群馬県沼田市では、6月15日(木)から8月31日(木)まで、簡単に着られる袴や着物を着て、大正ロマンの雰囲気が残る沼田市中心市街地の街歩きを楽しんでいただく企画を実施しています。また、大正フォトコンテストも同時開催中です。入賞者には豪華景品をプレゼント!大正ロマンぬまた大正ロマンぬまた2023 | 沼田市観光協会 : 大正和服体験第1弾「大正和服体験第1弾」ご案内大正ロマンのまちづくりを進める沼田市では、大正和服を着て、特別な気分で街歩きを楽しむ企画を昨年に引き続き今年も開催しております。参加者には、市内をお得に巡れる「食べあるきチケット」や「大正ロマンぬまた限定ステッカー」をプレゼント。さらに、参加日当日に限り、旧土岐家住宅洋館の観覧料が無料になる特典もございます。沼田市観光協会公式WEBサイト内の特設ページより、詳細を確認いただき、事前申込のうえ、ご参加ください。(事前申込制)1実施期間令和5年6月15日(木)から令和5年8月31日(木)まで2応募期間令和5年6月12日(月)から令和5年8月28日(月)まで3開催時間10:00から16:00まで※袴等は16:00までの返却をお願いします。※受付時間は10:00から14:00までとなります。4参加費2,000円5その他※ご希望日の3日前までにお申し込みください。(事前予約制)体験予約の連絡先、体験内容の詳細など、詳しくは以下の沼田市観光協会のホームページをご確認ください。「大正和服」体験 | 大正ロマンぬまた | 沼田市観光協会 : 大正フォトコンテスト「大正フォトコンテスト」ご案内2023年6月15日(木)から2024年1月31日(水)まで、大正ロマンの雰囲気残る沼田市の魅力再発見・発信を目的に大正ロマンをテーマとしたフォトコンテストを開催します。募集作品は、沼田市内で撮影された「大正ロマン」が感じられる写真です。入賞者には、総額3万5,000円分の豪華賞品をプレゼント!人物・建物・風景・食べ物などなどご応募受付中!応募方法など詳しくは以下の沼田市観光協会ホームページをご確認ください。大正フォトコンテスト | 大正ロマンぬまた | 沼田市観光協会 : 街歩き&フォトイメージ街歩き&フォトイメージ①街歩き&フォトイメージ②街歩き&フォトイメージ③街歩き&フォトイメージ④街歩き&フォトイメージ⑤街歩き&フォトイメージ⑥お問い合わせ先【所属名】(一社)沼田市観光協会担当:立花【FAX】0278-25-8556【電話】0278-25-8555【所在地】群馬県沼田市西倉内町2889-3【E-mail】(代表)info@numata-kankou.jp(担当)y-tachibana@numata-kankou.jp【公式HP】 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年07月10日群馬県沼田市玉原高原の「たんばらラベンダーパーク」が、2022年7月9日(土)から8月21日(日)まで営業。約5万株のラベンダーが咲く期間限定フラワーパーク「たんばらラベンダーパーク」は、“関東最大級”約5万株のラベンダーが咲き誇る期間限定フラワーパーク。ラベンダー畑の他にも、色とりどりの花々が咲き乱れる「彩の丘」や「ひまわりガーデン」など、撮影スポットが満載です。群馬県有数の避暑スポットまた、標高1,300mの群馬県沼田市玉原高原に位置する「たんばらラベンダーパーク」は、県内有数の避暑地。7月から8月の平均気温は25℃と、首都圏より5℃以上も低く、涼しさを求めて多くの観光客で賑わいます。ラベンダーの摘み取り体験園内では、美しいラベンダーの花を眺めたり、香りを楽しんだりするだけでなく、「ラベンダーの摘み取り体験」も可能。摘み取ったラベンダーは持ち帰り、ドライフラワーやポプリにして楽しむことができます。ラベンダーソフトクリームや冷やしラーメンレストランでは、ラベンダーを使用したオリジナルメニューも提供。来場者の約2人に1人が食す「ラベンダーソフトクリーム」の他にも、麺にラベンダーエキスを練りこんだ「冷やしラベンダーラーメン」や、ドライラベンダーを混ぜ込んだ「ラベンダースコーン」などが揃います。