人気漫画『キングダム』の連載10周年を記念して制作された実写特別動画の総再生数が100万回を突破したことを受け、主演の俳優・山崎賢人が27日に公開された動画を通じてあらためて作品への思いと共に喜びを語った。原作は、原泰久氏が漫画誌『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載している同名コミック。中国で撮影された特別映像は、公開から1週間で総再生回数100万回を突破し(実写特別動画、ナレーションなし版、60秒TVCM、メイキングの総計)、国内外からもメッセージが寄せられた。主人公・信を演じた山崎は、実際に『キングダム』のファン。27日に公開された新たな映像では、視聴者に向けた感謝と同作のファンが増えている喜びのコメントが収められている。冒頭で、2日間にわたったという中国での撮影を振り返る山崎。「スケールのでかさというか、そういう熱い思いを持ってみんなが撮影してた感じ」とまっすぐな視線で回顧する。また、「好きなキャラいっぱいいるんですけど」とはにかみ、「魅力的なキャラがたくさんでてくるっていうのが見ててすごく面白いし、時には泣けるし、かっこいいなーって男が見て思うところも」と言葉を練って話しながら、「好きなシーンがありすぎて語りきれない」と感慨を口にする。そんなところで、「原先生からプレゼントがあります」と原作コミックが手渡されると「えっ…!?」と驚きながらも、巻頭を見るや否や目を皿にしてさらにビックリ。そこには、原氏によるサインと実写演技への感謝のメッセージがしたためられており、山崎は「すげー! ちょっと、見せますね」とカメラにサインを向け、「超うれしい! やばいっすね!」と大喜び。「いいんですか? もらって。自慢、自慢ですね!」と先の落ち着いた様子とは打って変わって興奮気味に言葉を重ねている。さらに、4月25日から5月1日は実写特別動画のシーンと漫画が競演するポスターが登場。JR山手線渋谷駅の階段をジャックする。また、4月29日からは、映画『テラフォーマーズ』や『レヴェナント:蘇えりし者』の上映前シネマ広告として、特別動画が上映される。(C)原泰久/集英社
2016年04月27日映画『エクス・マキナ』が2016年6月11日(土)に公開される。主演は『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。また、本作もアカデミー賞視覚効果賞を受賞している。アリシア・ヴィキャンデルが扮するのは、美しい女性型ロボット“エヴァ”。本作では、プログラマーとして働くケイレブが、社長所有の別荘で1週間滞在するチャンスを得るが、そこで女性型ロボット“エヴァ”に搭載された世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力するというストーリーとなる。本作のキャスティングにあたって、監督のアレックス・ガーランドは、エヴァに必要な側面がすべてアリシア・ヴィキャンデルに宿っていたと言う。彼女は、人工的な雰囲気を出すため顔に白いメーキャップを施して撮影したオーディションビデオを送ったというのだから驚きだ。また、実在しないエヴァを作り出す役作りにも徹底し、CGIの壁を突破して感情を伝えるというところにも重きを置いているのがポイントだ。■ストーリー検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブは、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に1週間滞在するチャンスを得る。しかし、人里離れたその地に到着したケイレブを待っていたのは、美しい女性型ロボット“エヴァ”に搭載された世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力するという、興味深くも不可思議な実験だった…。【作品情報】『エクス・マキナ』公開日:2016年6月11日(土)監督・脚本:アレックス・ガーランド 『28日後...』『わたしを離さないで』出演:ドーナル・グリーソン、アリシア・ヴィキャンデル、オスカー・アイザック(C)Universal Pictures
2016年04月26日シルベスター・スタローンが「第73回ゴールデン・グローブ賞」助演男優賞を受賞、「第88 回アカデミー賞」にもノミネートされた『クリード チャンプを継ぐ男』。このほど、本作のブルーレイ&DVDリリースに併せ、本編からカットされた未公開シーンやボクシングシーンの裏側など3つの特別映像が解禁となった。愛する妻エイドリアンや仲間に先立たれ、孤独な日々を送るロッキーの前に突然現れた若者アドニス。彼は、かつてのライバルであり、親友だった亡きアポロの息子だった。その純粋なまなざしとボクシングへの情熱に、アポロの面影をみたロッキーは、持てる技術のすべてを彼に託し、ともにチャンピオンへの道を歩き始める。親の七光りとあざ笑われても、リングに叩き付けられても、アドニスは絶対に夢をあきらめない。たぎる血の中には父親アポロが、そして後ろにはロッキーがいる。どんな強敵を前にしても一歩も引かず、2人のチャンピオンに支えられ共に戦うアドニスは、“奇跡”を手にすることができるのか――!?『ファンタスティック・フォー』『フルートベール駅で』などのマイケル・B・ジョーダンが主人公アドニスを演じ、スターンが老齢のロッキーを好演して賞レースを席巻した本作。スタローンが認めた若き才能、ライアン・クーグラーが、子どものころからファンだったという『ロッキー』シリーズへの愛を成就させ、原案、監督、脚本を担当した。全米の評価サイトでは、「Rotten Tomatoes」で96%、「IMDb」評価ポイント8.7、「Cinemascore」でA 評価など、軒並み高い評価を獲得、シリーズ史上最大のオープニング記録を樹立している。前作でリングを降りたロッキーが、いまは亡き永遠のライバル、アポロ・クリードの息子をチャンプにするため、再びリングに向き合う姿は胸アツになること必至。興奮のリング・ファイトとそこに至るまでの葛藤と苦悩、そして2人の“支え”となる愛は、必見といえそうだ。『クリード チャンプを継ぐ男』ブルーレイ&DVDは発売中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月24日『007』シリーズなどで知られるガイ・ハミルトン監督が20日、スペインのマヨルカ島にある自宅で死去した。93歳だった。死因などの詳細についてはまだ明らかになっていない。『007 死ぬのは奴らだ』『007 黄金銃を持つ男』でハミルトン監督と仕事をしたロジャー・ムーアが21日、ツイッターでこの悲報をファンに知らせており、「素晴らしい監督であるガイ・ハミルトンが天空の編集室へ旅立たれたことを聞いてとてつもなく悲しいです。2016年はつらい年です」とつづった。パリで生まれたハミルトン監督はキャリアにおいて22作品の映画を手がけたが、その中でもショーン・コネリー主演の『007 ゴールドフィンガー』(64)や『007 ダイヤモンドは永遠に』(71)で最も知られている。その2年後にはロジャー・ムーアの『007』2作品を手がけ、マイケル・ケイン主演作『パーマーの危機脱出』『空軍大戦略』、ハリソン・フォード主演の『ナヴァロンの嵐』(74)などを監督した。キャリア後期にはアガサ・クリスティ著作を原作とした『クリスタル殺人事件』『地中海殺人事件』の2作品を映画化していた。(C)BANG Media International
2016年04月23日アカデミー賞俳優のマシュー・マコノヒーと、アカデミー賞およびトニー賞にノミネートされた実績を持つ日本を代表する国際派俳優・渡辺謙が初共演を果たした『追憶の森』。本日4月22日(金)の“良い夫婦の日”に、マシュー演じる主人公アーサーの妻ジョーン役で本作に参加したナオミ・ワッツが、“夫婦円満の秘訣”について語るコメントが到着。劇中の“夫婦”の様子も明らかになった。本作は、その演技力と存在感で映画界に確固たる地位を築いた2人が青木ヶ原の樹海を舞台に、『エレファント』『ラストデイズ』『永遠の僕たち』などを手がけてきたガス・ヴァン・サント監督と共に生み出した“不思議なミステリー”。マシューの妻役として、2度のオスカー候補となった演技派ナオミ・ワッツの豪華共演も話題となっている。今回、到着したのは、劇中の夫婦の“痴話げんか”のような本編シーンの一部。映像では、ヤカンに火を着けたまま居眠りをしていたことを、妻ジョーンはアーサーにとがめられてしまう。しかし、居眠りをしている自分にコートをかけてくれていたアーサーの優しさを感じつつも、ジョーンの口調はどこかとげとげしい。結婚生活は長く、お互いに愛し合っているものの、さまざまな問題を抱えていることから亀裂が生じた、不器用な2人の姿が映し出されている。ナオミは自身の役柄ついて、「彼女はもっと認めてほしかったの。彼の“過ち”を許してあげるべきだったけれど、そこまで成長しきれてなかった。そして自分の身を守ることを優先したの。2人ともそうしたんだと思うわ」と語る。マシューもまた、自身の役柄について「彼女には『悪かったわ』と言うチャンスがなかったけど、実は言いたがっていたことに彼は気づいていて、そのことで彼女に対して罪の意識を持ってるんだ」とそれぞれに分析する。ナオミといえば、『スポットライト 世紀のスクープ』で一連のスクープのきっかけをつくった“よそ者”編集局長役を好演する、俳優のリーヴ・シュレイバーが長年のパートナー。