アイドルグループ・嵐の櫻井翔が、日本テレビ系リオ五輪番組のメインキャスターに就任することが15日、明らかになった。櫻井が五輪のメインキャスターを務めるのは、2008年の北京五輪から冬季大会も含め、5大会連続・5回目となる。櫻井は、初めての北京五輪の取材から「オリンピックの魅力に取りつかれるというか、世界最高峰の大会を目指している選手たちを取材できる喜びを年々強く感じている」といい、毎回取材を通して刺激を受けることで「オリンピックの期間が自分にとっても成長できる期間になっていると思っています」と語る。特に注目の競技として挙げるのは女子レスリングで、4連覇のかかる吉田沙保里選手、伊調馨選手に「ホント楽しみですね」と期待。また、8年前の北京から見ていることで「選手の変化というのがよく分かります」といい、チームをまとめる立場となった体操の内村航平選手については「どう成長し、どう変化したのかというのをお伝えできたら」と、早速現地での取材に思いを巡らせている。日テレ系のリオ五輪は、櫻井のほか、"キャプテン"に明石家さんま、"スペシャルサポーター"に上田晋也(くりぃむしちゅー)、"アスリートキャスター"にロンドン五輪体操日本代表の田中理恵が就任することも決定。櫻井は「興奮と緊張感をお伝えするとともに、また南米ならではの熱さだったり、にぎやかさだったりというのも、お伝えできたらと思っています」と意気込みを語っている。○日本テレビ系で放送されるリオ五輪番組8月8日「卓球男女シングルス3回戦」8月9日「競泳決勝」8月11日「競泳決勝」「体操ダイジェスト」8月13日「男子ゴルフ3日目」「陸上」8月15日「バドミントン」「陸上」「体操種目別決勝」8月18日「レスリング女子 53/63/75kg予選」8月19日「レスリング女子 53/63/75kg決勝」「テコンドー女子57kg/男子68kg決勝」
2016年05月15日「嵐」の櫻井翔と有吉弘行がMCがを務めるバラエティ番組「櫻井・有吉THE夜会」の12日(木)放送回に、俳優の阿部サダヲと千葉雄大がゲスト出演する。「櫻井・有吉THE夜会」はスタジオにある“夜会掲示板”に書かれたゲストの願望や疑問、悩みを視聴者と共に解決、実現していく番組。今回、阿部さんの掲示板には“グルメ王「うどんが主食」さんにお礼が言いたいので会わせてほしい!”という願いが。「うどんが主食」さんとは、「食べログ」でも人気で、グルメなことで知られる「アンジャッシュ」渡部建も尊敬するという伝説のグルメブロガー。しかしプロフィールなどは一切非公開、顔出しもしていないためその実像は謎に包まれている。阿部さんは「うどんが主食」さんに「食べログ」でいつもお世話になっているそうで「一度お礼を言いたい」と言う。そんなわけで今回「うどんが主食」さんが電話番号非公開で食べログ高得点のお店を案内してくれるというロケが決定。「うどんが主食」さんのアポに、電話番号非公開のカレー屋さん、鶏料理屋さんは奇跡的に取材に応じてくれることに!初対面の人に会うのにひとりでは怖いという阿部さんのため千葉さんもロケに同行。阿部さん、千葉さんと「うどんが主食」さんの珍道中をお楽しみに。さらに番組では阿部さんの謎の私生活にも迫る。「芸能界の阿部派を牛耳る?」「子ども服を着るヤバい癖がある?」など気になるうわさも検証していく。一方千葉さんの掲示板は“男っぽいところを見せたい!”というもの。“ヌクメン”と呼ばれ可愛いらしいイメージが強い千葉さんだが「女に興味ないの?」という突っ込みに「ガンガンあります」と肉食宣言!?ということで今回は身体を張ってスカイダイビングに挑戦!千葉さんが大好きだというお笑いタレントの横澤夏子に見届けてもらい国内最高高度となる4000mの高さからスカイダイビングを敢行する。キャラ崩壊の大暴走からの衝撃的結末は必見。番組では横澤さんの珠玉ネタも一挙大放出。こちらも注目だ。今回ゲスト出演した阿部さんと千葉さんだが、共演した映画『殿、利息でござる!』が5月14日(土)から全国公開される。同作は歴史家・磯田道史の「無私の日本人」から「穀田屋十三郎」を映画化した作品。阿部さんは同作が時代劇初主演となる。物語は江戸中期、仙台藩の財政難による重税で破産や夜逃げが相次ぐなか、阿部さん演じる造り酒屋の穀田屋十三郎と瑛太さん演じる茶師の菅原屋篤平治が宿場復興のため秘策に打って出るが、その秘策とは“藩に大金を貸し付けて利息を巻き上げる”というもので発覚すれば打ち首は免れない。しかし町を守るために2人と仲間たちは計画を進めるが……という物語で、阿部さん、千葉さんのほか瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平、そしてフィギュアスケーターの羽生結弦が仙台藩第7代藩主・伊達重村役で映画初出演するなど豪華キャストも注目だ。「櫻井・有吉THE夜会」は12日(木) 21時57分~TBS系で放送。(笠緒)
2016年05月12日有吉弘行と「嵐」の櫻井翔が今話題の人物や一流芸能人をゲストに迎え、「疑問」「質問」「探し物」などのリクエストに答えていくバラエティー「櫻井有吉アブナイ夜会」の5日(木)放送回に、松本潤らドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」のキャスト陣がゲスト出演する。毎週日曜21時からTBS系で放送中のドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」は刑事事件専門の弁護士たち逆転不可能と思われる事件に挑んでいく物語。今回ゲストとして登場するのは松本さんのほか、香川照之と榮倉奈々。番組では松本さんが番組に“大クレーム”。以前番組で大好きな盆栽について熱く語ったが放送で全カットされてしまったそうで、「納得できない」と怒り心頭。そこで今回は松本さんのために「松潤が買う!高額盆栽即売会」を開催。スタジオには1億円を超えるものを含め高額盆栽が登場。松本さんは高額盆栽を自腹購入する!?そして香川さんが50歳にして初めての“着ぐるみ”に挑戦。カマキリ姿で熱血授業を行うとか。出演者も全員カマキリの被り物で香川さん扮する“カマキリ先生”の授業を受けることに。様々な役をこなしてきた香川さんの初となる着ぐるみ姿は必見。そして毎週水曜24時10分から(4日放送回は24時12分から)同じくTBS系で放送中のドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」から、主演の前田敦子がゲストに登場。前田さんが溺愛するというアメリカンショートヘアーのポッツちゃんをテレビ初公開してくれるほか、累計430万部を誇る猫業界No.1人気雑誌「猫びより」の表紙にポッツちゃんを採用してほしいと編集長に直談判!人気女優のプライドを捨て頭を下げまくる前田さんの愛猫家ぶりにも注目。さらに朝食は1000kcal超え、何でもお酢をかけて食べるなど前田さんの不思議な食生活も紹介される。また毎晩深酒で老後が心配といういとうあさこが誰でも簡単にできるという「肥満遺伝子検査」に挑戦。前田さんにも同じ検査を受けてもらい結果を比較する。そこで判明した驚愕事実とは!?「櫻井有吉アブナイ夜会」は5日(木)の21時57分~TBS系で放送。(笠緒)
