株式会社アイエス・フィールド(代表:嶋田豪)主催、『ブラックジャックによろしく』が2024年7月31日(水)~8月12日(月)に赤坂RED/THEATER(東京都港区赤坂3-10-9赤坂グランベルホテルB2F)にて上演されます。先⽇、第1弾として、注⽬の作家と演出家が脚本と演出を⼿がけ、今江⼤地と三浦涼介のダブル主演での舞台化を発表いたしました。 そしてこの度、第2弾として佐藤アツヒロの出演が決定いたしました。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にてまもなく発売開始です。カンフェティにてチケット発売 ※サイトは、販売開始直前にオープンされます。アイエス・フィールド公式ホームページ 舞台「ブラックジャックによろしく」 公式X(旧Twitter) 佐藤秀峰による「ブラックジャックによろしく」研修医斉藤英⼆郎が⽬にする日本の大学病院や医療現場の現状を描く。2003年春には連続ドラマとして放送された人気作品です。シリーズ化を視野に入れ、今回の舞台化が始まります。今回は、ドラマでも高い評価を得たがん医療編を描きます。この夏、ブラックジャックによろしく(著:佐藤秀峰)に乞うご期待。今回のテーマ選定は、現在の世界的な恐怖と不安の中で、コロナ禍を経験した今だからこそ、20年前に描かれた人々の心情や死に対する葛藤が依然として鮮明であり、我々が伝えたいメッセージを持っているという考えからでした。これらの考えに賛同してくれた有志として、トップアイドルとして活躍をし、その後もドラマ・映画など俳優として活躍。近年では舞台を中心に活躍を続け、芸歴38年を誇るキャリアをもつ佐藤アツヒロの出演が決定しました。時代をリードしてきた佐藤アツヒロと、これからの時代を担う今江⼤地・三浦涼介の才能がぶつかり合う演劇に注目してください。佐藤アツヒロ<あらすじ> 2024年。コロナ禍を経て様変わりした日本の医療界でトップとして医療を牽引し続ける永禄大学附属病院。緩和ケア科の医師・庄司のもとへ、とある患者がやってくる。その患者は、ある医師に「永大にいい緩和ケア医師が二人いる」と紹介してもらってこの病院にやってきたのだという。その医師の名は、斉藤英二郎。懐かしい名前を聞いた庄司は、二十年前を思い出す。この永大病院緩和ケア科の創設のきっかけとなった、ある出来事を──。公演概要『ブラックジャックによろしく』公演期間:2024年7月31日(水)~8月12日(月)会場:赤坂RED/THEATER(東京都港区赤坂3-10-9赤坂グランベルホテルB2F)■出演者今江大地三浦涼介佐藤アツヒロ他■スタッフ原作:佐藤秀峰脚本:白川ユキ演出:田邊俊喜主催:アイエス・フィールド■公演スケジュール開場は、開演1時間前となります。グッズ販売は、開演15分前を⽬処に終了させていただきます。平⽇公演につきましては、物販の販売時間を短縮させていただく場合がございます。劇場にてご確認下さい。本編1時間45分を予定しております。7⽉31⽇(水)19:00〜8⽉1⽇ (⽊)19:00〜8⽉2⽇ (金)19:00〜8⽉3⽇ (⼟)13:00〜|18:00〜8⽉4⽇ (⽇)13:00〜|18:00〜8⽉5⽇ (⽉)19:00〜8⽉6⽇ (火)休演日8⽉7⽇ (水)19:00〜8⽉8⽇ (⽊)19:00〜8⽉9⽇ (金)19:00〜8⽉10⽇(⼟)13:00〜|18:00〜8⽉11⽇ (⽇)13:00〜|18:00〜8⽉12⽇(⽉)12:00〜※8⽉6⽇(火)は休演⽇となります。■チケット料金 8,800円(全席指定)※座席は抽選となります。・販売スケジュール①ファンクラブ抽選先⾏受付期間:5/22(水) 19:00〜5/26(⽇) 23:59結果発表:5/30(⽊)入金〆切:6/2(⽇) 23:59②一次抽選先⾏受付期間:6/10(⽉) 19:00〜6/16(⽇) 23:59結果発表:6/20(⽊)入金〆切:6/23(⽇) 23:59③二次抽選先⾏受付期間:7/1(⽉) 19:00〜7/5(金) 23:59結果発表:7/11(⽊)入金〆切:7/15(⽉) 23:59④一般発売販売期間:7/13(⼟) 12:00〜7/25(⽊) 23:00⑤当⽇発売残席があった場合のみ、くわしくは公式SNSでの発表にてご確認下さい 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年05月08日ロンシャン(LONGCHAMP)から、カージャック(K.JACQUES)とのコラボレーションサンダル「ロンシャン x カージャック」が登場。ロンシャン ラ メゾン 表参道・銀座ほかにて限定発売される。ロンシャン×カージャックのレザーサンダルロンシャンが2024年春夏にタッグを組むのは、南フランスの地中海沿いにアトリエを構えるシューズブランド・カージャック。メゾンの象徴的なバッグ「ル プリアージュ」の上質なレザーと、南仏らしいフラットサンダルを融合させたレザーサンダルを展開する。特徴的なのは、「ル プリアージュ」に使用されているカウハイド製のシグネチャーレザーを採用したこと。細身のストラップを斜めに配しているのに加え、幅が広めのアンクルストラップには「ル プリアージュ」のスナップボタンをあしらった。またピンバックルに、ロンシャンのロゴを施しているのもポイントだ。ラインナップは、ロンシャンのアイコンカラーであるブラウンをはじめ、夏にぴったりなストロベリー、エレガントさを演出するフォレストの3色を用意する。【詳細】「ロンシャン x カージャック」56,100円発売日:2024年4月23日(火)取扱店舗:ロンシャン ラ メゾン 表参道、銀座、期間限定ストア「DO YOU SAINT-TROPEZ?」、ロンシャン公式オンラインストアカラー:ブラウン、ストロベリー、フォレスト素材:カウハイド(ソールはレザー)■期間限定ストア「DO YOU SAINT-TROPEZ?」期間:4月24日(水)〜4月30日(火)場所:伊勢丹新宿店 本館1階 ハンドバッグ / プロモーション住所:東京都新宿区新宿3-14-1【問い合わせ先】ロンシャン・ジャパンTEL:0120-150-116
2024年04月27日「名もなきブラック・ジャック SHOP」や「名もなきねずみPOP-UP-SHOP」他でコラボデザインを使用した商品が登場!この度、株式会社マインドワークス・エンタテインメント(東京都千代田区:代表取締役 近藤健祐)がライセンスプロデュースを行っているSNSで人気のキャラクター「名もなきねずみ」の4周年を記念し、株式会社手塚プロダクションがライセンスを管理しております「ブラック・ジャック」とのコラボが決定いたしました。名もなきねずみとねずよさんがそれぞれ、ブラック・ジャックとピノコに大変身!可愛い描き下ろしイラスト全11種で登場いたします。コラボイラストを使用した商品は、コラボショップ「名もなきブラック・ジャック SHOP」や「名もなきねずみPOP-UP-SHOP」他で販売が予定されております。商品詳細は、名もなきねずみ公式Xならびに名もなきねずみ宣伝部【公式】X アカウント他にて発表させていただきます。名もなきねずみ宣伝部【公式】X : 名もなきねずみ×ブラック・ジャックコラボアートねずよ×ピノココラボアート【 名もなきねずみとは… 】2020年4月12日、突如Twitterに登場した一匹のねずみ。可愛い見た目にダンディな声のギャップが話題を呼び、たちまちフォロワーが10万人を超える大人気に。普段はノートの中に住んでいる。年齢不詳だが、老眼が進んでいるらしい。大家である声優:大塚明夫さんとの実写コラボ動画やどこかで聞いたことのある声のお友達キャラクターとコラボやゲーム実況動画も大きな話題を呼んでいます。2022年11月よりラジオ「ねずラジ」を毎週日曜日22時~YouTubeで配信スタート。◆「名もなきねずみ」公式情報HP: LINE: X: YouTube: ◆「名もなきねずみ」宣伝部 公式情報X: Instagram: *********************************◆「名もなきねずみ」商品化、広告宣伝などお問い合わせ先株式会社マインドワークス・エンタテインメントe-mail: info@mindworks-ent.jp 電話:03-3263-7851(営業時間:平日 11:00~18:00、土日祝日休)*********************************© 名もなきねずみ© Tezuka Productions 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月05日アルコール飲料「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」が、2024年4月1日(月)より全国発売される。“ジャックコーク”を自宅で楽しめる人気の缶カクテルが糖質ゼロに2023年4月に発売された「ジャックダニエル&コカ・コーラ」は、“ジャックコーク”という愛称で親しまれてきたバーカクテルを自宅でも楽しめる、「コカ・コーラ」を使った初の容器入りアルコール飲料。「コカ・コーラ」の爽やかさと「ジャックダニエル」が持つテネシーウイスキーの豊かな風味をミックスした味わいが人気を博している。そんな「ジャックダニエル&コカ・コーラ」を糖質ゼロにした「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」が新登場。糖類やカロリーを気にかける人でも気軽に“ジャックコーク”を楽しむことができる。詳細「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」 350ml 缶 231円、160ml 缶 143円発売日:2024年4月1日(月)販売地域:全国品名:リキュール(発泡性)原材料名:ウイスキー(米国製造)、食物繊維(難消化性デキストリン)/炭酸、カラメル色素、酸味料、甘味料(スクラロース、アセスルファム K)、クエン酸 K、香料アルコール分:7%※価格はメーカー希望小売価格【問い合わせ先】日本コカ・コーラお客様相談室TEL:0120-308-509
