第41回日本アカデミー賞において、蒼井優が『彼女がその名を知らない鳥たち』で最優秀主演女優賞に輝いた。自分の名を呼ばれ呆然としていた様子の蒼井さんだったが、立ち上がってメガホンを取った白石和彌監督と抱き合い、涙で喜びを分かち合った。優秀主演女優賞には『ミックス。』の新垣結衣、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の土屋太鳳、『散歩する侵略者』の長澤まさみ、『ユリゴコロ』の吉高由里子と、全員20~30代前半という平均年齢28.4歳のフレッシュな顔ぶれが並んだ。女優陣が熱い火花を散らしたが、最低な女像を演じることで人間の本質に迫り、強い印象を残した蒼井さんが受賞となった。『彼女がその名を知らない鳥たち』は、『日本で一番悪い奴ら』、『凶悪』などで知られる白石監督が沼田まほかるの同名原作を映画化。わずかな給料を貢ぐ下品な男と同棲しながら、日々を怠惰に暮らし、若い男と情事を繰り返す十和子を、だらしなささえ魅力的に映る圧巻の演技力で体現した蒼井さん。撮影中をふり返って、蒼井さんは「もう不安で、不安で。本当に行動何もかもが最低な女性(笑)。なので、お客さまにどこまで我慢して最後まで見ていただけるかを計算してやらなければいけなかった。監督の元でできて、よかったです」と苦労を語った。最優秀受賞で名前を呼ばれ檀上に上がった蒼井さんは、しばらく頭の端を抑え、マイクの前で黙った。そして、涙を浮かべながら「ありがとうございます。…はは、何でしょう?びっくりしています、本当に」と、美しい泣き笑い。「この映画を撮っているときに、本当に映画の現場に入れて、映画界に入れてよかったなと思ったんです。こんな大きな賞をいただいてしまって恐縮しています」と、心の内を吐き出した。そして、最後には「これから新学期が始まりますけど、もし学校がつらい方とか、新しい生活をどうしようという方、ぜひ映画界にきていただきたい!映画界って、よくないですか?私、本当に好きなんです!これからも皆で一緒に映画を盛り上げていけたらな、と思います。白石監督、ありがとうございました!」と蒼井さんらしく、映画界の愛を叫んだ。(cinamacafe.net)
2018年03月02日女優の蒼井優が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第41回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、白石和彌監督の『彼女がその名を知らない鳥たち』で最優秀主演女優賞を受賞した。第30回では『フラガール』で最優秀助演女優賞を受けた蒼井。戸惑いの表情を浮かべながらマイクの前に立つと、涙ながらに「ありがとうございます。ビックリしています」と感謝の言葉を伝えた。そして、「この映画を撮っている時に『私、本当に映画界に入れて良かった』と思ったんです。それなのにこんなに大きな賞をいただいてしまって、恐縮しています」と打ち明け、「これから新学期が始まりますけど、もし学校がつらい方や新しい生活に『どうしよう』と思っている方がいたら、ぜひ映画界に来ていただきたいなと思います」と現実に行き詰まっている人々にメッセージ。「本当に映画界って良くないですか?」と問いかけ、「私、本当に好きなんです」「優秀賞をとられた方、尊敬しています。みんなで一緒に映画を盛り上げていけたらなと思います。本当に白石監督、ありがとうございました。みなさん、ありがとうございました」と笑顔で締めくくった。発表前、司会を務める西田敏行から「なぜこんないろんな要素が出てくるんだろう」と称賛され、「私に何かがあるわけではなくて」と返した蒼井。「いろいろな先輩方が大切な言葉をいただいて、どうにかそれを1つ1つクリアしていって。先輩たちがご覧になっている景色を自分も見られたらなと思いながらやっているだけなので、私が何かということでは本当にないです」と最後まで謙遜していた。
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、俳優の竹内涼真が新人賞を受賞した。2017年はドラマや映画に大躍進した竹内だが、今回は演技『帝一の國』で演じた大鷹弾の演技が評価された。マイクの上の部分が取れるハプニングもあったものの、「いやあ、みんな素晴らしいですね、コメントが。竹内涼真です」と爽やかに話し始めた竹内。「この光景は気持ちいいですね。素晴らしい方々が僕を見ているので、すごく気持ちいいなと思って」と大物ぶりを見せた。さらに竹内は「新人賞という賞をいただいてすごく嬉しいですし、この仕事やるからには、かっこいいトロフィーをいつか僕もいただきたいという気持ちになりました」と希望を見せ、宮沢りえも「清々しさが伝わってきて嬉しくなりますね」と笑顔に。竹内は『帝一の國』で共演した菅田将暉に「菅田くん、もらいました」と報告した。竹内は「同世代の皆さんと一緒にやらせていただいて、小学校からやってる方もいるので、早く僕も入りたかったんです。僕らの同世代に素晴らしい方たくさんいrので、一線に立って自分も存在感を出したくて、素敵な賞をいただけて嬉しいです」と喜びを表した。菅田も「すごい嬉しいです。こうやって見てると、やっぱ(背が)おっきいなあ、なんて」と感想を述べる。「爽やかすぎ、かっこよすぎて笑えるという役だったんですよ。今回、まんまだなと思って、最高です」と賛辞を贈った。また、2017年のヒットドラマ『陸王』で共演した役所広司は「新人のくせにお芝居上手ですし、本当に困りますよね」と苦笑。「みなさん、ずっと日本映画を背負っていきたいなと思います。竹内くん、本当におめでとう」と称えた。
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞で、中条あやみ、浜辺美波、北村匠海、竹内涼真が新人俳優賞を受賞し、3月2日(金)に行われた授賞式に臨んだ。受賞コメントにて、竹内さんは、「この(壇上に立って見ている)光景は、素晴らしい方が僕を見ているので、すごく気持ちいいですね!この仕事をして、初めて新人賞をいただいてうれしいです。やるからには、役所さんや広瀬さんみたいに、格好いいトロフィーをいただきたい気持ちになりました!」と清々しく抱負に代えた。■『帝一の國』竹内涼真「すごく気持ちいい」2013年、女性ファッション誌「mina」初の男性専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、翌年「仮面ライダードライブ」で主演を務めた竹内さんは、その後、『青空エール』、『ラストコップ THE MOVIE』など映画に出演。2017年は連続テレビ小説「ひよっこ」、「過保護のカホコ」、「陸王」と立て続けにTVドラマに登場し、老若男女問わず、広くお茶の間の人気者となった。このたびは、波乱爆笑の学園コメディ『帝一の國』において、正義の男・大鷹弾を好演し印象を残しての受賞となった。同作で主演を務めた菅田将暉は、「すごいうれしいです。こうやって見ていると、やっぱり大きいなって思って(笑)。あと、(竹内さんの)役柄が、爽やかすぎて格好よすぎて笑える役だったんです。まんまだな、っていま。最高です」と温かいメッセージを送ると、竹内さんも破顔。さらに「陸王」で共演した役所広司にも「褒めてもらいたい」と冗談半分、本気半分の様子の竹内さんに、役所さんは「竹内くん、新人のくせにお芝居上手でね(笑)、本当に困りますね」と愛情たっぷりに語った。■『君の膵臓をたべたい』浜辺美波&北村匠海「夢のよう」浜辺さんと北村さんは『君の膵臓をたべたい』でそろって受賞。浜辺さんは重い膵臓の病を患う女子高生・山内桜良を、北村さんは桜良とともに死に向き合う男子高校生「僕」役を熱演。懸命に生きようとする桜良の姿、ならびに気持ちの揺れ動きを繊細に表現した僕のふたりの演技は、見る者の涙を誘った。北村さんは、「小学校3年生の頃に芸能界で芝居を始めて、ずっと親からも“小さい役は10~20年後につながる”と言われて、12年たってやっと立たせていただいて、夢のようです。ありがとうございます」と話し、浜辺さんも「この仕事は私の生きがいです」と感謝を寄せていた。■『チア☆ダン』中条あやみ「熱い気持ちと汗と涙で作り上げた作品」また、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』で受賞した中条さんは、本作で、美貌・知性・ダンスの技術など、すべてを兼ね備える優等生・彩乃を凛と演じ、見事なチアダンスの技も劇中で披露。可憐に微笑んだ中条さんは「『チア☆ダン』の皆でとった賞だと思っているので、すごくうれしいです。本当に皆で熱い気持ちと汗と涙で作り上げた作品なので、携われたことは一生の宝物。幸せな時間でした」と共演した広瀬すずに目線を送ると、広瀬さんも大きな笑顔で拍手を送っていた。(cinamacafe.net)
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、音楽ユニット・DISH//のボーカルで俳優の北村匠海が、新人賞を受賞した。映画『君の膵臓をたべたい』が興行収入30億を超える大ヒットを記録し、一躍注目を受けることとなった北村。「小学校3年生の頃に芸能界というものに所属してお芝居を始めて、ずっと親から『小さい役かもしれないけど10年後、20年後につながる』と言われて12年が経ちました」と振り返る。「ここに立たせていただけるのが夢のようです。ありがとうございます」と真摯に語った。今回演じたのは「一人、殻に閉じこもってる少年」だったが、北村自身も「中学時代そんな少年だったので昔の自分を思い出す感覚で自然に演じることができました」という。オーディションでも中学時代の話をしたと明かし、「今では笑い話みたいなものなんですけど、『合うな』と思っていただいたみたいで」と笑顔を見せ、「感謝申し上げたいなと思います」と美しい敬語で謝意を示した。共演した浜辺は「現場ではあんまりお話しすることができなかったので、今この作品を振り返ってお話ししたいですね」と意外な一言。北村が「本当に話してなくてですね……。楽しかったですね」と語りかけると、浜辺は「はい、はい!」と頷いていた。
