アイドルグループ・なにわ男子の長尾謙杜が主演を務める、Amazon Original映画『HOMESTAY』(2月11日よりAmazon Prime Videoにて世界独占配信)の場面写真が29日、公開された。同作は、一度死んでしまった高校生・小林真の身体に乗り移る(ホームステイする)ことになった魂・シロが、100日間という期限の中で真の“死の真相”を探ってゆくミステリー。長尾が主演を務め、山田杏奈、八木莉可子を共演に迎える。なお長尾にとって今作が映画初主演作となる。今回公開された場面写真は、主人公のシロ/真(長尾)、謎の管理人(濱田岳)、真の幼馴染・晶(山田)、憧れの先輩・美月(八木)、小林家が登場する場面を切り取った6枚。青空の下で爽やかな笑顔をのぞかせるシロ、制限時間を告げる砂時計を片手に怪しい笑みを浮かべる“管理人”、一人物憂げな表情を見せる晶、橋の上で電話をしながら笑顔を見せる美月、そしてひと際何か思いつめた表情を見せる小林家の面々と、シロをとりまく重要な登場人物たちが織りなす不思議な物語の一旦が映し出されている。(C)2022 Amazon Content Services, LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.
2022年01月29日2月11日(金・祝)より、プライム会員向けに世界同時配信される、長尾謙杜(なにわ男子)主演の Amazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』から、物語で重要な役割を果たす人物たちの場面写真が公開された。森絵都の名作小説『カラフル』を実写映像化した本作は、一度死んでしまった高校生・小林真の身体に乗り移る(ホームステイする)ことになった魂・シロが100日間という期限の中で、真の“死の真相”を探ってゆく感動のミステリー。Amazonが製作する初の邦画作品となる。今回公開されたのは、主人公のシロ / 真(長尾謙杜)、謎の管理人(濱田岳)、真の幼馴染・晶(山田杏奈)、憧れの先輩・美月(八木莉可子)と父・治(佐々木蔵之介)、母・早苗(石田ひかり)、そして兄の満(望月歩)の小林家を映し出した6枚。青空の下、爽やかな笑顔を覗かせるのがシロ。死の淵から目覚めたシロは、全く見ず知らずの高校生小林真の身体に乗り移り、さらに自分が置かれた状況を理解する間もなく、半ば強制的に“真が死んだ本当の原因を100日以内に突き止めなければ死”という究極のクイズを課されることに。陽気で明るい性格のシロは、繊細で内気な真になりすますことに戸惑いながらも周囲の人に別人だとバレないよう少しずつ真の死に隠された真相に近づいていく。制限時間を告げる砂時計を片手に怪しい笑みを浮かべるのが、“管理人”。シロの前に突然現れて、正解したら転生、不正解なら即死という究極のクイズをあっけらかんと告げる謎の管理人は、今回公開された看護師だけでなく、様々な人物に姿を変えてシロの前に現れる。血も涙もない冷徹な部分を見せながらも、行き詰ったシロにたびたびヒントをくれるなど、真相を解き明かすためには必要不可欠な存在となっている。ひとり物憂げな表情を見せるのが、真の幼馴染の晶。真に対していつもそっけない態度をとりながらも、実は真のことを気にかけている晶は、家族すら気が付かないような真の変化に唯一気が付く人物。途中で正体がバレたらクイズ終了となってしまうシロにとっては、気を付けなければいけない相手だが、シロが本当の真の姿を知るためにも欠かせない存在となっている。橋の上で電話をしながら笑顔を見せるのは、真の学校の先輩・美月。内気な真にも分け隔てなく接する美月に、密かに憧れを抱く真。そんな明るくて友達も多い、まさに学校の人気者である美月は、真の高校生活の中における希望の光のような存在で、真の死に隠された真相を握る重要な人物。シロはそんな美月との関わりを通して、真が知りえなかった大切なことに気付くこととなる。そして、ひと際何か思いつめた表情を見せるのが、シロが乗り移った真の家族。仕事が忙しく、なかなか家族との時間がとれない父・治と、小林家を一人で切り盛りする母・早苗、そして兄の満は、真が元気に学校に通うようになったことに安堵しつつも、どこかぎこちない態度をとる。シロは少しずつ膨らむ疑念を胸に秘めながら、やがて真の部屋で“真の記憶の断片”と思しき重要な発見をすることに……。映画初主演ながら、難しい役柄に挑戦した長尾は、「シロは自分自身、そして真のことは大親友のような存在だと思って演じました。そうすることで真が傷つけられると本当に腹が立つし悲しみを感じるようになり、役を演じようとするのではなく、自然と役が近づいてきてくれました」と、役を演じる際に意識したことを明かしている。感受性豊かな高校生の心の旅路をユニークな視点で描き、普段気付くことのできない人の想いや絆の大切さを綴った、本作の一端を垣間見れる場面写真となっている。Amazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』2月11日(金・祝)より世界同時配信
2022年01月29日長尾謙杜(なにわ男子)主演で森絵都の名作小説「カラフル」を実写映像化したAmazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』から、不思議な運命に翻弄される主人公・シロを映し出す本予告とキービジュアルが解禁された。本作は、一度死んでしまった高校生・小林真の身体に乗り移る(ホームステイする)ことになった魂・シロが、100日間という期限の中で真の“死の真相”を探っていくミステリー。Amazonが製作する初の邦画作品の主演を務めるのは長尾さん(なにわ男子)。さらに、出演作が相次ぐ注目の山田杏奈と八木莉可子を共演に迎え、瀬田なつきが監督を務める。解禁された映像では、小林真の身体に乗り移り、真が死んだ原因を突き止めるよう告げられたシロ(長尾さん)が戸惑いながらも楽しく高校生活を送る様子が映し出される。真のことをいつも気にかけている幼なじみの晶(山田さん)や、密かに憧れている学校の先輩の美月(八木さん)と共に“ホームステイ”生活を楽しんでいたシロだったが、真の部屋にしまい込まれていた写真や日記を見つけたことで物語の雰囲気は一変。真として過ごす中で、シロは家族がひた隠しにする秘密や真の過去を知っていくことに。真が死んだ本当の理由とは一体何なのか。そしてシロがたどり着く、真自身も気づくことのできなかった真相とは?シロが体験するミステリアスな運命を予感させる映像だ。本作の注目は、シロとして、別人格の真の人生を歩むという難役に挑んだ長尾さん。繊細で少し内気な真の身体に乗り移った明るく陽気なシロは、周囲の人々に正体がバレないように真の死の真相を探らなければならなかった。さらに、山田さんが演じる真の幼なじみ・晶と、八木さんが演じる真の憧れの先輩・美月は、それぞれシロが真の死の真相を解き明かすために欠かすことのできない2人。シロは、自分では気づけない本当の真の姿を、晶と美月を通して発見していくことになる。併せて公開となったキービジュアルには、笑顔を見せるシロと、遠くを見つめる晶と美月の意味ありげな表情が写し出されている。さらによく見ると、シロの窓ガラスの映り込みには、もの悲しい表情をみせる真の姿が。1枚のガラスを隔て、明るく元気なシロと繊細でちょっと内気な真という対照的な2人を1枚の画に写し出した、印象深いビジュアルが完成した。主演を務める長尾さんは、「僕も思い返してみると、自分が知らないところで人が傷ついていたり、誰かが陰で助けてくれていたりすることがあったなと実感したし、共感できる点がとてもたくさんありました。僕と同じくらいの年齢の方はもちろん、誰が見ても共感できる作品でありながら、若い世代と大人では、感じ方が異なるような物語にもなっていて、奥の深い作品です。ぜひ多くの方に見ていただきたいです」とコメントしている。『HOMESTAY(ホームステイ)』は2月11日(金・祝)よりPrime Videoにて世界独占配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:HOMESTAY(ホームステイ) 2022年2月11日よりPrime Videoにて配信©2022 Amazon Content Services, LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.
2022年01月26日アイドルグループ・なにわ男子の長尾謙杜が主演を務める、Amazon Original映画『HOMESTAY』(2月11日よりAmazon Prime Videoにて世界独占配信)のキービジュアルと予告映像が公開された。同作は、小説家・森絵都氏の小説『カラフル』の実写映像化で、Amazon初制作となる日本映画。死んだ魂として、突然同じく死んでしまった高校生・小林真に乗り移る主人公・シロを演じるのは、映画初主演となる、なにわ男子の長尾。真に恋心を抱く幼馴染・藤枝晶を山田杏奈、真が密かに憧れていた先輩・高坂美月を八木莉可子が演じ、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(11)でデビューを飾った瀬田なつき監督がメガホンをとる。シロ(長尾)は「管理人」と称する謎の人物に、死んでしまった高校生・小林真の体を借りてホームステイ生活を送ることを告げられる。そして管理人からは、真が死んだ原因を100日以内に見つけられない、もしくは真の中身がシロだとバレてしまったら、本当の死が訪れると宣告されてしまう。やさしい幼馴染の晶(山田)や、真が憧れていた先輩・美月(八木)と関わる中で、徐々に真の死の真相に近づいていくシロ。真の身体を通して様々な体験をするシロに、誰もが生きる勇気をもらえる感動作だ。今回公開された予告映像では、真の体に乗り移ったシロが、戸惑いながらも晶や美月と高校生活を楽しむ様子が映し出される。しかし真の部屋にしまい込まれていた写真や日記を見つけたことで雰囲気は一変し、白は家族がひた隠しにする秘密や真の過去に迫っていく。白がたどり着く、真自身も気づかなかった真相とは何なのか。最後には感動を予感させる映像になっている。また、あわせて公開されたキービジュアルは、笑顔を見せるシロと意味ありげな表情で遠くを見つめる晶と美月が描かれており、もの悲しい表情の真の姿も窓ガラスに写し出されている。一枚のガラスを隔て、明るく元気なシロと繊細でちょっと内気な真という対照的な2人を表現した。コメントは以下の通り。■長尾謙杜僕も思い返してみると、自分が知らないところで人が傷ついていたり、誰かが陰で助けてくれていたりすることがあったなと実感したし、共感できる点がとてもたくさんありました。僕と同じくらいの年齢の方はもちろん、誰が見ても共感できる作品でありながら、若い世代と大人では、感じ方が異なるような物語にもなっていて、奥の深い作品です。ぜひ多くの方に見ていただきたいです。
