ミュージカル『ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~』が9月に開幕する。2017年の日本初演に続き出演する柚希礼音に話を聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、不況に喘ぐ英国北部の炭鉱の町を舞台に、ひとりの少年と彼を取り巻く大人たちの姿を描いた映画『リトル・ダンサー』(’00年)をもとに、音楽をエルトン・ジョン、脚本・歌詞をリー・ホール、演出を映画版の監督でもあるスティーヴン・ダルドリーが手掛け、2005年にロンドンで初演されたミュージカル。日本初演では約16万人を動員し、多くの演劇賞も受賞。今回は待望の再演となる。今作でビリーを演じるのは、厳しいオーディションを勝ち抜いた川口調、利田太一、中村海琉、渡部出日寿の4人。新型コロナウィルスの影響で開幕が2か月延期した本作。柚希は「とはいえ今も油断はできない状態ですから、とても気を付けながら稽古しています」と話し、観客にも「まずは皆さんの健康と命が一番」と前置きしながらも、「こんな状況だからこそ、この公演を観て本当によかったと思っていただけるように、心して演じます」と強い意気込みを見せた。柚希が演じるのは、主人公ビリーにバレエを教えるウィルキンソン先生。「この作品は人物像がリアルなところがいい。ウィルキンソン先生も、ビリーの才能を見出し導いていく役どころなので“愛情豊か”に描かれそうなものなのに、そうはならない。そういうところが演じていて面白いです」。Wキャストとして、宝塚歌劇団の先輩でもある安蘭けいが今作から参加。「安蘭けいさんと同じ役をするなんて、信じられないです」と喜び、稽古場で一度だけ見たという安蘭の芝居を「また違う役作りで、とうこさん(安蘭)ならではのウィルキンソン先生でした。すごくいいなと思いました」と嬉しそうに語る。本作を「私の人生の中でこれほど最高なミュージカルはない」と絶賛する柚希。「何十年もかけてつくったんじゃないの?と思うほどシーンの一つひとつが緻密。炭鉱夫たちとバレエダンサーたちが交互に見せていくシーンなんて、初めて観た時から『すごすぎる!』と思っています。音楽もすごいし、振付もすごいし、演出もすごい。セットも衣裳も何もかもがすごい!遊び心もあるし、最高なんですよ」柚希が「出る杭は打たれなくていいし、誰かの意見に沿わせなくていい。みんな違うから最高!と思える作品です」と熱く語る本作のオープニング公演は9月11日(金)から14日(月)、東京公演は9月16日(水)から10月17日(土)まで、共に東京・TBS 赤坂ACTシアターにて、大阪公演は10月30日(金)から11月14日(土)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。取材・文:中川實穂
2020年08月04日メゾンカカオ株式会社は、2020年6月24日に「生チョコムース」(税抜2,500円)を発売します。即位の礼の機内手土産に選ばれた「生ガトーショコラ」をベースに、暑い日でもすっきり食べられるよう、水分量をあげ、口どけなめらかに仕上げました。パッケージは、2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の題字を手がけた書家、中塚翠涛氏がデザインしました。「生チョコムース」:税抜2,500円「MAISON CACAO」商品コンセプト・Farm to Customerコロンビアに自社農園を保有し、カカオがフレッシュなうちに、現地でクーベルチュールチョコへの加工までを行うことで、カカオ本来の香りと味わいを堪能いただけます。・Science & Craft甘味と酸味、苦味のバランスが絶妙なコロンビア産のビターチョコレートを使用。チョコレートの状態を知り尽くすパティシエが、ハンドメイドで温度帯とブレンドするタイミングの調節をすることで、本来は乳化しない量の生クリームを混ぜ込むことができます。極限まで水分量を高め、口に入れた途端にとろけてなくなる口どけを実現しました。・Design the Experience(体験デザイン)メゾンカカオが提供するのは、未知と出会う驚きの体験。これまでのムースの概念を覆す、 濃厚な味わいとすっきりとした後味、夏にぴったりの、なめらかな口どけをお楽しみください。パッケージは、2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の題字を手がけた書家、中塚翠涛氏がデザイン。日本の夏らしい清涼感と、とろける口どけやみずみずしさを筆で表しました。ご自身のご褒美や、大切な方への贈り物にもオススメです。★6月24日 MAISON CACAO ニュウマン横浜店がオープン住所:横浜市西区南幸1-1-1 ニュウマン横浜1階電話番号:045-548-6212(6月24日開通)営業時間:11:00~20:00(平日)、11:00~19:00(土日祝)※6月24日(水)は10:00~20:00。※6月24日(水)~28日(日)は、ニュウマン横浜で一部予約制・入場制限を実施。(詳細:)企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月23日全編ホイットニー・ヒューストンの珠玉の名曲で綴るミュージカル『ボディガード』日本キャスト版の全貌がついに明かされた。1992年公開の名作映画を題材に、スター歌手、レイチェル・マロン(柚希礼音・新妻聖子)と孤高のボディガード、フランク(大谷亮平)との禁断の恋を描いた物語。昨年の来日公演に次ぐ、日本人キャストによる新演出、日本語訳詞での上演となる。ミュージカル「ボディガード」日本キャスト版チケット情報なんと言っても劇中に挿入される熱狂のライブパフォーマンスが圧巻。柚希レイチェルは来日版かと見紛うほど、セレブリティ感溢れる仕上がりに目を奪われる。長い巻き毛をなびかせ、鍛え抜かれた美脚も惜しみ無く披露する。音に乗りステージ中央へと闊歩する姿には、トップスターとしての誇りとオーラがみなぎる。ビジューの衣裳なども難なく着こなし、頭ひとつ飛び抜けた存在感で迫力あるダンスシーンを繰り広げる。エンターテイナーとして、歌唱ではかつてないほどの高音にも果敢に挑戦している。他方、アイドル顔負けのキュートさで視線を集めるのは新妻レイチェルだ。軽やかに刻むステップとは裏腹に、全身から放たれる歌声はヘビー級。原曲のグルーヴ感はそのままに、日本語歌詞がより深く役の心情を届けるから、とりわけバラードが胸に迫る。新妻が甘く切なく、名曲の名曲たるゆえんを味わわせてくれる。恋の駆け引きでは純な反応にトキメキが伝わる柚希と、照れる仕草がコミカルで楽しい新妻レイチェル。一人息子を育てる母親としての表情にも違いがあり、ダブルキャストの醍醐味が堪能できる。同じくダブルでストーカー役に挑むのが佐賀龍彦と入野自由。レイチェルへの執着心と犯行の手口は一緒でも、真逆にもとれる役へのアプローチが興味深く印象に残った。ミュージカル初挑戦の内場勝則も、さすがの貫禄でマネージャ役を好演する。吉本新喜劇の元座長らしい面目躍如な見せ場もあり、楽しませる。そして、初舞台で当たり役を射止めたのが大谷亮平だ。スーツの上からでも分かるマッチョなボディと渋い声色も期待を裏切らず魅力的。だが、特筆すべきはほろ酔いで聴かせる名曲「オールウェイズ・ラブ・ユー」だろう。あまりの“上手さ”に客席が沸くほど。愛嬌ある佇まいで、役に厚みをもたせることに成功している。取材・文:石橋法子
2020年03月27日展覧会「内藤礼うつしあう創造」が、石川の金沢21世紀美術館にて、2020年6月27日(土)から8月23日(日)まで開催される。なお、当初の2020年5月2日(土)の開幕から延期となった。創造の瞬間を“うつしあい”に捉えて小さなひとが立ち、水が落ちるところに大地が広がり、糸やリボンが揺れるときに風が生まれ、ビーズやガラスが光をまねき入れる──作家・内藤礼は、空間と対話しながら自然のエレメントや繊細なモチーフを組み合わせ、またカンヴァスの上に淡い色彩を重ねることで、“根源的な生の光景”を表現する作品を制作してきた。内藤はこれまで『「人(わたし)が作る」を超えること』を問い続けてきたが、過去最大規模の個展となる今回の「内藤礼うつしあう創造」では初めて「創造」をテーマに作品を制作・展示。「創造」を人が自らを主体であると認め、人になろうとする行為だと定義づけ、自然や空間、人との絶えざる対話、すなわち「うつしあい」のただ中に、内藤は「創造」の瞬間を捉えようとする。人と自然、わたしとあなた、生と死、内と外、そして人と作品のあいだに生じる移し、写し、映し、遷し。両者のあいだに顕われる生気、慈悲などの一体感のうちに、生へと向かおうとする瞬間に「創造」を見出していく。展覧会の会場は、館内の大小さまざまな展示室やそれらをつなぐ通路により構成。加えて、日中は折々に移ろう自然光のみの下での展示となり、夕刻になると明かりが灯る。繊細に組み立てられた空間の中で、通路と展示室、生の内と外を行き来し、見ることと見られることを繰り返しながら、作家・内藤の手による「創造」の瞬間と共鳴する鑑賞経験を楽しめるだろう。展覧会概要展覧会「内藤礼うつしあう創造」会期:2020年6月27日(土)〜8月23日(日)※当初、2020年5月2日(土)〜8月23日(日)の会期を予定していたが、延期しての開幕会場:金沢21世紀美術館住所:石川県金沢市広坂1-2-1時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)休館日: 月曜日(5月4日(月)、8月10日(月)は開館)、8月11日(火)料金:一般 1,600円(2,000円)、大学生 1,100円(1,400円)、小中高生 600円(700円)、65歳以上 1,600円(1,600円)※( )内は当日券料金※日時指定入場制:事前にウェブサイトにて希望の入場時間枠の予約券を購入予約券購入期間:2020年4月1日(水) 10:00〜展覧会鑑賞日の前日 23:59〈2020年5月28日現在休止中〉入場時間枠:(1) 10:00〜11:30 (2) 11:30〜13:00 (3) 13:00〜14:30 (4) 14:30〜16:00 (5) 16:00〜17:30 (6)17:30〜19:30※(6)は金・土曜日のみ※日時指定の展覧会鑑賞チケットの前売り発売日等の詳細は、決まり次第公式ウェブサイトで発表※展覧会終了の期日など、予定は変更となる場合あり■払い戻しに関して延期対象期間中の日時指定の展覧会予約券購入者には、予約券購入の際にWebketで登録したメールアドレスに後日美術館から、払い戻し方法について連絡。なお、払い戻し期間は6月26日(金)まで。【問い合わせ先】金沢21世紀美術館TEL:076-220-2800