2024年03月24日クイーン アンド ジャック(Queen&Jack)の2024年秋冬コレクションが、2024年3月14日(木)に渋谷ヒカリエにて発表された。イタリア南部世界遺産の街、マテーラでの記憶を着想源に今季のクイーンアンドジャックは、イタリア南部世界遺産の街、マテーラで見聞きし、食した記憶が着想源。マテーラには、幾重にも重なるようにして岩山を削って造った洞窟住居や洞窟レストランが点在する。そんな、クラシックさとモダンさが融合した、歴史ある街のユニークで幻想的な光景を、ブランドが得意とするスクール・スタイルにのせていく。なお今季は、新たにデザイナーに就任した富塚尚樹によるファーストコレクションとなる。“制服”をキーワードにコレクションには、“制服”という枠組みの中、スクールをモードへというコンセプトに沿うルックが登場。制服の定番スタイル、セーラー服を特徴づけるセーラーカラーは、ジャケットやロングコートなどにオン。チェック柄が目を引く、袖をレザーで切り替えたロングコートには、袖と同じくレザー素材のセーラーカラーを配した。またもともと軍服を起源としているPコートは、その原点に立ち返るかのようにミリタリー要素を強めているのが特徴。カーキにゴールドのボタン、ウエストには太めのベルトを配し、厳格で重厚な空気感をもたらした。イタリアの高級素材×チェック柄スクール・スタイルに欠かせないチェック柄にも注目したい。ツイードやウールにのせて、コレクションを華やぎをプラスした。たとえば、厚みのあるシャギービーバーの2層構造のスカートにはライトブルーをベースとしたチェック柄をあしらっている。またペプラムを配したかのようなブレザーも展開され、そこへあしらわれたチェック柄がどこかポップささえ感じさせた。ちなみに、チェック柄というと英国が有名だが、今回はイタリア・マテーラが着想源であること、またロロ・ピアーナ(Loro Piana)やカルロ・バルベラ(CARLO BARBERA)といった、メイド・イン・イタリーの高級素材を採用していることから、どこか英国らしいチェック柄とは一味違った印象に仕上げたかったと飯塚は語る。マテーラの石畳をキルティングで表現マテーラで歩いた石畳は、キルティングで表現。淡いブルーのキルティングに花の刺繍が施され、ふんわりとした裾とパフスリーブが印象的なドレスやジャケットとなって展開された。りんごをモチーフにさて、マテーラで食べたものすらもインスピレーション源となった今季のクイーン アンド ジャック。果たしてどのように表現されたのか、それはラストルックを見れば明らかとなる。マテーラのとある日、りんごのデザートを食べたことから、モデルに王林を迎え、りんごをモチーフにしたルックを作り上げたのだ。肩は焼きりんご風に、また首元にはりんごの皮を表すリボンを添え、“りんご尽くし”の1着に仕上げた。
2024年03月17日高橋一生主演ドラマ「ブラック・ジャック」の第1弾キャスト情報が発表された。法外な治療費と引き換えに、どんな手術も成功させる無免許の天才外科医ブラック・ジャックの活躍を描きながら、医療の在り方や人の生き方に深いメスを入れてきた名作漫画「ブラック・ジャック」。連載開始50周年記念を迎えた本作が、コロナ禍を経て医療の在り方が再び問われるいま、原作から厳選した有名エピソードを凝縮し、その真髄をぐっと掘り下げていく。もはや《死》のみでしか救われようがない患者のため――揺るぎない使命感を胸に、日本では非合法とされている安楽死を秘密裏に請け負う医師・キリコを演じるのは、朝ドラ「半分、青い。」や「東京ラブストーリー」、「ノッキンオン・ロックドドア」などに出演した石橋静河。《生》を与えることで患者を救おうとするブラック・ジャック(高橋さん)とは正反対の理念を持つがゆえに、常に対立する宿命的ライバルで、重要キャラクターだ。さらに、「教場」「大奥」などに出演する味方良介、現在公開中の『ゴールデンカムイ』でも高評価を得ている山内圭哉、大河ドラマ「どうする家康」で唯一無二の存在感を放った千葉哲也、舞台から映像まで幅広く活躍する玉置孝匡、映画監督、画家としても類まれなる才能を発揮する奥田瑛二も本作に参加している。テレビ朝日ドラマプレミアム「ブラック・ジャック」は2024年、テレビ朝日にて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2024年02月29日手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』と、医療アパレルブランド「クラシコ」のコラボレーションウェアが、2024年2月15日(木)よりクラシコ各店などで発売される。『ブラック・ジャック』×クラシコのスクラブコラボレーションでは、医療従事者が着用する医療用ユニフォーム“スクラブ”のトップスとパンツを展開。それぞれのには、漫画『ブラック・ジャック』より、無免許医にもかかわらず、天才的な外科技術を持つ主人公ブラック・ジャックと、助手を務めるピノコが描かれている。カラーは2種類で、ブラックの背中側腰元には、手術着姿のブラック・ジャックを刺繍。胸ポケットとパンツの後ろポケットには、ブラック・ジャックのシルエットが描かれている。一方ベージュには、ブラックと同じ場所にピノコを刺繍した。なお、ボディには、杢調の素材を採用。「トロピカルウール」をイメージした軽やかな風合いで、上質な印象に仕上がっている。【詳細】『ブラック・ジャック』×クラシコ発売日:2024年2月15日(木)販売店舗:クラシコ(丸の内店、横浜店、名古屋店、大阪店)、クラシコ オンラインストア※店舗での購入は倉庫在庫からの発送。価格:・スクラブトップス 11,990円・スクラブパンツ 11,990円カラー:ブラック、ベージュサイズ:XXS~XL ※男女兼用、ユニセックスサイズ
2024年02月18日世界三大映画祭の常連で、映画ファンからも高い支持を得ている監督の一人として挙げられるフランソワ・オゾン監督。最新作『私がやりました』は、本国フランスで100万人を動員する大ヒットを記録して話題となっています。そこで、日本公開を前に主演を務めたこちらの方にその魅力についてお話をうかがってきました。ナディア・テレスキウィッツさん【映画、ときどき私】 vol. 612パリで起きた有名映画プロデューサー殺人事件で、容疑者から一躍スターになる若手女優のマドレーヌを演じたナディアさん。フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞では有望若手女優賞を昨年受賞し、今後の活躍が期待されている注目の存在です。今回は、現場の様子や大女優との共演エピソード、そして日本での忘れられない思い出などについて語っていただきました。―フランソワ・オゾン監督といえば、現在のフランス映画界を代表する監督の一人でもありますが、ご一緒されてみていかがでしたか?ナディアさん今回は私たちと一緒に1930年代に飛び込んでくれましたが、彼は毎回違う世界観の作品を描き続けているので、本当にユニークな映画監督だと思います。映画を作るのが楽しくてたまらないというのも伝わってきて、少年のような心を失っていない映画監督なんだなという印象を受けました。―どのような演出をされていたのかについても、教えてください。ナディアさん演技指導はとても細かいですが、いつも優しく付き合ってくださるので、監督との仕事は何にも変えられない喜びでした。オゾン監督は同じ俳優を繰り返し起用することが多いというのもあって、俳優たちとファミリーのような関係性を作り上げていますが、周りとの向き合い方も素晴らしいと思ったところです。とても尊敬しています。この作品ではそういう方々に囲まれて演じることができて私はとても幸せでしたが、監督自身もみんなと一緒に映画を作れることをすごく喜んでいるのを感じたほど。そんな彼のファミリーの一員になれていたら、とても光栄なことだと思っています。イザベル・ユペールさんには発見もあった―共演者であるイザベル・ユペールさんにも以前取材させていただいたことがありますが、本当に素敵な方でした。フランス映画界が世界に誇る大女優との共演では、どんなことを感じましたか?ナディアさんイザベルさんとの共演ということで、実は少し萎縮してしまうのではないかなと考えていたことがありました。でも、現場でご一緒してみたら、そんなことはまったくない。本当に素晴らしい演技をする方なので、共演をしてみて刺激を受けました。でも、普段はとても“普通の方”なので、それは発見でしたね。あと、これはイザベルさんだけではなく、みんなに言えることですが、この現場に来ることや役を演じること、そしてこの物語を語れることに幸せを感じているのが伝わってきました。父親役のベテラン俳優であるアンドレ・デュソリエさんなんて、「オゾン監督の現場に来たら、ゼロからはじめなきゃいけないんだよ」と言っていたほど。そういう気持ちで現場にいるというのはすごく美しいことだなと実感しました。―また、劇中ではマドレーヌが家父長社会であった時代に女性の権利を自分でつかみ取ろうと徐々に変化していく姿が描かれているのが印象的でした。ナディアさんマドレーヌは自分の考えよりも、都合のいいほうに動こうとする日和見主義的なところが最初はありましたが、ある時点から彼女の言動が政治的になり、いろんなことを自覚するようになっていきます。特に、1935年頃といえば、女性には選挙権もなく、小切手を持つことさえも許されていなかった時代。自由も平等もなかったからこそ、自分自身の声を聞いてもらいたいという思いが、いつしか家父長制度に対する反抗や権利を主張へと繋がり、マドレーヌを変えていったのです。これからも戦い続けなければいけないと感じている―まだまだ男性社会と言われている映画界のなかにいるという意味では、ご自身にも通じるところはあったのでは?ナディアさん確かに、この話には2023年を生きる私たちにも共鳴する部分があると感じています。実際、私たち女性にとって、まだまだ道のりは長いなと感じることもありますから…。だからこそ、俳優として現代に通じるメッセージ性を持った映画で、そういう思いを抱えた女性を演じられたことは私にとってはうれしいことでした。最近のフランス映画界でも、興味深い女性の役はどんどん増えていますし、女性監督も台頭してきているので、それは素晴らしいことですよね。でも、これからも女性は戦い続けなければいけないなとは感じています。―確かにその通りですね。また、マドレーヌのようにピンチがチャンスに転換したような経験はありますか?ナディアさんこれはいい質問ですね!最悪から最高という話ではありませんが、実はもともと俳優を職業にするつもりはなくて、最初はお小遣いや家賃を稼ぐつもりで始めたのがきっかけでした。その後も学業のかたわらで演技を続けていましたが、それがうまくいき、いまでは俳優が仕事になったので、それが私の人生のなかで大きく変わったことだなと思います。あと、マドレーヌとの共通点をあげるとすれば、あまり先のことを考えずに行動する部分かなと。生きることが素直に楽しいと思えるところも、似ている気がします。でも、私は嘘をつくことにストレスを感じるタイプなので、マドレーヌみたいに嘘はつけないですね(笑)。日本の文化には感動すら覚えている―では、日本にまつわるエピソードや日本の好きなものなどがあれば、お聞かせください。ナディアさん2019年の東京国際映画祭で最優秀女優賞をいただいたのですが、ありがたいことにみなさんから温かいおもてなしをしていただいて、「私はなんてラッキーなんだろう!」と思いました。でも、実はそのもっと前から日本との縁というのを私はずっと感じていたんですよ。というのも、私はフランスとフィンランドのハーフなんですが、フィンランドには日本の庭園がとても多く、日本に魅了されているおじいちゃんとよく一緒に散歩していたからです。あとは、宮崎駿監督の映画は何回も観ていますし、日本映画や日本文学も大好き。いまは、村上春樹さんの本を読んでいます。日本人の他人に対してリスペクトがある文化には、感動すら覚えているほどです。―そのように言っていただけてうれしいです。ナディアさんそれからもうひとつ、来日したときに驚いたのはムーミンの人気がすごいこと。