サンプルを主宰する劇作家・演出家の松井周と、2016年に『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した村田沙耶香による異色のプロジェクト「inseparable」。同じ設定で松井が演劇を、村田が小説を紡ぐ同プロジェクトがいよいよ11月29日(金)にそのベールを脱ぐ。対談企画での初対面から、互いに強い理解と共感を感じたという松井と村田。自分以外の人間が作った設定で小説を書くことが最も苦手だと語る村田が、松井とならそれができると、思い切った一歩を踏み出したことは実に興味深い。松井も、まるでドッペルゲンガーのように発想を共有できる村田との出会いを稀有に感じていて、2017年に神津島で、翌年に台湾の緑島で、合宿をして本作のアイデアを磨いてきた。『変半身(かわりみ)』と題された物語の舞台は、近未来のとある離島。その島で発掘される「レアゲノム」という化石由来のDNAが、ヒトや動物の遺伝子組換えに必要なものとして注目を集めている。その島の奇祭で男は弟を失ったが、ある日、弟はよみがえり、次第に島の住民を狂わせていく……。とかく「あるある」が支持を集める現代。見覚えのあるもの、共感ができるものだけを受け入れて、そうでないものは排除する、世界をたった2色で塗り分けるような価値観が蔓延する中、彼らが紡ごうとしているのは、松井によると「『すきま』の部分」だ。「もともと人間はウソとホントの間に生きていて、信用ならないもの」という認識のもとに、「ウソとホントの間に生きているから、自分勝手だったり、流されたり、錯覚したり、下心があったりする」人間たちの有り様を、フィクション味たっぷりに描き出す。松井の作・演出による舞台は、11月29日(金)から12月11日(水)まで東京芸術劇場 シアターイースト、12月14日(土)・15日(日)に三重県文化会館 小ホール、12月18日(水)・19日(木)にロームシアター京都 ノースホール、12月21日(土)・22日(日)兵庫・神戸文化ホール 中ホール舞台上にて上演。村田による小説版は、東京公演初日の11月29日に筑摩書房より刊行される。演劇と小説の両方を味わって、虚実ないまぜの世界を泳ぎたい。文:小川志津子
2019年11月28日村田沙耶香さんの新作『生命式』は、2009年~’18年の間に発表した短編を選りすぐった作品集。「読み返してみて、昔からこんなことを考えていたなとか、今に繋がる内容だなと思うものも多いですね」いちばん古い作品「街を食べる」は、東京に住む主人公が、街で摘んだ雑草を食べようとする話。「私が千葉に住んでいた頃は、家族が近所で山菜を摘んできて調理していました。でも東京に来てからは、道端の草を食べるのには抵抗がある。その生理的な嫌悪感はなんだろう、と思ったのがきっかけです」村田さんはいつも、自分の中の固定観念や常識を疑っている。「自分の中にある常識を破壊するために、小説で実験をしているところがあります。短編は思い切った実験ができるのがいいですね」人に対する嫌悪感のない女性が主人公の「パズル」、自分よりも年配の人を書きたかったという「夏の夜の口付け」「二人家族」、女の子の部屋のカーテンの視点で綴られる「かぜのこいびと」…。おとぎ話のような「大きな星の時間」は、NHK Eテレの番組『おやすみ王子』で吉沢亮さんが朗読した一編。「依頼があった時に、吉沢さんが王子様の格好をして読むと勘違いしておとぎ話風のものを書きましたが、実際は彼氏が彼女に朗読するという設定でした(笑)。寝る前に読むお話なのでグロテスクな描写は避けたのですが、薄気味悪い話になってしまいましたね(笑)」表題作「生命式」は2013年発表。亡くなった人の肉体を調理してみんなで食すという儀式が描かれる。「こんな変なことを書いたら怒られるかなと思い、おそるおそる締め切りより半月ほど早く提出したら、担当編集者さんがノリノリで、参考にと料理の本を送ってくれました(笑)。他にも受け入れてくれている人が多くて、小説ってなんでもできるんだなってしみじみ感じて、転機になりました。ここから『殺人出産』や『消滅世界』に繋がっていきました」死んだ人間の毛髪や骨を服やインテリアに使用することが当たり前となった社会が舞台の「素敵な素材」、文化や環境による食生活の断絶をブラックなオチで語る「素晴らしい食卓」。読者がぐっと身近に感じるのは「孵化」なのでは。幼い頃から、所属するコミュニティによって異なる人格を演じてきた女性の物語だ。「私も子どもの頃は今より内向的で、でもバイト先では“しっかり者”、友達からは“ほんとにアホ”と言われたりしてきました。そうすると、みんなと繋がるFacebookで、どの人格の文体で書いたらいいのか分からなくて。他の人はどうしているのかな、という妄想があってできた短編です」グロテスクなものからふんわりした作品、ユーモラスなものまで、著者のエッセンスが詰まった一冊。「作家の多面性の部分と、何かゆるぎない部分があるんだなということと、両方感じてもらえるといいなと思っています」むらた・さやか作家。1979年生まれ。2003年『授乳』で群像新人文学賞優秀賞受賞。’13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、’16年『コンビニ人間』で芥川賞受賞。『生命式』人が亡くなると行われる奇妙な儀式を描く表題作のほか、世の中のタブーを覆す世界を提示し、固定観念を揺るがす12編を収録。河出書房新社1650円※『anan』2019年10月30日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年10月23日結婚を発表した落語家の春風亭昇太(59)が30日、東京・汐留の日本テレビで取材に応じた。この日に一部生放送された『笑点』で結婚を発表し、その直後の『真相報道バンキシャ!』の生出演を終えて報道陣の取材に応じた昇太。相手は20歳年下の一般女性で、専門学校に勤務しているという。年の差については、「僕の周りには(32歳年下の女性と結婚した)ラサール石井というのがいるので何てことない」と余裕の表情。束縛してこないところが気に入っているようで、「時々バカなのかなって思う」というほど、笑顔が絶えないそうだ。結婚の決め手は「そろそろ第一発見者みたいな人が必要」と、還暦を目前にして倒れても見つけてくれる人を欲したとのこと。相手が自身の好きなところを聞くと、「だぶん全部だと思います。収入も含めて」と胸を張った。相手のことは「君」と呼び、向こうからは「昇太さん」と呼ばれているそう。共通の趣味は「料理作るのが好きなので、食材の話ですかね」。婚姻届の提出はこれからで、まだ同居もしていないという。『笑点』メンバーは、まだ相手に会っていないそうだが、結婚を報告すると「みんなものすごい薄ら笑いを浮かべながら驚いてた」というリアクション。メンバーに理想の夫婦像は「ないですね」と即答した。最後に、「昇太の結婚」でなぞかけをリクエストされると、「焼き肉でいろんなお肉が出てきた時」と解いた。その心は「もつかな?」と自虐して報道陣をわかせながら、カメラに向かって「これからも自由に生きるんで、ほどよくよろしく」とメッセージを送っていた。
2019年06月30日津田大介×椿昇がARTISTS’ FAIR KYOTOを語る!6月28日「京都アートラウンジ」開催歴史ある京都を舞台に、アーティストが主導する新しいスタイルのアートフェア「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020(アーティスツフェア キョウト)」の開催が決定しました!( 会期:2020年2月29日(土)、3月1日(日))開催に先駆けて、「あいちトリエンナーレ2019」の芸術監督・津田大介さんと椿昇さんのトークイベントが開催されます。今年、行けなかった人はもちろん、来年行こうか検討している人にもおすすめ。お二人の繰り出すトークが楽しみ。実は、告知と共にすでに満席となってしまったのですが、当日はインスタで生配信も行うので、ぜひ気軽にチェックしてみてくださいね!ちなみに今年開催された「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019」についての詳しい紹介はこちら↓ FAIR KYOTO 2019 開催の様子Photo:前端紗季ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020に先駆けて、トークイベント「津田大介×椿昇でARTISTS’ FAIR KYOTOを語る!京都アートラウンジ」を2019年6月28日(金)に開催。ゲストに「あいちトリエンナーレ2019」の芸術監督・津田大介氏を招聘し、2018年から2度に亘って開催された「ARTISTS’ FAIR KYOTO 」が、アーティストと鑑賞者にもたらした変化と今後に期待されるムーブメントについて、本イベントのディレクター椿昇氏とともに、多面的な視点で掘り下げます。人気のため満席となりましたが、当日は、同時刻にインスタ生配信動画を公開。Instagramアカウント「ARTISTS’ FAIR KYOTO」からお楽しみいただけます。「津田大介× 椿昇でARTISTS’ FAIR KYOTO を語る!京都アートラウンジ」■ 日時:2019年6月28日(金) 18:30-20:30■ 会場:BnA Alter Museum 2F Cafe / Lounge■ プログラム:18:30-19:45-ディレクターズトーク「 ARTISTS’ FAIR KYOTOディレクター」椿昇、「あいちトリエンナーレ2019」芸術監督・津田大介 / 司会:松倉早星(Nue inc 代表取締役)■ 主催:京都府、ARTISTS’ FAIR KYOTO実行委員会詳しくはこちらのWEBから
