映画『50回目のファーストキス』が2018年6月1日(金)に公開。山田孝之と長澤まさみが10年ぶりに共演を果たす。原案のハリウッド映画『50回目のファースト・キス』と同じハワイでオールロケを敢行した本作は、コメディの王者とも呼ばれている福田雄一監督によるラブストーリー。プレイボーイの大輔役を山田孝之、記憶障害を患う瑠衣役を長澤まさみが演じ、最高にロマンティックなロケーションで繰り広げられるふたりの恋模様を描く。山田孝之×長澤まさみによる王道ラブストーリー主人公の弓削大輔を演じるのは山田孝之。映画のみならず舞台、テレビドラマなどでも多彩な役をこなし、映画では「勇者ヨシヒコ」『闇金ウシジマくん』シリーズなど多数の代表作をもつ彼が、ラブストーリーに帰ってきた。山田が演じる大輔は、ハワイでツアーガイドのアルバイトをしながら天文学の研究をしているという設定。あとグサれのない恋愛が信条のプレイボーイだが、瑠衣に一目惚れし奮闘する。ヒロインの藤島瑠衣役は、『銀魂』での弾けっぷりも記憶に新しい、日本アカデミー賞5度受賞、演技派女優としてますます磨きがかかる、長澤まさみ。一晩で記憶がリセットされるという障害を抱えながらも、とても明るくけなげに生きているチャーミングな瑠衣を熱演する。【対談】山田孝之×長澤まさみ~10、20代の頃僕ら~6月1日(金)公開の映画『50回目のファーストキス』で約10年ぶりの共演となる山田孝之と長澤まさみ。初共演作となる映画『そのときは彼によろしく』の前は、社会現象と呼ばれるほど大ヒットを飾った“セカチュー”こと『世界の中心で、愛をさけぶ』の映画版、ドラマ版にそれぞれ出演した。その後、映画、ドラマ、CM、舞台…と幅広いシーンで活躍をみせ、目まぐるしい勢いで人気俳優としての道を駆け抜けてきた“同世代俳優”の彼らに、それぞれの視点から10代・20代の頃を振り返ってもらった。Q.10代の頃のお二人の代表作の一つと言えば『世界の中心で、愛をさけぶ』。映画版、ドラマ版それぞれ別の作品に出演されていましたが、お互いの作品をどのように見ていらっしゃいましたか。長澤:実はドラマ版は観てなくて。初共演以前は、山田くんの作品を見たことがなかったんです。何か理由があるという訳ではないのですが。山田:僕の場合は、映画公開後のドラマ版という流れでスタートしたので、もちろん長澤さんが出ている映画版の存在は知っていました。ただ、演じる前に人のお芝居を見てしまうと、この人がこうやっているから同じようにしなきゃいけないだとか、逆に違うようにしなきゃいけないだとか思ってしまう。そういった変な意識は、演じる上で無駄なことなので、意識しないためにもあえて見なかったんです。Q.では、初共演作『そのときは彼によろしく』がお二人の出会いの場となったわけですね。山田:そうですね。ただ、当時の僕は閉鎖的な人間だったので、コミュニケーションをほぼ取れていないんですよ。振り返ってみても、長澤さんの当時の印象を思い出せないほど、まともに話したことがなかった。長澤:当時、私は山田君に対して「全然心を開いてくれないな~」と思っていました。私もまだ19歳でしたし、山田君も24歳と若かったというのもありますが、お互い不器用だったのかなと。印象に残っているのは、映画の公開が近づいて、インタビュー取材を受けているとき。山田君に「長澤さんは本当に壁が厚くて心を開いてくれなかった」と言われて。この言葉を聞いた時「あれ?お互い同じ気持ちだったのかな?」って、自分の中で混乱してしまったのを覚えています。実は山田君は話そうとしていてくれたんだって、嬉しく思いながらも、映画のプロモーション期間が終わってしまいましたね。Q.そこから再共演まで約10年。お互いの活躍はどのように見ていたのですが?長澤:5~6年前位に山田君の印象がガラッと変わるCMがあって。それを見た時に「は~!この人きっと仲良くなれる人だった」って感じたんですよね。「本当は仲良くなれたかもしれないのに」って思うと同時に「山田君は私のこと、嫌いだったのかな…」って考えたりもして。そこから印象が変わって興味を持つようになって。山田君の作品を見るようになったんです。Q.長澤さんが好きな山田さんの出演作は?長澤:「闇金ウシジマくん」シリーズ。これを見て「うわ!かっこいい」って思いました。「闇金ウシジマくん」は堂々としている男らしさみたいなものが好きでしたね。何事にも動じずスマートな印象のあるウシジマくんがカッコよく。あの役を見て山田くんに惚れる人は多かったと思うな。Q.山田さんは長澤さんの出演作でお気に入りのものはありますか?長澤:山田君は何も見ていないんですよ(笑)。山田:いやいや、長澤さんに限ったことではなくて、他の役者さんが出る作品をチェックすることをしないんです。もちろん、共演した役者さんは、必然的に自分が出た作品を見ることになるので、映画の試写会やTVドラマのオンエアで観たりはするんですけど。それも1度見るだけで繰り返し何度も見ることはしないんです。でも、共演することが決まった時くらいに、『モテキ』見ましたよ!すごく面白くて、大根監督に思わず「『モテキ』見ました、すごい良かったです」って伝えたくらい。でも大根監督からは「え、今?」って言われたんですけどね(笑)。長澤:(笑)。遅すぎるよね、何年経ったんだろうあれから。山田:『モテキ』は、映画としても面白かったですけど、長澤さんの女性として、そしてキャラクターとしての魅力をひしひしと感じましたね。長澤:ありがとう(笑)。私、山田君がオススメしていた映画を覚えています。山田:僕がオススメした映画?長澤:雑誌の企画で、オススメの映画を紹介するコーナーがあって。たまたま見ていたら山田君が、ディズニーの『魔法にかけられて』を紹介していて。山田:はいはい、オススメしていました。長澤:その記事を読んだとき、友達から『魔法にかけられて』のDVDを借りていたんですけど、まだ見ていなかったんです。山田君が面白いって言うんだったら…と思って観てみたら、ものすごく面白い。ディズニーっぽさはあるんだけど、その魅力を逆にシニカルな笑いに変えている。すごく画期的な映画だなって。「あ、やっぱり仲良くなれる人だったんだ」って改めて思いましたね。Q.なぜ仲良くなれると思ったんですか?長澤:柔らかい人だなって感じたんです。山田:その頃の僕は、やっと東京、芸能界という場に慣れてきた頃。素直に人と付き合えるようになって、純粋に仕事を楽しめるようになってきた時期だったと思います。長澤さんと初めて出会った時は、幼少期から過ごしてきた鹿児島を離れて、東京に出てきて、芸能界に入って。自分にとってとてつもない大きな変化が2つも起きたので、仕事場にも東京という場所にも慣れていなく、閉鎖的になっていたんだと思います。Q.久しぶりの再会。10年ぶりに再共演されて互いの印象に変化はありましたか。山田:長澤さんがこんなに明るい人だとは思っていなかった。最初から長澤さんに対してイメージが固まっていたわけではないのですが、勝手にもっと気だるいイメージがあったんで。今回一緒になって、こんなに気さくで面白い人なんだって気付かされました。長澤:若い頃の私は無愛想だったんですよ(笑)。私は、何に対しても楽しめる山田君の姿勢に魅力を感じました。お芝居をしていく上で、現場でどう過ごすかとか日々の過ごし方は大事だと思うんです。そういう細かいところに気を使えていて、現場をちゃんと受け入れて楽しんでいる。俳優としてどうあるべきかという根本的な部分と、きちんと向き合うことが出来ていてえらいなって思いました。Q.久しぶりの共演はキスシーン。そして山田さんにとっては久しぶりの恋愛映画となりましたね。山田:キスシーンを通して感じたのは、長澤さんにはヒロインの瑠衣に通じる愛嬌があること。瑠衣は1日しか記憶が持たないという特殊なキャラクターなのですが、そんな彼女に対して僕が演じた大輔は、毎日毎日アプローチして恋を実らせるために頑張り続ける。瑠衣は大輔を毎日惹きつける魅力を持った女性じゃないといけない。この瑠衣のキュートさを自然に出せる人はなかなかいないんじゃないかな? 長澤さんが持っている天性のかわいらしさは、何か努力をして出てくるものではない。元々備わっている人間性の部分なので、そのかわいらしさこそ長澤さんの圧倒的な魅力だと思いました。長澤:私は、山田君は人を楽しませるユーモアをもっている人だと思うんです。そして、自分がちゃんと楽しみながら物事と向き合える力もある。今回、台本を読んだ時に大輔役は山田君しかできないんじゃないかなと純粋に思いました。人を楽しませて、同時に自分が楽しめる人じゃないと、大輔みたいな優しい役を演じられなかったんじゃないかな。Q.映画『50回目のファーストキス』といえば、お二人のノリツッコミによるコミカルなシーンも見所ですよね。長澤:コミカルなシーンを真剣にやること。やはりこれは難しかったですね。笑いを狙った芝居にならない様にする事が大変でした。山田:そうですね。コミカルな部分は真剣にやらないと笑えないんですよ。笑わそうとしてやると面白くならない。でも、役者が真剣に演じることはどんなシーンにも通じる大切なポイントなんです。例えば泣けるシーンも、演じている側が泣かそうとしていると、見ている人は冷めてしまう。登場人物が本当につらい状況に置かれていることを客観的に見た時とき初めて、観客もつらい心境になる。笑いだけじゃなくてどんなシーンでも、芝居というのは本気になってやらないといけないんです。福田雄一監督、初の渾身ラブストーリー脚本・監督を務めるのは、映画『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』で2017年ヒットメーカー・オブ・ザ・イヤーにも輝いた、今最も忙しい監督の一人福田雄一だ。福田監督は、映画『50回目のファーストキス』は初めてラブストーリーにチャレンジする。ムロツヨシ、佐藤二朗など豪華キャスト陣主人公・大輔の親友、ウーラ山﨑を演じるのは、TVドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズや『銀魂』など、福田組おなじみのムロツヨシ。娘である瑠衣の幸せを願う一癖ある父親・藤島健太を、福田組常連の佐藤二朗が演じている。記憶障害の姉、瑠衣を献身的に支える弟・藤島慎太郎役を演じるのは、若手演技派俳優の太賀だ。また華のある若手注目勢も見逃せない。アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』から生まれたアイドルグループ「Aqours」のメンバーである小宮有紗や、バラエティ番組でも活躍しているモデル・青山めぐ、『MORE』の専属モデルと女優業を両立する逢沢りな、モデル・想乃らが出演する。主題歌は平井堅が書き下ろした新曲主題歌は、平井堅が書き下ろした新曲「トドカナイカラ」。好きな人に気持ちを伝えても次の日には相手の記憶が消えてしまうという切ない感情に寄り添ったラブソングで、映画をドラマチックに盛り上げる。映画版ミュージックビデオでは、本作で何度も恋に落ちる大輔と瑠衣の幸せな瞬間やすれ違っていく切ないシーンなどが描かれている。山崎まさよしの名曲を挿入歌に起用また、挿入歌には山崎まさよしの名曲「One more time, One more chance」を起用。愛しくも切ない恋心を歌い上げたこの楽曲は、大輔が瑠衣を想って行うアプローチシーンに使用されており、心温まる感動的なシーンに彩りを添えている。ストーリーハワイでコーディネイターをするプレイボーイ弓削大輔(ゆげだいすけ)はある日、カフェで藤島瑠衣(ふじしまるい)という女性と出会い恋に落ちる。しかし、翌日同じカフェで会った彼女は大輔の事をまるで覚えていない。実は彼女は交通事故の後遺症により、新しい記憶は1日で消えてしまう短期記憶障害を負っていたのだ。彼女を想う父と弟の手で、その事実を隠され、同じ日を繰り返す瑠衣。事情を知った大輔は、毎日、自分を覚えていない彼女に一途に愛を告白し続ける。瑠衣にとっては毎日が大輔との初対面。大輔の機転と努力により結ばれた二人だが、大輔の本当の夢を知った時、瑠衣はある行動に出るー【作品詳細】映画『50回目のファーストキス』公開時期:2018年6月1日(金)全国公開脚本・監督:福田雄一主演:山田孝之、長澤まさみ、ムロツヨシ、佐藤二朗、太賀、大和田伸也、勝矢、山崎紘菜、小宮有紗、青山めぐ、逢沢りな、想乃配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2017年11月10日「第3回 湘南T-SITE パンまつり」が、2018年5月26日(土)・27日(日)の2日間、神奈川・藤沢の湘南T-SITEにて開催される。第3回目の開催を迎える今回のテーマは、湘南のパン屋特集。“パン屋の宝庫”と称される湘南エリアの人気店が集結し、各店自慢の一品を振る舞ってくれる。小規模ながら、その本格的な味わいから地元で愛される「マダムルージュ」や「パッパグラッセン」、ふるさと納税サイトでパン部門全国1位を獲得した「パン遊房 亀吉」、石臼で挽く小麦や20年継ぐ自家製酵母など、素材にとことん拘った鎌倉の天然酵母パン屋「カノムパン」など、約20店舗が出店する。また、都内でも連日行列を作る人気店「パンとエスプレッソと」からは、本イベント限定となる「フレンチトーストのレモン味」が登場。会場に訪れた際は、ぜひ本イベントでしか味わえない貴重な一品を堪能してみてほしい。【開催概要】「第3回 湘南T-SITE パンまつり」開催日:2018年5月26日(土)・27日(日)会場:湘南T-SITE 屋外プロムナード住所:神奈川県藤沢市辻堂元町6丁目20番-1<出店者>チガヤ/パイニイ/ブレドール葉山/キビヤベーカリー/カノムパン/ウルス/ケイズパン/シールズベーカリー/マダムルージュ/パッパグラッセン/ブーランジェリーユイ/カラヘオベーカリー/パナケナケ/パナデリーヤティグレ/グリット/パン遊房亀吉/パンとエスプレッソと/haluta with FOOD&COMPANY
