渡辺謙が半ばあきれ顔で漏らす。「最初に犯人を決めずにこの小説の連載を始めたって?なんて恐ろしいことをやる人なんだろうって(笑)」。吉田修一は「いま、こうしてお話ししていて、なぜ李相日監督が、渡辺さんもあの役を…と考えたのか、わかってきた気がします」と顔を輝かせる。ペンと肉体。小説と映画。表現の方法や道具は異なれども、2人の男たちは確実に、ひとつの物語を共有し、共鳴した。作家・吉田修一が生み出し、俳優・渡辺謙が己の肉体を駆使して登場人物のひとりを表現した物語『怒り』。小説として誕生し、映画として産み落とされるまで――その“はじまり”と“終わり”に携わった2人が語り合う!――吉田さんが『怒り』の連載を開始されたのは2012年ですね。夫婦惨殺事件の現場に「怒り」という血文字が残されているという、センセーショナルな幕開け。犯人が顔を変えて逃亡を続ける中、東京、千葉、沖縄に、犯人と同じ特徴を有した3人の男が現れ、彼らの周囲の人間、彼らを愛する者たちが「実は自分の一番近くにいるこの男は殺人犯なのか?」という不信と愛情のはざまで葛藤します。そもそも、こうした作品を描こうと思ったのは…。吉田:テーマに関して、なかなかひと言では言い表せませんが…小説って「次はこれを書こう」って思って書けるもんじゃないんですよね。その時の自分が感じてること――その時、“書くべきもの”があるんですよね。それに従って書くしかなくて、その時は“怒り”という言葉を元にした物語を書くということだったんですね。なぜと言われると分からないんですが…。渡辺:啓示というと大げさかもしれないけど、何か降りてくるんですかね?吉田:何とも言い難いんですけど、そんな感じですね。本当に自分ではどうにもできない。その時に“喜び”で何か書こうとしても、全く筆は進まないんです。――いま、連載、刊行から少し時間を置いてみて、ふり返ってみて理由や背景について思い当たることや分かってきたことなどはありますか?吉田:いや、それもないんです。いろんな感想が届いて、こっちがなるほどと思ったりもするけど、本人は「だからこういうことだった」という結論には至らないんです。渡辺:思考というよりも、皮膚から入ってくるようなものだね(笑)?吉田:まさに!抗えないんですよ。ただ、イメージとしての“怒り”でいうと、小説を書いているときは、血文字の真っ赤な“怒り”だったんですよ。でも、完成した映画を見て、渡辺さんが演じた洋平やラストシーンを見ながら、自分の中の“怒り”の文字が少しずつ薄れてきたんですよね。ネガティブな感情としてあった怒りを、この映画はラストへ進む中で、消してくださるような作用があったんじゃないかと感じてます。――渡辺さんはどのようにこの映画『怒り』に携わることに?李相日監督とは『許されざる者』に続いてのタッグですね。渡辺:『許されざる者』が終わったときに、「また何か、形にしたい企画があれば、どんなものでも参加するから」とは伝えてたんですよ。それで「こういう企画を考えてます」って吉田さんの原作を渡されたんです。――では原作から入られたんですね?渡辺:そうです。ただ、どの役かといった説明は全くなくて。読んでいく中で「優馬(※映画では妻夫木聡が演じているゲイの青年)ではないよな…」とは思ったけど(笑)。ただね、読み進めていく中で、僕、ページがめくれなくなっちゃったの。何というか、悪い習性なんだけど、物語に鋭い角度で入り込み過ぎちゃって。そこで悩んじゃうとページが進まないの(苦笑)。その時点で「参加したい」って気持ちは固まってたけど、読みえた時は、正直「李のやつ、また厄介な本を…」って思ったよ(笑)。吉田:すみません(苦笑)。渡辺:東京、千葉、沖縄と3本の話があって、非常に根源的というか、人間としての根っこの部分をえぐられる物語だよね。きちんとこの3本のドラマをうねらせながら、2時間の中で深く掘り下げていくって至難の業だよなぁって。――吉田さんは、執筆されているときは映画になるとは…吉田:書いている最中は、そんなこと考える余裕はなかったですね。でも、書きあがったときに「李さんはこれをどう読むかな?」ってすごく興味がわいてきて、送ったんです。渡辺:馬の前にニンジンをぶら下げたようなもんですよ(笑)。吉田:いま考えると、渡辺さんが、物語の構成を変えて、犯人を追う刑事の役(※映画ではピエール瀧が演じている)を演じるってのも、ありだったかなってふと思ったんですよね。いまとは全く違う映画になるでしょうけど、あの刑事に焦点を当てた物語も面白いだろうなって。でも、李さんは、渡辺さんに洋平をやってもらうと。――洋平は、千葉の漁港組合で働く男で、妻を亡くして娘の愛子(宮崎あおい)と暮らしている男ですね。愛子に幸せになってほしいと願う父親ですが、決してキリッと強いタイプではなく…。吉田:どちらかというと、優柔不断で決められない、弱い男ですよね。渡辺さんが洋平…。『許されざる者』での李さんと渡辺さんの関係性があるからこそなんでしょうが、かなりチャレンジャーだなと(笑)。やっぱり、いまでも不思議なんですよ。いや、逆にお聞きしたい! なんで洋平役を受けてくださったんですか?渡辺:役の大小とかかっこよさではないんですよね。その役を生きて、心を震わせるかってところで、僕はこの物語を読んで、それを深く感じたんです。とはいえ、どこか洋平という男を掴みきれないまま、「これは監督と一緒に悩みながら作っていけばいいのかな?」と走り出したところもあります。――千葉編は洋平と愛子の親子、数か月前に街に現れて洋平の下で働くようになり、愛子と恋仲になる田代(松山ケンイチ)の3人を軸に展開しますね。田代は事件の真犯人なのか?というミステリ部分はもちろん重要ですが、それと同じくらい、洋平の愛子に対する自信の持てなさ――自分の娘は決して幸せになれないんじゃないか?と考えてしまう弱さの部分がドラマとして際立っています。渡辺:それが顕著なのは、事件の真相そのものよりも、愛子が洋平のところに来て泣くところですよね。あそこはつらかったなぁ(苦笑)。田代を疑っている自分がいて、愛子も同じ思いを持っていて、それに苦しんでる彼女を目の前にして…本当に悲しかったです。人間て不思議なもので、結果や真相以上に、その過程で疑いを抱いてしまっている自分に苦しむし、それが弱さなんですよね。――池脇千鶴さん演じる、近所に住む姪(愛子の従姉)が、洋平に「おじさん、本当は『愛子が幸せになれるはずがない』って思ってるんじゃないの?」とグサリと言い放つシーンも強烈です。吉田:素晴らしかったですね、あのシーン。渡辺:刺さりますよ、本当に(苦笑)。自分でも知らず知らずに確信を積み重ねていて、ボタンを掛け違えている。そのずれ、核心をズバッと突かれてしまう――もうね、愕然とするくらい、堪えました(笑)。――先ほど、演じる前は洋平を「掴みきれていなかった」とおっしゃってましたが…渡辺:わかんなかったですよ。僕とは正反対ともいえるタイプ。なぜ決められない?なぜその道を選んでしまう? その中にある苦しみ、弱さに何とか寄り添おうとしてました。そんな時に、吉田さんが千葉に撮影の見学にいらっしゃったんですよ。吉田:見学させていただきました。渡辺:その時に、「洋平には、千葉編の愛子と田代の物語だけでなく、東京編の優馬と直人(綾野剛)の物語、沖縄編の泉(広瀬すず)と辰哉(佐久本宝)、田中(森山未來)の物語、その全てを最後の最後で受け止めてほしいんです」とおっしゃっていただいて。その時ね、いろんなことがはっきりしたし、的が見えてきたんです。これは僕だけの物語じゃないんだ。3つの純愛、血だらけの3つの物語を受け止めなくちゃいけないんだと。吉田:先ほども言いましたが、最初、この洋平という男を優柔不断な弱い男として僕自身もまた捉えて「なぜこの役を渡辺謙が?」と考えていたんですよ。でも違う。「最後に全てを受け止める男」として考えたら、それはやっぱり渡辺さんなんですよね。いまこうして話していて、李さんは最初からそこを見ていたんだ!と感動を覚えています。――吉田さんは、前回、『悪人』でも李監督と組んでますが、小説『悪人』に関して現時点でのご自身の「最高傑作」とおっしゃってました。いま、『怒り』は吉田さんの中でどのような作品に?吉田:最高傑作になったかどうかはともかく、書くときは「『悪人』を超えなきゃ」という意識でしたし、この映画に関しても李さんをはじめ、みなさんが強い思いで参加してくださっているのを感じていました。自分の中では『悪人』を超える作品になったんじゃないかと思っています。渡辺:結局、クリエイトし続けるってことは、上書きしていくということだからね。もちろん評価は読者や観客がすればいいけど、作る側は、作家であれ俳優であれ、常に「これが自分のベスト」という思いで作り続けていかないといけない。――渡辺さんにとっては、吉田さんの作品に出演されるのは初めてでしたが、いま、改めて作家・吉田修一の凄みをどんなところに感じてますか?渡辺:いや、無からこれだけの作品を産み落とす、その苦しみは計り知れないですよ。まして、犯人を決めずに連載を始めたって(笑)。それは、冒険であり、物語と一緒に旅をするわけですよね。普通は、プロットを書いて、箱を決めて、そこにあった物語を書き始めるでしょ? それがいきなり終わりの見えない旅を始めちゃったわけで、「おいおい!」って思いつつ、その勇気には敬服しますよ。(photo / text:Naoki Kurozu)
2016年09月17日映画『怒り』に出演する渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡と李相日監督が9月14日(水)、映画上映後の舞台挨拶に登壇。直前に行われたフォーマルな完成披露とは打って変わってラフな衣装でぶっちゃけトークを繰り広げた。この日は東京国際フォーラムでも完成披露試写会が行われ、500名の観客を前に渡辺さんらはスーツ、タキシードなどのフォーマルな姿で出席したが、その後、別会場で行われたこちらのトークイベントでは一転、登壇陣は砕けたラフな衣装で登場し、ゆる~いムードの中で、トークを展開。こちらの模様はLINE LIVEでも生中継され、多くの視聴者を集めた。私服っぽさを感じさせる登壇陣の姿に会場からは歓声が。渡辺さんは「おじさんなんで一応、ジャケットを着てまいりました」と語ったが、隣りの妻夫木さんは「ラフにって聞いてたのに、謙さんだけジャケットで話が違うなと思ってます(笑)」とニヤリ。宮崎さん、広瀬さん2人は共に花柄のワンピースで、客席からもネット上でも「かわいい!」という声が飛び交った。日本国内で、上映後の観客を前にイベントを行うのはこれが初めて。登壇陣も反応が気になるようだが、観客には事前に配ったボードに、感想をひと言で表してもらい、掲げてもらった。渡辺さんは「苦しかった」という感想を見つけて「本当に苦しかったんだろうと思います」としみじみ。広瀬さんは「衝撃」「迫力」といった感想を見やり「私たちだけでなく、みなさんにも感じていただけたんだなと思います」と嬉しそう。妻夫木さんは「『信』という字が多いですね」と映画のメッセージが伝わったことに満足そうに笑みを浮かべていた。吉田修一の小説を映画化した本作は、東京、千葉、沖縄の3つの地で展開。夫婦惨殺事件の犯人が顔を変えて、逃亡を続ける中、疑わしい3人の男がそれぞれの地に現れる。真犯人は誰なのか?愛する人、信頼している人が犯人なのか? 葛藤や揺らぎ、信じることの難しさが描き出されていく。