2019年06月22日累計発行部数300万部突破、押見修造の人気コミック『惡の華』の実写映画化が決定した。監督は、原作者からの逆指名により井口昇が務めることに。併せて、井口監督からのコメントも到着している。■ストーリー高校生の春日高男は、同じクラスの人気者・常磐文が本屋で詩集「惡の華」を読んでいるのを目撃する。かつて「惡の華」に憧れを抱く内向的な文学少年だった春日は、中学時代の過去を思い出していた…。山々に囲まれた地で閉塞感のある日々に息苦しさを感じていた中学2年のある日、春日は教室でクラスのマドンナ佐伯奈々子の体操着を見つける。誰もいない放課後、胸が高揚しているそのとき、春日は人の気配を感じて咄嗟に体操着を掴み逃げ出してしまう。後日、その一部始終をクラスの変わり者、仲村佐和に見られてしまっていたことが発覚。「秘密をばらさない代わりに私と契約しよう」。こうして仲村と春日の奇妙な共犯関係がはじまった。仲村の命令が日々エスカレートしていくと同時に、春日は「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じていく。ところがある日、町の夏祭りで起きた事件がふたりの関係を決定的に変えてしまう…。■原作者から逆指名!?監督は海外からの人気も高い井口昇監督!原作は別冊少年マガジンに2009年から5年間に渡って連載され、「このマンガがすごい!2011」オトコ編の10位にランクイン、「マンガ大賞2012」にもノミネートされた「惡の華」だ。絶望をテーマに主人公の鬱屈とした青春と行き場のない衝動を描き、その過激なストーリー展開は読者に強烈なインパクトを与え、ティーン世代のバイブルと化した。コミック連載中の2013年にはテレビアニメ化、2016年には舞台化を果たし、数多くの映画化のオファーを受けた。監督は、原作者からの逆指名でメガホンを取ることになった井口昇監督。井口監督は、2007年公開の『片腕マシンガール』が海外および国内でカルト的な人気を博し、数々の国際映画祭に出品している。新作を発表する度に海外から招待が殺到する程、世界中で熱狂的ファンを生み出しており、北野武、三池崇史に並ぶ人気と知名度を誇る。■井口監督からのコメントも到着!井口監督は、「惡の華」を初めて読んだ際、初めの数ページで「これは絶対に映画にしたい。そのために映画監督になったのではないか」と、全身に電流を浴びたような衝撃と直感を感じたという。「毒のある過激さだけではない普遍性と、孤独を感じる少年少女への共感が、『惡の華』に人々を惹きつける理由だと思います。今を生きる観客が求める題材とリンクしてきた『惡の華』こそ、今映画にするべき作品だ」と語り、映画化への意気込みを語った。さらに、脚本を担当する岡田麿里も「自意識の暴走と、どうしようもない焦燥と、それらが引き起こす羞恥と、土地がもたらす閉塞感と…。『惡の華』が持ついくつかのテーマは、誰しもの思春期と重なる部分があると思います。皆さんの中の少年少女が疼くような、そんな作品になるといいなと思います」とコメントを残している。また、原作者でもある押見修造は、井口監督に「惡の華」を撮ってもらうことが長年の夢だったと語り、物語を作る際の手本にしていたと胸の内を語っている。「惡の華」を描く上でも多大な影響を受けたといい、「岡田麿里さんの脚本が絡み合うことで想像以上のものが出来ると思っています。本当の、切実な、胸に突き刺さる『変態』を観れることを心待ちにしています」と映画への期待を言葉にした。なお、映画の公開時期やキャストは後日発表されるとのこと。引き続き続報に注目したい。『惡の華』は、2019年公開予定。(text:cinemacafe.net)
2018年11月08日『コンビニ人間』で芥川賞を受賞して話題となった村田沙耶香さんが待望の新作を上梓。『地球星人』は、家族から疎まれ、自分は宇宙人から使命を課せられた魔法少女だと信じる少女・奈月(なつき)が主人公。毎夏、祖父の長野の家に親戚が集まる際に会ういとこの由宇(ゆう)と「生き延びよう」と約束をするが…。「幼い頃、毎年長野の祖父母の家に親戚が集まっていたんです。いとこたちと庭のテントで寝たり、川で遊んだり…。あの家について書きたいなというのが始まりでした」由宇も家庭では不遇な目にあっており、自分を宇宙人だと信じている。「子どもの頃の恋って、孤独であればあるほどのめりこむ気がしていて。妄想の部分がすごく膨らむんだと思います」ある事件により二人は引き離され、成長した奈月は社会に馴染めないまま。だが、周囲を安心させるために、ネットで自分と似た男性を見つけ偽装結婚を企む。「ちゃんと就職して、ちゃんと結婚して、ちゃんと家庭を作れという、“ちゃんと”の圧力ってしんどい。そこをうまくできている人になりたいと思っていましたが、そういう人たちのほうが変わっているようにも思えて。その不思議さを宇宙人の目で見たらどうなんだろう、という気持ちがありました」地球の他の人々、つまり“地球星人”とうまく折り合えない彼らの行動は暴走していく。その行動はぎょっとする域にまで達するのだが、「社会の価値観に染まれないことを突き詰めたらどうなるか自分でも知りたくて書いていますね。突き破った先に居場所みたいなものがあるような気が、ずっとしているんです」他にも書きたかったテーマがある。幼い子の性的被害だ。「たとえば、私も変な人に抱きつかれたことがあるんです。でも“悪気はなかったんだ”と自分に言い聞かせることで自分の心を守り、声をあげようとしなかった。そういう時に声をあげることで、何かが変わったかもしれないのに。今もひどいニュースがたくさんありますが、世界を悪いまま次の世代に手渡さないように、自分も書かなければ、という気持ちがありました」こちらもまた、突き抜けた展開が待っているのである。むらた・さやか作家。2003年「授乳」で群像新人文学賞優秀賞を受賞しデビュー。’13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、’16年『コンビニ人間』で芥川賞を受賞。『地球星人』家族の中で疎外感を抱く奈月は、自分が魔法少女だと信じている。毎年祖父の家で会ういとこの由宇にだけは心を許してきたのだが…。新潮社1600円※『anan』2018年10月17日号より。写真・土佐麻理子(村田さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2018年10月10日土祭2015益子手仕事村 月の満ち欠けとともに“土”に感謝し、新たな暮らしのあり方を見出す 益子といえば陶器市が広く認知されていますが、それに次ぐビッグイベントと言えるのが「土祭(ひじさい)」です。益子の土、風土、先人の知恵に感謝する新しいお祭りとして、2009年に初開催されました。 総合プロデュースを務めた故・馬場浩史氏(starnet主宰)によって、「窯業と農業の町として、足元の土を“命を循環させるすべての原点”として捉え直し、感謝をし、そこから新しい暮らしのあり方を見出していこう」という主題のもと、3年おきに催されています。 そして「文化の力で地域を元気にする」という考えに基づき、町内各所に現代アートの展示や町民の企画を展開し、地域の歴史や文化、様々な資源を掘り起こし、「益子ならではの文化」を問い続けてきました。 土祭2015そば畑 風土に根ざした新しい祭を行うにあたり、馬場浩史さんと旧知の文筆家・武田好史さんとの発案で、古代の土や泥の呼び方のひとつ「ヒジ・ヒヂ」を用いて「土祭/ヒジサイ」という名が誕生。会期は新しい始まりの象徴である「新月」から、すべてが静かに満ちる「満月」までとしています。月の満ち欠けをもとに、祭事や農業を行い暮らしを営んだ時代の、人々の知恵と暮らしの豊かさにもう一度思いをはせるために。 2015土祭益子手仕事村2015土祭益子手仕事村土祭2015益子手仕事村で開催された藍染ワークショップ土祭2015作家名:douglas black/タイトル:「Under one sky 」/会場:道祖土Planet home土祭2015作家名:古川潤/タイトル:「水ヲ分ケルウツワ」/会場:綱神社とその周辺土祭2015夕焼けバー 益子の3地区に渡って展開される、大充実のプログラム いよいよ第4回目となる「土祭2018」が、9月15日(土)~30日(日)および10月7日(日)に開催されます。 今回は総合プロデューサーを置かず、実行委員会とは別に、町内を田野・益子・七井の3地区に分けて委員会を組織。地区の特徴を企画にどのように活かせるのかを協議したといいます。 3地区の委員会で企画した「地域プロジェクト」や、町内各所に展示される現代アート、今回初の企画となる「食プロジェクト」と「オカリナプロジェクト」、その他たくさんの企画が展開されます。 夕暮れからのやさしい橙色の明かりの中で、ライブパフォーマンス等を楽しみながら美味しいものを堪能できる「夕焼けバー」は、雰囲気も抜群で個人的に特におすすめ。 土祭2015夕焼けバーでの映像上映前・土祭2017益子地区夕焼けバー土祭2015作家名:村田昇/タイトル「素/しろ舞踏する成井恒雄の体温」/会場:starnet zone土祭2015作家名:高山英樹/タイトル:「益子の暮らしが見える小屋」/会場:新町エリア土祭2015「月待ち演奏会」での「ジェベナッツ」のパフォーマンス土祭2015「ヒジノワ」にて開催された「まちなか映画館太平座」 作品の展示やデモンストレーション、ワークショップの開催、そして飲食店の出店など、とにかく見どころ、楽しみが満載の大イベント。陶器市のような大賑わいの雰囲気とはまた少し異なり、各々のペースで各所を回りながら、モノ・コトに触れながら、土とともにあり続ける益子の魅力にどっぷり浸ってみてください。 ★プログラム詳細は公式サイト「土祭2018」にてチェック!! ガイドブックに関してアート作品展示を見るにはガイドブックの提示が必要となります。価格:¥1,000(税込)販売:益子駅、道の駅ましこ、旧小宅小学校、城内坂交差点※通信販売も可。郵送代、振込手数料はお客様ご負担となります。通信販売にてお買い求めの際は下記問い合わせ先までご連絡を。 【お問い合わせ先】土祭実行委員会 事務局TEL:0285-72-8873 (※受付時間:平日8:30-17:15)FAX:0285-70-1180Mail:info@hijisai.jp text : Yu Konisho
