8月29日から開催していた第75回ヴェネチア映画祭が8日に閉幕。最終日の授賞式で、アルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA』(原題)が最高賞の金獅子賞を受賞した。同作は1970年代のメキシコシティを舞台に、ある中流家庭とそこで住み込みで働く家政婦に焦点を当てた物語。言語はスペイン語で、白黒の映像で綴られている。メキシコシティで育ったキュアロン監督の思い出を反映させた内容だという。「ニューヨーク・タイムズ」紙によると、金獅子賞を受賞したキュアロン監督は、この賞が同作のモデルとなった家政婦のリボさんへの「誕生日プレゼントだ」と喜びを語り、キャストたちには「私を育ててくれた女性たちを演じてくれてありがとう」と感謝を述べた。今年の審査員長のギレルモ・デル・トロ監督とキュアロン監督は、ともにメキシコ出身で大の仲良し。デル・トロ監督は金獅子賞の受賞者を読み上げるときに、「さぁどれどれ…僕は受賞者の名前をちゃんと発音できるかな?」というジョークが飛び出したそうだ。そのほかの受賞者・作品は以下の通り。銀獅子賞(審査員大賞)ヨルゴス・ランティモス監督 「The Favourite」(原題)銀獅子賞(監督賞)ジャック・オディアール監督「The Sisters Brothers」(原題)女優賞オリヴィア・コールマン「The Favourite」(原題)男優賞ウィレム・デフォー「At Eternity’s Gate」(原題)脚本賞ジョエル&イーサン・コーエン「The Ballad of Buster Scruggs」(原題)審査員特別賞ジェニファー・ケント監督「The Nightingale」(原題)(Hiromi Kaku)
2018年09月10日多くの人って、大人になったら「それはなぜなのだろう」という疑問を持たなくなるのか、持ったとしてもそういう疑問を上手に忘れてしまえるのか、僕から見たら「うまくオトナをしているように」見えます。たとえば誕生日のお祝いについて。この歳になると、みんなそれなりにお金を持つようになるのか、高価なレストランでシャンパンを開けたり、どこかに旅行に行ったりしている写真がインスタに踊っているじゃないですか。それがいけないとかそういうことではなくて、それはそれでいいのだけれど、ぼくは心のどこかで「それは誕生を祝うことのほんの一部であって、根本的にはなにかもっと別のことをやる日が誕生日だろう」と常々思ってきました。誕生日って「この世に生まれてきてくれてありがとう」と「1年無事に生きてこられておめでとう」の日だと僕は思っています。したがって誕生の根源を考慮したことをすべきだと思っていて、ではそれは具体的にはなにをすることなのだろう?と、ずっと考えていたのでした。いや、今やっと、そういうことを考えてきたというのを言葉にできたのであって、それまでは漠然と「なぜ誕生日をことさら豪勢にお祝いをしなくちゃならないのだろう」と思っていました。でも、そんなことをおおっぴらに人に尋ねると、屁理屈を言ううっとうしい人みたいに思われるとイヤだなあと思って、誰にも言えないでいました。「誕生日の日は会いたい人に会いに行きたい」と言ったのは妻でした。結婚して最初の妻の誕生日祝いをどうしようかと考えていたら、妻のほうからそう言ってきました。言われた瞬間、これまでひそかに悩んでいたことのすべてが理解できました。「この世に生まれてきくれてありがとう」と「1年無事に生きてこられておめでとう」の日に、誕生の根源を考慮した行いって、たしかに「会いたい人に会う」、これしかない。妻天才。妻がどういう思考ルートで「誕生日の日は会いたい人に会いに行きたい」という結論にたどり着いたのか、妻にわかりやすい言葉で質問できる自信がないから聞いていないけれど、妻もきっと、大人になっても「それはなぜなのだろう」という疑問を持っていて、それに対する答えをぼくより早く発見したのでしょう。でないと、こういう答えはきっと出てこないから。ほかの多くの価値観が違っていたとしても、こういう、いろんな意味で言語化しづらい疑問を妻も持っていたのだと確信できた瞬間、それがこの人と結婚してよかったと心底思えた時なのでした。(ひとみしょう/文筆家)
2018年09月07日映画芸術科学アカデミーが、「人気映画部門」(ポピュラー・フィルム部門)の新設を延期することになった。先月、アカデミーは来年2月24日に開催の第91回アカデミー賞授賞式からこの新部門を取り入れると発表していた。「The Hollywood Reporter」などによると、アカデミーのCEO、ドーン・ハドソンは、「新部門の賞の件で、多くの方から幅広いご意見をいただきました。そこで、私たちはアカデミー内でさらなる議論が必要だということに気が付きました」と延期の理由を語ったという。具体的に延期がいつまでなのかは明らかにしていない。また、「今年も含め、長年に渡ってオスカーは変化を遂げてきました。90年間の歴史で受け継いできたものを大切にしながら、さらなる進化を続けます」と決意を新たにした。年々低下している授賞式の視聴率を上げるため、様々な策を練っているというアカデミー。「人気映画部門」の新設もその1つであったが、この動きに対して映画批評家やセレブたちからは批判が相次いだ。俳優のロブ・ロウは先月、「今日、映画業界は終わった。オスカーが“人気”映画の件を発表したことでね」とSNSで不満をあらわにしていた。オスカー史上、最高視聴率を記録したのは1998年の授賞式で『タイタニック』が作品賞を獲得したときで、昨年は一昨年より20パーセントも視聴者が減少した。(Hiromi Kaku)
2018年09月07日エマ・ストーン出演最新作『THE FAVOURITE(原題)』が、批評家から絶賛を受け、第75回ヴェネチア国際映画祭で早くも各賞の最有力として注目されていることが分かった。■ヴェネチア国際映画祭にて各賞の最有力にあがる現在開催中のヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門の1作として、現地時間8月30日(木)、注目のエマ・ストーン出演最新作『THE FAVOURITE(原題)』のワールドプレミア上映が行われ、当日から解禁になった映画評では、現時点で批評を掲載した16のメディアが全て絶賛するという異例の高評価。さらにRotten Tomatoes(ロッテントマト)では100%フレッシュをたたき出している(9月3日時点)。ほかにも星取りで軒並み5つ星(5点満点)、A評価を連発する中、早くも作品賞、監督賞、主演・助演女優賞はもちろん、脚本賞、撮影賞、コスチュームデザイン、美術での賞レースのトップランナーとして注目を集めている。監督を務めたのは『ロブスター』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』の鬼才、ヨルゴス・ランティモス。出演には『ラ・ラ・ランド』や、最新作『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』で実在のテニス選手を演じたエマ・ストーン。オスカー女優で監督の過去作にも出演したレイチェル・ワイズ。ゴールデン・グローブ賞に輝く名女優オリヴィア・コールマンなど、ランティモス監督が信頼を寄せる実力派3女優に加え、ニコラス・ホルト、ジョー・アルウィンといった、フレッシュな美形英国俳優たちが脇を固めている。■ヨルゴス・ランティモス監督とは?ギリシャの監督であるヨルゴス・ランティモスは、両親によって完全に外界から遮断された家庭環境で育てられた少女2人を描いた『籠の中の乙女』や、パートナーのいない人間はホテルに連れていかれ、期間内にパートナーを見つけられないと動物に変えられてしまうという『ロブスター』など、シュールかつ怪しげな世界観を描いてきた。どの作品にも共通して不可解かつ独特のルールが存在し、そのルールに翻弄される主人公も魅力のひとつ。中でも『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』では、コリン・ファレル、ニコール・キッドマン、バリー・コーガンを迎え、1人の医師がある少年を自宅に招き入れたことをきっかけに、息子と娘が突如歩けなくなったり、目から血を流したりと、全く理解できない現象に襲われる物語を描いた。一見ホラーの側面を持ちながら、「これはコメディだ」と語る監督の本作は、カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞。それだけに、本作『THE FAVOURITE(原題)』でも、歴史ものの側面をもちながら、どれだけランティモス・ワールドが展開されるのか、ファンならずとも目が離せない。3人の女性が巻き起こすパワー・ゲームがどのように描かれるのか、引き続き注目したい。『THE FAVOURITE(原題)』は2019年2月公開予定。(text:cinemacafe.net)