2020年03月05日宝塚歌劇団星組新トップスター・礼真琴、新トップ娘役・舞空瞳の大劇場お披露目公演『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』が、2月7日、兵庫・宝塚大劇場にて開幕した。宝塚歌劇星組 幻想歌舞録『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』/Show Stars『Ray -星の光線-』チケット情報第一幕の『眩耀の谷 ~舞い降りた新星~』は、謝珠栄が作・演出・振付を手掛ける幻想的な歴史ファンタジー。舞台は紀元前の中国大陸。勢力を拡大する周王朝は、豊かな自然と土壌をもつ亜里の地にある小国「ブン」を攻略し、周の統治下に置いていた。亜里に遣わされた周の大夫、丹礼真(タンレイシン)は、その地の美しさに魅せられ、人々の力になりたいと意気込む。勇将管武将軍より、周国の宣王に敵意を燃やす者たちが潜む「眩耀の谷」を見つけ出し、和解を促すことが我々の務めだと言われた丹礼真は、身命を賭して任務をまっとうすることを誓うが…。民族音楽が流れる中、ブン族の民が舞い踊るプロローグは、まさに圧巻の一言。時には水が流れるようなしなやかさを、時には大地のエネルギーを感じるような力強さを感じる群舞に惹きこまれる。礼真琴が演じる丹礼真は、周国のため、亜里の地に住む人々のためにと理想に燃え、意気揚々と任務に就くが、ブン族の人々の真実を知ることで葛藤が生まれていく。何が正義なのか、信念とは何か…。そんな心の揺らぎや、苦しみを乗り越えて人間として成長していく様を、礼は情感豊かに表現している。トップ娘役の舞空は、ブン族16代目の王・麻蘭の妹で、盲目の舞姫・瞳花(トウカ)役。辛い人生を送り、光も希望も見失った彼女が、心優しい礼真により変化していく。その心の動きを繊細に表現する舞空。儚げながらも芯には強さを感じさせる。礼真が憧れる管武将軍役の愛月ひかるは、勇壮な佇まいやダイナミックな剣舞が目を引く。突如、礼真の前に現われる謎の男を演じる瀬央ゆりあの好演も光る。ファンタジー作品でありながら、寛容な心を持つこと、命の大切さ、争いの愚かさを訴えるメッセージ。彼らが発するリアルな言葉が胸を打つ、繊細かつ力強さのある作品だ。中村一徳が18年ぶりに星組大劇場公演の作・演出を手掛けるショー『Ray -星の光線-』は、新生星組お披露目にぴったりの、華やかでエネルギッシュなステージだ。クールなカッコよさで魅せたり、スタイリッシュに魅せたり、デュエットではしっとりと。群舞も多く、フィナーレまで目くるめくシーンが展開。星組のパワーを感じさせるショーになっている。公演は2月7日(金)から3月9日(月)まで、兵庫・宝塚大劇場、3月27日(金)から5月3日(日)まで東京宝塚劇場にて上演。東京公演のチケットは2月23日(日)一般発売。※ブン族のブンはさんずいに文の文字。取材・文:黒石悦子
2020年02月14日宝塚歌劇団星組新トップスター・礼真琴(れい・まこと)が、2月7日(金)に開幕する『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』で、宝塚大劇場でのトップお披露目を迎える。「宝塚歌劇星組 幻想歌舞録『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』/Show Stars『Ray -星の光線-』」チケット情報謝珠栄が作・演出・振付を手掛ける『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』は、紀元前の中国大陸を舞台に繰り広げられる歴史ファンタジー。母国の周国と、その統治下にある“ブン族”(※)との間で葛藤する大夫・丹礼真(タンレイシン)を演じる。「丹礼真は、周王朝のすべてが正義だと信じていて、愛月ひかるさん演じる管武将軍のことを崇拝しているので、大夫に就任したときは“何でもできます!”というように意気揚々としています。でも、ブン族の聖地である“眩耀の谷”でいろんな人の生き様を見て、真実を知って、段々信じるべきものが分からなくなってくる。物語が展開していくにつれてもがき苦しむことになるので、演じていて苦しいです。でも私だけではなく、ひとりひとりがもがきながら真実や光を求めて戦っているようなお芝居です」。同じくお披露目となるトップ娘役・舞空瞳(まいそら・ひとみ)は、ブン族の舞姫・瞳花(トウカ)役。「彼女は盲目の役なので、全編通して目が合わない。でも、だからこそ瞳から感情が伝わってくるというか、訴える力がすごくあると思います。最初から恋仲ではありませんが、段々惹かれ合っていくところが深く出せたらと、試行錯誤しています」。一方、ショー『Ray -星の光線-』は、中村一徳が18年ぶりに星組大劇場公演の作・演出を手掛ける。「下級生までみんなが一緒に出る場面が多い」という中村演出。目まぐるしく展開しながら、最後まで楽しませてくれる。「ロックなプロローグで始まり、しっとり系もカッコいい曲もたくさんあります。中村先生のショーは、最後までワクワクさせてくれる演出になっていますので、お客様には最後まで気を抜かずに楽しんでいただきたいです」。また、見どころのひとつに男役の黒燕尾を挙げる。「副組長の美稀千種さんから最下級生まで、男役全員で踊ります。大階段での黒燕尾ですが、いつものクラシックな雰囲気とは少し違って、抜け感のあるオシャレな場面になっています」。トップとして、「今はやることがたくさんで、いっぱいいっぱい」と語りつつも、稽古場では視野を広く持つ。「最下級生にいたるまで、すごく前向きに取り組もうとしている姿が印象的。ひとりひとりが自由に、心から楽しめるような作品づくりができたらと思います。“引っ張っていこう!”というより、自分のやるべきことをしっかり務めることで、最終的に組を引っ張っていけたらと思います」。公演は2月7日(金)から3月9日(月)まで、兵庫・宝塚大劇場、3月27日(金)から5月3日(日)まで東京宝塚劇場にて上演。東京公演のチケットは2月23日(日)一般発売。※ブン族のブンは、さんずいに文が正しい表記となります。取材・文:黒石悦子
2020年02月05日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の中屋柚香さんです。「人を笑わせる芝居に興味があるので、コメディにも出たい!」と話す中屋さんの魅力に迫りました。園子温監督も高い演技力を絶賛!夢を次々に叶えるシンデレラガール。「園子温監督の作品に出る」という人生の目標を一般公募で叶えた。「本格的な演技は初めてで、園監督に疑問や不安なことを全部ぶつけてご指導いただきました。私が演じたアミを嫌な性格だという人は多いと思います。でも、演技中はアミを自然に受け入れていたので、完成後、作品を客観的に観て初めて気が付きました」。美術大学で脚本の勉強中。「卒業制作で脚本を一本仕上げました。園監督からは、お褒めの言葉もダメ出しも(笑)。脚本を常に書いているので、いつか映像にできたらいいな」大好きなおばあちゃんにスカーフをプレゼント。長崎に会いに行きます。ピンクが大好きな可愛いおばあちゃん!刺繍をしているときは時間を忘れて夢中に!台本を覚える息抜きに。今は漫画のキャラの刺繍を進めています。太宰治の聖地巡礼。やっと行けて感動!大人な雰囲気のバーだったけど、いつかここが似合う女性になりたいです。なかや・ゆずか1998年生まれ。昨年、Netflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』で尾沢アミを演じてデビュー。最新情報やオフショット満載のTwitter(@nakayayuzuka)も必見。※『anan』2020年1月22日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2020年01月16日高畑充希主演、橋本愛、新田真剣佑、竜星涼、岡山天音らが出演した「同期のサクラ」の最終話が12月18日放送。黒川副社長によって花村建設に復帰したサクラだが、同期たちとの関係性に変化が…という最終回。視聴者はどんな反応を見せたのか?高畑さん主演、遊川和彦脚本、「過保護のカホコ」制作チームが再集結した本作。両親を失ったことがきっかけで、故郷の離島に橋をかけることを夢見て花村建設に入社した“忖度できない”主人公・サクラを高畑さんが演じ、2009年に新卒で入社したサクラとその同期たちの現在に至るまでのおよそ10年にわたる物語を描いてきた。サクラの同期たちには、葵との子どもを1人で育てながら新たな夢を追う月村百合に橋本さん。花村建設の社長を目指す木島葵に新田さん。震災を機にボランティアをするようになりNPOのリーダーとなる清水菊夫に竜星さん。すみれと結婚した土井蓮太郎に岡山さん。またサクラの指導係でいまは蓮太郎の妻となったすみれには相武紗季。サクラを復帰させた花村建設副社長の黒川森雄には椎名桔平。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。2020年3月、黒川はサクラを花村建設に復帰させ、新規プロジェクトのリーダーに抜擢する。会社に新しい風を吹き込んでほしいという黒川の言葉に喜びの表情を浮かべるサクラに、黒川は「力を持て」と言う。黒川の後押しもあって会議では自分の意見が通るようになり、黒川の言葉に次第と感化されていくサクラに不安を覚える同期たちだが、サクラは同期たちの心配に対し冷たい口調で反論。百合からは「あんたが一番権力をもっちゃいけない人間だったりして」と言われてしまう。そんな折、黒川が社長に就任、花村建設は外資と合併することになり、すみれがリストラ候補となる。すみれのリストラを止めたいサクラだが黒川は、リストラはサクラの提案がきっかけ、すみれの代わりのリストラ候補を決めろと命じる…というのが今回の物語。結局サクラは花村建設を辞め、以前面接を受けた会社で働くことに。かつての同期たちもまたそれぞれの道を歩み出す…というラストだった。視聴者からは「一緒に働く仲間の存在がどれほど重要かっていうのはこのドラマを見たら感じてもらえるはず」「今最後まで見ていて本当によかった。そばにいる仲間を大切に、明日もがんばろうと思った」など、前向きなラストに感動の声が寄せられる。また主演の高畑さんには「目から伝わる演技力がすごい。高畑さんの細かな表情の見せ方を知れた」「サクラが乗り移ってたなぁ~他の人にはできないハマり役」といった声が。「台詞が明確で声に芯があってひじょ~にいい!」「回を追うごとにこんな柔らかい表情になるまで成長したサクラとそれを演じた高畑充希は…いい、ひじょーに、いい」など、劇中のサクラの口ぐせを真似たツイートも多数投稿されている。(笠緒)