2018年08月30日落語家の春風亭昇太が、4日に放送されたラジオ番組『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送/月~金曜 11:30~)に出演し、慢性閉塞性肺疾患のため2日に亡くなった落語家の桂歌丸さん(享年81)について語った。春風亭昇太番組冒頭、「もう大変ですよ、取材等々が」と歌丸さんの訃報に触れた昇太。続けて、3日に都内にて三遊亭小遊三、桂米助、桂歌春とともに行った会見についても言及した。昇太は会見を振り返り、「落語家っていうのは、並ぶとどうしてもにやつくんだよね。悲しんでばかりいるのが嫌なんだよ、落語家って」と語り、「最後の写真撮影でも、自然とみんな笑ってるわけですよ。それで、カメラマンの人が『もうちょっと暗い顔してもらいますか』って(笑)」との裏話を明かしていた。また共演者の乾貴美子が、「テレビで追悼のニュースのはずなのに、『笑点』で歌丸師匠の遺影を持った大喜利の映像が流れると、笑っていいんだか、悲しむべきなのかよく分からなくなって」と苦笑いで話すと、昇太は「そういうお題を散々やったからね。笑ってもらった方が落語家さんとしてはうれしいので、笑うのが供養だと思って、皆さん受け止めていただければ(笑)」と呼び掛けていた。
2018年07月04日NHK Eテレの番組『プチプチ・アニメ』で現在放送中の人形アニメ『森のレシオ』や、Mr.Childrenのミュージック・ビデオ『HERO』。こちらのパペット・アニメ―ションを一度目にしたことがある方は多いのではないだろうか。この2つの作品を手掛けたのは映像作家、村田朋泰さん。今回、彼の作品を集めた特集上映が開催されます。CGを使わず、アナログにこだわった温かみのある彼のパペット・アニメは世界から高い評価を受け、大人から子どもまでを魅了します。その作品に込めた想いを本人にききしました。■説明をしつくさないことで、親子の対話が生まれる村田さんの作品は、たとえば大人だったら幼少期の記憶の扉をノックされるようで、ふと子ども時代の体験やあのとき抱いた感情がよみがえってきます。一方、子どもだったら、別世界に連れて行ってくれる、想像の世界を広げていくおもしろさがあります。その要因のひとつが、セリフを一切つけないことではないでしょうか。――なぜ、セリフを一切つけないスタイルをとろうと思ったのでしょうか?子どものときから映画が好きで、その影響が大きいかもしれません。僕が子どものころ、1980~1990年代の映画は、いまのように懇切丁寧な説明がないというか。セリフにしても極力省いて、基本的には“画”で見せる作品がけっこうありました。“このことはこういうことなのかな”とか、“なんかわからないけど、すごく印象に残る”といったような解釈が自由で感覚に訴えかけてくる作品が僕自身好きで。そういうある意味、受け手に委ねるというか、受け手の感受性を信じている作品に心ひかれたんです。説明できたり、へんに理解できた気になったりする作品よりも、正直よくわからない、でもなんか心に訴えかけてくるものを作りたいと思いました。だから創作活動をはじめたとき、言葉に頼るのではなく“画”でみせていくことに力点を置くようになっていました。――言葉は大切ですし重要。でも、映像においては、束縛のひとつとなってしまうのかもしれません。村田さんの作品は、そこから解き放たれているのかもしれませんね。もちろん僕自身がこのシーンには「こういう意味を込めているんだ」とか、「こういった気持ちが伝わればいいな」とか考えているところはあります。でも、それがすべてじゃない。解釈って人それぞれでいいし、正解なんてない。余白を与えることで想像をめぐらすことができる。セリフを使わないのは、その余白作りのひとつでもあります。――いまのドラマや映画は、ともすると状況から感情まで言葉で説明していたりする。村田さんの作品は、もっと子どもの感性や解釈を信じて大人が大切にしてほしいというメッセージを含んでいるような気さえしてきます。説明し尽くしてしまうと、お互いわかっているわけですから、話さなくても良くなってしまって、対話が生まれない気がするんです。それはそれで同じ思いを共有したことになるのかもしれないですけれど、僕の作品を親子でみてくれたら、親子で対話する時間ができてくれたらと思っています。そういう作品でありたい。“あのシーンはどんなことを感じた?”とか、“あの子はあのとき、どんなこと考えてたんだろう?”とか、解釈を相手に委ねることで、会話が生まれる気がする。わからないならばわからないなりに考えて、そのことについて対話する方が豊かな時間になるような気がするんですよね。■子どもに「自由に考えていいんだよ」と感じてほしい今回の特集は、すごく子どもの想いを大切にした作品が多く見受けられます。――創作の上で、子どもに向けて考えていることがあるのでしょうか?先ほどの話につながるんですけど、小さな子どもがパパやママと会話ができる余白を残しておくことは大事にしています。たとえば、学校の美術の授業で、運動会がお題目だったとします。すると、玉入れやリレーの様子とわかる絵を描いた人が正解でいい点数がとれる。でも、ほんとうは生徒一人一人で運動会の見え方も違うはず。へんな話、そのときの気分を色で表した抽象的な絵があったりしてもいい。そういうことを考える子どもの自由な発想を肯定してあげたい気持ちが自分にはどこかあって。一定のルールではない、“自由に考えていいんだよ”と感じてもらえる作品にしたいなと常に思っています。目に見えることがすべてじゃない。この世の中には目に見えない世界もあって、思わずいろいろと空想する子どものイマジネーションを刺激するような作品になればなと思っています。■自分の気持ちが置き去りになる「速さ」と自分を見失わない時間――大人に向けて意識していることはあるのでしょうか?その記憶にコミットするというか。さきほど、おっしゃっていただきましたけど、記憶の扉をノックするというか、たとえば忘れかけていた感情とかあのころの体験が思い出されるものになればと。今回上映される中では、娘を亡くしたピアニストがちょっとした夢へ誘われる『朱の路』、大人になっても忘れられない思い出を見つめた『白の路』という<路>シリーズがそういったノスタルジーが顕著に出ていると思います。――たとえば下町の理容店を舞台にした『家族デッキ』など、ノスタルジックな世界の作品が多いのはその理由が大きいのでしょうか?僕は1974年生まれなんですけど、とにかく子どもの数が多い世代でした。受験にしろ、就職にしろすべてが競争で。全部を勝ち抜かないといけなかった。いま思い起こしても喧噪のなかにいて、せわしない感覚がある。でも、僕は谷根千と呼ばれるエリアが地元なんです。そこは戦時中、空襲にあわなかったので、そのままの古き良き昭和の風情がいまだに残っている。時間がとまったような雰囲気があって。少年時代、子どもながらにその町に流れるゆったりした時間が心地よかった。受験戦争など周りに一生懸命ついていかなければと焦る自分がいる一方で、その下町のゆったりとした時間と空間があったおかげで自分を見失わずにすんだところがある。その原体験が作品には少なからず反映されている気がします。――たしかに、作品はどれもゆったりとした時間が流れています。どういったことを大切にされたのでしょうか?いまどきの作品は、物語もバンバン進んでいくし、ワンシーンにつめこまれている情報量もすごい。たぶんひと昔前と比べたら、スピードも情報量もそうとうアップしているはず。でも、それに人もついていけるようになっている。ゲームとかやっているとすぐなれますよね。それを否定する気はないんですけど、僕自身はもっとゆったりした時間に身を置くときがあってもいいのではないかなと。僕のなかで「速い」という感覚は、自分の気持ちが置き去りになって、流れにのらないといけないというときに感じるもののように思うんです。そこで大切なことを取りこぼしたり、見落としたりすることがあるんじゃないかなと。用意されたものを敏速にこなすのではなくて、一度立ち止まってじっくり考えて、そこになにかを見つけたり、得難い体験したりすることが大切なんじゃないかなと思うんです。だから自分の作品は、ゆったりとした時間が流れるようにしているところはあって。知らず知らずのうちに見過ごしていることや抜け落ちてしまうことをくみ取りたい。たとえば、お母さんが子どもに絵本を読み聞かせるするときのような1ページ1ページをめくっていく流れを意識しています。■コミュニケーションが苦手な僕がみつけた「居場所」村田さんの作品は、ゆったりとした時間が流れているからこそ、観客としても映像の隅々まで目が届いて、いろいろと思いを巡らせることができるのではないだろうか。そしてこのゆったりした時間というのは、心地よい時間。それは心地よい場所にもつながっているのかも。――村田さんの作品は、自分にとっての「心地のいい場所=居場所」について触れているのも共通テーマなのでしょうか?僕は子どものころ、みんなと一緒に遊んだり、騒いだりするのが得意じゃなくて。家でひとりでなにかやっていることが好きでした。大学でアニメーションをはじめたときも、研究室のはじっこを貸してもらって、ひとりでちまちまと(笑)撮影していました。でも、ひとりでいるのが不思議と苦ではない。安息の地でした。いまも基本ひとりというか。もちろんスタッフにいろいろ手伝ってもらうんですけど、僕のスタジオとスタッフのスタジオは別に用意していて、ほどよい距離をとっています。昔から自分の世界でいろいろとモノづくりするのが性に合っているんです。ある意味、コミュニケーションが苦手なことが許される、この仕事が見つけられてほんとうに良かったといまでも思っています。見つけられなかったらどうなっていたことかと(笑)。でも、人それぞれ、だれにでも居場所って必ずあるはず。