サカナクション、斉藤和義、くるり、家入レオらビクターエンタテインメントのアーティストが、17日から音楽ストリーミングサービス・Spotifyで楽曲配信を開始した。今回発表されたのは、サカナクション、斉藤和義、くるり、ちゃんみな、家入レオ、ぼくのりりっくのぼうよみ、SOIL&"PIMP"SESSIONS、細野晴臣など。今後も幅広い音楽ジャンルの曲が順次追加される予定となっている。これを記念し、Spotifyでは同レーベルに所属するアーティストを起用したプレイリスト企画を実施。17日からサカナクションの入門編として最適な「This is: サカナクション」を公開する。また、人気の定番プレイリスト「J-Rock Now」(11月17日更新分)、「New Music Wednesday」(11月22日更新分)、「SSW - Singer Songwriter-」(11月22日更新分)のカバーを、くるり、ぼくのりりっくのぼうよみ、斉藤和義といったビクターエンタテインメント所属アーティストが飾る予定となっている。
2017年11月17日家族の朝ごはんの風景によく似合う、icuraを主宰される筒井則行(つついのりゆき)さんの木のテーブルウェアたち。炉の必要なガラスや窯の必要な焼きものと比べて、筒井さんが当初「自分の手で完結できるもの」として始めた木を扱うそのものづくりは、なんだかご本人にとっても思わぬ方向に(笑)9月21日(木)と29日(金)と2週間に分けて公開されるアンジェの「あきいろ作家市」から、今日は、icuraを主宰される筒井則行さんについてご紹介しますね。■icura 筒井則行さんのこと活動名の「icura」は、初期の頃の作品であるLED照明「イクラライト」から。かわいくて、覚えやすいお名前です。岐阜の大学で土木を勉強されたという、icuraの筒井則行さん。大学で勉強する対象であった橋やダムは工期が長くスケールが大き過ぎて、小さな対象であるインテリアにどんどん興味が移っていったとおっしゃいます。その後、伝統工芸品などを扱う東京のインテリアショップで働くようになった筒井さん。筒井さん「仕事で伝統工芸品を扱う傍ら、普段の暮らしの中で使えるもう少し身近なものを自分の手で作りたいと思ったんです。でもガラスを作るには炉がいるし、焼きものを作るには窯がいる。木なら自分の手で完結すると思ったんですよね。」水に濡らして彫りやすくなった桜の木。木のプレート「ほりほり」は、やすりもかけられない、彫りの技術が試されるもの。上は彫る前の状態で、下は彫った後。キレイに揃った彫りよりも、ランダムな彫りが好きとおっしゃる筒井さん。技術が上達すればするほど揃いがちになってしまう彫りも、キレイに整い過ぎないように意識しているんだとか。こちらはスプーンの彫り風景。マスクや眼鏡をする必要のないこの工程は、流れるラジオの音が心地よい、筒井さんのお気に入りの時間。木目が1本1本異なるから特に難しいという彫りの作業。スピードも求められる工程です。最後は丁寧にやすりをかけて。やすりの土台として使うのはマウスパッド。筒井さんの創意工夫がここでもキラリ。お皿などを取ったあとの切れ端などから削り出すというスプーン。左の木のブロックから、重さもまるで異なる右の最終形へ。こうしてみるとますます愛着がわいてしまいます。どう作るのか分からないまま真夜中の公園で見よう見まねで金づちややすりを使って作品を作るところから始まったという筒井さんのものづくりは、大きな作業場をリノベーションしたり、お手製エレベーターを取り付けたり、木材小屋を作ったりとなんだか今ではものすごいスケールに。筒井さん「木工でのものづくりは簡単に始められましたが、結局のところ、ちゃんとやりだすといろいろ必要で(笑)この作業場ももともとの壁をぶち抜いてそれぞれの工程に応じて部屋を仕切りなおしたり、削る木を抑えるようなちょっとした道具も自分たちで作ったり、誰が使っても分かるように収納まで組み立てたり。外に木材を保管する小屋も建てたんですが、おととしにはそこに自分たちで木材を詰め込めるようにフォークリフトも買って、免許も取ったんですよ。」温かな気持ちになるような木のテーブルウェアを制作しながら、ゆるっとこんなスケールのことまでやってしまう筒井さんです。