映画『リトル・ダンサー』に2,000人の候補者の中から見事主演に抜擢され、弱冠14歳で英国アカデミー賞主演男優賞、英国インディペンデント映画新人俳優賞など各賞を総なめにし、世界的名声を得た俳優、ジェイミー・ベル。まだあどけなさの残る表情が印象的だったジェイミーだが、彼ももう26歳。今年に入り、女優エヴァン・レイチェル・ウッドとの婚約も報じられたばかりの彼は、やんちゃな表情が母性本能をくすぐるイケメン俳優へと変身を遂げた。『ジェーン・エア』や『第九軍団のワシ』など、今年の日本公開作だけでも様々な変貌を遂げている彼の次なる出演作『崖っぷちの男』が7月7日(土)より公開となる。ニューヨーク・マンハッタンの高層ホテルの窓の外に現れた男、ニック・キャシディ。“飛び降り自殺志願者”として注目を集める彼は自らの要求を伝えるため、女性刑事・リディアを唯一の“交渉人”に指名。なぜ自分が選ばれたのかも分からぬまま、ニックとの交渉を開始するリディアだが、実はニックはその背後である計画を進行させており――。本作でサム・ワーシントン扮する主人公・ニックの弟、ジョーイを演じているジェイミー。劇中ではジョーイと共にある“計画”を実行するガールフレンド、アンジー(ジェネシス・ロドリゲス)とのシーンが多いが、彼女との共演をジェイミーは「恋人のアンジーとは、サスペンス、ユーモア、アクションなど色々なシーンがあった。相性がいいんだ。撮影中によく監督はカメラを回し続けて、僕たちはアドリブでたくさんのセリフを言い合ったんだ。本当に楽しかったよ」とふり返る。そんなジョーイとアンジーのやり取りが本作の見どころの一つでもあるが、ジョーイが恋人との関係も家族、学校のことも全部二の次で尽くすのが、兄・ニック。そこには何か2人の“強い絆”のようなものを感じずにはいられない。「兄弟関係はとても重要なポイントだった。実際の撮影までに互いにどんなやりとりをするか、サムとよく話し合ってリハーサルしたよ」とジェイミーは明かす。その一方で、サムが「ジェイミーのことはしばらく知っているんだ。だからわりと簡単だったよ。演じているときは、この兄弟がいつも言い合っているところがリアルで気に入ったよ。そういうふうに脚本に書かれていたわけじゃない。やっているうちに、そういうふうになっていったんだよ」と証言するように、ジェイミーとサム、2人の関係性がそのままスクリーンにも映し出されたようだ。今回メガホンを握ったのはドキュメンタリー映画監督の出身で、本作が初の劇場用長編デビュー作となるアスガー・レス監督。ドキュメンタリーとフィクションでは多くのギャップもありそうなものだが、「ドキュメンタリーをやってると、『それは現実じゃない』とフィクションを敬遠しそうだよね。でも、家族とか愛とか名誉とか、深くてリアルなコンセプトを表現することで、映画はリアルになれるんだ。作品は素晴らしかったよ」と話すジェイミーには頼もしささえ感じてしまう。また、名優エド・ハリスとの競演を「彼の演技は真に迫るものがあるから、楽しかった」と言ってのけてしまうところにも、この数年間での彼の役者としてのさらなる進化を感じずにはいられない。『リトル・ダンサー』当時の面影も残る愛らしい表情に、“大人”の魅力も併せ持ったジェイミーは向かうところ敵なしといったところ。本作について「『えっ?そんなことは思いつかなかった』、『一本とられた』というリアクションが返ってくるように情報を的確に伝えることを心がけた」と語るジェイミーの好演が見られるノンストップアクション・サスペンス『崖っぷちの男』。一回りも二回りも大人の男に成長したジェイミーから、今後とも目が離せない!『崖っぷちの男』は7月7日(土)より全国にて公開。■関連作品:ジェーン・エア 2012年6月2日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© RUBY FILMS (JANE EYRE) LTD./THE BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2011. 崖っぷちの男 2012年7月7日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2012年06月15日第46回江戸川乱歩賞を受賞したベストセラー小説『脳男』を映画化。生田斗真が生まれつき人間としての“感情”を持たず、痛みを感じない殺人マシーン=脳男を演じ、松雪泰子、江口洋介と共演することが発表された。その他の写真本作は、首藤瓜於(しゅどううりお)氏の同名小説を原作に、『犯人に告ぐ』、『イキガミ』の瀧本智行監督がメガホンをとり、『毎日かあさん』、『サイドカーに犬』の脚本を担当した真辺克彦氏と、『八日目の蝉』の成島出監督が脚本を務めるミステリー。無差別連続爆破事件の共犯者として逮捕された鈴木一郎(生田)と名乗る男を中心に、さまざまな登場人物たちが予測不可能なバトルを繰り広げる。「今回の作品は自分にとって新たな挑戦」という生田は、「撮影に入る準備として、これまで半年間、武術稽古をしてきました。見応えのあるリアルなアクションシーンも映画の見所の一つになればと思っています。この作品が自身のこの先の道のりを大きく広げてくれるよう、日々撮影に励んでいます」と意気込みを語っている。性善説を信じ、“脳男”を救おうとする脳神経外科医・鷲谷真梨子を演じる松雪は「人間の犯罪心理の根源的な要因は、何処にあるのか? 感情を持たない人間に与えられた使命とは何か? 脚本を読んで、静かな緊張感の中で展開される緊密なやりとりに、静かな興奮を覚えました」といい、連続爆弾魔を追い続ける正義感の強い茶屋刑事を演じる江口は「スタッフ、キャストと共に、日本の新しいアクション映画が間違いなく生まれると感じています」とコメントを寄せている。生田が美しき殺戮者を演じる本作は、6月上旬に都内でクランクインし、富山での撮影を経て、7月下旬にクランクアップ。2013年2月に公開される予定。『脳男』2013年2月公開
2012年06月12日大阪マラソン組織委員会は「第2回大阪マラソン(平成24年11月25日開催)」に参加する3万人のランナーを、申込者155,482人の中から厳正なる抽選により決定する。抽選結果は6月20日から申込者全員に通知されるという。同委員会では、抽選結果の発表にあわせ、6月21日より個人ボランティアの参加者を募集する。11月25日の大会当日、および大阪マラソンEXPO(11月23日~24日)の運営に協力できるボランティア2,000人(予定)を先着順で受け付ける。申し込みは大阪府庁や大阪市役所、各区役所等に設置の申込用紙による郵送、または大阪マラソン公式ホームページまで。また、同時にマラソンコース沿道応援イベント「ランナー盛上げ隊!」の出演団体も募集する。マラソンコース沿道約20か所において、ダンスや音楽などのパフォーマンスで、ランナーや大会を盛り上げる人を受け付ける。募集期間は6月21日~7月31日(消印有効)。定員100組(応募多数の場合は抽選)。大阪マラソン公式ホームページにて申込用紙をダウンロードし、郵送にて申込み。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月11日2012年度「渡邉暁雄音楽基金」音楽賞・特別賞の発表記者会見が、6月7日に都内にて行われた。音楽賞は山田和樹(指揮者)、特別賞は中藤泰雄(株式会社ジャパン・アーツ代表取締役会長)が受賞した。「山田和樹」の公演情報本基金は、日本フィルハーモニー交響楽団の創設者で、戦後の音楽界の発展に大きく貢献した指揮者・渡邉暁雄の業績を後世に引き継ぐため、1992年6月に誕生。毎年、次代の音楽界を担う優秀な指揮者、およびオーケストラ界に貢献した関係者の顕彰を行っている。今回5年ぶりとなる音楽賞受賞となった山田和樹は、いま最も目覚しい活躍を続ける若手指揮者のひとり。現在NHK交響楽団副指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢ミュージック・パートナーなどを兼任するほか、今年9月にはスイス・ロマンド管弦楽団首席客演指揮者、日本フィル正指揮者に就任する。現代の音楽シーンの潮流とは一線を画す個性、オーケストラを豊かに“ドライブする”才能などが評価された。特別賞を受賞した中藤泰雄は、1976年に株式会社ジャパン・アーツを設立。文化事業を通じ、世界一流の舞台芸術を日本に紹介するほか、日本人演奏家の海外への紹介も行うなど、クラシック音楽の普及、演奏家の育成、文化事業の活性化と団結を図り、国際発信力を強化したことなどが評価された。記者会見で受賞者のふたりは、「僕の師である松尾葉子、小林研一郎両先生の師匠だった渡邉先生のお名前を冠した賞ですから、本当に嬉しいです。指揮者のある種のDNAのようなものを受け継げたのかなと。この賞を励みに今後も頑張っていきたいと思います」(山田和樹)、「これからも日本と外国の文化交流に貢献できるよう、良い仕事を続けてきたいです」(中藤泰雄)と、喜びと今後の抱負を語った。