2人の息子を持ち、“結婚”という形式はとっていないものの、その睦まじい関係で知られている。「夫婦の関係性は、互いを尊重し、寛容でいることが大事だと思う」と、自らの考えを披露するナオミ。「(劇中の)彼らは子どももいなかったし、過去の浮気問題が浮上したりするけど、問題は2人がそれを乗り越えられるかということで、この映画は、よりよい人生を送るために、そして生き続けるために、それらを乗り越えろということを伝えていると思うの」と明かしている。劇中の夫婦のやり取りには、より“良い夫婦”になるためのヒントが詰まっており、夫婦生活を見つめ直すきっかけを与えてくれそう。全ての謎が解けたとき、傍にいる相手に感謝したくなる、そんな本作をスクリーンでも確かめてみて。『追憶の森』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月22日人間たちが知らないゲームの中の世界を舞台に2013年3月に公開され大ヒットを記録。第85回アカデミー賞ノミネートも果たしたディズニー作品『シュガー・ラッシュ』が22日(金)今夜、地上波初放送される。アクションゲームの悪役キャラクターである主人公・ラルフが、悪役としての人生に嫌気がさして自分のゲームから飛び出してしまう。お菓子の世界でゲームキャラクターが繰り広げるレース“シュガー・ラッシュ”の世界に迷い込み、そこで仲間はずれにされていたヴァネロペと出会い次第に絆を深めていくが、異なるゲームのキャラクターである2人の出会いはゲームの世界全体に災いをもたらすことになってしまう。悪役ではなくヒーローに憧れるラルフはヴァネロペと彼らの世界を救えるのか……という感動のファンタジー・アドベンチャーが繰り広げられる。ゲームの中の世界を舞台にした作品ということで、「スーパーマリオブラザーズ」や「ストリートファイター」、「ソニック」など日本ではお馴染みのゲームキャラクターたちの“裏側”が垣間見られるのも注目のポイント。さらに公開当時、“シュガー・ラッシュ”に出場するキュートなレーサーたちの声優を「森三中」や友近、「アジアン」、「ハリセンボン」といったよしもとの女性芸人によるユニット“シュガーズ”が担当。劇中挿入歌&エンディングテーマをAKB48が歌っていることも話題となった。メインキャラクターの声優は主人公のラルフを「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」や「宇宙戦艦ヤマト2199」などアニメはもちろん、ウィル・スミスやエディ・マーフィ、ブラッド・ピットなどハリウッドスターの吹替えでもお馴染みの山寺宏一。ヴァネロペを「アイカツ!」シリーズや『バケモノの子』をはじめ、『アナと雪の女王』ではアナの幼少期を演じた諸星すみれが演じている。なお本作を手がけたリッチ・ムーア監督の最新作『ズートピア』が23日(土)から公開。『ズートピア』の前に、『シュガー・ラッシュ』も併せてチェックしておくのもいいかもしれない。『シュガー・ラッシュ』は22日(金)21:00~フジテレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:シュガー・ラッシュ 2013年3月23日より全国にて2D/3D公開(C) 2013 Disney. All Rights Reserved.
2016年04月22日神木隆之介と門脇麦が初共演を果たし、「第63回読売文学賞戯曲・シナリオ賞」を受賞した同名舞台を映画化した『太陽』が、いよいよ4月23日(土)より公開される。本作から、初日を終えた2人がお互いの第一印象を語るインタビュー映像が解禁となった。21世紀初頭。ウイルスによって世界の人口が激減した世界。生き残った人類は、夜にしか生きられない進化した新人類“ノクス”と、太陽の下で貧しく暮らす旧人類“キュリオ”の2つに分断された。家族、親友、恋人…愛する人たちと引き裂かれてしまった人たちは、未来のためにそれぞれどんな決断を下すのか――。『SR サイタマノラッパー』シリーズ、『日々ロック』などを手がけてきた鬼才・入江悠が、2011年に前川知大主宰「劇団イキウメ」によって上演された同名舞台に強く惹かれ、メガホンをとった本作。今回、解禁となったメイキング映像では、神木さんと門脇さんがクランクインを迎え、お互いの印象を語るコメントが収められている。門脇さんは、自身が「わりと人見知り」ということで、「神木さんも絶対そうだと思って、大丈夫かな~」という不安な気持ちがあったことを明かす。しかし、いざ撮影初日を迎えると、「全然そんなことなくて、ふわ~っと話しかけてくださって。年上なのに申し訳ない(笑)」と語り、当初の心配も問題なく、すぐに打ち解けた様子。一方、神木さんは門脇さんに対し、「すごく優しかったです。僕のくだらない話を聞いていただいて(笑)」と笑顔で語り、「初日にしてはお話できた!」と満足そうな表情を見せた。そんな2人は、本作が初共演にしてW主演。神木さんは「今後は大変なシーンもたくさんあるし、息を合わせなくちゃいけない」と意気込みを語ると、門脇さんも「2人でうまくできたら」と語り、お互い主演としての決意を新たにする撮影初日となったようだ。近未来を舞台にしたSFでありつつ、20代の2人がおりなす青春ドラマであり、ラブストーリーであり、究極の家族愛の物語でもある、あらゆる要素を含んだ本作。神木さんと門脇さんの“化学反応”を、スクリーンでぜひ確かめてみて。『太陽』は4月23日(土)から東京・角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月21日レオナルド・ディカプリオが第88回アカデミー賞でアカデミー主演男優賞に輝いた『レヴェナント:蘇えりし者』が4月22日、公開を迎える。アカデミー賞(特に会員)に嫌われ、ノミネートで持ち上げられては栄誉を逃すという屈辱プレイを何度も味わった後の、"悲願"の受賞。そもそもアカデミー賞ってナンボのもんじゃ?という意見や、ディカプリオ本人も受賞後のパーティーでオスカー像を飲食店に忘れるなど、その価値は人によって違いそうだが、どういうわけかレオ様の受賞は特別。SNSが盛り上がった現象も、うなずけるというものだ。主演男優賞だけでなく、監督賞と撮影賞も受賞した『レヴェナント:蘇えりし者』。(1)アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督と撮影監督エマニュエル・ルベツキのコンビ、(2)レオ様とトム・ハーディの激突――もはや多くを語らずとも、この2要素だけで傑作臭が漂う作品だ。実際ストーリーそのものは、シンプルの極み。19世紀アメリカの広大すぎる未開拓の荒野を舞台に、レオ様演じるハンターのヒュー・グラスが瀕死の重傷を負いながらも、愛する息子を殺した同じくハンターのジョン・フィッツジェラルド(トム)に復讐を果たすため、約300キロという過酷な旅に身を投じていくという物語。しかし、これがまるで初めて観るような種類の映画で、圧倒的な映画的興奮に満ち、われわれの心を捕らえて離さない。この点、3月に行われたレオナルド・ディカプリオ来日記者会見で、「アカデミー賞の受賞理由の分析は……難しいけれど、これだけの世界観に入り込める作品は例がなかった。全員が約一年半、作品の世界にどっぷりと浸かったよ。イニャリトゥ監督はどのようにしてあの世界を作り上げたか僕自身にも説明できないけれど、永遠に映画史に残るような芸術作品に仕上がったと思う」とレオ本人もコメント。そして一人の男のサバイバルであると同時に、レオ様本人の関心が高い環境についてのテーマも含まれ、単なる復讐劇でもないと、レオ様は補足した。「この映画はヒュー・グラスの物語であると同時に、アメリカの大自然が侵されていく物語でもあって、それは今も世界中で起きていること。現代では自然や土地、そこに生きている動物たちに対して敬意が欠如している。僕は地球を守りたくて気候変動を問題にしているけれど、そういったものも映画の中には入っているんだ」。おそらく、レオナルド・ディカプリオがオスカー像をゲットした理由のひとつでもあるだろう、生きるという強い意志を持った主人公のグラスが、大自然の脅威に負けることなくサバイブしていく本能的な姿に、観る者は惹かれていると思う。それまでのレオ様は心に闇を抱えた実在の人物や身勝手で自己中心的な犯罪者などを比較的よく話すキャラクターを演じてアカデミー賞界隈をザワザワ言わしてきたが、この点、「ヒュー・グラスは寡黙な男。だから、どの言語、どの国の方々にも伝わりやすかったと思う。そして一人の男のサバイバルストーリーであると同時に、大自然の中での物語でもあるんだ」と、レオ様自身も決定的な違いを語っていた。グラスはほぼ言葉を使わないため、生々しいリアルな演技が必要で、肉体的にも過酷な撮影ではあったが、イニャリトゥ監督と撮影監督が仕掛ける実験的な映像の効果とあいまって、人間の本質や人間と自然との関係などが浮き彫りに。予想以上に"返り"が多い『レヴェナント:蘇えりし者』は、スルー厳禁の傑作ドラマだ。(C)2016 Twentieth Century Fox