ポプリやソープなどお土産グッズもお土産には、ドライラベンダーやラベンダーのポプリがおすすめ。園内のラベンダーから抽出したエッシェンシャルオイルを使用した「ナチュラルソープ」や「ラベンダー化粧水」、「ハンドスプレー」なども並びます。【詳細】「たんばらラベンダーパーク」営業期間:2022年7月9日(土)~8月21日(日)営業時間:8:30~17:00(最終入園15:45)所在地:群馬県沼田市玉原高原交通:関越自動車道/沼田ICより19km(約30分)入園料金:中学生以上1,000円 ※小学生以下入園無料見ごろ予想:早咲き品種7月中旬~7月下旬中咲き品種7月下旬~8月上旬遅咲き品種8月上旬~8月中旬■「ラベンダーの摘み取り体験会」開催日:7月16日(土)~8月15日(月)雨天中止 ※ラベンダーの開花状況により変更する場合あり開催時間:10:00~12:00、13:00~15:00体験料:ひとり1,000円募集人数:各回先着50名【問い合わせ先】たんばらラベンダーパークTEL:0278-23-9311
2022年07月12日芥川賞受賞作・沼田真佑の小説『影裏』が映画化。2020年2月14日(金)に全国公開される。大友啓史監督作品。芥川賞受賞作『影裏』実写化2017年文學界新人賞を受賞し、同年第157回芥川賞を受賞した沼田真佑の小説『影裏』は、岩手県を舞台にしたヒューマンミステリー。高い技巧と繊細で美しい文章の交差で文壇を驚愕させ、人間の心の裏側や、現代社会における繊細なテーマを描いた純文学作品だ。物語の主人公となるのは、赴任した慣れない土地での生活に戸惑うサラリーマン・今野。そんな彼は、ある日突然失踪した親友・日浅の足跡をたどるうちに、彼の“もう1つの”裏の顔を知っていく。共に日々を分かち合ったはずの日浅の“真実”はどこにあるのかー?綾野剛×松田龍平が親友役に物語のメインキャラクターを務めるのは、『パンク侍、斬られて候』『亜人』の綾野剛と、『泣き虫しょったんの奇跡』で主演を務めた松田龍平。主人公の会社員・今野を綾野剛、その親友役で突然失踪した謎の男・日浅を松田龍平がそれぞれ務める。2人は本作が初共演だ。メインキャラクターの脇を固めるのは、演技派ぞろいのキャストたち。物語に深みをもたらすキャラクターたちの特徴と共に紹介しよう。日浅征吾役(國村隼)日浅の父。日浅の行方を捜し訪ねてきた今野に、隠された真実を告げる物語のキーマン。西山役(筒井真理子)今野と日浅の同僚で、自らも必死で日浅を探し求めている謎めいた女性。副島和哉役(中村倫也)今野を深く理解する昔の友人。鈴村早苗役(永島暎子)今野と同じアパートに住み、些細なことで今野を悩ませる口うるさい隣人。日浅馨役(安田顕)疎遠になってしまった弟に複雑な感情を抱く、日浅の兄。清人役(平埜生成)今野の年下の友人。監督は『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督は、NHK時代に「ハゲタカ」、「白洲次郎」、NHK大河ドラマ「龍馬伝」と、数多くの人間ドラマを手掛け、フリー転身後は『るろうに剣心』シリーズ、『ミュージアム』、『3月のライオン』などのエンターテイメント作品で日本映画界を牽引する大友啓史。撮影は、原作の舞台でもある岩手県にてオールロケで行われた。ストーリー今野は、転勤で移り住んだ岩手で日浅に出会う。慣れない地でただ一人心を許せる存在。まるで遅れてやってきたような成熟した青春の日々に、今野は言いようのない心地よさを感じていた。しかしある日、日浅は突然姿を消してしまう。日浅を探し始めた今野は、日浅の父に捜索願を出すことを頼むが、何故か断られてしまう。そして、見えてきたのは、これまで自分が見てきた彼とは全く違う別の顔。陽の光の下、ともに時を過ごしたあの男の“本当”とは?【詳細】『影裏』映画化公開時期:2020年2月14日(金)出演:綾野剛、松田龍平、筒井真理子、中村倫也、平埜生成、 國村隼、永島暎子、安田顕監督:大友啓史原作:沼田真佑『影裏』(文藝春秋)脚本:澤井香織音楽:大友良英