2022年01月26日森絵都の名作小説「カラフル」を実写映像化し、長尾謙杜(なにわ男子)が主演を務めるAmazon Original 映画『HOMESTAY(ホームステイ)』より、物語の真相に関わる重要なキャラクターを演じる豪華な共演者たちが解禁された。今回解禁されたは、長尾さん演じる主人公のシロが、真の死の真相を解くために重要となる人物を演じる9名のキャスト。真の父・小林治役には、これまで数多くのドラマや映画、そして舞台で主演を務め、日本アカデミー賞をはじめ数々の受賞歴を誇る佐々木蔵之介。大手総合商社に勤める本部長で、仕事で留守がちな治は家族と向き合う時間がなかなかとれず、更に真面目で口数の少ない性格が災いして真や家族との間に深い溝が出来ていく。佐々木蔵之介真の母・小林早苗には、多くの時代を代表するヒットドラマ・映画で主演を務めてきた日本を代表する俳優の石田ひかり。カフェレストランでパートをしながら家族の面倒を見る献身的な母という役どころ。死の淵を彷徨った真の体調を気にかけながらも、変わらず忙しい毎日を送る早苗は非協力的な夫・治に不満を募らせている。石田ひかりまた真の兄・小林満は『ソロモンの偽証』での怪演以降、「3年A組-今から皆さんは、人質です-」や大河ドラマ「麒麟がくる」「消えた初恋」など立て続けに話題作に出演し続けている望月歩。満は法曹界を目指し勉強に勤しむ大学生で、病院から退院してきたばかりの真に、何故かよそよそしく素っ気ない態度をとる。望月歩一見真を気に掛けているようにみえながら、何かを隠しているように思える小林家の面々に対し、シロは真と家族との関係を通じて、死の真相の糸口を探っていく。そして管理人を名乗る謎の人物には、常にドラマや映画などの話題作に出演し、確かな演技力に定評のある濱田岳。魂となったシロが初めて出会う人物で、物語のきっかけを作るキーパーソンを演じる。他人の死の理由を100日以内に答えられなかったら消滅という究極のクイズを、あっけらかんと陽気に伝える管理人はその後様々な姿で現れシロを導くことに。濱田岳さらにシロの行く先々に都度、姿を変えて現れる管理人の姿を演じる眞島秀和、渋川清彦、阿川佐和子、篠井英介、渡辺大知の出演も明らかになった。豪華キャストの発表に加え、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』など多くの作品を手掛ける青春映画ヒットメーカー監督である三木孝浩がクリエイティブプロデューサーとして本作のプロデュースに関わることが発表された。脚本には『浅田家!』や『陽だまりの彼女』などで知られる菅野友恵と「FOLLOWERS」や「サイレント・ヴォイス」の大浦光太が名を連ねる。さらに『きみの瞳(め)が問いかけている』『陽だまりの彼女』などの楽曲を手掛けたmio-sotidoが本作の音楽も担当するなど、日本のエンターテインメント業界を牽引するスタッフ陣も集結する。▼新キャストコメント・佐々木蔵之介思春期の学生の、夢を追いながらも揺れる想い。社会に揉まれ現実と格闘する大人の思い。それぞれに分かるよなぁ...なんて考えながらシナリオを読みました。元気で朗らかな長尾謙杜くんは、現場をいつも明るく愉快に、作品を飛びきりカラフルにしてくれました。あらゆる国の、あらゆる世代の方々に観ていただきたい作品です。・石田ひかりAmazon のオリジナル映画だと聞いた時、これから始まる「新しい何か」にとてもワクワクしました。クランクイン当初はまだあどけなさが残っていた謙杜くんの眼の輝きや顔つきが変わっていくのを目の当たりにできたことは、わたしにとっても幸せなことでした。いよいよこの作品を世界中の方々に観ていただける日が来る事を、とても嬉しく思っています。・望月歩僕自身「兄」というキャラクターをあまり演じたことがなかったのですが、長尾さん演じるシロがとても魅力的で、兄役としてとても楽しめました。そんなシロがどんな旅をするのか、なんのために旅をするのかが見どころだと思います。たくさんの方に届きますように。・濱田岳私が演じた管理人は、この物語のキーパーソンになる役柄で、僕にとってはチャレンジングな役でした。この作品は誰もが楽しめて、同時にいろいろと考えさせられる作品だと思いますので、ぜひご覧ください。『HOMESTAY(ホームステイ)』は2022年2月11日(金)よりPrime Videoにて世界独占配信開始。(text:cinemacafe.net)
2021年12月23日アイドルグループ・なにわ男子の長尾謙杜が主演を務める、Amazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』が、2022年2月11日からAmazon Prime Videoにて世界同時独占配信される。同作は、作家・森絵都氏の小説『カラフル』の実写化で、Amazon初制作となる日本映画。亡くなった高校生・小林真に“死んだ魂”として乗り移る主人公・シロを演じるのは、今作が映画初主演となる、なにわ男子の長尾。真に恋心を抱く幼馴染・藤枝晶を山田、真が密かに憧れていた先輩・高坂美月を八木が演じ、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(11)で商業映画デビューを飾った瀬田なつき監督がメガホンをとる。シロ(長尾)は、「管理人」と称する謎の人物に、突然、死んだ魂として同じく死んでしまった高校生・小林真の体を借りてホームステイ生活を送ることを告げられる。同時に、管理人からは、真が死んだ原因を100日以内に見つけられない、もしくは真の家族や友人に中身がシロだとバレてしまったら、本当の死が訪れると宣告される。やさしい幼馴染の晶(山田)や、真が憧れていた先輩・美月(八木)などと関わる中で、徐々に真の死の真相に近づいていくシロ。真の身体を通して様々な体験をするシロに、誰もが生きる勇気をもらえる感動作となっている。コメントは以下の通り。■長尾謙杜初の主演作品ということで、不安や緊張と楽しみが混ざっています。世界配信というのは、実感が湧いていないですが、世界の皆さんに知ってもらえるチャンスですし、『HOMESTAY(ホームステイ)』が良い作品だなと世界の方に感じていただけるように頑張っていきたいと思います。■山田杏奈私が中学生の時、原作を国語の先生に薦められました。生きる上で大事にしたいなと思うことに気づかせてくれる作品だと思います。普遍的なテーマを描いたこの作品が多くの人に届くのは素晴らしいことだと思います。同時に、いろんな人の目にとまると思うと緊張しますが、ワクワクもしています。■八木莉可子作品の見どころは共感性の高さにあると思います。いわゆるハッピーエンドのお話ではなくて、社会の矛盾や色んな人の想いが交差する世の中を嘘なく描いている作品なので、すごく共感する部分が多いと思います。ファンタジー要素やミステリー要素をポップに描いているので、楽しんでいただきたいです。■瀬田なつき監督長尾謙杜くん、山田杏奈さん、八木莉可子さん、眩しく新鮮なコラボレーション、そして、スタッフ・キャスト、みなさんの、力や知恵を合わせて、多彩な要素、感情をぎっしり詰めこんだ作品になりました。自分自身も、この作品を通して、主人公のシロのように、新たな発見や挑戦の多い、忘れられない旅を体験できた気がします。そして、この旅が、世界中のいろいろな場所で見てもらえることが嬉しく、ドキドキしています。たくさんの人に届きますように。
2021年11月09日渡辺謙が主演する舞台『ピサロ』が東京・PARCO劇場で開幕した。本作は、16世紀に寄せ集めの兵を率いて、2400万人のインカ帝国を征服した、成り上がりのスペインの将軍ピサロの物語。ピーター・シェーファーによる傑作戯曲を、ウィル・タケットが演出する。昨年3月、PARCO劇場オープニング・シリーズ第一弾公演として華々しく開幕する予定だったが、緊急事態宣言の発令などにより、45回上演予定のところがわずか10回の上演に。観劇が叶わなかった観客の声に応え、この度の“アンコール上演”が決まったという背景がある。「もうちょっとで手が届きそうな、掴みかけるものがあったときに公演が中止になった」。初日を前にした会見で、そう当時の悔しさを語った渡辺謙。再び本作を上演させたいという強い思いがあったといい、「また稽古が始まった時に、本当に時計が動き始めた感じがした」と話す。出演する宮沢氷魚も「中止になって悔しい思いをしたし、その思いをどこにぶつけていいか分からないこともあった」と振り返るが、渡辺がカンパニーに「またやりましょう」と言った言葉を支えにしてきたという。「その時の言葉を思い出すと、とても前向きになれる自分がいて。1年経って、またこうやって皆さんの前でこの作品を披露できることをとても幸せに思う」。本作の日本初演は1985年、PARCO劇場。36年前の初演では、山﨑努がピサロ、当時はまだ無名だった渡辺がインカ帝国王・アタウアルパを演じていた。本作を通じて「俳優を一生の仕事とする」覚悟を決めたという渡辺が、今度はピサロとして帰還し、成長著しい宮沢がアタウアルパを演じる。渡辺が演じた役を引き継いだ宮沢だが「僕はあえて参考にしないでおこうと思って。当時謙さんが演じられたものと、今回僕が演じるものとでは、全然キャラクターも存在感も違う。僕は僕にしか演じられないアタウアルパをつくりたいと当初から思っていた」と語る。渡辺からのアドバイスも「『当時僕がそうだったから、こうした方がいいよ』というものではなく、僕が考えるきっかけを与えてくれるアドバイス」だといい、互いが真摯に役と向き合っている様子が伺えた。初日を前にしたゲネプロ(総通し舞台稽古)を見た。渡辺のピサロは、周囲を惹きつけるカリスマ性と野心を持ちながらも、古傷が時折痛み、老いや死への恐怖を感じているという実に人間臭いピサロ。宮沢のアタウアルパは、その出立ちと、静かながらも確信に満ちた語り口が、とても神々しく見えた。ウィルの演出もいい。舞台一面を取り囲む巨大スクリーンに、色彩豊かな映像を映し出し、場面ごとに世界観を切り替える。大階段の舞台は可動式で、時に宮殿の階段に、時にアンデスの山々に姿を変えていく。巧みな身体的な表現も随所に見られ、舞台作品としての完成度を上げた。上演時間は約2時間50分。6月6日(日)まで。圧巻の歴史劇をぜひ生で感じてほしい。取材・文:五月女菜穂