2017年10月13日●日本映画の現状を考えて俳優・オダギリジョー(41)にとって、10月6日に公開される主演映画『エルネスト』は、彼の最高到達点と言っても過言ではない。ただしこれは、「現時点」という条件付きであり、過去に身を投じてきた役にも当然同じことが言えるだろう。TBS系ドラマ『重版出来!』でオダギリ演じる副編集長・五百旗頭が残した「正しい編集者とは何か」。彼がデビューしてから一観客として魅力されてきたこともあり、『エルネスト』の取材を終えてさらにその言葉の重みが増した。ボリビア戦線下の1967年8月31日に25歳という若さで命を落とした日系二世・フレディ前村ウルタード。日本人の父とボリビア人の母のもとで生まれた前村は心優しい青年に育ち、医師を志してキューバ・ハバナ大学に留学する。ところが、チェ・ゲバラと出会ったことが彼の運命を変える。フレディは軍事クーデターから祖国を解放すべく、奨学金を辞退してまでボリビア軍事政権へと立ち向かっていく。阪本順治監督いわく、タイトルにある「エルネスト」は、「目的を決めた上での真剣」という意味。その決断する姿は、観客に「今やるべきことは何か?」を強烈に突きつける。オダギリは本作に備え、約半年にわたってスペイン語と向き合う。しかもフレディの出身地であるボリビア・ベニ州の方言指導も仰ぎ、外見においても体重を12キロ減量して限りなく実像に近いフレディを浮かび上がらせた。「想像もできないような困難な道」と覚悟していたというオダギリ。本作が約20年の俳優人生において大きな意味を持つのは、数多の自問自答を繰り返してきたことの証左、そして日本映画に対する思いにもつながる。俳優・女優のターニングポイントに焦点を当てるインタビュー連載「役者の岐路」の第1回。日本アカデミー賞・優秀主演男優賞を受賞した映画『ゆれる』(06)を経て、オダギリは新たな進化の過程を歩んでいた。○外国語の方言習得は「限りなく時間がかかる作業」――大変な意欲作でした。まずはフレディ前村さんとご自身を比較し、共通する部分を探して臨まれたそうですね。いろいろありますが、分かりやすいのは……僕は、正しいと思うことと、正しくないと思うことに対して曲げることができないタイプの人間なんです。それに関しては相手がどういう人であっても、闘ってしまうタイプなんですよね。良い意味で自分の信念をあまり曲げられないというか……あまり悪い意味に取ってもらいたくないんですが(笑)、「自分が信じるものに対して突き進む」という点においてはすごく共感できる部分がありました。――映画の中では、亡くなった父のジャケットを炎天下の中で着る姿、勉学を優先するために友人からのチェスの誘いを断りつつ本当に申し訳なさそうに謝る姿。そして、悪友が捨てた女性・ルイサとその子供への無償の愛。そういう彼の多面的な優しさが映し出されている作品でした。勝手なイメージですが、「オダギリさんもこのような方なんじゃないか」と思いながら観ていました。僕は自分のことを優しいとは思っていません(笑)。彼の「優しさ」については、監督が時間をかけて重ねた学友からの取材や、そこから広がったイメージなどから描かれた部分がきっと大きいと思うんですよね。それをいかに人間的な説得力を持って観客に届けるかということが俳優の仕事だと思うので、自分の優しさは残念ながら関係ないのかなと思います。正直なところ、僕はどちらかというと他人に厳しく、自分には甘いタイプなんですが(笑)。僕もフレディみたいな人には憧れるというか、あのような優しさを持った男性はとても魅力的だと思います。――フレディさんが生まれ育ったボリビア・ベニ州の方言のスペイン語を、約半年間でマスターされたそうですね。阪本監督は、「言語を覚えたその先」の方が苦労があったのではとおっしゃっていました。言語の習得だけでなく、方言指導の先生からも教わったそうですね。外国語での芝居は、日本人の僕が想像できる範囲を超えることも多くあります。まずは、言葉を習得する上での先生が必要ですし、芝居の表現においても相談できる相手は多いに越したことはない。今回、セリフに関してはベニ州出身の方が茨城にいらっしゃって、その方が仕事の休みの日に東京に来てもらって。半年間、なるべく時間をとって言葉を学んでいくということをやりましたし、表現という部分ではキューバの俳優4人ぐらいにセリフの一言一言をどう捉えるか、相談に乗ってもらいました。スペイン語で芝居をする時、「この状況でこの感情だったらどの単語にアクセントを置くのか」とか、「どのようなテンポやリズムになるのか」など。それを1人に絞るとその人の感性や癖に影響されてしまうので、複数の俳優に付き合ってもらうことが重要でした。その一人ひとりが思うフレディ像に加えて、僕が想像する「フレディらしさ」をかき集めていくような日々でした。――みなさんで集まってやられたんですか?集まってやることもありましたし、一人ずつの時もありました。――4人のうち2人の言い方で迷うこともありそうですね。そういう場合は、僕と監督が思い描くフレディ像に最も近いものを選んでいました。あとは、自分が表現したいことがあったとして、それがどのような言い回しであればスペイン語圏の人にとって不自然にならないかとか。そういうことも相談しました。今思うと、限りなく時間がかかる作業ですね。――ものすごく抱えるものが大きな役柄ですね。そこから選び抜いた一語一語をどのように記憶し、現場で表現されたのでしょうか。4人のパターンは全部録音していました。その中で組み合わせたこともありましたし、1人を重点的に聞いてリズムを自分の中に刻みこむこともありました。本当にさまざまなやり方でパターンを組み立てていました。――音源を現場に持ち込んで確認されたいたんですか?ええ、そうですね。――阪本監督もスペイン語習得を試みたそうですが断念されたと(笑)。セリフの言い回しを選ぶという点においては、ご自身で監督的な役割を担われていた。スケジュールが合えば監督も参加されていました。監督がまずフレディに対してどのような人物にしたいのか。このシーンではどうあってほしいのかみたいなことをみんなで共有しながら進めたことも何日かありましたので、監督が来られない時は任せていただいていました。でも、それは監督と俳優の信頼関係があってこそだとは思います。何よりも、僕が監督のフレディ像をしっかりと理解できていれば、監督が毎回来る必要もないわけですからね。だから僕が責任を持ってフレディ像をまとめ上げることになりました。――最終決断をするのはすごく責任の大きなことだと、今のお話を聞いてあらためて思いました。一方で、俳優にとっては当然のこととも言えるのでしょうか?どうなんでしょうね。俳優が役を頂いた時点から、監督よりもその役のことを考えるのは当然のことだと思いますし、自分の感性や考えを役に投影することはあるべきことだと思います。僕は今までそういうやり方をしてきたので、それが当たり前だと思っていますが、その反面、全く違うタイプ、例えば自分の意志とは関係なく監督の言う通りに完璧に芝居できる方もいる。それはそれですごくプロフェッショナルだと思います。だからこそ、どちらが間違いでどちらが正しいとも言えない。それぞれのやり方ですね。○「今の日本映画界にとって必要なもの」――先月13日に行われた上映会では、「想像もできないような困難な道」を予感していたとおっしゃっていましたね。日本映画の現状を考えると、こういう作品を作ること自体が……どの言葉を選べばいいか分からないですが、「容易ではない」と思うんですね。それを監督がまず作ろうとしているということが挑戦だと思いました。ただ、こういう作品こそ今の日本映画界にとって必要なものだと思うので、そこにちょっとでも協力できたり参加できたりすることは、自分にとっても非常に意味があることです。それから、キューバ革命やゲバラを扱うことに対しても「容易ではない」と思いました。日本のチームがそこに足を踏み入ていいものなのか。監督をはじめ、この作品に関わった人にとっては挑戦というのか、そのような大きな思いがあったはずです。そして自分自身にとっても、準備することはとにかく山のようにあったので、それも「容易ではない」。そして、キューバでの撮影です。とにかく、現場ではとんでもないことが起こると覚悟していました。というのも、僕も過去に何度かキューバに行ったことがあったので。準備を整えて何もトラブルがなく撮影できる日本の現場とは、全く異なる環境であることは分かっていました。●俳優にとっての「甘え」「慣れ」とは?――撮影を終えて、想像通り取りだったと感じますか? それとも、想像を超えていたのか。想像を超えていたと思います。撮影2日目ぐらいからシャワーが水しか出なくて(笑)。1日目はお湯だったんですが。そういうことすら日本では起こり得ないことですもんね。細かいトラブル含めて、想像もしていないようなことがたくさんありました。――そのほか、上映会の壇上では「俳優をやっていると甘えや慣れが付きまとう」「それを排除しないと乗り越えられない作品」「初心に戻してもらう意味でも必ず乗り越えよう」と。確かに「甘え」や「慣れ」は、どのような職業にも付きまとうような気がします。別の職業との比べ方は分からないんですが、「ぬるい気持ちでやっても仕事として成立させられる時」ってありませんか? でもそれをやることが、自分にとって何になるんだろうと思ってしまうんですよね。自分の気持ちが乗らないのであれば、やらない方がいい。その仕事が何を生むんだろう、と自分が嫌になるんですよね。芝居で言うと、技術が備わって見せ方が分かってくると、ある程度のところまでは表現できたりもするんです。でも僕はそれが良いとは絶対に思えないんですね。身を削って絞り出してないということが、僕にとっては「甘え」や「慣れ」という言葉に近い。全てを死にものぐるいでやる必要はないんですけど(笑)人間ってすぐに楽な方に流れちゃうじゃないですか。日本の現場にいると、自分は甘やかされてるなと感じてしまうことが多くて、気を引き締めないと。言い方がすごく難しいんですけど……例えば時間に追われている現場だと、そこまで芝居にこだわれないじゃないですか。――そうですよね。その場を成立させるためには、仕方のないことだと思います。1回でOKを出してどんどん撮影をしていかないといけない現場で、やっぱり自分だけの芝居にこだわって「もう1回やらせてほしい」とも言えないんですよね。「100%出し切れたとは言えないんだけど……まぁ、悪くないならいいか…」みたいに過ぎていく日々が、どうしてもあるんですよ。足らない部分を技術で埋めているような感覚がどうしても許せないんです。――経験がアダになる。そういう思いが「初心」という言葉に込められていたんですね。デビュー当初は何も分からない中で、どんな仕事でも「足し算」に。そうですね。今見ると方程式を無視したとんでもないことをやっているんですけど、ただ、今はもうあんな無茶なことが出来ないんですよ。昔の自分の芝居を見ていると、危なっかしいけど、でも独創的で面白かったりもするんです(笑)。何が正解なのかは分かりません。でも、安全なことだけしていても面白くないじゃないですか? 「これが答えでしょ?」というのを指していっても、芸術や表現としてそれはどうなのかなと思うんですよね。安全なものだけ作っていても面白くないという気持ちはいつもどこかに抱いています。だからこそ、初心に戻りたいというか、「脳みそで考える」ということから外れた方がいいんじゃないかと思わされるんです。もの作りという側面に立ち返った時、そういう思いが度々起きるんですよね。だから、『エルネスト』のような現場に身を置くと、考えていたことのすべて覆されたりするので、本当に感覚的なものに頼らざるを得なかったり、自分の持つ能力というか俳優としての根本をテストされているような場面にたくさん遭遇します。そこが僕にとってはすごくリスキーで面白いんですよね。○納得できない仕事をやらなくなった理由――以前、『永い言い訳』(16)のトークイベントに西川美和監督と出席されたことがありました。オダギリさんといえば、西川監督の『ゆれる』(06)に出演。そのトークイベント前日に『ゆれる』を観て、「もっといろいろなことをやっていたと思った」「いろいろと思うことが多々あった」とおっしゃっていました。過去の出演作は、そういうものなのでしょうか。そうでしょうね。同時に、あの時にしかできないことはいっぱいあったのも事実なんです。先ほど言ったような。そのトークイベントでも、当時の自分はそう思ったんでしょうね(笑)。『ゆれる』は、その時に自分ができる120%のことをやったつもりでした。だから、今の自分が観て「何が120%だよ」と思ったんでしょうね(笑)。――たとえば10年後。この『エルネスト』を観返した時に、同じように思う可能性もあるわけですね(笑)。そうですね(笑)。10年後の自分がどう感じるのかは全く想像できないですけど、少なくとも面白い芝居をしているなとは思いたいですね。――今回の作品では、カストロの「やるべきことなんか聞くな」「それはいつか君の心が教えてくれる」というセリフが印象的でした。フレディ前村が大きな決断をする姿が描かれていたわけですが、オダギリさんの転機といえば、映画監督の勉強のためにアメリカの大学に留学したものの、願書を書き間違えたことで結果的に俳優の道へ。俳優になってからの転機はあったのでしょうか?うーん……(しばらく考え込む)。『ゆれる』は1つのターニングポイントかなとずっと思ってきました。自分が一番大切にしていた作家性やオリジナリティが発揮されていた作品でしたし、公開の規模も含めて自分が一番好きなタイプの映画だったんですよね。