2016年04月21日第88回アカデミー賞で作品賞&脚本賞に輝いた『スポットライト 世紀のスクープ』に出演するレイチェル・マクアダムスが初来日を果たし4月14日に、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見を行った。記者会見の模様実話をもとに、ボストン・グローブ紙の特集記事“スポットライト”を手がける敏腕記者チームが、カトリック教会が長年隠し続けた牧師による児童虐待事件を追求する姿を描いた社会派ドラマ。マクアダムスは唯一の女性記者として、ねばり強い取材を通して、被害者の信頼を獲得するサーシャ・ファイファー役で、助演女優賞にノミネートされた。役作りのため、映画のモデルとなった実在の女性記者と対面したといい、「一筋縄ではいかない職業ですね。現代ではジャーナリズム精神は失われつつあると言われていますが、やはり素晴らしい仕事であること変わりはない」と尊敬の念。「取材が的外れに終わるかもしれないなか、まるで暗闇で手探りしながら、真実を求める信念は本当に素晴らしい」とたたえていた。また、映画が大反響を呼び、アカデミー賞作品賞を受賞した結果については、「影のヒーローである彼らの仕事に、文字通り“光”が当てられるのは非常に喜ばしいこと」と誇らしげ。「それ以上に感銘を受けたのは、“声なき者たち”である被害者に声をあげる勇気を与えることができたこと」と真摯に語っていた。マイケル・キートン、マーク・ラファロらと共演し、「私が出演した作品の中で、一番素晴らしいキャスト陣だと言い切れる。まるで家族のような結束感があった」と断言。自身は『きみに読む物語』『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』などで、“ラブロマンスの新クイーン”として注目を集めているが、「今回、普段とは違うテイストの硬派な作品に出演し、女優として大きな勇気を得られた」と手応えを示していた。『スポットライト 世紀のスクープ』4月15日(金)、TOHOシネマズ日劇ほか全国公開取材・文・写真:内田 涼
2016年04月14日ブリー・ラーソンが第88回アカデミー賞主演女優賞を受賞した衝撃のヒューマンドラマ<a href="">『ルーム』</a>がついに日本でも公開された。未体験の感動が静かな波紋となって、映画ファンにじんわりと広がることを期待したい、2016年を代表する傑作だ。映画はある男に誘拐され、7年間“部屋”に監禁された女性と、外の世界を知らずに育った息子が外の世界に決死の生還を果たし、失った時間を取り戻そうと奮闘する姿を描いた。家族愛や母性といったテーマに加えて、緊張感あふれるサスペンスとしての魅力も放つ本作は「部屋/世界」という境界を超えるヒロインを通して、人間の尊厳、人生の輝きを見つめており、世代や性別を超えた普遍的な問題提起が深い余韻を残している。先月、初来日を果たしたブリーは、記者会見で「ハローで始まり、グッドバイで終わる映画」だと語っていたが、この言葉には「グッドバイの先にある新しい世界」という意味合いが込められている。折しも就職や進学、異動など変化に富んだ春が到来し、その先の自分に不安や戸惑いを隠せない人も多い季節。境界を一歩踏み出す主人公、そして見るもの、触れるものすべてが初めてで新鮮に驚く息子の姿が、そっと背中を押してくれるはずだ。メキシコ国境を超えて、麻薬戦争の渦に巻き込まれる女性捜査官の葛藤を描き、アカデミー賞で3部門にノミネートされた<a href="">『ボーダーライン』</a>も力強い一作。サスペンスアクションとして超一級であると同時に、麻薬戦争の現実や手荒な超法規的な捜査を目の当たりにし、善悪の境界で揺れ動く主人公の葛藤をエモーショナルに捉えている。『プラダを着た悪魔』<a href="">『イントゥ・ザ・ウッド』</a>のエミリー・ブラントが披露する体当たり演技も必見だ。原題は「暗殺者」を意味する“Sicario”だが、実は二転三転するストーリー展開のかなり核心部分を突いており、興ざめと言えば興ざめかも。国境、善悪、生死、男女、真偽といった境界を総合的に意味した『ボーダーライン』こそ、この映画の本質を捉えた理想的な邦題といえる。『ルーム』とは別の意味で、より直接的にショッキングな描写もあるが、早くも続編の製作も決定しているだけに、やはりこの春見逃せない秀作に数えたい。『ルーム』『ボーダーライン』は公開中。(text:Ryo Uchida)
2016年04月10日レオナルド・ディカプリオが念願のオスカーを獲得したことも記憶に新しいアカデミー賞。あるいは、映画界やテレビ界の権威ある賞としてゴールデン・グローブ賞やエミー賞、ミュージカル・演劇のトニー賞、その年の音楽界を象徴するグラミー賞などが注目されることが多いが、今回は音響編集部門に特化した映画賞として知られるゴールデン・リール賞を受賞した海外ドラマ<a href="">「Empire/エンパイア 成功の代償」</a>に注目!本作は、巨大ヒップホップレーベルを舞台にした、華麗なる一族の音楽ドラマだ。あまり日本では馴染みがないゴールデン・リール賞だが、その歴史は意外にも古い。1964年から始まったアカデミー賞「音響編集賞」よりも10年早い、1954年から開催されており、まさに「音響編集賞」の先駆けともいえる由緒ある賞だ。アメリカ映画の音響編集・音楽編集の団体(MPSE)から与えられ、受賞作はいわば音響のプロから認められた証といえる。そんな栄誉ある賞の「TVショート・フォーム 音楽作品部門」を見事受賞したのが、「Empire/エンパイア 成功の代償」。本作は、<a href="">『プレシャス』</a>でアカデミー賞にノミネートされた監督リー・ダニエルズと<a href="">「24 -TWENTY FOUR-」</a>のヒットメーカーがタッグを組み、音楽業界の裏側を舞台に、巨大ヒップホップレーベル“エンパイア”の相続を巡る熾烈な争いと、成り上がり一族経営ゆえのドロドロをスキャンダラスに描き出す。アメリカで放送されるや、シーズン1は12回連続で視聴者数を増加させ、たった4か月で頂点に君臨!視聴者数は「24」超えの1,765万人、放送時のツイート数は330万、YouTubeの動画再生は1,000万回以上と記録的大ヒットに。ドラマ最高額の広告料も誇り、常識を打ち破り続ける社会現象ドラマとなっている。本作の魅力は、なんといってもストーリーやキャラクターに合った音楽。先日発表された第58回グラミー賞では、サウンドトラック部門ノミネート(「Empire (Original Soundtrack from Season 1)」)を果たし、ドラマ業界の枠を超えて、音楽業界からも高い評価を得ている。ジャスティン・ティンバーレイクやジェイZなど数々のアーティストをヒットに導いてきた名プロデューサー、ティンバランドが全曲オリジナルで手がけており、コートニー・ラブ、メアリー・J. ブライジ、ジェニファー・ハドソンなどが、ハマリ役ともいえるゲスト出演の仕方をしていることも見どころだ。本作で、“エンパイア”が抱えるアーティストであり、一家の次男ジャマル・ライオンを演じているジャシー・スモレットは、サントラの中でも「何度も歌っているのに、未だに飽きることがないのが『ユー・アー・ソー・ビューティフル』。あれはベッキーを演じるギャビー(『プレシャス』のガボレイ・シディベ)のために共作した曲で、毎回、ギターとともに曲が流れると幸せな気分になる それと、『グッド・イナフ』と『パワー』も」と、シーズン1でのお気に入り曲を挙げる。また、彼ら兄弟の母親クッキー・ライオン役でゴールデン・グローブ賞に輝いたタラジ・P・ヘンソンは、「私は『グッド・イナフ』がお気に入り。いまだに、聴くと感動するわ」と明かす。「『グッド・イナフ』は、ストーリーを物語る上で、魔法にも似た効果を持っていたと思う。台本を読んだ時点では、どう編集されるか分からなかったけど、実際には、ミュージックビデオのような仕上がりになったわ。子どもが階段の下でゴミ箱に入れられるところが、成長した現在のジャマルとオーバーラップすることで、彼の当時の心情が表現される。音楽を使ってストーリーを表現するうまいやり方だと思ったわ。あの曲を聴くたびに、母親として、鳥肌が立つの。幼い子どもをあんな目に遭わせなければならず、母親は刑務所に入り、ガラス越しでしか息子に会えない。数年後に息子があの日のことを歌っている姿を見る…。本当に深い心情を描いた美しいシーン。個人的には、あの曲がベストね」と語り、ドラマのストーリーになぞられた曲のパワーに感嘆の声を寄せている。まさに“見てよし”“聴いてよし”、必見&必聴ドラマの登場といえそうだ。「Empire/エンパイア成功の代償」はDVDリリース、デジタル配信中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月07日2016年4月6日(水)よりTOKYO MX、AT-Xほかにて放送開始となるTVアニメ『SUPER LOVERS (スーパーラヴァーズ)』。放送直前を迎える本作より、第1話のあらすじと場面カットを紹介しよう。○TVアニメ『SUPER LOVERS』、第1話のあらすじ&場面カット■第1話「forest green」実母の春子が危篤だという嘘の報せを受け、カナダへとやって来た高校生の海棠晴は、零という名の少年と引き合わされる。「お前に新しい弟ができた。面倒ヨロシクな」――。春子に命じられるがままに、零と一夏を過ごすことになってしまう晴。野生児で、誰のいうことも聞かない零との日々は、闘いだった。そんな中、少しずつ懐いてくる零を愛おしく感じた晴は、とある「約束」を交わすのだが……。(脚本:中村能子、絵コンテ:石平信司、演出:ボブ白旗、作画監督:さとうりか/伊藤智子)TVアニメ『SUPER LOVERS』は、2016年4月6日(水)よりTOKYO MX、AT-X、サンテレビで放送されるのを皮切りに、BS11、テレ玉、チバテレ、tvk、岐阜放送、三重テレビ放送、TVQ九州放送にて放送予定。放送時間などの詳細はアニメ公式サイトにて。(C)2016 あべ美幸/KADOKAWA/「SUPER LOVERS」製作委員会