2012年06月08日小泉今日子「第49回ギャラクシー賞」個人賞を受賞4日、女優の小泉今日子(46)が都内で開催された「第49回ギャラクシー賞」授賞式に出席した。小泉はフジTV・木曜劇場「最後から二番目の恋」、WOWOW・連続ドラマW「贖罪」の演技が認められて個人賞を受賞し、「世の中に明るいニュースはないですけど、景気の良い時代を知ってる私たちが元気に生きて、若者を先導していきたい」と、コメントした。(スポニチより)小泉スタッフからのコメント本日はギャラクシー賞の授賞式でした!皆様の応援や、共演者、スタッフの皆様のおかげで、テレビ部門の個人賞を受賞させて頂きました。本当にありがとうございます!今日の模様は恐らく明日以降新聞やテレビなどで見かけることになると思いますので気にかけておいて下さいませ。(staff)ギャラクシー賞とは?1963年に放送批評懇談会が日本の放送文化の質的向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために創設。テレビ、ラジオ、CM、報道活動の四部門からなる。第49回ギャラクシー賞受賞作品は個人賞の小泉今日子、テレビ部門・大賞のNHK・連続テレビ小説「カーネーション」、マイベストTV賞第6回グランプリ日本TV「妖怪人間ベム」などが受賞している。また、優秀賞に選ばれた長谷川博己主演のテレビ東京・ドラマ「鈴木先生」は映画化も決定している。元の記事を読む
2012年06月06日5月26日(土)夜、テアトル新宿にて第21回日本映画プロフェッショナル大賞の授賞式が行われ、立ち見を含めて約230人の映画ファンが押し寄せる中、主演女優賞を受賞した榮倉奈々を始め、西島秀俊(主演男優賞)、大根仁監督(新人監督賞)ら受賞者が登壇した。「日本映画プロフェッショナル大賞」とは、作品の評価が高いにも関わらず、既成の映画賞では受賞に至らなかった映画、または興行面でいい結果を出せなかった作品にスポットを当てようと1992年に設立された賞。毎年、独自の視点で監督やプロデューサー、脚本家、配給宣伝、興行関係者などの映画界で活躍するメンバーによってベストテンと個人賞が選出される。今年は作品賞に平野勝之監督『監督失格』が選ばれたほか、『CUT』が監督賞と主演男優賞の2部門にて受賞した。『アントキノイノチ』(瀬々敬久監督)、『東京公園』(青山真治監督)での演技が高く評価され、主演女優賞の栄冠を手にした榮倉さんは「まさか2つの映画が対象で受賞できるなんて、夢のよう」と今回の受賞をいまだに信じられない様子。2作品共に「命」がテーマとして描かれているが、「撮影中よりは、作品になってから“命”について考えることがあった」と明かした。さらに、2つの映画に出演してみての感想を尋ねられた榮倉さんは、「みなさん、人間としてやっていることを楽しんでいるし誇りに思っている。私も出演したことでそうだなあと、信じさせてもらえました」としみじみ。「今後やってみたい役は?」と聞かれると「内緒で…」と答え、会場を沸かせた。2010年には『余命1ヶ月の花嫁』で日本アカデミー賞新人俳優賞も受賞した榮倉さん。今回の快挙はさらなる躍進を感じさせるものとなった。第21回日本映画プロフェッショナル大賞一覧作品賞:『監督失格』主演女優賞:榮倉 奈々(『アントキノイノチ』、『東京公園』)主演男優賞:西島 秀俊(『CUT』)監督賞:アミール・ナデリ(『CUT』)新人監督賞:前田弘二(『婚前特急』)、大根仁(『モテキ』)功労賞:緑魔子(『軽蔑』)特別賞:千葉 善紀(『恋の罪』)公式サイト::『アントキノイノチ』DVD価格:5,985円(税込)『アントキノイノチ』ブルーレイ価格:6,930円(税込)発売元・販売元:ポニーキャニオン発売中© 2011「アントキノイノチ」製作委員会■関連作品:婚前特急 2011年4月1日よりテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2011『婚前特急』フィルム・パートナーズモテキ 2011年9月23日より全国東宝系にて公開© 2011映画「モテキ」製作委員会軽蔑 2011年6月4日より全国にて公開© 2011「軽蔑」製作委員会恋の罪 2011年11月12日よりテアトル新宿ほか公開にて公開© 2011「恋の罪」製作委員会CUT 2011年12月17日、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開© CUT LLC2011アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会東京公園 2011年6月18日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「東京公園」製作委員会監督失格 2011年9月3日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズにて先行公開© 「監督失格」製作委員会■関連記事:『ハラがコレなんで』仲里依紗インタビュー妊婦、シングルマザー役の“その先”は…99歳日本最高齢の現役監督に、永作博美、小池栄子らがスタンディング・オベーション第66回毎日映画コンクール最高賞は『一枚のハガキ』、男優賞に『モテキ』森山未來“殴られ屋”西島秀俊にボディガードが?「一生忘れられない」主演作が封切りに海外で活躍してほしい俳優1位は水嶋ヒロ、2位に向井理必須条件は語学力と長身?
2012年05月28日第65回カンヌ映画祭の受賞結果が、フランス時間27日夜、発表された。最高賞パルムドールに輝いたのは、ミヒャエル・ハネケ監督の『アムール(原題)』。ハネケは2009年に『白いリボン』でパルムドールを受賞しており、わずか3年の間に二度もカンヌの最高賞を獲得したことになる。最高賞の次にあたるグランプリは、イタリアのマッテオ・ガッローネ監督の『リアリティ(原題)』が受賞。ガッローネ監督は、前作『ゴモラ』で審査員特別賞を受賞している。男優賞は『狩り(原題)』のマッツ・ミケルセンが受賞。受賞スピーチでミケルセンは「感激している。すごいサプライズだ」とコメント。授賞式後の記者会見では、思わず泣きそうになったと告白した。同作品でのミケルセンの演技ついて、審査員のひとりユアン・マクレガーは、「静かで繊細な演技。観る者の心を完全に惹き付ける」と褒めたたえている。今年のコンペ部門にはアメリカ作品が多く、ブラッド・ピット、ニコール・キッドマン、リース・ウィザースプーン、ブルース・ウィリス、マシュー・マコノヒー、クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、シャイア・ラブーフなどハリウッドスターが多数レッドカーペットを歩いた。しかしアメリカ映画は何も受賞しないまま。同じく、フランス映画の受賞もなかった。日本の監督の作品はなかったが、日米合作のアッバス・キアロスタミ監督作『ライク・サムワン・イン・ラブ(原題)』がコンペ入り。「ある視点」部門では若松孝二監督の『11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち』が上映されたが、受賞には至らなかった。主な受賞結果は以下のとおり。パルムドール:『アムール(原題)』グランプリ:『リアリティ(原題)』監督賞:カルロス・レイガダス(『闇の後の光(原題)』)審査員賞:『天使の取り分(原題)』男優賞:マッツ・ミケルセン(『狩り(原題)』)女優賞:クリスティーナ・フルトゥ、コスミーナ・ストラタン(『ビヨンド・ザ・ヒルズ(原題)』)脚本賞:クリスティアン・ムンジウ(『ビヨンド・ザ・ヒルズ(原題)』)ある視点:『アフター・ルチア(原題)』取材・文:猿渡由紀
2012年05月28日スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞で、作品賞をはじめ9部門を受賞したミステリー映画『ブラック・ブレッド』が、6月に参加型のミステリーイベント“ライアービレッジ~バウマスの森の怪物~”を開催することが決定した。その他の写真『ブラック・ブレッド』は、スペイン内戦後の時代を背景に、ある少年が森の中で死体を発見したことから、家族や周囲の大人たちに翻弄されていく姿をスリリングに描く。最近、参加型のミステリーイベントが人気を集め、本格推理イベント“ミステリーナイト”を主催するイーピン企画では、ホテルメトロポリタンやリーガロイヤルホテルをはじめとする施設で、参加者が深夜まで謎解きをするという企画を実施し、ミステリー好きやカップル、友人同士など、幅広い層から支持されている。さらに“ミステリーナイト”だけでなく、リアルイベントと銘打った体験型のイベントも人気で、江の島や福島では町おこしとして“宝探しイベント”が行われたり、よみうりランドでは誘拐された園長を捜索するというアトラクションが話題を呼んでいるという。今回、これらの参加型イベントの中でも元祖かつ、本格推理に特化したイーピン企画と、6月23日(土)より公開されるダーク・ミステリー映画『ブラック・ブレッド』のコラボレーションが決定し、プレミア試写付きのスペシャルイベントが開催される。イベントでは、参加者が惨劇に巻き込まれ、その謎を解くというストーリーで展開し、謎を解いた正解者にはプレゼントも用意されているという。●ライアービレッジ~バウマスの森の怪物~【イベント概要】6月10日(日)12:00~15:30/16:30~20:00全2回場所:渋谷シダックスホール料金:前売3500、当日4000(残席がある場合のみ)『ブラック・ブレッド』6月23日(土)銀座テアトルシネマほか全国順次公開
