、「N-BOX+ 車いす仕様車」164万~194万円(価格はすべて税込)。
2015年07月10日トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業の自動車メーカー3社はこのほど、インフラ事業者に対する運営費の支援内容に加え、インフラ事業者と共同でサービスの向上等に向けた水素充填環境づくりに取り組むことを決定したと発表した。これは2015年2月12日に発表した、燃料電池自動車用の水素ステーションの整備促進に向けた支援策を共同で推進するとの考え方を踏まえたもの。具体的には、自動車メーカー3社は、政府による水素ステーションの運営支援と協調し、水素供給ビジネスへの参入を決めたインフラ事業者に対して水素ステーションの運営に係る経費の一部を支援するとともに、本支援の周知を図り水素供給ビジネスへの新たな事業者の参入を促していく。運営費の支援は、水素供給・利用技術研究組合(「HySUT」)に設置する「燃料電池自動車新規需要創出活動助成事業」への資金拠出を通じて行う。さらに、自動車メーカー3社は、水素ステーションに関する利用者のニーズやステーション稼働履歴等の情報を活用したサービスの向上に向けた取り組みの推進、水素ステーションの営業日数や営業時間の延長、稼働情報の充実・提供、及び多くの利用者がアクセスしやすい効率的なステーション整備等による利便性の向上、広く一般も対象とした燃料電池自動車や水素に対する理解促進および認知度の向上に取り組むとしている。水素を燃料とする燃料電池自動車の普及のためには、魅力ある商品の提供はもとより、燃料供給の拠点となる水素ステーションの整備が必要であるが、燃料電池自動車の導入初期においては普及台数が少なく、ステーションの稼働率も高くないため、インフラ事業者による水素ステーションの設置・運営は容易ではない。政府は、2014年6月に策定した「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を踏まえ、水素ステーションの整備に向けては、設置に対する補助金の交付や様々な規制の見直しなどに取り組み、さらに、2015年2月には、燃料電池自動車の新たな需要創出活動を推進するために、水素ステーションの運営に係る経費の一部支援による施策の強化を図ることを決めた。一方、燃料電池自動車に関しては、トヨタ自動車が2014年12月に販売を開始し、本田技研工業は2015年度中の販売開始を、日産自動車も早ければ2017年の販売開始を予定している。したがって、自動車メーカー3社は、政府やインフラ事業者とともに水素ステーションの整備促進を図ることが不可欠であるとして、燃料電池自動車の市場導入が本格化し、水素ステーションの整備が軌道に乗るまでの中期的な視点(2020年頃までを予定)で運営費の支援および水素充填環境づくりに取り組み、着実に水素ステーションの整備を後押ししていくとしている。
2015年07月02日光岡自動車は1日、ミディアムクラスセダン「リューギ」のマイナーチェンジを行い、3日に発売すると発表した。リューギは、縦型ラジエターグリルや大型のメッキバンパー、箱型のキャビン、踏ん張りの効いたフェンダーアーチなど、ベーシックな自動車らしい姿が特徴のミディアムクラスセダン。クラシカルで端正な面持ちでありながら、生産の全工程を職人が手作業で行うという希少性を備え、最新の性能で安心して気軽に楽しめるクルマとなっている。今回のマイナーチェンジでは、新たに設定された安全装備の充実が図られた。前方障害物を検知してドライバーへ警告する「衝突回避支援」、走行速度約50km/h以上で車線逸脱の可能性が発生した場合に警告する「車線逸脱アラーム」、対向車のヘッドライトや先行車のテールランプを認識してハイビームとロービームの切り替えを自動で行う「オートマチックハイビーム」、信号待ちなどで先行車が発進しても停止し続けた場合にドライバーに知らせる「先行車発進告知機能」、シフト操作時における急発進・急加速を抑制する「ドライブスタートコントロール」、急ブレーキをかけるとハザードランプが自動的に点滅する「緊急ブレーキシグナル」が、標準装備もしくはオプションとして設定(グレードにより異なる)されている。リューギの価格は、226万2,600円~319万6,800円(いずれも税込)。
