松竹株式会社が「未来の観劇体験」をテーマにしたアプリ『INTO by Shochiku』と、そのアプリ内で楽しめるAR歌舞伎コンテンツ『Reverse Reality ~KABUKI Performance“Shakkyo”~』(以下、『Reverse Reality』)をリリースすることを発表した。2018年に「Entertainment×Technology」を事業領域とするジョイントベンチャー・ミエクル株式会社を設立し、歌舞伎やお笑い、お化け屋敷を題材としたデジタルコンテンツやサービスの研究開発を実施し、2019年10月には社内にイノベーション推進部を設置するなど、ARやVRなどの技術を使った観劇体験の開発を目指してきた松竹。今回リリースされる『INTO by Shochiku』は、エンタテインメントと先端技術を掛け合わせた「未来の観劇体験」がテーマのアプリとなる。『Reverse Reality』では、伝統芸能・歌舞伎とAR技術を融合させることより、時間や場所を問わず歌舞伎舞踊をARで表示、PCやタブレットで配信される特別な背景映像と合わせた観劇など、歌舞伎の新たな楽しみ方を提案。スマートフォンやタブレットのカメラ越しに、歌舞伎俳優・片岡愛之助扮する獅子が現れ、約6分間の舞踊を披露する。AR技術を用いることで自分のいる場所が“舞台”となり、目の前で俳優の演技や、蝶や牡丹が舞う空間演出を楽しめるのがこのコンテンツの醍醐味だ。また、歌舞伎舞踊の『石橋(しゃっきょう)』を題材とした本コンテンツは、獅子が毛を大きく振る場面も見どころ。ARの立体的な映像表現との親和性が高く、実際の舞台公演にも劣らない躍動感と迫力を表現する。さらに、俳優の表現には、ボリュメトリックキャプチャ技術を使用。実際の俳優を撮影した映像から3Dデータを生成し、勇ましい表情や美しい毛の流れといった細部まで再現した映像を360°の自由な視点から楽しむことが可能となる。アプリは1月15日(金)にリリース予定。なかなか劇場に足を運べない方も、初めて歌舞伎を観る方もこの機械に伝統芸能を楽しんでほしい。主演:片岡愛之助コメント歌舞伎をはじめ、演劇業界は新型コロナウイルスの感染拡大により大ダメージを受けました。ただそんななか不幸中の幸いか、このように歌舞伎を“だれでも”“どこでも”体験していただける機会をつくることができました。エンターテイメントとしての新しい歌舞伎のカタチが、今ここに生まれたと思っています。この新しい歌舞伎の楽しみ方を、特に若い世代の方々に是非体験していただきたいと思います。劇場で歌舞伎を観劇することにハードルの高さを感じていた人、そもそも歌舞伎に興味を持っていなかった人。一人でも多くの方にこのアプリを通じて歌舞伎の魅力を知っていただき、「今度は生の舞台を観てみたい!」と思っていただけたら大変嬉しく存じます。【アプリ概要】『INTO by Shochiku』コンテンツ:『Reverse Reality ~KABUKI Performance“Shakkyo”~』提供開始日:2021年1月15日(金)予定対応:iOS/iPad OS:13.7以降、Android:10以降料金:無料
2021年01月05日特別企画「100人が選ぶ松竹映画」が特設サイト( )にて本日より公開された。「100人が選ぶ松竹映画」は、各界で活躍する100名が「好きな松竹映画」を選び、その作品についてのコメントを寄せたもの。1920年に松竹キネマ合名社を設立し蒲田撮影所を開所して以来、100年にわたり約5,000本の名作、話題作を製作・配給し続けてきた。今年は「松竹映画100周年」の記念の年としてこれまで1年をかけて国内での特集上映、展示、海外映画祭での特集上映、TVでの特集放映など、さまざまな取り組みを行ってきたが、その締めくくりとして「100人が選ぶ松竹映画」が企画された。6月から参加しているポン・ジュノ監督や松坂桃李に加え、山田洋次、倍賞千恵子、大泉洋、広瀬すずらも参加。俳優陣からは、竹中直人や毎熊克哉、お笑い芸人では、上島竜兵(ダチョウ倶楽部)、昴生(ミキ)、木本武宏(TKO)、映画監督では、本広克行、山崎貴、橋口亮輔、音楽業界からは、石井竜也、堀込高樹(KIRINJI)、コトリンゴらが参加している。・山田洋次『東京物語』世界中の映画人が、この作品を映画史の中でのNo.1にあげることについて異論はない筈です。この作品が作られた松竹大船撮影所で修行したことを、そして小津監督の謦咳に接する機会があったことを、ぼくは心から誇りに思っています。・倍賞千恵子『下町の太陽』当時私が歌ったデビュー曲「下町の太陽」がヒットしたことがきっかけで映画化されたのがこの作品です。私も下町育ちなので、 町工場や路地など、住んでいた町と映画に出てくる町が似ていて、まるで近所に住んでいそうな人が出てきて、撮影がとても楽しかったのを覚えています。この作品で、私は「庶民派女優」と呼ばれるようになって、そしてこれが山田洋次監督との初めての仕事で、ここから『男はつらいよ』シリーズにつながっていったのだと思うと、自分の俳優人生を決定づけた、大切な記念すべき作品です。」(一部抜粋)・大泉洋『蒲田行進曲』私の好きな松竹映画は『蒲田行進曲』です。初めて見たのは、10代半ばくらいだったでしょうか。今まで見てきた映画やドラマとは役者の芝居が明らかに違う気がして、とても惹きつけられたのを覚えています。今思えば、この映画の役者の演技は映画の演技というより、つかこうへいさんの舞台の熱気をそのまま映像で再現したような演技だったのではないでしょうか。ヤスの階段落ちの後の平田満さんと風間杜夫さんの熱演がめちゃめちゃかっこよかった。スピーディーな物語の展開、心を鷲掴みにされる役者達の演技。今でも、こんな映画に出られたら良いなぁと憧れる作品です。・広瀬すず『舟を編む』言葉集め、それは馬締さんにとっては宝探しのようで、あのキュートさがとっても魅力的でした。言葉を落としていくような感覚で使いたくなくなる気持ちになりました。言葉を発することで時代を感じるように、私ももう少し歳を重ねたら、この映画に新たな共感が生まれ、より楽しい世界を見られるのかなと思いました。自分だけに送ってくれる言葉で、どれほど救われていくのか、これからの人生の楽しみが増えました。高揚を感じながら、モノ作りするということは、深呼吸も大切ですね。とても優しい作品でした。100人の選出者は下記の通り。