2012年05月18日今年で記念すべき20周年を迎えるフランス映画祭が6月21日(木)より4日間にわたり開催される。本映画祭で、今月16日(現地時間)に開幕する第65回カンヌ国際映画祭にも出品される日本未公開のアニメーション『アーネストとセレスティーヌ』がいちはやく上映されることが決定。さらに、『アデル/ファラオと復活の秘薬』のルイーズ・ブルワゴンら総勢約20名の豪華アーティストの来日が発表された。昨年フランスで国内興行成績1位の大ヒットを記録した『最強のふたり』がオープニングを飾り、本年度アカデミー賞最多5部門を獲得した『アーティスト』の主演ジャン・デュジャルダンとミシェル・アザナヴィシウス監督が再びタッグを組んだ『プレイヤー』が上映されるなど、旬のフランス映画に出会えるのが本映画祭の魅力。このたび特別追加作品として上映決定したのが、ベルギーの絵本作家・故ガブリエル・バンサン氏の人気シリーズ絵本「くまのアーネストおじさん」(BL出版刊)を原作としたアニメーション『アーネストとセレスティーヌ』。くまのおじさんとねずみの女の子の微笑ましい共同生活を通して、愛の深さや他人に尽くす喜び、気取らない生活の魅力を描く。本作をもって、今年のプログラムは長編11作品、短編6作品の計12プログラムに決定した。そして気になるのが、毎年恒例の来日アーティスト。過去最多の来日人数となる今回も、フランスの“今”を象徴するアップライジングなスターたちが映画祭を美しく彩ってくれる。中でも注目したいのが、本映画祭の“顔”となる女性3人組“Les Filles du cinema francais(フランス映画の女たち)”だ。キュートなルックスからは想像もつかないほど異端な行動やファッションが話題となり、一流ファション誌の表紙を総なめにしたリュック・ベッソン監督の秘蔵っ子、ルイーズ・ブルワゴン(『A Happy Event(仮題)』主演)、『7 ans』などの映画で女性が持つダークサイドをその独特の世界観で見事に演じた女優であり、フランス女流監督としていま最も注目されているヴァレリー・ドン ゼッリ(『わたしたちの宣戦布告』監督・出演)、そしてヴェネチア映画祭で大絶賛され、フランスで最も権威のある批評家賞「ルイ・デリュック賞」を受賞した期待の新人女流監督レア・フェネール(『愛について、ある土曜日の面会室』監督)の3人である。彼女たちは映画祭期間中の各種イベントにも出演する予定。女性がシーンを背負うという時代性を象徴するこの個性豊かな「フランス映画の女たち」が、同じく女性であるユニフランス・フィルムズ代表のレジーヌ・アチョンドと共に、本年度の映画祭を華やかに盛り上げてくれそう。20th アニバーサリー フランス映画祭日程:6月21日(木)~6月24日(日)会場:有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11F)、TOHOシネマズ 日劇<レイトショーのみ>(有楽町マリオン9F)映画祭公式サイト:主要来日アーティスト一覧・『わたしたちの宣戦布告』(監督・主演:ヴァレリー・ドンゼッリ/主演:ジェレミー・エルカイム)・『美が私たちの決断をいっそう強めたのだろう/足立正生』(監督:フィリップ・グランドリュー)・『最強のふたり』(監督:エリック・トレダノ, オリヴィエ・ナカシュ)・『リヴィッド』(監督:ジュリアン・モーリー、アレクサンドル・バスティロ)・『そして友よ、静かに死ね』(出演:ディミトリー・ストロージュ)・『ミステリー・オブ・リスボン』(英題/出演:メルヴィル・プポー)・『スリープレスナイト』(仮題/監督:フレデリック・ジャルダン/主演:トメル・シスレー)・『愛について、ある土曜日の面会室』(監督:レア・フェネール)・『A Happy Event』(仮題/主演:ルイーズ・ブルゴワン)■関連作品:ミステリーズ・オブ・リスボン (英題)プレイヤー 2012年6月23日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開最強のふたり 2012年9月よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP■関連記事:ジャン・デュジャルダンのセクシーボイスに胸きゅん!『プレイヤー』最新映像が到着“旬”のフランスが盛りだくさん!20周年「フランス映画祭」ラインナップ発表今最もホットな彼の“声”が聞ける!『アーティスト』監督&主演コンビ最新作公開祝20周年!フランス映画祭、6月開催決定オープニング作品は『最強のふたり』
2012年05月11日今年もアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(以下:SSFF & ASIA)が6月15日(金)より開催される。その連動プロジェクトの一つとして、エンタテインメントサイト「ネスレアミューズ」内にて世界の傑作ショートフィルムを集めた「ネスレアミューズ映画祭」が4月27日(金)より開催されている。米国俳優協会の会員でもある俳優の別所哲也が創設者となり、1999年に東京・原宿をメイン会場にして誕生した「SSFF & ASIA」。「もっとショートフィルムを身近に感じてもらいたい」という思いから、映画という枠を超えてJリーグやキャノンなど様々な団体や企業とのプロジェクトを実現してきた。そして今年、新しい試みとして、ネスレ日本株式会社が運営する“見る・聴く・買う”を楽しむバラエティに富んだエンタテイメントサイト「ネスレアミューズ」と連動したウェブ上の映画祭を実現!お家にいながら映画祭を楽しむことができるという。同プロジェクトでは、27日の開幕を皮切りに5週間にわたって毎週8作品ずつ、合計40本の作品が配信される予定。アカデミー賞を始め、世界各国の映画祭で称賛を浴びた作品を集めた「世界のセレクション短編」や、「SSFF & ASIA 2010」は未体験という方でもその歴史が楽しめる、グランプリ受賞作品を集めた「ショートショート受賞短編」など、様々なテーマでセレクトされた傑作ショートムービーが続々と配信される。短い作品では1分、長いものでも25分という短時間の中にメッセージが凝縮された、ショートフィルム。お家にいながらたくさんの作品を楽しむことができるこの機会に、ぜひ一度覗いてみては?あなたもきっとその魅力の虜になるはず。「ネスレアミューズ映画祭」はウェブサイト「ネスレアミューズ」内で開催中。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012」は6月15日(金)から19日(火)までラフォーレミュージアム原宿で、6月22日(金)から24日(日)まで表参道ヒルズ スペース オーほかにて開催。「ネスレアミューズ映画祭」6月1日(金)まで毎週金曜、8作品ずつを配信。公式サイト:「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012」期間:6月15日(金)~30日(土)会場:ラフォーレミュージアム原宿、表参道ヒルズ スペース オー、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ、ブリリア ショートショート シアター公式サイト:■関連作品:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012 [映画祭] 2012年6月15日から19日までラフォーレミュージアム原宿で、6月22日から24日まで表参道ヒルズ スペース オーほかにて開催