2018年09月05日今年20周年を迎えた米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)」が、「第31回東京国際映画祭」との提携企画として、東京都写真美術館とアンダーズ東京の2会場で“秋の上映会”を開催。本日9月5日よりWEBサイトがオープンし、事前予約がスタートしている。本イベントでは、6つの上映プログラムが用意されており、「SSFF & ASIA 2018」グランプリ受賞作品を含む約40作品を無料上映。加えて、スペシャルイベントも行われる。以下、6つの上映プログラムと作品の一部を紹介。■受賞プログラム6月に開催された「SSFF & ASIA 2018」の受賞作品をセレクト上映する「受賞プログラム」は、3つに分けて上映。SSFF & ASIA 2018 グランプリ(ジョージ・ルーカスアワード)、アジアインターナショナル部門優秀賞(東京都知事賞)受賞作品『カトンプールでの最後の日』をはじめ、Cinematic Tokyo部門優秀賞(東京都知事賞)受賞作品『東京彗星』、CGアニメーション部門 優秀賞作品『コトリのさえずり』など、全14作品を上映する。■秋のアニバーサリープログラム過去20年で上映された作品の中から、映画祭スタッフが特別セレクトした作品を上映する「秋のアニバーサリープログラム」は、2つに分けて行われる。『パディントン』『007』シリーズのベン・ウィショー主演の『ファミリー・ハピネス』が日本初上映されるほか、東京の魅力を発信するために製作され、忽那汐里や千葉真一らも出演した『シェイクスピア・イン・トーキョー』、今年8月に亡くなった津川雅彦さんが主演する三宅伸行監督作『サイレン』。村上春樹の短編小説を、キルスティン・ダンストやブライアン・ジェラティを迎え映像化した『パン屋再襲撃』、人気女優・有村架純が「SSFF & ASIA 2014」でベストアクトレスアワードを受賞した『平穏な日々、奇蹟の陽』などが上映される。■秋のBRANDED SHORTSプログラム企業がブランディングを目的として製作したブランデッドムービーを特集する「秋のBRANDED SHORTSプログラム」では、「Apple」のブランデッドムービー『Three Minutes』や、玉城ティナが出演する「講談社」のブランデッドムービー『玉城ティナは夢想する』、村上虹郎と神野三鈴が出演する『夢の背中』などを上映する。■目玉は『カメラを止めるな!』監督のトークイベント!今年の目玉となるのが、東京都内の劇場2館で6月より公開され、上映館が200館を突破するなど快進撃を続ける話題の映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督によるトークイベント。ショートフィルム作品も多数手掛ける上田監督。今回イベントでは、『カメラを止めるな!』の大ヒットに至るまでの経緯や製作におけるマインドセット、予算や脚本についてなどを徹底解説。一体なぜ、そんなにも多くの人の心を捉えるのか…ファン必見のトークイベントだ。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2018 秋の上映会」は10月5日(金)~8日(月・祝)東京都写真美術館にて、10月9日(火)~12日(金)アンダーズ 東京にて開催。■ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018 -秋の上映会- 概要会場:東京都写真美術館 10月5日(金)~8日(月・祝)アンダーズ 東京 10月9日(火)~12日(金)主催:ショートショート フィルムフェスティバル アジア実行委員会共催:東京都後援:J-WAVEウェブサイト:チケット:無料(cinemacafe.net)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2018年09月05日第90回アカデミー賞「外国語映画賞」にノミネートされた、ジアド・ドゥエイリ監督作『判決、ふたつの希望』が現在公開中。8月31日に日本公開したばかりの本作だが、すでに都内で満席の大ヒットを記録し、公開劇場は全国わずか4館だったが、現状、50館で拡大上映が決定し、大きな賑わいを見せている。◆世界中の映画ファンが絶賛! 監督自身の実体験を基にした映画クエンティン・タランティーノ監督のアシスタント・カメラマンという経歴を持つドゥエイリ監督が手掛ける本作は、ふたりの男性の間に起きた些細な口論が、ある侮辱的な言動をきっかけに裁判沙汰となり、国家を揺るがす騒乱にまで発展する――というストーリー。監督自身の“実体験”を基に作り上げた物語だ。本作は宗派や信条の違いを超え、レバノン国内で爆発的な大ヒットを記録。第90回アカデミー賞では、レバノン史上初となる外国語映画賞ノミネートの快挙を成し遂げ、さらに第74回ヴェネチア国際映画祭では、主演俳優のひとり、カメル・エル=バシャが最優秀男優賞を受賞。米有名映画レビューサイトロッテン・トマトでは満足度90%の高評価を獲得(※6月14日時点)と、世界中の映画ファンから圧倒的な支持を集める話題作となっている。◆日本でも好スタート! 都内で満席も続々先月末に日本公開を迎えた本作。公開週末がサービスディに重なったこともあり、メイン館であるTOHOシネマズシャンテでは、早朝に1回上映回を増やす対応をとったが、それを含む計5回が早くから完売し、東京・大阪2館の土日で計9回の完売が続出。またオープニング成績は、土日2日間(全国4館)では、動員数:3,036人、興行収入:3,589,700円。公開3日間では動員数:3,864人、興行収入:4,627,600円を記録した。◆女性からも支持! 満足度1位にも上映後の満足度も非常に高く、Twitterでは「静かな良作」「あまりにも傑作すぎて震えてる…」「笑えて泣けて考えさせられる作品だった」「まさに希望を持てるのでこれは傑作」「素敵な映画だった」「今年のベスト級!」「今年一番」と高評価。また、国内最大規模の映画レビューサイト「coco」では、映画レビュアー満足度は100%、ポジティブ(好評価)指数96%と高い数値を示し、「coco」ユーザーも「ドラマティックな要素も盛り込まれた良作」「譲り合いや助け合いについて学ぶ傑作」「いまに訴えるものがある」と絶賛する声が多数寄せられている。宗教や民族などが深く関わる本作とあって、すでに本作を観賞した人たちからは「パレスチナ人とレバノンの関係を少し勉強して行った方が楽しめるかも」と、予備知識を入れてみた方が良いという投稿や、「パレスチナ問題ってこういう一面もあるのか。あまり報道されないので、知る機会を得た」と、改めて他国の情勢に触れる機会も作った本作。“法廷もの”ながら、鑑賞者の男女比は半々と意外にも女性客の動員も多く、内、年齢層は高めではあるものの20代からシニアまで幅広い。また単独、夫婦、友人同士、団体など形態が多様なのも特徴的で、女性からも支持されるのは、そんなドラマとしての評価の高さがしっかり伝わっていたからなのかもしれない。◆ラストに待つのは感動…?一方、複雑で難しいばかりかと思えば、「笑えて泣けて考えさせられる作品」「社会派作品だけど重すぎずテンポもいいから暗い気分にはならなかった」「歴史的な重いテーマを扱いながらエンタメとしても面白い」「俳優さんたちもすごいよかった…」といった投稿も。また、「政治的に描くだけでなくエンタメ映画としてパッケージした手腕が最高。最後は清々しさまで感じるラストは天才かよ、と。オススメ!」「こんなラストだったらいいのになあという所に上手い事着地するので気持ちいい」と、特にラストシーンを絶賛する声が多く寄せられ、観終わった後も反芻したくなる人が続出している。わずか全国4館スタートから、拡大上映も決定した本作。『タクシー運転手 約束は海を越えて』や『カメラを止めるな!』などと同様、良質な口コミが今後もより幅広い映画ファンに拡がっていくだろう。『判決、ふたつの希望』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:判決、ふたつの希望 2018年8月31日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2017 TESSALIT PRODUCTIONS–ROUGE INTERNATIONAL–EZEKIEL FILMS–SCOPE PICTURES–DOURI FILMS