フランスではほとんど知られていないのに日本ではみんな知っていて、「ムーミンはメイド・イン・ジャパンです」なんて言っていた人もいたくらい(笑)。「フィンランドの漫画ですよ」といっても信じてもらえなかったのですが、それくらい浸透しているんですよね。―フィンランドと日本には、通じ合うものがあるのかもしれません。ナディアさんだとしたら、とっても素晴らしいことですよね!信念と確信を持って進んで行けば大丈夫―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。ナディアさん若い頃はまだ自分が何者かをわかっていない時期でもあるので、なかなか難しいこともあるかもしれません。私自身もまだ模索している最中なのでアドバイスをするのはおこがましいですが、言えるとすれば「好奇心を持ち続けること」。自分の殻に閉じこもらずに、外の世界にアンテナを張り続けるのは大事だと考えています。それからもうひとつは、「簡単に諦めてはいけない」ということ。すぐにダメだと感じてしまう人も多いと思いますが、もう少し辛抱したうえで、「信念と確信を持って進んで行けば大丈夫!」という気持ちを忘れないでほしいです。どんなことでも、とことん最後まで突き詰めてみてもらえたらと思っています。インタビューを終えてみて…。終始ニコニコとかわいらしい笑顔を浮かべていて、とにかくチャーミングなナディアさん。一瞬で相手を惹きつける魅力があるだけに、オゾン監督が自身の作品で主演に抜擢したのも納得です。今後、幅広い役柄でフランス映画界を盛り上げてくれる存在となるのを期待したいと思います。激しい駆け引きから目が離せない!ユーモアを織り交ぜつつ、クライマックスまで見事な盛り上がりで観客の心をつかむオゾン流クライムミステリー・エンターテインメント。最高にお洒落で魅力的な女性たちの姿にも、誰もが虜になってしまうはずです。取材、文・志村昌美ストーリーパリの大豪邸で有名映画プロデューサーが殺され、貧乏な若手女優マドレーヌが容疑をかけられる。法廷に立たされた彼女は、正当防衛を主張。ルームメイトで新人弁護士のポーリーヌが書いた「自分の身を守るために撃った」という完璧なセリフを読み上げ、見事に無罪を獲得するのだった。悲劇のヒロインとして時代の寵児となり、容疑者から一躍人気スターの座へと駆け上がったマドレーヌ。豪邸に引っ越し、ポーリーヌと優雅な生活を始めるが、とある女性が彼女たちを訪ねてくる。その女性とは、いまや目にすることも少なくなったかつての大女優オデット。彼女は、プロデューサー殺しの真犯人は自分で、マドレーヌたちが手にした富も名声も、自分のものだと主張するのだった。果たして、「犯人の座」は誰の手に…。続きが気になる予告編はこちら!作品情報『私がやりました』11月3日(金・祝)TOHO シネマズ シャンテ他 全国順次ロードショー配給:ギャガ(C)Marta Bevacqua(C) 2023 MANDARIN & COMPAGNIE ‐ FOZ ‐ GAUMONT – FRANCE 2 CINÉMA ‐ SCOPEPICTURES – PLAYTIME PRODUCTION
2023年11月02日フランスで100万人を動員したサスペンス・コメディ『私がやりました』が、11月3日(金)に公開される。監督は、日本でも人気のフランソワ・オゾン。どこから見てもオシャレ感ただよう1930年代のパリが舞台。成功を夢見る“ひよっ子女優”とルームメイトの“新人女性弁護士”が、有名映画プロデューサーの殺人事件に巻き込まれ、いや、あえて巻き込まれて、人生を変えていく、……なんてだけじゃ終わらない、エスプリの効いた作品だ。『私がやりました』フランソワ・オゾン監督作品は、ことし日本公開3本目。2月に公開された『すべてうまくいきますように』(2021)は、安楽死がテーマの人間ドラマでソフィー・マルソーが主演。6月の『苦い涙』(2022)はドイツの鬼才ファスビンダー作品をリメイクした風刺ドラマ。イザベル・アジャーニが出演していた。そして本作はサスペンス・コメディ。オゾン監督の、映画の素材選び、役者選びは自由自在なのだ。舞台は、1930年代のパリ。新人女優のマドレーヌ(ナディア・テレスキウィッツ)は、映画プロデューサーの大御所に声を掛けられ豪邸を訪ねるが、役とバーターで愛人関係を要求され失意のまま帰宅。しかしこともあろうにそのプロデューサーの殺害事件が起きて、彼女が容疑者となってしまう。恋人との仲もうまくいかず、気分はどん底。そんな窮地の中、彼女のルームメイトのポーリーヌ(レベッカ・マルデール)が、「これは逆にチャンスかも…」とある計画を思いつく。それは、犯行を自供し、「身持ちの堅い女性が男性に襲われて名誉と身を守るために反撃した」と正当防衛を主張、これで名声を勝ち取るという法外な案だった。果たして、法廷で、“パワハラ被害にあった新人女優”を演じきったマドレーヌは無罪を勝ち取ると、悲劇のヒロインとして一躍時の人に。ポーリーヌにも弁護のオファーが殺到。すべてが順調に動くように思えたが、そこに、とんでもない“ヴィラン”の登場。すっかり落ちぶれたサイレント時代の大女優・オデット(イザベル・ユペール)が現れて……。破天荒な展開なのだが、映画にテンポがあって、どんどんとのせられてしまう。いまのフランスを代表する俳優、イザベル・ユペール。これが、主役でなく、どちらかというと脇の、しかも悪女役。登場した途端、その存在感たるやスゴイ。主役を演じるナディアとレベッカのふたりは、若手有望女優といっていいが、ユペールを始め、脇役はシブい役者が揃った。オゾンの『すべてうまくいきますように』で父親役を演じたアンドレ・デュソリエ、『しあわせの雨傘』のファブリス・ルキーニ。今年4月に公開されたクリスチャン・カリオン監督の『パリ・タクシー』で主演したダニー・ブーンも、ちょっとウサンくさく見えるところが魅力のステキな役を演じている。そんな登場人物たちを一層際立たせているのが、気配りの行き届いた、セットや衣装などのディテール。時代は1935年の設定。第二次世界大戦までにはまだ多少時間がある。アールデコの時代が続いている。そんなパリの小さな通りをセットで作り、ヨーロッパの各地に残る建造物でロケもして再現。衣装は当時の雰囲気を壊さない程度に現代的なアレンジを加えている。オゾン監督は、「1930 年代スタイルを楽しみながら再現したけれど、一見時代遅れに見える素材を使っ て、今の時代にも通じる生き生きとしたテンポ感で、現代性を強調することができたんじゃないかな」と語っている。映画マニアでもある監督。本作でその「精神を模倣したい」と考えて、参考としてスタッフに観させたのは、エルンスト・ルビッチや、サッシャ・ギトリ(そういえばことし春、シネマヴェーラ渋谷で特集上映があった)のソフィスティケートなコメディ。マドレーヌとポーリーヌが映画に出かけるシーンで、映画館にかかっているのは『ろくでなし』(1934、『悪い種子』と訳されることもある)。ルビッチの弟子ともいえる名匠ビリー・ワイルダーがナチスドイツから逃れ、フランスで撮影した記念すべき監督デビュー作である。たしかに、この映画、本作のちょっとした人間関係と似たところがあるような。そんなふうに、古き良き映画の匂いも漂わせながら、監督が遊び心いっぱいで楽しく創った作品。上映時間は1時間43分。ちょうどいい感じ。文=坂口英明(ぴあ編集部)(C) 2023 MANDARIN & COMPAGNIE - FOZ - GAUMONT - FRANCE 2 CINEMA - SCOPE PICTURES - PLAYTIME PRODUCTION
2023年10月30日フランソワ・オゾン監督が“『8人の女たち』『しあわせの雨傘』に続く、女性の人生を魅力的に探究したトリロジーの最終章”と定義している最新作『私がやりました』。クライムミステリーでありながらコメディ要素が強く、誰もが楽しめるエンタメ作品である本作の製作の裏側を明かすフランソワ・オゾンのコメントが到着した。まず企画の成り立ちについて、「映画の企画を考えていた当時は、コロナ禍のロックダウンやウクライナでの戦争などで社会が落ち込んでいる時でした。厳しい現実と戦うためにも、気まぐれさや明るさが必要な時代だと思ったんです」と監督。「だから僕は、自由な登場人物たちが、テンポ良く気の利いた会話を繰り広げ、どんどん事件が展開していくコメディを描こうと思い付いたんです」と、時代のニーズにあわせた作品を提案したと明かす。物語のアイディアを得たのは、1930年代に書かれた戯曲から。大まかな筋書きは戯曲を活かしつつ、現代性を反映し“オゾン流”に脚色しており、その理由を「登場人物や細かな設定は新しく加えたけれど、女性が抱える問題に関しては1930年代の文脈を保ったんです」と言う。そして「男性社会に抑圧されていた女性たちを描いていたら、現代にも通じる問題にたどり着いたからね」と、脚色の際に新たな視点を発見したことを語る。さらに、「『しあわせの雨傘』から約10年、『8人の女たち』からは20年以上が過ぎました。『8人の女たち』では家父長制を否定し、『しあわせの雨傘』では家母長制を描いたから、今回はフランス社会を支配する家父長制の中で女性たちが生き抜いていく姿を描きたいと思ったんです」と過去作にも通ずるテーマで映画を作ることを決めたという。時代背景のリサーチを通して、オゾン監督が強く興味を引きつけられたのは、当時実際に起きた殺人事件の数々。「当時の女性は選挙には投票できないし、小切手も持てませんでした。そんな時代のニュースを飾ったのは、多くの女性犯罪者だったんです」といい、「性的虐待を受けていた実の父親を殺害したヴィオレット・ノジエールや、非道なハラスメントを理由に雇用主を殺害した使用人のパパン姉妹が有名どころ。100年前に女性が犯人だということから大きな注目を集めた事件を、現代の視点で見てみたら興味深いと思った」と、現代にも通ずる“女性の自立”を妨げるもののヒントを得たという。「『私がやりました』の主人公は若い2人の女性。貧乏で家賃が払えず困窮しているのだけど、知性と洞察力を武器に窮地を脱するんです。大げさで予想外でドラマチックな茶番劇の中でバカバカしさを煽るっていう演劇的手法は、この物語にとっては理想的なやり方だったと思います。一見時代遅れに見える素材を使って、今の時代にも通じる生き生きとしたテンポ感で、現代性を強調することができたんじゃないかな」と語り、作品の出来に自信をのぞかせている。『私がやりました』は11月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年10月29日映画『私がやりました』が11月3日(金・祝) に公開される。このたび、本作のメガホンを取ったフランソワ・オゾン監督と、若々しいヒロイン2人に立ちはだかる重要なキャラクター・オデット役を演じたイザベル・ユペールがお互いを讃え合うコメントが到着した。オゾン監督が今回題材に選んだのは、ユーモアとブラックジョークにあふれたクライムミステリー。ある事件の“犯人の座”を巡って、年齢も性格も異なる女性3人が駆け引きを繰り広げていく一風変わったストーリーになっている。主人公のマドレーヌとポーリーヌ役は、ナディア・テレスキウィッツとレベッカ・マルデールが演じる。