2016年05月05日5月1日(日)から充電期間に入る「KAT-TUN」の亀梨和也と中丸雄一、上田竜也が、「嵐」の櫻井翔と芸人・有吉弘行がMCを務めるバラエティ番組「櫻井・有吉THE夜会」にゲスト出演することが決定。「また逢う日までサヨナラスペシャル」と題し、デビュー当時の裏話や、メンバー脱退についての本音など赤裸々エピソードを明かすという。本番組は、いま話題の人物や一流芸能人をゲストに迎え、彼らの願望・疑問・悩みを、出演者の力、スタッフの力、そして視聴者の力を結集して様々な手段で解決・実現していくという内容。「ずっとやりたかった〇〇をやりたい」「お世話になった人に再会したい」などのお題に番組が答え、毎回ゲストのリアルな本音が垣間見えつつ、新たな一面が発見できるとして人気を博す。この度、4月28日(木)放送の本番組のゲストに、充電期間前ラストのバラエティ出演となる「KAT-TUN」のメンバーが登場。やんちゃだったデビュー当時の裏話や、これまで大きな反響を呼んできたメンバー脱退への意外な本音など、いまだから語れるエピソードの数々を赤裸々に告白するという。また、恒例の「夜会掲示板」では、メンバーが「充電期間前のいまこそ、弱点を克服したいので協力お願いします!」と熱望し、それに番組が次々と答える。まず、亀梨さんは、スタッフが勝手に亀梨さんの弱点を「カッコ良さが狭い」と決め付け、それを克服すべく、亀梨さんにはないカッコ良さを持つ3人に会わせ、カッコ良さの幅を広げるという。中丸さんの弱点は、「とにかくマイペース」ということで、マイペースを直すためにニセの番組を設定し、怖い人から大説教を受けるというドッキリを敢行。そして上田さんの弱点は、「第一印象が悪い」。そこで、上田さんの印象を変えるため、りゅうちぇる、とまん、ぺえのいま流行りの“かわいい系男子”と共に原宿で買い物へ!一体上田の印象はどのように変わるのか、見どころだ。有吉「裏」掲示板のコーナでは、「芸能界では、KAT-TUNはどう思われているのか!?」を検証。「くりぃむしちゅー」上田晋也をはじめ、勝村政信、中村獅童、中山秀征、菜々緒、「NEWS」増田貴久など、豪華芸能人が3人に次々と物申す。そして、ジャニーズの先輩である櫻井さんが彼らに贈る言葉とは…。ドラマやバラエティ番組で共演する面々からどのような発言が飛び出すのか注目したい。充電期間前、最後のバラエティ出演となる「KAT-TUN」の姿をぜひチェックして。「櫻井・有吉THE夜会また逢う日までサヨナラスペシャル」は4月28日(木)21時57分よりTBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年04月28日嵐の櫻井翔とお笑い芸人の有吉弘行がMCを務めるTBS系バラエティ番組『櫻井有吉アブナイ夜会』(毎週木曜21:57~22:54)が、きょう7日の放送からタイトルを『櫻井・有吉THE夜会』に変更し、新しいセットでスタートを切る。今回のゲストは菜々緒と出川哲朗。"悪女"イメージがある菜々緒は、ギャップ満載の写真を公開する。一方、かつて「嫌いな男No.1」だった出川は、今なぜ人気者なのかを検証し、幻の役者デビュー作やバラエティ番組での秘蔵映像を公開する。そして、閃光の催眠術師・十文字幻斎氏を相手に、菜々緒が人生初の催眠術に挑戦。「催眠術に絶対にかからない!」と自信満々の菜々緒だったが、キレて号泣して崩壊する(!?)。また、「好みのタイプは出川さん」という菜々緒が、「出川さんをおもちゃにしたい」と希望。ドSグッズを考えて実演する。ドSがハマり過ぎる菜々緒と出川のリアクションに注目だ。さらに、出川が視聴者からの要望で「A・RA・SHI」のラップをかまずにできるか挑戦。櫻井もお手本としてラップを披露する。(C)TBS
2016年04月07日女子高生を中心に大ブームの“斎藤さんゲーム”。某携帯会社のCMでご存じの方も多いはず。その“斎藤さん”とは、トレンディエンジェルの斎藤司さん。いま最も熱い彼に、相方のたかしさんについて聞きました。やはり、“薄毛”で意気投合したのでしょうか?***斎藤:それが違うんです。僕は正直、誰と組んでも売れると思っていたんで、相方は誰でもよかったんです。当時、たかしと仲が良くて、ふたりでよく遊んでたんで、その流れでです。まあ、たかし、ラッキーでしたよね。――ベストな相方だと思います。斎藤:でもじつは、本当に運を持ってるのはあいつの方。基本的に、たかしってポンコツなんです。僕も僕で、負けじとポンコツな部分があるんですけれど、収録で、あいつのポンコツな部分が奇跡的にハマりだすことがあって、僕がそれに助けられることもあったり。それに、その場の瞬発力で勝負している僕とは違って、意外に笑いを方程式で考えられる人なんで、そこの部分の信頼もありますし。賞レースでも、僕はうまくいかないとイラついたりするんですが、たかしは全然気にせずニコニコしていて、おかげですぐに切り替えて次に臨めましたから。――確かに、ここぞという場面では意外と斎藤さんの方が緊張してますよね。たかしさんのあの動じない無邪気さはすごいです。斎藤:そうなんです。ゆとり教育が生んだモンスターと言われていますから。ここフザケちゃダメってところではフザケたり。そういう意味でも怪童です。年齢的には僕が上なんで、時どきキツいダメ出しをすることもあるんですが、一切気にしないですしね。それに、たかしとは面白いと思うものが一緒なんです。意地悪な視点が似ているんで、ふたりでいると悪口ばっかりしゃべってますけど(笑)。――女性の話をすることは?斎藤:僕は彼女事情も話しますが、たかしは一切話さない。あと、お風呂に行っても絶対に局部を見せないんですよね。けっして見たいわけじゃないんですけど、隠してる感じがなんか腹立つというか。普段は動じないくせに、なぜそこだけ気にしてるんだ、と。でもまあ心の奥で尊敬はしていますけどね。――ちなみに斎藤さん、恋人の存在を公表されていますよね。斎藤:それはねぇ…正直、ミスです。