浅野忠信が準主役級の役どころに抜擢されたことで話題を呼んでいるハリウッドのアクション大作『バトルシップ』。本作に主演したテイラー・キッチュとピーター・バーグ監督、そして浅野の3人が会見を行った。その他の写真ハワイ沖に出現したエイリアンの侵略部隊と、世界連合艦隊の壮絶な戦いを描いた本作は、“ユニバーサル映画100周年記念作”と銘打たれた大作。会見に登壇した浅野は、「小さい頃から(ユニバーサルの代表作のひとつである)『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が好きで何度も観てきた。そんなユニバーサルの作品に参加できて夢のようで嬉しい」と感激しきりで、「撮影でユニバーサルのスタジオに行った時、自分もここまで来れたんだなと感動しました」とコメントを寄せた。また、主演のテイラーとの撮影は和やかな雰囲気だったようで、「彼は出会った時から役そのものとして接してくれたからやりやすかった。撮影以外でもアメフトの試合に連れて行ってくれたり気を遣ってくれた」という。一方のテイラーも浅野のことを「世界中の人たちが観るような作品でプレッシャーも大きかったはずなのに、このような壮大な舞台に立った浅野は素晴らしい。何度でも共演したいね」と終始絶賛していた。また、『ハンコック』『コラテラル』などのアクション映画で知られる監督のピーター・バーグは、本作の女性客へのアピールポイントを聞かれると、「男の子が女の子を手に入れるまでの物語。根本的にはラブ・ストーリーで、主人公が夢見る女性を得るためにエイリアン襲撃やいろんな障害を乗り越えていくんだ(笑)」と語り、会場の笑いを誘った。本作は、日本では4月13日(金)より公開する。『バトルシップ』4月13日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー(C)2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2012年01月31日ワイルドで熱い演技派がぴったり1話1時間、全24話と、リアルタイムにストーリーが進む『24』。息もつかせぬ、あり得ない展開にはまり、24時間、徹夜で見続けた人もいるのではないでしょうか。主人公ジャック・バウアーはキーファー・サザーランドが演じていましたが、日本人の俳優が演じるとしたらだれが適役でしょうか。20代男性255名に聞きました。>>女性編も見るQ.もし日本版『24-TWENTY FOUR-』が作られたら主役ジャック・バウアーを演じてほしい俳優を教えてください。(複数回答)1位阿部寛14.5%2位織田裕二9.0%3位浅野忠信6.7%4位オダギリジョー4.6%5位坂口憲二4.4%5位唐沢寿明4.4%■阿部寛……・「濃くて少し暑苦しい感じが似合う」(28歳/生保・損保/事務系専門職)・「日本人離れしている顔立ちとダンディーなところが適役」(27歳/学校・教育関係/事務系専門職)・「負けず嫌いで、何に対しても立ち向かっていきそうな雰囲気が似ている」(27歳/団体・公益法人・官公庁)・「好きな俳優だし、面白く演じてくれそう」(29歳/電機/営業職)・「渋いところが似合いそう」(20歳/学校・教育関連/事務系専門職)■織田裕二……・「型破りなところが似合いそう」(27歳/情報・IT/技術職)・「『踊る大捜査線』のように熱い役をやってもらいたい」(22歳/そのほか)・「恥ずかしがらずにオーバーアクションの演技を見せてくれそう」(27歳/そのほか/事務系専門職)■浅野忠信……・「日本人離れした強烈な個性をもっている」(25歳/情報・IT/技術職)・「冷静かつ大胆に行動できそうな感じ」(29歳/情報・IT/技術職)・「ジャックのイメージに合っている」(22歳/そのほか)■オダギリジョー……・「アクションを華麗にこなしてくれそう」(26歳/機械・精密機器/事務系専門職)・「とにかくかっこいいから。髭をはやしてワイルドに演じてほしい」(27歳/建設・教育関連/事務系専門職)・「ワイルドでかっこいいから。アクションもすごそう」(23歳/食品・飲料/販売職・サービス系)■坂口憲二……・「高い能力と破天荒なところが演じられそう」(27歳/ソフトウェア/技術職)・「今までのドラマの役が無茶をする刑事役が多い感じがしたから」(22歳/そのほか)・「雰囲気が合いそうな気がする」(28歳/小売店/販売・サービス職)■唐沢寿明……・「演技力があるから」(27歳/食品・飲料/販売職・サービス系)・「好きな俳優なので。タフな演技とコミカルな演技の両方ができる」(23歳/情報・IT/技術職)・「メチャクチャなことをメチャクチャにやってくれそう」(28歳/そのほか/専門職)総評型破りなキャラクターだけに、皆さん、それぞれにジャック像があるようで、票が割れました。その中で最も人気を集めたのは、阿部寛。日本人離れした濃い顔立ち、大人の男を感じさせる雰囲気が、ジャックにぴったりというコメントがよく見られました。続いて、織田裕二。『踊る大捜査線』で見せた熱い演技がジャックとかぶる部分があるようで、テレビドラマなのに過激なシーンが連発する『24』でもオーバーアクションが期待できるとのこと。浅田忠信は冷静なイメージが、オダギリジョーはワイルドさを、ジャックに重ねあわせている人がいました。ランクインした人以外にも、香川照之、内野聖陽など、演技力に定評のある個性派俳優を挙げる人がほとんど。もし本当に実現するとしたら、配役は難航しそうですね。調査時期:2011年10月8日~10月22日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性255名(そのほかと回答した58名をのぞく)調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング男性編】海外ドラマを見るのを途中で止めてしまう理由【ランキング男性編】最終回まで見て後悔しない!満足度の高い海外連続ドラマ【ランキング男性編】映画化されたテレビドラマで面白かった作品完全版(画像などあり)を見る