松山さんは、同じ千葉編で共演した渡辺さんが、パブリックイメージと異なる弱く、優柔不断な男を演じた点について「謙さんが漁港の職員て、どう考えても結びつかないけど、現場で謙さんがフォークリフトに乗ってたら、買い付けに来た人が普通に『今日は何時から?』と聞いてた(笑)」といかに渡辺さんが漁港の男として溶け込んでいたかを力説!渡辺さんは「地元のみなさんは、『松山くんだ!』とか『あおいちゃん、可愛い!』とか言ってるのに僕が衣装でふらふら歩いてても何も言わない…」と苦笑。松山さんは「フォークリフトは全てを吸収するんですね…」と語り、笑いを誘っていたが、娘役を演じた宮崎さんは「お父ちゃんの長靴があまりに似合っててキュンキュンしてました!」と語り、渡辺さんを喜ばせていた。また、既に舞台挨拶や会見で恒例となった感もある「いかに李監督が厳しいか?」というテーマでもキャスト陣はここぞとばかり、とっておきエピソードを披露。妻夫木さんは、涙ながらに道を歩くあるシーンについて「(背中の側から)バックショットで撮るということで、僕をアテンドするスタッフがいないんですよ。なかなかカットがかからない中、山手通りを歩き続けて、周りの人が『あ、妻夫木聡だ…泣いてる!』って反応で…(笑)。50mくらいは一人で歩き続けました」と明かす。沖縄編に出演した広瀬さんは、監督のあまりの厳しさに「(本作のために)船舶免許を取ってたので、(船に乗った状態で)このまま逃げられるんじゃないか?ここで私が逃げたら、監督はどうなるんだろう?とか考えました」と告白。すかさず監督は「こっちの(監督・スタッフが乗っている)船のほうが速いからね」と笑顔で返し、これにはほかの共演者も爆笑していた。イベントの最後には、渡辺さんが自撮り棒を掲げて、壇上で登壇陣、観客とっ共にスマホで記念撮影を行うなど、最後まで大きな盛り上がりを見せた。『怒り』は9月17日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月15日旅とグルメをテーマにしたバラエティ「火曜サプライズ」の9月13日(火)放送回に、映画『怒り』に出演している渡辺謙と宮崎あおい、そして『超高速!参勤交代 リターンズ』から佐々木蔵之介が、それぞれゲストで登場する。『怒り』では親子役で共演している渡辺さんと宮崎さん。これまで何度も同番組に出演している宮崎さんは今回「秋の味覚を収穫したい!」ということで、渡辺さんと番組MCのウエンツ瑛士と共に米の収穫を体験する。ロケで向かった先は比較的収穫が早いという千葉県の田んぼ。初心者にも関わらずコンバインを見事に操縦する渡辺さんと宮崎さんに注目だ。さらにナスやモロヘイヤなど旬の野菜も収穫。穫れたての野菜と米で料理作りにも挑戦する。炊き立てご飯を頂きながら渡辺さんに双子の孫ができた話や、2人がそれぞれ大河ドラマに主演した際の裏話などをトークする。また前回の出演時、次に“アポなし旅”をするなら「地元で!」と言っていた佐々木さんは、今回その言葉通り地元・京都で「アポなしグルメ旅」を敢行。炎天下の中、先斗町の川床で食事がしたいというウエンツさんの希望を受け、京風フレンチの店にアポなし突撃するが夕方からの開店のためまだ準備中。佐々木さんの“凱旋”アポなし旅の様子も見逃せない。今回ゲストに登場した渡辺さんと宮崎さんが出演している映画『怒り』は9月17日(土)より全国東宝系にて公開。芥川賞作家・吉田修一の同名小説を映画化。SNSやモバイル機器の発達により、家族や友人、ときに愛する人でさえ、簡単に疑ってしまう不信の時代に、人を“信じる”という根源的な問いかけを一つの殺人事件をきっかけに投げかける群像ミステリーで、渡辺さんと宮崎さんのほ、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、妻夫木聡ら実力派俳優陣が集結。音楽を坂本龍一が手がける。佐々木さん出演の『超高速!参勤交代リターンズ』は現在全国公開中。前作の大ヒットから2年、前作では江戸へ高速で“参勤”した湯長谷藩一行が今度は故郷へ高速で“交代”する。なんと藩で一揆で発生、城も乗っ取られてしまう。果たして彼らは城を奪い返し、民を守ることができるのか?今回も佐々木さん演じる“殿”ら湯長谷藩の面々の奇想天外が作戦が繰り広げられる。佐々木さんほか、深田恭子、知念侑李、陣内孝則らが前作から続投。古田新太らも新たに加わり豪華キャストの共演も見どころだ。「火曜サプライズ」は9月3日(火)19時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年09月13日俳優・渡辺謙らが、主演作『怒り』(9月17日公開)がカナダの第41回トロント国際映画祭でスペシャル・プレゼンテーション部門に出品されたことを受け現地時間10日、プレミア上映が行われた映画館・エルギンシアターに登壇した。同映画祭は、1976年より開催。世界最大級の映画市場である北米に欠かせない映画祭で、例年300本以上の作品が上映されており、ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭に次ぐ規模の来場者数32万人を集めている。渡辺、共演の女優・宮崎あおい、そしてメガホンを取った李相日監督の3人は、上映に先駆けトロントのシンボル・CNタワーが一望できる名所・センターアイランドを訪問。映画祭を前に渡辺は、「マーケットに対しての影響力が一番大きな映画祭だと聞いていたので、賞をとるということではなく、世界中からこの地に集まる映画人に『怒り』を見ていただく。そういう意味では非常に価値ある映画祭」とコメント。上映についても「日本の方が見ても非常に簡単に答えが見つかるような映画ではないので、外国の方がどうのように受け止めてくださるのかとても興味深い」と期待を膨らませていた。また、トロントへ留学経験もある宮崎は「家と学校の往復のみでほとんど観光をしたことがなかった」と回顧。前日に、李監督と夜の街を歩いた際、「人がたくさんいて活気のある街」と実感したようで「思い入れのあるトロントに映画祭で戻ってこれて、すごくぜいたくでうれしい気持ち」と喜びを口にした。上映前のカーペットアライバルには、10代からシニア層まで観客約500人が集結。大きな声援に包まれた渡辺と宮崎は、サインや写真に応じた。18時から行われた上映には映画祭最大級の劇場を埋め尽くす1400人の観客が来場。場内満席となった中、上映前の舞台に登壇した3人はそれぞれ流ちょうな英語であいさつした。ラストシーンで響いたのは、観客の感嘆とすすり泣く声。上映後は、約10分にわたり観客総立ちで拍手が続いた。それを受けた渡辺の目には、うっすら涙が。宮崎と李監督も興奮した観客の余韻に浸っていた。映画祭を終え、渡辺は「一緒に上映を見ていて、お客さまがすごく素直に笑えるところは笑って、楽しんでもらえているな、と感じました」と歓喜。自身は2回目の鑑賞で、疲れもあったと笑いながら、「1回目に見たときよりも、ものすごい温かいものを感じた」と感慨を話す。加えて、「終わってからしゃべるのって難しい」としながら、「ただ泣けるとかではなく、本当に心の芯をつかまれているそんな作品だと思います。最後には心から温かい拍手を受け取りました」と満足気に語った。本作は、『悪人』(10年)の原作・吉田修一氏と李監督が再タッグ。吉田氏の同名小説を原作として、SNSやスマートフォンなどの発達により、簡単に他人を疑ってしまう不信の時代に「"信じる"とは?」という根源的な問いを、一つの殺人事件をきっかけに投げかける。(C)2016 映画「怒り」製作委員会
2016年09月12日渡辺謙、ジュリアン・ムーア、デミアン・ビチルが、南米を舞台にした『El Canto』で共演することになった。その他の情報原作は、同名のベストセラー本。ムーアが演じるのは、金持ちの日本人(渡辺謙)の誕生日パーティで歌うために南米に呼ばれるアメリカ人オペラ歌手。ビチルが演じるのは、その日本人の家で反乱を起こすリーダーということだ。監督は『アバウト・ア・ボーイ』『ライラの冒険黄金の羅針盤』のポール・ワイツ。ムーアの最新作は、『ハンガー・ゲームFINAL /レボリューション。』現在は『キングスマン』の続編を撮影している。渡辺のハリウッド最新作は、現在撮影中の『トランスフォーマー』最新作。ビチルは最近、リドリー・スコット監督の『Alien: Covenant』を撮り終えた。ワイツは、アマゾンで配信中のテレビシリーズ『モーツアルト・イン・ザ・ジャングル』を監督している、文:猿渡由紀
2016年09月08日渡辺謙ら豪華俳優陣が出演し、「第41回トロント国際映画祭」に出品が決定するなど話題を集める映画『怒り』。この度、本作から本邦初公開の映像に、坂本龍一と「2CELLOS」の演奏シーンをMIXさせたプロモーション・ビデオが完成。本日8月31日(水)より、映画公式ウェブサイトにて視聴することができるようだ。八王子で起こった夫婦殺人事件。現場に“怒”の血文字を残し、顔を整形し、全国に逃亡を続ける犯人の行方は知れず。事件から1年後。千葉の漁港で暮らす洋平(渡辺謙)・愛子(宮崎あおい)親子の前に現れた田代(松山ケンイチ)。東京の大手企業に勤める優馬(妻夫木聡)が街で偶然出会った直人(綾野剛)。沖縄の女子高生・泉(広瀬すず)が無人島で遭遇した田中(森山未來)。前歴不詳の3人の男の中に、あの殺人犯がいるのか?あなたを信じたい――。そう願う我々に驚愕の結末が突きつけられる。芥川賞作家・吉田修一の同名小説を映画化する本作。キャストには、娘と暮らすしがない父親役の渡辺さんを始め、宮崎あおい、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、妻夫木聡といった、いま注目を集める実力派俳優陣が集結している。このほど到着したのは、「坂本龍一 feat. 2CELLOS」の本作の主題曲「M21 - 許し forgiveness」のPV。「2CELLOS」は、2本のチェロで奏でる情熱の超絶パフォーマンスにより世界を震撼させるクロアチア出身イケメン・チェロ・ユニット。2013年には、NTTドコモ「ツートップ」のTVCMに出演し、衝撃の演奏で日本のお茶の間をも沸かせていた人物だ。今回のPV内の「2CELLOS」演奏シーンは、7月下旬に20回を迎えたフジロック・フェスティバルのために来日した際都内で撮影。そこに坂本さんがNYで録音した際のフッテージと、すでに公開されている予告編の映像に加え、本作からの初公開映像をMIXさせたものとなっている。ストーリーの流れに沿って坂本さんと「2CELLOS」の演奏シーンがインサートされ、映画の世界観が見事に凝縮された濃厚な映像作品に仕上がっている。「2CELLOS」は、「このような日本映画の大作に、そして日本を代表する偉大な作曲家、坂本龍一氏とご一緒できて大変光栄です」と喜び、「僕たちは2人とも映画やアニメなど、日本の文化が大好きなので、このプロジェクトに参加できてとてもワクワクしています」とコメントを残している。なお、この主題曲「M21 - 許し forgiveness」も収録されている「怒り オリジナル・サウンドトラック」は、9月14日(水)よりリリース予定。また、iTunesなどで主題曲「M21 - 許し forgiveness」がアルバムに先駆けて先行配信中だ。『怒り』は9月17日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年08月31日X-girl(エックスガール)から、漫画家・楳図かずおの作品『わたしは真悟』とコラボレートしたコレクションが登場。2016年8月27日(土)より全国の店舗および公式オンラインストアにて発売される。日本が世界に誇るホラー漫画の第一人者で、『漂流教室』『まことちゃん』など著名な作品を世に送り出してきた楳図かずお。コラボレーション第二弾となる今回は、「神や意識とは何か」といったテーマで熱狂的なファンを獲得し、ミュージカル化も決定したSF長編マンガ『わたしは真悟』にフィーチャー。迫力のある前半部分のクライマックスシーンや、扉絵からピックアップしたSF感漂う絵柄を落とし込んだTシャツ、iPhoneケース、ハンドタオルが展開される。【商品情報】X-girl × KAZUO UMEZZ 『わたしは真悟』発売日:2016年8月27日(土)取扱店舗:全国のX-girl、公式オンラインストア【問い合わせ先】X-girl storeTEL:03-5772-2020
