“次世代のスターお笑い芸人”発掘コンテスト『ツギクル芸人グランプリ2022』が21日、フジテレビで生放送され、コンビのストレッチーズ(福島敏貴、高木貫太)が優勝し、3代目王者の座を獲得した。同番組は、漫才・ピン芸・コントなどジャンルを問わず、今後の芸能界を担うであろう“次世代のスターお笑い芸人”、すなわち「ツギクル芸人」を発掘するために日本音楽事業者協会とフジテレビがタッグを組んで開催する、年に一度のお笑いコンテスト。今回の開催で3回目となり、MCは2年連続で爆笑問題が務めた。決勝大会には全15組が参加。ファーストステージは、1ブロック5組ずつの計3ブロックのトーナメント方式で争われ、各ブロックを勝ち上がった3組のファイナルステージをストレッチーズが制した。■ストレッチーズ(福島敏貴、高木貫太)優勝コメント――今の率直な気持ちは?福島「第1回、2回の大会はコント師が優勝したので、漫才師は難しいのかな、と思ったのですが“絶対に優勝するぞ”という気持ちでいちばん強い2つのネタを用意して挑みました。本当に、優勝できたんだ!という驚きもありますが、うれしいです!」高木「めちゃめちゃうれしかったんですけど、“優勝はストレッチーズ”と言われた瞬間は何が起きているのかわからないという感じで。今、こうして囲み取材というものを人生で初めて受けていて、芸能界に入っているんだなとちょっとだけ実感しています」――尊敬する芸人は?高木「2人でよく面白いよね、と話しているのはオードリーさん。ラジオをよく聞いています。ネタ漫才で売れたというイメージがあるので、僕たちもそんなふうになれたらいいよねと話しています」――太田プロダクション所属のお笑い芸人が、このようなコンテストで優勝するのは初めてと聞いたが、事務所の芸人で尊敬する人は?福島「ダチョウ倶楽部の上島竜平さんです。とてもお世話になって、かわいがっていただきました。事務所に入って5年ほどですが、僕は上島さんに憧れて、目標にして、尊敬して、頑張るぞという思いでやってきました。会うたびに“お前は売れる”と言ってくれて“今はネタを頑張れ”と、励ましのお言葉をいただいてきました。“大会で優勝しました”と伝えたいですし、賞金で上島さんの大好きな黒霧島を買って乾杯しにいきたいです」高木「上島さんには2人でお世話になっていたんですけど、特に相方はかわいがっていただいていました」――『M-1グランプリ』への意気込みを。福島「今年優勝します!」高木「『ツギクル芸人グランプリ』の決勝に進出できたことがまずうれしい。優勝したいと思って挑みましたが、いざ優勝すると現実味がなくて。でも、だんだん優勝したことを実感してきて、年末の『M-1グランプリ』への風向きがめちゃめちゃいいんじゃないかなと思ってきています」――出演したい番組は?高木「いっぱいやりたいネタがあるので、ネタ番組はどの局でもどの番組でも出たいです」福島「相方とは高校、大学が一緒でずっと友達なんですけど、高校のときからずっと『ハモネプ』の話をしていて。『ハモネプ』が放送するたびに、話をするくらい好きです。学生を応援する番組に出演することが夢なので、ネタ番組以外だったらそういう番組に出たいです」――芸人になることに対して、家族の反応は?福島「めちゃくちゃ反対されて、いまだに反対されています。僕は、両親から“いつやめるんだ?”と実家に帰るたびに言われています。大学卒業のときに、“芸人になる”と言ったときも猛反対されました」高木「僕は、今は母親も父親も応援してくれてるんですけど、大学卒業して就職するか、芸人になるかというタイミングで“芸人になる”と言ったときは母親からめちゃくちゃ反対されて。8 回ぐらい家族会議があって、8 回泣かれて、やっとしぶしぶ了承してくれた。最近は諦めてくれたのか、売れる方にギリギリBETしてくれたのかわからないですけど今は応援してくれています。今日も、たぶん見てくれたと思います」――本番に向けてどんな準備を?福島「昨日の夜は、今日の1本目と同じネタの『M-1グランプリ』の予選の動画を見ていました。自分だけが見られるように保存していたんです。それを見て、ネタを忘れないようにしていたのもあるし、そこそこウケていたので“ウケている、大丈夫”と自分へのやる気を出させるために、その動画を見ていました」高木「今日やったネタ2本は2人で仕上げてきたネタ。“他にこういう展開はないか”“こういうボケはないか”“いらない言葉はないか”と用意してきたネタだったので、優勝できるんじゃないかという気持ちで挑みました」――緊張は?福島「昨日のリハーサルから緊張しました。でも今日出番の前に、太田光さんに“ストレッチーズの福島です”とご挨拶をさせていただいたら、“クソレッチーズ?”と言っていただいて。“あ、違います。ストレッチーズです”と返して。それで笑わせていただいて、ネタ前に緊張をほどいていただきました」高木「します。こんなに照明の多いところに来ることはなくて。普段薄暗い場所にいるのでそれだけで緊張しちゃいます。リハも緊張しましたし、実際審査員の方や爆笑問題さんとかいらっしゃってより緊張したんですけど、今思えば、程よい緊張感でできたと思います」――賞金の使い道は?福島「バイトをいったん休んで、お笑いに集中するお金にしたいと思います。アルバイトは、医学部専門予備校のチューターをやっています。講師ではないのですが、事務も兼任して。週2回ほどやっています」高木「ほぼ相方と同じですが、もし(賞金が)余ればかっこいい自転車が欲しい(笑)。自転車だと移動がしやすいんですけど、今乗っているママチャリが壊れちゃったのに、お金がなくて買えなかったので。僕のアルバイトは警備員。工事現場の前に立って“すみません、ここ通れないので迂回してください”の人をやっています(笑)」――ネタを作るにあたって意識していることは?福島「僕たち、はっきりしたキャラクターとか、カラーがないんです。テレビ番組を制作している方も僕たちをずっと使いづらかったと思います。“どんなキャッチコピーをつけようか”とか、“どういう風に打ち出したらいいのか”と。僕らも自身も出せないし、見つけていただけないな、と思っていたので、こういう大会で優勝して、“○○で優勝”という肩書きをキャラにするしかないな、と思っていました。これからは、『ツギクル芸人グランプリ2022年』優勝、というキャッチコピーで使っていただきたいです。そして他の賞レースでも優勝していきたいです!」高木「内容は日常のあるあるを扱っています。いくつも展開があるネタが2人とも好きなので、一辺倒にならないように動きを加えたり、攻守が逆転したり、動き、展開が起こるネタを作ろうと念頭に置いています」――家に帰って、やりたいことは?福島・高木「家帰ったらというか、今、まずたばこを吸いたいです(笑)家に帰っても吸います!」
2022年05月21日左からアンミカ、高島礼子、宮迫博之「殺菌」「除菌」「-10キログラム痩せた」「ダイエットサプリ」「アンチエイジング」「満足度○%」「血糖値が気になる方」「生活習慣病の改善」「免疫力」「有効成分」「毛を育てる」……。このような文言が使われた広告に見覚えはないだろうか。東京都薬務課発表の資料によれば、健康食品や化粧品、機能性表示食品としてこれらの文言は、実は“違法”(機能性表示食品については認可されればOKのケースも)。巷にあふれる違反広告の文言NGである理由については、行政が理由や意図を発表することはないが、薬務課資料と照らし合わせると、医薬品と誤解させる表現と捉えられるのでNG、効能保証表現は禁止されているためNG、化粧品でうたうことが認められている効能ではないのでNGという理由となる。また、いわゆる健康食品には、医薬品と誤認されるような効能効果を表示・広告することはできない。東京都薬務課は、医薬品的な効能・効果をうたう違法表現として以下を挙げている(特定保健用食品・栄養機能食品に認められている効能・効果は除く)。「がんに効く」「高血圧の改善」「生活習慣病の予防」「動脈硬化を防ぐ」「疲労回復」「老化防止」「新陳代謝を高める」「血液を浄化する」「風邪をひきにくい体にする」「肝機能向上」「細胞の活性化」。いずれも見覚えのある表現だ。これらは『医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律』通称“薬機法”に基づくもの。巷にあふれる広告は今、薬機法や景品表示法に違反するものが多い。「今のネット広告は信用に値しないものが非常に多く、その規模も拡大しています。ネット通販を主な販売手段としている事業者は、違法な商売をしても簡単に逃げることができます。行政から厳しい指摘を受けても、販売をやめて、会社を潰してしまえばそれですべてが終わり。新たな会社を作るにしても、必要な費用は数十万円程度。費用がかからない理由は、商品は品質の低いものでいいから。違法な表現をして効果をうたう文言こそ大事という考え。そのため新しく会社や商品を立ち上げてもお金がかからない。だから、気軽に違法な広告を打てるのです」そう話すのは、違法ネット広告調査システムを提供する『株式会社デトリタス』代表取締役の土橋一夫氏。「一番いい」と体験談を使うのはNG違法広告は、芸能人が起用されることも少なくない。一例を出して、具体的な“違法性”について解説する。高島礼子が起用された染毛料の広告だ(以下、広告へのアクセスはすべて5月16日14時時点)。土橋氏の解説と、東京都薬務課監視指導担当が発行している『令和3年度医薬品等広告講習会』(以下、東京都資料)の文面もあわせて紹介する。まず前提として……。「同一ページ内で、『染毛料』、『染毛剤』の表現が混在し、どちらか判然としません。染毛料は“化粧品”、染毛剤は“医薬部外品”に該当します。そのため、同一の商品に対してこの2つの表現を同時に使うと、どちらかは事実に反していることになります。今回の場合は、おそらくは化粧品の染毛料が正しい。そのため、医薬部外品でないと名乗れない商品を、“染毛剤”との表現をしていることが違法表現となります」(土橋氏、以下同)細かく広告を見てみよう。ちなみに違法表現の広告はあまりに数が多く、またチラシのように“実物”がなく、同じURLのまま書き換えられることもあり証拠が不十分になるなど、処分まで至るケースが少ない。高島の広告も5月16日14時時点では残っているが、今後はわからない。「広告では、高島礼子さんが“私が今まで使った中でこれが一番良いです”というセリフを言っている形の表現があります。体験談を使った効能保証表現は禁止です。今回、高島さんの体験談として“一番良い”と言っている。これは“効果に関する使用体験談”と捉えられるのでアウト」東京都資料はこの点について、“効果や安全性についての使用体験談は、認められない”としている。「2つ目の問題として、化粧品では最大級表現の禁止というルールがあります。“美しく見せる効果に関して、この商品が1位だ”と表現するとこれに違反します。高島さんのセリフで“一番良い”と言っていますが、最大級表現にあたり違法表現です」東京都資料には、“効能効果等又は安全性についての最大級の表現又はこれに類する表現の禁止”とある。違法として挙げられている例は、“最高のききめ、無類のききめ”“胃腸薬のエース”“売上げナンバー1”(新指定医薬部外品以外の医薬部外品及び化粧品を除く)。違法はまだある。広告では、他社商品と比較し、他社のものよりも“安く”かつ“早く染まる”ことをアピールしている。「他社製品との比較は、薬機法上の他社誹謗にあたりアウト。化粧品広告では、他社製品と比較すると基本的に違法表現と判断されます」違法広告に起用された芸能人はほかにも、アンミカ(商品=美白歯磨き粉。広告の「歯を傷つけたり磨きすぎることがない」という文言は、「副作用がない」旨の表現にあたり違法)。芸能人に罪はあるのか?また、宮迫博之のユーチューブチャンネルは、化粧品や健康食品を販売する企業の商品の広告動画を作成。複数回公開している。しかし、同企業は’21年7月に東京都から3か月間の業務停止命令を受けている(“解約方法を容易に認識できるように記述していない”などの苦情が殺到したため)。ユーチューブ上の動画広告には、自動的に差し込まれるものとユーチューバーが広告主から依頼を受け、自身の動画コンテンツとして作成するものがあるがこちらは後者。『企業案件広告』だった。宮迫チャンネルの広告動画自体は違法広告ではないが、同企業によるほかの違法広告に「宮迫も推薦」などと記載されていた。起用された芸能人は悪か。「芸能人、著名人の方々には、道義的な罪はないと思っています。そういった方たちは基本的には法律の知識を持っていないでしょう。悪徳メーカーはそこに付け入り、有名人を使い捨てる形で広告を作っているのだろうと考えています。また、悪徳な薬機法コンサルタントは、起用する有名人に罪をなすりつける手法を、商品のメーカーに指南しています。一方で、芸能事務所は怪しい案件を避ける機能を持つべきとも思いますが、人材面等で余裕のない事務所もあるでしょうし、フリーの芸能人の方もいると思います。現状では、利用されてしまう芸能人の方は、これからも出続けるだろうと思います」罪のなすりつけの一例として、“有名人・インフルエンサーが勝手に発言した”という形をとるなどだという。「有名人が雇われて広告に載るのはよくあることです。多くが騙されて違法広告に出ているのだと思います。私刑ではなく行政罰が企業に淡々と執行されることを望みます」
2022年05月20日’05年ごろ、『竜兵会』での上島竜兵さん(焼肉店店長提供)5月11日の朝、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが自宅で亡くなったという、あまりに唐突な訃報が飛び込んできた。キャリアを重ねてもアツアツおでんや熱湯風呂など身体を張ったリアクションを続け、誰もが知っている“お約束”芸で、お茶の間だけでなく芸能界からも愛されていた。それだけに、身近な人たちは憔悴しきっている。「上島さんに可愛がられていた有吉弘行さんは、訃報が届いた日に番組の収録がありました。本番こそ気丈に振る舞っていましたが、カメラが回っていないところではかなり落ち込んでいた様子でしたね。上島さんは亡くなる1週間前に、アイドルグループ『恵比寿マスカッツ』の5月25日のライブに出演することをYouTubeで予告していて、元気な姿を見せていたんですよ……」(スポーツ紙記者)マネージャーや所属事務所の広報スタッフも、仕事関係者への対応ができないほどショックを受けているという。デビュー当時は“あまり目立たない人”だった亡くなる約2か月前、週刊女性のインタビューを受けていたが、担当者も「とても元気そうだった」と驚きを隠せない。「相方の肥後克広さんと一緒の取材でしたが、朝ドラの撮影などで忙しかったのか、肥後さんのほうが元気がなかったぐらい。志村けんさんの話になると、“亡くなったのは悲しいし、自分も悩むこともあるけど、(相方)2人のおかげで困っていない”と感謝の言葉をのべていましたね」ダチョウ倶楽部がブレイクしたきっかけは『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』(日本テレビ系)。同番組で放送作家を務めていた、江戸川大学の西条昇教授は当時をこう振り返る。「ダチョウ倶楽部が4人組だったころは、脱退した南部虎弾さんが強烈なキャラだったこともあり、上島さんは“あまり目立たない人”という印象でした。今でこそリアクション芸のイメージが強いですが、当時は“ネタで勝負したい”と番組への出演を最初は断っていたんです」同時期にデビューしたダウンタウンやウッチャンナンチャンが冠番組を持つようになったことで意識を変える。「“仕事は何でも挑戦していったほうがいい”とスタンスを変え、身体を張ったバラエティー番組にも出演し、人気を獲得していきました。ものまねがきっかけで、’94年の日テレ系のドラマ『遠山金志郎美容室』で西田敏行さんの弟役として共演したときは、“夢が叶った”と大喜び。