「新宿東口映画祭2024」の上映作品が発表された。“扉の向こうへ”をテーマに開催される今年の「新宿東口映画祭」。《幻》《愛》《絆》《道》と、4つの扉の向こうに広がる世界を映画で観る「四つの扉」のカテゴリには、松嶋菜々子、真田広之らが出演する『リング』、野村萬斎、伊藤英明ら出演の『陰陽師』。『リング』ウディ・アレン監督作『ミッドナイト・イン・パリ』、沖田修一監督作『南極料理人』、役所広司、小栗旬、高良健吾ら出演のほんわかムービー『キツツキと雨』。ドニー・イェン出演の『イップマン』シリーズ4作品などがラインアップ。『ミッドナイト・イン・パリ』アニメーションでは、サンリオの『ユニコ 魔法の島へ』、「サイコアーマー ゴーバリアン」(1話~3話)、学園祭の前日が延々と繰り返される『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』、人気漫画の映像化『映画 聲の形』(日本語字幕版)。『映画 聲の形』新作として、台湾から鉄道とその鉄道を愛する人々の心温まるエピソードと姿を記録したドキュメンタリー映画『郷愁鉄路~台湾、こころの旅~』。無声映画では、ヴィクトル・ユゴーの小説を映像化した『笑う男』、短編クラシックアニメを7本立てで上映する。『笑う男』「新宿東口映画祭2024」は5月24日(金)~6月6日(木)新宿武蔵野館、シネマカリテにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:南極料理人 2009年8月8日よりテアトル新宿にて先行公開、22日より全国にて公開キツツキと雨 2012年2月11日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011「キツツキと雨」製作委員会ミッドナイト・イン・パリ 2012年5月26日より新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開Photo by Roger Arpajou -(C) 2011 Mediaproduccion, S.L.U., Versatil Cinema, S.L. and Gravier Productions, Inc.映画 聲の形 2016年9月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会ビューティフルドリーマー 2020年11月6日よりテアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開(C) 2020 映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会
2024年04月11日第1回新潟国際アニメーション映画祭コンペティション部門のグランプリ受賞、ピエール・フォルデス監督作『めくらやなぎと眠る女』が7月26日(金)より全国公開されることが決定。日本版ビジュアルと予告映像が解禁された。音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデスが村上春樹の6つの短編(「かえるくん、東京を救う」、「バースデイ・ガール」、「かいつぶり」、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」、「UFOが釧路に降りる」、「めくらやなぎと、眠る女」)を翻案した本作。ピエール・フォルデス監督にとって初の長編アニメーションで、2022年6月、世界最大のアヌシー国際アニメーション映画祭でプレミア上映され、同映画祭で審査員特別賞を受賞。2023年3月に行われた新潟国際アニメーション映画祭では見事第1回目のグランプリに輝いた。同映画祭の審査員を務めた押井守は本作の受賞理由として、「現代文学を表現する最適のスタイルなんじゃないかということで、3人の審査員の意見が一致した、唯一の作品」とコメント。ピエール監督自らが音楽も手掛ける本作は、レザルク・ヨーロッパ映画祭作曲賞を受賞したほか、世界各国の映画祭に出品され高い評価を得ている。この度解禁された日本版ビジュアルは、読者からも非常に人気の高い“かえるくん“を軸に、小村、片桐、キョウコら登場するキャラクターが内包されている。そしてかえるくんに寄り添う猫(ファンにはお馴染みの“ワタナベノボル“)にも注目。さらに予告編では、音楽や絵画など様々なアートに精通するフォルデス監督ならではの感性で、日常からシームレスに非日常に導かれていく本作の魅力の一端を垣間見ることができる。「平凡な日常世界において、現実と内面の両方で起こった劇的な出来事によってその世界が揺るがされるちょっとマジカルな物語を、独自の方法で語りたかったのだ。マジックリアリズム的世界観でこの精神生活を見せるには、アニメーションは完全な手法だと感じている。なぜなら全てを一から作り直す必要があり、それが現実とのずれを生みだすからだ。このずらしと転移の必要性が私の監督としてのアプローチには不可欠なのだ」と監督が語る通り、アニメーションだからこそ実現できた“日本“の物語となっている。さらに予告編には村上春樹氏との共著でも知られる米文学者で翻訳家の柴田元幸からの「どんな物語も映画も多かれ少なかれ、現実と想像、外界と内面、現(うつつ)と夢とのあいだにいつのまにか建てられてしまった門を開けてくれる装置であるわけだが、この映画はその役割をとりわけしなやかに、深く軽やかに果たしてみせる」とのコメントも収められている。『めくらやなぎと眠る女』は7月26日(金)よりユーロスペースほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:めくらやなぎと眠る女 7月26日よりユーロスペースほか全国にて公開
2024年04月10日Gi-FACTORYは、和歌山・徳島・大阪・広島・山口・島根・北九州・岡山などで開催している大型野外グルメイベント『全肉祭』を2024年5月11日~5月12日の2日間、岐阜県各務原市にある各務原市民公園にて第1回開催を行います。ポスター■第1回 全肉祭 in 各務原会場 :各務原市民公園(岐阜県各務原市那加門前町3丁目)日程 :2024年5月11日~5月12日時間 :10:00~21:00店舗数:約70店舗■全肉祭とは畜産肉料理はもちろん、魚肉や果肉などあらゆる肉をテーマとして全国を対象に出店を募集・選考し、各地の美食が集う西日本最大級の野外グルメイベントです。■2日間通っても楽しみ尽くせないボリューム・総メニュー数200アイテム以上!?2日間では絶対に食べきることが出来ません・グルメ出店の他、企業ブースによる無料体験やサンプリングも!?大好評ワインの試飲コーナーもご用意・お子様も退屈させないお遊びブースもご用意大型エアー遊具や射的・スーパーボールすくいなどの縁日コーナーもご用意・観覧無料のステージ企画アイドル生ライブや迫力満点のファイヤーパフォーマンスも朝から晩までたっぷり楽しい2日間。夜のファイヤーパフォーマンス集団は必見の価値あり!スペシャルゲストとして、地元岐阜県出身MEGARYUのMEGAHORNがフリーライブでステージ出演します!■全肉祭 公式Instagram ※出店店舗の募集は既に締め切っています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月09日韓国のTV・映画・演劇において、その年の選りすぐりの作品が揃う第60回百想(ペクサン)芸術大賞のノミネート作品が本日4月8日に発表。テレビ部門では、昨年世界的にもヒットしたディズニープラスオリジナル「ムービング」が作品賞や主演男優賞、新人俳優(男性/女性)など7部門にノミネートされ、映画部門は作品賞・監督賞ほかファン・ジョンミンとチョン・ウソンが主演男優賞に揃ってノミネートされた『ソウルの春』(原題)が7部門ノミネートとなった。今年で60回目の節目を迎える百想(ペクサン)芸術大賞は、過去1年間に放映、上映、または公演されたTV・映画・演劇部門の制作陣と出演者に授与する国内唯一の総合芸術賞。人気俳優や製作者らが一堂に会することから、“韓国のゴールデン・グローブ賞”とも呼ばれる。昨年は「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のパク・ウンビンがTV部門大賞を受賞し、話題を呼んだ。今回、映画部門には日本未公開の作品が多いものの、TV部門には現在配信中で注目を集めるディズニープラスやNetflixのドラマも続々。「涙の女王」からはキム・スヒョンが演技賞(男性)にノミネートされている。授賞式は5月7日(火)に行われる予定。主な候補作品・候補者は以下のとおり。映画部門作品賞『クモの巣』(原題)『露梁:死の海』(原題)『ソウルの春』(原題)『コンクリート・ユートピア』『破墓』(原題)『コンクリート・ユートピア』監督賞キム・ソンス『ソウルの春』キム・ハンミン『露梁:死の海』リュ・スンワン『密輸』(原題)オム・テファ『コンクリート・ユートピア』チャン・ジェヒョン『破墓』最優秀演技賞(女性)キム・ゴウン『破墓』ラ・ミラン『市民ドクヒ』(原題)ヨム・ジョンア『密輸』(原題)イ・ハニ『キリング・ロマンス』(原題)チョン・ユミ『スリープ』『スリープ』最優秀演技賞(男性)キム・ユンソク『露梁:死の海』イ・ビョンホン『コンクリート・ユートピア』チョン・ウソン『ソウルの春』チェ・ミンシク『破墓』ファン・ジョンミン『ソウルの春』助演賞(女性)キム・ソニョン『コンクリート・ユートピア』ヨム・ジョンア『宇宙+人 2部』(原題)ヨム・ヘラン『市民ドクヒ』イ・サンヒ『ロ・ギワン』チョン・スジョン『クモの巣』助演賞(男性)キム・ジョンス『密輸』パク・グニョン『ピクニック』(原題)パク・ジョンミン『密輸』ソン・ジュンギ『ファラン』(原題)ユ・ヘジン『破墓』GUCCI IMPACT AWARD:コミュニティの格差や公平性に対する声を色濃く描き、より良い明日をつくることに貢献した作品に贈られる賞『ビニールハウス』『あなたと私』(原題)『ビニールハウス』『秘密の丘』(原題)『世紀の愛』(原題)『市民ドクヒ』新人演技賞(女性)コ・ミンシ『密輸』キム・ヒョンソ『ファラン』ムン・スンア『秘密の丘』オ・ウリ『地獄万歳』(原題)イム・ソヌ『世紀の愛』新人演技賞(男性)キム・ソンホ『貴公子』キム・ヨンソン『ビックスリープ』(原題)イ・ドヒョン『破墓』チュ・ジョンヒョク『万分の一秒』(原題)ホン・サビン『ファラン』キム・ソンホ『貴公子』テレビ部門作品賞「良くも、悪くも、だって母親」「ムービング」「悪鬼」「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」「今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー~」「今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー~」監督賞パク・インジェ「ムービング」イ・ミョンウ「少年時代」(原題)イ・チャンヒ「殺人者のパラドックス」チョン・ジヒョン「庭のある家」ハン・ドンウク「最悪の悪」「最悪の悪」最優秀演技賞(女性)ラ・ミラン「良くも、悪くも、だって母親」アン・ウンジン「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」オム・ジョンファ「医師チャ・ジョンスク」イ・ハニ「夜に咲く花」(原題)イム・ジヨン「庭のある家」「庭のある家」最優秀演技賞(男性)キム・スヒョン「涙の女王」ナムグン・ミン「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」リュ・スンリョン「ムービング」ユ・ヨンソク「運の悪い日」イム・シワン「少年時代」キム・スヒョン「涙の女王」助演賞(女性)カン・マルグム「良くも、悪くも、だって母親」シン・ドンミ「サムダルリへようこそ」ヨム・ヘラン「マスクガール」イ・ジョンウン「運の悪い日」チュ・ミンギョン「ヒップタッチの女王」助演賞(男性)リュ・ギョンス「ソンサン -弔いの丘-」アン・ジェホン「マスクガール」イ・イギョン「私の夫と結婚して」イ・ヒジュン「殺人者のパラドックス」チ・スンヒョン「高麗契丹戦争」新人演技賞(女性)コ・ユンジョン「ムービング」キム・ヒョンソ「最悪の悪」ユナ「誘拐の日」イ・イダム「今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー~」イ・ハンビョル「マスクガール」コ・ユンジョン「ムービング」新人演技賞(男性)キム・ヨハン「殺人者のパラドックス」イ・シウ「少年時代」イ・シンギ「最悪の悪」イ・ジョンハ「ムービング」イ・ジョンウォン「夜に咲く花」イ・ジョンハ「ムービング」(上原礼子)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-コンクリート・ユートピア 2024年1⽉5⽇より全国にて公開© 2023 LOTTE ENTERTAINMENT & CLIMAX STUDIO, INC. ALL RIGHTS RESERVED.ビニールハウス 2024年3月15日よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開© 2022 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED貴公子 2024年4月12日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2023 GOLDMOON PICTURES & STUDIO&NEW. All Rights Reserved.スリープ 2024年6月28日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2023 SOLAIRE PARTNERS LLC & LOTTE ENTERTAINMENT & LEWIS PICTURES ALL Rights Reserved.