イベントに取材に来られる記者の方って、ほんと興味なさそうな表情をしているんです。そういう顔を見ると、つい喜ばせたくなっちゃって、盛り上がりそうな話題を提供しちゃうんです。彼女の話もそれでうっかりしゃべってしまって。芸能人との恋に憧れてたんですけれど、自らそのチャンスをふいにしてしまいました(笑)。◇今年、トレンディエンジェル初となる単独ライブ全国ツアーが開催。「TRENDY ANGELWORLD TOUR“JAPeeeeeN!!”」と銘打たれたツアーは、4/29の福岡を皮切りに、岡山、仙台、名古屋、静岡、札幌、東京、大阪の全国8か所。詳細はブログにて。また不定期に、新宿ルミネ、よしもと幕張イオンモール劇場などのライブにも出演中。◇さいとう・つかさ1979年2月15日生まれ、神奈川県出身。'05年にNSCで同期だったたかしとコンビを結成。ボケ担当。'13年にオンバト+第3代チャンピオン、'14年にTHEMANZAIで準優勝、昨年のM‐1グランプリで優勝。ソロで歌マネ番組などにも多数出演し注目を集める。※『anan』2016年4月6日号より。写真・内田紘倫インタビュー、文・望月リサ
2016年03月30日話題の芸能人のリアルな本音や素顔に迫る「櫻井有吉アブナイ夜会」が17日(木)今夜放送される。今夜は「イケメンギャップ大賞」と題して、これまでに番組に出演したイケメンたちの名場面を一挙大公開。松本潤の出演回からは未公開トークもオンエアする。思わず櫻井もドン引き(?)した松潤がハマっている“ちょっとおじいちゃんっぽい趣味”とは!?また「Hey! Say! JUMP」の中島裕翔がスタジオを微妙な空気にさせたモノマネをはじめ、近藤真彦と「Hey! Say! JUMP」伊野尾慧&有岡大貴によるロケの未公開映像も少しだけ放送。日本アカデミー賞“最優秀主演男優賞”でもある「嵐」二宮和也の“毒舌トーク”に、「V6」岡田准一の可愛らしいハニカミ顔にも注目!そのほか、福士蒼太、間宮祥太朗ら人気イケメンが続々登場する。審査委員長としてイケメンたちを審査するいとうあさこが萌えまくるポイントも見逃せない。さらに次週放送の90分SPから山田涼介、藤原竜也、ハリセンボンの予告映像も放送予定だという。「櫻井有吉アブナイ夜会」はTBS系にて17日(木)21時56分~放送。(笠緒)
2016年03月17日ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)のデザイナーである山本耀司とニューエラ(NEW ERA)のコラボレーションブランド、山本耀司 for New Eraが16年1月にCotton Tee(7,000円)をNEW ERA STORE限定で発売する。これまでヨウジヤマモトと様々なコラボレーションを行ってきたニューエラ。今回はヨウジヤマモトブランドとしてではなく、山本耀司個人とコラボレーションを行った。Tシャツには、山本耀司が自身の思うニューエラのブランドイメージを墨と筆で具現化したアートワークと「Ten miles more to go y.y.」という直筆メッセージがプリントされている。カラーはブラックとホワイトの2色展開。
2015年12月25日ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)のデザイナーである山本耀司とニューエラ(NEW ERA)のコラボレーションブランド、山本耀司 for New Era(R)が16年1月にCotton Tee(7,000円)をNEW ERA(R) STORE限定で発売する。これまでヨウジヤマモトと様々なコラボレーションを行ってきたニューエラ。今回はヨウジヤマモトブランドとしてではなく、山本耀司個人とコラボレーションを行った。Tシャツには、山本耀司が自身の思うニューエラのブランドイメージを墨と筆で具現化したアートワークと「Ten miles more to go y.y.」という直筆メッセージがプリントされている。カラーはブラックとホワイトの2色展開。
2015年12月25日「嵐」の櫻井翔と有吉弘行が司会を務める「櫻井有吉アブナイ夜会」(TBS)でモデルや女優として活躍する水原希子が実妹でモデルの水原佑果とテレビ初共演することが明らかになった。いま話題の人物が“やりたい夜会”をする事で、その人の本性や考え方に迫る本作。7月30日(木)放送回にゲストとして登場するのは、実写版『進撃の巨人』に出演する三浦春馬、水原希子、石原さとみ。それぞれが自身のライフスタイルを初公開するという。今回、水原希子さんは乗馬に挑戦するべく妹をロケに呼び、セレクトショップで待ち合せ。姉妹でテレビに出るのはこれが初めて。妹の水原佑果さんは姉について「よくご飯を一緒に食べに行きます。友達でもあり、信頼できる人。尊敬しています」と話し、週三ペースで遊ぶというほどの仲の良さがにじみ出る収録になったようだ。そのほか石原さんは、5歳から習っていたお琴を10年ぶりに披露。三浦さんはボルダリング歴8年にして初めて本物の岩場にチャレンジするなど、彼らの意外な一面を見ることができそうだ。「櫻井有吉のアブナイ夜会」は毎週木曜日22時からTBSにて放送。(text:cinemacafe.net)■関連作品:進撃の巨人 2013年秋、全国にて公開(C) 諫山 創/講談社 & 映画「進撃の巨人」製作委員会
2015年07月29日●1980年台からすでに始まっていた「アニメのデジタル化」一般財団法人デジタルコンテンツ協会が主催する「アニメーション・デジタル作画人材育成OFF-JT研修」が27日、日本工学院専門学校蒲田キャンパスで開催された。同研修は日本のアニメ産業の国際的競争力を強化することを目的として設立された「アニメーション・デジタル作画人材共同育成コンソーシアム」を母体に、アニメーターの人材育成とデジタル作画制作体制の導入推進を目的としたもの。第1部では一般公開セミナーが開催され、東京工科大学メディア学部准教授・三上浩司氏による基調講演、およびデジタル作画を実際に導入しているアニメ制作会社のクリエイターによる講演が行われた。本稿ではその模様をレポートする。○デジタルコンテンツ協会は「地域の人事部」最初に登壇したのは、経済産業省 経済産業政策局 産業人材政策室 係長の鈴木崇史氏。鈴木氏は日本のコンテンツ業界の現状について「人材育成力の強化が重要になる」と分析。「経済産業省が実施する地域企業人材共同育成事業は、地域の複数の中小企業等が集まり、1社単独では実施できない人材育成や地域課題の共有等を共同で進めていく事業である」という。今年度、本事業に取り組む事業者のひとつがデジタルコンテンツ協会だ。