第71回カンヌ国際映画祭の授賞式が日本時間5月20日(日)(5月19日夜)に行われ、是枝裕和監督の『万引き家族』が最高賞であるパルムドールを受賞した。日本時間5月14日(月)に行われた公式上映では、約9分に渡るスタンディングオベーションがおこり、辛口で知られる海外メディアから高評価を得ていた本作。授賞式では、今回の審査員長のケイト・ブランシェットをはじめ、エイヴァ・デュヴァーネイ監督、クリステン・スチュワート、レア・セドゥ、『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督ら審査員により発表された。■是枝監督「分かち合いたい」とスピーチ壇上に上がり、ブランシェットから賞を受け取った是枝監督は「さすがに足が震えています。この場にいられることが本当に幸せです」とその喜びを表現。「そしてこの映画祭に参加するといつも思いますが、映画をつくり続けていく勇気をもらいます。そして、対立している人と人を、隔てられている世界と世界を映画が繋ぐ力をもつのではないかという希望を感じます」とコメント。「今回みなさんにいただいた勇気と希望をまず一足早く戻ったスタッフとキャストに分かち合いたいですし、作品が選ばれたにも関わらず、ここに参加できなかったふたりの監督たちとも分かち合いたいですし、これから映画をつくり、ここを目指す若い映画の作り手たちとも分かち合いたいと思います。ありがとうございます」と語った。カンヌ国際映画祭において最高賞にあたるパルムドールの日本映画の受賞は、 1997年・第50回カンヌ国際映画祭にて故・今村昌平監督作品『うなぎ』以来21年振り。コンペティション部門での受賞は、是枝監督『そして父になる』の審査員賞以来5年振り。『誰も知らない』では主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞しているが、今回のパルムドールは監督自身初めて。『万引き家族』は6月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年05月20日是枝裕和監督の映画『万引き家族』(6月8日公開)が第71回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドールを受賞したことを受け、同作に出演している俳優・山田裕貴が20日、ツイッターを通じて心境を伝えた。山田裕貴山田は、「少しでもこの作品に携われたこと、大変光栄です。本当に本当におめでとうございます!」と、歓喜と祝福。「この嬉しいニュースでまた新たに映画に興味を持つ人が増えるといいな。もっと、もっと、どんなジャンルであれ見てもらえる魅力ある人間、俳優になりたい」と俳優としての意気込みもつづった。同作は、祖母の年金で足りない生活品を万引きで賄う"万引き家族"の物語。社会の底辺でありながら笑いの絶えない生活を送る中、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。北条保役で出演している山田。今年2月のツイッターでも、「ものすごいご縁で、人のご縁でオーディションに呼んで頂き参加させて頂くことになり、嬉しくて飛び上がりました。中でも、監督から頂いた言葉に感動」とファンに向けて報告していた。
2018年05月20日第71回カンヌ国際映画祭の授賞式が20日(現地時間19日)に行われ、是枝裕和監督の映画『万引き家族』(6月8日公開)が最高賞となるパルムドールを受賞した。日本映画の同賞は、1997年の第50回カンヌ国際映画祭にて今村昌平監督作品『うなぎ』が受賞して以来21年振り、カンヌのコンペで日本映画が受賞するのは是枝監督の『そして父になる』以来5年振りとなる。是枝裕和監督日本時間5月14日に行われた公式上映では、約9分にわたるスタンディングオベーションが起こり、辛口で知られる海外メディアからも賛辞が飛び交うなど、受賞への期待が高まっていた本作。授賞式でパルムドールが発表されると、是枝監督は壇上で「さすがに足が震えています」と信じられないといった様子。「この場にいられることが本当に幸せです」と喜びを口にし、「そしてこの映画祭に参加するといつも思いますが、映画をつくり続けていく勇気をもらいます。そして、対立している人と人を、隔てられている世界と世界を映画が繋ぐ力をもつのではないかという希望を感じます」と映画の可能性を噛み締める。そして、「今回みなさんにいただいた勇気と希望をまず一足早く戻ったスタッフとキャストに分かち合いたいですし、作品が選ばれたにも関わらず、ここに参加できなかったふたりの監督たちとも分かち合いたいですし、これから映画をつくり、ここを目指す若い映画の作り手たちとも分かち合いたいと思います」とコメント。「ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えた。本作の主役は、祖母の年金で足りない生活品を万引きで賄う"万引き家族"。社会の底辺でありながら笑いの絶えない生活を送る中、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。ところが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林らが出演する。
2018年05月20日10日に都内で行われた「第11回ベストマザー賞」授賞式で、夫で俳優の山崎育三郎(32)との第2子を妊娠していることを発表した元モーニング娘。の安倍なつみ(36)が同日、自身のブログを更新し、あらためて妊娠を報告した。安倍なつみ安倍は「本日、第11回ベストマザー賞授賞式典が行われ、音楽部門でベストマザー賞を受賞させていただきました」「子育て中のママ、母親を応援する活動の一環で、全国のママたちによる投票で選んでいただきました」と受賞を報告し、「この様な素敵な賞をいただける日がくるなんて思ってもいなかったので…驚きと感動でいっぱいです。ほんとうにありがとうございました!」と喜びをつづった。「そして、もう一つご報告があります」と続け、「このたび第二子を授かりました。安定期に入り今秋に出産予定です」と第2子妊娠を報告。「まだまだ手探り状態の育児の中で不安もありますが家族が増える喜びもあります」と心境を明かし、「この先も子育てをしながら家族をサポートし出来る範囲でお仕事を続けていけたらと思っています。今後ともどうぞよろしくお願い致します」と呼びかけた。安倍と山崎は、2011年の舞台『嵐が丘』での共演をきっかけに交際に発展し、2015年12月に結婚。2016年7月に第1子となる男児が誕生した。
2018年05月11日安倍なつみ(36)が5月10日、「第11回ベストマザー賞」授賞式に出席。囲み取材の最中、第2子を妊娠したと発表した。 安倍は「このタイミングなのはたまたま」とし、「安定期に入りました。今年の秋ぐらいになりそう」と喜びの表情。夫である山崎育三郎(32)とは「家族が増える喜びを分かち合った」とし、「すごく喜んでくれました」と微笑んだ。 いっぽう授賞式の壇上では、「このようなステキな賞をいただける日が来るなんて」と感慨無量の様子。「子どもは本当にかわいくて成長もうれしい。希望です」と目を輝かせた。 受賞の報せを受けた当時を「『本当に私ですか?』って事務所の方に何度も確認した」と回想し、「今は育児中心で、その中でできる限りお仕事をさせていただいている。日々、いろんなことがあり過ぎて1日があっという間です」と充実した毎日の様子を明かした。 夫の“育三郎”という名にちなみ、イクメンぶりを訊ねられると「パパはいないことも多いんですけど、いるときは全力で子どもと遊んでくれる」と感謝の気持ちを明かした安倍。山崎はミュージカル風のあやし方もするようで、「ちょっと変わっているのかな」と思わず苦笑。しかし、こう結んだ。 「でも、音楽にあふれていると思う」 Twitterでは、祝福の声が上がっている。 《なっちが二児の母か?おめでとうございます!なっちは我が青春でした》《夫婦仲良さそう。なっち、もう36歳かぁー かわいいお母さんだね》《なっちの歌う姿が見られないのは寂しいけど、無事に出産できることを祈ってるよ!》 安倍は山崎と、11年の舞台「嵐が丘」での共演をきっかけに交際。15年12月に結婚し、翌16年7月には第1子となる男児を出産した。