山田洋次(映画監督)/ 倍賞千恵子(俳優) / 朝原雄三(映画監督)/ 足立紳(脚本家)/ 安藤紘平(映画作家、早稲田大学名誉教授) / 石井竜也(アーティスト)/ ダチョウ倶楽部・上島竜兵(芸人) / 上田慎一郎(映画監督) / 大泉洋(俳優) / 沖田修一(映画監督) / 乙一(作家・映画監督) / 笠井信輔(フリーアナウンサー) / TKO・木本武宏(お笑い芸人) / 黒沢清(映画監督) / ミキ・昴生(お笑い芸人) / コトリンゴ(音楽家) / 紺野ぶるま(芸人) / 近藤良平(振付家・ダンサー) / 澤本嘉光(CMプランナー / クリエイティブ・ディレクター) / オジンオズボーン・篠宮暁(お笑い芸人) / 嶋浩一郎(クリエイティブ・ディレクター、編集者) / 高崎卓馬(電通 エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター) / 竹中直人(俳優) / 立川志らく(落語家) / 塚本晋也(映画監督) / 中野量太(映画監督) / 橋口亮輔(映画監督) / 林家たま平(落語家) / 樋口尚文(映画評論家・映画監督) / 広井王子(演出家・プロデューサー) / 広瀬すず(女優) / 富貴晴美(作曲家) / 堀込高樹(KIRINJI・ミュージシャン) / ポン・ジュノ(映画監督) / 毎熊克哉(俳優) / 松坂桃李(俳優) / 松原タニシ(事故物件住みます芸人) / みなみかわ(お笑い芸人) / 本木克英(映画監督) / 本広克行(映画監督・演出家) / goen°・森本千絵(コミュニケーションディレクター・アートディレクター) / 安川午朗(劇伴音楽家) / 山崎貴(映画監督) / 飯島千鶴(川越スカラ座番組編成担当) / 池ノ辺直子(映画予告篇ディレクター) / 石井達也(リアルサウンド映画部編集部) / 石塚慶生(松竹プロデューサー) / 石飛徳樹(朝日新聞記者) / 磯谷貴彦(岐阜土地興業株式会社取締役企画本部長) / 市山尚三(映画プロデューサー) / 榎本雅之(株式会社浜松市民映画館シネマイーラ館主) / 大崎章(映画監督) / 大高宏雄(映画ジャーナリスト、文化通信社・特別編集委員) / 大塚史貴(映画.com 副編集長) / 岡 大(映画ナタリー編集長) / 岡政人(ぴあ編集長) / 奥田誠治(松竹エグゼクティブプロデユーサー) / 景山理(シネ・ヌーヴォ、シネ・ピピア代表) / 木全純治(シネマスコーレ代表取締役) /酒井宏幸(テアトルサンク支配人) / 柴田寿美子(萩ツインシネマ支配人) / 下田桃子(MOVIE WALKER PRESS編集長) / 下村麻美(シネマトゥデイ編集長) / 徐昊辰(映画ジャーナリスト) / 関口裕子(映画ジャーナリスト・編集者) / 高島幹雄(フリーランス・ディレクターなど) / 田上真里(長野相生座・ロキシー取締役支配人) / 竹石研二(深谷シネマ館長) / 竹内守(株式会社京都映画センター代表取締役) / 立田敦子(映画ジャーナリスト) / 蔡剣平(映画研究者・評論家) / 椿原敦一郎(シネマシティ株式会社番組編成部部長) / ディック・ステゲウェルンス(日本近現代史家(准教授)) / 戸川喜史(株式会社序破急取締役銀幕部長) / ドン・ブラウン(字幕翻訳者) / 内藤由美子(シネマヴェーラ渋谷支配人) / 西本佳弘(宇部シネマスクエア7支配人) / 野中俊雄(有楽興行株式会社専務取締役) / 花俟良王(映画館「新文芸坐」勤務) / 平池由典(文化通信記者) / ファブリス・アルデュイニ(パリ日本文化会館映画担当) / フィルマークマ(国内最大級の映画レビューサイトのマスコットキャラクター) / 深田誠剛(プロデューサー) / 北條誠人(ユーロスペース支配人) / 細谷美香(映画ライター) / 洪相鉉(全州国際映画祭プログラミングアドバイザー) / マーク・シリング(映画評論家) / 前野裕一(キネマ旬報副編集長) / 増當竜也(映画文筆) / 増谷文良(川喜多記念映画文化財団鎌倉市川喜多映画記念館専任担当) / 水川満(福武観光株式会社本部長) / 溝口秀治(TOHOシネマズ番組編成) / 宮久保伸夫(大蔵映画株式会社目黒シネマ劇場支配人) / 村岡実(佐世保シネマボックス太陽支配人) / 森裕介(ミッドランドシネマ名古屋空港支配人) / 森健太郎(株式会社コロナワールドシネマ事業部次長) / 矢島孝(松竹プロデューサー) / 矢田部吉彦(東京国際映画祭作品選定ディレクター) / 山崎紀子(シネ・ヌーヴォ支配人)■公開情報松竹映画100周年記念特集上映「松竹映画100周年 “監督至上主義”の映画史」11月21日(土)~12月25日(金)神保町シアター上映スケジュール: 「松竹映画100年の100選」公式サイト:
2020年12月09日歌舞伎俳優の坂東玉三郎が大阪松竹座でお正月公演「坂東玉三郎 初春特別舞踊公演」を上演するのを前に11月20日、京都市内で取材会を行った。公演は花道の使用を避けるなど、コロナ対策を徹底する。玉三郎は「今はどこを見てもコロナの話題ばかり。舞台ではお客様に苦しい現実を忘れていただくのが何より大事。演劇とはそういうものです」と力を込める。「坂東玉三郎 初春特別舞踊公演」チケット情報演目は3つ。『お年賀 口上』で幕を明け、27年ぶりの上演で初役を勤める『賤の小田巻(しずのおだまき)』、18年に新作舞踊として初披露した『傾城雪吉原(けいせいゆきのよしわら)』を上演する。口上は「幸せ感溢れるものにしたい」と、目にも豪華な内掛の衣裳を披露する趣向を考えた。京都の職人が1年がかりで仕立てたという貴重な紅い鳳凰柄のものから、『天守物語』で披露した2枚、さらに『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』で特別に仕立てた1枚の計4枚を候補に挙げる。「お客様には華やかなものをお見せしたい。口上でも充実してお楽しみいただければと考えました」。『賤の小田巻』は源義経の愛妾で、今は捕らわれの身となった静御前が主人公。宿敵・頼朝とその妻政子に舞を所望され、その席で義経の身の安全を祈願したことから頼朝の不興をかった故事に由来した人気曲目のひとつ。哀愁の中にも繊細な情趣や華麗さがある。玉三郎は「静御前が現実にどれだけ悲しんだかというよりも、その風情を見せるのが大事」と極意を語る。衣裳は格調高い唐織着流し。以前『船弁慶』の静御前で着用したものが3枚あると言い、公演中はそこから「その日の気分で自由に選んで着ようと思います」。『傾城雪吉原』は、恋人を思い春を待つ傾城が、四季折々の風情と共に、古風な趣と格式で魅せる幽艶な舞踊劇だ。