ビルボードジャパン(株式会社阪神コンテンツリンク〔阪急阪神ホールディングスグループ〕本社:大阪市福島区、代表取締役:清水 奨)が今夏、東京文化会館(7月27日)とフェスティバルホール(8月7日)にて開催する「billboard classics CHEMISTRY Premium Symphonic Concert 2022」のチケット一般発売が、明日5月21日にスタートする。デビュー後ほどなくして2004年に行われた『CHEMISTRY in SUNTORY HALL~響~』以来、実に18年ぶりとなるフルオーケストラを従えての公演を前に、CHEMISTRYのふたりからコメントが到着。堂珍嘉邦「21年目のこのタイミングで、再びオーケストラの皆さんと一緒にステージに立てる機会をいただけたのは、本当に恵まれていると思います。20年間歌ってきた曲の中から、オーケストラのみなさんと楽しくコラボレーションできる曲達をピックアップしました。どうなるか想像がつかない分、今からワクワクしています」川畑要「2004年のオーケストラ公演のことははっきり覚えています。あれから18年経って自分の歌がどれだけ変わったか、自分がどう成長できているのか確認できる場なので、ある意味挑戦だと思っています。あの独特の緊張感を皆さんと一緒に楽しみたいと思います」国内外で精力的に活躍する指揮者の栗田博文のもと、2度目の共演となる東京フィルハーモニー交響楽団、そして初共演の大阪交響楽団とともに、また、CHEMISTRYとこれまでも舞台をともにしてきた渡辺シュンスケをゲスト・ピアニストに迎えて行われる新たなステージに期待したい。なお、インタビュー記事は、6月にbillboard JAPAN.comの特集として掲載予定。【公演情報】billboard classics CHEMISTRY Premium Symphonic Concert 20222022年7月27日(水) 開場17:30開演18:30 東京文化会館 大ホール2022年8月7日(日) 開場16:00 開演17:00 フェスティバルホール出演:CHEMISTRYピアノ:渡辺シュンスケ指揮:栗田博文管弦楽:【東京】東京フィルハーモニー交響楽団【大阪】大阪交響楽団編曲監修:山下康介主催・企画制作:ビルボードジャパン(阪神コンテンツリンク)後援:米国ビルボード公演公式サイト: チケット:SS席13,000円、S席11,000円(全席指定・税込)※特製プログラム付き※未就学児入場不可一般発売:2022年5月21日(土) 10:00~※収容率は政府の方針、感染状況等により判断いたします。なお収容率100%で実施する場合、前後左右を空けずにお座りいただくことになりますので予めご了承ください。※チケット購入の際は必ず、次に掲載している注意事項をご確認の上、チケットをお求め下さい。<お客様へのお願いと感染予防対策について: >コンサートに関するお問合せ【東京】H.I.P. 03-3475-9999(月~金10:00~18:00、土日祝休)【大阪】キョードーインフォメーション 0570-200-888 11:00~16:00(日曜・祝日は休業)CHEMISTRY Zepp Tour 2022「Get Together Again!!」2022年9月3日(土) 神奈川・KT Zepp Yokohama2022年9月17日(土) 福岡・Zepp Fukuoka2022年9月19日(月祝) 大阪・Zepp Namba2022年9月24日(土) 北海道・Zepp Sapporo2022年10月1日(土) 東京・Zepp Haneda(TOKYO)2022年10月8日(土) 愛知・Zepp Nagoyaチケット:8,500円(全席指定・税込/ドリンク代別)先行情報 参考資料: ビルボードジャパン リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月20日日本を代表するチェリスト長谷川陽子が、デビュー35年を迎えた記念演奏会を開催する(5月19日:東京文化会館小ホール)。この記念すべきコンサートのプログラムに選ばれたのは、ベートーヴェンの「チェロ・ソナタ」(全曲)だ。数あるチェロの名曲の中からこの作品を選んだ理由についての長谷川陽子の言葉がとても素敵だ。「今年は、私にとってデビュー35周年の年となる。この節目にベートーヴェンのソナタ全曲に臨みたいと考えた。ベートーヴェンの音楽の本質とは何だろう。コロナ禍のこの数年、ベートーヴェンが残した作品に触れながら考えを巡らせるのは、幸せな時間だ。この問いの答えはまだ出ていない。けれど、今現在の私が考えるベートーヴェンの本質は潔さ、迷いのない力強さ、誠実さ…この3つの要素を強く感じる。ふと思う。人間として、音楽家として、そのように生きてゆきたい。チェロ・ソナタ全曲に取り組むことでベートーヴェンへの憧れを、みなさまと共有したい。応援して下さるお客様と、支えてくれた周りの人たちへの感謝の気持ちとともに」共演者に、名手松本和将(ピアノ)を迎えたこの公演は、音楽家として1つの節目を迎えた長谷川陽子の決意の表れのようにも感じられる。新たな未来に向けた希望の調べに耳を傾けたい。●公演概要5月19日(木)東京文化会館小ホール「長谷川陽子 チェロ・リサイタル」 ●長谷川陽子Yoko Hasegawa (チェロ, Cello)色彩豊かな音色と音楽性を持ち合わせた、日本を代表するチェロ奏者の一人。2022 年デビュー35周年を迎える。1987年音楽之友社主催「フレッシュ・アーティスト・シリーズ」にてリサイタル・デビュー。1988 年小林研一郎指揮、日本フィ ルとの共演で協奏曲デビューした。その後、フィンランドのシベリウス・アカデミーに留学し、1992年首席で卒業後帰国。これまで、国内外の主要オーケストラとの共演、全国各地でのリサイタル、室内楽、朗読との共演などその活動は多岐に わたる。霧島国際音楽祭賞、ロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクール特別賞、新日鉄フレッシュ・アーティスト賞、第9 回齋藤秀雄メモリアル基金賞等、受賞多数。後進の指導にもあたり、現在、桐朋学園大学音楽学部准教授を務めている。オフィシャルホームページ
2022年04月20日バレエの魅力を様々な角度から堪能できるイベント「上野の森バレエホリデイ 2022」が4月29日(金・祝)から5月1日(日)まで上野公園にある東京文化会館で記載される。本イベントはバレエを観るだけでなく、聴く、知る、踊る、遊ぶ、買う、作るなど様々な角度から楽しめる恒例の催し。子どもから大人まで楽しめる多彩な企画が特徴で、会場になっている東京文化会館内の様々なエリアが活用される。コロナ禍で一昨年と昨年は一部の企画をオンラインに切り替えて開催されたが、今年は3年ぶりに東京文化会館での開催が実現する。期間中、感染対策を徹底した上で約30のイベントが予定されており、6回目となる今年のテーマは“ロミオとジュリエット”だ。ジョン・クランコ版『ロミオとジュリエット』の上演や、『ロミオとジュリエット』名版ダンサー・クロストーク、様々な『ロミオとジュリエット』を紹介するパネルギャラリーが登場するほか、劇中のバルコニーが大ホールのホワイエに出現。実物の舞台セットの前で記念撮影ができる。また、バレエグッズを扱う店舗が集まる“バレエマルシェ”、プロダンサー&キッズダンサーが登場する“バレエウェア・コレクション2022”、公開レッスン、武蔵野ルネのバレエ似顔絵コーナーなどバラエティ豊かな企画が揃う。さらに「8バレエ団ダンサーズトーク&取材映像上映会」には、日本が誇る8団体を代表するダンサー、荒井成也(井上バレエ団)、真野琴絵(小林紀子バレエ・シアター)、上山榛名(貞松・浜田バレエ団)、塩谷綾菜(スターダンサーズ・バレエ団)、植田穂乃香(東京シティ・バレエ団)、上野水香(東京バレエ団)、法村圭緒(法村友井バレエ団)、水井駿介(牧阿佐美バレヱ団)がクロストークを披露。ダンサーの日々の姿に密着取材した映像も上映される。上野の森バレエホリデイ 20224月29日(金・祝)から5月1日(日)まで東京文化会館(東京都台東区上野公園 5-45)入場料:無料(一部のイベントは有料)
2022年04月20日クラシック専門ストリーミング配信プラットフォーム「CURTAIN CALL」を運営する株式会社12DO(所在地:東京都大田区、代表取締役社長:酒井光一)は、「木梨憲武 交響楽団」を東京文化会館にて2022年5月2日(月)に開催いたします。木梨憲武 交響楽団あの木梨憲武(とんねるず)がフルオーケストラを従え、数々のヒット曲を歌唱披露!クラシックオーケストラの指揮者はなんと日本が誇る世界的マエストラ三ツ橋敬子。異色のコラボがクラシック音楽の殿堂・上野の東京文化会館で実現。はたして何が起こるのか予測不可能なライブになること間違いなし。クラシック業界はもとより音楽業界全体に一石を投じるライブにチャレンジ。もしかしたら貴方は歴史的なイベントの証人者になるかも!?■木梨憲武 交響楽団 概要出演者:木梨憲武指揮者:三ツ橋敬子演奏 :東京フィルハーモニー交響楽団日時 :2022年5月2日(月)開演 :18:30(休憩あり)会場 :東京文化会館 大ホールチケット:12,000円(税込)主催 :CURTAINCALL Operated By 株式会社12DO協力 :KAJIMOTO、ユニバーサルミュージック合同会社チケットはこちらから! ■出演者プロフィール<三ツ橋敬子>小澤征爾、小林研一郎、ジェルメッティ、アッツェル、シュナイト、湯浅勇治、松尾葉子、高階正光の各氏に師事。東京藝術大学及び同大学院を修了、キジアーナ音楽院より特別奨学金を得て学び、最優秀学生に贈られる名誉ディプロマを授与。2005年よりウィーン国立音楽大学に留学し、翌年トスカーナ管弦楽団とのツアーを指揮してヨーロッパデビュー。2007年ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団にてオペラデビューを果たした。2008年第10回アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールにて優勝。併せて聴衆賞、ペドロッティ協会賞を受賞し、最年少優勝で初の3冠に輝いた。2009年より小澤征爾音楽塾及びサイトウ・キネン・フェスティバル松本にて小澤征爾氏のアシスタントを務め、2009年の中国公演、2010年のカーネギーホール公演にも参加。2011年小澤征爾音楽塾中国公演では小澤征爾氏の代役で指揮、ピーター・ゼルキン氏と共演した。2010年第9回アルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクールにて女性初の受賞者として準優勝。併せて聴衆賞も獲得。これまでに札幌交響楽団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、日本センチュリー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢などに客演。その他スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団などヨーロッパでの定期演奏会への客演も重ねている。2009年Newsweek Japan誌にて「世界が尊敬する日本人100人」に選出。2013年第12回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。2016年から5年間、神奈川県立音楽堂にて「三ツ橋敬子の夏休みオーケストラ!」を実施し、子供たちに多彩な音楽体験を届ける企画内容が好評を得ている。2021年4月、コロナ禍においてNHK交響楽団デビューを飾り、その堅実な解釈力と手腕に対し各方面より称賛を得た。<東京フィルハーモニー交響楽団>1911年創立。日本のオーケストラとして最古の歴史をもち、メンバー約160名、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督チョン・ミョンフン、首席指揮者アンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフ。自主公演の他、新国立劇場他でのオペラ・バレエ演奏、NHK他における放送演奏など、高水準の演奏活動を展開。また、海外公演も積極的に行い、国内外から高い注目を集めている。1989年からBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。【会社概要】名称 :株式会社12DO代表者:代表取締役社長 酒井光一所在地:東京都大田区東雪谷2-17-2 K&Sビル1F設立 :2019年7月19日資本金:60,000,000円(資本準備金含む) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月06日今週末4月3日(日)東京文化会館大ホール(上野)にて、いよいよ開催されるTVアニメ『Dr.STONE』ウインドオーケストラコンサート。本公演限定、オリジナルグッズを発表!人気アニメ『Dr.STONE』初のコンサートのオリジナルグッズは、アクリルスタンド、ミニハンドタオル、缶バッジ4個セット、ステッカーのラインナップ。オリジナルグッズは、公演日、東京文化会館大ホールのロビーにて販売。また、公演日翌日からは、イープラスSHOP( でも販売を予定しております。詳しくは公式ホームページ( )をご参照ください。原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて2017年より連載され、2019年7月~12月、2021年1月~3月に放送された人気アニメ『Dr.STONE』の初のコンサート<TVアニメ『Dr.STONE』ウインドオーケストラコンサート>では、本編を彩る劇中曲から厳選された楽曲たちをウインドオーケストラ=吹奏楽で生演奏。加藤達也、堤博明、YUKI KANESAKAによるオリジナル・サウンドトラック1〜3に収録された「STONE WORLD」や「One Small Step」、「Chemical Boys Bogie Mix」など、人気楽曲たちの吹奏楽バージョンをお楽しみ頂きます。指揮は佐々木新平、演奏は東京佼成ウインドオーケストラが務めます。さらに加藤達也、堤博明がナビゲーターとして楽曲解説を行い、観客を『Dr.STONE』の世界により深く誘います。また、『Dr.STONE』キャストの、小林裕介(石神千空役)、河西健吾(あさぎりゲン役)の登壇も決定!彼らによる熱いトークと生演奏でしか感じられない迫力をぜひお楽しみください!チケットはキョードー東京、ローソン、ぴあ、イープラス、楽天チケットにて販売中。当日券は開演90分前より会場の当日券売り場にて販売します。是非、人気アニメ『Dr.STONE』初のコンサートを見逃さないで!!TVアニメ『Dr.STONE』ウインドオーケストラコンサート<公演日時、会場>2022年4月3日(日)14:00開演(13:00開場)東京文化会館 大ホール<出演>指揮:佐々木新平吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラライブナビゲーター:加藤達也(作曲家)、堤博明(作曲家)トークゲスト:小林裕介(石神千空役)、河西健吾(あさぎりゲン役)<チケット料金、お問い合わせ>チケット料金: S席:6,000円A席:5,000円B席:4,000円(全席指定・税込)※3歳以下入場不可 ※膝上鑑賞不可※チケットはお一人様1枚必要です※上演時間:100分(休憩なし)予定※やむを得ない事情により出演者が変更になる場合もございます。出演者の変更による払い戻しは行いません。※政府・自治体・関係団体のガイドラインに基づき、新型コロナウイルスの感染拡大予防対策を講じ、ご来場の皆様の安全と安心を確保できるよう努めてまいります。チケットをご購入される前、ご来場の前は必ず公式HP( )をご確認の上、ご購入、ご来場くださいますようお願い申し上げます。お問い合わせ/ご予約:キョードー東京 0570-550-799(平日11:00〜18:00/土日祝10:00〜18:00)【主催】キョードー東京Dr.STONE -ドクターストーン- ウインドオーケストラコンサート : ※TVアニメ『Dr.STONE』とは・・・『Dr.STONE』は、原作コミックスのシリーズ累計発行部数が1,100万部突破!「週刊少年ジャンプ」(集英社)で2017年より連載された大人気作品。全人類が突如謎の現象で石化した世界。その数千年後、超人的な頭脳を持つ、天才高校生・石神千空が目を覚ました。文明が滅んだ石の世界を前に、千空は仲間たち集め、ゼロから文明を創り出す!科学史200万年を駆けあがる、前代未聞のクラフト冒険譚。現在、TVアニメ第1期、第2期が各種配信サービスにて大好評配信中。今年2022年夏に、第2期に続く原作エピソードが描かれる、テレビスペシャル『Dr.STONE 龍水』の放送が決定。さらに、2023年には第3期の放送が決定している。公式HP: 公式Twitter: 公式Instagram: ©米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月29日『クァルテット・アルモニコvol.9』が2022年6月17日(金)に東京文化会館小ホール(東京都台東区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ この2年で世界は大きく変わりました。コンサートが長くできなくなってしまったことにより、1回1回のコンサートのありがたみを感じ、またコンサート会場の同じ空間で聴衆の皆様と音楽を通してつながることのできる素晴らしさをより一層感じるようになりました。伝統ある素晴らしい空間で、ウィーン古典派弦楽四重奏の歴史を感じることのできるプログラムをお楽しみいただけましたら幸いです。【曲目】モーツァルト:弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調 Kv.421ハイドン:弦楽四重奏曲 第79番 ニ長調 Op.76-5「ラルゴ」ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 Op.127クァルテット アルモニコプロフィール1995年に東京藝術大学の学生によって結成され、2000年弦楽四重奏専攻として大学院を修了、その後2000年~2004年にかけてウィーン国立音楽大学大学院で研鑽を積む。これまでに松尾学術振興財団、伊藤謝恩育英財団、文化庁より、音楽助成、奨学金を受ける。澤和樹、菅沼準二、河野文昭、岡山潔、ヨハネス・マイスル(アルティス弦楽四重奏団)の各氏に師事。第4回フランツ シューベルト&現代音楽国際コンクールにおいて優勝、併せてベルクの叙情組曲の演奏に対し20世紀音楽最優秀演奏賞受賞、第8回ロンドン国際弦楽四重奏コンクール第2位、第2回ハイドン国際室内楽コンクール最高位、など数々の国際コンクールにて高い評価を得ている。東京オペラシティ「B→Cシリーズ」、トッパンホール「エスポワールシリーズ」第1弾、また海外ではエクサンプロヴァンス音楽祭(フランス)、ハイドンフェスティヴァル(オーストリア)、ブレッド音楽祭(スロヴェニア)等に出演するなど、イギリス、ドイツなどのヨーロッパ諸国や日本で活発な演奏活動を行ってきた。数年の活動休止を経て2016年からは、バロックから現代まで精力的に演奏活動を展開するチェリスト松本卓以が加わり、2017年から定期演奏会を再開した。東京藝術大学、同大学附属音楽高等学校、桐朋学園芸術短期大学にて後進の指導にあたっている。菅谷早葉 Vn東京藝術大学を経て同大学院修士課程(弦楽四重奏専攻)修了。96年日本室内楽コンクール(ピアノとのデュオ)第2位入賞。97年東京藝術大学同声会主催による卒業演奏会出演。鈴木英男、鈴木愛子、澤和樹、沼田園子の各氏に師事。藝大フィルハーモニアヴァイオリン奏者。生田絵美 Vn東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学を経て同大学院修士課程(弦楽四重奏専攻)修了。96年学内にて安宅賞受賞。田丸尚子、東儀幸、矢嶋佳子、大谷康子、浦川宜也、ゲルハルト・ボッセの各氏に師事。藝大フィルハーモニアヴァイオリン奏者。阪本奈津子 Va東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学を経て同大学院修士課程(弦楽四重奏専攻)修了。97年東京藝術大学同声会主催による卒業演奏会出演。これまでに苅田智子、梅原ひまり、沼田園子、澤和樹の各氏に師事。リマト室内合奏団メンバー。松本卓以 Vc東京藝術大学を経て同大学院修士課程修了。在学中福島賞受賞。藝大定期にてサン=サーンスのチェロ協奏曲を協演。クラシックのレパートリーの他、現代音楽の分野でも数多くの初演を手掛けるなど精力的に演奏活動を展開している。ヴァーツラフ・アダミーラ、三木敬之、河野文昭、北本秀樹の各氏に師事。藝大フィルハーモニアチェロ奏者。公演概要『クァルテット・アルモニコvol.9』開催日時:2022年6月17日 (金) 18:30開場/19:00開演会場:東京文化会館小ホール(東京都台東区上野公園5-45)■出演者クァルテット・アルモニコ: 菅谷早葉(Vn)、生田絵美(Vn)、阪本奈津子(Va)、松本卓以(Vc)■チケット料金一般:4,000円学生:2,000円(全席自由・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月24日ロシア作品シリーズ<ロシアの玉手箱>第12回「深みと眩しさと」『有森博ピアノリサイタル』が2022年5月14日 (土)に東京文化会館小ホール(東京都台東区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 【曲目】プロコフィエフ:ピアノソナタ第5番 ハ長調 作品135(改訂版)スクリャービン:12の練習曲 作品8タチアナ・ニコラーエワ:24の演奏会用練習曲 作品13より第1番 ハ長調、第2番 ホ短調レフ・オボーリン:ピアノソナタ 変ホ長調 作品3有森博プロフィール1992年東京藝術大学大学院修了。