オゾン監督とユペールがタッグを組むのは、2002年公開の映画『8人の女たち』以来21年ぶり。ユペールのキャスティングと撮影秘話を聞かれたオゾン監督は、「イザベル・ユペールはとても好きな女優。彼女のおかげで、僕自身映画監督の道を進んでこれたんだ」と自身のキャリアはユペールによって築かれた、と言わんばかりの強い思いを告白。続けて「僕はシネフィルで、イザベル・ユペールが出ている作品はほとんど網羅していたね。そんな映画好きの僕が『8人の女たち』で彼女と一緒に仕事ができたことは本当に夢のようだった」と昔からユペールの大ファンだったことも明かす。ユペールといえば、繊細であまり感情を出さない人物を演じることが多いが、オゾン作品では“コメディ・タッチ”な彼女を見ることができる。そのことについて「これまで彼女は、日本映画に出てくる女性のように、あまり感情を大げさに表現せずにただ涙を一筋をこぼすような役が多かったよね。そんな彼女が、僕のコメディでははじけてくれる。今回の作品でも『8人の女たち』でも、すごく誇張された、過剰な演技をしてくれたんだ。そんな彼女の演技は観客たちには大ウケするんだよ!」とオゾン作品でしか見ることができない彼女の魅力を嬉しそうに語った。また、ユペールは本作の脚本を最初に読んだ時のことについて「皆が犯人の座を奪い合うというプロットはねじれているけれど、そこにオゾンならではのフェミニズムがきちんと表れている。現代的で社会的な問題を、ユーモアをもって映画に取り入れているという点がオゾンの聡明さなの。シリアスな出方にはまった映画の形で伝えるのではなく、ちょっと迂回して、少し反道徳的で不敬なものも取り入れて描いてしまうのがオゾンのすごさ」とオゾンの独創的なアイディアを絶賛。さらに、フランスで動員100万人超えのヒットを記録している理由については、「彼の作品は毎回フランスでヒットするのよ。『グレース・オブ・ゴッド』のようなシリアスな作品から今回のようなコメディまで。彼の描くコメディは大衆にウケる面白いポイントをしっかりと押さえながらも、単なるドタバタ劇ではなく知性を感じるコメディなの」とフランスにおけるオゾンの人気の高さと、監督としての秀才ぶりを称賛した。<作品情報>映画『私がやりました』11月3日(金・祝) 公開公式サイト: MANDARIN & COMPAGNIE - FOZ - GAUMONT – FRANCE 2 CINÉMA - SCOPE PICTURES – PLAYTIME PRODUCTION
2023年10月24日フランソワ・オゾン監督作として、フランスで『8人の女たち』『しあわせの雨傘』に次ぐ動員100万人超えの大ヒットとなった『私がやりました』。パリの大豪邸で起こった有名映画プロデューサー殺人事件を描く本作で主役に抜擢されたのは、フランスの若手女優、ナディア・テレスキウィッツとレベッカ・マルデールの2人。オーディションから選ばれた、まだ知られざる彼女たちの魅力を本人たちとオゾン監督からのコメントを交えてたっぷりと紹介する。イザベル・ユペールやカトリーヌ・ドヌーブ、シャーロット・ランプリングなど、フランス映画界の名だたる俳優たちがこぞって出演を熱望する名匠フランソワ・オゾン。名優たちに愛される一方で、『焼け石に水』『8人の女たち』『スイミング・プール』のリュディヴィーヌ・サニエ、『17歳』のマリーヌ・バクト、『Summer of 85』のフェリックス・ルフェーヴルとバンジャマン・ボワザンなど、新人俳優の発掘にも定評がある。ちなみにルフェーヴルは本作で記者役として出演しており、早くもオゾンファミリーに仲間入りを果たしている。そんなオゾン監督が最新作の主人公マドレーヌとポーリーヌ役に選んだのが、ナディア・テレスキウィッツとレベッカ・マルデールだ。セザール賞・有望若手女優賞フランスの新星【ナディア・テレスキウィッツ】本作では売れない若手女優を演じたナディア・テレスキウィッツ。これまでの出演作では『悪なき殺人』(19)で東京国際映画祭の最優秀女優賞、『Les Amandiers』(原題・22)ではフランス版アカデミー賞といわれるセザール賞の有望若手女優賞を受賞するなど、期待の新鋭として世界から注目を集めている。彼女が演じる本作の主人公マドレーヌは、自由奔放で無邪気な、行き当たりばったりな性格の女優。プロデューサー殺人事件に巻き込まれ、一躍「悲劇のヒロイン」として大スターに成り上がる。今回、1930年代の女優を演じるにあたって、ナディアは「ハリウッドの古典映画からヒントを得た」と述べ、役作りに挑んだという。また、もう1人の主役レベッカ・マルデールについて、「オーディションの時から彼女と私はすごく気が合った。きっと私たちは心を通わせることができると思いました」と実際の相性の良さが伺える話も。さらに、「フランソワが集めたイザベル・ユペール、アンドレ・デュソリエ、ファブリス・ルキーニ...素晴らしい俳優たちと一緒に仕事ができるのは、とても刺激的で、夢のような毎日でした」と、オゾン監督の新作に集った名俳優たちとの貴重な体験も語った。ナディアは今年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品された、ブノワ・マジメルとの共演作『ロザリー』(24)で多毛症の女性という役どころに挑んだり、次回作ではエル・ファニング、クリストファー・アボットら実力派俳優との共演を果たしたりと、世界的スター俳優への飛躍が期待されている。世界最古の劇団出身・演技派女優【レベッカ・マルデール】1680年から続く、由緒正しきフランスの劇団“コメディ・フランセーズ”出身のレベッカ・マルデールは、舞台での経験を活かし、今回主演の座を勝ち取った。オゾン監督からは彼女を起用した理由について「才能があることはもちろん、本作はセリフが文学調なのでそれを問題なく滑らかに発声できる女優であることも大切でした。そういった意味で、彼女はコメディ・フランセーズでの経験があるので、文学的セリフをこなすことについては非常に長けていました」と、レベッカの演技力を大絶賛する。そんな彼女が演じる役柄は、まだ駆け出しの弁護士。プロデューサー殺しの容疑をかけられた同居人のマドレーヌを助けるべく、弁護士として一世一代の勝負をかけて奮闘する。レベッカは「この脚本は私にとって、馴染みがありながらも、映画という新たな世界に誘ってくれるものでした」と、運命の出会いとなったことを語る。これまで舞台で活躍してきた彼女にとって、本格的に映画進出する新たな扉を開くきっかけになったようだ。また、「今回のチームには劇団のような団結の精神があった。大御所の俳優も若手の私たちも対等に扱われるし、彼らと一緒に演技をすることで、私たちもどんどん高揚していきました。私たちはまるで子どもが遊んでいるみたいに夢中になり、その喜びはスタッフにも伝わっていって、みんなで力を合わせてこのコメディに命を吹き込んだのです」と撮影現場の様子も明かした。フランソワ・オゾン監督から見た、それぞれの魅力オゾン監督は主役2人のキャスティングについて、「主演女優2人の選考には、映画を背負って立つだけの高い演技力が必要だったから時間をかけました。ナディアとレベッカのことはキャスティングの時に知って、彼女たちの出演作を見ていなかったので、どうなるか分からなかったけれど、一緒にリハーサルや台本読みを重ねて、2人の間に強いつながりを感じんです」という。「友情を語る映画だから相性は大事です。2人は互いにライバル視せずに協力関係にありました。安定感のあるコンビですし、大物共演者にも負けない」と本作の友情を象徴するような2人の相性、そして主演にふさわしい理由を熱く語っている。これまでの作品でも新人俳優と大物俳優をキャスティングし、その素晴らしい化学反応を楽しんできたオゾン監督は、「僕は作品のなかに有名な俳優と若い俳優を共存させるということがとても気に入っています。そうすることで、錬金術のようなものが生まれるんです。そして僕自身も俳優たちと共犯関係で作品を作っていくというのが、僕のパターンなんです」とオゾン流キャスティングの秘訣も明かした。『私がやりました』は11月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年10月12日サーファー、フィルムメーカー、そしてシンガーソングライターとして、サーフロックという独自のスタイルを築き上げたジャック・ジョンソンが、13年ぶりとなる来日ツアーを来春開催することを発表した。ハワイ出身でサーフィンとギターを弾いて育ち、2001年以来7枚のスタジオアルバムと2枚のライブアルバムをリリースし、全世界で2,500万枚以上のセールスを記録しているジャック・ジョンソン。最新スタジオアルバム『ミート・ザ・ムーンライト』を昨年リリースし、北米、南米、オセアニア、ヨーロッパ各地でソールドアウトのツアーを続けており、今秋はメリーランド州のオーシャンズ・コーリングと南カリフォルニアのビーチライフ・ランチに出演が決まっている他、来年春にはバイロンベイ・ブルース・フェスティヴァルでヘッドライナーを務めることが発表されている。ツアーは、2024年2月26日(月) にZepp Osaka Bayside、2月28日(水) にTOKYO GARDEN THEATERで開催。チケットの一般発売は、11月11日(土) の10時よりスタート。<ツアー情報>2024年2月26日(月) 大阪・Zepp Osaka BaysideOPEN 18:00 / START 19:00■チケット料金1F(スタンディング):10,000円2F(指定):13,000円※税込・ドリンク別※1F:整理番号有2024年2月28日(水) 東京・TOKYO GARDEN THEATEROPEN 18:00 / START 19:00■チケット料金SS:13,000円S:10,000円A:9,000円※税込・全席指定【チケットスケジュール】■プレリザーブ10月30日(月) 10:00~11月5日(日) 23:59まで■一般発売11月11日(土) 10:00~チケットはこちら:
