未来政治経済研究会(代表:島田 光喜)は、『第4弾 Z世代カフェ シルバー民主主義、いつまで続く?』におきまして、「シルバー民主主義」をテーマに、ゲストとともにZ世代の意見を政治に反映するための選挙制度について考えるシンポジウムを2024年2月13日(火)にオンラインにて開催いたします。詳細URL: 第4弾 Z世代カフェ 概要日本では、平成28年に選挙権年齢が20歳から18歳に引き下げられ、若者のより一層の政治参加が期待されました。しかしながら、近年の若者の政治離れは歯止めがかからず、「シルバー民主主義」と揶揄されてしまっている現状となっています。実際に、令和3年の衆議院議員総選挙においては、20代の投票率は36.50%、10代の投票率は43.21%、30代の投票率は47.12%と、過半数が投票権を行使しない状況となっています。それに伴って、有権者に占める割合の高い高齢者に有利な政策が実現しやすく、その一方で若者に対する政策は後回しとされてしまう「シルバー民主主義」は止まりません。また、国会議員や地方議員の平均年齢も諸外国と比較して高齢になっており、これからを担う若者世代と政治家の感覚のずれが広がっています。政治への関心が薄れ、もはや政治に対して期待をしていない世代がまさに「Z世代」である一方で、これまでに打ち出された政策の影響を最も受けるのも「Z世代」であると言えます。Z世代が自分たちの意見をどのように社会に表出させていくのか、どのように「シルバー民主主義」を脱却し、同世代の政治家を誕生させていくのかについて考えるべく、『第4弾 Z世代カフェ シルバー民主主義、いつまで続く?』と題して、イベントを企画します。今回は、国民民主党代表の玉木 雄一郎衆議院議員、立憲民主党デジタル政策PT座長の中谷 一馬衆議院議員、日本維新の会政務調査会長の音喜多 駿参議院議員をゲストにお迎えし、「なぜ、Z世代から政治家が生まれてないのか」、「若者の投票率を上げる方法」、「Z世代の政治家を誕生させるために必要な事」などについて議論します。【開催概要】題目 : 『第4弾 Z世代カフェ シルバー民主主義、いつまで続く?』日時 : 2024年2月13日(火)19:00~21:00場所 : オンライン(@Zoom)定員 : 100名(先着順)参加費 : 一般 1,000円(税込)、学生無料主催 : 未来政治経済研究会後援 : 松下政経塾、日本政策学校申し込み方法: 以下のリンクより(2月11日締切)URL : 【出演】〇パネリストのご紹介玉木 雄一郎衆議院議員(国民民主党 代表)中谷 一馬衆議院議員(立憲民主党 デジタル政策PT座長)音喜多 駿参議院議員(日本維新の会 政務調査会長)パネリストのご紹介〇MC司会 :加藤 みづな(松下政経塾 44期)モデレータ:島田 光喜(未来政治経済研究会 代表)〇Z世代カフェ、総合プロデューサー島田 光喜(未来政治経済研究会 代表)【後援】松下政経塾、日本政策学校【団体概要】名称 : 未来政治経済研究会代表者 : 島田 光喜設立 : 2022年2月事業内容: 定例研究会事業、ディベート&スピーチ研修事業、「Z世代カフェ」シリーズ運営、「次世代政策サミット」主催URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月01日12月7日に開かれた参議院外交防衛委員会で、共産党・山添拓議員(39)が質疑応答を行った。その際、日本維新の会の松沢成文議員(65)と国民民主党の榛葉賀津也(56)が、2人で“大爆笑”していたことがSNSで物議を醸している。同委員会で山添議員は、アメリカ空軍所属のオスプレイが屋久島沖に墜落した事故について言及した。11月29日に発生したこの事故では搭乗員6人の遺体が収容されており、アメリカ軍は発見されていない2人も含めた搭乗員8人全員が死亡したと発表。また米軍は日本時間の12月7日、オスプレイの運用を一時停止するとも明かしている。オスプレイの運用停止について、山添議員は木原稔防衛大臣(54)に「大臣がこの情報をお知りになったのは今日午前中の、衆議院の安保委員会の最中ということでよろしいでしょうか?」と尋ねた。すると木原大臣は亡くなった8人に対する哀悼の意を表した上で、「日本時間7日の9時台に公式に発表しましたので、9時前から衆議院の安全保障委員会で座っておりましたので、この情報を正式に得たのは衆議院安保委員会の時間帯に情報を貰ったということになります」と答えた。そこで改めて、山添議員が「大臣自身がその情報を知ったのも、そのタイミングということですね?」と尋ねると、木原大臣は「米軍とは私レベルで、あるいは各レベルで、それぞれ米軍のオスプレイの事故について情報交換をしているなかで、『本日ひょっとすると新たな情報が発信されるかもしれない』というような、そういった事前の連絡は、中身は正式には不明ですが、いただいていたところでございます」と返した。■《人としてアウト》《共感性の欠如》すると山添議員は「要するに全機運用停止ってことをお知りになったのは、今日の午前9時以降。委員会が始まってからということなんですね。これ、私も同じタイミングなんですよ。Yahoo!ニュースも流れました。LINEニュースも来ました。防衛大臣がこういう重大な情報をキャッチするタイミングが、一般の方と同じタイミングだということなんですね。これは驚きですよ」とコメント。そして山添議員は「昨日の米軍人専門ニュースの『ブレーキング・ディフェンス』によりますと、こういう情報もあります。米空軍特殊作戦司令部の広報担当者がこんなことを言っているんですね。『オスプレイの一時休止は安全性の懸念に関してではなく、同僚たちに悲しむ時間を与えるためだ』。大臣は、これはご存じでしたか?」と追及した。そんななか、山添議員のそばでは“ある異変”が起こっていた。山添議員が質疑を続けるなかで、山添議員の又隣にいた松沢議員は突然ほくそ笑み、下を向いて何かを呟いた。すると山添議員の隣の席の榛葉議員が松沢議員に話しかけ、2人は談笑を始めることに。さらに2人の話は盛り上がったようで、2人揃って大笑いしていた。先述のように今回のオスプレイの事故では8人の死亡が発表されており、木原大臣も追悼してから答弁を始めていた。また、山添議員の質疑は日本の安全保障についても切り込んでいる。そのような質疑応答のさなかで、“爆笑”しながら歓談していた松沢議員と榛葉議員。中継された様子に対し、Xでは厳しい声が、こう上がっている。《いや本当この人達なんでここで議員出来てるんだろ…議員じゃなくても、人が亡くなってて安全性についでの話してるのにこの態度。人としてアウト》《国民民主榛葉さん、維新松沢さん、態度わる》《そもそも他の人が質問中におしゃべりしていいのか?あんな大爆笑するような事、国会に関係することなんか?》《共感性の欠如》