その後モスクワにて研鑽を積み現在に至る。これまでに野上登志子、水本雄三、小林仁、ナターリャ・スースロワの各氏に師事。1990年第12回ショパン国際ピアノコンクール最優秀演奏賞。1991年岡山県芸術顕彰を受賞。1992年第5回シドニー国際ピアノコンクール第4位。1994年第10回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門入賞。1996年から2000年にかけてラフマニノフのピアノ作品全曲演奏会を成し遂げ、2001年にはプロコフィエフのピアノソナタ全曲演奏会を成功させるなど、ロシア作品に積極的に取り組む活動を展開し、ロシア音楽のエキスパートとして高い評価を受ける。1995年、2001年に小澤征爾指揮新日本フィルと協演の他、日本フィル、東京シティフィル、読売日響、九響、関西フィル、山形響、仙台フィル、神奈川フィル、東フィル、ワルシャワフィル、ポーランド放送響などの内外の主要オーケストラ、著名指揮者との協演を重ねる。2004年には小澤征爾指揮サイトウキネンオーケストラのメンバーとしてヨーロッパ6カ国ツアー及び日本公演に参加。これまでにソロアルバムで19枚のCDがリリースされ、カバレフスキーとラフマニノフの全曲録音が進行中。「展覧会の絵」、「チャイコフスキーにつつまれて」、「ロシアバレエの誘惑」、「メトネルの時間」、「ラフマニノフ変奏曲集」、「音楽の玉手箱2~露西亜秘曲集」ほか、その多くが特選盤に推薦されている。現在、国内外での活発な演奏活動の他、ロシア作品によるリサイタルシリーズを、東京文化会館(「ロシアの玉手箱」)、エスパスホール(「ロシアピアニズムの系譜」)にて行っている。東京藝術大学教授。大阪音楽大学特任教授。桜美林大学客員教授。公演概要ロシア作品シリーズ<ロシアの玉手箱>第12回「深みと眩しさと」『有森博ピアノリサイタル』開催日時:2022年5月14日 (土)13:30開場/14:00開演会場:東京文化会館小ホール(東京都台東区上野公園5-45)■出演者有森博(ピアノ)■チケット料金一般:4,000円学生:2,000円(全席自由・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月10日今年デビュー35周年を迎えたチェロ奏者・長谷川陽子。記念公演でベートーヴェンのチェロ・ソナタ全5曲を弾く[5月19日(木)東京文化会館 小ホール]。これまでどちらかというと避けてきたというベートーヴェン。「楽譜のあちこちに、暗号のように、いわば〝ベートーヴェン・コード〟が埋め込まれているのですけど、それを読み解く面白さがようやくわかってきました。それを理解したうえで弾くと、やはり作品がものすごく生き生きしてくるんです。いろんな経験を積み重ねて、やっとベートーヴェンを弾く入り口にたどり着いたように感じています」2020年。ベートーヴェンの生誕250周年はコロナ禍と重なり、音楽家は人々の前で演奏する機会さえ奪われた。「チェロ・ケースを開くことさえない時間が続いたのはショックでした。そんな中で、やっぱり自分には音楽しかないのだと再確認させてくれたのがベートーヴェン。彼の意思の強さ、メッセージの深さ、そして人類愛。知識や情報としては知っていたことを、その作品から自発的に感じることができたのです。あの時期、たぶん自分の力だけでは這い上がることができなかった。ベートーヴェンが引っ張り上げてくれました」共演のピアノは松本和将(かずまさ)。新しい扉を開けてくれる、と信頼を寄せる。「音があたたかくてどこにも力が入っていない。飄々としていて、でもどんな球を投げてもうまくキャッチしてくれる。それがすごく魅力的です。音楽性は私と正反対かもしれないのですが、それがかえって互いの長所を引き立てあうのだなあと実感しています」高校1年生で日本音楽コンクール第2位入賞。2年後の1987年にデビュー・リサイタルを開いた。「ずっと手ほどきを受けた井上頼豊先生は、音楽をゼロから作る力を身につけなさいと、レコードで聴くような有名曲はあまり弾かせませんでした。真似をしてしまわないように。ところがデビューしてお仕事で弾かせていただくのは有名な曲ばかり。刺激的でした。憧れだった曲を次々に弾けて、とにかく楽しかったという記憶しかありません」弾くのが楽しい。彼女はそのピュアな感覚をずっと変わらず持ち続けている人だと思う。ナチュラルな音楽家だ。ベートーヴェンはリサイタルに合わせてCDもリリース。充実した録音ができたと手応えを語る。経験を重ねて初めて正面から向き合ったベートーヴェン。ライヴもCDも、名演奏・名盤の予感が漂う。(取材・文:宮本明)
2022年03月02日日本を代表するヴァイオリニスト漆原啓子がデビュー40周年のリサイタルを開く[3月13日(日)東京文化会館小ホール]。1981年にポーランドのヴィニャフスキ国際コンクールで優勝(いまだに日本人唯一)。その翌年の、いわばプロ・デビュー・リサイタルから40年。今回は自身初めてという全曲ロシア系のプログラムで、なかでも注目はアルメニアの作曲家アルノ・ババジャニアン(1921~1983)のヴァイオリン・ソナタだ。かなりレアなチョイス。「情熱的な曲。民俗調なところや変拍子が面白いところもあって、20世紀の作曲家ですが、近現代というよりもロマン派の音楽のような感じです。私は作曲家の名前すら聞いたことがなかったのですが、秋場さんに教えていただきました。これが紹介のきっかけのひとつになればと思っています」共演するピアニストの秋場敬浩は、モスクワ音楽院で学んだロシア音楽のエキスパートであると同時に、アルメニア政府から表彰を受けたアルメニア音楽のスペシャリストでもあるのだ。「秋場さんは身長が190センチ以上で、音も大きいですし、まるでオーケストラのように立体的な演奏をする方です。昨年初めて聴かせていただいたチャイコフスキーの《四季》が素晴らしくて、ぜひロシアものでご一緒したいなと思いました」他にシュニトケの《古風な様式による組曲》、プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第2番、チャイコフスキーの《懐かしい土地の想い出》。プロコフィエフのソナタは、上述のコンクールよりも前、高校2年生で開いた初リサイタルでも弾いた思い出の作品だ。彼女がキャリアの中で大きな出来事だったと語るのが、1985年に結成したハレー・ストリング・クァルテットの活動。同い年の松原勝也、豊嶋泰嗣、山本祐ノ介というそうそうたる顔ぶれ。翌年の民音コンクールで優勝、カザルスホールのレジデント・クァルテットとして定期的に活動した。「自分の音楽に向き合うための大きな転機になりました。四人で話し合って自分たちで音楽を作るのがとても楽しくて。自分の意見をどう言うか、コミュニケーションの勉強にもなりました。いま協奏曲を弾く時もみんなで交信するのは同じ。室内楽をやってよかった。ソロの勉強と両方が私にとって大切なことです」今回のロシア・プログラムは、目下構想中のリサイタル・プロジェクトの第一弾になる予定という。41年目の新たな一歩を客席で共有したい。(取材・文:宮本明)■漆原啓子&秋場敬浩 デュオ・リサイタル日程:3/13(日)14:00開演会場:東京文化会館 小ホール
2022年01月14日『ウォレスとグルミット IN CONCERT』が来年1月22日(土)に東京文化会館で開催される前に、クリエイティブ・ディレクターのメルリン・クロッシンガムが語る特別映像が公開された。本公演はスクリーンに映し出される『ウォレスとグルミット』の過去の名場面や本邦初公開の映像と、オーケストラとの夢の共演を楽しめる二部構成のコンサート。第一部ではウォレス自身が作曲した新曲「ピアノ狂騒曲 第1番」が日本で初めて演奏され、有名クラシック音楽、ジュリアン・ノットによるお馴染みのテーマ曲も演奏される。第二部では、第66回アカデミー賞(R)短編アニメ映画賞を受賞した『ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!』(原題:Wallace and Gromit The Wrong Trousers)日本語吹き替え版をオーケストラの生演奏付きで上映。今回上映されるのは、第1作目からウォレスの声優を務める萩本欽一による新録吹き替え版になる。このほど公開になった特別映像ではクリエイティブ・ディレクターのメルリン・クロッシンガムが登場。本公演の概要が語られるだけでなく、海外で行われた同公演の模様や、参加した観客の驚きと喜びに満ちた表情を捉えた場面も登場する。迫力の生演奏と細部までアイデアがぎっしりつまった『ウォレスとグルミット』シリーズの映像に夢中になっている観客の姿が印象的だ。『ウォレスとグルミット IN CONCERT』2022年1月22日(土) 13時開場/14時開演東京文化会館 大ホール<第一部>『ウォレスとグルミット/ミュージカル・マーベルズ』ウォレスとグルミットの映像×オーケストラコンサートモーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』序曲ドビュッシー:月の光ウォレス:ピアノ狂騒曲 第1番 ※日本初演「ショーンと仲間たち~牧場は今日も平和な1日?!」ほか<第二部>『ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!』日本語吹き替え版オーケストラ生演奏付き上映指揮:橘 直貴、管弦楽:東京室内管弦楽団ウォレス役:萩本欽一(声の出演)※チケット情報