2019年12月19日現在放送中の「同期のサクラ」に出演する橋本愛が、柚月裕子の「パレートの誤算」を原作としたドラマ「パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件」で連続ドラマW初主演することが分かった。不本意ながら嘱託という形で市役所の福祉課に務める牧野聡美は、ある日突然、生活保護利用者と直接向き合うケースワーカーの仕事を命じられる。不安を抱く聡美のことを、ベテランの山川は「やりがいのある仕事だ」と励ましてくれた。ところが後日、その山川があるアパートの火事のあと他殺体で発見される。あれほど利用者から慕われていた山川がなぜ?周囲で山川が何らかの不正に関わっていたのではないかという疑念が膨らんでいく中、聡美は町を覆う不正の影と生活保護をめぐる様々な人々の人生模様に巻き込まれていく――。原作は、映画化もされた「孤狼の血」で脚光を浴び、いま注目の作家・柚月裕子の「パレートの誤算」。『美しい星』『ここは退屈迎えに来て』の橋本さんが演じるのは、市役所の新人嘱託職員として、本来の希望ではない福祉課で働く主人公・牧野聡美。信頼していたベテランケースワーカーが焼死体で発見されたことから、福祉や市政、医療を取り巻く町の闇に巻き込まれていく人物だ。本作への出演に関して橋本さんは「主演という立場だからこそできること、やらなければいけないこと、だからと言って気負わない方がいいこと、その全てに向き合って、作品をより良いものにすることに集中したいと思います」と意気込み。また、脚本には運命的なものを感じたそうで「作品内に出てくる、働き蟻の法則及びパレートの法則についての文章を読んだ時です。私は高校生くらいのときに、自分の目で人や社会を見つめて、ある法則を見つけました。それを自分の中で、『2:8の法則』と名付けていたのです。内容にいくらかの誤差はあれど、本質的にはかなり近いものが既にこの世界には提唱されていたのだと、度肝を抜かれました。そもそもそれらの法則を知らなかったことは置いといて(笑)、これは自分がやるべきものかもしれない、と吸い込まれるような気持ちでした」とコメントしている。橋本さんの言う“パレートの法則”とは、イタリアの経済学者が唱えた経験則で、組織では全体の約2割の人間が大部分の利益をもたらしているが、そこで有用と思われる2割にあたる人間を外したところ、残りの8割の中から2割の人間が新たに利益を生み始めるというもの。今作のタイトル中の「誤算」には、「パレートの法則を曲解すれば、社会から生活保護受給者は決していなくならないということになるかもしれないが、いつでも誰もが“8割”側に転落する可能性を秘めている。そして、そこから這い上がる人も多くいる。だから弱者を弱者と単純に切り捨ててはならない」という警鐘が込められているという。原作者の柚月氏は、橋本さんについて「主人公の牧野聡美は、ケースワーカーという仕事に最初は消極的ですが、芯が強く行動的な女性です。たおやかで凛とした佇まいの橋本愛さんが、熱い聡美をどのように演じてくださるのかとても楽しみです」と期待し、「ドラマは小説よりも、聡美と小野寺の関係が丁寧に描かれています。協力しあったかと思えば反発しあったり。事件の捜査とともに変化していくふたりの関係性も、ドラマの見どころのひとつだと思います」と語っており、原作ファンも必見のようだ。連続ドラマW「パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件」は2020年3月、WOWOWプライムにて放送予定(全5話/第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2019年11月26日高畑充希、橋本愛、新田真剣佑、竜星涼、岡山天音が同期を演じる「同期のサクラ」の7話が11月20日放送。サクラの夢だった故郷の橋に問題が…サクラの決断に「最終回みたいだ」など胸打たれる視聴者が続出、ラストのサクラの姿にも衝撃が広がっている。遊川和彦が脚本を担当、「過保護のカホコ」制作チームと共に、高畑さん演じる“忖度できない”主人公・サクラの10年間にわたる物語を描く本作。過疎の離島で育ち、島に橋を架ける夢を抱いて花村建設に入社した北野サクラを高畑さんが、サクラと共に入社した同期の月村百合を橋本さんが、木島葵を新田さんが、清水菊夫を竜星さんが、土井蓮太郎を岡山さんがそれぞれ演じ、サクラの指導係を担当した火野すみれ役で相武紗季、サクラの上司・黒川森雄役で椎名桔平も出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は2015年、子会社に飛ばされたまま入社7年目を迎えたサクラは黒川から「島に架かる橋に問題が起きた」と本社に呼び出される。本社の土木部に行くと、そこには人事部長から常務に出世した黒川と、以前にサクラと衝突した土木部の担当役員・桑原(丸山智己)がいた。黒川によれば橋の着工後に想定より地盤が弱いことがわかり、完璧を期すのであれば基礎を予定より深く打ち込まなくてはいけないが、いまの深さでも安全基準はクリアしているため問題はない。だがうわさが広がって島民の不安が高まっているという。黒川はサクラに島の出身者として現地説明会で島民を説得してほしいと頼む…というのが今回の物語。自らの夢である故郷の橋、桑原の圧力もあり、悩みに悩むサクラだが、同期やすみれの応援もあり、説明会で「絶対に安全だとは言い切れない」と泣きながら事実を話す…これまで自分が叱咤激励してきた仲間たちに支えられ大きな“決断”をするサクラの姿に「芯の強さ、正直さすっごい胸打つ」「今日最終回なんじゃないかレベルで泣ける」「マジで最終回みたいだな今日」と大きな反響が巻き起こる。その後実家に帰宅するとこれまでサクラを支えてきた祖父が亡くなり、帰京したサクラはこれまで大切にしてい祖父からのFAXを破り、新人研修で作った橋の模型も叩き壊す…「サクラの心が壊れる音した」「人が壊れる瞬間ってあんな感じなんだろうな」など“壊れてしまった”サクラの姿に、視聴者からも悲痛な声が殺到している。(笠緒)
2019年11月21日平成を超える、世界186カ国の代表者が出席した「即位礼正殿の儀」。さらには饗宴の儀、翌日の茶会と、雅子さまは全力で臨まれた。そこには数々の知られざるドラマがあった。《国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います》皇居・宮殿「松の間」にしつらえられた高御座に立たれた天皇陛下が、国内外に即位を宣明された。10月22日の「即位礼正殿の儀」。雅子さまは十二単に身を包まれて、御帳台にお立ちになった。極度の緊張のなかでも、雅子さまは落ち着いた動作で皇后の役目を全うされていた。当日、雅子さまは天皇陛下より1時間早く、午前7時過ぎに赤坂御所を出発された。未明から雨が降りしきる悪天候。宮内庁関係者が明かす。「午前9時から、両陛下が宮中三殿に参拝される『即位礼当日賢所大前の儀』が行われました。徐々に雨風が強くなったので、午後1時からの即位礼正殿の儀は、“雨儀”と呼ばれる形式にすることが決定されました。宮殿の中庭に居並ぶはずだった装束姿の宮内庁職員を3分の1に減らしたのです」そんななか、荒天のせいで起こったハプニングがあったという。「縦長の旗が26本、中庭に立てられたのですが、強風にあおられて3本が落下してしまいました。そのうちの1本は“安倍首相の旗”でした。『萬歳』の文字が刺繍されていたのですが、刺繍のもととなる文字は安倍首相が揮毫したもの。儀式の開始時刻5分前の出来事だったため、再び掲げられることはありませんでした」(前出・宮内庁関係者)
2019年10月31日高畑充希、橋本愛、新田真剣佑、竜星涼、岡山天音らが同期を演じ10年にわたる歳月を描いていく「同期のサクラ」の3話が10月23日放送。今回は橋本さん演じる百合とサクラを中心にドラマが展開。橋本さんの演技力に賞賛の声が集まっている。遊川和彦が脚本を担当、「過保護のカホコ」制作チームが再び高畑さんを主演に迎え、“忖度できない”サクラが駆け抜けた10年間を1年1話ずつ丁寧に描いていく本作。過疎の離島で育ち、島に橋を架ける夢を抱いて花村建設に入社した北野サクラに高畑さん。2009年にサクラと共に入社した同期の月村百合に橋本さん、木島葵に新田さん、清水菊夫に竜星さん、土井蓮太郎に岡山さん。サクラの指導係となる火野すみれに相武紗季、サクラの上司・黒川森雄に椎名桔平といったキャストが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。東日本大震災の前日、2011年3月10日。サクラは新規採用向けのパンフレットを作るため広報部の百合と協力、都市開発部で自信満々の葵や、一級建築士の資格を取るために終業後も勉強に励む蓮太郎、サクラの影響で一皮剥けた菊夫らに取材。サクラは百合にもインタビューするが、取材が終わった途端、百合は転職か寿退社した方がマシだと本音を漏らす…。百合はクライアントの年輩男性からしつこく食事に誘われており、取引先を無下にすることもできない百合は事を荒立てずにセクハラを回避するためサクラに同行を頼むが、サクラはクライアントを怒らせてしまう。翌日、広報部長が人事部に怒鳴り込んでくるが、そこで震災が起きて――というのが今回のストーリー。震災後、百合が寿退社すると聞いたサクラは退社を思いとどまらせようとするが、百合から「もう二度と私の前に現れないで」と怒鳴られ、思わず「ブス!」と繰り返してしまう…。サクラの「ブス」連呼に視聴者から「サクラのブス!サイコーだな」「あんなに何回も言うって思わなかった」などの声が続々。百合役の橋本さんの演技にも「素直じゃない女のかわいらしさを橋本愛ちゃんが全身で表現。抱きしめたかった」「泣きながら怒ったり笑ったりできる演技力」「高畑充希とガチガチの演技合戦、最高」などの感想も寄せられている。(笠緒)