“西田さんにブラザーって呼ばれた”と自慢げに話していました」(西条教授)生きる上で張り合いだった志村けんさんの死去共に活動した、元メンバーの南部にも話を聞くと、「上島は普段から気を遣ってばかり。人前だと明るく振る舞うけど、1人になるとうつむくタイプです。そんな彼が志村(けん)さんには“おい、志村!”とツッコんでいましたから、本当に心を許せて尊敬できる存在だったのは間違いない。上島にとって、生きるうえで大きな張り合いだった志村さんが亡くなってしまったことが、今回の件に影響を与えたのではと考えてしまいます」さらに、南部は意外な事実を明かしてくれた。「上島の母親が病気を患い、兄弟で介護をしていたこともあったそうです。でも、介護について公表していなかった。決して弱音を吐かないヤツなんですよ。実際には、いろいろな苦労や喪失感が積み重なり、思い悩んでいたのかもしれません」最近ではコロナ禍で仕事に制限が出てしまい、おなじみのネタをやるのにも苦労していたという。「4月に出席したPRイベントでは、新型コロナの感染対策でお約束のキス芸や熱湯風呂がやりづらくなっていると明かしていました。テレビ業界は“高齢者は感染すると重症化しやすいから”といった理由で、ベテランの起用に慎重になってもいましたからね。上島さんは芸風と違って、とても繊細な方なので、やりたいことができなくなったことに心苦しさを感じていたのかもしれません」(制作会社関係者)しかし、上島と仕事をしていたテレビ局関係者は強く否定する。「俳優としてもオファーが絶えない売れっ子でした。もともと役者志望だったこともありますし、仕事がなかったり、内容に不満を持っていたということは絶対にないはず」近年は『真犯人フラグ』(日本テレビ系)や放送中の『やんごとなき一族』(フジテレビ系)などで、俳優としての評価を高めていた。芸人としての活動は制限を余儀なくされたものの、仕事自体は順調そのものだった上島さん。一方、プライベートでは変化が起きていて……。「有吉さんら多くの後輩が参加する『竜兵会』と称した飲み会を定期的に開催していたのは有名ですが、今は大人数で集まるのが難しいですからね。“飲みに行かなくなったら、最近お酒が弱くなっちゃったよ”と嘆いていました」(同・テレビ局関係者)コロナ禍の前は週1ペースで飲みに来ていたけれど『竜兵会』が行われることもあった都内の焼き肉店の店主は、懐かしそうに振り返る。「お酒が好きというよりは飲みの場が好きな方でしたね。寂しがり屋で仲間が帰ったあとも1人残り、朝の9時まで飲むことも。『竜兵会』など大人数の飲み会を行う際もお会計はすべて上島さんで、とても面倒見がよい方でした」最近は別の形で寂しさを埋めていたようだ。「以前は週1回ペースで来店され、芋焼酎のロックを好んで飲んでいました。“1人で来ると飲みすぎちゃうから”と、後輩と来店されることが多かったです。コロナ禍になって夫婦で来店された際には、“最近は芸人仲間とZoom飲みをしている”と話していたのですが……」(自宅近くのカフェバー店主)仲間と対面での飲みの機会を、コロナに奪われたショックは大きかったのかもしれない。志村さんと、空の上でコントを楽しんでいる……そんな様子を願うばかりだ。【悩みを抱えている方は厚生労働省が紹介している相談窓口をご利用ください】いのちの電話 0570-783-556(ナビダイヤル)/0120-783-556(フリーダイヤル・無料)こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556#いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)0120-061-338よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)0120-279-338
2022年05月16日田中卓志撮影/佐藤靖彦「最初に聞いたときは僕でいいのかなと思いました。でも芸人がたくさんいるなかでやらせてもらえるのはひと握り。こんなに貴重な機会はないので全力でやりたいです」4月にスタートした新番組『呼び出し先生タナカ』(フジテレビ系毎週日曜夜9時)でゴールデンタイムの初MCを務めているアンガールズの田中卓志。勉強と笑いを融合させた“一斉テスト”教育バラエティー番組の顔になった。初回(4月24日)の3時間スペシャルに続き、5月15日(夜8時から放送)は2時間スペシャルと拡大版が放送される収録は長時間に及んだ。「疲れよりも楽しい。収録が長いと眠いとか集中力が落ちたりするけどゲラゲラ笑えて面白かった。このペースでいけたら視聴者のみなさんにも楽しんでもらえると感じています」日曜夜9時は『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)や『日曜劇場』(TBS系)などの人気番組と競合する。「新人MCの僕にとってはどの放送枠であっても(裏番組は)強敵なので、気にしてもしょうがない。とにかく自分の番組を面白くすること。ほんわかした空気感とときどきブチ切れるのをうまく織り交ぜて自分なりのMCができればと思っています」デートはできないけど毎日、電話で話します地元・広島の友人、山根良顕(45)とお笑いコンビを組みデビューして22年。コントで両手を広げる“ジャンガジャンガ”で注目を集め、その後“キモかわいい”と形容され流行語にノミネートされた。人気芸人としてソロでも活躍し近年は、お笑い審査員を務めるほか広島大学工学部出身の知識を生かした番組にも出演する。今回の冠番組はじめレギュラー14本を抱え、さらには10年ぶりに彼女ができたことを公言し“モテないキャラ”を卒業。公私ともに充実している。「年末に彼女ができて発表した後に新番組が決まった。“おめでとうございます”と声をかけてもらうことが多くて一時期どっちのことかわからなかった(笑)。たまたまいいことが重なりました」スケジュールに追われる生活で休みの日は家で過ごす。「ダラダラしているけど、やることがないかと考えちゃいます。新番組のゲストについて調べてMCの勉強をしたりしています。なかなかデートはできないけど、毎日電話をして話しています。忙しいのも理解してくれています」芸歴とともにキャラ変、次は“カッコいい”?芸人のキャリアを積む中でイメージも変遷した。新番組のポスターは“カッコいい”をイメージして撮影された。総合演出の日置祐貴さんは企画意図に「1年後には全国のみなさんが田中さんのイメージは“カッコいい”と思ってもらえることを目指した」と語る。田中自身は「カッコつけるのは似合わない。自分が思っていることを言って、やっていることがカッコいいと思ってもらえれば。(カッコいいイメージが芸人の)武器になるのか、邪魔になるのかはわからない。ここまできたらいつでもカッコ悪くもカッコいいにもなれるので無理はしない。自然とそうなる番組にしたいです。芸人になると決めたときに、いい時間帯で冠番組をやりたいと思って広島から出てきたので、それが叶った番組です。試行錯誤しながら人気番組にするのが次の目標です。僕がゴールデンタイムの番組でMCをやるというだけで目新しいと思う。そういう興味本位でも見てほしいです」手ごたえと新風を吹き込む。(コラム1)陸上部の顧問に呼び出されました田中自身が呼び出された経験については「中学生のときに陸上大会にメンバーがそろわないことがあって、みんなの前で“今回はどうせダメだから”と言ったことを顧問の先生に呼び出されて怒られました。士気を下げる発言だったと反省して、ぐうの音も出なかった。そういう経験がないと、うかつに発言する人間に育っていたかもしれないのでありがたかったです」(コラム2)楽屋での過ごし方を公開寝転がって両足を上げるポーズを披露。「楽屋でやることのひとつが腹筋。回数は2回(関係者、爆笑)。必ずやるのがいいんです。猫背なので寝転がって背中を平らにもしています」
2022年05月15日2022年5月11日に亡くなったことが報じられた、お笑い芸人トリオ『ダチョウ俱楽部』の上島竜兵さん。61歳という早すぎる別れに、多くの芸能関係者やファンが衝撃を受けました。『ダチョウ倶楽部』肥後克広&寺門ジモンがコメント同月14日、上島さんと『ダチョウ俱楽部』を組んでいた、肥後克広さんと寺門ジモンさんが、所属事務所を通してコメントを発表。あまりにも急すぎる別れを受け、2人は上島さんとファンに向けて思いをつづりました。肥後克広さんコメント全国のダチョウ倶楽部ファンの皆様、今回は、このような事になってしまい、申し訳ありませんでした。仕事関係の皆様申し訳ありませんでした。何をやっても笑いを取る天才芸人上島が最後に誰も1ミリも笑えない、しくじりをしました。でも、それが上島の芸風です。皆で突っ込んで下さい。「それ違うだろ!」「ヘタクソ!」「笑えないんだよっ!」と地面も蹴って下さい。上島は天国でジャンプします。皆様もジャンプして下さい。そして、上島の分、3倍笑って下さい。皆にツッコまれる、それが上島の芸風です。ダチョウ倶楽部は解散しません。二人で、純烈のオーディションを受けます。ヤーッ!どんな悲しい事があっても、みんなでクルリンッパ!サンケイスポーツーより引用寺門ジモンさんコメントダチョウ倶楽部上島竜兵を愛してくれた皆様本当に申し訳ありません。こんな形でのお別れです。僕は竜ちゃんと出会って40数年苦しい時も楽しい時もいつもそばにいてくれました!!本当にありがとう!!竜ちゃんがいたから僕はあります!大好きなお酒を今も飲んでいるんじゃないかな?これからもダチョウ2人のそばで見守ってください!ずっと忘れないよ!ずーっと一緒だよ!サンケイスポーツーより引用肥後さんと寺門さんのコメントに対し、ネットからは「お2人らしいコメント」「明るいはずなのに、泣いてしまった」といった声が上がっています。渾身のネタで笑いを届けるのが仕事の、お笑いタレントらしいコメントで上島さんを送り出した、肥後さんと寺門さん。どんなに悲しくても、最期まで笑顔で送り出すのが『ダチョウ俱楽部』らしい対応だと思ったのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2022年05月14日つまみ枝豆カラダを張った芸で数々の伝説を残した『たけし軍団』。イケイケだったメンバーも、今やベテランに。軍団の所属する『株式会社TAP』で代表取締役を務めるつまみ枝豆も還暦を過ぎた。「たけしさんがいなくなったのに『オフィス北野』はおかしいだろうというので、TAPになりました。“たけしアーミープロダクション”ということですね。軍団でいろいろ考えたんですが“オフィスニュー北野”とか、どっかのラブホテルみたいな名前しか出てこなくて(笑)。たけしさんにお世話になり始めたころ、何か一芸を習得しろと言われ、軍団でタップダンスをやっていたこともあり、初心に返るという意味もあります」事務所の立ち上げから3年。ガダルカナル・タカ、松尾伴内、ダンカン、ラッシャー板前、グレート義太夫、井手らっきょなど、軍団メンバーらが名を連ねる。「よく3年も耐えたと思います。だって“たけしがいなかったら1年でつぶれる”って言われましたから。出ていった人もいますよ。若手は僕らじゃなくて、たけしさんのところに来たわけだから。残っているのは、結束が固いのか、友達がいないのか、それとも寂しいのか(笑)。超スーパースターがいるわけではないし、大手プロダクションにはかなわないから、地道にやるしかないですね」それでも事務所には若手芸人もいて、ライブを開催し、最近は『たけし軍団TV』というYouTubeチャンネルも開設した。「目標にしているのは、登録者数1000人です。どうしても面白いことやらなきゃっていう意気込みはありません。ジジイばっかりですから(笑)。軍団結成からいろいろあったし、昔の話とかほかではできないトークをして、見てくれる人がいたらいいですね」勾留中のたけしから電話つまみ枝豆といえば、昨年7月に放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)でドッキリを仕掛けられ、その際に見せたガチギレぶりが話題になった。「いい年こいた親父がやりすぎですよね。恥ずかしいです。地上波で“殺すぞ”って言っちゃダメですね。でも、たけしって呼び捨てにされれば“たけしさんだろ!”て言いますよ。軍団にとって、たけしさんは教祖様で、命を落としてもついていくというくらいの覚悟がありますから」たけし軍団の“結束”が有名になったのは、1986年の“フライデー襲撃事件”。たけしと軍団メンバーが『フライデー』編集部を襲撃したが、それに枝豆は参加していない。「自宅にいたんですけど、僕には電話がかかってこなかった。だから、すごく悔しかったですよ。たけしさんの一大事に“お供”をしなかったのが、ものすごく不義理に感じて。自分はどうなってもいいから、何かしなきゃという気持ちで焦って。そしたら、たけしさんが勾留されている警察署から電話をかけてきてくれて“今は動くな”って」続けてフライデー事件の後日談を明かす。「こんな事件を起こして芸能界には復帰できないだろうし、これからどうしようかと、たけしさんと軍団のメンバーで話し合ったら“ヤクザ組織を作ろうと思う”って真剣な顔してたけしさんが言うんですよ。みんなポカーンとしてました。たけしさんがタカに“おまえ、銃撃てるだろ?”というと、タカも“ハイ”って(笑)。その話を後日、たけしさんに言ったら“いま考えるとみんなすぐ死んじまうな”って」謹慎中は、その後の仕事について話していた。「土木作業をやろうということになって、作業着を買いに行きました。みんなでニッカポッカの格好してたことがあるんですよ。黒のハイネックで、白のニッカポッカで、白足袋で。今も捨てられずに持ってます」そもそも枝豆がフライデー事件に呼ばれなかったのは、キレたらとんでもない“最強”な人物だからと言われている。若いころはケンカに明け暮れた武闘派で、暴走族だったという噂もあるが……。「暴走族は入ったことないんですよ。暴走族の面倒を見ていたことはありますが(笑)。まわりから聞かれると、俺なんか全然強くないって最初は答えてたんですが、面倒くさいので“俺が最強です”って言うようになりました(笑)」“芸能界最強説”の真実“最強説”は、たけしの発言からも信憑性があった。「昔、たけしさんがテレビで“枝豆は怒ると人の目を傘でつく”と話していたことがあって。けど、それはちょっと違うんです」枝豆は芸人になる前、1年ほど名古屋にいたことがあった。「そのころ、ケンカをしたことがありまして。相手が180cm以上ある男だったんですよ。中華料理店の中でだったかな。店内にあった冷蔵庫にドーンとぶつかって。このままだと殺されると思って、たまたまそこにあった傘でそいつの顔を突いたんですよ。血がブワーッと出たんで、これは目にいったと。けど実際は、スレスレのところをカスってたんです」この事件で名古屋にはいられなくなり、同郷の先輩であるタカからの誘いで『カージナルス』というお笑いコンビを結成した。「タカと4畳半一間に一緒に住んでいたんです。軍団に入る前なんで、22歳くらいですかね。そのボロアパートはもうないんですが、食うものも食えずでした」とはいえ、いつもゲラゲラ笑いながら過ごしていたという。「たけし軍団に入ったのは、そのまんま東から野球の助っ人に誘われたのがきっかけで、たけしさんに番組に来いよと誘われたんです」2023年で「たけし軍団」が40周年1983年から放送を開始していた、たけしが司会をする『スーパージョッキー』(日本テレビ系)でお茶の間で知られるように。「今だとお笑いの養成所とかに入って、芸人になりますよね。あのころでも弟子を取るというのは少なくなっていました。どこの馬の骨ともわからない連中と一緒に住んだり行動したりするんですからね。でも、たけしさんだからできたんです。すべてたけしさんが責任を持ってくれるんですから」今でも、たけしに会うときは直立不動。恩返しをしたいが、それは無理だという。「“恩を返す”というのはたけしさんの上に行くことだと思うんで、それは絶対無理。北野武という人間と同じ時代にいたということだけでも、僕はうれしいんです。歴史に名前が残っていく人と一緒にやってこれたというのはうれしいですよね」これからは若手を育てることで“たけしイズム”を下の世代に伝えていく。もちろん、来年で結成40周年を迎える軍団もまだまだ現役だ。「映画や舞台もやろうかなんて思ってます。これから先、パクられることはないと思いますので(笑)」