2018年05月10日WOWOWでは今年も、演劇、ミュージカル界における世界最高峰のトニー賞授賞式を独占生中継。このたび、「第72回トニー賞」のノミネーションが発表され、作品賞に「アナと雪の女王」や「ハリー・ポッターと呪いの子」などがノミネートされた。トニー賞とは、過去1年間の該当期間にニューヨークのブロードウェイで上演された演劇、ミュージカル作品を対象に贈られる、アメリカ演劇界で最も権威のある賞。5月1日(火)日本時間の21時30分すぎ(現地8時30分すぎ)、「第72回トニー賞」のノミネーションが、「アメリカン・アイドル」からブレイクしTVドラマ「SMASH」のカレン役で知られるキャサリン・マクフィーと、「ハミルトン」のトニー賞受賞者で映画『オリエント急行殺人事件』にも出演したレスリー・オドム・ジュニアによって発表された。■映画に続く快挙になるか?「アナと雪の女王」「ハリー・ポッター」に要注目今回のノミネーション最大の注目は、ミュージカル部門作品賞で「アナと雪の女王」が、作品賞および主演男優賞・助演男優賞で「ハリー・ポッターと呪いの子」がノミネート。映画同様、興行成績も順調に伸びている2作品が映画に続く快挙達成になるか注目される。■最多ノミネート「スポンジ・ボブ」vs「ミーン・ガールズ」が一騎打ち?架空の海底都市を舞台に、スポンジ・ボブと仲間たちが巻き起こす様々な出来事を描くギャグアニメとして人気の高い「スポンジ・ボブ」。シンディ・ローパーやデヴィッド・ボウイなどの有名ミュージシャンの楽曲を起用し舞台化された「スポンジ・ボブ/スクエアパンツ」は、作品賞をはじめ主演男優賞、脚本賞など12部門でノミネート。予想を上回る席巻ぶりに、司会の2人も“爆笑”しながら発表することに。一方、リンジー・ローハンやレイチェル・マクアダムス、アマンダ・セイフライドらが出演し、大ヒットした学園コメディ映画をミュージカル化した「ミーン・ガールズ」は、ミュージカル作品賞、主演男優賞、助演男優賞など同じく最多12部門でノミネート。ギャグアニメとコメディ映画を原作とした作品の一騎打ちに注目だ。■オフ・ブロードウェイから駆け上がってきた「迷子の警察音楽隊」が11部門ノミネート「アナ雪」や「ハリー・ポッター」の対抗として注目されるのが、2007年公開のイスラエル映画が原作の「迷子の警察音楽隊」。昨年、オフ・ブロードウェイ版が上演され、連日ソールドアウトの大盛況で、オフ・ブロードウェイ版では作品賞や作曲賞などを受賞。これらを経て、ブロードウェイの上演に至った実力作品は、作品賞など11部門でノミネートされた。■名作「マイ・フェア・レディ」「回転木馬」がブロードウェイに戻ってきた!1956年にブロードウェイで初演、トニー賞6部門を受賞した名作「マイ・フェア・レディ」が半世紀ぶりにリバイバル。「王様と私」などトニー賞常連のバートレット・シャーが演出し、日本人女優・由水南も出演している。また、「サウンド・オブ・ミュージック」で有名なリチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタインによる名作「回転木馬」は20数年ぶりにリバイバル。■デンゼル・ワシントン、アンドリュー・ガーフィールドら主演男優賞候補演劇部門主演男優賞には、「氷人来たる」に主演するデンゼル・ワシントン、「エンジェルス・イン・アメリカ」に主演するアンドリュー・ガーフィールドがノミネート。さらに、昨年10月からブロードウェイで朗読やパフォーマンスを続けているブルース・スプリングスティーンが特別賞を授与される。授賞式は6月11日(月)、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールにて開催。WOWOWではスタジオ・ナビゲーターに井上芳雄、「乃木坂46」の生田絵梨花、トニー賞・アンバサダーに宮本亜門を迎え、独占生中継する。主な注目作品のノミネーションは下記の通り「スポンジ・ボブ/スクエアパンツ」作品賞・主演男優賞・助演男優賞・脚本賞など12部門「ミーン・ガールズ」作品賞・主演女優賞・助演女優賞・脚本賞など12部門「迷子の警察音楽隊」作品賞・主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・ミュージカル脚本賞など11部門「ハリー・ポッターと呪いの子」作品賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞・演劇装置デザイン賞など10部門「マイ・フェア・レディ」ミュージカルリバイバル作品賞・主演男優賞・主演女優賞など10部門「アナと雪の女王」作品賞・ミュージカル脚本賞・オリジナル楽曲賞の3部門「生中継!第72回トニー賞授賞式」は6月11日(月)8時よりWOWOWプライムにて放送(同時通訳)。(text:cinemacafe.net)
2018年05月02日綾瀬はるかや石原さとみらが所属する芸能事務所・ホリプロの創業者で最高顧問・堀威夫氏が26日、都内で行われた「第四十三回 菊田一夫演劇賞」の授賞式に出席し、『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』が大賞に表彰された喜びを語った。同賞は、劇作家・菊田一夫氏の功績を記念して1975年に創設。同氏の念願だった演劇界発展の一助として、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家を毎年表彰している。同作は舞台効果の高さが表彰され、大賞に輝いた。日本では『リトル・ダンサー』として知られる映画『BILLY ELLIOT』が、2006年にイギリスでミュージカル化。昨年にホリプロが手掛けた同作では、1,346人から抜てきされた5人の少年たちが主演を務めた。堀義貴社長は、昨年のインタビューで「素晴らしすぎて腹が立った」「ここまでのめりこむことはない」と同作への情熱を語っていたが、共に出席した堀威夫氏にとっても思い入れの強い作品だったようだ。受賞のスピーチでは、「最初に演劇と関わり合うようになったのは『ピーターパン』です。当時の榊原郁恵をアイドルから次のステップへどう展開するかを悩んでいた時に『ピーターパン』と出会いました」と振り返り、「ほとんど、マネージメントの1つのツールとして考えておりましたから、演劇の世界の皆さんからすると、甚だ不純な動機という感じがします」と胸の内を明かした。「『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』に関しては、私の立ち位置はどちらかというとスタッフというよりは、観客の一人という感じです」と作品との関係性を表現する堀威夫氏。「同じ演目を7回見たのは後にも先にも初めての経験でしたが、どの回を見てもリハーサルの情が移ったせいかもしれませんが、毎回感動致しました」と感慨深げに語る。そして、「私は芝居の世界とはやや距離を置いた形で芸能界に入りましたが」「甚だ恐縮に存じております」と受賞の心境を表し、「遅きに失したかもしれませんが、できるだけ数多くの演劇を拝見して『門前の小僧習わぬ経を読む』ということもありますので、遅ればせながら業界の一員としていくらかでもお役に立てればと念願しております」と締めくくった。
2018年04月30日4月25日、矢部太郎(40)が漫画「大家さんと僕」で「第22回手塚治虫文化賞短編賞」(朝日新聞社主催)を受賞。同賞を受賞するのは、漫画家以外では初めてとなる。 同賞は、日本国内で刊行・発表されたマンガで優れた成果を挙げた作品および個人・団体に贈られるもの。03年から設けられた短編賞は「聖☆おにいさん」の中村光(34)や「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリ(51)といった、そうそうたるメンツに贈られている。 「大家さんと僕」は一風変わった大家のおばあさんと「僕」との、あたたかくも切ない交流を描いた漫画。昨年10月に刊行されたが、約半年で累計発行部数は21万部。第2期の連載も「週刊新潮」にてスタートしたばかりだ。 同日、授賞式に登壇した矢部はこう喜びを噛み締めている。 「賞には無縁だった僕が、憧れの手塚先生のお名前の付いた賞をいただけるなんて大変嬉しいです」 矢部はファンクラブに入っていたほど手塚治虫のファンであり、「手塚治虫さんっていうお名前が入った賞なのでうれしいです」とも語った。 受賞を“大家さん”に報告したという矢部。“大家さん”は「ご立派になられましたね」と褒めてくれたという。さらに「私も女学校4年生のときに歌で賞をとったの」と“大家さん”は思い出を語ってくれたが、矢部が「伊勢丹で買った薄紫色のカーディガン」をプレゼントすると「母が好きな色だわ」と“真意の定かでない”返事があったと矢部は明かした。 ファンからは祝福の声が上がっている。 《『大家さんと僕』はネット配信期から読んでいて、その繊細な文学性に驚かされていました。よいものがちゃんと認められるのはイイコト!おめでとうございまーす》《おめでとうございます 大家さんと矢部さんのファンになりました。お二人の素敵な関係がいつまでも続きますように》《好きなエッセイ漫画なので嬉しい私は祖父母との関わりがあまりなかったので、年長者の方とのこういう温かい関係にすごく憧れます》 “大家さんと僕”は「芸人だからこそ描けたと思う」と発言した矢部。今後も芸人と漫画家の“二足のわらじを履く”という矢部はその理由について「芸人ってやめるもんじゃないです。“芸人”っていう人間だから」と語った。これからの活躍にも期待したい!