2018年09月04日じつは現在、妻と一緒に住む家の事情で週末婚状態でして、週末しか妻と食事をともにしていないのだけれど、それでも結婚後、食事が僕にもたらした変化は特筆すべきものでした。ふたりでゆっくり食事をすることの豊かさを知ったとか、ふだんの朝食みたいななんでもないものを一緒に食べることの幸せを知ったとか、そういう発見がさらなる発見を呼んできたのです。むろん、これまでも誰かとゆっくり美味しいものを食べることを楽しんだことはありました。イタリア料理やフランス料理などのコース料理をワインを楽しみながら食べて、最後にデザート&デザートワイン&エスプレッソを食べたり飲んだりすると3時間くらいあっと言う間に過ぎて、美味しかったね、楽しかったね、と言い合ったことだってあるけれど、でもそういう豊かさとか楽しさとはまた別の豊かさや楽しさを発見し、その発見が僕の気持ちをちょっと困った場所に運んでいったのでした。鮭の上にガーリックバターだかレモンバターだかを乗せたやつと、ナスの煮浸しと、ポテトサラダと、あとなにかありふれたものを、週末に妻とゆっくり味わい、家庭的な時の中で豊かさと楽しさに心が支配されたとき、「分刻みでアクセク働くこともないかなあ」とふと思ったのでした。じつは思うところがあって、4月に大きな連載が終わってから仕事を増やしていないのだけれど、それでも秋に出版される小説の直しやらなにやらで忙しく、平日の食事は松屋でそこにいるお客さんの誰よりもはやく牛丼をかきこんでおしまいとか、やよい軒でしょうが焼き定食をなかば味噌汁で流し込むように食べたりという暮らしをしています。そういう平日が終わって週末、妻と一緒に決して豪勢ではないふつうのご飯を楽しくおいしくいただいていたら、食事はホントにふつうのもので十分なのだから、稼ぎは新卒の初任給くらいでよく、働く時間も10:00~16:00くらいのパートタイマーくらいでよく、あとの時間は主夫として家庭的なことに費やしたいなあと思えてくるのでした。ご飯を食べたらテレビは30分だけ、テレビを見終えたら自分の部屋に行ってお勉強……みたいな暮らしを小学生の頃からしてきたから(あ、頭良くないですよ、頭なんて持って生まれたもの以上には良くならないと思います)、家庭的なものに飢えているのかもしれないのだけれど、でもねえ、この歳で、しかも新婚早々「では今日から僕は主夫になります」と妻に言うと、これまた離婚の原因になるんだろうなあ。2回も離婚したくないしなあ。(ひとみしょう/文筆家)
2018年09月01日今年6月開催の「第71回カンヌ国際映画祭」で最高賞のパルムドールに輝いた是枝裕和監督(56)の「万引き家族」が、第91回米アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表に決定したと各スポーツ紙が報じた。各紙によると、日本映画製作者連盟が24日に発表。日本代表作品は申請のあった12作品から映画プロデューサーら7人の選考委員が選出にあたり、「万引き家族」に決まったという。今後は世界各国の出品作からノミネート作品が選ばれ、来年2月に受賞作が決定する。「アカデミー賞の本番で同部門にノミネートされるのは世界各国の映画の中からわずか5本の狭き門。日本の作品では08年にノミネートされ日本作品で初の栄冠を獲得した『おくりびと』(滝田洋二郎監督)以来、本番5枠にノミネートされた作品はありません」(映画ライター)さらに「アカデミー賞」のノミネート枠に残った場合、「万引き家族」には「おくりびと」以上の快挙が期待されているというのだ。「日本映画でパルムドールを獲得したのは5作品あります。そのうちアカデミー賞の外国映画賞部門を受賞したのは、1954年に『名誉賞』の1つとして外国映画が表彰された『地獄門』(衣笠貞之助)のみ。『外国映画賞』という単独の賞になってからのパルムドールとの二冠獲得となれば、史上初の快挙です」(映画担当記者)歴史的な快挙を達成した場合、日本中でフィーバーが巻き起こりそうだ。
2018年08月27日是枝裕和監督のカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作『万引き家族』が、第91回米国アカデミー賞外国語映画賞部門の“日本代表作品”として出品されることが決まった。一般社団法人日本映画製作者連盟が発表した。第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて、日本人監督としては21年ぶりの最高賞“パルム・ドール”を受賞した本作。リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏、佐々木みゆ、樹木希林らが出演し、日本国内では8月12日(日)までに興行収入43億1200万円、約352万人動員を記録する大ヒット公開中。8月3日に約6,000スクリーンにて公開された中国では、週末興行成績が第4位(4,860万元/約7.9億円)を記録し、今年中国で公開された全実写邦画のオープニング成績を超える大ヒットスタートとなり、8月11日には8,390万元(約13.4億円)を突破、昨年公開の『銀魂』の記録を抜いて実写邦画NO.1を達成している。そのほかアジア圏、ヨーロッパ各国、北米など含め現在合計で185の国と地域への販売が決定。9月にスペインで開催される第66回サンセバスチャン映画祭において、是枝監督が生涯功労賞にあたる「ドノスティア賞」を受賞、さらには第36回ミュンヘン国際映画祭では外国語映画賞にあたる「ARR/OSRAM賞」を日本映画初受賞、米国アカデミー賞を占う前哨戦として名高い第43回トロント国際映画祭にも「Special Presentations 2018部門」に出品される予定。(社)日本映画製作者連盟は、米国の映画芸術科学アカデミー(ACADEMY OF MOTION PICTURE ARTS AND SCIENCES)より同アカデミーが主催する米国アカデミー賞外国語映画賞に、日本映画1本を選考し出品する依頼を受けており、外部委員による選考会を行い出品作を決定している。カンヌの常連として知られる是枝監督だが、自身も映画芸術科学アカデミー会員であり、同・外国語映画賞の出品作品に選ばれるのは『誰も知らない』以来14年ぶり。日本の作品が同・外国語映画賞を受賞したのは2009年、滝田洋二郎監督の『おくりびと』が初。近年は、『百円の恋』『母と暮せば』『湯を沸かすほどの熱い愛』などが日本代表として選出されてきたが、最終的にノミネート対象となるショートリスト入りはならなかった。米国アカデミー賞授賞式は現地時間2019年2月24日(日)、日本時間2月25日(月)が予定されている。『万引き家族』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年08月25日マツキヨ発信のタイアップ企画 第2回!美をアップデート!知らない私に出会う Beauty navi忙しいけどキレイでいたい、働く女性に向けた新コンテンツが登場!人気講師直伝の“ビューティーTips”をマスターして、美をアップデートしちゃいましょう♥手抜き美容術!10分メイクのコツ♥第2回目のテーマは「手抜き美容術!立花式10分メイクのコツ」。多数の雑誌・美容WEB掲載の人気美容家、立花ゆうりさんをお迎えして、忙しい朝に最適な簡単10分メイクのコツをお届け♥ 時短が叶う、スキンケアやベースメイク・ポイントメイクをマスターして、毎日の10分メイクを楽しみましょう♪詳細はこちら▼【第4回】BU×BNタイアップセミナー秋のヘアメイクセミナーを開催いたします!当日は、“完全招待制”でプロ直伝のテクニックをじっくり学べるチャンス‼︎2019年8月29日(水)のお仕事帰りに、是非お立ち寄りください♥
2018年08月24日音楽家の坂本龍一氏が、10月4日に開幕する第23回釜山国際映画祭で「今年のアジア映画人賞」を受賞することが明らかになった。昨日、同映画祭の公式ホームページで発表された。「今年のアジア映画人賞」は、アジアの映画産業や文化の発展のために、抜きんでた功績を残してきた映画関係者や団体に与えられる賞だ。坂本氏は『戦場のメリークリスマス』をはじめ、数々の素晴らしい映画音楽を生み出してきた。『ラスト・エンペラー』ではアジア人としては初めてのアカデミー賞作曲賞を獲得。同作と『シェルタリング・スカイ』はゴールデングローブ賞作曲賞も受賞した。そのほかグラミー賞やBAFTA賞の受賞歴もある。2014年に中咽頭がんを公表し、音楽活動を休止するも、2015年には『母と暮らせば』で復帰。同年には『レヴェナント:蘇えりし者』がゴールデングローブ賞とグラミー賞にノミネートされている。釜山国際映画祭は坂本氏のこのような実績に触れ、映画史に残る卓越した音楽家と称えた。さらに今年は坂本氏にとってデビュー40周年であることにも言及。10月4日の映画祭開幕式では、坂本氏が記念公演を行うという。(Hiromi Kaku)
2018年08月23日今の時代、見ないようにしようと思っても、他人のキラキラしている写真をインスタやフェイスブックが絶え間なく流してくるので、「キラキラってこういうものなのね」と、さもわかったかのような気持ちになってしまうことがよくあるんですが、ホントのキラキラはそんな「わかったようなもの」ではなかった。結婚式当日、妻と僕はキラキラの渦中にいました。なにもお金をかけまくって豪勢な式&披露宴をしたわけではなく、結婚式ってほら、式場のスタッフ総出でキラキラを分刻みで演出してくださるじゃないですか。1つのキラキラが終わると、「はい、次のキラキラ入りま~す!」みたいな感じで、キラキラに次ぐキラキラ、さらにそれに次ぐキラキラみたいな感じで、キラキラを1つずつ噛みしめている暇がない。今でも不思議に思うことがあって、新婦って何回か衣装を変えますよね?しかもその衣装って十万円単位でレンタルしますよね?そんな「生涯で1回しか着られない最高の衣装&愛の結実の衣装」を着たと思ったら「はい、お色直しの時間です」となって、場合によっては衣装を着ている歓びを噛みしめないまま着替えちゃうわけでしょ?そういうのって女性はどう感じているのかな?妻はどう感じていたのかな?男の僕からすればすごく不思議に思います。衣装のみならず、結婚式&披露宴って、主役からすれば、ともすれば流れ作業に感じます。お付きの人が「はい、立ってください」「マイクを持ってください」「座ってください」「今度はあっちに立ってご挨拶してください」「こっちに顔を向けてください」「笑ってください」「いま食事をしてください」とか、もう言われたままに粗相しないように動くので精一杯。スタッフの方々や参列してくださった方々の温かな気持ちのおかげで、無事にすべてのことが終わったとき、もちろんホッとしたけれど、それ以上になぜかすごく謙虚な気持ちになったのを今でも覚えています。皆様のおかげで分刻みの行事が最高のカタチで終わった――皆様ありがとうございました。この気持ちしかなかった。キラキラしているものとか、インスタ映えするものとかが流行っているけれど、真のキラキラを経験すると人は謙虚な気持ちになり、それゆえ経験したキラキラをことさら他人に見せようとは思わないのではないか?自分の大切なものとして、ひそかに胸の中で輝かせ続けたいとは思っても、他人に「すごいっしょ?」と見せないのではないか?キラキラ中毒の女子だって、もっとぶっ飛んだキラキラを経験すれば、その写真はちょっとやそっとのことでは他人に見せたいと思わないのではないか?部屋に飾った披露宴の時に頂いた花をインスタに載せようかどうしようかと迷いつつ、その花がしおれた頃、ふとこんなことを考えたのでした。(ひとみしょう/文筆家)