2015年07月01日丸美屋食品工業は7月上旬、「ポケモン」シリーズ、「プリキュア」シリーズ、「仮面ライダー」シリーズより、限定カード入りの商品各種を発売する。○限定カード1枚入り「ポケモン ふりかけミニパック」は、たまご6袋、さけ6袋、おかか4袋、やさい4袋のふりかけ詰め合わせ。小袋タイプで、食卓のほか弁当にも向く。カルシウム入り。「ポケモン カレー<ポーク&コーン甘口>」は、やわらかなポークをメインにコーンを使用。子供が食べやすい甘口のカレー。2商品共通で、限定の丸美屋ロゴ入り「ポケモンのカード」(全5種)を1枚封入。なお、同社の「ポケモンゲット! シール」は封入されていない。(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon (C)2015 Pokemon. (C)1995-2015 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokemonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。「プリキュア ふりかけミニパック」は、たまご6袋、さけ6袋、おかか4袋、小魚4袋のふりかけ詰め合わせ。小袋タイプで、食卓のほか弁当にも向く。カルシウム入り。「プリキュア カレー<ポーク&野菜甘口>」は、やわらかなポークをメインに、トマトペーストと5種類の野菜(じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、かぼちゃ、グリーンアスパラガス)を合わせたカレー。2商品共通で、限定の丸美屋オリジナルカード「プリキュアプリンセスパーティー」(全4種)1枚入り。なお、同社の「プリキュアキラキラシール」は封入されていない。(C)ABC・東映アニメーション データカードダスは(株)バンダイの登録商標です。「仮面ライダー ふりかけミニパック」は、たまご6袋、さけ6袋、おかか4袋、小魚4袋のふりかけ詰め合わせ。小袋タイプで、食卓のほか弁当にも向く。カルシウム入り。「仮面ライダー カレー<ポーク&コーン甘口>」は、やわらかなポークとコーンを主役に、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんを合わせたカレー。2商品限定で、丸美屋オリジナル「仮面ライダーガンバライジングカード」(全3種)1枚入り。なお、同社の「仮面ライダー耐水シール」は封入されていない。各シリーズとも、ふりかけは220円、カレーは130円。価格はすべて税別価格。(C)2014石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 データカードダスは(株)バンダイの登録商標です。
2015年06月24日日立オートモーティブシステムズは、中国における自動車機器システム事業の拡大を目的に、重慶市に新たな製造会社を設立すると発表した。すでに中国に対しては日立の自動車機器システムの製造を行う連結子会社が沿岸地域を中心に13社が事業を展開しているが、今後、内陸地域へ拠点を拡大する自動車メーカーへの対応がグローバル戦略上、重要となると判断し、今回の新会社設立に至ったとする。新会社は「日立汽車系統(重慶)有限公司(予定)」で、敷地面積は約17万m2、2018年からの量産開始を計画しており、需要が高まるシャーシ系製品やエンジンマネジメントシステムなどの事業拡大を目指すとしている。
2015年06月22日フォーブスが運営する「酒蔵レストラン宝(たから)」は7月4日、毎年恒例の日本酒イベント「七夕の会」を開催する。同店は「蔵元に一番近い酒蔵レストラン」として、季節の限定酒や郷土の料理などを提供している。全国9つの酒蔵のオフィシャルパートナーとなり、アンテナショップのような位置づけで日本酒を紹介しており、年3回(1月、7月、9月)、イベントを行っているという。7月は、季節の日本酒イベントとして「七夕の会」を開催。オフィシャルパートナー9蔵が一堂に介し、この季節にしか楽しめない酒を提供するという。料理は「初夏~涼~」をテーマとし、当日限定のコースメニューを用意。オフィシャルパートナーの酒蔵は、「加藤嘉八郎酒造」(山形県鶴岡市)、「佐浦」(宮城県塩釜市)、「第一酒造」(栃木県佐野市)、「平瀬酒造店」(岐阜県高山市)、「ハクレイ酒造」(京都府宮津市)、「今西清兵衛商店」(奈良県奈良市)、「嘉美心酒造」(岡山県浅口市)、「司牡丹酒造」(高知県高岡郡)、「萱島酒造」(大分県国東市)。開始時間は18時から。会費は1人6,000円(税別)。定員は120名で、定員に達し次第締め切りとなる。