2016年08月25日俳優の渡辺謙が、今秋テレビ朝日系で放送される山田太一脚本のドラマスペシャル『五年目のひとり』で主演を務めることが23日、分かった。渡辺が演じるのは、東京の小さなベーカリーで働く木崎秀次。たまたま訪れた中学校の文化祭でダンスを披露していた少女に目を奪われ、その少女に「君のダンスがいちばんキレイだった」と声をかけたことから交流が始まるが、少女はやがて、木崎が東日本大震災で受けた心の傷に触れていくことになる。この震災で、実際に支援活動に携わってきた渡辺は、当時避難所を回った際に、家族も全て失った男性に出会ったことを思い出し、「僕は彼をハグして一緒に泣くことしかできなかったのですが、おそらく(自分が演じる)主人公の秀次も、そうした深い心の傷を受けたのだと思います」と想像。これまで『星ひとつの夜』(07年・フジテレビ)、『遠まわりの雨』(11年・日本テレビ)、『おやじの背中―よろしくな。息子』(14年・TBS)と、さまざまな山田脚本作品に出演してきたが、「セリフを役者が発したときに、目が覚めるような新たな発見が生まれ、胸に突き刺さるんです。まさに"山田マジック"ですね!」と、その世界観を今回も楽しみにしているようだ。その山田氏はこのほど、撮影中のスタジオを訪問し、渡辺を激励。気がかりだったシーンもあったそうだが、「謙さんがある意見を提案して乗り越えてくださいました。さすがだと敬服しました」といい、「謙さんならば、(震災の)被害に遭われた方々に穏やかに、深く心を寄せて演じてくださると信じています」と全幅の信頼を寄せている。テレビ朝日では、2014年2月にも、東日本大震災を背景に、2つの家族の崩壊と再生を描いた山田太一脚本ドラマ『時は立ちどまらない』を放送。今作では、それとは異なる視点で、震災の"その後"の人々の心の機微を描いていく。
2016年06月24日●『追憶の森』撮影中、おにぎりはマコノヒーの息子に日本のみならず、世界で活躍する俳優・渡辺謙。『ラストサムライ』(03年)を皮切りに『バットマン・ビギンズ』(05)『硫黄島からの手紙』(06年)『インセプション』(10)など数々の作品に出演。さらにはNYリンカーンセンター・シアターで、ミュージカル『The King and I(王様と私)』に主演し、トニー賞主演男優賞にノミネートされるなど、グローバルに羽ばたいている。ガス・ヴァン・サント監督による最新作『追憶の森』(4月29日公開)では、オスカー俳優マシュー・マコノヒーと共演し、マコノヒー演じる主人公のアーサーが人生の終わりを求めて訪れた青木ヶ原樹海で出会う日本人ナカムラ・タクミを演じる。最新作にかける思い、そして映画、舞台といったエンタメをとりまく環境について話を伺った。○おにぎりでクイックチャージ――渡辺謙さんは、現場にご自分で作られたおにぎりを持って行って共演者の方と食べることがあり、過去にはレオナルド・ディカプリオさんともおにぎりを食べた仲だそうですが、今回も持って行かれたのでしょうか?持って行きました。今回は特に現場が森の奥なので、なかなか戻って来る時間がなかったんですよ。ランチボックスをデリバリーしてもらって食べていましたが、本当に自分のおなかがすいたタイミングでごはんになるわけではないので。炊き込みごはんのおにぎりが多かったです。――それはマシュー・マコノヒーさんにも勧められたのですか?いつも多めに炊いて持っていくので、今回も「食べる?」とマシューにあげました。そうしたら、現場に連れてきたマシューの3歳くらいの息子が食べてしまったみたいで、「全部取られた!」と報告されました(笑)。やっと歩き始めたくらいで、一番下のお子さんだったのかな。マシューが「すっごいおいしそうに食べてたよ」と言うから「良かった良かった」と思いましたね(笑)。――共演される俳優の方々はびっくりしそうですね。あまりおにぎりを持ち歩いている人はいないので、「何それ!」「食べる?」といったやりとりはよくありますね。けっこうクイックチャージできるんですよ、おにぎりって。○センセーショナルな意見を一般論のように扱う状況――日本と海外の映画界の違いについて「海外は批評がしっかりしている、日本は良くない」といった意見が盛り上がることもありますが、両方に関わられて、実際に違いを感じますか?逆に、SNSなどで個人の意見が拡散されて議題に乗ることが気になります。センセーションであればあるほど取り上げられたりしますよね。少し前までは、批評家がある種、切腹覚悟で批評を書いていたように思います。――批評に責任を持っていたのが批評家だったんですね。見識があって、自分の名前を出して書いていた、責任を持った批評だったわけですよね。それが最近は匿名であっさりと評価を下されてしまうことに、危うさは感じています。もちろん、個人が映画を見て自由な感想を持つのは当たり前ですが、あっという間に議題に乗ってしまい、一般論として扱うことに危惧を感じる点はあります。文句があっても、せめて見てから言って欲しいとは思いますし、「書いているのはあなただよ」ということは、きちんと引き受けてほしいです。――アメリカでは状況が違いますか?同じだと思いますよ。インターネットやSNSの環境は全世界的なことですので、日本だから外国だからということはありません。ただ文句を言うのではなく、映画やエンタテインメントというものを、もっと大切にしてほしいという思いはあります。身近になったと言えば良いことではありますが、扱いが軽くなっている部分は感じますね。●ふわっとした人を取り込むために、命をかける○死を受け止めることの重さを感じて――この作品は人の死に関わる部分が大きいですが、渡辺さんご自身の死生観が反映されている部分などはありますか?僕の個人的なことだけでなく、今は本当に、人の死に立ち会い、受け止めるといったことが、なかなかリアルではないのではないか、とは思います。大きな災害が起こった時に、人の生死が数字としてカウントされてしまうことの怖さもあります。現実としてそのできごとに傷ついたり、受け止めたりしなければいけないことはあるわけで、深くて重くて大事なものであることを、映画というフィクションを通してでも感じてもらえたら、と思いますね。――タクミという役柄については、どのような役作りをされたのでしょうか?タクミは生死の世界の中間点にいる存在で、アーサーの奥さんであるジョーン(ナオミ・ワッツ)の思いを受け止めるような役割でもあると考えながら、演じていました。青木ヶ原という場所の磁力もあり、「タクミだけどタクミではない」という瞬間もあったと思います。単純にひとつの役をつくり上げるのとは違う意味で、面白かったですね。「ナオミ・ワタナベ・ワッツ」みたいな感覚はありました(笑)。――観ているだけでもハードそうだったのですが、一番大変だったシーンを教えて下さい。やっぱり、濁流に飲まれるシーンですね。4日間くらいずっとずぶ濡れのシーンを撮っていたので、本当に大変でした。○映画の世界と、舞台の世界の違い――ブロードウェイの舞台にも出演されていますが、映画の現場との違いや受け止められ方の違いなどはありますか?映画はミステイクの連続で、いっぱい撮ったテイクの中で良い物が出てくればいいという考え方です。舞台の場合はいかにミスを減らしながら、一気に高いところまで世界を作り上げるかという、全く性質の違う時間の流れになっていくんですよね。また舞台の時って、全体のショーが3時間で、開演の2時間前から劇場に入るので、合計で6時間くらい劇場にいることになります。2回公演の時はもっと長くて、11時間くらい。その公演のためだけに24時間を費やすのは、非常に贅沢な行為ですよね。――観る方も「その舞台のために」1日を過ごすこともあるんじゃないでしょうか。これがまた、そこまででもないかな(笑)。今回の『王様と私』の公演(3月17日~4月17日)が終わってから時間があったので、ショーを観に行ったんです。20時の回だったので、夕方からごはんを食べてワインを1杯飲んで、わーっという気持ちで劇場に入って、「あ、観る方ってこんなんだよな」と思いました(笑)。でも、ザッツ・エンタテインメントだから、それがいいんですよ。ふわっとした人をみんな取り込むために、やる方は命をかけないといけないということが、逆側の立場になってよくわかりましたね。『追憶の森』富士山の北西に広がる青木ヶ原の樹海、死を求めて訪れたアーサー・ブレナン(マシュー・マコノヒー)。しかしアーサーの前に森の出口を求めてさまよう日本人男性・ナカムラタクミ(渡辺謙)が現れ、2人は出口を探すことになる。怪我を負いながらも森をさまよううちに、アーサーは妻(ナオミ・ワッツ)のことを話し始める。