今回の研修を主催する同協会は、良質なデジタルコンテンツの制作・流通・利活用を推進し、コンテンツ産業の発展を促す目的で設立された団体である。鈴木氏は「デジタルコンテンツ協会には、地域コーディネーター機能、すなわち"地域の人事部"としての役割を担っていただきたい。」とコメント。さらに、「これまでの研修事業は座学が中心だったが、本事業では他の会社に出向するなどして、実務研修を行うことで、人材力を強化していくことがポイント」と説明した。○国内外におけるアニメ制作の現状と人材育成の課題続いて、東京工科大学メディア学部准教授の三上浩司氏が登壇し、「国内外におけるアニメ制作の現状および人材育成に関わる課題」と題した基調講演を行った。三上氏はまず、現在のアニメーションの大まかな種類を「2D」「3D」「アナログ」「デジタル」という4つの軸に当てはめて分類。セルに手描きで制作される従来の「アナログアニメ」を始めとして、「デジタルアニメ」、「セルタッチアニメ(3Dセルレンダリング)」、「3DCGアニメーション」など、一言で「アニメ」といっても、そこにはさまざまなテクノロジーがあり、この4軸以外にも「予算」などたくさんの軸で分類できるのだという。●「作画」のデジタル化に立ちはだかる壁○日本のアニメ技術の歴史では、そうした日本のアニメ技術はどのようにして発展してきたのだろうか。三上氏が提示した「日本のアニメ技術の変遷」によると、日本のアニメーション工程は、「ディズニーアニメのスタイルに追いつこう」というところから始まり、TVアニメの体制が成り立ったことで独自のスタイルに向かっていった。作画・撮影・仕上げをデジタル化する挑戦が始まったのは、1983年の「子鹿物語」から。当時はデジタル化するために多額の予算が必要だったため、実験的に第2話のみコンピューターを利用したという。1992年にはセルの製造中止が決定し、将来的にセルアニメが続けられる見通しが立たなくなったこともあり、急速にデジタルへとシフト。90年台後半の「ゲゲゲの鬼太郎」(1997年)あたりから、一気にデジタルが普及し始めたという。同時期、長編3DCG作品となる「トイ・ストーリー」が公開され、3D技術も普及。2000年台後半からは広くアニメに活用されるようになり、フル3Dのアニメも珍しいものではなくなった。現在はここにCG生成技術の「自動生成」やIT技術の「クラウド」といった他分野の技術も加わり、さまざまなスタイルが選べるようになってきたのだという。こうした過去の技術を知ることで、未来を正確に予測することができる。このことを三上氏は「未来は現在と過去のカーブの先に」という言葉で表現する。三上氏は講演の中で、過去から現在に至るまでの技術の変化のターニングポイントを知ることで、将来のあり方を考えることができると述べている。過去に進んだデジタル化は作画のデジタル化の将来に大きなヒントを示していると述べた。○アナログ手法がメインの「作画」、デジタル化の障壁はでは今後、作画のデジタル化はどう進むのか。アニメーション制作はおおまかに「作画」「美術」「仕上げ」の3つに分類されるが、現在、「仕上げ」はほぼデジタル化が完了しており、「美術」もタブレットでペイントしていくスタイルが主流となっている。一方で「作画」については、ようやくタブレットの普及が加速し始めた段階で、デジタル化の普及はまだこれから。三上氏は「きちんとしたメリットがあるなら、100%に近い形で作画がデジタルに変わることもありうる」と語る。もっとも、デジタル化への移行は簡単ではない。「どのペンタブレットを使うのか」や「デジタル化のための費用を誰が負担するのか」といった設備投資に関する問題や、トレーニング期間とそのためのコストといった人材育成に関する問題が出てくるのだという。加えて最大の障壁は、果たして従来の手法と同じスピードと品質を獲得できるのかという「最適化」の問題だ。すでに現在のアニメ制作は効率のために「最適化」された制作工程をめざしてきた。しかし、アニメーターが新しい技術を習得する間、仕事の速度や品質が低下してしまう懸念もあり、デジタル化による負担増がその間の経営に影響を与える恐れがある。こうした課題への対策として、三上氏は次のように解決策を提示する。まず「設備投資」については、多様な選択肢のあるシステムの情報を共有することで、それぞれの企業に適した規模でのシステムの導入を図ることができる。ソフトウェアごとの処理の違いを理解し、ワークフローの中での異なるソフトの柔軟な組み合わせを実現し、異なるシステムでも共通ルールを用いることで、制作会社間の協業を担保する。また,人材育成についても、各社の連携が重要になる。ソフトウェアベンダーへ協調して働きかけることで、ソフトウェアに関わる情報の共有を図る。また、上記の連携を図るための要望なども強調して働きかけることが重要である。そして、デジタル化したことで収益に悪影響を及ぼす危険性については、デジタル作画による投資によりトータルでの品質や収益性を向上させることが重要であり、効率化したからといって安易に低予算での制作につなげないことが大切であると強調した。三上氏によると、今後はCG会社とアニメーション会社が融合発展し、境界はますます曖昧になっていくという。また、従来は水平分業型だったアニメ制作だが、デジタル化により、将来はひとりのクリエイターがすべての作業をこなす「垂直分業」も容易になるだろうと述べ、基調講演を締めくくった。●グラフィニカ/ポリゴン・ピクチュアズ/旭プロダクションのデジタル化事例○専用のデータマネージャにより事故を防止―ポリゴン・ピクチュアズ三上氏に続いて、3DCGの制作会社であるポリゴン・ピクチュアズの造形監督・片塰満則氏が登壇し、ポリゴン・ピクチュアズにおける「パイプラインでのアニメ制作先進事例」を紹介した。片塰氏はポリゴン・ピクチュアズでの制作の流れを「資料」と「工程」に分け、さらに「工程」を「アセット」「ショット」「ポスト」の3つの段階に分割する。たとえば「モデリング」という工程を行うためには「デザイン/設定」という資料が必要であり、「レイアウト」という工程のためには「ストーリーボード」という資料が必要になる。すなわち工程と資料の関係を言い換えるなら、「設計」と「施工」ということになるのだ。ここで重要なことは、制作物が各工程を流れていく際に、担当者同士が「データを確実に受け渡すこと」だと片塰氏は強調する。ポリゴン・ピクチュアズは国内では珍しく水平分業型を採用しており、リグやモデリング、ルックデブといった機能ごとに専任のスタッフを配置している。