玉三郎は長唄の名曲『高尾懺悔』から恨みの歌詞を抜くなどして改曲、新作『傾城雪吉原』として魅力も新たに蘇らせる。「能楽でも世阿弥らがお客様に楽しんでいただくために、昔からあったものを改曲し、目新しく華やかに見せていくことがあったと思います。長唄『高尾懺悔』が名曲ながらあまり上演されなかったのは、亡霊が四季を踊るという地味なものだったから。それを華やかにしたいと『傾城雪吉原』に仕上げました。冒頭の雪景色は『鷺娘』のような雰囲気もあり、最後は「春は来にけり」の歌詞で終わらせました」。9月からコロナ渦での公演を再開させた玉三郎。改めて観客への感謝と決意を口にする。「この状況下でお客様が前売券を買って劇場に来てくださることのありがたさ、大劇場で幕を開けられることの幸せをつくづく感じます。まずはお客様を安全第一にお迎えし、その情熱に応えたい。現実を忘れていただけるような時間を提供できればと思います」。公演は1月2日(土)から19日(火)まで、大阪松竹座にて上演。チケットは12月2日(水)午前10時より一般発売。取材・文:石橋法子
2020年12月02日大阪の芝居街・道頓堀の伝統を伝える劇場として、歌舞伎をはじめ、喜劇やミュージカルなど幅広い作品を上演している大阪松竹座が、9月18日(金)より初のステージ体験ツアーを開催する。「大阪松竹座 初のステージ体験ツアー」チケット情報大正12(1923)年に関西初の洋式劇場として開場した大阪松竹座。歌舞伎には欠かせない「花道」をはじめ、「廻り舞台」や「迫り」などさまざまな舞台で使用されるステージ機構があり、ツアーではそれらを実際に舞台の上に立ち体験できる。また、ツアー中は写真撮影も可能だ。多くのスターの故郷として愛され続けているそのステージで、彼らと同じ景色を楽しめるこの機会を見逃す手はない。また館内では、フランス人画家ベルナール・ビュッフェの『暫』、中島千波の四季折々をテーマにした12枚の日本画、小田次男の『伊達娘恋緋鹿子(お七)』などの名画が並ぶほか、特別展示として、大阪松竹座の過去の公演ポスターをはじめ、パンフレットや台本など貴重な資料の展示も予定している。「大阪松竹座 初のステージ体験ツアー」は、9月18日(金)から27日(日)まで開催。9月3日(木)一般発売開始。
2020年09月02日アイドルグループ・ジャニーズWESTが1日、大阪松竹座にて一夜限りのスペシャルライブ「Johnny’s DREAM IsLAND 2020→2025 ~大好きなこの街から~」を生配信で開催した。先の7月28日を「なにわの日」とし、関ジャニ∞、ジャニーズWEST、関西ジャニーズJr.ら関西ジャニーズの総勢73人が、彼らの地元関西を象徴する「日本万国博覧会記念公園太陽の広場」に集結。2時間に及ぶ無観客ライブを、オンラインで有料生配信するという、初の試みを成功させた。このスペシャルライブを皮切りに、関西ジャニーズのグループが大阪松竹座で、単独ライブを無観客&生配信で届けていく。そのトップバッターを務めたのが、アルバム『W trouble』やシングル「証拠」のセールスが好調、勢いが止まらないジャニーズWESTだ。重岡大毅は「松竹座という劇場は、僕たちが10代から20代にかけて、お世話になっていた劇場です。毎年、春夏冬と公演をさせてもらっていました。稽古期間も全て合わせると約半年間くらいは松竹座にいたんじゃないかと思います。僕たちは、歌、ダンス、お芝居、バラエティ、全てのエンターテインメントの一歩目をこの松竹座で踏みだし、その道の過酷さ、苦しさ、夢、感動など全てを感じながら、歩き続けてきました。大人になった今になって思うことは、僕たちの『青春』というものは、松竹座にあります」と大阪松竹座への思いを語った。重岡が「青春の松竹座」と表現するように、彼らはこの場所で、関西ジャニーズJr.として春夏冬と毎年のように公演を行い、悲喜こもごもを仲間と分かち合ってきた。2014年にジャニーズWESTとしてデビューをしてからは、同年4月に行った「ジャニーズWEST コンサート デビュー記念なにわともあれ、ほんまにありがとう!」以来、7人揃っての凱旋公演は6年3カ月ぶりとなる。このライブは、オンラインでもファンのみんなとつながる「俺らの絆は深いんやー! ライブ」(名称は桐山照史が考案)というテーマのもと、ゼロディスタンスで一体感を味わえる、オンラインならではの工夫が施された内容になった。その一例が、ジャニーズのライブでは定番の「応援団扇」。星型のペンライトで装飾された客席を、このライブのためにファンが送ってくれた応援団扇が埋め尽くす。メンバーへのメッセージや似顔絵などが描かれた熱い想いが伝わる力作の数はなんと、10日間で約1万枚にのぼったという。全19曲を終えた彼らのパフォーマンスには、ジャニーズWESTがこの大阪松竹座で歩んできた年月の長さと重さ、そして成長がにじみ出ており、彼らのスキルと力強さが前面に押し出された約1時間40分に。2020年の夏には、Wドームライブも決定するほど大きくなったジャニーズWESTのホームであり原点、大阪松竹座。今後、関ジャニ∞、そして関西ジャニーズJr.の公演が続いていく。
2020年08月02日お笑いコンビ・TKOの木下隆行が、所属事務所の松竹芸能を15日で退所することが5日、明らかになった。松竹芸能が発表した。今後はフリーとして引き続き芸能活動を行っていく予定。TKOは解散ぜず、相方の木本武宏は引き続き松竹芸能に所属する。松竹芸能は「今までご支援いただきましたファンの方々や、関係者各位の皆様には心より感謝申し上げます」とコメントした。木下は、週刊誌などで後輩芸人へのパワハラ行為が報じられ、テレビ出演もなくなっていた。
