ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは「イギリスのフェムケア事情」です。現在イギリスに留学中のそわんわんさんに、気になる日本との文化の違いや生理用品事情を伺いました。種類豊富でおしゃれな生理用品の使い心地は?ananフェムケア委員会のメンバー・そわんわんさんが現在イギリス留学中ということで、現地のフェムケア事情やカルチャーの違いについて教えてもらいました。「留学経験がある人から“日本からたくさん生理用品を持っていったほうがいい”とアドバイスされたので、愛用しているソフィのショーツ型ナプキンとおりものシートを持ってきました。手持ちがなくなってからはこっちで調達していますが、やはり最初のうちは環境の変化で知らないうちに心身に負担がかかるし、体調も不安定になりがちだから、使い慣れたものを持っておくのは安心感がありましたね。あとは生理痛でつらい思いをしないためにも、絶対に痛み止めなどのお薬は持っていったほうがいいです。かさばりますが、想像の“倍”の量は持っていってほしい。言葉の壁もあるし、体質に合うかどうかもわからないので、自分が飲み慣れているものは必須です」イギリスの生理用品にもトライ中。「こちらは、生理用品が非課税対象なんです。ただ円安の影響もあって、日本よりもかなり高いですね。羽つきタイプがあったり、オーガニックタイプがあったりと種類は豊富ですが、どれを使っても一緒というか、そこまで差別化されていない印象。ナプキンはどれも大体、肌に触れる部分がメッシュ素材で、厚みも薄いから漏れそうな不安が。そういう点では日本のほうが質は高いかなと思います。デザインに関しては、イギリスはシンプルでおしゃれなものが多くて素敵。ショーツ型のナプキンは、日本だとオムツっぽい見た目ですが、こちらは普通のショーツに見えるデザインで、カラバリも豊富に展開されています。ただこれも、吸水部分に厚みはあるけれど、ウエスト部分などはかなり薄くて心配な形状…。またイギリスの方の体型に合わせているので、サイズ感も日本人には少し大きい印象です」またメンタルケアへの配慮や男女間のコミュニケーションのとり方など、違いを感じることは多いそう。「レディファーストの国だから、見知らぬ人がドアを開けて待っていてくれるのが普通だし、男性はみなさん紳士的。下心があるわけじゃなく、人としてのやさしさを感じます。そして性的なことははっきりと言葉でYES、NOを伝えるのが当たり前なんだそう。日本ではそこが曖昧になりがちだけれど、本来これが普通だよなって思います。ほかに驚いたのが、様々な場所のトイレに“鬱っぽくなってませんか?”というメッセージポスターが掲示されていること。心が疲れたときに、人に相談しやすい環境が整っているなと思いました。このあたりが、日本はイギリスと比べて遅れているから取り入れていくべきだと感じています」スーパー&ドラッグストアで見つけたフェムケア用品。A生理用品は日本と同じようにスーパーやドラッグストアに行けば手に入れられる。「日本ではナプキン派が多いのに対して、海外ではタンポンが主流。ナプキンもタンポンも半々くらいで棚に並べられています」。Bイギリスで人気の生理用品メーカー〈always〉。「種類豊富で、ショーツ型ナプキンもあります。見た目はおしゃれですが、クオリティは日本のほうが上だと感じます」。C使い捨てナプキン。「表面はメッシュ素材でさらっとしていますが、日本のものに比べてかなり薄いので吸収力に正直不安があります」そわんわんさん1999年2月19日生まれ、和歌山県出身。YouTuber、モデル。長年の夢だったイギリスに語学留学中。ananフェムケア委員会のメンバーとして、誌面にも度々登場している。※『anan』2024年2月28日号より。取材、文・岡井美絹子(by anan編集部)
2024年02月26日2021年にエストニアで初めて一般劇場公開されたLGBTQ映画として大反響を巻き起こした映画『Firebirdファイアバード』。公開の2年後に同国で同性婚法案が議決された際には、実話を基にした本作が大きな後押しになったとも言われています。そこで、日本で公開を迎えたばかりの話題作について、こちらの方々にお話をうかがってきました。トム・プライヤーさん & オレグ・ザゴロドニーさん【映画、ときどき私】 vol. 636ソ連占領下にあったエストニアの基地を舞台に、運命の出会いを果たした2人の男性によるピュアな愛の物語を描いている本作。『キングスマン:シークレットサービス』などに出演し、イギリス映画界でも注目を集めている俳優トムさん(写真・左)は主演と共同脚本を務め、主人公となる二等兵のセルゲイを演じています。対するパイロット将校のロマン役にキャスティングされたのは、ウクライナ・キーウ出身の俳優オレグさん(右)。今回は国外渡航が困難な状況にもかかわらず、日本の観客へ直接思いを伝えるために念願の初来日を果たしました。本作の魅力や現在の心境、そして日本との関わりなどについて語っていただきました。男性同士の愛情をこんなにリアルに描いた作品は少ない―これまでも許されない状況下での同性愛を描いた映画はありましたが、主演だけでなく共同脚本も担当されたトムさんにとってほかの作品にはない魅力を感じた部分があったのでしょうか。トムさん最初にペーテル・レバネ監督から主演をしてほしいとアプローチをいただいたとき、男性同士の愛情をこんなにもリアルに描いている作品はあまり観たことがないと感じました。なかでも驚いたのは、厳しい軍隊を背景にしているにもかかわらず、これほどまでにセンシティブに描いていることです。今回は共同脚本としても入ることにしたので、スケール感やサスペンス感というのは、監督と2人で話し合っていくなかでいろいろと練り上げていきました。愛そのものが持つ普遍性を描いていると感じた―オレグさんもチャレンジングな役どころだったと思いますが、出演の決め手があれば教えてください。オレグさん僕が興味を持った理由は、愛情を特別なものとして描くのではなく、愛そのものが持つ普遍性を描いていると感じたからです。そして、俳優として面白いと思ったのは、普段は規律正しく生きているパイロットが持つ別の一面を演じられること。僕も少年時代はみんなと同じように、ああいう風になりたいなと憧れていたので、ヒーロー的存在のキャラクターを演じられることはうれしかったです。あとは、子どもの頃に話として聞いていたソ連の支配下にある国がどういう状況だったのかを探ってみたいという気持ちもありました。実際のセルゲイは、太陽のような存在感の人―トムさんは本作のモデルであり原作者でもあるセルゲイ・フェティソフさんには生前何度もインタビューをされたそうですが、印象に残っていることはありますか?トムさんまず彼から繰り返し念を押されたのは、「政治的なことではなく愛についての映画にしてほしい」ということでした。同性愛が迫害されていた時代が背景にはあるものの、愛を中心に描いた作品にしたい思いが強かったようです。それから印象的だったのは、彼の太陽のような存在感。光がさしているかのようなたたずまいには心を打たれたので、そのあたりは演じる際に意識しました。こういう作品だと俳優はメランコリーたっぷりに演じたがるものですが、彼自身がそういう人ではないんですよね。悲しい瞬間は多くても、彼の持つ軽やかさや希望を失わない姿、そしていろんな制限を飛び越える強さを体現している様には大きな影響を受けました。完璧なタイミングで作られた映画だと思う―そういったセルゲイさんの思いが投影された本作は、エストニアで大ヒットとなり、同性婚が承認される大きなきっかけにもなったそうですが、一つの国の歴史を変えてしまうほどの作品になったというのは本当にすごいことです。オレグさんこの映画は、本当に完璧なタイミングで作られたのではないでしょうか。これは僕が出演していた別の舞台であったセリフですが、「あなたが政治を作らなければ、政治があなたを作ってしまう」という言葉がまさに今回の作品にも通じていると痛感しました。良くも悪くも我々は政治によって作られてしまうものなので、同性愛であれナショナリティであれ何であれ、そこに制限が設けられる場合は、自由を求めて戦うべきだと考えています。この作品が問いかけているのは、自分がありのままでいられるかどうかについて。僕自身もロシアとウクライナがこういう情勢になってからは、そういったことを肌で感じています。特にいまの僕たちは、ウクライナ人なのに「あなたはウクライナ人ではありません」と言われているような状況にいるので、現在のウクライナで起きていることはまさに彼らと同じかなと。それくらい自分のアイデンティティのままで生きることができないのです。本作では自分が自分であることの大切さを政治が許さないがゆえの悲劇を描いているので、そういう意味でも「完璧なタイミングだった」と言えると思います。この作品が受容の心に繋がってほしい―日本はまだ同性婚を認めていない国ですが、そういう場所で本作が上映されることにも意義を感じていらっしゃるのではないでしょうか。トムさんそうですね。この作品を通して、「物事をもう少し変えてもいいんじゃないか」という受容の心に繋がればいいなと思っています。ここで描いているのは、同性愛というよりも、魂と魂が愛し合う姿です。男性でも女性でも、どういう立場の人でも、誰もが本物の愛を探し求めて生きているので、そういう普遍性を感じていただけたらと。もし日本に暮らしているかたのなかで、周りから認められなくて苦しい思いをしているかたがいるのであれば、そういった思いが伝わることを願っています。―私は以前ウクライナを訪れたことがあり、いろんな文化の違いに興味を持ちましたが、ウクライナのかたが寿司職人の格好をしている姿を見て驚かされたこともありました。今回が初来日となったオレグさんから見て、日本はどのように見えていますか?オレグさん僕にとっては、日本はまったくの異世界ですね。でも、おそらくウクライナ人は世界でも日本人の次にお寿司を食べている国じゃないかなと思っていますよ(笑)。実際、僕も週に2回かそれ以上は食べていますから!「遠く離れた国なのにどうしてそんなに人気なの?」と思うかもしれませんが、僕たちは生活のなかに日本の影響をあちこちに感じています。まず、日本と言えばテクノロジーが進んでいる現代的なイメージなので、ウクライナでも「1台目のテレビはやっぱりソニーかパナソニックだよね」みたいな話がよくありました。あと、僕はオニツカタイガーのスニーカーが大好きで海外でもいつも買っていますし、ジーンズも日本製、乗っている車もSUBARU。日本の物が大好きなので、今回ようやく来ることができてワクワクしています。自分のままでいられる居場所には喜んで行ってほしい―トムさんは3度目の来日ということですが、日本の好きなところなどがあればお聞かせください。トムさん僕が日本に関していつもすごいなと思うのは、細部へのこだわり。料理の出し方にしても、ものづくりにしても、言語にしても、とても繊細で精緻を極めていると感じています。あとは、日本人のみなさんの人当たりがとてもソフトですごくいいですよね。普通、都市部に行くとガヤガヤうるさいものですが、日本は静かで平和だなと思います。それから僕もオレグと同じでお寿司は大好き。アジアの料理が好きなので、いつもだいたい日本料理かタイ料理を食べています。―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。トムさんもしかしたらみなさんは、正しい答えをいつも探していたり、究極の愛を追い求めたりしているかもしれません。でも、そういうものを手にできなかったとしても、すでにあなたは完成した存在なのです。これは僕の世界観でもありますが、自分の外から入ってくるものはあくまでもボーナス。だから、わざわざ探しに行かなくても、あなた自身は必要なものをすでに持っているんだよ、というのを伝えたいです。オレグさん僕が言いたいのは、自分自身であること、そして自由であることが何よりも大事だということです。もし自分がありのままでいられる相手や国が見つかったのであれば、喜んでその居場所に行ってください。インタビューを終えてみて…。撮影中は和気あいあいと楽しそうにしていたトムさんとオレグさん。インタビューが始まると、ひと言ひと言を丁寧に話されており、真摯な姿にこの作品に対する思いが伝わってきました。普段のカジュアルなスタイルも素敵でしたが、劇中で軍服をピシッと着こなす凛々しい姿にも注目してみてください。愛の重さに突き動かされる人と人が出会い、純粋に愛し合う姿に心を揺さぶれる本作。ありのままでいることの大切さと愛の美しさを感じさせてくれる珠玉のラブストーリーです。写真・園山友基(トム・プライヤー、オレグ・ザゴロドニー)取材、文・志村昌美ストーリー1970年代後期、ソ連占領下のエストニアで役者になることを夢見る若き二等兵セルゲイは、兵役を終える日を迎えようとしていた。そんなある日、同じ基地に配属されてきたのはパイロット将校ロマン。セルゲイはロマンの謎めいた雰囲気に一瞬で心奪われ、ロマンもセルゲイと目が合った瞬間から体に閃光が走るのを感じていた。写真という共通の趣味を持つ2人。友情が愛情へと変わるのに多くの時間を必要なかった。ところが、当時のソビエトで同性愛はタブーであり、発覚すれば厳罰に処されてしまう。そんななか、セルゲイとロマンの関係を怪しむスベレフ大佐は、2人の身辺調査を始めることに…。引き込まれる予告編はこちら!作品情報『Firebirdファイアバード』新宿ピカデリー、なんばパークスシネマほかにて全国公開中配給:リアリーライクフィルムズ(C)FIREBIRD PRODUCTION LIMITED MMXXI. ALL RIGHTS RESERVED / ReallyLikeFilms写真・園山友基(トム・プライヤー、オレグ・ザゴロドニー)
2024年02月16日女性たちが実際にやっている、身近なエコ活動をご紹介。123回目は、ecocoメンバーのありささん。今回はイギリス在住のありささんがやっているエコ活動についてご紹介します。海外編イギリスでやっているエコなこと©宮本志保【最近やってるエコなこと】vol.123イギリス編今回は日本を飛び出し“海外編”をお送りします。イギリス在住のありささんが普段お買い物やお出掛けの際にやっているエコなことを、イギリスの取り組みも含めてご紹介します。お買い物・お出掛けでやっているエコなこと7選【1】エコバッグを持参するありささん買い物の時はエコバッグを持参しています。買い物袋は、以前はビニール袋でしたが紙製に変わりました。買い物袋は1枚80円ほどと、日本に比べて値段は高いです。また、別のスーパーではお会計の際に袋を不要と選択するとコインが貰え、そのコインを寄付できます。寄付先は「子どもたちの教育環境改善」「環境保護」「地域の活性化」など3項目から選べます。Marks and Spencerにて©ありさ【2】レシート不要を選択するありささんセルフレジで「レシート不要」を選択して、なるべく紙の使用を少なくしています。【3】量り売りを利用するありささんコンテナを持参する形式の量り売りが多くのお店に設置されています。食品だけでなく、洗剤やハンドソープの量り売りも利用しています。©ありさPlanet organicにて©ありさ【4】廃棄になる食品を購入するありささんイギリスでは食品廃棄を減らすため、廃棄になる食品をかなり割安で購入できるアプリがあり、そのアプリを使ってお得にお買い物をしています。自分がどれくらい廃棄食品を救えたか、またCO2排出を抑えられたかを数値で出してくれるのが嬉しいです。【5】マイボトルを持ち歩くありささん子どもとマイボトルを持ち歩き、ウォーターポイントで給水しています。イギリスではウォーターポイントが街中に多数設置されています。©ありさ©ありさ【6】リサイクルボックスを利用するありささん洋服のリサイクルボックスがショッピングモールに設置されています。Ealing Broadwayにて©ありさありささんこちらは次の人が着ることを想定しているので、破損していない清潔なものであることが指定されています。水着や下着はNGと書かれています。また、学校の制服のリユースも多く、新学期の前は制服リユースショップが期間限定で開いていました。【7】リサイクルショップ・アンティークショップを利用するありささんある程度大きな駅には必ずリサイクルショップという中古品を引き取って、売ってくれるお店が数店舗はあり、アンティークアクセサリーやアンティーク家具が豊富です。物を大切に使う文化が根付いていることが感じられる習慣です。©ありさ©ありさーー日本では古い器や置物、着物などを売っている骨董品店があります。ヨーロッパは日本と同じように伝統を大切にする文化が深く根付いているので、親近感がありますね。海外でやってるエコなことも見つけてみよういかがでしたか。今回はイギリスで生活をしている小長谷さんがやっているエコなことを伺いましたが、エコバッグを持ち歩いたり、お買い物の際にレシートは断ったりなど、今回ご紹介したポイントは日本でもできることはたくさんあります。海外に目を向けると、日本でできるエコなことを見直すきっかけになるなど、エコな取り組みの再発見にも繋がりますね。次の休日には日本各所で行われている骨董市に足を運んでみてはいかがでしょうか。嬉しい発見や出会いがあるかも?イギリスや海外に行った際は、国や地域で取り組んでいるエコなことも見つけてみてくださいね。<紹介してくれた人>ありさ東京都出身、ロンドン在住。最近ミュージカルにハマった6歳の息子と1歳の娘が、音楽に合わせてオリジナルショーを披露してくれるのが毎日の楽しみです。<筆者情報>ecoco代表平野絢子エコをテーマとし全国の女性を集めた団体「ecoco」を立ち上げ、身近にできるエコ活動、エコを通した地域活性とウーマンエンパワーメントを推進している。また岡山県の観光特使として東京を拠点に行き来するデュアルライフを行いながら、せとうちの農園や市場、工場などに自ら足を運び、創り手の‟想い”を伝えるため、商品開発、営業、PRなどを企業と一緒に行っている。文・平野絢子 イラスト・宮本志保