2022年05月14日『これが俺の芸風だ!!―上島竜兵伝記&写真集』(2005年発売/竹書房)満開の桜の花の中、豆絞りのほっかむりに同じ柄のふんどし姿でなんともいえない切なげな表情でたたずむ姿……。そしてそこに『これが俺の芸風だ!!』という名言を引用したタイトル。それだけでもう、素晴らしさがあふれかえる、2005年刊行の『上島竜兵 伝記&写真集』。大好きな一冊を、本棚から取り出してみた。〈主演・上島竜兵〉と書きかえた本書は表紙に記されているとおりの竜ちゃんの写真も満載の自伝。ただただ蒲田の街を歩いていたり、京都で舞子姿になったり、もちろん竜平会などで酔っ払って最高の笑顔を見せたかと思えば泥酔して目が据わっていたり、最後にはやっぱり全裸になってたり……写真パートだけでも「上島竜兵」という芸人の生き様のようなもの、「くだらなさ」(褒め言葉です)があふれかえっていて、自然と笑ってしまう。本文パートももちろんその「くだらなさ」は満載。自伝だからとカッコいい表現で半生を語ったりせず、みんなが思う「竜ちゃん」のまま。その「くだらなさ」ので笑いをとりながら、狭間から垣間見える生きざまのようなものが、またかっこいい。竜ちゃん、前書き3行目の段階で〈ここまで書くのに2時間かかりました〉と筆が重いという。そして、〈ちょっと軽く飲んでみます〉というと、〈いや〜、旨いね〉となるところが、彼らしい。おなじみの竜平会は、ダウンタウン松本人志や志村けんさんが若手芸人やスタッフなどを連れて飲みに行くのを「うらやましい」と思って声をかけるようになったことがはじまりだという。若手芸人には先輩だからと気をつかわずにいられるフランクな場であってほしい、そこでは後輩からツッコまれることも、全然かまわないと語っている。本書も、読者が要所要所でエピソードに笑いつつ、ツッコみながら読むのが楽しい気がする。中1で初恋の子の検便を盗もうとして先生にこっぴどく怒られたことを告白。それを〈好きな人のウンコだって恋しいって言うじゃない〉とまとめる。通知表はオール1、高校時代も成績は悪く、〈真面目で授業も一番前の席で無遅刻無欠席で一番バカ〉だったという。高校時代は役者志望で、三國連太郎や山崎努、田中邦衛、西田敏行などに憧れていたという。高倉健や松田優作主演の映画ポスターに自分の顔写真を貼り付け、〈主演・上島竜兵〉と書きかえたものを100枚ほど作った。主演作100本の大俳優だ。しかしそんな青春の熱意を込めた“作品”を、〈俺は東京で現実にこういうことするんだ〉という決意のもと全部燃やしてしまったところは、なんかカッコいい。軽い怪我はおいしいんだよね好きなタイプやアダルト女優の好みは「熟女」。だからといって10歳年下の妻のことを〈かみさんもそろそろ熟女の対象に近いかな〉と、ここでもツッコミたくなるが、落ち込んだりしたときに顔を見ると、〈“なんか、まぁ、俺は大丈夫かな”って思っちゃうことあるね〉というところがかわいい。全編にわたる上島竜兵ワールド。『お笑いウルトラクイズ』の「バス吊り下げアップダウンクイズ」で死にかけそうになったり、リュックサックに仕掛けられた爆弾が爆発して後頭部が焼けて500円ハゲができたり、人間大砲的なもので発射時に全裸になったり(〈服が綺麗に脱げるよう仕込むのに2時間くらいかかるの〉だそうだ)などなど、お笑いに関するエピソード、志村けんさんビートたけしへの思いなども、もちろん満載の一冊だ。〈軽い怪我はおいしいんだよね〉とサラリといい、熱湯や熱々おでんなどの際のリアクション芸は、「殺す気か?」「訴えてやる!」、そして「これが俺の芸風だぁ!」といった、最後の一言が大事で、そこにこだわると明かす。終盤、ここまで2人のメンバー(肥後克広・寺門ジモン)、ビートたけし、志村けんさんなど、いい人とばかり巡り会え、運にも恵まれていたと感慨深く記す竜ちゃん。ダチョウ倶楽部のメンバーで最初に天国に行くのは〈やっぱ俺かな。俺だろうな〉と、〈優しい感じのうすら笑い〉を浮かべながら想像していた。いつかこの世を去ったとき、顔にひげを書いて豆しぼりの格好でいるものの、熱々おでんにリアクションしないから、やっとみんなが“竜ちゃん死んじゃったんだ”って実感したりね、と笑いの文字を添え、〈ホント、俺の葬式はみんなで笑えばいいんだよ。わーって宴会すればいいんだよ。一番楽しいんだもん〉と綴るが、「笑えないよ、竜ちゃん!」とツッコむことが、精一杯だ。そんなふうに思ったとき、少し笑って、少し泣いた。(文/太田サトル)
2022年05月13日お笑い芸人の今田耕司が、14日放送の読売テレビ『今田耕司のネタバレMTG(ミーティング)』(毎週土曜前11:55※関西ローカル)に出演。11日に亡くなったお笑いトリオ・ダチョウ倶楽部の上島竜兵さん(享年61)について語った。今田は「(60代になっても)バリバリやっている背中を見せていただいいていた、教科書のような人のひとりだったのに…」と悼み「残念。本当に残念…」と沈痛な表情。「本当に茶目っ気がある人。マネしようとしてもなれない。ずっと芸人の世界で語り継がれる方」と自身がMCを務める、ものまね特番での共演も多かった上島さんの在りし日のエピソードを語る。さらに、リアクション芸人の後輩として「事務所の垣根を越えて本当にかわいがっていただいた」と明かす月亭方正が「憧れの存在」だったという上島さんへの思いを吐露。お笑い界でも慕われ、愛された上島さんを偲ぶ。上島さんは1961年1月20日生まれ。兵庫県出身。高校卒業後、俳優を志し上京。その後、お笑い芸人の道に進み、85年にダチョウ倶楽部を結成した。肥後克広・寺門ジモンとともにバラエティー番組で活躍し、「聞いてないよォ」(93年の流行語大賞大衆部門・銀賞)「ヤー!」「ムッシュムラムラ」などのギャグで人気を博した。また「絶対に押すなよ!」と言いつつも熱湯風呂に落とされるギャグのほか、帽子を回転させてかぶり直す「くるりんぱ!」、互いに怒りながら次第に近づいてキスをするギャグなど、幅広い世代に親しまれた。■「日本いのちの電話」ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル:0120-783-556(毎日・午後4時~午後9時/毎月10日・午前8時~翌日午前8時)
2022年05月13日11日未明に61歳の若さでこの世を去ったダチョウ倶楽部の上島竜兵さん(61)。お笑い芸人としてだけでなく、俳優としても活躍した上島さんの突然すぎる訃報は、日本中に衝撃を与えた。長年にわたって数多くの番組で共演したビートたけし(75)は、同日、公式サイトで「大変ショックです」とした上で、「芸人は笑っていくのが理想であって、のたれ死ぬのが最高だと教えてきたのに、どんなことがあっても笑って死んで行かなきゃいけないのに、非常に悔しくて悲しい」とコメントを発表。ダウンタウンの松本人志(58)もTwitterで《今日は仕事でテンションを上げるのに少し苦労しました。同世代の仲間やからね…》と綴っていた。重鎮たちにも大きなショックを与えた上島さんの死。85年にダチョウ倶楽部を結成して以来、40年近くにわたって活動してきた上島さんがお笑い界に残した功績はあまりにも大きかった。お笑い評論家のラリー遠田氏は、その功績についてこう語る。「リアクションを芸にしたのが上島さんであり、ダチョウ倶楽部なんです。彼らが世に出てきて、初めて“リアクション芸“という言葉が生まれたのではないかと思います。芸人やタレントが体を張って笑いを取ること自体は彼らが登場する前からありましたが、ダチョウ倶楽部ほどそれに特化していた芸人はいませんでした。もともとは、ビートたけしさんの番組でたけし軍団の皆さんが体を張った企画に挑戦することがあり、その伝統を色濃く受け継いだのがダチョウ倶楽部だと思います」(以下、「」内はすべてラリー氏の発言)「絶対押すなよ!」と言いつつも熱湯風呂に落とされるといったリアクション芸を中心にお茶の間を楽しませてきた上島さん。ラリー氏はその“隠れた凄み”を分析する。「上島さんが“押すなよ、押すなよ”と言いながら熱湯風呂に突き落とされてしまうのも、熱々のおでんを食べさせられるのも、そこには伝統芸のように完成された“様式美”があります。熱いものを食べてもだえ苦しむというのは、素人目には誰でもできるように見えるかもしれません。でも、実はすごく計算された段取りのもとに完成された芸であって、やっぱり素人にはマネできないし、どの芸人でもできるようなことではないのです」激しく喧嘩しながらも接近し、最後にキスをするといった定番のギャグについても、秘密があるようだ。「“喧嘩芸”にしても、上島さんがなぜかやりたくないことをやらされてしまう“どうぞどうぞ“にしても、見ている人がすごく身近に感じて、マネしたくなる芸なんですね。そういうギャグや芸というのは、一般の人のコミュニケーションの手段としても役立ってきました。私の世代でも、クラスのお調子者みたいな人がダチョウ倶楽部のギャグをマネしていましたからね」同世代のリアクション芸の“ライバル”として上島さんと切磋琢磨したのが出川哲朗(58)。11日には「「無念です。まだまだ竜さんとケンカしてチュ~したかったです。最高のライバルであり最高の友でした」と追悼コメントを発表していたが、上島さんはそんな出川にも影響を与えていたという。「出川さんは上島さんとほぼ同時期に芸能活動を始めていますが、最初は劇団出身の役者という立ち位置で、芸人ではなかった。今でいうと大泉洋さんやムロツヨシさんのような存在でした。デビュー当初の出川さんは、自分は役者だという意識があり、バラエティ番組でもどこか格好つけていたところがあったんです。でも、たけしさんの番組で、芸人が必死で体を張って笑いとっているのを見て、その凄さがわかるようになり、そこから出川さんも心を入れ替えて、本気でお笑いに取り組むようになったそうです」また、昨今のバラエティ番組で活躍する次世代の芸人たちにも多大な影響を与えていた。その代表的な一人としてラリー氏が名前を挙げるのがパンサーの尾形貴弘(45)。今年3月、ラジオ番組『TOKYO SPEAKEASY』(TOKYO FM系)で上島さんとともに出演した際、尾形は「(ダチョウ倶楽部を)観てましたから。昔っから大好きで、何回僕救われたか!」「半端ない、この2大巨塔(編集部注:もう一人は出川)はやばいっすよ、ずっと背中を僕らは追っかけてきました」と興奮気味に憧れを口にしていた。同世代から後輩まで幅広く慕われた背景に、上島さんの人柄もあるようだ。「私は取材で何度かお会いしたことがありますが、上島さんは偉そうにすることもなく、常に温かく接してくれました。そういう人間味があってこその芸なんですよね。竜兵会のメンバーとして知られる有吉弘行さん(47)や土田晃之さん(49)も、表では上島さんのことをイジったりしていますが、本心では慕っていると思います。芸人としての底力と人間としての器の大きさを持っている上島さんのことをリスペクトしているからではないでしょうか」『M-1グランプリ』や『キングオブコント』といった賞レース出身の芸人の活躍が目立つ昨今のお笑い界。そんななか、ダチョウ倶楽部と上島さんが残した“偉大な功績”について改めてラリー氏は語る。「土田さんも『自分が素人の頃はダチョウ倶楽部を面白いと思っていなかったけど、芸人になったらその凄さがわかった』と言っていたことがあります。複数の芸人が次々にギャグをやる流れになったとして、その最後を任せられるのが上島さんなんですよね。そういうときってどんどんハードルが上がっていくから、最後にやるのが一番難しいんですよ。でも、上島さんはそれを引き受けるし、堂々とやり切って笑いにすることができる。たとえスベったとしても、それを周囲の芸人がイジることで結果的に面白くなってしまう。その意味でも最強の存在なんですよね。今のお笑い界では、大喜利が強い人、面白いネタを作れる人、トークが上手い人が評価される傾向にあって、“言葉”の笑いが強い時代だと思います。だから、テレビで人気があったりMCをやったりしている芸人さんにはそういうタイプが多いですよね。一方、ダチョウ倶楽部はリアクション芸やギャグや集団芸に特化していて、その分野の頂点にいる人たちです。これはこれで一つの道を極めていると言えると思います」上島さんが遺した“宝物”は後輩たちに受け継がれ、日本中の人を笑わせ続けていくことだろう――。■「日本いのちの電話」ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル:0120-783-556(毎日・午後4時~午後9時/毎月10日・午前8時~翌日午前8時)
2022年05月13日宮迫博之《予約一瞬で埋まって断念》SNSでは予約を取れずに嘆くファンが続出するなど、宮迫博之プロデュースの高級焼き肉店『牛宮城』が好調だ。「予約受付開始から30秒で1か月分が埋まる人気ぶり。“日本一予約が取れない焼き肉店”とまで言われています」(スポーツ紙記者)開店日に訪れた江頭2:50のほか、明石家さんまや堀江貴文など数多くの有名人が訪れ、SNSやYouTubeで紹介していることも、人気に拍車をかけている理由だ。「一般枠とは別に関係者用に招待枠が設けられていますが、こちらはすでに1年先まで予約が埋まっていると聞きました。話題の店だけにどうにかして予約したい……と、これまで距離を置いていた業界関係者も宮迫さんにコンタクトを取り始めています」(テレビ局関係者)コスパ以上の驚きは宮迫の“変わりっぷり”実際に店を訪れたという広告代理店関係者は、牛宮城をこう評する。「1万円の王道コースは確かに安いとは言えませんが、使っている肉や味を考えたらひいき目なしに美味しく、コスパはいいと思いましたね。ただ飲食店の経営は素人だけに、接客などに関しては高級店のサービスとは思えない部分もありました」コスパのよさ以上に驚いたことがあったという。「宮迫さんは闇営業騒動が起こるまでは天狗気質で、業界関係者に評判がいいとは決して言えませんでした。訪れた日はたまたま本人も店にいたのですが、同じ人物とは思えないほど腰が低くなっていて、丁寧に接客してくれました。一緒に行ったテレビ局関係者も“いろいろあったけど、あそこまで人は変われるんだね”と絶賛していましたよ」(同・広告代理店関係者)以前に週刊女性でも報じたように、いま宮迫の目は実業家のほうに向いている。「鬼越トマホークとのコラボ動画では“オファーがあればもちろん出たいですよ”と語っていましたが、以前ほどテレビ復帰にはこだわっていないようですね。ユーチューバー転身後は“相方の横に戻りたい”と言い続けてきましたが、コンビ解散がかなりこたえたようです。今では“焼き肉店の経営を軌道に乗せて、今後は実業家のほうで頑張りたい”と漏らしているだけあり、YouTubeよりも飲食事業に力を注いでいます」(前出・テレビ局関係者)すっかり実業家モードだが、6月に開催されるエレキコミックのやついいちろうが主催する『やついフェス』への出演が決定するなど、芸人としての活動も増え始めている。「やついさんがオファーする形で、出演が決定。コントを披露するそうです。賞レース『G-1グランプリ』で審査員を務めたり、古巣の吉本芸人とYouTubeでコラボする機会も増えるなど、禊は済んだと考えている関係者も多い。牛宮城を始めてからは腰も低くなりましたし、どこかのテレビ局がひとたび起用すれば、一気にオファーが増えそう」(制作会社関係者)アンジャッシュ渡部建に続き、地上波復帰も近い!?