2018年08月07日米ドラマ界のアカデミー賞ともいえる祭典「第70回エミー賞」が9月17日(現地時間)に開催される。昨年の「第69回エミー賞」では、米国Huluが製作した「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」が史上初めて、動画配信サービスのオリジナルドラマとして作品賞を受賞する快挙を達成。さらに、今年は常連の米ケーブル局HBOを抜いてNetflixが最多112ノミネートを記録するなど、動画配信サービスのドラマが賞レースを席巻するのはいまや当たり前の光景に。また、昨年から続く「#Me Too」「#TimesUp」など、セクハラ撲滅や性別による格差をなくそうと訴える運動の影響もあり、ドラマでも女性たちが様々な逆境を乗り越えようと戦う作品が次々と話題となっている。今回は、各動画配信サービスで見られる、“戦いののろしをあげた女性たちのドラマ”をご紹介!■「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」女性を“生産性”でしか見ない架空世界Huluにてシーズン1独占配信中、8月29日(水)からシーズン2が独占配信開始昨年のエミー賞で、ドラマ部門作品賞、主演女優賞を含む主要5部門を独占した話題作。今年も同じく作品賞など主要部門を含む15部門20ノミネートを達成している。マーガレット・アトウッドのディストピア小説を原作に、米国Huluがテレビドラマ化。環境汚染が原因で少子化が深刻化した世界を舞台に、妊娠ができる健康な身体を持つ女性たちが、家族、仕事、財産、そして人権をも奪われ、“子どもを産むための道具=侍女”として上流階級の夫妻のもとに送り込まれる姿を描いている。シーズン1は、愛する人たちと引き離され、行動を極限まで制限されて常に監視下にある世界で、侍女たちがどのようにいまを“生き抜く”かを、主人公のオブフレッド/ジューン(エリザベス・モス)の目線を通して描いていた。そしてシーズン2では、そんな世界から脱出するきっかけを掴んだジューンがついに行動を起こす。抑圧された世界から脱出しようとする主人公の戦いを、応援せずにいられない。■「GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」80年代の空気感も楽しめる!Netflixにてシーズン1~2が独占配信中女子刑務所を舞台にハチャメチャな人間ドラマを描いた「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」の製作陣が贈るコメディ・ドラマ。今年のエミー賞では、コメディ部門の作品賞を含む10部門にノミネートされている。本作の舞台は80年代のロサンゼルス。女優を夢見るも仕事も貯金もなく、“崖っぷち”のルース(アリソン・ブリー)が、「型破りな女性募集」というオーディションをきっかけに女子プロレスラーの道へ!?それぞれに事情を抱えて集まった居場所のない半端者たちが、女子プロレス番組の放送枠を勝ち取るため、素人からプロレスラーになっていく姿を描いたシーズン1。シーズン2では、前シーズンでついに獲得した放送枠が深夜枠に変更され、団体存続の危機に。さらに、セクハラ問題や、育児と仕事の両立など女性を取り巻く問題も盛り込まれ、リングの上だけでない女性たちの戦いが描かれていく。■「マーベラス・ミセス・メイゼル」“笑い”で人生を切り開く姿がまぶしいAmazon Prime Videoにてシーズン1独占配信中「ギルモア・ガールズ」のクリエイター、エイミー・シャーマン=パラディーノが手がける本作は、エミー賞ではコメディ部門作品賞を含む14部門にノミネート。1958年のN.Y.、アッパー・ウェスト・サイドを舞台に、全てを手に入れた上流階級の主婦ミッジ(レイチェル・ブロズナハン)が、夫の浮気をきっかけにスタンダップ・コメディエンヌを目指していくというストーリー。私生活の不幸な出来事も心のモヤモヤも、マイクの前に立てば、たちまち笑いに変えてしまうミッジ。転んでもタダでは起きない彼女の強さに、見ているこちらも勇気づけられる。有名女子大学を卒業してすぐに結婚、良妻賢母に努めてきたミッジが、好きなことを追求し、自らの手でコメディエンヌとして人生を切り開いていく姿から目が離せない。50年代のレトロファッションもキュートで、見る者を楽しませる。いずれの作品も最新シーズンは1~2シーズンまでと、いまから見始めても十分に追いつけるはず。戦う女性たちの話題作をきっちり押さえておけば、より今年のエミー賞を楽しめること間違いなし!授賞式は9月17日(現地時間)に開催される。「第70回エミー賞受賞式」は9月18日(火)9時からHuluのFOXチャンネルにてリアルタイム配信。Huluプレミア「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン2は8月29 日(水)より独占配信スタート、以降毎週水曜日に1話ずつ追加配信予定(全13話)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2018年08月06日身内をネタにコラムを書く場合、通常は身内の失敗などを取り上げつつ身内の立場を下げ、相対的に読者の立場を上げる、ということをします。それが昔からある「身内ネタコラム」におけるひとつの型なんですが、今回ばかりは「妻はスゲー人でした」と言わざるをえない。結婚式の準備期間って、ふつう女性は忙しいじゃないですか。招待状の発送ひとつをとっても「じつはわたしは参列したかったのに、どうして招待状を送ってくれなかったの?」とか「おれは招待されても絶対に出席しねぇ!」とか、こういうことを避けようと思えば、事前の根回しが必要なわけで、根回しするのだって手間も時間もかかるしね。ウエディングドレス選びだって、女性は時間がかかりますよね。男は「じゃあこれで」と、なにが「じゃあ」かわからないけど、なんかすぐに決まってしまうのに対し、女性は1日かけてもまわりきれない感じの「ドレスのお城」の中から1着選ぶのだから大変ですよね。それに加えて、ブーケをどうするのか、テーブルコーディネートをどうするのか、BGMは?写真撮影は?動画は?など、細かな打ち合わせがあり、そういう打ち合わせが挙式1ヵ月前くらいから怒涛のように押し寄せてきて、写真や動画、花にこだわりたいのは女性のほうだから、どうしても女性は忙しくなり、加えてブライダルエステやネイルサロンに通ったりして。さらにこの時期は、コーディネーターさんからいろんなことを「確認してください」と言われます。「引き出物の数、合ってますか?」「食事なさる人の数、合ってますか?」「子どもの数、合ってますか?」「いくつですか」と何回尋ねられたことやら、ですが、確認、確認、再確認で忙しかったのも妻でした。ぼくは……ここで初めて正直に告白しますが、妻が言ったことを「そうですね」となぞっていたのでわりと暇でした。「親戚の子どもって10人でいいのよね?」と言う妻に「そうですね」と答えただけ、みたいな。決して手を抜いているとか結婚式をしたくないとか、そういう気持ちだったわけではなく、ほら「船頭多くして船山に上る」って言いますよね。結婚式は妻のしたいようにやればいいとぼくは思っていたので、「誰がどう考えてもそれはおかしいだろ」と思えることに対して以外、ぼくはなにも言わなかったのでした。1ヵ月前のドタバタに加え、送賓のときに手渡すもの(お菓子などの詰め合わせにした)も、妻がひとりでスタバや「おかしのまちおか(これ、予測変換で出る!スゲェ!)」などでお菓子を買ってきて、それを袋に詰めて(80袋くらい)、その袋に「今日はありがとうございました」のスタンプを押したメッセージカードを貼り、しかもそのスタンプも妻みずからネットで探して発注して……という感じで、とにかく妻の負担が大きかったです。準備作業に精を出す妻を傍目に、猫の手も借りたいくらいの気持ちなのかなあと、不安に思ったものでした。ブライダルエステ、確認、確認の結果まちがっていた時の修正、スタバ、まちおか、お菓子の詰め作業、ハンコの発注、ハンコを押す紙にインクがのらなかったのでメッセージカードの買い直しなどなど、それらぜ~んぶ妻がやりました。そんなある日、式場のかつら合わせの打ち合わせから戻った妻はぼくに言いました。「今日、かつら合わせしてたら、後ろのブースの女性が『結婚式前ってホントに忙しくて、カラダがいくつあっても足りないわ』とぼやいてたよ。この前もそう言っている女性が何人かいたよ。みんな何がそんなに忙しいんだろうね?わたし全然忙しくないんだけど。なにがそんなに忙しいのか聞いてみたいわ」身内をネタにコラムを書く場合、通常は身内の失敗などを取り上げつつ身内の立場を下げるわけですが、今回ばかりは「妻はスゲー人でした」と言わざるをえない。(ひとみしょう/文筆家)
