ディズニーの人気キャラクター「プーさん」の最新劇場映画『くまのプーさん』のブルーレイ/DVD/オンデマンドが2012年2月22日(水)に新登場!発売を記念して、『くまのプーさん ブルーレイ+DVDセット』を抽選で3名様にプレゼント!〜見つけたのは、はちみつよりも大切なもの〜笑顔と優しい気持ちに会えるから、何度も観たい。ぜひこの機会に、「くまのプーさん」最新映画をディズニー・ブルーレイ/DVDで。(C)Disney★発売情報2012年2月22日(水)発売『くまのプーさん ブルーレイ+DVDセット』 3,990円(税込)『くまのプーさん』DVD 3,360円(税込)『くまのプーさん』オンデマンド今回この『くまのプーさん ブルーレイ+DVDセット』を抽選で3名様 にプレゼント。【プレゼント応募は終了しました】【お申し込み方法】1、おうちスタイルのTwitterアカウント@ouchistyleをフォローしてください。 ★フォローする★ ※当選された際にDMをお送りするために必要となります。フォロー頂かないとキャンペーン応募は無効となりますので、ご注意ください。※Twitterアカウントをお持ちでない方は、 新規登録 を行ってください。2、プーさんに登場するキャラクターで、「あなたが好きなキャラクター」についてつぶやいてください。【例】「やっぱり、プーさん♪」、「明るくお調子者のティガー」など・・・*ハッシュタグ #おうちでプーさん をつけて応募してください。 ★今すぐつぶやく★ ※1人何回つぶやいてもOKです。※応募締め切りは2012年3月20日(火)※応募に関わる通信料は、ご利用者様のご負担となりますのでご了承ください。※当選者には応募締切後にTwitterのダイレクトメッセージで詳細をご連絡いたします。送信後48時間以内にご返信がない場合やご連絡前にTwitterのフォローを外された場合は当選が無効になります。※下記、応募要項をご確認の上、ご応募くださいますようお願い致します。【応募要項】・ご応募に際しお客様に入力いただいた情報は、ご希望いただきましたエキサイトの各種サービスのお知らせメールの送付のために、利用させていただくほかは、抽選・当選者へのプレゼント発送にのみエキサイト(株)にて使用いたします。・正確な情報をご入力いただけない場合およびご登録の内容によって任意項目が空欄である場合、サービスの全て又は一部の提供ができない場合がありますのでご了承下さい。・当選に関する個別のお問合せへの回答はいたしかねますので、ご了承ください。・当選の権利を譲渡することはできません。・プレゼント発送に際しては、ご連絡いただいた氏名・住所等をエキサイト(株)と契約している発送業者、または賞品手配を委託している賞品提供会社にて使用させていただきます。・ご連絡いただいた内容について、開示・訂正・追加・削除・利用停止・消去・第三者提供停止またはお問い合わせを希望される場合は、下記までご連絡ください。エキサイト株式会社 ヘルプセンター エキサイト株式会社個人情報保護管理者
2012年03月08日世界最大級の自主映画コンペティション「PFFアワード2012」の公募が今年も2月1日(水)から開始される。その他の写真「PFFアワード」は、“新しい才能の発見と育成”、“映画の新しい環境づくり”をテーマに、1977年より続くPFF(ぴあフィルムフェスティバル)のメインプログラム。事務局には、毎年2か月という短い応募期間に、平均500本以上もの自主映画が寄せられる。PFFでは、通常の映像コンペに設けられる、年齢、プロアマ、上映時間などの一切の規制を排し、「過去1年以内に制作された未公開作品」であれば、どんな作品を応募しても受け付けられる。集められた作品は、「最低3人が必ず最初から最後まで1分1秒もらさず観る」というルールで審査。さらに一次通過作品を審査員全員で審査した後、7月に入選作品を決定。入選作品は、9月に東京国立近代美術館フィルムセンターで上映され、その後、全国を巡回する。事務局が海外の映画祭などにも積極的に作品を紹介するため、応募作品次第では応募作の海外上映の可能性もある。これまで、森田芳光、黒沢清、中島哲也、園子温、矢口史靖ら多彩な監督たちを発掘し紹介してきたPFFだけに、今年も多くの応募が予想される。「PFFアワード2012」応募締切:3月31日(土)当日消印有効※本年度よりフィルム作品以外の応募はDVDのみの受け付け応募に関する詳細は映画祭公式サイトに記載「第34回PFFぴあフィルムフェスティバル」2012年、東京国立近代美術館フィルムセンターほか全国で順次開催
2012年01月25日今もなお世界中の人々に愛され続けているキャラクター“TINTIN”(タンタン)。先月、スティーブン・スピルバーグ監督の映画『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』が公開され、あらためてタンタンが一大ムーブメントとなっている中、etranger di costarica(エトランジェ ディ コスタリカ)から新シリーズのオリジナル文具&雑貨が登場した。“TINTIN”(タンタン)とは、1929 年にベルギーの作家エルジェによって産み出されたキャラクターだ。以来、ヨーロッパの人々とともに時代を生き、単なるキャラクターとしてではなく一つの文化として歩んできた、最も身近なヒーローである。知恵と勇気を武器に次々と事件を解決し、世界の果てから果てまでリポーターとして駆け回るタンタンの世界は、今なお世界中の人々に愛され続けている。今回のシリーズは、絵本から選び抜いたランドスケープをモチーフにしたデザインと、タンタンの相棒のスノーウィを前面に出したデザインの2 パターンでの展開。ポスターをはじめ、グリーディングカード・パスケース・ガーメントバッグなど、新しいラインナップも登場し、タンタンの世界観を表現している。