2011年12月19日ソニーのデジタル一眼カメラ「α」の新商品発表会が8月24日、ソニー本社にて行われ、イメージキャラクターの浅野忠信、北川景子がスペシャルゲストで登場した。浅野忠信が撮影した北川景子の写真CM撮影で広島・尾道を訪ねたという北川は「尾道は初めて訪れたんですが、凄く風情のある街並みで、撮影の合間も“α”を使って記念撮影をしました。大好きな猫とも一緒に撮影できて、とても楽しくて、自然体というか(私の)プライベートな顔が見られるような作品になったと思います。とっても気に入ってます」とコメント。新商品について「とてもコンパクトで軽くて、さりげなく持っていけるなあと思いました。一眼は重たいなと思っている女性にも、ファッション感覚で持てるんじゃないかな」(北川)、「普段、しっかりしたカメラを持ったことがなかったんですが、僕みたいに(カメラを)わからない人でも、撮っていくうちにどんどん機能がわかってきて、凄いカメラだなと思いました」(浅野)とそれぞれ印象を語った。動画の撮影について聞かれた浅野は「俳優仲間と、ちょっとした短編とか撮れたらな。気楽に撮れるのがいいですね」と笑顔を見せた。会見では浅野が撮影した北川の写真を披露。浅野は「『花と妖精』というタイトルをつけさせていただきました」と話すと、北川は「とっても綺麗に撮っていただいて、ありがとうございます」と、はにかんだ。最後に「とってもオシャレな写真や楽しい写真が簡単に撮れます。大切な思い出を残したり、今の想いを写真に残して、楽しい生活を送ってもらえたらなと思います」(北川)、「ここにいる人たちみんなが、ソニーのカメラを使って、ぜひ僕らを撮っていただきたいなと思います(笑)」と、アピールした。ソニーは、有効約2430万画素の高精細な静止画を、世界最速秒数12コマで撮影できるAマウントカメラ「α77」「α65」と、いつでも、どこでも一眼画質のEマウントカメラ「NEX-7」「NEX-5N」の4機種を9月から順次発売する。
2011年08月25日男性用スカルプケアシリーズ「Rigaos」(リガオス)の新商品・新CM発表会が8月4日、都内にて行われ、CMイメージキャラクターの豊川悦司、浅野忠信、松田龍平が登場した。会見の他の写真CMで実際に着用したダンディーな黒のスーツで登場した3人。イメージキャラクターに起用されたことについて豊川は「衣装やCMの世界観が凄いスタイリッシュで、おもしろくてかっこいい企画に参加できて嬉しく思います。浅野くんと松田くんは、一緒に仕事をしたかったふたりだったので、凄く充実した時間を過ごせて楽しかったです」とコメント。CM撮影については「スーツを着ながら頭を洗うことなんて、もちろんやったことがなかったので(笑)。凄く新鮮なことがたくさんありました」(浅野)、「(撮影で)色んなおもちゃを使ったり、豊川さんと浅野さんと一緒にできて、おもしろい撮影でした」(松田)と、撮影を振り返った。頭皮へのやさしさを追求した商品の特性にちなんで、男前の3人に対し、女性に優しくされたいか、優しくしたいかという質問がされると「優しくされたい」と答えた浅野と松田。それを受けた豊川は「“優しくしたい”って言うしかないじゃないですか、流れ的にも(笑)。でも、ふたりは忘れてると思いますけど、優しくしないと優しくしてもらえませんから、優しくすることから始めましょう」と人生の先輩としてアドバイスした。最後に豊川は「Rigaosで頭も心もスッキリして、暑い夏を乗り越えて一緒に頑張っていきましょう」と、力強いメッセージを贈った。頭皮にチカラを与え、健康な髪の育成をサポートする男性のためのスカルプケア「Rigaos」シリーズは、8月15日(月)から全国発売される。同日より、新CM「樹木」篇、「やさしさ」篇、「消臭効果」篇がスタート。CM楽曲には、クレイジーケンバンドのオリジナルソングが起用される。発売に先駆け、8月5日よりCM「登場」篇がオンエアされる。
2011年08月05日メジャーリーガー同様とまでは言わないが、日本人俳優がハリウッド作品に出演すること自体、以前ほどには珍しい出来事でなくなってきたのは事実である。だが、浅野忠信がハリウッド進出を果たすとなれば話は別だ。事件と言ってもいいだろう。90年代からいまに至るまで、日本映画界の最前線を走り続けてきた男。すでに香港、タイ、モンゴルなどの作品に出演を果たしており、早い段階から海外志向は強かったと言えるが、一方で日本国内での出演作に目を向ければ、岩井俊二に青山真治、是枝裕和といった、どちらかというとインディペンデント色の強い作品への出演が目立つ。そんな彼が、マーベル・コミックを原作とした3D超大作『マイティ・ソー』でハリウッド進出。そこには彼が自らのルーツと共にずっと抱き続けてきた思い、そして20年にわたって映画に携わる中で芽生えたある変化が――。いまなお渇望を抱え、全力で走り続けることをやめない男が、胸の内を明かしてくれた。めぐって来たハリウッドへのチャンス「誰もが知るあの世界に踏み込んでみたかった」「やっと来た」――。今回のハリウッド進出を語る上で、幾度となくこの言葉を口にした。つまり、彼にとってハリウッド映画への出演は、決して降ってわいた話ではなく、以前から熱望し続けてきた夢なのだ。すでによく知られている事実だが、浅野さんはアメリカ人の祖父を持つ。そうしたルーツも踏まえ、今回のアメリカ進出のキャリアにおける位置づけをこう語る。「本当に大きなチャンスだと思っています。ハリウッド映画は世界中で上映されますし、何よりおじいちゃんの存在があって、ずっとアメリカ映画に出たいという思いはありました。長い時間をかけてやっとスタートラインに立ち、スタートを切れた――。