そして先ほどもお話したように、その時の全てを懸けて、表現者としての力を120%を出した気がしていたんです。ある種の満足感があったんでしょうね。目標としていた俳優像の1つのゴールを切ったような気がして。それから未来に気持ちが向かなくなったというと大げさなんですけど、「じゃあ、次に何をやろうか」みたいな気持ちになった時期でした。それが30歳ぐらいだったんですけど、その頃を境に仕事をより慎重に選ぶようになりました。納得できないものは、やらなくなったというか。というのも、ちょっと自分を使い過ぎていた20代だったので。『ゆれる』が終わったあたりから、自分を抑えていかないと出るものも出なくなりそうな気がしたんです。本当にやりたいと思えるものだけで勝負するべきだと思ったんですね。そういう意味でもターニングポイントだったといえるのかもしれないですね。――そういえば『エルネスト』の上映会で、阪本監督がこんなことをおっしゃっていました。一緒に飲んでいる時にオダギリさんが「越境したい」「生まれ変わりたい」と言っていたと。先ほどおっしゃっていたように、「俳優として生まれ変わりたい」ということだったんですか?酔っ払ってただけじゃないですかね(笑)? あまり覚えていません。でも、甘えで乗り越えられる現場を甘んじる環境からは、いつも出なきゃいけないという気持ちはあるので、そういうことも含めて「越境したい」と言っていたのかもしれないですね。――なるほど。さて、オダギリさんが予感していた「困難な道」の『エルネスト』。こうして踏破した今、俳優としてどのような変化、成長があったのでしょうか。何よりも自信につながりました。やっぱり、強烈に困難だと予測した上で、それを何があっても乗り越えるんだということを目標にしていたので、甘えることなく乗り越えられたことは、役者としても人間としても成長したのではないかと感じています。マラソンを走り切った後に近いような気がします。振り返ると、この作品がまた新たな転機になっているのかもしれません。そして、自分の中ではある種、できることを全て注ぎ込んだ作品だと思っているので、『ゆれる』の後のように「じゃあ、次何をやろうか」みたいになるのかもしれません。■プロフィールオダギリジョー1976年2月16日生まれ。岡山県出身。身長176センチ。O型。2003年、第56回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された黒沢清監督の『アカルイミライ』で映画初主演。その後、『あずみ』(03)で日本アカデミー賞新人俳優賞、エランドール賞新人賞、『血と骨』(04)で第28回日本アカデミー賞とブルーリボン賞の最優秀助演男優賞、『ゆれる』(06)、『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』(07)で日本アカデミー賞優秀主演男優賞、『舟を編む』(13年)で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。最近作に『南瓜とマヨネーズ』(17)が控えている。本作の阪本順治監督とは、『この世の外へ クラブ進駐軍』(04)、『人類資金』(13)に続く、3度目のタッグとなる。
2017年10月06日晩秋に開催している“映画ファンの祭典”「第27回映画祭 TAMA CINEMA FORUM」が、今年も11月18日(土)~26日(日)に開催される。今回これに先駆け、国内映画賞のトップバッターとして注目を集める「第9回TAMA映画賞」の受賞作品及び受賞者が決定し、俳優の間宮祥太朗と高杉真宙が“本年度最も飛躍した男優、顕著な活躍をした新人男優”に贈られる「最優秀新進男優賞」を受賞したことが分かった。また「最優秀新進女優賞」においては、石橋静河と土屋太鳳が受賞した。「第9回TAMA映画賞」は、多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が、「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰したもの。授賞式は11月18日(土)に行われ、今回発表された間宮さんと高杉さんのほか、様々な受賞者が登壇予定となっている。本年度、最も活力溢れる作品の監督及びスタッフ・キャストに対し贈られる「最優秀作品賞」を受賞したのは、黒沢清監督作『散歩する侵略者』と石井裕也監督作の『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』。受賞理由について、劇作家・前川知大率いる劇団イキウメの人気舞台を映画化した『散歩する侵略者』は、「侵略者の地球襲来を通して不穏さを帯びる現代社会を暗喩しつつ、新しい世界観のエンターテインメントを創り上げた」。最果タヒの同名詩集を原作とした『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』は、「大都会において孤独と見えない不安に苛まれながら寄り添う若者の姿は、観客ひとりひとりの内なる感情と共鳴した」と発表している。■受賞者一覧最優秀作品賞『散歩する侵略者』(黒沢清監督、及びスタッフ・キャスト一同)『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(石井裕也監督、及びスタッフ・キャスト一同)特別賞富田克也監督、及びスタッフ・キャスト一同(『バンコクナイツ』)最優秀男優賞浅野忠信(『幼な子われらに生まれ』『沈黙 -サイレンス-』『淵に立つ』『新宿スワンII』)池松壮亮(『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『続・深夜食堂』『デスノート Light up the NEW world』『永い言い訳』)最優秀女優賞満島ひかり(『海辺の生と死』『愚行録』)長澤まさみ(『散歩する侵略者』『銀魂』『追憶』『金メダル男』)最優秀新進男優賞間宮祥太朗(『トリガール!』『帝一の國』『劇場版 お前はまだグンマを知らない』『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』)高杉真宙(『逆光の頃』『散歩する侵略者』『トリガール!』『想影(おもかげ)』『ReLIFE リライフ』『PとJK』)最優秀新進女優賞石橋静河(『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『PARKS パークス』『密使と番人』)土屋太鳳(『トリガール!』『PとJK』『兄に愛されすぎて困ってます』『金メダル男』)最優秀新進監督賞菊地健雄監督(『ハローグッバイ』『望郷』)瀬田なつき監督(『PARKS パークス』)「第27回映画祭 TAMA CINEMA FORUM」は11月18日(土)~26日(日)東京都多摩市内の3会場4スクリーンにて開催。※20日(月)は休映「第9回TAMA映画賞」授賞式は11月18日(土)パルテノン多摩大ホールにて開催。(cinemacafe.net)■関連作品:映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ 2017年5月13日(土)より新宿ピカデリー、ユーロスペースにて先行、5月27日(土)より全国にて公開(C) 2017「映画夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会散歩する侵略者 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017『散歩する侵略者』製作委員会
2017年10月05日今月の「映画ではじめるデートプラン」は、ハロウィン気分を2人で満喫できる3つのデートプランをご用意!貴方のお気に入りのプランをチョイスして、シックでハッピーなハロウィンを過ごして!◆“大切な人を想う気持ち”から生まれた、感動のストーリー9月29日(金)公開の映画『僕のワンダフル・ライフ』は、『ギルバート・グレイブ』『ショコラ』などで知られる名匠ラッセ・ハルストレム監督の最新作で、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『HACHI 約束の犬』に連なる“ドッグシリーズ”の集大成ともいえる「A DOG’S PURPOSE」が原作の感動ストーリー。笑いあり、感動ありの犬と人間の絆をハッピーに描く本作。ほっこりとした幸せな気分を2人で楽しんで!◆ハロウィン限定の“魅惑の森”でとびきりのシャンパーニュを!in六本木映画と一緒に楽しめる、おすすめハロウィンイベントの1つ目は、港区・六本木にて開催されるフランスのシャンパンブランド「Veuve Clicquot(ヴーヴ・クリコ)」による、3日間限定の大人のためのハロウィンイベント「ヴーヴ・クリコ イエローウィン」(10月26日~28日)。イベントのコンセプトは「シークレット アーバン フォレスト(魅惑の森)」。本イベントのためだけに建てられた期間限定の会場は、まるで闇に包まれた森の中に迷い込んだような幻想的な演出。豪奢な鳥かごからは躍動感溢れるパフォーマンスが繰り広げられ、目を凝らすと木々の間には神秘的な動物たちが蠢く演出がされている。シャンパーニュとフィンガーフードを楽しみながらスタイリッシュなパーティーイベントへ立ち寄ってみよう。六本木で映画を鑑賞するなら「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ」へ。「ヴーヴ・クリコ イエローウィン」のイベント詳細と事前チケット購入は10月上旬より、ヴーヴ・クリコの公式Webサイトにて確認して。◆おばけフード&フェイスペイントで、フォトジェなハロウィン!in原宿ハロウィンイベント2つ目のおすすめは、「ラフォーレ原宿」で10月1日(日)~10月31日(火)の期間、2F「GOOD MEAL MARKET」をはじめとする、各飲食店舗がおばけがモチーフのフォトジェニックなハロウィン限定メニューやイベントを展開する「Laforet Halloween(ラフォーレ・ハロウィーン)」だ。「MAX BRENNER CHOCOLATE PIZZA BAR」(2F)では、目玉をイメージしたミルクゼリーやゴーストのマシュマロをトッピングして自分好みのオリジナルチョコレートピザを作れるなど、2人で楽しみながら味わえるメニューも登場。また、10月31日(火)のハロウィン当日(15時~20時)には、「Guzman y Gomez」(2F)で“世界の美しいフェスティバルTOP10”に選ばれている、メキシコの「Dia de Muertos」を開催。当日店舗で商品を購入すると、カトリーナと呼ばれるガイコツをモチーフにしたフェイスペインティングを無料で体験できる。2人でメキシカンハロウィンを楽しんでみては?「ラフォーレ原宿」からアクセスが便利な映画館は「TOHOシネマズ渋谷」。映画と併せてチェックしたいトレンド満載のハロウィンスポット!◆女子受け100%な“ハロウィンスイーツブッフェ”in大阪3つ目のおすすめハロウィンイベントは、大阪の新たなランドマーク「中之島フェスティバルタワー・ウエスト」の最高階層(33~40階)に、今年6月に開業した「コンラッド大阪」にて、10月6日(金)から10月29日(日)までの週末(金・土・日・祝日)とハロウィン前日の10月30日(月)と当日31日(火)に開催される「ホーンテッド・ハロウィーン・デザートブッフェ」。ダークでちょっぴり不気味な遊び心にあふれたハロウィン限定メニュー全30種を楽しめる。15時~17時までなので、アフタヌーンティーや早めのディナーとしても最適。またハロウィン当日には、コンラッド大阪「40スカイバー&ラウンジ」にて「ヴーヴ・クリコ」のイエローウィンとコラボレートした大人のハロウィンパーティーも開催されるので、映画を見終わった後に2人でパーティへ参加してもよさそうだ。「コンラッド大阪」からは、大阪駅前の「TOHOシネマズ梅田」で『僕のワンダフル・ライフ』が鑑賞できる。『僕のワンダフル・ライフ』は9月29日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:Miwa Ogata)
2017年09月29日“歴史”をテーマにした世界でただひとつの映画祭《京都ヒストリカ国際映画祭》が、10月28日(土)~11月5日(日)まで京都文化博物館にて開催される。第9回目となる今年のオープニングは、巨匠・溝口健二監督の代表作のひとつである『近松物語』の4Kデジタル復元版を日本初上映。大女優・香川京子をゲストに迎えてのトークショーも実施される。そしてクロージングは“映画の父”と言われるリュミエール兄弟にオマージュを捧げたコラージュ作品『リュミエール!』を関西初上映。同作の監督でカンヌ国際映画祭の総代表を務めるティエリー・フレモー監督によるトークショーも実施予定だ。世界の最新歴史映画を紹介する「ヒストリカ・ワールド」部門ではアメリカ、イギリス、ハンガリー、ブルガリア、そして台湾・中国合作が、「ヒストリカ・フォーカス」部門では加藤泰による傑作時代劇を全作英語字幕付きで紹介するなど映画の魅力を再発見できるプログラムが目白押し。作品上映のみならず、毎年恒例となっているクリエイター(作り手)を呼んでのトークショー企画も満載だ。まずはプログラムをチェックしてほしい。チケットは、10月7日(土)より発売される。《第9回 京都ヒストリカ国際映画祭》▼10月28日(土)~11月5日(日)京都文化博物館