2023年10月02日映画『私がやりました』が2023年11月3日(金・祝)に公開される。監督はフランソワ・オゾン。フランソワ・オゾン監督映画『私がやりました』映画『私がやりました』は、『Summer of 85』や『苦い涙』などを手掛けてきた監督フランソワ・オゾンが贈るクライムミステリー・エンターテインメント。パリの大豪邸で起こった有名映画プロデューサー殺人事件の“犯人の座”をかけた、3人の女たちによる駆け引きと悪だくみを描いた作品だ。本国フランスでは、フランソワ・オゾンが手掛けた映画『8人の女たち』と『しあわせの雨傘』に次ぐ、動員100万人越えのヒットを記録した。主人公のマドレーヌとポーリーヌの正反対の性格の2人を演じるのは、ナディア・テレスキウィッツとレベッカ・マルデール。2人の前に立ちはだかるヴィランのオデットはイザベル・ユペールが演じる。マドレーヌ…ナディア・テレスキウィッツ売れない新人女優。有名映画プロデューサーに襲われそうになったところを必死で逃げだし、ルームシェアをする親友ポーリーヌのもとへと向かう。彼女に出来事を打ち明けるが、すぐに警察がやってきてマドレーヌは事件の容疑者に。法廷で演技力と美貌を活かした陳述を披露し、一躍「悲劇のヒロイン」としてスターに。ポーリーヌ…レベッカ・マルデール新米弁護士。正当防衛を主張するようマドレーヌに完璧な台本を用意し、見事無罪を勝ち取る。オデット…イザベル・ユペールマドレーヌとポーリーヌに、「プロデューサー殺しの真犯人は自分で、マドレーヌたちが手にした富も名声も、自分のものだ」と訴える。ラビュセ判事…ファブリス・ルキーニパルマレード…ダニー・ブーンマルセイユ出身の成金。ボナールマドレーヌの恋人の父で大企業の社長。映画『私がやりました』あらすじ有名映画プロデューサーが自宅で殺された。容疑者は売れない新人女優マドレーヌ。プロデューサーに襲われ、「自分の身を守るために撃った」と自供する彼女は、親友で駆け出しの弁護士ポーリーヌと共に法廷へと向かう。2人は正当防衛を訴える鮮やかな弁論と感動的なスピーチで裁判官や大衆の心をつかみ、見事無罪を勝ち取る。それどころか、マドレーヌは「悲劇のヒロイン」として一躍時の人となり、大スターの座へと駆け上がっていった。ところが、そんなある日、2人の前に謎多きかつての大女優オデットが現れる。彼女は、「プロデューサー殺しの真犯人は自分だ」と訴えるのだった。こんなに魅力的な“犯人の座”は渡せない……果たして、3人の駆け引きと、悪だくみの行方は?【作品詳細】映画『私がやりました』公開日:2023年11月3日(金・祝)監督・脚本:フランソワ・オゾン出演:ナディア・テレスキウィッツ、レベッカ・マルデール、イザベル・ユペール、ファブリス・ルキーニ、ダニー・ブーン、アンドレ・デュソリエ配給:ギャガ英題:THE CRIME IS MINE© 2023 MANDARIN & COMPAGNIE - FOZ - GAUMONT – FRANCE 2 CINÉMA - SCOPE PICTURES – PLAYTIME PRODUCTION
2023年09月08日フランソワ・オゾン監督最新作『The Crime Is Mine(英題)』が、邦題『私がやりました』として11月3日(金・祝)より公開されることが決定。ポスターと予告編が解禁された。有名映画プロデューサーが自宅で殺された。容疑者は、売れない新人女優マドレーヌ。プロデューサーに襲われ、「自分の身を守るために撃った」と自供する彼女は、親友で駆け出しの弁護士ポーリーヌとともに法廷へ。正当防衛を訴える鮮やかな弁論と感動的なスピーチで裁判官や大衆の心をつかみ、見事無罪を勝ち取る。それどころか、「悲劇のヒロイン」として一躍時の人となったマドレーヌは、大スターの座へと駆け上がっていく。ところが、ある日、2人の前にオデットという女が現れる。プロデューサー殺しの真犯人は自分で、マドレーヌたちが手にした富も名声も、自分のものだというのだ!こんなに魅力的な“犯人の座”は渡せない…。果たして、3人の駆け引きと、悪だくみの行方は?フランソワ・オゾン - (C) Getty Images本作は、フランスが誇る名匠フランソワ・オゾンの最新作。本国では過去にオゾンが手掛けた映画『8人の女たち』(02)、『しあわせの雨傘』(10)に次ぐ、動員100万人超えの大ヒットとなっている。主人公のマドレーヌとポーリーヌ役には、ナディア・テレスキウィッツとレベッカ・マルデール。正反対の性格の2人をそれぞれ魅力的に演じ、チャーミングな凸凹コンビを作り上げた。2人の前に立ちはだかるヴィランのオデットを演じるのは、強烈なインパクトで登場するイザベル・ユペール。さすがの貫禄で観客の視線を釘付けにする。解禁された予告編では、3人の女たちが「犯人の座」をかけて争う様子が映し出されている。有名映画プロデューサーに襲われそうになり、必死で逃げだしてきたマドレーヌは、ルームシェアをする親友ポーリーヌに出来事を打ち明ける。しかしすぐに警察がやってきてマドレーヌは事件の容疑者に。新米弁護士でもあるポーリーヌは正当防衛を主張するようマドレーヌに完璧な台本を用意する。その演技力と美貌を活かし、人々の心を揺さぶる陳述を披露した彼女は一躍「悲劇のヒロイン」としてスターに。そんな彼女たちのもとにやってきたのは物語の鍵を握る謎多きかつての大女優オデット。「こんにちは、子猫ちゃん」と怪しく微笑みながら2人に近づく彼女は、「成果を手にすべきなのは私」と主張し、犯人の座を狙っていることが判明!“全員が犯人の名乗りをあげる”という予想外の展開でミステリーが動き出す…。果たして、本当の犯人は一体誰なのか?併せて解禁となったポスターでは、マドレーヌとポーリーヌとともに、一癖も二癖もある個性的なキャラクターたちの姿がお目見え。キュートな犯人“立候補者”たちが、曲者たちを巻き込みながら真犯人の座を巡って起こすひと騒動を予感させるポスターとなっている。『私がやりました』は11月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年09月05日インペリアル・エンタープライズ株式会社(代表取締役社長:原 良郎、所在地:東京都荒川区)は、医学ドラマの金字塔『ブラック・ジャック』の50周年を祝して発行される金貨、「ブラック・ジャック50周年 純金製 公式カラー金貨」を、PREMICOオンラインショップで販売開始いたします。無免許の天才外科医ブラック・ジャックの姿を通して、命の尊さと幸福について問いかけたこの作品は、マンガの枠を超えた秀逸な医学ドラマであり、国境や世代を超えて人々の心を揺さぶり続けてやみません。このたび、連載開始から50周年を迎えた『ブラック・ジャック』を称える異例の記念金貨が法定貨幣として正式に発行される運びとなりました。最高品位の純金(.9999)に、ブラック・ジャックの肖像が浮かび上がる美しいカラー金貨のご案内です。商品名:ブラック・ジャック50周年 純金製 公式カラー金貨商品特設ページ: 崇高な純金の輝きが語り継ぐ名作の感動―最高品位の純金(.9999)に高度なカラー鋳造技術で浮かび上がるのは、ブラック・ジャックの「神の手」を強調したドラマティックな意匠。「週刊少年チャンピオン」に掲載された扉絵をベースにした大胆なデザインです。マンガのコマ割をイメージした背景のレリーフ(浮き彫り)は、細かい線の一本一本に至るまで、手塚治虫のペンのタッチに限りなく近づいた細密な仕上がりです。金貨を収める専用の愛蔵ケースは高級感あふれる黒のレザー調で、内側のミラーには、ブラック・ジャックと助手のピノコのイラストが50周年の公式ロゴとともに施されています。■商品概要商品名:ブラック・ジャック50周年 純金製 公式カラー金貨価格:449,800円(税込494,780円)商品特設ページ: ■商品仕様<金貨>額面:$100(クックアイランド・ドル)品位:.9999金重さ:1/2オンス(約15.5グラム)直径:約50ミリ発行:クック諸島政府鋳造:マイヤーズ造幣所(ドイツ)発行数:限定100点※紛れもない法定貨幣の証であるコインの発行証明書が付属します。※金貨は元首チャールズ3世(英国国王)の肖像がおもてに刻まれています。透明カプセルに封入されておりますので、お手に取って両面をご覧いただけます。<特製愛蔵ケース>● 材質:木(MDF)、合成皮革、レーヨン、アクリルミラー● サイズ(約):縦12.5×横12.5×厚さ6cm ●日本製■ブラック・ジャック1973年、『週刊少年チャンピオン』にて連載開始。神業ともいうべき天才的な外科手術の技術をもつ無免許医師ブラック・ジャックを主人公に、生命の尊さを描いた物語。巨匠・手塚治虫の代表作にして、医療マンガという新たなジャンルの礎を築いた人間ドラマの金字塔。連載終了後もアニメや実写版ドラマ、リメイクのコミック作品といった様々なメディアに展開され、時を超えて愛され続けている。■クック諸島南太平洋にある15の島々で構成された自治国家で、総面積は約237平方キロメートル。1770年代にこの島々を発見した英国の探検家、キャプテン・ジェームズ・クックの名にちなみ、クック諸島と名づけられた。元首はイギリスのチャールズ3世。■プルーフコインとは国賓やVIPに贈る記念品として、各国が特殊な技法を駆使して発行する貨幣。模様を鮮明にするため、極印(型)を2回以上打ちつけるなどして入念に製造される。発行数が少ないため、収集家の希求の的。■PREMICO(プレミコ)についてPREMICOは、“プレミアムな価値を持つ限定版コレクターズアイテム”をコンセプトに誕生したブランドです。アニメキャラクターやスポーツ選手などの公式アイテムを通じ、夢や感動といった目に見えない大切な宝物をお届け。ここでしか手に入らない商品を販売しています。PREMICO オンラインショップ: ■会社概要会社名:インペリアル・エンタープライズ株式会社所在地:東京都荒川区東日暮里5-7-18 コスモパークビル代表者:代表取締役社長 原 良郎設 立:昭和57年(1982年)9月1日資本金:100,000千円URL: 事業内容:通信販売■お問い合わせ先<商品内容等> フリーダイヤル:0120-989-808(9:30~17:00/土日祝休)<ご注文専用番号> フリーコール:0120-247-417(6:00~21:00/無休)※本リリースに記載しております内容は、発表日現在の内容となります。予告なしに内容が変更される場合もございますので、予めご了承ください。※製品の仕様は、改良のため一部予告なく変更される場合がございます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月28日ゴダールが畏怖しトリュフォーは嫉妬したという逸話を持つ、ジャック・ロジエ監督の特集上映『みんなのジャック・ロジエ』より予告編が解禁された。今回の特集上映では、長編劇映画全5作品のうちデジタル・レストアされた4作品『アデュー・フィリピーヌ』、『トルテュ島の遭難者たち』、『メーヌ・オセアン』、『フィフィ・マルタンガル』を、そして短篇2作品『パパラッツィ』『バルドー/ゴダール』が上映される。長編『トルテュ島の遭難者たち』と『フィフィ・マルタンガル』は劇場初公開となる。この度、解禁された予告編では、陽気な音楽にのせて赴くままに出会い、なりゆき任せの旅を切り取る、ジャック・ロジエのヴァカンスの世界が映し出される。夏を、人生を、直感的に享受する男女がどこまでも自由なヴァカンスへ誘う。「ヌーヴェル・ヴァーグの最も成功した作品のひとつ」というフランソワ・トリュフォーが『アデュー・フィリピーヌ』に寄せたコメントや、「ジャック・タチの死後、フランス映画が生み出した最もクレイジーで、最も面白く、最も詩的な作品」(ル・モンド『メーヌ・オセアン』)といった紹介が、さらに期待感を煽る予告編となっている。特集上映『みんなのジャック・ロジエ』は7月29日(土)よりユーロスペースほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年06月29日手塚治虫によるマンガ『ブラック・ジャック』の連載50周年を記念した展覧会『手塚治虫ブラック・ジャック展』が、10月6日(金) から11月6日(月) まで東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催されることが決定した。1973年に「週刊少年チャンピオン」で連載が開始された『ブラック・ジャック』は、現在第一線で活躍する医療従事者の多くに影響を与えたといわれている作品。無免許医でありながら天才的な外科技術を持ち、不可能と言われる手術もこなしてしまうブラック・ジャックは、命を救った患者に莫大な報酬を要求。彼は、常に医者とは何か、生命の尊さとは何か、金より大事なものは何かを問い続け、患者の死に対する恐怖や周囲の人間のエゴイズムをもあらわにし、社会そのものに立ち向かっていく。そんな『ブラック・ジャック』のすべてが一堂に会する本展では、本作を通して、誕生秘話から作品そのものが持つ手塚の深いヒューマニズム、そして新型コロナウイルスを経験した現代においても斬新に感じる医療のリアルな描写など、作品の魅力を存分に解き明かす。<開催概要>『手塚治虫ブラック・ジャック展』10月6日(金) ~11月6日(月) 東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)開館時間:10:00~22:00(最終入館21:00)公式サイト:※手塚治虫の「塚」は旧字体が正式表記