2018年11月30日「フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年」が、2018年10月6日(土)から12月16日(日)までの期間、静岡市美術館にて開催される。セーブル磁器は、1740年にフランス国王ルイ15世による庇護を受け、フランス西端のセーブルに王立磁器製作所を設立したところから歴史が始まった。「フランス宮廷の磁器 セーブル、創造の300年」は、ヨーロッパ磁器の最高峰の一つであるセーヴル磁器の300年に及ぶ伝統と創造の軌跡を、セーヴル陶磁都市の優品約130件で紹介する日本初の大規模展だ。作品は、4章に分けて紹介。第1章「18世紀のセーブル」は、マリー・アントワネットや、ロシア皇帝エカテリーナ2世をはじめとした王侯貴族を魅了した作品などを展示する。第2章「19世紀のセーヴル」は、絵画的で技術の高い新古典主義の作品が揃う。第3章「20世紀のセーブル」では、外国人として初の型の製作に携わった日本人・沼田一雅の作品を、第4章「現代のセーブル」では、日本の現代アーティスト・草間彌生などの作品を展示。ヨーロッパの王侯貴族たちを魅了してきた作品から、現代を代表する作家たちとコラボレーションしたものまで、希少な名品の数々を是非鑑賞してみては。【詳細】フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年開催期間:2018年10月6日(土)~12月16日(日)場所:静岡市美術館住所:静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー3F休館日:毎週月曜日 ※10月8日(月・祝)は開館、翌10月9日(火)休館開館時間:10:00~19:00(展示室入場は閉館の30分前まで)観覧料:一般 1,200(1,000)円、大高生・70歳以上 800(600)円、中学生以下無料※()内は前売および当日に限り20名以上の団体料金※障がい者手帳等を持参および介助者原則1名は無料
2018年08月27日フランスの宮廷文化を代表する磁器「セーヴル」の300年に迫る展示会2010年、国立セーヴル磁器製作所と国立セーヴル陶磁美術館が統合され「セーヴル陶磁都市」という新組織になりました。本展は、「セーヴル陶磁都市」の所蔵する名品・優品を約130点展示し、およそ300年におよぶセーヴル磁器の創造の軌跡を紹介する日本で初めての展覧会となります。国立セーヴル陶磁美術館のコレクション展が日本で開催されるのは、20年ぶりのことです。1740年、パリ東端のヴァンセンヌに誕生した軟質磁器製作所は、フランス国王ルイ15世(1710~74)の庇護を受けてパリ西端のセーヴルへ移転し、王立磁器製作所に成長しました。宮廷の彫刻家や画家たちが次々に考案する、洗練された形や絵柄。磁器というデリケートな素材の上に、いかなる形や絵柄も実現する、技術者たちの卓越した妙技。両者の真剣勝負が創り出すセーヴル磁器は、優雅で気品に満ち、またたく間にフランス内外の王侯貴族を虜にしました。以来、セーヴル磁器製作所は今日までヨーロッパ磁器の最高峰の一つに君臨しています。セーヴルの「18世紀」「19世紀」「アール・ヌーヴォーとアール・デコ」「1960年代~現在」の4章で構成セーヴルが協力芸術家として史上初めて受け入れた外国人は、日本の彫刻家・沼田一雅(1873~1954)でした。現在も日本の著名な芸術家・デザイナーたちとのコラボレーションは続いています。本展ではセーヴルと日本の交流についても作品を通じてご紹介します。創立から現在まで、常に時代の先端であり続ける「磁器芸術」セーヴルの姿を堪能できます。第1章 18世紀のセーヴル ---王の磁器---16世紀にポルトガルが、次いで17世紀にオランダがヨーロッパにもたらした中国磁器は、王侯貴族の間で大流行し、ヨーロッパ各地で中国磁器製作の秘術が探求されました。その結果まず完成したのが、16世紀イタリアのメディチ磁器をはじめ各地で製作された軟質磁器です。セーヴル磁器製作所の前身であるヴァンセンヌ製作所は、1740年、パリ東端に位置するヴァンセンヌの城の塔内で、軟質磁器の製作所として設立されました。ルイ15世の庇護の下、1756年に規模を拡大してパリ西端のセーヴルに新築・移転、王立セーヴル磁器製作所となりました。