2017年09月27日「第30回東京国際映画祭(TIFF)」のラインナップ発表会見が9月26日(火)に都内で開催され、コンペティション部門に出品された『最低。』のメガホンをとった瀬々敬久監督や主演の森口彩乃らが出席した。AV女優役を演じることについて、森口さんは「最初引き受けたときはうれしかったんですけど、撮影に入る前くらいに『何で引き受けちゃったんだろう…』と思いました、すみません(笑)」と気持ちを露わにしたが、瀬々監督は笑顔で受け止めていた。TIFFは10月25日(水)~11月3日(金・祝)の10日間、開催されるアジア最大級の国際映画祭。世界各国からの新作がグランプリを競うコンペティション部門には、88の国と地域から1,028本の応募があり、その中から15本が本選に選出された。日本からは『最低。』と、松岡茉優が主演を務める『勝手にふるえてろ』の2作品がノミネート。欠席となった松岡さんからは、ビデオメッセージも届いた。『最低。』はAV女優の紗倉まなによる話題の文芸小説の映画化で、どうにもならない現実を前に、それでも自分らしく生きようとする女性たちを力強く、ときに繊細に描いた物語。元々ピンク映画を手掛けていた瀬々監督は、本作について「いわゆるAV業界の裏話ではなく、AV女優さんの友人や家族関係や日常が緻密に描かれたもの。いま、近い存在としてAVがありますが、そういう日本の現状の中で、AV女優さんたちも普通の生活ということを描いてみようと作りました」と、製作の経緯についてふり返った。コンペティション部門は世界の作品と肩を並べることになるが、「たったひとりでも『この映画が好きだ』と言う人がいれば、作っていけるという気持ちでやっています」と、熱い映画への想いを語る瀬々監督だった。また、TIFFでは監督デビュー30周年を迎えた原恵一監督のアニメーション特集「映画監督原恵一の世界」が組まれ、『映画クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』などの『クレヨンしんちゃん』シリーズのほか、『カラフル』、『はじまりのみち』など計7タイトルの上映も予定している。黄色いTシャツに黒いキャラクターのアニメーションがプリントされた洋服で現れた原監督は「いま作っている作品のヒントです。たくさん撮ってください!」と集まった記者陣に向かってニッコリ。原監督は「人に見られて恥ずかしいものは1本も作ってきていないつもりです。過去作が大きい映画祭で観てもらえるのは新作のためにもなるし、非常にうれしく思っています」と笑顔を広げた。さらに、今年で30回を迎えることになったTIFFについて、原監督は「この先も映画祭が続いて、世界4大映画祭くらいに育ってくれればいい。コンペにアニメーション作品も混ぜてくれるような映画祭になってくれれば、そのときにはぜひ僕の作品を」とかわいらしくアピールしていた。そのほか、ラインナップ発表会見には、佐々木心音、山田愛奈、大九明子監督が出席した。「第30回東京国際映画祭」は10月25日(水)より開幕。(cinamacafe.net)
2017年09月26日11月3日公開の映画『We Love Television?』の完成披露上映会が16日、東京・浅草公会堂で開催中の映画祭「第10回したまちコメディ映画祭 in 台東」内で行われ、萩本欽一と土屋敏男監督が出席した。現在開催中している「第10回したまちコメディ映画祭 in 台東」(18日まで)の初日に、萩本欽一の素顔をとらえた本作の完成披露上映会を実施。上映会前に舞台あいさつが行われ、萩本と本作が初監督作品で『電波少年』(日本テレビ系)などのプロデューサーを務めた土屋敏男監督が登壇した。本作で初めてのドキュメンタリー映画に出演した萩本は「正直言って、この映画は私にとってあまり見て欲しくないんですよ。だって、映画って『やりますよ』というのがあり、『あなたを撮りたいので』というのがあると思うんですけど、これはなかったんです。映画にしようとは思っていなかった。どこから映画になったんでしょうね」と土屋監督に疑問を呈す場面も。2010年に企画して2011年から撮影に入ったという土屋監督は「2013年の段階でちょっと思っていました。だから撮られてると意識していない萩本さんは初めてだと思います」と告白。それを受けた萩本は「死ぬ時に色々と喋ったのが日本テレビに流すのかと思いましたよ。使われたら困ったことばかり言っているので、嫌だなというのがありますね」と話し、「撮らせているという感じではありません。ドキュメンタリーでもないし、僕にとってはドッキリです!」と話して笑わせた。最後まで否定的だった萩本だが、土屋監督から「テレビって何だろう、視聴率って何だろう、視聴率30%ってなんだろう、ということを探っていくと、自分の師匠でもある萩本欽一に行き着きました。自分の中でテレビというものが何なのかということを明らかにしたかったんです」と真面目に製作した理由を明かされて、萩本は「正直ここに立っていてすげー気持ちいい」と満更でもない様子だった。映画『We Love Television?』は、11月3日より全国公開。
2017年09月17日今年で第30回という節目の年を迎える「東京国際映画祭」が、10月25日(水)~11月3日(金・祝)に開催される。この度その開催に先立ち、30回記念「特別招待作品」ラインナップが発表され、本日9月16日(土)より本映画祭の予告編も劇場にて上映が開始されることが分かった。記念すべき本年のオープニング作品には、荒川弘の人気漫画を原作に、「Hey! Say! JUMP」山田涼介主演で実写映画化した『鋼の錬金術師』。山田さんが主人公・エド役を演じるほか、本田翼、ディーン・フジオカ、松雪泰子、佐藤隆太など豪華キャストが集結していることでも話題だ。さらに今年は、第30回オープニングスペシャルとして、チェン・カイコーが監督を務めた日中共同製作映画史上最大のビッグプロジェクトとして注目される『空海-KU-KAI-』の特別フッテージがオープニングセレモニーにて上映。こちらは、唐の時代、日本から遣唐使として中国へ渡った僧侶・空海が、詩人・白楽天とともに歴史を揺るがす巨大な謎に迫るというストーリー。染谷将太が空海役を演じている。そのほかには、アレハンドロ・ホドロフスキー監督作『エンドレス・ポエトリー』、流牙シリーズの集大成といっても過言ではない、栗山航ら身体能力の優れた俳優陣で贈る『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA』、シャーリーズ・セロンら豪華キャストが声をあて、日本を舞台に描くストップモーションアニメ『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』、第74回ベネチア映画祭脚本賞を受賞した究極のクライム・サスペンス・ドラマ『スリー・ビルボード・アウトサイド・エビング、ミズーリ』(原題)、同じく第74回ベネチア映画祭にて金獅子賞受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』(原題)、全国高校写真部の日本一を決める実在の大会「写真甲子園」を映画化した『写真甲子園 0.5秒の夏』。「関ジャニ∞」丸山隆平が元泥棒役で映画単独初主演する『泥棒役者』、広瀬アリスが巫女役を務める『巫女っちゃけん。』、アジアを代表するチャン・チェンが日本のSABU監督のもと主演を務め、第67回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された『Mr Long/ミスター・ロン』、第27回山本周五郎賞・第151回直木三十五賞の候補になった伊吹有喜の同名小説を完全映画化した『ミッドナイト・バス』、ギヨーム・ルナール監督作『MUTAFUKAZ』、世界的音楽家・坂本龍一に5年間密着取材し実現したドキュメンタリー作品『Ryuichi Sakamoto: CODA』、そして『オーシャンズ11』のスティーヴン・ソダーバーグ監督の復帰作『ローガン・ラッキー』がラインナップ。またクロージング作品には、元アメリカ副大統領アル・ゴアが地球温暖化問題に警鐘を鳴らす注目のドキュメンタリー映画『不都合な真実2:放置された地球』が上映される。「第30回東京国際映画祭」は10月25日(水)~11月3日(金・祝)の期間で開催。(cinemacafe.net)■関連作品:泥棒役者 2017年11月、TOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開(C) 2017「泥棒役者」製作委員会
2017年09月16日北野武監督の映画『アウトレイジ 最終章』(10月7日公開)が9日(日本時間10日未明)、第74回ベネチア国際映画祭を締めくくる「クロージング作品」として、世界最速で上映された。上映前後には記者会見が行われ、約150媒体ものマスコミが詰めかけた。北野監督と森昌行プロデューサーが登壇した上映前の公式会見。作品の表現について話が及ぶと、「実は拳銃と一方的な暴力を除けば、現代社会の普通の企業の構造にかなり似ていて、私が演じた大友というヤクザも、古いタイプのサラリーマンであって、今の世の中では犠牲になる、というような話に言い換えることも出来ます」と説明。さらに、「エンターテインメントとしてのバイオレンス映画として考えると、古いヤクザの抗争を描くのは面白いなと思います」と独自の解釈を交え、「『アウトレイジ ビヨンド』という2番目の映画の脚本を書いた時に、3本で絶対終わるというような脚本を同時に書いていったんです」と制作秘話も明かした。また、「ダメな監督と言われたり、体を壊したこともあり、日本のエンターテインメントでは"もう終わった人"というような記事を書かれたり噂もあったり、一番自分のキャリアの中で落ち込んでいた時代があった。でもその後、ベネチア国際映画祭で立派な賞をいただいたことで、一気にエンターテイナーとしての地位に戻ることができた」という告白も。「自分のキャリアの中では、ベネチアは絶対に欠かせない自分の芸能生活の1つのエポック、事件で、いつも感謝しています」と同映画祭への思いを伝えた。その後のレッドカーペットでは、映画祭最終日にも関わらず多くの観客が集まった。熱狂の中で迎え入れられた北野監督は、自らファンのもとに駆け寄り、写真撮影やサインに応じてベネチアの人々との交流を楽しんでいた。クロージング上映後、観客は2階席に座る北野監督に向けてスタンディングオベーション。北野監督はその歓声に応えるように立ち上がって笑顔で手を振り、立ち去った後の数分間も拍手喝采が場内に響きわたっていたという。その後の会見では、「やっぱり映画って初公開するっていうのはどこの映画祭でも緊張する」と本音を吐露し、「(監督の)ファンクラブがあって、顔見知りがいたり、そういう安心もあって、ありがたいけどプレッシャーにもなっている。自分の中では賞をもらったのがここベネチアでもあるし、この映画祭はちょっと違った意味はある」と感慨深げ。前日に約60人の海外メディア記者を相手に受けた取材を「かなりみんな好意的なのでほっとした」と振り返り、「映画祭に呼ばれるくらいの価値はあるんじゃないかなと自負している」と手応えをうかがわせていた。(C)2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会(C)Kazuko Wakayama
2017年09月12日是枝裕和監督の『三度目の殺人』がコンペティション部門に出品され、北野武監督の『アウトレイジ 最終章』がクロージング上映された第74回ヴェネチア国際映画祭。このほど、メキシコが生んだ映像の魔術師ギレルモ・デル・トロ監督が放つファンタジー・ロマンス『The Shape of Water』(原題)が、最高賞にあたる金獅子賞を獲得したことがわかった。舞台は1962年、アメリカと旧ソビエトの冷戦時代。清掃員として、政府の極秘研究所に勤めるイライザ(サリー・ホーキンス)は孤独な生活を送っていた。だが、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と一緒に“極秘の実験”を見てしまったことで、彼女の生活は一変する。人間ではない不思議な生き物との、言葉を超えた愛。それを支える優しい隣人らの助けを借りてイライザと“彼”の愛はどこへ向かうのか…。本作は、『パシフィック・リム』『パンズ・ラビリンス』などの世界的ヒット作で知られる、メキシコの巨匠デル・トロ監督によるファンタジー・ロマンス。ひとりの孤独な女性と、水の中で生きる不思議な生物との超越した“愛”を描き、公式上映の際には映画祭の会場は興奮のるつぼに!イタリア現地時間9月9日、日本時間10日未明に行われた授賞式で、見事、金獅子賞の栄冠に輝いた。メキシコ人監督の金獅子賞受賞は、史上初。孤独だが、慈愛に満ちた女性イライザを演じたのは、『ブルージャスミン』『パディントン2』のサリー・ホーキンス。彼女を支える優しい隣人には『扉をたたく人』のリチャード・ジェンキンス、イライザと恋に落ちる生き物に息吹を与えるのは『パンズ・ラビリンス』でもデル・トロ監督とタッグを組んだダグ・ジョーンズ。また、冷徹な政府の調査官に『ノクターナル・アニマルズ』のマイケル・シャノン、そして、イライザの頼もしい同僚に『ドリーム』のオクタヴィア・スペンサーと本年度アカデミー賞ノミネート俳優が扮し、観る者を未知の世界にタイムスリップさせる。類まれなる美しさをたたえた映像世界で描かれた、空想をも超える純愛と覚醒に、世界が喝采を贈った本作。ファンタジー映画の新たなる金字塔として、早くもアカデミー賞ノミネート確実との声も上がっている本作に、引き続き注目していて。『The Shape of Water』(原題)は2018年、日本公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月11日パックスは写っていないが同行していた(写真:ロイター/アフロ) アンジェリーナ・ジョリーが現地時間10日、子連れで第42回トロント国際映画祭に登場し、輝くような笑顔を見せた。 ジョリーに伴ってレッドカーペットを歩いたのは、パックス(13)、ザハラ(12)、シャイロ(11)、ノックス&ヴィヴィアン(9)の5人。長男のマドックス(16)以外が一堂に会したことになる。 ジョリーはカナダ・アイルランド・ルクセンブルグ合作のアニメーション映画『The Breadwinner』のプロデューサーの一人として同作のプレミアに出席。タリバーンの支配下にあるアフガニスタンで、父を不当に逮捕された少女パルヴァナが家族を支えるために男装して奮闘する物語だ。 子どもたちと歩くジョリーは、いつになく柔和な表情を見せ、観客のサインにも快く応えていた。