それを1回、2回で簡単に終わらせるつもりもないし、ここからまた時間をかけて“浅野忠信”という俳優をみなさんに知ってほしい。いまは役者人生において、大きなチャンスが来たという思いです」。過去の作品ラインナップを見れば分かるが、浅野さんの名が多くの人々の知るところになったのは、岩井監督の初期作品に代表されるような“とがった”作品、役柄を通してであると言える。もちろん、年齢と共に幅広い役柄を演じるようにはなったが、いまなおそうした“独立色”のイメージがついて回る。そうした意味でハリウッド進出を以前から考えていたというのは意外な気も…。「憧れはずっと前からありましたね。もちろん、面白い映画に出たいという思いは若い頃からあったし、各国の映画に出たいとも思ってました。その一方でワーッと楽しめるハリウッド映画のノリは決して嫌いじゃない。それこそ小さい頃から観ていたし、俳優としても思いきりやってみたい、という気持ちはあった。僕は欲張りで、本当にいろんな映画に出たい(笑)。誰もが知るあの世界に踏み込んでみたいというのはずっと思ってました」。ずっと思い続けてきた“夢”がかなった形だが、決してそれだけではない。俳優として映画界の最前線に立つ中で、浅野さん自身も常に変化し続けたきた。「こだわりを持たないこと」――現在の自らの俳優としてのスタンスをそう表現する。「いまは自分の中で(役を受けるか否かの)基準を作らないようにしています。オファーが来たということは、僕が出たら面白いと考える人がいるということ。もしも受け取った台本がつまらなかったら、なおさら僕がそれを面白くすることができるのか?って思ってやりたくなるんです。『面白い』、『かっこいい』なんていうのは誰かが既に作ったものですから、それに乗っかっても、その先はない。だったら自分が何もない底辺で、一番ひどいものを一番かっこいいものに変える方がよほど面白いだろうって」。そう考えるに至る一因は、映画界の最前線に立ち続ける中で、肌で感じた映画界そのものの“変化”だった。90年代に浅野さんが好んで出演していた、先述のような“とがった”作品はいつしかあまり撮られなくなっていった。「その中で、僕自身に対しても“求められ方”が変わっていくのは感じましたね。例えば『鈍獣』(’09)のような映画やあの役柄にしても、90年代には求められなかっただろうと思うし、『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』(’09)でも、すごく質の高い芝居を要求されているのを感じた。そういう現場の経験を通して、やはりこれは僕が何かやらなきゃ始まらない、自分が考え方を変えなきゃとんでもないことになるぞって思ったんです。そこで、ガムシャラに自分の思いつくことをぶつけて、監督たちと一緒に作っていくのがすごく楽しかった。まあガムシャラにぶつけられるだけの役をいただけていたというのもありますが。なるほど、自分を窮屈にしていたのは自分だったし、知らないことが世界を狭くしてたんだって。失敗する方向にあえて行くことで、失敗じゃなかったと気づくということがいっぱいありました」。10年後を見据えて、“応えて求められる”俳優に常に壊し、新たな道を作り上げる。それは決して過去が失敗だったからではない。全てを受け入れ、そして吐き出していく。それが表現者・浅野忠信の生き方なのだ。ハリウッドの現場でも、それは何ら変わることはない。改めて己の往くべき道に確信を持ったようだ。「海外の連中は、自分で選んでこの仕事をやっている、という意識が強い。だから簡単には文句言わないし、どんな小さいシーンでも『明日、おれがセリフ言うシーンがある。楽しみでしょうがない。明日が待てない』って姿勢なんですよ。それは当たり前のことだけど、日本にいたら忘れかけていたかもしれない。自分でもらった役を自分がMAXで楽しまなきゃ誰が楽しむんだっていう話ですから。そういう環境にどっぷり浸かれたのは大きかった」。浅野さんが演じたのは、ソーに仕える戦士で、侍を思わせる男・ホーガン。「戦いのことだけを考えているタイプの戦士なので、やはりアクションシーンが大事だと思ってました。ただ、アクションと言ってもコミック発の作品だから、キレイにやるんじゃなくてワイルドに大胆に動きたかった。それは、スタントの方にも常に言ってました」。この男から迷いは感じられないが、改めて今後の俳優としてのビジョンを聞いてみた。「いま、こうやって『マイティ・ソー』が公開されて、観てくださる人たちがいて、ここから僕がどういう風に必要とされるのか?必要とされたときに、それに応えられる“何か”を持ってないといけない。この先も応えて、応えて求められ続けるようにしたい。それが10年後くらいにひとつの形になっていてほしいですね。これまで日本でやっていく中で、自分の“役割”というものを与えてもらったように思えるので、これから同じように役割を感じられるようになりたいです」。静かに浮かべた笑みは自信、いや覚悟の表れと言えるかもしれない。浅野忠信の“新章”が始まる――。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:マイティ・ソー 2011年7月2日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© TM & © 2010 Marvel © 2010 MVLFFLLC. All Rights Reserved.■関連記事:『マイティ・ソー』クリス・ヘムズワース インタビュー神に“不可能”の文字はなし松たか子、浅野忠信の米進出を祝福「立派になられましたね」今年だけで公開作は5本注目せざるをえない女優、ナタリー・ポートマンの魅力オレ様ヒーローに胸キュン!女性限定『マイティ・ソー』3D試写会に25組50名様ご招待【ハリウッドより愛をこめて】夏休み注目映画続々!今年は“ヒーロー”が熱い!
