2009年の冬に渡部篤郎主演で放送され注目を集めたNHKドラマ『外事警察』の映画化され、来年6月に公開されることが決定した。その他の情報本作は、日本のCIAとも呼ばれる“警視庁公安部外事課=外事警察”を主人公にした麻生幾の同名小説を原案に、オリジナルの脚本で映画化。2011年の震災で混乱する日本と韓国を舞台に、核テロに立ち向かう“外事警察”の姿を描く。渡部が引き続き、主演を務めるほか、真木よう子、尾野真千子、キム・ガンウ、イ・ギョンヨンらが出演し、ドラマ版を手がけた堀切園健太郎が監督を、『相棒』シリーズなどで知られる古沢良太が脚本を務める。渡部は「韓国の非常に優秀なスタッフが加わり、素晴らしい環境の中での撮影は、とても貴重な体験となった」と、今年の9月から10月にかけて行なわれた韓国ロケについてコメント。劇中では韓国語の台詞も多く、渡部は1か月のレッスンで雑談ができるレベルの韓国語を体得。撮影現場では通訳を介さずキム・ガンウら韓国人俳優、スタッフらと直接会話をし、周りを驚かせたという。冷酷非情な“公安の魔物”と呼ばれる主人公・住本健司については「裏の世界で生きる住本健司というキャラクターは、演じていて心臓をえぐりとられたような苦しい気持ちになる難しい役」と話し、「日韓のコラボレーションによる、映像美や重厚感が随所に散りばめられた作品となっています。緻密なストーリーは、ドラマと変わらず素晴らしく、舞台が韓国にまで広がっていることでスケール感がさらにアップしています」と見どころを語った。『外事警察』は2012年6月2日(土)に公開される。『外事警察』2012年6月2日(土)公開(C)2012「外事警察」製作委員会
2011年10月28日今年の直木賞を受賞した池井戸潤の「下町ロケット」(小学館刊)がWOWOWの連続ドラマW枠で実写化。主演の三上博史、寺島しのぶ、渡部篤郎と鈴木浩介監督、そして原作者の池井戸さんが8月4日(木)に都内で開催された記者会見に出席した。純国産ロケット生産のために欠かせないある部品は、下町の小さな町工場の特許技術だった――。その特許がなければロケットは飛ばないという状況の中、巨大企業と町の小さな工場のプライドを懸けた熱きドラマが展開する。東日本大震災の後に、急ピッチで制作が進められた本作。三上さんは「3.11の直後、自分に何ができるかとずっと考えていましたが、行き着いたのは本分である役者で何かをすること。そんな中で(オファーの)電話をいただき、時間もなく大変なのは分かってましたが参加しようと思いました」と強い思いを明かす。三上さんと渡部さんの共演は映画『スワロウテイル』(岩井俊二監督)以来。三上さんは「気がついたら15年経ってた。あのときはお互いにまだガキんちょでしたが(笑)、いまこうしてオヤジになって顔を突き合わせているのが不思議です」と感慨深げ。三上さん演じる佃の口からは「誇り」、「プライド」といった言葉がたびたび発せられるが、三上さん、渡部さん、寺島さんも、職種は違えど佃と同様に強い思いを持って役者という仕事に打ち込んできた。自らの俳優としての信念や情熱について渡部さんは「ひとつのシーン、作品を作るにはすごく力が必要なんです。『誇りを持っている』ということすら考えずに挑んできたように思います」と語り、寺島さんは「自分が共感できることやビビッと来たものに対して執着はすごくあると思います。といってあれもこれもできるタイプではないんですが(笑)、この作品になら命を懸けられる、という情熱はあります」と胸の内を明かす。そして三上さんは「僕にとって(俳優の)仕事は生きがいなんです。生きがいにするためには、お金のためだけでなく、プライドを持たなくてはいけない。こうして夢中になれるものを持っていることを幸せに思います」と真摯に語ってくれた。この日は、原作者の池井戸さんも出席。「下町ロケット」を出版した後、20件を超える映像化のオファーがあったそうだが「その中でWOWOWさんに決めた理由は、(自身の小説が原作で、以前ドラマWで製作された)『空飛ぶタイヤ』のスタッフが揃うと聞いて、僕自身が見たくなったから」と直木賞受賞決定以前から話が進められていたという今回の実写化の経緯を説明。改めてキャスト陣の苦労をねぎらい、感謝の言葉を口にした。「下町ロケット」はWOWOW連続ドラマWにて8月21日(日)22:00より放送開始(全5話)。なお第1話は無料放送される。■関連作品:岳 -ガク- 2011年5月7日全国東宝系にて公開© 2011「岳 -ガク-」製作委員会 © 2005 石塚真一/小学館 CATERPILLARキャタピラー 2010年8月14日より公開© 若松プロダクション■関連記事:長澤まさみ、小栗旬にヒソヒソ話で下ネタ?小栗旬、怒り全開の長澤まさみにタジタジ?「プリプリ怒ってました」長澤まさみ、天然ボケ告白小栗旬に現場で「お兄ちゃん!」と呼びかける小栗旬が山に本気で挑む!『岳 -ガク-』試写会に25組50名様ご招待『宇宙兄弟』が小栗&岡田で映画化『テルマエ・ロマエ』ほか人気漫画も続々実写映画化