2024年04月08日港町・横浜から発信する国際展「第8回横浜トリエンナーレ」が3月15日(金) に開幕した。アーティスティック・ディレクターに、北京を拠点に国内外で活躍するアーティストのリウ・ディン(劉鼎)と美術史家のキャロル・インホワ・ルー(盧迎華)を迎え、31の国と地域から93組のアーティストが参加。6月9日(日) まで開催される。パンデミックを経て日常の喜びをあらためて感じる一方で、世界に視野を広げれば戦争があり、気候変動や災害、差別や経済格差など問題が山積みの現在。リウとルーがキュレーションした展覧会「野草:いま、ここで生きてる」は、日本にも縁の深い中国の小説家、魯迅の詩集『野草』(1927年刊行)に想を得て、絶望から出発しながらも、アーティストの多様な視点を通じて考え、共に生き抜く知恵を分け合おうとするものだ。メイン会場の横浜美術館をはじめ、「旧第一銀行横浜支店」、「BankART KAIKO」などを舞台に7章で構成。過去と現在をつなぎ、庶民の力が主役となる。なお、3年ぶりにリニューアルオープンした横浜美術館は、天井のルーバーから外光を採り入れ、明るい雰囲気に。横浜トリエンナーレ組織委員会総合ディレクターを務める横浜美術館館長の蔵屋美香は「体力のない方や子どもなど誰もが安心して楽しめる優しいつくりになっています」と語った。参加アーティストとキュレーター陣。前列右から片多祐子(横浜トリエンナーレ組織委員会キュレーター、横浜美術館主任学芸員)、蔵屋美香(横浜トリエンナーレ組織委員会総合ディレクター、横浜美術館館長)、アーティスティック・ディレクターのキャロル・インホワ・ルー(盧迎華)、リウ・ディン(劉鼎)争い、分断する世界。生きづらさはどこから来るのか会場には多くの作品があるので、ここでは筆者の印象に残った章と作品を挙げたい。最初から網羅的に見ようとしなくてもいいし、見る人の数だけストーリーはあるだろう。まず「いま、ここで生きてる」の章では、オズギュル・カーのアニメーション作品《倒れた木》などが廃墟の森を感じさせる。グランドギャラリーの階段上はキャンプ場の様相だ。北欧の遊牧民サーミ族の血を引くヨアル・ナンゴは、資源の循環をテーマに、サーミ族のかつての暮らしをプリントした布や神奈川県内で採取した木や竹などで人々が集う場をつくりあげた。宮城県を拠点に制作を続けている志賀理江子は、地元の猟師のインタビューから得た15のキーワードから小説、哲学、科学、社会学などさまざまなジャンルの本を集めたライブラリー《緊急図書館》を設置。東日本大震災関連、土や植物研究など多角的な選書で、「エネルギー」について考える空間となった。ヨアル・ナンゴ《ものに宿る魂の収穫/Ávnnastit》2024年志賀理江子《緊急図書館》。3階の壁には志賀が活動の拠点を置く宮城の猟師・小野寺望へのインタビューを配した大きな写真群。左下は元料理人のセレン・オーゴードの作品。また、ウクライナのコレクティブ「オープングループ」は、ロシアのウクライナ侵攻から逃れた難民キャンプで取材。音によって兵器の種類を聞き分け、いかに行動すべきかを示した戦時下の行動マニュアルから、人々が口で音を再現した映像作品が胸に迫る。オープングループ(ユリー・ビーリー、パヴロ・コヴァチ、アントン・ヴァルガ)《繰り返してください》2022年続いて「密林の火」の章は、世界で起こる紛争や対立、衝突の縮図のよう。難民キャンプなどの現場を捉えたトマス・ラファの映像は象徴的。イェンス・ハーニングは、ファッション系雑誌やSNSでよく見る「街角で見つけたおしゃれな人のスナップ」の手法を用い、移民1世を撮影した写真群を展示。社会から見えなくされている存在について問いかける。壁面にイェンス・ハーニングの作品。中央に吊り下がる布は、シーツなどをモチーフに「眠り」や「休息」を訴えるエリーズ・キャロン&ファニー・ドゥヴォーの作品。手前は勅使河原蒼風の彫刻「苦悶の象徴」の章では、香港の作家サウス・ホー(南何兆)による2014年の雨傘革命、2019~2020年の民主化運動の後を捉えた写真を展示。警察とデモ参加者の衝突後に散らかった道路などが不安や挫折感を漂わせる。力のぶつかり合いを、ほとばしる創造力へと反転させるしかしまだ諦めず、「わたしの解放」の章ではしなやかに抗う。資本主義のシステムからあの手この手で逸脱しようとする丹羽良徳の新旧のプロジェクト映像を展示。一方、台湾のアーティスト・グループ「你哥影視社(ユア・ブラザーズ・フィルムメイキング・グループ)」は、台湾のある工場で100人以上のベトナム人女性労働者がストライキを起こし、立て篭もった寮の部屋を再現。インターネットで拡散された際に、冗談を言い合うリラックスした姿がヒントになった。丹羽良徳のインスタレーション你哥影視社(ユア・ブラザーズ・フィルムメイキング・グループ)《宿舎》2023年/2024年「流れと岩」の章と「すべての河」の章では、若者の力に希望を託す。大自然を旅する若者たちを撮影したロードムービーのようなスターニャ・カーンの映像作品では、失敗への不安、やり遂げようとする強さなどが描かれる。場所を移して展開される最終章「すべての河」へ。BankART KAIKOでは、クレモン・コジトールの映像作品《ブラギノ》が印象に残る。都市から隔絶した土地で自給自足をして暮らす2つの家族が川を挟んで対立するなかで、子どもたちはどこへ向かうのか。また、「野草:いま、ここで生きてる」の展示内にはいくつかのトピックを立ててその分野の専門家を迎えた小企画があるのだが、旧第一銀行横浜支店では、江上賢一郎(東京藝術大学 特任教授)が企画した「革命の先にある世界」)が展開されている。「インターアジア木版画マッピング・グループ」などアジアの多様なコレクティブが集結し、他者と力を合わせて現代に柔軟に応答している。スターニャ・カーン《後戻りはしない》2020年クレモン・コジトール《ブラギノ》2017年リャオ・シェンジェン&ホアン・イージェ(左上)など8組を紹介なお、町村悠香(町田市立国際版画美術館 学芸員)の小企画では、「李平凡の非凡な活動:版画を通じた日中交流」と題して、魯迅が提唱した木刻運動を日本に紹介し、日本の版画運動にも影響を与えた版画家・教育者の李平凡にも光を当てていた。ほかに、鉱山労働や従軍慰安婦の問題を主題として描いた富山妙子、60~70年代に横浜で現代美術専門のスクール「Bゼミ」を立ち上げた小林昭夫など、物故作家の再評価につながる展示にも目を向けたい。展覧会全体からは、壁にぶつかるとき創造力や生命力が湧くのだと鼓舞しているようで、筆者はそれを野草の力だと受け取った。「小林昭夫とBゼミ」展示風景。赤い布の立体は、本展のために再現した小林昭夫作品さらに「アートもりもり!」と称し、「UrbanNesting:再び都市に棲む」(BankART Life7)、「黄金町バザール2024−世界のすべてがアートでできているわけではない」などアートプログラムも盛り沢山。みなとみらい線馬車道駅コンコースでは石内都による銘仙を撮影した写真、ぷかりさん橋では中谷ミチコの彫刻(2020年に奥能登で制作した作品を再構成)なども必見だ。横浜の街歩きも楽しみたい。石内都「絹の夢―silk threaded memories」展示風景<開催概要>第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」会期:2024年3月15日(金)~6月9日(日)会場:横浜美術館、旧第⼀銀⾏横浜⽀店、BankART KAIKO、クイーンズスクエア横浜、元町・中華街駅連絡通路ほか休場日:木曜(4月4日、5月2日、6月6日は開場)時間:10:00~18:00料金:一般2,300円、横浜市民2,100円、19歳以上1,200円※セット券、フリーパスもあり公式サイト:取材・文・撮影:白坂由里
2024年04月06日5月14日から25日まで開催される第77回カンヌ国際映画祭で、オープニング作品にレア・セドゥ主演作『Le Deuxiéme Acte(原題)』が選ばれた。14日に同映画祭でワールドプレミアを迎え、同日フランス国内で公開開始となる。本作のメガホンを取ったのは、『地下室のヘンな穴』『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』のカンタン・デュピュー。デュピュー監督の最近の作品には、シュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリを題材にした2023年のコメディ『Daaaaaalí!(原題)』がある。同作はヴェネチア国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門で上映され、話題になった。「Variety」誌によると、『Le Deuxiéme Acte』にはレアのほか、ヴァンサン・ランドン(『ティエリー・トグルドーの憂鬱』)、ルイ・ガレル(『ドリーマーズ』)らが出演している。映画のジャンルはフレンチ・コメディで、内容は「フローレンス(レア)は大好きなダヴィッドを父ギョームに紹介したがっている。しかしダヴィッドはフローレンスに惹かれておらず、友人のウィリーに押し付けたい。4人は人里離れたレストランで会うことになり…」と紹介されている。本作がカンヌ国際映画祭のオープニング作品に決定したことに、ファンは「レアはカンヌの女王!」「おめでとうございます、キング(デュピュー監督)!あなたにはこんな栄誉ある立場がふさわしい」と喜びのコメントをXに寄せている。(賀来比呂美)
2024年04月04日季節の変わり目に行う衣替え。本州は、一般的に6月に冬服から夏服に替わり…10月に夏服から冬服に替わるとされています。沖縄の衣替えは、夏服に替わるのが5月、冬服に替わるのが11月です。学校の制服も同じ時期に衣替え。前後2週間は調整期間で、「どちらを着てもいい」となっている学校が多いです。しかし、沖縄に住んで10年たった私が思うことは…。■冬は一日の気温差が激しい「半袖は年中必要!」ということです。沖縄の冬の気温はとても不安定。とても寒い日もあれば、「え? 冬終わった?」と思うほど暑い日もあります。一日の中でも、気温の変化が激しい。日なたは太陽の光で気温が上がるので、日陰と日なたの気温差が大きいです。そのため、わが家は衣替えせず、夏の半袖は年中出しっぱなしになっています。長袖と上着を使う時期はとても少なく、コートは一応、持っていますが、出番は1年に1、2回ほど。一着あれば十分です。わが家の長男(小1)&次男(2歳児)は、冬でもほとんどが半袖。長袖は最低限しか持っていません。 ■服装のアドバイスが難しいよく、冬、沖縄に来る友人に、「気温は? 服装どうしたらいい?」と言われるのですが…。「半袖は、持って行ったほうがいい」とアドバイスしています。そう言うと…。「え? 半袖? じゃあ、暑いよね? 冬服はいらない?」と言われるのですが、「いや、冬服もいる。夏服と冬服の間…春物もあったらいいかも」と言うと、びっくりされます。だって…気温がコロコロ変わるんです…。こっちもアドバイスが難しい。ちなみに夏も、夜は冷えることがあるので長袖あったほうがいい!!…ってことで、沖縄に来るという人は、参考にしてみてください(笑)。
2024年04月04日ポン・ジュノ監督のもとで助監督をつとめたユ・ジェソンの長編監督デビュー作にして、第76回カンヌ国際映画祭批評家週間、第48回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門にも選出された韓国映画『スリープ』が、6月28日(金)に日本公開決定。ビジュアルが解禁となった。「ここ10年で観た中で最もユニークかつ恐ろしい映画。平凡な日常の空間で予測不可能な物語が繰り広げられる、スマートな監督デビュー作。ぜひスクリーンで味わってほしい」とポン・ジュノ監督が太鼓判を押す本作。出産を控え、幸せな結婚生活を送るヒョンス(イ・ソンギュン)とスジン(チョン・ユミ)。ある夜、隣で眠る夫ヒョンスが突然起き上がり「誰か入ってきた」と呟いた。その呟きに呼応するように家を覆い尽くす不穏な気配…。翌朝、下の階に越してきた住人から「明け方の騒音が1週間も続いて、我慢できない」と相談をされるも全く身に覚えがなかった。少しの違和感を抱きながらも、夜を迎えたその日から眠りにつく度にヒョンスは人が変わってしまったかのように奇行を繰り返す。頬を掻きむしる。生魚を丸呑みする。窓から身を乗り出す。その異常行動は日を追うごとにエスカレートしていく。得体の知れない“それ”に恐怖を感じ、怯えながら夜を過ごす夫婦は睡眠クリニックの受診を決意するが、スジンの母から超自然的な力に頼るべきだと、巫女から手に入れた御札を渡される。果たして、“それ”は医学で克服できるものなのか、それとも――。チョン・ユミ Photo by The Chosunilbo JNS/Imazins via Getty Images夜が訪れる恐怖に怯える妻スジンを『82年生まれ、キム・ジヨン』や『トガニ 幼き瞳の告発』などでその確かな実力を披露してきたチョン・ユミが演じ、無意識の異常行動をきっかけに眠ることに恐怖を抱く夫ヒョンスを『パラサイト 半地下の家族』『最後まで行く』のイ・ソンギュンが務めた。イ・ソンギュン Photo by Stephane Cardinale - Corbis/Corbis via Getty Images人間の三大欲求の一つ、睡眠。日常にある最も安静な時間だが、その一方で意識を失った無防備な状態ともいえる。もしも、その時間を得体の知れない“それ”に脅かされたら?という発想を基に、“予測不能”な驚きと“自身にも起こりうるかも知れない”共感を観客へ提示する。この度解禁されたビジュアルは、チョン・ユミ演じるスジンとイ・ソンギュン演じるヒョンスが、ゴージャスなシーツの上に横たわっている姿が切り取られたもの。スジンが身を包む赤いドレスは、どこか不穏な気配を感じさせながらも、美しく印象的なデザインに。そして2人の間には「目覚めだすー」というキャッチコピーが添えられ、「幸せな生活を蝕む“それ”の正体とは」という言葉と合わせて、この夫婦に訪れる得体の知れない恐怖が一体何なのかを、想像させる仕上がりになっている。さらに、4月5日(金)より本作のムビチケ前売券(オンラインのみ)の発売も決定している。『スリープ』は6月28日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:スリープ 2024年6月28日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2023 SOLAIRE PARTNERS LLC & LOTTE ENTERTAINMENT & LEWIS PICTURES ALL Rights Reserved.