2016年04月06日「第88回アカデミー賞」で、作品賞&脚本賞をW受賞した<a href="">『スポットライト 世紀のスクープ』</a>。本作で唯一の女性記者役を好演したレイチェル・マクアダムスがこの度、来日することが決定した。2001年の夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロンが着任する。マイアミからやってきたアウトサイダーのバロンは、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるまず、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄「スポットライト」を手がける4人の記者たち。デスクのウォルター“ロビー”ロビンソンをリーダーとするチームは、事件の被害者や弁護士らへの地道な取材を積み重ね、大勢の神父が同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に教会の隠蔽システムが存在する疑惑を探り当てる。やがて9.11同時多発テロ発生による一時中断を余儀なくされながらも、チームは一丸となって教会の罪を暴くために闘い続けるのだった…。監督には、<a href="">『扉をたたく人』</a><a href="">『靴職人と魔法のミシン』</a>のトム・マッカーシーが務め、数十人もの神父による児童への性的虐待を、カトリック教会が組織ぐるみで隠蔽してきた衝撃のスキャンダルを暴き、ピューリッツァー賞に輝いたボストン・グローブ紙の調査報道チームの軌跡を描いた。キャストには<a href="">『アベンジャーズ』</a>シリーズのマーク・ラファロ、<a href="">『バットマン』</a>シリーズのマイケル・キートン、<a href="">『シャーロック・ホームズ』</a>シリーズのレイチェル、『スクリーム』シリーズのリーヴ・シュレイバーら、豪華キャストが顔を揃えている。本年度「アカデミー賞」で作品賞と脚本賞をW受賞し、さらに注目を集める本作。今回来日が決定したのは、本作で唯一の女性記者として活躍するサーシャ役で出演し、同じくアカデミー賞で助演女優賞にノミネートされたレイチェル。彼女がプロモーションで来日するのは今回が初めて。<a href="">『きみに読む物語』</a>のヒロインで世界中の女性の心を揺さぶり一躍スターとなり、『シャーロック・ホームズ』『消されたヘッドライン』<a href="">『恋とニュースのつくり方』</a>などの話題作に出演。最近は<a href="">『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』</a>で、同年代の女子たちに絶大な支持を得ている。また昨年年秋には、米女性ファッションブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」が選ぶ、ハリウッドで最もホットで影響力のある女性リスト「What is Sexy? List」で最もセクシーな女優に選出。本作でもアンサンブル賞として数々の受賞に輝き、今後もジェイク・ギレンホールやベネディクト・カンバーバッチとの共演作が待機している。レイチェルは、本作の公開日翌日の16日(土)にTOHOシネマズ 日劇にて舞台挨拶を行う予定だという。『スポットライト 世紀のスクープ』は4月15日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年04月06日主演のブリー・ラーソンが本年度のアカデミー主演女優賞に輝いた映画『ルーム』が今週末から公開になる。小さな部屋に閉じ込められていた母子が脱出し、世界に触れ、新たな一歩を踏み出す過程を描いた作品だが、監督を務めたレニー・アブラハムソンは、部屋の“中”の物語と“外”の物語のバランスをとることに最も力を注いだと語る。その他の画像本作は、小さな部屋に閉じ込められた状態で暮らす母と、部屋しか知らない息子が脱出をはかり、部屋の外の世界に踏み出していく物語。エマ・ドナヒューの小説が原作で、日本では“インサイド”と“アウトサイド”の上下巻で刊行されている(講談社文庫・刊)。アブラハムソン監督は「通常ならばパートナーや子どもの友達といった周りの人間や、学校などの機関があって子育てをするのですが、この極端な物語の中では、母親がその負荷を全部担っている」という。「教育だったりメンタル面だったり、子どもの世界のすべてを母親ひとりが提供しなければいけない、一緒に作っていかなければいけない状況に置かれているわけです。こういった極端な設定によって、子育ての大変な部分と素晴らしい部分のすべてを掘り下げて模索するドラマを描こうとしました」このような設定の物語であれば、部屋からの“脱出”が物語のクライマックスになると想像する人もいるかもしれない。しかし、本作では、部屋が世界のすべてだった前半と、現実の世界に触れる後半が同じウェイトで描かれる。「この映画を作る上で最大の挑戦は、部屋の内と外とのバランスをとることでした。部屋から逃げられたことで観客の興味が失われてしまったら、後半はおまけみたいなものになってしまいます。観客に後半にもついてきてもらうために必要なものを考えたとき、それはやはり前半部分で、いかに観客がこの親子とつながりを持てるかということでした」母と子が部屋を出ても、物語は続く。それどころか、部屋を出た後の方が、“部屋”の存在感は大きくなり、観客は母子から目が離せなくなるだろう。「そのため前半から後半へと移る際には、作曲家、編集と僕で独特なテンションを作りあげなければいけませんでした。それは(脱出を果たした)ふたりの再会の後からすでに、少しだけ感じられるようになっています。この部分は編集で一番時間をかけたかもしれません。特に後半に入ってからの最初のフェーズは、前半で作り上げたストーリーの要素を、改めて積み立てなおしてから後半へとつなげていくようにしました」小さな部屋に監禁された母子が暮らしている場面から始まるこの物語は、観客の予想外の方向へと展開するが、アブラハムソン監督は「普段目にはしないような極端な状況ではあるものの、普遍的な話でもあります。本作は、実は子育てという子どもと親の絆が掘り下げられている物語なのです」と語っている。『ルーム』4月8日(金)TOHOシネマズ 新宿ほか全国公開
2016年04月05日<a href="">『博士と彼女のセオリー』</a>でアカデミー賞「主演男優賞」に輝いたエディ・レッドメインが、いまから80年以上も前に、自らの性別違和に勇気を持って向き合ったリリー・エルベを演じる<a href="">『リリーのすべて』</a>。本作でメガホンをとったトム・フーパー監督が「脚本を読んで3回泣いた」と明かしていたが、それを上回る“4回泣いた”人もいるなど、本作で描かれた美しく、力強いラブストーリーに涙する人が続出していることが分かった。命の危険を冒してでも、本当の自分のまま生きることを望んだ主人公と、その一番の理解者であり続けた妻が織りなす究極の愛と魂の触れ合いのドラマを、エディと本作でアカデミー賞「助演女優賞」を受賞したアリシア・ヴィキャンデルが、心揺さぶる演技で魅せる本作。女性を中心に幅広い年齢層の人々から支持されており、「喉の奥が熱くなり、言葉が出ない。美し過ぎるストーリーでした。この作品に出会えたことに心から感謝です」、「沼地のように深い深い愛。ラストは静かな涙が止まりませんでした」、「涙があふれて止まらなかった」と涙ながらの感想が数多く寄せられている。また、「美しく力強く、性別を超えたラブストーリーに感動!」、「いままでないくらい泣きました。終わってもダイレクトに伝わってくる気持ちにいまも涙がでそうです」、「エディとアリシアの演技は圧巻」とエディとアリシアの熱演にも絶賛の声が届いており、特に、ゲルダの“夫婦”という肩書きや性別を超えた愛の体現に感動したという声が続出している。フーパー監督は「本当に女性に見えてきた」と言われるエディの演技について、「エディが最も気にかけていたのは、リリーの感情の遍歴だった。それを彼が労力と時間をかけて追究した結果、リリーの外見的な要素もおのずと後からついてきた。全ては内面からあふれ出た努力の結晶」とエディの努力に賞賛を送っており、アリシアについても「エディと渡り合える女優を探すのはとても難しいことでした。アリシアに出会えたことは本当にラッキーだった。アリシアはゲルタと同じくとても広い心を持った慈悲深い女性で、この愛の物語をより輝かしいものにしてくれました」と語り、2人は監督にとっても最高のキャスティングだったことに言及する。また、アリシア本人は「この作品で描かれているのはとても特別な物語だから、12年もの間、製作に向けて戦った人々がいることをうれしく思うわ。いまようやく、トランスジェンダーの人々の声が世間に届き始め、議論がされるようになってきたの。そのような時期にこの映画が公開されるのは素晴らしいことだし、変化をもたらす何かのきっかけになれば光栄だわ」と語り、リリーとゲルダのような愛の力で“変化”が起こるよう、本作に込めた願いを明かしている。『リリーのすべて』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月01日「第24回橋田賞」が3月31日に発表され、連続テレビ小説『あさが来た』(NHK)、TBSテレビ60周年特別企画『天皇の料理番』(TBS)などが受賞した。脚本家・橋田壽賀子が理事を務める橋田文化財団主催の橋田賞は、日本人の心や人と人とのふれあいを温かくとりあげてきた番組と人に贈られる賞。『あさが来た』は、実業家であり女子教育にも尽力したヒロイン・あさを「丁寧かつ魅力的に描き多くの視聴者の関心を集めた」と評価され、同作の脚本家・大森美香氏も受賞。『天皇の料理番』は、「夢をつかみ取るために試練に立ち向かう主人公と、それを支える者たちの愛の物語は、多くの視聴者の共感と感動を呼んだ」と認められ、主人公・秋山篤蔵役の佐藤健、篤蔵の兄役の鈴木亮平も受賞となった。そのほか、『居酒屋もへじ』(TBS)などで活躍する女優の岸本加世子、『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ)などの脚本家・古沢良太氏も選ばれた。最高賞の橋田賞大賞は該当者なし。橋田賞新人賞は女優の吉田羊、橋田賞特別賞は女優の三田佳子に決定。吉田は『コウノドリ』(TBS)での演技をはじめとする2015年度の活躍、三田は長年にわたってテレビドラマに貢献してきた功績が認められた。授賞式は、5月10日に都内で行われ、受賞者には置時計と賞金100万円が贈られる。