2016年04月30日『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー賞を受賞したマシュー・マコノヒーと、日本を代表する国際派俳優・渡辺謙が初競演を果たした『追憶の森』。先日、大盛況の内に幕を閉じたブロードウェイ・ミュージカル「王様と私」で2度目の“王様”を演じた渡辺さんが、青木ヶ原の樹海を舞台にした本作中でもその歌声を披露する本編映像が到着。マコノヒーも、絶賛を贈っているという。富士山の北西に広がる青木ヶ原の樹海を、人生の終着点にしようと決めて日本にやって来たアメリカ人アーサーは、原生林が鬱蒼と生い茂る森の中で、出口を求めて彷徨う日本人タクミと出会う。怪我を負い、寒さに震えているタクミをアーサーは放っておくことができず、行動を共にするように。次第に方向感覚を失った2人。その過酷な状況下、運命共同体となったタクミに心を開いていくアーサーは、樹海への旅を決意させたある出来事を語り始める…。「王様と私」では、歌やダンスを披露するミュージカルは初挑戦ながら、トニー賞ミュージカル部門主演男優賞にノミネートされ、多くの称賛を浴びた渡辺さん。今回は、劇中で渡辺さん演じるタクミが「王様と私」ばりの歌声を披露する(?)本編のワンシーンが到着した。森を彷徨い歩いている最中、突然の大雨に見舞われたアーサーとタクミ。冷えた身体を焚火で必死に温めているアーサーの後ろで、タクミは突然ある歌を歌い始める。それに合わせてアーサーも歌い始めるが、伸びやかに歌い上げるタクミと適当に合わせただけの気の抜けたアーサーの歌声は、さながら不協和音のように樹海に響いていく。タクミが歌っているのは、1951年に公開されアカデミー賞作品賞をはじめ8部門を受賞、ジョージ・ガーシュウィンが作曲を手掛けたダンス・ミュージカル映画『巴里のアメリカ人』の劇中歌「天国への階段」だ。渡辺さんは、劇中では日本語で歌っているが、なんと歌詞は自ら英訳、さらにアレンジを加えた完全オリジナル版だという。マコノヒーは、渡辺さんの歌声について「いまいましいほど歌が上手なんだよ!」と大絶賛、さらに「今度、君と共演するときは、アクション映画をやるより一緒に歌って踊りたいね。ミュージカルをやろう! デュエットするんだよ。きっと楽しい共同作業になる」と、まさかの逆オファー!もしかしたら、ミュージカル映画で2人が再共演する日も近い、かもしれない?『追憶の森』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月29日俳優の渡辺謙が26日、都内で行われた映画『追憶の森』プレミアイベントに登壇した。今月17日に幕を閉じたブロードウェイ主演ミュージカル『王様と私』の公演終了後、初の公の場となった。渡辺とマシュー・マコノヒーが初共演を果たした本作は、富士山の北西に広がる青木ヶ原の樹海を舞台に描いたミステリー。人生の終着点にしようと決めて日本にやって来たアメリカ人のアーサー(マシュー)が、出口を求めてさまよう日本人のタクミ(渡辺)と出会い人生を見つめ直していく。渡辺は、オファーを受けたのは「東日本大震災のあと」だったため、「死生観というシリアスなテーマを背負いきれる余裕がないと思い、一度止めてもらった」と告白。その後、ガス・ヴァン・サント監督がやると手をあげ、「ガスならシリアスな題材でもメルヘンのようなロマンチックな映画にしてくれるだろう」と思い、参加を決意したという。撮影では、日本語の縦看板などの制作に渡辺も協力。「"てにおは"が間違っていたり、うまく書けていないものがあったので、『俺書くわ』って」と振り返った。お菓子の空き袋やジュースの缶にハングル文字が混じっていることもあり、「これ違うわ」とその都度アドバイスしたそうだ。マコノヒーもビデオメッセージで登場し、渡辺について「独特な雰囲気がある。威厳を感じた。王様のようだよ」「あんなにユーモアがあって愉快な人とは」などとコメント。「ケンが豪華な夕食をごちそうしてくれて、いまだにおなかいっぱいだよ」と日本滞在中に食事をしたエピソードをユーモアを交えて語ると、渡辺は笑って「彼はテキサスなので肉をと思い、焼肉に連れて行った」と話した。また、マコノヒーが「お孫さんが生まれるんだって! しかも双子だとか。おめでとう!」と長女・杏が今夏、双子を出産予定であることを祝福し、「君の血を受け継ぐ人間が増えるのは喜ばしいことだ。今度は子供も交えて会おう」と呼びかけると照れ笑い。マコノヒーが「歌が上手い。みんなのために歌ってあげて!」と無茶ぶりした場面では、「いいって!」と苦笑しながら突っ込んでいた。
2016年04月26日映画『追憶の森』のプレミア試写会が4月26日(火)に開催され、渡辺謙が舞台挨拶に登壇した。渡辺さんはブロードウェイミュージカル「王様と私」の公演を終えてすぐの帰国で、久々に日本のファンの前に姿を見せた。映画はガス・ヴァン・サントがメガホンを取ったミステリーで、富士の裾野に広がる青木ヶ原の樹海で出会ったアメリカ人の男(マシュー・マコノヒー)と日本人の男(渡辺さん)が織りなすミステリー。渡辺さんは、本作への出演の経緯について説明。「実は、最初に脚本があって『こういう役をやりませんか?』とプロデューサーから話をもらったの東日本大震災の後でした。死を前にしてどう生きるか?というシリアスなテーマで、当時の僕の心理として背負いきる余裕がなくて『ペンディング(保留)してほしい』と伝えたんです。その後、ガスがこれをやりたいと手を挙げてくれて、シリアスで苦しい題材を彼ならメルヘンチックでセンチメンタルな映画にしてくれるという予感がありました。さらに白人の男性の役にマシューが決まり、もろ手を挙げてやりましょうとなりました」と明かす。この日は、来日がかなわなかったマシュー・マコノヒーからビデオメッセージが到着!事前に収録されたビデオにもかかわらず、マシューの言動に渡辺さんがいちいち、ツッコミを入れるなど、まるで、その場で会話をしているかのようなユーモラスなやり取りが展開する。「王様と私」を終えたばかりの渡辺さんに、マシューが「みんなの前で何か歌って!」とムチャぶりをしたり、「次はミュージカル映画で共演を!」と語るなどノリノリ!渡辺さんは「映画の中で歌ってますので!」と苦笑交じりにムチャぶりをかわしていた。渡辺さんはマシューについて「似ているタイプの俳優だと感じました」と述懐。「準備はしてくるけど、カメラの前に立つと、そこで感じたもの、生まれたものを信じ、的確に返していくんです。ナイターの撮影が多かったんですが、夜中の3時とか4時にずぶ濡れで終わって、懐中電灯を手に2人で3~4キロ(山道を)歩いて帰ってましたね」とふり返った。日本での撮影時には渡辺さんはマシュー夫妻を食事に招待したそう。「彼はテキサスなので、肉を食わせようと焼肉に連れて行きました」と明かす。また誕生日プレゼントにはお香をプレゼントしたという。さらにマシューは、渡辺さんの娘の杏さんが双子を妊娠中ということも知っており、ビデオを通じて改めて祝福を送っていた。最後に渡辺さんは、熊本地震、さらに東日本大震災や、世界での難民やテロといった問題について触れ「どこに安住の地があり、どこで静かに暮らせるのか?穏やかな暮らしはいつまで続くのか?そんなことを悩み続ける時代に差し掛かっています。どうやって“死”を受け止め、大事な人の存在を生かし続けることができるのか?ガス・ヴァン・サントが優しく描いてくれました。よく『これを観ると元気になる』とか『泣ける』映画はありますが、これは観て“立ち止まってもらえる”映画だと思います。留まって、いまいる場所を確認し、また歩みを進める――森の中で一緒に佇んでいただける映画だと思います」と呼びかけ、会場は温かい拍手に包まれた。『追憶の森』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月26日ガス・ヴァン・サント監督作で、渡辺謙さんがマシュー・マコノヒーさんと共演!その顔合わせだけでも期待せずにいられない『追憶の森』。謙さんが演じるのは、死に場所を求めて青木ヶ原の樹海へ足を踏み入れたアーサー(マシュー・マコノヒー)が出会う日本人タクミ。「ガスだったらこの世界観をすごくいい感じで撮ってくれるだろうなと楽しみでしたね。ガスは繊細に演出する人かと思っていたら、セッティングが終わったら“だいたいこんな感じ”と撮りはじめる。マシューとは打ち合わせもほとんどせずに現場に行って、ライブな感じで演じてました」謙さんもマシューさんも、これまでのハリウッド作品で観るのとは顔が違って見えるのも印象的だ。「ガスとこの作品によって、ありのままの自分でいさせられたのかもしれない。ストイックと言っちゃうとそれまでだけど、撮影中はほとんど口をきかなかった。嫁さんとも連絡事項をメールでやりとりしたんですけど、電話もしなかったですね。何もせずにホテルの部屋にずっといて、呼ばれたら現場に行くという俗世と縁を切った生活で。でも、混ぜご飯は作りました。マシューにあげたら、一番下の子供がすごい大きなおにぎりを一人で食べちゃったって言ってましたね(笑)」実はガス監督とマシューさんの参加が決まる前に、震災直後に一度オファーを受けていた作品。生と死を描く世界は、当時はヘビーに感じて「今はできない」と答えたそう。「死というものは、永遠の命題なんですよね。それは今回、病気を発見してもらった時に再認識しましたし、家族や近親者も大切な人の死をどう受け止めて、前を向いて生きていかなければならないかということは震災の時も考えた。若い世代がこの映画をどう受け止めてくれるのか、怖さも含めて興味ありますね」一見ガス監督らしからぬサバイバル劇の様相を呈しながら、死にたがっていた2人の男が、生を渇望しはじめる姿を描く物語は、ミステリアスでありながらも温かい余韻が待っている。とはいえ、日本の観客にはちょっと引っかかる部分も。「最初にスクリプトを読んだ時に、僕もそれはありました。で、変えたんですけど(笑)。でも、ガスがこだわったラストに合わせて元に戻した。逆に謎かけみたいになっていて、これはありだなと」そう、劇中に登場する言葉やモチーフが物語の鍵になっている。そんな鍵を握るもう一人の人物が、ナオミ・ワッツ演じるアーサーの妻。アーサーは妻のことを何も知らなかったと自分を責めますが、謙さんはそんなことありませんよね?「いや、知ってるつもりだったんだけど、全然知らないということはあるかもしれない。結局、どんなにわかりあったつもりでいても、いい意味で他人だし、違う人間なんだよね。だから興味もあるし、一緒にいても飽きないんですよ(笑)」◇わたなべ・けん‘15年のトニー賞ミュージカル部門主演男優賞にノミネートされた『王様と私』が、この春に再演され話題を呼んだ。映画『怒り』(李相日監督)は9月17日公開。◇脚本のクリス・スパーリングは『リミット』で脚光を浴びた注目株。監督/ガス・ヴァン・サント出演/マシュー・マコノヒー、渡辺謙、ナオミ・ワッツほか4月29日、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。(C)2015 Grand Experiment, LLC.※『anan』2016年4月27日号より。写真・丸尾和穂(KiKi inc.)スタイリスト・馬場順子ヘア&メイク・筒井智美(PSYCHE)インタビュー、文・杉谷伸子衣装協力・GUCCISalvatore Ferragamo
2016年04月21日俳優の渡辺謙が、自身の主演するミュージカルを観劇した女優のメリル・ストリープから賛辞を受けたことを明かした。渡辺さんは9日(日本時間)から米ニューヨークでミュージカル「王様と私」に出演中。2015年に王様(シャム王)役で初主演を務め、トニー賞ミュージカル部門で主演男優賞に日本人として初めてノミネートされた。その再演となる主演舞台を、過去に3度オスカー像を手にしている名女優のメリルが観劇に来場したことを渡辺さんは27日にTwitterで報告。楽屋で撮影したツーショット写真を公開した。普段は滅多に出演者の楽屋を訪ねることはないというメリルだけに、訪問を受けた渡辺さんは「相当楽しんで頂けた様です!!」と感激。「『最後は本当泣けたわ!』と。嬉しい言葉を貰いました」と名女優からの言葉を喜ぶとともに、「バックステージも大騒ぎになってましたよ」と状況を明かした。(花)