【商品概要】◆ノート・メモ・A5 NOTE BOOK ¥168・B5 NOTE BOOK ¥210・A5 W-RING NOTE ¥630・B7 W-RING MEMO ¥368◆バッグ・PAPER BAG ¥399・GARMENT BAG(S.M.L) ¥840~◆ファイル・CLEAR HOLDER ¥126・FILE BOX ¥473◆ケース・ポーチ・PEN CASE ¥1,260・PURSE ¥1,050・PASS CASE ¥525・POUCH(M.L) ¥1,680~◆カレンダー・ダイアリー・ポスター・LP CALENDER ¥1,680・CD DESKTOP CALENDER ¥630・B6 DESKTOP CALENDER ¥735・A6 DIARY MONTHLY ¥420・POSTER(LandScape、Square)¥2,625~◆カード・GREETINGCARD(LandScape、Square、Mini) ¥158~・POST CARD ¥158◆フォトポケット・レターセット・PHOTO POKET 40 ¥630・A5 LETTER SET ¥420プレスリリース提供元: PR TIMES
2011年12月07日「トイ・ストーリー3」のスタッフ最新作、この夏大ヒットした「カーズ2」が12月2日にブルーレイ/DVDとなって新登場!ディズニー/ピクサーが25周年記念作品として贈る感動のアクションアドベンチャーは、この冬、親子で楽しむのにぴったりな一作だ。今回は、この「カーズ2」のブルーレイ&オリジナルグッズを抽選で合計10名様にプレゼント!今作の舞台の始まりはなんと日本!渋谷・お台場などおなじみの景色や、カブキ・カーやスモウ・カーなど 日本ならではのキャラクターも登場し、大人もディズニー/ピクサーが描く魅惑のトーキョーに思わず見入ってしまうはず。そしてスピード感あふれるレースシーンに子供たちは夢中になるはず!今回はスパイ映画さながらのスリリングなアクションシーンも盛りだくさん。どんなピンチに立たされても友だちを思うマックィーンとメーターの絆にはホロリとさせられ、自分らしくあること、強い心を持つことの大切さを教えてくれる。子育て中のパパ・ママも必見の「カーズ!ぜひ家族みんなでハートフルな感動と奇跡のストーリーをおうちで体感して欲しい。 ※お母さんブロガーがおススメする「カーズ2」特別サイトはこちら 【プレゼント応募は終了しました】【応募方法】<Twitterから応募>1、おうちスタイルのTwitterアカウント@ouchistyleをフォローしてください。 ★フォローする★ ※当選された際にDMをお送りするために必要となります。フォロー頂かないとキャンペーン応募は無効となりますので、ご注意ください。※Twitterアカウントをお持ちでない方は、 新規登録 を行ってください。2、次のお題の回答をつぶやいてください。「あなたの周りの人をディズニー/ピクサーのキャラクターに例えると?」【例】「いつもマイペースでにぎやかな息子は、まさにメーターです!」「うちのお父さんは耳が大きいからダンボって呼ばれています!」※思わず笑ってしまうようなユニークな投稿をお待ちしております。*ハッシュタグ #ouchi_cars2 をつけて応募してください。 ★今すぐつぶやく★ ※1人何回つぶやいてもOKです。※応募締め切りは12月25日(日)※賞品の発送は、日本国内に限らせていただきます。※応募にかかわる通信料は、ご利用者様のご負担となりますのでご了承ください。※当選者には応募締切後にTwitterのダイレクトメッセージで詳細をご連絡いたします。送信後48時間以内にご返信がない場合やご連絡前にTwitterのフォローを外された場合は当選が無効になります。※下記、応募要項をご確認の上、ご応募くださいますようお願い致します。<応募フォームから応募>以下の「応募する」リンクをクリックし、応募フォームよりお申し込みください。応募者多数の場合は抽選となります。発表は発送をもって代えさせていただきます。 ★応募する★ 【応募要項】・14歳以下の方につきましては、保護者の方の同意のもとにご応募ください。・ご応募に際しお客様に入力いただいた情報は、ご希望いただきましたエキサイトの各種サービスのお知らせメールの送付のために、利用させていただくほかは、抽選・当選者へのプレゼント発送にのみエキサイト(株)にて使用いたします。・正確な情報をご入力いただけない場合およびご登録の内容によって任意項目が空欄である場合、サービスの全て又は一部の提供ができない場合がありますのでご了承下さい。・当選に関する個別のお問合せへの回答はいたしかねますので、ご了承ください。・当選の権利を譲渡することはできません。・プレゼント発送に際しては、ご連絡いただいた氏名・住所等をエキサイト(株)と契約している発送業者、または賞品手配を委託している賞品提供会社にて使用させていただきます。・ご連絡いただいた内容について、開示・訂正・追加・削除・利用停止・消去・第三者提供停止またはお問い合わせを希望される場合は、下記までご連絡ください。エキサイト株式会社 ヘルプセンター エキサイト株式会社個人情報保護管理者