2024年01月24日2022年5月に日生劇場で上演されたミュージカル『四月は君の嘘』のコンサートバージョンが、2024年4月にイギリス・ロンドン・ウェストエンドのシアターロイヤル・ドルリー・レーン劇場で上演されることが決定した。原作は、2011年から2015年に月刊少年マガジン(講談社)で連載された新川直司による同名マンガ。音楽に引き合わされた若き音楽家の卵たちが、大切な人との出会いと別れを通してその才能を開花させていく、普遍的な人間愛と音楽の魅力が詰め込まれている作品。『Your Lie in April The Musical in Concert』として上演される今回は、2022年5月に東京・日生劇場で上演された時と同じく、グラミー賞、トニー賞、エミー賞に数多くノミネートされてきたブロードウェイの作曲家フランク・ワイルドホーンが音楽を、脚本はジブリ映画『かぐや姫の物語』『メアリと魔女の花』の共同脚本でも知られる坂口理子が担当。また、ウェストエンド10公演が完売した『デスノート THE MUSICAL イン・コンサート』を手がけたプロデューサーと、演出家ニック・ウィンストン、デザイナーのジャスティン・ウィリアムズらがスタッフとして参加する。出演キャストは追ってアナウンスされる。■フランク・ワイルドホーン(作詞作曲) コメント私は『四月は君の嘘』のアニメ版を拝見しました。あまりの感動に涙がとまらず、その後すぐにピアノに駆け寄り、インスピレーションに打たれて作曲しました。この作品は音楽が持つ癒しの力へのラブレターであり、家族、友情、喪失、初恋、そして子どもから若者への移行期といった非常に普遍的なテーマを描いた成長物語です。ウェストエンドの観客の皆さんに英語による(本作の)デビューをご披露できることを大変うれしく思っています。<公演情報>『Your Lie in April The Musical in Concert』2024年4月8日(月)・9日(火) シアターロイヤル・ドルリー・レーン劇場(ロンドン・ウェストエンド)原作:新川直司(講談社『月刊少年マガジン』所載)脚本:坂口理子 英語台本:ルネ・グロフ作詞作曲:フランク・ワイルドホーン作詞:トレイシー・ミラー/カーリー・ロビン・グリーン編曲:ジェイソン・ハウランド公式X:
2023年11月30日BABYMETALが、現地時間2024年6月14日(金) から16日(日) にイギリス・ドニントンパークで開催されるロックフェス『Download Festival』に出演することが決定した。BABYMETALが同フェスに出演するのは2018年以来6年ぶり。2015年にドラゴンフォースのステージにサプライズで登場し、翌2016年には、正式にメインステージへの出演を果たし、雨の降る中大観衆を盛り上げ、2018年には『BABYMETAL WORLD TOUR 2018』の一環で出演し話題となった。今回はSU-METAL、MOAMETAL、MOMOMETALの3人体制の新生BABYMETALとして初の出演となる。併せて同フェスのヘッドライナーとして、QUEENS OF THE STONE AGE、FALL OUT BOY、AVENGED SEVENFOLDの出演が発表されたほか、ROYAL BLOOD、THE OFFSPRING、SUM 41、COREY TAYLOR、PANTERA、MACHINE HEADなどが登場する。なおBABYMETALの出演日は追ってアナウンスされる。★BABYMETALが表紙を飾る『PMC Vol.29』発売中!詳細は こちら()<イベント情報>『DOWNLOAD FESTIVAL』2024年6月14日(金)~16日(日) イギリス・ドニントンパーク(現地時間)※出演日は後日発表予定公式サイト:<ライブ情報>『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM』会場:横浜アリーナ2024年3月2日(土) OPEN 16:30 / START 18:002024年3月3日(日) OPEN 15:30 / START 17:00【チケット料金】■「THE ONE」限定チケット神器付超MOSH’SH PIT(オールスタンディング)22,000円(税込)※整理番号付、未就学児童入場不可、1申込につき1枚まで神器付超MOSH’SH SEAT(指定席・スタンド席1列目)22,000円(税込)※全席指定、3歳以下入場不可(4歳以上チケット必要)、1申込につき1枚まで■一般発売チケット神器付MOSH’SH PIT(オールスタンディング)18,000円(税込)※整理番号付、未就学児童入場不可、1申込につき2枚まで神器付MOSH’SH SEAT(指定席)18,000円(税込)※全席指定、3歳以下入場不可(4歳以上チケット必要)、1申込につき2枚まで※神器とは『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM』にご参加いただくためのアイテムとなります。【THE ONE 先行】受付期間(抽選):11月13日(月) 23:59まで※THE ONEアカウント登録が完了されている方が対象となります。詳細はこちら:関連リンクOfficial Website Facebook Instagram X TikTok
2023年11月08日「イギリス料理」というと、あまりなじみがない印象があるかもしれませんが、実際にはフィッシュアンドチップスやサンドイッチなど、日本でよく食べられている料理が実はイギリス発祥ということがあります。また、インドからの移民が多い影響で、カレーが大人気。驚くことに、カレーはイギリスの国民食と言われるほど、人気のメニューなんですよ。今回は、イギリス料理の代表であるフィッシュアンドチップスの作り方と、想像以上に美味しいイギリス料理【12選】を紹介します。ピクニックにもぴったりなサンドイッチから、イギリス風のカレー、紅茶と一緒に楽しみたいスイーツまで登場しますので、ぜひチェックしてください。■フィッシュアンドチップスの作り方揚げずにチーズでカリカリに焼くので、衣も揚げ油も不要。手軽に作れて、ヘルシーに仕上がります。焼けたチーズの香りが食欲をそそり、おつまみにもぴったりの一品です。■これもイギリス発祥だった! 【サンド&パン】レシピ7選・やわらかヒレカツサンドイッチこちらはロースよりもさっぱりしたヒレ肉を使うカツサンドです。ヒレ肉をたたいて、さらにやわらかくするので、食べやすく、カロリーが気になる方にもおすすめ。さらにヘルシーにしたい方は、キャベツをたっぷりはさんでみてください。・チキンカツサンドイッチジューシーな鶏もも肉にパン粉をつけて揚げ、たくさんの野菜と一緒にイギリスパンでサンドします。トマトやキュウリを一緒にはさむと彩りも良くなり、ピクニックにも最適。栄養バランスも抜群で、食べ応えも十分です。ランチならこの1品で大満足できますよ。・焼き肉サンド牛肉を市販の焼き肉のタレで炒めて、イギリスパンではさむだけのお手軽レシピ。シャキッとしたスプラウトや貝われ菜がアクセントになり、飽きのこない味わいです。時間があれば、ぜひピクルスも作ってみてください。さっぱりしていて、焼き肉の甘辛い味と見事にマッチします。・ロースカツサンドソースをたっぷりからませた肉厚のロースカツを、イギリスパンではさんで、ボリューム満点のサンドイッチに。千切りのキャベツにもソースがじんわりしみ込んで、たまらない美味しさです。前日の残りもののとんかつを使った、気軽なランチにもぴったり。・おまかせフランスパン生地天然酵母食パンイギリスでは、薄くスライスしてカリッと焼いたトーストがよく食べられています。山型にふくらんだ食パンは、日本のベーカリーでも見かけますね。こちらは、フランスパンの配合で作るので、周りがパリッと焼き上がるのが魅力。そのままでも、チーズをのせてワインのおつまみにしても美味しいですよ。・コーニッシュパスティコーニッシュパスティとは、サクッとしたペストリー生地に肉や野菜がたっぷりと詰まった、英国風ミートパイ。イギリスのコーンウォール地方発祥の伝統的な家庭料理です。冷凍パイシートを使えば気軽に作れて、お弁当にもぴったり。具はお好みのものにアレンジしてもOKです。・甘栗とクルミのパン(ホットクロスバンズ)栗とクルミをふんだんに入れる食事パンです。時間はかかりますが、一から作って焼いたパンは格別! 外はカリカリで、噛めば噛むほど甘みが口いっぱいに広がり、幸せな気分に。パックリと割れた十字が特徴的です。■本格的で美味! イギリスの【カレー】レシピ2選・ビーフカレーイギリス風ゴロッと入ったジャガイモがイギリスらしい、日本人にもなじみ深い味わいのビーフカレー。すりおろしたフルーツを入れるのがポイントです。スパイシーな辛みの中に、フルーツの甘みも感じられます。ごはんではなくイギリスパンと一緒に食べると、英国気分が味わえますね。・欧風カレーベースこれさえ作っておけば、すぐに欧風カレーライスが作れます。炒める時間がかかりますが、その分、野菜やフルーツの甘みが存分に感じられますよ。ポテトサラダやカレーうどんにアレンジしてもOK。小分けにして冷凍しておくと、1人分から使えて便利ですよ。■本場の味、イギリスの【お菓子&スイーツ】レシピ3選・少ない材料でイギリス本場の味! レモンカードイギリスのアフタヌーンティーには欠かせない、レモンカード。酸味のあるカスタードクリームのような味わいで、イギリスではパンやスコーンにつけて食べられています。特別な材料は必要なく、鍋で温めながら混ぜるだけなので意外に簡単ですよ。・トライフルトライフルとは、器にスポンジケーキやクリーム、フルーツなどを重ねたスイーツ。重ねるだけなので失敗しません。器の側面から層が見えて、華やかです。中に入れるフルーツは自由にアレンジ可能。あり合わせのものを使って気軽に作ってみましょう。・フラップジャックスフラップジャックスは、オートミールに砂糖やバターを混ぜて焼いた、イギリス伝統のお菓子です。ナッツやドライフルーツはお好きなものをチョイスしてくださいね。大きく焼いて後から割るので、成形する必要がなく、簡単です。コーヒーや紅茶とのペアリングも◎。イギリス料理は、シンプルな調理法のものが多く、素朴な味わいが特徴です。そのため、おうちで簡単に作れて、うれしいですね。ぜひ今回ご紹介したレシピを参考にして、イギリス発祥の料理にトライしてみてください。イギリスに留学経験があったり、旅行で訪れたことがある人は、懐かしい気持ちになるかもしれませんよ。
2023年11月08日サマースクールで3ヶ国を体験滝沢眞規子さんは20歳長女、16歳長男、15歳次女の三児の母。現在は3人ともイギリスに留学中ですが、このたび次女が一時帰国するため羽田空港まで車を走らせながら、以前から質問が多かったという留学について語った動画をYouTubeチャンネルにUPしました。お子さんたちがしばしば一時帰国することに「なんでそんなによく帰ってこれるの?」と質問されることが多いそうですが、「海外の学校はお休みが多い」と滝沢さん。「夏休み、冬休みだけじゃなくて秋休み、春休み。長めのお休みがちょこちょこあって、夏休みはすごく長いんですけど秋休みも2週間ちょっとあったりして。秋休みの間に、もちろん向こうにいられたら一番いいんですけど、寮を出なくちゃいけないので、基本的にはみんな国に帰る」のだと事情を明かしました。しかし今年の秋休みに帰国したのは次女だけ。長女はアルバイトで忙しく、長男は留学生活も丸2年になり向こうの生活に慣れているため今回は帰国しませんでした。滝沢さんは「留学に行って冬休みまで本人がいたければいいんですけど、(それによって)嫌なイメージを持つのももったいないかなと思って。お友達も結構自分の家に帰る子が多いみたいで、そろそろお家のご飯も食べたいと言ったりするもので、そこは無理せず帰ってきてもいいんじゃないかな」と言い、本人の意志に任せているそうです。留学先をイギリスにした理由が気になる人も多いようですが、滝沢家ではコロナ禍になる前、3年ほどかけてオーストラリアとカナダとイギリスの3ヶ国に行って夏休みを過ごしてみたそう。「その中で息子が1番気に入った国がイギリスだった」と明かしました。それに加えて、イギリスには夫の友達がいたことも重要だったそうです。「コロナ禍での留学だったこともあり、1人も知らない場所よりは、気心知れた人がいて困ったときに助けてくれるような人がいるのが良くて、それでイギリスにしたっていうのもあります」と、滝沢さん。また、サマースクールを体験した結果、お子さんはホームステイより寮のほうが好きそうだと感じたこともあり、ボーディングスクール(全寮制の学校)が盛んなイギリスが良かった……と、複数の条件が重なって、最終的にイギリス留学を決めたのだといいます。滝沢さんは、今となっては3人とも同じ国にして良かったと感じているといい、「向こう(イギリス)で長女が息子に会いに行ってくれたり、下の娘に会いに行ってくれたり。3人で仲良く連絡を取り合ってくれていること自体が親としてはうれしいし、同じ国にいるだけでも寂しさが減っているんじゃないかな」と、留学先で深まる子どもたちの絆に安心感を覚えているよう。「困ったときに次女がお兄ちゃんに連絡して、お兄ちゃんが学校に連絡したこともあった」なんてエピソードも飛び出し、いつの間にか長男が頼りがいのあるお兄ちゃんになっていたり、子どもたちだけでしっかりやっていることも、うれしく感じているそうです。空港で合流した次女に滝沢さんが「帰ってきたかった?」と尋ねると、「うん、ごはん食べたいって感じ。肉じゃがとか」と、お子さんはやはり日本食が恋しかった様子。「うーちゃん(愛犬)も喜ぶよね。尻尾(振り過ぎて)とれるんじゃない(笑)」と久々の会話を弾ませながら家に到着すると案の定、愛犬のうーちゃんは大興奮!尻尾をふりふりしながらお姉ちゃんにまとわりついていました。愛犬と母のごはんでエネルギーもたっぷり充電できそうですね。