2024年04月03日第96回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートを果たしたドイツ映画『ありふれた教室』から、日本版予告編、本ビジュアル、場面写真が一挙に解禁された。第73回(2023年)ベルリン国際映画祭パノラマ部門でワールドプレミアされW受賞を果たしたのを皮切りに、ドイツ映画賞主要5部門(作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞)の受賞を達成。本年度アカデミー賞®国際長編映画賞ノミネートを果たした本作は、これが日本劇場初公開となるドイツの新鋭イルケル・チャタクの長編4作目にあたる最新作。教育現場のリアルな現実に根ざし、世界中の学校やあらゆるコミュニティでいつ暴発しても不思議ではない“いまそこにある脅威”を見事にあぶり出す、極限のサスペンス・スリラーとなっている。解禁となった予告編では、ただならぬ緊張感を漂わせながら若手教師カーラ(レオニー・ベネシュ)が次第に窮地に追い込まれていく様子が描かれる。彼女は、盗難が相次ぐ校内で生徒を守るために職員室で隠し撮りを仕掛けた。それをきっかけに生徒の反乱や同僚教師との対立が起こり、保護者からも猛烈な批判を浴びる。目にアザをつけた様子も垣間見える、緊迫感とともに引き込まれていく予告編が完成した。また、いち早く本作を鑑賞した著名人たちのコメントも予告編には使用されており、ドイツ文学翻訳家の池田香代子は「とほうに暮れて見回すと、あの教室と相似の社会が私たちを取り巻いている。こんなミステリーがあったのか!」と、映画の中で描かれる教室と我々が生きる現代社会の相似性に焦点をあてた。そのほか、白石和彌、小島秀夫、森達也、瀬々敬久ら映画監督やクリエーターから賞賛のコメントが届いている。併せて解禁となった本ビジュアルは、真っすぐこちらを見つめるカーラの意味深な眼差しを捉えたもの。違和感を覚える表情に「先生(わたし)、おかしい?」というキャッチコピーが添えられており、謎めいた不気味さが漂うビジュアルとなっている。場面写真では、教室で叫ぶカーラの姿や中指を立てる生徒など、張り詰めた空気の中、様々な姿が切り取られている。『ありふれた教室』は5月17日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ありふれた教室 2024年5月17日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開© if… Productions/ZDF/arte MMXXII
2024年04月02日3月15日に開幕した『TBSドキュメンタリー映画祭』。3月29日(金) より福岡、3月30日(土) より札幌でも上映がスタートし、舞台挨拶を実施。ここでは、その舞台挨拶の一部をレポートとしてお届けする。<3月29日(金) 福岡 舞台挨拶>『リリアンの揺りかご』【登壇者】監督:神戸金史監督ゲスト:ジャーナリスト 臼井賢一郎(KBC解説委員長)神戸監督はRKB毎日放送のジャーナリストであるとともに、障害を持つ息子の父親でもある。作品では相模原事件について描き、さらにはヘイトスピーチや、去年9月1日の関東大震災100年をめぐる混乱など、「不寛容」をキーワードに現代社会の問題が監督の視点で描かれている。今回、登壇トークの中では、「主観的に取材に動いていく自分を客観的にみて作品にしていくことにチャレンジした。放送局のつくるドキュメンタリーに今後も是非期待していただきたい」とコメント。今回は、系列の枠を越えてKBC九州朝日放送の臼井賢一郎解説委員長も登壇し、「ドキュメンタリーはニュースの続きであり帰結である。この神戸監督の問題提起作品は、長年の取材の賜物。例えるなら、ジェットコースターのピークのようなものが沢山ある、深い内容である」と語った。『リリアンの揺りかご』舞台挨拶より<3月31日(日) 福岡 舞台挨拶>『魚鱗癬と生きる ー遼くんが歩んだ28年ー』【登壇者】監督:大村由紀子ゲスト:梅本遼(出演者)、梅本千鶴(出演者)大村由紀子監督と、出演者の梅本遼さん、千鶴さんが登壇。出演者の梅本さんは、「最近撮った映像を中心に映画を作るのかと思っていたが、こんな映像を撮っていたのかと思うような昔の映像も沢山使われていたことが驚きだった」と語った。また、大村監督は、「25年に渡ってRKB報道部で取材を続けてきた記者たちがタスキを渡しながら続けてきたからこそ完成に至った」と話した。梅本さんの母、千鶴さんは、来場者に涙ながらに感謝の想いを伝えていた。『魚鱗癬と生きる ー遼くんが歩んだ28年ー』舞台挨拶より『方舟にのって ~イエスの方舟45年目の真実~』【登壇者】監督:佐井大紀ゲスト:千石まさ子(出演者)、千石恵(出演者)、千石成美(出演者)満席で熱気に包まれた劇場に佐井大紀監督と、出演者のイエスの方舟の千石まさ子、千石恵、千石成美が登壇。千石たちは、「佐井監督が中立な立場で自分たちのありのままを撮ってくれたことは、嬉しいです。この映画をご覧になった方が観た方ご自身の捉え方で、『イエスの方舟』のあり方を理解してくれれば嬉しい」と語った。また佐井監督は、千石たちが自分たちの生き方を貫いていて力強さや逞しさを感じていたことを明かした。『方舟にのって ~イエスの方舟45年目の真実~』舞台挨拶より<3月30日(土) 札幌 舞台挨拶>『102歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~』【登壇者】監督:長沢祐ゲスト:菱谷良一(画家)、高橋健太郎(写真家)治安維持法に違反したとして学生らが逮捕された生活図画事件の「最後の生き証人」である菱谷良一を追った本作。舞台挨拶には102歳の菱谷本人が旭川から駆けつけて登壇し、ほぼ満席となった客席から大きな拍手で迎えられた。「無名の老人を天下の大スター並みに扱ってもらい感激しました」といきなり観客を笑わせると、そこからは菱谷の独壇場となった。102歳とは思えない滑らかな弁舌で自らの生い立ちと生活図画事件までを振り返った菱谷。最後のメッセージを求められ、「自由と平和が私の生涯の生きる目的。皆さんも自由と平和のために頑張って下さい」と力強く締めくくると、劇場は再び大きな拍手に包まれた。『102歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~』舞台挨拶より<3月29日(金) 大阪&京都 舞台挨拶>『カラフルダイヤモンド~君と僕のドリーム~』【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:中下雄貴、内海太一、岡大和名古屋を拠点に活動するBOYS AND MENの弟分・カラフルダイヤモンドの奮闘を追った本作。舞台挨拶には、津村有紀監督とカラフルダイヤモンドのメンバー(中下雄貴、内海太一、岡大和)が登壇。登壇したメンバー3人は全員大阪出身ということもあり、リラックスした雰囲気の中でトークが始まった。映画の中では食事シーンもたびたび登場し、大阪出身の内海はお好み焼きのシーンにはりきっていたそうで「大阪の人だったらあんなに混ぜない!と突っ込まれるくらい混ぜてましたし、油もひき忘れたんで」と反省。実はこのシーン、3時間くらいしゃべっていたため、お好み焼きは真っ黒になったそう。「大阪で今度撮ってもらえるならカスうどん食べたい。カスうどん広めたいねん」と岡。「僕は、吉本新喜劇に出たい」と内海。3人の仲のいいやりとりを笑顔で聞いていた津村監督は、最後に「カラフルダイヤモンドは日常の些細なことでも面白がるやさしい感性があります。みなさんの中の感性のスイッチに入ってもらえると嬉しい、そんな思いでこの映画を作りました」と締めくくり、お客さんのスタンディングオベーションで、温かい拍手に包まれた。1回目の登壇から30分後、2回目のお客さんを迎えて上映前に再び登壇。内海が「楽屋にダイヤモンドのアイシングクッキー置いてもらってて、士気がバカ上がりしています」と3人。士気の上がったところで、それぞれの映画のおすすめポイントを語った。「雄貴君の入ったばかりの頃の初々しい挨拶も楽しんでください。画の後にカラフルダイヤモンドを検索してほしいです。僕らの成長も感じていただけます。これからも一緒に楽しいことをしていきましょう」(内海)。「映画を観る前より、カラフルダイヤモンドを好きになってもらえると思います」(中下)。「キラキラしようとしていたり、泥臭い部分や悔しい思いをしているところが見てほしいポイントです」(岡)。津村監督は映画への思いを「彼らは熱量があって、常に前向きです。その青春真っただ中の姿が詰まっている映画をぜひお楽しみください」と締めくくった。この後、津村監督と3人は京都に移動、UPLINK京都でも舞台挨拶に登場。お互いのベストシーンを発表し合った。本編を通じて本人たちでもスクリーンを通じて初めて知るメンバー同士の思いや再発見について語り、これからの思いや映画の魅力を伝えた。<イベント情報>『TBSドキュメンタリー映画祭2024』※終了分は割愛『TBSドキュメンタリー映画祭2024』キービジュアル大阪:3月22日(金)~4月4日(木) シネ・リーブル梅田愛知:3月22日(金)~4月4日(木) センチュリーシネマ京都:3月22日(金)~4月4日(木) アップリンク京都福岡:3月29日(金)~4月11日(木) キノシネマ天神札幌:3月30日(土)~4月11日(木) シアターキノ公式サイト:
2024年04月01日お笑いコンビ・マユリカ(阪本、中谷)が31日、東京・渋谷のヨシモト∞ホールで行われた「第4回ムゲンダイチャンピオンシップ~決勝ラウンド~」にて優勝した。今年で4回目となる「ムゲンダイチャンピオンシップ」は、ヨシモト∞ホールの看板芸人“ムゲンダイレギュラー”がネタで頂点を決めるバトルライブ。優勝賞金は30万円。第1回はうるとらブギーズ、第2回はゆにばーす、第3回は男性ブランコが優勝した。今回は大会形式が大幅に変更となり、予選A・Bブロックに分け、各ブロック上位5組が決勝ラウンドに進出。Aブロックを勝ち抜いたやさしいズ、コットン、マユリカ、カラタチ、カゲヤマ、Bブロックを勝ち上がったキンボシ、ネルソンズ、ニッポンの社長、紅しょうが、ダイタク、計10組が決勝ラウンドに登場した。決勝ラウンドは、審査員の得点と観客の得点の合計で競い、マユリカが優勝。2位はダイタク、3位はコットンとなった。中谷は「ムゲンダイチャンピイオンシップには夢があります!」と喜びを叫び、阪本は「ムゲンダイチャンピオンここにあり!」と胸を張った。なお、MCは相席スタートの山添寛が担当し、ゲスト審査員はなだぎ武が務めた。同イベントは見逃し配信も実施。4月2日12時までチケット購入可能で、4月2日19時まで視聴できる。
2024年03月31日各国映画祭で大きな話題を集めたヒューマンホラー『胸騒ぎ』。監督を務めるのは北欧の新たなる鬼才クリスチャン・タフドルップ監督だ。第38回サンダンス映画祭でワールドプレミア上映されるや想像を絶する衝撃的な展開と不穏な作風が大きな話題になり、各国の映画祭を席巻した本作。メガホンをとったのは、デンマーク出身の新たなる鬼才クリスチャン・タフドルップ。映画監督として活躍する一方、これまで俳優・脚本家としても多彩な才能を発揮してきた。俳優としては、マッツ・ミケルセン主演『アフター・ウェディング』(06/スサンネ・ビア監督)に出演、第79回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされるなど高い評価を受けた。映画監督としては、監督・脚本・主演を務めた短編『The Copier(英題)』(99)でデビュー。その後も、監督のみならず脚本執筆にもこだわり、ほぼ全ての監督作品で脚本も担当してきた。『Parents(英題)』(16)では、長編映画デビュー作にして、第34回デンマーク・アカデミー賞監督賞やデンマーク映画批評家協会賞(ボディル賞)で脚本賞ほか数々の受賞を果たし、長編2作目となる『A Horrible Woman(英題)』(17)では独創的な物語設定が評価を受け、ヨーロッパ全体で20万人以上を動員。国内外の映画賞を獲得するなど高い評価を受けた。クリスチャン・タフドルップ監督そして、長編3作品目となる『胸騒ぎ』では、実体験に着想を得て脚本を執筆。世界を震撼させる「最狂ヒューマンホラー」を誕生させた。そんな本作に『M3GAN/ミーガン』、『ゲット・アウト』など数々の大ヒットホラー映画を手掛けるスタジオ、ブラムハウス・プロダクションズが惚れ込み、日本公開に先駆けてジェームズ・マカヴォイ主演でリメイク版の製作も決定している。これまで、「問題作」と言われながらも、独自の視点で人間の裏側に潜む「悪」や「恐怖」を浮かび上がらせ、映画史に名を刻んできた世界の鬼才たちがいる。『ファニーゲーム』での抵抗不可能かつ理不尽な惨劇描写が物議を醸したミヒャエル・ハネケ監督。『フレンチアルプスで起きたこと』など極限状態で浮かび上がる人間の本性を、ブラックユーモアを交え描いてきたリューベン・オストルンド監督。さらには、『ヘレディタリー/継承』、『ミッドサマー』など呪縛のように抗えない「恐怖」をホラー映画の概念を覆す表現で映像化してきたアリ・アスター監督。全ての監督が自ら脚本も手掛け、観客の脳裏に爪痕を残すような物語を紡いできた。クリスチャン・タフドルップ監督も、本作の着想をイタリアでの休暇中に出会った“ある家族”との実体験を基に膨らませ、自ら脚本を執筆した。半年後にその家族のもとを訪れた当時をふり返り、「自分たちはたくさんのことを我慢する羽目になった。帰路につく頃には、自分を自分で痛めつけていたかのような感覚に襲われた。僕たちはなぜ何もしなかったのか。彼らの不快な言動に“ノー”と言うよりも、我慢するほうが楽だったのはなぜだろう」と、その時に抱いた違和感から本作の根幹となる問いが生まれたことを明かした。そんな鋭い視点で生み出された本作について海外メディアも、「ミヒャエル・ハネケ、リューベン・オストルンド監督の匂いを十二分に感じる(Los Angeles Times)」、「『フレンチアルプスで起きたこと』の風刺と共鳴する(The Daily Beast)」、「『ファニーゲーム』に匹敵する衝撃(The Film Stage)」、「『ミッドサマー』で描かれる“休暇”の恐怖と近い(Mashable)」など、いま見逃せない最注目の監督として、名だたる鬼才になぞらえて絶賛している。そんな本作より、新たに解禁された場面写真では、物語の発端である“オランダ人夫婦からの招待状”を手に取るデンマーク人夫婦の妻ルイーセの姿が捉えられている。招待メッセージは、イタリア旅行で撮影された写真の裏側に書かれていて、笑顔で両家族が映る写真にも関わらず、どこか不穏な雰囲気が漂っている。週末だけのつもりで、再会を約束してしまうビャアン一家に待ち受ける悪夢とは…。監督の実体験から誕生したという本作の、生々しい恐怖の始まりを予感させる場面写真となっている。『胸騒ぎ』は5月10日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:胸騒ぎ 2024年5⽉10⽇より新宿シネマカリテほか全国にて公開© 2021 Profile Pictures & OAK Motion Pictures