2011年12月02日この夏大ヒットのディズニー/ピクサー作品「カーズ2」が早くもブルーレイ/DVDで登場します!前作でおなじみの人気キャラクターたちが繰り広げる感動のアクション・アドベンチャーは、この冬、家族みんなでおうちで楽しむのにぴったり。販売に先がけて先日 「カーズ2」特別サイト 企画・お母さんブロガー向けのブルーレイ鑑賞会が開催され、人気ブロガーさんにご家族で参加していただきました!参加されたのは、8歳と6歳の女の子のお母様、MaManさん、5歳の男の子のお母様のMikoさん、同じく5歳の男の子のお母様であるnatsuさん。鑑賞会会場には、「カーズ2」のぬいぐるみやパネルが展示され、子どもたちは大興奮。自前で「カーズ2」のキャラクターである「マックィーン」のミニカーを持ってきてくれた男の子も。さっそく鑑賞会が始まるとおとなしく椅子に座り、おおはしゃぎだった子供たちも、すぐに画面に釘付けに。ちなみに、今回ご参加いただいた皆さんは、すでに映画館で一度「カーズ2」を鑑賞済みの方がほとんど。今回の「カーズ2」は日本のシーンから冒険がスタートするので、見覚えのある風景がたくさん登場します。観るたびに違う発見があるのが楽しい!と大人は子供と違った視点でも楽しんでるようです。スパイ映画さながらのアクションシーンに盛り上がり、ユーモラスなシーンでは大きな笑顔、マックィーンとメーターの友情を感じあうシーンではしんみりと・・・。2時間ほどの鑑賞会でしたが、子どもたちは最後までいろんな表情で夢中になって楽しんでくれました。終了後は、お母さんならではの「カーズ2」のみどころをテーマに座談会。世界各国の風景が出てくるので世界旅行に出かけた気分になって楽しかった♪とお話いただいたのはnatsuさん。MaManさんと娘さんお2人は、日本のシーンで登場する日本ならではの歌舞伎カー「オクニ」がお気に入り!と教えてくれました。人間が出てこない文字通りの「車社会」という不思議な世界観に引き込まれてしまうとお話されたMikoさんは、映画館ではご家族で3D版を鑑賞されたそうで、今回発売される3Dブルーレイのために3D対応のテレビが欲しい!とのこと。そして皆さん口をそろえてお話してくださったのが、早く家でまたご家族みんなで鑑賞したい!というご意見。子供のお友達を呼んだクリスマスパーティでも、みんなで楽しめそう!と盛り上がっていました。お母さんブロガーさんたちが自信を持っておススメする「カーズ2」のブルーレイ・DVDは12月2日(金)発売です。そしてお母さんブロガーさんの親子で楽しむみどころのご紹介、そして「カーズ2」のブルーレイとオリジナルグッズが当たるプレゼントキャンペーン実施中の 「カーズ2」特別サイト も公開中!ぜひこの冬、家族みんなで「カーズ2」ブルーレイ・DVDをお楽しみください!取材/おうちスタイル編集部
2011年11月25日パンとお菓子のレシピ投稿サイト「キッチン」では、「dans la nature」 千葉奈津絵さんの特集がスタートした。マフィンを中心にタルトやパウンドケーキなど、焼き菓子で評判の高い千葉さん。契約店舗やイベントでの焼き菓子の販売のほか、書籍装丁や映画『食堂かたつむり』などでも菓子製作を担当している。初の著書となるレシピ&エッセイ集『ももの木 なしの木 りんごの木』(mille books)は10月10日に発売されたばかり。今回千葉さんがご提案してくれたのは、「かぼちゃのクッキー」と「りんごとオートミールのケーキ」のレシピ。 千葉さんのオリジナルデザートレシピはこちら!「キッチン」千葉奈津絵さんインタビューへ ≫ 【お知らせ】千葉さんのイベント情報 『ももの木 なしの木 りんごの木』発売記念イベント■巣巣の文化祭『ももの木 なしの木 りんごの木』の販売のほか、本に使用された写真展も開催。会期:10月1日(土)~23日(日)場所:東京都世田谷区等々力8-11-3 1F このほかのイベント情報はこちら≫ 取材/キッチン編集部
2011年10月12日2008年の夏、日本中に「ポニョ」ブームを巻き起こした宮崎駿監督の話題作『崖の上のポニョ』を始めとし『ハウルの動く城』、『ゲド戦記』計3作品のブルーレイディスクがこのたび新パッケージとなってあらたに発売される。「ジブリ映画をDVDよりも美しい映像で見る!」をキャッチコピーとして作られたスタジオジブリ作品のブルーレイディスク。映像の美しさもさることながら、作品の顔とも言えるパッケージにもこだわりが伺える。パッケージはそれぞれの作品のイメージカラーに、キャラクターたちの白いシルエットとタイトルロゴだけを配したシンプルなもの。そのデザイン性の高さからパッケージそのものもコレクション対象となると話題を読んでいる。『崖の上のポニョ』のパッケージは、かわいらしいポニョと宗介のシルエットを配した新デザインだ。尚、これらのブルーレイディスクを店頭で購入すると、もれなく「ジブリがいっぱいCOLLECTION オリジナル色えんぴつ 15色セット」がその場でもらえるという。お子さまが大喜びしそうな嬉しいこのキャンペーンは、ブルーレイディスク発売日の2011年11月16日(水)からスタート。賞品の在庫がなくなり次第終了となる。ジブリ大好き親子には耳寄りの情報だ。不動の人気作品を、今こそ美しいブルーレイディスクで楽しんでみてはいかだだろう。宮崎駿監督作品『崖の上のポニョ』、『ゲド戦記』、『ハウルの動く城』新パッケージ ブルーレイディスク 各7140円 発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン発売日:2011年11月16日(水)お問い合わせ:ウォルト・ディズニー・ジャパンお客様相談室 0120-866-890(月~金 10:00~18:00 ) ※祝日は除く取材/おうちスタイル編集部