2012年04月27日プサン国際映画祭ニューカレント賞(グランプリ)、ロッテルダム国際映画祭国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞など数々の賞を受賞した映画『ムサン日記~白い犬』が5月12日(土)から公開されるのを前に、本編で登場する白い犬ペックの映像が届いた。白い犬ペックの映像映画『ムサン日記~白い犬』は、『ポエトリー アグネスの詩』のイ・チャンドン監督の助監督を経て、本作で長編デビューをしたパク・ジョンボム監督による最新作。北朝鮮の国境の街ムサンから幸せを求めて韓国にやってきた孤独な青年スンチョルと、捨てられていた白い犬ペックとの心の交流を綴る。今回公開された映像では、唯一の心のよりどころであるペックを愛おしそうに抱き上げるスンチョルの姿が映し出されている。物語の重要な存在でもあるペックに抜擢されたのは俳優犬ではなく、韓国原産のチンド犬と北朝鮮原産のプンサン犬の雑種である素人犬。パク監督はペックとの出会いについて、「市場で沢山の犬がこちらに向かって吠えている中、一匹だけ大人しくこちらを見つめていた犬がいて、それがペックだった。演技経験はないけれど、忠誠心を感じてこの子だと思った」とコメント。撮影までの数ヶ月間をペックと共に過ごし、エサやトイレの世話を全部自分でしたことで、信頼関係を築いていったという。また、本作の公式ホームページ上にはペックのプロフィールが掲載された特設ページも開設されており、数々の愛らしい写真が公開されている。犬好きはもちろん映画ファンも、ペックの愛くるしい姿をチェックしてみてはいかがだろうか。『ムサン日記~白い犬』5月12日(土)シアター・イメージフォーラム他全国ロードショー
2012年04月25日大衆演劇の舞台ですぐれた業績を上げた芸術家を表彰する「第37回菊田一夫演劇賞」の授賞式が4月20日、都内で行われた。菊田一夫演劇大賞は、『国民の映画』『ベッジ・パードン』『90ミニッツ』の作・演出が評価され、三谷幸喜が受賞。演劇賞には、今夏ミュージカル『シカゴ』で米国・ブロードウェーでのデビューが発表されたばかりの米倉涼子のほか、石丸幹二、瀬奈じゅん、宝塚歌劇団星組の柚希礼音が受賞。特別賞にはこまつ座と司葉子が受賞した。三谷幸喜のチケット情報受賞式後に行われた会見で三谷は、「いろんな賞をいただきましたが、この賞が一番嬉しいです。ほかの授賞式の時もそんなことを言った気がしますが」と笑いを誘いながらも「菊田先生はエンタテインメントとしての演劇に貢献され、僕自身も演劇を芸術というより、多くの人に楽しんでもらうことを目的に作っていますので、(思いが同じである分)とても嬉しい」とコメントした。また、「もらえるもの(賞)は全部もらいたい。ノーベル賞も欲しいし、ゆくゆくは“平成の菊田一夫”と言われて、最終的には菊田先生のように東宝の取締役になりたい」と野望も口にしていた。『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ役の演技に対しての受賞となった米倉は「今回久しぶりに胸がドキドキしています。三谷さんが本当に嬉しいとおっしゃっていましたけど、私はそれ以上に嬉しいです」と喜びを爆発させていた。『シカゴ』の稽古については「今、特訓しています。インターネットのスカイプを使って、向こうのコンダクターともコミュニケーションを取ったりしてます」と順調に準備を進めている様子がうかがえた。なお、石丸、瀬奈、柚希、こまつ座は代表の井上麻矢、司はそれぞれ次のようにコメントした。「今までの自分のキャラクターではない、悪の香りがするダークな役で受賞できたので、やってきたことに自信を持つことができました」(石丸)。「宝塚歌劇団に入団して昨年で20年が経ちましたが、女優としてはやっと3年目です。これからもこの賞をいただいた誇りを胸に、この賞に恥じぬよう精進していきます」(瀬奈)。「この賞は、スタッフや一緒に舞台を作った星組のみんな、すべての関係者への賞だと思っております」(柚希)。「井上ひさしがいなくなりまして、2年間、必死の覚悟でやってきましたが、私たちのような小さな劇団に力を貸してくださった皆さまやスタッフに心から御礼を申し上げます」(井上)。「この賞は本当に欲しいと思っておりました。生前、菊田先生からお誘いいただいて舞台に出させていただきました。やっと舞台で賞をいただいて、私はこれから、舞台俳優としてスタートしたと思っております」(司)。受賞者には記念たてと、大賞は副賞として賞金100万円、演劇賞には50万円が進呈された。
2012年04月23日全国の映画館の支配人ほか、社員、アルバイト、映画技師など“映画館のスタッフ”の投票により決定する「第3回 日本シアタースタッフ映画祭」が4月22日(日)に都内で開催。大賞にあたる「グランシャリオ賞」に三谷幸喜監督の『ステキな金縛り』が輝き、主演男優賞の堺雅人、主演女優賞の井上真央を始め西田敏行(助演男優賞)、染谷将太(新人賞)、三谷監督(監督賞)ら受賞者たちがセレモニーに出席した。受賞作の選出のみならず、この日の映画祭の運営も各地の映画館スタッフが行なっており、受賞者への賞状の授与なども映画館で働くスタッフたちが執り行った。『ステキな金縛り』で作品賞と監督賞を受賞した三谷監督は、ぎこちない手つきで賞状を手渡すスタッフに「僕よりも渡す彼の方が緊張してますね」とニッコリ。本作で既に数々の賞を受賞しているが、今回の受賞には格別の思いがあるようで「僕らが最後の最後に作品を託すのが映画館のスタッフ。僕らにとって彼らは仲間です!その仲間から表彰されるなんてこんなに嬉しいことはない。この賞が一番嬉しいです…日本アカデミー賞もほしいですが(笑)」と冗談を交えつつ、受賞の喜びを語った。『八日目の蝉』で主演女優賞に輝いた井上さんは真っ赤なドレスで登場し「この作品に携われて幸せです」と語った。映画館スタッフからの「かわいさを保つ秘訣は?」という質問に「私はコンプレックスもたくさんあるし、秘訣なんてないですよ」と照れつつ「秘訣ではないですが、人間観察が好きなので、会った人の仕草やメイク、洋服をよく観察してます」と明かした。堺さんは『ツレがうつになりまして。』での演技が評価され、一昨年の第1回に続いての受賞。映画館に自分の作品を観に行くかを問われると「恥ずかしくて観に行けません(笑)」と少し申し訳なさそうに語った。スタッフから「ぜひ映画館に足を運んでください」と声をかけられると「はい、分かりました。次の休みにでも行きます」と優しい笑みを浮かべて応じた。『ステキな金縛り』で助演男優賞を受賞した西田さんは映画館スタッフの「落ち武者の幽霊役は初めてでしたが…」という言葉に「だいたいみんな初めてだと思います。5回も落ち武者の幽霊やったという人もいないでしょ?」と軽妙にツッコミを入れ、会場を沸かせる。そしてその役作りについて「ちょっと浮遊感のある楽しい現場で、みんなの口角が少し上がってる感じでした。そういう中にいて自然と出来上がっていきました」と明かした。今年、創設された新人賞を受賞したのは『ヒミズ』の染谷さん。自身もかなり頻繁に映画館に足を運んでいるそうで「映画館の方にはお世話になってます。そうした方からこうして賞をいただけるのは嬉しい」と語った。会場の映画館スタッフの中には4回も『ヒミズ』を観に行ったという男性もいたが、染谷さんも気に入ると何度も劇場に足を運ぶことがあるそう。「『ダークナイト』は3回観に行きましたね。『ドライヴ』も、もう1回観に行きたいと思ってます」と熱く語っていた。この日は、これから公開される映画の中から映画館スタッフが期待する10作品も紹介されたが、その中から『わが母の記』でメガホンを握った原田眞人監督と同作に出演している三浦貴大もゲストとして来場した。映画祭の名誉会長を務める漫画家の松本零士とトークを繰り広げたが、その中で松本さんは三浦さんを自作のキャラクターになぞらえ「ハーロック的な美青年の部類に入る」と絶賛。「将来、僕が実写で映画を作ることになったらよろしく」とラブコールを送っていた。「第3回 日本シアタースタッフ映画祭」受賞一覧グランシャリオ賞:『ステキな金縛り』監督賞:三谷幸喜監督(『ステキな金縛り』)主演男優賞:堺雅人(『ツレがうつになりまして。』)主演女優賞:井上真央(『八日目の蝉』)助演男優賞:西田敏行(『ステキな金縛り』)助演女優賞:長澤まさみ(『モテキ』)脚本賞:向井康介(『マイ・バック・ページ』)音楽賞:武部聡志(『コクリコ坂から』)グランシャリオ新人賞:染谷将太(『ヒミズ』)■関連作品:ステキな金縛り 2011年10月29日より全国東宝系にて公開© 2011フジテレビ 東宝ツレがうつになりまして。 2011年10月8日より公開© 2011「ツレがうつになりまして。」製作委員会八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会ヒミズ 2012年1月14日より新宿バルト9、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:殿堂入り果たした松本人志、ヨーロッパ最大のアジア映画の祭典でアピール『八日目の蝉』、日本アカデミー賞10部門獲得!主演男優賞は故・原田芳雄に99歳日本最高齢の現役監督に、永作博美、小池栄子らがスタンディング・オベーション染谷将太、「周りでどんどん人が死んでいく」現場に困惑三谷幸喜、芥川賞会見を意識した挨拶で喜びを語る!