2020年03月05日2020年にハリウッド映画『GODZILLA VS. KONG』(原題)、2021年には『シン・ウルトラマン』と 大作特撮映画の公開が相次ぐなか、映画配給会社の松竹と東映が史上初のタッグを組んだ完全オリジナル脚本の大作特撮コメディ映画『大怪獣のあとしまつ』が、主演に山田涼介(Hey! Say! JUMP)、ヒロインに土屋太鳳を迎えて製作されることが決定した。“特撮映画” で倒された怪獣の “その後” とは?誰が、どうやって後始末している?ある日突然、この国を襲う大怪獣が、死んだ。ビックリするほど巨大な死体に、ガス爆発も時間の問題。片付けられなきゃ国家崩壊の危機!?この尻ぬぐい、誰が、どうやって...。未曽有の国家的危機の現場指揮の任務を背負わされたのは、首相直属の特殊部隊の帯刀(おびなた)アラタ。そんな彼の前に、環境大臣秘書で元婚約者の雨音(あまね)ユキノが現れて...。 ふたりは前代未聞の無理難題“巨大な死体の後片付け”に、知恵と工夫と愛(!?)で立ち向かうことに。誰もが知る“特撮映画” の、誰も見たことのない “その後の世界” を描く、 超インポッシブルなミッションを巡る空想特撮エンターテイメントが、いま、はじまる――。この超大型プロジェクトの監督・脚本を担うのは、ドラマ「時効警察」シリーズなどの映像作品や、「タモリ倶楽部」などのバラエティ番組で唯一無二の世界観を生み出し続けてきた映像作家・三木聡。山田涼介「全力でふざけて、面白く仕上げて行きたい」主人公の帯刀アラタ役に扮するのは、俳優として確固たるポジションを築く山田涼介。本格的なコメディ映画は初挑戦となるだけに、「すごく迷いがありました。ただ台本を読ませて頂いて、ふざけた情景のなかに超真面目な主人公のギャップ...これは面白い!と思い、ぜひ出演させて頂こうと思いました!」と打ち明け、「とにかく三木監督の期待に応えられるよう、全力でふざけて、面白く仕上げて行きたい」とコメント。初共演となる土屋さんにも「彼女の今作での“ツッコミ”が楽しみです」と語る。「松竹さんと東映さん、業界激震の前代未聞の初タッグがホントにこの作品で良いんですか!? と内心思いつつも、映画界の巨頭が組んで全力で“遊ぶ“ことにすごく意義があるなと!」と、自身でも楽しみな様子。土屋太鳳「全ヒーローへの恩返しを込め」さらに、ヒロインの雨音ユキノ役には、名実ともにトップを走る国民的女優・土屋太鳳。 「私はヒーローが好きです。特撮と呼ばれる作品には、人生において大切なことも、許されないことも、それをさえ許すことも、でも忘れてはな らないことも...たとえば現実を風刺するリアルな危機感も...ありとあらゆるものが含まれていて、ヒーローはその真ん中で輝き、苦しみ、闘って、たくさんの勇気を教えてくれました」と熱く語る。子ども時代、特撮映画に「のめり込み、衝撃的に感動した」と明かし、本作では「山田涼介さん演じる主人公を支えるチームの一員として、全ヒーローへの恩返しを込め、踏んばります!」と意気込む。三木監督はそんな2人に、「山田くんは欠落した過去を持つ主人公を、ときにクールに、また、ときに青い炎ともいうべき情熱を持って芝居づくりに臨んできてくれてますし、土屋さんは予想できない表情と的確なセリフトーンでやや負の面を持った新しい特撮もののヒロインを演じてくれる...はず」と期待を込めてコメント。また、前代未聞の初タッグに、東映の代表取締役社長・多田憲之氏は「松竹さんと手を組めるのであれば、大掛かりかつ面白い嘘がつけると東映内部でも話が進みました」とコメント、松竹の代表取締役社長・迫本淳一氏は「松竹の『男はつらいよ』『釣りバカ日誌』シリーズに代表される“庶民的人情”と東映さんの“義理人情”。その両方の“人情”がぶつかると、どうなるのか?とても期待しております」と語っている。『大怪獣のあとしまつ』は今春撮影予定、2020年以降、全国公開予定。(text:cinemacafe.net)
2020年02月27日大阪松竹座で1月3日(金)から27日(月)まで壽初春大歌舞伎がされる。昼の部は、幕末の京都を舞台にした『お秀清七 九十九折(つづらおり)』、変化舞踊の『大津絵道成寺』、世話物『艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)酒屋』の3本。夜の部は『義経千本桜 川連法眼館の段』『夕霧名残の正月』『大當り伏見の富くじ』。昼の部では『大津絵道成寺』が華やかな舞踊で、楽しい気分になる。江戸時代に庶民の間で流行した大津絵に描かれた藤娘・鷹匠・座頭・船頭・鬼の5役を、片岡愛之助1人で踊り分ける演出がみどころ。矢の根の五郎(松本幸四郎)も登場し、お正月らしさも満載だ。愛之助は夜の部『義経千本桜』の通称「四の切」で佐藤忠信/狐忠信も勤める。静御前は中村壱太郎、義経は片岡秀太郎。『夕霧名残の正月』は、「正月もの」ではるが、少し物悲しい。病によってこの世を去った遊女、夕霧の四十九日に、彼女の恋人であった藤屋伊左衛門(中村鴈治郎)が会いに来る。 すっかり落ちぶれていた伊左衛門は、初めて夕霧の死を知り、起請を香華の代わりに手向けようとすると、在りし日の姿の夕霧(中村扇雀)が現れるが、やがて夕霧は消えていく。『酒屋』も情緒あふれる上方らしい世話物。殺人を犯した夫半七をめぐり、半七の親、正妻お園、お園の親、そして正式な妻ではないが子まで生した三勝が、それぞれに半七を思いやる気持ちがやるせない。夜の部の最終演目は『大當り伏見の富くじ』。元となる作品『鳰の浮巣(におのうきす)』は、松竹新喜劇の『浮かれかご』になっているものを、2012年2月、松本幸四郎が中心となり松竹座で歌舞伎へと復活させた。「とにかくお目出度くて、とにかく笑える、2分に一回は場内が笑いに包まれるようなお芝居を創りたい」という幸四郎の情熱が伝わったか、文字通り「大當り」した本作が、同じ大阪で7年ぶりの再演が実現した。老若男女が笑って泣ける。初笑いで打ち出しという、初春にうってつけの演目といえよう。文:仲野マリ
2020年01月02日松竹・松竹芸能・松竹エンタテイメントによる大型合同オーディション「松竹ジャパングランプリ 全国オーディション 2019」の最終審査&グランプリ発表会が17日に都内で開催され、神奈川県出身の古川あかりさん(13歳)がグランプリを受賞した。古川さんは涙を浮かべながら「幅広く活躍できるミュージカル女優になれたらいいなと思っています」と目標を掲げた。幼少の頃からミュージカルを学んできたという古川さんは、モーツァルトの『ダンスはやめられない』におけるコンスタンツェの歌を最終審査で披露。伸びやかな歌唱で会場を魅了した。グランプリを勝ち取った心境を問われると「いただけると思っていなかったので、本当に幸せな気持ちでいっぱいです」と喜びを語り「本番前に緊張してしまって、自分の力が出せるか心配だったんですけど、グランプリを獲れて安心しました」と襟元を開いた。「幼少期の頃から、お父さんとお母さんの影響で、ミュージカルを見ることが多くて、今も好きで見ています」という古川さんは、好きなミュージカル作品を問われるとモーツァルトや『レ・ミゼラブル』だと返答。自身がミュージカルに感じる魅力を問われると「ダイナミックに物語を伝えられるところが好きです」と語った。そんな古川さんは、映像作品や、ミュージカル以外の舞台作品などに対する意欲を聞かれると「いろいろなことに挑戦していきたいので、ぜひやりたいなと思っています」とニッコリ。ミュージカルを学んで「今年で8年目」とのことで、当日のパフォーマンスについては「95点」と自己評価。なぜ5点足りなかったのかについては「緊張して、少し力が入ってしまったところがあった」と冷静に振り返っていた。この日は、ともに松竹芸能に所属している木本武宏(TKO)と倉沢しえりがMCを担当。結果発表では、審査員特別賞(2名)を花岡芽佳さん(20歳/東京都)と戸谷莉菜さん(15歳/大阪府)が獲得した。