2023年11月02日多くの女性たちが憧れている世界の代表格といえば、華やかな美容業界。ですが、今回ご紹介するのは、そんなイメージを打ち壊すようなスター美容師殺人事件を全編ワンショットで描いて話題となっている1本です。『メドゥーサデラックス』【映画、ときどき私】 vol. 603年に一度のヘアコンテストに向けて準備が進められていたが、開催直前に優勝候補と目されていたスター美容師が変死を遂げる。しかも、奇妙なことに頭皮が切り取られた姿で発見されたのだ。会場に集まっていたのは、「今年こそ優勝する」と誓って意気込んでいた3人の美容師と4人のモデルたち。さらに主催者や恋人、警備員らを巻き込みながら、事件や人間関係に関する噂と疑念が渦巻き始める。容疑者とされている11人に明かされる真実とは…。ミステリーの名作を数多く生み出してきた英国から、新たに誕生したゴシップ・ミステリー。気鋭の映画スタジオ「A24」が北米配給権獲得し、世界中の映画祭を席巻している本作について、こちらの方にお話をうかがってきました。トーマス・ハーディマン監督短編映画が高く評価され、BBC FilmsとBFI(英国映画協会)の支援によって本作で長編デビューを果たしたトーマス監督。長編初監督ながら見事な演出力と構成力を見せ、映画界でも注目を集めています。そこで、撮影の裏側やタイトルに隠された思い、そして日本から影響を受けていることなどについて語っていただきました。―今回、美容業界を舞台に映画を撮ろうと思ったのは、なぜですか?監督母は髪を大事にしていた人なので、髪への情熱は母から受け継いだものだと思います。まだ僕が幼かった頃、怖がりだった僕を母がいつも外に連れ出してくれたのですが、母はなぜか週に1か2回も美容院に行っていたのです。そういったこともあって、僕は美容院で育ったと言えるんじゃないかなと。ファッション雑誌もそこで初めて手に取り、おかげでファッションに興味を持つようにもなりました。その後、アートや文学、映画といった世界に触れていくなかで気が付いたのは、そこにあるヒエラルキーは美容の世界にも同じようなものがあるということ。そこから、どんどん自分の目が開かれていくようになり、映画として描きたいと思うようになりました。女性が引っ張っていく物語を作りたかった―『メドゥーサ デラックス』というタイトルには、どういった意味が込められているのでしょうか。監督いまお話した母が通っていた美容室は、劇中にコンテストの主催者として登場するレネのモデルでもあるオズワルドさんという方がオーナーの「オズワルドズ」という名前のお店でした。ところが、僕が実家を離れたあとに、彼は亡くなってしまったのです。その後、どうなっていたのかは知らなかったのですが、久しぶりに地元に戻ったときにお店を訪れてみると、違うオーナーが経営している「メドゥーサ」という美容室に変わっていたんです。それは自分にとっては大きな驚きでした。あと、「メドゥーサ」には魔女のように知的で強い女性が社会や男性から迫害されているイメージがあるので、性差別的な要素があると感じていました。そういうなかで、神話を再解釈し、女性が引っ張っていく物語を作れたらいいなと。なぜなら、僕の母には7人の姉妹がいて、つねに女性たちに囲まれて育った経験があったからです。ぜひみなさんにも、新しいものを受け取っていただきたいと考えています。きっかけとなったのは、美容系のYouTube―なるほど。また、本作で話題となっているのは、これだけの展開を全編ワンショット撮影で行ったことですが、どういった経緯だったのかを教えてください。監督いままでと違う映画にしたいと思っていたので、脚本を書いている段階から「ワンショットで撮りたい」というのは考えていました。きっかけの1つとしては、年の離れた兄の娘たちが見ていた美容系のYouTube。彼女たちの母親が亡くなってしまったので、代わりに彼女たちの面倒を見る機会が多くなったのですが、そのときにそういう動画をずっと一緒に見ていたんです。そこで気が付いたのは、人が何かをしている様子を長いショットで追っていくことに、我々も自然と慣れてしまっているということでした。YouTubeの環境によって、物の見方も変わってきましたが、長回しをすることでキャラクターによるドラマも生まれるのではないかなと思ったのです。ワンショットによる状況的な面白さもありますが、僕はそうやって出てくる感情や人間の様子にも興味があるので、それをけん引してくれた俳優たちには感謝しています。―とはいえ、撮影にあたってはかなり緻密な準備が必要なので、大変だったのではないかなと。監督今回は9日間しか撮影期間がなかったので、事前にZoomを使って俳優たちとリハーサルをしたり、iPhoneやノートパソコンを片手に撮影の確認をしたりして、構築していきました。僕たちは野心的で夢もありますが、お金がなくて(笑)。なので、そういうやり方をするしかありませんでした。とはいえ、映画作りというのはそもそも簡単なことではないので、そういう意味では全体的によくできたんじゃないかなと思っています。―なかでも苦労したのはどんなことですか?監督やっぱり赤ちゃんがいるシーンは、大変でしたね。というのも、実は今回は双子の赤ちゃんを起用していたんです。1人はよく泣く子で、もう1人は全然泣かない子だったので、シーンによって使い分けています。つねに新しい世界を作り出すチャレンジをしている―舞台となるホールは、非常に複雑な構造の建物でしたが、そこも本作には欠かせない要素だったと感じました。場所は先に決まっていたのでしょうか。監督脚本を書いているときは自分の頭のなかだけにあったので、どういう場所になるかはまったくわからない状況だったんです。その後、ロケ地探しをしたのですが、イギリス中のコンベンション・センターやホールを見て回りました。そして、ついにイギリス北部にあるプレストン・ギルドホールという施設を見つけたんです。本当に完璧な場所だったなと思います。―劇中に登場するヘアスタイルはどれも素晴らしいものでしたが、ヘアメイクはレディ・ガガのヘアメイクなどをはじめ、“ヘア界で最も独創的なスタイリストの一人”と称されているユージン・スレイマンさんが担当されたとか。彼の仕事ぶりを間近でご覧になっていかがでしたか?監督彼はシャネルやルイ・ヴィトン、イッセイ ミヤケなどさまざまなトップブランドとコラボをしていますが、僕は彼の仕事をずっと追いかけてきました。彼にどれだけ才能とスキルがあるかはわかっていたので、ぜひ映画に参加してほしいとお願いをしたのです。彼はいろんなものをぶっ壊すパンクの世代ですが、僕もこれまで存在していた範疇から刷新していく世代なので、そういう意味では2人とも同じような感覚を共有しているのではないかなと。年齢も育った環境も違いますが、つねに新しい世界を作り出すチャレンジをしているところが似ていると感じています。実際、この作品ではこれまでにない方向性であっても好んで挑戦してくれました。日本のカルチャーが自分の血となっている―キャラクターによって違うさまざまヘアスタイルの数々には、ぜひ注目ですね。また日本についてもおうかがいしたいですが、どのような印象をお持ちですか?好きなものはありますか?監督それはとてもいい質問ですね。というのも、僕はまだ日本に行ったことがないのに日本が大好きで、コム・デ・ギャルソンやジュンヤ ワタナベといった日本のファッションから影響を受けたり、ポール・シュレイダー監督が三島由紀夫を題材にした映画を観たりしてきました。それから、多くの映画作家が子ども時代からカメラを手にしていたという話はよく聞きますが、僕の場合は任天堂のゲームだったんですよ(笑)。「スーパーマリオ」や「ゼルダの伝説」でよく遊んでいましたが、それらのゲームで培った感覚というのが僕の映画作りには深く関係していると思っています。そんなふうに、自分の意識と日本は深くリンクしていると感じるので、僕にとっては日本のカルチャーが自分の血となっているような気がしているほどです。―確かに、本作のカメラワークもゲームのような視点が生かされているように感じました。それでは最後に、ananweb読者に向けて、注目してほしいポイントなどについて教えてください。監督今回は、コアレスというミュージシャンに音楽をお願いしましたが、彼はメドゥーサの蛇が動くような音を作ってくれていて、それには僕自身も非常に驚きました。僕の映画のために、才能豊かな人が自分なりの解釈を加えて新たなものを生み出してくれて、本当に光栄に思っています。観客のみなさんにも新しい体験をしていただきたいので、映画を観たあとにスキップしてしまうほど楽しかったと思ってもらえたらうれしいです。息を飲む緊張感が味わえる新感覚ミステリー!まるでその場にいるような圧倒的な臨場感と、見たこともないような圧巻のヘアメイクが堪能できる本作。ワンカットによる驚異の映像はもちろん、本格的でありながら斬新な展開も楽しめる必見のミステリー作品です。取材、文・志村昌美引き込まれる予告編はこちら!作品情報『メドゥーサデラックス』10月14日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開配給:セテラ・インターナショナル️(C) UME15 Limited, The British Film Institute and British Broadcasting Corporation 2021
2023年10月11日イギリスには鉄道網の安全を守るための特別警察機関『イギリス運輸警察』、通称『BTP』があります。『BTP』は駅や列車、鉄道関連施設などで起きる犯罪の防止や犯人の逮捕、治安維持を目的とした警察です。川辺に『犬』が倒れている?『BTP』の警官たちが強盗のパトロールに出動した時のことです。ある警官が数人の市民に呼び止められました。市民らは「テムズ川で犬が苦しんでいる」と、その警官に助けを求めてきたといいます。彼はもちろんその声を無視することはせず、現場に向かいました。そして市民らの言葉のとおり、川辺に横たわっている動物を発見して驚きます。苦しんでいたのは犬ではなく、アザラシの子供だったのです!写真ではアザラシはまったく動いていないように見えますが、しっかりと生きていました!この後、アザラシは野生動物病院に無事に保護されたそうです。『BTP』はFacebookでアザラシの写真とともに、「昨日、グリニッジの強盗パトロールに出動した警官たちにとって、ハートを盗まれるのは最後に予期したことだった」とユーモアたっぷりに投稿。すると「このかわいそうな子を救助してくれてありがとう」「まだ赤ちゃんじゃないか。無事だといいな」などの声が上がりました。鉄道関連警察である『BTP』の警官がアザラシを助けるというのはとても珍しいことだそう。そこで『BTP』は「アザラシとの遭遇が仕事中にそんなに頻繁に起こるフリをするつもりはありませんが、驚きの連続のキャリアをお探しなら、BTPの募集職種をご覧になってはいかがですか」と、さりげなく求人募集をしていました。凶悪な犯罪や危険と隣り合わせの警官たちは、常に緊張感をもって職務に励んでいるはず。そんな警官にとって、きっとこのアザラシの子供との出会いは、心温まるひと時になったことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年10月11日テレビドラマやアニメなどに登場するロケ地を巡ることを、『聖地巡礼』と呼ばれているのを知っていますか。記憶に深く刻まれた光景を実際に訪れて、作品の一部になった気分を味わうのが、ファンにとってはたまらないことなのです。2023年7月、Dalii(@_twoofakind_)さんが訪れた『聖地』は、なんと海外!「一生をかけてやりたかったやつをやってきた」というコメントとともにSNSへ投稿した、こちらの写真をご覧ください。イギリス・ロンドンのソーホー地区にある、ノエル・ストリートとバーウィック・ストリートの交差点。ここは、1991年から2009年まで活動していた、イギリスのロックバンド『オアシス』のアルバムである『(What’s The Story) Morning Glory?』のジャケットが撮影された場所です。同アルバムは、1995年に発売され、全世界で2500万枚を超える売り上げを記録するなど、『オアシス』の作品の中でも人気の高い一作。Daliiさんの投稿には、『オアシス』のファンをはじめ、たくさんの人々からコメントが寄せられました。・きゃーーー感動!!・素晴らしい!これはマジでやりたい!・究極のロケ地巡りだ…。海外まで行くのは単純にすごい!・アルバム発売から18年経った今でも、違和感なく当てはめられるんだな。ちなみに、Daliiさんはほかにも、イギリスのロックバンドに関する『聖地巡礼』を行ったそう。中には、世界的に有名な『ビートルズ』のアルバム『アビイ・ロード』のジャケットが撮影された場所も。旅行に出かける際は、『聖地巡礼』を組み込んでみるのも、楽しそうですね…![文・構成/grape編集部]
2023年07月27日2023年7月16日、歌手としても活動していた俳優のジェーン・バーキンさんが亡くなりました。76歳でした。産経ニュースによると、フランス・パリの自宅で亡くなっていたのが見つかったといいます。バーキンさんは1964年に俳優としてデビューし、1969年に発表した楽曲『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』をはじめ、歌手としても活動の幅を拡げました。また、バーキンさんは、高級ファッションブランドの『エルメス』が制作しているバッグ『バーキン』の着想元としても知られています。2011年には、同年に発生した東日本大震災へのチャリティー活動のために来日し、コンサートや街頭での募金活動などを実施。一連の活動が評価され、2013年にはパリの日本大使公邸で、表彰式が行われました。ジェーン・バーキンさんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年07月17日イギリスのオーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント(通称、BGT)』での活躍が注目を集めた、お笑いタレントの、とにかく明るい安村さん。2023年6月22日にTwitterを更新し、東京都千代田区にある、駐日英国大使館にて行われた、チャールズ3世国王陛下誕生日および戴冠式祝賀会に招待されたことを明かしました。安村さんといえば、パンツ一丁で身体を動かし、最終的に裸に見える決めポーズを披露する、「安心してください。履いてますよ」のギャグが有名ですね。由緒ある英国王室に関連するイベントに、安村さんはどんな格好で訪れたのか、気になるところですが…。駐日英国大使館にてチャールズ3世国王陛下誕生及び戴冠式祝賀会に招待いただきました! pic.twitter.com/aG7fPsl8sr — とにかく明るい安村 (@tonikakuwearing) June 22, 2023 安心しました。履いてますね…!パンツ1枚ではなく、今回はちゃんとスーツを着て正装。国王、チャールズ3世の写真の横でにこやかに撮影をしていました。しかし、安村さんのInstagramに投稿された写真を見ていくと…。※写真は複数枚あります。左右にスライドしてご覧ください。 この投稿をInstagramで見る とにかく明るい安村 TONIKAKU(@tonikaku.a.yasumura)がシェアした投稿 しっかり、ネタも披露していました…!ちなみに、横で大笑いしている女性は、ジュリア・ロングボトム英国大使です。安村さんが履いている赤い靴下は、イギリスのスナク首相がG7広島サミットで来日の際に履いて話題になった、プロ野球球団『カープ』の靴下!イギリスにまつわる旬なネタを取り入れたことで、ほかの招待客の心をがっちりつかんだようですね。その後披露された「安心してください。履いてますよ」のパンツのネタに、会場は大盛り上がりだったとのこと。安村さんの投稿には22万件以上もの『いいね』が付き、たくさんのコメントが寄せられました。・ズボンの下にちゃんとパンツを履いているか、国王を安心させてあげてほしいです。・履いているどころか、しっかりスーツまで着ていて笑った。・冗談だと思ったけど本当に呼ばれていて笑った。英国王室って寛大なんだな~。・パンイチじゃない姿を初めてみました。「英国大使館で裸になるなんて信じられない!アンビリーバボー!最高でした!」と喜びのコメントをつづった、安村さん。