2021年05月17日渡辺謙が主演する舞台『ピサロ』が東京・PARCO劇場で開幕した。 16世紀に167人の寄せ集めの兵を率いて、2400万人のインカ帝国を征服した、成り上がりのスペインの将軍ピサロの物語。ピーター・シェーファーによる傑作戯曲を、伊丹十三が翻訳し、ウィル・タケットが演出する。 本作は、昨年3月、PARCO劇場オープニング・シリーズ第一弾公演として華々しく開幕する予定だったが、緊急事態宣言の発令などにより、45回上演予定のところがわずか10回の上演になった。観劇が叶わなかった観客の声に応え、この度の“アンコール上演”が決まったという背景がある。「もうちょっとで手が届きそうな、掴みかけるものがあったときに公演が中止になった」。初日を前にした会見で、そう当時の悔しさを語った渡辺謙。再び本作を上演させたいという強い思いがあったといい、「また稽古が始まった時に、本当に時計が動き始めた感じがした」。 本作の日本初演は1985年、PARCO劇場。36年前の初演では、山﨑努がピサロ、当時はまだ無名だった渡辺がインカ帝国王・アタウアルパを演じていた。本作を通じて「俳優を一生の仕事とする」覚悟を決めたという渡辺が、今度はピサロとして帰還し、注目の若手俳優・宮沢氷魚がアタウアルパを演じる。渡辺が演じた役を引き継いだ宮沢だが「僕はあえて参考にしないでおこうと思って。当時謙さんが演じられたアタウアルパと、今回僕が演じるアタウアルパとでは、全然キャラクターも存在感も違う。僕は僕にしか演じられないアタウアルパをつくりたいと当初から思っていた」と語る。渡辺からのアドバイスも「『当時僕がそうだったから、こうした方がいいよ』というものではなく、僕が考えるきっかけをいろいろ与えてくれるアドバイス」だといい、互いが真摯に役と向き合っている様子が伺えた。初日を前にしたゲネプロ(総通し舞台稽古)を観た。機材トラブルの影響で、2幕途中までの上演となってしまったが、渡辺のピサロは、周囲を惹きつけるカリスマ性と野心を持ちながらも、古傷が時折痛み、老いや死への恐怖を感じているという実に人間臭いピサロ。宮沢のアタウアルパは、その出立ちと、静かながらも確信に満ちた語り口が、とても神々しく見えた。ウィルの演出も光る。舞台一面を取り囲む巨大スクリーンに、色彩豊かな映像を映し出し、場面ごとに世界観を切り替える。大階段の舞台は可動式で、時に宮殿の階段に、時にアンデスの山々に姿を変えていく。巧みな身体的な表現も随所に見られ、舞台作品としての完成度を上げた。上演時間は約2時間50分(途中休憩あり)。6月6日(日)まで。圧巻の歴史劇をぜひ生で感じてほしい。取材・文・撮影:五月女菜穂公演情報『ピサロ』[作:ピーター・シェーファー翻訳:伊丹十三演出:ウィル・タケット出演:渡辺謙 / 宮沢氷魚 / 栗原英雄 / 大鶴佐助 / 首藤康之 / 長谷川初範ほか2021年6月6日(日)まで会場:東京・PARCO劇場
2021年05月17日PARCO PRODUCE 2021『ピサロ』の初日前会見が14日に東京・PARCO劇場で行われ、渡辺謙、宮沢氷魚が取材に応じた。『ピサロ(原題:ザ・ロイヤル・ハント・オブ・ザ・サン)』は、16世紀、167人の寄せ集めの兵を率いて、2,400万人のインカ帝国を征服した、成り上がりのスペイン将軍・ピサロの物語。『アマデウス』『エクウス』などで、トニー賞最優秀作品賞、ニューヨーク劇作批評家賞など数多くの賞を受賞した英国を代表する劇作家ピーター・シェーファーによる傑作戯曲で、1985年に行われた日本初演では山崎努がピサロ、当時まだ無名だった渡辺謙がインカ帝国の王・アタウアルパを演じた。昨年、渡辺は自身に「俳優を一生の仕事とする」覚悟を決めさせる1本となった本戯曲にタイトルロールとして帰還し、PARCO劇場オープニング・シリーズ第一弾公演として華々しく開幕する予定だったが、コロナ禍により初日を延期。さらに45回予定のところ、わずか10回の上演となった。今回はアンコール公演であり、渡辺ら出演者は「リベンジ公演」と呼んでいるという。渡辺は昨年の中止について「落ち着いてゆっくりお芝居を楽しみましょうという空気じゃない中で10回の公演をやっていました。パルコも休館せざるを得なくなり、『お客様の安全も考えたら、演劇を出来る状態ではないのかもしれない』ということで公演の中止を決めました」と振り返る。「僕の中でシャッターを下ろして止まってた感じだったんですけど、今年この稽古がもう1回始まるという中で、懐かしいメンバーと合って、読み合わせをしたときに、本当に時計が動き始めた感じがしたんです。そのくらい、時計が止まっていたんだ、秒針が止まっていたんだということに気がつきました」としみじみと語った。宮沢も「去年中止が決まった日に、謙さんが『また会いましょう』という言葉をかけてくれて、これはもう間違いなくやるんだなと、どこかで信じられた。やらないわけがないと思っていたので、中止になってすごく悔しい思いであったり、その思いをどこにぶつけていいかわからない瞬間もあったんですけど、その時の言葉を思い出すととても前向きになれる自分がいました」と感謝する。この1年を経て、宮沢が「同じ役を演じても全然違う景色が見えてきたり、自分の成長も少しですけども感じられる瞬間があって、僕個人として少し成長できた姿を皆さんにお届けできるのはとても光栄に思っております」と心境を表すと、渡辺は「かなり成長しています」と太鼓判を推した。36年前に自身が演じたアタウアルパを今回演じる宮沢について、改めて渡辺は「この衣装を見ていただいたらわかると思うんですけど、ある種超越してるわけなんです、神という存在なので。それでパフォーマンスをするのは非常にハードルが高いことだと、僕も36年前に自覚はしていたので、相当大変だったと思います」と慮る。一方で「去年1回やっているので、今年はもうそこありきの状態から始められる。彼としてはさらに何かいろんなことを考えられるいい稽古場だったと思っています」とも明かす。また、「外出するのもはばかられるような時勢の中で、演劇をご覧いただくことに、ある意味非常に胸を痛めるわけですけども、それでもやっぱり僕たちは届けたいものがあるんだという思いを強くこのカンパニー全員で持っています」と渡辺。「大変なことはよく存じ上げておりますので、くれぐれも養生しながら劇場に足を運んでいただきたいですし、くれぐれも感染にならないようにご用心していただければと思っています。しっかり届けていこうと思っています」と意気込んだ。
2021年05月14日「僕はこれを“リベンジ公演”と呼んでいるんです」。渡辺謙が言う。2020年3月、リニューアルしたPARCO劇場のオープニング・シリーズ第一弾公演として開幕する予定だった、渡辺主演の『ピサロ』。コロナ禍によって初日が延期となり、わずか10回の上演で幕を閉じることをやむなくされたこの公演が、再びお目見得するのである。リベンジに向かう心境やいかに。渡辺謙が熱く答えた。昨年、公演の中断が決まったとき、渡辺はすぐプロデューサーに「もう一度やろう」と掛け合ったそうだ。「僕は映画でもドラマでも作品をひとつの旅に例えていて、舞台であれば、稽古から千穐楽まで、そして一公演ごとに旅をしていると思っているんですけど、この『ピサロ』はお話自体がまさしく旅なんです。ピサロがインカに向かって冒険をし、彼にとってはそこがある種の終焉の地となる。そこでピサロが何を得て何を失うのか、僕自身がそれを見つける旅でもあったわけです。ですから、旅が中断されて、非常に未消化なまま終わった感じがあったので。また一から旅をして、見つからないこともあるかもしれないけど、見つけてみたい、つかみに行くぞという気持ちでいるんですね」。10回で終わったものの発見もあった。例えば、ピサロを山﨑努が演じた85年の上演で渡辺はインカ王アタウアルパを演じたが、今回のアタウアルパ役の宮沢氷魚を見ながら、「山さんもこんなふうに俺を見てたんだろうな(笑)」と思ったり、「同じ作品でもアングルが変われば感じ方が違う」と実感したり。「ピサロとアタウアルパがロープでつながれるというシーンを、ロープを使わず、見えない何かでつながっているというふうに表現した」ウィル・タケットの演出にも新鮮さを感じ、「価値観や考え方が相容れない人間たちが混ざり合っていくときに何が起こるのか、そのモメントを発見し表現していきたい」と意気込む。また、「壮大なお話であると同時にちっぽけな人間の話でもあって、その両極に針が触れる面白さがある」と作品の魅力も改めて感じている。昨年の上演は、突如見舞われた困難に舞台上にも客席にも緊張が伴った。だからこそ、今回の上演では演劇の楽しみを取り戻したいとの思いも強い。「劇場のドアがクローズして1ベルが鳴って客電が落ちて幕が開く。そこからは外の世界と違うことが繰り広げられ、浮世の煩わしさから離れて没頭できるのが演劇です。そこへ誘うために僕らはやっているんです」。ピサロと旅を共にすることで、自分はどこに辿り着くのか。楽しみにしたい。取材・文:大内弓子
2021年04月14日俳優の渡辺謙が19日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第44回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、映画『Fukushima 50』で最優秀助演男優賞を受賞した。優秀助演男優賞の受賞者インタビューでは、「クランクインの時にエキストラも含めて100人くらいいて、一言だけ言わせて頂いたんです。『今現在も原発事故で福島で苦しんでいらっしゃる方もいるし、そのことで命を落とされた方もたくさんいらっしゃる』と。背負いきれないにしても、僕たちはそういう思いをこの映画にぶつけていこうという思いでやったので、なかなか厳しい現場ではありました」と撮影を振り返った渡辺。最優秀助演男優賞で名前が呼ばれると厳しい表情のまま登壇し、「今年は本当に参加することに意義があると思って来たので。福島の力をこのブロンズに込めて頂けたんだなとそんなふうに思っております」とコメント。そして「福島のみなさん!」と呼びかけながら握りしめたブロンズを掲げ、「とりあえず獲りましたので、どこか飾ってもらえるところに寄贈したいと思っております。本当にありがとうございました」と感謝の言葉で締めくくっていた。○■「第44回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ミッドナイトスワン』監督賞…若松節朗(『Fukushima 50』)脚本賞…野木亜紀子(『罪の声』)主演男優賞…草なぎ剛(『ミッドナイトスワン』)主演女優賞…長澤まさみ(『MOTHER マザー』)助演男優賞…渡辺謙(『Fukushima 50』)助演女優賞…黒木華(『浅田家!』)音楽賞…梶浦由記/椎名豪(『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』)撮影賞…江原祥二(『Fukushima 50』)照明賞…杉本崇(『Fukushima 50』)美術賞…瀬下幸治(『Fukushima 50』)録音賞…柴崎憲治/鶴巻仁(『Fukushima 50』)編集賞…石井巌/石島一秀(『男はつらいよ お帰り 寅さん』)アニメーション作品賞…『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』外国作品賞…『パラサイト 半地下の家族』(C)日本アカデミー賞協会