2023年12月08日『タクシー運転手 約束は海を越えて』で日本でも大きく関心を集めた光州事件・韓国民主化運動に関連した映画『光州5・18』と日本未公開のドキュメンタリー『キム君』2作品が、映画配信サービス「JAIHO」にて配信が決定。第90回アカデミー賞外国語映画賞(当時)韓国代表作品に選出され、本国で動員1200万人を突破したソン・ガンホ主演『タクシー運転手 約束は海を越えて』でも描かれた“光州事件”。今回の特集では、商業作品として初めてこの事件をテーマにした『光州5・18』と、1980年5月に光州の至るところで目撃されていた謎の青年に迫った日本未公開の追跡ドキュメンタリー映画『キム君』がラインアップ。『キム君』の本国版ビジュアルと予告編も併せて解禁された。<光州事件・韓国民主化運動特集>韓国現代史上に残る悲劇“光州事件”(1980年5月18日~27日)から42年。韓国ではしばらく、この事件について語ること自体がタブー視されていたが、近年では書籍や映像などによって情報が少しずつ明らかになり始めた。今回配信が決定した日本未公開作『キム君』もその1つ。本作は北朝鮮軍介入説という新たな視点で事件を取り扱い、「第7回ワイルド・フラワー映画賞」や「第44回ソウル独立映画祭」では大賞を受賞した。対して『光州5・18』は事件を商業作品として初めて映画化した作品で、韓国でも観客動員数730万人を超える大ヒットを記録。ドラマ「悪の華」や映画『王の男』などに出演し日本でも人気の高いイ・ジュンギ、ポン・ジュノ監督『殺人の追憶』のキム・サンギョン、韓国の国民的俳優と呼び声の高いアン・ソンギらの強力なキャスティングで挑んだ本作は、民主化を求める学生と戒厳軍との10日間に渡る衝突が描かれた。当時をリアルに再現し、闇の近代史を初めて真っ向から取り上げた問題作ともいわれている。『光州5・18』(2007年/韓国)1980年、韓国・光州市。タクシー運転手の青年・ミヌ(キム・サンギョン)は、両親を早くに亡くし、高校生の弟・ジヌ(イ・ジュンギ)の親代わりとなって懸命に面倒を見てきた。そんなミヌはジヌと同じ教会に通う看護師のシネ(イ・ヨウォン)に秘かな想いを寄せていた。ミヌは、ジヌを交えた3人で映画を観に行くことになるが、シネと楽しい時間を過ごしていたミヌたちのいる映画館の外で、学生の民主化デモ隊と戒厳軍の衝突が勃発…。そして、ミヌたち3人もこの悲劇に巻き込まれてしまう――。『キム君』(2018年/韓国)※プレミア作品2015年軍事評論家のチ・マンウォンによって北朝鮮特殊軍“第1光殊”(※北朝鮮特殊部部隊の軍人)と呼ばれた、ある青年市民軍の写真1枚が発端となった。彼は“キム君”と呼ばれ、市民軍たちの証言を通じて光州事件の北朝鮮軍介入説に対し、真実が否かを議論する興味深い公開手配を追跡するドキュメンタリー。本特集では、“アメリカの公民権運動”を題材にした、エヴァ・デュヴァネイ監督『グローリー/明日への行進』とラウル・ペック監督『私はあなたのニグロではない』の2作のように、ある歴史に対して描き方も視点も異なる2作品を併せて観ることで知られざる歴史を紐解くことができるだろう。『光州5・18』は5月18日(水)~、『キム君』は5月27日(金)~JAIHOにて配信開始(いずれも※60日間配信)。(text:cinemacafe.net)
2022年05月18日香港民主化運動の中でもがく若者たちを主人公に、2人の新人監督が極秘裏に製作した『少年たちの時代革命』の緊急特別上映会が開催決定。本国予告編とメインビジュアル、監督たちからのコメントが到着した。2019年、香港の民主化デモは激しさを増し、抗議として自死を選ぶ若者が続出していた。デモに参加していた、17歳の少女YYは警察に逮捕される。そして親友が香港を去り、自分との友情を絶とうとしていることを知る。YYはSNSにメッセージを残し、ひとり香港の街に消える――。ナム、ルイス、ゾーイは、SNSでYYのメッセージを見つけ、SNSを頼りにYYを探し出そうとする。デモ隊の若者、ソーシャルワーカー、ドライバーの兄妹も加わり、捜索隊が結成される。それぞれの思いを胸に、YYを探し出そうとするが、誰もYYを見つけ出せないまま、時間だけが過ぎていく。夜が深まり、屋上からひとり香港の街を見下ろしているYYの姿があった――。2019年6月9日よりはじまった香港民主化デモから3年、2020年7月に「香港国家安全維持法」が施行され2年が経とうとしている。香港では映画への検閲、規制も厳しくなり、香港の言論と表現の自由が一段と狭まってきている。そうした中で香港では上映禁止となった映画が、海外映画祭で上映され、多くの注目を集めている。2021年カンヌ国際映画祭、フィルメックスにてサプライズ上映された『時代革命』(監督:周冠威)、山形国際ドキュメンタリー映画祭で最高賞となるロバート&フランシス・フラハティ賞を受賞した『理大囲城』(監督:香港ドキュメンタリー映画工作者)は日本でも大きな話題となった。そして、台湾アカデミー賞(金馬奨)では、これらの作品と共に香港の無名の新人監督・レックス・レン(任俠)とラム・サム(林森)による本作『少年たちの時代革命』が最優秀新人監督部門、最優秀編集賞部門にノミネートされる快挙。香港民主化デモを描いたドキュメンタリー映画が注目される中、フィクション映画でも香港映画の新たな才能が出現していることは、香港映画界にとっても大きな希望となっている。ドキュメンタリー映画だけじゃない!2019年香港民主化デモを描く劇映画の傑作当時は民主化デモで示した民意が香港政府に受け止められていないことに対し、無力感や絶望感を募らせ、抗議として自死を選ぶ若者が実際に相次いだ。本作は、17歳の少女YYがSNSに書き込んだメッセージをきっかけに、デモ参加者たちが彼女を救出しようと集う。デモに参加する10代の若者、そして参加者たちを後方支援するソーシャルワーカーなど、年齢も職業もちがう人々が助け合い、時にぶつかり合いながら、少女を探し香港の街を駆け巡る。実際のデモ映像を織り交ぜた緊迫感あるストーリー展開で、少女YYの絶望する心、仲間を失いたくないと願うデモ参加者たちの悲痛な思いが描かれた、香港の若者の心が映し出された青春映画となっている。なお、香港では、毎年6月4日に天安門事件の追悼集会が開催されていたが、国家安全維持法施行後はそうした集会も許可されなくなったという。そして、6月4日(土)・5(日)のユーロライブ上映後、監督オンライントークイベントの開催も決定。レックス・レン監督とラム・サム監督から、緊急特別上映会開催に寄せるコメントが到着した。監督:レックス・レン(任俠)いままで映画上映後のトークにあまり興味が持てなかった。映画を見ることはとてもプライベートなことで、あまり解釈を加えたくないと思うからだ。しかし台湾で『少年たちの時代革命』が劇場公開され、オンライントークに参加してから考えが変わった。観客との絆を深く感じたからだ。それは『少年たちの時代革命』という映画の特殊性によるかもしれない。この映画を創作したことで、僕も少年の精神を取り戻せた。どんなに悲しい体験をして深く傷付けられたとしても、すぐに前を向き、元気に遊んだり、頑張ろうと思えるような、無邪気な精神だ。『少年たちの時代革命』を見て、あなたは泣くかもしれない。でも今度オンライントークで会うとき、僕は冗談を言ってあなたを笑わせるつもりだ。実は年齢的に、僕はもう少年ではない。でも永遠に少年のように若くありたい。あなたもそうなるように。監督:ラム・サム(林森)『少年たちの時代革命』が日本で上映されることを、とてもうれしく思う。2019年夏、ちょうど香港民主化デモが始まった頃、日本へ旅行に行った。あるレストランで、僕が香港人と知り、店長が挨拶に来た。「香港のデモを見て、香港人の勇気に感動した」という彼の励ましの言葉に、とても心強くなった。日本人も香港で起きていることに関心を持ってくれていることを知った。3年後の今日、香港は変わった。世界も変わった。『少年たちの時代革命』が日本で上映されることで、現在とても悲観的な状況で生きている香港人に、光を与えることができるのではないかと思う。この映画を通じて、日本、そして世界中、自由を愛する人々と繋がることができたら、そして、我々からなにか生きる力を分かり合うことができたらと思う。ありがとう。『少年たちの時代革命』緊急特別上映は6月4日(土)、5日(日)ユーロライブにて開催。(text:cinemacafe.net)