2022年05月13日上島竜兵さん、松本人志《今日は仕事でテンションを上げるのに少し苦労しました。同世代の仲間やからね…》5月11日、自身のツイッターを更新したダウンタウン・松本人志。『ダチョウ倶楽部』上島竜兵さんを偲んでのことだろう、“仲間”と称したところに故人への尊敬の意が見てとれる。同日未明に自宅で倒れているところを妻・広川ひかるに発見され、救急搬送されるもまもなく病院で息を引き取った上島さん。所属する太田プロによると「(死因は)連絡を受けていない」としている。テレビでも長らく活躍してきた人気芸人の訃報が伝わると、芸能界から続々と寄せられる追悼コメント。その中でも、《上島、大変ショックです。40年近く前から一緒に仕事をしてきたのに、芸人は笑っていくのが理想であって、のたれ死ぬのが最高だと教えてきたのに、どんなことがあっても笑って死んで行かなきゃいけないのに、非常に悔しくて悲しい》(ビートたけし、公式サイト)《信じられない!何があったのか何に苦しんでいたのか全くわからないが竜ちゃん、これは本当に悪い冗談だ。聞いてないよ!!》(山田邦子・公式ブログ)《無念です。まだまだ竜さんとケンカしてチュ~したかったです。最高のライバルであり最高の友でした》(出川哲朗・事務所コメント)上島さんの才能が開花した番組冒頭の松本同様に、ともにバラエティー番組を、お笑い界を盛り上げてきた大御所のコメントには哀しみと悔しさが滲み出ていた。特に無念さをのぞかせていたのが、『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』(日本テレビ系)での身体を張った上島さんに抱腹していたビートたけし。当時を知る、元テレビ局プロデューサーは懐かしそうに振り返る。「今の時代では考えられない、まあ、当時もハチャメチャぶりは抜きん出ていたけどね(笑)。芸人さんがたちがロケ後、一様に“やりきった”とばかりにトリモチを剥がし合い、最高の笑顔を浮かべていたのが忘れられません。竜兵さんと出川くんがライバル関係になったのもウルトラクイズで、彼らの“リアクション芸”が開花した番組でした。そうそう、ダチョウさんの“聞いてないよぉ”もここからだったね」過激な仕掛けや企画で視聴者を楽しませた同番組で、上島さんが芸人魂を見せたのが“人間性クイズ”というドッキリ。ポール牧さんや『チャンバラトリオ』結城哲也さんとのドッキリ合戦は、お笑い史上に残る名シーンと言っても過言ではない。「竜兵さんがポールさんらに逆ドッキリを仕掛けるもので、真面目で頑張り屋な性格だからこそ台本以上のドキュメンタリーに(笑)。そんな彼の人間性に期待したのがたけしさんで、誰がやるかとなった時に“ここはもう、上島だろう”と。ただ、笑いにはなったもののやりすぎたのでしょう。竜兵さん、後にお尻を押さえながら“師匠、キツいって”とこぼしていましたよ」(前出・プロデューサー)そんな身体を張った芸風で、たけしをガッチリつかんでいた上島さん。一方で、かつては「松本(人志)さんみたいになりたいんだよ」と周囲に話していたとも。ダチョウ倶楽部とダウンタウン、そして上島竜兵と松本人志、芸風は全く異なるように思えるが……。“竜兵会”のきっかけは松本人志その真意をベテラン放送作家が明かす。「芸人として、ではないんですよ。若い頃のダウンタウンさんはいつも後輩らに囲まれて賑やかで、夜の街に繰り出しては大盤振る舞いをしていました。それこそ松本さんは“松本軍団”を率いて、自腹を切って海外旅行に招待していましたしね。上島さんも、松本さんや浜田(雅功)さんのような後輩の面倒を見られる、慕われる芸人を目指していたんです。そんな憧れが形になったのが“竜兵会”で、その通りに飲み代を全て持っていたそうですよ」太田プロ所属の芸人やタレントが中心に集まった“竜兵会”。名を連ねているのは有吉弘行、土田晃之、劇団ひとりら、上島さんがかわいがっていた“竜兵チルドレン”だ。近年こそ、共演時には彼ら後輩にイジられることが多く、先輩とは思えない扱いを受けていたように見えた上島さん。しかし、それは師弟の恩と愛があってこそ。「竜兵会の席でもほぼ変わらない、イジられ続ける扱いでしたけども(笑)。でも、上島さんは上下関係にこだわらない、そんな“わきあいあい”が大好きなんですよ。もちろん人として、そして芸人としても尊敬されていますよ。特に上島さんの“ギャグメーカー”ぶりはお笑い界でも随一でしょう」(前出・放送作家)ダチョウ倶楽部の代表的ギャグ「聞いてないよぉ」は、1993年の『流行語大賞』の大衆部門にて銀賞を獲得し、世の中は「聞いてない」人で溢れたものだ。また、3人が出だしに発する「ヤーッ」、冠番組のタイトルにもなった「つかみはOK!」(TBS系、1993年放送)もすぐに思い出される。他にも、熱湯風呂に入る時の前振り「押すなよ、絶対に押すなよ!」、最後に譲って落とす「どうぞどうぞ」はバラエティー番組の“鉄板”となり、「訴えてやる!」「くるりんぱ」「わきあいあい」、熱々おでん芸、口論後にキス、ジャンプ芸はどれも1度は真似した覚えあり。その量と質の高さにはあらためて驚くばかりだ。志村さんから「お前は俺の彼女か」無論のこと、全てが上島さんの考案ギャグではないのだろうが、彼無くしては成立しないギャグが多いのは確か。そんな芸の才能に目をかけて、公私にかわいがっていたのががご存じ、“喜劇王”志村けんさん。2人が親交を深めたのは、1997年放送の『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)。「当時のダチョウ倶楽部といえば“バブル”が弾けた後で、人気は下降を辿っていました。そんな折に志村さんからお呼びがかかり、見習いから始めて5年でようやくレギュラーとして認められ、以後は“志村一座”にとっても欠かせない存在になりました。とりわけ上島さんは、志村さんから“お前は俺の彼女か”と呆れられるほどにプライベートでついて回ったそう。おそらくは芸だけでなく、人生についても厳しくも優しい指導を受けた、かけがえのない時間だったことでしょう」(前出・放送作家)2022年3月に対応した『週刊女性』のインタビューにて、上島さんは志村さんを次のように評している。《バカ殿とか変なおじさんとか、同じネタばかりやっているのに、あれだけ人を魅了して、何度も爆笑をとれる人は、もう出てこないでしょうね。俺たちも『ヤー!』とか同じことばっかりやってるけど、雲泥の差ですから(笑)》今頃は天国で、お酒を酌み交わしながらギャグ談義をしていることだろう。【悩みを抱えている方は厚生労働省が紹介している相談窓口をご利用ください】いのちの電話 0570-783-556(ナビダイヤル)/0120-783-556(フリーダイヤル・無料)こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556#いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)0120-061-338よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)0120-279-338
2022年05月12日上島竜兵と有吉弘行ら“竜兵会”の面々(2009年)あまりにも唐突で、信じられないニュースが飛び込んできた。5月11日未明、人気お笑いトリオ『ダチョウ倶楽部』の上島竜兵さんが自宅で倒れているところを家族に発見され、救急搬送されるも病院で亡くなったというのだ。4月27日には、NHKのラジオ番組『タカアンドトシのお時間いただきます』に出演したばかりの上島さん。メンバーの肥後克広、寺門ジモンと一緒に番組を盛り上げたのだが、中でも話に花が咲いたのが“竜兵会”。《今はみんな売れていますけど当時はみんなヒマだったから。有吉だってもう地獄の時だったから……。猿岩石でヒットした後、仕事が全くない時だったから》上島さんを中心に結成された竜兵会は、今や人気芸人の有吉弘行や土田裕之、劇団ひとりら、ダチョウ倶楽部も所属する『太田プロダクション』の後輩メンバーからなる。思い詰めている有吉に上島は「発足したのは2000年前後くらいで、とある番組に出演してた上島さんが反省会を兼ねて、後輩コンビ『デンジャラス』を連れ出したのが始まりだといいます。それから、徐々に集まりだして10人から15人の芸人がメンバーになりました。そして毎回のように呼ばれていたのが有吉さん。当時は『猿岩石』で大ブレイクを果たすも、解散後は何をやってもうまくいかずに腐っていた時期。数千万円あった貯金を使い果たし、それでも元猿岩石のプライドが邪魔してバイトもできずに悶々。一時期は“死んだほうが楽かな”と思ったこともあったとか」(芸能プロマネージャー)後輩が思い詰めている様を見抜いていたのか、上島さんは無理にでも大勢が集まる場に呼び寄せ、“地獄”から引っ張り上げていたのかもしれない。時に有吉を含めた数人でキャバクラに繰り出しては、ハメを外すこともあったという一行。そんな“竜平会”は当時の有吉にとっての拠り所となり、再ブレイク後も多忙なスケジュールの合間を縫って顔を出していたようだ。「有吉さんにとって大袈裟ではなく“命の恩人”ですよ」とはベテラン放送作家。「交際をひた隠しにした夏目三久さんと結婚した時も、直接報告した数少ない関係者の1人が竜兵さん。芸能界における、彼が尊敬する師匠なんですよ。たまにバラエティー番組で共演した際には、有吉さんから先輩後輩とは思えないほどにイジり倒されていましたが、あれが竜兵会のノリ(笑)。ただご本人、カメラが回ると緊張しちゃうみたいで、飲みの席でまたイジられるまでがお決まりでしたね」竜兵会は実質上の解散状態にそれは上島さんにとっても楽しい時間になっていた。「お酒が入ると“みんな俺よりも売れっ子になっちゃてさぁ”と自虐しながらも、後輩の活躍ぶりに目を細めていたのが印象的。ただ、この5、6年は大所帯になることも少なくなり、実質上の解散状態になっていたといいます。追い打ちをかけるようにコロナ禍で師匠・志村けんさんが亡くなり、芸能界でも自粛の風潮が広まると真面目な竜兵さんも遵守していたそう。我が子のように後輩を助けていた竜兵さんですが、実は彼もまた竜兵会に助けられていたのかもしれませんね」5月11日16時時点で、上島さんの死因について所属事務所は「連絡を受けておりません」としている。有吉のツイッターやインスタグラムも更新されず、上島さんとの共演時に投稿した画像にはファンからお悔やみのコメントが寄せられている。そんな投稿画像の中には、上半身裸で映った上島さんとのツーショットもあり、こんなコメントを寄せていた有吉。《たいした理由もないけど尊敬してる。理屈こね回して理由探すもんじゃない。。。》【悩みを抱えている方は厚生労働省が紹介している相談窓口をご利用ください】 いのちの電話 0570-783-556(ナビダイヤル)/0120-783-556(フリーダイヤル・無料)こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556#いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)0120-061-338よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)0120-279-338
2022年05月11日今年、週刊女性のインタビュー取材に応じてくれたダチョウ倶楽部の上島竜兵さん「天国のいろいろな神様にイタズラしているんだろうなって」志村けんさんが新型コロナウイルスで死去してから2年。多くのバラエティー番組で共演したダチョウ倶楽部の上島竜兵さんは、週刊女性のインタビューで志村さんを追悼した。そんな上島竜兵さんの死去が、本日11日の早朝に報じられ、誰もが言葉を失っている。「あ、志村さんはもういないんだ」関係者によると11日未明、倒れている上島さんを家族が発見し、東京中野区の自宅から救急搬送されたが、11日午前1時に搬送先の病院で死亡が確認されたという。一部報道では自ら命を絶ったとみられるというが、詳細はまだ公表されていない。志村けんさんの追悼インタビューでは、死去から2年が経過するも、まだ「実感はない」と言い、笑を交えながら志村さんを懐かしむも、その目の奥の悲しみは隠しきれていなかった。「コント収録や舞台の稽古がないスケジュールを見ると、『あ、志村さんはもういないんだ』って思いますね」(上島さん)ダチョウ倶楽部(上島竜兵、肥後克広、寺門ジモン)は、2002年秋から『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)の正式レギュラーとして登場。さらには、2006年から始まる志村さんが主催し主演を務める舞台演劇『志村魂』の一員として、全公演に出演し続けた。志村コントの名バイプレーヤー。だからこそ、「志村さんがいない=コントがなくなる」と喪失感を隠せないでいた。志村さんとはプライベートでも親交が深く、「俺の彼女か」と言われるほど、上島さんは志村さんと行動を共にしていたという。「僕が学ばせてもらったのは芸というより、酒の飲み方とかクラブの女性との付き合い方(笑)。やりたくもないのに、志村さんの号令でホステスさんと同伴までして。クラブに着くと、『初同伴おめでとうございます』ってママたちから祝福されて、なんなんだよコレ!って」と、当時を懐かしんだ。志村さん死去後、多くを語らなかった上島さんだが今年1月、ラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』で、有吉が還暦を迎えた上島さんに、「志村さんが亡くなってもう1年半になりますけども、志村さん寂しくて“竜ちゃん寂しいよ”って天国で呼んでるんじゃないですか?」と冗談を言うと、上島さんは苦笑しながら、「俺は尊敬してるけど、ヤダよ!もし死んだとしても、そういうので死にたくない。呼ばれて死にたくないね」と語っていたばかりだった。芸能界では渡辺裕之さんが突然死し、衝撃が走る中での上島さんの死去。志村けんさんを“師匠”と仰ぎ、亡くなってもなお尊敬の意を示していた上島さん。「ヤー!」や「聞いてないよォ」「絶対に押すなよ!」などのギャグがもう聞けないーー。上島さんのご冥福をお祈りいたします。【悩みを抱えている方は厚生労働省が紹介している相談窓口をご利用ください】いのちの電話 0570-783-556(ナビダイヤル)/0120-783-556(フリーダイヤル・無料)こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556#いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)0120-061-338よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)0120-279-338
2022年05月11日日本テレビ、読売テレビでドラマが放送され、舞台化もされた芸人青春群像劇『あいつが上手で下手が僕で』(通称『カミシモ』)に登場するお笑いコンビ・アマゲンの単独ライブイベント『ハローハローニューワールド』が、6月21日に東京・草月ホールで開催されることが決まった。「アマゲン」は、湘南劇場最年長であっても売れることを決して諦めず、常にお笑いを愛し、お笑い道を一直線に進む真っ直ぐな性格のツッコミ・現多英一(陳内将)と、ポーカーフェイスに包み隠さぬゆとり世代感、そして予測不能な言動といった三要素を兼ね備え、湘南劇場でも一際目を引く存在だったボケ・天野守(梅津瑞樹)のコンビ。今回のイベントでは、ドラマシーズン1では全てが見られなかったネタをフルサイズで披露するほか、「芸人と言えば!」な様々な企画に対し、時に競い、時に協力しながら挑戦したり、ファンからの質問に答えつつ互いにトークを交わしたり…といった内容を予定している。新ネタもこの日のために鋭意準備中だ。6月21日の開催で、昼公演は14:15開場・15:00開演。夜公演は18:15開場・19:00開演。チケットは12日11時から一次先行受付を開始し、1枚7,800円。(C)カミシモ製作委員会
2022年05月10日『行列のできる法律相談所』に出演していた(左から)磯野貴理子、島田紳助、渡部建今月20周年を迎えた『行列のできる相談所』(日本テレビ系・日曜夜9時)。昨年10月には番組名から“法律”を取り、現在の番組名にリニューアル。王道のエピソードトークバラエティーに舵を切った。「同番組はもともと’00年10月に『絶対に訴えてやるぞ!!芸能人VS弁護士軍団・大爆笑!法律バトル』という特番からスタートしました。’02年4月からレギュラー化され、『行列のできる法律相談所』に。ただ所長役(MC)の島田紳助さんは法律番組をやる気はなかったのか、“史上最強の弁護士軍団”と紹介するところを、自身がやっていた別番組の紹介フレーズである“史上最強の鑑定士軍団”と言い間違えることもあったほど(笑)」と元番組スタッフが経緯を明かす。“お土産トーク”が暗黙の了解「初期こそ法律相談のVTRがありましたが、紳助さんの意向に加えて、トークバラエティー番組に強い菅賢治プロデューサーがチーフになったことで、今の番組の形ができあがっていきました」(元番組スタッフ、以下同)同番組はこれまでゲスト出演者から数々の衝撃告白を引き出してきた。この形ももともとは“紳助パワー”だったとか。「紳助さんの話を引き出す力っていうのは本当にすごくて、それこそ初期は予定なしにゲストがポロッと重大告白をしてしまうなんてことが多かった。最近番宣(番組宣伝)のためのゲストが多いですがそれでもこの番組は伝統があり、ただ出演するだけではなく何かしらトークの“お土産”を用意するのが暗黙の了解となっていきました。その路線が好評だったため、毎回暴露トークテーマを決めてそのエピソードトークができる芸能人を呼ぶという現在のスタイルになったんです」現在は、『本気でケンカした芸能人実名で発表します』(’11年4月17日放送)、『人生を変えたスター』(’20年6月14日放送)など、芸能人の告白スタイルに切り替わっている。番組スタッフや、視聴者が驚いた衝撃告白を振り返る!離婚告白《私、離婚いたしまして……理由といたしましては夫の浮気です》(’09年12月6日放送)―磯野貴理子《もう、離婚しました》(’17年3月26日放送)―小倉優子《こういうことになっちゃいましたけど、いまだに僕は好きなんで》(’21年2月21日放送)―パーマ大佐(お笑い芸人)離婚が噂されている芸能人が告白する場として名高い同番組。これまでの離婚告白で衝撃だったのは?「貴理子さんも小倉優子さんも当時、夫婦の不仲が報じられていて離婚も時間の問題とされていました。貴理子さんは離婚報道が出た当日に同番組内で離婚していたことを発表し、大きな話題を呼びました。これは裏で紳助さんからの助言があったといいます。番組内容を急きょ差し替え、離婚発表にしたんです。小倉さんもその日は『私、根に持ってます』というお題だったのですが、そのゲストトーク中に突然、美容師の前夫との離婚を発表。東野幸治さんや宮迫博之さんも驚いていました。だけどこれも事前にスタッフは知らされていたんです。早く離婚疑惑報道を打ち切りたい小倉さんサイドと暴露をしてほしい番組側でウィンウィンの展開でしたね」離婚発表ありきでお声がかかったのが、パーマ大佐だという。「結婚半年でスピード離婚したという元妻から、離婚の真相が明かされるという番組内容でした。《あの有名芸人が離婚を告白》などと放送前に宣伝して、予想合戦になっていたところ、その芸人がパーマ大佐だったため、視聴者から苦情がきたことも(笑)。また、離婚発表ではありませんが、矢口真里さんの不倫が報じられる数週間前に、婚姻中の中村昌也さんが出演されて、自宅をカメラで撮ってもらったVTRがあったんです。その最中、彼が矢口さんへの文句や舌打ちを連発していて、視聴者はおしどり夫婦だと思っていたので、どうしたんだろう、と……。VTRには“クローゼット”も写っていて今となっては伝説の放送回となっています」(同)結婚発表・公開プロポーズ《僕は“のんちゃん”と呼んでいます》(’17年4月9日放送)―渡部建(アンジャッシュ)《吉川晃司さんに(婚姻届の)証人になってくださいって》(’14年8月24日放送)―金山一彦×大渕愛子《結婚しよう》(’12年8月5日放送)―磯野貴理子の元夫男性《長らく待たせたな申し訳ない。結婚しようか!》(’13年8月18日放送)―後藤輝基(フットボールアワー)《耳だけでなく、全部の毛穴で聞いたって感じですごいうれしかったです》(’20年9月6日放送)―丸山桂里奈記者会見よりも『行列』の方が安心安全「離婚発表をされた貴理子さんですが、3年後に番組内で年下の一般男性からプロポーズされ、結婚します。貴理子さんの新しい恋愛は番組で追っていたので自然の流れでした。この男性との離婚は『はやく起きた朝は…』(フジテレビ系)の中で発表しています。以前の離婚は番組内でイジって笑いにできたようですが、2度目の離婚は笑えなかったようですね。紳助さんもお辞めになった後だったので離婚告白するという義理立てもいらなかったのでしょう。大渕さんと金山さんは出会いも『行列』なんです。その後、共演された『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で急接近したようですが、発表は『踊る〜』ではなく『行列〜』でした。渡部さんと佐々木希さんは交際が噂されているときに芸人さんがイジって渡部さんが“ネット見ろ”という一連の流れができていました。そのときから結婚するならこの番組で報告するようにスタッフと取り決めをしていたんでしょう」モデルの仁香が16歳年下彼氏に公開プロポーズ(’18年)など、芸能人の結婚報告が多い。珍告白《その話し方どうした?》(’17年3月26日放送)―野村祐希《言葉が出てこなくなったらやめようと思う》(’19年5月12日放送)―マツコ・デラックス「これは野村さんによる幼稚園から幼なじみの女優・土屋太鳳さんへの発言です。この発言でスタジオが凍りついて、土屋さんが“やっぱりぶりっ子キャラをつくっているんだ”などとSNS上で言われてしまい、翌日には野村さんが自身のツイッターで釈明し謝罪する展開になりました。真相はわかりませんがそのときの太鳳ちゃんの顔がちょっと怖かった記憶があります……」(テレビウォッチャー)「マツコさんが、MCの後藤さんから引退の可能性を聞かれてこう答えたんです。この発言がネットニュースになりマツコ引退?と、噂がひとり歩きしましたね」(元番組スタッフ)それにしてもなぜ芸能人は同番組で告白をするのか。「ベテラン出演者がレポーター代わりをしてくれて、どんな話題でもおいしくしてくれます。ツッコまないでほしいところはいじらないし、記者会見するよりもタレント側からしたら“安心安全”なんです。行列で発表したから記者会見は開かなくてもいいという、これほどありがたい発表の場はないですよ」(同)この4月からはMC陣にミュージカル俳優の井上芳雄を迎え、新しい風を吹き込んだ。次に衝撃告白をするのは?