2024年03月31日「第13回逗子海岸映画祭」が4月26日(金)より開催されることが決定した。“Play with the Earth”をコンセプトに、世界を旅する「CINEMA CARAVAN」が創るGWに逗子の砂浜に現れる蜃気楼「逗子海岸映画祭」。今年のテーマは、“Community Revolution”。逗子、三浦半島のローカルをはじめ、インドネシアやアフリカなど、世界のコミュニティとの活動を通して、世界にうねりを起こす様々なムーブメントを体感できる。日中は、縁ある人たちによる日替りのフードやアクティビティ、そして黄昏に染まる日没とともに始まる海辺での映画体験が楽しめる。上映作品は、生演奏とコラボする「CINEMA CARAVAN」オリジナル映像作品や、日本初公開、劇場未上映作品、名作からドキュメンタリーまで、魅力的なラインアップとなっている。おすすめは、10年で26か国を巡り、250曲を越す音楽を収録し、世界の音楽文化を映像ライブラリーとして綴ってきた「LISTEN.」(プロデュース:山口智子・GARRY BASSIN/監督:GARRY BASSIN)。最初の5年の出会いをまとめた、音で地球を感じる旅。世界を旅して集めた膨大な映像素材を再編集し、新たな発信を目指す「LISTEN.」プロジェクトの第1弾、映画版が日本初上映。また、アフロビートの創始者として、黒人解放運動家として尊敬されるフェラ・クティの生涯を描くドキュメンタリー『Finding Fela』が特別上映(※英語上映、日本語字幕なし)。「CINEMA CARAVAN」代表・志津野雷が、世界を旅して切り取った記録を紡いだ、終わりなき映像『PWTE2024 -documenta 15を超えて-』が、音楽家たちの生演奏と共に上映される。「第13回逗子海岸映画祭」開催概要会場:神奈川県逗子海岸日程:4月26日(金)~5月6日(日)(雨天開催・荒天中止)開場:4月26日(金)15時~22時/4月27日(土)~5月6日(日)13時~22時映画上映:19時~内容:国内外映画上映/ライブ・トークショー入場料金:一般 ¥2,500/逗子市民 ¥1,500(※要身分証明証)/中学生以下無料(※中学生は要学生証)※5月6日(月)最終日のみ一般 ¥3,000/逗子市民 ¥2,000(※要身分証明証)/中学生以下無料チケット:前売り券/3月30日10時よりオンライン販売当日券/逗子市民割引チケットのみ枚数限定にて会場販売※要身分証明証(シネマカフェ編集部)
2024年03月31日映画『ゴールド・ボーイ』(公開中)が、28日に開催された「第48回 香港国際映画祭」に出品。主演の岡田将生と金子修介監督が登壇した。同作は、中国のベストセラー作家・紫金陳(ズー・ジェンチン)の小説「坏小孩(The Gone Child)」の実写化作で、殺人犯と少年たちの心理戦を描く。2020年に動画サイト・iQIYI(アイチーイー)の人気サスペンス・シリーズ「迷霧劇場」の海外戦略作品としてドラマ化され、現在までに総再生回数20億回越えを記録するなど、中国では社会的大ヒットを記録している。平成『ガメラ』3部作、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』、『デスノート』など国内外でのヒット作を生み出す金子修介監督がメガホンを取り、主演を岡田将生が務めるほか、羽村仁成、星乃あんな、前出燿志、黒木華、松井玲奈、北村一輝、江口洋介が出演する。○■映画『ゴールド・ボーイ』が「第48回 香港国際映画祭」に出品28日に開催された香港国際映画祭のレッドカーペットイベントと開会式に登場した岡田と金子監督。翌29日には上映後にQ&Aが行われ、2人は鳴り止まない拍手と大歓声で迎えられながら登壇した。冒頭、岡田と金子監督が中国語で自己紹介をするなど、終始和やかな雰囲気で進み、金子監督には中国語原作を日本で映画化する際に苦労した点、岡田には、非情な殺し屋を演じる上で役作りで注意した点など、相次いで質問が飛んでいた。また、同作は4月24日から開催される「ウーディネ極東映画祭」のコンペティション部⾨にも参加が決定している。
2024年03月31日9月21日(土)・22日(日・祝) に群馬・日本トーターグリーンドーム前橋で開催される『山人音楽祭2024』の第1弾出演アーティストが発表された。『山人音楽祭』は、群馬出身・在住のロックバンド・G-FREAK FACTORYが主宰するロックフェス。このたび第1弾アーティストとして、主宰のG-FREAK FACTORYに加え、Age Factory、佐藤タイジ、SHADOWS、SHANK、四星球、DJダイノジ、TETORA、Dragon Ash、HUSKING BEE、HAWAIIAN6、プッシュプルポット、LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUS、ROTTENGRAFFTYの全14組がアナウンスされた。チケットは2次先行受付を4月7日(日) まで実施中。<イベント情報>『山人音楽祭2024』9月21日(土)・22日(日・祝) 群馬・日本トーターグリーンドーム前橋開場9:30 / 開演11:00(終演20:00予定)【出演】Age Factory/佐藤タイジ/G-FREAK FACTORY/SHADOWS/SHANK/四星球/DJダイノジ/TETORA/Dragon Ash/HUSKING BEE/HAWAIIAN6/プッシュプルポット/LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUS/ROTTENGRAFFTY/and more…■オフィシャルHP2次先行:4月7日(日) 23:59まで()公式サイト:
2024年03月30日2001年に始まり、毎年春の恒例イベントとして今年で24回目を迎える「イタリア映画祭2024」の開催が決定。上映作品の豪華なラインアップが発表された。東京会場では日本未公開新作13本と旧作1本の計14本、大阪では新作7本が上映予定。アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート作品やヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品作、『オッペンハイマー』などハリウッド超大作を押さえてイタリア国内で大ヒットとなった超話題作など、最新のイタリア映画界を盛り上げるバラエティーに富んだ作品が揃った。注目の作品は、『ゴモラ』『ドッグマン』のマッテオ・ガッローネの最新作『僕はキャプテン』。2人のセネガル人青年が貧困から逃れるためにヨーロッパを目指して砂漠や地中海を超えて旅をする壮大な物語で、昨年の第80回ヴェネチア国際映画際で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞、さらにアカデミー賞国際長編映画賞ノミネートも果たした。『僕はキャプテン』さらに、戦後イタリアの家父長制度や女性の権利をテーマに描き、国内で2023年No.1の初週興行成績、歴代のイタリア映画興行収入トップ10に入った超話題作『まだ明日がある』や、第2次世界大戦時に英雄として称えられた潜水艦艦長の実話を基にした人間ドラマで、第80回ヴェネチア国際映画祭オープニングを飾った『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』など、見逃せない作品ばかり。さらに戦後イタリア映画を牽引し、数々の傑作を放ってきた巨匠監督パオロ・タヴィアーニが2月29日に92歳で逝去したことを追悼し、兄ヴォットリオ・タヴィアーニと共に監督を務めた『父 パードレ・パドローネ』(1977)の上映も決定。第30回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した永遠の名作がデジタルリマスターで蘇る。『父 パードレ・パドローネ』今回の上映作品14本中5本が女性監督作品、また4本は俳優監督の作品となっており、イタリア映画界が新しい才能で活気づいている様子が見て取れるラインアップ。巨匠から若手まで、多種多様な14作品が一堂に会し、最新のイタリア映画のいまを映画で垣間見ることのできる貴重な機会となっている。▼上映作品ラインアップ▼★は女性監督作品『人生の最初の日』(2023)世界20か国以上でリメイクされた『おとなの事情』をはじめ、ストーリーテリングの巧みさには定評があるパオロ・ジェノヴェーゼ監督の新作は、人生に絶望した人々が再生できるかを問いかけるドラマで、トニ・セルヴィッロ、ヴァレリオ・マスタンドレア、マルゲリータ・ブイら超豪華キャストが集結。1人の男と2人の女、そして1人の少年。年齢も経験も異なる4人がどん底に突き落とされたまさにそのとき、自分たちがいない世界はどうなるかを知ることができる1週間の時間を与えてくれる謎めいた男に出会う。『アモーレの最後の夜』(2023)俳優としても活躍するディ・ステファノの監督3作目は、イタリア映画界を代表する俳優の1人であるピエルフランチェスコ・ファヴィーノを主演に迎えたクライムサスペンスで、ベルリン国際映画祭特別部門でプレミア上映された。35年間のキャリアの中で銃を撃ったことは一度もなく、実直な警察官のフランコ・アモーレは、定年退職を翌日に控えていた。祝福するために妻や同僚、友人、親戚などが集うパーティーが開かれる。めでたい夜になるはずが、彼の人生において最も長く、困難な夜が訪れることになる。『美しい夏』(2023)★イタリア文学界を代表するストレーガ賞を受賞したチェーザレ・パヴェーゼの小説をラウラ・ルケッティ監督が映画化した長編2作目で、第2次世界大戦が始まる直前の2人の女性をめぐる愛と青春物語。1938年、田舎からトリノに引っ越してきて洋裁店で働くジーニアは、年上でモデルのアメリアと運命的な出会いを果たす。官能的なアメリアに導かれてめくるめく芸術家の世界に分け入るジーニアは、新しい自分を見いだしていく。ロカルノ国際映画祭のピアッツァ・グランデ部門でプレミア上映。『僕はキャプテン』(2023)巨匠ガッローネが放つ渾身の一作は、セネガルの青年2人がアフリカを縦断し、ヨーロッパを目指す壮大な旅の物語。セイドゥとムッサは、豊かな生活を求めて親族に知られることなく、ダカールを離れる。しかし、彼らを待ち受けていたのは想像を超える数々の困難だった。いわば現代版オデュッセイアの本作は、ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)やマルチェッロ・マストロヤンニ賞(若手俳優賞)などを受賞、アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた。『ルボ』(2023)ジョルジョ・ディリッティ(『やがて来たる者へ』)の長編5作目は、第2次世界大戦下のスイスで移動型生活集団のイェニッシュを襲った悲劇をベースに創作された大作。1939年、大道芸人のルボはナチスドイツ軍の侵攻を防ぐため、スイス軍に招集される。その直後、優生学の原理に基づく国家の再教育プログラムの一環として3人の子どもは連れ去られ、それを止めようとした妻は殺されてしまう。主演は、国際的な活躍がめざましいドイツのフランツ・ロゴフスキ。ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品。『そう言ったでしょ』(2023)★豪華キャストを迎えたジネヴラ・エルカンの長編2作目は、異常気象で冬に50度に達するローマを舞台に、様々な問題を抱える人々を描くディストピア的群像劇。わずかなファンにしがみつく元ポルノスターと彼女に夫を寝取られた妻。元ヘロイン中毒の神父とアメリカから亡き母の遺灰を持ってやって来るその妹。アルコール中毒と闘いながら幼い息子の親権を取り戻そうと必死な女性とその元恋人。世界が終末に向かっていくような中で、人々は避けてきた個々の問題に向き合わざるをえなくなる。『あなたのために生まれてきた』(2023)実話を基に同性愛者が親権を得るために闘う姿を描くファビオ・モッロの監督5作目は、現在における家族の形を問いかける心温まるドラマ。カトリック教徒で情熱的なルカは、障害者施設でボランティアをしているゲイのナポリ人。子どもを迎えいれて、パートナーと共に親になることを望むルカだが、ゲイの独身者やカップルには養子縁組は認められていなかった。生まれて間もなく病院に置き去りにされたダウン症児アルバの親になるために、ルカは奮闘する。『まだ明日がある』(2023)★人気コメディエンヌのパオラ・コルテッレージが監督業に初挑戦し、自ら主演。取りあげたテーマは、家庭内虐待と女性の権利で、戦後のローマで夫からの虐待に苦しむ主婦を本人が演じている。デリアは、イヴァーノの妻で3児の母。イヴァーノは、ときには辛辣な言葉で、ときには暴力で一家の大黒柱が誰なのかを皆に思い知らせていた。娘の幸せだけを願っていたデリアに謎めいた手紙が届き、彼女の人生が変わる。本国ではハリウッドの大作を押しのけて、2023年の興行収入ランキングのトップに立つ大ヒットを記録した。『ヴォラーレ』(2023)★イタリアの大女優マルゲリータ・ブイが監督デビュー。主演も兼ねて、自身の公私を色濃く反映したコメディーを作り上げた。韓国行きの飛行機にさえ乗れれば、国際的な成功も夢ではないスター俳優のアンナビーだが、致命的な弱点があった。それは、飛行機恐怖症。娘も海外留学を決意。そこで、航空会社が運営する恐怖症を克服するための特別レッスンに申し込む。レッスンで出会ったのは問題は共有するけれども、経歴も年齢も様々な人々。はたして彼女は恐怖を克服できるのだろうか?『信頼』(2024)ダニエーレ・ルケッティ監督は、『靴ひものロンド』に続いて重鎮ドメニコ・スタルノーネのベストセラー小説から、スリリングな心理ドラマを仕立てた。教え子たちから慕われる高校教師ピエトロは、かつての教え子テレーザとの間に愛を見出す。彼女の提案で、互いの知られざる秘密を打ち明けようと提案する。その秘密とは、公になればその人の人生が壊れてしまうような衝撃的な秘密だった。主演は、ルケッティ作品に4度目の出演となるエリオ・ジェルマーノ。音楽は「レディオヘッド」のトム・ヨーク。『グローリア!』(2024)★シンガーソングライターで女優でもあるマルゲリータ・ヴィカーリオの初監督作は、歴史に埋もれた無数の女性音楽家を頌える、ポップで躍動感あふれるミュージカルドラマ。時は1800年、ヴェネチア近郊の孤児院。無口で孤独なメイドのテレーザが、音楽によって現実を作り変えることができる非凡な才能の持ち主ということは、誰も知る由もなかった。新教皇の訪問に際し音楽会が開かれることになったこ=とから、その才能が開花する。ベルリン国際映画祭コンペティション部門に選出された。『別の世界』(2024)イタリア喜劇を牽引するヒットメーカー、リッカルド・ミラーニ監督が最新作で主演に迎えたのは『環状線の猫のように』などでお馴染みのアントニオ・アルバネーゼ。これで5度目となる息の合ったタッグが、都会と田舎のギャップで笑いを誘う。長年ローマで小学校教師を務めてきたミケーレは、大都会での暮らしに嫌気が差していた。希望が叶い、新たに赴任することになったのはアブルッツォ州の小さな村。ローマからそれほど離れていないのに、雪が降りしきる極寒のその地は全くの別世界で、日々の生活に悪戦苦闘する。[オープニング作品]『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』(2023)1940年10月、イタリア海軍の潜水艦長サルヴァトーレ・トーダロは大西洋を航行中、撃沈させたベルギーの武装商船の乗組員たちを救助し、最寄りの安全な港まで運んでいく決断を下す。艦内に彼らのスペースを割くために、彼は敵軍から見える水面を3日間航行することを余儀なくされ、自分と部下の命を危険にさらすことに――。2023年ヴェネチア国際映画祭オープニング作品。実話を基に製作された。2024年夏、全国公開予定。[特別上映]『父 パードレ・パドローネ』(1977)羊飼いから後に言語学者になったガヴィーノ・レッダの自伝をタヴィアーニ兄弟が映画化。監督の代表作の1つであり、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した。舞台は、封建的な家父長制の残る1940年代のサルデーニャ島。羊飼いのエフィシオは息子のガヴィーノが通う小学校に押しかけ、授業を放り出させ、牧草地で牛の世話をさせる。文盲でサルデーニャ語の知識しかないガヴィーノは、やがて厳しい生活から自分を解放するための探求に乗り出す。デジタルリストア版で上映。「イタリア映画祭2024」は東京会場:5月1日(水)より有楽町朝日ホールにて、大阪会場:5月18日(土)よりABCホールにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断 2024年7月5日よりTOHO シネズ日比谷ほか全国にて公開©2023 INDIGO FILM-O’GROOVE-TRAMP LTD-VGROOVE-WISE PICTURES