内向的な僕も見つけられましたから(笑)。そういう僕の意識がどこか作品に反映されているところはあると思います。■自分自身が身を置く場所と別世界がとなりにある感覚もうひとつ村田さんの作品の大きな特徴は、「コマ撮り」。たとえば森の中だったら木から草、土まで手作り。もちろん登場する人形もひとつひとつ手作りのパペット・アニメーションであることです。――CG全盛となったいまとなっては、珍しい手法ですね。子どものころから漫画が好きで漫画家に憧れていた時期がありました。また、映画も好きで、映画制作に憧れてもいたんですけど、映画って大所帯じゃないですか。ですからコミュニケーション能力の低い自分としては厳しい(笑)。ちょうど大学のころ、マッキントッシュが出てきて、個人での映像制作がしやすい環境が整ってきた。それでパペット・アニメーションなら、人形やミニチュアを自分で作って、たとえば風が吹いているというように自分の思うがまま描くことができるなと。2Dのアニメと映画のちょうど中間ぐらいにあるようで、自分に向いていると思いました。――人形にしても小物ひとつもすべて手作りであることに驚かされます。すべてが手作りであるからか、なにかぬくもりがあって愛しい。この情感はCGでは出せないかもしれませんね。撮影のとき、人形も舞台となるセットも僕のすぐとなりにあるわけです。いわば作品の世界の空気を僕も一緒に共有している。いってしまえばその世界に自分自身も身を置いている。そのような感覚が映像に定着して、みてくださる方も別世界ではあるんですけど、その世界がとなりにあるような感じに受け止めてもらえたらなと思っています。■東日本大震災をきっかけに何を伝えるべきなのか心に深く刻まれたのは<生と死にまつわる記憶の旅>シリーズ。このシリーズは東日本大震災と福島原発事故を機に制作がスタートされました。シリーズ5作を予定していて、今回の特集では『木ノ花ノ咲クヤ森』『天地』『松が枝を結び』の3編が上映されます。――どうして東日本大震災について描こうと思ったのでしょうか?東日本大震災と福島の原発事故は、ひとりの人間としてここに生きていることの意味を考えました。また、ひとりの作り手としてこれからなにを伝えていくべきなのか、あらためて考えるきっかけにもなりました。そのなかで、「祈り、信仰、記録」をコンセプトに、この日本で繰り返している時代や時間を広い視点から描けないかと。いまは日本人のアイデンティティを掘り下げるとともに、これから生きていく上で語り継ぐべきもの、忘れてはいけないことを描き、それが語り継がれるものとして残ってくれるものになればと思っています。――とくに震災で生き別れた姉妹の心を見つめた『松が枝を結び』は胸にグッとくるものがありました。じつは僕も双子で、そこが物語の出発点になっています。対のものがときに重なりあい、ときにぶつかりあう。そうした等しい力がきっこうしたときに生まれるパワーや熱みたいなものをとおして、姉妹の結びつきや伝心するものを描ければと思いました。――最後にメッセージをお願いいたします。自由に楽しんでもらえれば、それだけです。作り手としてひとつだけ触れさせていただくと、自然現象をアナログの手法でどこまで精巧に表現できるかは追求しているところなので、ちょっとだけ気に留めおいてもらえるとうれしいです。『村田朋泰特集 夢の記憶装置』3月17日(土)よりシアターイメージフォーラムほか全国順次公開CGを一切用いらず、アナログにとことんこだわる映像作家、村田朋泰の珠玉のパペット・アニメーションを7作品一挙上映。震災で引き裂かれた双子の姉妹を主人公にした最新作『松が枝を結び』から、NHKプチプチ・アニメでおなじみの『森のレシオ』、下町のタカタ理容店に住む七福神の“髪様”がちょっとした騒動を起こす『家族デッキ』など、これまでの創作から厳選された作品が並ぶ。大人は子ども時代の記憶を呼び起こされ、子どもは夢のワンダーランドへと誘われるパペット・アニメーションの数々。大人も子どもも想像を膨らます時間になるはずです。
2018年03月11日プロサッカー選手の三浦知良、中村憲剛、内田篤人、槙野智章、プロ野球選手の西川遥輝、山崎康晃、ボクシングチャンピオンの村田諒太が侍に扮するスポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」のテレビCMシリーズ「#時代を変えろ」が、19日より順次全国で放送される。同シリーズの時代設定は約150年前。出演者は時代の風潮を描写した志士や商人、ペリー提督などに扮して登場し、新時代の幕開けを象徴する黒船来航を現代風に描いたような、時代を切り拓くストーリーとなっている。アスリート7人に加え、お笑いトリオのロバート、サッカー解説者のセルジオ越後氏も出演する。全3編で展開され、「Episode 1:黒船」編、「Episode 2:会談」編は、J1、J2、J3リーグの2018年シーズン開幕直前の19日より全国で放送開始。続くEpisode 3は、3月に公開される。撮影では、コンセプトである明治維新を表現するために、スタジオに天守閣と大広間を作成。セットの中には、サッカーボールや野球のミット、ボクシンググローブ、ダーツの的、乗馬のおもちゃといった「DAZN」で放映されるスポーツコンテンツをほのめかす装飾が散りばめられている。アスリートたちは侍姿に扮し、日本刀を使った動きに挑戦。最初は「殺陣」の動きに戸惑う姿を見せていたが、さすがはアスリート。殺陣師の講義をしっかり聞いてすぐに動きを習得していたという。CM撮影について、槙野は「最初はちょっと恥ずかしさもあったんですが、徐々に場の空気に呑まれて、まったく違う槙野の顔を見せてしまいました」とコメント。村田は「僕の中で小学校の時から観ている三浦知良さんとご一緒させていただいたことが光栄でした。嬉しいですし、みんなと日本のスポーツ界を盛り上げていけたらと思います」と三浦との共演を喜んだ。「Episode 1:黒船」編と「Episode 2:会談」編のストーリーと動画は以下の通り。■「Episode 1:黒船」編(15秒、30秒)城内で怪しげな商談をしている将軍のロバート秋山竜次と商人のロバート山本博。城外から拡声器の音がし、家臣のロバート馬場裕之が望遠鏡を覗くと、艦長のセルジオ越後率いる「DAZN」黒船が。すると突然、志士の三浦知良、槙野智章、内田篤人が続々と集まり、戸惑う将軍たち。■「Episode 2:会談」編(15秒、30秒)城内大広間で艦長と将軍が会談。艦長のセルジオ越後がスマホ片手に「DAZN」について話す。怒りだす将軍のロバート秋山、それに反論する志士たち。戸を開けると光が射し込み、朝日の光の強さに目をつぶす将軍。
2018年02月15日メガネブランドZoff(ゾフ)から、人気モデル村田倫子・柴田紗希・瀬戸あゆみ・中田クルミの4人とコラボレーションしたZoff UVクリアサングラス「ネオモダンガール(NEO MODERN GIRL)」が登場。2018年1月12日(金)よりオンラインストアにて先行予約開始、1月19日(金)から店舗にて発売される。コラボレーションモデルのベースとなるのは「Zoff UVクリアサングラス」。クリアレンズでありながら、シミ・そばかすの原因となる「目からの紫外線」を100%カットすることができる。村田倫子村田倫子がデザインしたのは、スタイリッシュな細めのメタルフレームのメガネ。カラーはヴィンテージライクなボルドーと、クラシックなべっ甲柄の2種類を用意した。柴田紗希柴田紗希のメガネはフレームの模様、色のトーンや素材感にこだわり、ヴィンテージ感と上品さを両立。グレーブラックに寄せたカーキはマットな質感に、肌馴染みの良いベージュは光沢感のあるカラーに仕上げた。瀬戸あゆみ一見挑戦的なキャットアイを、コーディネートに取り入れやすいソフトなシェイプにまとめたのは瀬戸あゆみ。ツヤのあるサックスブルーにシャイニーゴールドを合わせたフレームや、ネイビーのべっ甲柄を取り入れた耳かけなど、華やかなディテールが光る。一方、ツヤを抑えたカーキにシルバーを合わせ、ブラウンのラメ入りべっ甲柄を取り入れたクールな印象のメガネも完成した。中田クルミヴィンテージのメガネにインスピレーションを受けたという中田クルミは、エッジの飾りやネジでレトロ感を演出。初心者でもかけやすいキャットアイを目指し、主張が強すぎないシェイプにこだわった。カラーは定番のブラックと、チャレンジングなクリアをラインナップする。なおZoff UVクリアサングラス「ネオモダンガール」は、2018年1月12日(金)21時からソーシャルライブコマース「Live Shop!」にて先行販売される。コラボレーションした村田倫子、柴田紗希、瀬戸あゆみ、中田クルミが出演し、クリアサングラスを使った春の旅コーデを生配信で紹介する。【詳細】Zoff UVクリアサングラス「ネオモダンガール」価格:7,500円+税 ※度なしUV100%カットレンズ付き※度つきはZoff店舗にて、プラス3,000円+税〜※専用のメガネ拭きがセット発売日:2018年1月19日(金)※1月12日(金)Zoffオンラインストアにて先行予約開始※1月12日(金)ライブコマースアプリLive Shop!にて先行販売
2018年01月14日ボクシングのWBA世界ミドル級王者・村田諒太が「2017年第50回内閣総理大臣杯 日本プロスポーツ大賞」の殊勲賞に選出され20日、都内で行われた受賞式典に出席。式典前に囲み取材に応じ、『第68回NHK紅白歌合戦』のゲスト審査員に選出されたことについて「ただただ恐縮」と話した。村田は殊勲賞受賞に「非常に光栄に思っています」と喜びつつ、「こういった賞をもらうのにふさわしいかどうかわかっていない。大それたことになってるなと恐縮するような気持ちの方が大きい」と打ち明けた。そして、「いい年でした。世界チャンピオンにもなれましたし、いろんなことが経験できた。また来年につなげていきたい」と今年を振り返り、漢字一文字で「いろいろ変わったので『変』」と表現。来年に向けて「防衛戦があるので防衛戦をこなしてもっと大きな舞台に進めるような年にできたら」と意気込みを語った。この日は、紅白のゲスト審査員に決定したことが発表されたが、「ただただ恐縮ですけど、国民的イベントなので楽しませていただきながら、もし何かお手伝いできることがあれば」と心境を告白。楽しみにしていることを聞かれると、「安室(奈美恵)さんの出場が決まり、どんな形で出るのかすごい気になっています」「Superflyさんが大好きなので生で聴けるのが楽しみです」とうれしそうに話した。殊勲賞は村田のほか、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスのデニス・サファテ投手、レーシングドライバーの佐藤琢磨が受賞した。