2012年04月23日第21回日本映画批評家大賞の授賞式が4月13日(金)、東京・調布グリーンホールで行われ、主演男優賞を受賞した三浦友和、助演女優賞を受賞した宮本信子らベテラン勢から、新人賞を獲得した剛力彩芽と前田敦子(AKB48)ら若手までが顔を揃え、受賞の喜びを語った。同賞は故・水野晴郎さんを発起人として1991年に設立されたもので、今回は日活撮影所を始め、数多くの映画関連企業がある“映画の町”調布市での開催となった。『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』で主演男優賞を手にした三浦さんは、「こういう名誉ある賞をいただくと、自ずと新人のつもりで俳優を続けなければという思いになる。60歳になり、改めて人生を見つめ直すいま、これからの人生を映画に捧げることができれば」と賞の重みを噛みしめた。「伊丹(十三)作品はすべて日活撮影所で撮りました」と語るのは『阪急電車片道15分の奇跡』で助演女優賞を受賞した宮本さん。また、『星守る犬』に出演し、審査員特別演技賞に輝いた西田敏行は「小学5年生のときから、スクリーンに映る側に行きたいなと思っていた」と映画少年だった幼少期を語り、“夢”を実現させた現在の状況に、感無量の表情を浮かべていた。一方、初々しさが印象的だったのが、新人賞を受賞した剛力さんと前田さん。家族の絆の再生を描いた『カルテット!』での演技が高く評価された剛力さんは「いただいた賞を新たなスタートとして、頑張りたい」と満面の笑みを見せた。それでも撮影前には、東日本大震災の影響で、ロケ地となった千葉県・浦安は液状化の被害を受け「こんなときに映画を撮っていていいのか悩んだし、私に何ができるのか考えていた。でも実際には浦安のみなさんに勇気づけられた…。これからはお芝居を通して、私が浦安や全国のみなさんに笑顔や元気を届けられれば」と熱っぽく抱負を語った。前田さんは『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』に主演し新人賞をゲット。「まだまだ(映画について)知らないことや、努力したいことがたくさんあるので、ひとつでも多く吸収して、後悔しないようにしたい」と決意のコメント。所属する「AKB48」からの卒業を発表している前田さんにとって、やはり女優業は今後の大きな目標のようだ。<受賞一覧>作品賞:『大鹿村騒動記』監督賞:成島出(『八日目の蝉』)新人監督賞:三宅喜重(『阪急電車片道15分の奇跡』)主演男優賞:三浦友和(『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』)主演女優賞:大竹しのぶ(『一枚のハガキ』)助演男優賞:片岡愛之助(『小川の辺』)助演女優賞:宮本信子(『阪急電車片道15分の奇跡』)新人賞(小森和子賞):剛力彩芽(『カルテット!』)、前田敦子(『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』)審査員特別演技賞:西田敏行(『星守る犬』ほか)映画音楽アーティスト賞(日野康一賞):辻井伸行(『神様のカルテ』)ゴールデングローリー賞(水野晴郎賞):北大路欣也、蟹江敬三、白川和子、山本陽子ダイヤモンド賞:浅丘ルリ子
2012年04月13日一般社団法人外国映画輸入配給協会(外配協)が今年で発足50年を迎えるにあたり、11日に都内で記念式典が開催され、外国映画ベストサポーター賞を受賞したAKB48の前田敦子と、東京大学大学院法学政治学研究科教授の藤原帰一氏が登壇した。記念式典の模様外国映画ベストサポーター賞は、世界各国の映画を日本に普及させる活動を行なっている外配協が本年度のみ選出するもので、数々の外国映画を人々に紹介してきたふたりの功績を称えて賞が贈られた。トロフィーを受け取った藤原氏は、絶対観ておくべき作品としてカール・テオドール・ドライヤー監督の『裁かるゝジャンヌ』や、オーソン・ウェルズ監督の『市民ケーン』『黒い罠』をあげ、さらに「いち映画ファンとしては誰がなんと言おうと、『カサブランカ』は映画の基本」と熱く語った。自身のブログに鑑賞した作品の感想を載せているという前田は、最近観た作品に『ヒューゴの不思議な発明』と『アーティスト』をあげ、「劇場にも行きますし、DVDプレーヤーを持ち歩いたりして、多いときは週に5本観ることもあります」とコメント。映画を観るときは「撮られる側の考えや、アングルについて観てしまう」と語り「外国映画には夢がいっぱい詰まっていて、いろんな夢を見させてくれます。ぜひスクリーンで観てください」と呼びかけた。
2012年04月11日大阪マラソン組織委員会は、平成24年4月5日に募集をスタートした「第2回大阪マラソン(11月25日開催)」のランナー受付に、募集開始初日にマラソン部門の定員28,000人を超えるエントリーがあったと発表した。これにより同マラソンの参加ランナーは、抽選により決定する。同委員会によると、ランナーを募集した4月5日の24時時点でエントリー数は30,016名(個人エントリー23,081人、今回新設のペアエントリー2,702名、グループエントリー2,937人)で、定員を2,000人近く上回る応募があった。80歳を超える人や、中国やアメリカなどの海外からもエントリーが寄せられているという。定員を超えたために参加ランナーは抽選により決定されるが、募集は引き続き5月7日の17時まで行われるとのこと。詳細は大阪マラソン公式ホームページまで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月10日4月4日、第37回菊田一夫演劇賞と、第3回岩谷時子賞が発表された。菊田一夫演劇賞は、大衆演劇の中で優れた業績を残したスタッフ、キャストに贈られる、日本有数の演劇賞。今回は『国民の映画』『ベッジ・パードン』『90ミニッツ』の作・演出が認められ、三谷幸喜が演劇大賞に選ばれた。そのほか、演劇賞には米倉涼子、石丸幹二、瀬奈じゅん、宝塚星組の柚希礼音。演劇賞特別賞には、こまつ座、司葉子が選出された。また、岩谷時子賞は日本の音楽・演劇界の明日を担う人材や、その向上・発展に功労のあった人物・団体に授与されるもの。こちらは現在、世界的に注目が集まっている由紀さおりが受賞。また岩崎宏美、平幹二朗が特別賞を、瀬奈じゅんが奨励賞を受賞した。瀬奈じゅんは、菊田一夫演劇賞と岩谷時子賞をW受賞したことになる。
2012年04月04日映画『ヒーローショー』(2010)で数々の新人賞を受賞した、人気お笑いコンビ「ジャルジャル」の福徳秀介と後藤淳平の主演第2弾映画『営業100万回』が、第4回沖縄国際映画祭・長編プログラムLaugh部門でワールドプレミア上映され、福徳と後藤、共演のくまだまさしが、上映前の舞台あいさつに登壇した。その他の写真本作は、ジャルジャルもくまだも本人役で出演。しなびた温泉街に営業に出向いたジャルジャルらが、とあるトラブルに巻き込まれ銃殺され、その後、何度も同じ時間を行ったり来たりするSFコメディだ。お笑い芸人がお笑い芸人を演じることで、リアルな葛藤が描かれる。主演に抜擢された後藤は、「普段のがんばりを見てもらっていたから主演に選ばれたのか、それはどうか分からないけれど、ラッキーですね、うんラッキーです(笑)。いま以上にステップアップしたいですし、日々精進していかなければと思うので……というわけで“日々精進”聴いてください」と、突然歌い出す後藤に「歌うんか!」とすかさずつっこみを入れる福徳。そんな普段のジャルジャルの姿が映画にも反映されているそうで、共演したくまだは「2人の演技は本当にナチュラル、最高の演技です!」と絶賛した。また、宴会場に突然乱入してきた男に射殺されるシーンについて後藤は、「撃たれてフレームから消えるシーンは、今だから言えますが思いっきりむち打ちになりました(苦笑)。一連の射殺のシーンはもうアクションシーンですね」と、体を張ったシーンも見てほしいとアピール。福徳は「ジャルジャルで出ていますが、100%全部がぜんぶ僕らではないですから。あんなにカッコいいセリフは言わないし、嫌な部分もあるし……そこは勘違いしないでほしい(笑)」と、照れくさそうに語った。Laugh部門に出品ということで、テーマはもちろん“笑いの力”。「最後は笑いが救う、というメッセージが込められています。笑いって本当に素晴らしい」(後藤)、「それから、ファンの方の大切さを実感しました。こうしてステージに立てるのはファンのみなさんのおかげ、それを改めて感じました」(福徳)。お笑い芸人として胸を張ったジャルジャルのコメントを受け、くまだは「なんだか映画のハードルが上がっていますけど、大した映画じゃないですから(笑)。温かい目で、ハードルを下げて観ていただければと思います」と、会場から笑いを誘っていた。取材・文・写真:新谷里映