2018年03月02日『三度目の殺人』の役所広司が、第41回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。これまで幾多もの最優秀賞を受賞してきた役所さんだが、助演男優賞における最優秀受賞は初となった。役所さんは、「もしかしたら…っていう気持ちはあったんですけど。本当に感謝しなければいけない。是枝監督、ありがとうございました」と微笑みをたやさず、檀上から是枝裕和監督に語りかけた。助演男優賞には、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』より西田敏行、『家族はつらいよ2』の西村雅彦、『探偵はBARにいる3』の松田龍平、『武曲 MUKOKU』の村上虹郎、そして、『三度目の殺人』と『関ヶ原』の2作品より役所さんが選出・受賞され、その中から『三度目の殺人』での受賞となった。役所さん自身、初めての是枝組参戦となった『三度目の殺人』では、殺人の前科があり、解雇された工場の社長を殺害したとされる容疑者・三隈を演じた。7回にわたる接見室でのシーンでは、供述を二転三転させ、事件の闇深さを体感させた。初の是枝組について、役所さんは「本当にずっと作品のファンで、どうやって撮影しているのか、現場を1回見てみたい、出てみたいと思っていました。だから、やっと叶った。監督の粘り強さはすごかったですね」と述懐。是枝監督も、「今回は僕も念願叶ってご一緒できて。本当に目の前で役所さんが演じているのを見ながら、“演出って何だろう”と考えさせられてしまうくらい、僕が脚本に書いたもの以上を提示されているので、見逃さないでいるので精いっぱいでした。本当に勉強になりました」と名優に言葉を尽くした。受賞スピーチにおいて、役所さんは「映画の仕事をさせてもらってから随分たちますけど、アカデミー賞の会場に来ると、素晴らしい監督やスタッフの人たち、日本映画を支えてきた人たちに会うのが楽しみで。影響を受けたり、教えられたり、真似をして日本映画の中でずっと働かせてもらっています」と、自身の道のりとともに映画業界への愛情を表現。「今回は、本当に素晴らしい賞をいただきまして、ありがとうございました。今度の映画では、福山さんとの芝居が多くて、本当にふたりで作り上げました、感謝したいと思います。年を取ってきましたけど…(笑)、この賞をきっかけに、これからも、もうしばらく頑張っていこうと思います」と、変わらず俳優として歩んでくれることを約束した。(cinamacafe.net)■関連作品:三度目の殺人 2017年9月9日より全国にて公開© 2017フジテレビジョンアミューズギャガ
2018年03月02日「第41回日本アカデミー賞」授賞式が3月2日(金)に開催され、最優秀助演女優賞部門で『三度目の殺人』の広瀬すずが受賞。19歳にして、3年連続の優秀助演女優賞を受賞していた広瀬さんは、「三度目」にして最優秀助演女優賞に輝き、うれしさをグッと噛み締めながら感激のスピーチを行った。優秀助演女優賞には広瀬さんのほか、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の尾野真千子、『探偵はBARにいる3』の北川景子、『家族はつらいよ2』の夏川結衣、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の薬師丸ひろ子と、新旧実力派女優陣がそろい踏みとなる中、最年少の広瀬さんが受賞の快挙を成し遂げた。『三度目の殺人』は『そして父になる』『海街dairy』などで家族を描き、日本アカデミー賞を始め、国内外の賞を受賞してきた是枝裕和監督が、舞台を法廷に移して挑んだ心理サスペンス。広瀬さんは是枝監督と2度目のタッグを組み、劇中、被害者の娘で事件のカギを握る、脚の不自由な高校生役を強く演じた。『海街dairy』をふり返って、広瀬さんは「前回、台本をいただかないでやったので、今回はいただきながらの撮影なので、ちょっと恥ずかしい気持ちになりました。今日やるシーンを知っている自分が恥ずかしかったです」と気恥ずかしそうに語った。是枝監督は「この間に、すごくいろいろな監督たちといい仕事をして、キャリアを積んで戻ってきた。一緒に仕事ができて、すごく肝が据わったというか、大きく育っているなと。ついていくのに精いっぱいでした」と、絶大なる信頼を寄せ、広瀬さんを讃えた。受賞の発表があった後、一瞬きょとんとした表情を見せた広瀬さんは壇上に上がると、プレゼンターの妻夫木聡からブロンズ像を受け取ると、ようやく笑みを見せた。「本当にありがとうございます。何をしゃべればいいか、わからないんですけど…」と言葉をつまらせるも、「やっぱり一番こみあがってくるのはうれしい、です。(是枝)監督には、いつも見たことのない景色をたくさん見せていただくので、これからも少しずつでも恩返しができるように」ときっぱりと言い切った。そして、「自分が参加させていただいた作品に、少しでも力になるような役者さんになれるように、これからも頑張ります」と真摯に語った。(cinamacafe.net)■関連作品:三度目の殺人 2017年9月9日より全国にて公開© 2017フジテレビジョンアミューズギャガ
2018年03月02日女優の広瀬すずが2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第41回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、是枝裕和監督作『三度目の殺人』で最優秀賞助演女優賞を受賞した。最優秀賞助演女優賞を受賞した広瀬すず撮影:宮川朋久第39回で新人俳優賞(『海街diary』)、第40回では優秀主演女優賞(『ちはやふる-上の句-』)と優秀助演女優賞(『怒り』)をダブル受賞した広瀬。マイクの前に立つと、「本当にありがとうございます。何をしゃべればいいのか分からないですけど」と驚きをあらわにしながら、「監督はいつも見たことない景色を見せてくださるので、これから少しずつでも恩返しできるように、自分が参加させていただいた作品に少しでも力になる役者さんになれるようにこれからも頑張ります。本当にありがとうございます」と受賞の喜びを語った。是枝監督とのタッグは『海街diary』以来。発表前の司会とのやりとりでは、「前回は台本をいただかなかったので、今回は台本をいただきながらの撮影だったのでちょっと恥ずかしい気持ちになりました」「『海街diary』の時は現場に行くまで何も知らないので、ある意味何も力が入らずでした。今回は"今日やるシーンを知っている自分"が恥ずかしかったです」と撮影当時を思い返した。そんな広瀬についてのコメントを求められた是枝監督は、「いろんな監督さんたちとすごく良い仕事をされたと思います。キャリアを積んで戻って来てまた一緒に仕事ができて、すごく肝が据わったというか。本当に大きく育った。ついていくのに精一杯でした」と絶賛。「かわいい」とメロメロの司会・西田敏行からの「監督、すずちゃん好きでしょ?」に「そうですね、大好きです」と返し、西田からライバル視されて会場の笑いを誘った。一方、『三度目の殺人』で共演した役所広司は、「ほとんど絡みはなかったんですけど、唯一絡んだところは監督が編集でカットしてしまった」とボヤきつつ、印象に残ったシーンとして「雪合戦ですね」と回顧。「広瀬さんはすごく足腰がしっかりしているんですよ。サッカーもバスケットもうまいしね。本当、スポーツウーマンですね」と褒めていた。
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、レッドカーペットに錚々たる俳優陣が登場した。新人賞で登場したのは、中条あやみ、浜辺美波、北村匠海、竹内涼真といったフレッシュな面々。緊張した面持ちながら、堂々と歩いていく。優秀助演男優賞では、撮影中に足を負傷した役所広司がレッドカーペットを歩けなかったために、西村雅彦、松田龍平、村上虹郎の3人が登場した、役所は自席から笑顔を見せていた。話題賞では、昨年『植物図鑑 運命の恋、拾いました』で受賞した岩田剛典がプレゼンターを務める。今回『帝一の國』で同賞の俳優部門を受賞した菅田将暉、『君の膵臓をたべたい』企画・プロデュースの臼井央とともに並んで登場したが、臼井から声をかけられた岩田と菅田は顔を見合わせ和気藹々とした様子を見せた。主演男優賞では、大泉洋、岡田准一、佐藤健、菅田将暉、藤原竜也と現在の映画界を背負って立つ5人が登場。トップクラスの俳優たちは互いに笑顔で、客席に手を振りながらレッドカーペットを歩いて行った。
2018年03月02日いよいよ本日、2日に行われる第41回日本アカデミー賞授賞式。2016年12月16日〜2017年12月15日に公開され、選考基準を満たした作品を対象に、映画界に3年以上関わっていることを条件とした日本アカデミー賞協会の投票によって決定する。現在各部門の優秀賞が発表されているが、授賞式では最優秀賞の栄光を手にする作品が明らかになる。優秀作品賞には、『君の膵臓をたべたい』『三度目の殺人』『関ヶ原』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『花戦さ』といった作品がそろった。『三度目の殺人』以外の4作品が小説原作の映画となるが、一般観客の予想を知るべく、マイナビニュース会員2,390名にアンケートをとった。Q.第41回日本アカデミー賞で最優秀作品賞をとると思う作品は?1位 『関ヶ原』 36.3%2位 『君の膵臓をたべたい』 30.3%3位 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 14.7%4位 『三度目の殺人』 14.0%5位 『花戦さ』 4.7%○■『関ヶ原』・「ありそうでなかった関ヶ原の戦いを描いた作品なので」(49歳男性/ビル管理・メンテナンス/技能工・運輸・設備関連)・「岡田君の演技が素晴らしく内容も深いものだったから」(38歳女性/不動産/事務・企画・経営関連)・「歴史上の人物の人間像がおもしろかったので」(54歳男性/その他/その他)・「関ヶ原の合戦が壮大なスケールで表現されてたから」(41歳女性/その他/その他)・「今までにないスケールで、近年稀に見る本格的な合戦シーンを描いているから」(29歳女性/銀行/専門職関連)○■『君の膵臓をたべたい』・「単純に感動して泣ける映画だと思うので」(44歳女性/信託銀行/事務・企画・経営関連)・「原作の良さをきちんと映像化している」(50歳男性/建設・土木/技能工・運輸・設備関連)・「題名が衝撃的だが、内容は青春モノで、人間のあり方を考えさせられるよい作品になっている」(57歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「複雑な青春の心理描写が素敵です」(50歳男性/フードビジネス/事務・企画・経営関連)・「自分の周りで評価が高い」(41歳男性/その他/その他)○■『ナミヤ雑貨店の奇蹟』・「廃屋のような(旧)ナミヤ雑貨店を舞台に時間と空間が異なる人々が、悩み事相談の手紙の行き来を通じてつながる奇跡。