ナオミ・ワッツが、2004年のスマトラ沖地震を描いた新作『The Impossible』(原題)で津波の深刻さを実感したようだ。2004年のスマトラ沖地震と津波に翻弄される家族の姿を実話に基づいて描いた同作で、ナオミはユアン・マクレガーと共にタイで3人の子供たちと一緒に休暇中の夫婦、マリアとヘンリーを演じている。感情面でチャレンジの連続だったという難役をこなしたナオミは、「この実話は私たちに津波がどれほど深刻なものであったかを痛感させるものだったの。これほど深刻なことがなかったとしても、人々に色々な考えや問題を提起する上でとても教訓となる話だわ」と語っている。またナオミは、劇中で自身のキャラクターを公平に演じきって、作品をより真実に近づけることに“プレッシャー”を感じたとも明かしている。「この映画に関わって、『被災者の方々はこんな経験をしたんだ。当時その方々が感じていたことに忠実であるように、その経験を尊重しなければいけない』って感じたの。それに私がこの映画でやったことは被災者の方々が経験したものとは決して同じではないけれど、できるだけ再現したいと感じたわ」。ユアンとナオミは2005年のサイコスリラー作品『ステイ』でも共演しており、もう一度ユアンと共演できたことにナオミは「幸せだった」ともコメントしている。
2012年09月24日JR西日本はこのほど、東海・東南海・南海地震に備えた地震・津波対策について発表した。対策費用の概算は総額1,000億円。耐震補強対策を進めるとともに津波対策も行う。とくに紀勢本線(きのくに線)の津波対策に力を入れ、迅速な避難が可能な環境を充実させるとのこと。同社は阪神淡路大震災(1995年)以降、高架橋柱や橋脚、トンネル、鉄道駅の耐震補強対策、列車の線路からの逸脱防止対策、地震計の観測体制強化などを進めてきた。しかし東日本大震災で鉄道構造物などに被害が生じ、津波発生時の早期避難も必要なことから、現在施工中の対策の継続に加え、今後発生が予想される三連動地震に備えた耐震補強対策と津波対策に取り組むことに。新幹線においては、曲げ破壊先行型の高架橋柱約2,500本、盛土約1km、鋼製橋脚約20基、駅舎など約20カ所において耐震補強対策を実施。在来線(アーバンエリア)でも、曲げ破壊先行型の高架橋柱約4,600本、駅舎など約150カ所、その他にも鉄筋コンクリート造の橋脚、無筋コンクリート・レンガ積・石積造の橋脚、鋼製橋脚で耐震補強対策を行う。対策実施期間は自社で整備できるところで5年程度、高架下を利用する関係者との協議が必要な場所ではおおむね10年を見込んでいる。紀勢本線は三連動地震が発生した場合など、非常に短い時間での津波の進来が予想されることから、迅速に避難できる環境を整える。駅への緊急地震速報および津波警報の自動放送、指令からの遠隔自動放送、地域の防災無線の整備のほか、階段や昇降設備などの避難誘導設備も整備。これらの津波対策をおおむね2年で完了したいとしている。同路線ではせん断破壊先行型の高架橋柱約420本、橋脚約150基、駅舎など約10カ所の耐震補強対策にも取り組む。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月25日