2022年04月28日北海道 東川町では、町所属の地域おこし協力隊2名が主導し、自分と社会をよりよく知り、民主的な思考を育む「人生の学校」を2020年7月から運営しています。2022年1月18日より、本事業初となる、10週間のロングコースをスタートさせます。写真:和田北斗1年半の活動を終え、10週間のロングコースに新たに挑戦北海道 東川町では、町役場に所属する地域おこし協力隊が町内で新規事業を立ち上げ、自分と社会をよりよく知り、民主的な思考を育むことを目的とした、「人生の学校」をつくるプロジェクトを2020年7月から実施しています。2020年7月から現在まで、1週間のコースを4回実施、1ヶ月のコースを1回実施し、合計59名の10代から50代の多様な人たちが参加しました。デンマークの全寮制の学校、「フォルケホイスコーレ」をモデルにした本プロジェクトは、2023年までに常設の学校の開校を目指しつつ、新たな取り組みとして、1月28日(火)~3月25日(月)の10週間のロングコースを実施します。東川町としては、まちの資源を活用した新規の体験やツアープランの開発が急がれるなか、他自治体とは一線を画す新しい体験としての商品開発を期待しており、サポートしています。11月3日(水)にはテレビにも出演11月3日(水)22:54〜23:00には、フジテレビの「フューチャーランナーズ 17の未来」に、株式会社Compathの共同代表の遠又と安井が出演します。1ヶ月のミドルコースの参加者なども出演する予定です。フジテレビ系列のチャンネルでご覧いただけます。(北海道内ではUHBでの放送となります)フューチャーランナーズ - フジテレビ : 運営母体「株式会社Compath」について本プロジェクトは、東川町所属の地域おこし協力隊2名が立ち上げた「株式会社Compath」により運用されます。2017年にデンマークに渡航し、「フォルケホイスコーレ」に出会ったことをきっかけにはじまったプロジェクトです。2020年7月より、東川町を舞台に「私のちいさな問いから社会が変わる」を合言葉に「今だからこそ欲しい”人生の学校”とは何か?」に向き合いながら、学校づくりを行っています。東川町の魅力も問いながら、まちの価値を再認識し、東川町に還元していきます。Compath : 参考記事: 過去の実施プログラム: フォルケホイスコーレとは?デンマークや北欧に100校以上ある「人生の学校」は、18歳以上なら誰でも通える大人のための全寮制の学校です。それぞれが必要なタイミングで立ち寄り、共に暮らし共に学びながら、自分と社会をよりよく知る時間と、民主主義的思考を育む時間を過ごします。ロングコースのテーマは「豊かさとは何か」余白のあるまち・東川町で「わたしと社会の豊かさとはなにか」について考えるミドルコースを開催します。東川町町外からのゲストも招いて、自分、他者、地域、自然と対話しながら過ごします。立ち止まり余白を取り、触れる空間/時間/人をいつもと変えることで、「自分・社会にとっての豊かさとは」を問い直す10週間に。School for life Compath ロングコース「豊かさとは何か」日時:2022年1月18日(火)〜3月25日(月)場所:北海道東川町【参加者募集】 冬のロングコース開校-豊かさとは何か-(2022/1/18-3/25)|School For Life *Compath*|note : Compath middle course 1st .pdf : プログラムイメージ取材受付についてロングコース実施中(1月18日〜3月25日)も取材対応可能です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月29日法政大学比較経済研究所は、11月11日(木)に公開講演会「民主主義と財政ガバナンス」を開催します(参加費無料・オンライン開催(Zoom)の為 事前登録制)。パンフレット画像世界金融恐慌や新型コロナウイルス感染症の拡大を経て、日本財政は悪化の一途を辿っています。他の先進諸国も類似していますが、赤字や債務の水準は大きく異なります。これは、財政ガバナンスが違うためです。本講演では、諸外国との比較などを通じて日本財政の問題を、政治経済学的な視点で議論します。【概要】■論題 :「民主主義と財政ガバナンス」■開催日時:2021年11月11日(木)15:30~17:10■開催方法:オンライン開催(Zoom)■講師 :田中 秀明 氏(明治大学公共政策大学院教授)■参加費 :無料■申込方法:事前登録制「11/11公開講演会申込」の旨、比較経済研究所までメールでお申込ください。■その他 :詳細は以下の比較経済研究所ウェブサイト( )をご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月21日《政権が代われば、政治が変わります。政治はやる人間によって必ず変わります。私の信念です》9月8日、Twitterでこう宣言したのは立憲民主党の福山哲郎幹事長(59)。菅義偉首相(72)が9月3日に自民党総裁選不出馬の意向を表明して以来、政権交代に向けた立憲民主党の動きが加速している。3日、同党の枝野幸男代表(57)は会見で、内閣がレームダック状態(死に体)であると指摘した上で、「総理も無責任でありますし、またこうした状況を作り上げた自民党全体に、もはや政権を運営する資格はない」と政権与党の自民党を激しく批判。蓮舫氏(53)や安住淳国対委員長(59)は、連日、国会を招集するよう政府・与党に厳しく呼びかけている。7日には、「政権交代した場合の初閣議で直ちに決定すること」とした7項目を発表。7項目には、生活困窮者への現金10万円給付といった、新型コロナウイルス対策として30兆円以上の補正予算を編成することやコロナの対策司令塔を設けること。さらに「日本学術会議人事で任命拒否された6名の任命」や「赤木ファイル関連文書の開示」といった、自民党政権下で起こった数々の問題についても取り組む姿勢を見せていた。勢いを増す立憲民主党だが、世間の評価は追いついていないようだ。9月6日の「読売新聞オンライン」によると、同社が行った最新の世論調査では、野党第一党である立憲民主党の政党支持率はわずか7%。これは新型コロナ対策で失策続きである自民党の36%の約5分の1だ。また、連日メディアで報じられている自民党総裁選がさらなる逆風となっているようだ。「コロナ対策の遅れや長引く緊急事態宣言によって自民党はかなりの打撃を受けていますが、総裁選によって国民の注目を一手に集めているのも事実。実際、菅首相の“退陣表明”以降、立憲民主の議員がメディアで取り上げられる機会は大幅に減少し、総裁候補たちの去就ばかりが報じられています。今の自民党政権は断じて100点ではありませんが、野党第一党である立憲民主が具体的かつクリティカルな政策を提案できているわけでもありません。SNS上では自民党のしたことに“ただ噛みついているだけ”という印象を抱いている人も多く、今、求められているのは具体的なビジョンをきちんとした言葉で示すことではないでしょうか」(全国紙政治部記者)自民党総裁選後には衆議院総選挙が控えている。果たして、それまでに野党第一党の“意地と誇り”を見せつけることはできるのかーー。