この東野ミステリーが深い感動を残していきました。最も印象に残る作品です」(65歳男性/その他/その他)・「今も昔も人の悩みはあり、悩みは人とのつながりによって癒されてゆく心温まるストーリーだと思う」(37歳女性/その他/その他)・「ノスタルジックな感じもあって良いと思うので」(58歳女性/その他/その他)・「さっそく海外(中国)でリメイクされたりと話題性も高かったので」(55歳男性/その他/その他)○■『三度目の殺人』・「役所広司さんの演技力にグイグイ引き込まれていく所があり本当にこの人物は殺人を犯しているのかという弁護士役の福山雅治さんとの演技が見どころで面白いと思ったので」(59歳女性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)・「ストーリー展開のなかでの心理描写と,それにマッチしたキャスティング」(38歳男性/コンピューター機器/メカトロ関連技術職(電気・電子・半導体・機械他)・「部門賞最多受賞。国際映画祭での評価も高いので」(61歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)・「監督の演出やカットの取り方が細かい」(32歳女性/不動産/事務・企画・経営関連)○■『花戦さ』・「実際に映画館で観た作品で、映像から花の匂いや空気感が感じられて良い作品だと思った」(45歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)・「実力派俳優が揃っていて、惹き込まれる」(36歳女性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)・「生け花の巨大なセットが圧巻だった。野村萬斎の演技がよかった」(31歳女性/医療・福祉・介護サービス/販売・サービス関連)・「迫力もあり優雅で華やかでよかったので」(38歳女性/その他メーカー/事務・企画・経営関連)○■総評読者予想を二分したのは、原田眞人監督&岡田准一主演の重厚な時代劇『関ヶ原』と、月川翔監督&浜辺美波&北村匠海による泣ける青春物語『君の膵臓をたべたい』。対照的な2作品となったが、それぞれヒットし「周りの評判が良い」という意見も多く寄せられた。東野圭吾原作のベストセラーを映画化した『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は、複雑な構成ながら「心温まる」と評判に。優秀作品賞の中で唯一のオリジナル作となる『三度目の殺人』は、部門賞最多受賞という点にも注目が集まった。現在ダークホースとなっているのが野村萬斎主演の『花戦さ』。実は前回の日本アカデミー賞で最優秀作品賞に輝いた『シン・ゴジラ』のモーションキャプチャを担当したのが野村だが、主演作(?)の連続受賞となるか。実際の結果は、日本テレビ系列『第41回日本アカデミー賞』(2日 21:00〜)にて放送される。調査時期:2017年2月21日〜2017年2月25日調査対象:マイナビニュース会員調査数:2,390名調査方法:インターネットログイン式アンケート
2018年03月02日『感染列島』『64-ロクヨン- 前編/後編』『友罪』などを手掛ける映画監督の瀬々敬久と女優・菊川怜が、WOWOWで放送される「生中継!第90回アカデミー賞授賞式」のスタジオゲストに決定した。WOWOWでは、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて行われる映画界最高峰の映画の祭典「第90回アカデミー賞授賞式」を3月5日(日本時間)に生中継。今回日本のスタジオゲストに決定した瀬々監督と菊川さんは、案内役のジョン・カビラと高島彩と共に、授賞式の模様を伝える。さらに、レッドカーペット・レポーターを務めるすみれが、アカデミー賞授賞式の会場に向かうスターたちの様子や生の声を届ける。瀬々監督は、「ハリウッドの動向は世界やアメリカの政治や社会との緊張関係の中に、いつもあったと思います。とりわけアカデミー賞はまさにアメリカの現代史、そのものである気がします。今年も、何か象徴的な選択が行われるのではないか、いまから心躍っています」と期待。菊川さんは、「毎回数々のドラマが生まれるアカデミー賞授賞式にいまからワクワクが止まりません」と心境を明かし、「役者の方々の素晴らしい演技、そして制作スタッフのチームワーク全てが一体となり、それが観る者、ひとりひとりの“こころ”を震わす映画に繋がるのは本当に素晴らしいことだと思います。当日はテレビの前の皆さんも一緒に盛り上がりましょう!!」とメッセージを寄せている。「生中継!第90回アカデミー賞授賞式」は3月5日(月)8時30分~WOWOWプライムにて生中継(同時通訳)、同日21時~字幕放送。「第90回アカデミー賞 直前予想」は3月3日(土)13時45分~ほか随時放送。(cinemacafe.net)
2018年03月01日日本映画界でもっとも注目される日本アカデミー賞。映画界に3年以上関わっていることを条件とした「日本アカデミー賞協会」の投票によって決定する同賞だが、3月2日には第41回目の授賞式が行われる。現在各部門の優秀賞が発表されているが、授賞式では最優秀賞の栄光を手にする人や作品が明らかに。優秀主演男優賞には、大泉洋、岡田准一、佐藤健、菅田将暉、藤原竜也という、いずれも実力派の5人がそろった。マイナビニュースでは一足先に一般観客の予想を知るべく、マイナビニュース会員2,390名にアンケートをとった。Q.第41回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞をとると思う俳優は?1位 岡田准一(『関ヶ原』) 39.0%2位 藤原竜也(『22年目の告白-私が殺人犯です-』) 20.3%3位 大泉洋(『探偵はBARにいる3』) 16.7%4位 菅田将暉(『あゝ、荒野 前篇』) 13.6%5位 佐藤健(『8年越しの花嫁 奇跡の実話』) 10.4%○■岡田准一・「実際に映画館で観た作品で、司馬(遼太郎)の三成をよく演じていたと思う」(45歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)・「岡田さんの迫真の演技が素晴らしかったので、受賞して欲しいです」(46歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)・「岡田さん、若いけど俳優としてとても魅力的です」(71歳男性/その他/その他)・「身体能力の高さを映画中でも発揮していたから」(24歳女性/その他/その他)・「嫌われものの石田三成を、嫌われる理由もわかるようにしつつ、かつ観客が共感できるように演じていたから。馬の扱いも素晴らしい」(29歳女性/銀行/専門職関連)○■藤原竜也・「観ている方が心の中まで見透かされる様な素晴らしい演技だった」(55歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)・「『藤原竜也』の悪人役というのがすごく印象的です。圧倒的に画面を支配します」(65歳男性/その他/その他)・「演じてるように思えないくらい役になりきっていた」(31歳女性/その他/その他)・「藤原竜也のキャラクターが無ければ成立しない作品だから」(42歳男性/その他/その他)・「藤原竜也のファンです。彼の演技が好きです」(54歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)○■大泉洋・「大泉洋の演技は自然体で好感が持てるので」(44歳女性/信託銀行/事務・企画・経営関連)・「大泉洋さんのどんな役でもこなせる演技力が素晴らしいと思ったから」(50歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)・「大泉洋さん以外は全員イケメンだからです!」(44歳男性/その他/その他)・「これは映画館まで赴いて、久々に観たけど、エンターテイメントとしては密度の高い内容。大泉洋にあんな演技の才能があるとは思わなかった。いい意味で裏切られたと云っても過言ではない作品」(43歳男性/農林・水産/技能工・運輸・設備関連)○■菅田将暉・「菅田将暉さんの演技は鑑賞者を取り込む力があるから」(28歳女性/食品/販売・サービス関連)・「今年の顔。ワンランク上の人になってもらいたい」(31歳男性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)・「色々な賞を総なめしている」(40歳女性/その他/その他)・「今飛ぶ鳥を落とす勢いのある菅田くんがとると思う。輝いている。演技も良。顔もかっこいい。言うことないと思う」(61歳女性/その他/その他)○■佐藤健・「ノンフィクション映画での演技力は抜群にうまいから」(47歳男性/その他/その他)・「佐藤健さんが実際のご主人とイメージがかぶり、情の深い印象が良かった」(57歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「作品への情熱と愛がすごく溢れてる演技なので」(23歳女性/その他/その他)・「けなげな婚約者役を演じきっていたから」(56歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/その他)○■総評予想の1位となったのは、アイドルグループ・V6のメンバーとしても活動する岡田准一。第38回日本アカデミー賞では、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞、話題賞 俳優部門を獲得し、第39回ではプレゼンターとしても活躍。第40回では優秀主演男優賞を受賞するなど、4年連続で授賞式に登場している。映画『関ヶ原』では石田三成を演じたが、演技力だけでなく身体能力の高さにも注目が集まり、20代女性から70代男性まで、幅広い層から支持を受けた。藤原竜也や第3位の大泉洋は、フルネームを含んだ熱い文章が多く、俳優としての個性が浸透していることが見て取れる。最年少の菅田将暉は、ここ数カ月で第42回報知映画賞、第30回日刊スポーツ映画大賞、第91回キネマ旬報ベスト・テン、第72回毎日映画コンクール、おおさかシネマフェスティバル2018と数多くの賞に輝き、その勢いは見逃せないところ。現在『8年越しの花嫁 奇跡の実話』がロングヒット中の佐藤健は、ヒロイン役の土屋太鳳と優秀賞をW受賞した形となり、こちらも注目が集まっている。実際の結果は、2日に日本テレビ系列で放送される『第41回日本アカデミー賞』(21:00~)にて明らかになる。調査時期:2017年2月21日~2017年2月25日調査対象:マイナビニュース会員調査数:2,390名調査方法:インターネットログイン式アンケート