2024年03月29日出産を機に東京から自然豊かな沖縄に移住した、モデルの武智志穂さん。大好きな地で双子の子育てを楽しむ志穂さんに、ママライフを綴ってもらう人気連載。第43回目は、初めての母子留学”マレーシア”へ行ったときの様子を綴ってくれました。初回は【持って行ってよかったものと子どもの食事】について。その他ロングフライト時に便利なアイテムなど子連れ海外旅行の参考にもなる情報が盛りだくさん♪ 親子留学や海外旅行を検討中のママパパはぜひ参考にしてみて!3月頭から約2週間、短期ではありますが3歳になる双子の息子たちを連れて、わたしの夢のひとつだった母子留学へ行ってきました!今回のコラムからは数回に分けて、母子留学の様子をリポートします。興味のある方はぜひお付き合いくださいませ(o^^o)はじめての母子留学先に選んだ国はマレーシア!なぜマレーシアを選んだのかといいますと……⚫アジアの中でも英語力のレベルが高い。→マレーシアの公用語はマレー語ですが、英語も広く使われています。マレーシアは非英語圏の英語力の指標となっているEF EPIにて、113ヵ国中25位(ちなみに日本は87位) 、アジアでは第3位と非常に高いレベルです。⚫さまざまな国の文化や言葉、宗教、多様な価値観に触れることができる。→マレーシアは多民族国家。人種構成はマレー系60%、華人系23%、インド系7%、外国人その他10%。宗教はイスラム教、仏教、キリスト教、ヒンドゥー教など。⚫人々が親切であたたかい。→13年前にわたしがはじめてマレーシアを訪れた際、不思議に感じたと同時に、とても感動したんです。『多民族国家で信仰している宗教もさまざま。それなのになぜ争わず、マレーシアの人々はみんな笑顔で他人に親切なんだろう?』と。わが子にとっては今回の母子留学がはじめての海外。マレーシアのやさしくてあたたかい人々に囲まれた環境で、はじめての海外生活を体験してみてほしい、そして学ばせてみたいと思いました。⚫比較的治安がよく、母子だけでも出歩ける。(とはいえスリやひったくりなどには注意が必要。でもそれは世界どこに行ってもかな)⚫物価が安い。→ハワイ、カナダ、オーストラリア、ロンドンなど、他の人気の留学先と比べると圧倒的に物価が安い。外食で日本食を食べようと思うと少々割高でしたが、デパートやショッピングモールのフードコート、屋台、街の飲食店は、わたしの肌感では日本の物価の3分の2か4分の3くらい。オモチャは3分の1。野菜は日本より少し安いか同じくらい。フルーツは3分の1くらいだったかな(買うお店や種類にもよりますが)。パイナップル、マンゴー、マンゴスチン、ライチ、ブドウ、リンゴ、パパイヤ、ブルーベリーと、とにかくフルーツが安くて甘くておいしいから、毎食3種類くらいモリモリと食べていました。上記のポイントと、信頼を置ける素敵な留学エージェントさんと出会えたことが、はじめての母子留学先にマレーシアを選んだ大きな決め手でした。(留学エージェント選びはとても重要なので、エージェントのお話はまたの機会に!)母子留学前に事前にInstagramのストーリーズにて【母子留学について知りたいことや質問はありますか?】とフォロワーさんにお伺いしたところ、ありがたいことにたくさんの方からいろいろな質問をいただきました。ざっくり大きく分けると【滞在中の子どもの食事】【わたしや息子たちの英語レベル、英語ができないと母子留学は難しいか】【母子留学にかかった費用】【用意して行ったもの&持って行ってよかったもの】【滞在先】【子どもが喜ぶお出かけスポット】【現地での体調不良やケガ、事故にあったときなどの対処法】の質問がとくに多かったように思います。ですので数回に分けて、いただいた質問にお答えしつつ、母子留学の様子をコラムに綴っていこうと思っています。母子留学シリーズ初回は【用意して行ったもの&持って行ってよかったもの】と【滞在中の子どもの食事】をご紹介しようと思います。【用意して行ったもの&持って行ってよかったもの】は、幼児連れ海外旅行にもお役に立てる情報があるかと思います☆今回持って行った荷物はスーツケース×2、ベビーストローラー(ステップ付き)、わたしも子どもたちもそれぞれリュックをひとつずつ。スーツケースはどちらも預け入れ荷物の重量ギリギリ20kgいかないくらい。マレーシアは常夏の国なので、衣類や靴がかさばらないのがありがたかった。滞在先に洗濯乾燥機があったので、毎日洗濯すればいいしと、本当に必要最低限しか持っていきませんでした。かさばってリュックがパンパンになったけど(双子なのでふたつ必要だから)、機内に持ち込んで心底よかった! と思ったのが『Flyaway Designs』のキッズベッド。空気を入れて膨らませると、フルフラットになる簡易式のキッズベッドです。子どもたちが1歳くらいの頃、たまたまInstagramで見かけたのがキッカケだったのですが、いつか役に立ってくれそうだと思い購入したのが今回やっと役に立ってくれました!膨らませるのもめちゃくちゃ簡単だし、畳むのも一瞬。なんのコツも力も必要ありません。子どもって寝不足になると不機嫌になるし、すぐに体調を崩しますよね。それって=(イコール)親のメンタルも削られるということ。子どもは快適に眠ったり過ごしたりできて、親は自分の時間を確保できてご機嫌でいられる。お互いにとっていいこと尽くめ。長時間フライトを予定されている方にはめちゃくちゃおすすめします。これがあれば格安航空会社でも怖くない!お次は男の子育児には欠かせないウタマロ。(と靴を洗うブラシ。キッチンスポンジはかさばらないし重くないし、どうせ使うだろうと思って持って行っただけ)ウタマロは日頃からもともと潔癖気味なわたしの強い味方!!!泥や土汚れ、血液、ケチャップやソースや油汚れも、ササっと洗えばすぐに落ちるから絶大な信頼を置いています。マレーシアでも大活躍してくれました。お次は蚊よけ対策グッズ。マレーシアで生活するときに気を付けたいのがデング熱。デング熱には現在予防接種のワクチンはありません。症状としては、40℃くらいの高熱、激しい頭痛、眼の奥の痛み、筋肉痛、嘔吐などのいずれかの症状が発生。基本的には1週間ほどで回復するようなのですが、過去には亡くなられた方も……怖い、怖すぎる。なので蚊がいそうなところに出かける際は暑いけれど長ズボン着用は必須!もちろん現地にも蚊よけグッズは豊富にありましたが、成分がよくわからないし肌の弱いわが子に使うのが不安だったので、日本のものを持っていきました。肌が見えている部分はもちろん、衣服や帽子にも執拗なくらいこまめに振りかけていました。公園など緑の多い場所、水遊び場などの水辺で何度か蚊を見かけましたが、一度も刺されることなく無事に帰ってくることができました!よかった〜!!お次は軽めの緊急事態に備えたお薬など。【現地での体調不良やケガ、事故にあったときなどの対処法】はまたの機会に詳しく綴ろうと思っていますが、わが家の場合軽めの緊急事態にはこれくらいで十分かな。かさばるし、最低限しか持っていきませんでした。どこに行っても寒いくらい冷房が効いているので風邪薬、万が一体に合わないものを食べてお腹を下したときの整腸剤、病院でもらった坐薬(解熱剤)、わたしがアレルギー鼻炎持ちなので鼻炎薬、絆創膏。お次は子どもと兼用で使えるボディソープとボディミルク。日頃から愛用している『OSAJI』のもの。ちなみにですが、子どもはシャンプーもこれで済ましています。デリケートなお肌にも安心して使うことができるからお気に入り!双子の弟 絢士がお肌が弱いのですが、『OSAJI』を使っていると調子がいいんです。兼用で使えるものだと荷物も減って効率良し◎。次からは、【滞在中の子どもの食事】も織り交ぜつつご紹介します。写真に写っているのは一部ではありますが、子ども用インスタント麺、ふりかけ、インスタントカレー、レンチンごはん、即席お味噌汁、パスタソース、現地でも手に入りそうな食材で簡単につくれるお惣菜の素、自炊で絶対に使うであろう調味料(小さめサイズ)を持っていきました。滞在していたコンドミニアムの下は大きなモールになっていて、そこにはスーパーもいくつかあり、日本食コーナーも充実していることは事前に知っていたのですが……割高なことは確実だったので、重量制限ギリギリまで食品を詰め込んでいきました!スーツケースひとつは、ほぼ食品でした(笑)。けどこの選択が大正解。外食が安いし楽ちんだしストレスフリーなんだけど、外食が続くと栄養が偏ってくるし、マレーシアは割とスパイシーな食べものが多かったりで子どもが食べられるものも限られてくるし、でも和食を外で食べるとなると割高だし。結局は健康や栄養のことを考えると、自炊がいちばん。インスタントカレーやパスタソースの中にお野菜やお魚やお肉を細かく刻んで入れたり、お惣菜の素をアレンジして使ったり。わたしはマレーシア料理も大好きなんですけど、やっぱり和食は落ち着きます。お次は持ち運びにも便利な少量の計量カップ。DAISOで購入。ポイントはお米が計れるというところ!わたしは何よりもお米が大好きなので、おいしいお米を食べるということは最優先事項!小さめサイズで、おまけにお米だってひと目で計れる便利なこの計量カップをDAISOで見つけたとき、米好きとしては買わずにはいられませんでした。もちろんマレーシアでも計量カップは売られていたけど、やっぱり大きかった。これからの長期海外には必ず持っていく必需品になりそうです。ちなみにお米は毎回コンドミニアムにあった普通のお鍋で炊いていました。手軽に栄養を取るために炊き込みご飯もよくつくっていました。持っていくのを完全に忘れていたんだけど、炊き込みご飯の素もあると便利だと思います。そろそろ長くなってきてしまったので、1回目はこのあたりで終わりたいと思います。それでは次回もお楽しみに〜!PROFILE武智志穂さんファッション誌、TV、CM、ラジオなどモデル発のタレントとして10年以上のキャリアを持つ。現在は、美容・グルメ・アウトドア・音楽・旅行などライフスタイルを発信し、同世代の女性から高い支持を集める。出産を機に沖縄に移住し、双子の男の子の育児に奮闘中。Instagram:@shiho_takechi
2024年03月27日映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』(前章公開中、後章5月24日公開)の入場者プレゼント第2弾~第4弾の詳細が26日、明らかになった。今回公開されたのは、4週連続入場者プレゼントとして配布されているアニメーションの原画を元に制作された「『デデデデ』特製ビジュアルカード」第2弾~第4弾の絵柄。第1弾には、主人公・門出とおんたんの姿が描かれていたが、第2弾は門出とおんたんに加えキホ、亜衣、凛の仲良し5人組、第3弾は今作のキーマン・大葉圭太の姿、そして第4弾には再び門出とおんたんの仲睦まじい姿がデザインされている。配布期間は下記の通り。○■「『デデデデ』特製ビジュアルカード」配布期間・第1弾「門出&おんたん」3月22日~28日・第2弾「仲良し5人組」3月29日~4月4日・第3弾「大葉圭太」4月5日~4月11日・第4弾「門出&おんたん」4月12日~4月18日【編集部MEMO】映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』は、浅野いにお氏が手掛けた同名マンガを原作としたアニメ映画。上空に巨大な宇宙船“母艦”が突如襲来した異常な世界で、日々の生活を謳歌するる門出(幾田)とおんたん(あの)の姿を描いている。(C)浅野いにお/小学館/DeDeDeDe Committee
2024年03月26日吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」の公式サイトにて、第13回「進むべき道」の相関図が公開された。大河ドラマ第63作目となる本作は、「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く物語。吉高さんが紫式部/まひろ、柄本佑が藤原道長と、生涯のソウルメイトを演じるほか、高畑充希、黒木華、町田啓太、塩野瑛久、松下洸平、井浦新、ユースケ・サンタマリアらが出演。3月31日(日)放送予定の第13回「進むべき道」は、4年が過ぎ、天皇の元服からわずか20日後、道隆(井浦新)の娘・定子(高畑充希)が入内。貧しい暮らしが続くまひろ(吉高由里子)は、人買いと揉める親子と遭遇し、助けようとするが…というあらすじ。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年03月26日3月15日に開幕した『TBSドキュメンタリー映画祭』。3月22日(金)・23日(土)・24日(日) には大阪・名古屋・京都でも上映がスタートし、舞台挨拶も実施。ここでは、その舞台挨拶の一部をレポートとしてお届けする。<3月22日(金) 大阪 舞台挨拶>『家さえあれば ~貧困と居住支援~』【登壇者】監督:海老桂介ゲスト:田村裕(芸人)、坂本慎次(NPO法人生活支援機構ALL代表理事)生活困窮者への住宅支援を続ける坂本慎次を追った本作について、海老監督が「撮影期間は2年くらい。90分の撮影素材が120~130本くらいあり、途中で鬱になりそうになった」と冗談交じりに編集の苦労を語ると、ほぼ満席となった会場は笑いに包まれた。ナレーションを担当したのは『ホームレス中学生』という自叙伝を出したこともある麒麟の田村。「相方は声も良いが、僕はコンプレックスがあり最初は断ろうと思った。でも、映画のタイトルを聞いて僕がやらねばと思った」と当時の心境を明かした。自らの経験から「家がなくなる恐怖感。屋根や壁がない不安感。そして家に入ったときの安心感は気持ちとしてわかる」と語ると、本作の主人公でもある坂本は「孤独にさせないのが大切。正しい生活保護の知識を持った上で、今後も本当に困っている人たちに手をさしのべたい」と今後の活動継続に向けた決意を示した。『家さえあれば ~貧困と居住支援~』舞台挨拶より<3月23日(土) 名古屋 舞台挨拶>『私の家族』【登壇者】監督:久保田智子ゲスト:奥田初恵(名古屋市里親会こどもピース代表理事)2019年に特別養子縁組で新生児を家族に迎えた、元TBSアナウンサー・久保田智子監督自身の家族に迫る『私の家族』。舞台挨拶当日は満席だった。久保田監督をMCに、名古屋市里親会こどもピース代表理事の奥田初恵と養子縁組したお子さんを迎えている当事者としての話、家族の話を繰り広げた。久保田監督は「本作は『真実告知』、つまりルーツについて早い段階から話をするということを一つのテーマにしました。基本的にはどの養子縁組をした家庭でも早い段階から真実告知しようとされています」と話す。ただ現在は自身のお子さんに対して積極的に真実告知をしないようにしている。その理由は「『産みの母』という言葉への反応が、あまりそれを聞きたくないというリアクションに見えて、相談員の方と相談をして今は積極的に言うのはやめて、本人が聞きたくなったり会話の中でいえる時があれば言うようにしようとなった」と、一方的に真実告知をするのではなく、子どもの様子を見ながら伝える、伝えない、どう伝えるか選択をするという。特別養子縁組で家族となった12歳の長男がいる奥田は「私の場合は、長男は乳児院にいたので、誕生日などの節目の時には乳児院にいたんだよ、と段階的に話をしていって、こちらから言うというより、長男から出会ったときの話を聞いてくることが少しずつ増えてきて、私が答える形になっています」と自身の体験を伝えた。久保田監督は「おそらく奥田さんの家族の中では何を聞いても大丈夫だという子どもの信頼感が強くあるからこそ、そういった関係性になれているんだと思うんですね。私もそういう風に子どもを育てていくことができればいいなと思います」と奥田氏の経験から感じたことを話した。奥田は当事者同士が支え合うという活動をしており、特別養子縁組や里親に興味を持っている方からよく「血のつながりがないのにきちんと育てていけるか」という質問をされるという。奥田は「主人と結婚して家族になったということを考えると、そこに血縁がなくても家族が築けるので、子どもを迎えいれることもそれと同じように考えています」と自身がどう考えているかを話した。久保田監督は「不安が生じる理由は、見えないものに対する不安なのかなと思っています。自分で産んで育てるのであれば見えているのでなんとなく理解できるけど、血のつながりがない家族というのはあまり見えてこないのでどんどん不安になり、『血のつながりがないのに……』という質問に繋がっていくのかな」と質問の理由を解説。