2021年12月16日東京混声合唱団 (東京都新宿区)による『東京混声合唱団 第257回定期演奏会』 が2022年1月22日 (土)に東京文化会館 小ホール(東京都台東区上野公園5-45)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松⼤剛)にて発売中です。カンフェティで11月22日(月)10:00よりチケット発売中 公式ホームページ 【プログラム】G.リゲティ:Ejszaka – Reggel(夜-朝)Pápainé(パーパイ夫人)Haj, ifjuság!(おお、若さよ!)Lakodalmas(結婚の歌)信長貴富:2021年度新作委嘱作品A.ブルックナー:Locus iste(ここは神によって造られた場所)Ave Maria(アヴェ・マリア)Virga Jesse(エッサイの若枝)Vexilla Regis(王の御旗は翻る)Christus factus est(キリストは己を低くして)J.ブラームス:Liebeslieder Waltzes Op. 52(愛の歌)■出演指揮:高関健ピアノ:成田良子、小埜寺美樹東京混声合唱団一般財団法人合唱音楽振興会協賛: サントリーホールディングス株式会社助成: 文化庁文化芸術振興費補助金(文化芸術創造活動活性化事業)プロフィール<高関健>国内主要オーケストラで重要ポジションを歴任。海外への客演も多く、サンクトペテルブルグ・フィル定期演奏会では聴衆や楽員から大絶賛を受ける。マルタ・アルゲリッチをはじめとする世界的ソリストや作曲家からも絶大な信頼を得ている。現在、東京シティ・フィル常任指揮者、仙台フィルレジデント・コンダクター、富士山静岡響首席指揮者、東京藝大指揮科教授 兼 藝大フィル首席指揮者。2019年3月にロシアで團伊玖磨のオペラ「夕鶴」を指揮、日ロ文化交流に大きな役割を果たし、2021年4月は新国立劇場オペラ公演、ストラヴィンスキー「夜鳴きうぐいす」とチャイコフスキー「イオランタ」の指揮を務め高評価を得た。第50回サントリー音楽賞(2018年度)受賞。 <成田良子>東京都出身。4歳よりピアノを始める。都立芸術高等学校を経て東京藝術大学音楽学部卒業。世田谷区立砧区民会館にてジョイントリサイタルを開催。レニングラード国立バレエ団来日公演でピアノを務める。NHK-FM「名曲リサイタル」に出演。トッパンホールニューイヤーコンサートに出演。現在、室内楽や伴奏の他、オーケストラの鍵盤奏者としても演奏会、ツアー、レコーディング、TV収録などに参加し幅広く活動中。Trio-SHIZUKUメンバー。ピアノを北村レイ子、故小林睦子の両氏に師事。尚美ミュージックカレッジ専門学校ディプロマ科講師。<小埜寺美樹>国立音楽大学器楽学科卒業。二期会、藤原歌劇団、文化庁オペラ研修所、国立音楽大学大学院オペラ科伴奏助手など、コレペティトゥアとして研鑽を積む。文化庁在外派遣研修員としてイタリアに留学。第6回奏楽堂日本歌曲コンクール優秀共演者賞、第3回沖縄シュガーホールオーディション最優秀伴奏賞、第5回水戸芸術館オーディション合格、第2回Foggia国際ピアノコンクール第3位他、数々のコンクールに入選。ソロ、室内楽の他、オーケストラ鍵盤奏者としても活躍。またオペラセッコチェンバリストとして「愛の妙薬」「ドン・ジョバンニ」「フィガロの結婚」「セヴィリアの理髪師」「チェネレントラ」「コジ・ファン・トゥッテ」他、数々のオペラセッコチェンバロを務める。現在、新国立劇場オペラ制作音楽スタッフとしてオペラ公演に携わるほか、新国立劇場研修所講師として後進の指導にあたっている。東京混声合唱団1956年に創設された日本を代表するプロ合唱団。コンサートの開催を演奏活動の中心に置き、広範な分野の合唱作品の開拓と普及に取り組んでいる。東京、大阪での定期演奏会を核とし、海外公演を含む年間の活動は150回を数える。レパートリーは、創立以来行っている作曲委嘱活動で生まれた250曲を超える作品群をはじめ、内外の古典から現代作品までと全合唱分野を網羅している。サントリー音楽賞、中島健蔵音楽賞、文化庁芸術祭大賞などを受賞。開催概要「東京混声合唱団 第257回定期演奏会」開催日時:2022年1月22日 (土)15:00開演/14:15開場会場:東京文化会館小ホール(東京都台東区上野公園5-45)■チケット料金一般:4,500円学生:1,500円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月06日『セルゲイ・ポルーニン SACRÉ「春の祭典」/ラスプーチン』が2022年5月17日(火)~22 日(日)、東京文化会館・大ホールで開催されることが決定した。本公演は公演延期を経た、セルゲイ・ポルーニンによる初の日本単独公演。5月17日からの4公演は“なぜ善人が悪行を働くのか?”をテーマに、振付師ロス・フレディ・レイの視点から描いた『Fraudulent Smile ~偽りの微笑み~』と、大石裕香が演出・振付を手掛ける、ロシアの伝説的なバレエ・ダンサーで振付師のヴァーツラフ・ニジンスキーの最高傑作を解釈した『Paradox & Sacré ~パラドックス & サクレ~』の2演目を同時上演。20日からの4公演は、ポルーニンの代表作との呼び声も高く、ロシアの“狂僧”ラスプーチンを題材にした『Rasputin ~ラスプーチン~』を上演する。公演の詳細やチケットの販売情報は近日発表予定。2020年5月公演は即日SOLD OUTとなった、孤高の天才バレエ・ダンサーによる待望の日本単独ステージをお見逃しなく。<主催者・コメント>新型コロナウイルス感染症の影響により3度の公演中止を余儀なくされ、セルゲイ・ポルーニンのステージを楽しみにお待ちいただいているお客様には、多大なご不便、ご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。2020年の計画当初は『SACRÉ「春の祭典」』のみの上演を予定しておりましたが、この2年の間に『ラスプーチン』が追加となりました。2022年5月の実現に向けて動き出した本公演は、世界的バレエ・ダンサー、セルゲイ・ポルーニンがこれまでのガラ公演では見せたことがない多彩な表現・表情を生でご覧頂ける貴重な機会となるに違いありません。ここ2年間、海外アーティストの来日公演がほとんど行えない状況が続いておりますが、約2年越しのセルゲイ・ポルーニン日本初単独公演が“with コロナ”における海外アーティストの来日公演の再開のひとつになればと願っています。■公演情報『セルゲイ・ポルーニン SACRÉ「春の祭典」/ラスプーチン』【出演】SACRÉ「春の祭典」:セルゲイ・ポルーニン、ヨハン・コボー他ラスプーチン:セルゲイ・ポルーニン、ヨハン・コボー、エレーナ・イリニフ他【振付】偽りの微笑み:ロス・フレディ・レイパラドックス & サクレ:大石裕香ラスプーチン:大石裕香2022年5月17日(火)~22 日(日)、東京文化会館・大ホールで開催■リリース情報セルゲイ・ポルーニン出演・映画『シンプルな情熱』2022年1月7日(金)DVD発売&デジタル配信開始
2021年12月01日今年9月に開催が予定されるも延期になっていた『ウォレスとグルミット IN CONCERT』が来年1月22日(土)に東京文化会館で開催されることが決定した。本公演はスクリーンに映し出される『ウォレスとグルミット』の過去の名場面や本邦初公開の映像と、オーケストラとの夢の共演を楽しめる二部構成のコンサート。第一部ではウォレス自身が作曲した新曲「ピアノ狂騒曲 第1番」が日本で初めて演奏され、1995年に公開された3作目の短編映画『ウォレスとグルミット 危機一髪!』に初登場した「ひつじのショーン」が出演。ショーンの特別映像に合わせて本公演のために作曲された「ショーンと仲間たち~牧場は今日も平和な1日?!」が演奏される。第二部では、第66回アカデミー賞(R)短編アニメ映画賞を受賞した『ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!』(原題:Wallace and Gromit The Wrong Trousers)日本語吹き替え版をオーケストラの生演奏付きで上映。今回上映されるのは、第1作目からウォレスの声優を務める萩本欽一による新録吹き替え版になる。『ウォレスとグルミット』は英国の映像工房アードマン・スタジオ製作のクレイ・アニメーションの超人気シリーズ。奇想天外な発明で大騒動を巻き起こしてしまうウォレスと、彼を守るために大活躍する愛犬グルミットの活躍を描いている。『ウォレスとグルミット IN CONCERT』2022年1月22日(土) 13時開場/14時開演東京文化会館 大ホール<第一部>『ウォレスとグルミット/ミュージカル・マーベルズ』ウォレスとグルミットの映像×オーケストラコンサート<第二部>『ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!』日本語吹き替え版オーケストラ生演奏付き上映指揮:橘 直貴、管弦楽:東京室内管弦楽団ウォレス役:萩本欽一(声の出演)※チケット情報
2021年11月17日東京コンサーツ(東京都新宿区)マネジメントによる『吉原すみれパーカッションリサイタル2021』が2021年11月1日 (月)に東京文化会館小ホール(東京都台東区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティでチケット発売中 公式ホームページ 吉原すみれ 演奏者本人の主催によるパーカッションリサイタルです。出演:吉原すみれ(パーカッション)共演:菅原淳(パーカッション)※田中 賢作品【プログラム】(演奏順未定)糀場富美子(1952-):フラグメンツ Ⅳ~メタル・メタル~(2020)[世界初演]Tomiko Kohjiba(1952-):Fragments Ⅳ metal-metal(2020)[World Premiere]小出稚子(1982-):〇△□の音楽(2020)[世界初演]Noriko Koide(1982-):〇△□(2020)[World Premiere]田中賢(1946-):こころの庭で・・・(2020)[世界初演]Masaru Tanaka(1946-):im Garten, in dem Herzen・・・(2020)[World Premiere]~出版記念~山口恭範(1941-):コナンドラム(1997)Yasunori Yamaguchi(1941-):Conundrum(1997)湯浅譲二(1929-):マリンバのための音楽(2006)Joji Yuasa(1929-):Music for Marimba (2006)吉原すみれ(パーカッション) Sumire Yoshihara東京生まれ。幼少の頃より、工藤昭二のマリンバのレッスンを受ける。高校入学時より、打楽器を小宅勇輔に師事。東京藝術大学に入学し、打楽器一般を有賀誠門、マリンバを高橋美智子に師事。1972年東京藝術大学大学院在学中に、ジュネーヴ国際コンクール打楽器部門で優勝。同時に各部門のグランプリであるプリ・アメリカン賞も受ける。以後、ヨーロッパ、日本を中心にソロ活動を続ける。1977年ミュンヘン国際コンクールで1位なしの2位。ソロ・レコードがRCAより全世界に発売される。1979年より85年までカメラータ・レーベルにて5枚のソロ・アルバム(吉原すみれ・打楽器の世界1-5)を制作。1980年サントリー音楽賞受賞。アルバム「吉原すみれ・打楽器の世界1」において芸術祭優秀賞受賞。アンサンブル・ヴァン・ドリアン、トライアングル・ミュージック・ツアーなどアンサンブル活動も行い、アンサンブル・ヴァン・ドリアン団員として1983年中島健蔵賞受賞。1986年立花隆の制作録音によるCD「とぎれた闇」を発表。1986-93年CBSソニーで4枚のソロCDと1枚のデュオCD(笛の藤舎推峰との「デュエル」)を制作。1991・97年ミュンヘン国際コンクール、1992年ジュネーヴ国際コンクール、審査員。1993年ニューヨークにてミュージック・フロム・ジャパン公演。97年「打楽器通信」、2002年「打楽器通信2」(フォンテック)CDリリース。2002年第20回中島健蔵音楽賞優秀賞を受賞。2004年第13回朝日現代音楽賞受賞。アンサンブルタケミツ、メンバー。