2023年06月15日本日から劇場公開されたフランソワ・オゾン監督最新作『苦い涙』の本編映像が公開された。本作は、1970年代ドイツのアパルトマンを舞台にした室内劇。主人公の映画監督ピーターが、美しい青年アミールに翻弄され恋に溺れていく様を風刺やユーモアをふんだんに織り交ぜて描き、「人を愛するということとは何なのか」という根源的な問いを驚くほど軽やかに投げかけるメロドラマだ。著名な映画監督ピーター・フォン・カント(ドゥニ・メノーシェ)は、恋人と別れて激しく落ち込んでいた。助手のカール(ステファン・クレポン)をしもべのように扱いながら、事務所も兼ねたアパルトマンで暮らしている。ある日、3年ぶりに親友で大女優のシドニー(イザベル・アジャーニ)が青年アミール(ハリル・ガルビア)を連れてやって来る。艶やかな美しさのアミールに、一目で恋に落ちるピーター。彼はアミールに才能を見出し、自分のアパルトマンに住まわせ、映画の世界で活躍できるように手助けするが……。公開された映像は、主人公の映画監督ピーターが美青年アミールに一目で恋に落ちるシーン。ピーターのアパルトマンを、親友であり恩人のスター女優シドニーが3年ぶりに訪問する。恋人と別れて落ち込んでいるピーターが、久しぶりに訪れたシドニーに「人間は他者を求めるが一緒には生きられない」と言い放つところから始まる。ほどなくしてシドニーに呼び寄せられた美青年アミールが到着、紹介を受けたピーターは、すぐにアミールに釘付けになってしまう。落ち込んでいたというのに、熱い視線でアミールと乾杯し、「次作は女の映画よね」と売り込む女優シドニーをそっちのけにアミールを誘う、ピーターの変わり様が笑えるシーンだ。そして、シドニーを演じるイザベル・アジャーニの美しさにも目を奪われ、この後の展開が気になる内容となっている。映画『苦い涙』本編映像<作品情報>映画『苦い涙』公開中公式サイト: FOZ – France 2 CINEMA – PLAYTIME PRODUCTION (C)Carole BETHUEL_Foz
2023年06月02日ヌーヴェル・ヴァーグの象徴であるゴダールが絶賛し、トリュフォーは嫉妬したという逸話をもつジャック・ロジエ監督の特集上映『みんなのジャック・ロジエ』を、7月29日(土)よりユーロスペースほか全国にて順次公開することが決定した。パリの街並み、地中海の陽光、きらめく砂浜、ロマンスに夢中の少女、うつろいゆく青春を謳歌しようとする男たち…。輝く季節を軽やかに大胆に切り取るジャック・ロジエ。その全貌を捉えようにも作品に触れる機会が限られていたロジエ作品だが、近年フランスではギヨーム・ブラック監督(『みんなのヴァカンス』『やさしい人』)など熱狂的に支持する若手監督も現れている。ジャック・ロジエ監督今回の特集上映では、ジャック・ロジエ監督の長篇劇映画全5作品のうちデジタル・レストアされた4作品【パリとコルシカ島へ夏のヴァカンス『アデュー・フィリピーヌ』、カリブ海へ冒険ヴァカンス『トルテュ島の遭難者たち』、大西洋の島へ冬の小さなヴァカンス『メーヌ・オセアン』、ヴァカンスから演劇へ『フィフィ・マルタンガル』】。『トルテュ島の遭難者たち』そして短篇2作品【ゴダール『軽蔑』の撮影を取材した2作品『パパラッツィ』『バルドー/ゴダール』】を上映。長篇『トルテュ島の遭難者たち』と『フィフィ・マルタンガル』は劇場初公開となる。公開決定に際し、ジャック・ロジエ監督の『オルエットの方へ』『メーヌ・オセアン』に出演したフランスの名優ベルナール・メネズよりメッセージが到着している。■フランスの名優ベルナール・メネズがジャック・ロジエにコメント私は、ジャック・ロジエ監督の『メーヌ・オセアン』で、ヴヴェイ映画祭の最優秀演技賞を受賞しました。映画祭が行われているヴヴェイは、チャーリー・チャップリンが最後の二十数年間に住んでいた場所で、この賞はチャーリー・チャップリン・カンヌ・ドールと呼ばれています。『メーヌ・オセアン』は、私にとっては間違いなく、デビューから出演した中で最高の作品です。日本の観客の皆さんに、ジャック・ロジエ監督の作品を楽しんで頂きたいと思います。特集上映『みんなのジャック・ロジエ』作品詳細【長篇作品】■『アデュー・フィリピーヌ』(2Kレストア)1960年パリ。アルジェリア戦争のなか兵役を数か月後に控えた青年ミシェルは、勤務先のテレビ局でリリアーヌとジュリエットという仲の良い2人の娘と知り合う。2人は次第にミシェルに惹かれていくが、彼はどちらとも上手くやろうとする。そんな中、仕事でミスをしたミシェルは、兵役前にヴァカンスを楽しもうとテレビ局を辞め、2人に告げぬままコルシカ島へ旅立つ。■『トルテュ島の遭難者たち』(4Kレストア)★劇場初公開★パリの旅行代理店に勤めるボナヴァンチュールと同僚の「太っちょノノ」は、ロビンソン・クルーソの冒険を追体験させる無人島ヴァカンスツアーを企画する。早速、彼らはツアーの候補地に向かうが、空港で「太っちょノノ」が逃げ出し、代わりに弟の「プティ・ノノ」がボナヴァンチュールに同行することに。現地で2人は、パリから到着した最初のツアー客を出迎え冒険をはじめるが、誰も2人の言うことを聞かない。■『メーヌ・オセアン』(4Kレストア)ブラジル人ダンサーのデジャニラは、パリ発の特別列車「メーヌ・オセアン号」に飛び乗るが、検札係に罰金を命じられる。フランス語が分からない彼女だが、たまたま通りがかった弁護士の女性に助けられ、2人は仲良くなる。翌日、弁護士に誘われ漁師の裁判に立ち会ったデジャニラは、その漁師が住む大西洋の島で週末を過ごすことにするが、そこに検札係もやって来て…。■『フィフィ・マルタンガル』(デジタル・レストア)★劇場初公開★ブールヴァール劇「イースターエッグ」はパリで大ヒット中。この低俗な自作が権威あるモリエール賞を受賞したと知った劇作家は、これを何かの陰謀だと思い込み、上演中の戯曲を改変して「敵」に報復しよう企む。【短篇作品】■『バルドー/ゴダール』(2Kレストア)■『パパラッツィ』(2Kレストア)1963年5月、ゴダール『軽蔑』の後半部分を占めるカプリ島での撮影現場を訪れたロジエ監督は、そこで撮影したフッテージを基に2本の短篇を製作する。『パパラッツィ』では、ブリジット・バルドーを一目見ようと集まる群衆や、スクープ写真を狙うパパラッツィに焦点をあて、『軽蔑』を外側から捉えようとする。『バルドー/ゴダール』では、作品の内側からゴダールの撮影美学に迫りながら、ロジエの作家性をも浮かび上がらせている。特集上映『みんなのジャック・ロジエ』は7月29日(土)よりユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年05月24日フランソワ・オゾン監督の最新作『苦い涙』から、『焼け石に水』をはじめ、これまでオゾン監督作品の宣伝デザインを5作品手掛けてきたグラフィックデザイナーの大島依提亜による新ビジュアルと新場面写真6点が解禁された。新ビジュアルでは、現在開催中のカンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員を務めるフランス屈指の人気俳優ドゥニ・メノーシェが熱演する主人公ピーターと、フランス映画界の至宝イザベル・アジャーニが演じる親友の大女優シドニーが印象的。ピーターを翻弄する青年アミールと、ひと言も言葉を発しないが雄弁な眼差しで常にピーターを観察する助手カールは、脇にモノクロで配置された。ポスタービジュアルとは一転しシックな背景色に置かれたタイトル『苦い涙』から涙粒が降り注ぎ、ピーターの目からこぼれる涙の意味とは、そして登場人物4人が閉ざされた室内で繰り広げる人間模様がより一層気になるビジュアルとなった。また、新場面写真6点とともに、いち早く本作を鑑賞した各界著名人よりコメントが到着。映画批評家の児玉美月は「なんて毒々しく、浮世離れした美しさなのだろう!」という、ユーモアと哀しみ、美しさと毒のある作品の魅力を絶賛。「愛が人間を愚かにするのか、それとも愛が人間の愚かさを露呈させるのか。そこにうごめく激情が自分からさほど遠くないことに失望しながらのめり込む、見事な室内劇だ」と映画・音楽パーソナリティ、奥浜レイラはコメント。声優の津田健次郎は「フランソワ・オゾンの色彩に溢れている」、音楽家・文筆家の菊地成孔は「ひょっとしたらコレ、オゾンの最高傑作じゃないの?」といった声も。伝説的映画監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの名作を、苦く哀しく滑稽な映画監督やアーティストの生き様として見事な自己流アレンジで痛快作に完成させた名匠オゾンの手腕に称賛が集まっている。『苦い涙』は6月2日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年05月22日インペリアル・エンタープライズ株式会社(所在地:東京都荒川区、代表取締役社長:原 良郎)は、「セイコー ブラック・ジャック 50周年記念ウオッチ」を、PREMICOオンラインショップで販売開始いたしました。マンガの神様・手塚治虫の代表作『ブラック・ジャック』の誕生50周年を記念して、セイコーの限定ウオッチが登場しました。ニヒルでクールなブラック・ジャックのイメージそのままに、縫合痕のラインが斜めに走る大胆なブラック&シルバーのフェイス。青いボウタイや鋭いメスのモチーフとともに、小さなピノコのシルエットをしのばせた心憎いディテールも魅力です。ストップウオッチ機能を搭載したクロノグラフモデルで、連載開始年にちなみ限定1973点。裏蓋に『ブラック・ジャック』50周年記念ロゴと、1~1973のエディションナンバーが刻印されます。ブラック・ジャックとピノコがデザインされた、透明窓付きの特製ボックス入り。2023年4月21日(金)より、PREMICOオンラインショップにて販売開始いたしました。商品特設ページ: セイコー ブラック・ジャック 50周年記念ウオッチ多軸表示によるストップウオッチ機能、カレンダー機能(デイト表示)を搭載。