いつの日か、英国王の前で披露をする日が、本当に来るかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2023年06月23日SiMにとってイギリスで初となるヘッドライン公演『THE RUMBLING iN LDN』が、6月13日(火) にロンドンのO2 Academy Islingtonで行われた。その前々日にはDownload Festivalに出演し、イギリスで開催のフェスに初出演ながら1万人以上の現地オーディエンスを集めて大いに会場を沸かせた。昨年チケットが即完したLAでのヘッドライン公演に続き、SiMにとってロンドンで初となるライブながらソールドアウトする程の反響は、まさしくSiMの音楽が日本のみならず海外に確実に轟いていることを証明していた。ヘッドライン公演当日、800人のオーディエンスが詰め掛けた会場の熱気はライブ開始前から最高潮で、SEが流れると同時に沸き起こったイギリスのオーディエンスの熱烈な歓声を受けて4人が登場。昨年リリースのEP『BEWARE』のリードトラックでもある「Light it up」から幕を開け、イントロから会場中が飛び跳ね上がる光景はまるで日本国内、ホームでのライブかのような様相を呈していた。立て続けに「DiAMOND」「Blah Blah Blah」と序盤からフルスロットルの展開の中で、「Blah Blah Blah」で巻き起こった会場中の大合唱にメンバーも激しいパフォーマンスで応える。その後のMCではMAHが流暢な英語で、この瞬間をメンバーとオーディエンス互いが全力で楽しむことを宣言するような言葉で会場を盛り上げる。続いてThe Clashの「London Calling」のイントロフレーズを挨拶代わりに、そこから一気に「TxHxC」に雪崩れ込み、フロアでは日本のライブ同様にサークルピットが生まれ益々会場の熱気は上昇していく。立て続けに披露した「paint sky blue」でSiM流の心地よいレゲエグルーヴの中巻き起こるコールアンドレスポンスにより、会場の一体感は更に加速の一途を辿る。オーディエンスからの声援をMAHらしい言葉で反応しつつ、MCの最中も最高の盛り上がりを見せ続ける中披露された「The Rumbling」で巻き起こったこの日最大の大合唱は、会場を揺らす程のエネルギーを帯びていた。「The Rumbling」の世界的ヒットを機に昨年のアメリカ、そして今回のイギリスでの熱狂も含め、バンドとして大きなターニングポイントを迎えたSiMだが、続いて披露した「TREASURES」では同曲の歌詞に込めたメッセージや、これまでの歩みが間違いじゃなかったことを噛みしめるかのように力強くMAHが歌い上げる。まだライブも中盤の中、MCでイギリスのオーディエンスと共に日本語で「最高!」と叫ぶ一幕は、国や文化、距離の壁を超えた素晴らしい時間を互いに共有していることを象徴するような光景だった。中盤に披露した「The Sound Of Breath」では、日本から遠く離れたイギリスでの熱狂に感謝を伝えるように演奏するメンバーの姿とサウンドに、オーディエンスも噛みしめるようにじっくりと身を委ねている感動的な光景を創り上げていた。再び会場中の大合唱を巻き起こした「Devil In Your Heart」から始まった終盤戦では、続く「GUNSHOTS」でのモンキーダンス、「MAKE ME DEAD!」のコールアンドレスポンスで会場の一体感は更に一段ギアを上げたように加速する。本編最後のMCでは、MAHが「まるでホームにいるみたいだ」とロンドンのオーディエンスに改めて感謝を述べる。初のロンドンでのライブが終わってしまうことを惜しむようにゆっくりと語りかけた後、再びボルテージを上げ「EXiSTENCE」、「Amy」を立て続けに披露した後、ジョーク混じりにクリケットが国技のイギリスのオーディエンスに自分が今手に持っているものが何かを問いかけるMAH。割れんばかりの「BASEBALL BAT!!」コールを受けて披露した「BASEBALL BAT」で、終始全力で駆け抜けた本編に幕を閉じた。間髪入れずに鳴り響くアンコールに応えて再び登場した4人は、9月にニューアルバムをリリースし、UK・ヨーロッパツアーを含むワールドツアーを行いまたすぐに帰ってくることをオーディエンスと約束して「KiLLiNG ME」を披露。会場が一体となって飛び跳ねる光景は、曲毎に増していった盛り上がりもピークを見せ、本編の幕開け時以上にロンドンがホームのバンドのライブかのような熱狂に包まれていた。最後にアンコールの際のMC同様に、近い将来再びこの地で更なる熱狂的なライブを約束するかのようなウォールオブデスを巻き起こしながら「f.a.i.t.h」でSiM初となるロンドン公演は終始熱を帯び続けたまま幕を閉じた。撮影:スズキコウヘイ<公演情報>SiM『THE RUMBLING iN LDN』6月13日(火) イギリス・O2 Academy Islingtonセットリスト1. Light it up2. DiAMOND3. Blah Blah Blah4. TxHxC5. paint sky blue6. The Rumbling7. TREASURES8. A9. The Sound Of Breath10. WHO’S NEXT11. Devil In Your Heart12. GUNSHOTS13. MAKE ME DEAD!14. EXiSTENCE15. Amy16. BASEBALL BATEn1. KiLLiNG MEEn2. f.a.i.t.h<リリース情報>SiM ニューアルバム『タイトル未定』2023年夏 発売予定※詳細は後日発表<ツアー情報>『THE JACKPOT JUICER US TOUR』『THE JACKPOT JUICER US TOUR』告知画像8月24日(木) アリゾナ州テンピThe Marquee Theatre8月25日(金) ネバダ州ラスベガスBrooklyn Bowl8月26日(土) カリフォルニア州ロサンゼルスThe Shrine8月29日(火) ワシントン州シアトルThe Showbox SoDo8月30日(水) オレゴン州ポートランドRoseland Theater9月1日(金) アイダホ州ボイジーRevolution Music Hall9月2日(土) ユタ州ソルト・レーク・シティUnion Event Center9月3日(日) コロラド州デンバーMission Ballroom9月5日(火) テキサス州オースティンACL at Moody Theater9月6日(水) オクラホマ州オクラホマ・シティThe Criterion9月8日(金) テキサス州ヒューストンWhite Oak Music Hall9月9日(土) テキサス州ダラスThe Factory In Deep Ellum9月10日(日) アラバマ州バーミングハムIron City9月12日(火) フロリダ州フォート・ローダデールRevolution9月13日(水) フロリダ州オーランドHard Rock Live9月15日(金) テネシー州ナッシュビルWildhorse Saloon9月16日(土) ジョージア州アトランタCoca Cola Roxy9月18日(月) ノース・カロライナ州ローリーThe Ritz9月19日(火) メリーランド州シルバー・スプリングThe Fillmore9月21日(木) イリノイ州シカゴRadius9月23日(土) ウィスコンシン州ミルウォーキーThe Rave II9月25日(月) オハイオ州クリーブランドAgora Ballroom9月26日(火) ニューヨーク州バッファローElectric City9月27日(水) マサチューセッツ州ボストンMGM at Fenway9月29日(金) ニューヨーク州ニューヨークThe Rooftop at Pier 179月30日(土) ニュージャージー州アズベリー・パークStone Pony Summer Stage10月1日(日) ペンシルベニア州フィラデルフィアMann Center出演:DANCE GAVIN DANCE / SiM / RAIN CITY DRIVE / Within Destruction詳細はこちら:<ライブ情報>『Louder Than Life Festival』9月22日(金) ケンタッキー州ルイビルHighland Festival Ground『SwanFest』10月1日(日) ペンシルベニア州フィラデルフィアMann Center出演:DANCE GAVIN DANCE / SiM / Set It Off / Body Thief / Dwellings / RAIN CITY DRIVE / Stolas / Within Destruction<イベント情報>DEAD POP FESTiVAL 2023 - 解 -6月24日(土)・25日(日) 神奈川・東扇島東公園特設会場OPEN 9:00 / START 11:30『DEAD POP FESTiVAL 2023 - 解 -』タイムテーブル【出演者】SiM(両日出演)■6月24日(土)・CAVE STAGEハルカミライ / SPARK!! SOUND!! SHOW!! / 04 Limited Sazabys / Fear, and Loathing in Las Vegas / ROTTENGRAFFTY / HEY-SMITH・CHAOS STAGEKUZIRA / SHANK / STOMPIN’ BIRD / 山嵐 / GOOD4NOTHING / HOTSQUALL■6月25日(日)・CAVE STAGEDragon Ash / 10-FEET / THE ORAL CIGARETTES / coldrain / Crossfaith / SUPER BEAVER・CHAOS STAGEEGG BRAIN / tricot / The BONEZ / Crystal Lake / THE FOREVER YOUNG / おとぼけビ~バ~【チケット情報】1日券:前売8,900円(税込)2日通し券:前売17,000円(税込)2日通し券セーフティーゾーン:前売18,500円(税込)※電子チケットのみ※小学生以上有料、未就学児は保護者同伴の場合無料※枚数制限:お一人様4枚まで※購入時に購入者様の個人情報の入力が必要ですチケット情報:特設サイト: オフィシャルサイト:
2023年06月22日バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」( )では、イギリスのバンド「Jamiroquai(ジャミロクワイ)」を可動フィギュア化した『S.H.Figuarts Jamiroquai』(9,900円 税込/送料・手数料別途)の予約受付を2023年6月16日(金)11時に開始いたしました。(発売元:株式会社BANDAI SPIRITS)※商品購入ページ: S.H.Figuarts Jamiroquai■商品特長イギリスのバンド「Jamiroquai(ジャミロクワイ)」を率いる「Jay Kay(ジェイ・ケイ)」が、1997年の「MTV Video Music Awards」において<最優秀ビデオ賞>を含む4冠を獲得した「Virtual Insanity(ヴァーチァル・インサニティ)」のミュージックビデオの衣装でS.H.Figuarts化!交換用表情パーツ、交換用手首パーツ左3種右4種、さらに一人掛け用ソファ×2と三人掛け用ソファのソファペーパークラフト一式が付属し、S.H.Figuartsシリーズならではの可動と合わせて「Virtual Insanity」のダンスシーンを再現可能です。【フィギュアが踊る!Virtual InsanityのMVを完全再現】S.H.Figuarts Jamiroquai 公式PV ■商品概要・商品名 :S.H.Figuarts Jamiroquai( )・価格 :9,900円(税込)(送料・手数料別途)・対象年齢 :15才以上・セット内容:本体、交換用手首左3種右4種、交換用表情パーツ(YEAH顔)、一人掛け用ソファ×2(ペーパークラフト)、三人掛け用ソファ(ペーパークラフト)・商品サイズ:全高 約150mm・商品素材 :ABS、PVC・生産エリア:中国・販売ルート:バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」( )、他・予約期間 :2023年6月16日(金)11時~・商品お届け:2023年11月発送予定・発売元 :株式会社BANDAI SPIRITS(C) 2023 Orenda Merchandising Ltd.※最新の情報・詳細は商品販売ページをご確認ください。※準備数に達した場合、販売を終了させていただくことがあります。※ページにアクセスした時点で販売が終了している場合があります。※商品仕様等は予告なく変更になる場合があります。※掲載している写真は開発中のため、実際の商品とは多少異なる場合があります。※日本国外で販売する可能性があります。■S.H.Figuarts(エス・エイチ・フィギュアーツ)シリーズについて「可動によるキャラクター表現の追求」をテーマに、「造形」「可動」「彩色」とあらゆるフィギュアの技術を凝縮した手の平サイズのスタンダードフィギュアシリーズです。■Jamiroquai(ジャミロクワイ)についてボーカリストのジェイ・ケイをリーダーとして結成されたイギリスのバンド。1993年にソニーミュージックより1枚目のスタジオ・アルバム『ジャミロクワイ』をリリース。1996年リリースの3枚目のスタジオ・アルバム 『トラベリング・ウィズアウト・ムービング ~ジャミロクワイと旅に出よう~』が全世界で800万枚(日本国内150万枚)の大ヒットを記録。収録曲『ヴァーチァル・インサニティ』は、1997年の「MTV Video Music Awards」で10部門にノミネートされ<最優秀ビデオ賞>を含む4冠を獲得、1998年の「グラミー賞」では<最優秀ポップ・パフォーマンス賞(デュオまたはグループ)>を受賞。2007年ユニバーサルミュージックに移籍。2017年に8枚目のスタジオ・アルバム『オートマトン』をリリース。同年には長年の音楽業界への功績によりジェイ・ケイが「BMIプレジデント・アワード」を受賞。現在までに全世界で3,500万枚以上のトータル・セールスを記録している。ジャミロクワイ | Sony Music: Jamiroquai | ジャミロクワイ - UNIVERSAL MUSIC JAPAN: ■バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」とは「プレミアムバンダイ」は今ここでしか買えないメーカー公式の限定商品、アニメ・コミックなどに登場する人気キャラクターのグッズを多数取り扱っています。ガンプラなどのプラモデルやフィギュア、ガシャポン、食玩からファッションまで豊富な品揃えです。バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月16日日本時間の2023年、イギリスの人気オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』にて、お笑いタレントの、とにかく明るい安村さんが出場し、日本でも反響を呼んでいます。安村さんは、BGMに合わせてパンツ一丁で身体を動かし、最終的に全裸に見える決めポーズを披露。審査員や会場の観客を大いに沸かせていました。しかし、同年6月3日に放送されたセミファイナルで、安村さんは惜しくも準決勝敗退。イギリスで『大ブレイク』の明るい安村惜しくも準決勝敗退したが?安村さんの挑戦もここまでか…と思いきや、まさかの展開が待っていたのです…!『ワイルドカード』枠でファイナル進出!日本時間同月5日、なんと安村さんが『ワイルドカード』の枠で決勝戦に進出できることが発表されました!『ワイルドカード』とは、セミファイナルで敗退しても、審査員や視聴者から好評だった1組が繰り上がり復活できるという救済措置です。 この投稿をInstagramで見る Britain's Got Talent(@bgt)がシェアした投稿 この奇跡的なカードを見事手にした、安村さん。