2018年03月01日◼︎切なくも愛おしい、新たなるファンタジー・ロマンスの傑作本日ご紹介するのは、ベネチア国際映画祭で最高賞にあたる「金獅子賞」を受賞し、来たるアカデミー賞でも作品賞・監督賞・主演女優賞をはじめ、多数の賞にノミネートされている『シェイプ・オブ・ウォーター』です。内戦後のスペインに生きる少女を描いたダーク・ファンタジー『パンズ・ラビリンス』や、菊地凛子・芦田愛菜も出演したSF怪獣映画『パシフィック・リム』などで知られるギレルモ・デル・トロ監督が、清掃員として働く口のきけない中年女性と、半魚人のような姿をした不思議な生きものとのロマンスを描きます。種族を超えたラブストーリーはこれまでも、『シザーハンズ』やディズニー映画『リトル・マーメイド』『美女と野獣』などで描かれてきました。しかし、本作はこれまでの作品とはひと味違います。その理由は、恋に落ちるふたりがどちらも見た目麗しい美女や美男ではなく、社会からはみ出した者たちであること。60年代という時代設定ながらも、どこか新しさを感じる、おとぎ話の傑作の誕生です。◼︎『シェイプ・オブ・ウォーター』のストーリー1962年、アメリカとソ連の冷戦時代。1階が映画館という変わったアパートでひとり暮らしをしているイライザ(サリー・ホーキンス)は、幼い頃のトラウマから口がきけないが、そのことに特に不便も感じず、職場と家を往復するだけの日常を過ごしていた。アメリカ政府の機密機関「航空宇宙研究センター」で清掃員として働いているイライザ。彼女にとって、手話で会話することのできる同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と、アパートの隣の部屋に住む売れない画家のジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)だけが、数少ない友人だった。そんなある日、新しくセンターに異動してきたホフステトラー博士(マイケル・スタールバーグ)率いる研究チームが、アマゾンの奥地で現地の人々から神として崇められていた生きものを運び込む。半魚人のような姿をしたその不思議な生きものは、威圧的なエリート軍人ストリックランド(マイケル・シャノン)によって監視されていた。その不思議な生きものに虐待を行い、逆襲され傷を負ったストリックランドから、血に染まった部屋の清掃を頼まれたイライザ。彼女は、掃除の合間にその生きものの姿を盗み見て、”彼”(ダグ・ジョーンズ)の奇妙だが神々しくもある姿に一目で心を奪わるのだった。次の日から密かにその不思議な生きものの元へと通い始めたイライザは、自分の大好物のゆで卵を差し出し、”彼”と心を通わせるようになる。だが、ストリックランドが”彼”を生体解剖する計画を進めていることを知り……。◼︎見どころは、仄暗い青と緑につつまれた映像美本作の冒頭から、観客はその映像の美しさに目を奪われ、すぐに『シェイプ・オブ・ウォーター』の世界に没頭してしまうことでしょう。本作の色合いは、全体的に彩度が低く、主人公イライザのアパートの部屋から、清掃員たちのユニフォームまで、青や緑、琥珀色など水を連想させるような色であふれています。全編を覆う仄暗い青や緑の色合いの中で、「血と愛の色としてのみ使っている」とデル・トロ監督が語る、差し色としての”赤”がとても効いています。また、物語を水のように変動させるために「すべてが動いている」という流動性ある映像や、水中に似せた水のしたたりを見せることができる「擬似水中撮影技術」によって、俳優たちが目を開けたまま水中のシーンを演じることができたというシーンにも注目です。アカデミー主演女優賞にノミネートされたイザベラ役のサリー・ホーキンスの演技はもちろんのこと、主人公イザベラの同僚で、何かとイザベラの世話を焼くゼルダ役で同助演女優賞にノミネートされたオクタヴィア・スペンサー(『ドリーム』『gifted/ギフテッド』)の熱演も必見です。3月4日(現地時間)に開催されるアカデミー賞の授賞式の前に、ぜひ本作をスクリーンで確認してみませんか?◼︎『シェイプ・オブ・ウォーター』公開情報『シェイプ・オブ・ウォーター』3月1日(木)全国ロードショー監督:ギレルモ・デル・トロ『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・スツールバーグ、オクタヴィア・スペンサー配給:20世紀フォックス映画上映時間:124分公式サイト: 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
2018年02月28日“ディカプリオ以来の才能”といわれ、第90回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされているティモシー・シャラメと『コードネーム U.N.C.L.E.』のアーミー・ハマーの共演で贈る『君の名前で僕を呼んで』。このほど、同・歌曲賞(主題歌)賞にもノミネートされている「ミステリー・オブ・ラブ」が彩る、切なくも美しい日本オリジナル予告編が公開された。日本時間3月5日に発表されるアカデミー賞にて作品賞・主演男優賞・脚色賞・歌曲賞の4部門にノミネートされている本作。17歳と24歳の青年の初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを脚本に紡いだのは、『モーリス』や『眺めのいい部屋』『日の名残り』といった名作を生み出してきた現在89歳の名匠ジェームズ・アイヴォリー。もし脚色賞を受賞すれば最年長での受賞となる。このたび完成した日本オリジナル予告編は、北イタリアの避暑地を舞台に17歳のエリオ(ティモシー・シャラメ)と、エリオの父(マイケル・スタールバーグ)の研究を手伝いにきた24歳のオリヴァー(アーミー・ハマー)の出会いから始まる。先に公開されていた海外版オリジナル予告編の良さを生かしながらも、2人の細やかな感情の動きや、ティモシーとアーミー、2人の俳優の魅力をさらにプラス。母親(アミラ・カサール)に「オリヴァーのことが好きでしょ」と言われ、クルクルと回るエリオの瑞々しさや、まばゆい光の下の恋の喜びだけでなく、夜のとばりの中でやがて感じる恋の痛みの予感も描かれていく。そして映像のラストには、ベッドに横たわり、愛おしげに見つめ合う2人に「君の名前で僕を呼んで。僕の名前で君を呼ぶ」とオリヴァーの声が重なり、この邦題に込められた切なさが炸裂。世代も、性別も関係なく、誰もが経験したことのある恋の痛みと喜びを思い出させてくれる映像に仕上がっている。『君の名前で僕を呼んで』は4月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:君の名前で僕を呼んで 2018年4月、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Frenesy, La Cinefacture
2018年02月28日「BIGBANG」 第32回日本ゴールドディスク大賞にて2年連続3冠達成!日本でもファンが多いアーティスト「BIGBANG」。2月27日に発表された「第32回日本ゴールドディスク大賞」にて、2年連続の3冠を達成!「ベスト・エイジアン・アーティスト」、「ベスト3アルバム(アジア)」、「ベスト・ミュージック・ビ デオ」に輝き、3賞全てにおいて2年連続の受賞となりました。海外アーティスト史上初! 5年連続ド ームツアーを完遂2017年11月18日福岡ヤフオク!ドームから始まり、12月24日京セラドーム大阪まで公演された「BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2017 -LAST DANCE-」。海外アーティスト史上初の5年連続ドームツアーを完遂!「BIGBANG」のメンバーは2018年春から入隊が決まっているため、しばらく活動を休止します。入隊前最後となった日本ドームツアーは、全4都市14公演で69万6,000人を動員し、各会場では熱狂と感動が渦巻きました。予約必至! 活動休止前最後の日本ドームツアーLIVE DVD & Blu-rayが発売決定!ライブに行けなかったファン待望のLIVE DVD & Blu-rayが3月14日(水)に発売予定。「BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2017 -LAST DANCE-」東京公演、ヒット曲全25曲(2時間50分)、さらにファンイベント「BIGBANG SPECIAL EVENT(1時間43分)」が収録されており、ファンならば予約必至!豪華なフォトブック付きのクラッチバッグ仕様のDELUXE EDITIONには、爆笑MC集・マルチアングル映像など豪華特典が盛りだくさん!初回生産限定なので、完売になる前にゲットしてくださいね。日本中を熱狂させた「BIGBANG」の魅力にあなたもきっと虜になります。ぜひチェックしてみてください。