2019年11月18日映画『家族はつらいよ』の山田洋次監督と松竹新喜劇が初タッグ、脚本・演出助手に新喜劇で作・演出の経験があるわかぎゑふを迎え、大阪弁でおくる『大阪の 家族はつらいよ』の誕生だ。『家族はつらいよ』は、昨年1月に劇団新派により東京で舞台化、今年9月には大阪松竹座でも上演し、2か月後の11月に松竹新喜劇版が初お目見えする。大阪・谷町六丁目の平田家を舞台に、長男家族と次男と三世代暮らしの周造と富子夫婦に離婚騒動が持ち上がり…という物語のなか、現代の大阪の家族をユーモラスに描く。また、今回は2本立ての特別公演で、劇団の人気演目のひとつ『舞妓はんと若旦那』も上演。祇園の舞妓と薬問屋の跡取り息子の恋愛模様を描く物語を、劇団の若手3人が初役で挑む挑戦の舞台だ。『大阪の 家族はつらいよ』で、平田家の当主・周造を演じる松竹新喜劇劇団代表・渋谷天外と、次男・庄太役の藤山扇治郎の2人が、11月公演の意気込みを語った。「松竹新喜劇 錦秋特別公演」チケット情報「山田洋次監督に、うちの劇団を演出していただけると聞いて、夢のようです」と天外。映画『家族はつらいよ』に警官役で出演した扇治郎は、今回がわかぎとの初仕事だ。「こういう機会をいただけて、ほんとにありがたいです。でもセリフの量、多いですよね…」。大阪人はよくしゃべる。当然、セリフ量も会話のスピードも新派を超える。「映画がヒットし、新派でもやった。それを大阪の我々がどう料理するか。どうやって膨らまして、お客さんに感動していただけるか、それが私たちの使命。実演で人間のオーラを感じていただきたいですね」。そう意気込む天外だが、物語に自らが私生活で体験した出来事が重なり、身につまされるよう。「男の人が観たら、同じように身につまされて、気付かされるところが山ほどあると思います」。熟年離婚というテーマを入れ、家族の在り方を見せる芝居。扇治郎は「いい作品を残していけるような役者になりたい」と先を見据える。天外が「あと3回は再演したいなぁ。それに監督が続編書いてくれたらうれしいのに」と語れば、扇治郎も「『役者はつらいよ』とか『会社はつらいよ』とか」と重ね、「『私はつらいよ』もね(笑)」と会場の笑いを誘う天外。昔、天外も出演した、松竹新喜劇の名作『舞妓はんと若旦那』にも注目を。「植栗(芳樹)くんが、どれだけいいとこの若旦那の色気を出してくれるか、(成瀬)綾乃ちゃんはどこまで舞妓の可愛らしさを出してくれるか、(渋谷)天笑くんは若い大工のスッとした二枚目をどう演じ切ってくれるか。楽しみです。若手たちの芝居を観てやってください」。公演は11月13日(水)から24日(日)まで、大阪松竹座にて上演。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2019年10月04日古き良きの日本の風情を現代に伝え続け、創立130年を迎える劇団新派。庶民の日常を人情喜劇として上演し、創立70周年になる松竹新喜劇。歴史ある2劇団が競演を果たす『二月競春名作喜劇公演』が、2月の新橋演舞場に登場する。この公演に出演する松竹新喜劇のホープ、藤山扇治郎に話を聞いた。チケット情報はこちら昨年はNHK連続テレビ小説『まんぷく』に出演。藤山が演じた、ヒロインに何かと缶詰をプレゼントする料理人・野呂幸吉は、“野呂缶”の愛称がつくほど視聴者に愛された。その経験について尋ねると「今まで舞台のお知らせを送っても一切何も言ってこなかった同級生が、朝ドラに出たとたん急に連絡をしてきたり。通りすがりのおばちゃんに「見てるで!」と声をかけられたり(笑)。テレビの影響って大きいですね」とニコリ。ただし浮ついた気持ちは一切ない。「舞台はやはり“今、どの劇場で何をやっているか”という情報をを積極的に掴んでいただかないと足を運んでもらえないので。人に顔を知っていただくという意味でも大きな経験でした」と、あくまでも劇団員らしいコメントだ。言葉の端々から松竹新喜劇への愛情がこぼれ出る藤山だが、もともとは「大学を卒業して“東京の芝居”がやりたいと思って上京してきた」そう。だが「初めてのひとり暮らしでホームシックになりかけていた時に新喜劇のDVDを観たんです。その時に、なんて素晴らしいお芝居なんだ、と思ったんです」と話す。何が、彼の心をそこまで掴んだのだろう。「新喜劇は庶民のもの。描かれるのは嫁姑の問題や家族の問題といった、自分の普段の生活と比較して共感できる物語です。面白いお芝居は世の中にたくさんありますが、新喜劇は“共感のお芝居”。道徳や人情、人に対する思いやりが感じられます。そこは新喜劇が一番です。今の若い方も、観ていただいたら面白いと感じてもらえると思いますよ」。2月の公演で上演される演目は2作品。『華の太夫道中』(『太夫さん』より改題)は新派の、『おばあちゃんの子守唄』(『船場の子守唄』より改題)は松竹新喜劇の名作だ。藤山は両作品とも出演は初めてながら、縁は深い。前者は伯母である藤山直美が、後者は祖父である藤山寛美がそれぞれ当たり役にしていたからだ。「おじいさんは僕が3歳の時に亡くなっていますのでほとんど記憶がないのですが、映像で観た『~子守唄』の最後の場面がめちゃくちゃ面白くて。大笑いしながらも家族愛が描かれていて、これぞ松竹新喜劇だなという作品です。『太夫さん』は直美のおばさんがずっとやられていた演目。それに私のひいおじいさんは「関西新派」でお芝居をしていましたので、新派さんとも縁が深いんです。僕はまだぺーぺーですが、両劇団とも先輩方が長年培ってきたものがある。師匠から弟子へ、親から子へ伝えてきたものというのは、良いものだからこそなんです。そういう作品に出演できることは本当に嬉しいです」。出演は水谷八重子、波乃久里子、渋谷天外、藤原紀香ほか。公演は2月2日(土)から23日(土)にかけ、東京・新橋演舞場にて行われる。チケットは発売中。