2021年09月10日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「2020年の民主主義」です。民主主義の危機が深まった2020年。国連の変革を求む。2020年は民主主義が問われた一年でした。香港の民主主義は失われ、一国二制度は実質、消えてしまいました。ベラルーシでは独裁政権を倒そうとデモが続いていますし、タイでは’16年に即位した新国王がスキャンダルにまみれ、経済も悪化しており、若い世代を中心に憲法改正や王室改革を訴えて大規模なデモが始まりました。スーダンでは市民革命が成功し、新たな和平を生み出そうとしています。レバノンやパレスチナ、ヨルダンでも、強権的な政治に対して、市民の生活が立ちゆかなくなり、連日、反政府運動が行われています。これらは思想の運動ではなく、市民の「生きるための戦い」。やむにやまれぬ状況に追い込まれて声を上げています。新型コロナウイルスによって経済状況が悪化し、これらの動きは加速しました。この流れは、経済の仕組みが変わらない限りなくならないのだろうと思います。つまり、民主主義と資本主義の相性が悪いということがわかってきたんですね。資本主義で国の覇権を広げていこうとすると、民主的な手続きを踏まない独裁政権のほうがスピーディに進める。そうして中国は、コロナからもいち早く立ち直り、経済政策も着実に実施していきました。世界のなかで中国の存在はより大きくなり、アメリカに伍する経済大国になりました。中国との関係が深い国や企業は安定するけれども、搾取される市民にとっては自由と尊厳が奪われるような状況が鮮明に。先日もブータン領内に集落を建設して、実質的な移民政策を始めようとし、インドとの緊張が高まってきています。ただ、そうした覇権の先に本当の豊かさがあるのでしょうか?情報が公開される透明性のある政府と、市民が参加できる民主主義でないかぎりは、状況は改善されないでしょう。国連が機能不全に陥っているのも問題です。太平洋戦争が終わってから75年。国連は戦勝国によって作られた組織ですから、日本もドイツも常任理事国ではありません。インドやアフリカ、中東のリーダーも世界の秩序決定に参加したいと思っています。多様化するいまの世界に応じた、新しい時代の秩序を作ってほしいなと思います。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年12月30日‐2021年1月6日合併号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年01月02日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「民主主義の歪(ひず)み」です。歪みが生まれたもとにあるのは、果てなき欲望。香港をはじめ、世界中で政府に抗議をするデモが行われています。フランスの黄色いベスト運動は1年以上続いていますし、南米チリでは地下鉄の値上げを発端に、抗議運動が暴徒化しました。昨年、ベルリンの壁崩壊から30年がたちましたが、せっかく自由を得たというのに、旧東欧諸国には民主主義を否定する声も上がっています。なぜ、民主主義にこのような歪みが生じてしまったのか。理由のひとつには、グローバル化により、世界における経済の回る速度がものすごく速くなったことが挙げられるでしょう。ベルリンの壁崩壊のころに比べ、金融の仕組みも変わり、インターネットを使ったサービス、流通網が世界に広がりました。人も情報もお金もスピードを増して行き交います。そんななか、多くの民の意見をぶつけあいながら物事を地道に進めていく民主主義は、決定までに時間がかかる。それよりも強い決断力を持つ国家元首の存在が、国民生活の向上には必要だという空気を生み、アメリカンファーストのトランプ大統領や、EUからの離脱を目指す英国のボリス・ジョンソン首相が生まれ、中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領が盤石の体制を築きました。しかし、それはあくまで経済発展を基準にした価値観です。独裁的なトップのスピーディな決定により、開発のために個人の土地が強制的に奪われるようなことが、カンボジアやアフリカや南米で起きています。個人の尊厳に価値を置いて世界を見渡せば、個人が国家に弾圧されている状態。それは、民主主義が欲望に耐えられなかった結果なのだと思います。賃金格差が広がり、教育格差が固定されてしまうと、階層社会の下層に追いやられてしまった人は、這い上がることができなくなります。生活の安定を求めて共産主義的なものを求める貧困層と、資本を持ち、大きな力で帝国を築こうとする国家主義がぶつかりあう。これは、第一次世界大戦、第二次世界大戦の始まるころの構図とよく似ているのです。いま個人に最も必要なのは、自分の尊厳を維持できるかどうか。「仕方がない」と魂を売らずに、誇りを持って自分を大切にしてほしいなと思います。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が3月7日公開。※『anan』2020年1月22日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月15日国民民主党の玉木雄一郎代表(50)が7月25日、ネット番組「文化人放送局」に出演。そのなかで「私は生まれ変わった」として「憲法改正議論を進めていくし、首相にもぶつける」と明かし、大きな波紋を呼んでいる。番組で玉木氏は「反省です」と切り出し、「モリカケにかなりの時間を取りました。国政の重要課題について議論する時間が少なくなってしまった。お詫びを申し上げたい」と謝罪。そして「私、生まれ変わりました」と明かし、「安倍総理、確かに総理の考えとは違いますけども、憲法改正の議論はしっかり進めていきましょう」と呼びかけた。また「私たちは憲法議論しっかりやりますから。総理の4項目には必ずしも賛成ではありません。ただ憲法議論は国の最高法規ですからやりましょう」と発言した。5月、玉木氏は「立憲野党4党1会派の政策に対する市民連合の要望書」にサインした。その1項目目にはこう書かれている。「安倍政権が進めようとしている憲法『改定』とりわけ第9条『改定』に反対し、改憲発議そのものをさせないために全力を尽くすこと」そのためネットでは「生まれ変わった」「改憲」という言葉が拡散された。また参院選を終えた直後ということもあり、Twitterでは《これはハッキリ言って最低すぎる。ここまで酷い掌返しはない》《選挙が終わったら手のひら返しです。玉木さん、政治家の前に人間として最低です》と玉木氏を批判する声が上がり、同党の津村啓介氏(47)も《誤報であることを、祈ります》とツイートしている。しかし市民連合からの要望書にはあくまで「来たる参議院選挙において、以下の政策を掲げ、その実現に努めるよう要望します」とつづられており、玉木氏は「要望を受け止め、参議院選挙勝利に向けて、ともに全力で闘います」という趣旨にサインしている。また、6月に玉木氏は要望書について「要望をそっくりそのまま各党が掲げるものではない」と説明し「市民連合の考え方を受け止めた上で、協力して戦っていくことでは合意した」と述べていた。こういったスタンスは玉木氏に限らず、立憲民主党・枝野幸男代表(55)も「政策要望書の内容に基づいて政治を進めていくことを約束した」と明かしながらも、「党の政策集にどう書くか、または書くかどうかも含めて別問題」と話していた。そもそも国民民主党は改憲議論に意欲的だった。ホームページに掲載された基本政策には「現行憲法の基本的理念と立憲主義を維持しつつ、時代の変化に対応した未来志向の憲法を積極的に議論」と記されている。また7月に開かれた日本記者クラブでの党首討論会でも玉木氏は「しっかり議論していこうという立場だ」と述べている。つまり、これまでの玉木氏の考えに矛盾はない。「生まれ変わった」というが、改憲についてのスタンスが変わったという意味ではない。そうした声も玉木氏の支持者たちから上がっている。《玉木さんはずっと前から「憲法議論はすべき」、「憲法審には出るべき」と仰ってました。他の党の方は、それを知ってて共闘したんですよね?それで従来通りのことを表明したら偉い騒ぎになっています。どうなってるんですか?》《玉木代表や国民民主党が憲法改正「議論」をすると言っただけで「裏切り者」とかやばすぎでしょ。元々言ってたじゃん》いっぽうで騒ぎが広がりすぎるあまり、《発言の波紋が各方面(特に国民民主党の党内)に波紋が広がっているので、玉木代表は説明責任を果たすべきかな…》《安倍さんと一緒になって改憲をするというように解釈してるようです。玉木さんは「議論はするけれど一緒にはやらない」と言う事をキチンと説明しないと》といった声も浮上している。