2021年03月19日2020年12月5日、俳優の渡辺謙さんが、情報番組『中居正広のニュースな会』(テレビ朝日系)に出演。5人の孫にまつわるエピソードを披露しました。今年で61歳になったという渡辺さん。渡辺さんの息子である、俳優の渡辺大さんには2人の子供が、また、娘である俳優の杏さんには3人の子供がおり、計5人の孫がいるそうです。同番組の司会を務めるタレントの中居正広さんから「お孫さんからは、なんて呼ばれているんですか?」と聞かれると、「長男の子供2人からは『じぇい』と呼ばれています」と回答しました。なんでも、渡辺さんは、孫から『じいさん』と呼ばれることがイヤで、『じぇい』と呼ぶようお願いしたのだそうです。『じいさん』とか、すごいイヤだったわけ。だから上の子(大さん)の2人に「『じぇい』って呼べ」っていったら、素直にいうことを聞いたくれたんだけど。娘(杏さん)には、「ふざけんな!」っていわれて。(杏さんの子供たちからは)「じいじ」って呼ばれてます。中居正広のニュースな会ーより引用中居さんから「『じぇい』と『じいじ』ってだいぶ違うんですか?」と聞かれると「違うんだよ!サウンドがもう全然違いますよ!」と必死に答え、共演者を笑わせていました。視聴者からはさまざまな声が上がっています。・孫に『じぇい』って呼ばせてるの笑った。謙さんのかわいい一面ですね。・『じぇい』って呼ばせようとして娘に叱られたエピソードに和んだ。仲よし家族ですね!・私も初孫ができた時、「おじいちゃん」と呼ばれて嬉しい反面、「おじいちゃんか…」ってちょっとショックだったことを覚えています。渡辺さん一家の、『祖父の呼び名』を巡るほほ笑ましいエピソードに癒されますね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月07日本日11月25日、都内スタジオで開催されたドラマスペシャル「逃亡者」の制作発表記者会見に渡辺謙と豊川悦司が登壇。過酷な撮影エピソードなどを明かした。「逃亡者」は、1963年~67年にかけてテレビシリーズとして世界を席巻した往年のサスペンスアクション。ドラマ化にあたって、舞台を現代の日本に移してストーリーを再構築し、最新科学捜査を盛り込んだスリリングな追跡劇や真犯人探しの謎解きはもちろん、追う者vs追われる者が織り成す人間ドラマを骨太に描いていく。本作の撮影が行われたのは、実は1年前。長期間かけて作り上げた本作に、“逃亡者”演じる渡辺さんは「かなり大がかりなスタイルで撮影したので、逆に言うと、仕上げに1年間かかったということ。ようやくこの作品をお届けするときが来て、ちょっと興奮しています」と喜び、“追跡者”演じる豊川さんも「やっとこのような舞台に立つことができてほっとしています」と挨拶。また、壮絶なアクションシーンが目白押しの本作。そのほぼ全てでスタントマンを使わず自ら挑んだ渡辺さんは「撮影の途中で“こんな激しい作品だったかな…”と、ちょっと後悔しました(笑)」と冗談を言いつつも、「今回、生まれて初めて走行する電車内で激しいアクションに挑みましたが、停車している電車とはまったく違って疾走感があり、役者としての“さが”なのか、興奮しましたね!かなり面白いテイクが撮れたと思っています」と自信をのぞかせた。そんな渡辺さんのことを“生きた教科書”とリスペクトした豊川さんは、「謙さんからは学ぶことが多く、共演シーンの撮影日は謙さんの一挙手一投足をどうしても見てしまいました。“謙さんはどう芝居するのか”“このシーンについて監督とどんな会話をするのか”…。そういったことを垣間見られる貴重なチャンスでした」と撮影をふり返る。一方、渡辺さんは豊川さんについて「同じシーンで顔を合わせて芝居をすることはほとんどなく、遭遇するのは3回ほど。僕はだいたい泥だらけか血だらけで逃げ回っているのですが、豊川くんはジーンズに革ジャン姿でスタイリッシュに走って銃を構えて、みんなに指令を飛ばしていて…。『えらいカッコいいな!』『いいトコ、みんな持っていっちゃうな!』と思っていました(笑)」と印象を語った。会見では、2021年への願いをしたためた書を披露。渡辺さんは“脱”と力強い文字でつづり、「“脱コロナ”は全世界の人々が願っていること。今年は人と人との関係性が遮断され、社会そのものが否定されてしまうような1年だったと思うんです。ワクチンや有効な薬ができたりして、来年はみんなで笑い合って、飲むのも食べるのも、僕らがお芝居をするのも、普通にできるような世界になることを切に願っています」と思いを語る。一方の豊川さんは、“握”とダイナミックにしたため、「本来ならば挨拶代わりに握手をしていたのが、全然できなくなっていて…。でもやっぱり人間にとって触れ合うことって大事だと思うんです。今、新型コロナウイルスでそれが断ち切られているというのは本当に残念なことだと思うので、来年は必ずや人類がコロナを“掌握”し、それに打ち勝つことができるように」と“願い”を明かした。そして会見最後には、渡辺さんから「精魂こめて作り上げた作品です。キャスト・スタッフともにある意味、泥水を飲むような現場で、ハードな追跡劇を撮影することができました。寒くなってきたことですし、家にこもった方がいい状況にもあるので、ぜひ家の中を暖かくして、僕と一緒に2日間逃げていただければと思います」と視聴者へメッセージを送った。ドラマスペシャル「逃亡者」は12月5日(土)21時~、6日(日)21時~テレビ朝日にて2夜連続放送。(cinemacafe.net)
2020年11月25日「撮影は、今も止まったまま。大阪でのロケも予定されていたのですが、白紙状態です」(芸能関係者)渡辺謙(60)の出演する米ドラマ『トウキョウ・バイス』がピンチを迎えている。今年3月に都内での撮影をスタートしていたが、新型コロナウイルスの影響で撮影中断。それから半年が過ぎたが、今なお再開のめどが立っていないという。いったい何があったのか。「スタッフらは米国に一時帰国してしまっています。そしてコロナが収束しない限り、マイケル・マン監督(77)が来日できないというのです」(ドラマ関係者)アメリカのインターネット配信サービス向けに作られるこのドラマ。実は、企画当初から暗雲が立ち込めていたようだ。「出演者候補のキャスティングが思うように実現せず、代役探しも難航していました。一部の配役は、今も決まっていない状態だと聞きました」(芸能プロダクション関係者)そんななか、渡辺は初期段階から協力。並々ならぬ思いで尽力してきたという。「読売新聞の記者だったアメリカ人ジャーナリスト、ジェイク・エーデルスタインによるノンフィクション本が原作。主演はアンセル・エルゴートさん(26)で、渡辺さんは刑事役として出演しています。さらには菊地凛子さん(39)の起用が発表済み。ほかにも、山下智久さん(35)や伊藤英明さん(45)らの出演計画が検討されていると聞きました。制作費もハリウッド級で、全10話で5億円規模になる可能性も。それだけのビッグネームとお金を集めた“肝入り”の作品なのです」(前出・芸能関係者)ただ一向に撮影が進まないため、スタッフからは「ドラマの制作自体が中止になるのでは……」と心配の声も上がっているという。しかし前出のドラマ関係者はこう意気込みを見せる。「新型コロナウイルスがいつ収束するかわからないので、年内再開は難しいでしょうね。ただ中止はありません。なんとか完成させたいところですが……」“世界のワタナベ”渾身のドラマはコロナ禍に負けず、再開できるのだろうか。「女性自身」2020年10月13日号 掲載
2020年09月30日ディーゼル(DIESEL)が展開する「グロリアスチェーンカフェ」に、中華料理の名店「六徳恒河沙(リットクゴウガシャ)」監修のメニューが期間限定で登場。渋谷・心斎橋の両店にて2020年10月6日(火)まで提供される。グロリアスチェーンカフェに中華の名店「六徳恒河沙」監修の限定メニュー「六徳恒河沙」は、美食の名店が軒を連ねる大阪・福島でハイレベルな町中華を展開する人気の中華料理店。大胆な発想と築かれた技術によってつくりだされる一皿は、美食家たちを唸らせ、オープンから2年でミシュランガイド大阪2019のビブグルマンの称号に輝いた。そんな「六徳恒河沙」が監修したメニューは、「牛舌麻婆豆腐」と、その味わいにベストマッチな「龍高球 ~ドラゴンハイボール~」だ。牛タン&牛ミンチ肉を使った「牛舌麻婆豆腐」豚ミンチ肉を使用している人気の麻婆豆腐を、牛タンと牛ミンチ肉を使い、牛肉の旨味と食感を存分に楽しめる「グロリアスチェーンカフェ」だけのメニューにアレンジした。厳選した4種類の豆板醤・ピーシェン豆板醤・甜麺醤・麻辣醤の旨味と甘み、そして唐辛子の辛さと花椒の痺れが絶妙にマッチする味わいは、ごはんとの相性も抜群。麻婆豆腐の辛さを和らげてくれるたまごスープと、杏仁豆腐のブランマンジェ~桃のピューレ~もセットとなる。また、さっぱりとした味わいの「龍高球 ~ドラゴンハイボール~」は、「牛舌麻婆豆腐」と是非一緒に注文したい一品。紹興酒をソーダで割りレモンを絞った爽やかなフレーバーとなっている。【詳細】六徳恒河沙監修メニュー期間:2020年8月7日(金)~10月6日(火)※提供終了日は予定。展開店舗:グロリアスチェーンカフェ渋谷、心斎橋メニュー価格:牛舌麻婆豆腐 1,180円(税込)龍高球 ~ドラゴンハイボール~ 500円(税込)※監修メニューはグロリアスチェーンカフェでのみの展開。六徳恒河沙の店舗では販売しない。<店舗情報>・グロリアスチェーンカフェ渋谷住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti 1FTEL:03-3409-5670営業時間:11:30~23:00(L.O.22:00) 不定休・グロリアスチェーンカフェ心斎橋住所:大阪府大阪市中央区南船場3-12-9 1FTEL:06-6258-5344営業時間:11:00~23:00(L.O.22:00) 不定休
2020年09月20日俳優の豊川悦司(58)が、渡辺謙(60)主演のテレビ朝日系ドラマスペシャル「逃亡者」(今年2夜連続で放送)に出演することを、一部スポーツ紙が報じた。「逃亡者」は、1960年代に米国でドラマが放送され、高視聴率を記録した名作ドラマ。妻殺しの罪を着せられた医師が、警官に追われながらも真犯人を見つけ出すサスペンスで、93年には米俳優ハリソン・フォード(77)の主演で映画化されている。今回は、同作の舞台を現代の日本に移してリメイク。渡辺演じる、エリート外科医・加倉井の妻が殺害される事件が発生し、犯人と疑われた加倉井は逃走。その加倉井を、豊川演じる警視庁特別広域捜査班の班長・保坂ら追う設定だという。「すでにハリウッドで活躍している渡辺さんだが、豊川さんも米映画『ミッドウェー(原題・MIDWAY)』(今秋日本公開)でハリウッドデビュー。そんな2人が繰り広げる重厚な人間ドラマだけに、最近あまりなかった大人たちが楽しめる作品。テレ朝の上層部は大きな期待を寄せているようです」(テレビ誌記者)2人の共演は3作品目だというが、今作のように濃密な共演は初めて。実はそんな2人は演技の“ルーツ”は同じだったのだ。「92年のフジテレ系深夜ドラマ『NIGHT HEAD』で注目を浴びた豊川さん。あまり知られていませんが、もともとは老舗劇団『演劇集団円』の研究生から役者としてのキャリアをスタートさせました。一方、渡辺さんは同劇団の芝居を見て役者を目指し、研究生を経て劇団員に昇格。02年まで在籍していましたが、在籍歴はだいぶ違いますが、“ルーツ”が同じ2人の演技対決が楽しみです」(芸能記者)