2011年10月12日東北発信の世界的映画祭として知られる山形国際ドキュメンタリー映画祭2011(以下YIDFF)が現在開催中。海外から届いた最新ドキュメンタリーは例年通り、ハイクオリティ。審査員を務めるカナダの鬼才、アトム・エゴヤンら世界からゲストも集まり、連日大きな賑わいをみせている。『A』の森達也監督や、新作『トーキョードリフター』の公開も待たれる松江哲明監督ら、日本を代表するドキュメンタリストをいち早く紹介する役割を果たしてきたYIDFFだが、今回も彼らに続く才能ある映像作家たちの作品が会場を沸かせている。その中でも特に、日本人監督2人の作品をフォーカスしてみる。その他の写真まず日本のドキュメンタリー作品ではあまり踏み込まれていないセクシャルマイノリティの問題に取り組んだ意欲作『女として生きる』。トランスジェンダーに関するマスメディアの画一的な扱いに一石を投じるとともに、そこから自殺、差別や偏見、社会システムの在り方など、作品世界は広がっていく。当事者でもある作者の江畠香希監督は「セクシャルマイノリティの本音や日常を記録することで、現在のひと括りにされている彼ら、彼女らのイメージを解体して、そこから見えてくる真意を見出せたらと思いました。性の問題は深いですが、今後も追求していきたい」と語る。もう1本は『さよならUR』という、取り壊しの決まったUR(旧住宅公団)管理の団地を取材した作品。突然立ち退きを迫られた住人へのインタビューを基軸に、対するURやその周囲も丹念な取材がなされており過疎化が叫ばれて久しい公共団地やニュータウンの問題、URの実態、事業仕分けの弊害、さらには現在の日本の社会形態や権力までが見えてくる。何より際立つのが、突撃リポーターも真っ青の熱血漢で取材に挑む女性監督の姿。URだろうと国土交通省だろうと物怖じせずひとりで切り込んでいく彼女のジャーナリスト魂が勇ましい。手がけた早川由美子監督は「きちんと暮らせる場所があるかないかは人にとって重要。現在、私自身が居候の身だからかもしれないのですが(笑)、住宅問題は今ある社会のあらゆる問題の根本に思えました。それがこの作品を作るきっかけになりました。突撃取材になってしまったのは、けっきょくUR側が何度取材を申し込んでも応じてくれなかったから。書面での回答でさえ応じてもらえませんでしたからね(笑)」と語る。日本からの作品としては、ほかにも多摩川の河口で犬と暮らす老人をひたすら見つめ続けた奥谷洋一郎監督の『ソレイユのこどもたち』、極めてユニークな実験的手法で都市の記録が試みられている『羊飼い物語/新宿2009+大垣2010』なども観客から大きな評価を得ていた。こういった気鋭の日本人映像作家の作品がひとつでも多く劇場公開に結びつくことを願う。《山形国際ドキュメンタリー映画祭2011》10月13日(木)まで開催中会場:山形市中央公民館、山形市民会館、フォーラム山形ほか
2011年10月11日アジア初のドキュメンタリー映画祭として隔年開催されている山形国際ドキュメンタリー映画祭2011(以下YIDFF)が開幕を迎える。国際的に高い評価を受ける同映画祭は、世界の映画人が集い、参加を最大目標に掲げる海外の映像作家も多い。「東北から世界に向け文化と情報を発信する場」でもあり、今年は震災・復興をテーマにした上映やシンポジウムの開催も予定され、大きな注目を集めそうだ。その他の写真東日本大震災の後、東北全体は厳しい状況下にある。その中で迎えた今年のYIDFFは、特別な意義を持つ開催となりそうだ。開催概要を見ても、例年にも増して充実した多彩なプログラムが組まれていることが伺える。メインとなるインターナショナル・コンペティションは、101カ国、1078本の応募作の中から15作品が選出。『ぼくの好きな先生』など、日本でもよく知られたフランスの名手、ニコラ・フィリベール監督の新作となる、パリ植物園で飼われている人気者のオランウータンを記録した『ネネット』や、現在公開中で大きな話題を呼ぶ平野勝之監督の『監督失格』などがノミネートされている。なお最高賞となるロバート&フランシス・フラハティ賞など各賞を決定する審査員は、『クロエ』が日本公開されたばかりのカナダの鬼才、アトム・エゴヤン監督、『永遠のハバナ』などで世界的に知られるキューバのフェルナンド・ペレス監督らが当たる。一方、“YIDFFの最大の醍醐味”と言うファンも多い特集上映も凝ったラインナップがスタンバイ。中でも、キューバとキューバ映画にスポットを当てた『シマ/島いま―キューバから・が・に・を見る』、日本のテレビドキュメンタリーを大特集する『公開講座:わたしのテレビジョン青春編』で上映される作品は、もう2度と観られないといっても過言ではないものばかりで、貴重な機会となることだろう。さらに『東日本大震災復興支援上映プロジェクト「ともにあるCinema With US」』は3.11と向き合う企画。震災関連の上映はもとより、被災地の活動家らによるシンポジウムや現地活動報告なども行う。また、新たな試みとして、今回は、OurPlanet-TV(アワープラネット・ティービー)とのコラボレーションにより、映画祭の現場からの動画をネット上で配信することが決定。動画配信用のポータルサイトでは、10月6日-13日の8日間、開会式・表彰式を含む注目の会場からライブ配信されるので、現地に駆けつけられない人はこちらをチェックしたい。『ブンミおじさんの森』のアピチャッポン・ウィーラセタクンや、年末『無言歌』が公開されるワン・ビンら現在の世界の最前線をいく映画作家の才能をいち早く紹介したのはYIDFF。今回もドキュメンタリー映画の最先端と歴史を回顧する刺激的な8日間になることは間違いない。山形国際ドキュメンタリー映画祭201110月6日(木)~13日(木)取材・文:水上賢治(C)「監督失格」製作委員会