2019年07月26日ユニクロ(UNIQLO)とジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)とのコラボレーション「UNIQLO and JW ANDERSON」のプレビューが9月21日ユニクロ銀座で行われた。22日よりユニクロの店舗及びユニクロオンラインストアで販売がスタートする。既に19日より販売がスタートしたJW アンダーソンのホームグランドであるロンドンや、20日にオープンしたスペイン初出店となるバルセロナのユニクロ パッセージ・デ・グラシア店などの先行販売店では開店前に行列が出来、中には数百人が並ぶ店舗もあり、22日の公式販売スタート前に既に各地で話題となっている。日本では全国63店舗、全世界19ヶ国で販売される今回のコラボは、“英国の伝統と革新を、全ての人に”というコピーに現されているように、ユニクロのベーシックなライフウェアとイギリスのヘリテイジの融合がキーワード。それを今、最も旬なデザイナーであるJW アンダーソンが手掛けたということで、展開されているアイテムも分かりやすい。ヒートテックが編み込まれたストライプのスクールマフラーやトレンチコート、テールが長い昔のファイアーマンジャケットのデザインからインスパイアされたウルトラライトダウン、そのダウンやシャツに展開されているタータンチェックやフェアアイル、シェットランドといったモチーフ、ツイードコートやダッフルコート、ハンティングジャケットなど英国の伝統あるアイテムを、さまざまな層にスタイリングしやすいようにモダンに仕上げたコレクションとなっている。アイテムはウイメンズ14型、メンズ19型(ニット一部ユニセックス)の計33型。価格帯は、ウィメンズ、メンズともにアウターが9,900円〜1万4,900円、ブラウス・シャツが2,990円、ニットが2,990円〜3,990円。「このプライスでこの素材、品質のものを販売出来ると言うことは驚き。まさにファッションのデモクラシー(民主化)」というJW アンダーソンのコメントも面白い。東レとのハイテク素材、カイハラとのデニムなど、日本の素材メーカーと長年にわたって開発してきたユニクロの技術力と、アートとモード、社会を革新的な方法で撹拌してきたJW アンダーソンのコラボだが、今後も継続していくかは、「現段階では未定」(松沼礼・ユニクロ グローバルマーケティング部部長)とのことだ。Text: Tatsuya Noda
2017年09月22日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「民主主義」です***日本は議会制民主主義の国。国民が選挙で代弁者となる政治家を選び、選ばれた議員が議会で政策を決めていきます。投票は、政治参加の大切な行動。ただし、政治への関心が高まり投票者が増えることはとても喜ばしいことですが、一方で、注意しておく問題もあります。それは以前にもとりあげた「ポピュリズム(大衆迎合主義)」の台頭です。無防備な有権者が、聞こえのいい政治家の言葉に踊らされるまま、安易に票を入れ、その候補者に票が集まると、思わぬ結果を招く。アメリカでトランプ氏がアメリカ大統領にまでなったのもその例です。そうならないためには、目先の利益にとらわれず、政治家の言葉の裏、その政策が本当によい結果を生むのかを見抜く力が必要。つまり、目覚めた有権者が増えていかないといけません。とはいえ、政策一つ一つの真偽を自分で調べるのは大変。そのためにニュースはあります。放送法のなかにも「健全な民主主義の発達に資するようにすること」という文言があります。つまり、民主主義は発展途上の、未完成なものなんですね。イギリス『エコノミスト』誌系列のシンクタンクは毎年、世界の民主主義のランキングを発表しています。選挙の行われ方や投票率、報道の自由などを指数にし、合計で判断します。日本は2014年までは20位「完全な民主主義」に入っていましたが、2015年は23位の「欠陥のある民主主義」にランクダウンしてしまいました。「独裁政治体制」を含む世界167か国中23位ですから、よいほうではあるのですが。ちなみに1位はノルウェーで、2位はアイスランド。北欧の国が上位にあります。北欧は社会保障が充実しているかわりに税金が高い。それは、国民が自発的に選んだ方針なんですね。自分たちの望む社会にするために、最低限、ルール作りに参加することが大切です。選挙で投票する以外にも、政治家の提案に、SNSなどを通して自分の意見を表明することも政治参加といえます。不満を抱きながらも、自分の意見を表さずに、ルール作りを他人任せにしてしまうのは民主主義に反した行為なのかもしれませんね。◇ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年11月23日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年11月17日日本マイクロソフトは4月24日、これまでExcelで提供してきたPower BIの無償版「Power BI Designer」の提供をPowerBI.comで開始した。現在はプレビュー版の提供で、一部に英語のインタフェースが残る。正式版の提供は現時点で未定。月額9.99ドルの有償版「Power BI Pro」も今後は日本で提供する予定だという。ただ、Power BIの無償版でも、1ユーザーあたりのデータ使用量が1GB分確保されているなど、ある程度余裕を持って利用できるようだ。○ビッグデータ活用、課題は「経済」「技術」日本マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部 クラウドアプリケーションビジネス部 部長の斎藤 泰行氏によると、今回の無償化は「ビッグデータの民主化」だという。2013年に総務省が行った調査では、企業に眠る様々なログ、いわゆる"ビッグデータ"を活用することで、日本国内の経済効果が7.7兆円にのぼることが明らかになったという。この7.7兆円という数字は、東京オリンピックの経済効果試算が3兆円と一部で言われている中で、それを大きく超える波及効果となる。しかし、2014年に同様に行われた総務省の調査では、ビッグデータを実際に活用できた割合がわずか4.6%に過ぎず、大きな潜在需要とは対照的にビッグデータ活用が遅れている現状を映し出していた。実際の現場の声はどうか?「なぜ遅れているか」との問に「データが散在している」「どう利用すれば良いかわからない」「分析手法がわからない」といった技術的な問題や、「データ利用による費用対効果がわかりにくい」「データの分析・利用に費用がかかる」といった経済的問題に対する声が上位に並んでいる。これらの問題を解決する施策が、日本マイクロソフトのPower BI無償化施策というわけだ。○Power BIのフリーミアムモデルとは?Excel Power BIはかねてより定評のあるツールで、誰もが一度は触れたことのあるExcelをベースに情報分析のBIツールを使えることから、敷居の低さを売りとしていた。