2019年01月31日水谷八重子、波乃久里子らが所属し、創立130年を迎える劇団新派。藤山寛美ら名優たちを輩出し、創立70周年になる松竹新喜劇。歴史ある2劇団が競演を果たす『二月競春名作喜劇公演』の製作発表会見が12月12日、都内にて行われた。登壇は新派より水谷と波乃、松竹新喜劇より渋谷天外と藤山扇治郎、そしてゲスト出演する藤原紀香。チケット情報はこちら明治・大正・昭和の古き良き日本の美しさを現代に伝える新派、笑いと人情の詰まった演劇を届ける松竹新喜劇、合わせると200年の歴史を持つ2劇団による合同公演。上演するのはいずれも両劇団を代表する名作演目2本だ。松竹新喜劇の演目『おばあちゃんの子守唄』に新派から参戦する水谷は「責任でぶるぶる震えています」と少々気弱な発言。というのも「初めてこの演目を観たのは藤山寛美先生が演じていたもの。寛美先生がセリフを言うたびにお客さまがワッと受けて、これは私のできるものじゃないと思った」そうで、しかしながら「小さい命の大切さから、人情というものをお客さまにわかっていただければなんとかなるかなと。どれくらい子どもに好かれるおばあちゃんになれるかが勝負です」と意気込みを。もう1作品は、新派の名作『華の太夫道中』。当たり役である遊郭の女将・おえいに再び挑む波乃は「6回目のおえい役。5回は、藤山直美さんがどうしてもこの作品をやりたいと誘ってくれてやりました。その直美さんが演じた喜美太夫を今回は大好きな藤原紀香さんが演じてくれる。こんな嬉しいことはない。大事に大事に演じていきたい」と嬉しそうに語る。藤原は「こんなに素晴らしい公演のゲストに呼んでいただいて光栄です。役者として、幸せな機会をいただきました。京塚昌子さん、水谷八重子さん、藤山直美さんが演じてきた役。プレッシャーもありますが、皆さんの真似は出来ませんので、自分の中で模索し、稽古をしていきたい」と気を引き締めていた。意気込みを問われ、新喜劇の代表である渋谷天外が「新派勢に負けてなるものか!」と話せば、波乃が「負けてるわよ、歴史で」と即座に返すなど、会見でも息のあったところを見せ会場を沸かせていた両劇団。藤山寛美を祖父に持ち、直美を叔母に持つ松竹新喜劇の若きエース藤山扇治郎も「おじいさんもおばさんも、新派のお芝居と歌舞伎は観なさいとよく言っていた。家訓のようなものです。素晴らしい先輩がたと共演することが、一番の糧になる。いっぱい吸収したい」と話した。公演は2月2日(土)から23日(土)まで、東京・新橋演舞場にて。チケットは12月25日(火)に一般発売を開始する。
2018年12月13日東宝と松竹によるイベント、『ショービズ ☆(スターズ)in 銀座』が25日、二十五世観世左近記念 観世能楽堂で行われた。同イベントは銀座・丸の内・日比谷地域のさらなる活性化・街づくりを見据えて、エンタテインメント企業の東宝・松竹がジャニーズ事務所の協力を得て連携し、PRを超えた理念を発信するために開催。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、同地域が「日本エンタテインメントの街」となることを目指すという。毎年9月に東宝主催・製作により帝国劇場、松竹主催・製作により日生劇場にて行われるジャニーズ公演、及び他月に新橋演舞場・シアタークリエでも公演が行なわれている。9月には帝国劇場で『ジャニーズ YOU&ME アイランド』、日生劇場で『少年たち ~Born TOMORROW~』が上演される。両舞台の出演者として、Mr.KINGの平野紫耀、永瀬廉、高橋海人、Princeの岸優太、神宮寺勇太、岩橋玄樹、HiHi Jetの橋本涼、井上瑞稀、高橋優斗、東京B少年の那須雄登、佐藤龍我、金指一世、SixTONESのジェシー、髙地優吾、京本大我、松村北斗、森本慎太郎、田中樹、Snow Manの岩本照、深澤辰哉、渡辺翔太、宮舘涼太、佐久間大介、阿部亮平のジャニーズJr.24名、そして東宝 取締役 池田篤郎、松竹 取締役副社長 安孫子正が登場した。松竹 我孫子副社長は「ジャニー喜多川さんと色んな話をし、日本の伝統的なエンタテインメントの場所である銀座地区をこれからも華やかにしていきたい」と説明。「東宝さんとも両座で公演があるときに、一緒に記者会見をしたらいいなということで実現しました」と今回の趣旨について語った。日生劇場『少年たち』に出演するSixTONES、Snow Manは羽織袴で登場。ジェシーは、緊張のためかマイクをオンにするのを忘れるハプニングもありつつ、今回の会見を「僕たちのショービズへの決意表明」と表し、日本の伝統芸能をショーの中で表現していくと語った。一方、『ジャニーズ YOU&ME アイランド』陣は白スーツで決め、平野は「2020年の東京オリンピック、パラリンピックに海外からも多くのお客様がいらっしゃいます。僕たちにしかできないエンタテインメントをお届けしたいと思います」と宣言した。ジェシーは「もしかしたら、東宝さんのMr.KINGなど色んな方が、『少年たち』に遊びに来る可能性があるかもしれないですし、僕たちが帝国劇場さんに遊びに行く可能性も」と公演中の交流を示唆。永瀬も「帝劇でもJr.だけの公演を行うのも初めてのことなので」と頷き、ジェシーは「もしかしたら。できるかもしれない。タイミングが合えば、行きたいです」と希望を述べた。また、2020年の活躍について話が及ぶと、那須は「金指君は13歳で、これからどのような才能が生まれてくるかわらかないので、期待して欲しいです」と紹介した。金指が「がんばります」と語ると、ファンからは悲鳴が漏れる。さらにチャレンジしたいことを聞かれた金指が、「チャレンジ、なんだろう」と悩むと、岩橋が耳打ち。金指が「ファンのみんなを幸せにすることです」と言うと、ファンからは大きな歓声が上がり、周囲のメンバーたちもガッツポーズで喜んでいた。最後に平野は改めて「3年後のオリンピックに向けて、いろんなところで協力して、一丸となって盛り上げていきたいです」と意気込みを語った。
