2016年4月30日 12:00
俳優・渡辺謙が感じる、エンタメを受け止める環境の変化 - SNS時代への危惧、観客への思い
●『追憶の森』撮影中、おにぎりはマコノヒーの息子に
日本のみならず、世界で活躍する俳優・渡辺謙。『ラストサムライ』(03年)を皮切りに『バットマン・ビギンズ』(05)『硫黄島からの手紙』(06年)『インセプション』(10)など数々の作品に出演。さらにはNYリンカーンセンター・シアターで、ミュージカル『The King and I(王様と私)』に主演し、トニー賞主演男優賞にノミネートされるなど、グローバルに羽ばたいている。
ガス・ヴァン・サント監督による最新作『追憶の森』(4月29日公開)では、オスカー俳優マシュー・マコノヒーと共演し、マコノヒー演じる主人公のアーサーが人生の終わりを求めて訪れた青木ヶ原樹海で出会う日本人ナカムラ・タクミを演じる。最新作にかける思い、そして映画、舞台といったエンタメをとりまく環境について話を伺った。
○おにぎりでクイックチャージ
――渡辺謙さんは、現場にご自分で作られたおにぎりを持って行って共演者の方と食べることがあり、過去にはレオナルド・ディカプリオさんともおにぎりを食べた仲だそうですが、今回も持って行かれたのでしょうか?
持って行きました。今回は特に現場が森の奥なので、なかなか戻って来る時間がなかったんですよ。