2017年12月20日山下しげのり(以下、山下)「M-1優勝おめでとう!」 村田秀亮(38・以下、村田)「ありがとうございます」 久保田かずのぶ(38・以下、久保田)「なんすか、『女性自身』の記者じゃないですか。ゴシップ探しにきたんですか!」 顔を合わすなりジャブを繰り出したのは、M-1グランプリ2017覇者で、賞金1,000万円を手にした、とろサーモン。じつは本誌記者で元芸人の山下とは旧知の仲。この3人だからこそ語られる、M-1優勝までの苦悩と爆笑エピソードを取って出し! 山下「今まで10大会で9回準決勝に進出しながら、決勝には進めませんでした。今大会で初めて決勝進出して、見事優勝」 久保田「コンビ結成して、15年目にして……。どんどん“石”を積み上げる作業はしんどい。むしろ、積み上げる“意志”のほうが大事なんですね」 山下「(心に響かない様子で)ン、ン……。わかりました」 久保田「わかりましたじゃないよ!チャンピオンなんだから」 山下「(それでもスルーして)村田さんはどんな思いでM-1に臨んだのでしょうか」 村田「千鳥のノブさんと1カ月くらい前にご飯に行って、『今年、決勝に行かれへんかったら、覚悟決めて足洗って、違う仕事しますわ』って」 久保田「オレは聞いてないんですけど。イラッとしました」 村田「それは、相方には言われへんよ」 久保田「ちなみに、何の仕事をしようとしたの。この年で」 村田「実家のある宮崎に帰って、親父のりんびょうを……」 久保田「淋病!?」 村田「かむことくらいありますやん!親父の“林業”を継ごうと思ったんです」 山下「お父さんは喜んだ?」 村田「寡黙で頑固な親父なんですよ。(優勝を報告しても)『おう、よかったな』って感じなんですけど……。後でおかんに聞いたら、『お父さん、めっちゃ喜んでて、ワントーン高い声になってた』らしいです(笑)」 久保田「じつは、ウチのおかんと、村田のおかんが一緒に、ケーブルテレビでM-1を見てたらしいんですよ」 村田「2人で大泣きやったって言ってましたわ。仕事があって、電話で話せたのは優勝の2日後くらいだったんですが、そのときもおかん泣いてましたね。電話した瞬間に」 久保田「あまり知られてないけど、ボク、お母さんっ子なんです。理想の女性は、お母さんみたいな人。宮崎でロケがあったときも、母親が髪の毛をセットしてくれました。そのおかんが、優勝して何時間かたって『早急にごめんやけど、200万円貸して』ってLINEが来て。そのあとに『ごめん、おめでとう』って」 山下「『おめでとう』のほうが、ついでじゃないですか」 久保田「だから、おかんの顔に札束を投げつけてやります」 村田「ちゃんと渡せや!」
2017年12月15日10月22日に"リベンジマッチ"に挑むボクシングの村田諒太選手が、映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』(11月3日公開)と強力タッグ! 『マイティ・ソー』のポスターにインスパイアされた村田選手のリベンジマッチポスターが制作され、さらに、リベンジマッチマッチを盛り上げる実況予告編も公開された。間近に控えた村田選手とアッサン・エイダム選手のWBA日本ミドル級タイトルマッチ。5月の王座決定戦で、4回に村田の攻撃に対してダウンを喫しながらエイダムが2-1の判定勝ち。その判定が疑問を生んだ。指示したジャッジが処分を受け、WBAのメンドサ会長も「誤審」を認め、再戦指令を出して、異例のリベンジマッチが決まった。このリベンジマッチに際して、本作で最強の敵となる死の女神・ヘラに襲われた故郷を取り戻すためにアベンジャーズで最もアツい雷神・ソーが結成した"リベンジャーズ"と、同じ"リベンジ"の志をもつ村田選手の強力タッグが実現した。村田選手は「僕自身、マーベル映画は好きで、それぞれの信条を胸に闘うヒーローの姿にはいつも胸を熱くさせられ、同時にひとりのアスリートとしてもその戦いにかける思いには共感します」とコメント。そして、最新作のソーについて「自分の大切なもの、譲れないもののために立ち上がっていく気持ちは、まさに今回リベンジマッチに挑む僕自身の思いに重なる部分がありました」と自身と重ね、「どんな窮地に追い込まれても決して諦めないソーのように、僕も今回のリベンジマッチに挑んでいきたいと思いますので、皆さんご声援のほどよろしくお願いいたします!」と意気込んでいる。(C)Marvel Studios 2017
2017年10月20日「新婚間もないとはいえ、2人は一緒に食事や観劇に行ったり、本当にラブラブですよ。だからこそ、結婚を機に仕事でも大きく飛躍しそうだった村田さんが“休業宣言”とは、ちょっと解せないんです」(プロダクション関係者) 9月26日、神田沙也加(30)と5月に結婚したばかりの俳優・村田充(40)が、ブログで無期限の芸能活動休止を宣言した。 じつは本誌は8月に村田の“主夫願望”を報道している。村田が自身の俳優業に未練がなく「沙也加のプロデューサーとして裏方に回ってもいいと考えている」と報じていたのだ。今回、まさに本誌の“予言”どおりの展開に――。 ブログでは「休養と次なる夢の準備期間」と書かれたものの、すでにネットなどでは、「ヒモ夫かよ!」と揶揄する声まで出ている村田の決断。じつのところ、どのようなビジョンがあっての休業宣言なのか。 9月下旬、主演舞台『囚人』の稽古を終えて劇場から出てきた村田を直撃した。だが、村田本人はマスクをしたまま無言。代わりに答えたのは、マネージャーだった。 「すみません、ブログに書いてあることがすべてなので」 記者が「沙也加さんの裏方に回るという話が出ていますが」と食い下がったが、見せたのは笑顔だけ。最後に「ご苦労さまです」とだけ言うと、礼儀正しい会釈を残して去っていった。 実際、村田は俳優業以外にも舞台音楽や作曲、DJなども手がけている才人。だが神田と親しい芸能関係者は「今回の“決断”は、村田さんというより、沙也加ちゃんの希望でしょう」と話す。 「彼女は誰かに“ずっとそばにいてほしい!”という女性なんです。村田さんがプロデューサーやマネージャーになってくれれば、四六時中一緒にいられるわけですからね」 “婦唱夫随”でうまく行っているようだ――。
2017年10月06日「第8回国民的美魔女コンテスト」の最終選考会が29日、都内で行われ、大阪府在住の社会福祉士・村田優美さん(41歳)がグランプリに輝いた。同コンテストは、"年齢を感じさせない外見美と知的美"を競う、真の大人の才色兼備を兼ねる女性を『美魔女』として発掘するコンテストとして2010年からスタート。今年は約1500名の応募者からWEB投票などで選ばれた18人のファイナリストが最終選考に臨み、水着審査、自己PR、ドレス審査を経て、村田さんがグランプリに選ばれた。グランプリを受賞した心境を尋ねられた村田さんは「普通の会社員ですし、普通の主婦でやってきたので全然信じられなくて…。本当に嬉しいと思います」と目を丸くし、グランプリを獲れた勝因はなにか聞かれると「心の中から美しくするということを、特にこの2ヶ月間は気を付けて、誰かのためになること、仕事柄もそうなんですけど、プライベートでもそういう風に考えていました」と自己分析した。また、同コンテストに応募したキッカケを聞かれると、20歳と9歳の娘を持つ村田さんは「20歳の娘が応募してくれまして、2次(審査)が受かったのもビックリでした」と明かし、応募すると娘から聞いた際は「『(応募)しておいて』って言いました。遊びのつもりでやったことが、この結果で…(笑)」と未だに信じられていない様子だった。さらに、美の秘訣を尋ねられると「先ほど(自己PRで)披露させていただいた(ラジャスタン)ダンスです。振付だけではなくて、私の先生は『魂から踊りなさい』といつも言われていて、気持ちから入り込んで踊ったのがよかったんじゃないかなと思います」と胸を張った。なお、グランプリの特典としてオスカープロモーションへの所属も決定したが、今後について聞かれると「私は今、福祉の仕事に携わっていますので、その仕事を大切にしていきたいんですけど、こういう美容のほうも、もちろん興味があるので、福祉とどうつながるのか今は分からないんですけど、頑張っていきたいと思います」と目を輝かせた。このほか、準グランプリに東京都在住の山崎麗子さん(49歳)、WEB賞に神奈川県在住の遠藤陽子さん(47歳)、温美魔女賞に千葉県在住の鈴木久美子さん(40歳)、輝く美魔女賞に愛知県在住の浅川加恵さん(44歳)がそれぞれ選ばれた。また、韓国美魔女グランプリのカン・ウンスさん(33歳)、同準グランプリのキム・シウンさん(34歳)も表彰された。
2017年09月30日俳優の村田充(39)と5月に結婚した神田沙也加(30)。 新婚とはいえ、7月後半からは舞台『ピーターパン』の地方公演で多忙な神田。かたや、夫の村田はというと――。 「村田さんは、マンガやアニメが原作の“2.5次元”舞台で非常に人気がある役者さんです。“ハマリ役”も多く、次の出演作が何になるか、注目されているんですよ」(舞台関係者) ならば2人の未来も安心と思いきや、結婚後、村田はこんなことを周囲に洩らしているという。 「彼はかつて広末涼子との交際が話題になりましたが、もともと“アイドル好き”なんです。沙也加さんのことも、その顔立ちの可愛さ以上に『声が大好き!』で恋に落ちたんだとか。じつは村田さん、“沙也加ファン”が高じて、惚れ込んだ愛妻のプロデューサーとして“裏方”に回ってもいいと考えているというんですよ。究極的には、沙也加さんが仕事している姿を見られれば、自分は“主夫”でも構わないと(笑)」(2人の知人) でも“お姑さん”は怖~いあの人ですが……。