2017年09月11日北野武の監督18作目となる最新作『アウトレイジ 最終章』が、9月9日(現地時間)、第74回ヴェネチア国際映画祭のクロージング作品として世界最速上映が実施され、圧巻のスタンディングオベーションに北野監督も笑顔を見せた。裏社会の男たちの抗争を描いた究極のバイオレンス・エンターテインメント『アウトレイジ』シリーズは、北野監督が初めて手掛けたシリーズプロジェクト。前作から5年の月日を経て最新作となる最終章が完成、ヴェネチア国際映画祭のクロージング上映がワールドプレミアとなった。実は北野監督と本映画祭の関わりは深く、これまで第54回にて『HANA-BI』が最高賞となる金獅子賞、第60回にて『座頭市』が監督賞にあたる銀獅子賞を受賞。また、『アウトレイジ』シリーズとしては、第1作目『アウトレイジ』が第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて上映、第2作目『アウトレイジ ビヨンド』が第69回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門にて上映されている。上映前に行われた公式記者会見には、約150ものマスコミ媒体が駆けつけ、北野監督と森昌行プロデューサーが登壇。はじめに、本作で表現したようなちょっと時代遅れのヤクザを語る映画、そしてバイオレンス表現の変遷について質問が及ぶと、監督は「自分の描くつもりでいるヤクザ映画というのは実は、拳銃と一方的な暴力を除けば、現代社会の普通の企業の構造にかなり似ていて、私が演じた大友というヤクザも、古いタイプのサラリーマンであって、いまの世の中では犠牲になる、というような話に言い換えることも出来ます。エンターテインメントとしてのバイオレンス映画として考えると、古いヤクザの抗争を描くのは面白いなと思います」と説明。続けて、「『アウトレイジ ビヨンド』という2番目の映画の脚本を書いたときに、3本で絶対終わるというような脚本を同時に書いていったんです」と本作の制作秘話も披露した。また、今回で9作目の作品上映となり、関わりが深いヴェネチア国際映画祭について、「自分にとっては、ダメな監督と言われたり、体を壊したこともあり、日本のエンターテインメントでは“もう終わった人”というような記事を書かれたり、うわさもあったり、一番自分のキャリアの中で落ち込んでいた時代ですが、その後、ヴェネチア国際映画祭で立派な賞をいただいたことで、一気にエンターテイナーとしての地位に戻ることができた」とコメント。「自分のキャリアの中では、ヴェネチアは絶対に欠かせない自分の芸能生活の1つのエポック、事件で、いつも感謝しています」と感慨深げに記者たちに向けて語る姿が印象的だった。その後のレッドカーペットでは、映画祭最終日の上映にも関わらず、異例の数の観客が会場に詰めかけ、大熱狂で迎え入れられた監督は、自らファンの元へ駆けより、写真撮影やサインに快く応じ、ファンとの交流を楽しんでいた。そして、待望の世界最速上映となったクロージング上映後には、2階席に座る監督へ向けて大喝采のスタンディングオベーションが送られ、監督も立ち上がり、手を振りながら満面の笑顔。鳴り止まない拍手と歓声は、監督が去った後も数分間に渡って続き、大盛況でワールドプレミアを終えた。さらに、上映後に行われた記者会見では「やっぱり映画って初公開するっていうのはどこの映画祭でも緊張する」と、本作の初上映の感想を述べた監督。ヴェネチアは「(監督の)ファンクラブがあって、顔見知りがいたり、そういう安心もあって、ありがたいけどプレッシャーにもなっている。自分の中では賞をもらったのがここヴェネチアでもあるし、この映画祭はちょっと違った意味はある」と、自信でも思い入れは特別の様子。この前日には約60人の海外メディア記者を相手に受けたそうで、「かなりみんな好意的なのでほっとした」とふり返り、「映画祭に呼ばれるくらいの価値はあるんじゃないかなと自負している」と、さらに力強い言葉で締めくくっていた。『アウトレイジ 最終章』は10月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月11日料理家さんに教えてもらうおもてなし料理。「15分で作れるアペリティフ(前菜)」の第5回は「アボガドと豆腐の前菜」。材料 (4皿分)アボガド:1個木綿豆腐:1/2丁海苔:1〜2枚ミニトマト:3〜4個わさび醤油:少々【1】豆腐は一口大の長方形(7ミリ程度の厚み)にカットし、塩をふって、ペーパータオルに巻いて水切りします。【2】アボガド一口大にカットします。【3】豆腐の上にアボガドをのせ、スプーンでわさび醤油を少々のせていきます。【4】仕上げに小さくカットした海苔をのせます。お好みでミニトマトを添えると華やかになります。律子さんからのアドバイス一口で食べられるアペリティフに仕上げていますが、お皿に盛ればアボガドの豆腐サラダとしても頂けます。プロフィールシャルル律子さんフランスの家庭料理を中心とした「実験料理工房」を開催。おもてなし料理を短時間で作ることをメインとしたお料理教室です。海外で過ごされる時間も長く、フレンチだけでなく各国の料理を和風にアレンジすることも得意。最近は50人程度のパーティー用フィンガーフードなども行っています。 【特集連載】15分で作れるアペリティフ(前菜)6種 第1回「豆腐のカプレーゼ風」 第2回「アボガドとキノコのホットサラダ」 第3回「大根と梅の和風アペリティフ」 第4回「アボガドと豆腐の前菜」 第5回「イサキのカルパッチョ和風仕立て」第6回「季節の柿とアンチョビのマリネ」 = 写真・文:大西佳葉 = 食のはなし 15分で作れるアペリティフ(前菜)6種 日々のおかず 【ご紹介したアイテム】 食材をラフに盛り付けるだけでテーブルの主役になるプレート、brunoマルチスレートです。⇒ BRUNOマルチスレートスクエア(S)4枚セット/ブルーノ 2,916円(税込)
2017年09月08日料理家さんに教えてもらうおもてなし料理。「15分で作れるアペリティフ(前菜)」の第1回は「豆腐のカプレーゼ風」。三色の層が美しい、目でも楽しめるお料理です。材料:4個分木綿豆腐:1/2丁トマト:1個バジルソース:大さじ4程度バジルの葉:2〜3枚塩・オリーブオイル:少々【1】トマトを細かくカットします。【2】豆腐は薄くスライスし、塩をふって、ペーパータオルに巻いて水切りします。【3】豆腐、オリーブオイル少々、カットしたトマト、バジルソースの順に断面が綺麗に見えるように重ねていきます。【4】最後にバジルの葉をのせ、冷蔵庫でよく冷やして頂きます。通常、モッツァレラチーズを使って作るカプレーゼを豆腐と野菜のみで仕上げた、ヘルシーな前菜です。WECKに入れて蓋をすれば、冷蔵庫で冷やすのも簡単です。律子さんからのアドバイスバジルソースは市販のものでOKですが、自分で作る場合は、バジル+オリーブオイル+松の実+塩をブレンダーにかければ簡単に作れます。事前に作ってよく冷やしておけば喜ばれますよ。プロフィールシャルル律子さんフランスの家庭料理を中心とした「実験料理工房」を開催。おもてなし料理を短時間で作ることをメインとしたお料理教室です。海外で過ごされる時間も長く、フレンチだけでなく各国の料理を和風にアレンジすることも得意。最近は50人程度のパーティー用フィンガーフードなども行っています。【特集連載】15分で作れるアペリティフ(前菜)6種第1回「豆腐のカプレーゼ風」第2回「アボガドとキノコのホットサラダ」第3回「大根と梅の和風アペリティフ」第4回「アボガドと豆腐の前菜」第5回「イサキのカルパッチョ和風仕立て」第6回「季節の柿とアンチョビのマリネ」= 写真・文:大西佳葉 =食のはなし日々のおかず15分で作れるアペリティフ(前菜)6種WECKで作るレシピWECKのあるくらし【ご紹介したアイテム】こちらのサイズはゼリーなど冷たいスイーツのデザートにちょうどいいサイズ。今だけ「プラスティックカバー(単品)S」「クリップ&パッキンセット」のオマケつき。⇒WECKMoldShape1456個セット2,268円(税込)
2017年08月23日東京・浅草の老舗パン屋「ペリカン」の魅力に迫るドキュメンタリー映画『74歳のペリカンはパンを売る。』が、2017年10月7日(土)より、東京・渋谷のユーロスペース他にて全国で順次公開される。パン屋「ペリカン」とは?東京の浅草・田原町の寿四丁目にあるパン屋「ペリカン」は、創業74年を迎えた老舗。毎朝4時に職人がパンの仕込みを開始し、お店が開店する朝8時になると、焼きあがったパンを求めるファンがお店の前に現れ始める。店内に入ると目につく木の棚にずらっと並べられているのは、予約済みのパン。そして店の奥で黙々とパンを焼く職人たちの姿は、まさに老舗の風格を感じさせる佇まいだ。取り扱うのは食パンとロールパンだけそんな「ペリカン」が扱うパンは、食パンとロールパンのみ。食パンは1斤から3斤までサイズがあり、ロールパンは、小ロールと中ロールの2種類。(小売り以外に、喫茶店などへの卸用として、食パン生地で山食パン、ロールパン生地で中丸とドッグ、業務用にパン粉も作られている。)2種類のパンだけを作り続けるその独特の経営方針は「もし、自分に10の力があるのなら、それで100のものをつくるよりも、1つのものをつくる。」という、2代目店主・渡辺多夫の掲げた理念から。数多のパン屋が乱立した戦後当時、人と争わず、また他の店と競合せずに商売が出来る方法を、と考えた末にたどり着いたのが、現在も続く「ペリカン」のスタイルだ。現在は、同氏の孫にあたる渡辺陸が四代目店長として「ペリカン」を切り盛りしているが、昔ながらのシンプルな素材で作る、ペリカンならではの美味しさに溢れるパンを提供し続けている。パン作りを通して迫る、モノづくりの本質『74歳のペリカンはパンを売る。』を手がけたプロデューサー・石原弘之と監督・内田俊太郎も、そんな「ペリカン」の魅力に取り憑かれた一人。ある日、偶然見かけたTV番組で紹介されていた「ペリカン」に興味をもったという石原は、監督・内田とともに、菓子パンや総菜パン、あるいはバケットやカンパーニュ、クロワッサン、ベーグルなど様々な種類のパンが並ぶベーカリーやブランジェリーが当たり前の昨今、あえて商品数を絞って「極める」という道を選択した同店に密着。「ペリカン」の理念を形作った2代目店主・渡辺多夫、その孫であり4代目店長・渡辺陸、18歳でペリカンに入社し、40年以上パンを焼き続けている職人・名木広行、その他近隣の喫茶店の店主や、同店のファンらの言葉を交えながら、その魅力とモノづくりの本質に迫る。そんな本作について監督の内田俊太郎は、下記のようにコメントを残している。「普段、我々が口にしているものを誰が作っているのかほとんど知りません。喫茶店で提供されるトーストの生産者を知らなければ、コンビニのパンを誰が作っているのかさえ知りません。そこにただパンがあるだけです。最近つくづく思うのは、すべてのものは人のために、人が作る。我々の周辺付近には誰かが祈り、願ったものしか存在しません。今回、取り上げるペリカンのパンはその一片にすぎないですが、その一片にこそ重要な「何か」があるはずだと信じています。その「何か」がこのドキュメンタリー映画を通してみなさまに伝えられるよう、私も同じように祈り、願いながら作り上げた作品です」店舗情報Pelican(ペリカン)住所:東京都台東区寿4-7-4営業時間:8:00~17:00※品切れの場合、閉店時間が早まることがあります。休業日:カレンダーどおり※日曜日・祝日・特別休業日(夏・年末・年始)TEL:03-3841-4686東京メトロ「田原町駅」都営「浅草駅」「蔵前駅」から徒歩3分か5分程度作品情報ドキュメンタリー映画『74歳のペリカンはパンを売る。』公開時期:2017年10月7日(土)より、東京・渋谷のユーロスペース他にて全国で順次公開キャスト:渡辺多夫、渡辺陸、名木広行、伊藤まさこ、保住光男、中村ノルム、藤森甚一、清水英貴、立林忠夫、立林美津恵、柿崎哲也、片平秀貴企画・製作:石原弘之監督・編集:内田俊太郎撮影:石原弘之、内田俊太郎撮影協力:市川玲、坂井田俊照明:木村文昭デザイン:西嶋裕之カラーグレーティング:柳田真司音楽:Taro petter littlee整音:ハイブリッド・サウンドリフォーム