縫合痕のラインが斜めに走るブラック&シルバーのツートンカラーの文字盤に、ブラック・ジャックの青いボウタイやメス、ピノコのシルエットなどのモチーフが盛り込まれています。時針と分針、インデックスは、暗闇で光る蓄光仕様。裏蓋には『ブラック・ジャック』50周年記念ロゴと、限定1973点の証であるエディションナンバーが刻印されます。ブラック・ジャックとピノコがデザインされた、透明窓付きの特製ボックスに収めてお届けします。■商品情報商品名:セイコー ブラック・ジャック 50周年記念ウオッチ価格 :59,800円(税込65,780円)限定数:1973発売日:2023年4月21日(金)お届け:2023年10月上旬発送予定発売元:インペリアル・エンタープライズ株式会社 PREMICO(プレミコ)URL : (c)Tezuka Productions■商品仕様材質:ケース・裏蓋・バンド=ステンレススチール 風防=カーブハードレックスケースサイズ(約):縦46×横38×厚さ11mm手首回り(約):S=15.5cm、M=16.5cm、L=18.5cmムーブメント:クオーツ(平均月差±15秒以内)防水性能:日常生活用強化防水(10気圧防水)保証 :1年間品質保証生産国:日本※製造上の理由により、裏蓋の向きや文字の位置、仕様等が写真とは異なる場合があります。■ブラック・ジャック1973年、「週刊少年チャンピオン」にて連載開始。神業ともいうべき天才的な外科手術の技術をもつ無免許医師ブラック・ジャックを主人公に、生命の尊さを描いた物語。巨匠・手塚治虫の代表作にして、医療マンガという新たなジャンルの礎を築いた人間ドラマの金字塔。連載終了後もアニメや実写版ドラマ、リメイクのコミック作品といった様々なメディアに展開され、時を超えて愛され続けている。■PREMICO(プレミコ)についてPREMICOは、“プレミアムな価値を持つ限定版コレクターズアイテム”をコンセプトに誕生したブランドです。アニメキャラクターやスポーツ選手などの公式アイテムを通じ、夢や感動といった目に見えない大切な宝物をお届け。ここでしか手に入らない商品を販売しています。PREMICO オンラインショップ: ■会社概要会社名:インペリアル・エンタープライズ株式会社所在地:東京都荒川区東日暮里5-7-18 コスモパークビル代表者:代表取締役社長 原 良郎設 立:昭和57年(1982年)9月1日資本金:100,000千円URL: 事業内容:通信販売■お問い合わせ先<商品内容等> フリーダイヤル:0120-989-808(9:30~17:00/土日祝休)<ご注文専用番号> フリーコール:0120-247-417(6:00~21:00/無休)※本リリースに記載しております内容は、発表日現在の内容となります。予告なしに内容が変更される場合があります。予めご了承ください。※製品の仕様や外観は、改善のため予告なく変更することがあります。※限定数に達した場合、販売を終了させていただきます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月21日親友同士のライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンが、ネットで恒例になっている「じゃれあい」を見せた。2017年の『LOGAN/ローガン』で、『X-MEN』シリーズで17年演じ続けたウルヴァリン役から卒業したヒュー。同役を再び演じることはないと思われていたが、親友のライアンに『デッドプール3』に出てほしいと頼まれるとあっさり快諾し、現在ウルヴァリン再演に向けて肉体改造に勤しんでいる。先週末、カナディアン・スクリーン・アワード授賞式に出席したライアンは「ET CANADA」の記者にトレーニングの進捗状況について聞かれ、「ぼくは頑張っている。ほら、ヒュー・ジャックマンって野獣みたいなものでしょう?間違いなく自分の身体に夢中だよね。あれだけ熱心な人についていくのは本当にチャレンジングなことだよ」とジョークを飛ばした。これに、ヒューは「固まっちゃったよ。自分はどうなんだ?」とツイッターで応戦した。ヒューのことをからかいながらも、ライアンは撮影の準備を楽しんでいるといい、「彼もぼくも本当にワクワクしている。だって、この10年やりたかったことだから。いま、その機会が巡ってきたというのは、不思議なことに完璧なタイミングだったと思う」と語っている。(賀来比呂美)
2023年04月18日ジャック・ブラックが主演した『スクール・オブ・ロック』が、今年公開20周年を迎える。これを記念し、ジャックは当時の子役たちとの再会を計画していると「Entertainment Weekly」に明かした。「あの映画を撮った時に10歳だった子どもたちみんなが、いまや30歳くらいになっているんだよ。集まって20周年記念をやらなきゃね。ジャムセッションをやりたいな。『スクール・オブ・ロック』出身の大人になった彼らに会うのが楽しみだ」と語った。なお、撮影当時ジャックは33歳だった。現在、子役たちは当時のジャックに近い年齢になっている。『スクール・オブ・ロック』は、バンドからクビにされ、家賃を稼ぐために教師の友人になりすまして小学校で働きだすロックミュージシャンのデューイ(ジャック)の物語。子どもたちの音楽の才能に気づいたデューイは、彼らとバンドを組み、バンドバトルに出場することを思いつく。劇中のバンドメンバーやマネージャーを務めた子役たちは、ミランダ・コスグローヴのように現在も俳優業を続けている人もいれば、違う道に進んだ人も。それでもメンバーたちは10周年記念にも同窓会イベントを開いており、コンタクトを取り合っている模様だ。ジャックによると、今回の20周年記念イベントで撮影される動画や写真は「100%確実に」SNSで公開するという。(賀来比呂美)
2023年04月06日クイーン アンド ジャック(Queen&Jack) 2023-24年秋冬コレクションが、2023年3月15日(水)に上野・東京国立博物館にて発表された。<コレクションライン>が始動日本・イタリアの共同制作を実現したウィメンズの高級制服ブランド・クイーン アンド ジャック。2022年春夏シーズンには、“日本の制服”を可愛くアレンジし、スクールユニフォームのムードやディテールをアップデートさせた<コスチュームライン>が誕生したが、今回はさらにそこから派生する<コレクションライン>が始動。「ラグジュアリー ユニフォーム(Luxury Uniform)」をキーワードに、“制服風ファッション”をモードへと昇華させたプレタ・クチュールを提案する。どこか“エッジィ”なユニフォームルックグレーの制服スタイルをベースに、サスペンダースカートやパーカー重ねたレイヤードルックから始まったランウェイ。目に留まるのは、こうした見慣れたユニフォームをベースにしながら、どこかエッジィで、同時にラグジュアリーなムードも感じられるピースの数々だ。例えば制服の定番であるシャツ×セーターのコンビネーションは、新しいバランス感覚で提案。ピンクのボーダー柄シャツには、裾のサイドに大きな切り込みが入ったリブニットをレイヤード。またアイボリーのシャツには、だらりとアームが落ちる程長いボーダー柄のモヘアを組み合わせた。いずれも端正なパンツ×艶やかな黒のローファーを合わせることで、ユニフォームライクでありながら、洗練された空気も宿している。アウターも再解釈秋冬の制服に欠かせないアウターも、デザイナーの視点を通してモダンに再解釈。本来“おりこうさんルック”を作るピーコートは、共布の細いテープを複数ぶら下げたほか、アームにも波打つようなシャープなディテールをあしらいモードライクに。一方、制服とは親和性の低いダウンジャケットは、“ケープ”をつけてクラシック風なテイストで。首元にはキラキラと煌めくスワロフスキーを飾ることで、ロマンティックなムードもプラスしている。解体・再構築を繰り返してショーの終盤へと差し掛かると、これまで提案されてきたユニフォームルックの解体・再構築が進んでいく。オーバーサイズのグレーのジャケットは、その内部の構造を露わにするような複雑なフォルムへとアップデート。またシャツの上に重ねたカーディガンは、その編み模様をダイナミックに解釈しただけでなく、無機質なチェーンも編地と共に巻き付けている。そしてラストルックは、全ての集大成。セーラーカラーをベースにしたケープコートは、制服を連想させる複数のチェック柄の布地に、イタリアから取り寄せたフランスレースを贅沢にコンビネーション。ウエストは細く、一方でバックデザインはマントのように広がる程ダイナミックさを持つ、アイキャッチな一着に仕上がっていた。
2023年03月18日ヒュー・ジャックマン主演、『ファーザー』のフロリアン・ゼレール監督最新作『The Son/息子』よりインタビュー映像が到着した。主演のヒュー・ジャックマンが脚本に惚れ込み、監督に本作へ参加させてほしいと熱烈な逆オファーを行い、主演と製作総指揮を務めた本作。仕事も家庭も全てが完璧に見えていたものの、実は自身も父親との関係にトラウマを抱える主人公ピーターを、実に細やかな感情のレイヤーで演じ切った。そして何と言っても観る者の心を激しく揺さぶるのは、ピーターの息子を演じたヒューと同じくオーストラリア出身の若手俳優ゼン・マクグラスであろう。10代の若者の生きる痛みを、繊細な演技で体現している。この度解禁となったのは、主人公ピーターを演じるヒュー・ジャックマンと、ピーターの息子ニコラス役を務めたゼン・マクグラスのインタビュー映像。本編で印象的なダンスシーンを演じたヒューとゼンが、ダンスやステップについて楽しそうに話す様子から始まるインタビュー映像では、2人の良い関係性がうかがえる。今回、人生に葛藤している10代の少年と、自らの息子の問題に直面している父親という難しい役柄を演じた2人。ゼンが撮影現場の様子について、「理想的なチームで優しかった。落ち込む場面もあったけれど、休憩中は冗談を言ったりしてリラックスできた」とコメント。続けてヒューは、通常の撮影よりも少人数のチームだったが、皆とても仲が良く協力的だったとふり返りつつ、「もちろん大変な時もあった。息子を心から誇りに思うよ」と、ゼンを称えた。役作りについて聞かれると、「僕らが演じたのは父子(おやこ)だ。現実でも僕は息子かつ父親で君は息子だ。どんなに愛情にあふれた家族であっても浮き沈みを経験する。でも本作の場合は通常よりはるかに多い。信頼関係がなければ、今回のような演技はできないと思う」と、ゼンを優しく見守りながら撮影前から密にコミュニケーションを取っていたことを明かした。映像の終盤で彼らがジョークを言い合う姿は、まるで本当の親子かのように見える。そんな厚い信頼関係が築かれていたからこそ、本作で真実味のあるリアルな家族を表現できたのかもしれない。『The Son/息子』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:The Son/息子 2023年3月17日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© THE SON FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.