2018年04月27日女優の神田沙也加(31)が26日、都内で行われた「第四十三回 菊田一夫演劇賞」の授賞式に出席し、涙を浮かべながら受賞の喜びを語った。同賞は、劇作家・菊田一夫氏の功績を記念して1975年に創設。同氏の念願だった演劇界発展の一助として、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家を毎年表彰している。神田は昨年3月から4月にかけて上演されたミュージカル『キューティ・ブロンド』のエル・ウッズ役が評価されての受賞。同作は、ブロードウェイでトニー賞7部門ノミネート、ウエストエンドではオリヴィエ賞3部門を受賞した人気作で、神田は日本初演で主演という大役を担った。神田が演じたエルは、何事にも全力で挑み、持ち前のポジティブさで周囲の偏見や困難を吹き飛ばしていくキャラクター。来年2月には、再演されることが決定している。マイクの前に立った神田は、「こういう場で自分の言いたいことを簡潔にまとめるのが本当に得意ではないので、この場でお話させていただけるのは今日しかないと思いましたので」と前置きした上で事前に用意したメモを開き、2004年の初舞台『INTO THE WOODS』からの思いを語った。この日は、「菊田一夫演劇大賞」を受賞した『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』の上演関係者を代表してホリプロの最高顧問・堀威夫氏、同社の代表取締役社長・堀義貴氏、演劇賞を受賞した城田優、戸田恵子らが出席した。■授賞式のスピーチこの度はこのようなすばらしい賞をいただきまして、本当に本当にありがとうございます。初舞台から作品ごとに演出や指導してくださる先生方のおっしゃることに必死で食らいつき続けていたら、いつの間にか14年が経っていました。たった14年。尊敬する先輩方から見ると本当にひよっこですが、藁をもつかむ思いで先生方のご意見を一生懸命食らいついてきました。その間、この「菊田一夫演劇賞」を受賞する同年代を見ては本当にうらやましく思ってきました。この賞は私にとって本当に大きな1つの目標でした。やっと、誰かから決められたわけでもない「自分で選んだ大好きな道」を少しだけ誇ることができるような気がしています。それは私には自力で絶対にできないことだったので、あらためて観に来てくださったお客様、そして審査員の皆様に感謝申し上げたいと思っております。そして、日本で初演だった『キューティ・ブロンド』に惜しみない愛情と情熱と才能を注いでくださった、貸してくださったキャスト、スタッフの皆様方、そして日本で最初のエル・ウッズを任せてくださるのはたくさんの勇気をもって決断していただいたのではないかと思っております、東宝様、プロデューサー様。「神田沙也加の代表作にしましょう」と言ってくださった演出家の上田一豪様。ほかにもこの14年間導いてくださった皆様のお陰で今があり、この感謝は言葉では本当に言い表せません。これから携わる作品により誠心誠意向き合い、がんばってやっていきたいと思っております。そしてまた、14年が経ってもお話しできるように、長く役者をやっていられたらと、願わずにはいられません。お時間をいただき、すみません。今日は本当にありがとうございました。
2018年04月26日絶望の中、彼女がくだす決断とはー。©2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathé Production,corazón international GmbH & Co. KG,Warner Bros. Entertainment GmbHドイツ、ハンブルク。主人公カティヤはトルコからの移民であるヌーリと結婚。ヌーリは麻薬の売買をしていましたが、足を洗って真面目に働き、息子も生まれて幸せな家庭を築いていました。ある日、ヌーリの事務所の前で白昼に爆弾が炸裂し、ヌーリと愛息ロッコが犠牲になってしまいます。トルコ人同士の抗争が原因ではないかと警察は疑いますが、移民街を狙った人種差別主義のドイツ人によるテロであることが判明。証拠不十分、アリバイ、目撃証言無効…身を抉られるような裁判にカティヤの心の傷は深まっていきます。突然愛する家族を奪われた悲劇に、生きる気力を失いそうになりながらも、ある決断を下するのでしたー。 悲痛な感情の演技が光る ダイアン・クルーガー©2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathé Production,corazón international GmbH & Co. KG,Warner Bros. Entertainment GmbH『イングロリアン・バスターズ』『トロイ』などのハリウッド大作に出演しつつも、ヨーロッパのアート系作品にも出演し、ワールドワイドに女優として活躍しているダイアン・クルーガーが、母国であるドイツでドイツ語の演技に初挑戦した『女は二度決断する』。ダイアン・クルーガーは本作の撮影に入る前に約6ヶ月かけて、テロや殺人事件で被害者になった30家族から、家族を失った者が感じる悲痛な心境について話を聞き、この作品を通じて、とてつもない苦しみや悲しみの重みを引き受けなければならないと感じたそうです。 もし、突然の悲劇によって最愛の家族が失われたら…©2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathé Production,corazón international GmbH & Co. KG,Warner Bros. Entertainment GmbH本作は、人種差別により外国人を排除することを目的としている、国家社会主義地下組織がドイツ全土で起こした実際の連続テロ事件に着想を得て制作されました。加害者である犯人の動機を問題にせず、ただ、突然のテロにより最愛の家族を失った者が感じる悲痛な感情を私的に描いています。ヨーロッパだけでなく日本でも、自国とは異なる文化が入ってくる昨今、誰しもが主人公カティヤのようになってしまう可能性があり、誰しもがその確率を含んでおり、決して他人事ではありません。愛する家族を奪われたひとりの女性が、捜査や裁判の過程によって更に心を引き裂かれる…もしも、自分の家族に突然悲劇が起きたならば、その時にどのするのか?ということを常に提示される作品です。 【情報】 『女は二度決断する』 4月14日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー!監督・脚本:ファティ・アキン出演:ダイアン・クルーガー、デニス・モシット、ヨハネス・クリシュ、ウルリッヒ・トゥクール、ヌーマン・アチャル配給:ビターズ・エンド原題:Aus dem nichts
2018年04月04日「向田邦子賞」の第36回選考会が4月3日に行われ、バカリズム(42)の受賞が決定した。受賞作品は昨年放送された「架空OL日記」(日本テレビ系)、バカリズムは脚本だけでなく主演の“OL役”も務めていた。 同作は、バカリズム本人がOLになりきって“架空の日常”を綴ったブログが基になっている。ドラマ化にあたり、当時のブログ内容の抜粋や脚色を施し映像化。受賞に際し「素晴らしい賞に選んでいただき、大変光栄です」とコメントしたバカリズムは、撮影時をこう回想した。 「この作品は出演者でもあったので、撮影をしながら控え室で次回の脚本を直すというなかなか忙しい現場でしたが、楽しんで書くことができました」 続けて「今後もいろいろな作品に挑戦したいと思います」と意気込んだバカリズム。ネットでも受賞を祝福する声とともに、称賛する声が上がっている。 《おめでとうございます。これからも面白いドラマの脚本をどんどん書いてください》《色々と発表し、賞として形になり、本当おめでとうございます》《ドラマ観てたけど本当に会話劇面白いし、変にリアルだし、女優陣も芝居がうまくて》 さらに続編を希望する声も。 《「架空OL日記」面白かったからなぁ、これを機に続編を作って欲しいよ》《起伏があるようなストーリーじゃないんだけど見続けられちゃう可笑しさがあって。続編あったらいいな》《『架空バスガイド日記』だとか『架空主婦日記』だとかもう無限にやってほしい》 昨年10月のインタビューで「(同作に)続編はあるのか?」との質問を受けたバカリズムは「僕はやりたいですね。同じキャストで」と“続編計画”も明かしていたが――。 ファンの願うように、その日は近い?