それに対し奥田も同意するようにうなづいていた。舞台挨拶の後は久保田監督のサイン会を実施。共感した多くの来場者一人ひとりと笑顔で交流している様子が印象的だった。久保田智子監督<3月23日(土) 京都 舞台挨拶>『サステナ・フォレスト~森の国の守り人(もりびと)たち~』【登壇者】監督:川上敬二郎ゲスト:山極壽一(総合地球環境学研究所 所長)“森の国”、日本の現在を、森の守り人たちが語る『サステナ・フォレスト~森の国の守り人(もりびと)たち~』の舞台挨拶には、川上敬二郎監督と、作品にも出演している山極壽一が登壇。実はこの日初めて本編を鑑賞した山極、「俺が出てきてびっくりしたよ」の登壇第一声で場内は笑い声に包まれ、柔らかい雰囲気の中トークがスタート。サステナブルな林業をテーマにした本作で、「道づくり」がひとつのキーワードになっていることに着目した山極。実際に新しい林業で一度過疎化した村が復活した場所では、“道が残っていた”ことが復旧の大きな理由になっていることを例に挙げた。そして「日本という“森の国”で守り人が少なくなる中、たくさんの人たちが頑張っていることを目の当たりにした」という川上監督の話を受けて「かつて男性の仕事だった林業に、技術の進化もあり、女性たちの進出が目立ってきているし、若い人たちが自然と付き合いながら、自然を再生させるということを楽しみながら林業に携わるようになってきているのも素晴らしいこと」と山極が続けた。『サステナ・フォレスト~森の国の守り(もりびと)たち~』舞台挨拶よりまた本作では“小さな林業”“自伐型林業”に着目し紹介していることを受け、「林業だけではなく、エネルギーなどほかの分野にも通じること、これから栄えるのは分散型の産業」とし、川上監督が劇中の山極のインタビューを引用し、「新しい発想と今のテクノロジー、そこに古くからの知恵を掛け合わせることの重要性」と結んだ。その後話題は“持続可能性を秘めた森と教育”へと繋がり、農業・林業、さらには教育まで及び、来るべき日本の未来を考える示唆に満ちたものとなった。<イベント情報>『TBSドキュメンタリー映画祭2024』3月15日(金) より東京、大阪、京都、名古屋、福岡、札幌で順次開催『TBSドキュメンタリー映画祭2024』キービジュアル東京:3月15日(金)~28日(木) ヒューマントラストシネマ渋谷大阪:3月22日(金)~4月4日(木) シネ・リーブル梅田愛知:3月22日(金)~4月4日(木) センチュリーシネマ京都:3月22日(金)~4月4日(木) アップリンク京都福岡:3月29日(金)~4月11日(木) キノシネマ天神札幌:3月30日(土)~4月11日(木) シアターキノ公式サイト:
2024年03月26日新人俳優・三宅朱莉と水川あさみが共演した、若手クリエイター・村瀬大智監督の長編商業映画デビュー作『霧の淵』がブルガリア最大規模の映画祭、第28回ソフィア国際映画祭のメイン部門であるインターナショナルコンペティションにて上映され、first or second filmsシネマトグラフィ特別賞を受賞した。ソフィア国際映画祭は、27年の歴史を持つブルガリア最大規模かつ中央・東ヨーロッパ圏を代表する映画祭。今回本作が選ばれた部門は、世界の新進気鋭監督のデビュー作及び2作目の長編が13作品ノミネートされた部門。日本からは、招待作品として参加した『怪物』『PERFECT DAYS』と本作のみの3作品が上映。日本の映画に触れられる機会にブルガリア現地の観客からは強い関心と嬉しさの声が寄せられていた。さらに会場・Odeon Cinemaでの上映には老若男女問わず幅広い観客が来場し、上映後は拍手喝采、涙を見せる観客の姿も。本作が撮影された奈良県・川上村と同様に、遠く離れたブルガリアの地方都市でも若年層の流出が止められない現実があり、本作で描かれていることに共感し、多くの観客に深く響いている様子が見られた。そして、現地時間3月23日(土)21時(日本時間3月24日(日)午前2時)に開催された授賞式にて、本作がfirst or second filmsシネマトグラフィ特別賞を受賞。現地での上映、授賞式に立ち会った村瀬監督は「ブルガリアという一見、川上村とは繋がりがない土地でこの映画が流れ、映画が僕達の手から離れて観客へ届き、染み込んでいく時間。これ以上素敵な時間はないと思います」と語り、「言葉が通じなくても言葉の代わりになる映画の素晴らしさを実感した日々でもありました」と喜びをコメント。シネマトグラフィ特別賞を受賞した撮影監督・百々武からは「40歳で移住した川上村で出会い、支えてくださる村の皆様に、良いお知らせを届けることができて、大変嬉しく思っております。『霧の淵』が、これからたくさんの人々に届くことを願っております」と感謝の思いと、来月の日本公開に向けたコメントが到着。百々さんは本作の舞台である奈良県川上村で撮影した写真集をきっかけに村瀬監督と出会い、本作で初めて映画作品で撮影監督を務めた。また、受賞のニュースを受けた主演の三宅さんからは「初めての映画出演 初めての主演 思い入れの深い作品で、このような素晴らしい賞を頂けて、本当に喜びを感じています」と喜びの声が到着。水川さんからは「『霧の淵』の神秘的で美しい映像と静かなテーマ性が国を越えて伝わっていると思うと喜びで胸が熱くなります」とのコメントが届いている。さらに今回、海外映画祭で絶賛された三宅さんが演じる娘・イヒカと、水川さんが演じる母・咲の新しい場面写真が解禁。娘・イヒカが母・咲を見守り、母はこの先の人生に想いを巡らす、母と娘の複雑な想いが垣間見れるシーンを切り取った。本作が招待を受けた釜山国際映画祭では「2人は主に沈黙、視線などを通して自分の感情を表現している」と2人の演技にも注目が集まっていた。本作は公開前に次々と海外映画祭にて上映され、第72回サン・セバスチャン国際映画祭の新人監督部門に最年少で選出、「奥深い日本の暮らしを描いている」と賛され、アジア最大規模の映画祭、第28回釜山国際映画祭でもA Window on Asian Cinema部門招待作品としてアジアプレミアを果たしている。『霧の淵』は4月6日(土)よりユーロスペースにて先行上映、4月19日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:霧の淵 2024年4月6日よりユーロスペース先行上映、2024年4月19日より TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2023“霧の淵”Nara International Film Festiva
2024年03月25日Gi-FACTORYは、和歌山・徳島・大阪・広島・山口・島根・北九州・岡山などで開催している大型野外グルメイベント『全肉祭』を2024年5月25日~5月26日の2日間、高知県高知市にある城西公園グラウンド特設会場にて第1回開催を行います。ポスター■第1回 全肉祭 in 高知会場 :城西公園グラウンド特設会場(高知県高知市丸ノ内1丁目8)日程 :2024年5月25日~5月26日時間 :10:00~21:00店舗数:約70店舗■全肉祭とは畜産肉料理はもちろん、魚肉や果肉などあらゆる肉をテーマとして全国を対象に出店を募集・選考し、各地の美食が集う西日本最大級の野外グルメイベント■2日間通っても楽しみ尽くせないボリューム・総メニュー数200アイテム以上!?2日間では絶対に食べきることが出来ません・グルメ出店の他、企業ブースによる無料体験やサンプリングも!?大好評ワインの試飲コーナーもご用意・お子様も退屈させないお遊びブースもご用意大型エアー遊具や射的・スーパーボールすくいなどの縁日コーナーもご用意・観覧無料のステージ企画アイドル生ライブや迫力満点のファイヤーパフォーマンスも朝から晩までたっぷり楽しい2日間夜のファイヤーパフォーマンス集団は必見の価値あり!ファイヤーパフォーマンススペシャルゲストとして、MEGARYUのMEGAHORNがフリーライブでステージ出演します!MEGAHORN■全肉祭 公式Instagram ※出店店舗の募集は既に締め切っています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月25日大阪国際大学(大阪府守口市、学長宮本郁夫)では、学長のリーダーシップのもと、「国際交流・地域活動・課外活動」を学長3本柱という主要な学生教育の実践的機会として位置づけています。学生たちは3つの機会をとおして「体験的・実践的な学び」を身につけ、大学の理念「GLOBAL MIND」の実現に向けて人間的成長を遂げています。4月から新たに「3本柱」がスタートするに当たり、この3本柱を横断的に挑戦して実践の幅を広げたり、興味のある領域を探求して専門性と実践力を高めている学生さんをご紹介します。ご紹介順:国際教養学部、人間科学部、経営経済学部 学生:国際教養学部国際観光学科原井川友梨さん(4年次生)参画:国際交流活動×地域活動◆成長したこと(入学後に各種の活動を通じて)入学後、多方面に積極的に活動したことで、計画して行動する力と、柔軟に考える力が身に付きました。国内でのボランティア活動や地域活動、さらに、海外での留学やインターンシップなど日本の外に飛び出して挑戦してきました。大学で学んだことを発揮するだけでなく、それぞれの活動から実践的に学び、さらに力を身につけました。これらは、様々な活動に挑戦できる環境が大学に整っていることと、教職員の方々、友人のサポートのおかげです。また、学部学科学年関係なく関われる環境のおかげで、多様な考え方を持つ人たちと出会うこともできました。その結果、積極的に何でもチャレンジし、多様な価値観を持って考え行動できるグローバルとローカルの軸を持った人に成長できたと思います。◆国際交流活動海外でのホテルインターンシップ:シェラトン・グランデ・スクンビット・バンコク(2023年度夏休み2ヶ月間)卒業後はホテル業界で働きたいと考えていたため、4年次の夏休みに、タイのバンコクにあるSheraton Grande Sukhumvitでのインターンシップに2か月間挑戦しました。Front Office配属になり、日本人ゲスト対応・チェックインとチェックアウト業務、団体エアラインクルー対応をしていました。お客様とのコミュニケーションはもちろん、同僚や他チームとの連絡手段も英語で行いました。ここでは学内の英語インテンシブプログラムとEnglish Islandで身につけた英語力を活かして仕事することができました。日本人ゲストや同僚、上司から「いてくれてよかった。ありがとう」と褒めていただいたのがとても嬉しかったです。インターンシップを通して、実務的な英語力、社会人基礎力を得ることができ、就職活動の幅が大きく広がりました。その結果、シェラトン・グランデ・スクンビット・バンコクから内定を頂きました。卒業後バンコクへ行き、活躍したいです。◆地域活動鹿野ちゃれっじ(鳥取市鹿野町の地域資源を活かした観光交流事業)2020年10月から「鹿野ちゃれっじ」という学内組織のプロジェクトに参加しました。当初は、私の地元愛媛県で何かできることはないかと考え地域活性化を学ぼうと思い、活動に参加しました。しかし、実際に鳥取市鹿野町河内に行って地域の人たちと協力して活動するうちに河内が好きになり、もっと地域と関わり、自分が大学で学んだ観光学と河内で学んだことを活かして活動したいと思うようになりました。授業で学んだことをイベントの企画に入れ、河内の人たちと共有して、次世代に繋ぐ活動にしました。河内の人たちとの活動を通して、課題を発見して解決する力、主体性が身に付きました。また、地域学や観光学を実務的な面から学ぶことができました。◆ボアンティア活動関西空港ボランティア(AKV:Assisting at KIX as a Volunteer)OIUに入るきっかけの一つでもあった関西空港ボランティアに1年次から参加しました。JR関西空港駅を利用する外国人観光客に英語で切符の買い方や乗り換え案内などのサポートをしました。サポートをするだけでなく「どこ行くの?」や「〇〇がおススメですよ!」など積極的に話して会話を広げることで、相手もたくさん話してくれたり、喜んだりしてくれることが多かったです。ここでも英語の実践的な力が身に付きました。◆私が思う国際教養学部の魅力観光学、地域学、英語、異文化理解など幅広い授業があり、グローバルな価値観を持った人に成長できることです。様々な学問を専門とした先生がおられるので、好きな分野を選んで授業を受けることができます。4年間過ごす中で自分自身の分野の幅も広がり、選択肢が増えたことで何事にも挑戦していきました。私はホテル業界に興味があったので、英語の授業と観光学、ホスピタリティを中心に学びました。海外で活躍するためにも、異文化理解やコミュニケーションの授業も受講しました。その結果、グローバルとローカルの価値観と実践力が培われました。学生:人間科学部スポーツ行動学科久保田結衣さん(3年次生)参画:クラブ活動×地域活動(2種類)◆成長したこと(入学後に各種の活動を通じて)大学入学と同時に「知らない世界に興味を持ち、チャレンジしたい」と思い、ボランティアやクラブ活動に積極的に取り組んできました。自分の考えにアドバイスをくれる仲間たちや活動を後押ししてくださった教職員の方々のおかげで自信を持った発言や行動ができるようになりました。また、新しいことを経験していく中でたくさんの出会いがあり、自分とは違った考え方や見方を知ることが出来たことで、価値観を理解・吸収し、成長することも出来ました。◆クラブ活動女子バレーボール部大学入学と同時に小学2年生から続けている女子バレーボール部に入部しました。3年生の春リーグでは「全勝優勝で1部昇格」という目標をチームで掲げ、達成するための目標のひとつに「コミュニケーションを取る」を取り入れました。バレーボールはチーム競技なのでいくら個々のレベルが高くてもコミュニケーションを取れないと勝つことは出来ないと思います。負けた試合だけではなく勝った試合でもどこが良かったのか、どこを改善すべきなのかをしっかりと話し合い、同じミスをしないためにはどうするかといった話し合いを徹底して行いました。コートの中には様々な学年でプレーしていましたが、先輩方が発言しやすい環境を作ってくださったおかげで自分の考えや意見を言いやすかったため、よりチームが一丸となって目標を達成できました。自分が後輩の立場の時に経験した「後輩がやりやすい環境」を次は自分が作っていき、更にチームワークをレベルアップして、去年の記録を超えていきます。◆地域活動OIU/OICキッズキャンパス(よつば小学校と連携した居場所づくり)バレーボールに興味を持ってもらうことと、体を動かす楽しさを体験してもらうことを目的に企画しました。子どもたちの「出来た」という感情を大切にするため、子どもとの関わり方やゲーム内容にたくさんの工夫をしました。子どもたちをまとめることやそれぞれのレベルの差を上手く揃えるための工夫づくりなどの大変さを実感しましたが、小学校の先生方、大学の教職員の方々にご協力いただき、企画を創り上げる楽しさも学ぶことが出来ました。将来、私は中学・高校保健体育教諭になることを目ざしています。今回の「実践的な学び」で得たスポーツを指導する際の工夫や周囲の方々と協力することを今後も大切にしていきたいです。◆地域活動守口市の主要政策友好都市交流事業「子ども交流事業」高知県東洋町で2泊3日の期間行われた子ども交流事業に参画しました。私は将来教員を目ざしていることもあり、まずは、実際に子どもと関われる場所に行きたいと思い参加しました。集まった子供たちもお互いを知らない状況から始まりましたが、教職の授業で学んだ子どもたちへのアプローチの仕方を実践し、子どもたちの「挑戦したい気持ち」をサポートすること大切にして取り組みました。カレー作りや海で遊ぶ時も「手を切らないかな」とか「危険な目に遭わないかな」とヒヤヒヤする気持ちもありましたが、参加した学生と守口市役所職員の方々と力を合わせ、参加児童が怪我することなく終えることが出来たことはとても嬉しかったです。また、自然と触れ合って楽しそうにしている姿を見れたことや、少しずつうちとけて沢山話しかけてくれたことはとても嬉しかったですし、参加してくれた子どもたちのひと夏の思い出に関われたことは自分にとってもとてもいい経験となりました。