2020年04月08日ギンザ シックス(GINZA SIX)の中央吹き抜け空間では、日本人アーティストの吉岡徳仁による新作インスタレーション《Prismatic Cloud》を、2020年2月27日(木)から10月下旬まで展示する。ギンザ シックスの中央吹き抜け空間では、これまでに草間彌生、ダニエル・ビュレン、塩田千春をはじめ、世界で活躍するアーティストの作品を展示してきた。今回新たに起用されるのは、アート・デザイン・建築の領域にわたって、自然をテーマとした壮大な作品を手掛けるアーティスト、吉岡徳仁だ。展示されるのは、かたちを持たない“光”を表現した《Prismatic Cloud》。2017年にアメリカ・ヒューストンで発表したものを、ギンザ シックスのためにアレンジした、日本初上陸の“光の彫刻”作品となる。巨大な雲をイメージした全長10メートルの《Prismatic Cloud》は、約10,000本のプリズムロッドを重ねることで制作。光を透過する無数の層構造のために、鑑賞する位置により見え方が変化し、“光の雲”が織りなす多様な表情を楽しむことができる。【詳細】ギンザ シックス 中央吹き抜け新作アート吉岡徳仁《Prismatic Cloud》展示期間:2020年2月27日(木)~10月下旬(予定)展示場所:ギンザ シックス 2F 中央吹き抜け住所:東京都中央区銀座6 丁目10-1※画像はいずれもイメージ
2020年01月31日2011年よりブログ『プロ野球死亡遊戯』を開始し、累計7,000万PVを記録するプロ野球死亡遊戯こと、中溝康隆氏。そんな中溝氏の新著『原辰徳に憧れて -ビッグベイビーズのタツノリ30年愛』(白夜書房)が11月22日に発売された。本著のテーマは、プロ野球・読売巨人軍の現監督「原辰徳」。なぜ原をテーマにしたのか聞くと、「現役時代の『アイドル原辰徳』のその後の変化具合にも興味があった」と語る。偉大なONと比較され続けて叩かれることも多かった現役時代から、勝利にこだわり、幾度もの優勝を経験した監督時代までの変化について語った。○■ONと比較され続けた現役時代――今回、「原辰徳」をテーマにした理由をお聞かせください。世代的に、プロ野球を見始めたときのスーパースターが原辰徳でしたね。最盛期にはCM7社も出ていた「アイドル原辰徳」のその後の変化具合にも興味がありまして。この本のテーマでもあるんですが、60歳を過ぎた原辰徳があまりにも若大将キャラと変わってきているので、そういう変化を記録していったら面白いんじゃないかと思いました。――中溝さん自身、いつ頃から原さんを見始めたんですか。小学校に入った85年頃ですね。当時はピークというか一番人気があった時期からは過ぎていて、結構ボロクソに叩かれていましたからね。「大人から叩かれる原辰徳」という感じでしたが、自分はそれを見て「俺らが原辰徳を応援しないで誰が応援するんだ」という気持ちになって(笑)。たぶんそういう少年たち、この本で書いたのちにビッグベイビーズと呼ばれるちびっこファンが、世の中にはいっぱいいたんじゃないかなと思います。――確かに原さんは選手時代、よくファンやメディアから叩かれていましたよね。もちろんカッコよさもあったんですけど、いかんせん当時はON(王貞治・長嶋茂雄)が辞めてすぐだったので、どうしても偉大なONと比較され続けてました。原さんに対する逆風みたいなものは子どもながらに感じてましたね。世の中全体が「原には何を言ってもいいぞ」みたいな雰囲気は絶対あって、あらためて過去の雑誌を見てみるとやっぱりここまで書くかっていうレベルで辛辣でひどかったです。○■「プロ野球界でもっとも叩かれた男」――「チャンスでポップフライ」というイメージもよく語られるところです。でも打たない、ポップフライのタツノリがまた良いみたいな(笑)。クロマティとか吉村(禎章)とかはちゃんと打つんですけど、原はポップフライがあるからこそ、たまにホームランを打つとファンが熱狂できるという、幸福な関係はありましたね。スーパースターなんだけど弱さを愛されるという、今の瞬間的にすぐ炎上しちゃうSNS時代にはちょっといないタイプの選手ですよね。当時は今と違って、地上波中継で毎日プロ野球をやっていて、しかも年間の平均視聴率も20%超えで、世の中の共通言語としてのプロ野球がありました。どれだけみんなから毎日見られていたんだという。その環境で原さんはプロ野球界でもっとも叩かれた男ですね。――確かに当時のプロ野球、巨人人気はすごかったですよね。当時は今よりもバリバリの男性社会でパワハラやモラハラへの意識も低かったこともあって、新橋とかで飲んでるおじさんファンから見たら、「今の若いヤツはダメだな」という象徴が原だったと思います。でも、原さんは88年、89年くらいからは、もはや叩かれもしなくなってくるんですよ。ようするに、KK(清原和博、桑田真澄)が出てきたり、西武が強くて巨人一辺倒から変わってきたねと言われ始めたりした時期だったので。当時は巨人=原というイメージだったので、原人気とともに巨人人気が徐々に落ちていった雰囲気はありました。Jリーグでサッカー人気も高まり、それが結果的に93年の長嶋監督復帰に繋がったわけですよね。――そしてその後、原さんは1995年に現役を引退しました。引退した1995年は「ケガして復帰してホームラン打ったら泣く」みたいな、アイドルのような流れが定番化していて(笑)。でも95年の終盤、代打原がコールされるとそのたびにめちゃくちゃ声援が出るようになり、俺らタツノリフリークはそれを見て「いまさら分かったのか」なんて思ってましたね。当時はFAで選手を獲りまくっていて、俺らの原がヤバいぞとなったんですが、それでファンが原に対する思い入れを増すという不思議なシンクロが出てきました。最後の最後まで、ファンとのシンクロは強くあったと思います。○■監督としてON越え、そして3度目の監督就任――現役引退された原さんは、1999年からコーチとして復帰した後、2002年に監督に就任しました。第1次政権(2002年~03年シーズン)は選手と年も近いし、兄貴分的な感じだったんですよ。それが第2次政権(2006年~2015年シーズン)になると怖くて、「ニセ侍」とか「砂遊び」発言が出たりとか。さわやかアイドル時代の現役時代から見ると、ヒールターンの前兆が出ていて面白いですね。原さんはどう思っているか分からないですけど、監督でONを超えるというアングルがあるじゃないですか。それをやり始めたのが第2次政権で、実際に結果では3連覇を2回してON越えをしたなと。だからある意味、ON越えをした第2次政権でストーリーは終わったんですよ。でも、ダースベイダーのごとく戻ってきましたね(笑)。――原さんは2018年に3度目の監督就任を発表しましたね。3度目の復帰は、ファンとしても「え!?」っていうのはあったんですけどね。違和感がなければ、この本のように1年間細かく追っていないと思うんです。1年前は、長野(久義)や内海(哲也)が人的補償で抜けたりで、賛否を呼びました。ただ開幕してみると、原さんのコメントが第2次政権と違って優しく、今までとはすごい変わったタツノリが見れて、それもまた面白いなと。これだけキャラを変えるスーパースターはレアですよね。1年間追っていて、これだけ盛りだくさんの人っていないと思うんですよ。――結果を見ても、終わってみれば優勝でした。終わってみれば「原が監督だったから優勝できたんじゃないか」とファンも思いました。今年はやりくりで勝った部分もあるので、原さんの力量を評価せざるを得ないと。若手を積極的に起用していて、巨人を育てようとしているのが今回見えますし、ON越えを頑張ってやろうとしていた前回とは変わってきているなと感じました。○■たまにチラ見せするアイドル時代の顔――リーグ優勝時には、原さんは涙も見せていましたね。全権監督といういわば前時代的なシステムで帰ってきているので、そのプレッシャーもあっての涙だと思います。鬼のタツノリの中に仏のタツノリが見えるというか、61歳の原辰徳がたまにチラ見せするアイドル時代の顔もファンにはたまらないです。これだけ涙が似合うプロ野球選手はいないですよ(笑)。――今後、原さんのどういった姿を見たいですか。いつかセリーグの他球団の監督になって、阿部慎之助と闘ってほしいですね。自らが育てた後継者を叩き潰しにいくって映画的で、プロ野球界のストーリーとしてもめちゃくちゃ面白いじゃないですか。後継者を育てたら、巨人ではもうやり尽くした感がありますしね。――それでは最後に本の見どころをお聞かせください。どの世代にも楽しめるように書きましたが、まず、原辰徳と同時代を生きた方に読んでほしいです。なぜなら、自分の生きてきた人生と原辰徳の野球人生がシンクロしているので。そしてこの本の担当編集マンが90年生まれなんですが、そんな90年代に生まれた若い巨人ファンの方にも、80年代のアイドル時代の原辰徳人気をぜひ体感してほしいなと。それを体感したうえで、今の原監督を見るとさらに面白いと思いますね。ナイターがないちょっと時間を持て余すオフシーズンの夜に、令和元年の優勝を振り返りつつ、来季への気持ちを高めるためにも手に取ってもらえたらうれしいです。
2019年11月27日ジュリアン・ムーア、渡辺謙、加瀬亮の共演でAmazonベスト・ブック・オブ・ザ・イヤーに輝くベストセラー小説を映画化した『ベル・カント とらわれのアリア』。この度、本作のテーマや作品のテーマをジュリアンらが語り、渡辺さんの撮影秘話も交えたインタビュー映像が解禁となった。1996年にペルーで起きた日本大使公邸占拠事件からヒントを得て、テロリストと人質たちの予期せぬ交流を描いた本作から、今回解禁となったのは、ポール・ワイツ監督や脚本家/プロデューサーのアンソニー・ワイントラーブ、主演のジュリアンらが語る特別映像。アン・パチェットの小説「ベル・カント」に深く共感し、映画化を進めたプロデューサーのワイントラーブは「絶望的な状況下で、何かを成し遂げた人々がいる。ある人質事件の物語だ。極限状態で人はどうなるか。犯人をナイフで刺したり銃で撃ったり逃げ道を探したりする選択肢もある。しかし彼らと向き合い真の姿を見極め、理解し、友人になる道もある」と、本作に込めたテーマをふり返る。そして、「この物語で音楽の果たす役割は大きく、皆を一つにする求心力のあるキャラクター」と彼が語るように、オペラ歌手ロクサーヌ・コスを演じたジュリアンも「極限状態だけれど、人々の行動はいたって普通で普段と変わらない」と言う。その言葉通り、劇中のコスはテロリストの若い女性に対しても感謝を忘れない一面を見せる。さらに、ワイツ監督が渡辺さんとの撮影について、「渡辺謙演じる日本人実業家はオペラ愛好家で、オペラ歌手ロクサーヌ・コスの大ファンでもある。謙が提案してくれたセリフはすばらしかった」とふり返り、「“あなたの歌がオペラだ”。彼がなぜそこにいて、なぜ彼女のファンなのか簡潔に言いあらわしている」と絶賛を贈る。「“人間とは何か”をオペラが問いかけている。必ず終わる人生に何の意味があるのか。死に直面した時、愛はどんな役割を果たすか」と語る監督。分断の時代のいまだからこそ心に響く、そんな1本となりそうだ。『ベル・カント とらわれのアリア』は11月15日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベル・カント とらわれのアリア 2019年11月15日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2017 BC Pictures LLC All rights reserved.