2018年02月27日第90回アカデミー賞で最多13部門にノミネートされている『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が来日。取材に応じ「どんな形にも変化する水は、愛の多様性を示している」と世界中を席巻する異色のラブストーリーについて語った。■映画が描くさまざまな愛の形(=シェイプ)米ソが冷戦を繰り広げていた1962年、政府の極秘研究機関で清掃員として働く女性イライザ(サリー・ホーキンス)と、そこで出会った“不思議な生き物”(ダグ・ジョーンズ)が、運命的な出会いを果たす…。アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞など最多13部門にノミネート。特に、芸術的な功績を評価すべきタイミングにあるデル・トロ監督は、今年の監督賞に最も近い存在だ。「自分なりの映画愛を詰め込み、詩的なパワーと美意識を表現できた作品で、評価されたことを光栄に思うよ」と大きな体全身で喜びを表す。「物語の主軸は口がきけない女性と、アマゾンの奥地で神と崇められている“不思議な生き物”の種族を超えたラブストーリーだ。加えて、友情や奉仕の気持ち、未来や科学に対するあこがれといった愛の多様性を描いている。モチーフに水を選んだのは、どんな形にも変化するから。映画を見れば、水を飲む、涙を流す、雨が降る、卵をゆでる…そんな水の描写に気づくはず。それらを通して、愛がもつ可能性を追求したかったんだ」■ファンタジーだからこそ「現実的なメッセージが伝わる」種族の違いを乗り越えるラブストーリーといえば、アンデルセンの「人魚姫」に始まり、『シザーハンズ』や『美女と野獣』など古今東西、数多く存在するが、どれも幻想的な寓話として、愛の本質を問いかける名作ばかりだ。ダークファンタジーの傑作『パンズ・ラビリンス』でも知られるデル・トロ監督は、「ファンタジーだからこそ、現実的なメッセージを投げかけることができる。愛や平和といった人類規模の大きな概念、思想を伝えるには、最も効果的な手法なんだ」とその“効用”を力説する。その上で1962年が舞台になった点にも、重要な意味がある。「明るい未来が提唱される一方、人種差別や不平等、核戦争の恐怖が根深い社会だった…。そう、2018年の現在も、状況はまったく変わっていない。このシナリオを書き始めたのは2011年頃で、当時はトランプが大統領になるなんて、想像もできなかったけど(笑)、メキシコ出身のマイノリティとして、圧力を感じていたんだ」。レトロフューチャーな美術や衣装も見どころだが、他者を恐れ、排除しようとする今日の切実な“リアリティ”こそが、奇妙で純粋なラブストーリーをより輝かせているのだ。■“不思議な生き物”最大のこだわりは、お尻?過去にも多種多様なモンスター、クリーチャーが躍動していたデル・トロ作品。ただ、本作に登場する“不思議な生き物”は、女性が一目ぼれする恋愛対象としての“説得力”が必要だった。「リアルであると同時に美しい…。女性の情熱を駆り立てる存在でなければいけなかった。だから、デザインの際には女性の意見をたくさん聞いたんだ。アレハンドロ(・ゴンザレス・イニャリトゥ監督)の奥さんに、初期のデザイン画を見せたら『この唇なら、私は絶対キスしない』ってダメ出しされたよ(笑)」キャラクターの印象を左右する瞳については「キュートにすべきか、知的に見せるべきか」と議論を重ねた。全身のシルエットは、細マッチョなスイマー体型に。「一番こだわったのは…、やっぱりお尻じゃないかな」。また「後に気づいたんだけど、顔のパーツは、ウルトラマンに影響を受けているかもしれないね。穏やかで神々しいバランスなんだ」と秘話を明かしてくれた。(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:シェイプ・オブ・ウォーター 2018年3月1日より全国にて公開ⓒ 2017 Twentieth Century Fox
2018年02月27日映画界最大の祭典である第90回アカデミー賞が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。昨年は「作品賞の発表ミス」という前代未聞のハプニングがあったが、記念すべき第90回授賞式では、どんなドラマが生まれるか?GG賞、英アカデミー賞に続き、アカデミー賞でも「黒の抗議」となるか例年であれば、女優たちが最新トレンドのドレスに身を包み“美の競演”を繰り広げるレッドカーペットだが、今年は黒一色になる可能性が高い。その理由はもちろん、長年映画業界に横行したセクハラを含めた、女性への性暴力撲滅を訴える「#Me Too」及び「Time’s Up」キャンペーンへの賛同だ。すでに第75回ゴールデングローブ賞、第71回英アカデミー賞で同様の現象が起こっており、この流れはアカデミー賞にも引き継がれるはず。授賞式では、オスカーを手にした受賞者がスピーチの際に、セクハラ問題に対し自分なりの主張を述べるかもしれないし、昨年に続き、司会を務めるジミー・キンメルがこの件をいかに“料理”するかも注目だ。ガル・ガドット、プレゼンターとして授賞式に参加すでに、過去のセクハラ疑惑が表面化しているオスカー俳優のケイシー・アフレックが、今年のプレゼンターを辞退したばかり。アカデミー賞では伝統的に、前年の主演男優賞受賞者が、主演女優賞のプレゼンターを務めてきただけに、「今年は誰がオスカー像を手渡すのか?」と憶測が飛び交っている。そんななか、『ワンダーウーマン』の主演ガル・ガドットが、プレゼンターとして授賞式に登場することが発表された。現時点でどの部門かは不明だが、力強い女性賛歌を体現した彼女は、主演女優賞のプレゼンターに適任かも。ほかにも、2月21日(現地時間)アカデミー賞の公式Twitterにて、マーク・ハミル、アーミー・ハマー、オスカー・アイザック、リン=マニュエル・ミランダ、ジーナ・ロドリゲス、エヴァ・マリー・セイント、ウェス・ステュディ、ケリー・マリー・トラン、ゼンデイヤがプレゼンターとして参加を発表した。人種差別・DV・セクハラ…“ハリウッド事情”が波乱を起こすか今年は主要部門の受賞結果に、大きな波乱はないと予想する。作品賞は『スリー・ビルボード』で決まり(加えて主演女優賞、助演男優賞、オリジナル脚本賞も大本命)。監督賞は13部門にノミネートされた『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロが輝くはず。番狂わせがあるとすれば、主演男優賞か。現時点では『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』のゲイリー・オールドマンが本命だが、ここに来て元妻からのDV告発が…。影響は未知数だが、ぜひとも、同作でメイクアップ賞候補に挙がっている辻一弘氏とのダブル受賞を願いたい。本命が強すぎて、受賞には至らないかもしれないが、『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督がアフリカ系アメリカ人として、史上初めて、作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞の3部門に同時ノミネートされたことは、かつて「白すぎる」と批判されたアカデミー賞の歴史をふり返ると、非常に意味深い。メアリー・J・ブライジ、オクタヴィア・スペンサーが候補に挙がる助演女優賞は、主要部門で唯一の混戦だ。(text:Ryo Uchida)
2018年02月25日第75回ゴールデングローブ賞で外国語映画賞を、第70回カンヌ国際映画祭では主演女優賞を受賞したほか、数々の映画賞を受賞&ノミネートしたファティ・アキン監督最新作『女は二度決断する』。この度、アキン監督とデニス・モシットの来日と合わせて、主演のダイアン・クルーガーが、『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』より約11年ぶりに来日することが決定した。英国ロイヤル・バレエ団でバレリーナを目指すが、怪我のため断念し、その後パリでモデルとして成功を収める傍ら、有名な俳優学校ル・クール・フローランで演技を学び、『ザ・ターゲット』でスクリーンデビューを飾るダイアン。そして『トロイ』で国際的にブレイクし、以降、『ナショナル・トレジャー』『戦場のアリア』『イングロリアス・バスターズ』『パパが遺した物語』などに出演し、またヘアケアブランド「LUX」のテレビCM出演や、「CHANEL」のスキンケアラインの広告塔、現在も「VOGUE」「ELLE」で表紙を務めている。本作は、ドイツで実際に起こった連続テロ事件に着想を得たもので、ダイアンは突然のテロにより最愛の家族を失った主人公の女性・カティヤを演じている。またダイアンが初めて母国ドイツでドイツ語の演技に挑戦した野心作でもあり、見事カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞した。ダイアンは本作について「犯人側の動機は問題にしていません。ただ、家族を失った者が感じる悲痛な感情を描いています」と語り、「撮影に入る前に約6か月かけて30家族ほどのテロや殺人事件の犠牲者となった方々に話を聞いて、とてつもない苦しみや哀しみや重みを引き受けなければいけないと感じました。この経験は私の人生を完全に変えました。撮影中、何度も自分が演技をしているのではないような感覚になったんです。自分の目の前で起きていることに反応しているような…。いまも私の中にカティヤはいます。この作品は私にとってとても大切な映画になりました」とコメントしている。『女は二度決断する』は4月14日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年02月22日「平昌オリンピック」での羽生結弦選手&宇野昌磨選手の金銀メダル獲得などで大いに盛り上がる“フィギュアスケート”界が物語の舞台となる『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』をはじめ、今年のオスカー候補作は、実話をもとにした作品が多数!俳優部門でも実在の人物を演じた5人がノミネートされた。そこで、今回は5人の“なりきり演技&役作り”のエピソードを一挙紹介する。