2019年10月24日「現在、天皇皇后両陛下は、10月22日に迫った『即位礼正殿の儀』に向けて、衣装合わせや所作の確認などにかなりの時間をかけられています」そう語るのは宮内庁関係者。「平成の即位の礼と同様、10日前から3度の御習礼(リハーサル)が行われる予定です。3度目はご装束をまとわれて、本番と変わらない予行演習になります。儀式の舞台となる皇居宮殿・松の間では、天皇陛下が国内外に即位を宣明される高御座や雅子さまが昇られる御帳台が設営されて、準備も着々と整えられています。ただ一つ、不安材料があるとすれば、やはり雅子さまのご体調ではないでしょうか」(宮内庁関係者)29年前、平成の即位の礼当日に上皇ご夫妻は、儀式の準備に合わせて午前5時に起床された。今回も儀式の開始は午前9時。その後もほぼ同じ進行とみられる。雅子さまにとってかなりのハードスケジュールになるのだ。午後からは「祝賀御列の儀(パレード)」が行われ、夜には国内外の要人を招いての「餐宴の儀」が午後11時近くまで続く。「18時間近い長丁場です。しかも雅子さまは、その間に2種類の十二単を含む4回のお召し替えをされますので、休憩もままなりません」(前出・宮内庁関係者)饗宴の儀は22日に続いて、25日、29日、31日と計4回開かれる。さらに11月14日からは、新天皇が五穀豊穣と国民の安寧を祈る、生涯一度の重要な行事『大嘗祭』が待っている。そして、21日からの伊勢神宮ご参拝は、雅子さまにとって10年ぶりとなる2泊3日の地方ご訪問。その翌週27、28日には奈良・京都をお訪ねになり、神武、孝明、明治天皇陵にご参拝。12月3日には昭和、大正天皇陵に参拝される。「まさに息つく暇もなく御代替わりに伴う重い行事が続きます。こうした長期間にわたる過密スケジュールには、体調管理が非常に重要になります。一度体調が崩れると、次からの行事もすべてできなくなるなど、ドミノ倒しのように崩れることにもなりかねません」(前出・宮内庁関係者)しかし、皇室担当記者は「いまの雅子さまなら、ハードスケジュールであっても乗り越えられるはずです」と太鼓判を押す。「皇后となられてから5カ月あまり、雅子さまの“令和の奮闘”には目を見張るものがあります。この9月には、秋田県での全国豊かな海づくり大会、新潟県での国民文化祭、そして茨城県で開催された国民体育大会と、3つの地方ご公務に臨まれました。6月に愛知県で開催された全国植樹祭と合わせて、四大行幸啓すべてに出席されたのです」ベテランの皇室ジャーナリストも同意する。「ご体調が悪かったころを知っている者としては、正直に言えば想像しえなかったことです。ご療養に入られてからは地方ご公務がゼロの年も続きました。また、メインの行事だけに出席されて、レセプションや昼食会はお休みになることも多かったのです。ところが皇后になられると、四大行幸啓も予定されていたすべてのスケジュールを完璧にお務めになりました。この5カ月間、雅子さまが笑顔を絶やされることはありませんでした。そのお姿からは、”皇后として全力で公務に臨む”という昨年までとは違う雅子さまの意気込みを感じます」天皇陛下は即位直前の今年2月、お誕生日に際しての記者会見でこうおっしゃっている。《できる限り力になり、雅子を支えていきたいと思っております》プロポーズの言葉である「一生全力でお守りします」の思いを、陛下は今も貫かれている。陛下の支え、国民のエールを背に、即位のパレードでは26年前のご成婚パレード以上に、雅子さまの笑顔が輝くはず――。
2019年10月11日毎日放送(MBS)主催の音楽イベント「MBS音祭2019」が本日、10月6日に大阪城ホールで開催される。「MBS音祭」は毎日放送が、2014年から開催している音楽イベント。9回目となる今年はEXILE SHOKICHI、ゴールデンボンバー、Da-iCE、日向坂46、ベリーグッドマン、オープニングアクトで大阪☆春夏秋冬の出演が予定されている。公式サイトにはEXILE SHOKICHIが「ソロとして大阪でイベントに出演させて頂くのは久しぶりで個人的にも大阪が大好きなので、とても楽しみにしています!」、日向坂46・齊藤京子が「MBSラジオのレギュラー番組に出演させていただいているご縁もあり、このような素敵なイベントに呼んでいただき、とても光栄です」など、出演者のコメントが寄せられている。今年も多彩なパフォーマンスによって、大阪城ホールが熱く盛り上がることだろう。■公演情報「MBS音祭2019」日時:10月6日(日)開場15時/開演16時(予定)会場:大阪城ホール出演:EXILE SHOKICHI、ゴールデンボンバー、Da-iCE、日向坂46、ベリーグッドマン(五十音順)オープニングアクト:大阪☆春夏秋冬※大阪☆春夏秋冬の出番は15時30分を予定。MC:大吉洋平(MBSアナウンサー)、三戸なつめ
2019年10月06日天皇陛下が自らの即位を国内外に正式に宣言する「即位の礼」まで1カ月を切った。記念すべき一日も、雅子さまにとっては並々ならぬ決意を要する“試練の日”なのだという。「お召し替えなどを含めると、ほとんどお休みもとれない忙しさで儀式行事が続きます。内容を簡略化するのは難しいでしょうから、皇后陛下のご負担はかなり大きいものになります」(皇室ジャーナリストの山下晋司さん)さらに儀式に臨まれるためのお着替えには、驚くほどの手間がかかる。平成の「即位の礼」に臨んだ美智子さまのご様子について、当時を知る宮内庁関係者はこう語る。「儀式と儀式の間は、ほとんどお召し替えの時間になり、ご休憩といっても、お召し替えの途中でお茶を召し上がられたぐらいです」美智子さまの例を参考にして、雅子さまの“試練の日”をシミュレーションしてみよう。準備に時間がかかるため、雅子さまは天皇陛下より約1時間早く午前7時ごろ赤坂御所をご出発。皇居に到着すると「潔斎所」に入られ、その後ただちに、午前中の2つの儀式「即位礼当日賢所大前の儀」と「即位礼当日皇霊殿神殿に奉告の儀」に臨まれる準備を始められる。鬢付け油で整える伝統的な“おすべらかし”は、御用掛が3人で結っても1時間はかかる。白い十二単に身を包まれ、金の髪飾りをお付けになり、手に御檜扇を持たれ、ご準備が整うころには9時過ぎになっている。儀式をおすませになると、ご昼食のためにいったん平服になる必要がある。「11時20分から次のお支度にかかるため、雅子さまのお昼のご休憩は40分ほどしかないと思われます」(前出・宮内庁関係者)次の儀式は午後1時からの「即位礼正殿の儀」。再び1時間20分かけて別の十二単にお召し替え。ちなみに美智子さまがお召しになった十二単は、重さ16キロで約1,300万円だった。儀式後、午後1時半に宮殿「松の間」を退出される雅子さまは、すぐにパレードに臨むご準備へ。ローブデコルテにお召し替えで髪も洋装にするため、シャンプーからスタートし、メークも一新してできあがるまでに1時間30分が必要だ。なんと4回のお召し替えで、トータル4時間以上になるのだ。それだけでも相当な心身へのご負担だが、皇室ジャーナリストはほかにも危惧していることがあるという。「即位の礼のハイライト『即位礼正殿の儀』では、御帳台にお昇りになった雅子さまのお姿が日本中に中継され、世界各国の人々の注目を浴びることになります。想像できないほどのプレッシャーで非常に緊張されるでしょう」それでも雅子さまは“試練”を乗り越えられるはずと、太鼓判を押すのは皇室担当記者。「雅子さまは今年5月8日、すでに即位後初の宮中祭祀となる『期日奉告の儀』に臨まれています。御代替わりの5月1日以降は、過密なご公務にも休むことなく出席されています。9月も秋田、新潟と地方ご訪問が続きましたが、ずっとお車から笑顔でお手振りされて、ご体調のよさが伝わってきました。即位の礼も心配はいらないでしょう。夜には外国の要人などをもてなす『饗宴の儀』がありますが、国際親善に尽力することを望まれてきた雅子さまですから、むしろ楽しみにされているはずです」10月22日の雅子さまの“晴れ姿”に世界が見とれることだろう。
2019年09月27日アメリカのソングライターコンビと日本のクリエイティブチームが共作するロックミュージカル、『A New Musical「FACTORY GIRLS ~私が描く物語~」』が本日9月25日、東京・TBS赤坂ACTシアターで開幕する。音楽と詞をクレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニーが、日本版脚本・演出を板垣恭一が手がけ、柚希礼音やソニンら強力な女優陣が出演する“ウーマンパワーミュージカル”だ。舞台は19世紀半ばの米ローウェル。産業革命により大規模な紡績工場が誕生し、先進的な女性たちが多く集まったこの街には、人々の夢と野望が渦巻いていた。女工たち(ファクトリー・ガールズ)の寄稿集「ローウェル・オファリング」は、自由を夢見る女性たちの憧れだ。サラ・バグリー(柚希)も、大きな夢を抱いて工場にやってきた女性のひとり。工場の実態を知った彼女は衝撃を受けるが、「ローウェル・オファリング」の編集者ハリエット・ファーリー(ソニン)に文才を認められたことをきっかけに、自分の文章を武器に労働争議へと身を投じることを決意する……。女性たちが権利を勝ち取るべく戦う物語に、「今の時代にも通じる女性たちの葛藤、強さなどを素晴らしいスタッフ、共演者の皆様と作っていけるのがとても楽しみ」(柚希)、「女性の権利問題は今も昔も変わらずあり、過酷な状況で働く女性が勇気を出して立ち向かう姿は、必ず響くものがある」(ソニン)と、主軸となる二人も大いに共感している様子。実咲凜音、清水くるみ、石田ニコルら、個性豊かな共演陣の活躍にも期待したい。『A New Musical「FACTORY GIRLS ~私が描く物語~」』東京公演はすでに終了10月25日(金)から27日(日)まで梅田芸術劇場メインホール文:町田麻子