武蔵野音楽大学教授。相愛大学客員教授。「吉原すみれパーカッションリサイタル2021」公演期間:2021年11月1日 (月)開場18:15/開演19:00会場:東京文化会館 小ホール(東京都台東区上野公園5-45)【出演】吉原すみれ(パーカッション) / 菅原淳(パーカッション/デュオ作品共演)【スタッフ】マネジメント: 東京コンサーツ【チケット料金】一般:4,000円学生:2,000円(全席自由・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月28日株式会社ミリオンコンサート協会(所在地:東京都港区、代表取締役:小尾 晋之介)は、大晦日恒例 ベートーヴェン弦楽四重奏曲演奏会を東京文化会館小ホールにて開催いたします。16年連続 第16回 ベートーヴェン弦楽四重奏曲【9曲】演奏会 チラシ表面16年連続にて本年も大晦日に開催される、ベートーヴェン弦楽四重奏曲【9曲】演奏会は我が国を代表する弦楽四重奏団三団体によるマラソンコンサート。毎年それぞれの団体が熱演を繰り広げ、ホールは興奮に包まれます。本年の公演には、我が国の常設のクァルテットとして確固たる地位を築いている、クァルテット・エクセルシオ、古典四重奏団に加え、若い世代のクァルテットの中でも特に進境著しい、クァルテット・インテグラが初登場します。コロナ禍で苦しい活動を強いられながらも志を高く持った若き音楽家たちの演奏にどうぞご期待ください。【出演】クァルテット・インテグラ/クァルテット・エクセルシオ/古典四重奏団<クァルテット・インテグラ>Vn.I 三澤 響果/Vn.II 菊野 凛太郎/Va. 山本 一輝/Vc. 築地 杏里弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op.59-1「ラズモフスキーNo.1」弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキーNo.2」弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.59-3「ラズモフスキーNo.3」<クァルテット・エクセルシオ>Vn.I 西野 ゆか/Vn.II 北見 春菜/Va. 吉田 有紀子/Vc. 大友 肇弦楽四重奏曲 変ホ長調 Op.127弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.130弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.133「大フーガ」<古典四重奏団>Vn.I 川原 千真/Vn.II 花崎 淳生/Va. 三輪 真樹/Vc. 田崎 瑞博弦楽四重奏曲 嬰ハ短調 Op.131弦楽四重奏曲 イ短調 Op.132弦楽四重奏曲 へ長調 Op.135【開催概要】公演名 :16年連続 第16回 ベートーヴェン弦楽四重奏曲 [9曲] 演奏会日時 :12月31日(金)14:00 開演(13:15 開場) ※終演21:30頃会場 :東京文化会館小ホール(東京・上野)入場料金 :全席指定 10,000円[チケット取扱い]ミリオンコンサート協会TEL:03-3501-5638ミリオンチケット|検索| ←(オンライン・チケットサービス)※Webサイトからのお申込みはセブンイレブンでのお引き取り東京文化会館チケットサービスTEL:03-5685-0650チケットぴあTEL:0570-02-9999(Pコード:202-229)e+(イープラス) その他詳細: ★他の12月開催 ミリオンコンサート協会主催公演50年連続 第50回 小林道夫チェンバロ演奏会J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988日時 :2021年12月24日(金)14:00(13:15開場)会場 :東京文化会館小ホール(東京・上野)入場料金:全指定席 ¥5,000 絶賛発売中! 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月26日ピアニスト舘野泉が、恒例の秋のリサイタルを今年も10月22日(金)東京文化会館小ホールで開く。初演曲2曲を含む、彼のために作曲された左手ピアノの作品が並ぶ意欲的なプログラム。舘野に聞いた。2002年に脳溢血で右手の自由を失って以降、早い時期から舘野のために作品を書いてきた一人が吉松隆だ。今回はその代表作でもあるピアノ曲集《アイノラ抒情曲集》(2006)と《タピオラ幻景》(2004)から、舘野が独自に抜粋再構成した組曲を弾く。彼らの共通のキーワード「シベリウス」「フィンランド」が二人を結ぶ。「森と湖。澄んだ空気。静かに過ぎゆくものを慈しみながら。流れゆく時を大事にした曲です」フィンランドの作曲家カレヴィ・アホの《静寂の渦》は、本当は来年のコンサートのために委嘱した作品だった。「興が乗ったらしく、今年の3月に出来上がっちゃった(笑)。シンプルな主題が大きなエネルギーの渦となって広がって、最後はまた、ブラックホールに吸い込まれるように消えていきます」舘野が長く暮らすフィンランドでは多くの現代作曲家が活躍する。舘野は、彼らの国民気質が、孤独に自分と向き合う仕事に向いているのだと教えてくれた。林光の《花の図鑑・前奏曲集》(2005)は、花の名前のついた8楽章すべてに、古今の詩人たちのテキストが添えられている。「中野重治、すずきみちこ、与謝野晶子……。多くは反戦の詩です。左手の作品なのに、高音域(右手側)ばかり、身体をねじって弾かなければならなくて(笑)。難しいですが音楽のメッセージがはっきりしていて興味深いです」京都出身の平野一郎の《鬼の生活》も委嘱初演。「すごくアイディアがある面白い作曲家。全国の伝承文学にも詳しい人です。鬼の〝生活〟って変わってますよね。鬼が大暴れしたり恋をしたり。弾くほうも七転八倒する、でもとても綿密にできている作品です。彼も予定よりずっと早く書いてくれて、鬼シリーズの続編の構想まで出来上がった。次作はシューベルト《ます》の編成の五重奏。来年弾く予定です」11月で85歳。「若い頃に比べたら長時間はできない」というものの、毎日、ときには4時間も集中したままピアノに向かう。「一年一年、自分を見つめながら、できることだけを一生懸命。進んでいくと、またその先が見えてくる。音楽をすることは生きていることの証ですから」音楽への愛と情熱はいささかも衰えることはない。(文・宮本明)
2021年10月04日“クラシック音楽の殿堂”東京文化会館音楽監督に、作曲家でピアニストの野平一郎氏のが就任が発表された。東京文化会館においては、指揮者やプロデュース活動、さらに音楽教育にも携わり、広く日本の音楽文化に多大な貢献をしてきた野平一郎とともに、鑑賞機会の提供や若手音楽家の輩出・育成に尽力し、社会的課題にも取り組みながら、「音楽・舞台芸術の殿堂」としてあらゆる人々が感動を分かち合える劇場を目指すという。詳細情報 ●野平一郎コメント東京文化会館は、私にとって音楽を志したときから幾度となく通い、いろいろな音楽を聴いてきたとても親近感のある場所であり、ここで得たものが私の成⻑に欠かせない肥やしになっています。東京文化会館は音楽家を育んできただけでな く、クラシック音楽の新しい聴衆をも生み出したホールだと思っています。 東京文化会館の音楽監督に就任するにあたって、いくつかヴィジョンがあります。 まずは、年代的にも音楽ジャンル的にも幅広いお客様にいらしていただけるようにしたいと考えています。若い人も音楽のすばらしさを体験できるよう、“世代循環”とでもいうような、われわれが伝えていかなければならないものがあると思います。また、最も東京らしいホールとして、東京の持つローカルなものをグローバルに発信していく。音楽世界を豊かにできる ような多様性と新しい価値観なども見出して、東京文化会館は常にアクチャルなものが動いている、と実感していただけるような場所にできればと考えています。 東京文化会館は音楽資料室やリハーサル室もある複合的総合的な施設ですので、この機能を充分に発揮できるようにしたいと考えています。演奏家としても作曲家としても自分が体験的に東京文化会館から得てきたものを、若い世代の聴衆をはじめ音楽文化に親しむすべての皆さまに受け渡していきたいと思います。●野平一郎プロフィールのだいら いちろう 1953年生まれ。東京藝術大学、同大学院修士課程作曲科を修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。作曲・ピアノ・指揮・プロデュース・教育など多方面にわたる活動をおこなう。ピアニストとしては内外のオーケストラにソリストとして出演する一方、多くの内外の名手たちと共演し、室内楽奏者としても活躍。古典から現代までそのレパートリーは幅広い。近年はコンチェルトの弾き振りや、自作自演を含めた指揮活も多い、140曲に及ぶ作品の中には、フランス文化庁、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、IRCAM、国立劇場等国内外からの委嘱作品があり、いずれの作品も圧倒的な成功を収めた。また、100枚をこすCDをリリースしている。 第13回中島健蔵音楽賞(1995)、第44回、第61回尾高賞、芸術選奨文部大臣新人賞、第11回京都音楽賞実践部門賞(1996 )、第35回サントリー音楽賞(2004)、第55回芸術選奨文部科学大臣賞(2005)、日本芸術院賞(2018)を受賞。2012年 春、紫綬褒章を受章。 現在、静岡音楽館AOI芸術監督、東京藝術大学名誉教授、東京音楽大学作曲科教授。芥川也寸志メモリアル・オーケスト ラ・ニッポニカ ミュージカル・アドヴァイザー。日本フォーレ協会会⻑。日本ベートーヴェンクライス代表理事。2021 年より3年間、モナコ・ピエール皇太子財団音楽評議員を務める。2022年開催仙台国際音楽コンクールのピアノ部門審査委員長。