2018年04月04日4月4日、俳優の城田優(32)がミュージカル『ブロードウェイと銃弾』のチーチ役で第「43回菊田一夫演劇賞」演劇賞に輝き、自身のTwitterで喜びを伝えた。 城田はTwitterで「この度、この度、第43回菊田一夫演劇賞をいただきました」と報告。「チーチは、紛れもなく、スタッフ、キャスト、そして劇場に足を運んで下さったお客様と、一緒に造った役です」とコメント。改めて「『ブロードウェイと銃弾』に関わった全ての皆様に感謝です。 心から、ありがとうございます。」と感謝した。 これに対しファンは、「おめでとうございます!めちゃめちゃ嬉しいです〜優君のチーチ、本当に最高でした!」「とっても良かったから受賞できて私達ファンも嬉しい」「優くんの努力が最高の形で実を結んだね。本当にさすがとしか言いようがないです」と受賞を祝福する声が相次いでいる。 菊田一夫演劇賞は劇作家菊地一夫の功績を記念し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する賞。 「第43回菊田一夫演劇賞」は演劇大賞にミュージカル『ビリーエリオット〜リトル・ダンサー』上演関係者一同が輝いた。 また菊田一夫演劇賞には『ブロードウェイと銃弾』のチーチ役で受賞した城田のほかに『Sing a Song』三上あい子役で戸田恵子(60)が。さらに『キューティ・ブロンド』エル・ウッズ役の神田沙也加(31)、『ベルリン、わが愛』『ドクトル・ジバゴ』の脚本・演出を務めた原田諒が受賞した。
2018年04月04日第43回菊田一夫演劇賞が4日発表となり、ミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞に輝いた。同賞は、演劇界の巨星・菊田一夫氏の名を冠し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する賞。ミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』が、舞台効果の高さを評価され大賞に選ばれた。日本では『リトル・ダンサー』として知られる映画『BILLY ELLIOT』を2006年にイギリスでミュージカル化した同作。世界でも数々の賞を受賞している。映画で同作の監督を務めたスティーヴン・ダルドリーが演出を務め、エルトン・ジョンが音楽を担当した。イギリス北部の町の少年・ビリーが、炭鉱労働者の父に反対されながらも、バレエダンサーとしての才能を開花させていく。1,346人から抜擢された5人の少年たちが主演を務めた。菊田一夫演劇賞には、『ブロードウェイと銃弾』でチーチ役を演じた城田優、『Sing a Song』三上あい子役の演技が評価された戸田恵子、『キューティ・ブロンド』エル・ウッズ役の神田沙也加、『ベルリン、わが愛』『ドクトル・ジバゴ』の脚本・演出を務めた原田諒が選出された。また、菊田一夫演劇賞特別賞は永年の作曲及び音楽活動の功績がたたえられ、甲斐正人が受賞した。
2018年04月04日山田ルイ53世(42)が「第24回 編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の作品賞を受賞。3月26日に配信された、自らがパーソナリティを務めるポッドキャスト番組「髭男爵 山田ルイ53世のルネッサンスラジオ」(文化放送)にて喜びのコメントを語った。 受賞作は、月刊誌「新潮45」にて昨年1月号から12月号の中で連載された「一発屋芸人列伝」。全10回に渡る同企画ではレイザーラモンHG(42)、波田陽区(42)、コウメ太夫(45)といった「一発屋芸人」を取り上げた。山田独自の着眼点や文体は水道橋博士(55)や高田文夫(69)といった著名人からも評価されており、5月末には単行本化も決定している。 「日本の出版界を牛耳る猛者どもが、その100人の編集者が投票して、男爵の作品が作品賞だと決めたんです、これ!」 歓喜の声を上げた山田はさらに「なんなら朝の帯をやっても良いんですよ?なんせ受賞者ですから!」と意気込んでいた。 今回の受賞にネットでも《この人の文章はまぁ面白い。構成がよくできてる》《たまーに見てたけど構成とオチがしっかりしててとても面白いです》《男爵の記事はものすごく読みやすく、表現・比喩・構成・洞察などなど天性の才能だと思うよ》と山田の書く文章を絶賛する声が上がっている。 山田自身も15年に開催された、真の一発屋芸人を決定する「一発屋総選挙」の初代優勝者であるという名誉ある“一発屋”。だからこそ当事者として、その“一発屋”というレッテルに対し思うことがあったと昨年8月に公開されたインタビューで明かしている。 「一発屋と十把一絡にされがちな人たちにもこういう歴史があって、その人たちのネタがなぜここまで跳ねたのかみたいなところも含めて書きたい、話を聞いてみたいという気持ちがありました」 一発屋には「自分の負けを飲み込む段階が必要」と断言する山田。負けを認めつつ、前向きに芸に精進する姿勢に惹かれるという。さらにその生き様を「しなやか」と評した。 「その生き方はしなやかだし、人間として上等やなと。美談にはならないけど、生きているよっていうことは言いたかった」 さらに山田は、同志たちに温かい視線を送る。 「別に世間は『(一発屋には)価値がない』と思ってくれていいんですけど、そんなことないよって言う人がいてもいいんじゃないかなと思って、書いた部分はあります」 そんな思いが、多くの人から共感を集めたのだろう。その文才から小説の世界にも興味があるといい、「腹案はあります」と答えた山田。これらからも様々な分野での活躍に期待したい。
2018年03月26日©YUMIMOROTOこんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。先日、韓国で開催された障害者スポーツの祭典、第12回冬季パラリンピック平昌(ピョンチャン)大会は、アルペンスキーやスノボーなど10日間に渡る熱戦が繰り広げられ、素晴らしかったですね。2020年に東京で開催される夏季パラリンピックにも期待が高まります。【シネマの時間】第25回は、そんな興奮覚めやらぬ韓国を舞台にした話題の感動作、映画『タクシー運転手約束は海を越えて』をお送りします。1980年5月、韓国現代史上最大の悲劇となった光州事件。あの日、戒厳令下の厳しい言論統制をくぐり抜け唯一、広州を取材し、全世界に5.18の実情を伝えた実在の人物、ドイツ人記者ユルゲン・ヒンツペーターと彼を乗せた勇敢なタクシー運転手キム・サボクが目にした心揺さぶられる真実の物語。この映画を鑑賞後、私も伝えるという仕事を生業としている者として、多くの人にこの映画の素晴らしさを伝えたいとバトンを渡されたように感じました。第90回米アカデミー賞外国語映画賞 韓国代表出品の快挙!また第54回大鐘賞、第38回青龍映画賞、第26回釜山映画賞など、韓国主要映画賞を総なめにした話題作がついに日本公開です!■ソン・ガンホ X トーマス・クレッチマンの名優達が豪華共演!映画『タクシー運転手』は、光州事件の実情を伝え、韓国の民主化に寄与した功労者として2003年、第2回ソン・ゴノ言論賞を受賞したドイツ人記者ユルゲン・ヒルツペーターが演説した一言から始まりました。「自分の目で真実を見て伝えたいだけだった。勇敢な韓国人タクシー運転手キム・サボク氏と献身的な広州の若者たちがいなければ、このドキュメンタリー『岐路に立った大韓民国』を撮ることはできなかった」本作は、ドキュメンタリー『岐路に立つ大韓民国』から戒厳令による厳重な言論統制を突き抜けて唯一光州を取材して全世界に5.18の惨状を知らせたユルゲン・ヒンツペーターと、彼を乗せたソウルの平凡な市民でありタクシー運転手であるキム・サボクというふたりの実在の人物をモチーフに制作。11歳になる娘を男手一つで育てるタクシー運転手に『シュリ』『王の運命』『義兄弟』などで知られる韓国映画界きっての名優ソン・ガンホ。ドイツ人記者に『戦場のピアニスト』『キング・コング』などに出演、ドイツのベテラン俳優トーマス・クレッチマン。他、演技派ユ・ヘジン、若手実力派リュ・ジュンヨルと豪華キャストが集結。『義兄弟』『高地戦』のチャン・フン監督がメガホンをとり、平凡なタクシー運転手と外国人記者、そして光州で出会う人々が危険な状況に負けず、最後まで自分の信念を貫き通した“あの日”をドラマチックな感動で描き出しました。■映画『タクシー運転手約束は海を越えて』 あらすじーー韓国現代史に語り継がれる”あの日”に隠されたもうひとつの真実の物語。1980年5月、ソウルのシングルファーザーのタクシー運転手マンソプ(ソン・ガンホ)は「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」という言葉につられて、そこで何が起こっているのかも知らないままドイツ人記者ピーターを乗せて一路、光州を目指します。