よって、何度となくデータの受け渡し作業が発生するのだが、注意しないと「渡したデータが最新のものではなかった」「データを上書きしてしまった」といったさまざまな事故が生じる可能性がある。そこで同社では、専用のデータマネージャを開発し、各部署の最新データの共有や履歴管理ができるようにしている。さらに、「HIERO」を導入することで、最新のレイアウトやアニメーションを自動的に収集。翌朝のチェック時に一本のムービーにして再生できる体制も整えている。毎日決まった時間にチームが顔を合わせることで、情報伝達が活発化し、毎日の予定が計画しやすくなるといった副次効果もあるという。最後に片塰氏は、3DCGの長所を生かしたセル画表現「トゥーンルック」を紹介すると共に、同社の今後の課題として「ToonBoom導入と稼働」を挙げた。○デジタル作画は地方スタジオ活用の必須ツール-旭プロダクション一方、2Dアニメのデジタル制作化事例として挙げられるのが「旭プロダクション」だ。セミナーには同社技術部の濱雄紀氏が登壇し、旭プロダクションのデジタル化の過程を紹介した。同社は東京本社以外に、宮城県にもスタジオを構えており、5年間で50作品以上の作業実績を誇る制作会社だ。この作業量は作画をデジタル化したからこそであり、「地方スタジオを最大限活用するのにデジタル作画は必須ツールである」と濱氏は話す。具体的なデジタル作画のメリットとして濱氏が挙げるのは、「遠隔地でも業務が滞らない」「3D、撮影と親和性が高い」「高解像度化に対応可能」「新人のトレーニングが短縮できる」「スキャン、物理輸送を省略できる」「リテイク対応が早い」などだ。もっとも、デメリットもある。「設備投資や維持費がかかる」ことや「ソフトウェアがまだ発展途上である」こと、さらに「工程の途中に紙での作業が挟まると大変」になったり、そもそも「技術の習得に時間が必要」ことだ。このあたりは、三上氏が基調講演で話していたことにも重なる部分である。また、PCは5年程度しか使えないため、維持費がかかるというデメリットは、現在も課題として残っているという。メリット・デメリットの両面があることから、2010年の宮城白石スタジオ設立には反対意見も多かったという。しかし、すでに存在する地域のスタジオと勝負するためには、他社にはない強みが必要というところから、宮城白石スタジオのデジタル化が決定した。新たなスタジオのスタッフは新卒を中心に編成。デジタル化に抵抗のない、デジタルネイティブ世代のメンバーでスタートした。現在はネットワーク技術が進歩し、設備も低価格化したことで、実用的な段階になったと濱氏はいう。紙からデジタルへシフトするコンバートのノウハウも生まれ、動画マンのトレーニング期間の短縮にもつながっている。リテイク対応も容易になり、クライアントの反響も上々だという。「デジタル化なくして宮城白石スタジオはなかった」と濱氏は当時を振り返る。動画マンや原画マンの低賃金が問題視される現在のアニメ業界だが、濱氏は「デジタル化により、一カ月目から商品として成立するものが作れるようになった。動画マンの賃金水準を上げるまでの時間が短縮されている」と、デジタル化への期待を寄せた。○100%デジタル化したことで月産400~500枚/人を達成―グラフィニカ続いて登壇したのは、グラフィニカの櫻井司氏。作画スタジオである同社がどのようにしてデジタルに転換し、その結果どんなメリットが生まれたのかについて講演した。デジタル化以前の2011年頃、櫻井氏は制作進行における現場の負担が増えていると感じていた。この問題を解決するため、2012年の夏、デジタル化への移行が検討されるようになり、部署名も「デジタル作画部」に変更。2013年9月にはデジタル仕上げがスタートした。開始時はデジタル動画のみだったが、その後、デジタルでの動画仕上げをパッケージ化した営業を展開。TVシリーズの動画仕上げを仕事の中心に変更してからは、グロスでTVシリーズを請けるようになり、現在では月産400~500枚/人を達成した。スタッフ全体の効率が上昇したおかげで、受注を安定化することができたという。デジタル化した当時は周囲から「紙とデジタルを半々にしたほうがいいのではないか」という声もあった。しかし、櫻井氏はあえて紙を残すことはせず、デジタル動画をスタートさせた日に動画用の机はすべてPCに置き換えた。当時はまだ紙の方が営業もしやすい時代。「中途半端にやると、結局は慣れた紙に戻ってしまうのではないか」という懸念があったのだ。デジタル化を決めた櫻井氏は、同じくデジタル化を進めていた旭プロダクションに指導を依頼。研修の翌日には仕事をスタートさせ、現在まで発注は途切れることなく続いているという。○コンソーシアムの役割と今後の活動最後に登壇したのは、株式会社ヒューマンメディア代表取締役の小野打恵氏だ。講演内容は、「アニメーション・デジタル作画人材共同育成コンソーシアム」の内容と今後の活動についてである。小野氏によると、日本のアニメ産業は「海外展開でのライセンス収入や国内での他産業への波及効果が共に筆頭分野であり、我が国の成長戦略・クールジャパン戦略の重要分野」である。しかし、世界的にアニメ制作のフルデジタル化がほぼ実現しているにも関わらず、日本では未だに手描きでの作業が作画工程の中心になっているのが現状だ。また、アニメーターの就業形態が社員雇用、契約社員など様々である点にも言及し、「個々のキャリアアップが難しい状況である」と問題を提起する。同コンソーシアムは、そうした現状を改善するため、国際的競争力強化に向けて作画工程のデジタル化を推進。共同研修やOJT研修を実施することで、アニメーター人材を育成する役割を担っていく。具体的には、8月から9月にかけてデジタル作画人材育成の出向研修を行い、11月から12月にかけてはデジタル作画人材育成評価のための共同制作実務を実施。来年1月下旬には、成果報告セミナー及び評価会の実施を予定しているとのことだ。
2015年07月09日8月23日に東京・夢の島公園陸上競技場で開催される夏フェス「WORLD HAPPINESS 2015」のメインビジュアルが公開。今年はデザイナーの山本耀司が担当したことが明らかになった。2008年より開催されている「WORLD HAPPINESS」は、高橋幸宏がキュレーターをつとめる音楽フェス。そのメインビジュアルにはこれまでイラストレーションが採用されてきたが、今回は初めて写真作品がメインビジュアルとなることがわかった。手がけたのは、ファッションデザイナー・山本耀司。世界中に多くのファンを持つファッション界の重鎮にして、今だに挑戦的な姿勢を崩さない彼が選んだのはなんと“愛犬”の写真。正面を見据える愛犬の凛とした姿に、「WORLD HAPPINESS」「音楽」という世界観を写した、愛らしくもスタイリッシュな作品となっている。山本耀司はまた、ソロ・アルバムもリリースするほどの音楽好きとして知られる。キュレーターの高橋幸宏は40年来の友人とのことで、高橋のたっての願いに快諾、実現したという。なお、これまでMETAFIVE、TRICERATOPS、Controversial Spark、野宮真貴 with カジヒデキ、筋肉少女帯、スチャダラパー、坂本真綾、SCANDALの8組が同フェスの出演者として発表されており、出演アーティストは今後も追加される予定。