やがて、中国磁器のようにカオリンを用いた硬質磁器がヨーロッパでも製作できるようになりました。その嚆矢はザクセン公国が1710年に設立した、マイセン製作所です。セーヴルが硬質磁器の製作に成功したのは、公式には1770年のことでした。セーヴルを象徴する濃く麗しいブルーの地色の誕生セーヴルは当初、マイセン磁器を手本としていました。しかし1751年、ルイ15世の寵姫・ポンパドゥール夫人がセーヴル磁器に興味を示すようになると、マイセン磁器の模倣を止め、ポンパドゥール夫人(1721-64)の好みに応えて独自のスタイルを創出していきます。当代一流の宮廷芸術家たちが次々に新しい形と意匠を提案し、卓越した技術を持つセーヴルの技術者たちが磁器という素材の上に実現しました。その結果、セーヴル磁器に特徴的な、愛らしい子供たちや優雅な庭園を主題にした作品が生まれました。よりリアルな絵画表現のため無数の色絵具の新色が開発され、さまざまな壺や、大理石を思わせる無釉白磁のビスキュイ彫刻、セーヴルを象徴する濃く麗しいブルーの地色も誕生しました。本章では、セーヴルの芸術的挑戦が創り出し、18世紀の宮廷人の心を虜にした食器セット、壺、テーブルセンターピースなどをご紹介します。セーヴルのスタイルは東洋への憧れからもマイセン風からも脱却して、フランス独自の磁器芸術として 歩み始めたのです。パーヴェル・ペトロヴィチのティーセット 1772-73 年ⓒRMN-Grand Palais (Sèvres, Cité de la céramique) /Droits réservés / distributed by AMF ※無断転載禁止第2章 19世紀のセーヴル ---ブロンニャールと製作所の成功---フランス革命(1789~99)に端を発した大きな政治的混乱にもかかわらず、セーヴルは国有の製作所として存続しました。1800年から1847年まで所長を務めたアレクサンドル・ブロンニャール(1770~1847)は、19世紀の製作所を黄金期に導きました。鉱山技術者であると同時に鉱物学、地質学、動物学の研究者でもあった博識なブロンニャールの業績は、大きく4つに分けられます。第一に、鳥類学・植物学・地形測量学など広範な分野の知見を加えて、形や装飾を一新したこと。第二に、教育・技術双方に資するフランス初の陶磁とガラス専門の美術館を1824年に設立・公開したこと。第三に、画期的な製造技術を導入したこと。最後に、ステンドグラスや銅胎七宝など、磁器以外の火を用いる芸術分野にも挑んだことです。ブロンニャールの死後も、新技術の開発は盛んに推し進められました。一方造形面では、歴史主義の時流に倣い、装飾過剰とさえ言えるスタイルに達しました。製作所と美術館が現在の地に移転したのもこの頃(1876年)です。本章では、ブロンニャール時代の食器セットや壺などを中心として、広範な学問分野にまたがる豊かな知識とすぐれた技術が結晶した、19世紀のセーヴルの魅力をご紹介します。デザート皿《デュプレシ准将の戦闘と死》(エジプトのセルヴィスより)ジャック・フランソワ・ジョゼフ・スウェバー、ドミニク・ヴィヴァン・ドゥノン、アレクサンドル・テオドール・ブロンニャール(父) 1811年 セーヴル陶磁都市© RMN-Grand Palais (Sèvres, Cité de la céramique) / Martine Beck-Coppola / distributed by AMF※無断転載禁止第3章 20世紀のセーヴル ---アール・ヌーヴォーとアール・デコ---19世紀後半、セーヴルを含む欧米諸国、日本、中国の陶磁器製作所は、万国博覧会で作品が一堂に会したことで互いに大きな刺激を受け、技術と芸術性の双方において競い合いました。ジャポニスムが隆盛をみたのもこの頃です。1897年に製作所の芸術部長に任命されたアレクサンドル・サンディエ (1843~1916)は、アール・ヌーヴォー様式を取り入れます。滑らかで洗練されたフォルム、植物を主要なモチーフとし左右対称性を強調した図案、各作品の形態に最も適した技法で施された装飾。すべてが完璧なレベルで調和した新しい作品群が誕生しました。