同番組で日本人が決勝戦進出を果たしたのは、初めてのことです。決勝戦本番でも、スーパーヒーローをネタに裸ポーズを披露し、会場の爆笑を誘った安村さんでしたが、残念ながら優勝は逃しました。日本人初の快挙にネット上では世界中から多くのコメントが寄せられています。・会場が完全に一体化していた!最高だったよ!・大健闘ですね。本当にかっこよかったです!・元気と笑いをもらった。ありがとう安村!・もうこれ以上のネタはないのかと思いきや、最後までパワーアップしていてすごかった。遠いイギリスの地で、まさに『裸一貫』で挑戦し、人々に明るい笑顔を届けた、安村さん。その雄姿に、多くの人が感動を覚えたことでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年06月05日きわどい芸風が特徴であり、「安心してください、履いてますよ」のフレーズで知られるお笑いタレントの、とにかく明るい安村さん。2015年に日本でブレイクした安村さんですが、2023年現在、世界に羽ばたいていることをご存じでしょうか。同年4月、イギリスのオーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』に出演し、いつもの持ちネタを披露したところ、一躍有名に。「Don’t worry, I’m wearing…PANTS!」のフレーズで多くの人の心をつかみ、『Tonikaku』の名で親しまれるようになりました。とにかく明るい安村、イギリスで惜しくも決勝戦進出ならず日本時間同年6月3日、『ブリテンズ・ゴット・タレント』のオーディションにて、安村さんは惜しくも準決勝を敗退。残念ながら決勝へのチケットは逃してしまったものの、ステージではイギリスにちなんだネタで観客を盛り上げ、多くの人から高い評価を得たようです。同番組は、SNSで安村さんをファンタスティックならぬ『PANT-TASTIC!』と評価。動画やSNSのコメント欄には、海外の人による「最高!こんなに笑ったのは初めて!」「笑いすぎて息ができなくなった」「この男は伝説級だ!」といった声が大量に寄せられています。 この投稿をInstagramで見る Britain's Got Talent(@bgt)がシェアした投稿 「とにかく明るい安村の決めセリフを、携帯の着信音に設定したよ」という声が上がるほど、見事に海外でもブレイクを遂げた安村さん。同番組では、「王室の人たちに、自分のネタを見てもたい」と目標を明かしていました。今後は、決勝戦への出場…いえ、優勝を狙ってさらなる高みを目指していくことでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年06月03日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「イギリスTPP加盟」です。ようやく合意。この後は中国と台湾の問題が。TPP(環太平洋パートナーシップ協定)に参加する11か国は、3月末にイギリスの加盟に合意しました。TPPは、太平洋を囲む国同士でモノの関税をなくし、さらにサービスや投資などの自由化を目指す経済連携協定です。元々は2016年にアメリカ、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナム、日本の12か国で署名したのですが、トランプ政権になりアメリカが離脱。 ’18年に11か国で発効しました。イギリスがTPPへの加盟を申請したのは’21年2月。前年にEUを離脱したため、独自の経済圏を拡大する必要がありました。イギリスが加わることで、TPP加盟国の世界に占めるGDPは、12%から15%に拡大します。TPPは経済的な効果以上に、安全保障分野で“対中国包囲網”を作ることに大きな意味がありました。ところが、アメリカが抜けたことによりその意味合いは大きく後退しました(のちに’16年に掲げられた自由で開かれたインド太平洋戦略に置き変わります)。そんななか’21年9月に中国と台湾がTPP加盟を申請し、ねじれが生じます。中国の加盟を許せば、対中国包囲網という安全保障の目的が根本から崩されることになります。しかし、拒否すれば、中国としては「環太平洋地域の国とは貿易はしない。中国と貿易したいのならば、中国のアライアンスに入ってください」というメッセージになり、中南米やアフリカ、太平洋の島々の国々は、パワーのある中国の経済圏になびいていくでしょう。また、中国の加盟を認めれば、台湾は絶対に入れなくなります。また、貿易も投資などのルールを作るときにも、中国は情報の不透明さがぬぐえず、対等な契約を結ぶにはリスクがあります。加盟の承認は、全加盟国の合意が必要。イギリスは発効以来初めて加盟が認められた国。合意には2年かかりました。他にもエクアドルやコスタリカ、ウルグアイが加盟を申請していますが、中国と台湾の問題をクリアしないことには結論を出せません。ジレンマを抱えたまま、日本はひたすらアメリカに戻ってきてほしいと願っています。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年5月31日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年05月27日2023年5月19日、先進7か国の代表が一堂に会する首脳会議(通称:G7広島サミット)が、日本の広島県で開幕しました。『G7』とされるフランスやアメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7か国が、平和維持のために対話を行う、『G7広島サミット』。ウクライナ侵攻などで世界平和の維持が危ぶまれる中、同市を訪れたG7首脳は、史上初となる原爆資料館の同時訪問を行いました。『G7サミット』イギリス・スナク首相の行動に称賛の声世界最大の核保有国であるロシアが戦争を続けている、2023年5月現在。G7首相が並び、被爆地である広島市の平和記念公園で献花する光景は、多くの人の心を打ちました。たくさんの人が平和に思いを寄せる一方で、イギリスの代表として来日したリシ・スナク首相の行動が、人々を笑顔にしています。同月18日夜に、広島市内の料亭で日英首脳会談が実施。その際の、スナク首相のファッションに注目が集まっているのです。マナーを守り、料亭の畳に靴を脱いだ状態で上がったスナク首相。きっちりとしたスーツにはちょっぴり派手に感じる、赤色の靴下を着用していますが、よく見てみると…!そう、この靴下はプロ野球チーム『広島東洋カープ(以下、広島カープ)』のもの!今回のG7サミットの会場が広島県だったことと、岸田文雄首相が大の『カープファン』であることを受け、スナク首相はこの靴下をセレクトしたのだといいます。スナク首相の行動に対し、駐日英国大使館はSNSで「安心してください、はいて…ではなくて、実はこれ『広島カープ』のロゴ入り靴下です」と、イギリスでヒット中のお笑いタレントである、とにかく明るい安村さんのネタを披露。開催地である広島県へのリスペクトや、日本への友好の意識が伝わってくるスナク首相の行動に、多くの日本人が称賛の声を上げています。・イギリスはそこまで野球が盛んじゃない国なのに、こういうささやかな気遣いをしてくれたのが嬉しい。・なんという粋な計らい!こういうのを外交上手というのだろうなあ。・大使館による、まさかの安村さんネタに吹き出した。流行りもちゃんとキャッチしてる…!駐日英国大使館によると、今回の首脳会談によって、岸田首相とスナク首相との距離はぐっと縮まったのだとか。よりよい関係を築き、平和な世界を守るには、お互いに関心やリスペクトの心を持つことが重要なのだと認識させられますね。[文・構成/grape編集部]
2023年05月20日イギリスのスコットランド地方で生まれたお菓子、スコーン。外はさっくり、中はふんわりとした食感と優しい甘さが特徴で、アフタヌーンティーには欠かせない存在です。スコーンといえばオーブンで焼き上げるお菓子ですが、フライパンで焼けるイギリス菓子があることをご存じでしょうか。オーブンがなくても焼ける『ウェルシュケーキ』それは、イギリスのウェールズ地方を代表するお菓子『ウェルシュケーキ』。型抜きした生地を『グリドル』という鉄板で両面焼き上げたもので、スコーンとケーキの間のようなサクふわ食感とスパイスの香りが特徴です。フライパンでも焼けるので、自宅で気軽に作れそうですよね!Instagramでは、タイニーフルーツキッチン(tiny_fruit_kitchen)さんがイラスト付きのレシピを公開しています!クリックすると画像を拡大しますクリックすると画像を拡大します工程はいたってシンプルで、フライパンで両面焼くだけで作れるのは驚きですね!ケーキが焼きあがったら、お好みで砂糖やジャム、クリームなどを付けて食べてもおいしいとのこと。紅茶にもよく合いそうです!焼き菓子はオーブンを使うものが多いため、自宅で作るにはハードルが高いと感じる人も多いでしょう。オーブンがなくても、フライパンで本格的なイギリス菓子が作れるなら、挑戦しやすいですよね!週末のおやつや、晴れた日のピクニックに『ウェルシュケーキ』を作ってみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年05月11日「安心してください、はいてますよ」のギャグで知られる、お笑いタレントの、とにかく明るい安村さん。BGMに合わせてパンツ一丁で身体を動かし、最終的に全裸に見える決めポーズを披露する姿は、多くの人の目に触れているでしょう。そんな、とにかく明るい安村さんが、2023年、イギリスのオーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント(通称:BGT)』に出演。審査員のみならず、多くの観客のツボにハマり、会場は爆笑の渦に包まれました。英国の番組に出演した、とにかく明るい安村実際の番組映像から分かる、現地の評価は…とにかく明るい安村、海外での『呼び名』が?海外でその名をとどろかせた、とにかく明るい安村さんですが、海外での呼び名に注目が集まっているのです。日本では『安村さん』と略して呼ばれていますが、海外での呼び名は…『Tonikaku』。BGTのウェブサイトでも『Tonikaku』と記されており、SNSで話題になっています。実際に、BGTのウェブサイトで公開されていた、とにかく明るい安村さんの紹介文がこちら。Tonikakuは、象徴的なイギリスのポーズの数々を勢ぞろいさせました…裸で!(しかし、安心してください、彼は実はパンツをはいています)Britain’s Got Talentーより引用(和訳)まさかの呼び名に、「そっちかーい!」といった声が続出。ネット上で反響が上がっています。・なんで『Tonikaku』なんだろうと思ったら、自分で名乗っていたのか!番組の表記も『Tonikaku』になっていた!・これは『Mr.Tonikaku』に改名だな!・とにかく明るい安村さんがイギリスで『Tonikaku』さんになって、「トニー」って愛称で呼ばれているのめちゃくちゃ面白い。日本のファンのみならず、海外の人たちの心をもわしづかみにした、とにかく明るい安村さんもとい、『Tonikaku』さん。今後、『Tonikaku』さんとして、外国での仕事も増える…かもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2023年04月29日2015年に「安心してください、はいてますよ」のギャグでブレイクした、お笑いタレントの、とにかく明るい安村さん。当時の『ユーキャン新語・流行語大賞』にもノミネートされ、一躍、お茶の間の人気者になりました。現在も、多くのバラエティ番組で活躍している安村さんが、2023年、イギリスのオーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』に出演し話題に。現地の評価に注目が集まっています。「安心してください、はいてますよ」を英訳した「Don’t worry, I’m wearing」を安村さんがいうと、番組の審査員からは「パーンツ!」と掛け声が。安村さんが次々と繰り出す、はいてないように見えて、ちゃんとはいているギリギリを狙ったポーズは、見事、オーディエンスの爆笑をさらっていました。安村さんのイギリスでの活躍は日本でも「すごい!」「なんか感動した」と、反響を呼んでいます。・競合がいない場所を見つけて、そこに切り込んでいく姿勢が素晴らしい。・これからは、とにかく世界を明るくする安村として頑張ってほしい。・番組を見て、こちらまで嬉しくなった!これからは世界の安村だ!ブレイク以降も、「安心してください、はいてますよ」を続け、その芸風を変えずに勝負し続ける安村さん。2023年で41歳をむかえ、新しい世界へ飛び込んでいくその姿勢に勇気をもらった人も多くいたようです。[文・構成/grape編集部]
2023年04月23日今年も開催されたイギリス最大の日本総合文化イベント「HYPER JAPAN Festival」が、2023年7月21日(金)から23日(日)までイギリス・ロンドンにある見本市会場・Olympia Londonにて開催される。2010年から続いているこのイベントは、来年で18回目を迎える。日本への訪日観光再開を受け、来年は日本旅行へのきっかけとなるようなコンテンツの多数展開を予定しており、イギリス人に大人気の日本食や日本酒、伝統工芸品の販売コーナーや、折り紙・書道などのワークショップ、さらにはアニメ・漫画展示、日本人アーティストによるライブなど、さまざまな角度から日本をアピールしていく。
2022年12月19日いよいよ本格的なクリスマスシーズンに突入し、当日まで待ちきれないという人も多いのでは?そこで、大人気のキャラクターと一緒に、クリスマス気分をひと足先に堪能できる話題作をご紹介します。『ひつじのショーン スペシャル クリスマスがやってきた!』【映画、ときどき私】 vol. 544クリスマスイブを迎えたモッシーボトム牧場。仲間たちとクリスマスの準備をしていたショーンは、大きな靴下を手に入れるため、牧場主の家に忍び込んで大暴れしていた。そんななか、サンタを追っていたティミーがクリスマス・マーケットで迷子になってしまう。ショーンたちは、ティミーを探しに町へと出かけるが、ティミーが隠れていたギフトボックスが地元のセレブである牧場主のベンの車に乗せられ、行方がわからなくなる。はたして、ショーンたちは消えたティミーを無事に助け出すことができるのか……。テレビシリーズの放送開始以来、世界中で愛されている『ひつじのショーン』も今年でついに15周年。記念すべき年に期間限定で公開されるのは、約3年振りとなる新作映画と過去のクリスマス・セレクション3編です。そこで、こちらの方に見どころについてお話をうかがってきました。スティーブ・コックス監督本作で、英国アカデミー賞BAFTA「Chilldren & Young People Awards」の監督賞にノミネートされるなど、高く評価されているコックス監督。今回は、クレイ・アニメーションの舞台裏や制作時のこだわり、そして日本の好きなアニメなどについて語っていただきました。―まずは、劇場版の最新作で監督を務めることになったいきさつと、決まったときのお気持ちから教えてください。監督僕はテレビシリーズの『ひつじのショーン』にも関わっているのですが、シリーズ6が終わったときに、プロデューサーから本作の監督として声をかけていただきました。スペシャル版の監督というだけでもうれしかったですが、題材がクリスマスと聞いてますますワクワクしたのを覚えています。―ananwebでは、前作『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』のウィル・ベチャー監督にも取材をしていますが、毎晩ひつじの夢を見るほど大変だったとお話されていたので、監督も苦労が絶えなかったのではないかなと。監督そうですね。ウィルは僕の友人でもありますし、その作品には僕自身もアニメーターとして参加していたので、彼の大変さはよく知っています。なので、完成までの4年間は彼の頭のなかがひつじだらけだったというのもわかりますよ。