2022年05月08日バービー昨年、結婚を発表したお笑いコンビ『フォーリンラブ』バービーの朝活が話題だ。インスタグラムではパジャマ姿で窓辺に立ち、朝日を浴びる姿が話題になった。「#モーニングルーティン#朝日浴びてご機嫌」と書きつつの、不機嫌な寝起き顔。《私もこんな顔してる》などのコメントが寄せられた。朝日を浴びる効果は?「脳の神経伝達物質、セロトニンには心を落ち着かせる作用がある。朝、目覚めて目から光の刺激を感知するとセロトニンが分泌される。もし分泌が低下すると、うつ病などの心の不調が起こりやすくなる。なので朝起きて太陽の光を浴びるのは重要なんです」(医療ジャーナリスト)不機嫌顔のバービーも、朝日で徐々にテンションが上がっていくということか。「朝、カーテンを開けるのはとてもいいこと。忙しくて閉めたままという人も多いが、起床してから30分以内に太陽の光を浴びることが大事。セロトニン分泌によって体内時計もリセットされる。窓際で食事をする、化粧をするなど積極的に太陽の光を浴びてください」(同)音で邪気を払う!また、バービーがどハマりしているのが、日本のおりんに似た古典楽器、シンギングボウルだ。それって何?「癒しや浄化、ヒーリングを目的として、意識の高い層が使うアイテムですね。金属製のボウルを木の棒で鳴らした音で邪気を払うとされていて、バービーは動画でもよく紹介しています」(芸能記者)バービーのハマり具合は相当で、ある日の動画では“二日酔いだから身体を浄化!”として、7つものシンギングボウルを並べている。「仲よしのイモトアヤコの結婚祝いとしてあげたアイテムとしても話題になりました。イモトのほうは“コロナの時代のおうちルーティン”として、やはり動画で紹介していましたよ」(同)7つも所有し、友達にも贈るほど効果を感じているもよう。港区の専門店『アマナマナ』ホームページではバービーが来店し、貴重な金彫りタイプを購入したと伝えている。シンギングボウルは本格的すぎていささかハードルが高いが、まずはカーテンを開け、朝日を浴びてみよう!取材・文/ガンガーラ田津美
2022年05月04日阿佐ヶ谷姉妹再生回数200万回超えの阿佐ヶ谷姉妹のモーニングルーティン動画(現在は非公開)。姉妹の平和で生活感あふれる朝の光景が大いに話題になった。動画が視聴不可になってから、阿佐ヶ谷姉妹の動画ロスを訴える声も多く「死ぬまでにもう一度見たい」というコメントも。その動画の内容は、実にほのぼの、ほっこりしたものだ。阿佐ヶ谷姉妹はアパートの隣同士に住んでいる。先に起きた“みほさん”こと木村美穂が“おねえさん”こと渡辺江里子を起こすために、壁ドン(壁をドンッと叩く)して起こす場面や、起き抜けの水1杯を飲もうとしてむせた江里子がパジャマをびしょびしょに濡らしてしまう場面など、ひとつひとつの挙動が「オバサン1000%」!とにかくジワる面白さなのだ。注目ポイントは朝食特に注目を浴びたのが、2人で作った朝食。江里子が育てている豆苗を持って隣室を訪れると「新生姜あるわよ」と美穂。「あら~、ありがたい」と江里子。新生姜とは『岩下の新生姜』のことだが、実は2人とこの商品には浅からぬ縁がある。「衣装のピンクの色と似ているということで、過去には埼玉西武戦“岩下の新生姜スペシャルナイター”で始球式に参加したことも。岩下の新生姜ミュージアムで一日館長を務めたり、旅番組で同施設を紹介するなど、蜜月が続いているようです」(芸能記者)さて2人は肉野菜炒めに岩下の新生姜を入れ、仕上げに漬け液も足す「豚肉と野菜の新生姜炒め」を調理。熱した酢で大いにむせた。そのサッパリとした味わいは、朝から動きの鈍い中高年の胃腸にガツンとカツを入れてくれると評判だ。岩下食品の公式サイトでも、『漬け液で味が決まる!豚肉と野菜の岩下の新生姜炒め』として公開されている。もはや阿佐ヶ谷姉妹の鉄板アイテムとなった岩下の新生姜。テレビ番組『家事ヤロウ!!!』では、オリジナル焼きそばやにゅうめんなどのアレンジも披露している。「酢には血行促進、疲労回復、脂肪分解の効果があり、生姜には抗酸化作用、新陳代謝の促進、殺菌効果などがあります。両方を一緒にとるのは、中高年女性の悩みである冷え性や骨・血管の老化を改善し、ダイエットにも効果的です」(医療ジャーナリスト)新生姜愛の深い2人の動画から生まれた新生姜レシピ。おいしくて健康にもいいとなれば、気軽に試してみてはどうだろうか。取材・文/ガンガーラ田津美
2022年05月03日『マイファミリー』撮影に臨む富澤たけし《富澤さんイケボすぎる》4月10日にスタートした日曜劇場『マイファミリー』(TBS系)。初回視聴率は12・6%、第2話は0・2%アップの12・8%と好調をキープしている。「考察する暇がないほどの急展開が連続するストーリーに加え、誘拐された娘を心配し涙する多部未華子さんの熱演などがヒットの理由。多部さんに負けない存在感を見せているのが、神奈川県警捜査一課の警視を演じるサンドウィッチマンの富澤たけしさんです」(テレビ誌編集者)放送前の2月中旬、富澤が俳優の顔になっている場面を週刊女性は目撃していた。「市役所に『神奈川県警』の看板が掲げられていたのでのぞいたところ、富澤さんがいてビックリ。1Fのロビー周辺で10名以上のエキストラと一緒でした。夕方ごろから始まり、1時間ほど撮影していましたね。バラエティーに出ているときと打って変わって、凛々しい表情で怒鳴る演技をしていました」(ロケを目撃した住民)これまでもドラマや映画への出演経験はあるものの、重要な役どころを演じるのは今回が初めて。現場では慣れないこともあったようで、「コンビで出演するラジオでは、リスナーからの“耳元で呟く『225(営利誘拐の隠語)』が格好よかったです”というメールには、“専門用語は難しい”と言いつつも、まんざらでもなさそうでした」(スポーツ紙記者)ドラマ出演のほか、4月からは『サンドウィッチマンのどうぶつ園 飼育員さんプレゼン合戦ZOO-1グランプリ』(TBS系)がスタートするなど、多忙を極める富澤。売れっ子の息子をどう思っているのか、宮城県に住む実母に話を聞いた。実母が「寂しい」とこぼしたワケ─日曜劇場は見ている?「はい。でもコロナ禍もあり、しばらく会えていないんです。小さな子はすぐに大きくなるので、孫の顔も忘れてしまいそうです(笑)」─富澤さんは好感度も高いですが、子育ての秘訣は?「悪いことをすれば怒ったりはしましたが、厳しく育てたわけではありません。子どものころは転勤で名古屋や新潟に住んでいたのですが、宮城に引っ越したばかりのときは“不便だから住みたくない”と言ってましたね」─芸人になると告げられたときは反対した?「東京に行きたいと言ったときは反対しました。なかなか芽が出ず、何度も(宮城に)帰ろうか悩んでいましたしね。ただ、生きがいを見つけてちゃんとやっていけていますし、謙虚な気持ちで頑張ってほしいなと思います」─現在の活躍は、親としてうれしいのでは?「お金がなかったころは心配でしたが、親を頼ってもらえるのはうれしかったです。私たちを頼らなくてもいいくらい成功したのはうれしくもあり、寂しくもありますね」苦労人の活躍の裏には“マイファミリー”の支えがあったようだ。
2022年05月01日株式会社プラザアイ(代表取締役:小倉信典)は、コンタクトレンズ専門店のプラザアイ コンタクトの30周年を記念して、ワタナベエンターテインメント所属のお笑い芸人「ニュートンズ」とのコラボ動画をYouTube、TikTok、Twitterにて5月1日(日)より期間限定で公開いたします。ニュートンズ×プラザアイ コンタクト◆プラザアイ コンタクト公式YouTubeチャンネル ◆プラザアイ コンタクト公式TikTok ◆プラザアイ コンタクト公式Twitter 5月28日(土)で30周年を向かえるコンタクトレンズ専門店プラザアイ コンタクトは、30周年をお祝いする特別企画として、ワタナベエンターテインメント所属のお笑い芸人「ニュートンズ」とのコラボレーション動画を作成。「ニュートンズ」のMr.コブシが歌う「乾燥したコンタクトレンズ」の替え歌バージョンを5月1日~7月31日まで期間限定でプラザアイ コンタクト公式YouTubeチャンネル、プラザアイ コンタクト公式TikTok、プラザアイ公式Twitterにて公開。今回公開した動画は第1弾で、コラボ動画は全部で第3弾まで。第2弾は5月25日(水)、第3弾は7月1日(金)公開予定です。オフショット画像◆ニュートンズプロフィールニュートンズ藤本秀星(左)生年月日:1993年10月5日出身地 :山口県趣味 :NBA鑑賞、ゲームPS4 、料理特技 :字が上手い、Mr.ChildrenのイントロクイズMr.コブシ(中央)生年月日:1996年5月17日出身地 :ニューヨーク趣味 :ダンス、メダルゲーム特技 :ギャグ、即興歌作り鳩(右)生年月日:1997年1月12日出身地 :宮城県趣味 :高校サッカー鑑賞、地元宮城の情報収集特技 :安藤サクラさん、江口のりこさんの顔真似経歴ワタナベコメディスクール30期生、スクール在学中にトリオを結成。ぐるナイおもしろ荘2022では準優勝し、勢いそのままワタナベお笑いNo.1決定戦2022でも3位に輝いた今期待の3者3様のトリオです。■会社概要会社名 : 株式会社プラザアイ設立 : 平成5年5月28日代表者 : 代表取締役 小倉 信典資本金 : 4,499万円事業内容: コンタクトレンズ専門店の経営・コンタクトレンズの相談、小売、メンテナンスURL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月01日恵俊彰、スザンヌ、橋幸夫《35歳の大学生になることを決意しました》4月12日、インスタグラムで、日本経済大学の福岡キャンパス芸創プロデュース学科に進学したことを明かしたスザンヌ。「10代のころに一度中退した、通信制の出身高校に昨年復学しました。いつか自分の服を作りたいという新たな夢のために、大学進学を決めたことも報告しています」(スポーツ紙記者)コロナ禍で人生を考える小倉優子は来春、早稲田大学教育学部を受験することを明かし、『100%!アピールちゃん』(TBS系)で密着企画をスタートさせた。「地元の千葉では進学校で知られる高校に通っていましたし、早稲田大に合格する素養は十分。離婚報道などで人気ママタレの座を失いつつある今、大学受験自体が仕事につながるし、合格できれば仕事の幅も広がるでしょうから、本気で合格を目指しているはず」(テレビ局関係者)来年、歌手活動を引退することを発表している橋幸夫は「引退後も夢を持ち続けたい」と今春、京都芸術大学へ進学。恵俊彰も早稲田大学大学院に進学し、スポーツ学を学ぶという。「情報番組の司会を長年務めるなど知的なイメージのある恵さんですが、高卒だったことに対して“心のどこかに忘れものをしている感じ”とラジオで語っており、大学に進学しておけばよかったと後悔していました。そんな中、コロナ禍で人生を考えた結果、大学院進学を決意したそうです」(ラジオ局関係者)実はここ最近、社会人になってから大学や大学院に進学をする“学び直し”タレントが増加している。自身も40歳を過ぎて一橋大学大学院に入学した経験を持つ、東京工業大の治部れんげ准教授は、学び直しをする有名人が増えている背景をこう分析する。「社会人特別入試や総合型選抜のAO入試が増えているので、一芸に秀でたタレントたちが進学しやすい環境になっていると思います」つるの剛士は通信制の短大へ加えて、“学び直し”の先輩である有名人たちの実績もあるのでは?と続ける。「’12年に法政大学大学院政策創造研究科に入学し、修士号を取得した菊池桃子さんは、’15年に『一億総活躍国民会議』の民間議員に選出。’07年に50歳を過ぎて早稲田大学大学院に入学した秋吉久美子さんは『三重県文化審議会委員』を務めるなど、活動の幅を広げています。これまでとは違う道で活躍する先輩たちの姿に刺激を受けた人も多いのではないでしょうか」(治部准教授)転職サイト『リクナビNEXT』の元編集長で、“ミドル世代専門転職コンサルタント”として活動する黒田真行さんは、「テレビタレントたちがセカンドキャリアを考えざるをえない状況がある」と指摘。「日本のテレビ局は広告費の減少により制作費が下がるなど、衰退している業界の1つ。フジテレビは早期退職募集を行うなど、社員たちをリストラしています。制作現場でも大御所たちの起用が減るなど、テレビタレントたちもリストラされ始めているので、Netflixなど、業績が好調な外資系メディアに活動を移行できないタレントたちは生き残れない時代になっています。一般の方でも同様で、重厚長大系を中心に衰退業界にいる人は、次のステップを考えるしかないというのが背景にあると思います」元テレビ朝日アナウンサーの大木優紀さんが、昨年末で同局を退社してベンチャー企業に転職。『報道ステーション』のメインキャスターを務めた富川悠太アナも、今春からトヨタに入社するなど、キー局の社員が一般企業に転職するケースも増えている。そんな中、大学や大学院に進学する有名人のメリットとは?「いきなり民間企業に転職するよりは箔づけしやすいので、タレントとしての価値を下げずに済む側面があります。次のステップに進むまで時間の猶予もできるし、進学したことをアピールすることで、企業などから声をかけてもらいやすくなるというメリットが考えられます」(黒田さん)スザンヌと同時期に“おバカタレント”として活躍したつるの剛士は、保育士資格を取得するために、’20年に通信制の短大に進学。今春、卒業して幼稚園教諭二種免許を取得したことをSNSで報告している。「相川七瀬さんは神社巡りが趣味になったことで、日本文化や神道を一から学ぶために昨年、國學院大學神道文化学部に進学したことを明かし、驚きの声があがりました」(前出・スポーツ紙記者)ロンブーの淳やエド・はるみもつるのたちのように、明確な目標を持って進学するタレントたちも増えているが、「多くのタレントはキャリアを重ねると、話題性やルックス以外の付加価値をつけないと生き残れません。そのため趣味や特技を深めるために進学する方もいれば、大学進学自体に付加価値を見いだしている有名人もいるのではないでしょうか。エド・はるみさんが慶應義塾大学大学院に通っていたころに講師をしたことがあるのですが、エドさんの質問は的確で、真剣さが伝わってきましたね」(治部准教授)また、仕事の多様化の影響も。「タレントが情報番組や報道番組に起用されるケースが増加したことで、専門家と話す機会が増えています。『ひるおび』で司会を務める恵俊彰さんや、コメンテーターの仕事もするロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが大学院に進学したように、現在や将来やりたい仕事に説得力を出すために、学び直しする人が増えていくでしょう」(治部准教授)さまざまな要因から、有名人たちが次のステップに進むという流れは加速しそうだ。「日本のテレビ局が今後、劇的にV字回復するとは思えません。もともと入れ替わりの激しい世界なうえ、昨今はYouTuber出身タレントの台頭などで、プロタレントたちの活躍の場がどんどん奪われています。金銭的に進学する余裕がないタレントは、いきなり民間企業に転職というケースも増えてくると思います」(黒田さん)キャンパスで学ぶ有名人の姿を見かけることも、珍しくなくなる!?