2019年09月25日『ジキル&ハイド』をはじめ数々のヒットミュージカルの音楽を手掛けるフランク・ワイルドホーン。世界の第一線で活躍する一方で、宝塚歌劇団での新作や『デスノート THE MUSICAL』など日本オリジナル作品にも意欲的、日本でも人気の高い作曲家だ。その彼が作った名曲たちを豪華スターが歌うミュージカルショー「FRANK WILDHORN&FRIENDS」が10月に開催される。メインアクトレスとして出演する元宝塚歌劇団星組トップスター柚希礼音に話を聞いた。チケット情報はこちら柚希はワイルドホーン作品には過去2作出演経験がある。最初は2008年の宝塚星組公演『スカーレット・ピンパーネル』。当時二番手男役だった彼女は主人公の敵役ショーヴランを演じた。「来日して歌稽古をしてくださったのですが、その時に初めてお会いしました。ショーヴランには『君はどこに』というナンバーがあるのですが、音取りをしている段階では「これ、一体どういう曲なんだろう…」と思っていたのに、ワイルドホーンさんが弾いてくださったら一気に切ない感情が入って「なんて素敵な曲なんだ!」となったのを覚えています。緩急やテンポのつけ方がドラマチックなんですよ。今回のコンサートはワイルドホーンさんが演奏してくださるので、あの感動がまた味わえるのかと楽しみにしているんです」と話す。そして宝塚退団後の2018年に『マタ・ハリ』のタイトルロールでふたたびワイルドホーン作品に出演。「今度は女性の役だということもあり、ショーヴランの時とはまったく違う音楽でした。ただ豊かな低音から力強さを保ったまま高音までいくのが素敵で、やっぱりワイルドホーンさんの曲は最高だなと思いました。難しさはあるのですが、好きだから歌いこなしたい、挑戦したいと思う曲ばかりなんです。『スカーレット・ピンパーネル』と『マタ・ハリ』は自分にとって思い入れのある作品。今回のコンサートでもここは重きを置いて欲しいな」とリクエスト。現時点で披露楽曲は未定だが、柚希が何を歌うのかも楽しみだ。なお今年芸能活動20周年を迎えている柚希だが、複数の出演者で贈る“ミュージカルコンサート”は初体験。「20年目の初挑戦ですね、あえて避けていたわけではないのですが(笑)。コンサートで“1曲だけ切り取って披露する”のはちょっとプレッシャーを感じますが、ワイルドホーンさんの曲は1曲の中に起承転結があって盛り上がるので、こういうコンサートに似合うと思います。でもマタ・ハリの歌だったらやはりマタ・ハリの意識にならないと歌えないところもありますので、特に演じたことのあるものは、その曲の背景や心境をリンクさせて歌いたいです。とはいえ役を通して歌うのとも違いますので「楽しんでやろう」という意識でいきたいですね、あまり緊張しすぎないように(笑)」。公演は東京・日本青年館ホールにて。柚希の出演は10月12日(土)・13日(日)。チケットは9月14日(土)に一般発売を開始する。(取材・文:平野祥恵)
2019年09月13日新水曜ドラマ「同期のサクラ」に出演する主演の高畑充希をはじめ、同期役の橋本愛、新田真剣佑、竜星涼、岡山天音が勢揃いし、先日クランクインを迎えた。今回クランクインとなった場面は、“忖度できない”主人公・サクラ(高畑さん)、クールな月村百合(橋本さん)、野心家の木島葵(新田さん)、アツい男・清水菊夫(竜星さん)、ネガティブ男・土井蓮太郎(岡山さん)が入社する大手ゼネコン「花村建設」の入社式。式を終え、少しぐったりとしながら大勢の新入社員たちが帰路へ向かう中、研修グループのリーダーに任命されたサクラが、チームメンバーの4人を1人ずつ大きな声で呼び止める、まさに5人が初めて出会うシーンから5人揃って撮影スタートした。当日は台風が関東地方に接近中で、日差しも強く、時折突風が吹く天候。巨大な花村建設の看板前で、強風に吹かれながら、クランクインの記念写真も撮影した。「これまで色々なことを皆で話したり、リハーサルをしてきましたが、ようやくクランクインの日を迎えることが出来ました」と無事クランクインを迎え、安堵した様子の高畑さん。「初めて同期5人揃っての撮影で、みんなのスーツ姿も初めて見ましたが、新入社員らしく、パリっとしていて格好よく、素敵だと思いました。サクラだけはグレーで、ちょっと、どことなくもさっとしたスタイリングなので(笑)」と言い、「まだまだ手探りの部分もありますが、みんなで面白いものにしようと頑張りますので、10月9日スタートの『同期のサクラ』をぜひ楽しみに待っていていただけると嬉しいです」と放送を楽しみに待つ視聴者へ呼びかけている。第1話あらすじ2009年。花村建設の新入社員・北野サクラ(高畑充希)は、新人研修で同じ班になった同期の百合(橋本愛)、葵(新田真剣佑)、菊夫(竜星涼)、蓮太郎(岡山天音)と共に、配属先の決定に影響する課題に取り組むことに。「故郷の離島に橋を架けたい」という夢のためには決して忖度しない性格のサクラは、同期を巻き込み会社組織の中で思わぬ事態を引き起こし…。「同期のサクラ」は10月9日(水)22時~日本テレビにて放送開始。(cinemacafe.net)
2019年09月12日高畑充希主演の新水曜ドラマ「同期のサクラ」に、竜星涼と岡山天音が高畑さん演じるサクラの“同期”役で出演することが分かった。連続テレビ小説「ひよっこ」や「メゾン・ド・ポリス」、そして『トイ・ストーリー4』の吹き替え出演も話題となった竜星さんが演じるのは、熊本出身のアツい男・清水菊夫。大学では応援部出身で、仲間や頑張っている人の力になりたいと思っているが、サクラのような明確な夢や目標はなく、応援部の先輩に勧められるまま花村建設に入社したことに少し引け目を感じている…。本作の印象を「自分の未来に対して明るい夢を持っている若者はどのくらいいるのだろうか?明るい夢を忘れずに持ち続けてる大人はどこまでいるのだろう?脚本を読んで、サクラのまぶしく、勇ましいセリフは胸を打つものがありました」と語った竜星さんは、「菊夫という心優しい男が、本当の大人になるまでの10年を丁寧にみなさんに届けていきます」とコメント。そして、「I"s」「ゆうべはお楽しみでしたね」『新聞記者』などに出演する岡山さんが演じるのは、努力家で能力はあるが、全て悪いほうに考えてしまうネガティブ男・土井蓮太郎。最初はサクラに懐疑的であったが、同期の仲間との共同作業に次第に心を開いていく人物だ。岡山さんは「蓮太郎の喜びや悩みを僕自身が一緒に味わって、桜、百合、葵、菊夫とたくさんの事を学び、共に成長していければと思います」と話し、「自分の役割を全うし、“同期”のみんなと反響し合いながら、力強い作品にしていきたいです」と意気込みを語っている。なお、すでに発表されている橋本愛、新田真剣佑に続き、竜星さんと岡山さんの参加が決定し、これでサクラの10年間を見守る“同期グループ”が出揃った。「同期のサクラ」は10月、水曜日22時~日本テレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2019年09月04日ブロードウェイの新進気鋭ソングライティング・コンビと日本のクリエイティブ・チームの共作で、世界に先駆け上演する新作ロックミュージカル、A New Musical「FACTORY GIRLS~私が描く物語~」。芸歴20周年を迎えた柚希礼音が主演、読売演劇大賞・優秀女優賞を受賞し、注目を集めるソニンらが共演、19世紀半ばのアメリカ・ローウェルを舞台に、自由を求め闘った女性達の物語だ。共演には元宙組トップ娘役の実咲凜音、映像・舞台での活躍目覚ましい清水くるみ、12年の「RENT」以来のミュージカル挑戦となる石田ニコルら個性豊かな女優陣が集結した。この度行われた本作の稽古場公開、囲み取材が行われ、キャストが意気込みを語った。【チケット情報はこちら】柚希が演じるサラ・バグリーは、実在した女性であり、働く女性たちのリーダーとして立ち上がる人物。その役について「宝塚のトップ時代に色々リーダーとして悩んだ事がすごく思い出されました」とし、「20年間ミュージカルをやらせて頂いておりますが、宝塚以外で取材でこんなに女性が並ぶのは滅多にない(笑)。なので、とても革命的なミュージカルだと思います。本番までには役名のない方もキラキラして、誰を観たら良いか分からないくらいの中で、私達も増々エネルギーをもってやりたいと思っています。恋愛がメインではなく、でもお客様にかなり共感してもらえる事が多い作品になっているので、女性はもちろん、男性も「女性はこう思ってるんだな」と分かってもらえるのでぜひ見て頂きたいと思います」と、語った。ソニンが演じるのは工場で働くガールズの寄稿集「ローウェル・オファリング」の編集者として女工たちの憧れの存在であったハリエット・ファーリー。役について「皆から1歩引いて周りの様子をみて、上司と雇用者の間にたって中間をとる役どころ。その人なりの悩みを繊細に伝えられたらと思っています。これに共感してくださる方もいるのではないかと思います」とコメント。また作品について「新作という事で、我々がオリジナルの作品になっていくので、日々キャスト、スタッフ皆で話し合いながら一緒に作っていっているので、正直大変なところもありますが、幕が開けた時に今まで感じた事のない達成感がまっているかと思っています。女性だけが並んで激しく踊る、女性だけのユニゾンで聞く迫力は初めてなので、お客さんが聞いたらゾワゾワするのではないかと想像しています」と期待を煽った。公演は9月25日(水)から10月9日(水)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて、10月25日(金)から27日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて。チケットは発売中。