2021年08月24日シェイクスピアの『ウインザーの陽気な女房たち』を題材に、ヴェルディが遺した最後のオペラ『ファルスタッフ』が2021年7月16日(金)から東京文化会館大ホールにて開幕する。どんな舞台になるのか、今回、タイトルロールのファルスタッフ役を演じる今井俊輔に話を聞いた。老いた騎士で、酒好きで女好きなファルスタッフではあるが、今井は「大変名誉のある役で、演じがいがある」。今井自身、イタリアの師匠に「『ファルスタッフ』と『マクベス』をやったら、次は何をやるの?もうあなたのキャリアはフィニッシュよ!」と冗談めかしく言われたそうだ。「頭も体も宇宙のような」ファルスタッフを今井がどう演じるか。同じバリトンのフォード役との競演もオペラとしては珍しい聴きどころで、期待したい。作品については「演劇的要素に富んでいて、リアリティがある演出。オペラ初心者でも見やすいと思う」。また、ヴェルディアーノ(ヴェルディ歌い)として活躍してきた今井としては「ヴェルディがそれまで自分で作ってきた音楽を壊したり、揶揄したりしている部分が面白い」という。新型コロナウイルスの感染拡大予防対策として、マスクをしながらの稽古。「声の響きが全然違うので、苦しい」というが、「高地トレーニングをしているような感じがして、嫌いではない」と笑う。稽古の進行も順調だといい、「10秒ぐらいの場面を30分ぐらいかけることも。本当に細かくつくっている」。もともと水泳のインストラクターやライフセーバーをしていた今井だが、20代のときに友人に誘われて、マーラーの千人交響曲を聴く機会があり、大感動。そこから音楽の道を志すという、オペラ歌手としてはかなり変わった経歴の持ち主だ。発声についても「動かすはずのない筋肉をどう動かすか考えている」と語るように、彼にとってはスポーツに近い感覚なのかもしれない。最近では、本業での活躍もさることながら、YouTubeで動画配信をするなどして、オペラのファン層を広げる活動を続けている。最後に観客へのメッセージとして、「コロナ禍だからこそ、この迫力とアンサンブルを楽しんで、心を揺さぶっていただきたい。作品の最後に『この世は全て冗談』というセリフがあるが、その言葉の通り、あまり構えずに、楽しく見てほしい」と語った。指揮は、レオナルド・シーニ。今井が出演するのは7月16日(金)、18日(日)。同じくファルスタッフ役の黒田博が出演するのは、17日(土)、19日(月)。チケット発売中。東京二期会オペラ劇場『ファルスタッフ』2021年7月16日(金)〜7月19日(月)会場:東京文化会館 大ホールチケット情報取材・文・撮影:五月女菜穂
2021年07月14日クレイ・アニメーション『ウォレスとグルミット』のコンサートイベント『ウォレスとグルミット IN CONCERT』が9月18日(土)、東京文化会館にて開催されることが決定した。イギリスのアードマン・スタジオ製作のクレイ・アニメーション『ウォレスとグルミット』は、奇想天外な発明で大騒動を巻き起こしてしまう主人公ウォレスとそんな主人を守るために大活躍する愛犬グルミットが織りなす痛快コメディ。記念すべき第1作目『ウォレスとグルミット/チーズ・ホリデー』が1989年に制作されて以降、世界の名だたる賞を多数受賞し、誕生から30年が経った今もなお世界中からイギリスを代表するキャラクターとして愛されている。本公演は大スクリーンに映し出される『ウォレスとグルミット』の過去の名場面や本邦初公開の映像と、オーケストラとの夢の共演を楽しめる二部構成のコンサートとなっている。ウォレスとグルミットは音楽への造詣が深く、第一部の目玉は日本初演となるウォレス自身が作曲した新曲「ピアノ狂騒曲 第1番」をお届け。さらに、1995年に公開された3作目の短編映画『ウォレスとグルミット 危機一髪!』に初登場した「ひつじのショーン」も出演する予定だ。人気のショーンの特別映像に合わせて本公演のために作曲された「ショーンと仲間たち~牧場は今日も平和な1日?!」を演奏する。第二部では、第66回アカデミー賞(R)短編アニメ映画賞を受賞した『ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!』(原題:Wallace and Gromit The Wrong Trousers)日本語吹き替え版をオーケストラの生演奏付きで上映。また今回は、第1作目よりウォレスの声優として参加のコメディアン・萩本欽一による新録吹き替え版でコンサート全編を届ける。「欽ちゃん」によって新たに息が吹き込まれる天才発明家そして本コンサートでは作曲家としても活躍するウォレスに期待してほしい。【公演情報】『ウォレスとグルミット IN CONCERT』~新作ストーリー&映画「ペンギンに気をつけろ!」生演奏付き上映~9月18日(土) 13時開場/14時開演東京文化会館 大ホール※チケット情報6月30日(水)23時59分までプリセール受付中7月3日(土)10時から一般発売
2021年06月22日『怖い絵』シリーズの著者、中野京子監修・解説によるコンピレーション・アルバム『怖いクラシック』のコンサート開催が発表された(9月19日:東京文化会館)。その内容は、スクリーンに投影された絵画とフルオーケストラ&オペラ歌手による演奏という豪華なもの。美術と音楽の素敵なマリアージュに興味津々だ。大ベストセラー『怖い絵』シリーズとは、2017年に68万人を動員(上野の森美術館&兵庫県立美術館で開催)して大きな話題となった『怖い絵展』の監修者中野京子(ドイツ文学者、西洋文化史家)が監修・解説を手がけるクラシック・コンピレーション・アルバム『怖いクラシック』と、角川文庫より発売中のコラボレーション書籍「大人のための『怖いクラシック』オペラ篇」の総称だ。アルバム『怖いクラシック』は、絵画とクラシック音楽の裏に隠された「怖さ」を紐解き、制作・作曲背景に怖い逸話が潜んでいるクラシックの名曲を自ら選曲したスグレモノ。CDに封入されたブックレット内には、中野が書き下ろした楽曲の解説が掲載され、楽曲それぞれに関連のある絵画が1枚ずつセレクトされるという懲りようだ。一方、「大人のための『怖いクラシック』オペラ篇」では、オペラ『椿姫』、『ホフマン物語』『カルメン』『蝶々夫人』などの楽しみ方や、原作の裏に秘められ物語や制作秘話などが綴られる。この2つの延長線上にある 『怖いクラシック』コンサートは、音楽ファンのみならず美術ファンにとっても気になるイベントに違いない。9月のコンサートにおいては、楽曲と共に中野がセレクトした絵画がスクリーンに投影され、中野自身がクラシック音楽と絵画に潜む怖さの解説を行う予定だという。フルオーケストラにオペラ歌手4名を迎えた豪華なステージに期待したい。●『怖いクラシック』特設サイト●公演概要『怖いクラシックコンサート』【公演日時】2021年9月19日(日)13:00開場/14:00開演【会場】東京文化会館 大ホール【チケット】S席-9,800円、A席-8,500円、B席-7,200円、C席-5,800円※全席指定・税込み※未就学児入場不可(プレイガイド先行)6 月11 日(金)〜、(一般発売)6 月18 日(金)〜【出演】ソプラノ:砂川涼子/メゾソプラノ:谷口睦美/テノール:笛田博昭/バリトン:与那城敬/指揮:三ツ橋敬子/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団/解説:中野京子/司会:笠井美穂【プログラム】チャイコフスキー:オペラ『エフゲニー・オネーギン』よりポロネーズ /ラヴェル:「亡き王女のためのパヴァーヌ」/プッチーニ:オペラ『ジャンニ・スキッキ』より「私のお父さん」/ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」/ビゼー:オペラ『カルメン』より※演奏曲が変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
2021年06月09日3月8日、東京バレエ団は記者会見を行い、今年11月6日、7日に東京文化会館で上演するミックスプログラムにて、振付家でりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館舞踊部門芸術監督、Noism Company Niigataの芸術監督を務める金森穣による新作『かぐや姫』を世界初演すると発表した。会見には東京バレエ団芸術監督・斎藤友佳理と金森穣が出席し、作品の構想を語った。冒頭、斎藤は金森への委嘱の実現について「夢が叶って、いま、1日目のリハーサルを終えたところです」と目を輝かせた。質の高い古典全幕バレエを上演するとともに、ベジャールはじめ時代の最先端をいく振付家のオリジナル作品を発信してきた東京バレエ団。斎藤は芸術監督就任当初から、優れた日本人振付家によるオリジナル作品の上演を目指し、2019年、勅使川原三郎振付『雲のなごり』世界初演を実現。それに続く日本人振付家への委嘱となる。2004年、日本で唯一の公共劇場専属舞踊団Noismを立ち上げた金森について、斎藤は「振付家としてだけでなく、いろんなカラーをもった魅力的な演出家だと感じています」と信頼を寄せる。いっぽう、17歳で渡欧、ベジャールの学校ルードラで学び、その後キリアン率いるNDT2をはじめとする欧州の舞踊団で活躍した金森は、「東京バレエ団は日本におけるベジャールの舞踊団で、どこか身近に感じていた」という。Noism創立から17年。外部の団体に振付けるのは今回が初めてだが、アシスタントの井関佐和子(Noism副芸術監督)とともにリハーサル初日にのぞみ、「今日は夢見心地でした」と明かす。『かぐや姫』という題材については、「恩師キリアンも作品化していますが、私は物語に則った、Noismでいうところの“劇的舞踊”、全幕もののストーリーバレエをと考えています。東京バレエ団ならではの女性のポワントの群舞、ダイナミックな男性の群舞を活かしたい」。11月に上演するのはその1幕に当たる部分だという。音楽はドビュッシーが使われる。「バレエに対する最大限のリスペクトをもって、作品を構成している。もちろん自らの芸術性で挑むが、いままでの私の作品の中でいちばんバレエ的になるかもしれない」。台本は『竹取物語』も童話として書かれたものもすべて読んだうえで書いたオリジナル。「歴史に残る作品を創りたい」という金森のバレエ。期待はいやがうえにも高まる。加藤智子
2021年03月15日“上野の春の風物詩”「東京・春・音楽祭2021」の開催が近づいてきた(2021年3月19日~4月23日/会場:上野公園の各施設:東京文化会館、各美術館・博物館等)。この、国内最大級のクラシック音楽の祭典開幕に伴い、ライブ・ストリーミング配信サイト「東京・春・音楽祭 LIVE Streaming 2021」がオープン。アカデミー講義を除く全公演が、有料オンライン配信されることとなった。一部の配信公演においては、複数のカメラで異なるアングルから撮影し、視聴者が様々な視点を選んで視聴できるマルチアングル機能や、4Kの高精細映像と高音質(※1)での配信、字幕機能を提供し、ライブ配信ならではの音楽家のリアルな息遣いが会場から届けられるという。開幕に先立ち、2021年3月7日(日)20:00~21:00の1時間、「東京・春・音楽祭 LIVE Streaming 2021」の機能が試せる試聴配信(ライブ)が実施される。【試聴配信】●試聴配信(ライブ)プログラムワーグナー:ジークフリート牧歌 Op.103/ワーグナー(モシュコフスキ編):イゾルデの愛の死(歌劇《トリスタンとイゾルデ》 第3幕より)/ワーグナー:女声のための5つの詩「ヴェーゼンドンク歌曲集」Op.19●出演ヴァイオリン:白井 圭、宇根京子/ヴィオラ:川本嘉子/チェロ:中 実穂/コントラバス:吉田 秀/フルート:甲斐雅之/オーボエ:池田昭子/クラリネット:伊藤 圭/ファゴット:水谷上総/ホルン:日高 剛、勝俣 泰/トランペット:辻本憲一/ソプラノ:天羽明惠/ピアノ:江口 玲他【配信サイト】「東京・春・音楽祭 LIVE Streaming 2021」(英語:Spring Festival in Tokyo LIVE Streaming 2021)●配信内容東京・春・音楽祭2021で実施される全プログラム 約65公演(本日現在)[※アカデミー講義を除く/有料]※音楽祭の各コンサートの詳細は、以下サイトをご覧ください。※リッカルド・ムーティ出演公演は、日本国内のみの配信となります。●視聴方法PC、スマートフォン、タブレットにて、最新バージョンのGoogle Chrome、Mozilla Firefox、Safari等で視聴いただけます。※視聴方法や視聴環境等の詳細については、以下の配信サイト内、ご利用ガイドをご覧ください。