2019年11月14日新生PARCO劇場のオープニング作品第一弾として上演される『ピサロ』に、渡辺謙が主演する。スペインのインカ帝国征服を描いたこの物語で演じるのは、スペイン将軍ピサロだ。35年前、同じくPARCO劇場で山崎努主演で上演されたとき、渡辺はインカの王アタワルパを演じてその名を世に知らしめている。いわばエポックメイキングとなった作品に、今度は主演としてどう挑むのか。渡辺謙がどう渡辺謙となり渡辺謙であり続けているのかを、ぜひ目の当たりにしたいものである。【チケット情報はこちら】かつて山崎努が演じた役を演じることになった渡辺。「山崎さんのピサロは体感として僕のなかにも鮮明に残っているので怖さはあります。でも、それを超えようとか、違うことをやってやろうというのではなく、今の年齢になった僕が感じるものを、今のお客様に伝えるということを探っていきたい」と真摯に語る。実際、当時の山崎の年齢を超えて今年60歳を迎える今、「ピサロがなぜインカへの過酷な旅を目指したのか、山さんとはまた違う何かが探せるのではないか」という自負もある。アタワルパを演じて1度この作品に携わったことをアドバンテージとは捉えていないところも、誠実に芝居に向かう渡辺らしい。「今度はピサロとして、アタワルパとはまったく違う価値観のなかでつくっていかないと成立しないし、前のことを思い出しながら演じてしまうと、予定調和になって面白くなくなりますから」。今回アタワルパを演じる宮沢氷魚に対して胸を貸すというようなつもりもない。「キャリアの差はありますけど、それはただ長さが違うだけ。大事になのは、ピサロとアタワルパとして向き合ったときにどっちのエネルギーが強いかということですから。勝ち負けではないですけど、やっぱり横綱相撲は取りたくない。エネルギーの量として負けないように頑張りたいと思います」渡辺といえば、『王様と私』で、ブロードウェイ、ウエストエンドの舞台にも立ってきた。「ここ5年、大きな舞台をやらせていただいて思うのは、やはり人間ひとりが発するエネルギーのすごさです。ひとりひとりのエネルギーが集結してそのバイブレーションが伝わると、こんなにも人の心を動かすんだということが、すごく信じられたんですよね。だから、そういう喜びを俳優としてもっと感じたいと思っているんです」。役者にも観客にも、舞台という場所でしか味わえない喜びがある。渡辺謙という役者のエネルギーを存分に浴びることで、その喜びに浴したい。チケットぴあでは11月18日(月)23時59分まで、先着先行受付中。取材・文:大内弓子
2019年11月12日2020年にオープンする新生PARCO劇場。そのオープニング作品第一弾に、渡辺謙主演『ピサロ』が決まった。1985年にもPARCO劇場にて山崎努主演で上演されたこの作品で、山崎扮するスペイン将軍ピサロと対峙するインカの王アタワルパを演じた渡辺。今度はピサロを演じることになる。演出にあたるのは、今年、トム・ストッパードの異色作『良い子はみんなご褒美がもらえる』で好評を得たウィル・タケットだ。伝説の舞台を、今、ふたりでどう立ち上げていくのだろうか。【チケット情報はこちら】スペイン将軍ピサロと167人の兵が、2400万人を従えるインカの王アタワルパを生け捕りにしたインカ帝国征服の物語。それを描くのが舞台『ピサロ』だ。渡辺が今ピサロを演じることに惹かれたのには理由がある。「ピサロは成り上がりと言われながらも功績を残してきた男。それでもインカに赴いたのは、ある程度何かを成し遂げた先に何があるのか、どこを目指せばいいのかということを探し求めたかったからだと思うんです。それは今の年齢になった自分にも重なるところがある。おそらくこの舞台は、カッコよく言っちゃうと(笑)、ピサロが何を見つけるのか、何かを失うことになるのか、幕が開いてからも毎日それを探していく旅になると思います」渡辺のその言葉に、演出のウィル・タケットもこう呼応する。「この作品が興味深いのは、そのピサロの心理的な旅路です。前の戦で7本もの矢に打たれながらも、なぜまたすぐ苦難に挑むのか。インカの王アタワルパに出会って気付かされるものは何なのか。何を最後に見つけるのか。それをこれから稽古場で一緒に探っていきたいと思っています」。その共に探っていく相手である渡辺のことは、世界での活躍ぶりを尊敬を持って見ていたという。「僕は自分の軸を持っている役者が好きで尊敬するんです。そういう方がキャストの中心にいると周りをぐっと引き寄せ、なおかつ、舞台上ではお客様の目も引きつける。見てほしいところにお客様の目線がいくと、その周りで起こっていることも見てくれるようになるので集中力の高い舞台になるんです」さて、ピサロがインカ帝国と出会うとき、何が起こるのか。その出会いを渡辺は、「僕らが今違う国で仕事をするときの異文化との出会いとは比べものにならない荒々しいものがあったと思う」という。世界を舞台にしているタケットと渡辺だからこそ生み出せるダイナミズムが、きっと舞台上に現れるだろう。チケットぴあでは11/6(水)11:00まで二次抽選先行受付中。取材・文:大内弓子
2019年10月30日11月5日公開の映画『ベル・カント とらわれのアリア』のジャパンプレミアが9日、都内で行われ、渡辺謙、加瀬亮が出席した。Amazonのベスト・ブック・オブ・ザ・イヤーにも輝いたアン・パチェットのベストセラー小説『ベル・カント』を、『アバウト・ア・ボーイ』のポール・ワイツ監督が実写映画化した本作。ハリウッドを代表する女優のジュリアン・ムーア、『ラスト サムライ』 以降国際的に活躍してミュージカル『王様と私』でトニー賞にノミネートされた渡辺謙、クリント・イーストウッドら名匠に愛される実力派俳優の加瀬亮をメインキャストに、1996年にペルーで起きた日本大使公邸占拠事件からヒントを得たテロリストと人質の予期せぬ交流を描く。日本のファンに初めて披露されたこの日は、試写会前に舞台あいさつ。渡辺は「2年半ちょっと前にニューヨークとメキシコでこの映画を撮ってきました。中々ハードな内容なんですけど、色んな人間の機微が描かれている人間ドラマになっていると思います。そんなに長い映画にはなっていませんが、たっぷりと楽しんでいただければと思います」とアピールし、加瀬も「今日ようやく日本でも見てもらえることになってうれしく思います」と笑顔を見せた。劇中では渡辺が英語が喋れない実業家、加瀬が何カ国語も話せる通訳を演じている。英語にスペイン語、フランス語にドイツ語、ロシア語を話す通訳を演じた加瀬について渡辺は「目が三角になっていましたよ」と笑いを誘うも、「向こうの映画は土日が休み。気分転換にご飯でも行こうかと誘おうと思いましたが、とりあえず集中して(語学の勉強を)やらせてあげようと思い、たまにおにぎりを差し入れしながら心から『頑張れよ』と応援してました」と加瀬を気遣ったという。加瀬は「演技云々の前に語学の勉強をやっていて、本当に大変でしたね。朝、楽屋に行くと謙さんが握ってくれたオニギリが置いてあり、励まされましたね」と感謝した。2006年に公開された映画『硫黄島からの手紙』以来の共演となる渡辺と加瀬。2人は外国の作品にも積極的に出演している。海外の映画に出る意味を問われた渡辺は「あまり関係ないですよ。面白いと思う映画なら海外でも日本でも作品の大小に関わらずどこでも行くつもりです。やりやすさという意味でも変わりませんね。呼ばれたら飛び出てジャジャジャーンみたいな、ハクション大俳優みたいな感じで頑張っています」と語り、加瀬も「僕も分けてないつもりですけど、全然文化の違うところで育った人たちと喋ったりやり方を間近で見るのはすごく楽しいですね」と話していた。映画『ベル・カント とらわれのアリア』は、11月5日より全国公開。
2019年10月10日テレビドラマ「偽装不倫」で杏の相手役をつとめて話題を呼んだ宮沢氷魚が、渡辺謙主演の新生PARCO劇場オープニング作品第1弾「ピサロ」に出演することが分かった。英国の劇作家ピーター・シェーファーの傑作戯曲「ピサロ(原題:ザ・ロイヤル・ハント・オブ・ザ・サン)」は、太陽を父とする帝国2400万人を従えるインカの王を、粗野な成り上がりのスペイン将軍ピサロとならずもの167人で生け捕りにしてしまうという、インカ帝国征服を主軸にした物語。1985年にPARCO劇場でテレンス・ナップ演出、山崎努主演により上演され、PARCO劇場の功績が語られる際には必ず取り上げられる伝説的作品となっている。今回は、本年トム・ストッパードの異色作「良い子はみんなご褒美がもらえる」(堤真一主演)をそのバレエ、オペラ、ミュージカル、演劇といった舞台芸術全てを内包した演出で好評を得たウィル・タケットが演出を担当。また、主人公ピサロを演じる渡辺さんは、1985年、PARCO劇場での上演当時は無名だったものの、太陽を父とする帝国2400万人を従えるインカの王アタワルパを、ピサロを演じた山崎さんに引けを取らない演技で見事に演じ切り、その名を世に知らせるきっかけにもなった。そして今回、かつては渡辺さんが演じた“太陽の子”アタワルパ役に宮沢氷魚が決定!ドラマ「偽装不倫」では、ある事情を抱えながらもヒロイン(杏さん)と恋に落ちる役を熱演したばかり。舞台では、2018年に上演された三島由紀夫最後の長編小説を原作にした「豊饒の海」で主人公・松枝清顕の生まれ変わりとして登場する飯沼勲(第二部「奔馬」)を“品格”と“純粋さ”と“熱”をもって演じ切った。本年は、現代都市を舞台にしたヒーローの物語の舞台「CITY」で主人公を支える協力者であり物語の要となる役どころを演じている。宮沢さんは、「1985年に渡辺謙さんが演じたアタワルパ役をいただけることは夢のような気がしますし、今から緊張しています」と言いながらも、「全ての台詞に意味があって、言葉に重みがあるので挑戦しがいのある舞台だと思っています」とコメント。「自分を“太陽の子”だと信じ、彼を信奉するインカ帝国の民がいるカリスマ性のある役どころの印象があり、どんな王になるのか自分自身ワクワクしています」と楽しみにしている様子。「演出のウィルさんは、チームづくりを優先して演じやすい空気をつくってくれる。僕もそういったスタイルが好きなので、みんなが自由に参加できる風通しのいいカンパニーにしてくださると思います。これから始まる稽古や本番を心待ちにしています」と意気込みを明かしている。なお、全キャスト発表は10月上旬を予定しているという。PARCO劇場オープニング・シリーズPARCOプロデュース「ピサロ」は2020年3月13日(金)~4月20日(月)、PARCO劇場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2019年09月26日ジュリアン・ムーア、渡辺謙、加瀬亮ら日米豪華キャストの共演で、1996年にペルーで起きた日本大使公邸占拠事件に着想を得た、アン・パチェットのベストセラー小説を映画化した『ベル・カント とらわれのアリア』の日本版予告編が解禁された。本作は、パーティーが開かれている南米某国の副大統領邸をテロリストたちが占拠し、危機的状況に置かれる中で人質たちとテロリストたちが交流を図っていく…というストーリー。ジュリアンはパーティーに招かれ事件に巻き込まれた世界的オペラ歌手のロクサーヌ・コスを、渡辺さんはロクサーヌの大ファンの実業家ホソカワを、加瀬さんはホソカワの通訳のゲンをそれぞれ演じている。今回解禁された予告編は、煌びやかなパーティーでロクサーヌとホソカワが出会う場面から始まる。その後、出席者たちがロクサーヌの美しい歌声に聴き入る中、突然、銃声が鳴り響き、テロリストたちが乱入。出席者たちを人質にして立て籠るテロリストたちは拘束された政治犯の釈放を要求し、交渉役に入った赤十字職員を介して政府と交渉する緊迫した時間が流れる。その一方で、ロクサーヌとホソカワが次第に距離を縮め、ピアノの前に座った2人が手を重ねる場面や、テロリストたちと人質たちの関係に変化が生まれ、次第に心を通わせていく様子も見られ、ひと時も目が離せない内容になっている。そんな予告編を彩るロクサーヌの歌声は、『シェイプ・オブ・ウォーター』の挿入歌「ユール・ネヴァー・ノウ」でも知られる、当代随一のソプラノ・オペラ歌手、ルネ・フレミングが吹き替えを担当。そのレコーディングに立ち合ったジュリアンは、彼女からソプラノ歌手の歌い方、姿勢、身振りを学び取り、役作りに生かしたそう。予告編でも短いながらもその圧倒的な歌唱シーンを見ることができる。『ベル・カント とらわれのアリア』は11月15日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月18日ジュリアン・ムーア、渡辺謙、加瀬亮の日米豪華キャストで、Amazonベスト・ブック・オブ・ザ・イヤーに輝くベストセラー小説を映画化した『ベル・カント とらわれのアリア』が11月15日(金)に公開決定。ポスタービジュアルが到着した。