2015年04月14日2戦2勝と最高のスタートを切った新生日本代表。新体制における第1号ゴールを含めた2得点をあげ、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督から厚い信頼を勝ち取ったFW岡崎慎司(マインツ)は、ゴールに対する独特の美学を貫きながらさらなる成長を誓う。○いまも岡崎の心に色濃く残る通算7ゴール目日本代表として初めてキャップを獲得してから6年半あまり。その間に出場した91試合で積み重ねてきた日本歴代3位の「43」ゴールすべてに重みがあり、それぞれにドラマが凝縮されている。そのなかから、あえてベストゴールを選ぶとすれば――。岡崎は迷うことなく、2009年6月6日にあげた通算7ゴール目をあげる。敵地タシケントで行われた、ウズベキスタン代表とのワールドカップ・アジア最終予選。その前半9分に岡崎をいま現在に至るまで支え、未来永劫(えいごう)に心のなかで神聖化されていくゴールが生まれている。MF中村憲剛(川崎フロンターレ)が放った縦パスに、右サイドからゴール前へ飛び込む。左足によるボレーは相手GKにセーブされたが、直後に岡崎の真骨頂が発揮される。こぼれ球に誰よりも素早く反応し、体勢を崩しながら低空飛行のダイビングヘッドを見舞う。ピッチすれすれで首を必死に伸ばした、お世辞にも美しいとは形容できない姿勢から放たれた一撃はゴールネットを揺らし、岡田ジャパンを南アフリカ大会出場に導く決勝弾となった。○座右の銘「一生、ダイビングヘッド」の起源岡崎はワールドカップの大舞台でもゴールを決めている。それでも、ピッチが荒れ放題で、照明も薄暗かったタシケントのスタジアムでマークした一撃を大事にしている理由は何なのか。「自分に対して自信をもつことができたゴールだったんです」。兵庫県の強豪・滝川第二高校から清水エスパルスに入団した2005年。岡崎は中学時代に所属した宝塚ジュニアFCの山村俊一コーチから、いまも座右の銘としている言葉を贈られている。「一生、ダイビングヘッド」。山村コーチは基本を徹底的に反復させ、そのなかでもシュート練習に大半の時間を割いた。コーチが放つクロスに対してヘディングを見舞い続けた日々を、岡崎は苦笑いしながら振り返ったことがある。「カッコつけてボレーなんてしようものなら、ホントに怒鳴られましたからね」。当時は砂利混じりの土のグラウンドで練習することも少なくなかった。それでもダイビングヘッド中心のメニューは変わらない。地面にこすりつけた額に血をにじませながら、無我夢中で空中遊泳を繰り返した。○ストライカーの矜持を貫かせた絶対的な武器プロ入りに際しては母校の黒田和生監督(当時)から反対され、実際にエスパルスの1年目は8人いたFWで8番目にランクされた。長谷川健太監督(現ガンバ大阪監督)から右サイドバック転向を打診されたこともある。それでも「自分には絶対的な武器がある」という自負が、岡崎にストライカーとしての矜持(きょうじ)を貫かせた。中学時代から磨きあげてきたダイビングヘッドで日本代表を勝利に導き、ワールドカップ切符を手繰り寄せたという点で、通算7点目は原点にもなっているのだろう。ブンデスリーガに戦いの場を移して5シーズン目。不断の努力を積み重ねながらマインツのエースストライカーとして2シーズン連続で2桁ゴールをマークし、プレミアリーグのレスターからオファーが届くまでの存在に成長しても、間もなく29歳になる岡崎のプレースタイルの根本的な部分は変わらない。174cm、76kgと小柄なストライカーが生き残っていくためには、屈強な大男たちが壁を築くゴール前へ怯(ひる)むことなく飛び込んでいく勇気が何よりも求められる。岡崎からはこんな言葉を聞いたこともある。「恐怖を感じる前に飛び込んでいくんです」。○柴崎のゴールを体を張って“アシスト”した理由3月31日に味の素スタジアムで行われたウズベキスタン代表との国際親善試合。後半9分に十八番のダイビングヘッドで2点目を決めた岡崎は、同35分には体を張って味方のゴールを“アシスト”している。相手のFKが壁に当たり、こぼれ球がピッチ中央に弾む。飛び出した22歳のMF柴崎岳(鹿島アントラーズ)が、前に出てきた相手GKの頭越しにループシュートを放つ。距離にして約40m。3回バウンドしてゴールに吸い込まれるまで、岡崎は追走してくる相手DFを抑え、それでいてボールには触れずに、最後は笑いながらボールとともにゴール内へ転がり込んだ。「ゴールというものは、一人の選手にとって大きなものになる。自分はそれを知っているから、ああいうプレーができたんだと思う」。自己犠牲を厭(いと)わない岡崎の献身的な姿に、就任2戦目を5対1の大勝で飾ったヴァイッド・ハリルホジッチ監督も賛辞を惜しまなかった。「素晴らしいことだし、珍しいことだし、(世界中の)どこにも存在しないことだ。(5つのゴールのなかで)実は一番スペクタクルなのかもしれない」。○2戦2発で射止めた新生日本代表のエースの座ボールをかき出そうとした相手DFの足につまずくなど、件(くだん)のシーンではけがに見舞われる恐れもあった。サッカーを愛する子どもたちにはまねをしてほしくないという願いを込めて、岡崎は4月2日に更新したブログにこう綴(つづ)っている。「あの場面で迷わずガムシャラにボールをゴールへ押し込んで欲しいなって思います。まずはガムシャラにサッカーをすることが、みんなには大事だと思うから」。自分自身にリスクを生じさせた点は反省しているが、柴崎のゴールを優先させた選択は後悔していない。2戦2発でハリルジャパンでもエースを拝命し、日本歴代2位の三浦知良(横浜FC)の「55」得点を視界にとらえた岡崎はさらなるレベルアップを誓う。「奪った後に縦への速いボールが自分に入ってくるので、それをどうやってさばけるか。そういうプレーの質を高めてもっとゴールを奪いたいし、チャンスメークもできるようにしたい。まだまだ気が抜けないし、もっと上を目指したい」。原点を貫き通すいい意味での頑固さと、際限なく湧きあがってくる貪欲な向上心。