2011年06月29日俳優の浅野忠信が6月16日(木)、ハリウッド初進出を果たした3Dアクション大作『マイティ・ソー』をPRするため、東京・有楽町のザ・ペニンシュラ東京で記者会見を行った。「今回はとても大きな経験であり、素晴らしいスタートになった」と誇らしげに語る浅野さん。会見には『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』にて夫婦役で共演した女優の松たか子が花束ゲストとして登場し、「ひどい夫が、戦士として神の国から帰ってきました(笑)」(浅野さん)、「本当に立派になられましたね」(松さん)。さらに松さんは「浅野さんらしい新たな一歩を踏み出して、本当に素晴らしい」と浅野さんの米進出を祝福した。同作は『スパイダーマン』、『アイアンマン』など型破りなヒーローを生み続けるマーベル・スタジオが放つ最新作。傲慢さが仇となり、神の国を追放された王位継承者・ソー(クリス・ヘムズワース)が地球に舞い降り、天文学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)との出会いを機に、自らの進むべき道を模索し、新たな脅威と戦う姿をダイナミックに描く。浅野さんが演じるのは、ソーを護衛する三銃士のひとり・ホーガン役。劇中では、英語の台詞や体当たりのアクションに挑戦し、コミカルな一面も披露している。浅野さんはこれまでにも数々の海外作品に出演し、『地球で最後のふたり』ではヴェネチア国際映画祭のコントロコレンテ部門主演男優賞を受賞。チンギス・ハーンを演じた『モンゴル』はアカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされるなど、国際舞台で活躍を見せてきた。それでも、ハリウッドという“舞台”が自身の中で特別なものだといい「自分の祖父がアメリカ人ということもあり、いつかはアメリカの映画に出たいと思っていた。映画を通して、亡き祖父と出会えた気がする」。実際の現場は「物質的にも、時間的にもとんでもない規模」と驚きの連続だった。アンソニー・ホプキンスやナタリー・ポートマンら豪華スターと共演し「舞い上がって緊張している自分もいたが、実際会ってみると、同じ表現者としての真剣さに触れ、いままで自分がやってきたことが間違っていなかったと再確認できた」と自信を深める。メガホンを取ったケネス・ブラナー監督からは、ビデオメッセージが到着。「まれな存在感を持つ生来の映画スター。彼は静かな中に知性を感じさせつつ、猛烈な戦士の印象を与えている。タッド(浅野さんの呼び名)にとって初のハリウッド映画だが、彼は驚くほどの早さで順応し、あらゆる面で貢献してくれた。クルーも役者もタッドが大好きだったよ。優しく礼儀正しい。非常に熱心でたのしく仕事ができた」と手放しの絶賛だった。現在はロンドンで、キアヌ・リーヴス主演の話題作『47RONIN』(原題)を撮影中。浅野さんは「すべてはタイミングだが、これからもさまざまな作品に出演したい。もちろん、日本映画に育ててもらったので、これからも関わらせていただきたい」と国内外で幅広く活動したいと瞳を輝かせた。『マイティ・ソー』は7月2日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。■関連作品:マイティ・ソー 2011年7月2日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© TM & © 2010 Marvel © 2010 MVLFFLLC. All Rights Reserved.■関連記事:今年だけで公開作は5本注目せざるをえない女優、ナタリー・ポートマンの魅力オレ様ヒーローに胸キュン!女性限定『マイティ・ソー』3D試写会に25組50名様ご招待【ハリウッドより愛をこめて】夏休み注目映画続々!今年は“ヒーロー”が熱い!浅野忠信、本格ハリウッドデビュー作『マイティ・ソー』試写会に25組50名様ご招待『ハリー・ポッター』新画像が到着夏の3D戦争をノンストップのアクションで制す?
2011年06月16日浅野忠信のハリウッドデビュー作として注目を集める『マイティ・ソー』が5月6日(金)に全米3,955館で公開を迎え、オープニング3日間で6,600万ドルを稼ぎ出す大ヒットで見事、初登場1位を記録した。本国アメリカに先行して公開されていた56か国でもヒットを記録しており、5月1日までの時点で海外興行収入は1億3,341万ドル超。アメリカの映画興行予想サイトで今年初の2億ドル突破が予想されるなど、サマーシーズン開幕に先駆けて、熱い注目を集めていたが、予想通りの大ヒットスタートを切った。原作はマーベルコミックの人気ラインナップのひとつで、神々の国を追放され、人間界へと堕ちてきたソーが、地球と神の国を襲う脅威と戦うさまを描く。浅野さんが演じたのは、ソーを護衛するウォリアーズ・スリーのひとりホーガンで、ナタリー・ポートマンやアンソニー・ホプキンスらとも絡む重要な役柄として全編にわたって登場している。これまで、日本人俳優が主要キャストとして出演した作品のオープニングとしては、渡辺謙のハリウッド作品初出演作となった『バットマン ビギンズ』が4,874万5,440ドル、昨年公開され、日本でも大ヒットを記録した『インセプション』はオープニングで6,278万5,337ドルを記録しており、本作『マイティ・ソー』が日本人俳優のハリウッド出演作品として歴代No.1のオープニング記録を塗り替えた。まずは鮮烈なハリウッドデビューを飾ったと言える。先週、8,360万ドルという今年のオープニング最高興収を叩きだした、人気シリーズの第5弾となる『ワイルド・スピードMEGA MAX』は2位に後退。とはいえ2週目も約3,250万ドルを稼いでおり、『マイティ・ソー』に先駆けての2億ドル突破も見えてきた。3位、4位は共に初登場。アンジェラ・バセット主演のコメディ『Jumping the Broom』(原題)が1,370万ドル、同じくラブコメでケイト・ハドソン、ジニファー・グッドウィン、ジョン・クラシンスキー主演の『Something Borrowed』(原題)がおよそ1,316万ドルを売り上げた。『ソーシャル・ネットワーク』のジェシー・アイゼンバーグにアン・ハサウェイ、ジェイミー・フォックスら豪華キャストが声優として名を連ねる3Dアニメーション『ブルー初めての空へ』は4週目で5位に。ミネソタの小さな田舎町で暮らしていた絶滅種のインコの、リオデジャネイロへの旅路を描いており、日本では9月に公開予定。6位の『Water for Elephants』(原題)もリース・ウィザースプーンにロバート・パティンソン、クリストフ・ヴァルツと実力派俳優が顔を揃えており、獣医師を目指していたが、父母の死をきっかけにサーカス団に飛び込んだ青年のドラマが展開する。累計で4,161万ドルを記録しており、今後の日本公開にも期待したいところ。