2016年03月28日俳優の渡辺謙が、妻で女優の南果歩に乳がんが見つかったことを渡米前日に聞かされ、ニューヨークでの主演ミュージカルへの出演を断念することも考えていたことを明かした。渡辺さんは自身が主演を務める米ブロードウェイミュージカル「王様と私」に当初3月1日より出演する予定だったが、渡米直前に受けた人間ドックで早期の胃がんと診断され、手術を療養のため渡米を延期していた。その際、人間ドックを強く勧めた妻の南さんに感謝の言葉をTwitterにつづっていたが、奇しくも時同じくして南さんも乳がんが見つかり、手術を受けていたことが17日(木)に明らかになった。妻の発表後、渡辺さんはTwitterで「夫唱婦随、こんなことでもあるんですね」と“奇縁”に驚くとともに、「渡米前日に検査結果を聞きNYは諦めようかとも」と今回のミュージカル出演を辞退する考えもあったことを明かした。同舞台は2015年に上演され、シャム王役を演じた渡辺さんはアメリカ演劇界で最も権威のある「トニー賞」のミュージカル主演男優賞でノミネートを果たしている。惜しくも受賞は逃したものの、日本人のノミネート自体が初という快挙だった。その舞台の再演となる今回、夫婦揃ってがん手術を行うという困難な状況に見舞われ、辞退を考えた渡辺さんの背中を押したのは南さんだったという。「自分のなすべき事のみをやってこいと背中を押されました」と、その言葉通り、渡辺さんは今月5日に渡米。3月17日(木)から出演する予定だったが、急遽9日に出演を果たした。渡辺さんは「お互い初期ということもありましたが、果歩の方が動揺は大きかったと思います」と、乳がんの手術を受けた妻を思いやり、「どうか静かに療養させてやって下さい」と呼びかけた。(花)
2016年03月17日女優の南果歩が、今月11日に乳がん手術を受けていたことが分かった。17日(木)に自身のブログで明かした。南さんに乳がんが見つかったのは、奇しくも夫で俳優の渡辺謙に人間ドッグを勧めたことがきっかけだった。その人間ドックで渡辺さんは早期の胃がんが見つかり今年2月に手術を受けた。奇跡的とも言えるほど早期の発見だったことに、当時渡辺さんはTwitterで人間ドックを勧めてくれた妻への感謝の言葉をつづっていた。しかし南さんは、今回のブログで「私の助言から人間ドックを受けたことで謙の命を救ったのではなく、私の方こそ謙の病から救われた命です」と夫への感謝の言葉をつづった。南さんは渡辺さんの入院中、病院で寝泊まりする合間を縫って、自身も人間ドックを受けたという。それはこれからニューヨークでのミュージカル出演のため海外へ発つ夫を安心させるためにと受けたものだったが、検査の結果、乳がんステージ1の診断が下った。「『まさか、私が』これがその時の正直な気持ちです」とその当時の思いをふり返った南さん。「しかし、人間ドックを偶然受ける機会があった私は幸運なんだ、見つけて頂いた事が奇跡なんだと自分に言い聞かせドラマの収録を終えた後、病院に速やかに体制を取って頂き3月11日に手術を受けました」と報告した。早期発見ではあったが、手術を受けたことでの心身のダメージは決して小さくはないようで、「乳癌という病には病巣を取り除いただけでは済まないデリケートな問題を多分に含んでいることを、実際に自身が当事者になって初めて理解しました。まだまだ乳癌という現実を受け入れるのには時間が必要です」と、気持ちの整理はまだついていない様子。「『命には限りがある』ということを、身をもって知る機会にもなりました。皆さんもご自身で機会を作り検診を是非受けてください、大切な人を悲しませないためにも」と呼びかけた。(花)
2016年03月17日アカデミー俳優マシュー・マコノヒーと国際派スターとして活躍を続ける渡辺謙、2人の名優が初めてタッグを組み、青木ヶ原の樹海を舞台に描く美しく不思議なミステリー『追憶の雨』。このほど、渡辺さんのコメント付きの本作の予告映像と場面写真が到着した。富士山の北西に広がる、青木ヶ原の樹海を人生の終着点にしようと決めて日本にやって来たアメリカ人アーサー(マシュー・マコノヒー)。原生林が鬱蒼と生い茂る森の中で出会ったのは、樹海の出口を求めて彷徨う日本人タクミ(渡辺謙)だった。怪我を負い、寒さに震えているタクミをアーサーは放っておくことができず、一緒に出口を探して歩き始めるが、まるでその魔力に囚われてしまったかのように、2人は森を脱出することができずにいた。ともに森を彷徨い歩くうちに、アーサーは樹海にやって来るまでの心の内を吐露し始める…。今回到着した映像は、まず冒頭に渡辺さんのコメントからスタート。穏やかな笑みとともに「愛は思わぬところで、あなたを待っています」と意味深に語りかけている。続いて始まる予告映像では、アーサーが青木ヶ原の樹海でタクミに出会い、道に迷ったタクミを出口まで連れ出すために、2人で森を彷徨う様子が、ガス・ヴァン・サント監督の視点からどこか神秘的で美しく映し出されている。また、回想シーンとして、場面写真にも登場する妻・ジョーン(ナオミ・ワッツ)を慈しむアーサーの姿も描かれており、彼の背負う過去が気になるところだ。なぜ、アーサーとタクミは樹海を訪れることになったのか?2人が彷徨う森にはどんな秘密が隠されているのか?そしてアーサーが見せた涙の理由とは?本作の結末には、思わず息を呑むような驚きと、温かな感動が待っているというが…。マシューと渡辺さん、さらにナオミ・ワッツという実力派キャストで紡がれる神秘的な物語を、まずはこちらの映像から確かめてみて。『追憶の森』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月19日アカデミー俳優マシュー・マコノヒーと、日本を代表する国際派スター渡辺謙が初共演を果たす『追憶の森』。この度、本作の公開日が4月29日(金・祝)に決定。併せて、本作のポスタービジュアルが解禁された。舞台は富士山の北西に広がる青木ヶ原の樹海。そこを人生の終着点にしようと決めて日本にやって来たアメリカ人アーサー(マシュー・マコノヒー)は、原生林が鬱蒼と生い茂る森の中で、出口を求めて彷徨う日本人タクミ(渡辺謙)と出会う。怪我を負い、寒さに震えているタクミをアーサーは放っておくことができず、一緒に出口を探して歩き始める。しかし、まるで森の魔力に囚われてしまったかのように道はどれも行き止まりで、方向感覚を失った2人は厳しい自然との闘いを強いられる。その過酷な状況下、運命共同体となったタクミに心を開いていくアーサー。やがて彼は、樹海への旅を決意させたある出来事を語り始める…。アーサーを演じるのは、『マジック・マイク』『インターステラー』など数々の映画に出演するアカデミー俳優マシュー。罪悪感と喪失感を抱えて樹海へ足を踏み入れたアーサーが救いの光を見出すまでの旅路を人間味たっぷりに演じている。そんなアーサーと森の中で出会うタクミには、近年映画のみならずNYブロードウェイの舞台にも挑戦し、ミュージカル「王様と私」では、トニー賞・主演男優賞ノミネートにも輝く渡辺さん。弱く傷ついた人物でありながらアーサーの魂を解放へと導いていく不思議な役どころを、存在感満点に演じている。さらに、ドラマの謎解きの要ともいうべきアーサーの妻・ジョーン役には、『インポッシブル』でオスカー候補になった演技派女優のナオミ・ワッツが好演。また、監督には、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』『ミルク』のガス・ヴァン・サントが務めている。今回到着したビジュアルは、舞台となる樹海を背景に、アーサーとタクミ、アーサーの妻・ジョーンの姿が映し出されている一枚。キャッチコピーの「愛は思わぬところで、あなたを待っている。」の文字が中央に書かれ、この3人が物語の中でどのように交わっていくのか、想像をかきたてる仕上がりとなっている。また、実力派俳優が一同に会した本作は、2014年の「カンヌ国際映画祭」で製作を正式に発表すると、映画祭が閉幕する頃には、実質的に世界中へのセールスは完売状態になったといい、マシューが、「ここ5年間で読んだ中でも最高の脚本だ」と絶賛していることからも、まさに理想的なキャストと強力な題材が見事に合わさった作品となっている。演技力と存在感で映画界に確固たる地位を築いた2人が初めてタッグを組んだ本作。豪華キャストが織りなす感動に満ちた泣けるミステリーにさらなる期待が膨らみそう。『追憶の森』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年01月18日マシュー・マコノヒーとの渡辺謙が共演を果たす『The Sea of Trees』(原題)の邦題が『追憶の森』に決定。この度、本作に出演する豪華キャスト陣が映し出された場面写真が解禁となった。そこを人生の終着点にしようと決めて日本にやって来たアメリカ人アーサーは、原生林が鬱蒼と生い茂る森の中で、出口を求めて彷徨う日本人タクミと出会う。怪我を負い、寒さに震えているタクミをアーサーは放っておくことができず、一緒に出口を探して歩き始める。しかし、まるで森の魔力に囚われてしまったかのように道はどれも行き止まりで、方向感覚を失った2人は厳しい自然との闘いを強いられる。その過酷な状況下、運命共同体となったタクミに心を開いていくアーサー。やがて彼は、樹海への旅を決意させたある出来事を語り始める…。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』『ミルク』のガス・ヴァン・サントが、富士山の北西に広がる青木ヶ原の樹海を舞台にメガホンを取る本作。すでに、第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映され、大きな話題を集めた本作の邦題が『追憶の森』に決定し、2016年GWに公開される。出演に、『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー主演男優賞を受賞したマシューが、罪悪感と喪失感を抱えて樹海へ足を踏み入れたアーサーを演じ、アーサーと森の中で出会うタクミを、近年映画のみならずNYブロードウェイの舞台にも挑戦し、トニー賞主演男優賞ノミネートにも輝く渡辺さんが演じる。さらに、ドラマの謎解きの要ともいうべきアーサーの妻・ジョーン役を『21グラム』『インポッシブル』でオスカー候補になった演技派女優のナオミ・ワッツが務める。今回解禁された場面写真では、物思いにふけ樹海にたたずむアーサーをはじめ、汚れた姿で森を彷徨う日本人のタクミ、そして、物憂げに目を伏せるアーサーの妻・ジョーンと、本作の中心となる3人の姿が映し出されている。カンヌ国際映画祭上映時にはブーイングが沸き起こるなど、大きな注目を集めた本作。豪華キャストと渡辺さんの共演による“泣けるミステリー”として、日本でも話題を呼びそうだ。『追憶の森』は2016年GW公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月28日中華人民共和国(中国)は12月17日(現地時間)、暗黒物質(ダークマター)探査衛星「悟空」(DAMPE)を搭載した、「長征二号丁」ロケットを打ち上げた。世界最先端級の観測機器を搭載し、未知の物質であるダークマターの世界初の検出に挑む。ロケットは日本時間12月17日9時12分4秒(中国標準時同日8時12分4秒)、甘粛省にある酒泉衛星発射センターの第2発射台から離昇した。その約1時間後、中国政府や国営メディアは「打ち上げは成功した」と発表した。【12月18日追記】17日夜(日本時間)には、米軍が運用する、地球周辺の物体の監視を行っている宇宙監視ネットワークも、悟空と思われる衛星を検知している。公開された軌道のデータから、衛星は事前の予告どおりの軌道に乗っていることが確認でき、打ち上げ成功が裏付けられている。○「悟空」(DAMPE)「悟空」(DAMPE)は中国科学院が中心となって開発した衛星で、高エネルギーのガンマ線や電子、宇宙線を観測し、存在は確実視されているものの観測されたことがない暗黒物質の検出を目指している。