2021年03月05日「ピーナッツ(PEANUTS)」のクリスマスオーケストラコンサート「SNOOPY Premium Symphonic Christmas Concert」が、2020年12月24日(木)に東京文化会館にて開催される。「ピーナッツ」70周年記念のクリスマスオーケストラコンサート2020年に生誕70周年を迎える、チャールズ・M.・シュルツ原作のコミック「ピーナッツ」。この記念すべきアニバーサリーイヤーの聖夜に開催される本イベントは、「ピーナッツ」のクリスマスアニメーションサウンドトラックをベースにした特別なオーケストラコンサートだ。セットリストは、アニメーション版「ピーナッツ」の第1作目にあたる「A Charlie Brown Christmas」のサウンドトラックとしてヴィンス・ガラルディが手掛けた同名のアルバムに収められている名曲群と、古今東西の有名なクリスマスソングから厳選。ジャズピアニストのヴィンス・ガラルディによるオリジナルに忠実なピアノトリオから優美なフルオーケストラ編成まで、バラエティに富んだ演目をスヌーピーのクリスマス映像と共に披露する。指揮・栗田博文×演奏・東京フィル、城田優がスペシャルゲストにタクトを振るのは、世界的指揮者の栗田博文。国際的に活躍するピアニスト・作曲家の宮本貴奈が音楽監修を担当し、東京フィルハーモニー交響楽団が演奏を務める。また、ミュージカルをはじめマルチに活躍中の城田優がスペシャルゲストとして登場する。スヌーピーとのグリーティングや2ショット撮影が出来るVIPチケットもチケットは通常チケットとVIPチケットの2種類。公式ファンクラブのメンバー会員かつ40席限定となる後者には、スヌーピーのグリーティング&2ショット撮影や優先入場、公演オリジナルグッズの優先購入券、お楽しみ袋といった様々な特典が用意されている。開催概要「SNOOPY Premium Symphonic Christmas Concert」開催日:2020年12月24日(木)時間:開場 17:30、開演 18:30会場:東京文化会館 大ホール<出演>指揮:栗田博文管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団ピアノ・音楽監修:宮本貴奈スペシャルゲスト:城田優ドラムス:ジーン・ジャクソンベース:パット・グリン合唱:横浜少年少女合唱団<チケット販売スケジュール>・10月23日(金)「PEANUTS FRIENDS CLUB」ファンクラブ有料会員先行抽選販売開始・10月30日(金)「Club BBL」ビルボードライブ会員先行受付開始・11月4日(水)プレイガイド先行開始(キョードー東京、イープラス、チケットぴあ、ローソンチケット)・11月中旬 チケット一般販売開始予定<チケット料金>■VIPチケット※公式ファンクラブ「PEANUTS Friends Club」メンバー会員のみ購入可能。※40席抽選販売。※全席指定、未就学児入場不可。価格:25,000円(税込)VIP特典:1. スヌーピーのグリーティング&2ショット撮影2. 優先入場3. 良席保証4. 公演オリジナルグッズ会場販売 当日優先購入5. 特典グッズ6. お楽しみ袋■通常チケット価格:15,000円(税込)※特典グッズつき。※全席指定、未就学児入場不可。※各チケットに関する詳細はイベント公式WEBサイト(まで。【問い合わせ先】キョードー東京TEL:0570-550-799(平日11:00~18:00/土日祝10:00~18:00)© 2020 Peanuts Worldwide LLC
2020年10月25日7月に東京二期会オペラ劇場が17年ぶりに新演出上演するアルバン・ベルクの《ルル》(2幕版)は、20世紀オペラの傑作。2月22日、東京文化会館内で、演出のカロリーネ・グルーバーによるプレトークが開催された。【チケット情報はこちら】カロリーネ・グルーバーはオーストリア出身の女性演出家。世界中の歌劇場が熱い視線を送る彼女は、すでに二期会の舞台でもおなじみだが、年に数回はプライベートで来日するというほどの日本びいきで、この日のトークイベントも、旅行中に急きょ引っ張り出されたのだそう。彼女の演出の根底にあるのは、「自分の側から、つまり女性の視点で分析すること」という。「多くのオペラで女性が死ぬ。なぜ?男性が作曲しているから?それを理解することが使命になった」《ルル》はそんな彼女の「使命」にふさわしい作品だ。ルルは妖艶な魅力を放つ魔性の女。新聞社編集長のシェーン博士はじめ、彼女と結婚した男たちはその魅力に惑わされ、嫉妬し、次々と命を落とす。しかしグルーバーは、「ルルはけっしてモンスターではない」と言い切る。原作では、ルルは貧民街で育ち、シェーン博士に拾われて、彼好みの女性として育てられた生い立ちを持つ。「その幼少期の体験が、現在のルルを形作った。ある種彼女は犠牲者。#MeToo(セクハラの被害体験を告発するムーヴメント)の時代の今だからこそ、初めてそれを公にできる。その意味でこれは#MeTooオペラだ」「これまでの自分のオペラ演出の結論になるかもしれない」と意気込みを語ったグルーバー。「ルルの内面の感情、魂を表現したい」と、自身のオペラ演出では初めて、ダンサーを起用する(後日、事務局から、コンテンポラリー・ダンサー中村蓉の出演が発表された。振付も担当する)。また、映像作家の上田大樹もスタッフに加わる。最近では昨年のNHK大河ドラマ「いだてん」のタイトルバックなども手がけた気鋭のアートディレクター。《ルル》は20世紀の作品らしく、台本(作曲者自身)にあらかじめ映像の使用が指定されている。ニュースフィルムのような映像でルルの身に起こった出来事をフラッシュバックのように映して時間の経過を表すのだが、おそらくはその範疇を超えた、もっと舞台全般に関わる表現として、効果的なコラボレーションになるのだろう。東京二期会の《ルル》は7月10日(金)~12日(日)の3公演。東京文化会館で。ルル役(ソプラノ)は森谷真理と冨平安希子のWキャスト。指揮は、昨年の二期会《金閣寺》(黛敏郎)でもシュアな手腕を発揮したマキシム・パスカル。フランソワ=グザヴィエ・ロトの秘蔵っ子のフランスの新鋭だ。チケット発売中。取材・文:宮本明
2020年03月04日桜の季節の上野の山の風物詩「東京・春・音楽祭2020」の開催概要が発表された(10月28日:東京文化会館大会議室)。16回目を迎える2020年は、例年よりも1週間長い3月13日(金)〜4月18日(土)の5週間にわたって開催。有料・無料併せて約200公演が行われる。開幕公演は、リッカルド・ムーティ指揮によるヴェルディの『マクベス』。これは、ムーティが若い音楽家にオペラ演奏の奥義を伝授するイタリア・オペラ・アカデミー in 東京の一環として行なわれる公演だ。同アカデミーでは、約1週間にわたるレクチャー、作品解説、受講生による演奏会が行われる。毎年大きな話題を提供してきた「ワーグナー・シリーズ」は、ワーグナーの主要10作品中、本シリーズで演奏されていなかった『トリスタンとイゾルデ』を上演。指揮は、『ニーベルングの指環(リング)』で絶賛を博したマレク・ヤノフスキが再び登場。歌手陣には、トリスタン役のアンドレアス・シャーガーに、イゾルデ役のペトラ・ラングなどの素晴らしいメンバーが集う。また、来春より読売日本交響楽団との新シリーズ「東京春祭プッチーニ・シリーズ」が、『外套』『修道女アンジェリカ』『ジャンニ・スキッキ』の“三部作”でスタートするなど、ますます充実するオペラ公演に注目したい。ベートーヴェンの生誕250年を記念した公演も開催される。「東京春祭 合唱の芸術シリーズ」では、晩年の大作『ミサ・ソレムニス』が取り上げられるほか、多くの公演において“楽聖”ベートーヴェンの名曲がセレクトされる。さらには、コンサートホールとはひと味違う魅力に溢れた美術館・博物館での「ミュージアム・コンサート」や、桜とともに街を音楽で彩る無料のミニ・コンサート「桜の街の音楽会」。そして、未就学児童から高校生まで、様々な年齢を対象とした「東京春祭 for Kids」などなど。2020年もオペラやオーケストラ、国内外一流アーティストによる室内楽をはじめとする演奏会から、街角で通りがかりに楽しめる音楽との出会いの場まで、約200を超える演奏会が上野の山を染め上げる。【東京・春・音楽祭2020公式サイト】
2019年11月05日恒例の秋のリサイタル「夜会」を、今年も開催する熊本マリ(10月8日・東京文化会館小ホール)。今回は「ちょっと早いバースデーパーティ」というテーマが掲げられた。じつはこの「夜会」、毎年彼女の誕生日(10月15日)前後に行なわれるので、つねにバースデーパーティではあるのだけれど、今回あえてそう銘打った理由は、ふたりのゲストの存在。カウンターテナーの米良美一と、ギターの荘村清志という、やや異色の顔合わせでバースデーを祝う。【チケット情報はこちら】「このふたりと同時に共演できるなんて、今までにないぐらい、弾くのが自分自身でも楽しみなコンサートです」。ともに長い付き合いの音楽仲間だが、じつは米良との共演は今度が初めてなのだそう。「レコード会社の担当ディレクターが同じだったのでデビュー前から知っていて、ずっと仲がよかったんですけど、なかなか一緒に演奏する機会はなくて」つまりこの初共演が、特別なバースデー・プレゼントだ。もちろんおなじみの《もののけ姫》も聴かせてくれるが、音楽通にはモンポウの歌曲《君の上には、ただ花ばかり》も大きな注目ポイントだろう。熊本マリといえば、日本にモンポウを紹介した伝道師的存在でもある。「以前、モンポウの歌曲を彼と録音しないかという話があったのですが、結局実現しなかったんです。今回は1曲ですが、彼の声でそれを披露できるのがなによりもうれしいです。彼の繊細でやさしい声はモンポウにぴったりなんです」一方、荘村清志とはもう20年以上の共演歴がある。「何度も伴奏していますから、荘村さんの息づかいがわかります。一緒に弾いていて安心できますね。東京文化会館の小ホールは、ギターにもとても適した広さだと思います。ホールが大きすぎると、ギターの生の音の良さをちゃんと受け取ることができませんから。米良さんのモンポウも、サロンのような、小ホールの親密な空間で歌ってほしい。ふたりの音色をじっくり味わうには絶好のシチュエーションだと思います。おふたりにも、ぜひ自由に楽しくやっていただきたいです」プログラム全体は、叙情的なしっとりとした音楽を軸に、最後はお得意のスペインものも交えて賑やかに盛り上がる。リラックスした気分で楽しめる、まさに夜会、まさにパーティ。でも、慣れ親しんだ有名小品の数々のなかに、たとえばドビュッシーの《バラード》など、比較的聴く機会の少ない佳曲もさりげなく滑り込ませる。「美しい曲を楽しく聴いていただくなかにも、本物を味わってもらいたい。いつもそう意識して選曲しています」その絶妙なバランス感覚が、クラシック初心者からベテランまで、すべての聴き手の気持ちをつかむ熊本マリ流だ。もちろん二次会(=アンコール)にもじっくりと趣向を凝らしている模様。例年どおり、ヒロココシノのあでやかなドレスもパーティを花を添える。秋の夜長の華やいだ夜会。ピアニストのおもてなしに、あたたかい拍手で応えたい。取材・文:宮本明