2016年04月01日天気予報サイト「ウェザーニュース」を運営するウェザーニューズはこのほど、「全国つぼみ調査」をもとに「第五回桜開花予想」を発表した。同調査は、全国の花見の名所700カ所および全国の主要都市、「さくらプロジェクト」参加者が報告する9,843本の桜を対象に行われた。同社によると、4月に入ってからの気温は全国的に平年並み~高めと予想されるため、開花前線はペースを上げて北日本を一気に北上するとのこと。北日本の開花時期は平年並み~早めで、北陸では3月末、東北南部では4月初め、東北北部では4月中旬、北海道では4月末頃に開花が始まる見込みとのこと。地域別に見ると、北海道では、道南・函館周辺に4月26日ごろ開花前線が上陸。5月20日ごろにかけて開花エリアが広がっていくとのこと。札幌市周辺では5月初めから開花が始まり、5月上旬に見頃を迎える予想となっている。全国で開花が最も遅い根室・釧路方面でも5月中旬には咲き始め、20日前後には満開となる見込み。東北地方では、平年より早めの開花となる見込み。3月の終わりから4月初めにかけては福島市や仙台市など南部の太平洋側から開花が始まり、4月中旬には北部でも咲き始める。福島市や仙台市では4月8日~10日ごろ、青森市周辺では4月25日ごろに見頃を迎える予想。関東地方は、3月28日までに関東全域で開花シーズンに突入。南部では一気に満開まで進み、4月2週目の中頃までは満開の桜の見ごろが続く見込み。4月最初の週末(2日~3日ごろ)は前線の影響で天気が下り坂となるため、傘を持って歩きながらの花見がおすすめとのこと。関東北部でも、広い範囲で4月2週目の中頃までの花見シーズンが続く。中部地方では、東海や甲信南部で開花が始まっている。開花スピードは平年より遅めとなったが、3月最終週からは平年より暖かい日が続くため、4月2週目の中頃まで満開の桜が見頃となる予想。北陸や甲信北部では、例年よりやや早めの3月29日~4月5日ごろの開花を迎えるという。新潟市周辺では4月2週目の週末、長野市周辺では4月中旬に見頃を迎える見込みとなっている。近畿地方でも開花は平年並み~やや早めとなっており、大部分で開花を迎えている。満開の桜の見頃は4月2週目の中頃までになる見込み。中国・四国地方および九州地方でも同様の予想となっている。ちなみに、北海道の五稜郭公園では4月30日、青森県の弘前公園では4月23日、東京の上野恩賜公園と愛知県の名古屋城では4月1日、大阪府の大阪城公園では4月2日、広島県の平和記念公園では3月31日に満開を迎える見込み。熊本県の熊本城では、4月2日から桜吹雪となるという。
2016年03月31日ジャーナリストの田原総一朗氏(81)が、第88回アカデミー賞で作品賞&脚本賞をW受賞した社会派映画『スポットライト 世紀のスクープ』(4月15日公開)のTVスポットでナレーションに挑戦。その映像が30日、公開された。俳優マーク・ラファロが主演を務め、トム・マッカーシー監督がメガホンをとった本作は、ピューリッツァー賞に輝いたアメリカの日刊新聞『ボストン・グローブ』の調査報道チームの軌跡を映画化したもの。舞台は、2001年の夏。新聞局の新たな局長が打ち出した方針から、ある神父による性的虐待事件を詳しく追及する4人の記者の動向を描く。田原氏は本作に「自分の中に生じた"疑問"に忠実であること。どんな権力に対しても萎縮せずに頑張れよと、励ましてくれる映画だ」と応援コメントを寄せている。田原氏によるナレーションのTVスポットは、「【朝までスポットライト】バージョン」と「【いいこと言ったぞスポットライト】バージョン」の2種類。田原氏が司会を務めている『朝まで生テレビ』を思わせる語り口で、前者では「記者が命がけで暴いたスキャンダル。ジャーナリストとして朝まで激論を交わしたい!」とほえ、後者では「汚いやつらはどこにも逃がさない!」と口にする熱血新聞記者マイク(ラファロ)に「今この記者いいこと言った!」と称賛を送っている。田原氏がTVスポットのナレーションを担当することは珍しいが、自身の名物番組を連想させるセリフにも応じ、15分ほどで収録は完了。このTVスポットは31日より、「『スポットライト世紀のスクープ』公開記念! トム・マッカーシーの世界」と題して『靴職人と魔法のミシン』『扉をたたく人』『ミリオンダラー・アーム』の3作品を放送するWOWOWなどで流れるほか、公式サイトにも掲載される。(C)2015 SPOTLIGHT FILM, LLC
2016年03月30日東京では桜の開花が進み、すっかり春。そして新年度ですね! 気がつけば、始まったばかりと思っていた平成28年も、もう4分の1が終わってしまい、子育てにアタフタとしている間に、どんどん時は過ぎていきます。子供も進級の時期を迎え、新しい学年、新しいクラス、大丈夫かしら…と、母親としてもちょっとドキドキのこの季節。でも、無事に新年度が迎えられた人はとても幸せなのかもしれませんね。産休・育休から仕事復帰を希望しても、保育園への入園がかなわず、復帰が遠のいたり、退社せざるを得ない人も少なからずいるということを考えると、つくづく子育てをしながら、自分のキャリアを築いていくことは本当に大変なのだと気づかされます。安倍政権でも、3年前の発足当初から「女性の活躍推進」を大きな政治目標にし、女性の採用率や管理職への登用率などに企業が数値目標を立てるよう進めてきたけれど、女性の立場からすれば、社会にでる以前の問題があり過ぎて「まずそこを何とかしてよ!」と思ってしまいます。そこで、国は「一億総活躍推進」を掲げました。「50年後も人口1億人を維持し、一人ひとりが自ら、家庭で、職場で地域で生きがいを持って、充実した生活を送ることができる社会」と“定義”される「一億総活躍社会」は、女性という枠にとらわれず、もう一歩進めようというものです。そのために、「新三本の矢」を放つというのが、安倍政権の方針。それに沿って、この4月からの平成28年度予算にも、重要な柱の一つとして「一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき対策」関連予算が組まれています。その額、合わせると約2兆円! 教育や防衛費が約5兆円であるのと考えると、結構な額。それだけ国も力を入れているということですね。確かに、「一億総活躍社会」は理想的。でも現実とはあまりにかい離していて、少々反発も起きているのは、皆さんもご存じの通りでしょう。とはいえ、それだけ国が力を入れる「一億総活躍社会の実現」のために、具体的にはどのような対策を進めているのか、私たちも知識としてインプットしておきましょう。「アベノミクス新三本の矢」で、直接私たちに関係してくるのは、主に「第二の矢・夢をつむぐ子育て支援」と「第三の矢・安心につながる社会保障」です。目標は「希望出生率1.8の実現」と「介護離職ゼロ」。具体的には下記などの政策があります。・待機児童対策(平成29年度末までに受け皿50万人増)・保育士の確保(待遇の改善等)・教育費の負担軽減(大学生等向け無利子奨学金の充実)・三世代同居の推進(住宅改修等の費用の補助)・介護人材の確保や施設・在宅介護サービスの充実残念ながら、私自身は、これらが“効果バッチリ”の策だとは、実は思っていないのです。その理由を、いくつかの例で挙げてみましょう。実は待機児童問題よりも深刻な高齢者問題まずは、待機児童対策。今、全国で4万人ほどいると言われているけれど、一番多いのが、東京都の8000人弱。一方、待機児童ゼロというのも、11県あるのです。保育園の不足は、大都市部の問題でもあるわけです。同じように、介護施設も特に都市部を中心に不足していますが、高齢化問題は実は待機児童の問題より深刻なんです。というのも、いま、65歳以上の高齢者は3500万人いると言われていますが、そのうち半数は高齢者のみの世帯。さらに、550万人は要介護者で、1割は認知症です。これが、2020年には、85歳以上の高齢者の約半数は認知症になると予測されています。 国が掲げた三世代同居の補助にも疑問点が国は、介護政策の方針として在宅介護の充実を進めていて、保育士同様、介護士の確保のための待遇改善も急がなくてはなりませんが、これだけの高齢者、ことに認知症が増えていく中で、ヘルパーさんを中心に在宅介護で進めるのはかなり難しいこと。かといって、このままの予算や方針では、特に都市部での施設の増加は期待できません。子育ても介護も、東京や都市部への人口集中がもたらした問題の一つでもあるのです。そこで肝入りで打ち出されたのが、「三世代同居」の推進。ところがこれ、三世代同居を要件とはしておらず、玄関、キッチン、トイレ、お風呂のうち2つが2か所以上ある家を木造で新築した場合、補助がでるというものなんです。つまり、比較的広めの家を建てる場合には、誰でもこの補助が使えるので、子育てや介護を家族で支え合うということとは違うものが、あたかも一億総活躍社会実現に効果があるかのように予算計上されることは問題と言わざるを得ません。これらを見てみると、必要とされるところに、きちんと予算が組まれることはとても大事だし、そのために、何を必要としているのかのニーズの吸い上げが、まだまだ足りないのも事実でしょう。そして何より、「一人ひとりが生きがいを持って充実した生活を送ることができる」という一億総活躍社会のためには、国に頼るだけでなく、社会のあらゆる発想の転換が重要です。要介護者にならない努力や働き方や生き方そのものを考え直す、都市部への様々な機能の集中を地方へ分散するなど、今までの発想の延長では解決できないということを、国全体でもう少し理解する必要がありそうです。