そして、前線で放つ大きな存在感とフォア・ザ・チームの精神。ハリルホジッチ氏を含めた歴代の日本代表監督が、岡崎に魅せられてきた理由がここにある。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2015年04月04日ザディグ エ ヴォルテール(Zadig et Voltaire)が3月24日、青山店でアーティストの大竹司によるウインドーライブペインティングを開催した。大竹司は現代美術ギャラリー「山本現代」に所属するアーティスト。金沢美術工芸大学などで伝統的な日本画を学び、近年では妖怪や招き猫といった日本独特のモチーフを、カラフルな色彩と軽妙なタッチで描いている。ザディグ エ ヴォルテールでは、創始者ティエリー・ジリエ(Thierry Gillier)が大竹の作品に感銘を受けたことから、14SSコレクションでコラボレーションを展開。今シーズンにも、大竹の作品をテキスタイルに取り込んだコレクションを発表している。今回のライブペインティングは、そんな両者の関係によって実現したプロジェクト。ライブペインティングでウインドーに描かれた作品は4月19日まで展示される。
2015年03月31日日本を代表する世界的デザイナー山本耀司のデザイナーとしての足跡をたどる新刊「山本耀司。モードの記録。」(2,835円)が、1月24日文化出版局より発売となった。本書は、文化出版局の雑誌「装苑」「ハイファッション」「ミスター・ハイファッション」の3誌で長年取材、掲載してきた、山本耀司の膨大な記事の中から、テーマを厳選し再構成したものが中心。山本耀司の長年のファンの方はもとより、ファッションを学ぶ人や、クリエイティブな仕事の現場にいる人にも、クリエーションとは何かを、上質で美しい写真とテキストでインスピレーションをもたらしてくれるおすすめの一冊に仕上がっている。トピックスの中には、1991年に東京で開催された「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」との合同ショー「6・1 THE MEN」やパリコレでのバックステージ写真、ヨウジヤマモトの30年間の全コレクションアーカイブの他、ヨウジヤマモトを着る男たちとして、西島秀俊、伊勢谷友介、大沢たかお、市川海老蔵、吹越満ら9人の旬な男たちも登場。また山本里美との対談、ヨウジヤマモトを着たピナ・バウシュのポートレートなど貴重な記録に加え、現在の山本耀司がクリエーションと社会についての思いを語った約1万字の最新インタビューなどが、240ページに渡って展開される。(text:Miwa Ogata)
2014年01月28日櫻井翔(嵐)と北川景子共演の人気ドラマの劇場版『映画 謎解きはディナーのあとで』が3日に公開初日を迎え、櫻井、北川に椎名桔平、桜庭ななみ、生瀬勝久、中村雅俊、土方政人監督による舞台挨拶が都内劇場で行われた。その他の写真原作は本屋大賞を受賞した東川篤哉のベストセラー小説。今回の劇場版ではシリーズ初となる海外ロケを敢行し、休暇のクルーズとしてシンガポール行きの豪華客船に乗り込んだ令嬢・麗子と毒舌の執事・影山が犯人の姿が見えないシージャック事件の解決に挑む。櫻井と北川は宝生家の紋章入りのヘリコプターで会場の六本木ヒルズ屋上に乗りつけるというド派手な演出で登場!この模様は舞台挨拶とあわせて全国75の劇場で同時中継された。櫻井は2年前のドラマ版の撮影が横浜の小さなアパートの一室で始まったことを明かし「こうして映画となってみなさんに観ていただけるのが嬉しい。胸がいっぱいです」と感慨を口にする。櫻井による毒舌の執事・影山は高い人気を得たが「ひとつの役とここまで長く歩いてこられて嬉しいです」と笑顔を見せた。北川は「最初にお嬢様役と聞いて、歩幅の小さなおしとやかな感じかと脚本を読んでみたら、麗子はオテンバでキュートなところが魅力でした」と述懐。2年にわたって麗子を演じて「存在そのものが愛らしく、大切な役になりました」と明かす。櫻井、北川と並ぶ主要&人気キャラクター風祭警部役の椎名は「はーい!」と劇中のテンションで挨拶し観客のハートをガッチリキャッチ!昨日はついに風祭を主役に据えたスピンオフドラマまで放送されたが椎名は「『天空の城ラピュタ』の裏で頑張りました(笑)!」と満面の笑み。これまで、ヤクザ役やこわもての刑事役が多かったが、180度方向転換して臨んだ風祭のキャラは子どもたちにも大人気のようで「近所の公園で子どもたちに囲まれて『はいはい』をやってくれと頼まれましたよ」と嬉しそうに報告した。生瀬は船の乗客でカジノ好きの若社長を演じたが、櫻井とは『ヤッターマン』でのヤッターマンとボヤッキーという間柄で戦ったのに続いての対峙。実は、生瀬はシンガポールに行くことなくスタジオのみでの撮影だったそうで、主要キャストの中でも「ヤッターマン(櫻井)としか会ってないんですよ」と苦笑い。「そろそろ(櫻井の)仲間に入れてもらいたい。もう戦いたくないんですよ!」と訴え笑いを誘っていた。風祭によるスピンオフに触発されたのかキャスト一同、スピンオフドラマ、そして続編にも意欲的のよう。櫻井は「嬉しいことに作品に広がりが出ている。新しい形でのそれぞれのスピンオフはあり得るし、何度でもやってやろうと思ってます!」と語り、北川も「やりたい!」と乗り気。客席からは期待を込めて大きな拍手がわき起こった。『謎解きはディナーのあとで』公開中取材・文・写真:黒豆 直樹
2013年08月03日「私、初恋の相手は聖司くんなんだよね・・・」とこっそり打ち明けてくる女性、結構たくさんいますよね。イケメン揃いのジブリの男性キャラクターの中でも不動の人気を誇るのが、「耳をすませば」の天沢聖司くん。しかも彼はただのイケメンではなく、「バイオリン職人になる!」という夢のために頑張っているアツい一面も持っているのです。聖司くんのように、夢を持って一途に頑張る聖司くんタイプの彼には、普通のアプローチは通用しません。そんな彼に好かれる方法を、リチャード・テンプラーの著書『上手な愛し方』を参考にお教えします。これで聖司くんゲットも夢じゃない・・・!?■1.ありのままの自分を見せる「好きな相手にこそ、ほんとうの自分を見せてしまおう。それが相手の理想のタイプとちがうなら、深みにはまる前に相手が気づいてくれる。」聖司くんタイプの彼はとても鋭いです。相手と自分の感性や波長が合うかどうか、を察知する能力に長けています。そのため、彼の前では猫をかぶったりせず、ありのままの自分でいることが大切です。そのままのあなたが持つ魅力こそ、彼が見極めたい部分だからです。