2018年07月31日日本は残念ながらベスト16で敗退してしまいましたね。予選リーグは一試合も見ていなかったのですが、ベルギー戦は3時に起床して観戦しました。日本が2点リードした時にはマイスイートフレンチボーイフレンドのオスカルから「Woooh Japan!」とメールがきて私も「Unbelievable!」と返信したのですが、最終的にはGoogle翻訳を使って「C’est dommage.(残念です)」と送り、向こうからは「それは残酷だ」という微妙な日本語メールがきました。以前、彼から「よく寝ろ」というメールがきたこともあるので翻訳アプリというのは信頼できません。でも、こうしてメールができるきっかけになるW杯ってやはり素晴らしいものですね。4年前のブラジルW杯の時、とあるサッカー番組のゲストに呼ばれ、そこで「試合観戦時は母親、もしくは彼女目線で見てみる」と言ったところ、司会の勝村政信さんに「病院に行って下さい」と言われてしまったのですが、今回のW杯でもそれは変わらず。例えばフランス代表の若きエース、エムバペを見ながら「生まれた時はあんなに身体が弱かったのに、立派になって…」と母親っぽいことをつぶやいてみたりします。ちなみにエムバペが幼少期に身体が弱かったかどうかは知りません。でもやっぱり楽しいのは彼女目線。調子が悪い選手を見て「昨日、電話でケンカしちゃったせいかなあ…」と考えてみたり、ゴールをした後のパフォーマンスを「あ!私と約束したポーズだ!」と思い込んでみたり。うん、やっぱり病院に行った方が良いのかもしれない。でも自分の恋人がW杯で活躍するなんて、女として最高だろうなと思います。南アフリカW杯、優勝したスペインのGKのカシージャスが試合後にインタビューを受けました。インタビューをするのは恋人のサラ。「今の気持ちは?」「とても嬉しいです」そんな普通のやり取りを始めますが、カシージャスは仕事を続けようとするサラを遮り、彼女を抱き寄せキスをしました。この動画の再生回数のうち、1万回は私です。何度見ても胸キュン!とある占いサイトの2018下半期の星座別恋愛運ランキング、私のみずがめ座が最下位だろうが、そんなことにはめげません。もう少し続くW杯期間中、選手の彼女目線で幸せのイメージトレーニングをして、現実の幸せを掴みたいと思います!
2018年07月28日俳優の竹内涼真が、「第26回橋田賞」で橋田賞新人賞を受賞し18日、都内ホテルで行われた授賞式に出席した。脚本家・橋田壽賀子が理事を務める橋田文化財団が主催し、日本人の心や人と人とのふれあいを温かくとりあげてきた番組と人に贈られる同賞。竹内は、『陸王』(TBS)、『ひよっこ』(NHK)などでの演技を評価され、新人賞に輝いた。壇上で竹内は、橋田氏に向かって「橋田さん、初めまして。竹内涼真と言います。たぶん知らないですよね?」とさわやかに自己紹介。「今、録画とかで名前を打つとその人の作品が勝手に録画されるようになっているので、ぜひ“竹内涼真”と打ってください」とアピールした。竹内に対し、橋田氏は「楽しみに期待している」とコメント。最近の作品は見ていないそうで、竹内に関しても「これから拝見します」とのこと。そして、録画について「ビデオの使い方がわからないんです。ビデオをもらっても見たことないんです。ダメなんです機械」と打ち明け、最後に「素敵な坊やです」と言葉をかけて笑いを誘った。竹内はまた、「このような光栄な賞をいただけてうれしいです」と喜び、「この仕事を始めて5年ですが、芸能界に入ってよかったなと思っています。ドラマや映画を見て『感動した』『元気になった』という声をいただける仕事って本当に素晴らしいなと思っています」としみじみ。さらに、『ひよっこ』『陸王』を振り返って「視聴者の方々のために寝る間を惜しんで頑張り続ける監督やスタッフのみなさんの姿に本当に感動して、命をかけて僕らは役作りをして演じなきゃいけないなと思います」と語り、「これからまだ先が長い仕事だと思いますので、見ている方々に新しいエンターテインメントを楽しんでいただけるように日々努力し続けたいと思います」とさらなる活躍を誓った。今回、橋田賞は、NHKスペシャル『戦慄の記憶 インパール』(NHK)、『コウノドリ』(TBS)、岡田惠和(脚本家)、松たか子(俳優)、阿川佐和子(エッセイスト・タレント)、桂文珍(落語家)が受賞。橋田賞大賞は該当なし。新人賞は有村架純(女優)と竹内涼真(俳優)。そして、特別賞に石坂浩二(俳優)と大杉漣さん(故人・俳優)が選出された。
2018年07月18日W杯が始まりましたね!夜な夜なイケメンチェックに勤しむために寝不足気味の西山繭子です。私の一番は、もちろんダビド・シルバです。彼といつ何時出会っても良いようにスペイン語学校に通い、当時彼がいたバレンシアへの旅を画策していたところ、シルバはマンチェスター・シティに移籍。ああ、じゃあそっちにってことでマンチェスターに短期留学をしました。我ながら、すばらしき行動力。まあ当然ながらマンチェスターで偶然シルバに会えることはなく、結局のところオスカルというフランス人青年と仲良くなって帰国したんですけどね。そのオスカルも大のサッカー好きということで、W杯が始まってからは頻繁にメールをしています。しかし私が「一人でW杯を見にフランスに行ってから、もう20年かあ」と言うと「僕は子どもだったから、あまりよく覚えていな…。ああ!でも、もちろんフランスが優勝したのは嬉しかったよ!」と気を遣うオスカル。20歳の私が自分で稼いだお金で異国の地を一人旅している時に、オスカルはその異国の幼稚園でフランスパンをしゃぶっていたわけですから、仕方がないですね。今回のロシアW杯では現役時代を知っている選手が監督になっていたりもします。デンマークGKのシュマイケルなんて「まだ現役なの!?」と思ったら、息子でした。ひえー。こうして歳をとっていくのだなあ。先日も25歳の男の子に「西山さんは、今までいつが一番楽しかったですか?」と訊かれ、こいつ何で今だって思ってないんだよと不服に感じつつも「今も昔もそれぞれ楽しいよ」と大人の返答をしました。そう、それなりに楽しいことがたくさんある。さすがに若い頃と比べて体力がなくなり、昨日もがっつり鍼治療を受けていましたが、W杯でイケメンにときめく恋心は衰えておりません。私にとって、このW杯イヤーというのは、いつも人生の転機になるようなことが起こる年なのです。2018年の上半期も終わろうとしていますが、下半期に期待!ヴィッセル神戸に移籍したイニエスタに近づき、シルバを紹介してもらうのもありだな、などと40歳になっても小学生並みにポジティブな妄想ができる私にはまだ未来があるのです。
2018年07月14日米テレビ界のアカデミー賞とも称される「第70回プライムタイム・エミー賞」のノミネーションが7月12日(現地時間)に発表され、「ゲーム・オブ・スローンズ 第七章:氷と炎の歌」が最多22ノミネート。また、「#Me Too」「#TimesUp」運動にも大きな影響を与えた「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語 シーズン2」が20ノミネートを達成した。■全米では社会現象にも!「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」昨年のエミー賞では、ドラマシリーズ部門作品賞、主演女優賞、助演女優賞、監督賞、脚本賞の主要部門含む最多8部門を制覇し、動画配信サービスのオリジナルドラマが作品賞を受賞するという史上初の快挙を達成した「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」。特に、女性の人権問題を訴える活動が活発となったアメリカでは、同作に登場する侍女の衣装を身につけた女性が抗議活動に参加するなど、その人気は社会現象となった。さらに、昨年の主演女優賞受賞に続いて、今年も同賞にノミネートされたエリザベス・モスは、作品選びの基準を「私はいつも作品を構成する要素の質をみて出演作を選んでいる。今回私の演じているキャラクターは明らかに重要な役だけど、まず1番大事なのは脚本。すごくいいキャラクターとすごくいい脚本の両方が揃った時は最高だわ。例えば、『MAD MEN マッドメン』や今回の『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』で私が得た役と脚本のように」と語っており、主演女優賞の2年連続受賞にも期待が高まっている。