作業場内の筒井さんお手製エレベーターに乗っちゃいました!在庫を上階から降ろすために作っちゃったんだとか。朗らかでいて、本当にスゴい方なんです。木材を保管する小屋ももちろん手作り。といっても、この小屋はほんの一角。働く皆さんのネームプレートも木で手作りされたもの。それぞれの作業部屋にはこんな可愛い手作り時計もありましたよ。「特別なものとしてではなく、普段使いのものとして使ってほしい。」そう語る筒井さんの、木のテーブルウェア。木のぬくもりが丸ごと伝わる、筒井さんの手仕事です。=文・写真:宮城= 食のはなし 作り手さんのはなし 器のはなし
2017年09月18日阿部サダヲと深田恭子が夫婦役で共演する、来年1月期放送の新ドラマ「下剋上受験」。この度、本作の主題歌に斉藤和義の楽曲「遺伝」が決定した。本作は、中卒の父と偏差値41の娘が塾にも行かず二人三脚で最難関中学を目指した“奇跡の実話”が原作で、この実話をもとに小5の夏から中学受験に挑むまでの約1年半にわたる家族の奮闘を描いていく受験ホームコメディだ。キャストには、主人公・桜井信一役の阿部さんを始め、信一の妻・香夏子役に深田さん、娘・佳織役に山田美紅羽がキャスティング。そのほか、要潤、風間俊介、小林薫ら豪華キャストが脇を固める。今回の楽曲「遺伝」は、斉藤さんによる書き下ろし楽曲。斉藤さんは、ドラマの中でも色濃く表現される“親子間の愛情”をテーマに今回書き下ろしたそう。映画やドラマ、CMなど数々の作品に書き下ろし曲を提供しているが、TBSのドラマ主題歌は今回が初となる。プロデューサー・渡辺良介は「斉藤和義さんがドラマの”魂”を見事に歌に封じ込めてくれたことに、スタッフ一同感嘆し、感謝しています」と喜び、楽曲について「“努力は裏切らない”という力強い応援歌でもあります。この『遺伝』という楽曲とドラマが、受験生とその家族の励みに、また全ての家族が絆を見つめ直すキッカケになれば幸いです」とコメントを寄せている。なお、主題歌となる「遺伝」はニューシングルとして来年2月22日(水)にリリースされる。金曜ドラマ「下剋上受験」は2017年1月より毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年12月06日俳優・筒井道隆が1日、都内で行われた3日スタートの東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『リテイク 時をかける想い』(毎週土曜23:40~24:35、全8回)制作発表に、共演の成海璃子、浅野温子とともに登場した。同作は"オトナの土ドラ"枠で放送されるオリジナル作品。一方通行のタイムトラベラーが未来からやってくる現代の日本で、タイムトラベラーたちが現代人に影響を及ぼさないように保護するという極秘任務を担う法務省 民事局 戸籍管理課の活躍を描く。"タイムトラベル"を題材にした作品にちなみ、デビュー当時を振り返った筒井。1990年に公開されたデビュー映画『バタアシ金魚』の画像が出てくると、「変わらないなあ。だいぶ変わりましたけど、基本的には変わらない」と、26年間を振り返った。デビュー時は「何も考えてない」と語り、「毎日監督に台本で殴られ、毎日怒られてました」としみじみ。「怖いところに来ちゃったなと思って、ちゃんとしなきゃと思って、頑張りました」と当時の心境を思い出しながら、「就職する気分で入ったら、すごい怖い人たちばっかりだった。本当にブラックでした」と笑顔で懐かしんでいた。
2016年12月01日オトナの土ドラ「リテイク時をかける想い」の制作発表会見が12月1日(木)、都内にて開催され、出演の筒井道隆、成海璃子、浅野温子が出席。浅野さんが、ドヤ顔で爆笑トークを繰り広げた。同作は、未来からやってきたタイムトラベラーを専用の居住区に隔離し、保護観察下に置くことを極秘任務とする法務省民事局の戸籍管理課メンバーたちの奮闘を描く。筒井さんが戸籍管理課の課長・新谷真治を、成海さんが戸籍管理課職員・那須野薫を、浅野さんが戸籍管理課パート職員のパウエルまさ子を演じる。1話完結の構成で、ハラハラドキドキのちょっと泣けるストーリーを撮影しているという同作。