ただ、BIツールは一般的にウォーターフォール開発によって導入する企業が多く、高い費用をかけて特定のユーザーしか使えない状況にあった。「ビッグデータの活用は、データを集めて実際に事業に活かすことを現場で考えることが一番。部門ごとに使えることが最大の利点なのに、経営管理といった分野でしか利用されないことが多かった。そこだけでなく、使う範囲を、裾野を広げていかなければならない」(斎藤氏)使える裾野を広げる、そういった側面でもExcelをベースにしたBIツールは心強い存在だ。技術的障壁は、Excelの利用法をある程度理解していれば超えられる上に、残る経済的障壁も無償化によって崩す。中央集権的な存在を、みんなの物にする取り組みだからこそ、日本マイクロソフトは「ビッグデータの民主化」と呼ぶわけだ。同時に斎藤氏は「Power BIのフリーミアムモデル」と、今回の無償化施策を説明する。ただ、ここで指す「フリーミアムモデル」は、Power BI DesignerからPower BI Proへの移行をマイクロソフトとして目指すものではない。短期的、近視眼的なものではなく、将来的なAzureの利用を念頭に置いた「フリーミアムモデル」なのだ。「モバイルの世界でもビッグデータを活用できるように、DATAZWNというモバイルBIベンダーをこの4月に買収した。2月には、Azure Machine Learning(Azure ML)の一般提供も開始しており、統計解析言語RのベンダーRevolution Analyticsの買収と合わせ、統合的なソリューション提供の下地ができている。Power BIの何がフリーミアムモデルの"プレミアム"に相当するのかというと、こうした機能提供を通してビッグデータ分析人口が増えることで、ますますIoTデバイスやWindows Embeddedの需要、サプライチェーン基盤が必要となってくる。これらデータベース基盤の部分はすべてAzureで提供できるわけで、そこでマネタイズをさせていただくことになる。データレイク(データの湖)という言葉が出てきているが、Azureというデータの倉庫にすべてを物流させ、誰でも簡単にセンスできる(取り扱える)ようにすることで、大きな価値が生まれる」(斎藤氏)○実際の操作感は?この無償版の「Power BI Designer」は、ブラウザからアクセスするが、Excel上でできることのほとんどを再現している。ブラウザによるアクセスのため、Mac上のChromeといった環境でもいじれるほか、iOS端末ではアプリからデータを閲覧できる。ファイルはWebページに直接ドラッグ&ドロップで取り扱えるのでハンドリングも容易だ。データソースは、MicrosoftやOracle、IBMのデータベースから取得できるだけでなく、Google Analyticsなどからも取得できる。記者説明会には、Power BIを4月1日より導入した良品計画 Web事業部 部長 奥谷 孝司氏も登壇。同社は、Azure ML活用も同時に行う予定で、これまでビッグデータ処理に5分かかっていたものが、わずか10秒でレポートを表示できるようになるという。良品計画は「MUJI DIGITAL Marketing 3.0」と呼ばれるマーケティング施策を推進しているが、その最たる例が2013年5月より提供を開始したスマートフォンアプリ「MUJI Passport」だ。すでに370万ダウンロードを突破する同アプリだが、アプリの利用者傾向の分析でも、そのマーケティング効果が目に見えてわかるという。売上構成比では、会員ではない売上が7割を占めているが、アプリを利用しているユーザー層の客単価は全体平均の1.7倍となる3829円だ。「リピーターだから数字が高くなるのは当然ではないか」と思われるかもしれないが、客単価が高いだけでなく、1年に足を運ぶ回数が半期ごとに上昇しており、総購入額が1万6000円近くに達するなど、長期的視野で見れば大きな"プラス"となる。「マーケティングとITはセットで活用しなければならない」とは奥谷氏の弁だが、実際のマーケティング担当者の"勘"だけでなく、データ分析を組み合わせることで、確かな実績が積み上げられるようになる。「人をダメにするソファ」こと「体にフィットするソファ」の売上レポートのデモンストレーションでは、購買者の年齢が全体の平均に比べて若くなった結果が出た。「このデータベースでは(ネットで愛称として親しまれている)『ダメにするソファ』『堕落させるソファ』と検索をかけても引っかからないのが残念だが(笑)、キーワードを選択するだけでこうした購買客データがすぐに出てくる。ほかの分析結果でも同様の結果が出ているが、これはTwitterなどでこのソファが話題になったため、購買客の多くが20代となっている。今までは店長の直感でやっていたものが、全てExcelで簡単に出てくる」(奥谷氏)奥谷氏はバックエンドにSQLサーバーなどがあっても、実際に利用する店舗スタッフなどにはそこを意識させないことが重要であるとし、Excelというインタフェースの優位性についてメリットを挙げていた。情報システム部門は社内利用者が戸惑わないインタフェースの取捨選択が求められる時代となりつつある。これは、BIツールに限らず、FacebookやTwitter、LINEライクな情報共有基盤などにも言えることであり、コンシューマーに親しまれているインタフェースやデバイスの活用は、今後も続いていきそうだ。
2015年04月29日ものづくりの世界で、今もっとも大きな潮流は「民主化」という動きだ。3Dプリンターなどのデジタル工作機械やネットでたのめるデジタル製造サービスを使うことで、いままで大企業しかできなかったことが、零細企業や個人でも可能となりつつある。このような「ものづくりの民主化」によって、製造業はどう変わっていくのか。今回の対談では、3Dプリンターのビジネス利用などのコンサルティングを行うイノベーティブ・ジャパン株式会社の浅見純一郎氏(以下:浅見氏)を招き、氏が入居するコワーキングスペース「MONO(モノ)」にて、ものづくりに関わる方々に日本のものづくりの未来について意見が交わされた。なお、コワーキングスペースMONOは、「世界を代表するMONOづくり・コンテンツ創造のHUBになる」ことを目的とし、2013年3月にお台場・テレコムセンタービル内にオープンした、ものづくりに特化したコワーキングスペースである。3Dプリンターやレーザーカッターなど、ものづくりに必要となる数々の機材を設置しており、ものづくりに関わる起業家やアーティストが数多く集まるコミュニティとなっている。<MONOホームページ<○3Dプリンターを通じて生み出せる付加価値浅見氏:私は「MONO」に入居してまだ1ヶ月ほどですが、3Dプリンターに凝っていろいろな模型をつくりました。ここはマニュアルが整備されていますし、スタッフに聞きながらつくることができます。「簡単にできる」というのは、ものづくりの民主化のために欠かせない要素ですね。簡単にものづくりができるわけですから。また、3Dプリンターは人との出会いも提供してくれます。たとえば「MONO」に入居されている方で、3Dプリンターをアイドルのイベント企画に活用されている方がいらっしゃいました。このように、今までの仕事では出会えなかった色々な方からは、大きな刺激をもらえます。そこから新しいビジネス、発想が生まれていきますね。パン氏:確かに、同じ人と同じ場所で同じやりかたで仕事をやっていても、革新的なアイディアは生まれては来ません。私は、このMONOのような場で、異なる背景、異なる技術を持つ人が出会うことが、3Dプリンターを使いこなすために必要だと思っています。