2015年06月18日日本マイクロソフトは6月4日、芝浦工業大学による「Microsoft Dynamics CRM」の導入事例を公開した。芝浦工業大学では、「10年後20年後も輝き続ける大学」を目指した「チャレンジ SIT90」作戦の一環として、学内の複数システムに散在していた各種データの集約が行っている。しかし、大学内にはさまざまなシステムが点在しており、データがシステムごとに分断されていることが課題となっていた。これまでは、必要な情報を入手するには各システムにログインして、手作業でデータをまとめていく必要があった。大学では、既存システムに影響を与えることなくデータを集約できること、エンド ユーザーによるカスタマイズが容易であることなどを含めてMicrosoft Dynamics CRMの導入を決めた。導入後は、10種類の部門システムからデータを抽出して集約を図った。収集対象のデータは、各学生の基礎情報、入試時の点数、成績情報、卒業後の就職先、課外活動、ボランティア、アルバイトなどが含まれる。データ数は1学生あたり数千カラムで、現時点で約1万名分。将来的にはは、卒業生の情報を網羅していくことも検討しており、実現すれば10万人規模のデータベースになると想定している。また、中退者を防ぐための対策にも役立てている。不本意入学で中退するケースを早い段階で抽出し、学習面やメンタル面のサポートを行うというプロジェクトを立ち上げた。学外への情報公開に関する業務も効率化された。以前は情報の取りまとめに約 2カ月かかったが、導入後は2週間にまで短縮した。次回からは、1日で完了できる見込となるという。現在このシステムを扱えるユーザーは、15部門約50名に制限しているが、今後は教職員全員に開放する予定だ。今後は、経営層の判断材料として活用してもらうことも視野に入れているほか、集約された情報の中から学生にとって有益な情報を抽出し、各学生へ提供することも検討するという。
2015年06月05日東京都・六本木の国立新美術館は、1989年から現在までの25年間に焦点をあて、日本のマンガ、アニメ、ゲームを総合的に展望する展覧会「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」を開催する。会期は6月24日~8月31日(火曜休館)。開館時間は10:00~18:00(金曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)。観覧料は当日一般1,000円、大学生500円。同展は、意識やライフスタイルがめまぐるしく変化してきた日本社会を概観するため、世相の変化や進化するテクノロジーの進化を映し出す日本のマンガ、アニメ、ゲームを展望するもの。手塚治虫が亡くなった1989年以降のおよそ25年間に焦点をあて、作品と作品の関係性、そして同時代の社会やテクノロジーと作品との関係を、8つの章で構成した展示で解説する。展示内容は、「王道」たる熱気あふれるテーマの作品を紹介することに始まり、テクノロジーやネットワーク社会を背景とした世界観を持つ作品や、制作技法として3次元CGなどのデジタル映像技術を駆使した作品、アイドルの卵・プロ野球選手・歴史上の人物などさまざまな「キャラクター」たちの生きる「世界」を表現した作品、「日常」と「非日常」が交差した作品など、様々な視点から分類したマンガ、アニメ、ゲーム作品を紹介。また、3つのジャンルのなかでも特に世相に素早く反応するマンガに着目し、その時々に応じた多彩な題材を作品として描き、働くこと、作ること、日本の伝統文化を継承することなど、現実とリンクした多様なテーマを持つマンガを中心に紹介する章も設けられている。また、インターネット上での情報共有やコミュニケーションが新たな作品を生み出す土壌となっている実例として、個人・同人制作や二次創作など、ネット社会を背景とした、新たな創作プロセスの中で生み出された作品を紹介。そのほか、ゲームのプレーヤー自身が遊ぶだけに留まらず、作品の実演者としての役割を持ち、作品の「完成形」を押し広げる役割を担い、周りの観衆を巻き込んだ体験の共有へと導く「コミュニケーションの場」と呼ぶべく進化したゲーム作品など、「コミュニケーション」視点からも作品紹介がされている。さらに、展覧会の最終章では、アニメの動きやゲームにおけるリアルな映像表現の作り手に注目。ITや映像技術の進化だけでは実現できない技術を使う作り手の「ワザ」や「思い」、その「手業」を、作品を通して紹介するということだ。