2011年10月06日8月、9月は映画祭の連続!18日(現地時間)開幕のモントリオール世界映画祭に、世界で最古の映画祭であるヴェネチア国際映画祭、さらに9月の上旬から中旬にかけて開催のトロント国際映画祭と歴史と権威を持つ映画祭が目白押し。日本から出品された作品の受賞はもちろん、今後の賞レースの行方を占う上で話題の洋画もチェックしておきたいところ。もちろん、スターの来場も見逃せない!さてさて、今年の要チェック作品は――?まずは最も古い歴史を持ち、カンヌ、ベルリンと並んで世界三大映画祭のひとつに数えられるヴェネチア国際映画祭。今年はジョージ・クルーニーがメガホンを握り、ライアン・ゴズリングが主演を務める『The Ides Of March』(原題)がオープニングを飾る。三大映画祭の中でも日本をはじめアジア映画と相性が良いと言われるヴェネチア。日本からは今回、園子温監督の『ヒミズ』がコンペティション部門に出品されている。前作『冷たい熱帯魚』が同映画祭のオリゾンティ部門に出品された園監督。今回は金獅子賞に期待がかかる。そのほか日本からはコンペティション部門ではないものの清水崇監督の新感覚ホラー『ラビット・ホラー3D』、すでに日本で公開中のジブリ最新作『コクリコ坂から』も上映。オリゾンティ部門にも個性的な邦画が出品。世界的な名匠アミール・ナデリがメガホンをとり、西島秀俊、常盤貴子らが参加した『CUT』がオリゾンティ部門のオープニングを飾るほか、監督・塚本晋也×主演Coccoによる『KOTOKO』、平林勇監督によるアニメーション映画『663114』も同部門にて上映される。西島さんにとっては北野武監督作『Dolls』以来9年ぶりのヴェネチア。2003年には『地球で最後の2人』で浅野忠信が同部門の男優賞に輝いており、先鋭的、革新的な新しい才能を評価するオリゾンティ部門にも要注目。邦画以外では、ロマン・ポランスキーの最新作でケイト・ウィンスレット、ジョディ・フォスター、クリストフ・ヴァルツといった実力派が顔を揃えた『Carnage』(原題)、キーラ・ナイトレイが主演を務めるデヴィッド・クローネンバーグ監督作『A Dangerous Method』(原題)などがコンペティション部門に出品される。さらにコンペ外にも著名な監督の作品、実力派俳優が自らメガホンを握った作品が並ぶ。マドンナの監督第2作となる『W.E』(原題)にアル・パチーノ監督作『Wild Salome』(原題)、フランシス・フォード・コッポラ監督の『Twixt』(原題)など楽しみな作品ばかり。ブラッド・ピット主演で話題の『マネーボール』(原題)にジョセフ・ゴードン=レヴィット&セス・ローゲン共演作『50/50』などスター出演作も見逃せない。華やかなレッドカーペットの盛り上がりも楽しみだ。幕を開けたばかりの第35回モントリオール世界映画祭には、日本からはさだまさし原作の小説を岡田将生、榮倉奈々をキャストに迎えて映画化した『アントキノイノチ』、役所広司、樹木希林、宮崎あおいという実力派キャスト共演の『わが母の記』がワールド・コンペティション部門にノミネート。そのほか、山村浩二監督の短編アニメ『マイブリッジの糸』が短編映画のコンペティションに、板尾創路監督第2作『月光ノ仮面』がフォーカス・オン・ワールド・シネマ長編部門に出品されている。また第二次世界大戦直後のブラジルを舞台に、日系移民の闇を描き出すブラジル映画『DIRTY HEARTS』がコンペティション部門にノミネートされているが、本作で伊原剛志が海外映画初主演を務めており、常盤貴子、奥田瑛二、余貴美子らも出演している。また、同じくカナダで開催されるだ第36回トロント国際映画祭には先述の通りヴェネチアにも出品される『ヒミズ』に『CUT』(原題)、『KOTOKO』に加え、妻夫木聡主演の『スマグラーおまえの未来を運べ』も出品。ノンコンペティションで観客の投票による「観客賞」が実質的な最高賞となるが、2006年に奥田瑛二監督の『長い散歩』、2008年の『おくりびと』がグランプリを受賞したほか、2009年には『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』の根岸吉太郎監督が監督賞を受賞し、昨年は『悪人』で深津絵里が主演女優賞に輝いており、邦画勢の受賞なるか楽しみなところ。アカデミー賞の行方を占う上でも重要な意味を持っており邦画、洋画ともに注目が集まっている。モントリオール世界映画祭は8月18日〜28日、ヴェネチア国際映画祭は8月31日〜9月10日、トロント国際映画祭は9月8日〜9月18日の期間にて開催。■関連作品:アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会スマグラーおまえの未来を運べ 2011年10月22日より全国にて公開© 真鍋昌平・講談社/2011「スマグラーおまえの未来を運べ」製作委員会月光ノ仮面 2012年1月14日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 「月光ノ仮面」製作委員会マネーボール (原題) 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.コクリコ坂から 2011年7月16日より全国東宝系にて公開© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDTラビット・ホラー3D 2011年9月17日より全国にて公開© 「ラビット・ホラー」製作委員会2011 わが母の記 2012年、全国にて公開© 2012「わが母」製作委員会CUT 2011年公開ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:ブランジェリーナ、『ハリポタ』に夢中の子供たちと列車チャーターの旅冒頭でいきなり全裸…?岡田将生の様々な表情に注目の『アントキノイノチ』予告編榮倉奈々、岡田将生は「小学生」!?「もう22歳なんですけど」と本人苦笑岡田将生×榮倉奈々を絶賛!『アントキノイノチ』がモントリオールへ『ハリポタ』V2でシリーズ1,000億超えか?全米ではあのアメコミ映画が1位に