1996年にペルーで起きた日本大使公邸占拠事件からヒントを得て、テロリストと人質の予期せぬ交流を描いた作家アン・パチェットの小説「ベル・カント」を、『アバウト・ア・ボーイ』でアカデミー賞脚色賞にノミネートされたポール・ワイツ監督により映画化。テロリストに占拠される南米某国の副大統領邸に居合わせた実業家のホソカワに、『ラスト サムライ』以降国際的に活躍し、ミュージカル「王様と私」でトニー賞にもノミネートされた渡辺謙。彼の通訳・ゲンに、マーティン・スコセッシ、ホン・サンスら名匠に愛される実力派俳優・加瀬亮。そして、『アリスのままで』でアカデミー賞主演女優賞を獲得したハリウッドを代表する女優ジュリアン・ムーアは、ホソカワが大ファンであるオペラ歌手のロクサーヌ・コスに扮し、彼女の歌声を当代随一のソプラノ歌手と称えられるルネ・フレミングが吹き替える。ワイツ監督は、「私にとっての鍵は、脚本をジュリアン・ムーアに送り、彼女に私と一緒にこの映画を作りたいと思ってもらうことだった」とキャスティングについてコメント。さらに「渡辺謙には素晴らしいユーモアのセンスがあり、物腰に気品がある。この映画のほとんどで、彼から目が離せないだろう」と高く評価。ほかにも『ブリッジ・オブ・スパイ』のセバスチャン・コッホや『ヒトラーと戦った22日間』のクリストファー・ランバートらベテラン俳優が物語に深みをもたらす。今回併せて解禁となったポスタービジュアルには、オペラ歌手ロクサーヌ、実業家のホソカワ、さらに通訳ゲンが並び、「彼らの運命は、その女神のような歌声に託された―。」という印象的なコピーが配された。危機的状況の中、ロクサーヌの歌声がテロリストと人質たちにどんな影響を与えたのか。“力”ではなく、美しい芸術や温かな交流が人の心を救うことをそっと教えてくれる人間ドラマがついに日本に上陸する。『ベル・カント とらわれのアリア』は11月15日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年08月21日女優・長谷川京子がコメディー特番「君は天才!~渡辺謙がコメディーに挑戦!!」に出演することが決定。主演の渡辺謙と初共演、女優としての新境地を開いているという。企画・脚本の段階から、渡辺さん本人が参加するほどの意欲作となった今回の特番。脚本・演出は、「深夜!天才バカボン」や『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』などを手掛けた、大人計画所属の新進気鋭監督・細川徹が務めている。本作の舞台は、広告代理店「電報堂」。渡辺さん扮するちょっと豪快な営業部長・五十風を中心に、自由すぎる部下やクライアント、ライバル会社、CM出演俳優などが登場し、現実と非現実が入り混じった人間喜劇だ。イケイケの親分肌の五十風は、クライアントからの無理難題な要求で周囲を巻き込み、仕事はいつも大騒ぎ。チームの面々は、注意されるとパワハラをちらつかせる新人や影が薄くネガティブ発言ばかりの営業マン、常にタメ口で発言がストレートな帰国子女、女性タレントにだけ積極的なコピーライター、パクリとよくあるアイディアばかりだかたまにヒットを出すプランナーなど…。笑えてちょっぴりホロリとするドラマ仕立てのコメディーとなっている。2016年の「となりのシムラ」以来のコント挑戦となる長谷川さんは、今回バリバリのキャリアウーマン“風”のチームリーダー・向坂塔子を演じる。必死に奮闘するチームの中で、会議や現場を迅速に取り仕切るものの、だいたいが先走りすぎてしまう…というキャラクターだ。中でも、向坂が新商品のチョコレートについて消費者にグループインタビューを行うシーンでは、監督やスタッフ陣から「こんな長谷川京子見たことない!」「キャラクターが完全に開き切った!」と絶賛していたということで、見逃せないシーンだ。今回参加した長谷川さんは「大人が真面目にふざけてみました。こんな機会を与えてくださったNHKの方、スタッフさん、監督に感謝しています。何より渡辺謙さんがあんな事をしてしまっている姿を目の前で見せてもらえて…」とふり返り、「わたし自身も弾け過ぎてしまい、オンエアが楽しみであり、少し恐くもあります(笑)」と話す。また脚本・演出の細川氏も「今まで見たことない長谷川京子さんが見れるはずです。長谷川さん、変な仕事が増えたら、ごめんなさい!」と仕上がりに自信を見せている。ほかにも、要潤、池田エライザ、北村匠海、千葉雄大、JUJU、松重豊といった豪華な面々が出演する。「君は天才!~渡辺謙がコメディーに挑戦!!」は8月10日(土)22時~NHK BSプレミアム、9月28日(土)23時~NHK総合にて放送。(cinemacafe.net)
2019年08月09日「2019ミス・アース・ジャパン日本大会」が22日、東京・文京区のホテル椿山荘東京で行われ、東京都出身で大分県代表の伊徳有加(いとく ゆうか・21歳)さんがグランプリに選ばれた。ミス・ユニバース、ミス・インターナショナル、ミス・ワールドと並び、世界4大ミスコンテストのひとつとして、2001年から毎年開催されている「ミス・アース」。80カ国以上の代表が参加する世界大会の出場権をめぐり、日本代表を選ぶ日本大会のファイナルがこの日行われ、約3,000人の応募者から選考で選ばれたファイナリスト32人が出場した。名前を呼ばれて涙ぐんだ伊徳さんは「私をミス・アース・ジャパンに選んでいただいて本当にありがとうございます」と感謝し、「堂々としているように見られるので、それが選んでいただいたポイントなのかなと思います」と自己分析。「この喜びを誰に伝えたいか?」という問いに「家族と応援してくださった友人や先生に伝えたいですね」と答え、「まだミス・アース・ジャパンになった実感は湧きませんが、世界大会に向けて32人のファイナリストの気持ちと一緒に頑張りたいと思います。世界大会はすごく大きなステージになると思うので、転ばないように歩きたいですね(笑)。トップ18には入りたいです」と世界大会に向けて抱負を語った。伊徳さんは、東京出身の21歳で、都内の大学に通う大学4年生。大学は経済学部だそうで、「主に国際金融論を学んでいます。もともと航空関係の会社に勤めたかったんですけど、今は自分で会社を経営したいと思っていて、日本人と外国の方がお互い助け合えるプラットホームのような会社を作りたいです」と抱負を語った。芸能界については「今のところ考えてはいません。お声がかかったら考えようとは思いますが(笑)」とあまり興味はなさそうだったが、好きな男性のタイプを問われると「誠実な方がいいですね。有名人なら大沢たかおさんが好きです!」と目を輝かせていた。伊徳さんが獲得したミス・アース・ジャパン以外では、2位のミス・エアー・ジャパンには國吉澪花さん、3位のミス・ウォーター・ジャパンには小竹よしのさん、4位のミス・ファイアー・ジャパンには一ノ宮ひまりさんがそれぞれ選ばれた。
2019年07月23日佐藤浩市を主演に、渡辺謙を共演に迎え、2011年3月11日に発生した東日本大震災とその後に起きた福島第一原発事故を描く映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)。第2弾キャストとして吉岡秀隆、安田成美の出演が明らかになった。関係者90人以上への取材をもとに綴られたジャーナリスト、門田隆将のノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)を原作にした本作。地元・福島出身で原子炉から最も近い中央制御室(通称・中操)を指揮する1・2号機当直長・伊崎利夫を佐藤さん、福島第一原発所長の吉田昌郎を渡辺さんが演じ、監督は『沈まぬ太陽』『空母いぶき』の若松節朗がつとめる。そして吉岡秀隆が演じるのは、5・6号機当直副長の前田拓実。担当する5・6号機が安定したことから、危機的状況に陥った1・2号機へ応援に駆けつけるプラントエンジニアで、1号機を10年担当していたため、ほかの誰よりも1号機に詳しい。放射線量が上昇し続ける1号機で、3度目のベント(爆発を防ぐために強制的に原子炉格納容器内の空気を抜き圧力を下げる)をアタックするメンバーに志願する。伊崎(佐藤さん)と同じ高校を卒業した地元・福島の後輩。「福島第一原発事故は現在進行形であり、今も戦い続けている人たちの心にも響く映画になればと思っています」と吉岡さん。「この事故は戦後最大の日本の危機でしたが、そこに踏みとどまった人たちがいたという事実があります。今後それを知らない世代が生まれた時にも、『Fukushima 50』がその歴史を知るための一つの礎となり、未来に向かっていくための映画の一つになってほしいと思っています」と力強くコメントを寄せる。また、安田成美は緊急対策室総務班・浅野真理役。吉田所長(渡辺さん)が指揮を執る免震重要棟の緊急対策室で、総務班として作業員の安全確保に尽力する職員。“イチエフ”内では数少ない女性。大津波警報発令時の緊急アナウンスから建屋が水素爆発した際のけが人の確認まで何でもこなし、所長の吉田を支え続ける。安田さんは「原発事故は処理がまだまだこれからです。たくさんの人にこの映画をご覧いただき、感じてもらえることがあればと思っています」とコメント、原作に触れ「当時原発内にいた人たちが戦場のような現場で命を懸けて戦っていたというのがわかりました。その熱い思いを伝えられたら」と意気込みを明かしている。『Fukushima 50』は2020年3月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:Fukushima 50 2020年、全国にて公開予定© 2020『Fukushima 50』製作委員会
2019年07月10日日本の実力派俳優にして、ハリウッドスターでもある俳優・渡辺謙に単独インタビュー。5月31日に封切られた『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』や、GWに公開された『名探偵ピカチュウ』など、日本の人気コンテンツをハリウッドが映画化した2作に出演しているが、両方ともメガヒット中だ。思えば彼は、鮮烈なハリウッドデビューを遂げた『ラスト サムライ』(03)で第76回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされて以来、『バットマン ビギンズ』(05)や『SAYURI』(05)、『硫黄島からの手紙』(06)など、立て続けに話題作に出演し、稀有な存在感を発揮してきた。以降の活躍ぶりも枚挙にいとまがないが、いわば真田広之と並び、世界への道を切り開いた開拓者だ。5年前に公開された『GODZILLA ゴジラ』(14)は、日本のゴジラファンからもお墨付きだったが、新作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』も、ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラがスクリーンに降臨し、ド迫力のバトルを繰り広げるという、血湧き肉躍る大興奮の快作だ。しかも、科学者たちを前面に押し出したチームの連携プレイや、家族の葛藤など、人間ドラマの骨子がしっかりとしている点も激賞されている。2020年公開予定の続編『GODZILLA VS. KONG(原題)』には、小栗旬が出演することが発表され、すでに撮影も終了しているようだ。渡辺は、ハリウッドデビューを果たした小栗と会ったそうだが、2人はどんな言葉を交わしたのか?率直に感想を聞いてみた。○■ハリウッド版『ゴジラ』で“世界のゴジラ”に――『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は前作に続いて、日本でも高い評価を得ています。やはり前作の成功も大きかったと思いますが、遥かにその期待値を超えてきました。『GODZILLA ゴジラ』が公開された時、最初は「ハリウッドが撮る『ゴジラ』ってどうなのよ!?」といぶかっていた日本のファンが多かったと思うけど、蓋を開けてみたらクオリティーはきちんと高かった。そして今や、日本ではなく世界のゴジラになったんだと思います。おそらくピカチュウもそうで、「え? 実写映画でやるの?」と、斜に構えて見ていたファンも多かったのではないかと。本作ももし、2作目、3作目と積み重ねていくとしたら、もはや日本のものではなく、世界のピカチュウ、ポケモンになっていくんでしょうね。――前作も『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』も、日本のゴジラへのリスペクトを感じました。そうですね。オリジナル版にリスペクトもあるし、それに近いストーリーテリングになっているかと。ちゃんと原点回帰みたいなことも考えてくれていて、ありがたいなと思いますがそれだけではダメで。やっぱり映画自体が面白くなかったら意味がないですし、そこはちゃんと押さえています。――いずれにしても、謙さんが日本代表的な感じで参加されると聞くと、日本のファンも安心感を覚えます。