僕の場合は2年間でしたが、同じように朝から晩までずっとひつじのことばかり考えていましたから(笑)。制作の過程で細かい部分について考えたり、「こうしたらもっとおもしろくなるんじゃないかな」と撮影中に修正したり、つねにそういう作業の連続。今回は30分きっかりという時間制限があるなかで、いろんなアイディアやジョークを詰め込まなければいけなかったのがとにかく大変でした。とはいえ、すべての案を収めることはできないので、どうしても削らないといけない部分はありましたが、それでも自分たちのなかでベストなものだけを最終的に残して作れたと思っています。ひつじたちにどう表現させるかに頭を悩ませている―はっきりとしたセリフがないのに、誰にでもおもしろさがしっかりと伝わるのが『ひつじのショーン』のすごいところです。それらのユーモアを表現するために、どのような工夫をされていますか?監督これはとてもいい質問ですね。というのも、この作品を作るうえでそれこそがもっとも大きな課題であり、一番難しい点だからです。まずアイディアを思い浮かべたら、そのおもしろさを伝えられる表情やカラダの動きとは何か、そしてどんなふうにひつじたちに表現させるのがいいのかについて深く考えます。おもしろいジョークやドラマチックな感情表現をセリフなしでいかに伝えるか、ということに対して簡単な解決策はありません。だからこそ、僕たちはいつも頭を悩ませているのです。本作も初めは大変でしたが、それでも結果的にはおもしろいものができたと思っています。―前作では1日に撮影できるのは約15秒分だったとうかがっていますが、今回はどのくらいの制作時間をかけて作られているのでしょうか。監督1日でどのくらい撮れるかについては、クオリティにもよるので、テレビシリーズに比べると映画のほうが作業に時間がかかることが多いです。今回は約15人のアニメーターと一緒に作業を行ったので、チーム全体で考えると前作と同じくらいで、1日でだいたい15秒分くらいだったかなと思います。ちなみに、アニメーター単位で考えると、1週間で撮れる量というのは1人あたりわずか12秒ほどなんですよ。劇中の隠しネタにも注目して見てほしい―予想はしていましたが、それほどまでに時間がかかっているとは驚きです。そのなかでも、特に苦労したシーンはどこですか?監督大変だったのは、雪のなかでのチェイスシーン。スキーやそりに乗って追いかけていくところは、非常に大がかりでした。なかでも、セットを組み立てるのが一苦労。少し滑らせては毎回セットを組み直す、という連続だったので、最初から最後まで時間がかかりました。あとは、クリスマス・マーケットのシーンも、農場と比べるとセットのサイズ感がかなり大きかったですし、キャラクターがたくさんいるのでとにかく大変。奥にいるキャラクターを動かすだけでも、セットの上を歩いていかないといけなくらい大規模でした。しかも、コロナ禍ということもあり、現場には2人しか入れなかったり、マスクや手袋をして作業したりという制限もあったので、作業がなかなか進まず遅れるということもありました。―このシリーズは、毎回細部にまでいろんなこだわりが見られますが、本作で注目してほしいポイントがあれば教えてください。監督今回、僕が入れた唯一の隠しネタは、『ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー』という初期の作品に象徴的なものとして出てくるオレンジ色のロケットを登場させているところ。ぜひ、そこは注意して見ていただきたいです。また、さまざまなクリスマスの名作も参考に取り入れようかと考えましたが、パロディになってしまうのは避けたいなと。そこで、具体的に何かを引用するのではなく、『ホーム・アローン』や『エルフ 〜サンタの国からやってきた〜』をはじめとするクリスマスをテーマにした作品を感じさせるような演出というのを意識しました。こだわったのは、クリスマスならではの魔法の瞬間―ちなみに、ご自身のクリスマスの思い出などを入れているところもあるのでしょうか。監督具体的に反映したものはないですが、クリスマスらしい雰囲気という意味では影響しているところもあるかもしれません。今回、事前にプロデューサーに伝えていたのは、いつものドタバタコメディだけではなく、ほんわかするようなハートウォーミングさとクリスマスならではの魔法の瞬間を描くような作品にしたいということ。実際、この作品ではその通りにできたと思っています。―いつも大変な作業に取り組まれていると思いますが、創作活動のモチベーションを支えているものとは?監督どんなアーティストでも「最高のものを作りたい!」という執念みたいなものがあると思うので、どんなに大変なことがあってもその気持ちはつねにあります。また、最近ではテレビや映画で素晴らしい作品が数多く出ているので、そういったところからたくさん刺激を受けることも。ここ数年のなかでは『スパイダーマン:スパイダーバース』が画期的で、見たこともないような新鮮さがある作品だと感じました。日本のアニメはキャラクターの描き方が素晴らしい―日本についてもおうかがいしますが、日本に関するエピソードがあればお聞かせください。監督僕は『ピングー』のプロジェクトにも携わっていたので、2004年に大阪で行われた『ピングー』の大きな展覧会の際に、日本を訪れました。そのときに、京都と東京にも行きましたが、イギリスとはまったく違うのでカルチャーショックを受けたことも覚えています。本当に、どれも素晴らしい経験となりました。なかでも日本の好きなところは、すべてがグラフィックで表現されているところ。これは『ピングー』にも『ひつじのショーン』にも言えることですが、イラストやキャラクターをうまく自分たちの文化に取り入れているところがいいなと感じました。―もし、日本のアニメで好きな作品やアニメーターがいればお聞かせください。監督宮崎駿監督をはじめとするスタジオジブリの作品はもちろん好きですが、最近だと日本で制作している『スター・ウォーズ: ビジョンズ』を観たばかりです。そのほかに日本のアニメというと、僕が子どもの頃は英語吹替版がアメリカ経由でイギリスに入ってきていて、よく観ていたのは1972年に制作された『科学忍者隊ガッチャマン』。キャラクターの描き方が素晴らしくて、本当に大好きでした。―それでは最後に、『ひつじのショーン』のファンに向けてメッセージをお願いします。今回、クリスマスをテーマにした本作を日本の方々にも観ていただけるということで、とてもうれしい気持ちでいっぱいです。集まった家族たちから醸し出される温かさは、しっかり出せたと思っているので、温かい気持ちになっていただけたらと思います。ぜひ、みなさんもクリスマスの季節を楽しんでください。みんなで一緒に、メェ~リークリスマス!ハプニングの連続にドキドキしながらも、ショーンたちのかわいさに誰もが思わず笑顔になってしまう本作。楽しいのはもちろん、家族や仲間の絆にも心がほっこりするのを感じながら最高のクリスマスを過ごしてみては?取材、文・志村昌美心が躍る予告編はこちら!作品情報『ひつじのショーン スペシャル クリスマスがやってきた!』12月16日(金)より新宿ピカデリーほか全国の映画館で2週間限定公開!配給:東北新社️©Aardman Animations Ltd 2021
2022年12月15日ネコといえば、いまや好きな動物ランキングでトップを争うほどの人気を誇っていますが、19世紀末頃にはネズミ退治役として軽く見られ、不吉な存在として恐れられていたこともあります。そこで、今回ご紹介するのは、ネコの歴史を大きく変えるきっかけを作ったイラストレーターの実話を基に描いた愛の物語です。『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』【映画、ときどき私】 vol. 536イギリスの上流階級に生まれたルイス・ウェインは、父を亡くした一家を支えるためにイラストレーターとして活動していた。そんななか、妹の家庭教師としてやってきたエミリーと恋におち、大反対する周囲の声を押し切って結婚する。ところが、しばらくしてエミリーは末期ガンを宣告されてしまう。ある日、庭に迷い込んだ子ネコにピーターと名付けたルイスは、エミリーのためにネコの絵を描き始める。深い絆で結ばれた“3人”は、残された日々を慈しむように大切に過ごしてゆく。エミリーがこの世を去ると、ルイスはピーターを心の友としてネコの絵を猛然と描き続け、大成功を収める。次第に精神的に不安定となっていくルイスだったが、「どんなに悲しくても描き続けて」というエミリーの言葉の本当の意味を知ることに……。イギリスの人気俳優ベネディクト・カンバーバッチの主演最新作としても、注目を集めている本作。今回は、こちらの方にお話をうかがってきました。ウィル・シャープ監督イギリス人の父と日本人の母のもとに生まれ、8歳まで日本で育った経験を持つシャープ監督。現在は、テレビシリーズや映画の監督・脚本で才能を発揮するだけでなく、Netflixオリジナルシリーズ『Giri / Haji』では俳優としても高く評価されています。そこで、ベネディクト・カンバーバッチとのエピソードやネコの魅力、そして日本から影響を受けていることなどについて語っていただきました。―まずは、本作の監督をされた経緯からお聞かせください。監督もともとはベネディクトの製作会社からお話をいただいて監督をすることになりましたが、決め手になったのは、ルイス・ウェインという男の一生が勇気に溢れていて、インスピレーションを与えてくれるものだと感じたから。そして、そんな彼の物語を綴りたいという気持ちになったからです。あとは、ベネディクトをはじめとする才能のある方々と仕事ができるというのも大きかったと思います。―実際、ベネディクトさんと一緒に仕事をしてみて、いかがでしたか?監督本作では、ルイスの若い頃から高齢になるまでの長い年月を描いているので、まずはそれをこなせる役者でなければいけないというのがありました。そういう意味でも優れた技術を持つベネディクトはまさに適役だったと思います。彼はドラマとユーモアのバランスをうまく取ることができるだけでなく、抱えているトラウマの部分をしっかりと表現できるので、一緒に仕事ができて楽しかったです。ベネディクトは、兄であり、親としての先輩でもある―演出面において、監督が意識されたことはありましたか?監督動き方などに関しては、撮影の最初の頃にベネディクトと2人でよく話し合いをしました。なぜなら、ルイスはちょっと変わったところのあるユニークなキャラクターで、社会におけるアウトサイダーでもあるので、それを動きで表現したいと思ったからです。しかも、彼には無邪気で純真なところもあるので、そういった部分をどのようにして出せるのかが重要でした。ベネディクトは一人でもしっかりと表現できていましたが、妻役のクレア・フォイと一緒に演じることで、お互いにそういう部分をさらに引き出し合っていたので、それもすごくよかったです。―日本にはベネディクトさんのファンも多いので、ぜひ監督が知っている素顔を教えてください。監督一緒にいて思ったのは、すごくユーモアがある人だということ。でも、これは別に隠されている部分ではなく、ファンのみなさんならすでにご存じですよね(笑)。本作では、主演だけでなくプロデューサーも兼ねていたので、そういう立場から僕を導いてくれることもありました。そして、ちょうど僕の第一子が生まれる頃だったので、子育てに関するアドバイスもたくさんしてくれたので、僕にとっては兄のような存在であり、親としての先輩でもあります。彼は自分の思いを100%込めることができる人なので、俳優としても感服するようなことばかりでした。ネコの魅力は、ありのままの自分でいるところ―また、もう一人の主役といえば、劇中に数多く登場するネコたち。今回はCGを一切使わずにリアルなネコの姿を映し出していますが、撮影は大変だったのではないでしょうか。監督まずこの作品でCGを使わずに表現したいと思った理由は、CGを使ってネコを描いてしまうと、ファンタジーっぽい雰囲気が出てしまうと考えたからです。それよりも、僕はこの物語をヒューマンドラマとして描きたかったので、そういう判断に至りました。ただ、みなさんもご存じのようにネコというのは自分の考えがある生き物ですから、ネコを撮影するときに意識していたのは、その場にいる全員が“キャットモード”になること。まずはネコをリスペクトし、急に動いたり大きな声を出したりしないように心がけました。とても静かな現場だったので、不思議な空気感に包まれてまるで禅のような雰囲気でしたね(笑)。言うことを聞いてくれなくて大変だったこともありましたが、ネコらしい瞬間が撮れた映像に関してはエンドロールでも使っているので、ぜひそのあたりも見ていただきたいです。―ネコ好きは必見ですね。いっぽうで19世紀末頃はネコが不吉な存在として恐れられていたのは驚きでしたが、監督はネコのどのようなところが好きですか?監督ルイスはネコがいつか人間と同じように言葉を話すと本気で信じていてましたが、僕もネコを2匹飼っているので、そこまでではないものの、彼がどう思っていたのかを理解することはできます。実際、僕はネコに向かってけっこう長い会話をすることがよくあり、答えてくれている感じがするので(笑)。あと、僕が好きなのは、彼らが誰に謝ることなく、ありのままの自分でいるところです。日本のお笑いから影響を受けている―ネコに対する世の中のイメージを一気に変えることができたのも、そういったネコの魅力をルイスが見事に捉えて描いたからですよね。監督ルイスがネコに魅了された理由のひとつとして考えられるのは、自分自身の置かれている立場と重なるものがあったからのようにも感じました。当時、世間ではネコが誤解され、ネコのありがたみについて誰も認識していませんでしたが、その様子が自分のように思えたから、ルイスはネコたちの気持ちが理解できたのかもしれません。―なるほど。では、監督ご自身についてもお伺いしますが、8歳まで日本にいらっしゃったとか。いまでも日本から影響を受けていると感じることはありますか?監督大人になってから好きになったのは是枝裕和監督の作品ですが、子どもの頃は日本のお笑いをよく見ていました。なかでも好きだったのは、とんねるずやダウンタウン、志村けんのバカ殿様、ウッチャンナンチャン。イギリスに移ったときには、彼らと同じようなコメディアンがイギリスにもいないか探したほどです(笑)。なので、日本のお笑いから影響を受けている部分はあると思います。また、僕はハーフなので、日本にいると外国人のようで、イギリスにいると日本人のような感覚を味わってきました。ただ、そういう経験をしているからこそ、物語を描くうえでアウトサイダーの視点を持てるのだと思いますし、社会においてアウトサイダーなキャラクターに惹かれるのかもしれません。自分にとって、日本は童心に帰れる特別な場所―ドラマ『Giri / Haji』では、日本の俳優と共演もされましたが、今後日本でも仕事してみたいというお気持ちは?監督はい、ぜひやりたいです!以前、野田秀樹さんの英語劇『表に出ろいっ!English version”One Green Bottle”』で英語翻案に関わっていたこともありますが、もっと日本のいろいろな方々と仕事をしたいと思っています。というのも、日本のみなさんはとてもプロフェッショナルで、仕事に対して労を惜しまず、寛大な心の持ち主であるところに感銘を受けたからです。『Giri / Haji』では平岳大さんや窪塚洋介さんのような素晴らしい日本の俳優たちと楽しい時間を共有することもできましたし、同世代の日本人と仕事をするのは初めてだったのでそれだけでも興味深かったです。演技面においても、欧米とは何かが違う手法が日本の俳優さんたちにはあるので、そういった部分も含めてもっといろいろと掘り下げていけたらいいなと。日本が好きなのはもちろんですが、僕にとって日本というのは童心に帰るような特別な場所でもあるので、日本で仕事ができたらいいですね。―楽しみにしています。本作ではルイスとエミリーが繰り広げるラブストーリーも見どころだと思うので、ananweb読者に注目してほしいポイントなどがあればメッセージをお願いします。監督彼らは少しだけ変わったキャラクターではありますが、お互いを見つけたことでありのままの自分でいることができましたし、自分のもろさもさらけ出せるような関係も築くことができました。エミリーを失ったあとのルイスは、悲しみに満ちた生涯を送りますが、その悲しみこそが彼にとっては愛のカタチでもあります。葛藤や痛みもあるものの、ぜひ希望のある物語として感じていただきたいです。すべての物語は愛することから始まった伝説のネコ画家ルイス・ウェインがいかにして誕生したのか、その奇跡を目の当たりにする本作。運命の出会いを果たす妻エミリー、そしてネコたちとの間に生まれる深くて優しい愛に心が温かくなるのを感じるはずです。取材、文・志村昌美美しさに満ちた予告編はこちら!作品情報『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』12月1日(木)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー配給:キノフィルムズ️©2021 STUDIOCANAL SAS - CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