2017年08月25日9月7日(木)に初日を迎える「松竹新喜劇新秋公演」。この度、浅草公会堂前スターの広場にて公演PRイベントが行なわれ、『新・親バカ子バカ』に出演する渋谷天外、藤山扇治郎、久本雅美、梅垣義明の4人が出席。それぞれが公演への意気込みを語った。松竹新喜劇新秋公演 チケット情報「松竹新喜劇新秋公演」の目玉は、昭和34年にテレビドラマとして放映、最高視聴率は58%を記録した伝説の作品『親バカ子バカ』に、現代の風潮を取り入れ、新たに復活させた『新・親バカ子バカ』。5月の巡業でも好評を博した同作は、今回が松竹新喜劇への5回目の参加となるワハハ本舗・久本雅美、そして初出演となる梅垣義明も参加し、益々パワーアップしてのお披露目となる。今イベントではそれぞれが『新・親バカ子バカ』の衣装で登場し、色紙に書いた意気込みを紹介した。ワンマン社長を演じる渋谷が書いたのは『ぼちぼちいこか』。「このぼちぼち行こか、は『ゆっくり行こうか』ではなく、大阪弁で『準備はできた、ぼちぼち行こかぁ!』という意味になります。公演に向けて、勢いづいていけたら(渋谷)」と話す。続いてその息子を演じる藤山の色紙には『今年も演舞場で(藤山)炎舞場します』。「この炎舞場は燃えたぎるように、お客様に喜んでいただけるように一生懸命やれたらと。あと滝沢演舞場と藤山炎舞場をかけてみました(笑)負けないくらい藤山炎舞場したいなと、がんばりたいと思います!(藤山)」と、話した。また松竹新喜劇では下ネタを封印していると話した久本は、色紙では『やる気元気歯ぐき!!よろチクビー』と、らしさ全開。「本当に大好きな松竹新喜劇にまた出られるので嬉しいです。元気いっぱい頑張りたいと、心をこめて書かせていただきました。下ネタは言わないといいましたが、ここだけは言わせてください!(久本)」と笑わせた。梅垣は、達筆な『一生懸命』を見せ、「みんな真面目に書くって言っていたのに、こんなに笑いを取ると思わなかった」と呆れ顔。「真面目に、一生懸命、と書きました。がんばりますのでどうぞよろしくお願いいたします(梅垣)」と話した。またフォトセッションでは、藤山扇治郎が、祖父であり喜劇王・藤山寛美の手形と、自身の手を比べてみる場面も。『親バカ子バカ』で一躍有名となった祖父の手形を見て、「おじいさんの手が意外と小さいなと思いました。久本さん、梅垣さんとの共演も嬉しいですし、自分も楽しみながら、お客さんを楽しませられるようがんばります」と意気込みを語った。「松竹新喜劇新秋公演」は9月7日(木)から9月24日(日)まで、東京・新橋演舞場にて上演。チケットは現在発売中。
2017年08月24日歌舞伎役者の市川染五郎が7日、アメリカ・ラスベガスから都内の会場に向けて、擬似3Dによる遠隔舞台あいさつを行った。松竹と日本電信電話(NTT)による技術実験で、4月29日~30日に行われたイベント・ニコニコ超会議内の「超歌舞伎」に続き、イマーシブテレプレゼンス技術「Kirari!」を使用している。現在ラスベガスで『KABUKI LION 獅子王』公演を行っている染五郎は、擬似3D虚像による立体表示で都内会場に登場。擬似3Dとは、平面映像を使いながら錯覚で立体的に見せることで、被写体抽出技術と組み合わせ、演者がその場にいるかのような映像をリアルタイムに届けた。「超歌舞伎」では「分身の術」として披露されている。染五郎は「この映像技術、伝送技術等々、歌舞伎の技術として一つのジャンルになるのではないかとも感じています」と新たな技術に期待を寄せた。また、映像技術と歌舞伎はは「色彩の豊かさ、美しさというものが、共通言語」と語り、「生という武器は、舞台には大事なものだとは思いますけども、あえて映像の中で画面を見ることによって初めて成立する歌舞伎もあるのではと思います」と今後の展望を示した。NTT代表取締役副社長 篠原弘道氏は、今回の取り組みを「共同実験のスタート」として「2020年、その先も含めて」視野に入れていると発言。ただし「主役は歌舞伎」であり、「ICT技術はあくまでも黒子です。どんどんチャレンジしてまいりたいと思います」と語った。また、舞台天井、花道なども含めて360度で映像を同期し、実際の舞台の感覚で中継を見ることができる4Kマルチ映像、ヘッドマウントディスプレイによる視聴など、様々な技術が紹介された。
2016年05月07日チームラボは、松竹の映画本編前に流れるオープニングロゴとブルーライン用オープニングロゴ、および同社の創業120周年記念ロゴを制作したことを発表した。このたび同社が制作を手がけたのは、松竹の映画作品の冒頭などで使われる「映画本編用オープニングロゴ」と、新たなクリエイターの発掘や若手監督・プロデューサー等の育成を目的した企画作品レーベルの「ブルーライン用オープニングロゴ」(2015年度よりレーベル名が「ブルーライン」となる)、そして2015年に松竹が創業120周年を迎えることを記念した「松竹創業120周年のロゴ」の3つの映像作品だ。また、映画本編用オープニングロゴは、松竹映画の伝統ある富士山をデジタル上の3D空間に構築し、伝統的な日本美術の平面にすることで「継承」と「発展」を表現。一方、ブルーライン用のオープニングロゴは、新たなクリエイターを感じさせる「創造性」と「先進的」をテーマに、このたび制作した映画本編用オープニングロゴの表面を剥がし、構造をむき出しにすることで描いているという。このほか、松竹創業120周年記念ロゴは、同社のブランド要素である「伝統」、「信頼」、「高クオリティ」を「松」と「竹」、「富士山」で表現したということだ。
2014年12月18日2012年に閉館し建て替え工事が行なわれていた「上野松竹デパート」跡地に4月26日、飲食総合ビル「上野の森さくらテラス」がオープンする。「上野の森さくらテラス」は、昭和・戦後の面影を残しつつ上野駅前・上野恩賜公園で半世紀以上親しまれてきた「上野松竹デパート」を、地上3階、地下1階建ての大型飲食店ビルに建て替えるもの。JR上野駅不忍口から上野恩賜公園への高低差をつなぐエスカレーターを備えた吹き抜け空間を中央に配置し、上野恩賜公園への玄関口の役割も果たすという。公園側の屋上には、オープンスペースが設けられる。また同ビルの両隣には、先行して建て替えの行なわれた「上野バンブーガーデン」と「UENO3153(さいごうさん)」が並び、上野駅前・上野恩賜公園入口に新たな景観を創出する。入居店舗は和洋中19の飲食店舗。延床面積は3,785.66平方メートル。
2014年03月14日歌舞伎俳優の市川猿之助と市川中車が12月4日、都内で会見を開き、来年1月の大阪・松竹座「壽初春大歌舞伎」への意気込みを語った。大阪・松竹座「壽初春大歌舞伎」チケット情報今年6月、7月に東京・新橋演舞場で襲名披露興行が行われたが、来年からいよいよ大阪を皮切りに全国を回るツアーがスタートする。大阪・道頓堀で元旦から歌舞伎の幕が開くのは実に50年ぶり。四代目を襲名した猿之助は「襲名と正月のおめでたさを味わっていただきたい」とコメント。俳優・香川照之として活動しながら九代目を襲名した中車は「無事に初舞台を勤めることができましたのも四代目(猿之助)のおかげ。引き続き、精進していくことに変わりはございません」と歌舞伎俳優としての決意を語った。昼の部の『吉野山』、夜の部の『義経千本桜』(「四の切」)で狐忠信を演じる猿之助は「三代目(猿之助)の『四の切』は神業に近いと思っているので、それをやらせていただくことは非常にありがたいです。ただ、考えてみたら襲名で人間の役をひとつもやっていない。