これからの動きとして注目は、何と言っても5月20日に全世界同時公開を迎える『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』がどれほどのスタートを切るか。その後、5月末のメモリアル・デーの連休を境にサマーシーズンに突入し、次々と大作が封切られる。先述の『マイティ・ソー』は日本では7月2日(土)より公開となるが、日本上陸を前に、全米及び海外興収でどれほどの数字を積み重ねているのか楽しみなところだ。特集『パイレーツ/生命(いのち)の泉』〜新たな伝説の幕あけ〜■関連作品:インセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedマイティ・ソー 2011年7月2日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© TM & © 2010 Marvel c2010 MVLFFLLC. All Rights Reserved.パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 2011年5月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.ワイルド・スピード MEGA MAX 2011年10月1日より全国にて公開© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:ジョニー・デップ、新米ママのペネロペ・クルスと共演で「また子供がほしくなった」『パイレーツ』初披露でジョニーらに大歓声!キースが日本に向け「ONE LOVE」ジョニー・デップがロスで日本向け会見中田ヒデと共にメッセージを書きこむ「シェーッ!」直後に渡米の浅野忠信、本場のレッドカーペットに感激米での飛躍誓う生命の泉は東京に?『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』が汐留をジャック
2011年05月12日浅野忠信が5月2日(現地時間)、ハリウッドデビュー作となる『マイティ・ソー』のL.A.プレミアにケネス・ブラナー監督や主演の新鋭クリス・ヘムズワース、共演のアンソニー・ホプキンスらと共に出席し、スーツ姿で笑顔でレッドカーペットを歩いた。老舗アメコミ出版社「マーベル・コミック」より出版されている人気コミックを原作に、神々の国を追放され、人間界にやってきた最強の戦士・ソー(ヘムズワース)が、周囲の人間との関わりの中で優しさを知り、襲い掛かる凶悪な敵と戦う様子が描かれる。浅野さんはソーをサポートする三銃士“ウォリアー・スリー”のひとりであるホーガンを演じており、『ブラック・スワン』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマンが、ヒロインを演じている。ハリウッドの興行戦線がサマーシーズンの開幕に沸き立つ5月。全米の興行予想サイトで、今年初の2億ドル越え確実と言われ注目を集める本作のプレミアとあって、この日は50台のTVクルーをはじめとして200人もの報道陣、そして1,000ほどの観衆が集まった。この日は出演陣のほか、ゲストとしてコリン・ファレルらの姿も見られた。4月30日(土)に都内で行われた主演作『これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫』の初日舞台挨拶に出席し、「シェーッ!」を披露していた浅野さんだが、その後すぐに渡米し、この日のプレミア・イベントに参加。本場のレッドカーペットを踏みしめての第一声は「こんな華やかなところに来られて嬉しい、いままで頑張ってきた結果がここに至るんだなぁと思うと、感無量です」と感激しきりだった。これまで、数々の海外作品に参加してきた浅野さんだが、ハリウッド大作への出演は本作が初めて。本作への参加について「いいスタートになりました。場の空気感を感じられたことが財産だと思います。このチャンスをダメにしないようステップアップしたいです」とさらなる飛躍を誓う。すでに、重要な役を演じる日本人俳優として現地でも注目が高まっているようだが「いろいろなアメリカの方が僕のことをチェックしてくれて、大切にしてくれていることを感じました。ハリウッドの作品に参加できたのも、日本映画でやってきたからで、日本映画にももっと出て、恩返しできることをやっていきたいです」と決意を語り、日本のファンに向けて「『マイティ・ソー』は僕自身、熱心に取り組んだ作品なので、ぜひ劇場で、ぜひ3Dで観ていただけると嬉しいです」とのメッセージを送ってくれた。タイトルロールを演じたクリスは「1年前に撮影は終わったけど、今日ようやくここまでこぎつけて、凄く興奮している」と語り、浅野さんとの久々の再会に「また会えてよかった。彼は素晴らしい人だよ。今日は2人とも興奮しているよ」と笑顔を見せた。俳優として日本でも高い人気を誇るケネス・ブラナー監督は「浅野忠信は今日、完璧にキメていたね。とてもハンサムだったよ(笑)。彼はホーガンという役に冷酷さ、戦士らしさ、知性をもたらすことができたし、技術、映画俳優としての存在感、カリスマ性も揃っているんだ。クローズアップで撮っても映えるしね」と起用の理由を説明。さらに、実際の撮影現場での様子についても「彼は面白かったし、熱心だったし、紳士的だった。時間に対しても寛大で、メモを取るのがうまかったし、周囲も朗らかにしてしまうような存在だったよ」と惜しみない称賛の言葉を口にした。本作は、すでに先行公開された56か国で先週末だけで8,300万ドルを記録し、海外の興行ランキングで堂々の1位を獲得。ちなみに、この数字は2008年に全世界で5億8,000万ドルを稼いだ『アイアンマン』の111%にあたるということで、世界的な大ヒットが期待され、5月6日(金)からの全米公開の結果も注目を集めている。『マイティ・ソー』は7月2日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。■関連作品:マイティ・ソー 2011年7月2日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© TM & © 2010 Marvel c2010 MVLFFLLC. All Rights Reserved.■関連記事:『マイティ・ソー』浅野忠信のコメント入り予告編到着「僕は決してあきらめない」浅野忠信全米進出作での役柄が明らかに!N・ポートマンらと共演の特報映像も到着ナタリー効果?『ブラック・スワン』全米1億ドル超え確実!オスカー候補は軒並み好調