2019年08月30日8月28日(水)今夜の日本テレビ系バラエティ「今夜くらべてみました」は、元宝塚歌劇団星組トップスターの柚希礼音、女優でモデルの水原希子、シンガーソングライターの眉村ちあきを迎え、「トリオ THE カッコよすぎる女」をテーマにお届けする。1999年に舞台デビュー、2009年には宝塚の星組トップスターとなり、現在もミュージカルなどで大活躍中の柚希さん。モデルとして活動しながら映画『ノルウェイの森』で女優デビュー。『ヘルタースケルター』や『進撃の巨人』などに出演してきた水原さん。ライブアイドルからソロ活動を開始、今年5月には1stアルバムをリリースと、音楽シーンに独自の地位を確立しつつある眉村さん。今回はこの3人をゲストに迎えての放送。水原さんは「今まで恥ずかしくてお断りしていた」という自宅をテレビ初公開。母と4匹の猫と暮らす意外な“庶民派”ぶりを明かしてくれるほか、2年半ぶりにゴールデンバラエティーに登場する柚希さんは宝塚の歴史を塗り替えた退団パレードについて語ってくれる。また「DIME」誌で今年ブレイクする女性と特集され、自ら手掛ける個性的な曲も話題の眉村さんがスタジオで生歌披露。ファンを溺愛するあまりファンと暮らせるゲストハウスを計画中だと告白するなど、今夜も見どころいっぱいのトークが繰り広げられる。今夜ゲストで出演する柚希さんが主演を務める「FACTORY GIRLS~私が描く物語~」は19世紀半ばのアメリカ・ローウェルを舞台にした自由を夢見る女性たちの物語。柚希さんのほか、ソニン、実咲凜音、清水くるみ、石田ニコルらが出演。9月25日(水)から10月9日(水)までTBS赤坂ACTシアターで上演。その後10月25日(金)から10月27日(日)まで梅田芸術劇場メインホールでも公演が行われる。「今夜くらべてみました」は8月28日(水)今夜21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年08月28日A New Musical『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』が9月から10月にかけて東京・大阪で“世界初演”される。本作は、ブロードウェイで新進気鋭のソングライティング・コンビとして注目を集めるクレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニーが音楽・詞を、板垣恭一が日本版脚本・演出を手掛ける新作ロックミュージカル。主演の柚希礼音、共演のソニンに話を聞いた。【チケット情報はこちら】19世紀半ばのアメリカ・ローウェルを舞台に、紡績工場で働くファクトリー・ガールズたちが自分たちの労働のために闘う“ウーマンパワーミュージカル”となる本作。柚希は「音楽がすごく素敵。工場でファクトリー・ガールズたちが歌う曲なんてワクワクしました。すごいミュージカルになるんじゃないかと思います」、ソニンも「女性がメインの作品は日本では少ない。ひとつの革命だと思っています」と期待を胸に作品に臨む。ふたりが演じるのは、文章を武器に女性の権利を求めて労働争議を率いた実在の女性サラ・バグリー(柚希)と、編集者としてサラと深い友情で結ばれながらも生き方がすれ違っていくハリエット・ファーリー(ソニン)。自身の役柄を、柚希は「知性と文章の力で力強く戦う役です。私とはタイプが違うので(笑)、しっかり作り込まないと納得する役作りにならない。実在する人物を演じることが好きなので、これから研究していこうと思います」、ソニンは「サラとは逆の、保守的というかある意味現実主義で、はみ出すより守るほうがいいんじゃないかと考えている人です。ふたりの対比はおもしろいポイントだと思うので、サラとは逆の強さをつくり上げていきたいですね」。ふたりは初共演だが交流があり「柚希さんは最高にチャーミング。こんなにフレンドリーに接していただけるんだ!と感激しました」(ソニン)、「ソニンちゃんをリスペクトしているので、一緒につくることが楽しみです!」(柚希)と笑顔を交わす。世界初演で「お手本や“こうであるべき”がないので、生み出すまでに時間もかかるでしょうし、自分の中が空っぽだとなにも生まれないのだろうと思っています。だけどやっぱりイメージが何もないところからつくっていくのはすごく楽しいと思う」と柚希も語る本作は、9月25日(水)から10月9日(水)まで東京・TBS赤坂ACTシアター、10月25日(金)から27日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。取材・文中川實穗撮影川野結李歌柚希礼音ワンピース\36,000/ミドラ(株式会社アルディム)パンツ\48,000、腰に巻いたタッセル 各\9,800/アオイ ワナカ(アオイ ワナカ)ソニンブラウス\7900、スカート\13800/セピカ、イヤリング\2100/スリーフォータイム/ジオン商事、リング\32000/SERGE THORAVAL(H.P.FRANCE本社)
2019年06月24日元宝塚星組トップスターであり、圧倒的なダンスの実力と太陽のように明るい存在感で、いまや日本ミュージカル界の一翼を担うまでとなった柚希礼音。宝塚で初舞台を踏んでから芸歴20年となるアニバーサリー・イヤーを記念して、1人ミュージカル『LEMONADE(レモネード)』に挑戦中だ。等身大のキャリアウーマンが心身ともに疲弊し、岬のサナトリウムで過ごす様子を描くストーリー。今までの彼女のイメージを覆す設定を楽しみに、5月23日、渋谷・CBGK シブゲキ!!で行われたゲネプロに足を運んだ。【チケット情報はこちら】物語は海を見下ろす高台に建つ、古い天文台を使ったサナトリウムの1室で展開する。ニューヨークで広告代理店を営むキャリアウーマンの「映(はゆる)」は、1年半前に突然倒れ、このサナトリウムで“心が止まってしまった”毎日を過ごしている。挫折感の中から生まれた別人格である男性「ブルー」と女性「リラ」に翻弄されていると感じる「映」は、無力感にさいなまれる。そんなある日、「映」は100年ほど前にこの天文台の管理人だった男の日記を見つけて……。舞台上には内側に半円形を描く、しっくい風の白い壁。その全面に、果てまで続く海や天文台が建つ岬がモノクロームで映し出され、物語は始まる。それはどこか遠い異国の風景のようで、白い薄物のガウンにタンクトップ、黒いパンツ、無造作な髪と裸足姿の柚希がピタリとはまり、海外の小説のような雰囲気が漂う。テレビ電話でドクターと会話を交わす「映」は、確かに頼りなさげだが、けして病的な様子ではない。自分の足で仕事を切り拓いてきた女性だけが放つ、洗いざらしのリネンのような、素材そのものの魅力。それを浮き彫りにできるのは、自身もそのように歩んできた柚希だからだろう。その意味でいえば、「ブルー」と「リラ」も柚希の一部としてとらえることができる。オールバックにネクタイ姿の「ブルー」は、さすがのダンディぶり。赤いドレスをまとった「リラ」も、くるくると変わる表情がなんともチャーミングだ。それぞれの“人格”を、歌もダンスも含めて1時間40分。しっかりと演じ切った柚希に拍手を贈りたい。囲み会見では、柚希と、作・演出を担当した小林香が登壇。柚希は「ひとりで芝居することも、お客様がこんなに近い(客席200名規模の)劇場も初めて。緊張していますが、頑張ります」と心境を吐露。もちろんひとりの稽古場というのも初。「芝居は相手がいることで覚えられるんだなと実感しました。覚えても覚えても、すぐ次の稽古がやってくるので、全然覚えられない!と落ち込んで(笑)」と振り返る柚希。それでも小林が「柚希さんの希望は全て入れ込んで作った舞台。今の柚希さんだからこそ演じられる、等身大の役の息遣いを間近に感じていただければ」と話すと、隣で大きくうなずくなど、意気込み充分。“役者・柚希礼音”に新たな1ページが刻まれる公演となりそうだ。東京公演は6月9日(日)まで、大阪公演は7月13日(土)から15日(日)まで、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。取材・文/佐藤さくら
2019年05月27日眺めているだけで優しい気持ちになれる、渡邉さんが描く世界。渡邉良重さんの手から生み出される絵やデザインが好き。作品のどこかに懐かしい気持ちになるスイッチのようなものが潜んでいて、そのスイッチがオンになると私はたちまちかつて大人に憧れていた少女に戻ってしまう。網中いづるさんの絵に出逢った時も同じような気持ちになったけれど、渡邉良重さんの作品は絵画だけではなく、カレンダーや洋服、お菓子の箱などなど、日々の生活で使えるものばかりなのが嬉しい。仕事ややらなければいけないことが山積みでストレスを感じている時に、渡邉良重さんの絵を眺めると、トゲトゲしていたものが丸く、ほわんと柔らかくなっていく。「Audery」や「Tartine」など最近では焼き菓子のパッケージを手がけていて大人気だが、行列に並んででもその可愛い箱たちを手に入れたくなってしまうのはきっと私だけではないはず。男女の双子を出産し、今年の3月には初節句を迎えたのもあって、渡邉良重さんのKIGIの雛人形を我が家にも迎えました。北欧の伝統工芸のような木製人形、和を感じさせながらもどこかテキスタイルを彷彿とさせる着物、バックグラウンドに描かれたグラフィックや木箱も含めとても魅力的な作品でした。子供のものは可愛いすぎるデザインが多いので、あまり甘すぎない雛人形はインテリアにもしっかりと馴染んでくれて嬉しかったです。 Processed with VSCO with c1 preset TartineのNicole(ニコル)。チョコレートが大好物な熊という設定も可愛くてお気に入り。発色の良いピンクカラーの箱はテディベアを制作するアイテムをしまっています。 Processed with VSCO with c1 presetProcessed with VSCO with c1 preset こちらもTartineのオリジナル缶。ふたりの女の子の後ろ姿の愛らしさに心がギュッとなります。横の「Tartine」はイギリスのお茶を入れる缶を彷彿とさせてくれる字体なのも嬉しい。 Processed with VSCO with c1 preset センチメンタルな気持ちになりたい時にこのポストカードを眺めています Processed with VSCO with c1 presetProcessed with VSCO with c1 preset フラットな箱がとてもスマートな飾り雛。何年経っても古くならないデザインで娘からその娘へと引き継いでいって欲しいなと思います。日常をより楽しくしてくれるデザインに囲まれた生活ってとっても贅沢ですよね。渡邉良重さんのイマジネーションから生まれるガーリーでスマートな作品たちに囲まれた生活を私はこれからも続けていきたいと思います