2015年05月19日東芝と日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は5月14日、生体情報を活用した自動車運行管理ソリューション分野で協力すると発表した。東芝はリストバンド型活動量計で収集したドライバーの睡眠状況や生体情報と、ドライブレコーダーで計測した道路交通情報を、タイムリーにクラウド上でビッグデータ解析行うことで最適運転経路への誘導や、事故率の高い経路を回避するソリューションの検討を進めている。具体的にはストレスが過度にかかる道路の通行を避ける運行ルートの作成や、生体センサの情報を元にしたドライバーへの休憩の指示・睡眠データによるシフトの組み替えなどを想定しており、将来的には運送会社・タクシー会社・保険会社など幅広い企業への提供を目指している。日本IBMは同ソリューションの予備調査に協力するほか、2015年中に欧州などで実施予定の実証実験で必要となるクラウド、ビッグデータ解析技術・プラットフォームなどのIT環境を提供する。
2015年05月14日大垣共立銀行はこのたび、OKB大垣共立銀行のホームページから岐阜県自動車税をクレジットカードなどにより納付できるサービスを開始した。同サービスは自動車税の期限内納付率の向上を目的とする行政支援の一環として2013年から毎年実施しているという。ヤフー運営の「Yahoo!公金支払い」を利用したサービスで、OKB大垣共立銀行と取引のない人でも自宅で24時間いつでも岐阜県自動車税を納付できるという。また、共立カードおよびOKBデビット(JCB)で納付した人の中から抽選で100名にギフトカードをプレゼントする「岐阜県自動車税インターネット納付キャンペーン」も併せて開始した。OKB大垣共立銀行はこれからも、顧客の目線に合わせた利便性の高い商品・サービスを届けていくとしている。
2015年05月13日日産自動車は23日、スーパーハイトワゴンタイプの軽自動車「デイズ ルークス」に一部改良を施して発売した。「デイズ」シリーズは、同社と三菱自動車工業との合弁会社であるNMKVを通して企画・開発を行っている商品。今回の一部改良では、これまでメーカーオプション設定のみとなっていた「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」「踏み間違い衝突防止アシスト」や、一部グレードではメーカーオプション設定となっていた「SRSサイドエアバックシステム」「VDC」などの安全装備を全グレードに標準装着。パワートレインでは、エンジンやトランスミッションのチューニングを最適化し、自然吸気エンジン車に採用しているアイドリングストップ機構をターボエンジン車にも追加することで、多くのグレードが燃費向上を実現。これにより、2WDの自然吸気エンジン車は、自動車取得税80%、自動車重量税75%、軽自動車税25%の減税となり、その他すべてのグレードも減税措置を受けることになった。ボディカラーでは、ルーフとボディの色が異なる2トーンカラーを新規に4色追加したほか、ハイウェイスター系に「スパークリングレッド(M)」「チタニウムグレー(M)」「ピンクゴールド(M)」を追加。インテリアでは、全席のシート生地に新たに撥水加工を施している。デイズ ルークスの価格は、133万7,040円~193万1,040円(いずれも税込)。なお、同社の関連会社であるオーテックジャパンも23日、デイズ ルークスのカスタムカー「ライダー」シリーズ、ならびに福祉車両「ライフケアビークル(LV)」シリーズを一部改良するとともに、ライフケアビークルシリーズに「アンシャンテ 助手席回転シート」を新たに設定して発売した。価格は、デイズ ルークスのライダーシリーズが178万2,000円~209万3,040円、ライフケアビークルシリーズが135万8,640円~209万7,360円(いずれも税込)。