2022年04月23日ウッチャンナンチャン・南原清隆ナンチャンこと南原清隆は、今やすっかり“昼の顔”。「南原さんが司会を務める日本テレビ系の『ヒルナンデス!』は12年目に突入。開始当初は苦戦していましたが、お昼の情報バラエティー番組として定着しました。南原さんは“オレが! オレが!”と前に出ず、出演者やゲストを優しく見守っています。自分よりまわりを生かすタイプですね」(テレビ誌ライター)アクの強いワイドショーの司会者が目立つ中で、癒し系として安定した好感度をキープ。これまでスキャンダルのイメージはなかったが、知られざる“夜の顔”情報が!「4月上旬の夜、中目黒の飲食店にナンチャンが女性と2人でいるのを目撃。食事をしながら、ボクシング村田諒太選手のタイトルマッチを観戦していました。その飲食店は南原さんの行きつけだそうで……」(居合わせた客)まさか、ナンチャンまでが、人の道に外れる行動を?「違いますよ(笑)。一緒にいたのは奥さんです。お店にいた20代らしき夫婦とも気さくに話していました。“応援しています!”と言う若い夫婦に非売品だというギターピックをプレゼントしていて、そのピックには、彼のソロライブのテーマ『ナンチャンのツレ』という文字が書かれていました」(前出・客)人当たりがよく、サービス精神は満点。どうやら夜も“昼の顔”と変わらないらしい。ちなみに南原は中目黒のことが大好き。1997年に都内目黒区に一軒家を建ててから、地元に溶け込んでいる。「お休みの日に息子さんと奥さんと、親子3人で歩いているのをよく見かけます。一緒に食事に出かけているようです。芸能人というのを鼻にかけることはまったくありませんよ」(近隣住民)実はマルチな才能を持つ南原南原は1985年に内村光良とのお笑いコンビ『ウッチャンナンチャン』として活動をスタートし、瞬く間に人気者に。「内村さんはバラエティー番組やCMなど、今でもお茶の間で見ない日はないほどです。一方の南原さんは『ヒルナンデス!』の司会だけしているかと思いきや、実は俳優、狂言や落語、スポーツキャスターなどマルチに活躍しています。音楽活動にも精力的なんですよ」(前出・テレビ誌ライター)飲食店で目撃される数日前にも、中目黒の劇場でソロライブを開催し、ギターの演奏を披露したばかり。「舞台セットは中目黒の景色を模したものでした。自ら作詞作曲した『ナカメグロワルツ』というオリジナル曲もYouTubeで公開しています。中目黒の名所を織り込んだ歌詞で、動画の撮影地はもちろん中目黒です」(スポーツ紙記者)4月8日に開設したインスタグラムでも、中目黒の風景や目黒川オリジナルキーホルダーを紹介。徹底的に“中目黒推し”なのだ。だから、出かけるときも中目黒の店に行くことが多い。「びっくりするほど腰が低くて。気さくだしニコニコしていて、従業員はいつも南原さんが来ると喜んでいますよ」(飲食店従業員)プライベートでもまわりを癒す南原は“中目黒の顔”ナンデス!
2022年04月20日かまいたち・山内健司《女性の方が(エレベーター前で)先に待ってて。で、俺が後から1階から乗ろうとしたら、なんでかわからない。警戒されたんでしょうけど、“どうぞ”って(女性が)言って俺を乗せて、その人は乗ってこなかったんです》4月17日放送の『超無敵クラス』(日本テレビ系)に出演した、お笑いコンビの『かまいたち』山内健司の発言が炎上騒ぎに。スタジオで“大人になっても怖いモノ”についてのトークになり、“みちょぱ”こと池田美優がエレベーターにまつわる話をした時のこと。これに相方の濱家隆一が《なんか山内さん、昔あったよね?》と、山内に話題を振ると、自身が体験した冒頭のエピソードを明かしたのだった。エレベーターという閉ざされた密室の中で、見知らぬ男性と2人きりになるのは女性にとって不安なものだろう。警察が「同乗を避ける」よう呼びかけ大阪府警察本部府安全対策課の公式ツイッターでは、エレベーター内での痴漢事件に触れて《エレベーターでは男性と二人にならないように乗り過ごすようにして下さい!》と注意を呼びかけ、千葉県警でも公式HPにて【女性の安全対策】の一環として、《見知らぬ男性と2人になる場合はできるだけ乗らない》と促している。普段から防犯意識の高い女性であれば、乗り合わせた相手の容姿や人相に限らずに同乗を避けるということだが、エレベーターに1人乗った山内が女性にとった行動が……。《俺のこと疑ってるやんけ、と思って。1回、自分の5階の部屋(のフロア)まで行ったんですけど、もう1回(エレベーターで1階に)下りていったろう、と思って。ウィーンって(扉が)開いた時に、相手がどんな顔するかなって》1階で待っているであろう女性に“イタズラ”をしようとしたというのだが、この話に女性出演者から次々と「怖い!」と上がる悲鳴。当然というべきか、番組後にはネット上でも山内の発言が拡散されてしまった。「やはり女性と思われるユーザーから、“怖すぎ”“気持ち悪い”“やられたら引っ越す”と批判が多く、中には実際にエレベーター痴漢の被害に遭ったという女性からの“これ茶化すの凄い残念”との声も見受けられます」(ネットニュース・編集者)10年以上も前のネタだった実は2011年7月、山内は番組で話したエピソードと同様の内容をツイッターに投稿している。濱家が“昔”としたように、おそらくはこの“ネタ”を繰り返したのだろう。《先ほど自宅マンション一階で、女の人とエレベーター待ちが一緒になった。一階にエレベーター降りてきた瞬間、「お先にどうぞ」と言われ1人でエレベーターに乗せられた。レイプされる思われたんかなぁ。上にあがって、また一階に降りてきたエレベーターに僕がまだ乗ってたらどんな顔したんやろなぁ。》「案の定、この過去ツイートに対しても、発言を咎める多くのリプライが新たに寄せられて炎上状態になっています。10年以上経った今もすぐに話が出てくるのは、山内さん自身も当時、女性から“そう見られた”ことが相当ショックだったのでしょう。ただ、これを笑いが取れる“ネタ”として何度も使っているのならば、本当に怖い思いをしている被害者への配慮が足りないのかな、とは思ってしまいますね」(前出・編集者)エレベーターで再度1階に下りた時、そこにいるはずの女性の姿がなかったことで自身が「怖い思いをした」とオチをつけた山内だったが、女性には笑えないネタだったようだ。
2022年04月18日上から時計回りにA.B.C-Z、東野幸治、千鳥新生活が始まる春。テレビ局でも改編が行われ、4月からは多くの新番組が始まろうとしているが、今までにない現象が起こっている。「これまではキー局の深夜帯で冠番組を持ち、ゴールデン帯への昇格を目指すというのが大きな目標でした。しかし、昨年の『M-1グランプリ』覇者である錦鯉は、4月から冠番組『錦鯉が行く!のりのり散歩』を長谷川雅紀さんの地元である北海道テレビでスタート。最近はローカル局で冠番組を持つケースが増えています」(テレビ誌編集者)キー局の番組に比べて、格下扱いされることが多かったローカル番組。しかし、見逃し配信などの影響で風向きが変わってきたという。「『TVer』などの配信メディアのおかげで、ローカル番組を全国どこにいても見ることができるようになりました。そのため、タレントや所属事務所も放送局にこだわらなくなってきています」(メディア研究家の衣輪晋一さん)芸能プロ関係者も「ギャラがキー局と差がないケースもある」と語る。「最近ブレイクした若手であれば、キー局のひな壇で出演するギャラと大差ありません。また、“全国区の人気者が来てくれた!”と歓迎してくれるので、ロケ弁などの待遇に関しては、ローカル局のほうが豪華な場合も(笑)」キー局スタジオでは見せない一面も売れっ子になる前から千鳥の冠番組『千鳥の出没!ひな壇団』を放送している中国放送の上田健大プロデューサーは、ローカル番組ならではの魅力をこう語る。「恒例の釣り企画では、いつも以上にリラックスした表情やふたりの会話劇、幼少期の思い出話など、東京のスタジオでは見ることのない一面を垣間見ることができます」千鳥の大ブレイクと『TVer』での配信がスタートしたことで、大きな反響が。「番組の企画として始まったオリジナルのレトルトカレー作りは、昨年10月末に発売すると、広島県内の各スーパーや駅・空港でも販売される新土産として話題に。異例の累計9万個を売り上げるヒット商品となりました。地上波テレビから飛び出し、広島全体を巻き込む番組に成長することができました」(上田プロデューサー、以下同)今春、千鳥が番組から卒業。4月からはアインシュタインがMCを務めることに。「6年半、千鳥さんに育てていただいた番組をさらに大きく成長させていけるよう、4月からはアインシュタインさんとともに“まだ見たことのないローカル番組”を模索していければと考えています」動画配信サービスにコンテンツとして配信できるようになったのも大きな変化だろう。昨年秋に放送された、福島県いわき市出身の元テレビ東京・佐久間宣行プロデューサーとアルコ&ピースの平子祐希による『サクマ&ピース』(福島中央テレビ)は『アマゾンプライム』や『Hulu』でも配信中だ。「福島県内のローカル放送も盛り上がりましたが、その後『TVer』ではローカル局の番組としてはトップクラスの再生回数になったと聞いております。また、映画やアニメでしか聞いたことがなかった“聖地巡礼”と称し、いわき市内を観光する視聴者が増えていて、SNSにはロケ先と同じ画角で撮影した写真をアップしている人なども見受けられ、私たちも驚いています」(『サクマ&ピース』の堀田泰裕プロデューサー)人気ジャニーズもローカル局に進出ローカル局に出演するのは(メンバーいずれかの)出身地というケースが多いが、出身地とは関係のないテレビ熊本で冠番組を持つのが、ジャニーズ所属のA.B.C-Zだ。「2020年10月に、メンバーの塚田僚一さんが同局の情報番組『若っ人ランド』にリモートでゲスト出演。豪雨災害に遭った人吉市の映像に心を動かされたのがきっかけで、翌月から同番組の準レギュラーに。そして、昨年から冠番組『あっぱれ!A.B.C-Z』がスタートしました」(前出・テレビ誌編集者)『あっぱれ!A.B.C-Z』の高津孝幸プロデューサーも、見逃し配信の影響をこう喜ぶ。「今まで県外からのメールはほぼありませんでしたが、見逃し配信をご覧になった全国の方から、感想メールを数多くいただいております」ローカル局ならではのスタッフとの距離の近さが、番組の魅力につながっているようだ。「キー局に比べるとはるかに少ないスタッフで番組を制作しておりますので、スタッフとの距離感は感じていただけるのではないかと思います。全国区の番組では見せないような素に近い彼らや、彼らの思いを実現していく過程を見ていただけるのもローカルならではの魅力だと思います」(高津プロデューサー)ローカル番組の盛り上がりで、大物が逆輸入の形で参入するケースも。テレビ金沢では、3月に東野幸治がMCを務める特番『お悩み相談牧場 東野幸治のチクチクバンバン!』を放送。パンサー尾形やずんの飯尾和樹など、キー局と遜色のない豪華メンバーが顔をそろえた。「当番組は個人全体視聴率が7・5%で、2021年度の同時間の個人全体平均視聴率に比べ、+1・6%高い結果となっています。世帯視聴率は12・1%で、同時間比+1・6%でした」(テレビ金沢の三日市貴司編成部長)注目度が低い分、攻めた番組が作れるローカル情報番組のスタジオセットを転用するなど、地方局ならではの努力も。「ゴールデンタイムで初めてのバラエティー番組制作で、全国区に負けない完成度を目標に取り組みました。外部の制作会社や構成作家などは入れず、自社スタッフを中心に制作体制を組んで、全国放送には出せない地元の味を追求しました」(テレビ金沢の蔵宏太朗制作部長)前出の衣輪さんは、魅力的なローカル番組が増えた背景をこう分析する。「キー局の番組は予算をかけているからこそ失敗ができないため、画一化されています。一方、ローカル番組はキー局ほど注目されていないぶん、攻めたものが作れるため勢いがあります。キー局の番組ではイジられキャラの狩野英孝さんも、地元・宮城の番組ではしっかりと進行役を務めるなど、タレントの意外な一面が見られるのも新鮮ですね」そして「ライバルは他局だけではない」と続ける。「動画配信サービスなどで、ローカル番組も収益化がしやすくなったので、今後は予算も増え、魅力的な番組は増えていくでしょう。今は視聴者が見たいものを意識的に見に行く時代。YouTubeなどに加えて、地方局も選択肢の1つとして定着したということでは」(衣輪さん)キー局の番組がローカル局に再生回数で負ける……なんて日も近い?衣輪晋一メディア研究家。雑誌『TVガイド』やニュースサイト『ORICON NEWS』など多くのメディアで執筆するほか、制作会社でのドラマ企画アドバイザーなど幅広く活動中