2022年11月29日いまや女性のファッションに欠かせないアイテムのひとつといえば、ミニスカート。とはいえ、1950年代頃まではタブー視されていた歴史を知らない人も多いのでは?そこで、ミニスカートを“武器”に世界を変えた伝説のデザイナーの真実に迫った注目ドキュメンタリーをご紹介します。『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』【映画、ときどき私】 vol. 535第二次世界大戦後、戦争の爪痕と階級差別が残るロンドン。マリー・クワントは、オートクチュールによるフランスのファッションに窮屈さを感じていた。1955年には、自分が着たい服を作ったロンドン初のブティック「BAZAAR」をオープンさせて絶大な人気を獲得する。そして、60年代初めに動きやすさと少女らしさを兼ね備えたミニスカートで世界中な大ブームを生み出す。マリーは夫と友人とともに、ビジネスの新機軸を打ち出し、ファッションから下着、メイク、インテリアなど、幅広い分野で革命を起こしていた。そんな彼女の知られざる素顔とは……。1960年代に世界中の若者を熱狂させたロンドン発のカルチャームーブメント「スウィンギング・ロンドン」で、ビートルズやツイッギー、ローリング・ストーンズなどと一緒に伝説の中心にいたマリー・クワント。今回は、その魅力について、こちらの方にお話をうかがってきました。サディ・フロスト監督映画監督としてだけでなく、プロデューサー、俳優、ファッション・デザイナー、作家としても活躍しているフロスト監督。マリーから受けている影響や日本との関係、そして働く女性として大切にしていることなどについて、語っていただきました。―まずは、この企画で監督をしたいと思ったのはなぜですか?監督もともと私は映画だけでなくファッション業界にも携わっていましたし、1960年代は子どもの頃に見てきた時代でもあったので、よく理解できるテーマであったのは大きかったと思います。そしてもうひとつは、このまま何もしなければマリー・クワントが若い人たちから忘れ去られてしまうかもしれないという危機感があったから。彼女は女性のためにたくさん尽くしてきた人物でもあるので、そのレガシーを残したいと考えました。―監督自身も、マリー・クワントから影響を受けたことはありましたか?監督当時、私の母がマリー・クワントのような格好をしていたこともあり、私にもそういった服装をさせていたことはありました。ただ、私にとってファッションは自己表現でもあったので、15歳くらいの頃にはパンクの影響を受けて中性的な格好をしていたことも。16歳のときには2か月ほど日本に滞在していたこともあったので、そのときは日本のファッションに刺激を受けていたと思います。―本作では、マリー・クワントと日本には非常に深い関係があることも描いていますが、彼女のファッションはなぜ日本にハマったのでしょうか。監督マリー・クワントの服は力強さがあって、メイクとの相性もよかったので、そういうところがよかったのかもしれませんね。あとは、やっぱり彼女のルックスやボブのヘアスタイル、そして楽しいだけではなくて地に足が付いている感じが日本には響くものがあったのではないかなと。そのいっぽうで、色の使い方などは、日本の文化からヨーロッパが影響を受けていた部分もあったと思います。触発されたのは、つねに進化し続ける姿―ちなみに、監督は日本でどういった活動をされていましたか?監督所属していたエージェントから、モデルとして日本での仕事のオファーをいただきました。当時の私はセクシーよりキュート系で、中性的なところがあったのですが、そこが日本の方々と共鳴するだろうと感じてもらえたのかもしれません。私はイギリスでも飲料水や化粧品の広告に出演したり、俳優業を始めたりしていましたが、日本でもいろんなテレビコマーシャルに出させていただきました。あとは、京都や富士山で行われたキャンペーンに出演したことも。ほかにもいろんな場所を旅することができたので、本当にエキサイティングな時間でしたし、若くして世界を見ることができたいい機会となりました。―日本に対しての印象についても、教えてください。監督まだ10代だったので、やはり文化の違いには圧倒されることもありましたね。そのほかに感じたのは、非常に男性中心の社会であるということ。もちろんファッション業界に女性はいましたが、ビジネスの場面においては男性のほうが重要とされているように見えました。でも、全体的にはいい思い出ばかりなので、また遊びに行けるのを楽しみにしています。―劇中ではマリー・クワントのさまざまな名言も知ることができますが、監督のなかで印象に残っている言葉や同じアーティストとして刺激を受けた部分といえば?監督いろいろありますが、「Be yourself. Free yourself.」というのは、自分らしくいることと、自分自身を解放させる大切さを教えてくれる言葉だと思いました。あとは、「洋服というのは暖を取るためのものではなくて、表現の手段である」という言葉も時代を超えて響くものだと感じています。そのほかに触発されたのは、決してギブアップすることなくつねに進化している彼女の姿。クリエイティブであると同時に遊び心やユーモアがあり、フェミニズムも大事にしていて非常に共感できました。知れば知るほど好きになってしまうのが、彼女の魅力だと思います。大事なのは、自分を好きなように表現すること―彼女の仕事に対する考え方や交渉術というのは、いまの働く女性たちにとっても見習うべきところが多いようにも感じました。監督そうですね。マリー・クワントは息が詰まるような生き方を強いられてきた1950年代の女性たちにズボンを履かせ、厳しい状況に立ち向かうための変化を起こした人物。それまでは男性と女性の間に主従関係のようなものがありましたが、そこを覆すきっかけのひとつとなったのが彼女です。この映画では、いかにして変わっていったのかを知ることができるので、いろんな気づきも得られると思います。―では、彼女のように新しい道を切り拓いていくために必要なものとは何だとお考えですか?監督一番大事なのは、やはり自分を好きなように表現することではないでしょうか。どこかに自分を合わせなければいけないとか、他人が決めた自分にならなければいけないとか、そういったことに縛られることなく自分自身を愛し、そして自分らしさをしっかりと持つことが大切だと思います。私自身も仕事をするうえで重きを置いているのは、自分に正直であること。ときには人を喜ばせようと思ってした善意が相手の機嫌を損ねるようなこともあるかもしれません。でも、人生においては、自分自身の気持ちに素直であることが基本的には大事だと考えています。―とはいえ、日本は他人の目を気にしすぎる文化があり、ファッションでも同様の傾向がありますが、殻を破るためのアドバイスがあればお願いします。監督おそらく自分が思っているほど失うものは何もないので、まずはやってみることですね。という私も、ファッションに関しては現状に満足しがちですが、友人であるモデルのケイト・モスやデザイナーのステラ・マッカートニーは、外出すると決めたらヒールを履き、しっかりとドレスアップするので、私もときにはそういうことをする楽しみを覚えました。そんなふうに、普段はしない格好をしてみるのもいいことですよ。あとは、他人から貼られたレッテルを裏切ってみること。周りの人たちは「あなたはこういう人だ」みたいに言うかもしれませんが、何かに挑戦して変わらないとあっという間に10年、20年、30年と過ぎてしまいますから。自分で自分を覆すようなことをあえてするというのは必要だと思います。私自身も、新しいことをするときは怖いですし、いっぱいいっぱいになることもありますが、チャレンジをしなければいつまでも同じまま。つねに自分を変えるきっかけを探すようにしています。フェミニンでセクシーなエネルギーを感じてほしい―実際、監督業だけでなく、ジャンルを超えた活躍をされていますが、仕事のバランスで意識をしていることはありますか?監督私はすごく飽きっぽい性格なので、いろんな仕事をするほうが向いているんですよ。あとは、シングルマザーとして4人の子どもを育ててきたこともあり、つねに騒がしい状況にいることに慣れているので、私の場合は忙しいほうがバランスを取れているのかなと。朝は4時か5時くらいから起きて機械のように働いていますが、意識しているのはシンプルであること。現実社会に向き合うと同時に、自然のなかにいる時間を大切にしているので、ヨガや瞑想で健康を保つように心がけています。監督業以外の仕事もいくつか抱えているので忙しいですが、チャンスがあれば積極的にやっていきたいですし、それによって得られる相乗効果も感じているところです。―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。監督この作品は構成が少し複雑なところもありますが、まずは楽しんでもらいたいですし、フェミニンでセクシーなところや放たれるエネルギーを感じていただきたいと思っています。「ドキュメンタリーはこうあるべき」みたいなルールもありますが、それよりも私はビジュアルの美しさとクリエイティブな部分にこだわりました。そのあたりをぜひ見ていただけたらうれしいです。自分を解放して生きる喜びを知る!ファッションの歴史をたどるだけでなく、成功の裏側を垣間見ることで働く女性としての生き方も学ぶことができる本作。マリー・クワントの精神を体現しているミニスカートを履き、大胆で自由で自分らしい人生を歩き出してみては?取材、文・志村昌美革命の瞬間に触れられる予告編はこちら!作品情報『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』11月26日(土)、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー!配給:アット エンタテインメント️©2021 MQD FILM LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.️Courtesy Terence Pepper Collection
2022年11月25日いよいよクリスマスまであと1か月ほどとなり、今年はどんなふうに過ごしたいかと考え始めている人も多いのでは?そんななかご紹介する映画は、衝撃的なクリスマスの夜を描いた話題作です。『サイレント・ナイト』【映画、ときどき私】 vol. 531イギリス人夫婦のネルとサイモンと3人の息子たちは、田舎の屋敷でクリスマスのディナーパーティを開こうとしていた。そんな彼らのもとに集まって来るのは、学生時代の親友たちとその伴侶。子どもを含む12人の男女は、久々の再会を楽しんでいたが、今年はいつものクリスマスとは違っていた。なぜなら、あらゆる生物を死に至らしめる謎の猛毒ガスが地球全土を席巻し、明日にもイギリスに到達するという。パーティを満喫した後、大人たちは政府が配布した自殺用の薬を飲み、ともに“尊厳ある死”を迎えるという協定を結んでいたのだ。度重なるトラブルが勃発するなか、毒ガスの脅威は間近に迫っていた……。夫婦役を演じたキーラ・ナイトレイとマシュー・グードをはじめ、『ジョジョ・ラビット』の天才子役ローマン・グリフィン・デイヴィスやリリー・ローズ・デップといった豪華キャストが集結している本作。今回は、こちらの方にお話をうかがってきました。カミラ・グリフィン監督これまでにいくつかの短編映画を手掛けたのち、ついに念願の長編映画監督デビューを果たしたグリフィン監督。実は、本作に出演しているローマンと双子の弟たちの母親でもあります。そこで、現場での様子から子育てで大切にしていること、そして日本の女性たちに伝えたい思いなどについて語っていただきました。―劇中では、一年でも一番楽しいとされるクリスマスと人類滅亡の日が同時に起こる様子が描かれており、その組み合わせがとても皮肉に感じましたが、どうしてこのような設定を思いついたのでしょうか。監督クリスマスというのは、家族が集まったり、「しばらく会っていないあの人は元気かな」と考えたりするので、楽しい時間であると同時にセンチメンタルな気持ちになる時期。そんなふうに、いろんな感情が高まる日でもあるので、一見反対のようですが、攻撃を受けるにはぴったりの日ではないかと感じてクリスマスにしました。―本作はコロナ禍の前に制作していたオリジナル作品ですが、実際に劇中と同じようなパンデミックが起こり、さらにロシアの陰謀に関する描写もあります。いろんなことが現実とリンクしていますが、いまの社会情勢のなかで公開されることをどう受け止めていますか?監督「こういう状況で映画を公開したら当たるんじゃないか」みたいな考えは一切なく、むしろコロナ禍もロシアの状況もあまりにも現実と近すぎてすごく慌てているというか、悲しい気持ちでいます。ただ、ロシアではこの作品はとても好評だったので、もしかしたらロシアの方々はこういう問題を自分たちでも考えたかったという思いがあったのかもしれません。いろんな状況が悪くなってはいますが、パンデミックが起きたことによって、世界中のあらゆる問題がよりはっきりと見えてきた部分もあったのかなと。私はそれを予期していたわけでも、予想していたわけでもありませんが、これから起こるであろうことについて話をすることは健全だと思っています。とはいえ、この作品が観る方を傷つけたり、トラウマを与えたりするようなことにだけはなってほしくないと願っているところです。同じ野心を持っている俳優をキャスティングした―非常に豪華なキャストが顔を揃えていますが、現場での裏話などがあれば、教えてください。監督今回は、ひとつのテイクが終わるごとに次の準備をし、俳優たちのところに行っては彼らの調子をチェックしていました。そのなかで、政治に関して感情的なディベートをしているときもあれば、冗談を言い合っているときもあったり、また競馬をしているときもあったり、本当にみんないろいろでしたね。ただ、私がキャスティングをするうえで大切にしていたのは、この物語に共感できるかどうか。私の考えを理解してもらえること、そしてみんなで同じ野心を持っていることを大切にしていました。それが難しい俳優はキャスティングしていませんし、結果的に同じ思いを持った人たちに集まってもらえたと感じています。―息子であるローマンくんの演技は素晴らしかったですが、親子ならではの演出もあったのか、それともあくまでも一俳優として向き合われたのでしょうか。監督ローマンは9歳のときからずっと俳優になりたいと言っており、自然に備わった才能もあったので、まずはそれを邪魔しないことが大事だと感じていました。しかも、彼は非常に感受性が豊かで、年齢のわりに成熟しているところがあるので、現場では俳優として接しています。とはいえ親子なので、当然お互いに分かり合えるところはありましたし、ほかの俳優よりもきつく言ってしまうこともあれば、撮影の合間に抱きしめてあげるようなこともありました。でも、彼はプロの俳優で、これまでもプロとして仕事をしているので、今回は私もプロの俳優として彼を演出しています。