でも、僕は別に日本代表の選手権を勝ち抜いていったわけではないので(苦笑)。もちろん日本人として、ゴジラもポケモンも大事なコンテンツだということは感じていますが、基本はキャストの一員として、映画を良くするために、いかに尽力できるかということだけです。――たとえばクリント・イーストウッド監督からオファーされた『硫黄島からの手紙』のように、最初から謙さんのキャスティングありきのプロジェクトも多い気がします。いやいや、そんなことはないです。そう思っていただけるのはありがたいのですが、基本は日本から参加した1人の俳優としてのポジションに過ぎません。ただ、どちらからもありがたがられるというか、日本からすれば「ハリウッド映画だけど、あいつがいればなんとかなるだろう」と、アメリカのゴジラファンからも「あいつが出ていれば、そんなに間違ったものにはならないだろう」と思われているところはあるのかもしれない。でも、僕自身はそこまで大きな力を発揮しているわけではないし、元々脚本を読んだり、監督と話をして「これならいけるだろう」という確信した上で参加しているだけです。正直、その時点でダメだと思ったら僕は出ません。ゴジラ映画についても「これはちゃんとしたオリジナルに近い形の、非常にゴジラらしい映画として成立するだろう」というイメージが持てたから参加しただけです。○■小栗旬の「ゴジラ」続編出演「つながったな」――続く『GODZILLA VS. KONG(原題)』に小栗旬さんが出演されます。渡辺さんが切り開いたハリウッドへの道を進んでいく若手俳優の方々も今後増えていくと思いますが、小栗さんに、なにか託したい思いはありますか?僕は「よし、つながったな」という気がしています。ストーリーについてどうこう言える状態じゃないのですが、そこはすでに感じました。――小栗さんとは、何か「ゴジラ」の現場について話をされたのですか?小栗が向こうで撮影をしている時、僕に連絡をくれたんです。「どう? 大丈夫?」と聞いたら「めっちゃ楽しいです」と言っていたので「ああ、良かった」と思いました。それで日本に戻ったら、1回飯でも食おうかという話になったので会いました。そこで「どうだった?」「これからどうするの?」と聞きました。ゴジラのような日本のコンテンツが世界のコンテンツになった時、そこに日本の俳優がきちんとその映画に出演し、役として成立していること自体が僕はうれしくて。そういう意味で「つながったな」という気がしたんです。――撮影中、謙さんから小栗さんに何かアドバイスはされたのですか?役もシチュエーションも違うから「こうしたほうがいい」「ああしたほうがいい」とかは、一切言えないです。それに、僕はハリウッドで13年くらいやっているので、知っているプロデューサーやスタッフがいるけど、小栗は今回1から始めていくわけだから。それがキャリアというもので、彼自身が経験値を積み上げていかなきゃいけないことだと思います。とはいえ、そのあとのことに関しては「こういうやり方があるよ」というアドバイスはできました。たとえば「プロモーションの時はちゃんとやったほうがいいよ」といったことですが、撮影時に僕が口を出せることはそんなにないですから。○■ハリウッドを目指す若手俳優たちへメッセージ――ハリウッドへの道を開拓した謙さんから、小栗さんのようにハリウッドを目指す若手俳優陣へ、何かアドバイスはありますか?僕は、とりあえずやればいいと思っています。野球選手と同じで、あとは個々で対戦していくしかないかなと。僕はそういうふうに開拓者だと言われることもありますが、自分自身、そういう意識は全くなかったです。また、わけがわからなかったから、がむしゃらにできたのかもしれないし。ブロードウェイに行った時も、まさにそうでした。――謙さんのチャレンジ精神には常に感心させられます。実際に『王様と私』では第69回トニー賞リバイバル作品賞を受賞されましたし、結果も出されています。ブロードウェイについては、あんな世界をもともと詳しく知っていたら「ちょっと待てよ」と二の足を踏んだかもしれない(苦笑)。本当に自分も少し向こう見ずで「え!?そうだったの?」と思うことばかりでしたが、だからこそやれたのかもしれない。なので、やはり個々がトライして、乗り越えるかはじかれるか、というのを経験するしかない。得るもの、得られないものはきっとあると思うけど、それは頑張ってつかみとっていってほしいです。■プロフィール渡辺謙(わたなべ・けん)1959年10月21日年生まれ、新潟県出身。主なドラマ出演作は、TBS『砂の器』、NHK連続テレビ小説『はね駒』(86)、フジテレビ「御家人斬九郎」シリーズ、NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』(87)など。映画は『ラストサムライ』(03)、『硫黄島からの手紙」(06) 、『明日の記憶』(06)、2011年『インセプション』(11)、『GODZILLA ゴジラ』(14)などに出演。ドラマや映画以外にも、舞台、CMでも活躍。2015年『王様と私』で第69回トニー賞リバイバル作品賞を受賞。
2019年06月09日どんなビッグプロジェクトも、「渡辺謙」という名前がクレジットされた時点で、確固たる安心感を覚えると共に、底知れぬ期待感を煽られる。高い評価を受けたハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』(14)から5年ぶりとなる続編『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(公開中)もそうで、「ゴジラ」ファンならずとも、公開を心待ちにしていた人も多いはず。今回描かれるのは、復活したゴジラが、モスラ、ラドン、キングギドラと激闘するというファン垂涎の内容だ。渡辺は、未確認生物の特務機関「モナーク」の生物学者・芹沢猪四郎役を続投。『X-MEN:アポカリプス』(16)のマイケル・ドハティ監督の指揮下で、今回も力強い存在感を魅せている。現在、渡辺が出演した『名探偵ピカチュウ』も大ヒット中で、この後、東日本大震災での原発事故を描く『Fukushima 50』(2020年公開)や、テレビ朝日開局60周年記念ドラマスペシャル『逃亡者』も待機中だ。いずれも「ぜひ観てみたい!」と触手が動く魅惑的な作品ばかりだが、渡辺は何に重きを置いて、出演作をチョイスしているのか?最新作と共に、これまで出演してきた話題作についても話を聞いた。――芹沢博士役について、マイケル・ドハティ監督から「軍隊や科学者たちを統率するリーダー役として演じてください」とリクエストされたとか。ドハティ監督との初タッグはいかがでしたか?前作と同じ役ですが、キャラクターに関しては5年が経ち、どういう風になっているのかという点は自分で作っても構わないという話だったので、さほどレクチャーは入りませんでした。でも、ゴジラに対する愛の深さは、(前作の)ギャレス・エドワーズ監督に負けず劣らずだったので、すごく信頼できました。――チャン・ツィイーとは『SAYURI』(05)以来の共演となりました。彼女も結婚して子どもができて、女優としても人間としても深みが出た10年だったと思います。では、僕は何が変わったんだろう? という思いも抱きながら、また同じステージで会えたことはうれしかったです。――『はやぶさ 遥かなる帰還』(12)でもプロジェクトマネージャーの山口駿一郎というリーダーを演じられていました。当時、映画においてのポジションと、役柄とが非常に上手くマッチングしたとおっしゃられていましたが、今回はいかがでしたか?そうですね。『はやぶさ』では、確かにプロジェクトマネージャーという役柄と同時に、あの映画全体を進める上でも中核を担わなければいけない、という思いはありました。でも、無理やり僕が旗を持って引っ張っていくということではなくて。何があっても僕は動じないで、みんなと共に前へ進んでいこうと常に思っていただけです。――『硫黄島からの手紙』(06)はクリント・イーストウッド監督が直々にオファーされたとか。イーストウッド監督とのお仕事はいかがでしたか?クリントは本当に撮影が早い監督ですが、『硫黄島からの手紙』はそのなかでも最速で撮った映画で、たった35日間しかかかってないんです。ハリウッドで俳優からリスペクトされる監督はたくさんいますが、俳優とスタジオの両方からリスペクトされる監督ってなかなかいなくて。クリントは、きっちり予算どおりに収まるように撮って、なおかつある程度の成績を上げることができる。それは本当にすごいことです。その役に関しては、君が一番良く考えてるんだから好きにやって、と。それってかなりのプレッシャーでしたよ。――『名探偵ピカチュウ』ではヒデ・ヨシダ警部補役を演じていますが、本作も大ヒット中です。このオファーについても聞かせてください。僕は全然「ポケモン」世代じゃないし、アニメも漫画もほぼ観たことがなかったし、「ポケモンGO」もやっていません。でも、今回実写で撮るということと、今までのポケモン映画を参考にしないと聞いたので、それならやれるかもしれないと思いました。――東日本大震災の原発事故を描く『Fukushima 50』は、『沈まぬ太陽』(09)でも組まれた若松節朗監督作です。記者会見で「いつかやらなければいけないと思っていた」とおっしゃられていましたが、所長の吉田昌郎さん役にはどんな思いで臨まれたのですか?実は、吉田さんをメインにした作品のお話をいくつかいただいてましたが、それをやっても、再現ドラマになるか、もしくは中途半端にメローなお話にしかならないんじゃないかと危惧していたんです。でも、『Fukushima 50』の話をKADOKAWAさんからいただいた時、吉田さんではなく佐藤浩市君がメインで最後まで戦った50人の話ということで、それなら映画というエンターテイメントで描けるのではないかと思いました。登場人物は、僕が演じた吉田さんだけが本名で、ご遺族の了解も得ています。僕のなかで消化しきれなかったことが一気にクリアとなったし、これは必ずやらなきゃいけない話だとずっと思っていたので、本当に良かったです。――これまでの出演作のラインナップを見ると、かなり打率が高い印象を受けますが、数字においてプレッシャーなどは感じませんか?「当てなきゃいけない」と思って作品を選び、仕事をしたことは今まで一度もありません。もちろんプレッシャーはありますよ。たとえば『硫黄島からの手紙』の時は、『ラスト サムライ』(03)以上にプレッシャーがかかりました。なぜなら、かなり近い歴史を描くから。今から70年前の話で、まだ御遺族の方や縁者、親戚の方々もたくさんいらしたから。辛い戦いを描く敗戦の話だけど、変にひよってお涙ちょうだい的にはしたくなかった。だからちゃんと演じて、ちゃんと伝えて、世界のお客様にもちゃんとわかってもらいたかったんです。――今回の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』もかなり見応えがある映画に仕上がっていますし、ハリソン・フォードの同名映画をリメイクしたスペシャルドラマ『逃亡者』も楽しみです。渡辺さんの出演作は、いつもクオリティーお墨付きという印象を受けますが。いや、そうでもないですよ(苦笑)。自分のなかで打率は5割くらいで、そんなに話題にならない映画もありますし。でも、だからといって、それが良い悪いという判断にはなりません。僕はすごく好きな作品だけど、なかなか上手くいかなかったと思うこともありますし。やっぱり大ヒットして、いろんな人が観てくれた映画は印象に残るので、そういう作品ばかりやっていると思われがちですが、実はけっこういろんな冒険もしています。――その冒険したいという思いと、作品を当てなければいけないというプレッシャーとのバランスはどう捉えていますか?「作品を当てなければ」といったプレッシャーは一切感じてないです。そんなものを感じていたら作品なんて選べないので。そうじゃなくて、話が面白いかどうか、また、面白そうな監督だなと思ったら、やりたいと思います。基本はそっちだけです。たとえば前作『GODZILLA ゴジラ』もそうでした。そこを軸にしないと、作品に向かっていくモチベーションにはならないので。これからもそこは突き通していきたいです。■プロフィール渡辺謙(わたなべ・けん)1959年10月21日年生まれ、新潟県出身。主なドラマ出演作は、TBS『砂の器』、NHK連続テレビ小説『はね駒』(86)、フジテレビ「御家人斬九郎」シリーズ、NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』(87)など。映画は『ラストサムライ』(03)、『硫黄島からの手紙」(06) 、『明日の記憶』(06)、2011年『インセプション』(11)、『GODZILLA ゴジラ』(14)などに出演。ドラマや映画以外にも、舞台、CMでも活躍。2015年『王様と私』で第69回トニー賞リバイバル作品賞を受賞。
2019年06月07日