「悟空」は愛称で、正式名称は「DAMPE」(DArk Matter Particle Explore)と呼ばれている。悟空と同様の目的で開発された機器に「アルファ磁気分光器(AMS-02)」と「高エネルギー電子、ガンマ線観測装置(CALET)」があり、この2つは共に国際宇宙ステーション(ISS)に設置され、現在も観測を続けている。しかし、DAMPEが観測できる範囲はAMS-02よりも1桁以上も大きい5ギガ電子ボルト(GeV)から10テラ電子ボルト(TeV)までと、高い性能をもっている。DAMPEは中国やスイス、イタリアの大学や研究機関、欧州原子核研究機構(CERN)なども参加した国際共同プロジェクトとして推進されており、その観測データはAMS-02やCALET、またガンマ線宇宙望遠鏡「フェルミ」などの成果と補完しあう関係にある。衛星には「プラスティック・シンチレーター・ストリップス検出器(PSD)」、「シリコン-タングステン追跡/変換器(STK)」、「ゲルマニウム酸ビスマス・カロリメーター(BGO)」、そして「中性子検出器(NUD)」の、4つの観測機器が搭載されている。打ち上げ時の質量は1900kgで、高度500km、軌道傾斜角(赤道からの傾き)が97.4度の太陽同期軌道で運用される。設計寿命は3年が予定されている。○ダークマター(暗黒物質)現在の研究では、私たちのいる宇宙を作っている物質のうち、すでに知られている通常の物質はわずか5%で、残りの23%がダークマターと呼ばれる物質、さらに残りの72%が暗黒エネルギー(ダークエネルギー)であると見られている。このうち、暗黒エネルギーについてはまったく正体不明だが、ダークマターについては存在することはまず間違いないといわれている。ダークマターは、1970年代にある渦巻き銀河を観測した際に、その回転速度から計算した質量が、その銀河にある数多くの星々の合計質量よりも約10倍も大きいことが判明したことから、宇宙には光では観測できないものの、重力をもつ何らかの物質があることがわかり、その未発見の物質として名付けられた。その中でも有力な候補とされているのが「弱い相互作用をする重い粒子」の「WIMP」で、さらにそのうち「ニュートラリーノ」と呼ばれる素粒子である可能性が高いと言われており、世界中で研究や観測が続けられているが、これまでに検出に成功した例はない。WIMPそのものは目には見えないが、放射線のエネルギーによって蛍光を出す物質(シンチレーター)を使った観測や、WIMPが対消滅や崩壊した際に生成されると考えられているガンマ線や電子・陽電子の観測によって、ダークマターが存在する証拠を掴めるのではと期待されており、地上や宇宙に設置した観測装置による観測が、世界中で行われている。○長征二号丁長征二号ロケットは中国の中型ロケットで、1974年から打ち上げが行われている。今回の打ち上げに使われた「長征二号丁」はその改良型で、1992年に初飛行し、また2003年からは打ち上げ能力を向上させた改良型が開発され、運用されている。長征二号シリーズは今回を含め、これまでに88機が打ち上げられ、84機が成功している(衛星打ち上げのみ)。また長征二号丁に限っては今回で25機目となり、すべて成功している。【参考】・・・・
2015年12月17日コンビニエンスストアを中心に展開している"ハズレなしのキャラクターくじ"「一番くじ」より、『一番くじ ドラゴンボール ~悟空VSフリーザ超対決編~』が、10月上旬より全国のセブン‐イレブン、イトーヨーカドー店舗などで販売される(一部店舗を除く)。価格は1回620円。今回の「一番くじ」は、鳥山明氏の人気漫画『ドラゴンボール』を題材に、孫悟空と最恐の宿敵・フリーザの超対決をテーマにしたアイテムなどS賞~G賞の8等級全17種類+ラストワン賞をラインナップ。S賞には、パワーアップした悟空のリアルフィギュア「スーパーサイヤ人ゴッドスーパーサイヤ人孫悟空フィギュア」(全1種)が登場。A賞はフリーザがさらなる力を得て、金色に輝く姿になった「ゴールデンフリーザフィギュア」(全1種)、B賞には、「筋斗雲」をモチーフにした全長約30cmの「ルームシューズ」(全1種)が登場する。そのほかにも、悟空とフリーザの対決や形態変化をモチーフにしたイラストや、フィギュアを究極までかっこよく描く「SUGE」デザインの「クリアファイルセット」(全3種)。ゴールデンフリーザ柄や亀仙流マーク柄、ドラゴンレーダー柄、フリーザ第四形態柄をデザインした「ハンドタオル」(全4種)などのアイテムが用意されている。C賞はフリーザの全形態をデザインした「オールフリーザクロック」(全1種)、D賞は悟空の必殺技・かめはめ波や、フリーザのデスビームのエフェクトデザインが施された「手袋」(全2種)。E賞は、悟空とフリーザの形態変化や、入れる飲み物によって見え方が変化するスカウター柄、フリーザの顔をデザインした「グラス」(全4種)などのアイテムも。お店で最後のくじ券を引くとその場でもらえるラストワン賞には、フリーザ第四形態を再現した「フリーザフィギュア~屈辱の記憶~」(全1種)。なお、くじの半券を使って応募するダブルチャンスキャンペーンも同時に展開され、A賞「ゴールデンフリーザフィギュア」の別バージョン「ゴールデンフリーザフィギュア ダブルチャンスカラーver.」が100名に当たる。なお、現在一番くじ特設サイトでは、9月15日~10月30日の期間で53万円相当の『純金フリーザ様フィギュア』(全長約5cm)が抽選で1名に当たる豪華プレゼントキャンペーンを開催している。応募には、バンプレナビ会員への登録(無料)が必要となる。(C)バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
2015年09月17日アーティストの吉川有悟による初のマルチメディア展「Le voyage de Taka et Yukimi - タカとユキミの冒険旅行」が、6月26日から7月20日まで東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催される。吉川有悟はイラストや漫画、ドローイングの垣根を越えた多様な創作活動を展開する新進気鋭のアーティスト。日本人の父とフランス人の母を持ち、幼少期から様々な国で暮らしてきたその国際的な生い立ちに由来するローバルな視点から、独自の作品を生み出し続けている。“旅”をテーマとする同展では、吉川の分身でもある“タカ”とその幼なじみである“ユキミ”が世界旅行をするという設定のもと、漫画や3Dアートとして登場する2人の足取りを辿りながら、ロンドンやパリを始めとする世界の都市が吉川独自の解釈による多様なビジュアルで紹介される。中でも注目なのが、ペンと筆の魅力が凝縮した3メートル級の大作「Somewhere in Central London」。現在、彼が拠点としているロンドンのニュー・ボンド・ストリート界隈が、ゲーム「シムシティ」に通じる細かい描写と躍動感のあるタッチで再現されている。吉川は今回、これまでのインクと水彩中心のイラストレーションの領域を超えて、アニメーションからインスタグラム、青写真、3Dプリンターに至るまで新旧様々な表現メディアでの実験的表現に挑戦している。平面と立体、静止画と動画、空想と現実の世界をつなぐダイナミックな構成を通じて、型にはまらない世界観ををたっぷり楽しむことが出来る。【イベント情報】Le voyage de Taka et Yukimi - タカとユキミの冒険旅行会場:シャネル・ネクサス・ホール住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4階会期:6月26日から7月20日まで時間:12:00から20:00まで入場無料
2015年06月16日5月16日(現地時間)、マシュー・マコノヒー、渡辺謙が共演した話題作『SEA OF TREES』(原題)が第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映された。渡辺謙はブロードウェイで「王様と私」に出演中のため残念ながらカンヌには参加できなかったが、マシュー、ナオミ・ワッツ、監督のガス・ヴァン・サントがレッドカーペットに登場した。映画の舞台は、自殺の名所、富士山麓の青木ヶ原。妻(ナオミ・ワッツ)を失ったアーサー(マシュー・マコノヒー)が命を絶とうと青木ヶ原を訪れるが、そこで瀕死の日本人男性タクミ(渡辺謙)と出会い、脱出を試みる…というドラマ。日本人には非常になじみのある題材であり、展開なのだが、死に場所を求めてアメリカから日本まで行くという行為が西洋人には理解されにくいようで、プレス上映では今年初のブーイングが出たりもした。公式記者会見でアジア系記者が「私は泣いてしまったが、同僚は違ったようだ」と言ったことろ、マシューは「誰にでもブーイングをする権利はあるさ。スタンディング・オベーションをするのと同じくらいにね」と答え、さほど気にしていない様子。「撮影中は僕自身も、分からない部分があったのは事実だ。しかし完成した映画を僕はとても気に入っているし、こうしてカンヌにやってこれて、幸せだよ」とも語った。ガス・ヴァン・サントは最高賞パルムドールを受賞した『エレファント』の上映時のことを思い出したそうで、「今日と明日で評判が変わることはよくわることだ。『エレファント』も賛否両論が激しく、会場の前で殴り合いの大げんかをした人までいた」と笑っていた。舞台は富士山の樹海=SEA OF TREESだが、マシューたちが日本にいたのは3日間程度で、森の中のシーンはほとんどアメリカで撮ったという。いずれにせよ、今年のカンヌでもっとも話題の映画なのは間違いない。実際、いままでもプレスからブーイングを受けた作品がパルムドールやグランプリに輝いた例はいくつもある。審査員たちがどう評価するかが楽しみだ。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年05月19日現在公開中のアニメーション映画『ドラゴンボールZ 復活の『F』」の大ヒット舞台あいさつが5月9日の"悟空の日"に都内で行われ、孫悟空/孫悟飯/孫悟天を演じる声優の野沢雅子が登壇した。MCから今年の5月9日より正式に日本記念日協会の認定する「悟空の日」となったことを告げられた野沢は「てっきりスタッフが勝手に決めたと思っていました。キチンと認められたのは皆さんのおかげ。悟空は世界に羽ばたいていきますね!」と、認定書を眺めつつ満面の笑みを見せた。質疑応答では、悟空との出会いの話になり、悟空役として起用されたのは、名前を伏せて受けたオーディションだったというエピソードを明かし、選考は原作者である鳥山明氏が声のみを聞いて決めたという。野沢は「大勢が受けたそうですが、鳥山先生は私に即決だったそうです。もう最高ですね」と振り返り、悟飯・悟天役に関しても同じく鳥山氏が直々に指名しており「本当に声優をやっててよかった」と感慨深げに語った。また野沢は「実は、声優って嫌いだったんです」と明かしつつも、「もともと私は劇団の人間。その時、洋画ドラマのインディアンの少年役の声優オーディションがあり、受かってしまった。それ以降、次々に少年役が舞い込むようになりました」と振り返りながら、声優業に携われたことに感謝。また、7月に放送に放送が控えているTVアニメ最新作『ドラゴンボール超(スーパー)』について聞かれると、「まだ、どういう内容かわかりませんが、"超"がついているので、超面白くて、超バトルがあると思います」と新シリーズに期待を寄せていた。イベント終盤には悟空がステージに登場し、10日の「母の日」にちなんで、悟空の命を吹き込んだ母親的存在の野沢に、59本のカーネーションがプレゼントされた。このサプライズに野沢は「もう胸いっぱい。ずるいよ! こんなこと知らないから」と目を潤ませ、「最初は鳥山先生のファンで始めた悟空ですが、アニメが始めると最初から一体化する感じがあってかわいくて仕方なかった。悟空は私の生きるすべて。これからもお互いに成長していこうと思います」と力強くコメントしていた。かつて孫悟空たちを苦しめた最強最悪の敵フリーザが復活を果たす本作『ドラゴンボールZ復活の「F」』は、2013年3月に劇場公開された『ドラゴンボールZ 神と神』の続編で、原作者の鳥山明氏が原作・脚本・キャラクターデザインをすべて担当。悟空や悟飯、ベジータ、ピッコロといったZ戦士たち、前作の破壊神ビルスと側近のウイス、そして全宇宙を震撼させるフリーザとの超絶バトルが描かれている。また、2015年7月からは完全新作となるTVアニメ『ドラゴンボール超(スーパー)』が、フジテレビ系にて、毎週日曜朝9:00~9:30の時間帯で放送されることも決定している。