2011年05月04日『これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫』が4月30日(土)に公開を迎え、浅野忠信、堀北真希、阿部力、木村多江、いしだあゆみと佐藤英明監督が都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇した。舞台上の看板には「ポポポポーンよりタリラリラーン!! なのだ今こそ赤塚不二夫をお手本にするのだ!!」というユーモアのたっぷりと利いた言葉が。さらに、舞台挨拶の最後には浅野さんの音頭で、観客およそ500人が一斉に「シェーッ」を決める一幕も!ギャグ漫画家・赤塚不二夫の担当編集を務めた武居俊樹の赤塚さんとの35年の日々を綴った「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」(文春文庫刊)を原作に、赤塚担当に任命された新人編集者と赤塚さんがバカバカしい日々を送りつつも、漫画界の最強のコンビとして絆を深めていくさまをギャグ満載で描く。浅野さんは「僕はなぜか赤塚さんが大好きで、赤塚さんの顔写真を見て『この人は僕のことを分かってくれるんじゃないか』と勝手に思って部屋に赤塚さんの写真をずっと飾っていたんです。そうしたらこの話が来てびっくりしました。僕にとって特別な作品です」と思い入れたっぷりに語る。堀北さんは、浅野さん演じる赤塚に振り回され続ける新人編集者役。「完成した作品を観て、本当に自分かと思うような自分がいました」と明かす。さらに堀北さんは赤塚さんについて「甘え上手なところがあって、自分は人に甘えるのが下手なのでうらやましいです」とも。阿部さんは見どころとして「赤塚さんは酔っぱらって『おれの母ちゃんはスゲーんだ』と言うところを見てほしい」とお気に入りのシーンを挙げてくれた。この赤塚と最愛の母親の関係は劇中で随所に描かれるが、“妻”を演じた木村さんにとっては他人が入り込めない母と息子のの関係には複雑な思いも?「赤塚さんとお母さん(いしださん)が昔の話をしているシーンが切なくて…。私はそれを傍らで見ているんだけど『お母さんを超えられない。でも、この絆はすごい』と感じました」と漏らす。いしださんは「多江ちゃんが演じた奥様にとってはつらかったんじゃないかな。私だったら…うーん。ねぇ多江ちゃん?」と苦笑交じりに語りかけた。最後の写真撮影では、カメラマンの求めに応じて浅野さん、そして登壇陣が赤塚さんの代表的なギャグ「シェーッ」を披露!浅野さんは「いつやらされるかとドキドキしてた」と語り「最初にこの作品でスタッフが集まったとき、『みなさんで一緒にシェーッをやってください』と言ったらみんなが見事にやってくれたんですよ」とスタッフの結束を明かした。さらに浅野さんはこの日の観客に「みんなでシェーッをやってください!」とお願い。浅野さんが「シェーッ」と音頭を取ると、およそ500人の観客が一斉に手足を曲げて「シェーッ」のポーズ。登壇陣は感激した様子で壇上で満面の笑みを浮かべていた。『これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫』は全国にて公開中。■関連作品:これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫 2011年4月30日より公開© 2011「これでいいのだ!! 映画 赤塚不二夫」製作委員会■関連記事:バカか天才か、赤塚不二夫の半生『これでいいのだ!!』T-シャツを3名様プレゼント浅野忠信が赤塚不二夫を演じる『これでいいのだ!!』主題歌にユニコーン浅野忠信赤塚不二夫さん役に「羞恥心はなくなった」堀北真希は学ランで登場
2011年04月30日浅野忠信がナタリー・ポートマンと共演を果たしたことでも話題の3D超大作『マイティ・ソー』の浅野さん、ナタリーを含む主要キャストのキャラクター画像が解禁。浅野さんのメッセージ付きの予告編も到着した。その粗暴なふるまいによって神々の世界から地球に追放された最強の戦士・ソーが、人間界での様々な出会いを経て人の痛みや弱さを理解していくさまや、世界征服を企む邪神が送り込んだ強敵との戦いを描いたアクション。クリス・ヘムズワースが演じるソーに、アンソニー・ホプキンス扮するソーの父で神々の王であるオーディン、ナタリー演じるソーが人間界で出会う天文学者のジェーン、そして浅野さんが任された神の世界の三銃士のひとり、ホーガンを含む4人のポスター画像が解禁!それぞれの思惑、願いを胸に力強い視線をこちらに向けるビジュアルに仕上がっている。日本での活躍は言うまでもなく、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『モンゴル』をはじめ、これまでにも幾度となく海外の監督と仕事をしてきた浅野さんだが、本作でついにハリウッド進出を果たした。本作への出演について浅野さんは「日本では、恵まれたことに多くの作品に出会えましたが、ハリウッドでは無名ですのでそれは通用しません。僕はあらためて作品を選ぶ立場ではないと思いました。また、この作品はハリウッド大作で、初めての経験になります。それはすごく経験になると思いましたし、大いにチャレンジすべきだと思いました。この経験は必ず何か得られるものがあると感じ、強い気持ちでオーディションに臨みました」とその心中の思いを明かす。予告編冒頭でも浅野さんは「まだまだ先は長いですけど、僕は決してあきらめないので、これからも観ていただけるとありがたいです」と語っており、この作品をスタートに今後もハリウッドで活躍していこうという決意がうかがえる。予告編の本編映像でも、戦いの装束に身を包んだ浅野さんの激しいアクションシーンが!いま、最も勢いに乗っているナタリー、そして新鋭クリスにも注目!『マイティ・ソー』は7月2日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:マイティ・ソー 2011年7月2日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© TM & © 2010 Marvel c2010 MVLFFLLC. All Rights Reserved.■関連記事:浅野忠信全米進出作での役柄が明らかに!N・ポートマンらと共演の特報映像も到着ナタリー効果?『ブラック・スワン』全米1億ドル超え確実!オスカー候補は軒並み好調