2017年08月10日フランス風おもてなし料理、第四回はいよいよメイン料理。ブレゼとは炒め蒸しした調理法のこと。鶏肉とたっぷりの人参を、ローリエとオリーブオイルだけで炒め蒸ししました。塩コショウのみの味付けで、驚くほど人参と肉の旨味を味わえます。材料: (4人分)鶏もも肉:2枚人参:3本ローリエ:10枚程度オリーブオイル:大さじ2塩コショウ:適量【1】人参は大きめ(2センチ程度)の輪切りにします。鶏肉は1枚を6等分し、塩コショウしておきます。【2】Staubなど厚手の鍋を熱し、オリーブオイルを入れたら鶏肉の皮を下にし、しっかりと焼いていきます。【3】人参も入れ、さらに炒めていきます。ローリエを入れて混ぜ、塩コショウします。【4】蓋をしたら弱火で30分〜1時間ほど煮込んで完成です。(途中様子をみながら軽く混ぜて下さい)Staubのお鍋は、にはフタの裏についた「ピコ」と呼ばれる突起がついています。鍋の中で食材から出る旨味を含んだ水蒸気が、この突起によって水滴となって食材に降り注ぎ、食材の旨味を最大限に引き出してくれるのです。保温性があるので、そのまま食卓にサーブでき、美しく食卓を演出できます。鋳物琺瑯鍋はひとつ持っていると、何かと役にたつ万能アイテム。食べる時はワンプレートによそいます。型取りしたライスには黒胡椒とイタリアンパセリをかけて。ノルマンディー風グラタンをつけあわせに、鶏肉と人参をバランスよくよそったら、旨味たっぷりのスープを回しがけましょう。シンプルな材料と、調理法ながら、肉と人参の旨味がギュッと凝縮されたこのお料理。驚くのは人参。びっくりするほど柔らかく甘く仕上がり、ついつい人参のおかわりをしてしまうほど。 人参が苦手なお子さんにも是非食べて頂きたい一品です。律子さんからのアドバイス鋳物琺瑯のような厚手の鍋を使うことで、炒め蒸しの料理(ブレゼ)は美味しく仕上がります。鶏肉を焼く時、オリーブオイルはたっぷりと。人参は有機のものなら皮ごと使え、一段と人参の旨味を感じられます。ローリエの風味が大きなポイントなので、多めかな?と思うぐらいの量を使って下さい。プロフィールシャルル律子さんフランスの家庭料理を中心とした「実験料理工房」を開催。おもてなし料理を短時間で作ることをメインとしたお料理教室です。海外で過ごされる時間も長く、フレンチだけでなく各国の料理を和風にアレンジすることも得意。最近は50人程度のパーティー用フィンガーフードなども行っています。= 写真・文:大西佳葉 =食のはなし フランス風おもてなし料理 日々のおかず 【ご紹介したアイテム】プロフェッショナル仕様のお鍋として、多くのレストランで愛用されているストウブ。食材から出る旨味を含んだ蒸気をフタの裏についた「ピコ」がまんべんなく対流させ、食材本来の美味しさを逃しません。また重い蓋が蒸気とともに旨味が外に逃げるのを防いでくれます。⇒staubピコ・ココットオーバル23cm/ストウブ28,080円(税込)
2017年08月09日第30回東京国際映画祭が、2017年10月25日(水)から11月3日(金・祝)まで、六本木ヒルズやEXシアター六本木などで開催される。期間中は世界中から集まった数々の作品に加え、オールナイトイベントや無料の野外上映、オーケストラによるシネマ・コンサートなどが行われる。安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮﨑あおい人気女優の作品上映30回目の開催を迎える2017年の東京国際映画祭では、日本を代表する女優安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮﨑あおいの4名にフューチャー。彼女たちの最新作、そして自らターニングポイントとなったと評価する作品を2本ずつ上映する。安藤サクラは、姉・安藤桃子が監督を務め、自ら主演した『0.5mm』をピックアップ。蒼井優は山田洋次監督作『家族はつらいよ2』を、満島ひかりは越川道夫監督作『海辺の生と死』と、それぞれ2017年公開の最新作を選択した。宮﨑あおい出演作からは『怒り』が選ばれている。期間中は、作品上映だけでなく、監督やクリエイターを招きトークイベントも行う予定だ。『ゴジラ』シネマ・コンサート10月31日(火)には、東京国際フォーラムで『ゴジラ』シネマ・コンサートが開催。1954年、記念すべき第一作として公開された『ゴジラ』(監督:本多猪四郎)の上映に合わせ、伊福部昭作曲の劇中曲全曲を直弟子で作曲家の和田薫による指揮、東京フィルハーモニー交響楽団が完全演奏。劇中歌「平和への祈り」もChor Juneによる合唱で再現する。さらに、上映に先立ち「ゴジラ 現在・過去・未来」として、ゲストトークショーも。1989年の『ゴジラ vs ビオランテ』から『ゴジラ FINAL WARS』までプロデューサーを務めた富山省吾、『シン・ゴジラ』監督の樋口真嗣、そして『ゴジラ』シネマ・コンサートプロデューサーの岩瀬正雄が登壇。60余年にわたりファンやクリエイターを刺激続ける、「ゴジラ」の魅力を語る。無料の野外シアター2017年10月26日(木)から11月3日(金・祝)までは、六本木ヒルズアリーナを会場に野外シアター「Cinema Arena 30!」がオープン。過去29回の上映作品から代表作を一挙に上映する。参加無料なので、気軽に楽しめそうだ。さらに、10月上旬は美しい夜景をバックにした大スクリーン上映会「Tower Light Cinema」も。秋の夜風に当たってロマンチックな夜を過ごしてみてはいかがだろう。米映画黄金期のクラシックフィルム上映も東京国立近代美術館フィルムセンターとの共催企画として行われるのは、「ジョージ・イーストマン博物館 映画コレクション」。1949年に開館した、ニューヨーク州ロチェスター市の映画&写真のアーカイブであるこの博物館はアメリカで2番目に古く、無声アメリカ映画を始めとする数々の貴重な作品の可燃性原版やプリントを所蔵している。当日はエリッヒ・フォン・シュトロハイム監督の未完作品として知られる『クイーン・ケリー』[スワンソン・エンディング版]を始め、1920年代から30年代の作品を中心に、アメリカ映画黄金期の名作を美麗な35ミリフィルムで上映する。【概要】第30回東京国際映画祭開催期間:2017年10月25日(水)〜11月3日(金・祝)会場:六本木ヒルズ(港区)、EXシアター六本木 ほか<チケット>発売日:2017年10月14日(土) ※一部9月下旬より抽選販売作品あり。※チケットやプログラムの詳細は公式サイトで確認。URL:
2017年08月03日夏休みの過ごし方を6回にわたってお届けする【夏休みキッズパーティー】特集。第5回となる本日は、お待ちかねのデザート。暑い夏のデザートといえば、やはりアイス!こちらも材料を自分たちで混ぜるところから始めれば、作る工程もワクワクする楽しいイベントに。2つの味が同時に作れるアイスクリームメーカーを使い、バニラとチョコ味のアイス作りに子どもたちで挑戦します。2つの味の無添加アイスクリームを楽しもう!今回使用する「BRUNOデュアルアイスクリームメーカー」は2つのカップで、同時にアイスクリームを作ることが可能。別々の味で作れるので、ホームパーティーなどの人の集まりにはピッタリなんです。今回は大人も子どもも大好きな、バニラ味&チョコ味、ふたつのアイスを同時に作ります。■材料卵黄:2個生クリーム:1パック(200ml)牛乳:80ml砂糖:60g※チョコ味用ココア:大さじ1事前にカップを冷凍庫でよく冷やしておきます。ココアを除く材料をよく混ぜ合わせたら、半量ずつにわけます。片方にココア大さじ1を入れ、よく混ぜ合わせます。私はチョコ係。ぼくはバニラ。と役割分担すれば、材料の準備も楽しくお手伝いできますね。スイッチをオンしたら、静かに流し込んでいきます。これがアイスになるのかな!?と思うと今からワクワクです。徐々にアイスが固まっていく様子をみるのが楽しくて仕方ありません。「固まってきたよ!」「そろそろかなぁ」あっという間の20分。手作りアイスの完成です!子どもたちはチョコ味をチョイス。自分たちで作った特別なアイスには食べ方にも演出を。マフィン型にカップを入れたら、そこにアイスを少量ずつ入れ、アラザンでデコレーションします。DIYしたガーランドをさせば、パーティーらしく仕上がりました。フルーツやクッキーをトッピングするのもいいですね。子どもたちのアイデア次第で、アレンジ広がるデザートです。大人アイスの楽しみ方〜手作りアイスでアフォガード子どもたちが遊びに夢中になったら大人はゆっくりお茶の時間。バニラアイスをWECKに入れたら、熱々のエスプレッソを注ぎます。冷たいアイスの甘みとエスプレッソの苦味が絶妙なアフォガードは、夏のデザートにピッタリ。昼下がりのお喋りにも花が咲きそうです。第6回となる明日は、手土産に持参したい、今話題のスイカクッキーをご紹介します。【特集連載】夏休みキッズパーティー【第1回】子供たちも楽しみながらお手伝い♪盛り上げアイテムを取り入れよう!【第2回】子供たちと一緒にできる、パーティーアイテムDIY♪【第3回】みんなの笑顔が思わずこぼれる、レシピアイデア帖【第4回】キッズと手作り!ホットプレートで焼き立てピザを楽しもう【第5回】作る工程を楽しもう!2つの味の手作りアイスクリーム【第6回】手土産に、見た目キュートなスイカクッキーを作ろう= 写真・文:大西佳葉 =こどもと暮らす こどもご飯&おやつ 食のはなし 夏休みキッズパーティー 【ご紹介したアイテム】2つのカップで一度に2種類のアイスクリームやシャーベットが楽しめます。⇒BRUNOデュアルアイスクリームメーカー/ブルーノ【送料無料】6,264円(税込)⇒PETAL樹脂製プレート1,404円(税込)⇒親子エプロン子供サイズ2,484円(税込)⇒WECKTulipShape2006個セット2,268円(税込)
2017年08月02日夏休みの過ごし方を6回にわたってお届けする【夏休みキッズパーティー】特集。第4回目の今日は、子どもと一緒に楽しんで作るメイン料理「ホットプレートピザ」のレシピをご紹介します。HBで作るふんわりピザ生地色んな具材を楽しめ、子どもも大好きなピザ。夏休みランチにおすすめなのは、ホットプレートで焼き上げるふんわりピザ。ホットプレートを使えば準備も簡単ですし、焼ける様子を待つのはそれだけでもワクワクしますね。ホームベーカリーを使って簡単に生地を作ったら、あとは思い思いの形のピザを作ってみましょう。■材料(4人分)強力粉:250g薄力粉:100g水:210ml塩:小さじ1砂糖:小さじ2オリーブオイル:大さじ1ドライイースト:小さじ1弱ピザ生地の材料をHBに入れ、生地モードでピザ生地を作ります。(約45分)生地ができあがったら、麺棒で軽くのばします。ここまでは大人の作業。あとは子どもたちの出番です。のばした生地は、ミニカップで丸くぬいてデコレーションしたり、思い思いの形を楽しんで。ママやお友だちのおそろいのエプロンをつければ、それだけでテンションも上がります。具材は、パプリカ、コーン、ツナ、ウィンナー、などお好みのものを。「うさぎのお皿にはうさぎさんを乗せるの!」など色んな楽しみ方ができますね。お顔の目にはオリーブの実を使いました。蓋をしたら10分ほど焼きます。チーズもとろりと溶けて、生地もふんわり焼きあがりました。「次はママの顔を作る!」「バナナと林檎も乗せて焼いてみようか?」など楽しいアイデアはつきません。みんなで作った料理は、いつもより沢山食べられるから不思議ですね。※水切りヨーグルトにフルーツを乗せると、デザートピザも楽しめます。ママたちのマルゲリータのために、ベランダでバジルを摘み取りに。お友だちと一緒なら、お手伝いだってとても楽しくできますね。第5回の明日は、手作りアイスクリームをお届けします。【特集連載】夏休みキッズパーティー【第1回】子供たちも楽しみながらお手伝い♪盛り上げアイテムを取り入れよう!【第2回】子供たちと一緒にできる、パーティーアイテムDIY♪【第3回】みんなの笑顔が思わずこぼれる、レシピアイデア帖【第4回】キッズと手作り!ホットプレートで焼き立てピザを楽しもう【第5回】作る工程を楽しもう!2つの味の手作りアイスクリーム【第6回】手土産に、見た目キュートなスイカクッキーを作ろう= 写真・文:大西佳葉 =こどもと暮らす こどもご飯&おやつ 夏休みキッズパーティー 【ご紹介したアイテム】鋳物ホーロー鍋をイメージしたようなデザインで、とってもコンパクトなホットプレート、BRUNOブルーノコンパクトホットプレート。A4サイズほどの大きさで、2〜3人で囲む食卓や、他にもいろんなメニューを並べたホームパーティなどにもってこいです。⇒ホットプレートBRUNOコンパクトホットプレート/ブルーノBOE0219,504円(税込)⇒インゲラ・アリアニウスメラミンプレート/OMM-designIngelaPArrhenius1,188円(税込)⇒親子エプロン5,292円(税込)