2017年08月09日歌手で女優の神田沙也加(30)が26日、自身のインスタグラムを更新し、俳優の村田充(39)と結婚することを報告した。神田は「この度は私事でお騒がせしてしまい申し訳ありません」とお詫びした上で、「ご報告したかったタイミングではなく心苦しい気持ちもありますが、一部報道にありました通り、わたくし神田沙也加は村田充さんと結婚いたします」と報告。「仕事の面もより一層充実させていけるよう精進してまいります」と誓い、「暖かく見守っていただけたら幸いです」と呼びかけた。村田も自身のブログを更新し、「応援をくださる皆様に、予定と異なるご報告の形となり心苦しいですが、一部報道にあります通り、私 村田充は神田沙也加さんと結婚をいたします」と報告。「共に支え合い、充実した日々を過ごしたいと願っております」とつづり、「何卒、今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。暖かく見守っていただけたら幸いです」と締めくくった。神田はインスタグラムで、村田と父で俳優の神田正輝との笑顔の3ショットも公開した。
2017年04月26日女優の神田沙也加と俳優・村田充が結婚することを、それぞれ自身のSNSにて発表。神田さんは自身のInstagramにて、父で俳優の神田正輝と村田さんとの3ショットを公開し、「一部報道にありました通り、わたくし神田沙也加は村田充さんと結婚いたします」と報告し、村田さんはブログにて神田さんとの仲睦まじい2ショット写真を公開した。神田さんは、俳優の神田正輝と歌手の松田聖子の長女として生まれ、2003年に妻夫木聡主演『ドラゴンヘッド』のヒロイン役で本格的に女優デビュー。以降、舞台に・映画・ドラマ・声優と幅広く活躍。2014年には世界的大ヒットを記録したディズニー・アニメーション映画『アナと雪の女王』で王女・アナ役の日本語吹き替えを好演し、その演技力・歌唱力で大きな注目を浴びる。そのほか、ギタリストであるBillyとの新ユニット「TRUSTRICK」を結成しアーティスト活動も進めたが同グループは2016年に活動を休止した。一方、村田さんは2000年にドラマ「二千年の恋」でデビュー。「仮面ライダー響鬼」に童子役でレギュラー出演したほか「仮面ライダーキバ」『GO』『海猿 ウミザル』『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』魚沼宇水役などテレビ・映画に出演。また、舞台「弱虫ペダル」御堂筋翔役をはじめ、舞台「東京喰種」ウタ役や「最遊記歌劇伝-God Child-」舞台「おそ松さん」イヤミ役など、数々の2・5次元舞台に立ち、確固たる人気を誇る。2人は2016年夏の舞台「ダンガンロンパ THE STAGE 2016」で共演。そして本日4月26日、結婚する旨を互いのSNSで発表した。神田さんは「関係者各位・ファンの皆様」と題し、「この度は私事でお騒がせしてしまい申し訳ありません。ご報告したかったタイミングではなく心苦しい気持ちもありますが、一部報道にありました通り、わたくし神田沙也加は村田充さんと結婚いたします」と告白。「仕事の面もより一層充実させていけるよう精進してまいります。暖かく見守っていただけたら幸いです」と今後の活動についても言及。また村田さんも「共に支え合い、充実した日々を過ごしたいと願っております」と、コメントした。Twitterでは「みつくんと神田沙也加結婚うれしすぎる~おめでとうございます!」「神田沙也加ロス。」「まじで!?おめでとうございます」と祝福の声が上がっている。神田さんは現在、舞台「キューティ・ブロンド」が全国公演中。村田さんは舞台「東京喰種」第二弾の公演が6月に控えている。(text:cinemacafe.net)
2017年04月26日「Mr.Children」の「HERO」MVやNHK Eテレのプチプチ・アニメ「森のレシオ」などで知られる村田朋泰が手がける、児童文学の名作「陸にあがった人魚のはなし」のコマ撮りアニメーション(パイロット版)制作のため、本日2月21日(火)よりクラウドファンディングがスタート。山下敦弘監督ら公式アンバサダーからコメントも到着した。「陸にあがった人魚のはなし」は、米国の詩人ランダル・ジャレルが1965年に発表した童話。むかしむかし…。離れ小島に1人で暮らす狩人。ある日、海から聴こえる歌声に引かれ、人魚と出会う。人間の世界は、人魚の世界にないものばかり。好奇心旺盛な人魚は、狩人と一緒に暮らすようになる。やがて小熊、山猫、ひとりぼっちになった人間の男の子が、狩人と人魚に出会い、1つの家族となった。違う動物同士、一緒に暮らすといろいろな事件が起きたが、みんながお互いを好きで、理解して愛したいと思っていた。そうして何年も経ち、やがて人魚は、海ではわからなかった感情を知るように。見た目の違いは、問題ではない。これは、お互いの存在と違いを思いやる、ある1つの家族の物語――。今回のクラウドファンディング目標金額は、350万円(税込)。達成しなかった場合は制作をしない“ALL or NOTHING”方式となる。また、支援者へのリターンは共作性を重視。エンディングロールへの名前記載、制作日誌お便り、制作・撮影現場への招待、第1回制作会議への参加など、支援者と一緒に作品を製作する内容となっている。担当者は、現代にも通じるこの物語に「まるで私たちに深い問いを投げてくるようです」と言う。「この可愛らしくかつ斬新な表現で愛の在り方を示唆するファンタジーを、国内外から注目を集める村田朋泰氏によってコマ撮りアニメーション化したいと思います。映像化にあたり内容的にも世界観的にも村田氏のコマ撮りアニメーションほど合っているものはないでしょう」と期待を込める。「しかし、コマ撮りアニメーションは時間もコストもかかり実現が容易ではないため、今回、本プロジェクトに共感していただける皆様とクラウドファンディングを通して、まずはパイロット版を作成することにいたしました。なお、完成したパイロット版を持って本編制作の資金を募っていきますが、もし達成しなければパイロット版の制作はありません…!完成への第一歩を一緒に踏み出しませんか?応援をよろしくお願いいたします!」と語り、支援を募る。さらに、『ぼくのおじさん』『オーバー・フェンス』などで知られる山下敦弘監督や、『チェブラーシカ』『ちえりとチェリー』の中村誠監督をはじめ、応援者からの激励コメントも到着している(順不同)。■山下敦弘(映画監督)2017年、現在において人形アニメーションを作り続けている村田さんは本当の変態だと思う。自分みたいに「映像なら何でもやります!」というスタンスでドラマやCMなど何でも引き受けるチャラ男とは違い、人形を一コマ一コマ動かし、シコシコと撮影する村田さんは生粋の変態だ。“変態、変態”と連呼してるけど、ここで言う変態とは自分にとって最大の褒め言葉だ。作品作りにおいて変態ほど信用できる人間はいない。そんな村田さんが長編を作る。変態が作る長編人形アニメーション。つまらない作品になるはずがない。ただただ楽しみだ。■中村誠(映画監督)村田朋泰さんの作品は、音が少ない。登場人物たちが話さない。音楽も控えめだ。その背景美術の見事な広がりに対して、パペットの作りとアニメーションは言ってみればとてもプリミティブだ。静かで、素朴な作品群。しかし「路」シリーズや「森のレシオ」から伝わってくるこの言葉に出来ない激しい感情は何なのだろう。僕の勝手な憶測なのだが、村田さんはそれをこそ、伝えようとしているのではないだろうか。無理やり言葉にすれば、それはかつて誰もが通過したはずの「記憶」だ。心の片隅に忘れられ転がっているその記憶を村田さんの作品は揺り動かす。そして僕たちはそれが心の片隅にあったことを痛烈に思い出すのだ。静かな作品が揺り動かす激しい感情。それこそが、村田さんの作品の魅力なのだと僕は思っている。「陸にあがった人魚のはなし」で、今度はどんな記憶を揺り動かされることになるのか、僕は楽しみに待っている■秦俊子(アニメーション作家)可愛さの中に哀愁が漂う人形や、感情がうまく表現されている照明、引き画の広々とした空間と美しさなど、村田朋泰さんの人形アニメーションは画面に映るものすべてが魅力的です。また、登場キャラクターの記憶や関係の変化が、丁寧に作りこまれたモチーフを通じて展開していくところにも心を惹かれます。村田さんの作品を観ると、モチーフに込められた思いというものを表現する上で、人形アニメーションは最適な表現方法だと気付かされます。「陸にあがった人魚のはなし」の映像化に大いに期待しております。制作の実現を心から応援しています!■森和美(漫画家)地に弾ける雨粒、風に流され雪上を滑る木の枝、陽射しに揺れる水面、うつろう影、輝く樹液や粘菌、瞬く星、賑やかな森。瞳に花を閉じこめた少 女、毛むくじゃらの優しい生き物、初めて見るのに懐かしい異形のものたち。村田さんのアニメーションは画面の彼方此方に小さな命が溢れています。コマ撮りという作業を思えば、なんという積み重ねかと溜息が出るほどです。彼らはたいてい言葉を発してくれないのですが、目を凝らして彼らと出会う時、私たちは新しい友だちを得る事が出来るのです。知らない筈の世界と人をいつの間にか慕わしく思ってしまうー「陸にあがった人魚のはなし」でも、きっとそんな体験をさせて貰えるのではないでしょうか。■武田一義(漫画家)手作りの風景とキャラクターが、起こる出来事が、みんな可愛くて可笑しくて、ぽーっと見惚れて声出して笑って、ちょっと切なくなって、終わる頃には心の中に愛おしさが溢れている。村田朋泰さんが創る世界が好きです。新たな世界の誕生を心待ちにしています。「陸にあがった人魚のはなし」パイロット版(約3分間)制作のクラウドファンディングは2月21日(火)~5月8日(月)まで「Makuake」にて募集。(text:cinemacafe.net)