2019年05月07日ニューヨーク出身のクリエイター、マノン・マカサエットさんProcessed with VSCO with au1 preset 「It Girl(イット・ガール)」時代を象徴するそんな女の子たちへの興味は大人になった今も尽きることはありません。Rookie Year Bookの編集長タヴィ・ゲヴィンソンを始め女優、ディレクターのレナ・ダナム、モデルのアレクサ・チャン、ペトラ・コリンズやヴァーナ・ヤングスタインなど、彼女たちのバックグラウンドやプロジェクトに好奇心が刺激され、モチベーションを得てきました。そしてそんな私が今最も注目しているイット・ガール、それがニューヨーク出身のクリエイター、マノン・マカサエットです。90年代のストリート・カルチャーに影響された彼女のスタイルは90年代にティーンエイジャーだった私にとってノスタルジックでありながらとてもフレッシュに感じるます。モデルだけでなく、自ら写真を撮り、ニューヨーク・ストリートカルチャーの最先端に立つマノンちゃん、彼女の日本初のエキシビジョン"Dream House Exhibition"が原宿キャットストリートのX-girlストアにて開催されるのを記念してマノンちゃん自身に彼女のバックグラウンドについて話を聞かせてもらいました。 Processed with VSCO with fp2 preset -写真を撮るきっかけは?誰かに影響を受けたりしたのかな?「誰かに影響を受けたわけではなくて、純粋な写真への好奇心からスタートしたの。そして14歳の時に使い捨てカメラを手にしてからは写真を撮る機会がグンと増えたし、写真を撮っていると、自分がとても充実した気持ちになっていることに気付いたの。ちゃんとしたフィルムカメラを手にするまでに数え切れないほどの使い捨てカメラで写真を撮ったわ。初めて仕事として写真を撮ったのはストリートブランドの代表するブランド、FUCT(ファクト)のためだったけど、シャッターを切るのもとても緊張したのを覚えてる。それからもコンスタントに仕事が来るようになって今の私がいるの。-ファッションはどんなスタイルが好き?特別な時にはどんな洋服を着るの?「最近、自分のスタイルにも変化があったけど、基本的にはスーパーファンキーなスタイルが好き。冬のニューヨークは極寒だから小さなベアのキーチェーンをつけたティンバーランドとレスポートサックとグウェン・ステファニーのL.A.M.B.がコラボしたラスタカラーのバッグもお気に入りでよく使ってるわ。それに貝のアクセサリーやヒステリックグラマー、X-girlなどがお気に入りよ。特別な時にはママが着てた古いドレスから選ぶの。80年代のフィオルッチは本当に最高!」 -影響を受けた女性を選ぶとしたら?「刺激を受けた素晴らしい女性が沢山いるから、選ぶのが難しいわね!もしそれでも今誰かを選ぶとしたら今回一緒に来日するサブリナ・フエンテスね。親友でもあり、真の意味で私に多大なる影響を与えてくれたから。私の知らない時代の音楽の全てを彼女は体現してるの。みんなただ真似をしたり、不自然な動機でそう言った音楽を作り出そうとするけど、サブリナが生み出すものはホンモノだと感じることができるわ。」-東京で撮影するとしたら、どんなところで撮りたい?「ヴィジュアル的に好きなところがありすぎる出し、どんな場所でもすごく魅力的に思える。都会や公園みたいな場所で撮影するのが好きだけど、東京以外の場所に行ったことがないから、東京を飛び出して色々発見して、撮影してみたい!」 X-girlで期間限定で開催された"Dream House Exhibition"はNYのヴィンテージストア “PROCELL”で2018年夏に開催され、 話題となったマノンちゃんが主催のイベント。 彼女の理想の部屋をミニチュアで再現した ドールハウスをメインに、マノンちゃん、そしてその友人アーティストたちのアートワークが展示され、とびきりキュートな空間に! X-girlとマノンちゃんのコラボレーションTシャツは現在も販売中!カルチャー好きのみんなにとってもオススメなので要チェックです。今後の活躍が期待されるマノンちゃんに、みなさんもぜひ注目してみてくださいね。
2019年03月25日女優でモデルの佐々木希が9日、都内で開催された自身のライフスタイルブック『希んちの暮らし』刊行記念トークショーに登場。2018年9月に第一子となる男児を出産してから初めての公の場となった佐々木は、涼やかなショートカット姿で登場し、出版の経緯や制作中の秘話を明かした。3月7日より発売中の『希んちの暮らし』は、佐々木が女性誌withの連載で学んだ料理のレシピや家事の知識、そして自身が実際に使っている食器や調理器具などを紹介。まさに佐々木の"暮らし"を詰め込んだ一冊になっている。涼やかな印象のショートカット姿で登場した佐々木は、出版の経緯を聞かれると「(モデルとして)『with』さんに出させてもらっていて、そこで連載をやらせてもらっていて。その連載をまとめた本、プラス、自分の今使っているものや、自分の暮らしのモノを本にまとめるという風なお話をいただいて」と説明。いよいよ発売を迎えた心境として「本当にうれしく思います」と白い歯を見せた。実際に愛用しているアイテムが登場することもあって、思わぬ苦労もあったという。佐々木は「もちろんリースしているものもあるんですけど、自分で使っているものも出しているので、本当に愛用しているからこそ、(生活が)ちょっと不便だったなっていう、そんなこともありました(笑)」と明かした。それでも本書によって得たものは多いようで「(連載を)振り返ることもできましたし、自分の暮らしをまた見つめ直すというか」としみじみ。「一度立ち止まって、また見つめ直してみたら、色々な発見だったりとか、より良い暮らしができるなとか、色々、いい発見になりました。いいきっかけになって、本当にありがたいなと思います」と話していた。
2019年03月10日舞台『氷艶hyoen2019 -月光かりの如く-』が、7月26日(金)から28日(日)まで、神奈川・横浜アリーナで開催される。2017年に開催され好評を得た前作『氷艶hyoen2017 -破沙羅-』の第2弾で、『源氏物語』をモチーフにした物語を、フィギュアスケート、舞台、音楽が融合したステージで魅せるというもの。開催に向けた記者発表が2月25日に日本テレビで行われ、演出の宮本亜門、主演の髙橋大輔、出演者の荒川静香、福士誠治、柚希礼音が登壇して開催に向けての意気込みを語った。【チケット情報はこちら】フィギュアスケートの演出、アリーナ会場での演出は初めてで、「日本文化を世界に発信したい。ジャンルを超えた出演者が化学反応を起こし“こんなショーあった?”と思ってものらえるものになる。演出家としての醍醐味を感じる」と、興奮気味に語る宮本。高橋大輔は、主人公の光源氏を演じる。「光源氏はイケメンのプレイボーイのイメージ。僕では顔が濃すぎるんじゃないかと思うけど(笑)、そこは演技でカバーしたい。『源氏物語』という最古の日本文化を西洋のスポーツであるフィギュアスケートで表現することに意義を感じる」と意気込んだ。同様に2度目の出演となる荒川静香は「演技はダメ、歌もダメ、滑るのは口とスケートだけ」と笑いを交えながら、弘徽殿女御を演じることについて「子どもが0歳なので、これから経験するであろう母親の気持ちを、先に経験できるのは非常に楽しみ」と、自身が子どもを持つ母であることと重ねた。スケートを滑りながら演技をすることになる元タカラジェンヌの柚希礼音は、「スケートを滑るのは中学生くらい以来。先日試しに滑ったら、あまりに滑れなくて驚いた」。同様に福士誠治も「転んだときの痛さを知ってしまっているから、どう怖さを克服するか」と及び腰だが、「こんなに素晴らしいみなさんとの共演に喜びがある」(柚希)、「未知数なことが多いが、アリーナで演じるのは役者人生でもないこと」(福士)と、出演に意欲を見せた。他にステファン・ラビエル、鈴木明子などの世界的プロスケーターをはじめ、俳優の西岡德馬や、歌手の平原綾香といった各界を代表する豪華なメンバーが出演。音楽をB’zの松本孝弘が担当するほか、ヘアメイクをVOGUE JAPANが担当。プロジェクションマッピングも駆使した、前代未聞のステージに期待が高まる。チケットの一般発売は、4月6日(土)昼12時より。取材・文:榑林 史章