■主演女優賞マーゴット・ロビー/トーニャ・ハーディング役『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』1994年のリレハンメル冬季オリンピック直前、オリンピック出場権を得るためにアメリカのフィギュアスケート界で起きたライバル襲撃事件。首謀者では?という疑惑の視線を浴びながら、アメリカ代表選手として出場したトーニャ・ハーディングを演じたマーゴット・ロビーは今回が初ノミネート。1990年生まれでオーストラリア出身の彼女は本作の脚本を読むまで、トーニャについて何も知らず、フィクションだと思ったそう。貧しい生い立ちや不遇に苦しんだトーニャに惹かれ、自身の製作会社でプロデュースも決意した。トーニャについてのドキュメンタリーやYouTube上の映像をくまなくチェックし、米北西部訛りや特徴ある笑い方を身につけた。撮影開始4か月前から、クリスマスも自分の結婚式前日も、1日4時間/週5回のスケートの猛特訓。顔立ちはむしろ、襲撃されたナンシー・ケリガンに似ているくらいだが、徹底した役作りで内面からトーニャになりきった。メリル・ストリープ/キャサリン・グラハム役『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』本作でなんと21度目のオスカー候補となったメリル。12度候補になったキャサリン・ヘップバーンとジャック・ニコルソンを大きく引き離す前人未到の記録だ。今回演じたのは、女性としてアメリカ史上初のワシントン・ポスト紙の社主・発行人で、1972年のウォーターゲート事件報道に踏み切る英断を下したキャサリン・グラハム。フェイクニュースという言葉が飛び交ういまの時代、報道の自由や女性の活躍を描くスティーブン・スピルバーグ監督の姿勢に共感し、出演を決意したメリルは、外見を似せることよりもグラハム自身の気品を表現することを心がけた。ピューリッツァー賞を受賞した自伝「キャサリン・グラハムわが人生」を熟読し、2001年に亡くなった本人をよく知る家族や友人たちから話を聞いた。当時グラハムが着ていたワードローブを忠実に再現した衣装も大きな助けになった。■主演男優賞ゲイリー・オールドマン/ウィンストン・チャーチル役『ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男』第二次世界大戦中、そして戦後と2度イギリスの首相を務めたウィンストン・チャーチル。1度目の首相就任からダンケルクの戦いまでの27日間を描いた作品に主演したゲイリーの素の外見は、全くと言っていいほど似ていないが、姿形や身のこなし、声も「チャーチルそのもの」と言いたくなるなりきりぶり。外見も声色も、自分自身が納得出来るレベルを目指し、試行錯誤を重ねた。名演を支えた特殊メイクを担当したのは日本出身の辻一弘。ハリウッドで活躍した後、現代美術のアーティストに転身していたが、「彼しかいない」と言うゲイリーの熱烈なラブコールに応えて数年ぶりに復帰。毎日3時間以上かけて、伝説の政治家の変身を支えた。ゲイリーは受賞スピーチやテレビ出演の際、しばしば辻氏の名前を出して讃えている。意外にもゲイリーがオスカー候補になるのは今回が2度目。2012年『裏切りのサーカス』以来の主演男優賞候補。ゴールデン・グローブ賞、SAG賞など前哨戦でも圧倒的な強さ。アカデミー賞では、辻氏をはじめとするメイクアップ・ヘア担当スタッフとW受賞に期待がかかる。■助演女優賞アリソン・ジャネイ/トーニャの母役『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』トーニャ・ハーディングの人格形成に大きく影響したのが、娘に愛情をかけることなく、貧困から抜け出す手段として娘の才能だけを利用しようとした母のラヴォナ。押しが強く、娘を罵倒し、暴力もふるう非情すぎる母を演じたアリソンは、脚本のスティーヴン・ロジャースが彼女をイメージしながら執筆した。実物のトーニャは現在母親と絶縁状態で、ロジャースが尋ねても母の生死さえわからないと答えたそう。製作側が調べても消息はつかめなかった。自分が演じたのは、脚本とトーニャから聞いた話から想像で作り上げたラヴォナ像だと、アリソンは「Vulture」のインタビューで語っている。唯一の手がかりと言うべきは、80年代に作られた学生映画のドキュメンタリー中のインタビュー映像。ファーコートを着て、肩に小鳥を乗せたラヴォナを完全再現したなりきりぶりは必見。アリソンはマーゴット同様、今回がアカデミー賞初ノミネート。SAG賞、ゴールデン・グローブ賞助演女優賞など前哨戦の主要な賞をほぼ独占していて、オスカー受賞も大本命と目されている。■助演男優賞クリストファー・プラマー/ジャン・ポール・ゲッティ役『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド』原題昨年10月、過去に未成年男性に対するセクハラ行為をしたことが発覚、その後も次々に被害者が名乗りを上げたケヴィン・スペイシー。12月に全米公開を予定していたリドリー・スコット監督の『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド』(原題)で大富豪のジャン・ポール・ゲッティを演じ、アカデミー賞助演男優賞ノミネート間違いなしの呼び声が高かったのだが、ケヴィン自身が行為を認めて謝罪文を発表したことから、製作側はケヴィンの出演した全シーンの削除を決断。公開が迫る中、急きょ行われた再撮影で代役を務めたのが、2011年、史上最高齢の82歳で第84回アカデミー賞助演男優賞(『人生はビギナーズ』)したクリストファー・プラマーだ。スコット監督によると、実はスペイシー以前にプラマー起用を考えたこともあったというから、期せずして理想のキャスティングが実現したことになる。監督から連絡が来たのは、休暇でフロリダへ行こうとしていたときだったとプラマーは「Hollywood Reporter」のインタビューで語った。準備期間もなく、脚本と監督の指示通りに演じた。そして、ゲッティならどう行動するか?と自身の想像力もフル稼働。9日間で全シーンを撮り、ゴールデン・グローブ賞に続いてアカデミー賞助演男優賞候補に。ノミネートでもオスカー史上最高齢(88)となり、自ら記録を塗り替えた。(text:Yuki Tominaga)
2018年02月22日『スリー・ビルボード』が英国アカデミー賞で5部門に輝いた。マーティン・マクドナーが監督を務めた同作は、 18日夜、同賞式典にて作品賞、脚本賞、英国作品賞、そしてフランシス・マクド―マンドが主演女優賞、サム・ロックウェルが助演男優賞をそれぞれ受賞した。マーティン・マクドナー(C)BANG Media International脚本も担当したマクドナー監督は、受賞スピーチの中で「タイムズ・アップ」運動についてこう触れている。「この映画は、たくさんの意味で、希望を持ったものであり、かつ怒りを持ったものでもあります。怒りが、人々に耳を傾けさせ、変えさせる唯一の手段になることがあるということを私たちは今年目の当たりにしています。このことを英国映画テレビ芸術アカデミーが認めてくれたことに興奮しています」と話した。昨年起きたハリウッドのセクハラ騒動に即して始まった「タイムズ・アップ」運動だが、マクドナー監督は今回、女性の強い部分を描くことに意欲的だったと明かしている。「それがこの映画でフランシス(マクド―マンド)と一緒に作り上げたものです。今年公開できたのは嬉しいです。『ミー・トゥー』運動や『タイムズ・アップ』運動にとっても素晴らしい出来事ですし、この運動の一部を担ったことを誇りに思っています」一方で、助演賞受賞のサムはマクド―マンドに敬意を表した。「これは、今まで出演した中で、最高のうちの1つだね。舞台で演じることに匹敵するよ。マーティンはこの役を俺のために創ってくれたんだ」他にも、『シェイプ・オブ・ウォーター』がギレルモ・デル・トロの監督賞を含む3部門で受賞。受賞スピーチの中で、ギレルモ監督はイギリスの文学史に輝く小説家メアリー・シェリーに敬意を表した。「私にとってイギリス史の中で最も重要な人物は、メアリー・シェリーという名のティーンエージャーです」「彼女は、私の人生にとって家族同様に大切な人物のままなのです。諦めそうになったり、私が夢見る映画は実現不可能だと言われる度に、彼女のことを何度も考えます」一方で、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は、ロンドン出身のゲイリー・オールドマンが主演男優賞を含む2部門を受賞。ゲイリーは、受賞スピーチで「1940年の暗い時代に、チャーチルは祖国や世界のため尊厳や自由などといったものを貫いた。サー・ウィンストンに感謝しています」と自身が演じたウィンストン・チャーチルに敬意を表した。表彰式の最後には、映画監督巨匠のリドリー・スコットがフェローシップ賞をプレゼンターのジョアンナ・ラムレイから贈られ「この受賞の真の理由は、遅すぎる前に何かあげておいたほうがいいということだと思います」と冗談を飛ばしていた。(C)BANG Media International
2018年02月20日18日(現地時間)、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで英国アカデミー(BAFTA)賞授賞式が開催された。「People」誌などによれば、1月に行われたゴールデン・グローブ賞授賞式と同様、「Time’s Up」キャンペーンに賛同する出席者たちがこぞって黒のドレスを身につけ、レッドカーペットは“黒一色”に染まったという。そこに、タキシード姿のウィリアム王子とともに現れたのが「ジェニー・パッカム」のグリーンのドレスをまとったキャサリン妃。妊娠7か月のお腹の膨らみは、だいぶ大きくなっているようだ。首元にはドレスにマッチするエメラルドのジュエリー、足元は「プラダ」のスエードパンプスを合わせた。ジェニファー・ローレンス、シアーシャ・ローナン、ルピタ・ニョンゴら大多数のセレブが黒の装いだったにもかかわらず、グリーンのドレスを着てきたキャサリン妃に対して「残念だ」、「がっかりだ」という声がSNSで上がっている。しかし、一方で「王室は政治的な問題とは距離を取るものだから仕方ない」と擁護する人も。キャサリン妃は昨年BAFTA賞授賞式に出席した際は、皮肉にも「アレキサンダー・マックイーン」の黒のドレスを着用していた。(Hiromi Kaku)