2017年08月01日第69回カンヌ国際映画祭にて、フィリピン映画界に三大映画祭で初めての主演女優賞をもたらした『ローサは密告された』。マニラのスラム街で小さな雑貨店を営むローサが、生活のため少量の麻薬を扱っていたことを密告されて逮捕、警察から恐喝まがいの要求を受ける、という物語は、カンヌでも衝撃とともに絶賛を持って迎えられた。メガホンをとったのは、45歳で映画監督デビュー、『マニラ・デイドリーム』で第58回ロカルノ国際映画祭ヴィデオ・コンペ部門金豹賞を受賞し、「第3黄金期」と呼ばれる現在のフィリピン映画シーンを牽引している鬼才ブリランテ・メンドーサ監督。世界三大映画祭であるカンヌ、ヴェネチア、ベルリンすべてのコンペティション部門でその作品が上映され、世界中で50を超える賞を獲得、第62回カンヌ国際映画祭では『キナタイーマニラ・アンダーグラウンドー』で監督賞を受賞、クエンティン・タランティーノやショーン・ペン、イザベル・ユペールらがその才能に惚れ込んでいる。■衝撃の実話を描く!!世界のどこにでもある汚職映画図鑑『ローサは密告された』に描かれたような警察の汚職と腐敗は、世界の至るところに存在している。その驚くべき実態を映画の作り手も見逃すはずがなく、古今東西、さまざまな形で映画の題材となってきた。その中から、とびっきりの“汚職と暴力”にまみれた映画をご紹介!(1)日本の汚職×北野武『その男、凶暴につき』(1989年/北野武監督)ビートたけし演じる一匹狼の刑事・我妻諒介は、凶暴ゆえに警察署内から異端視されていた。暴力には暴力で対抗するのが彼のやり方。麻薬売人が惨殺された事件を追ううち、辿り着いたのは彼の親友で防犯課係長だった。バイオレンスに次ぐバイオレンス、汚職がまた汚職を生む。そんな警察と闇社会の繋がりを生々しく描いた北野監督のデビュー作。(2)日本のヤバ過ぎる実話『日本で一番悪い奴ら』(2016年/白石和彌監督)綾野剛演じる、真面目一徹の若手警察官が、昇進のために次々と犯罪に手を染めていく…!現役警察官による覚せい剤取引や拳銃売買、やらせ逮捕、でっちあげ、警察による組織的な裏金作りなど、北海道警でおきた衝撃の実話を『凶悪』の白石和彌監督が映画化。“世界イチ優秀な日本の警察”とは一体どこに!?驚きの連続、警察の横暴をここに見る。(3)実際にあったアメリカの汚職『ブラック・スキャンダル』(2016年/スコット・クーパー監督)驚愕の実話を元に、FBI史上最悪の事件を描くクライムサスペンス。ボストンで幼なじみとして育った3人の男たちーーギャングのボス、FBI捜査官、有力政治家として成長した彼らの絆はやがて大きな闇として、アメリカの正義を揺るがす大事件へと発展していく。FBI史上最悪の汚職事件=ブラック・スキャンダルの真相が、犯罪王バルジャーを演じるジョニー・デップの怪演とともに明らかにされた。(4)フランスで起こった権力に憑りつかれた警察『あるいは裏切りという名の犬』(2004年/オリヴィエ・マルシャル監督)刑事のチームが、恐喝、強盗、誘拐、不法監禁などを繰り返し、堕落しきっていたことが明らかになり、現職の警察を地位を脅かした。そんな実話を基に、元・警察官のマルシャル監督が描いたクライムサスペンス。かつて友人だった2人が、家族のために、権力のために迫られた選択が、彼ら2人の運命を大きく狂わせていく…。(5)香港の闇社会『インファナル・アフェア』(2002年/アンドリュー・ラウ&アラン・マック監督)香港の裏社会を舞台に、警察と犯罪組織それぞれに潜入を命じられた2人の男が、身の危険と心のゆらぎに苦悶しながら、10年の時を経て対決を迎える姿を緊迫感たっぷりに、スリリングに描く。主演はアジアを代表するスーパースター、アンディ・ラウとトニー・レオン。マーティン・スコセッシ監督のもと、マット・デイモンとレオナルド・ディカプリオでハリウッドリメイクされた『ディパーテッド』はアカデミー賞作品賞・監督賞などを受賞した。いまなお、世界のあちこちに現前と存在する警察の汚職。フィリピン発の『ローサは密告された』では、日常のすぐ隣にある警察の暴力と、それによって壊れていくコミュニティの姿をドキュメンタリータッチでリアルに映し出していく。あなたも、いつその餌食になるかわからない…?『ローサは密告された』はシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年07月30日世界の映画賞を席巻し、第74回ゴールデン・グローブ賞では歴代最多7部門を受賞、そして第89回アカデミー賞では最多6部門を受賞し話題をさらった『ラ・ラ・ランド』が、ついにBlu-ray、DVD、4K UHD BDとなってリリース。発売を前に、本作に魅了された赤西仁、中川翔子、YOUら豪華著名人から熱い応援コメントが到着した。夢を追い求める人々が集まる街ロサンゼルスを舞台に、女優を目指すもオーディションに落ちてばかりのミア(エマ・ストーン)と、いつか自分の店を持ちたいと願うジャズピアニストのセブ(ライアン・ゴズリング)の出会いと恋、そして夢を描いたミュージカル・エンターテインメント。歌、音楽、ダンス、物語、すべてがオリジナルで圧倒的。かつ、『雨に唄えば』『パリの恋人たち』など数々の名作にオマージュを捧げた映画愛も喝采を呼んだ。その世界観を見事に作り上げたのは、賞レースを席巻した衝撃作『セッション』の天才、デイミアン・チャゼル。本作でアカデミー賞監督賞を受賞した。主演を務めたのは、『アメイジング・スパイダーマン』『ラブ・アゲイン』のエマ・ストーン。ミアとして圧巻の歌唱と等身大の演技を魅せ、オスカーを獲得。セブ役には、『ドライヴ』『ブレードランナー 2049』のライアン・ゴズリング。ピアノを3か月猛特訓し、プロも舌を巻く演奏力を習得。劇中シーンは自ら演奏し、オスカーにもノミネートされた。そのほか、トップミュージシャンのジョン・レジェンドや、『セッション』で鬼教師を演じたJ.K.シモンズも出演する。日本では今年2月に公開され、42億円突破の大ヒットを遂げた本作。いまだその熱は冷めることなく、現在でもSNSでは話題にあがり、劇場での上映が終了した地域からは「ラ・ラ・ランドロス」を訴える人が急増。劇場公開時から、多くの著名人も絶賛の声を寄せているが、Blu-ray&DVD発売目前にもさらに熱烈な応援コメントが到着した。<以下、コメント五十音順・敬称略>●赤西 仁(歌手/俳優)ハリウッド/LA業界で実際に起こりうる恋愛の背景をリアルに描いている作品だなと思いました。個人的には衣装、セット、照明などの色合い、色の使い方が抜群で、スタイリッシュでオリジナルの世界観がまるで大人の絵本。●伊藤 ゆみ(女優)ミュージカル映画ということを忘れてしまうぐらい2人の台詞が自然に音の上に乗っていたのがとても印象に残りました。甘く切なく、美しいシーンやダンスシーンも素敵でした。夢を諦めてはいけない。夢を見続ける事の大切さを教えてくれました。●菅野 結以(モデル)マジカルな美術や音楽に胸踊りながら、いつか選べなかったことや人の顔が浮かんで泣けてくるなんて。●佐々木 敬子(stylist/fashion director)夢に向かって努力するミアとセバスチャンの姿が眩しかった。ぜひ若い世代に観て欲しい。甘く切ない恋物語だけど、ファッションや音楽、ダンスが素晴らしく、こんな華やかで感動的な映画はほかにない!●鈴木 拓(ドランクドラゴン/お笑い芸人)ミュージカルが大嫌いだった。『ラ・ラ・ランド』を観た。気がついたら涙が出ていた。ミュージカルが好きになった。●中川 翔子(歌手/タレント/声優/女優)人生観がある。あらゆる角度で美しい、心と感覚が染まる映画。同い年でもあるし、とても刺激を貰いました!●まめきちまめこ(エグゼクティブスーパーニート)外に出て、出会って触れて踊りたくなる!ニートすら動かすまぶしい映画だ!!●YOU(タレント)お願いです。もぉね、「City of Stars」を聴くだけでもいいから(笑)。『ラ・ラ・ランド』Blu-ray&DVDは8月2日(水)よりリリース開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラ・ラ・ランド 2017年2月24日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2017年07月28日第69回カンヌ映画祭「ミッドナイト・スクリーニング部門」にてプレミア上映されるや、すぐさま20世紀FOXやソニーなど名だたる映画スタジオがリメイク権の争奪戦を繰り広げ、世界150か国以上から買い付けオファーが殺到、各国で大ヒットとなった『新感染 ファイナル・エクスプレス』。9月1日(金)からの日本上陸を前に、本作のオープニングに登場する衝撃の“第1感染者”の姿が大公開!ある意外な人物であることが分かった。ソウル発プサン行きの高速鉄道KTXの車内で突如起こった感染爆発。疾走する密室と化した列車の中で凶暴化する感染者たち。そんな列車に偶然乗り合わせたのは、妻のもとへ向かう父と幼い娘、出産間近の妻とその夫、そして高校生の恋人同士…果たして、彼らは安全な終着駅にたどり着くことができるのか?目的地まではあと2時間、時速300km、絶体絶命のサバイバル。愛するものを守るため、決死の闘いがいま、はじまる――。すでにハリウッドリメイクも決定しており、『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督をはじめ、世界の名だたる目の肥えた映画関係者も唸りまくったノンストップ・サバイバル・スペクタクル・アクションとなる本作。その圧倒的なオープニングに登場する、第1感染者の場面写真が公開された。まだ夜明け前のソウル駅、高速鉄道KTX101号は定刻5時30分に駅を後にするが、その発車直前、挙動不振な女が列車に駆け込んでくる。気づいた者は、1人もいない。何者かに足を噛まれた女はトイレに駆け込み、「ごめんなさい…ごめんなさい…」と口走りながらも、なんとか正気を保っているように見えたが、やがて…。この第1感染者役でカメオ出演を果たしたのは、日本をはじめ中国やベトナム、世界各国で次々にリメイクされた映画『怪しい彼女』のシム・ウンギョン!マスコミ関係者向けの試写では「シム・ウンギョンだって気づかなかった!」との声も多数上がるほどのすさまじい変貌ぶりだ。それもそのはず、彼女はこの役のために数か月間アクションスクールに通って準備をしていたという。感染者の演じ方について、ほかのキャストやヨン・サンホ監督が悩む中、撮影の序盤、見事に第1感染者役を消化したシム・ウンギョン。若手実力派として知られる彼女のこの演技があったからこそ、その後の撮影において感染者の動きに確信を持ったと監督も述べており、あらゆる意味で本作の“感染”は彼女からスタートしたといっても過言ではない。本作『新感染 ファイナル・エクスプレス』の前日譚にあたる『ソウル・ステーション/パンデミック』では声優として出演し、ヨン監督の次回作では主演を務めている。今後、日本でも本格的にデビューすると発表された、シム・ウンギョンの本気の演技による変貌ぶりは必見だ。『新感染ファイナル・エクスプレス』は9月1日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月28日北野武監督18作目となる最新作『アウトレイジ 最終章』が、8月30日(水)よりイタリアにて開催される「第74回ベネチア国際映画祭」の“クロージング作品”に決定。また、公式上映には北野監督が参加予定となった。関東「山王会」vs関西「花菱会」の巨大抗争後、大友(ビートたけし)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー張会長(金田時男)の下にいた。そんな折、取引のため韓国滞在中の「花菱会」幹部・花田がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、国際的フィクサー「張グループ」vs巨大暴力団組織「花菱会」一触即発の状態に。激怒した大友は、全ての因縁に決着をつけるべく日本に戻ってくる。時を同じくして、その「花菱会」では卑劣な内紛が勃発していた…。『アウトレイジ』シリーズは、北野監督が初めて手掛けたシリーズプロジェクトで、裏社会の男たちの抗争を描いた究極のバイオレンス・エンターテインメント。2010年の『アウトレイジ』、2012年の『アウトレイジ ビヨンド』は、累計興収22億円超を記録。そんなシリーズが、前作から5年の月日を経てついに最終章を迎える。キャストには、前作に引き続き「大友組」元組長・大友役のビートたけし、関西最大の組織「花菱会」幹部・西野役の西田敏行のほか、塩見三省、名高達男、光石研、中村育二、松重豊、白竜らが出演している。そしてこの度、本作が世界最速で上映されるワールドプレミアとして、「第74回ベネチア国際映画祭」開催最終日である9月9日(土)授賞式後、映画祭の締めくくりに上映されることが決定。北野監督は、「映画祭のクロージング作品として『アウトレイジ』シリーズの最終章とはまさにぴったり、願ったり叶ったりだね。いつものことながら観客の反応が楽しみだな」と喜びを語り、森昌行プロデューサーは「招待作品の中でもオープニング作品と並ぶクロージング作品という格別な扱いをして頂いたことを素直に喜んでおります。今回の招待は改めて北野作品の海外での人気を象徴するものと受け止めております」とコメントしている。また、北野監督とベネチア国際映画祭の関わりは深く、これまでに第54回ベネチア国際映画祭にて『HANA-BI』が最高賞である金獅子賞、第60回ベネチア国際映画祭にて『座頭市』が監督賞にあたる銀獅子賞を受賞。『アウトレイジ』シリーズとしては、1作目の『アウトレイジ』が第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて上映、続く『アウトレイジ ビヨンド』は、第69回ベネチア国際映画祭コンペティション部門にて上映されており、今回の決定で3部作全てが世界三大映画祭にて上映される快挙となった。『アウトレイジ 最終章』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年07月27日北野武監督の最新映画『アウトレイジ 最終章』が、8月30日よりイタリアで開催される第74回ベネチア国際映画祭のクロージング作品として上映されることが27日、明らかになった。『アウトレイジ』シリーズは、北野監督によるシリーズプロジェクトで、裏社会の男たちの抗争を描いたバイオレンス・エンタテインメント。2010年に『アウトレイジ』、2012年に『アウトレイジビヨンド』が公開され、累計興収22億円超を記録している。これまでもシリーズ第1作の『アウトレイジ』が、第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて上映、第2作目『アウトレイジビヨンド』が第69回ベネチア国際映画祭コンペティション部門にて上映されており、今回の決定により、3作品すべてが世界三大映画祭で上映されることになった。今回の決定を受けて、北野監督は「映画祭のクロージング作品として『アウトレイジ』シリーズの最終章とはまさにぴったり、願ったり叶ったりだね。いつものことながら観客の反応が楽しみだな」と喜び、森昌行プロデューサーも「招待作品の中でもオープニング作品と並ぶクロージング作品という格別な扱いをして頂いたことを素直に喜んでおります。今回の招待は改めて北野作品の海外での人気を象徴するものと受け止めております」とコメントを寄せている。『アウトレイジ 最終章』は、ビートたけし演じる主人公の大友が、関東の山王会と関西の花菱会の巨大抗争後、韓国に渡り、フィクサーの張会長のもとに身を寄せる。そこに、韓国出張中の花田(花菱会)がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、張会長 vs 花菱会という一触即発の様相を呈する中、花菱会では内紛が勃発。そんな中、大友が日本に戻ってくる、というストーリーが展開する。