2023年03月18日フランソワ・オゾン監督の最新作『苦い涙』が6月2日(金)より公開決定。この度、日本版予告編映像ならびに、グラフィックデザイナーの大島依提亜のデザインによるポスタービジュアルが完成し、大島氏からのコメントも到着した。2000年代に手掛けた『まぼろし』『8人の女たち』『スイミング・プール』で世界的な脚光を浴び、その後もほぼ年に1本のペースで長編映画を発表。その大半が世界三大映画祭のコンペティションに選出されてきたフランソワ・オゾン監督。近年では、実話を映画化した『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』でベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員特別賞)受賞、ソフィー・マルソーと初タッグを組んだ現在公開中の『すべてうまくいきますように』も好評を博している。活躍ぶりが目覚ましいオゾン監督の最新作である本作『苦い涙』は、『焼け石に水』以来20年ぶりに、ニュー・ジャーマン・シネマの伝説的な映画作家ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの名作『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』(1972)の再創造に挑んだ愛の物語。著名な映画監督ピーター・フォン・カントが、俳優志望の美青年アミールに心を奪われ、情熱的に結ばれて公私にわたりサポートするが、奔放な美青年に翻弄される。その果てにあぶりだされる、残酷で儚い愛の本質。オゾン監督は恋愛にとどまらない人間関係や芸術における支配と隷属のパワーバランスを鋭く考察し、ユーモラスかつシニカルに「人を愛するということとは何なのか」という根源的な問いを投げかける。1970年代ドイツのアパルトマンを舞台にした室内劇という作品の大枠はそのままに、男性同士の恋愛関係の物語に、ファッション・デザイナーだった主人公の職業を映画監督に変更。さらに現代的な視点とオゾン特有の美意識に基づくアレンジが施され、風刺やユーモアをふんだんに織り交ぜた軽やかな語り口となった。カラフルな壁紙に写真や鏡をあしらったアパルトマンの装飾にも目を奪われる。キャストには、フランス映画界屈指の人気実力派ドゥニ・メノーシェ、オゾン作品初登場にして強烈な存在感を放つ名優イザベル・アジャーニのほか、長編映画初出演にして目が離せない新鋭ハリル・ガルビア。本作でみごと2023年セザール賞の有望若手新人賞にノミネートされたステファン・クレポン、そしてファスビンダーのオリジナル版で準主役を演じ、オゾン監督の『すべてうまくいきますように』にも出演していたハンナ・シグラという豪華キャスト競演。刺激的なヴィジュアルと、1960~70年代のヒットソングをちりばめた秀逸なセンスの音楽など、見どころの尽きない濃密でエモーショナルなメロドラマとして完成された本作は、第72回ベルリン国際映画祭のオープニングを華々しく飾った。このたび完成した日本版ポスタービジュアルは、映画ビジュアルも多数手がけるグラフィックデザイナーの大島氏がデザインを担当。ゴールドを基調に豪華キャストが勢ぞろいしたポスターは、オゾン監督のもとに集結した最高の俳優たちによる絶妙のアンサンブルを期待できるゴージャスなビジュアルだ。劇中でアジャーニ演じる女優シドニーが歌うオスカー・ワイルドの詩を基にした歌から引用した「人は愛するものを殺す(でも誰も死なない)」という意味深なキャッチコピーが添えられている。過去のオゾン監督作のデザインも手掛けてきた大島氏は、「日本版デザインを担当するのもかれこれ5作目。最初に担当した初期の傑作『焼け石に水』と同じく、今回の『苦い涙』はファスビンダーの戯曲が原案と、さらに縁を感じますが、お洒落で(珠玉の70sインテリアや衣装の数々に悶絶!)妙に可笑しい作風も、どこか『焼け石に水』と共通して、一見すると原点回帰ともいえます」とコメント。「しかし!これまでの監督としての経験とキャリアだからこそのオゾンの成熟ぶりは──技術やテーマ性、全てにおいて──目を見張るばかりで、その辺も存分に堪能頂けるかと思います」と語っている。予告編映像では、1967年に日本でのみシングルカットされ大ヒットした「ウォーカー・ブラザーズ」の「孤独の太陽」の印象的なイントロから、ファスビンダーの名作のリメイクであることが明かされる。魅力的な青年、スター女優、映画監督、助手という癖のある登場人物たちが紹介され、エゴイスティックな愛に翻弄される映画監督と美しい青年のパワーゲームを軸に、アパルトマンの一室で繰り広げる人間模様が気になる展開を見せていく。正気を失うほど青年に恋をしてしまう映画監督はどうなるのか。オゾン監督ならではの美意識で統一され、初期作品を思い起こすようなヴィヴィッドなカラーと、室内のインテリアや装飾へのこだわり、そしてカメラ目線で熱い視線を送る青年のラストカットなどに期待が高まる本映像。併せて解禁となった場面写真には、妖艶な美しさに目を見張るアジャーニや、絵画のような青年、情熱的な恋に囚われていくメノーシェ演じる主人公の映画監督の姿をとらえている。『苦い涙』は6月2日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年03月16日ジャック・ブラックが『Dear Santa』に主演することがわかった。監督はボリー・ファレリー、プロデューサーはピーター・ファレリー。ブラックは、ファレリー兄弟が監督した『愛しのローズマリー』にも出演しているが、組むのは久々だ。クリスマス前、ある少年がサンタに手紙を送ったところ、間違いで悪魔に届いてしまうというコメディらしい。製作、配給はパラマウント。ファレリー兄弟はずっとコンビで監督をしてきたが、最近の『グリーンブック』『史上最高のカンパイ!〜戦地にビールを届けた男〜』はピーターがソロで監督をした。今回は逆にボビーが単独で監督をする。ブラックの次回作は、ゴールデンウィークに日本公開となる『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。文=猿渡由紀
2023年03月16日ソナタ株式会社(所在地:福島県郡山市、代表取締役:菅野 洋一)は『ブラック・ジャック』50周年記念の一環として製作した英語教材『ブラック・ジャックEnglish』のリリースに伴い、雑誌や新聞、Webサイトでのプレゼント企画などでご利用いただけるよう、一誌につき『ブラック・ジャックEnglish』5枚とサンプル1枚の合計6枚の無償提供を3月末まで実施しております。ブラック・ジャックEnglish表紙今年「ブラック・ジャック」誕生50周年となる記念企画の一環として、株式会社手塚プロダクションと英語伝(運営:ソナタ株式会社)のコラボレーション企画で製作した英語教材です。辞書なしで英語版アニメーションを理解し、楽しみながら英語上達が可能となるよう開発いたしました。ブラック・ジャック英語吹替え版アニメーションを活用した英語教材は作品史上初となります。本品はDVDとWeb上の学習コンテンツで構成されています。<DVD>ブラック・ジャック英語吹替え版アニメーション3話※と英語レッスン映像を収録。(80分)※2004年~2006年に全国放送されたTVシリーズの英語吹替え版英語吹替え版アニメーション英語レッスン<Web上の学習コンテンツ>※アニメーション内で使われている約1,000の英単語、熟語の意味を学べる内容。さらに慶応義塾大学講師の狩野みき先生による英単語やフレーズの動画での解説(約5時間)で理解を深める。※Web上の学習コンテンツはスマートフォン・タブレット、パソコン等で閲覧可能アニメーションを楽しみながらボキャブラリー、リスニング、発音、英語特有の表現を学び、総合的な英会話力向上へ導く構成。解説動画(約5時間)【製品概要】商品名 : ブラック・ジャックEnglishセット内容 : ・DVD(英文セリフ集小冊子付)×1枚・Web学習コンテンツ 単語・熟語リスト1,000語、解説動画(ボキャブラリー解説・文法解説など)合計約5時間※Web学習コンテンツ利用の際にはインターネット接続とパソコン、スマートフォン・タブレット等の対応機器が必要。DVD仕様 : リージョン2収録時間 : 80分収録話 : Gift from a Killer Whale(シャチの贈り物)、The Cholera Epidemic(コレラ騒ぎ)、The Skin Donor(縫い目皮膚の提供者)発売元・販売元: ソナタ株式会社製造 : 日本(C)手塚プロダクション/読売テレビ定価 : 3,476円(税込)販売店舗 : 英語伝販売サイト 【会社概要】会社名 : ソナタ株式会社代表者 : 代表取締役 菅野 洋一本社所在地: 福島県郡山市神明町10-20 サンプラザ東明B-202URL : PR動画(YouTube 約3分) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月16日フランソワ・オゾン監督・脚本の映画『苦い涙』が、2023年6月2日(金)より公開される。フランソワ・オゾン監督・脚本の『苦い涙』フランソワ・オゾン監督・脚本による『苦い涙』は、かつてドイツの映画監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーが1972年に公開した映画『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』を自由に翻案した作品。1970年代ドイツのアパルトマンを舞台にした室内劇という作品の大枠はそのままに、アレンジを加え、風刺やユーモアもふんだんに織り交ぜた。ドイツ・ブレーメンを舞台に、恋人と別れ落ち込んでいる映画監督・ピーターが、若く美しい青年・アミールに恋をして翻弄される姿をユーモアたっぷりに描いた物語となっている。フランソワ・オゾンは、物語を通してユーモラスかつシニカルに「人を愛するということとは何なのか」という根源的な問いを投げかける。恋愛だけではない人間関係や、芸術における支配と隷属のパワーバランスの鋭い考察、そして刺激的なヴィジュアルや、1960~70年代のヒットソングをちりばめた音楽にも注目だ。主演に『悪なき殺人』のドゥニ・メノーシェ主人公のピーターには、『ジュリアン』『悪なき殺人』など、フランス映画界で引っ張りだこの俳優ドゥニ・メノーシェを起用。またアカデミー賞2度ノミネート、セザール賞最多5回受賞の名優イザベル・アジャーニがオゾン作品に初出演。ピーターの親友で大女優シドニーを演じ、ミステリアスで強烈な存在感を放つ。さらにピーターの母親役は、ファスビンダーの1972年オリジナル作品にも出演し、2023年の『すべてうまくいきますように』に続きオゾン作品の出演となる名優ハンナ・シグラが務める。ピーター・フォン・カント…ドゥニ・メノーシェ著名な映画監督。助手のカールをしもべのように扱いながら、事務所も兼ねたアパルトマンで暮らしている。親友のシドニーから紹介された美青年アミールに心を奪われる。9ヵ月の間アミールとともに暮らすが、関係性が様変わりしアミールに翻弄される。アミール…ハリル・ガルビア俳優志望の美青年。ピーターによりキャスティングのカメラテストに招かれ、ピーターの自宅に住むことに。ピーターとは情熱的に関係を構築し、ピーターからのバックアップにより映画界の新星としての注目を集めるも、その後ピーターに対して奔放な言動を繰り返すようになる。シドニー…イザベル・アジャーニピーターの親友で、大女優。3年ぶりにピーターのもとを訪れ、アミールを連れてくる。カール…ステファン・クレポンピーターの助手。<映画『苦い涙』あらすじ>恋人と別れて激しく落ち込む映画監督・ピーターは、親友で大女優のシドニーが連れてきた青年・アミールに一目で恋をする。ピーターはアミールに才能を見出し、自分のアパルトマンに住まわせ、映画の世界で活躍できるように手助けするが、美しい青年・アミールに翻弄されていく。【詳細】映画『苦い涙』公開日:2023年6月2日(金)監督・脚本:フランソワ・オゾン出演:ドゥニ・メノーシェ、イザベル・アジャーニ、ハリル・ガルビア、ステファン・クレポン、ハンナ・シグラ、アマンテ・オーディアール原題:Peter Von Kant
2023年02月19日