子育てで意識しているのは、自由を与えること―子どもたちの才能を伸ばすために、子育てで意識していることはありますか?監督私が実践しているのは、子どもに自由を与えること。それは親に同意しない自由や親に挑戦する自由、親が間違っていると思えば疑問を呈する自由です。それくらいお互いを尊重し合えるようなオープンな関係を持ちたいと考えています。そうすることで、子どもたちは感情的な自己というものに気づくことができると思いますし、それが大事なことなのです。うちには子どもが3人いるので、それぞれの視点が違うことによってよくケンカをしていますが、私の家ではそういうことができる自由がある環境にしたいと考えています。―また、本作では人々がさまざまな社会的重圧を抱えるなかで、どう過ごしていくのかを追求したかったということですが、そのなかでもいま監督が危機感を抱いているのはどんなことでしょうか。監督毎日いろんなニュースを追っているなかで、アメリカの人種差別やウクライナの問題、そして飢えに苦しむ子どもたちなど、どれも心が痛むものばかりで終わりがないように感じています。私自身は非常に恵まれた生活をしていますが、そうではない人たちにとってはあまりにもひどくてつらい世の中ではないかという思いでいっぱいです。特に、いまはよくなっている兆候が見えないので、自分の子どもだけでなく、その次の世代のことまで考えると心配になります。ネガティブな話ばかりになってしまい申し訳ないですが、それと同時に毎日たくさんの愛や情熱も感じているので、そういう部分は大切にしていきたいです。ほしいものがあれば、諦めてはいけない―日本についてもおうかがいしますが、日本にまつわるエピソードなどがあれば、教えてください。監督20年以上前になりますが、友達が何か月間も日本で舞台に出演していたので、実は私も一緒に1か月ほど滞在したことがありました。そのときに受けた印象は、日本というのは非常に美しくて素晴らしい国だということ。そして、日本人は自分が経験したなかでも最高のイタリア料理を作る人だということでした(笑)。いまでもあるかわかりませんが、イタリアンがたくさん並んでいるところがあり、本当においしかったです。文化体験として驚いたのは、自転車にカギがかかっていなくても安全であったこと、それからすごく礼儀正しくて、人々がお互いを尊重しているように感じたことです。おもしろいなと思ったのは、街にホームレスや危険な人がほとんどいないのに、夜になると酔っ払いがたくさん現れること(笑)。そのときに日本人というのは、マナーがあってきちんとしていると同時に、詩的で優しい人たちなんだなと思いました。―それでは最後に、仕事や恋愛に悩むananwebの読者たちにむけてメッセージをお願いします。監督私にとっての哲学は、「ほしいものがあれば諦めずに忍耐強くあること」。たとえば、私の夫は素晴らしい人ですが、ときには彼に悩まされることもあります。でも、もし彼が私を嫌になって諦めそうになっても、私は諦めませんし、彼にも諦めさせません。それは自分のキャリアにおいても言えることですが、私は何も諦めることなくやってきました。なので、諦めなければいずれよくなると私は思っています。そして、私からすると女性というのは年を重ねるにつれて、物事がよくなっていくもの。女性であることは非常にラッキーなのではないかとさえ感じています。そのなかで、自分をサポートしてくれる友達を作り、お互いに支え合っていってほしいです。それから、自分を受け入れることと、自分の不完全さを愛することも忘れないでください。現実とリンクして、リアルな感情が湧き上がる!刻一刻と近づく死の恐怖がもたらす緊張感がありながら、ブラックユーモアとの絶妙なバランスも堪能できる本作。まるで未来を予言したかのような驚きの展開は、これまでのクリスマス映画とは一線を画する1本です。取材、文・志村昌美衝撃の予告編はこちら!作品情報『サイレント・ナイト』11月18日(金)グランドシネマサンシャイン 池袋ほか全国公開配給:イオンエンターテイメント、プレシディオ️© 2020 SN Movie Holdings Ltd
2022年11月16日2022年9月8日に亡くなった、イギリスのエリザベス女王。崩御を受けて、バッキンガム宮殿や特設の献花場となった王立公園は、女王を追悼する多くの人が訪れ、花などの供え物で埋め尽くされました。花やメッセージなどのほかに供えられていたのは、クマのぬいぐるみ『テディベア』。特に、イギリスの人気キャラクター『くまのパディントン』のぬいぐるみが多く置かれていたそうです。エリザベス女王は生前、即位70周年を祝う『プラチナ・ジュビリー』の記念イベントで公開された動画のなかでパディントンと共演しており、チャーミングなやりとりが話題になっていました。供えられたテディベアの行く先は同年10月16日、王立公園はTwitterを更新。女王に供えられた大量のテディベアを、イギリス最大の子供の慈善団体『Barnardo’s』に寄付することを公表しました。We’re pleased to announce that over 400 teddy bears left as a tribute to Her Majesty Queen Elizabeth II are to be donated to @barnardos .After being collected & stored in the Hyde Park nursery, the teddies will now be professionally cleaned. Read more — The Royal Parks (@theroyalparks) October 16, 2022 王立公園のウェブサイトでは、次のよう発表しています。王立公園の慈善団体は、ボランティアの助けを借りて、献花場を片付け始めました。花はケンジントンガーデンズに運ばれ、堆肥化されます。今後数年間で王立公園の土壌が豊かになるでしょう。片付けの過程で400体以上のテディベアが集められ、ハイドパークの保育園に保管されました。そのうちの100体はパディントンベアです。ロイヤルレジデンスの外に置かれていたテディベアは、バッキンガム宮殿とクラレンスハウスで保護されており、残りのテディたちと一緒にクリーニングされ、バーナード・チルドレン・サービスに寄付されます。The Royal Parksーより引用(和訳)今回、テディベアが寄付される慈善団体『Barnardo’s』は、恵まれない子供たちや若者をサポートしており、30年以上エリザベス女王が活動を支援してきました。『Barnardo’s』の最高経営責任者は次のようにコメントを寄せています。人々が女王の思い出に残したテディベアに家を与えることができることを光栄に思います。私たちは、子供たちに愛され、喜びをもたらすクマの世話をすることをお約束します.国内の弱い立場にいる子供や若者のニーズに対する意識を高め、私たちがサービスを通じて彼らを支援し続けることができるよう資金集めを支援してくれた女王陛下に、心から感謝をしています。The Royal Parksーより引用(和訳)現在、『Barnardo’s』の支援事業はカミラ新王妃が引き継いでおり、イギリス王室のInstagramでは、テディベアを抱く王妃の写真を投稿。「クマたちは新しい家に引き渡される前に、ベストな状態にするためにきれいにしました」とつづられていました。王室でもよく世話をされていることが伺えます。 この投稿をInstagramで見る The Royal Family(@theroyalfamily)がシェアした投稿 王立公園のスタッフたちは、数週間もの間、公園に残されたテディベアたちの『家探し』に奔走していたとのこと。子供たちが、テディベアを大切にかわいがってくれると思うと、ひと安心ですね。投稿には、多くのコメントが寄せられていました。・感動。ぬいぐるみを喜んでくれる子供たちに寄付するのは素晴らしいと思います!・なんて素敵な後日談。温かい気持ちになりました。・粋で優しい心遣い。なんだか、エリザベス女王陛下からの贈り物みたいですね。人々の気持ちが込められたテディベアたちは、きっと、子供たちの『お守り』となってくれることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年10月17日2022年9月19日、イギリスのロンドンにあるウェストミンスター寺院でエリザベス女王の国葬が執り行われました。国葬を終えた女王の棺は、ロンドン郊外のウィンザー城にある礼拝堂に埋葬されました。女王に最後のお別れをする『家族』の姿がエリザベス女王の国葬には日本の天皇・皇后両陛下ら、世界各国から王族や首脳、およそ2千人が参列。王室のメンバーもそろって出席し、亡き女王を偲びました。女王の棺がウェストミンスター寺院からウィンザー城へ運ばれる間、沿道では大勢の人たちが葬列を見送りましたが、その中に女王にとってかけがえのない『家族』の姿がありました。それは、女王の最後の愛犬となったコーギーのミックとサンディ、そしてフェルポニーのエマです。ミックとサンディは、ウィンザー城の中庭で宮殿のスタッフとともに、女王の棺を出迎えました。また、エマはウィンザー城へ向かう『ロング・ウォーク』と呼ばれる並木道で、静かに女王の葬列を見送りました。Her Majesty The Queen’s coffin makes its final journey down the Long Walk to Windsor Castle for the Committal Service at St George's Chapel. pic.twitter.com/vqczfMENlM — The Royal Family (@RoyalFamily) September 19, 2022 海外メディア『BBC』によると、犬が大好きだった女王が最初に飼ったコーギーは、18歳の誕生日に贈られたスーザンという犬だそうです。それ以来、生涯で30匹以上のコーギーを飼っていたといいます。また、エマは女王のお気に入りの馬で、90歳代になるまで定期的にエマに乗っていたということです。沿道で女王の棺を見送るエマのサドルには、女王のヘッドスカーフがかかっていました。The funeral of Her Majesty The Queen.⚫️ pic.twitter.com/mcYyxYChXu — The Royal Family (@RoyalFamily) September 19, 2022 自分たちをかわいがってくれた女王に最後のお別れをするペットたちの姿は涙を誘い、ネット上では多くのコメントが寄せられました。・大人しく女王の棺を待っているコーギーたちを見て、涙が止まらなくなった。・女王がペットたちを愛していたのと同じくらい、彼らも女王を愛していたのでしょうね。・2匹のコーギーとポニーにとっては、最愛の母親を失ったということ。さびしいだろうな。ミックとサンディは、次男のアンドルー王子が引き取ることになったそうです。女王の棺がミックとサンディ、エマに見送られる瞬間は、動物を愛した心優しい女王を思い出させるシーンとして、人々の心に残ることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年09月22日2022年9月8日に亡くなった、イギリスのエリザベス女王。崩御を受けて、ロンドンのバッキンガム宮殿からほど近い、ハイドパークやケンジントンパーク、グリーンパークなどの王立公園が献花場として特設され、連日多くの人が訪れています。If you are planning to visit Buckingham Palace today, please note you will not be able to access the area in front of the main gate. Those wishing to pay their respects can visit the Floral Tribute Garden in Hyde Park. pic.twitter.com/TqB5VqgYwK — The Royal Parks (@theroyalparks) September 18, 2022 大量の花はどうなるの?公園には、手向けられた大量の花やカードなどが並べられており、女王がいかに国民に親しまれてきたかが分かります。しかし、人々の思いが込められた献花は、この後どうなってしまうのでしょうか。王立公園は、献花の『行く先』についてウェブサイト上で「ラベルやカードを取り除き、花は堆肥にして王立公園の植え込みや造園事業で使用します」と公表。また、堆肥にするために、献花に訪れる人に次のようなお願いをしていました。環境保全のために、有機または堆肥にできるもののみで、お願いしています。献花用の花の包装はすべて取り除き、用意されたビンに入れるようにしてください。包装を取り除くことは花の寿命を延ばし、葬儀の日から1~2週間後に開始される堆肥化にも役立ちます。The Royal Parksーより引用(和訳)あらかじめ、プラスチックの包装や堆肥にできないものを供えないように指示するなど、環境に負担をかけない細やかな心遣いが感じられますね。さらに、Twitterでは公園内で自発的に包装紙を取り除き、花をきれいに並べなおす市民の姿も投稿されていました。ネット上では、こうした取り組みに多くの称賛の声が上がっています。・どうするのかと思っていました。隅々まで行き届いていて、すごくいい案だと思います。・ただ捨てるのでなく、植物を豊かにする肥料に還元。これを当たり前にできるところが、素敵すぎる。・素晴らしい。女王もきっとそうしてほしいと思っただろうな。環境にも配慮することで、人々の想いを無駄にせず次の世代につなげることができるのでしょう。イギリス国民の哀悼の姿勢から、学ぶべきものがありますね。[文・構成/grape編集部]
2022年09月21日日本時間2022年9月19日、イギリスのロンドンにある、ウェストミンスター寺院でエリザベス女王の国葬が執り行われました。国葬には世界各国から王族などの要人、およそ2千人が出席し、日本からは天皇皇后両陛下が参列しています。バグパイプ奏者の演奏に、感動の声英国王室のTwitterアカウントは、国葬の様子などを投稿。その中で、こちらの動画に多くの反響が寄せられています。As The Queen's Committal Service comes to a close, Her Majesty's Piper plays a lament. pic.twitter.com/4DVIUuCoPO — The Royal Family (@RoyalFamily) September 19, 2022 葬儀が終わりに近付くと、女王陛下のバグパイプ奏者が哀悼を奏でます。@RoyalFamilyーより引用(和訳)動画では、1人の男性が民族楽器『バグパイプ』を奏でながら、その場を立ち去る姿が映し出されていました。実はこの男性は、女王専属のバグパイプ奏者とのこと。伝統文化を大切にしてきた女王は、毎朝寝室の窓の下で奏でられる15分間のバグパイプの音色を合図に起床をしていたそうです。女王の目覚ましとして演奏をしてきた奏者が、永遠の眠りについた主人を哀悼し静かに去っていく様子が、なんとも感動的ですね。国葬の終盤、バグパイプによる哀悼曲『Sleep Dearie Sleep』が奏でられ、続いて国歌『God Save the Queen』が斉唱されました。男性によるバグパイプの演奏は多くの人の感動を誘い、ネット上でもたくさんのコメントが寄せられていました。・本当に素晴らしかった。段々と遠ざかっていく後ろ姿と音色に、涙が出ました。・人生で最も心に残る場面でした。・ライブ放送で観たけど、荘厳で鳥肌が立った。女王の棺は葬儀後、ロンドン郊外のウィンザー城に運ばれ、城内の礼拝堂に埋葬されるとのこと。バグパイプの美しい音色は、天国にいるエリザベス女王にもきっと届いていることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年09月20日