◆私が思う人間科学部の魅力自分が感じた人間科学部の魅力は、チャレンジしようとしたことをたくさんの方々が後押ししてくださる環境があるというところだと思います。自分は本当に教員になるという道を選ぶのかと不安になっていた時に、まずはどんな世界があるのか知ることから始めようと言ってくれる先生方から前向きな気持ちにさせていただきました。自分が集めた資料の他にも先生方が集めてくださった資料もあり、より選択肢が拡がったり知識が深まったりしました。一人暮らしをしている自分にとって、応援してくれる教職員の方々が近くにいるということはとても心強かったです。これからもたくさんのボランティア活動に参加して自分が将来したいことをより明確にし、立派な教員になって先生方に恩返ししたいです。学生:経営経済学部経営学科川幡丈貴さん(3年次生)参画:地域活動(2種類)◆成長したこと(入学後に各種の活動を通じて)入学後に実践的な学びを経験する中で、社会で活動する楽しさを覚えました。本学の充実した実戦型のプログラムやボランティア活動に参画することで、自己理解に繋がり主体性が身に付きました。そのことで行動力が伸び、成長スピードが高まりました。様々なことに前向きに挑戦し成功や、時には失敗を経験することで成長を実感でき楽しむことが出来ました。京都府知事西脇様と共に京都府成果報告会◆地域活動京都府南山城村でのプロジェクト活動(京都府の補助金事業)私たちは京都府唯一の村、南山城村で実践的なプロジェクト活動を行っています。南山城村と本学は、2013年から包括連携協定を締結しています。今年度は先輩方が開拓した村内にある森林ウォーキングコースを活用し効果測定を行いました。過疎化の問題解決や知名度の向上を目標とし、地域外からシニア、企業、親子など老若男女問わず100名以上の方を招待し、健康促進と地域活性化に繋げて活動を行っています。実際にウォーキングコースを歩いて頂き、その後は食文化体験として、特産物である茶葉やしいたけを用いた軽食を提供し、五感で南山城村を体験して頂きました。その後、地域愛着度や食文化などに関するアンケートを実施しました。この結果をもとに、問題解決に向け研究を行っています。この結果や活動内容を、プロジェクトの成果として京都府や南山城村村長様へご報告しました。◆地域活動守口市の主要政策友好都市交流事業「子ども交流事業」守口市の政策「都市魅力の向上 友好都市交流事業」に位置付けられる「子ども交流事業」に指導員として参画しました。初めて顔を合わす子どもたちと交流を行い、多くの命を預かるという責任感を持ち活動を行ってきました。和歌山県かつらぎ町と守口市の子どもたちとの共同作業を通じて交流が深まっていきました。自主性や協調性を発揮できる環境に身を置いたことで自身の成長を実感することが出来ました。自主性を活かし、キャンプ内でも積極的に指導員間でもコミュニケーションをとり、率先して行動することによりリーダーシップ力も身に付きました。実践の場で経験したことで、子どものリスク管理やスケジュール管理の難しさを実感した経験も、成長に大きく繋がったと感じました。◆私が思う経営経済学部の魅力実践的なプログラムで、自分に合った勉強を選択できるのはこの学部の魅力だ思います。自分の足で現場に足を運び、その場の空気感を体感できることは中々簡単にできることではないと思います。また、現場の問題解決に向け企画提案を実際に行い、リアクションを頂くことで自身の力がどれ程社会に通用するかも理解できます。実践を積んで経験値を高め、自身の成長に繋げられるのが、この学部の魅力だと思います。【本件に関するお問い合わせ】大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部 地域協働センター 住所: 大阪府守口市藤田町6-21-57TEL: 06-6902-0617(直)FAX: 06-6902-0619Mail: collabo@oiu.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月25日一般社団法人 情報オリンピック日本委員会は、2024年9月1日~9月8日 エジプト・アレクサンドリアで開催予定の「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」の日本代表選手4名と、本年7月21日~7月27日 オランダ・フェルトホーフェンで開催予定の「第4回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2024)」の日本代表選手4名を発表しました。IOI 2024日本代表選手 左から 尼丁さん、太田さん、林さん、平澤さん「第23回日本情報オリンピック(JOI 2023/2024)」予選に参加した2,508名からJOI本選での選考を経た、成績優秀者28名(内1名欠席)による「JOI春季トレーニング」(3月20日~24日)をNTT DATA 駒場研修センターで実施しました。JOI春季トレーニングでは4回の競技(各5時間3課題)・解析・解説を中心に実施し、その結果に基づき、3月24日「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」の日本代表選手4名を決定しました。日本代表選手は以下のとおりです。「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」日本代表選手尼丁 祥伍 (アマチョウ ショウゴ) 灘高等学校 高2太田 克樹 (オオタ カツキ) 筑波大学附属駒場高等学校 高1林 涼太郎 (ハヤシ リョウタロウ) 筑波大学附属駒場高等学校 高2平澤 由埜 (ヒラサワ ユウヤ) 神奈川大学附属中学校 中2(氏名は五十音順、学年は2024年3月現在)この4名は、2024年9月1日~9月8日 エジプト・アレクサンドリアで行われる予定の「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」に日本代表選手として参加します。「日本情報オリンピック第4回女性部門(JOIG 2023/2024)」では、予選に参加した666名から、JOIG本選を経て成績優秀者10名(内1名欠席)が、NTT DATA 駒場研修センターで開催された「JOIG春季トレーニング」(3月20日~24日)に進みました。JOIG春季トレーニングでは、講義・演習等に加え、2回の競技(各5時間4課題)を実施し、その結果から、以下の日本代表選手4名を決定しました。EGOI 2024日本代表選手 左から 植田さん、志村さん、籏智さん、藤居さん「第4回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2024)」日本代表選手植田 奈々子 (ウエダ ナナコ) Rugby School 高2志村 瑛美 (シムラ エミ) 東京都立新宿山吹高等学校 高1籏智 里奈 (ハタチ リナ) 洛南高等学校附属中学校 中2藤居 星 (フジイ アカリ) 北海道札幌南高等学校 高2(氏名は五十音順、学年は2024年3月現在)この4名は、2024年7月21日~7月27日 オランダ・フェルトホーフェンで開催される予定の「第4回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2024)」に日本代表選手として参加します。【国際情報オリンピックとは】国際情報オリンピック(IOI = International Olympiad in Informatics) は、情報科学(informatics)を対象とするものであり、毎年、ホスト国を変えながら1週間程度にわたり開催されます。世界の約80の国・地域から高等学校3年に相当する、学年以下の生徒達が集まり、数理情報科学の能力を競う智の競技会です。競技では、現実の問題をモデルにした与えられた課題に対する性能の良いアルゴリズムを設計し、さらに、それをプログラムとして適切に実装することが求められます。「第23回日本情報オリンピック(JOI 2023/2024)」実施要領: 【ヨーロッパ女子情報オリンピックとは】ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI = European Girls' Olympiad in Informatics)は、高等学校3年に相当する学年以下の女子生徒を対象としたプログラミングコンテストです。競技では、与えられた課題に対する性能の良いアルゴリズムを設計し、さらにそれをプログラムとして適切に実装することが求められます。EGOIは主にヨーロッパの国・地域を中心に開催されますが、ヨーロッパ以外の国・地域も招待されており、日本は2021年、第1回スイス大会から参加しています。「日本情報オリンピック第4回女性部門(JOIG 2023/2024)」実施要領: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月25日第13回「IKEBUKURO パン祭」が東武百貨店 池袋本店で2024年3月28日(木)から4月2日(火)まで開催される。人気ベーカリーが集う第13回「IKEBUKURO パン祭」第13回目の開催となる東武百貨店 池袋本店の「IKEBUKURO パン祭」には、初出店11店舗を含む45店舗が集結。東京や北海道、福岡まで、全国各地の人気ベーカリーによるパンが一堂に会し、焼きたてパンが楽しめる実演販売も実施する。“とろ~り”チーズ&スイーツ系チーズパン注目は、幅広い世代に人気の“チーズパン”。モッツァレラチーズとチェダーチーズを贅沢に合わせた鎌倉・Giraffaの「Wチーズカレーパン」や、さっぱりとしたクリームチーズとフランボワーズチョコレートが好相性の福岡・オスピターレ「スフォリアテッラ ニューヨークチーズケーキ」などがラインナップする。北海道・イルマットーネ アルルが贈る、モッツァレラチーズがとろりと溶け出す「こぼれとうきびパンのびるモッツァレラ~十勝ラクレットチーズがけ~」など、実演販売も要チェックだ。ジェラート入りの新感覚クロワッサン定番人気のクロワッサンには、サクサクのクロワッサン生地とひんやりとしたジェラートを掛け合わせた、平塚・Shonan Spice Gelato Hisaの新感覚メニュー「ジェラパン」や、ずんだや桜など、春を感じる和風クリームを挟み込んだ自由が丘・モンノンの「パンスイス」などが揃う。東武限定メニューの“和風サンドイッチ”もまた、東武限定パン「肉じゃがと松風焼きのサンド」が初登場。押上にあるベーカリー・手づくりのデリとパン cafe coconaが“家庭の味”を再現し、ゴロゴロ野菜の肉じゃが&分厚い卵焼きを、和風サンドイッチへと落とし込んだ。【詳細】第13回「IKEBUKURO パン祭」期間:2024年3月28日(木)~4月2日(火)場所:東武百貨店 池袋本店 8階催事場住所:東京都豊島区西池袋1-1-25営業時間:10:00~19:00店舗数:45店舗(パン祭初出店11店舗)商品例:・北海道・イルマットーネ アルル「こぼれとうきびパンのびるモッツァレラ~十勝ラクレットチーズがけ~」1個594円<各日販売予定300点>・福岡・オスピターレ「スフォリアテッラ ニューヨークチーズケーキ」1個451円・平塚・Shonan Spice Gelato Hisa「ジェラパン」各種1個481円~・押上・手づくりのデリとパン cafe cocona「肉じゃがと松風焼きのサンド」1個626円<各日販売予定30点>※イートインは閉場30分前がラストオーダー。※写真はイメージ。出店ブランド・内容など変更の場合がある。
2024年03月22日Gi-FACTORYは、和歌山・徳島・大阪・広島・山口で開催している大型野外グルメイベント『全肉祭』の第2回を2024年4月20日(土)・4月21日(日)の2日間、島根県松江市にある旧県立プール跡地広場にて開催いたします。ポスター■第2回 全肉祭 in 松江開場 :旧県立プール跡地広場(島根県松江市学園南1丁目23)日程 :2024年4月20日(土)・4月21日(日)時間 :10:00~21:00店舗数:約50店舗■全肉祭とは畜産肉料理はもちろん、魚肉や果肉などあらゆる肉をテーマとして全国を対象に出店を募集・選考し、各地の美食が集う西日本最大級の野外グルメイベント■両日通っても楽しみ尽くせないボリューム・総メニュー数200アイテム以上!?2日間では絶対に食べきることが出来ません・グルメ出店の他、企業ブースによる無料体験やサンプリングも!?ワインの試飲コーナーもご用意・お子様も退屈させないお遊びブースもご用意大型エアー遊具や射的・スーパーボールすくいなどの縁日コーナーもご用意・観覧無料のステージ企画アイドル生ライブや迫力満点のファイヤーパフォーマンスを披露SPゲスト MEGAHORN(MEGARYU)が島根県に今年もやってくる!生ライブがなんと観覧無料です!!MEGAHORN朝から晩までたっぷり楽しい2日間夜のファイヤーパフォーマンス集団は必見の価値あり!アクセス抜群!松江駅から徒歩15分全肉祭 公式Instagram ※出店店舗の募集は既に締め切っています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月20日国際的活躍が期待される若手映画監督を顕彰する「大島渚賞」の授賞式が3月18日(月)、都内で行われ、第5回受賞者である工藤将亮監督が出席。「えらい賞をもらってしまったなと。大島渚賞なので、これで終わってはいけない。もっと高みを目指さないといけないと思っています。これからも情熱を燃やし、映画に向き合っていきたい」と映画製作への決意を新たにしていた。工藤監督は、第22回富川国際ファンタスティック映画祭NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞した長編デビュー作『アイム・クレイジー』(2019)、第2作目『未曾有』(2021/本年公開予定)と、テーマへの着実なアプローチで世界中の映画祭から注目される、いま最も目が離せない映画作家のひとりだ。対象作品となった2023年公開作の『遠いところ』は、第56回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭コンペティション部門に日本映画として10年ぶりに正式出品を果たし、第23回東京フィルメックスでは観客賞を受賞。先日発表された第37回高崎映画祭で、新進監督グランプリ&最優秀新人俳優賞(花瀬琴音)のダブル受賞を果たした。挨拶に立った工藤監督は、大島監督の遺作となった『御法度』のスタッフであり、「僕を映画の道に導いてくださり、助監督時代から可愛がってくださった」という故・元持昌之氏との思い出を述懐。「今日、突風で帽子が飛ばされ、メガネが壊れたんですが、きっと元持さんが“調子に乗るな”と小突いてくれたんだと思う。こんな賞をもらえるくらいまで育ててくださって、感謝いたします」と天を見つけた。工藤将亮監督また、主演を務めた花瀬琴音は「工藤監督は、監督とか俳優とかそういう関係ではなく、心に寄り添い、一緒に戦ってくださる方」だと語り、「この経験を宝物にして、素敵な映画作りに精進したい」と背筋を伸ばした。花瀬琴音授賞式には工藤監督と花瀬をはじめ、審査員長の黒沢清監督、プレゼンターの大島新(ドキュメンタリー監督・大島プロダクション代表)、矢内廣(一般社団法人PFF理事長・ぴあ株式会社代表取締役社長)が出席した。PFF(ぴあフィルムフェスティバル)が2019年に創設し、映画の未来を拓き、世界へ羽ばたこうとする、若き才能に授与される同賞。「日本で活躍する映画監督(劇場公開作3本程度)」、「原則として前年に発表された作品がある」監督を対象に、高い志を持って世界に挑戦した大島渚監督に続く次世代の才能を期待と称賛を込めて顕彰してきた。授賞式では、初代・審査員長を務め、昨年3月28日に死去した坂本龍一氏へ黙とうが捧げられた。矢内氏は「龍一さんは、大島渚賞にふさわしい作品とは、大島渚に迎合するのではなく、大島渚を挑発し批判し、乗り越える。そういう作品でなければならないし、そういう作品に出合いたいとおっしゃっていた」と回想し、「命をかけて審査してくださった。本当にありがとうございます。大変残念です、喪失感でいっぱいです」と哀悼の意を示した。また、審査員長を引き継ぐことになった黒沢監督は、「坂本さんは映画に対して情熱的で、厳しい方でした」と振り返り、「この作品であれば、坂本さんも文句を言わないと思います。そう自信をもって選ばせていただいた。本当に素晴らしい魅力的な主人公が描かれており、その外側には(主人公を)引き立てるだけじゃない、沖縄と日本の社会がある」と受賞作品を激賞。大島氏は「大島渚の作品がそうであったように、目を背けたくなる作品だが、あるがゆえに映画の価値があると感じました」と工藤監督を称えていた。黒沢清取材・文・撮影:内田涼▽「大島渚賞」過去の受賞者第1回/小田香監督第2回/該当者なし第3回/藤元明緒監督第4回/山﨑樹一郎監督