2022年04月17日てんちむらにイジられる宮迫博之(公式YouTubeより)4月14日に自身のYouTubeチャンネルを更新、【炎上してる牛宮城に炎上した私達が乗り込んだ】とのタイトルで動画を投稿したてんちむ。同じくユーチューバー・ぷろたんと一緒に、元『雨上がり決死隊』宮迫博之がプロデュースする焼き肉店『牛宮城』を訪れた様子を公開した。個室内やトイレなどのこだわり内装、設備を紹介したり、自慢の料理を食レポしたりとトークを交えながら『牛宮城』を堪能する2人。そして動画の後半で宮迫本人が登場。先輩ユーチューバーのてんちむから《もうYouTube慣れました?》と質問されると、《慣れたんだけど、終わりがない……。でも、52歳になったんで、いい意味で、やりたいことを振り切ってやろうかなと》と、神妙な面持ちで語り出す宮迫。その様子に《宮迫さん、そう、酔ってるのよ。酔うと宮迫さん、話長えの》と、言い放ち大笑いする彼女に“おい!”とばかりにツッコミながらも、苦笑いして下を向くのだった。その後も、自身が注文した約9万円の高級シャンパンを飲みながら、《宮迫さん、お酒入ったら(焼き肉の)味より自分の話だから》イジることをやめないてんちむ。ならばと、宮迫がお店で提供する交雑牛のウンチクなどの“味”の話をしだすと、“長くなりそうなのでカット”と早送りされる始末。一瞬、イラッとした表情を見せる宮迫この扱いに流石にイラッとしたのか、据わった目でカメラの方を睨むように「おいっ!」と声を上げるも、すぐにシャンパンが注がれたグラスを持って3人で「いえ〜い」と乾杯を促す宮迫だった。すっかり酔っ払った店主が退席しても、2人のぶっちゃけトークは止まらない。ぷろたんが《俺、人の話聞くの苦手だからさ、(宮迫に)ゆっくり喋られるともう飽きちゃうんだよ》と明かすと、《(この場にいる)誰しもが(宮迫の話を)飽きてた》と言いたい放題のてんちむだった。「ここまでいじり倒されて、宮迫さん、よく怒りませんでしたね」と、苦笑いするのは老舗芸能プロのマネージャー。「バラエティー番組では司会として“回す”立場だっただけに、ひな壇芸人をイジって笑いにすることを得意にしていたイメージ。プライドの高い彼が、一回りも二回りも年下の、しかも芸能人ではなくユーチューバーにイジられるとは……。つい最近まで、テレビの第一線で活躍していた宮迫さん。まるで飲み会の席で若者に絡んで、後でウザがられるおじさんを見ているようで少し寂しくなりましたね」もしも、相手にしていたのが可愛がっていた後輩芸人だったならば、「話長え」などとダメ出しされることなく、「兄さん、さすがっすね!おもろいわ!」との“接待”を受けながら気持ちよく聞いてくれたことだろう。しかし、現在の宮迫が住んでいるのはテレビの世界ではない。登録者数で“上下関係”が決まる「YouTubeの世界では数字こそが上下関係ですから」とは、ユーチューバー事情に詳しいITライター。「チャンネル登録者数や再生回数が多いトップユーチューバーこそ正義。数字が多ければ上に、数字が低ければ下に見られる世界なんですよ。だからこそ、数字を上げたいユーチューバーはトップに擦り寄り、時に絡んではコラボを画策しようとする。宮迫さんにとって、てんちむらは自分よりも上にいる“お客さま”。『牛宮城』に来てもらうことで宣伝になり、彼女たちとっても動画のネタになることから“win-win”の関係で成り立っているのです」現時点でのチャンネル登録者数が138万人の宮迫に対して、てんちむは167万人、ぷろたんは208万人。つまりは彼女たちの方がユーチューバーとして“上”になる。さらに宮迫が決して“怒ることができない”のが、登録者数474万人のヒカルだ。「『牛宮城』も元はと言えば、宮迫さんが“ヒカルくん”と呼ぶ、20歳以上も年下のカリスマユーチューバーとのコラボから始まりました。そのヒカルが“宣伝隊長”を務め、彼に近しいトップの面々たちも来店して盛り上げている『牛宮城』。ただ、先日には提供する和牛の表示偽装が発覚したばかり。次に評価を下げるような問題を起こせばヒカルから、YouTube界から“リストラ”されかねない宮迫さん。今は、年下ユーチューバーを相手に接待をせざるを得ない立場なのでしょう」(前出・ITライター)宮迫が彼らの“上”に立つ日は来るのだろうか。
2022年04月15日自作の焼き芋を手に持ってカメラに応えるやまもとまさみ「(芸歴)10年以上の先輩もめっちゃ面白い人がいっぱいいるので、ライブとか来てほしいです!」3月6日の夜、涙ながらに思いを吐き出したのは、ピン芸人日本一を決める『R-1グランプリ2022』(フジテレビ系)で初優勝を果たしたお見送り芸人しんいち。「’02年から開催されている『R-1』ですが、昨年からは出場資格が変更され、プロは芸歴10年以内、アマチュアは参加10回目以内に限定されました。それまでは芸歴不問だったため、ベテラン芸人の出場も多かったですね」(お笑いライター)焼き芋の移動販売を始めたR-1王者お笑い芸人の賞レースとして『M―1グランプリ』『キングオブコント』と並んで“3冠”とも評される『R-1』。しかし、その位置づけは少しばかり異なっているようで……。「毎年爆発的に売れる芸人を輩出している『M-1』や『キングオブコント』と比較すると、優勝者やファイナリストがブレイクしにくい傾向にあるんですよ。歴代の優勝者でも、ブレイクをつかんだのは一部だけ。個性が強すぎると、いわゆる“イロモノ”扱いになってしまい、一発屋になってしまうこともあるんです」(同・お笑いライター)優勝したら即、人気者の仲間入り!……というほど甘くないピン芸人の世界。実際に、かつてチャンピオンに輝いた1人の芸人は、今や“副業”で生計を立てている。「’14年の王者、やまもとまさみさんです。さまざまなキャラクターを演じ分ける1人コントが武器で、優勝直後こそ脚光を浴びたものの、それ以降のバラエティー番組では大きな爪痕を残せず……。とはいえ、彼は奥さんと2人の子どもを持つ身。生活のことを考え、’17年にクレープ店『ジェラフル小田原店』をオープンさせました。今では3店舗のオーナーとなっていて、副業では成功を収めていますね」(芸能プロ関係者)そんなやまもとが、このほど“第2の副業”を始めたという。「昨年末あたりから、『やきいも劇場』と称して焼き芋の移動販売を行っているそうなんです。芸人としての姿をテレビで見る機会はめっきり減りましたが、クレープ店に続いてビジネスの幅を広げているみたいですね」(同・芸能プロ関係者)たしかに今、焼き芋は世間でちょっとしたブームになっている。そこに新たなビジネスチャンスを見出したということなのだろうか。現在の活動について詳しい話を聞くべく、3月下旬、都内を移動販売中のやまもとを直撃した。――『週刊女性』です。「あ、はい」記者の名刺を落ち着いて受け取ると、丁寧に取材に応じてくれた。――『やきいも劇場』のビジネスはいつから?「去年の12月18日からですね。まだまだこれからといったところなんですよ」焼き芋を買いに来るお笑い芸人たち――焼き芋販売を始めたきっかけは?「もともとはイベント会社の人たちと繋がりがあって、その方たちが山梨県の畑でさつまいもを育てていたんです。そこには以前から家族で芋掘りにも行かせてもらっていて、そんな付き合いがある中で“手伝ってくれないか”という話をいただきました」縁あって企画段階から携わったという『やきいも劇場』プロジェクトには、芸人ならではのセールスポイントも。「芋を焼いている間もしゃべったりしてお客さんを楽しませられるような『劇場』ということで、今自転車で移動販売しているスタッフはみんな芸人なんですよ。僕の後輩とか、小島よしおくんにも後輩を紹介してもらったりして。彼は、いい後輩を持ってますね(笑)」――小島さん本人が来ることは?「小島くんも、買いに来てくれたりしますね。まだ売る側に立ったことはないけれど“全然、立ちますよ!”とは言ってくれてるので、近々お願いしようかなとは思ってます」――ほかの芸人さんも来られる?「来ます、来ます!よく浅草のほうにも販売しに行くんですけど、浅草には劇場があるので芸人さんがたくさん来てくれるんですよ。けっこう買ってくれるし、ツイッターなんかで宣伝してくれたりするので、ほんと最高です(笑)。この前は、ハマカーンが来てくれました。6月には東貴博さんたちが『熱海五郎一座』の舞台を新橋演舞場でやるので、そのときは東さんにうちの芋を買ってもらって、差し入れてもらおうかなと狙ってます(笑)」クレープ店では成功を収めてきたやまもとだが、焼き芋販売はまったく異なるビジネスだと語る。「焼き芋はクレープと違って芋そのものをシンプルに味わうものなので、その点は全然違うんですよ。産地やブランドによって全然違うから、実は奥が深い。世間では、まだまだ焼き芋が“大きくて安い”ものだと認識されていますよね。うちで出しているようなブランド芋は、一般的なさつまいもに比べると小ぶりな割に値段としてはそこまで安くない。でも、そのぶん本当に甘くて美味しいんですよ。“え、こんな小さいの!?”と言う方もいるんですけど“一度騙されたと思って食べてみてください”と言って口にしてもらうと、けっこうリピーターになってくれたりするんです。“ブランド芋”のイメージを、もっと広めていきたいですね」新たな活動を始めたことで、これまでの事業に還元されることがあるとも。「クレープ屋さんのほうも、キッチンカーでの移動販売を始める予定なんです。『やきいも劇場』をやっていて“楽しいな”と感じましたし、コロナ禍でいろいろ考えさせられました。移動販売でみなさんのもとに行けるというのは、やっぱりすごく素敵なこと。お笑いコンビ『2700』のツネくんとか、『8.6秒バズーカー』のはまやねんくんも移動販売をやっていると聞いたので“移動販売芸人”で一緒にイベントをやってみたいなとも考えています」芸人として今後の活動は?膨らむ展望からは、好調な様子が見て取れる。しかし、気になる収益を聞いてみると……。「収益的にはまだまだこれからというところで、みんなで試行錯誤しながらやってます。売れる日は、すごく売れるんですけどね。季節的に、これからまた暖かくなっていって焼き芋のシーズンではなくなるので、そういった部分も含めて新しいアイデアを考えながらやっていきたいですね」――芸人としての収入と副業の収入の割合は?「本当にもう10対0で、ゼロが芸人です(笑)。ただ、それでもやっぱり自分の原点は“芸人”。ここ数年は、家族の生活のこともあるし“芸人の活動は、まあいいや”という諦めのような思いも少しあったんですけど……。ちょっと遅いですけど、去年からまた舞台とかお笑いの活動も頑張りはじめたんです。芸人をやっていたからこそ、副業につながるお話や出会いの機会をいただいているので、根底にある芸人という部分を大事にしていきたい。今では二足のわらじで頑張ろうと思ってます。家族も“芋持って帰ってきてね”なんて言って応援してくれますし、喜んでくれてますよ」――今年の『R-1』グランプリは観ましたか?「見ました見ました!お見送り芸人しんいちさん、面白いですよね~。『R-1』に出るピン芸人は、みんな同じ気持ちですからね。『M-1』と比較していろいろ言われると思いますけど、そんな言葉も乗り越えていってほしいですね」最後に、芸人としての今後の活動について尋ねた。「何事も全力でいくしかないですね。以前はちょっと斜に構えちゃったりしてましたけど、もう捨てるものは何もないですから。いただいた仕事は、全力で取り組む。焼き芋もクレープも全力で売る。そしてコロナに立ち向かって、家族を幸せにする。それだけですね!」終始明るい様子で取材に応じたやまもと。“副業王”がふたたび舞台に上がり、輝く姿を見せる日も近い!?