2016年03月30日2016年1月より放送され、先日TOKYO MXほかで最終回を迎えた近未来SFアクションアニメ『Dimension W』。その最終話放送直前振り返り上映会が、3月21日(月・祝)、東京・新宿バルト9にて開催された。イベントでは、マブチ・キョーマ役の小野大輔と百合崎ミラ役の上田麗奈が選んだ2話(File.02「ルーザー」とFile.11「消えたジェネシス」)のセレクト上映をはじめ、最終話となったFile.12「辿りついた未来」の一部先行上映、そしてキャスト陣によるトークコーナーなどが行われた。上映終了後のトークコーナーでは、小野と上田に加え、司会進行役を務める鷲崎健、さらにはシークレットゲストとしてルーザー役の中村悠一がステージに登壇した。まずは今回上映された2話を選んだ理由を聞かれた小野は「中村くんがシークレットゲストとして来てくれたからです」と話すと、中村も「ルーザーの初登場の回と正体が分かる回ですからね。お気遣い、有り難うございます」と返し、会場の笑いを誘った。File.02「ルーザー」について小野は「この作品の世界観がすごく凝縮されている話だったと思います。あと、ルーザーが登場した時、最初はロボットかなと思っていました。声も加工されていましたから」とコメント。それに対し、中村は「イベントに来てくださっている時点で、ほとんどの方が原作を読まれていると思うのですが、原作ではルーザーが話すフキダシがカタカナと漢字で書かれていて、おどろおどろしい感じで表現されているんです。そういうこともあって、実はアフレコの収録前に小野さんとルーザーの声について話していて、あんなおどろおどろしい声を出すの? っていうやり取りをしていたんです」と語り、アフレコ現場での裏話なども披露された。ルーザーについての話があったということで、キョーマについて聞かれた小野は「キョーマは見た目がタフなので、力感のある声というか、自分の中にある一番深いところの声を出さなくては駄目かなと思っていたんです。でも、最初のPVの収録の時に、もっと若い感じでお願いできますかって(笑)。どうやら年齢が上に行き過ぎてしまったみたいで」と役作りの苦労を語った。一方、ミラについて聞かれた上田は「ミラはロボットなんですけど、キョーマさんと一緒にいる中で、自己発信のものが出てきたり、自分がキョーマさんを守るんだっていう感情もそうですし、次第に自分で考えることができるようになって、どんどん人間らしくなっていったように思います。それが演じていて難しかったんですけど、1話毎に変化があって楽しかったです」と、ミラを演じる難しさと楽しさを明かした。イベントの最後は登壇者たちが一人ずつコメント。中村は「収録が始まった時に、まだルーザーというキャラクターが最終的にどういう風にアニメで描かれていくのか分からないまま、僕としては走り出していた状態だったので、何とか無事に終えることができて良かったです。しかも、これだけ素晴らしい仕上がりになっていますので、皆さんと同じ気持ちで最終話のオンエアを楽しみに待ちたいと思います。シーズン2があれば嬉しいですし、例えルーザーが出ていなくても僕個人として『Dimension W』を楽しみたいと思っていますので、今後も引き続き応援して頂ければと思います」。上田は「ずっと過去に縛られて生きてきたキョーマさんとミラですが、そんな二人はもちろん、周りのキャラクターたちが過去の自分とどう決着をつけるのか? そのあたりを気にしながら最終話を観て頂けたら、より楽しめるんじゃないかなと思います」。小野は「この作品のイベントに登壇するのは今日が初めてなんですけど、こんなにホーム感のあるイベントは珍しいなと思いました。あと、不思議と自分の好きな人たちが集まってくる作品になっているなって。来る役者さんが、みんな僕の好きな人ばかりなんです。そういうこともあって、収録の時も役について一緒に考えることができたし、本当に役者同士もそうだし、スタッフさんたちもそうだし、熱量の高い現場だったと思っています。作品の中で"コイル=無限の可能性"という表現があるんですけど、僕も本当にそう思っています。アニメはこれで完結を迎えますが、これから先もずっと続けていけると思える可能性を、僕自身は『Dimension W』から感じています。皆さんも最終回を観て、そんな風に思って頂けたら嬉しいです」。それぞれがファンへ熱いメッセージを送り、この日の上映イベントは幕を閉じた。残念ながらテレビでの放送は最終回を迎えた『Dimension W』だが、現在Blu-rayのリリースがスタートしており、8月26日(金)に発売されるBlu-ray特装限定版第6巻には新作OVAの収録が決定しているので、こちらも楽しみに待ちたい。そのほか詳細はアニメ公式サイトにて。(C)岩原裕二/スクウェアエニックス・DW製作委員会
2016年03月28日アニメ「おそ松さん」(テレビ東京系)が28日(月)深夜の放送でついに最終回を迎える。放送を直前に控え、同アニメの公式サイトおよび公式Twitterが一時停止された。赤塚不二夫の原作「おそ松くん」のパロディーである同作。昨年10月に放送開始した当初は、まざまなアニメや映画をパロディー化した過激な内容で賛否を呼び話題となったが、その一方で熱烈なファンも獲得した。特に人気声優を起用したことで女性を中心に大人気となり、キャラクターの異なる6つ子の中から自身の“推し”を決めるなど、アイドル的人気を博した。同アニメのキャラクターをデザインしたグッズやファッション展開のほか、様々なイベントやコラボが実施され、また、同キャラのイラストを表紙にしたり、特集を組む雑誌も続々と登場。「アニメージュ」2月号はおそ松さん特集の効果で36年ぶりに重版決定となるなど、社会現象となっている。そんな人気アニメの最終回が告知されるや、ファンからは悲鳴が噴出。Twitter上では「おそ松最終回つらい!!!!!!!!!!ただただ辛い!」「最終回はやいなあ~~~やだ~~~!!!!」「おそ松さんが終わることでどれだけの人が死ぬと思ってんの?」と、“松ロス”や“松鬱”を訴える声が多数あがっていた。そしてついに最終回が放送される28日、公式サイトおよび公式Twitterは「本日(28日)深夜1時35分から放送のTVアニメ『おそ松さん』最終話オンエアに向けて、スタッフ一同全力待機につき、29日(火)AM10時迄、公式サイト、公式Twitterの運用を控えさせて頂きます」と、一時停止となった。この異例の事態にファンの間では「公式様が全力待機ってことは、2期の準備かしらww それとも、ファンからのおそ松さん終わらないで電話の待機かしらww」「明日10時過ぎたら『おそ松さん2期決定!!!』って表示に変わるんでしょ?そのためのスタッフ一同全力待機なんでしょ???」といった憶測が広がっている。(花)
2016年03月28日UQコミュニケーションズは28日、同社提供のMVNOサービス「UQ mobile」において、iOS 9.3への対応状況について発表した。iOS 9.3にアップデートした端末でも、VoLTE対応SIM(マルチSIM)であれば従来通り使うことができるという。また、SIMロック解除後のiPhone 6s/6s Plus、iPad mini4(ドコモ版/ソフトバンク版/au版)でも、VoLTE対応SIMを使えばSIMフリー版のiPhone、iPadと同様にUQ mobileを利用できる。なお、31日にキャリア各社やApple Storeで発売される「iPhone SE」、9.7インチ版「iPad Pro」については発売後、動作検証を実施し順次アナウンスするとしている。