腹の立つことを言われたら、雫のように「イヤなヤツ!」と毒づいても構わないのです。■2.すごくないところも好きになる「パートナーに高みにいてもらいたいなら、ときには神棚に置いて崇拝するのもいいだろう。しかし、そこに置きっぱなしにするのはいけない。好きに昇り降りさせて、相手が神のごとくふるまうときだけ、あなたはそれを楽しめばいい。」才能豊かな彼を好きになると、あまりすごくない部分を目にして勝手に幻滅してしまうこともしばしば。しかし、互いに想いあいたいと思っているならば、彼の「すごくない」部分も含めて愛する必要があります。雫も、もともとは天沢聖司を「やさしく静かで知的な人」だと思っていました。しかし実際の聖司くんは意地悪も言うし、ちょっとストーカーっぽいし、イメージとは全く違うタイプの男の子でした。雫も最初は驚きますが、想像よりもずっと活き活きした聖司くんの魅力を素直に認め、惹かれていきます。■3.憧れるだけではなく、彼から良い影響を受ける「ふたりの関係がいいものならば、おたがいへの依存心は減り、自立心が育まれるものだ。相手を愛するということは、そのままの相手を認めるものだからだ。」雫は聖司に「詩の才能あるよ」と言われたことで自信を得て、「あいつがやるならあたしもやってみる」と、自分も「物語を書く」という夢を追うことを決意します。聖司くんが雫にプロポーズまでしたのは、「お互いに良い影響を与え合い続けられる」と感じられたからかもしれません。■4.ロマンチストな彼の願望を叶える「ふたりの時間が少なくなるほど、このルールは重要になる。愛とは火を燃やすようなものだからだ。どうにかして絶やさない方法を見つける必要がある。」聖司くんタイプの彼は基本的にロマンチスト。雫との久しぶりの再会のとき、聖司くんは「雫に早く会いたくてさ。何度も心の中で呼んだんだ!雫ーーーって!そしたらさぁ、本当に雫が顔出すんだもん。すごいよ、オレたち!!」と興奮気味に語り、このテンションのまま雫にプロポーズをします。朝もやを二人で眺めたり、彼の才能をラピス・ラズリに例えるなどして、ロマンチストな彼の願望を次々に叶えてあげましょう。そしてここぞという時に「言葉がなくても通じ合ったね、今・・・」と口にすれば完璧です。■5.夢の実現を誰よりも応援する「だれかを愛するなら、相手の夢や野心、計画を応援するのは、あなたの仕事だ。そこで、あなたがすべきことがある。それは心を広くもち、熱い思いを共有し、しんぼう強くなること。そして、嫉妬や怒りの気持ちをぐっとおさえることだ。」バイオリン職人になりたい、という夢を聖司くんに打ち明けられた雫は、少し劣等感を感じてしまいます。もしも雫がそのまま「あ~、才能ある人はいいよね!私なんか受験勉強もしてないし!あいつ何なの?才能自慢?」と思ってしまっていたら「耳をすませば」という名作は生まれませんでした。雫は、聖司くんのことを心から尊敬し、彼の才能を信じて待っていようと決意します。その上で、彼に追いつこうと必死で物語を書きはじめるのです。僻んだり悲しんだりせずに彼を応援したからこそ、二人の未来は開けていったのです。■さいごに己が信じた道を、わき目もふらず突き進んでいく男性って本当に素敵ですよね。そんな男性に好かれるためには、彼の才能を理解し、応援し、自分も良い影響を受けることが大切。ともに成長していこうとするあなたの姿を見れば、彼も「大好きだ!!」と言わずにはいられなくなるはずです。参考文献:リチャード・テンプラー『上手な愛し方』ディスカバー・トゥエンティワン参考URL:「耳をすませば全セリフ集」小嶋もも/ハウコレ)<おすすめ記事>・ベジータ系男子を落とす方法・『ハリー・ポッター』マルフォイ系男子の落とし方・7選・「進撃の巨人」で気になる彼と距離を縮める方法・5選
2013年07月05日『ひとつ屋根の下』など数々のヒットドラマを手掛けた脚本家・野島伸司が、初めて舞台の脚本に挑戦。生のステージに築かれた新たな野島ワールド、『ウサニ』が開幕する。『ひとつ屋根~』で野島とタッグを組んだ演出家・永山耕三が演出を担い、テーマ音楽となるオリジナル曲を小室哲哉が書き下ろすなど、ドラマファン、音楽ファンも注目する話題の舞台だ。開幕前日の8月2日、公開リハーサルと会見が行われ、主演の溝端淳平と共演の平野綾、真野恵里菜、高岡早紀、山本耕史が登場し、本作への意気込みを語った。「ウサニ」チケット情報「23歳の僕には1回じゃ理解できない、深い愛の哲学を描いた不思議な世界」と溝端が言うように、現実と幻想の間を錯綜するストーリーは、次から次へと思いもよらぬ展開をみせる。青年コーゾー(溝端)が美味しいイチゴを作るため、アマゾンの奥地から持ち帰った伝説のへびイチゴの精霊は、ウサギに似たぬいぐるみ・ウサニ(平野と真野のWキャスト)に変身し、純真な愛をコーゾーへ注ぐ。その思いにほだされながらも謎の美女レーコ(高岡)との愛欲におぼれるコーゾー。そこにアマゾンの大蛇王スネーク(山本)が、ウサニを取り戻そうと現れる。ウサニ役の平野と真野は、愛らしい着ぐるみ姿で溝端を囲み「成立させるのが難しいほどの世界観。いろいろな視点から見ていただけたら」(平野)、「野島さんの初の舞台脚本にヒロインとして出させていただけて幸せ」(真野)とそれぞれコメント。浴衣姿の高岡が「この衣裳でわかるように、キャラクターが出て来るたびに違う世界が繰り広げられる。皆さんが今まで見たことのない世界に迷い込めるんじゃないかな」と落ち着いた自信の笑みを見せると、長い尾を持つ黄金の蛇に扮した山本も「かなり振り幅の広い世界観。いろいろなものを作り出してきた野島さんだけど、まだ新しいものが生まれるんだなと思った」と強く頷いた。ファンタジックな美術に彩られた舞台の上で展開するのは、コミカルかと思えばセクシー、はたまたスラップスティック。色合いの違うさまざまなシーンに意表を突かれる。“真実の愛とは?”“男はなぜ浮気をするのか?”といった深遠なテーマに向けて飛び交う言葉は、「見て見ぬフリが大事」「愛は使い捨てカイロのようなもの」等の野島流哲学だ。溝端が、まるでシェイクスピア悲劇を演じるかのように熱のこもった長い独白に全身全霊で挑み、健闘をみせていた。「のめり込むのが愛なのか、それとも居心地が良いのが愛なのか。そのふたつの対比が今回の舞台のカギなので、愛について考え直すきっかけになるのでは」と溝端。ファンタジーのヴェールに包まれた世界の奥で、辛辣な愛の痛みに出会う。そんな独特の魅力に満ちた舞台だ。公演は8月3日(金)から8月26日(日)まで東京・ルテアトル銀座 by PARCOにて上演。なお、限定公演日のみアフタートークイベントも開催する。取材・文:上野紀子
2012年08月03日