2019年02月25日俳優の窪田正孝が7日、都内で行われた主演舞台『唐版 風の又三郎』の記者会見に、共演の柚希礼音、北村有起哉、風間杜夫、演出の金守珍とともに出席した。窪田は「年明けから稽古を始めて分からない世界に飛び込んでみたいと思って今回お仕事をさせていただきましたが、分からない世界に飛び込んでいく中で噛み砕いて『唐版 風の又三郎』が入ってきている感じがあります。だから今はすごく楽しくてワクワクしていますよ」と公演が待ち遠しい様子。稽古が終わった後は共演者とともに焼き肉やカラオケに行ったそうで、「この前皆さんとカラオケに行ったんですけど、風間さんの吉幾三を聴けたのはすごく貴重でしたね」と仲が良いエピソードを明かした。窪田は6年ぶりの舞台で、故・蜷川幸雄氏が演出した2013年公演の『唐版 滝の白糸』以来となる。前回の舞台も同じくBunkamuraシアターコクーンでの舞台だったが、「ここ3日間、シアターコクーンで場当たりをしていたんですが、どこかで蜷川さんが見てくれている感覚があって」と故人を懐かしみ、「そうやって感じられることも大切なことだと思うし、本当にやってきたものが染み付いていたんだなと純粋に思いました。だからすごく楽しみですね」と蜷川氏から教わったものを再び同じ場所で披露できることを心待ちにしているようだった。『唐版 風の又三郎』は、1974年に状況劇場公演として初演され、根津甚八や李礼仙、小林薫といった俳優たちが出演して大きな話題を集めた作品。宮沢賢治の『風の又三郎』にギリシャ神話、シェイクスピアの『ヴェニスの商人』、さらに初演の前年となる1973年に起った自衛隊員による隊機乗り逃げ事件などをつきまぜながら誕生した民衆の"神話"ともいえる作品を、43年の歳月を経て再演される。主演は約6年ぶりの舞台出演となる窪田正孝とアングラ演劇初挑戦の柚希礼音がダブル主演。演出は2016年5月に逝去した蜷川幸雄の遺志を継ぎ、同年8月に上演した追悼公演『ビニールの城』(作・唐十郎)の演出を担当した劇団・新宿梁山泊主宰の金守珍が務める。Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019『唐版 風の又三郎』は、2月8日~3月3日(2月12日・18日・25日は休演)に東京・渋谷のBunkamura シアターコクーン、3月8日~13日に大阪・ 森ノ宮ピロティホールにてそれぞれ公演。また、同公演の模様は6月にWOWOWで放送を予定している。
2019年02月08日映像を中心に活躍してきた窪田正孝さんと、元宝塚トップスターの柚希礼音さんという異色のコンビが、唐十郎さん脚本の舞台『唐版 風の又三郎』で共演する。唐作品は以前に蜷川幸雄さん演出で経験済みながら、舞台出演は6年ぶりという窪田さんと、舞台経験は豊富ながら、初のアングラ劇となる柚希さん。ふたりの挑戦やいかに――。窪田:6年前に『唐版 滝の白糸』に出演させていただいた時は正直、舞台の魅力にハマるところまではいけなかったんです。でも30歳になって、新しいものに出合いたい気持ちが強くなって、そんな時に今回の話をいただいて、これしかないと思ったんです。迷子になったっていいじゃないか、と腹をくくりまして(笑)。柚希:私も、今年は芸歴20周年の年で、大きい挑戦ができればと思っていた時に今回の舞台のお話をいただいたんです。絶対に難しいだろうけれど飛躍はできるはずって。ただ、年末年始に頑張って台本を覚えようとしていたんですが、なかなか覚えられない日々が続きまして…。窪田:ひとりで台本と格闘している時の孤独感たるやすごいですよね。読めば読むほど迷子になって、台本に殺されるんじゃないかと(笑)。柚希:顔合わせの時に演出の金守珍(きむすじん)さんが、ファンタジックホラーだとおっしゃっていましたけど…。窪田:いきなり世界が飛躍したり、唐突に何の脈絡もないワードが飛び出してきたりしますからね。柚希:ほんと、唐さんの頭の中ってどうなっているんでしょう(笑)。窪田:わからないことだらけですが、すごく充実していますよね。稽古を重ねるたびに、芝居の感覚がどんどん変わっていくんです。柚希:たしかに。稽古が始まって、皆さんと芝居を合わせるようになって、まったく理解できずにいた世界の景色が少しずつ見えてきているような感覚はありますよね。窪田:昨日は金さんが、この話はオルフェとエウリディケというギリシャ神話(毒蛇に襲われ死んだ妻を取り戻すため、夫が冥界に足を踏み入れる物語)がモチーフに入っているという説明をしてくださって…。柚希:窪田さんが演じる織部がオルフェで、私が演じるエリカがエウリディケなんだそうで、名前もそこからきている、と。窪田:すごいのが、金さんはもちろん、一緒に三腐人を演じる六平(むさか)(直政)さんと石井(愃一)さんも、台本を読んだ時点で、それを理解していたってことですよね。柚希:しかも3人のお芝居が本当に面白い。難解なお芝居に思われるかもしれないけれど、笑えるポイントがたくさんありますし。窪田:ただ…困るのは、舞台上でどう動いていいのかわからないんです。とくに織部とエリカの場面は、動きが決まってなくてフリーなので…。柚希:長ゼリフを喋りながら、とにかく動いてって言われるんですが…。窪田:僕は、柚希さんが歌って踊るシーンの時に一緒に舞台上にいるので、その間が困るんです。柚希さんの邪魔はしたくないし。柚希:じつはふたりで一緒に踊る場面もあるんですよね。窪田:光栄です…。柚希さんは元宝塚ですごい肩書をお持ちなのに、全然壁のない方で、純粋に役者同士としてぶつかり合うことができるので本当に助かっています。柚希:それはこちらも同じです。普段からナチュラルな方ですし、ピュアでどこか繊細な少年性を持っているので、織部と重なったりもして…。窪田:織部に関して言うと、観客は、彼の視点を介して唐さんの独特の世界に入っていくところがあると思っているんです。だからこの世界への道標としての役割は果たさないといけないなとは思っています。柚希:私は金さんから男役で培ったものも出してくれと言われていますので、のびのびと舞台上に存在できるようになれたらと思っています。『唐版 風の又三郎』精神病院から逃げてきた青年・織部(窪田)は、東京の下町で死んだ恋人を捜すホステスのエリカ(柚希)と出会う。織部は、エリカの中に憧れの風の又三郎の影を見いだすが…。2月8日(金)~3月3日(日)渋谷・Bunkamura シアターコクーン作/唐十郎演出/金守珍出演/窪田正孝、柚希礼音、北村有起哉、丸山智己、江口のりこ、石井愃一、山崎銀之丞、金守珍、六平直政、風間杜夫ほかS席1万500円A席8500円コクーンシート5500円(すべて税込み)Bunkamuraチケットセンター TEL:03・3477・9999大阪公演あり。くぼた・まさたか1988年8月6日生まれ。神奈川県出身。昨年秋に写真家・齋藤陽道さんとの共同制作による初のフォトブック『マサユメ』を刊行。今年7月には、一昨年に主演した映画の続編『東京喰種 トーキョーグール2(仮)』の公開が控える。ゆずき・れおん2009~’15年、宝塚歌劇団星組トップスターとして活躍。退団後は舞台を中心に活躍し、近作にミュージカル『ビリー・エリオット』『マタ・ハリ』など。9月にはミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』への出演も決定。窪田さん・ウエストコート¥37,000(ウィーウィル/ウィーウィル ギンザ TEL:03・6264・4447)Tシャツ¥11,000(キクス ドキュメント/HEMT PR TEL:03・6721・0882)その他はスタイリスト私物柚希さん・ニット¥44,000(ボス/ヒューゴ ボス ジャパン TEL:03・5774・7670)ピアス¥45,000バングル¥82,000(共にアイ アム バイ イレアナ・マクリ)リング〈上〉¥370,000〈下〉¥375,000(共にイレアナ・マクリ) 以上ザ・ショーケース GINZA SIX店 TEL:03・6263・9953※『anan』2019年2月13日号より。写真・井手野下貴弘スタイリスト・菊池陽之介(窪田さん)YOSHI MIYAMASU(SIGNO/柚希さん)ヘア&メイク・糟谷美紀(窪田さん)CHIHARU(柚希さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年02月07日日本の文化と融合した和製アイビースタイル50年代にアメリカで生まれたアイビー・ルック。ナチュラル・ショルダーのブレザー、ボタンダウンシャツ、ペニーローファー……シンプルで飽きのこないアイテムを基本としたアイビー・ルックは学生じゃなくても楽しみたいスタイルのひとつです。その時代背景も含め憧れを抱かずにはいられない私は『トゥルー・プレップオフィシャル・プレッピー・ハンドブック』で現代版のルールを学びつつ、80年代に出版された穂積和夫さんの『絵本アイビーギャル図鑑』を実践編として参考にしています。冬ならば、英国海軍御用達の厚手のメルトン製のブルーのダッフル・コート。その裏地に合わせたタータン・パンツ、足元はベージュのバックスキンのデザート・ブーツを合わせる。そんなスタイルで冬もお洒落を楽しめたら素敵ですよね。本の中ではアイビーから派生した日本独自のハマトラのスタイルも紹介されています。今回注目したいのは日本の文化と融合した和製アイビースタイル。1954年に石津謙介によって生み出された『VAN』ブランドはその中心となり、日本の若者たちに支持されました。ディテールなどにこだわった『VAN』のアイテムは半世紀以上が経った今でも、クラシックとして愛用し続けたいものばかりです。 Processed with VSCO with c1 preset 『絵本アイビーギャル図鑑』春夏秋冬、そのシーズンならではのスタイル、そしてそれを構成するアイテムが可愛いイラストと気の利いた文章で紹介されています。メイク、小物からインテリアまで、これを読めばアイビー・ルックの基礎が身につきます。 Processed with VSCO with c1 presetProcessed with VSCO with c1 preset『VAN』キャメルカラーのダッフルコート。裏地にタータンチェック、フロントのボタンはトグル(浮き型)のクラシック・タイプ。 Processed with VSCO with c1 presetProcessed with VSCO with c1 presetこだわりが詰まったボタンダウン・シャツ。背にはロッカーのフックに手軽に引っ掛けることができるようにアイビー・ループが施されています。 一見シンプルなアイテムですが、アメリカやイギリスへの憧れをベースに随所に日本の職人によるこだわりが垣間見れ、着れば着るほどに魅力を増すのが和製アイビーの魅力だと思います。『絵本アイビーギャル図鑑』や『VAN』にまつわる書籍を参考にしながらぜひ自分のスタイルに取り入れてみてくださいね。
2019年01月14日