本作はほかにも助演男優賞、助演女優賞など、主要部門を含む全20ノミネートを達成。シーズン2は8月29日(水)からHuluにて独占配信される。■2019年に最終シーズン!「ゲーム・オブ・スローンズ」が最多ノミネートさらに、Huluで第一章から第七章まで全話配信中の「ゲーム・オブ・スローンズ」は、エミー賞歴代最多受賞シリーズとして知られ、今回もドラマシリーズ部門作品賞、助演男優賞、助演女優賞などの主要部門を含む最多の22ノミネート。2019年には最終シーズンとなる第八章が控えているが、昨年は放送時期の関係で選考対象にならなかったこの話題作が、2年ぶりにエミー賞の舞台に戻ってきたことにより、2015年、2016年の2年連続の勝者「ゲーム・オブ・スローンズ」と、2017年の勝者「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」の直接対決が実現。同部門作品賞には、「ジ・アメリカンズ」「ザ・クラウン」「ストレンジャー・シングス未知の世界」「THIS IS US 36歳、これから」、さらに「ウエストワールド」がノミネートされている。■話題の映画に抜擢された注目俳優が続々!「アトランタ」コメディシリーズ部門では、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』『スパイダーマン:ホームカミング』などの超大作に出演し、ラッパー“チャイルディッシュ・ガンビーノ”としても活躍しているドナルド・グローヴァーが脚本・監督・主演を務めた「アトランタ:略奪の季節」が作品賞、主演男優賞などコメディシリーズでは過去最多となる16ノミネートを達成。そのほか、「GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」や「マーベラス・ミセス・メイゼル」「シリコンバレー」などが作品賞にノミネートされている。奇妙でシュールな世界を生み出しつつ、ヒップホップ文化とともにドラッグや差別問題などのトピックにも切り込んだ「アトランタ」は、ギリギリのラインで繰り出されるブラックジョークも満載のダーク・コメディ。第69回エミー賞では監督賞と主演男優賞、第75回ゴールデン・グローブ賞でも作品賞と男優賞を受賞し、すでにシーズン3の制作も決定。助演女優賞にノミネートされているザジ・ビーツは、『デッドプール2』のドミノ役で一躍注目を集める存在となった。また、今回グローヴァーと共に監督賞にノミネートされ、マーベル初のTVドラマ作品「レギオン」でも監督を務めるなど、ハリウッドで注目されている東京生まれの日本人監督、ヒロ・ムライが制作に参加。場面を照らし出す絶妙な光と闇の効果や、黒澤映画から影響を受けたとされる巧みなカメラワークなどから生まれた映像美も必見。シリーズ2作目となる「アトランタ:略奪の季節」はFOXチャンネルにて、日本最速で9月17日(月)に全話一挙先行放送される。なお、真田広之や菊地凛子ら日本人キャストも登場した「ウエストワールド」シーズン2と人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」が、「ゲーム・オブ・スローンズ」に次いでそれぞれ21ノミネート。「グレイズ・アナトミー」のクリスティーナ・ヤン役で知られるサンドラ・オーは、「Killing Eve」(原題)でアジア系女優として初めてドラマシリーズ部門主演女優賞にノミネートされた。Netflixにて配信中、若い女性を中心に支持を集める「クィア・アイ」シーズン2は「構成のあるリアリティ部門」にノミネート。同作で美容担当のジョナサンは「Gay of Thrones」(原題)で「短編ヴァラエティ部門」にもノミネートされ、歓喜のあまり涙する様子がInstagramにアップされている。第70回エミー賞授賞式は9月17日(現地時間)に開催。授賞式の模様は9月18日(火)9時からFOXチャンネルにて生中継。HuluのFOXチャンネルにてリアルタイム配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2018年07月13日結婚式の3日前、ふっと気を抜いたら憂鬱な気分が襲ってきました。なにも妻と結婚式を挙げたくないとかそういうことではなくて、忙しすぎるので気を抜くと眠気が襲ってきて、睡魔と葛藤するときの身体はつらく、心は憂鬱。寝てはいけない拷問を受けてきた歴史上の死屍累々に同情したくなる瞬間。結婚式の3日前ともなれば、物理的にものすごく忙しいかといえば、そうでもないです。式自体については、半年以上も前から何回となくコーディネーターさんと打ち合わせをしてきたので、そこまで忙しくはない。今の結婚式はホントによくできていて、初回の打ち合わせ時にマニュアルを手渡されます。式の120日前にはこれを決めましょう、90日前にはこれをやりましょう、みたいなことが書かれてあるマニュアルに沿ってやっていけば、無事に本番を迎えることができるようになっています。あとは金次第……みたいなのが憂鬱といえば憂鬱ですが、でもまあ、式を挙げる側も「一生に一度のことだから」と思い(僕は二度目ですが)、式場側も商売なので、まあなんというかそのへんはすごくよくできていて、両者の思惑がなんとなく一致するところが「金次第」というところなのだから、それでいいのでしょう。地獄の沙汰も金次第なら、この世においては結婚式が金次第。なんか儲かる商売ないですか?物理的にはさほど忙しくないのに、なにがそんなに忙しいのかといえば、式に来てくださるゲストの方々に感謝の気持ちをちゃんとお伝えしたいと思っていて、ゆえにゲストお一人おひとりのお顔とお名前を思うのに忙しい。ぼくの友人知人、親族は、言うまでもなくさらっと思い出せるし、心の中でありがとうございますと言うのがたやすいけれど、大人数いる妻のほうの親族や友人知人については、まだお顔を存じあげない方もいらっしゃれば、お顔とお名前が一致していない方もいらっしゃれば(ホントすみません!)、というかんじ。なので、お顔を思い浮かべるか、お名前からお顔を想像しながら、当日来てくださったらどんなふうに挨拶しようかなとか、どう言ったら気持ちが伝わるのかな、とかということを思います。心の中で思うって、つまり心の中で会話するということだから、わりとパワーを使うんですよね。そのパワーを100人に向けたら、もう大学の授業中に(大学に通っています。この話はまた今度します)睡魔が襲ってくるんです。岩波新書の哲学の本を、なんの読み合わせですか的に先生が読み上げるだけの授業で、睡魔と戦っている時にこの胸に湧き上がってくるちょっとした憂鬱。睡魔に勝っても負けても憂鬱って、あれ、なんでなんやろ?(ひとみしょう/文筆家)
2018年07月10日先月は小説の取材のために、いくつかの婚活会社を取材しました。婚活会社のサービスって高価なんだろうなあと思っていたら、なんと2万円(たぶん税別)で受けられる婚活サービスを提供している会社があったり(これはマジでびっくりした)、結婚したらハワイで暮らしたいと思っている人には、日本でできる「ハワイ婚活」なるものがあったりと、婚活サービスがかなりカラフルな様相を呈していて驚きました。2万円で受けられる婚活ちなみに、2万円で受けられるサービスは婚活力診断とカウンセリングのみのサービスで、パートナーエージェントという会社がやっています。自身の婚活状況を分析した結果をもとにカウンセリングを受けるとかなりいろんなことがわかるそうですが、それに恩義を感じて、この会社で婚活をしなくてもいいらしく、「カウンセリングの内容を振り返りつつ、うち以外の婚活会社で婚活してくださってもかまいません」とのことです。これもすごくないですか?一方、ハワイ婚活は、マッチメイキング・ハワイという会社がやっていて、ハワイの会社ですが日本にも法人があります。「ヨメと結婚したのは必然だったな」と、ふと思いました取材をしながら、正直「おれも婚活会社に登録していたら、今の嫁ではない他の女性と結婚(いや、再婚)していたのかな」と、ふと思いました。だって、2万円で婚活サービスを受けたら、実際に何人の女性と出会えるのか知りませんが、理屈の上では何人かの女性と出会えるでしょう。それにハワイも加えたら、まだ見ぬ可能性が大きく広がりますよね。理屈の上では。で、ここでヨメが登場して「まだ見ぬ可能性なんて、ありもしないことをぼんやり考えているくらいならしっかり働け!」とかなんとか言って、ぼくの頭をはたきました、ということではなくて、「ヨメと結婚したのは必然だったな」と、ふと思いました。エクセル人生設計なるものがあるらしい今の世の中、エクセルに人生設計を入力している人がいるらしいんですよね。びっくり。頭の中であれこれと将来設計をしているってことでしょう。きっと、偏差値が高い人ほどこの傾向が強いんだろうね。それにしてもすごいですよね、エクセルで人生設計するって。関数とかも入力しているのかな。エクセルに何らかを入力しつつ「理論上得られる可能性は最大限享受したい」というようなことを考えて、「あそこに行くと高収入男子と出会えそう」とか「あの人から紹介を引き出せば彼氏ができるかも」とかと、計算づくで婚活している人だっているらしいです。男にも結婚適齢期なるものがあるじつは男にも結婚適齢期というか、「無性に結婚したいと思う時期」があって、その時期に出会った女性とサクッと結婚しちゃう、なんてことが実際に起こるんですよね。あなたのエクセル表の理論上の数値をひょいっと飛び越えて、誰かとサクッと結婚しちゃった、みたいな。僕以外にも、そういう男性っているらしいです。「この人、すごく仕事ができるイケメンなのに、連れている奥さんが……」みたいな男性は、たいてい無性に結婚したい時期に結婚したパターンです。本人は奥さんに満足しているんですよ。他人が「連れている奥さんが」と思うだけであって、本人はいたって幸せなんです。満足なんです。心からそうしたいと望めば手に入るお腹が減ったから何かを食べたいとか、眠いから寝たいとかというのとまったく同列に、「結婚したいから結婚した」というのが男にもある――経験者であるぼくはこの説を支持しています。不思議なことに、結婚したいと思った時に、なぜか適任と思える誰かがそばにいるんですよね。僕の場合は今の嫁がそばにいました。なので「心からそうしたいと望めば手に入る」という説も僕は支持しています。心から結婚したいと望めば結婚できるし、心から嫁のことを幸せにしたいと思えばきっとそうできる――この説を、人類の真理だと、僕は子供みたいに信じているのです。エクセルの嫁より全然いいなと思ってるんですよね。アホっちゃあ、アホでしょ?(ひとみしょう/文筆家)