2012年04月02日宜野湾市・沖縄コンベンションセンターと那覇市・桜坂劇場をメイン会場に開催中の第4回沖縄国際映画祭。期間中は各会場でワールドプレミア上映から懐かしの映画上映まで、さまざまな作品が楽しめるが、同映画祭の面白さは映画鑑賞だけでなく、多種多様の無料イベントに参加できることだ。その他の写真イベントの多くはコンベンションセンター裏の宜野湾トロピカルビーチに設置されたビーチステージで行われ、今年は8日間で20以上のイベントが開催される。連日のビーチステージのトップバッターを飾るのは“オープニングエイサー”。沖縄県各地のエイサー団体が日替わりで沖縄の歌と踊りを披露する。毎年恒例のよしもと芸人たちによるお笑いイベントの人気は高く、映画祭初日は人気バラエティ番組『ピカルの定理』でお馴染みの白鳥美麗とピカルメンバーが歌と踊りでビーチステージを盛り上げた。音楽イベントに力を入れているのも同映画祭の特徴のひとつ。29日には歌ウマ芸人たちが自慢の歌でバトルをくり広げた『LIVE DAM presents 歌ウマ選手権』が、30日には長寿音楽番組『Hey! Hey! Hey!』が初登場し、豪華キャストを迎えライブ収録が行われる。ほか、同映画祭初のオールナイトイベント『YOSHIMOTO presents Laugh&Peace Music Night』(30日)、沖縄にゆかりのあるアーティストにたちによる恒例の音楽フェス『KYORAKU PRESENTS Laugh&Peace ミュージックフェス』(31日)も注目だ。フェスには夏川りみ、かりゆし58、NMB48、あやまんJAPANなどが参加する。また、今年はビーチステージでのお笑いや音楽イベントに加え、ファッションイベントが初コラボ。開催2日目には『沖縄ちゅらイイ!GIRLS UP STAGE』が午後のビーチステージを華やかに彩り、土屋アンナ、森泉、小森純など人気モデル&タレントが2012年春夏のファッションをまといステージを歩き、集まった約1万人の観客を湧かせた。このイベントは、吉本興業創業100周年の新プロジェクトのひとつである“SUPER GIRLS FESTA”のお披露目的イベントでもあり、4月15日(日)には台北市でファッションフェスタが開催される。メイン会場で上映される“Laugh&Peace”をコンセプトにした102本の映画と、リゾート感あふれるビーチステージでのお笑い・音楽・ガールズイベント。映画と3つのコンテンツの融合は、他の映画祭と一線を画する沖縄国際映画祭の見どころだ。第4回沖縄国際映画祭3月31日(土)まで開催取材・文・写真:新谷里映
2012年03月30日AIU保険は、社団法人日本テレワーク協会が主催する「第12回テレワーク推進賞」(後援:総務省・厚生労働省・経済産業省・国土交通省・日本テレワーク学会)において、「テレワークによる事業継続性の確保」への取組みが高く評価され、「優秀賞」を受賞したと発表した。同社は、昨年3月に発生した東日本大震災をきっかけに、事業継続計画(BCP)と働き方の多様化を含むワークライフバランスの推進ひとつとして、在宅勤務を検討。昨年末に在宅勤務制度を正式導入した。今回の受賞は、導入間もなく実施人数は少ないが、2度のパイロットテストと調査を実施した結果、社内の意識改革を行うなどその効果も確認でき、着実に導入プロセスを踏み、取組みを進めている点、また、サテライトオフィスのパイロットテストなど既にステップアップを目指している点が評価されたもの。3月8日の授賞式において、同社の小関会長は「大規模災害などで、万一、オフィスへの出勤が困難となる緊急時でも、在宅勤務制度によって、業務を遅延することなく、顧客に継続して品質の高いサービスを提供することができる。今後は、さらに推進して行きたい」と述べた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月29日市民が運営する文学賞である「立川文学賞」の第2回受賞作が決定した。大賞は小出まゆみ氏の「鋏(はさみ)とロザリオ」。佳作は佐々木ゆう氏「山を生きて」、他3本、立川市長特別賞は間零氏「スクラム・ガール」。3月24日に立川市役所にて授賞式が開催された。立川文学賞は、立川市在住の市民が中心となり創設され、2011年に第1回が開催された。市民・有志・ボランティア等で運営されているため、商業ベース、学術ベース、自治体ベースの活動とは一線を画す文学賞となっているという。授賞式は市民に愛される賞をめざし、ノーベル平和賞受賞式がストックホルム市庁舎で行われるのを模して、立川市役所ロビーを借りて行う。今回の授賞式には、審査委員長で直木賞作家の「志茂田景樹」氏や、清水庄平立川市長も見守る中、3月24日に行われた。「立川文学賞」の募集作品は原稿用紙60~120枚までの中編。「日本語で書かれた未発表作品」という要件のみで、テーマ・ジャンルは自由。応募資格もプロ、アマ、年齢、性別、国籍、住所等は問わない。今回は37都道府県、海外3カ国から計213作品の応募があったという。立川文学賞第2回の受賞作は下記の通り。年齢は応募時。大賞「鋏(はさみ)とロザリオ」小出まゆみ(29才滋賀)佳作「山を生きて」佐々木ゆう(66才埼玉)佳作「鑪(たたら)の炎は消えて」児嶋和歌子(76才東京)佳作「池尻の下女」三友隆司(第1回 大賞受賞者)(61才愛知)佳作「スクラム・ガール」間零(第1回 佳作入選者)(50才東京)立川市長特別賞「スクラム・ガール」間零(第1回 佳作入選者)(50才東京)(佳作との受賞)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月27日今年で第4回を迎える沖縄国際映画祭が24日に宜野湾市沖縄コンベンションセンターで開幕した。同日の夕刻には、映画祭の目玉のひとつである約300メートルにおよぶレッドカーペットを、『ワーキング・ホリデー』のAKIRA、『営業100万回』のジャルジャルの福徳秀介と後藤淳平など、346名のゲストが約3時間かけて歩き、映画祭を華やかに彩った。昨年の6月に結婚したともさかりえとスネオヘアーは『ハイザイ~神さまの言うとおり~』で共演、夫婦そろってレッドカーペットを歩いた。その他の写真また、オープニングセレモニーの会場となったビーチステージには、東アジア初の移動式のオープンエアスクリーン“Cine Screen 400”が登場。巨大スクリーンを前に、沖縄国際映画祭実行委員会・実行委員長である吉本興業株式会社代表取締役の大崎洋氏は、「昨年は震災直後で、多くの人たちの協力を得て映画祭を開催することができました。沖縄の力を本土に届けられたことは誇りです。第4回目となる今年は、日本の伝統文化と大衆芸能を、この沖縄から発信していきたい」と熱く意気込みを語った。メイン会場であるコンベンションセンターと桜坂劇場を中心に上映される映画は、15の国と地域から集められた102本に及ぶ。そのなかのメインプログラムである“長編プログラム”は、映画祭のテーマでもある“Laugh & Peace”をテーマにした「笑える、観終わった後に幸せな気分になれる」趣旨に沿った長編映画が上映され、Laugh部門13本、Peace部門13本のなかから、Laugh部門 海人賞(うみんちゅしょう)グランプリ、Peace部門グランプリ、審査員特別賞のゴールデンシーサー賞が1本ずつ選ばれる。そのほか、海外のコメディ映画や不朽の名作などを上映する“特別上映作品”、第3回からスタートした、地域ごとの生活伝承や物産・観光情報を映像の力で世界へ発信する“地域発信型プロジェクト”など、多彩なプログラムが揃う。第4回沖縄国際映画祭3月31日(土)まで開催取材・文・写真:新谷里映
2012年03月26日ピアニストの河村尚子が、平成23年度(第62回)芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した。「河村尚子」の公演情報文化庁主催の芸術選奨は、優れた業績をあげた者またはその業績によってそれぞれの部門に新生面を開いた者を選奨。芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞をおくることで、芸術活動の奨励と振興につなげる。河村尚子は、世界を舞台に羽ばたく日本の若手ピアニスト。5歳で渡独し、数々の国際コンクールで優勝・入賞を重ね、2006年には権威あるミュンヘン国際コンクールで第2位受賞。続く2007年には、多くの名ピアニストを輩出しているクララ・ハスキル国際コンクールで優勝を飾った。日本よりも、むしろ世界が先に才能を認めた逸材だ。今回の同新人賞受賞は、2011年4月の東京オペラシティ リサイタルシリーズ「B→C バッハからコンテンポラリーへ」[131]における演奏の充実ぶりが評価されて決定。これからの活躍にもますます注目が集まる。河村尚子の今後の日本国内での演奏活動は、オーケストラ・アンサンブル金沢・定期公演(4月/石川)、仙台フィルハーモニー管弦楽団・定期公演(4月/仙台)、NHK交響楽団・定期公演(4月/東京)、ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団・来日公演(6月/横浜・山口)などが予定されている。