浅見氏:私も、今までの経験を活かして、どうやって3Dプリンターをビジネスに使っていくかを考えています。これまで私は、ITを使った経営管理・生産管理などのコンサルテーションをしてきました。例えばモニタ越しに2次元のグラフを眺めるよりも、3Dプリンターで製作したオブジェクトをベースに数値情報を共有したほうが、企業状況をより正確に伝えることができるのではないかと思っています。例えば地域別の収益データを、まさに手に取りながらその規模を把握し、意志決定などができるわけですから。このように、手軽に使える3Dプリンターがあるからこそ「ものづくりの民主化」ができるのだと思います。パン氏:ものづくりの民主化は、3Dプリンター以外でも広まってきていきます。弊社のお客様には、もともとソフトウェアのエンジニアだった方がいます。彼は、iPhoneやスマホを通じて家の中の家電をネットワークで遠隔操作できるITグッズを2年前に起業して開発しました。これは、いまハウスメーカ各社が注力している「スマートハウス」の先駆けです。ネットでたのめるデジタル製造サービスによって新しい製品を生むことができたわけです。具体的には、起業したてのこの方の会社でも、電子基盤と樹脂筐体の小ロット生産を簡単にネットで外注できたことで、大企業のような資本がなくても付加価値のある斬新なITグッズを製品化できたのです。浅見氏:3Dプリンターでも大きな付加価値が創造できれば、同様なものづくり革命が起こせそうですね。はやくそのような応用領域を見出したいと思っています。○先進国が目指すべき、アメーバ的なものづくり浅見:これからは、3Dプリンターを扱う時にも、師匠みたいな人がいて、徒弟制のように学んでいけるようにすべきだと思います。それがある種の標準化になります。長くその世界で学んだ人が、標準化して、みんなに伝えていく。教わる人はそれぞれスキルを持っているわけですから、例えばITのスキルを活かしていけば、より高度なものがつくれるようになっていくはずです。パン氏:標準化ですね。それは非常に面白い話題だと思います。私は、量産のような標準化して効率を上げるところと、アイディアにより付加価値を伸ばすところを明確に分けることが必要だと考えています。中国やベトナムやミャンマーの人々と日本人の給与差10倍や20倍というような差異を標準化と効率アップで埋めることはできません。高い賃金の中では、どれだけ付加価値を高めるのかが大切です。それなら、10%や20%などのレベルの効率アップをする手法などに手間をかけて教えるよりも、全く新しいアイディアによる付加価値がついてさらに伸びるところに教育の時間をかける。そんな教育システムが日本でも必要ではないでしょうか。今までは分業化された「製品の機能部分」のものづくりの改善を主にやっていればよかったわけですが、これからは、3Dプリンターに象徴されるような、アメーバのように従来のものづくりでは想定外だった領域に広がって行くようなものづくりがあっても良いかもしれません。今は、まだどこも何をやっていいのか分からない状態かもしれません。でも、もし多くの斬新なアイディアの方向性がまとまって、日本だけにしかできないものづくりが見つかれば、それが世界に対する競争力になります。日本のような先進国でやるものづくりは、このようなスタイルが合うのではないでしょうか。「MONO」ではまさにそれが取り組まれていると思います。浅見氏:そんなエキサイティングな時代が、目の前に迫っています。○未来のものづくりのために、今できること浅見氏:ものづくりが民主化していくにつれ、異なる背景を持つ人が交わってくるわけですが、これでイノベーティブな力が生まれやすくなると思います。日本も、今までやってきたことを取捨選択して、いかにイノベーティブなことをやるかが鍵となるでしょう。個人的には、教育が大事だと思っています。子どもたちに、新しいイノベーティブなことを考えられる力、コミュニケーションをする力を広めていきたいですね。パン氏:私たちもできれば人の役に立つものや、自分にしか出来ないものをつくりあげたいという方たちの力になりたいと思っています。それが教育のツールになるのか、生活が変わるような製品か、便利グッズなのか、方向性はさまざまですが。ただ、3D プリンターでもそうですが、ものづくりを民主化するには、3D CADで設計したデータがどうしても必要になります。2D図面を職人が解釈しながら素早く多くの自由形状を製造するのには、限界があります。我々はその3Dデータをネット経由で受けて、自動化を駆使した切削加工や射出成形でメカパーツを作るのが専門ですが、子供たちがゲーム感覚で習得した3D CADを使いこなして創発したアイディアを、たとえば「MONO」で、その子どもたちと一緒に作り出していけたら面白いですね。<対談者プロフィール>浅見純一郎氏 イノベーティブ・ジャパン株式会社 代表取締役大手監査法人系コンサルティング会社に在籍中、企業に経営・業務・ITシステムの改善のコンサルティングをしてきた経験を活かして、イノベーティブな活動を企業で実施することをサポートしている。特に、各業務におけるITを活用したBPRを主にしており、営業・R&D・生産・経理業務のおけるカイゼンをクライアントと一緒に計画策定・実行支援を行っている。また、ITに加え、3Dプリンターなどの多品種製造に適した装置が普及してくることを想定して、新たなBPRを構想し、企業における生産工程や販売業務のカイゼンを日本の企業へ提案。イノベーティブ・ジャパン株式会社ホームページ
2013年11月12日4月1日夜、投開票が行われたミャンマー議会補欠選挙で、国民民主連盟(NLD)を率いて圧勝したアウンサンスーチー。ビルマ民主化運動のリーダーであり、その非暴力による民主化・人権を目指す闘いを評価され、1991年にアジア女性としては初のノーベル平和賞を受賞した彼女の激動の半生を描いたリュック・ベッソン監督最新作『The ladyひき裂かれた愛』のポスタービジュアルがこのほど完成し、シネマカフェにいち早く到着した。民主主義運動のリーダーとして軍事独裁政権と闘い、長きにわたり自宅軟禁生活を強いられながらも不屈の強い意思を持ち続けた姿は、日本でもたびたび報道され、世界的に広く知られる。だが、ひとりの妻として、母としての彼女の姿はあまり知られていない。本作では、遠くイギリスの地から陰で支え続けたイギリス人の夫や息子たちの存在、そしてその死に立ち会うことさえ叶わなかった最愛の夫との深い愛を通して、ひとりの女性として生きる彼女の辛く厳しい半生を描き出す。メガホンを握ったのは、『レオン』や『フィフス・エレメント』など数多くのヒット作を送り出してきたフランスの鬼才、リュック・ベッソン。近年では『アーサー』シリーズや『アデル/ファラオと復活の秘薬』などアドベンチャー色の濃い監督作が並ぶが、実在の女性ヒロインを映画化するのは『ジャンヌ・ダルク』(’99)以来となる。そして、アウンサンスーチーを演じるのは、『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』のボンドガールや『グリーン・デスティニー』などで知られ、米ピープル誌による「永遠の銀幕女優35人」に中華圏から唯一選出されたこともある、ミシェル・ヨー。5年前にレベッカ・フレインの脚本に感銘を受けた彼女自らベッソン監督に企画を持ち込み、約4年の歳月をかけて今回の映画化が実現した。実在の女性リーダーの映画化といえば、メリル・ストリープにオスカーをもたらした『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』も絶賛公開中だが、一国の未来のために家庭との狭間で奮闘する女性たちの生き方には、社会で闘う女性たちにとってきっと胸打たれるものがあるはず。