2016年03月28日3月22日、iPhone・iPad向けのiOS最新版「iOS 9.3」の提供が開始されました。お手元のiPhoneのアップデートはもうお済みでしょうか? え、アップデートしたけど何が変わったか分からない、ですか? ですよね!今回新たに追加・改善された機能は地味なものが多く、解説記事を書くにも苦労するほどです。しかし、細かな使い勝手は使い込むほどに気になってくるもの。ここでは知っておいて損はない(かもしれない)新機能をピックアップしてご紹介します。ところでiPhoneのアップデートって何のこと? という方は先にコチラをどうぞ。○今バージョンの目玉(地味だけど)! 「Night Shift」「Night Shift」は、夜間自動的にiPhoneの画面表示を暖色系に切り替える機能。液晶画面の光に多く含まれるブルーライトを低減することで、生体リズムへの影響を抑え「心地よい眠りに役立つ可能性が」ある、というものです。効果のほどは個人差に寄るところが大きいでしょうが、Apple Watchの「スタンド」機能と同じく根拠あって開発されたものと思われます。日頃、液晶画面を長時間見続けている方は試してみてはいかがでしょう。時間帯設定で自動的にオン/オフ○「メモ」の新機能は使い込んでいるユーザー向けiOS 9で大幅にリニューアルした「メモ」アプリ。今回は細かな追加機能や使い勝手の向上が中心です。大きなものとして、重要なメモを1件ごとにTouch IDまたはパスワードで保護できる機能。また、メモ一覧が日付やタイトルでもソートできるようになりました。その他、リスト機能・スケッチ機能などの使い勝手が向上しています。メモのパスワード保護メモのソート順を変更するその他の細かい機能改善○iCloud対応やマンガの表示を改善した「iBooks」「iBooks」がiCloud連携に対応しました。iBooksにはメールやサーバからダウンロードしたPDFを保存・閲覧する機能がありますが、これをiCloudに保存することで他の端末からも開けるようになります。また、マンガのページめくり読みやすく改善。微妙な違和感が解消されました。○「ヘルスケア」は他社製アプリとの連携強化最初から入ってはいるけどイマイチ活用しにくい「ヘルスケア」。今回は「体重」「歩数」「摂取エネルギー」などの項目別に、連携するアプリが表示されるようになりました。これらのアプリを使うと、連携してヘルスケアにデータが記録される、という仕組みです。○その他の細かい機能改善これ以外にも、写真・CarPlay・ハードウェアキーボードなどで細かな機能改善が追加されています。地味だけどハマる人にはハマるところがあるアップデート。お手元のiPhoneでもお試しください。
2016年03月28日この1週間、国内の映画業界はちょっとしたお祭り騒ぎであった。第88回アカデミー賞で主演男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオ、主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンが同時期に来日し、連日記者会見を実施。さらにディズニー作品の来日PRも重なった。衝撃の感動作『ルーム』を引っさげ、初来日を果たしたラーソンは3月21日(月・祝)のジャパンプレミア、翌22日(火)の来日記者会見に登場し、「授賞式で自分の名前が呼ばれた瞬間から、ステージに上がるまでの出来事は覚えていない」と緊張と興奮のオスカー初受賞をふり返った。共演した天才子役ジェイコブ・トレンブレイも同席し、愛くるしい魅力を発揮。会見では利発さを発揮するジェイコブ君の手持ちマイクを、隣のブリーがそっと支える場面もあり、劇中さながらの“親子”ぶりを披露していた。そして3月23日(水)には、悲願のオスカー初受賞を果たしたディカプリオが都内で会見。関係者によると、総勢500人の報道陣が駆けつけたといい、確かに現場を見渡すと近年例を見ない人口密度で驚かされた。会場の熱気とは裏腹に、開始予定の20分遅れで姿を見せたディカプリオは貫録たっぷり。いまだ日本のマスコミは“レオ様”扱いする傾向が強く、某局アナからは「サバイバルするなら、何を持っていく?」なんて質問もあったが、当の本人は軽妙にあしらい、主演作『レヴェナント:蘇えりし者』への思いと、自身が熱心に取り組む環境保護活動の重要性を熱弁。このあたりのギャップも印象的だった。そもそも、その年のアカデミー賞主演男優賞、主演女優賞に輝いたハリウッドスターが2日連続で来日会見を行うのだから、日本もまだまだ捨てたもんじゃない。加えて、マーベルヒーローが大集合する『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、世界中で一大旋風を巻き起こしている長編アニメーション『ズートピア』とディズニーが放つ新作2本のプロモーションも同じ週に行われる来日ラッシュ!イベントを取りまとめる配給会社、宣伝会社、それを取材するメディア側も大忙しの1週間だった。『ルーム』は4月8日(金)より公開。『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。『ズートピア』は4月23日(土)より全国にて2D/3D公開。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(text:Ryo Uchida)
2016年03月26日米Tableau は3月24日(現地時間)、Tableau 9.3のリリースを発表した。この新バージョンでは、「いつでも接続できる」ように Tableau Desktopの接続性が向上したほか、マップ機能のサポートする地域をさらに拡大したという。また、データ準備を速くする新機能、充実したガバナンス機能、容易な管理機能、Snowflake Elastic Data Warehouseへの直接接続などの機能が追加されている。マップ機能がサポートする地域はTableau 9.3で拡大し、 Tableau 9.3のジオコーディングデータベースとTableauマップサービスに新しいデータが追加された。25万点を超える新しいデータポイントには、ベルギー、イタリア、オランダ、スペイン、スウェーデン、スイスなど、ヨーロッパ39カ国の郵便番号、インドの県、2016年の米国人口統計データ層、2016年の米国郵便番号の更新、イギリス、フランス、ドイツの郵便番号の更新があるというその他、Tableau 9.3にはTableau Serverの可用性の確保とパフォーマンスの最適化を行うための監視および設定機能や、Excelとテキストベースのデータソースで、値 (行) で表と表をつなげることで、表のデータを簡単に結合するユニオン、コンテンツ分析機能の追加と検索機能の向上、バージョン管理機能によるパブリッシュしたワークブックの以前のバージョンの復元などの新機能が搭載されている。
2016年03月25日近ごろ何かと世間を騒がせている不倫…。このほど、第72回ゴールデン・グローブ賞TVドラマ部門にて「作品賞」「主演女優賞」をW受賞した衝撃の不倫サスペンス「アフェア ~情事の行方~」が、6月3日(金)よりリリースされることが決まった。作家になる夢を叶えた教師のノア(ドミニク・ウエスト)は、有名作家の娘で妻のヘレン(モーラ・ティアニー)、4人の子どもと、すべてが満たされた毎日を送っていた。ある夏、州郊外の避暑地モントークにある義父母の豪邸を一家で訪ねる途中、立ち寄ったレストランでウェイトレスのアリソン(ルース・ウィルソン)と偶然出会う。そんなアリソンは近くにある牧場のオーナー、コール(ジョシュア・ジャクソン)の愛妻で、夫妻はかつて幼い息子を失った悲しみを乗り越えようとしていた。だが、互いに惹かれ合い急接近するノアとアリソン。しかも、ただの不倫では終わらず、2人はある事件の関係者にもなっていく――。作品のクオリティの高さや演技力が評価され、第72回ゴールデン・グローブ賞「ドラマ作品賞」「ドラマ主演女優賞」の2部門を獲得した本作。各話がノアの視点、アリソンの視点からそれぞれ語られるパート1・2(それぞれ約30分)からなり、黒澤明監督の名作『羅生門』を彷彿とさせるユニークな構成となっている。第1話の各パートの最後で、2人が個別に警察署の取調室で聴取されていたことが分かり、事故と思われていたある人物の死亡が事件だった可能性が浮上する。ノア、アリソンへの尋問が、“それぞれの目線から語る不倫劇”というスタイルとなっており、一つのストーリーをそれぞれの目線から描くことで、「なぜ、2人の関係がヒートアップしていったのか」を浮き彫りにさせ、見る者をグイグイと物語に引き込んでいく。また、2人が語る事実によって、パズルのピースが1つ1つ組み合わさるサスペンスドラマとしても目が離せない。さらに、印象的な主題歌は、第40回グラミー賞で最優秀女性ロック・ヴォーカル・パフォーマンス賞に輝いたフィオナ・アップルが、本作のために書き下ろした新「Container」。彼女の長年のファンであった製作総指揮サラ・トリームの強い希望により、起用が実現した。幻想的な映像と共に流れる彼女の力強く美しい歌声が、危険な香り漂う極上の不倫サスペンスドラマを盛り上げている。「アフェア ~情事の行方~」DVD-BOXは6月3日(金)よりリリース、同日DVDレンタル開始。(text:cinemacafe.net)