2011年08月19日宇宙へ移住か地球で暮らすか?宇宙への旅、過去や未来へ行けるタイムマシンなど、映画で見た世界を実際に体験してみたいと思ったことありますよね?リアルに描かれた未来の世界を見ていると、近い将来、本当に実現しそうで楽しみになります。そこで、20代の女性468名に、行ってみたい映画の近未来の世界を聞いてみました。>>男性編も見るQ.行ってみたい映画の近未来の世界は?(複数回答)1位『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ18.6%2位『アバター』10.3%2位『スター・ウォーズ』シリーズ10.3%3位『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズ7.9%4位『機動戦士ガンダム』シリーズ7.3%5位『20世紀少年』シリーズ6.6%5位『メン・イン・ブラック』シリーズ6.6%■『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの世界に行ってみたい!!・「やっぱり、未来は夢と希望がたくさん詰まった楽しい場所であってほしいから。行くならなおさら」(26歳/事務系専門職)・「ドクみたいな発明家も探せばいそうだし、あのタイムマシンがいかにも映画っぽくて好き!」(29歳/医薬品・化粧品/秘書・アシスタント職)・「デロリアンに乗ってみたい!ドクに会ってみたい!子どものころから大好きな映画だから」(26歳/機械・精密機器/事務系専門職)・「気軽に未来に行っていろいろなトラブルを解決してみたい」(23歳/情報・IT/技術職)・「宙に浮くスケボーに乗ってみたい」(29歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)■『アバター』の世界に行ってみたい!!・「かなり衝撃を与えられた映画で、実際あの世界の中に身を置きたいと心から感じたため」(22歳/医療・福祉/専門職)・「めちゃくちゃきれいだった!実在する世界なら行ってみたい」(23歳/小売店販売職・サービス系)・「空を飛べるのは気持ちよさそうだから」(24歳/情報・IT/技術職)・「不思議な世界。自然と一体化できそう」(29歳/アパレル・繊維/秘書・アシスタント職)■『スター・ウォーズ』シリーズの世界に行ってみたい!!・「ライトセーバーを振り回したり、R2-D2やC-3POと話したりしたい」(24歳/医療・福祉/事務系専門職)・「宇宙をまたにかける壮大さがいい。ジェダイ聖堂は観光名所にしてほしい」(20歳/医薬品・化粧品/営業職)・「ただのSFというだけでなく、多種多様な生物や惑星があるのが魅力です」(24歳/学校・教育関連/専門職)■『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの世界に行ってみたい!!・「怖い世界だけど、ネルフが守ってくれるならいい」(28歳/情報・IT/事務系専門職)・「圧倒的な世界観を体感してみたい」(29歳/情報・IT)・「どう考えてもシャレにならない世界だと思いますが……。やっぱり実物を見てみたい」(29歳/医療・福祉/事務系専門職)■『機動戦士ガンダム』シリーズの世界に行ってみたい!!・「ガンダムに乗れなくても、スペースコロニーで生活してみたい」(22歳/情報・IT/技術職)・「ガンダムの整備士になりたいから」(25歳/情報・IT/技術職)■『20世紀少年』シリーズの世界に行ってみたい!!・「実際こんなふうになったら嫌ですけど、怖いもの見たさでのぞいてみたいなと思います」(21歳/情報・IT/技術職)・「ちょっと怖いけど、見てみたい気がします。この映画が好きだし、"ともだち”をなんとかしたいです」(23歳/医療・福祉/営業職)■『メン・イン・ブラック』シリーズの世界に行ってみたい!!・「怖いけど、助けてくれる人がいるなら行ってみたい」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「宇宙人とかかわれそうなので」(29歳/医療・福祉/専門職)■番外編:この世界に行ってみたい!!・『アイ,ロボット』:「ロボット3原則を守ればすごくいい未来だと思うから」(25歳/専門職)・『フィフス・エレメント』:「空を飛ぶ車に乗ってみたいから」(29歳/情報・IT/販売職・サービス系)・『マトリックス』シリーズ:「自分が機械に管理されていると気付かなければ、現実がどうであれ、幸せな気分で生きられそうだから」(24歳/金融・証券/販売職・サービス系)・『A.I.』:「いつかホントに訪れるかもしれないから」(25歳/金融・証券/販売職・サービス系)・『最終兵器彼女』:「人間が兵器になったら、戦場でわれに返る人もいるのではないかな」(22歳/商社・卸)総評20年以上も前に公開された『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズが1位。行くなら楽しそうな未来がいい、タイムマシンに乗って過去や未来を旅してみたいという人が多数でした。同じく楽しそうな未来は、5位の『メン・イン・ブラック』シリーズ。パート3は3Dでの公開となるようなので、続編も楽しみな作品ですね。宇宙人の監視を行う秘密組織がいてくれるなら宇宙人とかかわってみたいという人も。でも秘密組織は記憶を消してしまうので、かかわった思い出は残らないかもしれません。自らの分身アバターを操り先住民ナヴィとの交流を描く『アバター』は2位。3Dでの公開だったこともあり、惑星パンドラに行ったような気分になった人もいたのでは?同じく2位の『スター・ウォーズ』シリーズについても、宇宙での生活にあこがれる人が多くいました。ライトセーバーを使ってみたいという好奇心旺盛な人も。3位の『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズと5位の『20世紀少年』シリーズについては、「怖いけどその世界を見てみたい」という意見が寄せられました。