2024年03月18日今年で4回目となる『TBSドキュメンタリー映画祭』が3月15日(金) に開幕し、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて15日(金)・16日(土)・17日(日) に各作品の舞台挨拶が実施された。さまざまな作品の監督や出演者が登壇し、満席が続出した舞台挨拶の一部をレポートとしてお届けする。『私の家族』【登壇者】監督:久保田智子ゲスト:杉山文野(東京レインボープライド代表)2019年に特別養子縁組で新生児を家族に迎えた、元TBSアナウンサー久保田智子監督自身の家族に迫る『私の家族』。久保田監督は、「作り手としては取材対象に近づいて生の映像を撮りたいと思うけれど、一方で自分は取材される側でもあって……。そこには自分を守りたいという気持ちもありました。曝け出して大丈夫なのか?私の家族はどう思うのか?そんな葛藤がありました」と心境を吐露。不安な背中を押してくれたのは「せっかく作品として発表するのならば、社会に影響を与えられる方が良いのではないか?」という夫からの一言だったという。久保田監督は「この作品は家族が賛成してくれたからこそ出来た映画」と家族のサポートに感謝していた。久保田智子監督また久保田監督は、「特別養子縁組を選択する前は、家族とは子供を産んで育てることだと思っていました。それが自分に出来ないと思った時に、急にマイノリティーになる瞬間があると感じました。当たり前が出来ないと知った時に、どう生きたらいいのかわからない葛藤もありました。その意味でも選択肢があることは大切。一般的な当たり前から外れても選択肢さえあれば別の選択をすればいいと前向きに思えるから」と、特別養子縁組を経ての想いを口にしていた。舞台挨拶ゲストとして登場したのは、東京レインボープライドの代表で自身もトランスジェンダーの杉山文野。友人からの精子提供により、パートナーとふたりの子供を育てている杉山氏。本作を観て、「自分には子育ては出来ないと思っていたので、ゼロだと思っていた分、実際に子育てが出来るとそのふり幅分楽しんでいるところがあります。血の繋がりさえ気にしなければ、子育ては出来る」と実感したという。LGBTQ+当事者で実際に子育てをしている人もいるそうだが、「日本では法的なハードルがあり過ぎてその数は限られている。選択肢が増えることによって子育てへの様々な関わり方が生まれたら嬉しい」と時代の変化に期待していた。杉山文野舞台挨拶の最後に久保田監督は、「自分のありのままを受け入れるのは難しかったけれど、ありのままの自分を受け入れて生きるしかないと思うことが出来て、それを発信するところまで来たわけですから、作品が完成して上映に立ち会っていることが感慨深いです」と噛み締めるようにコメントした。『カラフルダイヤモンド~君と僕のドリーム~』【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:古川流唯、内海太一、設楽賢、高垣博之、國村諒河、岡大和、小辻庵、関優樹、永遠、加藤青空名古屋を拠点に活動するBOYS AND MENの弟分、カラフルダイヤモンドの奮闘を追った『カラフルダイヤモンド~君と僕のドリーム~』。舞台挨拶には、津村有紀監督とカラフルダイヤモンドのメンバーから古川流唯、内海太一、設楽賢、高垣博之、國村諒河、岡大和、小辻庵、関優樹、永遠、加藤青空が登壇した。カラフルダイヤモンドチケット即完で迎えたこの日の舞台挨拶。古川は「凄く緊張していたけど、皆さんに笑顔で待っていただけて……。そして僕らカラフルダイヤモンドの歴史を見てもらえて嬉しいです!」と喜色満面。設楽も「場内に入った瞬間、皆さんの顔がいっぱいあって良かった。ドキュメンタリーということで堅苦しいイメージもあったかもしれないけれど、皆さんが笑顔で観てくれたのが嬉しいです。この作品を通して僕らの魅力が伝わったら!」と期待を寄せた。高垣は、「感動的なシーンもあったので、皆さんのお顔に涙の跡の線2本があったら嬉しい。ポップコーンを食べながらカラフルダイヤモンドを見ることはレア体験。2回目を見る人は、ポップコーンをマストで作品を見てほしいです!」とお勧め。岡は「上映初日という特別な空間を皆さんと一緒にいられるのが幸せです。ステージに立って良かった、ドキュメンタリー作品になって良かったと思えました!」と感激していた。グループにとって初の密着取材となった本作。これに小辻は「初の密着ということで緊張したけれど、メンバーそれぞれの顔がしっかりと映っていて、しかもメンバーの知らないところも知れたりして嬉しかった」と達成感を覚えたことを明かす。関は「真面目に語っているシーンは正直ド緊張しました。でも監督とどんどん打ち解けて、素の表情になっていきました。インドカレー屋さんのシーンでは、思わず素の姿になっています!」と見どころポイントも挙げていた。永遠は、「映画の経験もドキュメンタリーの撮影も初めてだったのでド緊張。それもあってか僕は素が出る前に撮影が終わりました。……この作品に映っている永遠は、永遠の中の永遠じゃないところが出ています。まさに永遠役の永遠でした」といまだ緊張しきり。加藤も「カメラや照明、そして何人もの大人に囲まれて、そんな中で椅子に座らされて質問されて……。緊張しないわけがない!カメラには映っていないけれど手はブルブルでした。ヤバかったです!」と大いに緊張していたことを明かしていた。劇中には、國村と内海が神妙な面持ちで本音を吐露するシーンも。内海は「お好み焼き屋さんで1時間語る予定が、大いに盛り上がって3時間くらいになった。お店の席に座った時は緊張していたけれど、本音をぶつけ合うことが出来ました」と回想。國村も「毎日会っているのに、最初は元彼に会ったみたいな気まずい雰囲気に(笑)。一緒に暮らしているのに、『最近元気?』とか聞いたりして。でも自分の中で思うところもあったので、今日はその話をするぞと挑んだ。あの瞬間に思いをぶつけることが出来て、本音トークが出来ました」と手応え。内海は「あの本音のぶつけ合いをきっかけに前に進めた気がする」と本作の撮影がグループとしてのターニングポイントだと実感していた。そんなメンバーたちの姿に、津村監督は「彼らはこちらが質問を投げかけなくても色々な話をしてくれて、それが自然とドキュメンタリーになった。グループとしてはもちろんの事、それぞれ個人としても考えが深くて、ご本人たちの哲学も滲み出しています。私は彼らよりも倍以上の年齢だけれど、彼らの考えや悩みが重なるところもあって勉強になりました」と影響を受けていた。津村有紀監督舞台挨拶の後には、カラフルダイヤモンドのメンバーたちが観客を見送る「ハイタッチ会」も実施。映画の感想や応援メッセージを伝えられたメンバーたちは、ますますまぶしい笑顔を見せていた。ハイタッチ会の模様第4回の開催となる今年の『TBSドキュメンタリー映画祭』では、人種や戦争、社会問題など現代を取り巻く重要なテーマに迫る「ソーシャル・セレクション」、家族の形や身体的な障害など多様な生き方や新たな価値観を描く「ライフ・セレクション」、五感を司る表現者たちやテーマを通し新たな感性に出会う「カルチャー・セレクション」と、3つのテーマに沿って選ばれた15作品を上映。そのほかの上映作品は以下の通り。<上映作品>『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』『サステナ・フォレスト ~森の国の守り人(もりびと)たち~』『家さえあれば ~貧困と居住支援~』『102歳のことば~生活図画事件 最後の生き証人~』『リリアンの揺りかご』『方舟にのって~イエスの方舟45年目の真実~』『魚鱗癬と生きる ー遼くんが歩んだ28年ー』『劇場版 僕と時々もう1人の僕~トゥレット症と生きる~』『映画 情熱大陸 土井善晴』『最後のMR.BIG~日本への愛と伝承~』『ダメな奴~ラッパー紅桜 刑務所からの再起~』『旅する身体~ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi~』『BORDER 戦場記者 × イスラム国』<イベント情報>『TBSドキュメンタリー映画祭2024』3月15日(金) より東京、大阪、京都、名古屋、福岡、札幌で順次開催『TBSドキュメンタリー映画祭2024』キービジュアル東京:3月15日(金)~28日(木) ヒューマントラストシネマ渋谷大阪:3月22日(金)~4月4日(木) シネ・リーブル梅田愛知:3月22日(金)~4月4日(木) センチュリーシネマ京都:3月22日(金)~4月4日(木) アップリンク京都福岡:3月29日(金)~4月11日(木) キノシネマ天神札幌:3月30日(土)~4月11日(木) シアターキノ公式サイト:
2024年03月18日北アルプスの麓、長野県大町市を舞台に2017年より開催されている「北アルプス国際芸術祭」。第3回目となる「北アルプス国際芸術祭2024」が2024年9月13日(金)から11月4日(月・祝)まで開催されることが決定。3月14日(水)に企画発表会が行われた。長野県の北西部に位置する大町市は、3000m級の山々が連なる北アルプスの麓にあり、清冽な雪解け水と澄んだ空気、四季折々の景観に恵まれた場所。そんな大町市の特色をいかし「水・木・土・空」をテーマに開催されるこの芸術祭には、国内外から約35組のアーティストが参加予定。「市街地エリア」「ダムエリア」「源流エリア」「仁科三湖エリア」「東山エリア」と大町の特色がみられる5つのエリアを舞台に、その土地の特徴をいかしたサイトスペシフィックな作品が展開される。千国街道の宿場町として栄えた歴史をもつ「市街地エリア」では、ドキュメンタリーとフィクションを合わせた「モキュメンタリー」という手法で作品を制作している小鷹拓郎が、山をモチーフに地元の専門家と協働しながら映像作品を制作。写真家の鈴木理策は大町の水資源をテーマに写真と映像作品を展示する。鈴木理策《水鏡》北アルプス国際芸術祭2024参考作品大町にとって重要な意味をもつ「ダムエリア」では、磯辺行久が前回に引き続き七倉ダムで大規模な作品を展開。鹿島川流域の「源流エリア」では、「土地と人との結びつき」をテーマに写真やインスタレーション作品を発表しているスクリプカリウ落合安奈が、猟師や山小屋を営んでいる人に話を聞くなどフィールドワークを重ね、フィルムで撮影した写真作品を発表する予定だ。ヨウ・ウェンフー(タイトル未定)北アルプス国際芸術祭2024作品プランかつて「塩の道」とよばれた道筋に位置する三つの湖を擁する「仁科三湖エリア」では、日本とロシアの建築家ユニット、アレクサンドラ・コヴァレヴァ&佐藤敬/KASAが、「生命の通り道としての水」を形にするような作品を制作。豊かな里山が広がる「東山エリア」では、台湾のヨウ・ウェンフーが地域の人たちと協働し竹を使って公民館を覆う大規模なインスタレーションを展開。南アフリカ出身のルデル・モーはトンネル内に巨大な石の彫刻を設置する。ルデル・モー[南アフリカ](タイトル未定)北アルプス国際芸術祭2024作品プランまた、淺井裕介や、川俣正、目[mé]、ジミー・リャオなどは第1回、2回で制作した既存作品で参加する。淺井裕介[日本]《土の泉》2017, 2021撮影:栗田萌瑛目[mé][日本]《信濃大町実景舎》2017撮影:本郷毅史展示以外にも、藤田貴大が全作品の脚本と演出を務める「マームとジプシー」が、ミナ ペルホネンとの共同作品で参加した前回に続き新作の上演を予定。展覧会のメインビジュアルは前回から引き続き皆川明(ミナ ペルホネン)が担当し、さまざまなグッズなども展開される。「北アルプス国際芸術祭2024」メインビジュアル総合ディレクターの北川フラムは、「厳しい時代のなかで、芸術祭を通して生まれた新しいつながりや、観光で訪れた人たちが、地域や閉鎖的になっている人たちに対して新しい風をもたらしたりと、おもしろい動きが生まれています。大町でも自然と人との出会いというとことをやっているので、ぜひいらしてください」と語った。会期中には、大町の風土が育んだ食文化と旬の食材を提供する公式カフェ&レストラン「YAMANBA」もオープン。地元のガイドによる案内つきのオフィシャルツアーなども用意されている。【参加アーティスト】2024年3月14日現在淺井裕介(日本)/ダナ・アワルタニ(サウジアラビア/パレスチナ)/ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレット(カナダ)/マリア・フェルナンダ・カルドーゾ(コロンビア/オーストラリア)/船川翔司(日本)/布施知子(日本)/平田五郎(日本)/磯辺行久(日本)/川俣正(日本/フランス)/イアン・ケア(イギリス)/木村崇人(日本)/小鷹拓郎(日本)/コタケマン(日本)/アレクサンドラ・コヴァレヴァ&佐藤敬/KASA(ロシア・日本)/ジミー・リャオ〈幾米〉(台湾)/松本秋則(日本)/目[mé](日本)/宮山香里(日本/イタリア)/ルデル・モー(南アフリカ)/ムルヤナ(インドネシア)/マームとジプシー(日本)/村上慧(日本)/エカテリーナ・ムロムツェワ(ロシア/アメリカ)/小内光(日本)/佐々木類(日本)/スクリプカリウ落合安奈(日本)/ソ・ミンジョン(韓国)/鈴木理策(日本)/大北林研グループ(日本)/Torus Vil.(トーラスヴィレッジ、日本)/ヨウ・ウェンフー〈游文富〉(台湾)<開催情報>「北アルプス国際芸術祭2024」2024年9月13日(金)~11月4日(月・祝)、長野県大町市(5つのエリア|市街地、ダム、源流、仁科三湖、東山)で開催公式HP:チケット情報:()
2024年03月16日映画『変な家』(公開中)の初日舞台挨拶が15日に都内で行われ、間宮祥太朗、佐藤二朗、川栄李奈、瀧本美織、斉藤由貴、石川淳一監督が登壇した。同作は、白い仮面をかぶった謎のクリエイター・雨穴による書籍の実写化作。売れないオカルト専門の動画クリエイターの雨宮(間宮祥太朗)は、マネージャーから購入予定の家の間取りについて不可解な点があると相談を受ける。雨宮は、自身のオカルトネタの提供者である、ミステリー愛好家の変人設計士・栗原(佐藤二朗)にこの間取りについて意見を聞いてみることに。すると、奇妙な“違和感”が次々と浮かび上がり、栗原はある恐ろしい仮説を導き出す。○■映画『変な家』、第44回ポルト国際映画祭で審査員特別賞を受賞先日、ポルトガルで開催されたポルト国際映画祭で審査員特別賞を受賞した今作。実際に映画祭にも参加した間宮は「試写もやってないですし、日本でお客さんに観てもらう前に、初めてこの映画を観客として観る方々がポルト映画祭に来てくださった方々。正直、最初不安というか……もちろん言語も違いますし、物語が進んでいく中でどういう反応をいただけるかというのが全く想像つかなかった」と振り返る。しかし、現地では笑いも起こる場面もあったそうで、これには佐藤も「笑いが起きる!?」と驚きの表情を見せていた。笑いが起こったのは佐藤のシーンだったそうで、「もちろんポルト映画祭に来てくれたお客さんなので佐藤二朗というだけで笑う人はいないです(笑)」と話す間宮に、佐藤は「日本でも別に……」と反論。しかし、間宮から「それはいます!」と返されてしまい、「確かにそれはいるな(笑)」と納得した表情を見せ、笑いを誘った。上映後半では声が上がることもあったそうで、このポルトガルでの反応を受け、間宮は「日本で上映する前にちょっと自信がついた。言語も違うポルトガルの方々があれだけ盛り上がってくれたんだから、日本で上映されたら一層盛り上がっていくんじゃないかなと思いました」と自信をのぞかせた。
2024年03月15日