2017年02月21日NHKプチプチ・アニメ「森のレシオ」や、「Mr.Children」の「HERO」ミュージックビデオなどで知られる映像作家・村田朋泰氏により、米国の詩人ランダル・ジャレル原作の童話「陸にあがった人魚のはなし」の映像化を目指す、クラウドファンディングがスタートすることになった。離れ小島でひとりで暮らす狩人が、海から聞こえる歌声に引かれ、人魚と出会う。人魚が初めて知った人間の世界は、人魚の世界にはないものばかり。しかし、人魚は、たとえ不便であっても人間の世界を理解し、受け入れていく。やがて、こぐま、やまねこ、ひとりぼっちになった人間の男の子が狩人と人魚に出会い、1つの家族になる。もちろん、違う動物同士が一緒に暮らすと、いろいろな事件が巻き起こる。でも、みんながお互いを好きで、理解して、愛したいと思っている。外見が違うことは大した問題ではない。これは、お互いを思いやる気持ちにあふれた、ある“家族”の物語――。「陸にあがった人魚のはなし」(原題:The Animal Family)は、米国の詩人で文芸評論家、作家のランダル・ジャレルが1965年に発表した童話。ジャレルといえば、「かいじゅうたちのいるところ」のモーリス・センダックの絵による「詩のすきなコウモリの話」「夜、空を飛ぶ」といった作品でも知られている。そして、この物語をストップアニメ-ションで映像化するのは、現在放送中のNHKプチプチ・アニメ「森のレシオ」や、「Mr.Children」の「HERO」のMVに起用された「白の路」、「Galileo Galilei」の「サークルゲーム」MVに一部使用され、ドイツ・シュトゥットガルド国際アニメーション映画祭にノミネートされた「木ノ花ノ咲クヤ森」などで知られる気鋭の映像作家・村田氏。今回、2017年2月から4月までの予定で、クラウドファンディングサイト「MAKUAKE」にて映像化プロジェクトを実施、配信やDVD化のための資金調達を目指す。支援のコースにより、エンドロールへの名前記載、完成映像のDVDプレゼント、撮影現場への招待、作品原画プレゼントなどのリターンがある。プロデューサーの東映コンテンツ事業部・内藤恵氏は、「50年前に書かれた『陸にあがった人魚のはなし』」のメッセージが、現代に通じる斬新さで愛の在り方を示唆していることに感動し、そしてその表現方法には村田氏のストップアニメーション映像が何よりもふさわしく思い、どうにか制作を実現したいと願うようになりました」と経緯を語る。「まずはパイロット版の制作を目指しますが、原作と映像のコンビネーションの素晴らしさを楽しみにしていただければと思います」と、支援を呼びかけている。「陸にあがった人魚のはなし」パイロット版(3分間)制作のクラウドファンディングは2017年2月~4月、「MAKUAKE」にて募集開始。(text:cinemacafe.net)
2016年10月17日コンビニ店員であることがアイデンティティー、そんな女性の日常を描いた『コンビニ人間』で、第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香さん。なんと、ご自身もコンビニ店員であるという…。――ご自身も、大学生の頃からコンビニでアルバイトしてきたわけですが。村田:そうです。私は小さい頃から何をやらせても不器用で、しかも内気で人見知りなので、家族から「沙耶香は社会に出られるんだろうか」と言われていました。それで大学生の頃、近所にコンビニが建ったので、そこでバイトをしてみようと思って。すでに人間関係ができあがっているところに後から入っていく勇気はなかったのですが、お店がオープンする時から参加できるならハードルが低い気がしたんです。やってみたら、私ほどマニュアルを読み込んだり研修を受けたりする人があまりいなくて「村田さん頑張ってるね」と声をかけられたりして、溶け込めた気がしました。コンビニは男女の扱いの違いもないので、男の子とフランクに喋れたのもよかったですね。いろんな意味で、世界に溶け込めた気がするので、コンビニにはすごく感謝しています。最初にアルバイトしていた時の人たちとはいまだに付き合いがありますよ。結婚している人もしていない人もいますが、たまにその6人くらいで集まって飲んだりしています。グループでLINEもしているんですが、受賞した時は「村田さんがニュースに出ていて笑った」って書いてありました。「普通にすげー」って(笑)。――専業作家にならずにバイトを続けているのはどうしてですか。村田:わりと暇なお店をバイト先に選ぶせいか、私が働くお店は結構閉店しちゃうんです。それを機に専業になろうかなと思うんですが、執筆が進まなくて、またバイトを始める…ということを繰り返してきました。週3日バイトをしているんですが、コンビニで働いている日のほうがめちゃめちゃ執筆が進むんです。原稿を待たせている編集さんにも「コンビニで働く日を増やしてください」と言われます(笑)。バイトもせずにずっと家にいると、ゴロゴロしながら空想に没頭してしまうんですよね。それは小説を書く状態とは程遠くて。コンビニで働くなど、強制的にリアルな世界に自分を連れていかないと執筆できないようです。――あれ、前はお仕事場を持って通っていましたよね。村田:持っていました。仕事場があればもっと働くんじゃないかと思って。でも、「あの部屋に行って小説を書かなきゃいけない」と思うと、出社拒否みたいになってしまって(笑)。結局引き払いました。家賃は安かったんですけれど、あれは人生最大の無駄遣いでした。――小説を書き始めたのは?村田:小3か小4ですね。紙を四つ折りにしてホチキスで留めて、漫画や小説を書いて友達と交換するのが流行っていたんです。私は双子の女の子がバラバラに引き取られる、といった話を書いていました。そこから、だんだん友達に見せる用の小説と自分だけ用のものを書き分けるようになっていきました。でも高校時代に山田詠美さんの作品に出会って、こんな美しい文章に触れるのははじめてだと思って。あまりにも山田さんの文章への憧れが強くて、自分が書くなんて無理だと思って、書けなくなってしまいました。大学も文学部芸術学科という、演劇や絵や小説などの実技が学べるところに進学したんですが、やっぱりスランプのまま。それで、芥川賞作家の宮原昭夫先生が横浜文学学校という小説の講座を開いていることを知って、参加してみたんです。宮原先生が本当に素晴らしくて、参加している人も純粋に書くことを楽しんでいて。私はそれまで小説は素晴らしくて高尚なものと思い込みすぎていたようです。先生が「ヘタでもいいから名刺代わりに作品を出しなさい」と言ってくださって、それでまた書けるようになっていきました。その頃に書いた2作目の小説を『群像』に応募して、卒業後に受賞しました。――それが2003年に群像新人文学賞優秀作となった「授乳」ですね。そしてデビューが決まり、今、作家生活13年目です。初期の頃からセックスや家族に対する価値観を揺るがすものが多く、最近では10人産めば1人殺してもいい社会を描いた『殺人出産』など、テーマや設定に度肝を抜かれるものも多いですね。村田:振り返ってみると、本当に自由に書いてきたんだなと思います。それでここまでお仕事をいただけてきたことが奇跡です。スピルバーグ監督がインタビューで演技について訊かれた時に「笑われることを恐れない勇気を持つことだ」とおっしゃっていて、小説も本当にそうだなと思って。たぶん「また村田がバカなことをやっているな」と笑っちゃう人もいるかもしれませんが。◇むらた・さやか1979年、千葉県生まれ。玉川大学文学部卒業。2003年「授乳」が群像新人文学賞優秀作となりデビュー。'09年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、'13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、本年『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した。◇芥川賞受賞作『コンビニ人間』は、コンビニに勤めて18年、未婚、恋愛経験なしの女性・古倉恵子が主人公。本人は現状に満足しているが、周囲からは結婚や就職の心配をされる日々。新人の白羽は婚活目的でバイトを始めたというが、仕事のやる気も見せず言い訳と愚痴ばかり。恵子に対しても、はなから見下した態度をとるのだが…。文藝春秋1300円※『anan』2016年9月7日号より。写真・千倉志野インタビュー、文・瀧井朝世
2016年09月01日落語家の春風亭昇太(56)が、日本テレビ系演芸番組『笑点』(毎週日曜17:30~18:00)の6代目司会者を務めることが明らかになった。22日に放送された『笑点歌丸ラスト大喜利スペシャル』(17:30~18:55)で、5代目司会者の桂歌丸(79)が発表した。歌丸にとって最後のレギュラー出演となったこの日のスペシャルでは、レギュラーメンバーによる大喜利を生放送。歌丸の引退にまつわるお題で展開された。そして、番組の最後で、歌丸が新司会者について「春風亭昇太さんにお願いしたいと思います」と発表。拍手が沸き起こる中、三遊亭円楽が「お前いくら使った! 世間は俺だろ!」と突っ込み、笑いを誘った。昇太は、打診を受けた時は「え~って思いました」と打ち明け、「歌丸師匠のあとっていうことでプレッシャーはありますけど、考えてもしょうがないので、一生懸命やりたいと思います」と意気込みを語った。歌丸も「昇太さんには昇太さんなりの司会のいいところもたくさんあると思います。今日までのことはすっかり忘れて、今度は昇太さんなりの笑点の司会をやってもらいたい」とエール。昇太は「とりあえず頑張ります!」と頭を下げた。『笑点』の司会は、初代が立川談志さんで、前田武彦さん、三波伸介さん、三遊亭円楽さん(5代目)、桂歌丸と受け継がれ、このたび6代目に春風亭昇太が決定した。