2011年08月04日今年で3回目を迎えるコンテンツの祭典「スカパー!アワード2010」が11月10日(水)、東京・文京区のJCBホールで行われ、AKB48の高橋みなみに、マツコ・デラックス、渡部陽一ら今年ブレイクしたタレント、著名人がプレゼンターを務めてイベントに華を添えた。同アワードは、スカパー!で放送されたコンテンツのエントリー100作品から、ジャンル別に一般投票で選出された得票上位作品にジャンル賞各賞とスカパー!大賞を贈るもの。マツコさんは、トップバッターで海外ドラマ・バラエティ賞表彰時に登場すると「あたしからいただく方、嬉しいの?」、MCの小倉智昭に「あたしのどこがいいの?」と首を傾げて質問するなどやや自嘲気味。それでも受賞した2コンテンツのうちの1作「FLASHFORWARD/フラッシュフォワード」を放送する海外ドラマ専門チャンネルAXNの滝山正夫社長に「バーのママ役でよかったら…」と売り込みを忘れなかった。AKB48の高橋さんは今年をふり返りつつ「たくさんの方に会いに行ったり、海外公演をやったりでAKBとしてやり残したことはないかな?と思います。でも、来年はまだまだ活躍の場を広げたい。メンバーそれぞれ目標もあるので、初心を忘れないで頑張りたい」とますます意欲的。共に出席したメンバーと独自の目線で「マイベストプログラム賞」として「アリス 東京ドーム『愛の賛歌』」(フジテレビNEXT)を選出した。戦場カメラマンの渡部さんは、カメラマンのフラッシュ放射を浴び「カメラが武器に見えます。世界中の人々がカメラを向けられると怯えて逃げる気持ちが分かります」とおどける一方、同じプレゼンターを務めた野球の社会人クラブチーム「茨城ゴールデンゴールズ」の片岡安祐美のドレス姿に「美しいですね!」とデレッと鼻の下を伸ばすひと幕も。小倉さんからは「なぜこんなに人気になったと思う?」と問われ、「全然分かりません」、「突然消えないように」という言葉に「はい、気をつけて取材します」と素直な言葉。独特の語り口調で終始、会場の笑いを誘った。ドキュメンタリー賞受賞の「にゃんこの城〜ネコがカワイイ!100の理由〜」(動物チャンネル/アニマルプラネット)表彰時に登場した。片岡さんは先日、コメディアンの萩本欽一監督から次期監督に指名を受けたことに「『もう言っちゃったから』と言われ、やるしかない。萩本監督と同じようにみなさんを楽しませることはできないけど、応援してもらえる球団でありたい」と抱負。ほかに佐々木希、大橋のぞみらが出席した。最高賞の「スカパー!大賞」には、「INNOCENT WORLD 〜パク・ヨンハアフリカの旅」(Mnet)が、ジャンル賞の韓流・華流賞に続いて選出。会場には今年6月に自ら命を絶ったパクさんを悼み、涙を拭う女性ファンの姿が多く見られた。(photo/text:Yoko Saito)「スカパー!アワード2010」公式サイト■関連作品:DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 2011年1月22日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 「DOCUMENTARY of AKB48」製作委員会FLASHFORWARD/フラッシュフォワード [海外TVドラマ]© ABC Studios■関連記事:AKB48の初のドキュメンタリー映画公開決定素顔に密着!収録テープは千本超シネマカフェ的海外ドラマvol.162ザカリーが語る「とても美しい」竹内結子シネマカフェ的海外ドラマvol.161「フラッシュフォワード」の重要人物に直撃!シネマカフェ的海外ドラマvol.160奇想天外「フラッシュフォワード」を予習!竹内結子、海外ドラマ初挑戦作試写会でネタばれトーク寸止め