2018年06月21日第9回岩谷時子賞 授賞式が11日に都内で行われ、受賞者が登壇した。「岩谷時子 Foundation for Youth」にピアニストの黒木雪音、「岩谷時子賞 奨励賞」にサクソフォン奏者の上野耕平、俳優の古川雄大、「岩谷時子賞 功労賞」に演出家・石井ふく子、「岩谷時子賞 特別賞」に女優の大地真央、「岩谷時子賞」に女優の松たか子が選ばれ、プレゼンターを市毛良枝が務めた。同賞は稀代の作詞家であり、越路吹雪を支えたマネージャーとしても知られる岩谷時子の名を冠し、音楽・芸術に功労のあった個人・団体を表彰する。授賞式では黒木が「エチュード ヘ長調 Op.10-8」、上野が「ニューシネマパラダイス」、古川が「僕こそ音楽」(ミュージカル『モーツァルト!』より)、大地が「ラストダンスは私に」のライブパフォーマンスを披露した。「この賞をいただいたからには、これからもっともっと表現者として成長していけるように日々精進していきたい」と意気込む古川。授賞式後の取材では「賞というものをもらったことがなくて、初めていただく賞がこの素晴らしい賞で幸せな気持ち」と心境を表した。また、1月からドラマ『越路吹雪物語』で越路吹雪役を演じていた大地は「初舞台から45周年、という年に素晴らしい賞。『越路吹雪物語』にも主演して、喜びの年となりました。これからも歌とお芝居と、この賞に恥じないようにますます精進していかなきゃ」と気合いを新たにする。賞を受け取る際にはドラマで岩谷時子役だった市毛とハグし、「私の"時さん"の市毛さんから手渡ししていただいたこと、一生忘れられない思いです」と喜んだ。一方、松は「とてもうれしいです。が、なんで私なんだろうという思いのまま、ここにきてしまいました。本当はそんなことじゃいけないんでしょうが」と恐縮。ドラマ『カルテット』の主題歌やNHK連続テレビ小説『わろてんか』主題歌なと、音楽活動も充実していたが「このような賞をいただいていいのだろうかという思いで、どうしてもそこから抜け出せません。良かったんだなと思えるような自分に、もうちょっと時間をかけてなりたいと思います」と今後への思いを表した。これを受けて、審査委員である作曲家の都倉俊一は「満場一致で決めたことでございます。八面六臂のご活躍だけじゃなくて、皆さんが松さんから受け取る癒やしみたいなあたたかさ、アーティストとしての存在も大きな一つの要素になっていると思います」と受賞理由を説明。「ぜひ堂々と受け取っていただければ」と促すと、松は「すいません……」と苦笑する。授賞式後の取材では、「ミュージカルも最近そんなにやってなくて、本当にいいのかなと思いつつ、『もっと頑張れ』という風に受け取ります」と振り返った松。「また、これを励みに頑張っていかなきゃなと思うように、やっとなれました」と語った。
2018年06月11日私は中高大10年間を女子校で過ごしました。仲良しの同級生たちとは12歳からの付き合いで、お互いのあんなことやこんなこと、何でも知っている関係。一番気の置けない仲間であります。それぞれ仕事を頑張っていたり、子どもがいたりで頻繁には会えませんが年に数回は集まっています。先日も今年初の会合がありました。今回のメンバーは総勢12名で、そのうち独身は6名。世間では40歳女性の独身の割合は19%だそうです。それに比べると、この会合の独身率50%という数値はもう致命的。しかも全員彼氏すらいない。あ、でも40歳独身で彼氏がいる方が珍しいのかもしれませんね。しかし今回驚いたのは、私以外のみんながマッチングアプリなるものを使っていることでした。ネットで誰かと知り合うということは、どんな呼称であろうと私にとっては『出会い系』であり、犯罪の温床というイメージしかないのです。それをみんなが普通に使って、しかも実際にデートまでしているというのだから、もう繭子びっくり。では実際に使ってみてどうかと尋ねたところ、45歳というわりには老けているなと思ったら本当は54歳だったとか、待ち合わせに指定された店をネットで調べたら『コスパ抜群!』と書いてあった上に割り勘だったとか、実はうつ病だという長文メールが送られてきたりとか、何だか良い話は一つも聞こえてこない。それでも、みんな次こそはという希望をもって、そのアプリで自分に合う相手を探しているそうです。それと同時に結婚相談所に登録したり、街コンに参加したりとみんなは結婚するための努力を怠っていない。それに比べて私は「恋したーい、結婚したーい」と言っているだけで何の努力もしていないではないか。ああ、これは本格的にまずいぞ。でも友だちが結婚相談所で「デブとハゲだったら、どっちがいいですか?」と訊かれ「どっちもイヤです」と言ったところ「そのお考えでは無理です。もう40歳ですから」と厳しく諭されたと知って、心底恐ろしくなりました。私の結婚相手って、もうデブかハゲの二択なの?みんなに「でも私の周りにデブでもハゲでもない独身男子もいるけどなあ」と言うと「その人たち、40代のばばあには興味ないから」と釘をさされしょんぼり。厳しい現実を突きつけられたアラフォーの会でありました。しかしその夜、パリにいるフランス人青年オスカル(26歳)から「Hey, My sweetie Mayuko」とメールが届き、やっぱりまだまだ甘い恋がしたいと思ってしまう40歳なのでありました。Written by 西山繭子
2018年06月10日六本木の東京ミッドタウン・デザインハブでは、第73回企画展となる「日本のグラフィックデザイン2018」を、6月20日から7月31日まで開催する。会員約3,000名を擁するアジア最大級のデザイン団体、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が、1981年より発行を続ける年鑑『Graphic Design in Japan』。本展は2018年版の発行を記念して、掲載作品の中から約300点を実物と映像で展示する。個展「中村至男展」の展示ポスター主な展示作品は、第20回亀倉雄策賞を受賞した中村至男の作品、JAGDA賞2018受賞作品の数々。また、JAGDA新人賞2018を受賞した、花原正基、金井あき、福澤卓馬の作品も展示する。会期中には、グラフィックデザイナー・アートディレクター等によるトークイベントも開催。詳細は決定次第、デザインハブ公式サイト()で確認できる。身近な雑貨から、書籍、商品パッケージ、シンボル・ロゴ、ポスター、ウェブサイト、映像、展覧会やショップの空間デザインに至るまで、世界でも評価の高い日本のグラフィックデザインの現在を知ることができる機会を、お見逃しなく。【展覧会情報】東京ミッドタウン・デザインハブ第73回企画展「日本のグラフィックデザイン2018」会期:6月20日~7月31日会場:東京ミッドタウン・デザインハブ住所:東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F時間:11:00〜19:00料金:入場無料休館日:会期中無休【書籍情報】年鑑『Graphic Design in Japan 2018』編集・制作:JAGDA年鑑委員会編集長:林 規章ブックデザイン:田部井美奈発行:公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)発売:株式会社六耀社発売日:6月25日価格:1万6,200円(税込)