当時ピーターは、日本特派員として仕事をしていましたが、韓国の状況を聞いて躊躇することなく「ニュースがあるところならどこにでも行く」とカメラ片手に取材に韓国に降り立ったのでした。何としても生活のためにもタクシー代を受け取りたいマンソプは、機転を利かせて検問を切り抜け、時間ぎりぎりで光州に入ります。しかしピーターとマンソプの目の前には予期していなかった恐ろしい光景が。“危険だからソウルに戻ろう”とマンソプはピーターに忠告しますが、ピーターは耳を貸さず大学生のジェシクとファン運転手の助けを借り、取材撮影を始めるのでした。しかし状況は、緊迫し徐々に悪化。マンソプはひとりで留守番させている11歳の娘が気になってたまらないのですが……。■映画『タクシー運転手約束は海を越えて』作品紹介2018年4月21日(土)より、シネマート新宿ほか全国ロードショー!公式サイト:原題:택시운전사監督:チャン・フン脚本:オム・ユナ撮影:コ・ナクソン編集:サラ・グリーンウッド音楽:チョン・ヨンウク衣装デザイン:チョ・サンギョン、チェ・ヨンサン美術:チョ・ファソン、チョン・イジンエグゼグティブ・プロデューサー:ユ・ジョンフンプロデューサー:パク・ウンギョン共同プロデューサー:チェ・キソプ協力プロデューサー:ソン・ガンホ制作年:2017年制作国:韓国上映時間:137分/カラーシネスコ/5.1ch/レイティング配給:クロックワークス提供:クロックワークス・博報堂DYミュージック&ピクチャーズ© 2017 SHOWBOX AND THE LAMP. ALL RIGHTS RESERVED.■映画『タクシー運転手約束は海を越えて』キャストソン・ガンホ=キム・マンソプトーマス・クレッチマン=ユルゲン・ピンツペーター(ピーター)ユ・へジン=ファン・テスルリュ・ジョンヨル=ク・ジェシクアートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美
2018年03月26日お笑いコンビ・髭男爵の山田ルイ53世が、「第24回 編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の作品賞を受賞し、自らがパーソナリティを務める文化放送ポッドキャスト番組『髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ』(Podcast QR・毎週月曜更新)の26日配信回で、喜びのコメントを語った。山田は月刊誌『新潮45』(新潮社)で昨年1月号から12月号の中で「一発屋芸人列伝」(全10回)を連載。この企画はレイザーラモンHG、波田陽区、コウメ太夫ら「一発芸人」を取り上げたもので、内容が水道橋博士や高田文夫をはじめ、多方面から評価されていた。今年5月末には新潮社からの単行本化も決定している。山田はこのほど行われた『髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ』の収録で、「日本の出版界を牛耳る猛者どもが、その100人の編集者が投票して、男爵の作品が作品賞だと決めたんです、これ! 私これ一発屋総選挙優勝以来の受賞です」と喜びのコメント。さらには「なんなら朝の帯をやっても良いんですよ? なんせ受賞者ですから」と自信満々な発言で笑いを誘っていた。
2018年03月23日連載開始から約2年、3月16日の配信で第100回を数えた『まめ日和』。昨年7月に発売された『まめ日和』(光文社)では、第2子「ゆめこ」妊娠までの連載を、沙弥香ママが見開きのマンガという形で新たに描き下ろし。今回は、ゆめこ妊娠判明から4人家族での爆笑エピソードのなかで、アクセス数が最も多かった『まめ日和』を、ランキング形式で振り返ります!まずは第10位から発表! 第10位:出産時、立ち合いに召喚されたある人物(第82回)ゆめこ出産直前、「腹ごしらえを……」と思い、沙弥香ママがおにぎりをある人物に頼む。その人物は偶然にも、ゆめこ出産に立ち合うことに……。 第9位:第2子性別判明でパパの取り乱しが凄い(第65回)第2子が女の子と判明したとき、いちばんのリアクションを見せたのはパパ。かつて“チャラ男”と言われたパパは、なぜそんな取り乱してしまったのでしょうか……。 第8位:パパが保育園への送り役を買って出る理由(第64回)なん十年も夜型生活を送ってきたパパが、朝早くからまめの見送り役を買ってでることに。素直に感謝したい沙弥香ママだったが、パパの言葉から“意外な理由”が判明! 第7位:第二子誕生でまめちゃんのリアクションは…(第79回)ゆめこ出産直後の特別編。妊娠中も仕事をしていた沙弥香ママに、まめちゃんが“かまって攻撃”をしたこともあったそう。まめへの思いがこみあげてきたママは、思いを打ち明けるが…… 第6位:ある日を境に聞きわけがよくなった理由(第71回)お迎えのたびに抱っこをせがむ、突然騒ぎ出すでママも大変。しかし、まめは“あるもの”が欲しくて、おとなしくなることを覚えていた……! 次ページでは、ベスト5を一気に発表しちゃいます!
2018年03月23日連載開始から約2年、3月16日の配信で第100回を数えた『まめ日和』。昨年7月に発売された『まめ日和』(光文社)では、第2子「ゆめこ」妊娠までの連載を、沙弥香ママが見開きのマンガという形で新たに描き下ろし。今回は、ゆめこ妊娠判明から4人家族での爆笑エピソードのなかで、アクセス数が最も多かった『まめ日和』を、ランキング形式で振り返ります!みんなが選んだ“ベストまめ”はこれでした! 第5位:まめ、自分の話は絶対聞き逃さない(第77回)リビングに繰り広げられる夫婦の会話は。いつしかそれぞれがとっておきの息子とのエピソードを披露するのろけ合戦に発展!まめはそれを聞き逃さなかった……! 第4位:久々の夫婦水入らずに信じられない事態が(第68回)ひさしぶりの夫婦水入らずの外食。少し上等の服に着替え、リクエストしたのはパスタランチ。たまにはいいかと「ワタリガニのトマトソースパスタ」をオーダーしたママでしたが……。 第3位:胎動から逃げるまめの行動に既視感のワケ(第70回)ゆめこがママのお腹のなかで大きくなっていくにつれ、激しくなる胎動。ママのお腹にしがみついていたまめは、漫画のように驚いて飛び上がり、全力で逃走。食器棚の陰に隠れるその様子は、まさしく“あれ”だった! 第2位:パパ、わけがわからなくなる(第78回)妊娠中って、とにかく頭の働きが鈍くなる。ぼーっとしてしまうのは、ママだけではなくパパもだったようで、謎発言も連発のご様子……。 第1位:まめ、2歳児にしてなかなか知恵がまわる(第69回)パパに食べさせてもらったマンゴープリンがいたく気に入った様子のまめ。うまく発音することができず、「こまんじ」と呼んでおねだりしてくるまめに、「今日は我慢して!」としつけるママ。そこでまめは最終手段に……! 「200回目指して頑張ります」と宣言してくれた沙弥香ママ。これからも『まめ日和』をよろしくお願いいたします!
2018年03月23日スタイリスト&ライター・ERIKOが、デイリーアイテムで着回しコーディネートをご紹介します! 第62回目は、誰もが持ってるライトブルーデニムを着まわし。Denim【定番アイテム着回し3Days】vol. 62今週は、取り入れるだけで旬な印象をもたらしてくれる、薄色デニムをピックアップ。去年、ハイウエストでレッグラインをキレイに見せてくれるところが気に入り、ZARAで購入しました! カジュアルからきれいめまで定番コーディネイトを春色に格上げしてくれる万能アイテムです♪Officeカジュアルな印象になりがちなデニムは、襟付きのロングコートやヒールなどサイド小物をしっかりとしたビジネアイテムで固めるのがベスト! とはいえ、ダメージ加工がふさわしくないシーンには控えて、TPOを大切に。職場で周囲に不快感を与えない服装を心がけてみてください。Denim on Denim白TシャツにブラックのデニムJK、コンバースを合わせたカジュアルスタイル。デニムonデニムのスタイリングポイントは、ボトムスとTOPSの色みを変えること。そうすることで立体感が出て、こなれた印象になります。ハイレベルに見えますが簡単なのでぜひトライを! インディゴデニムJKでもOKです!French casualボーダーセーターにベレー帽を合わせた、フレンチカジュアルスタイル。シンプル&ベーシックが魅力のこのコーディネイトはボーダーと赤のポシェットで爽やかな印象に仕上がります。セーターをキレイにINして、脚長効果も期待できそう。流行に左右されない、定番のライトデニム。スニーカーやヒールなど、合わせるシューズによってさまざまな表情を見せてくれるから、春のカジュアルコーデのマストアイテムです!ベーシックで使いやすいアイテムなので、日々のワードローブに1本プラスしてみては?