2010年11月10日人気ミステリー作家・横山秀夫の4つの短編を、仲村トオル、岸谷五朗、玉山鉄二、渡部篤郎という4人の人気俳優をそれぞれ主演に据えて映像化した「横山秀夫サスペンス」。WOWOWで放送された本作がこのたび、DVDでリリースされ、4作品をまとめた予告編も到着した。『半落ち』、『出口のない海』、『クライマーズ・ハイ』などの映画化作品をはじめ、その著作が数多く映像化されている横山秀夫。数々の名作の中から「真相」(双葉社刊)に収録されている「18番ホール」、「他人の家」の2作と、「看守眼」(新潮者刊)に収められている「自伝」、「静かな家」をそれぞれ約1時間のドラマとして映像化した本作。「18番ホール」は、地元の村の再開発の話を聞いて村長選に立候補した男が主人公。実は彼には12年前のある秘密を隠すため、何としても当選する必要があった。当初は楽勝と思われていたが、強力な対抗馬の存在で徐々に暗雲が…。『行きずりの街』の公開を控える仲村トオルが当選のために必死で奔走する主人公に挑む。「静かな家」は「誤報」というタイトルで岸谷五朗を主演に映像化。ある地方新聞の記者が、写真展の日程を誤って報道してしまうのだが、それに端を発して謎めいた事件が…。「自伝」の主人公で、母に捨てられたトラウマを抱えて生きるライターを演じるのは『ノルウェイの森』がまもなく公開となる玉山鉄二。彼の元に家電量販店の会長の自伝執筆の依頼が。取材の初日、その会長は人を殺した過去を告白。そこから衝撃的な真実が明らかになる。「他人の家」は強盗事件で服役し、いまは妻との静かな暮らしを望みつつも前科のせいで行くあてをなくした男が、近所のがんを患った老人の申し出で、彼の養子に入り家を受け継ぐ約束をする。ここから、彼と妻は、恐るべき事件に巻き込まれることになる。渡部篤郎が再起を図る前科者の悲哀を見事に表現している。日本随一のミステリー作家の作品を原作にした4人の実力派俳優の物語が一挙に楽しめる本作。男たちの運命は――?「横山秀夫サスペンス」DVDは発売中(同時レンタル中)。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY「横山秀夫サスペンス DVD-BOX」価格:4,980円(税込)発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント© 2010 WOWOW■関連作品:行きずりの街 2010年11月20日より全国にて公開© 2010「行きずりの街」製作委員会クライマーズ・ハイ 2008年7月5日より丸の内TOEI1ほか全国にて公開© 「クライマーズ・ハイ」フィルム・パートナーズ■関連記事:【TIFFレポート】仲村トオル俳優デビュー25周年50度カクテル一気飲み「ファイヤー!」仲村トオル、チャン・ドンゴンとの再会に感激!『行きずりの街』韓国公開も即決定ハズレなし!「映画館大賞2010」まもなく発表中谷美紀が選ぶ「1本」は?尾野真千子インタビュー「ここで隠したら一緒になれない気がした」と“覚悟”明かす堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」
2010年11月02日携帯電話配信ドラマとの連動映画『ラブコメ』(平川雄一朗監督)の製作報告会見が9月14日(火)、東京・渋谷区のKDDIデザイニングスタジオで行われ、主演の香里奈、共演の北乃きい、田中圭、渡部篤郎が出席した。美人で男勝りのヒロイン・真紀恵(香里奈さん)と17年ぶりに再会した初恋相手の真紀恵に惚れた草食系男子・美晴(田中さん)、2人を応援する花屋の店員兼キャバクラ嬢・涼子(北乃さん)とバツイチの声優タレント・西島(渡部さん)のカップル2組の恋の行方を描くラブストーリー。男勝りの設定に香里奈さんは「自分と同じ?どうなんだろうと思いました」と首を傾げつつ、デート場面をふり返ると「花火大会とか普段行けない場所、大人になってから行ったことのないところに行けたので新鮮な気持ちでした」とニッコリ。“お相手”の田中さんは「楽しかった!撮影ですけど僕的には『今日はデートだ!』という気持ちで行っていました」と疑似恋愛を満喫した様子。一方、それぞれ個性的な設定をこなした渡部さんと北乃さんは「大変でした」と口を揃えた。苦労した役作りについて、北乃さんは「いままで演じた役の中で、ずば抜けて底抜けに明るい役で空気が読めない。朝からテンションを高くしないといけなくて、好きな音楽を聴いたり、アイスが好きな役だったのでアイスを食べたりしました」と自分なりの工夫を告白。渡部さんは「何もしないです。少し(役者を)長くやっているので」と個性派としての経験値をうかがわせたが、「北乃さんに『一生懸命ですね』って言われました」と“後輩”の言葉がちょっぴりトラウマになっている様子だった。ドラマ版はストーリーテラーの涼子の視点で綴られるプロローグストーリー。全9話が、携帯電話auのエンタテインメントサービス「LISMOChannel」で配信中。『ラブコメ』は9月25日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ラブコメ 2010年9月25日より新宿バルト9ほか全国にて公開© KDDI■関連記事:香里奈主演、もどかしい恋模様に胸キュン!『ラブコメ』試写会に10組20名様ご招待香里奈が豪快な下町っ子の役で映画主演“草食系”田中圭ともどかしい恋に落ちる
2010年09月14日