2018年02月19日第71回英国アカデミー(BAFTA)賞が18日(現地時間)に発表され、マーティン・マクドナー監督の『スリー・ビルボード』が作品賞、フランシス・マクドーマンドが主演女優賞など5部門で最多受賞を果たした。『スリー・ビルボード』は英国映画賞、サム・ロックウェルが助演男優賞、監督であるマーティン・マクドナーが最優秀オリジナル脚本賞も受賞。マクドナー監督は受賞スピーチで「私たちの映画は多くの意味で希望に満ちたものですが、同時に怒りに満ちてもいます。そしてこの1年、我々が見てきた通り、時には怒りだけが、人々に耳を傾けさせ、何かを変えることができる方法なのです。BAFTAがそのことを評価してくれたのを非常にうれしく思います」と語った。オスカー前哨戦レースでも快進撃中の『スリー・ビルボード』はイギリスの製作会社「Film4」も出資しており、15日(現地時間)には昨年6月に多くの犠牲者が出たロンドン西部の高層住宅「グレンフェル・タワー」の火災について「71人死亡」「まだ誰も逮捕されない?」「なぜ?」と映画を模した看板が事故現場の前の通りに並べられ、ニュースになった。これは市民団体「Justice 4 Grenfell」が企画したものだ。同様に、アメリカでは14日(現地時間)にフロリダ州の高校で起きた銃乱射事件を受けて「学校で殺戮が起きた」「銃規制はまだ?」「どうしてなの、マルコ・ルビオ?」とルビオ上院議員に宛てた3枚の看板が17日(現地時間)にマイアミ市内に登場したのも伝えられている。最多12部門で候補になった『シェイプ・オブ・ウォーター』はギレルモ・デル・トロ監督が監督賞を受賞したほか、作曲賞、美術賞に輝き、同じく3部門を受賞。次いで2部門で受賞したのは『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』。ゲイリー・オールドマンが主演男優賞、メイクアップ&ヘア賞を受賞し、デヴィッド・マリノウスキーとイヴァナ・プリモラック、ルーシー・シビックとともに日本出身の辻一弘が受賞した。助演女優賞は『アイ,トーニャ史上最大のスキャンダル』のアリソン・ジャニーが受賞し、受賞者は主演も助演もすべて、ゴールデン・グローブ賞や映画俳優組合(SAG)賞、クリティックス・チョイス賞などオスカー前哨戦で影響力大の映画賞と同じ結果。3月4日(現地時間)の第90回アカデミー賞の俳優部門の結果がほぼ固まったと見る向きも多い。一般投票による、新人賞に当たる「EE ライジングスター」賞は『ゲット・アウト』のダニエル・カルーヤが受賞した。今年の授賞式は、「Time’s Up」運動に賛同した多くの出席者が黒を着用。特に女優たちのドレスはほぼ黒一色の中、BAFTA会長でもあるウィリアム王子と一緒に出席したキャサリン妃はダーク・グリーンをチョイス。イギリス王室の人々は、社会問題などについて特定の立場を表明しないのが決まりであり、キャサリン妃は胸元に黒いリボンを巻いていた。主な受賞結果は以下の通り。■最優秀作品賞『スリー・ビルボード』■英国映画賞『スリー・ビルボード』■最優秀男優賞ゲイリー・オールドマン(『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』)■最優秀女優賞フランシス・マクドーマンド(『スリー・ビルボード』)■助演男優賞サム・ロックウェル(『スリー・ビルボード』)■助演女優賞アリソン・ジャネイ(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』)■最優秀監督賞ギレルモ・デル・トロ(『シェイプ・オブ・ウォーター』)■最優秀オリジナル脚本賞『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー■最優秀脚色賞『君の名前で僕を呼んで』ジェームズ・アイヴォリー■最優撮影賞『ブレードランナー2049』ロジャー・ディーキンス■最優秀外国語映画賞『お嬢さん』(韓国)■最優秀作曲賞『シェイプ・オブ・ウォーター』アレクサンドル・デスプラ■最優秀アニメ映画賞『リメンバー・ミー』(text:Yuki Tominaga)
2018年02月19日第90回アカデミー賞で最多13部門にノミネートされるなど、大きな注目を集めるギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』。このたび、デル・トロ監督や主人公イライザを演じたサリー・ホーキンスらが本作について語るインタビューと、未公開シーンも含む本編による特別映像がシネマカフェに到着した。本作は、本年度ベネチア国際映画祭で満場一致の金獅子賞ほか、第75回ゴールデン・グローブ賞監督賞、第70回全米監督協会賞などを受賞したギレルモ・デル・トロ監督の最新作。声を発することのできない女性イライザと、不思議な生きもの“彼”との切なくも愛おしい究極のファンタジー・ロマンスを、監督独特の映像美で描き出す。まず、「“美女と野獣”を描くならこだわりがあった。野獣は変身させない」と語るのは、自ら脚本も手がけたデル・トロ監督。また、「水と愛は似ている。愛と水は宇宙で最も柔軟で力強いんだ」と本作のタイトル“水の形”に掛けた意味を説明する。また、声を発することはできないイライザの孤独と“彼”への思いを全身全霊で演じきり、アカデミー賞ほか数多くの主演女優賞にノミネートされたサリー・ホーキンスは、「不思議な生物に恋する女性の物語なの。人が怪物だと言っても彼女には関係ない。愛が壁を打ち破ったの。愛の力は偉大なの。誰にも止められない」と熱弁する。イライザが心を許せる数少ない人物、同僚ゼルダ役のオクタヴィア・スペンサーも「イライザは心の声に従った。彼女は声が出なくても強い信念を持ってる」と、その強さを説明、同じく隣人ジャイルズ役を演じたリチャード・ジェンキンスは「良くも悪くも“彼”が皆を変えた」と神秘的で不思議な“彼”についても言及する。現在のような「乱世に語りたいおとぎ話だ」とデル・トロ監督が言葉を強める本作。そんなイライザと“彼”の究極の愛を、まずはここから確かめてみて。『シェイプ・オブ・ウォーター』は3月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年02月12日第90回アカデミー賞に美術賞をはじめとする5部門でノミネートされている『ブレードランナー 2049』が、3月2日(水)よりブルーレイ&DVDよりリリースされる。それに先駆け、特典映像の中から、K役を演じるライアン・ゴズリングとリック・デッカード役を演じるハリソン・フォードとの格闘シーンのメイキング映像を一部入手。ハリソンの左ストレートが勢い余ってライアンを直撃してしまったハプニングも収められている。リドリー・スコット監督がSFとフィルム・ノワールを融合し、それまで存在しなかったジャンルを確立して映画史に金字塔を打ち立てた『ブレードランナー』。本作は、映画の世界のみならず、アニメ、音楽、アート、ファッションなどあらゆるカルチャーに影響をもたらし、いまなお語り継がれる前作のDNAを受け継いだ正統続編。今回公開されたのは、30年以上身を隠していたかつての“ブレードランナー”リック・デッカード(ハリソン)が、K(ライアン・ゴズリング)によって見つけ出され、誤解から格闘に発展するという劇中シーンのメイキング映像。その舞台は、廃墟と化したカジノ。カジノでは壊れた機械からホログラムのマリリン・モンローやエルヴィス・プレスリーが登場する演出となっており、スタッフは「ミスマッチなのが効果的だ」とその演出について説明する。格闘シーンでは、ハリソンのさすがのスタントぶりに対し、思わず拍手を送るライアン。キレキレなアクションを見せるハリソンだったが、役にのめり込み、勢い余ってライアンのボディに左ストレートのパンチが直撃!これに対してハリソンは「殴るつもりはなかった。すまない」と謝ると、ライアンは笑顔で応じ、そんなハプニングをも楽しんでいる様子が伺える。最後に、アクションシーンの撮影についてスタッフは、「ハリソンは偉大な人だが、スタントも積極的にこなす。70歳を過ぎているのに一晩中、水の中で撮影し、誰よりも乗り気なんだ」とハリソンの撮影に臨む姿勢を絶賛。映像には、ハリソンがメイキング用のカメラに向けておどけてみせる、お茶目な姿も収められている。ブルーレイ&DVD及び同封される特典ディスクには、今回公開された映像のほかに、前作から本作までの世界を描き、話題を呼んだショートフィルムやショートアニメーションをはじめ、貴重なインタビュー映像など、2時間を越えるファン必見の映像特典が収録されている。『ブレードランナー 2049』ブルーレイ&DVDは3月2日(水)発売、同時レンタル開始。デジタル先行配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2018年02月09日在京スポーツ紙7紙が主催する映画賞「第60回ブルーリボン賞」授賞式が8日に都内で行われ、助演女優賞を受賞した斉藤由貴(51)が出席した。 斉藤は32年前に「雪の断章‐情熱‐」で新人賞を受賞して以来となるブルーリボン賞の舞台。喜びを語った後は昨年の不倫騒動が頭をよぎったのか、「客席に母がきてくれています。ホントにごめんなさい……。そしてありがとう」と、母親に謝罪したという。 「映画『三度目の殺人』での斎藤さんの出演時間は、それほど多くありませんでした。それでも演技力が光っていましたし、話題性という面でも大きく“加点”されたようです。斉藤さんはスポーツ紙に散々叩かれましたが、受賞者インタビューも堂々と受けていました。不倫騒動にも言及するなど、覚悟をもって臨んでいました」(映画業界関係者) 斉藤は25日に都内で授賞式が行われる「第27回東京スポーツ映画大賞」でも、助演女優賞を受賞。同賞選考委員のビートたけし(71)は、選考について語った紙面で「もし授賞式にパンツかぶって出てくれるんだったら、ダントツで1番なんだけどな(笑い)。主演女優賞だよ」と語っていた。 「授賞式には出席するそうなので、たけしさんにイジられるのは必至。ただ公の場で不倫騒動について語ることも、ある種の“禊”と考えているようです。いつまでも沈黙し続けるわけにはいきませんし、今回の受賞を機にきちんと対応して次へ進もうとしているのでしょう」(芸能記者) たけしとどんなやりとりを繰り広げるか、大いに注目したい。