2018年03月14日第90回アカデミー賞で見事2部門、長編アニメーション賞&歌曲賞を受賞、世界各国で大ヒット中の『リメンバー・ミー』。ここへ来て映画公開が待ちきれないファンも少なくないなか、スペシャルイベント「ピクサー・プレイタイム」を開催中の東京ディズニーシーでは、その『リメンバー・ミー』の世界観が、映画公開より一足早く存分に楽しめるのだ。まずロストリバーデルタにあるレストラン「ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ」では、期間限定のカラフルな『リメンバー・ミー』のデコレーションが登場中だ。レストランの雰囲気にぴったりな外壁のイラストは、フォトスポットとしても人気を集めている。また、映画に登場する主人公のギター少年ミゲルが、マリーゴールドの橋を渡って“死者の国”に入っていくシーンさながらに、レストランの入り口にはマリーゴールドのデコレーションも。この扉をくぐると、店内も映画をイメージしたデコレーションとなっている。さらに、映画の重要なアイテムである“白いギター”も店内にしっかりと飾られていて、映画の世界へと入り込み、『リメンバー・ミー』をイメージしたメニューをいただける。スペシャルメニューには、『リメンバー・ミー』のモチーフであるギターをイメージした「ミゲルのおすすめセット」が登場。映画のカラフルな世界観をイメージしたフルーツの彩りが鮮やかなドリンクもおすすめだ。この「ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ」のデコレーションは5月31日(木)まで、スペシャルメニューは6月6日(水)まで実施。そして、「ピクサー・プレイタイム」のスペシャルグッズにも、『リメンバー・ミー』が。「ピクサー・プレイタイムのイヤーハット」には、36種類もあるステッカーに『リメンバー・ミー』のキャラクター、主人公のミゲルと、陽気なガイコツのへクターのデザインも。メディテレーニアンハーバーで開催中のエンターテインメント「ピクサー・プレイタイム・パルズ」のフィナーレに登場する約10メートルのバルーンにも、ミゲルとヘクターが!パーク中に広がっている『リメンバー・ミー』の世界観を、映画本編とともに満喫してみて!※写真はすべてイメージです。過去の取材時に撮影した画像を再利用することがあります。(C) Disney (C) Disney/Pixar(text:cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月14日女優のマーゴット・ロビー(27)は、現地時間4日にアメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された第90回アカデミー賞の授賞式で、ほつれた自分のドレスを修繕していたという。マーゴット・ロビー(C)BANG Media International今回、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』で主演女優賞にノミネートされていたマーゴットは、ビーズのストラップが施されたシャネルの白いオートクチュールのドレスを身にまといレッドカーペットに登場。式中に、その装飾が施されたストラップが外れてしまうトラブルに見舞われるも、マーゴットはアシスタントから借りた裁縫道具でドレスを自ら縫い合わせたのだという。その後、ピープル誌に「ちゃんと直してもらう時間がなんてなかったもの!」と明かした。そのインタビューの際、同じく主演女優賞にノミネートされていたサリー・ホーキンスも自身のプリーツドレスからスパンコールが取れてきているとマーゴットに打ち明けた。また、マーゴットのドレスは14人がかりで計600時間以上を要して制作されたようで、クリスタルでできたチューブに2つの椿の花をあしらった刺繍がされた例のストラップに550時間、ドレス自体にさらに130時間がかかったという。マーゴットのスタイリスト、ケイト・ヤングはインスタイル誌に今回の衣装について、「(ストラップの)刺繍が未来的で好きだわ。刺繍ってちょっと歳を召した女性イメージに取られることもあるけど今回は使用したかったの。クールな感じが出ると思ってね」と話し、「ドレスは着ている人に衣装を身に着けていると思わせてはだめ。クチュールというのはその人とその体型に合わせたものを作るということ。手が込んだものではあっても、着心地の良いものでなくてはいけないわ。だから今回は彼女が縛りつけたり、着づらそうに見えるものではなくリアルでエレガントに見えるものを目指したの」と続けた。さらに、シャネルのアクセサリーで彩られるというのはオリジナルの構想とは異なっていたことを明かしている。「当初は時代を超えた魅力を持つエレガントで大きな、光り輝くダイヤモンドを思い描いていたわ」「「けれど実際その大きなイヤリングをドレスと合わせたら、しっくりこなかったの。もっと小さくてこぢんまりとした、私物の個性的なダイヤモンドに変更したの。小さなハギーイヤリングとシャネルのダイヤモンドスターにね」(C)BANG Media International
2018年03月06日日本時間3月5日(月)に発表された第90回アカデミー賞にて長編アニメーション賞・歌曲賞の2部門受賞を果たした『リメンバー・ミー』。この度、歌曲賞を受賞した楽曲「リメンバー・ミー」が流れる、吹き替え版本編シーンが解禁された。『アナと雪の女王』の「レット・イット・ゴー」の作曲家ロペス夫妻が生んだディズニーの新たな名曲「リメンバー・ミー」。劇中では様々なキャラクターによってこの楽曲が歌われているが、今回到着したのは、元劇団☆新感線の橋本さとしが日本版声優を務める伝説の歌手エルネスト・デラクルスが歌う本編シーン。主人公ミゲルが暮らすメキシコの大スターデラクルスは、知らない人はいない偉大なミュージシャンとして語り継がれている人物。映像では、デラクルスが大きなコンサートホールで「リメンバー・ミー」を歌うと、お客さん全員が聞き惚れてその歌声に魅了されてしまう様子が映し出されている。デラクルスの大ヒット曲「リメンバー・ミー」は、一度聴いたら頭から離れなくなるメロディと“家族を忘れない”という誰もが共感できる歌詞で、ミゲルも一番お気に入りの曲。リー・アンクリッチ監督はロペス夫妻に、歌詞や音階が同じでも明るく楽しく感じられるものと、人々を感動させるもの、2つの意味で成立する曲を依頼。作詞を担当した妻クリステン・アンダーソン=ロペスは「いつか2人の娘と別れを告げるときにも、娘と心でつながり続けていたいという想いから『リメンバー・ミー』を書いたわ」と明かしている。『リメンバー・ミー』同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出』は3月16日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月06日日本時間3月5日(月)、第90回アカデミー賞「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」を受賞した辻一弘。この度、2014年に放送された辻さんのドキュメンタリー番組、ETV特集「『顔』に魅せられた男 ~特殊メイクアーティスト・辻一弘の挑戦~」が、3月7日(水)深夜にアンコール放送されることが決定した。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でゲイリー・オールドマンを大変身させ、見事日本人初のアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞の快挙を成し遂げた辻さん。受賞を機に放送されるのは、2014年4月12日(土)に放送されたもの。辻さんが特殊メイクの技術を駆使して独自に生み出したアート作品、過去の偉人の顔をある瞬間で切り取り再現する彫像作り。番組ではアート界の革命児、アンディー・ウォーホルの彫像作りに密着している。ETV特集「『顔』に魅せられた男 ~特殊メイクアーティスト・辻一弘の挑戦~」は3月7日(水)深夜0時~Eテレにて放送。(cinemacafe.net)