それらは1900年のパリ万国博覧会において絶賛を博し、特にアガトン・レオナール(1841~1923)の優美で華やかなテーブルセンターピース「スカーフダンス」は、大きな評判を呼びました。ジャポニスムやアール・ヌーヴォーを経て、それまで外国人に門戸を開くことのなかったセーヴルが、1904年に外国人初の「協力芸術家」として日本の彫刻家・沼田一雅(ぬまたいちが)を受け入れたのは特筆すべきことです。一雅が提案した女性像や動物像はビスキュイ彫刻となり、その原型は今も大切に保管されています。一雅は、現在まで続く日本とセーヴルの交流の端緒とも言えるのです。1920年代には、形はさらに簡潔になり、装飾は幾何学的になって、質感や色彩の洗練が進みました。いわゆるアール・デコ様式の採用です。1920年に着任した所長、ジョルジュ・ルシュヴァリエ=シュヴィニャール(1878-1945)は、著名な芸術家、建築家、室内装飾家に協力を求め、1925年のパリ近代装飾美術産業博覧会では、斬新な形の壺や照明器具などを発表しました。そこで大きな成功を収めた製作所は、朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)などの重要な発注を受けるようになりました。本章では20世紀前半のセーヴル黄金期を築いたアール・ヌーヴォー様式とアール・デコ様式から選りすぐりの作品と、彫刻家・沼田一雅の作品をご紹介します。ダンサーNo.14(テーブルセンターピース「スカーフダンス」より)アガトン・レオナール 1899-1900年 セーヴル陶磁都市© RMN-Grand Palais (Sèvres, Cité de la céramique) / Martine Beck-Coppola / distributed by AMF※無断転載禁止第4章 現代のセーヴル ---ゴーティエの時代、現代の芸術家との協力---1960年代以降のセーヴル製作所は、歴代の名品の復刻を続ける一方、現代の著名な芸術家を招き、さらに魅力的な磁器芸術を創出することにも力を注いでいます。1963年に着任した所長セルジュ・ゴーティエ(1911~2004)は、フランスで活躍していた高名な抽象芸術作家たちに声をかけ、セーヴルに新しい現代性を吹き込んでくれるよう依頼しました。それに応え、アレクサンダー・カルダー(1898~1976)やセルジュ・ポリアコフ(1900~69)、エティエンヌ・アジデュ(1907~96)は、真っ白なカンヴァスに向かうがごとく、磁器の皿の上に描きました。またジャン・アルプ(1886~1966)は、彼の詩的で超現実的な世界観を象徴する、優雅な曲線で構成された壺を創作しました。ゴーティエの方針は受け継がれ、今日まで数々の有名な芸術家がセーヴルに新たな着想をもたらしました。時には製作不可能な空想にすら見えるアイデアを、セーヴルは技術と情熱の限りをつくし、磁器で実現しました。その挑戦が、新たな色、着色技法、素地についての研究をも進歩させることになりました。例えばルイーズ・ブルジョワ(1911~2010)の《ネイチャー・スタディ》、草間彌生(1929~)の《ゴールデン・スピリット》のように謎めいた彫像や、エットレ・ソットサス(1917~2007)のテーブルセンターピースのように自由に配置を変えられる、機能性を兼ね備えた作品もあります。これらは、セーヴル磁器の伝統的な「食卓の芸術」をすでに超越しています。《ゴールデン・スピリット》草間彌生 2005年 セーヴル陶磁都市 © Sèvres, Cité de la céramique, Dist. RMN-Grand Palais / Gérard Jonca / distributed by AMF※無断転載禁止本章では、建築・彫刻・絵画・デザインなど各分野の第一線で活躍する芸術家の自由な発想から生まれた、1960年代以降の作品をご紹介します。「六本木開館10周年記念展 フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年」 開催概要会 期:2017年11月22日(水)~2018年1月28日(日)主 催:サントリー美術館、TBS、朝日新聞社企 画:セーヴル陶磁都市構 成:サントリー美術館会 場:サントリー美術館 (港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階 )開館時間:10時~18時※金・土および11月22日(水)、1月7日(日)は20時まで開館。