2022年04月15日大学卒業後、迷わずにお笑い芸人と会社員というパラレルワークを選択したサーヤさん。個人事務所経営や、ミュージシャンとしても活動の幅を広げ、常にスキルアップ中!パラレルワークの魅力の一つは逃げ道を作れること。芸人と会社員、会社経営者という3つの顔を持つ、サーヤさん。じつは学生時代から、このパラレルワークを理想としていたそう。「相方のニシダと出会って、ラランドを結成したのは大学時代。4年生の時に学生芸人の大会で優勝し、芸能事務所からのスカウトもあったのですが、私は、卒業後は就職をしてフリーでお笑い芸人を続ける道を選びました。理由はいくつかあり、親から『新卒のカードが使えるうちに就職してもいいんじゃない?』と言われたことや、奨学金の返済があったから。ワンコールで、親からお金を振り込んでもらっていたボンボンのニシダが羨ましかったです(笑)。それに当時から、表に出ることにも、裏方で働くことにも興味があって。両方向からの視点を持っていたら、いろんな分野で活かせて強みになるはず、とも考えていました」新卒で、大手広告代理店に入社。平日の仕事が終わった深夜や、週末に、ニシダさんとファミレスでネタ作りをする日々。「転機になったのは、アマチュアで出場した『M‐1グランプリ』。敗者復活で準決勝に進出したのが、初めてのテレビ出演でした。翌年『おもしろ荘』へ出演すると、メディアからのオファーが増え始めたのですが、一部の人たちからは『芸人やりながら会社員もやるってどうなの?』と批判的な言葉も。悔しかったけど、どちらも中途半端にしているつもりはなかったから、バトルライブではその人たちよりも上のランキングを獲ってやる、って思っていました(笑)」そんな時、世の中はコロナ禍に。ライブやバイトができなくなり収入が激減した芸人も多かったが、サーヤさんは会社員の固定給により助けられたそう。「その辺りから、パラレルワークというスタイルへの、周りからの見方が変わってきました。さらに私自身も、広告代理店で身につけたスキルを活かしつつ、芸人としての活動にもう少し時間を割けるようにと、働き方を見直すことに。昨年、アプリの制作などを手掛けるIT関連会社に転職し、現在はプランナーとして働いています」芸能活動の合間を縫って、興味のあるプロジェクトを丸ごと受けることで、もの作りの“ゼロいち”が見通せるようになったのもやりがいになっているそう。「芸人と会社員、会社経営の各分野で得たものをネタやエッセンスとして、それぞれに還元できれば、唯一無二になれる。時どきの状況や環境で、働き方を変えていくことが理想だし、仕事ややりたいことを1本に絞らずに、逃げ道を作ることでストレス発散になるのもパラレルワークの利点です」昨年末からは、ミュージシャンの川谷絵音さんらと、ヒップホップバンド「礼賛」を始動。「中高の部活動で学んでいたアートや、ファッションにも興味があります。でも片手間で始めてしまうと、その道のプロに失礼だし、ミスをしたら『いろいろやるからだ』なんて言われる隙を与えてしまう。準備は入念にしながら、十二分に向き合う体力をつけて、始めるタイミングを見極めることが、パラレルワークのコツです」サーヤお笑い芸人、会社員、会社経営。1995年、東京都生まれ。上智大学在学中にお笑いコンビ「ラランド」を結成し、『M‐1グランプリ』では2年連続で準決勝へ進出。2021年2月に個人事務所「レモンジャム」を設立。CLR名義で作詞・作曲とボーカルを担当するバンド「礼賛」の活動にも注目が集まる。ジャケット、シャツ、パンツ すべて参考商品(ハルキ シマムラ s.haru79@icloud.com)イヤリング¥18,600イヤーカフ¥11,000(共にフェイフェイシュー feifeixujewelry@gmail.com)パンプスはスタイリスト私物※『anan』2022年4月20日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・西村茜音取材、文・若山あや(by anan編集部)
2022年04月14日天竺鼠・瀬下豊(公式インスタグラムより)4月14日発売の『週刊文春』で報じられた、お笑いコンビ『天竺鼠』のツッコミ担当・瀬下豊の醜聞。3月末にも20代女性との不倫を同誌にキャッチされたばかりだったが、3週間と経たずに第2の“文春砲”を喰らった形。しかも、今回はーー。「最初の不倫騒動は、交際期間2、3年とかなり深い関係ながらも、瀬下の奥さんから許しが出たことで騒動は収束。吉本もこれを“不問”として、各所で謝罪こそすれども仕事に大きな影響は出ませんでした。ところが、続報では新たに2名からの告発。しかも、内のひとりは妊娠して出産を希望するも、彼に中絶を要求されたというのです。2人目の女性に対しては陵辱的・暴力的な行為を働いていたという、シャレでは済まされない内容でした」(ワイドショー芸能デスク)記事が出る前に吉本興業に報告していたのだろう。4月13日の新宿『ルミネtheよしもと』、14日に群馬県藤岡市、15日に神奈川県伊勢原市で予定されているライブと、それぞれの出演を取りやめた瀬下。吉本も事態を重く受け止めていることが窺える。文春の直撃取材の際には、《芸人に見切りつけようかな。次出たら芸人やめると決めていた。目茶苦茶やってきたからまた出てくるだろうし。今回ばかりは笑えないですしね》と観念した様子を見せていただけに、このまま“引退”も現実味を帯びてきている。SNSだけを「非公開」にした理由さらに拍車をかけるように、4月14日未明には自身のツイッターやインスタグラムなどのSNSを「非公開」とした瀬下。おそらくは進退を伺っている身の今は、その間の芸能活動は全て“自粛”ということか。「瀬下さんがSNSに“カギ”をかけたのは、それだけが理由ではないでしょう」とは、バラエティ番組に携わる放送作家。では、自粛以外のどんな目的が?「事実確認を含めた聴取を行っている段階で、まだ“処分”と決まっているわけではありません。現に、YouTubeチャンネル『全力戦士セシタマンチャンネル』は公開中ですからね。瀬下さんがSNSを封鎖したのは、お子さんに関する多数の投稿をしていたからでしょうね」瀬下には中学生の長男、そして小学校高学年の長女がいる。かつてテレビで妻を含めた家族写真を公開し、SNSでも子どもたちとの日常を投稿する“よきパパ”の顔をのぞかせていた。最初の不倫騒動後には、報道陣に《娘は“怒ってる”って言ってました。息子は“ノーコメントで”って言ってました》と、子どもたちから“お叱り”を受けたことも明かした瀬下。SNSに子どもを“顔出し”していた「多感な年頃だけに、“父親が女性を妊娠させて、さらに中絶を要求していた”と知ったらショックですよ。そして怖いのが、子どもの顔出しをしていたことでSNSを通じて批判、誹謗中傷の矛作が向く可能性があること。家庭内では子煩悩だっただけに、まず“子どもは守らなければ”と早々に非公開にしたのだと思います」(同・放送作家)一方で、この対応に穿った見方も聞こえてくる。というのも前回の不倫相手を含めて、告発した女性は元は瀬下のファンで、SNSのDM(ダイレクトメッセージ)を通じて関係が始まったとの記述がある。「奥さんとの出会いも、彼女のブログを見て一目惚れした瀬下がコメントを送ったことから始まったといいます。つまりは“ネットナンパ”で、不倫騒動と同様の手口だったということ。“もうしない”という己への戒めとして封鎖したのか、それとも過去の投稿の中に見られてはマズいやりとりでも残っていたのか(苦笑)」(芸能リポーター)このまま芸人引退か、それともワンチャンスが残っているのか。※追記:4月14日午後、瀬下は自身のツイッターとインスタグラムを再開。やはり、多数の投稿があった子どもたちの画像は全て削除されていた。父親の“不祥事”に彼らを巻き込みたくない一心で、SNSを整理したのだろう。
2022年04月14日佐久間宣行テレビプロデューサー。’21年にテレビ東京を退社し、フリーランスに。’19年から『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』でパーソナリティーも務めるTwitterのフォロワー数は30万人超、YouTubeチャンネルでは100万再生超の動画を連発、パーソナリティーを務めるラジオ番組はこの春で4年目に突入する。そして、4月6日には著書『佐久間宣行のずるい仕事術』(ダイヤモンド社)が刊行されるというが、人気芸能人ではなく、テレビプロデューサーの話だ。佐久間は、テレビ東京で『ゴッドタン』『あちこちオードリー』などの人気番組を次々に手がけると、現場での番組制作を続けたいという思いで昨年3月に退社。現在もテレビ東京の番組は継続しながら、日本テレビの『東京03とスタア』やフジテレビ『ポップハライチ』など、サラリーマンとしてはできなかった番組制作もするように。そして、3月8日からは、Netflix『トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~』が全世界に配信され、視聴ランキングで連日上位に入っている。バラエティ番組「ゴッドタン」の裏話新たなフィールドでもその勢いは留まるところを知らない佐久間だが、著書で披露している、20年以上にわたる会社員時代に学んだ“仕事術”はかなり戦略的。おぎやはぎや劇団ひとりが出演し、`05年から続いている『ゴッドタン』の始まりは、“嘘”だったという。「“お笑い番組”だと言ったら企画が通らないと思ったので、“ドッキリ番組”だと言っていたんです。番宣番組中に、芸人さんがトークをしながらターゲットから5万円借りることができるかとか、“芸人の喋りのうまさとドッキリを組み合わせた新しいバラエティーです”ということにして。企画を通してから、人と違う番組に仕上げていけばいいかなと思って」その結果、美女たちからのキスの誘惑に耐えながら芸人たちがアドリブで芝居をする『キス我慢選手権』や、今や年末恒例の、芸人たちが本気でつくった歌を本気で披露する『芸人マジ歌選手権』などの名物企画が誕生していった。しかし、真正面から勝負しなかったのはなぜか。「基本的に“おもしろいは伝わらない”と思っていて。だって、『M-1グランプリ』のチャンピオンや世間でどんなに人気のドラマだって、“つまらない”って言う人は絶対にいるじゃないですか。だから、企画書では“おもしろい”を全面に出すのではなく“こういう社会だからこういう価値観が必要で、これをテレビ東京がやるから当たると思う、だからこの内容です”と、できる限り論理的に説明するようにしていました」“おもしろいが伝わらない”経験をした。「テレビ局だって会社ですから“毎週見ていておもしろいから番組を続けていいよ”という良心的な人なんて、なかなかいないんですよ。シーズン3までやった『NEO決戦バラエティ キングちゃん』という番組は、自分ではかなり出来がよくておもしろい番組だと思っていたのですが、長くは続かなくて」それでも、番組を終わらせにくくするため、視聴率やおもしろさ以外の指標を定める努力もしてきたという。「『ゴッドタン』が放送している深夜の番組は、当時のテレビ東京では半年で終わるのが当たり前。なので、番組が始まって4か月で『キス我慢選手権』のDVDを出すことを決めて、とにかく売るために逆算して行動しました。それが売れたら、売り上げで会社に利益をもたらすことができるので、少なくとも1年は番組が続くだろうと。夕方の子ども番組『ピラメキーノ』も、社内の理解をなかなか得られなかったので、目に見える結果を出して会社にアピールするために、よみうりランドで無料のイベントをやりました。できるだけたくさんの子どもたちが動員できれば、番組が続くかなと」番組づくりの面でも、意識していることがある。「視聴者より先に、現場が飽き始めたものはやめる、企画を捨てるスピード感ですね。とにかく自分たちの中に新鮮さを常に取り入れることです。新しいことや苦手なことをやり、それで失敗したとしても、“完全に見えるものだけでつくらない”というのを繰り返していると、番組のフレッシュさが保たれて、だんだん視聴者の方に気がついていただけるというか。視聴者の方にも完全にわかりきっているものでやり続けると、それに現場が飽きる時がきてしまうんです。それでも、日本テレビ『ぐるナイ』の“ゴチになります”のような天才的にすばらしい企画だったら続くんですけどね(笑)」芽が出る人の特徴佐久間のつくる番組では、三四郎やEXIT、朝日奈央など、出演を機にブレイクしたタレントも多い。どのようにして、芽が出る人を見抜いているのか。著書には《俺、こんなもんじゃねえぞという顔をしている人》とあるが……。「“まだこの位置にいるな、もっと上にいけるのに”という、自分に対するイライラがある人がブレイクすると思います」これまででいちばん“イライラ”していたのはあの人。「劇団ひとりですね。おもしろいことしかしたくないし、誰も見たことないような結果を出したいという気持ちがあって、それができない自分に対して、常にイライラしていたイメージがあります。“俺は絶対この場所で立ち止まらないぞ”という顔をしていました」最近では?「やっぱりCreepy Nutsじゃない。特に(DJ)松永。HIP HOPという文化や自分たちの音楽は、もっと広い支持を受けられるのに“まだここなんだ、悔しい”という気持ちがあったような感じがします。それになにより曲がいいし、出会ったころからおもしろいなと思っていました。あとは、『ダウ90000』の蓮見(翔)くんかな」昨年の『M-1グランプリ』準々決勝で敗退した新進のユニットまでチェックしているとは驚きだが、多くのコンテンツをチェックすることには理由がある。「あまり自分のことを信用していないので。センスは錆びますし、ずっと世の中に通用するものがつくれるとも思っていないので、受け手としての自分がズレないようにしたいと思っています。それが古くなってしまうと、つくるものが時代と合わない表現になったり、誰かを傷つけるものになってしまったりしてしまうので。普段の自分がハラスメントに鈍感なのに、つくるときだけ取り繕うのは無理だなと思って。そのために、好きなものやおもしろいものは見続けています」考えが凝り固まらないように、こんなことも。「おもしろい価値観を持っていると思う人のブログをフォルダにまとめて、その中の3人が褒めている作品は、自分のレーダーに引っかかっていなくても見ると決めているんですよ。それがすごく役に立っていますね。そういう偶然の出会いが、今までの人生に役立ってきましたし、これからもそんな気がします」さらに、あのアーティストのレーダーも信頼している。「星野源さんがたまにおもしろかったものを教えてくれるのですが、自分が知らないものでも星野さんのおすすめは必ずチェックして感想を送っています。最近は『チ。』というマンガを勧めてもらいました。星野さんが勧めてくださるものはだいたいハズレがないのですごいなと思いますね。逆に星野さんのレーダーに引っかからなさそうなものを僕からおすすめすることもあります」常に自らのセンスを磨き続けている佐久間。これから目指すところは?「“自分の人生が楽しくなること”ですかね。エンタメのいちファンとして“世の中におもしろいものが増えたらいいな”と思っていて。受け手の目線で“この人が売れたらいいな”“こんなに苦労してる人にはもっとおもしろくなってほしいな”と。そして、僕が番組をつくることで、自分の好きなものが天下をとったり、広く伝わったりするきっかけになればいいなと思っています」
2022年04月13日天竺鼠・瀬下豊(公式インスタグラムより)4月13日、よしもと芸人やファンの“聖地”として知られる、JR新宿駅近くの劇場『ルミネthe吉本』がザワついている。この日の13時の部、15時半の部に出演予定だったコンビ『天竺鼠』が急遽変更となり、『ジャルジャル』の代役が発表されたのだ。「出演芸人の変更自体はさほど珍しい事ではありませんが、ちょうどこの日、『文春オンライン』にて【新たに不倫、妊娠中絶「告発」 天竺鼠・瀬下豊が「芸人やめます」】という記事が配信されたのです。記事が出る前に本人から報告があったのでしょう。“また、やったのか”と、今回ばかりは問題視されているみたいですよ」(芸能プロマネージャー)天竺鼠のツッコミ担当・瀬下豊は、2020年9月の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に出演して以降、「死ぬこと以外はNGなし」という身体を張った芸風でブレイク。ピンチを迎えると「(売れる、笑いを取れる)チャンーンス!」と叫ぶことが代名詞となり、2021年3月からは『アイ・アム・冒険少年』(TBS系)にも“全力戦士・セシタマン”としてコーナーを獲得。バレたら連絡先を「全部消した」相方の川原克己と共に鹿児島県出身で、大阪で人気を博して2016年より東京進出。そして6年目にして“全国区”になる大チャンスを迎えていた瀬下だったが、人気者の洗礼か、3月26日に“文春砲”を喰らうーー。妻と2人の子どもがいる身ながら、20代女性と不倫関係にあることをすっぱ抜かれたのだ。すると、自身のツイッターで《妻からは『この件についてはノーチャンスやから次はないからね』と叱られました》と、なんとか妻から許されたことを明かした瀬下。「所属する吉本興業も“プライベートは回答しない”と、あくまでも個人の問題であることから“不問”としたのです。瀬下さんもイジられキャラを確立したことで、不倫もネタ扱いされた節は見てとれましたね。でも、気になったのはメディア対応の際に、相手女性の連絡先を“全部消しました”と、一方的に交際関係を終わらせたような物言い。“バレたから即、切る”みたいな、フォローがない冷たい態度から、彼は女性を“モノ”として見ているのかなと」当時の瀬下の言動を訝しんでいた、ベテランの女性芸能リポーターが言う通りに、3週間と経たずに別の女性2人から告発されたのだ。しかも、うち1人は瀬下との間に生命を授かったというが、《堕ろしてくれ。育てる金がない。俺に家族がいるのを知って不倫したお前も悪い。嫁がお前を訴えて負債を抱えることになる》シングルマザーになることも覚悟した女性に対して、法的措置を持ち出した脅すような言い口。また別の女性にも陵辱的・暴力的な行為をしていたとある。次出たら芸人やめると決めていた「そして文春の直撃取材に、“次出たら芸人やめると決めていた”“今回ばかりは笑えない”と、覚悟を決めたような対応を見せています。現在、吉本は本人に事実確認をしているところでしょうが、不倫だけならまだしも中絶や暴力行為はシャレにできません。ただ、これで即クビではなく、おそらくは“活動停止”で世間の反応を様子見るのかなと思います。でも、報道内容が真実ならスポンサーウケは最悪ですし、テレビ出演は“ノーチャンス”でしょうね」(前出・芸能プロマネージャー)4月10日、渋谷『ヨシモト∞ホール』に出演して《結婚をしてるにも関わらず不貞を働き、世間を騒がせてしまいました》と謝罪し、客席から激励の拍手を浴びたばかりだった瀬下。最後は“セシタマン”に扮して目隠しされている間に、お客さんや出演者全員が会場から退場するドッキリをかけられていた。ひとり残されたステージ上で戸惑いながらも、“すみませんでした!”と土下座をしておどけた瀬下だったが、奇しくもこれが芸人として最後の姿になるのか。
2022年04月13日2022年4月13日、お笑いタレントの紺野ぶるまさんが、第1子を出産していたことを、自身のTwitterで報告しました。紺野さんは、「母子ともに健康」「こんなに温かい春は初めてです」と喜びをつづりました。先日無事に第一子を出産しましたことをご報告させて頂きます。おかげさまで母子共に健康です。4/27には初めて書いた小説も生み落とします!タイトルは「特等席とトマトと満月と」です。こんなあったかい春は初めてです。ワワワワー!(写真は私が生まれたての時のです) pic.twitter.com/LjMo7wp6ur — 紺野ぶるま@中退女子発売中 (@burumakonno0930) April 13, 2022 2018年に放送された、お笑い番組『R-1ぐらんぷり 2018』(フジテレビ系)や、2019年に放送されたお笑いコンテスト『女芸人No.1決定戦 THE W 2019』(日本テレビ系)などに出場していた、紺野さん。お笑いコンテストに出場した際、ほかの出演者を気遣う姿が話題になっていました。R-1グランプリで1票も入らなかった紺野ぶるまその後の行動に称賛の嵐お笑いコンテストで敗退した紺野ぶるま決勝後の行動に「素晴らしい」「うるっときた」出産の報告を行った紺野さんに、ネットからは祝福の声が上がっています。・ぶるまちゃん、おめでとう!母子ともに健康とのこと、安心しました。・おめでとう!産後は大変なことばかりだけど、我が子との時間を楽しんでください。・出産お疲れ様でした!これから、子供の成長が楽しみですね!人を笑わせるだけでなく、優しい気遣いもできる紺野さんの姿を見ながら、お子さんはすくすく育つのでしょう。紺野さん、第1子ご出産おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2022年04月13日