2018年06月07日放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「第55回ギャラクシー賞」の贈賞式が5月31日、都内で行われた。 司会をつとめたのは、ともにフリーの久米宏アナ(73)と小宮悦子アナ(60)。2人はテレビ朝日系の看板ニュース番組「ニュースステーション(以下Nステ)」以来、20年ぶりのコンビ結成となった。 「久米さんは小宮さんとのコンビでかなりイキイキしてつい冗舌に。受賞した元SMAPの香取慎吾さんに、『SMAPは解散したけど、世間は(香取を)SMAPだという感覚がある。もう慣れました?』と“直球質問”を浴びせ会場をわかせました。小宮さんは『Nステ』時代同様、一歩引いて久米さんの“暴走”に歯止めをかけていました。20年ぶりでも2人の息はピッタリでした」(イベントを取材した記者) 2人が「Nステ」でのコンビを“解消”したのは小宮アナが降板した98年10月。久米は04年3月26日の出演を最後に「Nステ」のキャスターの座を退いたが、これまで2人はどんな道を歩んできたのだろうか。 「久米さんは『Nステ』以後、テレ朝の番組へ出演していません。08年はテレビ東京の番組へ出演し、民放全局への出演を達成。TBSのラジオ番組でパーソナリティーをつとめたり、13年には『笑っていいとも』の『テレフォンショッキング』に生出演。現在はラジオと不定期番組のレギュラーを持っています。いっぽう、小宮さんは11年に地上波のレギュラーおよびテレ朝との専属契約が終了。現在はテレビのレギュラーはなく、名古屋外国語大学客員教授やNPO法人の理事をつとめています。ただネット全盛のこのご時世、2人がネットのニュース番組で再タッグを結成すれば人気番組になりそうな気がしますね」(芸能記者)
2018年06月01日「第2回 日・ASEAN音楽祭」が2018年10月4日(木)に東京・NHKホールにて開催される。2013年の第1回以来5年ぶりの2回目の開催となる「日・ASEAN音楽祭」。第1回は日本だけでなく、ASEAN各国でもその様子が放送され、広い規模で好評を博した。今回も日・ASEAN特別大使を務める杉良太郎の呼びかけに賛同し、日本とASEAN各国から豪華アーティストが集結。日本からは関ジャニ∞、乃木坂46、w-indsなどのグループをはじめ、三代目J Soul Brothersの今市隆二、登坂広臣らが出演。人気アーティストたちが日本と東南アジアの友好の懸け橋となり、イベントを盛り上げる。また、男性司会者として、芸人・古坂大魔王が扮し高い世界的認知度を誇る「ピコ太郎」が登場。アーティスト以外も国際イベントならではのスペシャルなゲストで彩られる。【詳細】第2回 日・ASEAN音楽祭開催日時:2018年10月4日(木) 19:00開演会場:NHKホール住所:東京都渋谷区神南2丁目2-1チケット料金:8,000円(全席指定)<出演アーティスト>関ジャニ∞/乃木坂46/今市隆二(三代目J Soul Brothers)/登坂広臣(三代目J Soul Brothers)/w-inds/伍代夏子/ファクルーウ・ラジ/プレアップ・ソバット/アンディン/アレクサンドラ/シティ・ヌルハリザ/サイ サイ カンレン/サラ・ヘロニモ/タウフィック・バティサ/パラポン/ドン・ニー【問い合わせ先】日・ASEAN音楽祭実行委員会事務局TEL:03-3478-6152
2018年06月01日結婚したら何が変わるのかを知りたい人もいると思うので、今回は結婚によって変化したことについて書こうと思っていましたが、変化した、というより、変化させられた、という感覚の方がかなり強いので、今回はこの「変化させられてゆく感覚」について書きたいと思います。*たとえば、これはほんの偶然なのかもしれないけれど、結婚前に僕が頻繁に通っていた近所の飲み屋さんが、入籍の数週間前に閉店しました。それに伴って飲みに行く回数が極端に減りました。そして疎遠になる飲み仲間と、それでもまだ親しくしてくださる飲み仲間とにはっきり分かれました。「寿司屋や居酒屋からのスナックという流れで、週に3日も4日も遊ぶのは明らかにおかしいからもうやめよう」と、これまで何回思ってもやめられなかったことが、何をもってしてもやめられなかったことが、結婚を機にいとも簡単にやめられた。やめるのが嫌だとか、やめるのが惜しいという感覚などまったくなく、朝が来たのでベッドから出ますみたいな感じで、飲み歩く習慣をふっと卒業できて、その後、自分が行きたかった場所にすっと行けた。行きたかった場所というのは、時間をかけて丁寧に小説を書く環境に行きたいと以前から思っていたんだけど、そこにすっと行けた。そこに行くと、紙の小説の出版がまるっと決まり、それは今夏アマゾン独占販売になります。*仕事がつまらないと思っている人は特に、結婚を機に専業主婦になることを夢見ていたりするよね。でも結婚して専業主婦になったのも束の間、夫婦で働かないといけない状況になって再び就職して「わたしが思い描いていた結婚生活とちがう」と思ったり、結婚が人生をいい方向に大きく変えてくれるなんてのは幻想だと思ったり、という人もいたりするよね。僕も結婚ってそういうものかもしれないなあと思っていました。でも僕の意思を超えて、ある日突然、変化が向こうからやってきた――というか何者かに腕を掴まれて「こっちに来なさい」とぐいっと、なかば強引に引っ張られている感じ。不思議なもので、いかに変化を望んでも変われない時って、もう何をやっても変化できなくて、自分の無力さや意思の弱さを知るのみ、みたいな時ってあるじゃない?なんかもう、わたしの人生はこの狭い枠の中だけで完結してしまうんでしょうか?わたしはこの枠の外に出られないまま死んでしまうのでしょうか?ここで死にたくないんですが、と、神様に相談しちゃったりする時期って、みんな持ってるよね。持っていたよね。何者かによって変化させられてゆく感覚をあなたもやがて持つことになるのか、それともそういう感覚はごく一部の人にしか味わえないものなのか?その答えは僕にはわからないけれど、もしあなたの人生にこの波がやってきたら、楽しみながら波に乗るといいです。どこに連れて行かれているのか今の僕がわからないように、あなたもきっとわからないと思うけど、でも楽しむといいです。だって、思い出してもみてくださいよ。変わりたくて、でも変われなくて、人知れずやるせなさと不安に怯えた夜を数えたら、あなただってきっと片手では足らないでしょ?(ひとみしょう/文筆家)
2018年05月21日第71回カンヌ国際映画祭の授賞式が日本時間5月20日(日)(5月19日夜)に行われ、是枝裕和監督の『万引き家族』が最高賞であるパルムドールを受賞した。日本時間5月14日(月)に行われた公式上映では、約9分に渡るスタンディングオベーションがおこり、辛口で知られる海外メディアから高評価を得ていた本作。授賞式では、今回の審査員長のケイト・ブランシェットをはじめ、エイヴァ・デュヴァーネイ監督、クリステン・スチュワート、レア・セドゥ、『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督ら審査員により発表された。■是枝監督「分かち合いたい」とスピーチ壇上に上がり、ブランシェットから賞を受け取った是枝監督は「さすがに足が震えています。この場にいられることが本当に幸せです」とその喜びを表現。「そしてこの映画祭に参加するといつも思いますが、映画をつくり続けていく勇気をもらいます。そして、対立している人と人を、隔てられている世界と世界を映画が繋ぐ力をもつのではないかという希望を感じます」とコメント。「今回みなさんにいただいた勇気と希望をまず一足早く戻ったスタッフとキャストに分かち合いたいですし、作品が選ばれたにも関わらず、ここに参加できなかったふたりの監督たちとも分かち合いたいですし、これから映画をつくり、ここを目指す若い映画の作り手たちとも分かち合いたいと思います。ありがとうございます」と語った。カンヌ国際映画祭において最高賞にあたるパルムドールの日本映画の受賞は、 1997年・第50回カンヌ国際映画祭にて故・今村昌平監督作品『うなぎ』以来21年振り。コンペティション部門での受賞は、是枝監督『そして父になる』の審査員賞以来5年振り。『誰も知らない』では主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞しているが、今回のパルムドールは監督自身初めて。『万引き家族』は6月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年05月20日是枝裕和監督の映画『万引き家族』(6月8日公開)が第71回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドールを受賞したことを受け、同作に出演している俳優・山田裕貴が20日、ツイッターを通じて心境を伝えた。山田裕貴山田は、「少しでもこの作品に携われたこと、大変光栄です。本当に本当におめでとうございます!」と、歓喜と祝福。「この嬉しいニュースでまた新たに映画に興味を持つ人が増えるといいな。もっと、もっと、どんなジャンルであれ見てもらえる魅力ある人間、俳優になりたい」と俳優としての意気込みもつづった。同作は、祖母の年金で足りない生活品を万引きで賄う"万引き家族"の物語。社会の底辺でありながら笑いの絶えない生活を送る中、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。北条保役で出演している山田。今年2月のツイッターでも、「ものすごいご縁で、人のご縁でオーディションに呼んで頂き参加させて頂くことになり、嬉しくて飛び上がりました。中でも、監督から頂いた言葉に感動」とファンに向けて報告していた。
2018年05月20日