2015年05月10日第86回アカデミー賞にて主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒーと、映画のみならず舞台においても国際的に活躍を続ける渡辺謙が初共演を果たした、ガス・ヴァン・サント監督最新作『The Sea of Trees』(原題)の日本公開がこのたび決定した。人生に失望し、自分の命を絶つ為、自殺の名所として有名な富士の樹海にやってきたアメリカ人男性アーサー(マシュー・マコノヒー)。森林の奥地までたどり着くものの、同じ目的でその場所を訪れていた日本人男性タクミ(渡辺謙)に出会う。その彼は、一時自殺を決意したが、その気持ちを変え妻子の元へ戻ろうとしており、樹海から抜け出すために助けを求めてきた。怪我を負っているタクミを放っておくことも出来ず、自殺を遮られたことでアーサー自身も死ぬことを決意するまでの出来事を考え直すようになる。アーサーとタクミは互いの事を打ち明けつつ、極寒の森を脱出するための、サバイバルな旅が始まり、人生を見つめ直すようになる――。『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』、『ミルク』で知られるガス・ヴァン・サント監督がメガホンを握り、『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒーが主演を務める本作。さらに、『ラスト・サムライ』で助演男優賞にノミネートされ、現在NYブロードウェイで上演中の「王様と私」ではトニー賞主演男優賞にもノミネートをした渡辺謙がマシューと初共演を果たすことになる。ハリウッド業界内で製作前の脚本の人気投票が行われる「Blacklist」。過去には『スラムドッグ$ミリオネア』、『英国王のスピーチ』、『アルゴ』等、アカデミー賞作品賞に輝く作品が存在した。そして2013年度の「Blacklist」に選出されていた脚本の映画化が、本作となる。本作は本年度カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて5月16日(現地時間)の正式上映も決定。アカデミー賞俳優と日本を代表する名優、そして名匠ガス・ヴァン・サントによって作り出される物語はいったいどんな作品になるのか?続報を楽しみに待ちたい。『The Sea of Trees』(原題)は2016年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月08日俳優の渡辺謙が、アメリカの演劇・ミュージカルにおける最高峰の権威である第69回トニー賞のミュージカル主演男優賞にノミネートされたことが29日、明らかになった。『王様と私』でミュージカル主演男優賞にノミネートされた渡辺は、ノミネートの知らせを受け「アメリカでの初舞台でノミネートして頂いたことを誇りに思っています。The King and I の カンパニー、バートレット・シャー、ケリー・オハラが大きな力をくれました」とコメント。ブロードウェイ初挑戦にして受賞の快挙に期待がかかる。ほかにもミュージカル『ザ・ラスト・シップ』でスティングがオリジナル楽曲賞に、『エレファント・マン』でブラッドリー・クーパーが演劇主演男優賞に、『オーディエンス』でヘレン・ミレンが主演女優賞と、気になるノミネーションが目白押し。番組では案内役に宮本亜門、八嶋智人、スペシャルサポーターに井上芳雄を迎え、授賞式の興奮の模様を余すところなく伝えていく。なお、WOWOWでは「第69回トニー賞」の授賞式を独占生中継。『生中継!第69回トニー賞授賞式』はWOWOWプライムにて6月8日(月曜 8:00~)に同時通訳で生放送。字幕版はWOWOWライブにて6月13日(土曜 20:00~)放送。
2015年04月29日バンダイが展開するアクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、『S.H.Figuarts アルティメット孫悟飯』の予約受付が、「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2015年9月発送予定で、価格は4,104円(税込)。「アルティメット孫悟飯」は、鳥山明氏による漫画『ドラゴンボール』およびTVアニメ『ドラゴンボールZ』の「魔人ブウ編」にて、老界王神によって潜在能力を限界以上に解放された姿。超サイヤ人3をさえも上回る凄まじいパワーを獲得し、劇中で魔人ブウ(悪)を圧倒した。これまでさまざまな『ドラゴンボール』のキャラクターを立体化してきた「S.H.Figuarts」だが、ついに孫悟飯最強の姿が登場する。『S.H.Figuarts アルティメット孫悟飯』は、甘さが消えた悟飯の威圧的な表情を劇中そのままのイメージで再現し、孫悟空と同じ山吹色の道着を着用。「勝てんぜ、おまえは…」「こっちだ、ウスノロ」時の不敵な笑みや叫び顔の表情パーツも付属している。もちろんこれまでの「S.H.Figuarts」同様可動域も良好で、劇中のさまざまなポーズ、シーンを再現することができる。セット内容は本体に加え、交換用フェイスパーツ2種、交換用手首左右各4種、エネルギー弾エフェクトパーツ、魂STAGE ACT.4台座、魂STAGE ACT.4支柱。商品価格は4,104円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は、2015年9月を予定している。なお現在「プレミアムバンダイ」では、現在公開中の映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』に登場する、『S.H.Figuarts 超サイヤ人ゴッドSS 孫悟空』と『S.H.Figuarts ゴールデンフリーザ』(ともに4,536円/税込/2015年10月発送予定)も予約受付中。(C)バードスタジオ/集英社(C)「2015 ドラゴンボールZ」製作委員会
2015年04月24日2010年7月にバンダイより発売されたアクションフィギュア『S.H.Figuarts 孫悟飯』が2015年4月に再販されることが決定し、全国の家電量販店、ホビーショップ、オンラインショップなどで予約受付がスタートしている。価格は3,456円(税込)。『ドラゴンボール』シリーズからの「S.H.Figuarts」第3弾として発売された『S.H.Figuarts 孫悟飯』は、人造人間・セル編における孫御飯を立体化。これまでの「S.H.Figuarts」シリーズと同様に、超絶造形と可動を両立している。人造人間・セル編の孫御飯では特に印象的なピッコロと同様の胴着やマントも忠実に再現。スーパーサイヤ人、スーパーサイヤ人2の頭部がそれぞれ付属し、両形態を再現することができる。マントは着脱式で、「S.H.Figuarts」の豊富な可動域を活かし、劇中のアクションポーズを思いのままに楽しむことが可能。セット内容は本体のほか、マント、交換用頭部、交換用手首。なお、現在バンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」では、2015年4月発送予定の『S.H.Figuarts ベジット』(12月21日23:00予約締切/4,104円/税込)、2015年5月発送予定の『フィギュアーツZERO EX スーパーサイヤ人3 孫悟空』(9,720円/税込)も予約受付中。(C)バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
2014年12月10日●日本の市場に対する3つのコミットメントセールスフォース・ドットコムは12月4日、東京・芝公園のザ・プリンスパークタワー東京および、東京・虎ノ門の虎ノ門ヒルズフォーラムにおいて、クラウドコンピューティングイベント「Salesforce World Tour Tokyo」を開催した。Salesforce World Tourは、クラウド、ソーシャル、モバイルの世界において、企業がSalesforce Customer Success Platformを活用することで、アプリケーション、データ、顧客データをひとつにつなぐ環境を実現している状況を、事例などを含めて紹介。セールスフォース・ドットコムの役員およびスペシャルゲストによる基調講演、業界に特化した30以上のブレイクアウトセッション、最先端テクノロジーのライブデモなどが行われた。事前登録者は8,500人以上、ライブストリーミングでの参加者数は30万人に達したという。午前10時から2時間を超えて行われた基調講演には、米セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ会長兼CEO、セールスフォース・ドットコム日本法人 代表取締役会長兼CEOの小出伸一氏が登壇。「WELCOME TO THE CUSTOMER SUCCESS PLATFORM~新しいカタチで顧客とつながる」をテーマに、最新動向や同社の取り組みについて説明した。小出会長兼CEOは、「今年10月に、米サンフランシスコで開催したDreamforce 2014は、ICT産業で最大のプライベートイベントとなった。その熱気、活気、エネルギーを東京でも体験してもらいたいと考え、今回のイベントを開催した」と説明。また、「セールスフォース・ドットコムは、今年、創業15年目を迎えた。ここまでこれたのは、ここにいるみなさんのおかげである」と切り出した。そして、セースルフォース・ドットコムが、社員の就業時間の1%、製品の1%、株式の1%をボランティア活動に費やす1:1:1モデルを行っていることを示しながら、日本における支援先NPOが500団体に達し、2014年における従業員によるボランティア活動時間が1万時間を超えたことを紹介。