2015年04月24日古川電気工業グループのKANZACCは4月17日、耐摩耗性能を改善した「銀系特殊めっき」の開発・量産化に成功し、自動車市場へ投入すると発表した。自動車用コネクタ端子では酸化防止のために銅合金に銀や錫めっきなどの表面処理が施されるが、挿抜・摺動回数の増加に伴って、耐摩耗性の向上が課題となっていた。今回開発された「銀系特殊めっき」では、耐摩耗性が向上したことで厚さを50%低減することが可能となり、原料コストの削減を実現することができる。また、ウィスカによる短絡が防止可能で、コネクタの信頼性向上にも貢献する。KANZACCは、今回の「銀系特殊めっき」のほか、電子部品分野で培った技術力を元に、「変色しない銀めっき」や「部分リフロー錫めっき」などの特徴的なめっき製品群を新たに自動車市場向けへ投入することで、2018年度の自動車向け売上高5億円以上を目指すとしている。
2015年04月20日日本を代表するエクステリアメーカーが集う、日本最大級のエクステリア展示会「エクステリアエキシビジョン2015」が4月10日、11日に東京ビックサイトにて行なわれた。今回は「最高の贅沢は、わが家の庭です」がテーマ。庭をはじめとした、住まいの外側から生活を豊かにするようなエクステリアの提案を出展各企業が行った。スタイリッシュなガレージや和の空間を演出する竹模様の外壁素材、採光性にすぐれたガラスブロックなど、最新エクステリアが一堂に揃う一大イベントとなっている。○住まいの「外側」から生活を豊かにするエクステリア「エクステリア」とは、住まいの庭やガレージ、玄関ポーチなどのエントランスをはじめとする部分のこと。部屋の内装など「インテリア」へのこだわりはあるけど、「エクステリア」はあまり気にしたことがない、という人は意外と多いのではないだろうか?そこで、同イベントに出展した大手エクステリアメーカーの一つである、YKK AP担当者に話を聞いてみた。同社営業本部エクステリア企画部の渡辺賢哉さんは「新築などで新しい住まいに住み始めてから、はじめてエクステリアの重要性に気付く方が非常に多いんです」と話す。家を新築する際、キッチンの仕様やリビングの照明など、内装のことは気にするものの、庭やカーポートなどは"とりあえず"になってしまいがちらしい。「実は建物を建てる建築会社と外構をプランする外構工事店は別なので、住宅建築の時にはエクステリアは後回しにされがち。購入者さんが要望を出さないと、ほとんどの場合は最低限の外構のみになるんです」とはいえ、玄関ポーチやガレージなどは、外から真っ先に目に付く言わば家の「顔」。せっかくいい家を建てても、「顔」が台無しだなんてもったいない。今回の出展で「エクステリアが住まいの質を変えてくれる、ということをたくさんの人に知ってもらえたら」と渡辺さんは話した。○最新のエクステリアが見られる「YKK APタウン」同社のブースは「YKK APタウン」と銘打たれ、まるで住宅展示場のような雰囲気で一際目立つ展示エリア。そこでは大きく新築ゾーンとリフォームゾーンに分けられ、それぞれ最新のエクステリアを実際に触れて確認することができた。また、新築ゾーンでは都心などを想定した狭小敷地住宅の外構や、ハイクラス層を想定したラグジュアリーなエントランスなどが提案されている。「都心の狭小敷地住宅の外構は、圧迫感のないオープンガレージにしながらも表札・インターホンは敷地のギリギリに配置することで、心理的に不用意な進入がしにくいようにしてあります。一方で、ポストはドアの近くに配置することで利便性を高めました。こういった細かい提案は、エクステリアメーカーでないとなかなかできません」また、ハイクラス層向けのエントランスにはカードキーを採用。カードのほか、小さなシール状のチップもキーになるという。「携帯や財布、中にはメガネなど、いつも身に着けているものをキーにされる方が多いですね」リフォームエリアには、テラス屋根やサンルームなどが展示された。「最近需要が高まっているのが、洗濯物干しになるサンルーム。もともとは積雪地域などに需要が高かったものですが、最近は花粉やPM2.5など、外干しを避けたい家庭も増えているんです」また、子どもが自立した後の庭をウッドデッキにして豊かなくつろぎの空間にしたり、趣味の幅が広がるガーデンルームや散歩帰りのペットの足洗い場など、細やかな提案も展示された。「子どもの洗濯物がどんどん増える子育て世代には洗濯物がたくさん干せるテラス屋根やサンルーム、子どもが自立したらくつろぎのウッドデッキ、と、ライフステージに合わせてエクステリアを変えることで、生活の質をぐんと向上させることができます」○リフォームも意外とお手軽、工期1日の場合も!とはいえ、これだけの外構となると工程や工期も長期間になってしまいそう。だが、最近ではさまざまな工夫により手軽なものも増えているという。「以前であれば、コンクリートブロックを積んでその上にタイルなどを貼るので工期に時間がかかりました。