2017年07月27日世界的音楽家・坂本龍一を追ったドキュメンタリー映画が、この度、8月30日(現地時間)にイタリア・ベネチアで開幕する「第74回ベネチア国際映画祭」のアウト・オブ・コンペティション部門に公式出品されることが発表。あわせて映画の正式タイトルが『Ryuichi Sakamoto: CODA』に決定し、11月4日(土)より公開されることが明らかになった。坂本さんは、1978年「千のナイフ」でソロデビューし、細野晴臣、高橋幸宏の3人でイエロー・マジック・オーケストラ「YMO」を結成し世界的人気に。80年代には『戦場のメリークリスマス』『ラストエンペラー』に出演しその音楽も手掛け、多くの賞を受賞。以後、作曲家、演奏家、音楽プロデューサーとして幅広いジャンルで活動。90年代後半になると、社会問題・環境問題に意識を向けるようになり、その変化は音楽表現にも表れるように。そして2014年、中咽頭がんと診断され、1年近くに及ぶ闘病を経て復帰。今春には8年ぶりのオリジナルアルバム「async」をリリースした。本作は、2012年から5年間という長期間に渡る本人への密着取材によって実現。さらに膨大なアーカイブ素材が映画を彩っている。震災以降の坂本さんの音楽表現の変化に興味をもち、密着取材を始めたのは、本作が劇場版映画初監督となるスティーブン・ノムラ・シブル。坂本さん自身が「全てさらけだした」という本作は、過去の旅路をふり返りながら、新たな楽曲が誕生するまでの“坂本龍一の音楽と思索の旅を捉えたドキュメンタリー”となっている。坂本さんにとって本映画祭は、2013年にコンペティション部門の審査員として参加したゆかりの深い映画祭。今回は自身の出演作品が、日本での公開に先駆けてワールドプレミアを果たすことになった。『Ryuichi Sakamoto: CODA』は11月4日(土)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年07月27日フランス風おもてなし料理。第三回、じゃがいもを使った、 シンプルだけど味わい深いノルマンディー風グラタン です。肉料理の付け合せとしても使える一品です。材料: (グリラー1つ、4人分)じゃがいも:3個生クリーム:200mlとろけるチーズ:150g程度にんにく:1かけ【1】にんにくはみじん切りに。じゃがいもは薄くスライスしておきます。【2】グリラー全体ににんにくを薄く敷き、その上にじゃがいもを半量をのせていきます。【3】とろけるチーズ半量(75g程度)をまんべんなくのせ、生クリームを半量(100ml)回しがけます。【4】その上に残りの、じゃがいも→とろけるチーズ→生クリームを繰り返します。200度のオーブンで30分程度焼けば完成です。大変シンプルな材料なのに、チーズの塩分とにんにくの香りが、とても味わい深いグラタン。生クリーム1パックがぴったり使いきれ、グリラーにジャストサイズです。また魚焼きグリルでも作れます。その場合は、蓋をして電子レンジで15分加熱。蓋を外してグリルで焦げ目がつくまで焼けば完成です。オーブンでメイン料理を作る場合は、平行して準備ができるので時短にも役立ちます。じゃがいものホクホク感と、クリームの濃厚さがなんとも癖になる一品。大人から子どもまで幅広く召し上がれます。律子さんからのアドバイス底ににんにくのみじん切りを敷くことによって、 上と下部分では風味が変わり、食べる毎に違う味わいが。グラタンは全部を同じ味で仕上げてしまうと、食べ進めるうちに飽きがきてしまうので、層を作ることがポイントです。そのままでもメインとして美味しく頂けますが、おもてなし料理では 肉料理の付け合せとしてワンプレートによそいましょう。プロフィールシャルル律子さんフランスの家庭料理を中心とした「実験料理工房」を開催。おもてなし料理を短時間で作ることをメインとしたお料理教室です。海外で過ごされる時間も長く、フレンチだけでなく各国の料理を和風にアレンジすることも得意。最近は50人程度のパーティー用フィンガーフードなども行っています。= 写真・文:大西佳葉 =食のはなし 日々のおかず グリラーで作ろう フランス風おもてなし料理 【ご紹介したアイテム】オーブンや直火はもちろん、ガスコンロの魚焼きグリルにも入りやすいように、薄型につくったグリラーです。食卓にそのままサーブしても絵になるルックスも◎です。⇒GRILLERグリラー3,240円(税込)
2017年07月27日7月13日から韓国・富川(ブチョン)市で行われていた、第21回富川国際ファンタスティック映画祭が23日閉幕した。世界最大級のジャンル映画の祭典とあって、期間中多くのゲストが登場した。日本からは、『蠱毒 ミートボールマシン』の田中要次、百合沙、笹野鈴々音、西村喜廣監督、『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨン監督による日韓合作『風の色』に主演した古川雄輝、藤井武美、審査員として杉野希妃らが参加。オープニングを飾ったサスペンス・コメディ『7号室』(原題)に主演した、人気グループ「EXO」のD.O.(俳優名は、ド・ギョンス)とシン・ハギュンをはじめ、カンヌ映画祭女優賞を受賞した『シークレット・サンシャイン』ほか全作品が上映されたチョン・ドヨン、『オクジャ』のポン・ジュノ監督や、ドラマ「キム課長」が大ヒット中のナムグン・ミンも短編『Light My Fire』の監督としてトークを行った。『気狂いピエロの決闘』のスペインの鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシアのマスタークラスも行われた。『蠱毒 ミートボールマシン』が初主演作となる田中さんは、上映後に大勢からサインを求められると「この映画に出演してよかった」と感激ひとしおだった。さらに富川国際ファンタスティック映画祭の常連である西村監督は、次回作『エンバーマー』が富川国際ファンタスティック映画祭の企画マーケットでスペイン・シッチェス映画祭賞を受賞した。ドラマ「イタズラなKiss」で韓国でも人気の古川さんが極寒の北海道での水中シーンで低体温症になったことを告白すると、心配した多くのファンがどよめいた。クロージング作品は日本で現在大ヒット中の『銀魂』。残念ながら小栗旬らキャストは参加出来なかったが、チケットはソールドアウトとなり大いに盛り上がった。(photo / text:Ayako Ishizu)
2017年07月24日特集連載、フランス風おもてなし料理。第二回、完ブレンダーを使ったなめらかで舌触りのいいスープです。材料:(4人分)トマト:2〜3個オリーブオイル:大さじ1玉ねぎ:少々塩:少々■ トッピングキュウリ:少々とうがらし:少々オリーブオイル:適量【1】トマトは皮を剥いて4/1にカットしておきます。【2】玉ねぎは小さくスライスしておきます。【3】ブレンダーに、トマト、オリーブオイル、塩を入れ、撹拌します。味をみて塩の量を調整し、玉ねぎも入れてさらに撹拌します。【4】冷蔵庫で器ごと冷やします。食べる直前にキュウリをすりおろし、唐辛子の種をとって小さく切ったものをトッピングします。オリーブオイルを回しがけて完成です。今回器として使用したのはWECK Mold Shape 230。普通はボウルで冷やすのですが、WECKなら蓋をすればスタッキングでき、冷蔵庫でも場所をとらないので、冷製スープにとても向いています。ガラスの涼し気なルックスも冷製スープにいいですね。頂く時は、お皿にのせてスープスプーンを添えましょう。律子さんからのアドバイス舌触りをなめらかにするために、トマトの皮は必ず剥いて下さい。トマトの種も取り除いた方が舌触りはよくなりますが、撹拌力の強いブレンダーを使えば種をとらなくても滑らかに仕上がります。暑い季節は塩の量を多めにすると更に美味しく頂けます。オリーブオイルの量を増やすとまろやかな味になり、小さな子どもでも食べやすくなりますよ。薄めの味付けで作れば離乳食としても(中期以降)使える一品なんです。プロフィールシャルル律子さんフランスの家庭料理を中心とした「実験料理工房」を開催。おもてなし料理を短時間で作ることをメインとしたお料理教室です。海外で過ごされる時間も長く、フレンチだけでなく各国の料理を和風にアレンジすることも得意。最近は50人程度のパーティー用フィンガーフードなども行っています。= 写真・文:大西佳葉 =食のはなし フランス風おもてなし料理 日々のおかず WECKのあるくらし WECKで作るレシピ 【ご紹介したアイテム】あつあつの食材〜氷まで、幅広い温度に対応できる耐熱ガラスを使用。温かいスープはもちろん、氷や凍ったフルーツも楽々粉砕できるので、本格スムージーやフローズンドリンクなどもご自宅で手軽に愉しめます⇒BRUNOコンパクトガラスブレンダー7,344円(税込)⇒WECKMoldShape2304個セット1,728円(税込)⇒BroadBeansトマトの皮がむきやすいピーラー540円(税込)
2017年07月20日例年、内外から注目を集める東京国際映画祭。今年、記念すべき30回目を迎える本映画祭と日本の映画業界を、共に創り、盛り上げるべく、オフィシャルなサポーターをクラウドファンディングにて募集。リターンとして、映画関係者と同じ写真付きパスや、レッドカーペット特別体験、さらにオープニング、およびクロージング上映・パーティなどが用意される。1985年、日本ではじめて大規模な映画の祭典としてスタートした東京国際映画祭(以下、TIFF)。日本の映画史とともに歩んできたといっても過言ではなく、昨年度は、『シン・ゴジラ』『君の名は。』『この世界の片隅に』『怒り』など、話題を呼んださまざまな作品が上映された。TIFFには、才能あふれる新人監督から熟練の監督までを対象に、世界中から厳選されたハイクオリティなプレミア作品が集結。国際的な審査委員によってグランプリが選出される「コンペティション」には、2016年は86の国と地域から1,409本もの応募があり、年々注目度が高まっている。例えば、2011年の第24回グランプリ作品『最強のふたり』はTIFFでの上映後、フランス語映画として世界歴代1位の観客動員を記録し、日本でもロングランヒットとなった。そして、今年は30回目という節目の年を迎える。メインビジュアルとしては、リオオリンピック・パラリンピック閉会式のフラッグハンドオーバーでクリエイティブ スーパーバイザー、チーフアートディレクターを務めた佐々木宏(クリエイティブ・ディレクター)、浜辺明弘(アート・ディレクター)を迎えて制作。新たな30年を祝う「祝祭感」、そして何処にもない「TOKYO」の魅力を強く打ち出したいとの思いから、日本を代表する写真家で、映画監督でもある蜷川実花の写真を起用し、蜷川さんが写す、様々な「東京」の表情を1本の“TokyoFILM”という映画に例えた。また、アニバーサリーイヤーとなるだけに、日本映画界のクリエーターに刺激を与え、スクリーンで輝き続ける現代のミューズ、安藤さくら、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいという実力派女優4名の特集上映を実施するという。会期中に上映される作品は、公開前の超大作から、ここでしか見ることができない貴重な作品や、ドラマや恋愛もの、コメディにアニメーションまで多種多様で、およそ200本強。大好きなジャンルの映画にどっぷり浸かるもよし、いままで見たことのないジャンルの映画に飛び込んで新たな発見をするもよし。今回は、ハロウィーンに盛り上がれるイベントや、無料で参加できるイベント、食のイベントなどのスペシャルイベントを多数実施するため、その費用や、一部はセキュリティの強化費用へも充てるという。本年度より、TIFFのフェスティバルディレクターとなった久松猛朗氏は、「今年は30回という記念の開催に当たり、より多様で多彩なプログラムを組み、日本はもとより世界中からたくさんの魅力的な監督や男優・女優の皆さんをお招きして、より祝祭感溢れる、誰もが参加して楽しめる“映画のお祭り”にしたいと考えています。多くの方々に「参加」していただき、楽しんでいただければと願っています」と、プロジェクトにかける思いをコメント。5,400円からの“ライトサポーター”(EXシアターコンペ部門作品の当日座席交換券など)から、レッドカーペットやイベントなど、映画祭の裏側も体験できる“ゴールド”“プラチナ”“ダイアモンド”まで、幅広いリターンが用意されている。第30回東京国際映画祭は10月25日(水)~11月3日(金・祝)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2017年07月14日