2018年03月05日昨年に続き、第90回アカデミー賞授賞式の司会を務めたのはジミー・キンメル!彼だからこそ成し得るユーモアたっぷりの俳優いじりやブラックジョークなど、会場を沸かせるトークに定評があるが、いま、ハリウッドでは“セクハラ騒動”や“男女格差”、マイノリティー問題に揺れている…とてもセンシティブな時期。そんな中、ジミー・キンメルはいかにして今年のアカデミー賞で司会を務めたのか?彼の手腕をプレイバック!■昨年の“封筒渡しミス”にもチクリ!レトロな白黒時代のテレビ中継を模したオープニング映像に続いて登場したジミーのモノローグは「今年は、自分の名前が呼ばれてもすぐに立たないでください。また繰り返したくないので」と、昨年の授賞式での作品賞発表ミスについての自虐トークで始まった。昨年、投票結果を管理する会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の担当者のミスでプレゼンターに間違った封筒が渡され、1度は受賞者として登壇した『ラ・ラ・ランド』チームが正式な受賞作『ムーンライト』のチームをステージに呼ぶという大事件が起きたが、ジミーによるとPwC側は「授賞式において我々がフォーカスすることはただ1つ、正しい封筒を渡すことです」と言ったそうで、「じゃあ、それまでの89年間は何に注意していたの?」とチクリ。■「MeToo」「Time’s Up」のムーブメントをオスカー像を通して言及続いて話題はオスカー像へと移り、「オスカーは今夜90歳になります。家でフォックスニュース見てるかもね。いや、オスカーはここに僕たちといます」「オスカーはハリウッドで最も愛され、尊敬される男性です」と紹介。その理由は「彼を見て。(悪さをしないように)両手とも見えるようにしている。暴言も吐かない。そして何より、性器がない」「彼みたいな男性を、この町はもっと必要としているのです」と言いながら、昨秋に起きたハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ行為告発とそれに続いた「MeToo」「Time’s Up」のムーブメントに言及。もう見て見ぬふりをしてはいられない、「物事は良い方向へと変わろうとしています」と語った。さらに『ブラック・パンサー』と『ワンダー・ウーマン』の大ヒットを例に挙げて、マイノリティや女性を主人公にしたスーパー・ヒーロー映画は成功しないという思い込みはもう通用しないこと、女性として初めて撮影監督候補になったレイチェル・モリソンを始め、「たくさんの候補者が今夜、歴史を作っています」とハリウッドに起きている変革を示唆した。初監督作『ゲット・アウト』で脚本賞を受賞したジョーダン・ピール監督について「90年間で、デビュー作が作品賞、監督賞、脚本賞の候補になった3人目の人物」と紹介。女性として8年ぶりに監督賞候補になったグレタ・ガーウィグ(『レディ・バード』)やティモシー・シャラメが主演男優賞候補の『君の名前で僕を呼んで』、史上最多21回のノミネートを受けて最前列に座るメリル・ストリープら、候補者を讃えた。■思わず長くなるスピーチにオモシロ対策!受賞スピーチについて、社会派メッセージでも両親や恩師への感謝でも「言いたいと思ったことを言ってください」と呼びかけたジミー。その一方で、「とはいえ授賞式は長いですから」と前置きして、「今夜、最も短いスピーチをした人にはこれを…」と、ジェットスキーをプレゼントすると発表。テレビ番組中の生CM風にカワサキのウルトラ310-LXがステージに運び込まれ、ヘレン・ミレンがキャンペーンガールのようにポーズを取った。ちなみに今回、スピーチ時間が最も短かったのは衣装デザイン賞を受賞した『ファントム・スレッド』のマーク・ブリッジス。授賞式のエンディングでは、タキシードに救命胴衣着用の姿でジェットスキーに乗って再登場した。■嬉しいサプライズ!一般観客たちとの触れ合いも式全体を通じて、今年はどっと沸かせるジョークは抑えめで、例年以上に社会をとりまく状況や政治的に踏み込んだトークが印象的だったが、中盤では会場内から有志を募り、近くの映画館で何も知らずに映画を見ている一般観客たちをサプライズ訪問するお楽しみ企画も。マーゴット・ロビーやガル・ガドット、ギレルモ・デル・トロ監督やアーミー・ハマーらが場内に乱入し、お菓子やスナックを配り始めるという思いがけない“もぐもぐタイム”に観客たちは大興奮。作る側と見る側、映画を愛する者同士の交流が微笑ましかった。(text:Yuki Tominaga)
2018年03月05日毎年、アカデミー賞では受賞者の発表の合間に歌曲賞にノミネートされた5曲がそれぞれの歌い手によって披露される。今年はメアリー・J・ブライジが“Mighty River”(『マッドバウンド 哀しき友情』)、スフィアン・スティーヴンスが“Mystery of Love”(『君の名前で僕を呼んで』)、ガエル・ガルシア・ベルナル、ミゲル、ナタリア・ラフォルカデが“Remember Me”(『リメンバー・ミー』)、キアラ・セトルが“This Is Me”(『グレイテスト・ショーマン』)、コモン、アンドラ・デイが“Stand Up For Something”(『マーシャル 法廷を変えた男』)を歌い、会場を沸かせた。グラミー賞のノミネート経験を9回持つメアリー、歌手歴18年のスフィアン、音楽業界に携わって18年のミゲルなどアーティストとしての実績を持つ彼らとは違い、俳優業を中心に生きてきたガエル。パフォーマンス前から「緊張を越えた緊張」と胸中を明かし、「まさかオスカーで歌うだなんて想像もしていなかったよ」と「ETonline」に語っていたが、その結果、パフォーマンス後に「ガエルって、歌えないんだ…」という辛辣なコメントがSNSに相次いだ。一方で、「歌っている顔がすごくセクシーだったから問題ないでしょ」と擁護の声も。5つのパフォーマンスの中でも最も盛り上がりを見せたのは、キアラの“This Is Me”だ。バックコーラスを従え、迫力と感情あふれる圧巻の歌声を聴かせたキアラは、この歌が自身の体型に関する悩み、自分に対する否定的な気持ちを打ち消してくれたと語っていた。『グレイテスト・ショーマン』でキアラと共演したゼンデイヤは「あなたを誇りに思うわ。最高だった!」とツイッターで絶賛した。(Hiromi Kaku)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.グレイテスト・ショーマン 2018年2月16日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation君の名前で僕を呼んで 2018年4月、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Frenesy, La Cinefacture
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、ギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』が作品賞、監督賞、作曲賞、美術賞の最多4部門に輝いた。■とにかく無事に終わって、良かった…昨年に引き続き、司会を務めたジミー・キンメルが授賞式の冒頭、「今年は受賞しても、すぐに席を立たないで!」と前回の“悪夢”を皮肉ったが、とにかく無事に終わって、良かった…というのが一番の感想。悪夢の主役であるウォーレン・ベイティ&フェイ・ダナウェイの『俺たちに明日はない』コンビに再び、作品賞のプレゼンターを任せるという演出も笑えたが、封筒を手にしたデル・トロ監督が一瞬、中身を確認する姿がかわいらしかった。作品賞は『スリー・ビルボード』、監督賞はデル・トロ…という予想も根強かったので、改めて、オスカーの行方を正確に言い当てることの難しさを痛感する結果だった。作品賞と監督賞が一致するのは第87回以来で、2010年代では4度目となる。■女性、黒人、移民…多様性が生み出したサプライズな結果こうして1年越しのリベンジを果たしたアカデミー賞だが、主演女優賞に輝いたフランシス・マクドーマンドが「女性の候補者は皆さん、立ち上がって!」と呼びかけた圧巻のスピーチが象徴するように、授賞式では、これまで不利な立場を強いられた女性たちに対し、エールを送る瞬間が何度もあった。その上で「これからは女性の時代!」という、いかにも男目線で紋切り型のメッセージではなく、女性や黒人、移民といった“多様性”の重要さを、絶妙なバランス感覚で訴えた点を評価したい。黒人差別を題材にした社会派スリラー『ゲット・アウト』が脚本賞を受賞。デル・トロ監督はメキシコ出身だし、長編アニメ賞を受賞した『リメンバー・ミー』もメキシコが舞台になっている。さらに、トランスジェンダーが主人公の『ナチュラルウーマン』(チリ)が外国語映画賞を獲得した快挙も、記憶に留めておきたい。■原点に立ち返り、映画ファンへの感謝を示した今年で90回目の開催を迎えたアカデミー賞が、原点に立ち返り、映画ファンへの感謝を示した点も印象深かった。特に、授賞式の途中にジミー・キンメルをはじめ、アーミー・ハマー、ガル・ガドット、ルピタ・ニョンゴ、アンセル・エルゴート、マーゴット・ロビー、エミリー・ブラント、マーク・ハミル、ギレルモ・デル・トロ監督らが会場を抜け出し、近所のチャイニーズシアターをサプライズ訪問し、スナック類を配る粋な演出はさすが!劇場ではディズニー映画『A Wrinkle in Time』が上映中だったが、スターの乱入に怒る観客は皆無で、それどころか、自分たちがアカデミー賞受賞式の生中継に映っているシュールな現実に興奮気味だった。やはり、映画は観客がいてこそ成立するもの。そんな当たり前に気づいたアカデミー賞が“新たな一歩”を踏み出した一夜でもあった。(text:Ryo Uchida)