2012年03月23日クラシックの新進音楽家に与えられる「出光音楽賞」の第22回受賞者が発表された。「金子三勇士」の公演情報出光興産株式会社が主催する同賞は、『題名のない音楽会』(テレビ朝日系)の放送25周年を記念して1990年に制定。主にクラシック音楽の活動を対象に、育成という観点から、意欲、素質、将来性、昨年度の活躍などを選考基準とし、原則30歳以下の若手の音楽家に贈られてきた。これまでの受賞者は、『題名のない音楽会』の司会を務める佐渡裕(指揮)、リヨン国立歌劇場首席指揮者の大野和士(指揮)、ベルリン・フィルのコンサートマスターに内定した樫本大進(バイオリン)など。受賞後に世界の舞台へ大きく飛躍を遂げたアーティストも数多い。今回発表された第22回受賞者は、ピアニストの金子三勇士、マリンバ奏者の塚越慎子、ピアニストの萩原麻未。金子三勇士は2008年のバルトーク国際ピアノコンクール優勝。塚越慎子は2006年のパリ国際マリンバコンクール優勝。萩原麻未は2010年のジュネーヴ国際コンクール ピアノ部門・日本人初優勝。いずれも国際コンクールで多くの入賞歴をもち、今後の音楽会を担う新進演奏家として期待を集める逸材たちだ。「第22回出光音楽賞」の授賞式と受賞者によるガラ・コンサートは年内に開催され、その模様はテレビ朝日系で全国放送される予定。
2012年03月16日3月7日よりフランス・ドーヴィルにて開催されていたヨーロッパ最大のアジア映画の祭典「第14回ドーヴィル・アジア国際映画祭」で、メインコンペティション部門に正式招待された『さや侍』の上映にあわせて、松本人志監督が舞台挨拶を行った。ドーヴィル・アジア映画祭は、1999年にアジア映画に特化した映画祭としてスタート。アジアの注目監督と若手監督の発掘に力を入れており、映画人からの注目度の高い映画祭のひとつ。3月23日に監督作である『大日本人』、『しんぼる』、『さや侍』が特集上映される映画の殿堂「シネマテーク・フランセーズ」に表敬訪問をした松本監督は、その翌日、翌々日とフランスの有力メディアからの取材に応じ、その足で映画祭の舞台挨拶へと臨んだ。『さや侍』の上映会場に登場すると、1,500名の観客で埋め尽くされた客席からは盛大な拍手の歓迎。挨拶を促された監督は「ピュターンジャドーフランス(くそ!フランスが好きすぎる)!ピュターンジャドーカマンベール(くそ!カマンベールが好きすぎる)!メルシーボクー(どうもありがとう)」とフランス語でまくし立て、フランスの現地ネタを取り入れた挨拶に笑いが沸き起こった。舞台挨拶を終えて緊張も緩んだ様子の松本監督は、舞台挨拶の出来について「(100点満点中)75点ぐらいかな。この舞台挨拶のパターンがあれば、色々な海外の映画祭で使えますね」と手ごたえを感じたよう?今後、「シネマテーク・フランセーゼ」での特集上映のみならず、5月9日からはフランス国内15館にて『さや侍』の一般公開も決定しており、反響が気になるところだが、「ヨーロッパの人は映画に温かいので、フランスが楽しみですね」と期待を寄せた。ちなみに、同映画祭では『さや侍』と同じく、園子温監督の『ヒミズ』(全国にて公開中)がコンペティション部門に出品されていたが、本作は批評家賞を受賞。前年度のドーヴィル・アジア映画祭でも『冷たい熱帯魚』で同賞を受賞した園監督にとっては2年連続の快挙となる。昨年のヴェネチア国際映画祭での新人俳優賞という快挙を皮切りに、こちらの作品も海外で高い評価を集めてきたが、いま現在、17の海外映画祭での出品が決定しており、リトアニア、ベルギー、イギリス、デンマーク、ボスニアの映画祭で上映されるなど、今後一層の海外での活躍が期待される。■関連作品:さや侍 2011年6月11日より全国にて公開© 2011「さや侍」製作委員会ヒミズ 2012年1月14日より新宿バルト9、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:染谷将太、「周りでどんどん人が死んでいく」現場に困惑染谷将太×二階堂ふみ、ガチの殴り合い!原作にない『ヒミズ』本編映像が到着第66回毎日映画コンクール最高賞は『一枚のハガキ』、男優賞に『モテキ』森山未來染谷将太が二階堂ふみの現場でのイタズラ告発するも「覚えてないですね」『ヒミズ』染谷将太×二階堂ふみインタビュー重なり合う若き魂、互いをどう見てる?
2012年03月13日ジョニー・デップがカメレオンを演じたCGアニメーション映画『ランゴ』が、第84回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞したことを記念して、10日(土)から東京と大阪で凱旋上映が行われることが決定した。『ランゴ』は、人間に飼われていたカメレオンのランゴが、導かれるままに訪れた水不足に悩む街で、成り行きで保安官に就任するも、自身を見つめなおし、街の人のために活躍する“真のヒーロー”になるべく奔走する姿を描いたCGアニメーション。長年、オスカーの常連だったピクサーが候補から外れ、人気スタジオ、ドリームワークスアニメーションの新作が2本も候補入りする中、本年度の栄冠に輝いたのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのゴア・ヴァービンスキー監督が同作でもタッグを組んだ映像工房ILMと創り上げた初のアニメーション作品『ランゴ』だった。本作は、世界最高峰と称されるILMの映像技術と、ジョニー・デップら個性豊かな俳優たちの演技、そしてヴァービンスキー監督のダイナミックな演出が見事に融合しており、可能であれば大きなスクリーンで観たい作品だ。そこでパラマウント ピクチャーズ ジャパンは、アカデミー受賞を記念して10日(土)から16日(金)までの7日間、東京の新宿バルト9と大阪の梅田ブルク7で凱旋上映を行うことを決定。料金は1200円で、来場者には先着で“ランゴ”フィギュアストラップがプレゼントされる。『ランゴ』3月10日(土)から16日(金)まで期間限定凱旋上映会場:新宿バルト9、梅田ブルク7料金:一般1200円
2012年03月06日3月2日(金)、第35回日本アカデミー賞の授賞式が行われ、成島出監督の『八日目の蝉』が最優秀作品賞を始め、監督賞、主演・助演女優賞を含む最多10部門を獲得し、圧倒的な強さを見せつけた。角田光代の同名ベストセラー小説を原作に、『ミッドナイト イーグル』や『孤高のメス』など硬派な人間ドラマを得意とする成島出監督がメガホンを取り、映画化した本作。不倫相手の子供を誘拐し育てた女性と、彼女に育てられた女性の壮絶な逃亡劇とその後の運命を描いていく。昨年G.W.に劇場公開されて以来、口コミが口コミを呼び、息の長いヒットを記録した本作だが、その壮絶なドラマを迫真の演技で魅せたのが、共に昨年は映画・TVドラマと飛躍的な活躍を見せた井上真央と永作博美。井上さんは誘拐犯の元で幼少期を過ごし、心に傷を負ったまま不倫相手の子供を宿す女性役で最優秀主演女優賞を獲得、幼い彼女を不倫相手の家庭から連れ去り、育てる女性を見事に演じた永作さんが最優秀助演女優賞を獲得した。永作さんは同役で2011年度ブルーリボン賞主演女優賞にも輝いている。男優部門では、昨年闘病の末逝去された名俳優、原田芳雄(『大鹿村騒動記』)に最優秀主演男優賞が授与された。最優秀助演男優賞には、スマッシュヒットを記録した園子温監督による衝撃作『冷たい熱帯魚』で狂気の演技を見せたでんでんが選ばれた。さらに、最優秀アニメーション作品賞にはスタジオジブリ作品『コクリコ坂から』、最優秀外国作品賞には昨年のアカデミー賞を総なめにし国内でも大ヒットを記録した『英国王のスピーチ』が選ばれた。■最優秀作品賞『八日目の蝉』■最優秀アニメーション作品賞『コクリコ坂から』■最優秀監督賞成島出(『八日目の蝉』)■最優秀主演男優賞原田芳雄(『大鹿村騒動記』)■最優秀主演女優賞井上真央(『八日目の蝉』)■最優秀助演男優賞でんでん(『冷たい熱帯魚』)■最優秀助演女優賞永作博美(『八日目の蝉』)■最優秀外国作品賞『英国王のスピーチ』■関連作品:八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会大鹿村騒動記 2011年7月16日より全国にて公開© 2011「大鹿村騒動記」製作委員会冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSUコクリコ坂から 2011年7月16日より全国東宝系にて公開© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT英国王のスピーチ 2011年2月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.■関連記事:99歳日本最高齢の現役監督に、永作博美、小池栄子らがスタンディング・オベーション第66回毎日映画コンクール最高賞は『一枚のハガキ』、男優賞に『モテキ』森山未來第35回日本アカデミー賞発表!女優陣の健闘で『八日目の蝉』最多12部門受賞永作博美「報知映画賞」主演女優賞を受賞し号泣「押しつぶされそうだった」ヒロイン役は誰の手に?S・ヨハンソン、T・スウィフトらがヒロイン役候補で競合