2016年03月23日第88回アカデミー賞で悲願の主演男優賞を手にしたレオナルド・ディカプリオが来日!3月23日(水)、都内で行われた主演作『レヴェナント:蘇えりし者』(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)の記者会見に出席した。日本の地を踏むのは、2014年1月の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(マーティン・スコセッシ監督)来日プロモーション以来、2年1か月ぶり10度目で、もちろんオスカー受賞後は初めて。会見にはスチール250人、記者150人、TVカメラ50台、総勢500人の報道陣が駆けつけ、ついにオスカー像を手にしてディカプリオを熱烈祝福!ちなみにオスカー像は「自宅のリビングに飾ってあるよ」と明かしていた。ディカプリオがハンティング中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負った上に、目の前で息子を殺され、復讐心をその胸に宿す主人公ヒュー・グラスを熱演した本作。ほとんどセリフがない難役に加えて、「バイソンの生レバーを食べた」「格闘シーンで鼻の骨を折った」といった過酷な役作りが高く評価されている。オスカー獲得後の“変化”については、「まだ数週間前の出来事だから、俳優としてどう変わっていくかは未知の領域だね」と言葉を選んだが、「ただ、願わくば今後も変わることなく、夢や理想をとことん追求し、納得いく作品をつくっていければ。映画という芸術が大好きだからね。賞はありがたいけど、目的ではないし」と俳優としての揺るがぬポリシーを語った。ディカプリオの主演男優賞受賞に加えて、 イニャリトゥ監督が史上3人目となる2年連続の監督賞、エマニュエル・ルベツキが3年連続の撮影賞に輝いており、「いまふり返っても、どう撮りあげたのか分からないほど、とてつもない作品。永遠に残る芸術作品であり、僕にとっては誇りなんだ。撮影というよりは、壮大な旅をした気分だよ」と手腕を発揮したクリエーターを讃えていた。今回の来日で楽しみにしていたのは、桜だそうで「何度も日本に来ているけど、桜のシーズンは初めて。ちょうど開花したと聞いて、喜んでいるよ」と満面の笑み。また、本作とも深い結びつきがある環境問題について熱弁する場面もあった。『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月23日ネットやSNSでのコミュニケーションが全盛の現代に、ある日記の女性に恋をする若い教師を描き、タイ・アカデミー賞最多ノミネートや米アカデミー賞「外国語映画賞」タイ代表作品ともなった『すれ違いのダイアリーズ』。本作から、最高の“すれ違い”にキュンとする日本版ポスタービジュアルと予告編が解禁となった。スポーツしか取り柄のない青年・ソーンがようやく見つけた仕事は、誰もが行きたがらない山奥の湖に浮かぶ水上学校の先生。そこは電気なし・水道なし、携帯電話もつながらない場所。子どもたちとも打ち解けられず、孤独なソーンは、ある日、誰かの日記を見つける。それは水上学校の前任の女性教師エーンの日記。ソーンは日記を読むうち、そこに書かれた悩みに共感したり、教え方を学んだり。やがて、彼は会ったこともないエーンに恋してしまう…。本作は、タイ映画史に残る名作『フェーンチャンぼくの恋人』のニティワット・タラトーンがメガホンをとり、タイ・アカデミー賞で最多13部門ノミネートされ「脚本賞」ほか6部門を獲得。英国・イーストウィンド映画祭でも「観客賞」を受賞し、首都バンコクのみでも約100万人を動員する大ヒットとなった話題作。実在する水上学校の話と日記を読んで恋をした男性の話、2つの実話を元に作り上げられた物語は、“運命の出会い”を描いたラブストーリーであり、ひとりの青年の成長物語でもあり、また教師と生徒の出会いを描いた学校ものでもありと、3つの表情を持っている。このほど到着した予告編では、山の中の湖に浮かぶ水上学校に赴任したものの、当初は「3=20」というトンチンカンな解答を子どもに教えてしまったり、子どもたちとなかなか打ち解けられなかった青年・ソーンが、少しずつ教師として成長していこうとする姿を目にすることができる。携帯も通じない孤独な場所で、前任者の置き忘れた日記を唯一の心の拠りどころに、やがてその書き手である女性への思いを募らせていくソーン。彼女の日記から浮かび上がるのは、子どもたちとの学校生活に日々、全力投球していた女性教師の姿。ネット社会のさまざまな人間関係トラブルとは無縁な、手書きの日記から伝わる素直な気持ちに誰もが共感し、2人の爽やかな関係には癒されること必至。また、映像には、いとうせいこうや作家・あさのあつこ、声優・日高のり子、エッセイスト・海老名香葉子ら日本の著名人の絶賛コメントも登場。タイでは口コミから大ヒットにつながり、世界中で上映されるたびに観客から熱い声援が寄せられたという本作。“日記”でしかつながっていない2人は、実際に会うことが叶うのか?スクリーンでの“出会い”を楽しみにしていて。『すれ違いのダイアリーズ』は5月、シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月23日『エターナル・サンシャイン』『脳内ニューヨーク』など奇想天外なアイデアでヒット作を生み出すチャーリー・カウフマンが手掛け、第88回アカデミー賞にノミネートされるなど賞レースで話題を呼んだストップモーションアニメ『アノマリサ』。このほど、世界中で絶賛された本作のBlu-ray&DVD が6月3日(金)よりリリースされることが決定した。カスタマー・サービスの分野でモティベーション・スピーカーとして名声を築き、本も出版しているマイケル・ストーン。しかし、彼自身は人生に何の刺激も感じられずにいた。長いこと、誰の声であっても全て同じ声に聞こえていたマイケルは、ある日、リサという女性と出会う。彼は、唯一聞こえた“別の声”の彼女と特別な一夜を過ごすのだが…。本作は、映画界の鬼才チャーリー・カウフマンが挑む、R15指定の異色の長編ストップモーションアニメ。製作にあたっては、Kickstarter.comのクラウドファンドを通して資金が集められ、200,000ドル目標のところ、2倍の406,237ドルの予算を獲得し、多くの期待と注目の中、2015年にアメリカで公開された。公開後は米「Rolling Stone」誌が太鼓判を押したほか、数多くのメディアが2015年のベスト10に入ると評価。「Time out London」「The Times」「The Telegraph」「The Guardian」などで★5つを獲得する絶賛を受け、第88回アカデミー賞「長編アニメーション部門」ノミネートをはじめ、幾多の映画賞で受賞やノミネートを果たしている。劇中すべての登場人物は3人の声優のみで演じられており、主人公マイケルの声を務めるのは、『ハリー・ポッター』シリーズのルーピン先生や『博士と彼女のセオリー』に出演した英国俳優デヴィッド・シューリス。ヒロイン・リサの声はクエンティン・タランティーノ監督作『ヘイトフル・エイト』で本年度アカデミー賞「助演女優賞」にノミネートされたジェニファー・ジェイソン・リーが担当、トーンを抑えながらも心情を表現する、見事な声の演技で魅せている。また、マイケルとリサ以外の声はすべて『脳内ニューヨーク』のトム・ヌーナンが務めている。さらに、日本語吹き替え版ではマイケル役を内田直哉、リサ役を玉川砂記子、そのほかの声を星野充昭と人気声優が集結。日本では、3月18日(金)~21日(月・祝)に開催された「東京アニメアワードフェスティバル2016」でも招待作品として上映された。パッケージの特典映像には、カウフマンがストップモーションアニメという手法を使って描き出した舞台裏や、「ミニチュアの世界」「音楽について」などが収録され、独特の世界観がたっぷりと楽しめるようになっている。『アノマリサ』Blu-ray&DVDは6月3日(金)よりリリース、同日DVDレンタル開始。(text:cinemacafe.net)
2016年03月22日第88回アカデミー賞で主演女優賞を獲得したブリー・ラーソンが3月22日に、都内で行われた主演作『ルーム』の来日記者会見に、共演した子役のジェイコブ・トレンブレイとともに出席した。授賞式(日本時間2月29日)の翌日から、新作映画「コング:スカル・アイランド(原題)」のベトナムロケに参加。そのまま来日プロモーションを敢行しており、「あの夜以来、オスカー像には会っていないの。きっと、家で私の帰りを待っているはず」と声を弾ませた。その他の写真ある男に誘拐され、7年もの間“部屋”に監禁された若い女性と、外の世界を知らぬまま育った幼い息子が、救出後に、広すぎる“世界”と対峙する姿を描くヒューマンドラマ。ラーソンは「特異な設定かもしれないけれど、より大きな世界に一歩を踏み出すという点は、誰もが経験すること。つまり、この映画は生きることを問いかけているから、多くの人が共感してくれた。ハローで始まり、グッドバイで終わる映画だけど、そのグッドバイは、新しい人生へのハローでもある」と話した。同席した子役のトレンブレイは、劇中での天才的な演技そのままに、報道陣を前にしても、利発さと豊かな感受性を発揮。「難しかったのは(当時)8歳だった僕が、5歳の役を演じること」「ラストシーンの演出は、とてもスマートだと思うよ」と大人顔負けの応答を披露する一方で、「アカデミー賞の授賞式は、Xboxで遊ぶより楽しかった」と子どもらしい素顔を見せた。そんな可愛い“共演者”について、ラーソンは「俳優としてのクリエイティビティを感じると同時に、子役扱いせず、彼自身の発想や演技を発揮できるように、私たち大人が全力でサポートすべきだと感じた」と自身も子役だった経験を踏まえてコメント。監禁、虐待の被害者という難役に挑み、「準備には8か月をかけ、実際の被害者からも話を聞いた。彼女たちは生還者であり、その勇気をリスペクトすることを忘れず、演じたつもり」としみじみ語った。『ルーム』4月8日(金)TOHOシネマズ 新宿ほか全国公開取材・文・写真:内田 涼
2016年03月22日