『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズは2015年とかなり近い未来を舞台にした作品。戦いに巻き込まれるのは嫌だけど、エヴァンゲリオンの実物は見てみたいですよね。4位の『機動戦士ガンダム』シリーズでは、「ガンダムの整備士になりたい」なんて現実的な意見がありました。今回のランキングでは、実際に暮らしてみたい楽しそうな未来が上位を占めました。せっかく行くなら、やっぱり楽しく過ごしたいですよね。でも、なかには戦争中の未来に行ってみたいという人も。かっこいいロボットを間近で見る魅力も捨てがたいもののようです。実際にどんな未来が待っているか分かりませんが、想像しながら待つのもいいかもしれません。 (文・飯塚雪/C-side)調査時期:2011年5月10日~5月20日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性468名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンクエンタメに関するコンテンツは『コブタメ』でCHECK!!【女性編】好きなシリーズもの映画ランキング【女性編】好きなコメディ映画ランキング完全版(画像などあり)を見る
2011年07月09日日本唯一のこどもたちの世界映画祭として1992年にスタートし、世界三大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭より厳選した作品を届けている「キンダー・フィルム・フェスティバル」。今年で第18回目となる本映画祭の実行委員長に、このたび女優の戸田恵子が就任!8月10日(火)の青山劇場を皮切りにこの夏開催される。ベルリン国際映画史祭の児童映画部門ディレクター、レナーテ・ツィラ氏を迎え、国内外から上映作品を厳選。会場では、声優たちによるライヴ吹き替え上映が行われるほか、子供が主体となって審査を行ったり、映画作りを体験するなどこどもから大人まで親子一緒に楽しめるイベントが毎年行われている。戸田さんは、2年前から実行委員としてプログラム監修に携わっているが、開催にあたり「今年も世界からのたくさんのユニークな作品に出会えることを、とても嬉しく思います。大人もこどもも一緒に学ぶことのできるこの映画祭を、私は応援しています。映画祭を通して、みなさまと触れ合い新たな感動に出会えることを心より楽しみにしております」と意気込みを見せている。また、数ある作品の中でも目玉となるのは、70年代に日本で放送された大人気TVアニメ「小さなバイキング ビッケ」をドイツで実写映画化し、本国で大ヒットを収めた『Wickie und die starken Manner』(原題)の上映。さらに、日本で唯一の技法である、描いている工程が一つのアニメーションになっていくコマ撮りアニメ、“壁アニメ”もオープニングで上映されるなど、こども発信のイベントが盛りだくさん!開催は少し先となるが、どうしても制限の多い通常の映画鑑賞では体験できない、親子一緒での映画体験ができるこの映画祭。未体験の方はもちろん、童心に返って映画を楽しんでみるのもいいかも?「キンダー・フィルム・フェスティバル」は、8月10日(火)に青山劇場にて開幕、8月19日(木)〜22日(日)の調布市文化会館にて開催予定。「キンダー・フィルム・フェスティバル」公式サイト
2010年03月31日某映画配給会社の方から、世界の半分弱、つまり90か国近い国ではホラー映画が製作されているという話を聞いて驚いたことがある。それだけ世界中にホラー映画が好きな人々がいるということなのだろう。プノンペンの街にも2つ映画館があるのだが、どちらもホラー映画を上映していた。プノンペンに住むクメール人たちも、やはりホラー映画が好きなようである。というよりホラー映画しか選択肢がない。つまり、この街で映画館に行くということはホラー映画を観に行くということになるのだ。一つ目の映画館は、この街で唯一とも言えるデパートの5階にある。最上階の7階にあるレストランで、人生の中で一番まずいチャーハンを食べた後(どうでもいいのだけれど、この映画館を思い出すとセットで記憶が蘇るのです)、カンボジア製作のホラー映画を観た。90か国近いホラー映画生産国の中にカンボジアも入るというわけである。観客の年齢層が若い。というか若い人しかいない。恐らく40歳の僕が一番年上なのではないかと思う。それが関係しているというわけではないのだろうが、この国は、40、50代以上の学者や弁護士、教師といった知識人が少ない。30年ほど前、クメール・ルージュ政権が、極端な共産主義の国を作ろうとした際、知識層の階級を大虐殺したからなのだそうだ。さて、館内の客席は自由席なのだが、場内にいる案内係が座る席まで誘導してくれる。よって500名程度入りそうな客席の中央あたりにぎゅっと150名程の客を集めてしまう。みんなで固まってホラー映画を観ましょうという楽しそうな雰囲気ではある。その雰囲気に合わせるかのようにクメール人の若者たちは、よく話す。そのおしゃべりは映画が始まっても止まらない。おしゃべりしながらホラー映画を観るというのがカンボジア式ホラー映画鑑賞なのかもしれない。映画の中で、ろくろ首のように首が長くなったり、首がはずれて飛んだりするシーンが登場する。本来、怖いシーンのはずなのだが、チープなCGのせいか、正直、あまり怖くない。むしろコミカルにすら感じてしまう。しかし、それでも客席からは悲鳴が聞こえる。そして、悲鳴の後に同じ人の笑い声があがる。まるで悲鳴をあげる行為自体を楽しんでいるかのように。タイ製作のホラー映画が上映されているもう一つの映画館でもその雰囲気は同じだった。タイ製作の映画はフィルムの質から照明、俳優の演技まで、カンボジア製作の映画とは比べ物にならない。よって、映画に対するホラー度も自然に大きくなり、ピンと張りつめた空気は場内に感じられる。そんな中で客席の悲鳴があがった後で、やはり笑い声が聞こえるのである。彼女たちの悲鳴と笑い声を聞きながら、それぞれの国のホラー映画鑑賞法なるものが気になり始めた。(text/photo:ishiko)