2012年03月03日映画への愛に満ちた2作、『アーティスト』と『ヒューゴの不思議な発明』がそれぞれ5部門ずつ受賞した第84回アカデミー賞。フランス映画界を代表してやって来た『アーティスト』チーム、主演男優賞候補となったジョージ・クルーニーやブラッド・ピットを始め、多彩な顔ぶれが授賞式に集まり、レッド・カーペットの華やかさも格別だった。注目が集まるハリウッド女優たちの装いで、目を引いたのは白とメタリック・カラーのドレス。「エリ・サーブ」のワンショルダーの白いドレスを見事に着こなしたのはミラ・ジョヴォヴィッチ。流れるようなシルエットが美しく、スパンコールをあしらったきらびやかなドレスとレトロなデザインのイーディ・パーカーのクラッチの質感も完璧な調和を見せていた。主演作『ドラゴン・タトゥーの女』のイメージに合わせて、賞シーズンは常に黒を着続けていたルーニー・マーラが、主演女優賞候補となったオスカー授賞式でついに白いドレスを身にまとって登場、鮮烈な印象を与えた。「ジバンシィ」の構築的なデザインのドレスは彼女の肌の白さにもなじみ、前髪を短く切りそろえた黒髪とのコントラストも絶妙。そして、毎回何を着るか注目のファッション・アイコン、グウィネス・パルトロウも今年は白いドレス。「トム・フォード」のシンプルなデザインに合わせて、ネックレスもイヤリングもなし。羽織っていた長いケープは、ロバート・ダウニーJr.と一緒に長編ドキュメンタリー賞のプレゼンターとしてステージに立つときは外していた。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』でタイトルロールの元英国首相を演じ、『ソフィーの選択』以来、29年ぶりに主演女優賞を受賞したメリル・ストリープは、手にしたオスカー像がかすみそうなほど輝くゴールドの「ランバン」のドレス。チェーン・ベルトでマークしたウエストから作られたドレープとロングスリーブで体型もカバー、堂々たるゴージャスな佇まいを見せた。『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』で助演女優賞に輝いたオクタヴィア・スペンサーもプラチナ・カラーに光り輝くシルクとチュールのキャップ・スリーブのドレス。アメリカで活躍する日本人デザイナー、庄司正のブランド「TADASHI SHOJI」に特注した一着。庄司は彼女のお気に入りのデザイナーで、1月のゴールデン・グローブ授賞式にも同プランドのラベンダー色のドレスを着ていた。キャメロン・ディアスと共に衣装デザイン賞、メイクアップ賞のプレゼンターを務めたジェニファー・ロペスはズヘア・ムラッドのヌードシルクのチュールとクリスタルをあしらった特注ドレス。髪はアップにしてアクセサリーはイヤリングのみにし、深いVネックラインと上腕部を見せる奇抜なデザインを際立たせた。スパンコールやビーズを使い、キラキラしたメタリックなドレスは大人気で、メリッサ・マッカーシーが助演女優賞候補になった『ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン』のキャストで、メリッサも含めたキャスト6人で短編映画の賞のプレゼンターを務めたエリー・ケンパー(「アルマーニ・プリヴェ」の錆色のストラップレス)とローズ・バーン(「ヴィヴィアン・ウェストウッド」の黒のワンショルダー)もスパンコール仕様のドレスで注目を集めた。(text:Yuki Tominaga)特集:第84回アカデミー賞 />■関連作品:ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン 2012年4月28日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDヘルプ~心がつなぐストーリー~ 2012年3月31日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.ドラゴン・タトゥーの女 2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!【アカデミー賞】ジャン・デュジャルダン、フランス人初の主演男優賞を受賞!
2012年02月27日現地時間26日に開催された第84回アカデミー賞授賞式。その模様を映画館で楽しむイベント“アカデミー賞パブリックビューイング”が27日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた。その他の写真本イベントは、毎年WOWOWで放映されている授賞式の生中継番組を映画館の大スクリーンで観るという企画で、第80回から日本で唯一実施されている。完全招待制のため抽選で選ばれた応募者のみの参加となるが、この日は平日にも関わらず朝9時の上映開始ともに客席は大勢の映画ファンで埋まった。年に1度の一大イベントなだけに、ファンのレース予想もさまざま。特に本イベントならではなのが、上映中にスマートフォンや携帯電話の使用を許可し、観客は鑑賞しながらTwitterやFacebookなどのSNSで予想や感想を投稿したり共有したりしながら“参加して”楽しむという形をとっていること。発表の瞬間には拍手が起こったり受賞者のコメントで涙する人も見られ、大人数で観ることでリアルタイムを共有し、会場では一体感が生まれていたようだ。5時間に及ぶパブリックビューイングの上映後には、観客の中から抽選でアカデミー賞の公式ポスターと商品券がプレゼントされる嬉しい企画も。イベントは今年も大盛況に終わった。「第84回アカデミー賞授賞式」WOWOWプライムにて2月27日(月)夜9:00~〔字幕〕「第84回アカデミー賞授賞式ダイジェスト」WOWOWシネマにて3月4日(日)午前11:00~〔字幕〕
2012年02月27日第84回アカデミー賞のすべての部門が発表された。今年は『アーティスト』と『ヒューゴの不思議な発明』がそれぞれ最多の5部門を受賞したほか、クリストファー・プラマー、メリル・ストリープらベテラン勢の演技が高い評価を集めた。その他の写真本年度の注目は、脚本賞、脚色賞の受賞作が作品賞など主要部門の受賞作ではないことだろう。『ミッドナイト・イン・パリ』の脚本を手がけたウディ・アレン、『ファミリー・ツリー』を手がけたアレクサンダー・ペイン(本作は彼を含む3人の共同執筆)は共に名演出家であるだけでなく、優れた脚本家として以前よりゆるぎない評価を集めており、改めてふたりの作家としての腕の確かさが証明される結果となった。ちなみに本年度最多部門で受賞した『アーティスト』と『ヒューゴの不思議な発明』、俳優部門の受賞作『マーガレット・サッチャー…』『ヘルプ…』は日本での公開を迎えていないが、助演男優賞に輝いた『人生はビギナーズ』はすでに全国公開中で、受賞結果を受けて多くの観客が劇場を訪れることが予想される。本年度のアカデミー賞の全受賞結果は以下の通り。■第84回アカデミー賞全受賞結果【作品賞】『アーティスト』【監督賞】ミシェル・アザナビシウス『アーティスト』【主演男優賞】ジャン・デュジャルダン『アーティスト』【主演女優賞】メリル・ストリープ『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』【助演男優賞】クリストファー・プラマー『人生はビギナーズ』【助演女優賞】オクタビア・スペンサー『ヘルプ心がつなぐストーリー』【脚本賞】『ミッドナイト・イン・パリ』【脚色賞】『ファミリー・ツリー』【撮影賞】『ヒューゴの不思議な発明』【編集賞】『ドラゴン・タトゥーの女』【美術賞】『ヒューゴの不思議な発明』【衣装デザイン賞】『アーティスト』【メイクアップ賞】『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』【視覚効果賞】『ヒューゴの不思議な発明』【録音賞】『ヒューゴの不思議な発明』【音響編集賞】『ヒューゴの不思議な発明』【作曲賞】『アーティスト』【歌曲賞】“Man or Muppet”『マペッツ』【長編アニメ映画賞】『ランゴ』【外国語映画賞】『別離』(イラン)【長編ドキュメンタリー賞】『UNDERFEATED(原題)』【短編ドキュメンタリー賞】『SAVING FACE(原題)』【短編実写映画賞】『THE SHORE(原題)』【短編アニメ賞】『THE FANTASIC FLYING BOOKS OF MR.MORRIS LESSMORE(原題)』
2012年02月27日