2011年04月21日映画『酔いがさめたら、家に帰ろう。』の完成報告会見が10月12日(火)、都内のホテル西洋銀座で行われ、主演の浅野忠信、永作博美、東陽一監督が出席した。人気漫画家、西原理恵子さんの元夫で戦場カメラマンの故・鴨志田穣(ゆたか)さんの同名自伝的小説(スターツ出版刊)の実写化で、アルコール依存症を原因に離婚した戦場カメラマン・塚原安行(浅野さん)が妻・園田由紀(永作さん)と子供たちとの絆を支えに更生する一方、病気と闘う運命を辿る姿を描く物語。元夫婦という微妙とも言える距離感を演じる難しさを司会者から聞かれた永作さんは、「由紀の台詞で『1度好きになった人はなかなか嫌いになれない』とあり、原作にはなく監督が書かれたものですが、本当にそうだなと思いました。夫婦の距離感は変わらない、元夫婦は関係なく、どうしようもないけど嫌いになれない人とだけ考えていました」と脚本の恋愛観に深く共感した様子。浅野さんは、14年連れ添い、2児をもうけた歌手のCHARAと昨年離婚しているだけに「僕はメチャクチャ迷惑かける役。自分もその通りだったし、ちょうどいいかなと思って演じました」と自虐的に語り苦笑い。一方、2人は今回が初共演。互いの印象について、永作さんは「ホントにそのままスルリと役に入られる、感覚的に芝居をする人。私も作るというより感覚でそのとき、思ったままにやりたい方なので、非常に楽しくやらせていただいた」。浅野さんも「ユースケ(・サンタマリア)さんが監督された『弁当夫婦』とかを観させていただいていて不思議な何かを放っている人だと思っていた。夫婦の微妙なニュアンスを永作さんから出してくれるので、僕はそこに乗っかって、広がりをもたせていただいた」とそれぞれ好相性を感じた様子だった。『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』は12月4日(土)よりシネスイッチ銀座、テアトル新宿ほか全国にて公開。(photo:佐藤彩美、UEHARA/text:Yoko Saito)■関連作品:酔いがさめたら、うちに帰ろう。 2010年12月4日よりシネスイッチ銀座、テアトル新宿ほか全国にて公開© 『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』製作委員会■関連記事:永作博美、自分の中に蛇が「間違いなく潜んでいる」
2010年10月12日映画『乱暴と待機』(冨永昌敬監督)の初日舞台挨拶が10月9日(土)、東京・新宿区のテアトル新宿で行われ、主演の浅野忠信がサプライズでアメリカから駆け付けた。次回作の外国映画を海外数か所で撮影中だったが、数日前に急遽、この初日舞台挨拶の出席を決めてアメリカから帰国した。浅野さんが登場すると、先に登壇し、知らされていなかった小池栄子は「ソックリさんかと思った」、山田孝之は「嬉しいです」、美波は「いついらしたんですか?」と素でビックリ。観客は大喜びで「キャー!」と悲鳴が飛び交った。本作は、映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』などで知られる劇作家で作家の本谷有希子による同名舞台の実写化で、平屋建ての住宅を舞台に、2組の男女の愛憎と奇妙に絡み合っていく人間模様を描く人間ドラマ。監督が「全員、1回はみっともないシーンがある」と公言してきたことにちなみ、キャスト陣がこれまでにあった自身のみっともないエピソードを披露。美波さんは「浅野さん、撮影中にお誕生日だったのでワインをプレゼントしたんですけど、車の中に置いておいたら暑い日だったのでワインが汗をかいていた。あれ飲みました?大丈夫だったんですか?」と恐る恐る質問。浅野さんは「飲みました。僕、お酒弱い方でたまにしか飲まないから、ワイン分からないんですけど。酸っぱかったと思います。アツアツでいただきました。汗、ブチュブチュ出ていました」と微妙なワインの味を思い出していた。『乱暴と待機』はテアトル新宿ほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)特集『乱暴と待機』私、メンドクサイ女?■関連作品:乱暴と待機 2010年10月9日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会■関連記事:山田孝之、小池栄子、美波インタビュー翻弄し、翻弄され…男vs女 恋愛本音トークあまのじゃく女はモテるが同性には…『乱暴と待機』の女性心理をディスカッション!あなたはメンドクサイ女?『乱暴と待機』トークショー付試写会15組30名様ご招待山田孝之女性インタビュアーの思いこみ質問にプチ切れ?映画の“その後”描く?『乱暴と待機』主題歌PVの一部映像を先行配信!
2010年10月09日木村拓哉、蒼井優、浅野忠信がマッドハウス制作によるアニメーション映画『REDLINE』でボイスキャストを務めることが発表された。『茶の味』などで知られる石井克人が原作、脚本、音響監督を担当するこの『REDLINE』。『時をかける少女』や『サマーウォーズ』など数々の名作アニメを手がけてきたクリエイティブ集団、マッドハウスが7年もの時間を費やして制作、その作画枚数はおよそ10万枚!CG全盛のこの時代に、あえて手描きによって作り上げられた。物語の舞台は未来。主人公は、四輪がエアカーに変わろうとする時代に、あえて四輪で走り続けようとする“愚か者”JP。本気で走るかっこよさを教えてくれた初恋の相手・ソノシーにもう一度会うためにJPは走り続ける。“REDLINE”は5年に一度開催される、宇宙最速を決める祭典。ソノシーへの想いを胸に、かつての相棒で天才メカニックのフリスビーと再び組んで優勝を目指すJPだったが…。トップクリエイターたちの競演に賛同する形で今回の豪華ボイスキャストが決定!木村さんは革ジャンにリーゼントの純情野郎・JPを、蒼井さんはJPの初恋の相手で、夢を追いかける少女・ソノシーを、そして浅野さんはJPの幼なじみでメカニックを担当するも、不本意ながらもJPを裏切る状況に追い込まれ葛藤する、哀愁漂う男・フリスビーを演じる。石井さんは、木村さん、蒼井さん、浅野さんの起用について「木村氏に関しては、『世にも奇妙な物語』やSMAPのPV、8年くらいずっと演出していたCM(富士通のFMV)で見ていて、『この人は本当にカッコイーなー。本当にスゴイ人だなー』と漠然と思っていて、一生に一度でいいから自分たちの創る映画に出演してほしいなぁと思い、オファーをしましたところ、快くOKをいただきました。浅野くんに関しては、『鮫肌男と桃尻女』、『PARTY7』、『茶の味』と出演していただき、毎回、そのスバラシイ才能に助けていただき、今回初の声優をぜひ!この作品で!ということでオファーいたしました。蒼井さんにいたっては、全く出演していただいたことは過去になかったのですが、色んな出演作を観てまして、この女優さんはスゴイ才能の持ち主だなーとずっと思ってまして、ぜひ僕らの映画のヒロインをやってほしい!とオファーいたしました。いずれにしろ、日本で最も大好きな役者さんたちです。主演していただき、心から感謝しています」とそれぞれ説明し、最後に「とにかく3人の初共演を、一度でいいから生きてるうちに、この眼で見たかった!というのが最大の理由です」と付け加えた。木村さん、蒼井さん、浅野さんが魅力的なキャラクターたちにどのように命を吹き込むのか?熱き疾走の果てに彼らはどこへ辿り着くのか?『REDLINE』は10月、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:REDLINE 2010年10月、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 石井克人・GASTONIA・マッドハウス/REDLINE委員会
