透明なマウスピース装置、アライナーによる矯正歯科治療「インビザライン・システム」を提供するアライン・テクノロジー・ジャパンは、4月18日の「よい歯の日」にちなみ、日本人の歯並びについて国内外で意識調査を実施した。日本に住む外国人100名を対象に行ったアンケート調査では、76%と多くの外国人が日本人の歯並びを悪いと感じており、「歯並びが良い」と回答した人はわずか4%にとどまった。また、日本/東京、米/ニューヨーク、中国/上海の一般男女、各国200名の計600名を対象に、世界3都市で比較調査を行ったところ、「(もともと)歯並びが良くない」人の割合は、日本61.0%・アメリカ58.0%・中国71.5%に上り、そのうちの矯正治療率は、日本21.3%・アメリカ50.0%・中国23.8%という状況だった。「治療したいと思う」人の割合は、日本54.2%・アメリカ79.3%・中国85.3%で、日本は海外に比べて矯正治療率・治療意向ともに低い結果となった。一方で、歯並びの重要性についての質問では、「歯並びによって笑顔の印象が左右されると思う」は、日本85.0%・アメリカ89.0%・中国90.5%、「歯並びは自信につながると思う」では日本72.0%・アメリカ88.5%・中国81.0%など、日本においても海外と同様の認識の高さがうかがえた。矯正治療中のイメージについて、ポジティブな印象とネガティブな印象のどちらにあてはまるかを聞いたところ、「歯並びが良くなっていくのが、うれしい」がアメリカ76.0%・中国63.5%であったのに対して、日本は63.0%が「矯正装置による不自由が、つらい」となった。「どのような装置があれば治療したいか」という質問には、「目立たない装置」が65.0%ともっとも多く挙げられ、次いで「違和感の少ない装置」50.5%、「痛みが少ない装置」49.5%と続いた。同社では、「裏側矯正」や「透明マウスピース矯正」などの目立たない矯正治療の情報が広く認知されることで、日本でも歯並びへの関心が高まるのでは、とコメントしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月19日5年間の取り消し処分九州厚生局佐賀事務所は10月22日、診療報酬を不正に請求したとして、佐賀県神埼市の歯科医師の保険医登録を取り消したと発表した。処分期間は5年間となる。複数のメディアが報じた。※画像はイメージ2006年から実行処分を受けたのは「とみの歯科医院」の冨野眞悟院長(56)で、佐賀事務所の発表によると、冨野院長は2006年4月から本年5月までの4年間で、実際には行っていない診療を行ったように見せかけたり、より診療報酬の高い治療に振り替える、保険適用外の患者を保険適用したとするなどの手口で不正請求を実行。冨野院長は現在判明しているだけで約300件、およそ517万円を不正に受け取っていた。佐賀新聞によれば、患者負担が伴わない不正請求が507万1836円にのぼった一方、患者負担が生じていた不正請求も23人で9万8186円あった。不正請求分は返還される。2度目の発覚今回の発覚は、2008年に保険者から「治療に不自然な形跡がある」と通報があったことがきっかけとなったが、冨野院長は1995年にも不正請求を行って2年間の取り消し処分を受けていた。九州厚生局は「指導が徹底できなかったのは残念」とコメントした。
2010年10月26日虫歯の治療に使う歯科用貴金属が、10月から大幅な値上がりとなる。金などの貴金属の高騰によるもので、原則3割負担となっている現在の保険制度で金銀パラジウム合金を虫歯1本に被せる場合では、患者の材料費負担額が110円(3割分)上昇するという。これは、日本経済新聞が報じたもの。【画像 emrank : Eid Mubarak’s buddy icon】1年前に比べ金は2割、パラジウムは7割アップが背景このところ、金の国際価格は最高値をつけるなど上昇を続けており、国内価格も過去1年前に比べ2割上がっている。パラジウムは何と7割のアップという。貴金属メーカーの歯科医向け金銀パラジウム合金の材料販売価格は、半年毎に見直される仕組みで、厚生労働省の諮問機関である中央社会保険医療協議会が、10月よりグラム当りで802円と、183円の引き上げを決めたことによる。したがい、通常で1本当り2グラム使用することから、先の負担増になるという訳。保険料の値上げは他にもあり、家計には厳しい秋となりそうだ。
2010年09月29日