2016年05月22日村田製作所は2月17日、150℃を超える高温環境でも使用できる導電性接着剤対応の積層セラミックコンデンサ「GCBシリーズ」を開発したと発表した。同シリーズは、自動車のエンジンルーム周辺など過酷な温度環境に搭載される機器向けに開発されたもの。最高使用温度が200℃の製品がラインアップされている。外部電極に新たに開発されたNi/Pd電極を採用することで、高温環境下においても導電性接着剤との高い接合信頼性が得られた。また従来品と比較して、端子電極の耐腐食性が向上。同社はすでにサンプル出荷を開始しており、2016年中に量産を開始するとしている。
2016年02月17日村田製作所は1月26日、サイバーエージェント・クラウドファンディングと連携し、ハードウェア製作支援プログラム「IoTアイデアコンテスト」を開催すると発表した。同プログラムは、村田製作所のセンサと無線通信モジュールを活用したハードウェアの開発を目指す企業・個人を対象としたもので、審査通過者に対して試作品製作段階におけるセンサ、無線通信モジュールなどのサンプル提供や技術サポートを行う。また、審査を通過した対象者は、サイバーエージェント・クラウドファンディングが運営する「Makuake」において、クラウドファンディングプロジェクトを実施することが可能。これにより、クラウドファンディングによって集めた資金を、製品の開発・改良にあてることができるほか、試作品開発段階でプロジェクトに支援をしたサポーターの意見を聞くことができる。募集期間は1月26日~2月29日。その後、書類による一次選考、ヒアリングによる二次選考を経て、4月22日に審査通過者が発表される。審査通過者は5月31日までにプロトタイプの開発を完成させ、6月にクラウドファンディングを開始させる予定となっている。なお、最優秀賞1組には賞金100万円、優秀賞2組には賞金50万円が授与される。
2016年01月26日村田製作所は1月25日、超小型0402サイズ(0.4×0.2mm)のフィルムタイプ高周波チップインダクタ「LQP02HQシリーズ」の量産を開始したと発表した。同製品は、同社製0402サイズのインダクタ「LQP02TQシリーズ」よりもさらにQ特性を向上させたもの。水平方向ではなく高さ方向に寸法を拡大することで、同社0603サイズの「LQP03TN_02」シリーズと同等のQ特性を有している。また、同社独自の最新微細加工技術を用いて最適なコイルパターンとL字電極構造を採用。さらに、高精度な積層加工技術を用いることで、世界最小のインダクタンス偏差±0.05nH(0.4~1.5nH)にも対応。ラインアップは0.4nH~22nHまでの57アイテム。同社は今後、インダクタンス値の拡大を進めていくとともに、さらなる小型化、High Q品の開発にも注力していくとしている。
2016年01月25日私たちが当たり前と思っている価値観を揺るがす問題作を発表し続けている村田沙耶香さん。新作『消滅世界』は、人工授精が発達したパラレルワールドの日本が舞台。そこでは夫婦間のセックスは“近親相姦”とみなされ、人々は結婚後も配偶者とは別に恋人を作るか、あるいは二次元のキャラクターを相手にして、娯楽としての恋を謳歌している。「以前『清潔な結婚』という、セクシュアルなことは一切しない夫婦を書いた短編がイギリスの雑誌に掲載された時、共感するといった声が多かったんです。じゃあそれがスタンダードになった世界をとことん書いてみようと思いました。変な世界はこれまでにも短編や中編で書いてきましたが、もっと枚数のある長編を書くことにも憧れがありました。そうした世界で人間がどう生きているのか、その光景を見てみたかった」主人公の雨音(あまね)の事情は複雑だ。彼女は珍しく、父親と母親がセックスをして生まれてきた子供だ。母に男女が性交するのは当たり前だと言われて育った彼女は、恋をすれば必ずセックスを望み、時に相手に拒絶されてしまう。そんな彼女もやがて結婚し、夫以外の存在との恋を楽しむ。「主人公の体の中をいろんな価値観が流れていくようにしたかったんです。小さい頃はこの世界では非常識とされる価値観の中で育ち、成長して夫婦の間ではセックスはしないことが正しいと思い、そこからさらに実験都市へと行って、新たな価値観を知ることになります」そう、雨音と夫はやがて実験都市へ転居する。そこは家族単位ではない繁殖システムが導入されているエリア。男性も人工子宮をつけて男女が一斉に人工授精し、生まれた子はみなで育てている。そのため、親も子も均質化していく。「人工的な繁殖を箱の中で実験してみました、というのがこの都市のイメージ(笑)。ムラ社会のように、大人たちがみんなで子供を育てて、子供たちが自分は世の中から愛されていると思える世界を想像しました。最初はユートピアのつもりでしたが、書いているうちに子供を工場生産しているようにも思えてきて、自分が期待していたような良い世界にはなりませんでした(笑)」ここに描かれるのは、シリアスな恋愛が消え、家族が消え、親子の繋がりが消え、さらには人々の個性まで消えていってしまう世界。「最初はセックスがないだけの世界を書くつもりだったんです。夫婦の間にも、小学生が外で遊んでおうちに帰ったらお母さんが迎えてくれるのと同じような、愛情や信頼が存在する関係にするつもりでした。でも夫婦間の行為がなくなっただけで、いろんなものがあやふやになってしまって。抵抗して嘘の家族愛を書くことはできませんでした。私にはコントロールできなかったんです」著者も制御できなかった世界で、最後に広がるのはどんな光景か。衝撃的な予言の書である。◇むらた・さやか1979 年生まれ。‘03年「授乳」で群像新人文学賞優秀賞を受賞。‘13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞受賞。エッセイ『きれいなシワの作り方~淑女の思春期病』(小社刊)も好評。◇人工授精が発達した、パラレルワールドの日本。そこは家族から性行為が排除された世界。ただ、雨音は両親がセックスした結果生まれた子供だった。河出書房新社1600円。※『anan』2016年1月27日号より。写真・岡本あゆみ(村田さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世
2016年01月22日村田機械は1月14日、VPNルーターの新製品「GriDRIVE GDR-1250」を1月18日に発売すると発表した。同製品は産業機械の遠隔保守サービス事業者や社内管理部門と対象の産業機械・機器との間にアクセスが必要な時だけテンポラリーに簡易VPNを構築し、セキュアな通信を担保する基本機能に加え、制御装置(MCプロトコル対応PLC)から稼働情報を収集してメモリに保存する機能を搭載。遠隔保守サービス事業者や社内管理部門が必要に応じてこの情報を取り出すことで、機器の稼働状況を容易に監視することが可能となった。また、収集する稼働情報にしきい値を設定することで、トラブル時にはアラートメールを自動送信する機能も搭載している。さらに、セキュアな双方向通信を通じたPLCの設定変更による機器の制御が可能で、産業機械・産業機器の「監視」と「制御」の双方を含む遠隔保守システムを容易に構築することができる。機器間通信はMVMO SIMの3G通信に対応。「GriDRIVE GDR」シリーズとしては、先行発売したLTE通信モジュール(KDDI回線対応)内蔵の「GDR-1150」に、SIMフリー・3G回線利用の「GDR-1250」が加わった形となる。今後同シリーズは、 海外各国の通信規格に対する機器認証に対応したモデルの販売や、 対応PLCの拡大を計画しているとしている。「GriDRIVE GDR-1250」の価格は24万8000円(税別、取付費用別)で、同社は年間300セットの販売を計画している。
2016年01月14日中部電力と豊電子工業は10月19日、自動車工場などの生産工程において、金属製品を短時間で均一に加熱できる「超高速昇温コンパクト炉(HDサーモジェネレーター)」を共同で開発したと発表した。これまで、金属製品を加熱する工程では、大型炉では加熱までに時間がかかるものの均一しやすい一方で、IH式の炉などでは短時間加熱ができるものの製品の表面での温度の不均一が生じるといった課題があった。今回開発された超高速昇温コンパクト炉は、200℃以上の高温の水蒸気や熱風を製品にあてると同時に電気ヒータを併用することなどで、10kg程度までの金属製品を250℃まで均一に加熱する際の時間を、従来炉の10分の1となる約3分に短縮することを可能とした(この際の温度差は15℃程度)。また、サイズも設置面積が1m×1.5mと、従来加熱装置費で約20分の1と、省スペース化を実現。製品を1個単位で加熱することも可能なため、少量多品種の加工にも対応するという。なお、同開発品は、2015年11月から価格900万円(税別・工事費別)にて豊電子工業より年間500台を目標に販売する予定だという。
2015年10月19日村田製作所は9月30日、福井県鯖江市と共同で試作したスマートグラスのコンセプトモデル「Cool Design Smart Glass」を発表した。「Cool Design Smart Glass」は、ウェアラブル機器のHMI(Human Machine Interface)向けにスイッチモジュールの開発を進める村田製作所と眼鏡産地として有名な鯖江市の共同プロジェクトにより製作されたもの。テンプル部にスイッチモジュールを搭載することでレンズ部のARディスプレイやスマートフォンなどの機器を操作することができる機能を備えながら、鯖江の眼鏡デザインおよび製造技術によりファッション性とかけ心地も追求されている。なお、同コンセプトモデルは10月7日~10月10日に開催される「CEATEC JAPAN 2015」にて展示およびデモンストレーションが行われる予定だ。
2015年09月30日