2009年11月25日世界で映画館が一番多い国はアメリカ、2位がインド…ならば世界で映画館が一番多い街はどこなのだろう。ミャンマーはヤンゴンの街を歩きながら、なぜかそんなことを考えた。自分が予想していたより映画館の数が多かったからかもしれない。ヤンゴン中央駅の近くだけで映画館は4、5館ある。シネコンタイプの映画館もあるが、それぞれが独立したどこか懐かしさの残る映画館もある。大きなイメージポスターが張られている映画館もあれば、手描きの看板で描かれている映画館もあり、ハリウッド映画、インド映画、ミャンマー映画とこの街では様々な映画を観ることができる。中には韓国映画を特集している映画館もあった。入場料は500チャット(約50円)程度から1,000チャット(約100円)程度と席によって値段が変わる。インドと同じように2階席の方が1階席より値段が高くなる。少しヤンゴンの物価に触れておくと、僕がよく行っていた屋台のコーヒー1杯が300チャット(約30円)、ミャンマービール(モンドセレクションの金賞を受賞したこともあり美味いビールである)1本が1,000チャット(約100円)程度である。人が流れ込んでいく光景に吸い寄せられるようにインド映画が上映されている映画館に入った。『イージーライダー』のインド版のようなバイク旅のロードムービーだった。そういえば少し前にマレーシアのペナン島で観たインド映画も車旅のロードムービーだった。インド映画に欠かせない歌と踊りはいつものようにあるのだが、そこに「旅」という要素が加わることが主流になりつつあるのかもしれない。翌日はミャンマー製作の映画を観ることにした。意外かと思われるかもしれないが、ミャンマーでは映画が結構、製作されており、日本でも2年ほど前からミャンマー映画祭なるものが東京で開催されている。今回観たミャンマー映画は、まるで結婚式の披露宴で流しているホームムービーのようなアットホームな雰囲気が客席に漂わせていた。そして、まさに映画の内容も結婚式に至るまでのラブコメディだった。前日のインド映画とは予算も全く違うのだろうが、客の入りはあまり変わらないように思えた。きっとアットホームな映画もミャンマーの人々にとっては生活に欠かせないのだろう。映画館を出ると若い太ったお坊さんが露天でハリウッド映画が10作品程度入っているDVDを選んでいた。間違いなく違法コピーのDVDである。入っている作品を一つずつチェックしながら舌打ちしている。「何だよ。これ観た作品ばっかりじゃねぇかよ」とでも吹き出しをつけてあげたかった。お坊さんと違法コピーのDVDと舌打ちというセットに、どこか微笑んでしまう。映画という文化がこの街の生活の中に入り込んでいることだけは間違いなさそうだ。(photo/text:ishiko)
2009年09月30日友人と飲みながらいままで回った世界の映画館の話をしていたときのことである。「一番暑かった映画館は?」彼は予想外の質問をぶつけてきた。「クーラーがない小学校の体育館で観た映画かなぁ」。咄嗟にそう答えて頭をはたかれた。おそらく彼は南国の浜辺の島にスクリーンを立てた屋外上映のようなシチュエーションを答える僕を期待していたのだろう。しかし、それ以外に思い浮かばなかったのである。たいていどの国でも映画館はクーラーが効いている。西アフリカのブルキナファソで観る予定だった野外の映画館は暑そうだったのだが、僕が行った日に上映がなく、結局、街中のクーラー付きの映画館に行ってしまった。よっていまだに僕の人生の中では小学校の体育館で観た映画上映会の暑さに勝る映画館は現れていないのである。マレーシアはペナン島。高温多湿な島である。マレーシアは基本的にマレー人が7割近くを占める国だが、ペナン島には華人が多く、インド系タミル人の居住区もあると聞く。ぶっかけ飯で賑わう食堂で、香草で煮込んだ豚肉をつまみ、ビールを飲んでいた。目の前の映画館を見つめながら。林海象監督の「私立探偵濱マイクシリーズ」に登場しそうな、つまり横浜は黄金町にあった名物映画館「横浜日劇」を思い出させる味のある映画館だった。食事を終えると、そのまま映画館に向かった。インド映画を上映していた。ということはこのあたりはインド系タミル人が多く住む地域なのかもしれない。チケット売り場の男性もチケットを切ってくれた男性もインド系タミル人だった。ドアの前にかかるカーテンをくぐり、500席程度の会場へ入っていくと客の入りは10名程度。冷房が強烈に効いている。席に座るとすぐにウエストポーチから折りたたみのウインドブレーカーを取り出して羽織った。しかし、それだけでは寒さをしのげそうにない。椅子の上で体操座りをして、できるかぎり身体を小さくしてウインドブレーカーの中に足まで入れ込んだ。寒さに震えながら、インド映画は始まった。仲良し4人組の男たちが、誘拐事件に巻き込まれ、女性を助けるという分かりやすいストーリーである。言葉など分からなくても問題はない。問題は場内の寒さだけである。Tシャツ、短パン、サンダルで来るべき映画館ではなかった。30分後には身体が完全に冷え切ってしまい、足先も冷たくなってきた。映画上映中にトイレに二回も立つという人生で初めての経験をすることとなったのである。もちろんビールの影響もあるのだろうが、この場内の寒さの影響も間違いない。今度、友人に会ったら、暑い映画館はいまだに見つかっていないが、寒い映画館は見つけたことを伝えよう。しかし、寒い映画館と言っておきながら、マレーシアのペナン島と言ったら、また頭をはたかれるような気がする。(text/photo:ishiko)
2009年09月02日