2018年03月05日『シェイプ・オブ・ウォーター』が最多4部門受賞で幕を閉じた第90回アカデミー賞。賞レースの最後を飾る授賞式はやはり特別。ゴールデン・グローブ賞では黒一色だったレッド・カーペットは、一転してカラフルなドレスをまとったセレブたちで華やいだ。主演女優賞に輝いたフランシス・マクドーマンドはゴールドの刺繍をほどこしたドレス。これまでの数々の授賞式と同じように、スタイリストに頼らず自分で決めたドレスにほとんどノーメイク。受賞スピーチでは、今年候補になった女性たちに立ち上がるように呼びかけ、彼女たちを讃えると同時に女性会員の少なさを際立たせた。助演女優賞を受賞したアリソン・ジャネイ(『アイ, トーニャ史上最大のスキャンダル』)は「リーム・アクラ(Reem Acra)」の赤のドレス。インパクトあるエンジェル・スリーブを、180センチを超える長身で見事に着こなした。■純白ドレスが映える!主演女優賞候補のマーゴット・ロビー(『アイ, トーニャ史上最大のスキャンダル』)は「シャネル(CHANEL)」のオートクチュールの白のコラムドレス。ストラップレスの胸元から腕にかけてほどこしたフローラル・モチーフの飾りがポイントで、アクセサリーは控えめなダイアモンドのイヤリングのみ。白は今年のトレンドカラーで、『君の名前で僕を呼んで』で主演男優賞候補のティモシー・シャラメはタイもシャツも真っ白の「ベルルッティ(Berluti)」のスーツに黒のブーツを合わせた。助演女優賞候補のメアリー・J・ブライジ(『マッドバウンド哀しき友情』)は「ヴェルサーチ(Versace)」、プレゼンターのローラ・ダーンも「カルバンクライン(Calvin Klein)」の白ドレス。ヘレン・ミレンと主演男優賞のプレゼンターを務めたジェーン・フォンダは「バルマン(Balmain)」の純白のドレスに「ショパール(Chopard)」のジュエリー、胸には「TIME’S UP」のピンを付けた。■ピンクや赤で華やかに!主演女優賞候補のシアーシャ・ローナン(『レディ・バード』)はバックに大きなリボンをつけた「カルバンクライン(Calvin Klein)」のストラップレスの淡いピンクのドレス。彼女と同作のグレタ・ガーウィグ監督は「ロダルテ(Rodarte)」のマスタード・イエローのドレス。花のモチーフのネックレスはティファニーのアーカイブ・ピース。同じく主演女優賞候補のサリー・ホーキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)は「アルマーニ・プリヴェ(Armani Prive)」、メリル・ストリープは「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のオートクチュールの赤のドレスに、「アラン・ミクリ(Alain Mikli)」のめがねを合わせた。■メタリックやゴールドで光り輝く!ケイシー・アフレックに代わって、ジョディ・フォスターと主演女優賞のプレゼンターを務めたジェニファー・ローレンスは「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のメタリックなドレス。髪はウェーブをつけて自然に下ろしたスタイル。もう1人、メタリックなドレスで目を引いたのはガル・ガドット。「ジバンシー(Givenchy)」のフリンジが揺れるデザインに「ティファニー(Tiffany&Co.)」のダイアモンドのネックレス、髪はアップにまとめてリップは赤、というクラシカルなスタイルが印象的。ルピタ・ニョンゴは、右肩からウエストにかけて黒のアクセントを効かせた「ヴェルサーチ(Versace)」のゴールドのドレス。アメリカで記録的なヒットが続く公開中の『ブラック・パンサー』で演じたヒロインに通じる、自信に満ちた女性の美しさをアピールした。■個性的なドレスの形で魅せる!『グレイテスト・ショーマン』のゼンデイヤは「ジャンバティスタ・ヴァリ(Giambattista Valli)」のオートクチュール。ワンショルダーのチョコレートブラウンのシフォン・ドレス。髪をシニョンでまとめてダイアモンドのイヤリングを際立たせた。監督賞のプレゼンター、エマ・ストーンは「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」の赤のジャケットにピンクのサッシュベルト、黒のパンツというスタイル。2015年のゴールデン・グローブ賞でも「ランバン(Lanvin)」のジャンプスーツに続いて、パンツ・スタイルで個性を見せた。ニコール・キッドマンは「アルマーニ・プリヴェ(Armani Prive)」のストラップレスの青。シアーシャとは逆に、フロントに大きなリボンがついて深いスリットも入ったデザイン。■男性陣だってファッショナブルに意思表示を男性で目立ったのは、平昌オリンピックで活躍したフィギュアスケートのアメリカ代表選手のアダム・リッポン。レザーのハーネスが付いたタキシードは「モスキーノ(Moschino)」のジェレミー・スコットのデザインだ。先述のティモシーの主演作『君の名前で僕を呼んで』で89歳にして脚色賞を受賞したジェームズ・アイヴォリーのタキシードジャケットからのぞいたシャツにはティモシーの顔が。助演男優賞を受賞したサム・ロックウェル(『スリー・ビルボード』)の胸には「TIME’S UP」のピンがつけられていた。惜しくも受賞はかなわなかったが、短編アニメ部門『Negative Space』(原題)が候補になった桑畑かおる監督は、古田泰子のブランド「トーガ(TOGA)」のブルーのドレスに「TIME’S UP」のピンを付けた。「TIME’S UP」のピンは助演男優賞候補のリチャード・ジェンキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)の胸にも。ほかにウーピー・ゴールドバーグは、エリザベス・テイラー・エイズ基金のサポートを示す赤いリボン、リン・マニュエル・ミランダは銃による暴力に反対するオレンジのピンをつけるなど、それぞれの主張をファッションに反映させていた。(text:Yuki Tominaga)
2018年03月05日第90回アカデミー賞の授賞式が5日(現地時間4日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンドが主演女優賞を受賞した。『ファーゴ』以来2度目のアカデミー賞主演女優賞に輝いたマクドーマンド。受賞のスピーチで「マーティン・マクドナーに感謝します。あなたのおかげです」と監督に感謝し、会場にいるすべての人たちへの感謝の思いも伝えた。その後、オスカー像をステージに置いてから、「女性の候補者のみなさん、一緒に立ち上がってください。みなさんです!」と大きな声で呼びかけ、ノミネートされた女性キャスト・スタッフが次々と立ち上った。そして、マクドーマンドが「見渡してください。私たちにはそれぞれの物語があります」と語りかけ、「みなさま、すべての方々を含めるべきです」と訴えると、大きな拍手が沸き起こった。このスピーチに、WOWOWでの生中継でMCを務めたジョン・カビラと高島彩は「感動でしたね」と圧倒された様子。ゲストの映画評論家・町山智浩氏は「いかに女性がアカデミー会員の中に少ないかということを見せて、ハリウッドにおける男女格差を見せつけたということですね」とコメントした。同作は、女優フランシス・マクドーマンドが主演するクライム・ドラマ。アメリカ、ミズーリ州の片田舎の町で娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、依然解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置し、それを快く思わない警察官や住民とミルドレッドの間のいさかいは日増しにエスカレートするも、事態は思わぬ展開を見せていく。WOWOWでは、3月5日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月10日20時からはダイジェストの字幕版も放送する。
2018年03月05日第90回アカデミー賞の授賞式が5日(現地時間4日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、最高賞である作品賞に『シェイプ・オブ・ウォーター』が輝いた。最多13部門でノミネートされていた同作は、監督賞、美術賞、作曲賞も獲得し、最多4冠を達成した。受賞スピーチでギレルモ・デル・トロ監督は、数週間前にスティーヴン・スピルバーグから「もし受賞したらレガシーの一部なんだ。誇りに思え」と言われたことを明かし、「本当に誇りに思います」と感無量の様子。そして、「いま状況を変えようとしている若い人たちに捧げたい」と語った。同作は、1962年、アメリカとソビエトの冷戦時代が舞台。清掃員として政府の極秘研究所に勤めるイライザ(サリー・ホーキンス)は孤独な生活を送っていた。だが、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と一緒に極秘の実験を見てしまったことで、彼女の生活は一変する。人間ではない不思議な生き物との言葉を超えた愛。それを支える優しい隣人らの助けを借りてイライザと“彼”の愛はどこへ向かうのか、というストーリー。作品賞は、『シェイプ・オブ・ウォーター』のほか、『君の名前で僕を呼んで』『ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男』『ダンケルク』『ゲット・アウト』『レディ・バード』『ファントム・スレッド』『ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書』『スリー・ビルボード』がノミネートされていた。WOWOWプライムでは、3月5日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月10日20時からダイジェスト版も放送する。(C)2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日