2018年02月09日第70回全米監督協会(DGA)賞が3日(現地時間)にロサンゼルスで発表され、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が長編映画監督賞を受賞した。デル・トロ監督は初ノミネートにして受賞という栄冠。今回の候補者はクリストファー・ノーラン監督(『ダンケルク』)を除いて、グレタ・ガーウィグ監督(『レディ・バード』)、マーティン・マクドナー(『スリー・ビルボード』)、ジョーダン・ピール監督(『ゲット・アウト』)の3人もこれが初めてのノミネートだった。『ゲット・アウト』がデビュー作だったジョーダン・ピール監督が新人監督賞を受賞した。グレタ・ガーウィグも『レディ・バード』が単独での監督デビュー作だが、2008年に『Nights and Weekends』(原題)で共同監督を務めたため、新人監督賞候補には入っていない。ドキュメンタリー部門は『City of Ghosts』(原題)のマシュー・ハイネマン監督(『カルテル・ランド』)が受賞した。TV部門では、ジャン=マルク・ヴァレ監督が「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」でTV映画/ミニシリーズ部門監督賞を受賞。ドラマ・シリーズ部門は「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」のエピソード「Offred」のリード・モラーノ、「コメディ・シリーズ部門は「Veep/ヴィープ」のエピソード「Chicklet」のベス・マッカーシー=ミラーが受賞した。DGA賞とアカデミー賞監督賞の受賞結果はこれまでほぼ一致していて、違う結果になったのは過去に7回だけ。最近では2012年にベン・アフレックが『アルゴ』でDGA賞を受賞したが、アカデミー賞にはノミネートされず、その年のオスカーはアン・リー(『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』)が受賞した。今年のアカデミー賞候補にも強敵がそろっているが、果たして結果はどうなるか。第90回アカデミー賞は3月4日(現地時間)に発表される。(text:Yuki Tominaga)
2018年02月04日アニメ界のアカデミー賞とされる第45回アニー賞が3日(現地時間)、ロサンゼルスで発表され、ディズニー/ピクサーの『リメンバー・ミー』が長編作品賞を始め、候補になった全部門を受賞した。日本から片渕須直監督の『この世界の片隅に』と神山健治監督の『ひるね姫~知らないワタシの物語~』が長編インディペンデント作品賞にノミネートされていたが、同賞は全9部門で候補になっていた『The Breadwinner』(原題)が受賞した。受賞スピーチには声の出演をしたアンジェリーナ・ジョリーも登壇し、監督や製作者、共演者と喜びを分かち合った。米林宏昌監督の『メアリと魔女の花』は脚本賞とプロダクションデザイン賞2部門で候補になっていたが、残念ながら受賞はかなわなかった。最多11部門ノミネートで全部門を受賞した『リメンバー・ミー』。メキシコを舞台に、1年に1度だけ亡くなった家族と再会できるといわれる「死者の日」をテーマにした少年の物語で、3月4日(現地時間)発表の第90回アカデミー賞での長編アニメーション部門での受賞に向けて弾みがついた。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会ひるね姫~知らないワタシの物語~ 2017年3月18日より全国にて公開(C) 2017 ひるね姫製作委員会メアリと魔女の花 2017年7月8日より全国東宝系にて公開(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会
2018年02月04日セクハラ撲滅運動「Time’s Up」の支援表明として、ゴールデングローブ賞授賞式ではレッドカーペットに“黒一色”で集合したセレブたち。先日行われたグラミー賞では、“白いバラ”を身につけることが支援表明の証であった。この動きは2月18日(現地時間)にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われる英国アカデミー(BAFTA)賞でも取り入れられるようで、「WWD」によればノミネートを受けた女優たちや招待客が黒ずくめで参加するという。授賞式まで3週間を切っての決断だったこと、授賞式はロンドンファッションウィーク中に開催されることから、ファッションデザイナーやスタイリストは大きなプレッシャーを抱えることになりそうだ。BAFTAのスポークスマンは、ドレスコードを特に黒に設定しているわけではなく、出席者には自由に着たいものを着てほしいと語っている。今年のBAFTAはいままで12回も司会を務めてきたスティーヴン・フライに代わり、2001年ぶりとなる女性の司会者としてジョアンナ・ラムリーが選ばれたことですでに話題になっていた。BAFTA主演女優賞にはアネット・ベニング、フランシス・マクドーマンド、マーゴット・ロビー、サリー・ホーキンス、シアーシャ・ローナンがノミネートされている。(Hiromi Kaku)
2018年02月01日◼︎第90回アカデミー賞、作品賞ノミネート『スリー・ビルボード』先日、来る3月4日(現地時間)に第90回アカデミー賞が開催されます。その作品賞にノミネートされた9本の作品が、先日発表となりました。本日DRESS読者のみなさまにご紹介したいのは、その中の一本『スリー・ビルボード』です。◼︎『スリー・ビルボード』のストーリーアメリカ、ミズーリ州の田舎町エビング。娘をレイプされ殺された母親ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、進展しない警察の捜査に腹を立て、さびれた道路に立ち並ぶ3枚の広告看板を買う。「レイプされて死亡」「犯人逮捕はまだ?」「なぜ?ウィロビー署長」警察署長のウィロビー(ウディ・ハレルソン)を名指しで批判したその広告は、たちまち町中の話題になった。だが、実はウィロビー署長は末期ガンを宣告されていた。そのことを知る町の人々の多くは、人情味溢れるウィロビーに同情的だった。警察だけでなく、ひとり息子のロビーや、別れた元夫のチャーリー、町の神父や、診察に行った歯医者からも批判され、捜査を進展させるはずが、町中を敵に回してしまったミルドレッドは、孤立無援となっていく。そんな中、ウィロビー署長を父親のように慕うディクソン巡査(サム・ロックウェル)は、ミルドレッドの出した広告看板を取り扱うエビング広告社で働くレッドに憤慨し、暴行を加えてしまう。一歩も引かずに警察への抗議を続けるミルドレッドだったが、町では不穏な事件が次々と勃発。事態は予想もしなかった方向へと転がり始め……。◼︎オスカー女優、フランシス・マクドーマンド演じるミルドレッド主人公ミルドレッドに扮するのは、アカデミー賞に四度ノミネートされ、『ファーゴ』(96)で主演女優賞を獲得したフランシス・マクドーマンドです。私生活では、コーエン兄弟(※1)の兄である映画監督のジョエル・コーエンの妻としても知られるマクドーマンドが、本作ではジャンプスーツとバンダナという戦闘服に身を包み、毒舌で周囲を巻き込んでいく強い母を演じ切ります。※1:ジョエル・コーエンとイーサン・コーエン。アメリカ合衆国の映画監督、脚本家、映画プロデューサー。娘のために正義を求める母親を、悲しみのエネルギーで演じたというマクドーマンド。ミルドレッドについて「ほとんどの言語で、彼女がいる状態を表す言葉がないの。夫を失えば未亡人。親を失えば孤児。でも、子どもを亡くした親についての言い方はない。なぜなら、生物学的にそういうことは起こってはならないから。そこにミルドレッドは置き去りにされている。だから彼女は一発勝負に賭けるの」と語っています。◼︎ダークなユーモアとシリアスが交差するクライム・サスペンス本作の見どころは、最後まで二転三転し、どこに転ぶかわからないそのストーリー。登場人物たちは、行き場のない怒りや喪失感を抱えながらも、それぞれダークなユーモアも持ち合わせています。そのため、シリアスなクライム・サスペンスでありながら、ところどころ思わず笑ってしまうようなシーンもあり、飽きることがありません。果たして、ミルドレッドは真犯人にたどり着くことができるのか。その結末は、ぜひ映画館で見届けてください!◼︎『スリー・ビルボード』公開情報『スリー・ビルボード』2018年2月1日全国ロードショー監督・脚本・製作:マーティン・マクドナー『セブン・サイコパス』出演:フランシス・マクドーマンド『ファーゴ』、ウディ・ハレルソン『メッセンジャー』、サム・ロックウェル『コンフェッション』配給:20世紀フォックス上映時間:116分公式サイト: 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
2018年01月31日第29回日本ジュエリーベストドレッサー賞の受賞者が決定2018年1月25日(木)、国際宝飾展 レセプションホールにおいて、「第29回日本ジュエリーベストドレッサー賞」の表彰式が開催された。日本ジュエリーベストドレッサー賞は29年の歴史があり、過去1年間に「最も輝いていた人」、「最もジュエリーが似合う人」、「今後もさらにジュエリーを身に付けて欲しい人」を選出、表彰している。第29回は、10代部門が岡田結実、20代部門が菜々緒、30代部門が上戸彩、40代部門が遼河はるひ、50代部門が浅野ゆう子、60代以上部門が大竹しのぶ、男性部門は福士蒼汰が受賞。特別賞には、浅丘ルリ子と村田諒太が選出された。表書式には、受賞者が登場。宝飾関係者や政府関係者、多くのメディアが集まる中で、盛大に行われた。歴代受賞者日本ジュエリーベストドレッサー賞は、時代を彩る著名人を表彰し続けている。第28回は、福原愛、中条あやみ、石田ゆり子、桃井かおり、三浦春馬らが受賞。第27回は、市川海老蔵、松下奈緒、吉田羊、DAIGOらが受賞。桐谷美玲、宮沢りえ、吉瀬美智子、鈴木保奈美、浅野温子、松嶋菜々子、永作博美、武井咲らも、受賞経験がある。(画像は第29回 国際宝飾展より)【参考】※第29回 国際宝飾展
2018年01月31日