今年2月にベルリンで開催されたアムネスティ主催「Cinema For Peace映画祭」で本作を鑑賞したアンジェリーナ・ジョリーは終映直後、興奮を抑えきれずに席から立ちあがり「素晴らしい!本編中ずっと涙が止まらなかったわ。強く胸を打たれました。こんなにも素晴らしい作品を見せてくれて、本当にありがとうございます」と会場にいたベッソン監督とミシェルに涙ながらに賛辞を送ったというエピソードも。今回出来上がったポスターには、ミシェル扮するアウンサンスーチーの慈愛に満ちた穏やかな笑顔が描かれており、その横には「心は、離れない」というメッセージも。いま激動の渦中にいる彼女の知られざる半生が、観る者に訴えるものとは――?『The ladyひき裂かれた愛』は7月21日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。■関連作品:The Ladyひき裂かれた愛 2012年7月、角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinema
2012年04月02日デフレ経済に外交問題、雇用の創出、そして少子化問題。昨年9月、山積する問題を抱えての船出を遂げた民主党。今年、その舵取りは順調に進むのでしょうか?それとも国民の不安の出口は見えないままなのでしょうか?新年にあらためて、20代ビジネスウーマンに、「民主党のマニフェストでこれだけは守ってほしい!」をうかがいました。 >>男性編も見るQ絶対、実現してほしい民主党のマニフェストは?(複数回答)1位税金の使い途をすべて明らかに44%2位天下りのあっせん、全面的禁止41%3位国家公務員の総人件費を2割削減26%3位出産時に55万円の一時金を支給26%5位空き教室などの活用で保育所を増やし、待機児童解消を目指す21%■税金の使い途をすべて明らかにしてほしい!・「税金や財源などで、不公平感があるものや不透明なものは、徹底して洗い出してほしい」(28歳/不動産/サービス)・「何にお金を使われてるか知りたいし、わかればもっと政治に興味もわく」(25歳/金融/金融系専門職)・「何に使われているのかわからないまま税金や保険料を徴収されるのは納得いかない。福祉などのために増税が必要になっても、説明がちゃんとなされれば納得して税金などを払えると思う」(24歳/金融/金融系専門職)■天下りのあっせん、全面的禁止をしてほしい!・「仕事もしないのに天下りしてきた人がいると、社内の空気が悪くなるから」(28歳/IT/総務)・「財政難と言っているが議員や公務員、天下り先の役員報酬を削減すれば、すぐにでも予算が確保できると思う」(26歳/運輸/企画開発)・「天下りはお金の無駄!とにかく国民をなめている」(24歳/金融/金融系専門職)■国家公務員の総人件費を2割削減してほしい!・「企業は一生懸命に費用削減をしたり、経済情勢をもろに受ける給与体系であったりするのに、官公にはその意識がなく、あまりに差がありすぎる」(29歳/ホテル/マーケティング)・「国家公務員のボーナスが4万円減ったことがニュースになっていた。こちらは4万円どころじゃないんですが…」(25歳/繊維/総務)■出産時に55万円の一時金を支給してほしい!・「少子化の歯止めになると思うし、自分が子どもを産むときに助かると思うから」(25歳/金属/秘書・アシスタント)・「出産に関して少しでも不安を取り除きたい」(25歳/商社/秘書・アシスタント)■空き教室などの活用で保育所を増やし、待機児童解消を目指してほしい!・「知り合いに、優先順位の関係で子どもを保育園に入れられない人がいたから」(27歳/商社/総務)・「今後、結婚・出産した場合に、保育園に入れるか入れないかで生活が激変するから」(27歳/通信/マーケティング)■その他のマニフェストで実現してほしいのは……・同じ職場で同じ仕事をしている人の待遇を均等にして、仕事と生活の調和を推進「自分は契約社員なのだが、同じ職場で同じ仕事をしても正社員と違って給料は時給制でボーナスも出ない。同じ仕事をしているので待遇を平等にしてほしい」(24歳/医療/その他)・2020年までに温暖化ガスを25%削減(90年比)するため、排出量取引市場を創設「世界に向けて大口を叩いただけになっては情けないので、温暖化には真剣に取り組んでほしい」(27歳/精密機器/一般事務)・取調べの可視化で冤罪を防止「痴漢冤罪をテーマにした映画に衝撃を受けたので」(28歳/電気/SE)・核兵器廃絶の先頭に立ち、テロの脅威を除去「世界唯一の被爆国として核の問題は日本が先頭に立つ義務がある」(26歳/医療/秘書・アシスタント)・高速道路の段階的な無料化「外国の高速道路は日本ほどこんなに高くない。多額な通行料はやめてほしい」(25歳/飲食/サービス)・救急、産科、小児、外科等の医療提供体制を再建するため地域医療計画を見直し、支援する「最近、妊婦が病院をたらい回しにされた挙句、死亡したというニュースを耳にする。医療の充実を期待したい」(25歳/小売/販売)・介護労働者(ヘルパー)などの給与を月額4万円引き上げて、介護に当たる人材を確保「介護職員の離職率は、国全体の離職率と比較しても割合が高いと思う。介護に携わる人の社会的地位を上げる必要があると思うし、それをしない限り日本の福祉に未来はないと思う」(23歳/教育関連/営業)・所得税の配偶者控除・扶養控除を廃止「所得税の関係で労働時間を削っているパートの人の出勤時間を多くしてほしいので」(23歳/金融/サービス)総評20代ビジネスウーマンの政治への関心は高く、上記のような興味深いコメントが多数寄せられました。1位から3位は男性同様、税金の無駄遣いの撤廃に注力してほしいというもの。1位に関連して、「国民が払っている税金が何に使われているのかわからないなんて、おかしすぎる」(26歳/IT/SE)のように、今までが不透明過ぎたと指摘する声もありました。2位と3位は天下りや国家公務員など、一部の既得権者に対する疑問・不満の結果だと思いますが、国民の負担が増える一方で、国民のよりよい生活を実現するという使命のもとに働く人々が優遇されているのは、確かに首を傾げざるを得ません。「国民の生活が第一」の民主党、期待していますよ!4、5位は税金の配分に関するマニフェスト。出産・子育てに関する内容で、女性の観点からのランキングと言えそう。20代ビジネスウーマンは近未来のママ予備軍(現在、子育て中の方もいらっしゃいますが)。安心して出産・子育てができる社会づくり、そして子育てと仕事が両立できるサポート体制の整備は早急に望まれるところです。これらを実現することが少子化問題の一つの解決策ともなり得るかもしれませんし。ところで、自分の愚かさを露呈することになりますが、私は自分が納めた税金がどのように使われているのか、こんなにも真剣に考えたのは初めてです。この不況の嵐で目が覚めたせい?それにしてももっと穏やかな目覚め方をしたかったなあ…と思う今日この頃です。(文・藤原のん)調査時期:2009年12月8日~12月14日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性694名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク>>衆院選選挙が近いっていうけど20代の政治参加意識は??>>鳩山内閣発足、のり塩事件……「一番印象に残った出来事は?」>>COBS的選挙の常識力判断完全版(画像などあり)を見る
2010年01月20日