鬼か狐か鳥か」と笑わせ、「どこまでこの役を深めていけるか挑戦したいです」と意欲を見せた。中車は昼の部『楼門五三桐』で石川五右衛門役に挑戦する。同演目は7月の新橋演舞場で市川猿翁の真柴久吉、市川海老蔵の五右衛門で上演されたばかり。そのときは、父・猿翁の後ろで黒子として付いていた中車だが「海老蔵さんのハリのある声を後ろで聞いていたわけですが、まさか自分があそこに立つとは。いま、稽古をしながら古典の壁の高さを感じています。本当に未熟ではございますが、なんとか頑張っていま勉強している最中です」と心境を明かした。また猿翁との初共演については「いざそうなってみるとそういうことかという感覚ですね。大本にある役者としての感情は、6・7月の舞台や稽古を通して父と確認しあいました」と話していた。襲名興行だけにチケットの売れ行きを気にする猿之助は、中車が演じる五右衛門のセリフ“絶景かな”にひっかけ、「空席があると“絶景かな”とはなかなか言いにくいのですから、宣伝をよろしくお願いします」とマスコミに依頼する場面も。一方で、多くの観客に歌舞伎を見て欲しいという気持ちから「若者向けの芝居も必要。いろんな公演の形態があってもいい」と話す猿之助。映像の仕事が多かった中車は「(歌舞伎の舞台に立って)初めて舞台が面白いと思いました。猿之助の美しさとこの細いからだで背負っているものの大きさ。そういったものを見ると理屈でなく感動します」と歌舞伎の面白さをアピールしていた。公演は1月1日(火・祝) から1月26日(土)まで。チケットは発売中。
2012年12月07日昭和33年に開館した、演劇・映画専門の図書館、松竹大谷図書館(東京都中央区)が、運営資金調達を目的としたプロジェクト“歌舞伎や『寅さん』、大切な日本の文化の宝箱を守る。”を、オーマが運営するクラウドファンディング“READYFOR?”にて10月23日(火)まで実施することが発表された。その他の写真松竹大谷図書館は、松竹の創立者のひとりである大谷竹次郎が、昭和30年に文化勲章を受賞したのを記念して設立された図書館。演劇や映画に関する貴重な資料を後世に残し、一般に公開したいという思いのもと、歌舞伎やその他の演劇、映画の台本・ポスターなどを収集・整理・保存して一般公開している。なかでも映画『男はつらいよ』シリーズの第1作から最終48作までの台本など、他では見ることのできない貴重な資料もあり、約43万点所蔵されている。しかし、毎年9000点もの資料が増えていく中で、一点一点資料を整理して公開する作業は困難を極めていることから、現在は運営が厳しい状況にあるという。本プロジェクトは、そんな古きよき本図書館を運営の危機から守るために立ちあげられた企画。平成24年度の運営資金200万円を集めることを目的としており、支援希望者は一口3000円、5000円、1万円、3万円、5万円で参加できる。また、“READYFOR?”は既存の寄付とは異なり、支援額に応じて支援者は、3000円を寄付すると歌舞伎や映画の特製ポストカードがもらえ、1万円を寄付すると、本図書館に所蔵されている演劇や映画台本のうちの100タイトルから作品を選んで、その台本カバー(台本を保護するための手作りカバー)に名前を載せられる権利が与えられるというものだ。“日本の映画・演劇の歴史が刻まれた図書館を守りたい”という思いからはじまる本プロジェクトを、チェックしてみてはどうだろうか。“歌舞伎や『寅さん』、大切な日本の文化の宝箱を守る。”プロジェクト9月3日(月)~10月23日(火)
2012年09月03日大阪松竹座「二月花形歌舞伎」の製作発表が1月17日都内で行われ、出演者の市川染五郎、片岡愛之助、中村獅童が出席した。「二月花形歌舞伎」の公演情報次代の歌舞伎を担う人気花形役者による、古典の名作から新作歌舞伎まで、多彩な演目を揃える今回の舞台。3人は口々に本公演にかける意気込みを熱く語った。染五郎「今回の公演は四演目ございますが、全てに愛之助さん、獅童さんと共に出演いたします。昼の部はほぼ新作、夜の部は古典の名作、上演が途絶えていた作品と、かなりアグレッシブな作品の気がいたします。アグレッシブなエネルギーに乗っかりまして、それをパワーアップさせて、舞台上で暴れることが出来ればと思っています。『大當り伏見の富くじ』は、十年以上前からこの作品がやりたいと思っておりまして、それがやっと実現することにすごく興奮を覚えております。“歌舞伎でやったことのないことをやる、やったことのあるものはあえてやらない”ということを目標に徹底した喜劇を作りたいと思っています。2月は話題の舞台が多いですけれども、どこよりも目立つ公演を目指したいと思います」愛之助「一つ目の『慶安の狼』では野中小弥太というお役ですけども、獅童さん演じる丸橋忠弥とその時代を生き抜いていく二人の青春群像劇で、熱く演じたいと思います。『富くじ』では、傳七という侠客を、かっこよく演じたいと思います。そして夜の部の『すし屋』の権太は浅草で勤めさせて頂いて二度目でございますが、二度目というのは怖いものでございまして、うちの伯父の仁左衛門に手取り足取り教わりました。初心に返って勤めたいと思います。そして『研辰』は、初役の九市郎でございます。二月は染五郎さんが仰ったように、話題の舞台がたくさん開いておりますので負けないように、また外の寒さにも負けないように熱い舞台を繰り広げたいと思いますので、どうぞ千秋楽までよろしくお願いいたします」獅童「昼の部はまず、新国劇の作品であった丸橋忠弥を勤めさせて頂きます。『富くじ』は黒住平馬という役を勤めますが、どうやら禿げてる人で、カツラをかぶっている人という…途中でかつらがとれたり、とんでもない芝居になりそうです(笑)。大阪ですので、笑いにも厳しいですし、関西の芝居ですので、気をひきしめて劇場の皆様に楽しんでいただける芝居になれば、と思っています。『すし屋』では梶原平三をやらせて頂きますが、これは三度目でございます。『研辰』も皆で色々と相談しながら、野田版とは違った魅力の作品になればなと思います。こういった普段やらない演目ですとか、歴史上に残るといった公演で大役を勤めさせて頂くのは嬉しいことで、ゼロから作り上げていくということは大変な反面、喜びもありますし、わくわくする気持ちもあります。エネルギーと熱意と情熱とで、良い芝居を作りたいと思います」同世代の3人とあって、終始笑顔の絶えない会見。カメラマンの求めに応じ、照れながらもポーズを決め互いにツッコみあう様子に、3人の息の合った姿が垣間見えた。公演は2月2日(木)から26日(日)まで。
2012年01月20日