こちらの工法では、アルミ材を構造材とした工業化製品によって意匠性を高めながら工期を短くする工夫がされております。玄関ドアから引戸へのリフォームは、約1日で済んでしまうことも多いです。更に施工期間の短縮としてすすんでいるのは、カーポートです。わずか3種類のビスで組み立てるため、とても施工しやすく、施工業者様から喜ばれています。」そのほか、マンションベランダにウッドデッキを張る場合には、突っ張り棒を使うことで建物に穴を開けることなく工事をすることができる。敷かれるウッドデッキも特殊加工により腐食などに強いものになっているという。外構を変えるとなると大掛かりなイメージだが、手軽にできるものもあるのはうれしいところだ。「YKK APタウン」は5月9日・10に名古屋で行われる「エクステリア&ガーデンフェア2015」、6月11日・12には大阪の「関西エクステリアフェア2015」各会場にも出展する。このようにエクステリアは常にアップデートされ、日々進化を遂げている。各社の最新事情がひと目でわかる今回のようなエクステリア展示会には、暮らしを豊かにするヒントがたくさんつまっている。これから新築を考えるあなたも、今の住まいをもっと暮らしやすくと考えるあなたも、インテリアだけではなく「エクステリア」にも、注目してみてはいかがだろうか。photograph = Miyazaki Yoshiyuki
2015年04月20日MathWorksは4月15日、金沢工業大学がMATLABおよびSimulinkのキャンパスライセンスを導入したと発表した。これにより、同大学全ての学生と教職員が研究室や授業などで学校のコンピューターや学生が所有するコンピューターからMATLAB/Simulinkを含む50製品を使用することができるようになる。今回のライセンス導入によってデータ解析、信号・画像処理・通信、制御系設計・物理モデリング、自動コード生成ツールなどのMathWorks製品が学生の個人用PCから利用可能となったことで、全学の共通基盤として活用することが可能となった。金沢工業大学は「先端の研究分野や産業界に幅広く支持されているMathWorks 製品の活用により、学生が産業界で活躍できるエンジニアとなるためのキャリア形成に有益となることを期待しています」とコメントしている。
2015年04月15日三菱自動車は13日、中国・上海の国家会展中心で20日から開催される『第16回上海国際自動車工業展覧会(上海国際モーターショー)』(一般公開は22日~29日)に、三菱汽車銷售(中国)有限公司、広汽三菱汽車有限公司、東南(福建)汽車工業有限公司と共に出展すると発表した。同モーターショーでは、SUVの機能性と安心感を象徴するデザインを取り入れた、同社のクルマづくりの方向性を示す2台のPHEVコンセプトカー「MITSUBISHI Concept XR-PHEV II」「アウトランダーPHEV Concept-S」を参考出品(アジア初披露)する。MITSUBISHI Concept XR-PHEV IIは、小型・軽量・高効率なFFタイプの新たなプラグインハイブリッドEVシステム(PHEVシステム)を搭載し、環境性能と走行性能を高い次元で両立する都市型クロスオーバーのコンセプトカー。新型パワードライブユニットは、インバーターと可変電圧システムで構成し、小型・高効率なシステムでありながら高出力・高トルクを実現。走行時のCO2排出量は40g/km以下に抑えている。また、モーター走行を基本とし、エンジンは発電と駆動の両方を担い、走行状況やバッテリー残量に応じて、EV走行・シリーズ走行・パラレル走行のうち最適な走行モードを自動選択する。アウトランダーPHEV Concept-Sは、世界初の4WD・ SUVプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」をベースとしたコンセプトモデル。デザインテーマを「Sporty(スポーティ)&Sophisticated(洗練)」とし、「ツインモーター4WD」と「プラグインハイブリッドEVシステム」がもたらす力強くスポーティな走りと、静粛性に優れる先進的で上質な走りを備えた次世代SUVの"走る歓び"を表現する内外装デザインとした。また、同モーターショーでは、これら2台のコンセプトカーに加えて、同社が中国市場で生産・発売する車両を含む合計15台を出品する。
2015年04月13日