ただし12月29日(金)は18時まで開館。※いずれも入館は閉館の30分前まで休 館 日:火曜日(ただし1月2日、9日、16日、23日は18時まで開館)、12月30日(土)~1月1日(月・祝)入 館 料:一般1300円、大学・高校生1000円、中学生以下無料お問い合わせ先TEL.03-3479-8600
2017年10月21日“イヤミス(読んでイヤな気持ちになるミステリー)”女王の一人、沼田まほかるの人気ミステリー小説「彼女がその名を知らない鳥たち」が、蒼井優と阿部サダヲをW主演に迎え実写映画化決定。『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌監督がメガホンを取り、今秋公開されることが分かった。8年前に別れた男・黒崎を忘れられない十和子は、いまは15歳上の男・陣治と暮らしている。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治を激しく嫌悪しながらも、彼の稼ぎで働きもせず日々を過ごしていた。ある日、十和子は黒崎の面影を思い起こさせる妻子ある男・水島と関係を持ち、彼との情事に溺れていく。そんなとき、家に訪ねてきた刑事から「黒崎が行方不明だ」と知らされる。どんなに足蹴にされても文句を言わず、「十和子のためなら何でもできる」と言い続ける陣治が、執拗に自分をつけ回していることに気付いた十和子は、黒崎の失踪に陣治が関わっているのではないかと疑い、水島にも危険が及ぶのではないかと怯え始める――。原作は、吉高由里子主演で映画化が決定した『ユリゴコロ』の原作者・沼田氏の同名ミステリー小説。ラブストーリーに夢を見られなくなった大人の女性たちに、「究極の愛とは何か」と突きつけ、読者を虜にし20万部を突破するなど人気を博している。そして、メガホンを取るのは『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』の白石監督。ノンフィクションを原作に骨太な社会派エンターテイメントを作り出してきた白石監督が、本作で初めて本格的な大人のラブストーリーに挑む。本作の主演で北原十和子役を演じる蒼井さんは、今回の役どころについて「自分に対する諦めができない人。かといって何か行動を起こすわけでもない、甘ったれた女性。共感は全くできない役だったけれど、ご覧になる方に自ら嫌われる勇気をどこまで持てるのか、試したいと思いました」とコメント。佐野陣冶役の阿部さんは、「食べ方が汚いとか、たんが絡んだ咳をするとか、とにかく汚い男に見せるために、監督と色々相談しました」と“汚い男”を追及したそう。主演の2人はほぼ初共演だそうで「いま乗ってる女優さんと言ったらこの人!って必ず名前が上がる方だし、最近は迫力も出てますよね。実際すっごい迫力ありました(笑)一緒にお芝居していて楽しかったです」と共演を喜んだ。また、原作を読んで物語に心奪われたと話す白石監督は、「誰であれ到底たどり着くことが出来ない究極の愛を僕自身がスクリーンでどうしても見たくなり映画化を決意しました」と今回の映画化に至った経緯を語り、「登場人物のほとんどがクズばかりですが、見る人をとんでもないところへ連れていってくれる映画であると仕上げ作業の大詰めを迎えて確信しています。楽しみにお待ち下さい」と自信を見せた。原作者の沼田氏も「ラストあたりで思わず落涙。原作をよくここまで読み込んでいただいたものと感謝でいっぱいです。役者さんも演技力のある方ばかりなので、これはきっと素晴らしい映画ができることと信じております」と喜びの言葉を寄せた。撮影は2016年10月8日から約1か月間、原作の舞台である大阪を中心とした関西ですべて敢行されたという。『彼女がその名を知らない鳥たち』は2017年秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年01月31日