2019年09月27日11月16日(土)上野・東京文化会館にて開催される『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』ピアノコンサート~Soul of the Iron-Blooded Orphans~に、第2弾追加出演者として、オルガ・イツカ役の細谷佳正の出演が決定した。本コンサートでは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の音楽を担当する横山克編曲監修による、本作の劇伴音楽や主題歌を、ピアニスト阪田知樹によるピアノ演奏に乗せてお届け。またピアノ演奏以外に、本作出演キャスト陣によるトークコーナーも予定。チケットは現在、ガンダムファンクラブ先行受付を9月26日(木)まで実施中。最新情報は公式サイトでご確認を。■『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』 ピアノコンサート~Soul of the Iron-Blooded Orphans~【開催日程】11月16日(土)<昼公演>13:00開場14:00開演(予定)<夜公演>17:00開場18:00開演(予定)【会場】東京文化会館 大ホール(東京都)【出演者】横山 克(編曲監修)、阪田 知樹(ピアニスト)、河西 健吾(三日月・オーガス役)、細谷 佳正(オルガ・イツカ役)、梅原 裕一郎(ユージン・セブンスターク役)、寺崎 裕香(クーデリア・藍那・バーンスタイン役)
2019年09月25日ジャコモ・プッチーニ作曲のオペラ『蝶々夫人』が、2019年10月3日(木)から6日(日)まで東京文化会館 大ホールで、10月13日(日)に神奈川・よこすか芸術劇場で上演される。今回上演される『蝶々夫人』は、東京二期会と、ドイツのザクセン州立歌劇場(ゼンパーオーパー・ドレスデン)、デンマーク王立歌劇場の共同制作公演。東京で初演を行った後、ドイツ、デンマークでの上演も予定されている。演出を担当するのは、ミュージカルはもちろん、ストレートプレイ、歌舞伎とジャンルレスな活躍を見せる宮本亜門。近年はオペラ演出家としても本場ヨーロッパで高い評価を得ており、『魔笛』『金閣寺』などでは、東京二期会とともに最新のテクノロジーを駆使した新感覚の表現方法に挑戦した。指揮は、2016年に東京フィルハーモニー交響楽団首席指揮者に就任した、アンドレア・バッティストーニ。世界的にも重要な指揮者の1人と評されており、2011年『ナブッコ』で、東京二期会が最初に招聘して以来、ダイナミックかつ格調高い演奏で多くのファンを魅了している。衣装デザインは、ケンゾー(KENZO)の創始者であるデザイナー髙田賢三が担当。髙田は2016年にフランス政府からレジオンドヌール勲章シュヴァリエ位を授与された世界的デザイナーでもあり、どのような衣装で観るものを楽しませてくれるのか、期待が高まる。タイトルロールを演じるのは、2017年の東京二期会『蝶々夫人』でもダブルキャストを務めた、大村博美と森谷真理。フランスを拠点に活躍する大村博美は、世界中のオペラハウスで100公演以上「マダム・バタフライ」を担当しており、2018年はプッチーニ・フェスティバルで日本人初の同役の初演を務めた。森谷真理は、メトロポリタン歌劇場で『魔笛』夜の女王を演じて以来、高い評価を得て、国内外で幅広い活躍を見せている。その他、装置、照明、映像スタッフにも、宮本亜門と名舞台を作り上げてきたプランナー陣が顔を揃えている。【詳細】ジャコモ・プッチーニ 蝶々夫人オペラ全3幕 日本語及び英語字幕付原語[イタリア語]上演 新制作上演日:2019年10月3日(木)18:30、4日(金)14:00、5日(土)14:00、6日(日)14:00※開場は開演の60分前場所:東京文化会館 大ホール(東京都台東区上野公園5-45)指揮:アンドレア・バッティストーニ演出:宮本亜門衣裳:髙田賢三料金(全席指定・税込):・10月3日(木)・4日(金)公演平日スペシャル料金S15,000円 A13,000円 B10,000円 C8,000円 D6,000円 学生2,000円・10月5日(土)・6日(日)公園S17,000円 A14,000円 B11,000円 C8,000円 D6,000円 学生2,000円※学生席の予約は二期会チケットセンター電話のみの取扱い。※6日(日)公演 託児サービス有り。チケット予約・問合せ:・チケットスペース TEL:03-3234-9999・二期会チケットセンター TEL:03-3796-1831プレイガイド:・チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード148-533)・ローソンチケット TEL:0570-000-407(Lコード32023)・イ-プラス・東京文化会館チケットサービス TEL:03-5685-0650■横須賀公演上演日:10月13日(日)15:00開演(14:15開場)場所:横須賀芸術劇場(神奈川県横須賀市本町3-27)料金(全席指定・税込):S席13,000円 A席11,000円 B席8,000円 C席5,000円 学生席2,000円※学生席の予約は二期会チケットセンター電話のみの取扱い。※未就学児入場不可。チケット予約・問合せ:・チケットスペース TEL:03-3234-9999・二期会チケットセンター TEL:03-3796-1831プレイガイド:・横須賀芸術劇場電話予約センター TEL:046-823-9999(プレミアム倶楽部会員専用ダイヤル046-823-7999)・横須賀中央駅西口モアーズシティ1階(モアーズストリート)/芸術劇場1階(サービスセンター内)・チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード未定)・ローソンチケット TEL:0570-000-407(Lコード未定)・イ-プラス写真提供:公益財団法人東京二期会撮影:三枝近志
2019年09月13日9月1日(日)に東京・東京文化会館大ホールで行われる「ジョン・ウィリアムズ」ウインドオーケストラコンサートの演奏予定曲が発表された。【チケット情報はこちら】同公演は、映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズが手がけてきた音楽を吹奏楽で楽しめるコンサート。今回発表された演奏予定曲は、『スター・ウォーズ』『ハリー・ポッター』『ジュラシック・パーク』など有名曲ばかり。『シンドラーのリスト』の演奏ではゲストとしてヴァイオリニストの松本蘭が出演。指揮は、先日『ジョーズ/JAWS』のシネマオーケストラコンサートの指揮を務めた齊藤一郎、演奏は東京佼成ウインドオーケストラが務め、映画ライターのよしひろまさみちが解説を務める。チケットはチケットぴあにて発売中。■「ジョン・ウィリアムズ」ウインドオーケストラコンサート日時:9月1日(日) 開場 14:15 / 開演 15:00会場:東京文化会館大ホール(東京都)予定演奏曲:『スター・ウォーズ』『ハリー・ポッター』『ジュラシック・パーク』『インディ・ジョーンズ』『シンドラーのリスト』(ヴァイオリニスト:松本蘭)『スーパーマン』『雅の鐘』『オリンピック・ファンファーレとテーマ』※順不同※曲目は変更になる可能性がございます。※映像による演出はございません。※ジョン・ウィリアムズ本人の出演はございません。
2019年08月21日「オペラ夏の祭典2019-20 Japan⇔Tokyo⇔World」が、いよいよ7月12日、東京文化会館で幕を開ける。オペラ・ファン注目の《トゥーランドット》。東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、新国立劇場と東京文化会館、つまり国と東京都がタッグを組んで新たな芸術を発信するという、史上初の、行政的にも画期的なオペラ・プロジェクトだ。初日を前に行なわれたゲネプロ(最終の舞台リハーサル)を見学した。【チケット情報はこちら】演出に起用されたのはアレックス・オリエ。1992年バルセロナ五輪開会式の演出を手がけた演出家で、今回のプロジェクトとは「五輪つながり」ということにもなる。舞台装置は壮観だ。天井までそそり立つ壁。その壁に張り付くように無数に巡らされた階段。オリエによれば、舞台全体は、権力構造の象徴であるピラミッドを逆さにしたもの。舞台面が、すり鉢の底というわけだ。やがて、その底に這いつくばる民衆を押しつぶすかのように、巨大な舞台に乗った最高権力者トゥーランドット姫が、神のように降りてくる。オリエは今回の造形イメージのヒントを得たものとして、ブラジル人写真家セバスチャン・サルガドの、露天掘り金鉱山の写真や、有名な「エッシャーのだまし絵」の階段、退廃的な近未来を描いた映画『ブレードランナー』などを挙げていた。なるほど、その感じ、わかる。この日は初日キャストによるリハーサル。なんといってもトゥーランドット役のイレーネ・テオリンがすごい。舞台の奥寄りで歌っても、オーケストラを突き抜けて聴こえてくる強い声。「現代最高のドラマティック・ソプラノ」の呼び名は伊達ではない。それでいて、カラフとの謎解き勝負に敗れて動揺する様子や、リューの死で変わってゆく内面の心理描写も巧みだ。主要キャスト以外では、ピン、パン、ポンに主役級の歌い手を配しているのも、なんとも贅沢(この日は桝貴志、与儀巧、村上敏明の3人)。実は大変に出番の多いこの重要な道化役を、普段より存在感増量の個性とアンサンブルで楽しませてくれる。また合唱も約90人と大規模で、見た目も声量も圧巻の迫力だった。プロジェクトの総合プロデューサーでもある大野和士が音楽監督を務めるバルセロナ交響楽団が、24年ぶりに来日してピットに入っている。まずは万全のパフォーマンス。実は5月下旬のバルセロナでの定期演奏会に、演奏会形式で《トゥーランドット》をかけて来日に臨んでいるのだ。準備万端。このあたり、大野のマネジメントも冴える。オペラは最後、真実の愛に目覚めたトゥーランドット姫がカラフとの愛を宣言して終わるのだが、演出のオリエはかねてから「男たちを次々に処刑してきた彼女に、ハッピーエンドがあり得るのだろうか」と疑問を投げかけており、今回はちょっと刺激的なエンディングを用意した。音楽が鳴り終わる一瞬まで、舞台から目を離してはいけない。取材・文:宮本明
2019年07月12日