ゲストで登壇した国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の土井香苗氏は、「セールスフォース・ドットコムのツールは、寄付活動のために使用している。年に一度、300人が参加する大きなイベントを開催しているが、ここにも活用している。今後は、子供の人権保護活動に力を注ぎたい」と語った。小出会長は、日本の市場に対する3つのコミットメントとして、「イノベーション」、「信頼」、「IT企業への投資」をあげた。「イノベーション」としては、「セールスフォース・ドットコムには、パイオニアとして、新たな市場を開拓していく役割がある。そのために新たな製品や新たな機能を拡充してきた。このほど、Anlytics Cloudを発表したが、これは、従来のBIのように、専門性の高い人が難しいツールを使うのではなく、いつでも、どこでも、誰でもが分析できるクラウドサービスとして提供したものである。また、Salesforce 1 Lightningは、モバイル、ウェアラブルが指数関数的に増加するなかで、それぞれにアプリを作り込むのではなく、部品を組み合わせることでアプリを開発することができるものになる」とした。「信頼」については、「当社の経営方針のひとつに『信頼』がある。2010年12月に国内初のデータセンターを開設し、信頼性の高いサービスを日本のユーザーに提供してきた。顧客の数が増加したこともあり、このほど、国内で2番目となるデータセンターを開設する。2つのデータセンターが完成することで、日本国内だけでバックアップできるジャパン・バックアップオプションを選択できるようになる」とした。そして、「IT企業への投資」においては、「会社の成長だけでなく、我々には日本のクラウドマーケットを発展させる役割がある。将来有望なITベンチャー企業に投資をしてきたが、このほど2社にITベンチャー企業へ新たな投資を行うことで、Salesforce Venturesによる投資案件は国内20社目となった。これだけの日本の企業に対して投資している企業はない」と述べ、「我々は、過去15年間に渡り、イノベーションを作り上げ、新たな市場を作り、お客様の成長と成功を支援してきた。これからの15年、これからの100年も経営方針は変わらない。あくまでもお客様のビジネスの成功にために全社をあげて取り組んでいく」と述べた。●いまがデータ革命の元年米セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ会長兼CEOは、登壇するとすぐに「感謝の意を表したい」として、前社長であり、現相談役の宇陀栄次氏のもとに歩み寄り、「10年前に、日本法人の最初のCEOを誰にするかということを考えて、宇陀さんと面接した。当時は日本にデータセンターを持つということは考えもしなかった。政府が大きな顧客になるとも考えていなかった。日本の社会にも貢献した。宇陀さんには本当に感謝している。すばらしい会社を作り、顧客とすばらしい関係を作った」と語った。宇陀氏は、「長年お世話になりました。今年末でセールスフォース・ドットコムを退任する。この会社はまだまだ伸びる。最初は33人の会社だったが、これが600人の会社になった。売上高も50倍になっている。だが、自分がやってきた10年間と、これからの10年間ではまったく違う会社になるだろう。400メートルリレーも第1走者が走り続けると負けてしまう。次の時代に相応しい人にやってもらいたいと考え、長年をかけて小出氏と川原氏を誘った。クラウドは後ろから読むとドウラク。これまではクラウドに取り組んできたが、これからは道楽に勤しみたい」と語り、会場を沸かせた。続けて、ベニオフ氏は、「日本が米国以外では最も好きな国である。今回も京都に行き、日本庭園で瞑想をしてきた」と今回の来日の様子について語ったあと、「いま我々が置かれている環境は変化が大きい。そして変化は避けられない。みなさんの変化に対応できるようにお手伝いしたい。これほどデータが存在した時代はない。10年先には、いまがデータ革命の元年といわれるようになるだろう。過去2年間で生成されたデータが世の中の全データの90%を占めている。この時代は始まったばかりである。そうしたなかで、いかに速く対応できるのか、判断できるのか、動くことができるのかということを無視していては成功がない。10年前に、日本で初めてクラウドコンピューティングの話をしたときには、聞いている人は5人ほどしかいなかった。しかし、いまはクラウドが最も速く成長している。そしてソーシャルによって、コンシューマと企業が密接に関係するようになった。また、モバイルによってこれまでにはなかったコンピューティングの姿が見られるようになった」と述べた。そして、クラウド、モバイル、ソーシャル、データという4つの革命が起こっていることを示しながら、「この4つの革命によって、みなさんのビジネスがどう変わっていくかのか、そして、本当に変わる用意ができているのかということを考えてほしい」とし、米国のUberの事例を紹介。「タクシーを使いたいときに、スマホからすぐに呼び出すことができる。いまや世界最大のタクシー会社になった。過去のタクシー会社は古いものになり、次世代のタクシー会社はソフトウェアの会社だともいえる。これは100%クラウドで、100%ソーシャル、100%モバイルの会社であり、データサイエンスを活用しているからである。コカ・コーラも、クラウドとモバイルを活用しているクラウドカンパニーであり、セールスフォース・ドットコムも、これをやってきたから成長している。そして、これから登場する自律運転する自動車も、クラウド、モバイル、ソーシャル、データサイエンスによって生まれてくる」などとした。さらに、「ソーシャル、モバイル、データサイエンスのことを最も知っている専門家は誰か。それはお客様である。お客様が最も深い知識を持っている。だからこそお客様に軸足を置かなくてはならない。だが、顧客と企業の間にギャップがあるのが問題である。これを解決するためにはモバイルを使い、新たな方法で顧客とつながっていくことである。自動車もカメラといったすべてのプロダクトも顧客や企業とつながっていく。顧客とのエンゲージメントを通じて、顧客売り上げが23%増加したという実績もある。エンゲージメントが効果的なのは実証されている。新たな技術を受け入れ、接続するためのビジョンを作り、顧客中心の会社、顧客中心の経営者でなくてはならない。最も重要なステイクホルダーは、株主でも、パートナーでもなく、顧客である」などと語った。そして、「カスタマーカンパニーを実現するためのツールを、セールスフォース・ドットコムは、Customer Success Platformとして提供。セールス、マーケティング、コミュニティ、アナリティクス、アプリを統合した形で構成。「これらを活用することで、みなさんがクラウドの会社、ソフトウェアの会社、データサイエンスの会社にならなくてはならない」とした。セールスフォースの最新技術を活用したユーザー事例として、GEキャピタル、損保ジャパン、コニカミノルタの3社を紹介。GEキャピタルでは、Waveを活用しながら顧客の状況を分析した上での提案を行う様子をデモストレーション。損保ジャパンでは、顧客の情報を確認しながら保険の提案を行ったり、保険加入者が怪我をした際に、モバイル端末を活用することで、迅速に現場に駆けつけることができるサービスなどに利用している様子をデモストレーションしたほか、コニカミノタルでは、医療分野において活用するモバイルアプリを、Salesforce 1 Lightningで短期間に開発した様子を紹介した。損保ジャパン日本興亜ホールディングスの櫻田謙悟グループCEO 取締役社長は、「保険ビジネスは人口の増減に影響するものである。無くなりはしないが、日本では徐々に減少していくのは明らかだ。そのなかで存続するためには、差別化が必要である。安心でありたい、安全でありたい、健康でありたいというニーズのもとに保険という製品がある。差別化の最大の鍵は人間である。だが、最もコストがかかるのは人である。その経営資源を最も効果的なところに使うことが必要だ。人の強みは、正確、速い、瞬時にその顧客を知るということである。そこにセールスフォースを活用することで差別化していく」と述べた。また、セールスフォース・ドットコムの川原均社長兼COOは、「セールスフォースは、他のプラットフォームに比べて、521%も生産性が高いといわれるが、Salesforce 1 Lightningを活用することで、さらにスピードが速く開発できる。そして、思ったようなものが、すぐに使えるようになる」と述べたほか、「データをうまく活用すれば勝ち組、うまく活用できなければ厳しい局面を迎えるという時代がやってきている。そうした時代に向けて最適なツールを用いる必要がある。多くの分析ツールは、デザインが20年前に作られたものである。ネットワーク、ソーシャル、モバイルに直結したものではない。そのため、限定された人たちだけが使うものとなっている。顧客の目の前で変化が起こっていることを考えれば、営業やマーケティング担当者をはじめとして、すべての人が活用できるものでなくてはならない。そこで発表したのがAnalytics Cloudである」と位置づけた。最後にベニオフ会長兼CEOは、「企業は顧客との橋渡しを作らなくてはならない。そして、モバイルやソーシャル、クラウドといった環境もさらに変化が起こっている。我々は、企業の変革を手伝う役割を果たしていきたい。これからもみなさんと一緒に仕事をし、すばらしい未来の世界を実現したい」と締めくくった。一方、「Salesforce World Tour Tokyo」では、マーケティング業界の最新トレンドおよびテクノロジーを紹介するマーケティングセッションや、米セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ会長とトヨタ自動車の豊田章男社長による特別対談、プロ野球選手の上原浩治氏および川崎宗則氏による「グローバルチャレンジと社会貢献」と題したスペシャルセッションも行われた。
2014年12月05日(画像はプレスリリースより)大人の健やかなお昼寝を推奨!株式会社ゴールデンフィールドが運営する「悟空の気持ち」は、“頭の揉みほぐし専門店”です。猛暑の影響で不眠がちな人はいませんか?不眠は体の疲労回復を妨げ、脳までも疲れさせます。「悟空の気持ち」のヘッドマイスターは“寝かせる達人”。頭の筋肉や体の構造に精通した専門家です。達人の手にかかるとマッサージを開始して数分で眠ってしまう人続出なのだとか。「寝ているのにまだ眠い」は睡眠の質が悪いからこの時期、クーラーのタイマーが切れると暑さで目を覚ましてしまうことはありませんか?睡眠に重要なのは時間だけではなくその質。夜中に何度も目を覚ましてしまうようでは日中蓄積された疲労が体が抜けきることはないでしょう。頭の揉みほぐしを行うと健やかな眠りにつけるだけでなく、頭のコリが解消され、精神的なストレスの緩和やうつ病の予防にもなるそうです。ランチタイムに夏バテで食欲がでないなら、思い切ってお昼寝してみるのはいかがでしょう。厚生労働省が提示する睡眠指針でも「30分以内の昼寝」が推奨されています。夏を乗り切る睡眠力を身につけてくださいね!【参考】・株式会社ゴールデンフィールド ニュースリリース(@Press)
2014年08月06日