2010年06月14日浅田次郎の同名小説を映画化した『日輪の遺産』主演の堺雅人、共演の中村獅童、福士誠治、そして佐々部清監督が5月11日(火)、東映東京撮影所にて開かれた会見に出席した。原作は1993年に刊行。帝国陸軍がダグラス・マッカーサー(のちのGHQ最高司令官)から奪取した時価200兆円におよぶ財宝をめぐる、祖国を思う20名の少女たちと軍の密命を受けた将校たちの壮絶なドラマが、現代を生きる老人の回想という形で語られる。帝国陸軍の軍人を演じた堺さん、獅童さん、福士さんは、撮影中とあって揃って坊主頭に軍服姿で登場。軍上層部から秘密裡に、マッカーサーから奪取した900億円の財宝(現在の価値で200兆円)を移送、隠匿せよとの命を受ける陸軍少佐・真柴役の堺さんは「今日は男3人だけの撮影でしたが、ほかの撮影ではユースケ・サンタマリアさんと20人の女学生が加わって、毎日が新鮮で、演じていて楽しい現場です。戦争を描くにあたっては、分かったふりだけは避けたいと思いました。あと、型にはまった軍人にならないように気を付けています。映画で描かれる現場、その場にいて息吹のある演技をする、演技を楽しむ役者はそれしかできないと思います。初めてと言えば“居合の達人”という役柄で、40時間以上特訓してます」と撮影の様子について明かした。望月曹長役の獅童さんは「20人の女学生とのシーンで、彼女たちのたたずまいを見ていると心に響くものがあり、新鮮でした。もんぺを穿かせると、やはり日本人だ(笑)と思いましたし、時代を飛び越えるような瞬間にドキッとさせられました。戦争映画は作品を通じて何を感じていただけるか、ということだと思うので、一生懸命やっています」と思いを語った。同じく陸軍の中尉・小泉役の福士さんは「佐々部監督とは『チルソクの夏』以来7年ぶりにご一緒させていただきました。ずっと、もう一度ご一緒したいと思っていたので、役者としての喜びを感じながら演じています。英語を使うシーンがあるのですが特訓しながら準備しています」と今後の撮影に向けての意気込みを語った。これまでも『出口のない海』、『夕凪の街 桜の国』など戦争がもたらす悲劇や、その時代に生きた人間のドラマを描いてきた佐々部監督。「脚本を作り始めて4年目になり、いつ実現するのかという状況が続きました。助監督時代、最後の仕事が(浅田さん原作の)『鉄道員(ぽっぽや)』だったこともあり、自分の10作品目となる節目に、ファンである浅田次郎さんの作品を映画化できるということで感無量です。こうして素晴らしいキャストを迎え、周りの方々に感謝しながら、恥ずかしくない作品に仕上げたいと思っています」と決意を語った。ほかにユースケ・サンタマリア、八千草薫の出演も決まっている。祖国の明日のために命を懸けた将校たちと少女たちの思いは、戦後60年以上を経た現代を生きる日本人の心に何を問いかけるのか?『日輪の遺産』は2011年公開。■関連作品:日輪の遺産 2011年公開
2010年05月12日映画『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』の初日舞台あいさつが10月10日(土)、東京・TOHOシネマズ シャンテで行われ、主演の松たか子、浅野忠信が夫婦愛について語った。今年生誕100年を迎えた文豪・太宰治の同名短編小説をベースに太宰の他作品の要素も盛り込んだオリジナルストーリーで、借金を重ね、愛人と心中未遂を起こすなど破滅志向のある小説家・大谷(浅野さん)と、彼を逞しく支え続ける妻・佐知(松さん)の夫婦愛を描く。第33回モントリオール世界映画祭で最優秀監督賞を受賞している本作。夫の浮気に耐える佐知の生き方について、司会のフジテレビ軽部真一アナウンサーから感想を求められた松さんは「特にお薦めはしません。人それぞれの人生があり幸せがあると思いますし、みなさんが嫌な思いをしなくてもいい。無理に押し付ける気はさらさらないです」と苦笑い。観客の笑いを誘いつつ「当たり前のことですが、自分なりの幸せを考えるきっかけになれば」と上手にまとめた。隣で肩を揺らして笑っていた浅野さんは、大谷の生き方について「さらさらお薦めできないです」と観客を盛り上げながら、「男としてこういうことをしてみたくなることはある、と共感できましたが、こんなに大っぴらにできるのかな?と思うことが多々ありました。こっちかこっちと、どちらか選ばないといけない状況に立たされたとき、大谷は大体危ない方を選ぶんです。それをあるときはやってみるべきなのかな?と思いました」と浮気願望(?)を口にした。一方、大谷の愛人・秋子を演じた広末涼子は劇中で見せる自身の丸メガネ姿に「丸メガネが色っぽいと言われたんですけど全然理解できなくて…。堤(真一)さんがそう言ったんですが…」と首を傾げ、堤さんに問いかけ。観客、共演陣らが爆笑する中で堤さんは「深い意味はなかったんですよ、役の雰囲気がよく出ていて素敵だなーって」と釈明し、「日常から女性に丸メガネをかけさせているということではない?」という軽部アナのツッコミに「そういう趣味ではないです」と汗を拭う一幕も。ほかに、佐知に好意を寄せる青年・岡田役の妻夫木聡は「本当にピュアな青年で、そこをどう出したらいいかと考えて、子犬のようなイメージで演じました。キャンキャン鳴く感じですね」。佐知が働く飲み屋の女将・巳代役の室井滋は「根岸(吉太郎)監督から『東北の出身という設定なのでなまってもらいたい』と言われ、なまったら『なまり過ぎです』と言われました」。巳代の夫・吉蔵役の伊武雅刀は「根岸監督と二十何年ぶりに2本目の仕事をしましたが、この監督は粘る!」と、それぞれに撮影をふり返った。最近、太宰の墓参りをしたという根岸監督は「墓の中から、おれをダシに賞が獲れてよかったなという声が聞こえたので、すみませんと謝ってきました」と朗らかに語っていた。『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜 2009年10月10日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョンパパドゥ新潮社日本衛星放送■関連記事:【どちらを観る?】太宰のイメージを裏切る二作『ヴィヨンの妻』&『パンドラの匣』変わりやすい?女心と秋の空vol.1『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』松たか子、夫婦像について意味深な感想「常識で線を引かずに自由でいいかも」『ヴィヨンの妻』モントリオール監督賞受賞で浅野忠信、松たか子からも喜びの声が到着根岸吉太郎監督『ヴィヨンの妻』がモントリオール映画祭で監督賞受賞!
2009年10月10日