浅野さんが演じるまさ子は、主に現場に出掛けて行く新谷と那須野を後方支援する役割。浅野さんは、自身が2人よりも年上で、同作がヒューマンドラマと聞いていたため、「落ち着いた芝居をしようと思った」と述懐。しかし、撮影が始まると、演出家から「ボス感が出過ぎちゃうので軽くやって下さい」と注意されたエピソードを明かした。クランクインしてから当初は、筒井さんと成海さんが外出先で調査を進める場面を撮影し、その後、浅野さんを加えた3人で管理課の部屋の中でのシーンを撮ったそうだ。成海さんは、浅野さんとの共演の感想を「役柄もそうですが、すごくパワフルで、私と筒井さんが衝撃を受けました。廊下で、『私たちって地味なのですね』と話したのです。それをすごく憶えています」とにっこり。会見では、ドラマの内容にちなんで、3人が写真で過去をふり返る企画が行われた。浅野さんの過去の写真は、25年前に連続ドラマ「101回目のプロポーズ」(1991年)でヒロインを演じた際のウエディングドレス姿のもの。ウエディングドレス姿の写真について、筒井さんは「おきれいです」と感想を言葉にした。が、浅野さんから腕をバシッと叩かれるとあわてて、「いまもおきれいです」と付け加えた。成海さんも「おきれいです」と続き、そんな筒井さんと成海さんに向かって、浅野さんは、“ボス感”丸出しのドヤ顔で「あとで私の部屋にいらっしゃい!」と一喝。一連のやり取りが笑いを誘った。オトナの土ドラ「リテイク時をかける想い」は毎週土曜日23時40分~フジテレビ系で12月3日(土)よりスタート(全8回予定)。(竹内みちまろ)
2016年12月01日俳優・筒井道隆が、12月3日(土)から放送されるオトナの土ドラ「リテイク(仮)」で主演を務めることが決定。筒井さんが連続ドラマで主演するのは、2009年放送のNHKドラマ「再生の町」以来7年ぶりとなる。主人公は運命に翻弄され、輝かしいキャリア、家族、友人、全てを失った男・新谷真治。彼の現在の役職は法務省民事局戸籍監理課課長。戸籍監理課は、同僚から「やってもやらなくてもいい仕事をしている課」と陰口を叩かれているが、彼らの本当の職務は、「未来からやってくるタイムトラベラーを、専用の居住区に隔離し、保護観察下に置く」という、法務大臣政務官からの極秘指令を遂行することだった――。近い将来、タイムマシンが開発され、現代には様々な目的を持ったタイムトラベラーがすでに来ているという。そんなタイムトラベラーが現代に影響をおよぼすのを未然にくい止め、その存在が国民に知られ混乱を招くのを防ぐべく、新設されたのが、戸籍監理課。物語は、そんな新谷たち戸籍監理課の奮闘を、1話完結形で描いていく。主人公・新谷を演じるのは、90年代トレンディドラマの代表「あすなろ白書」で脚光を浴び、その後ドラマ「王様のレストラン」、NHK大河ドラマ「新撰組!」に出演。11月19日(土)には出演映画『聖の青春』の公開を控えている。新谷は東大法学部を卒業し、法務省へ入省。その後、大学教授の娘と結婚し一女を授かり、順調にキャリアを築いていたが、2年前のある日、通勤列車内で痴漢容疑で逮捕。後に嫌疑不十分で不起訴処分とはなったものの、その出来事をきっかけに、家族、キャリア、友人など全てを失ってしまう。そして、現在は法務省の地下で、閑職と言われる戸籍監理課に勤務しているという役どころだ。筒井さんは「この話は、未来から来た人たちと交流する設定ですが、あまり“未来”という設定にとらわれすぎないように、出来るだけ普通にしつつ、少しだけ未来的なものを入れていければ」と語り、「おそらく、もう一度過去に戻ってやり直せればと考える人はけっこう多いのではと思います。この新谷という男も過去に戻れるなら戻りたいと思っていますが、たくさんの未来人や現代人と関わることによって、少しずつ考え方が変化し成長していくので、その辺りを楽しんでもらえればと思います」とコメント。さらに、新谷演じる筒井さんのほかにも、戸籍監理課の職員で新谷と行動を共にする那須野薫役に成海璃子、新谷の元妻・紗栄子の弟で刑事の柳井研二役に敦士、法務大臣政務官秘書・大西史子役におのののか、衆議院議員・法務大臣政務官の国東修三役に木下ほうか、大学時代の同級生である国東に頼まれ、パートの職員として戸籍監理課で働いており、イギリス人の夫を持つパウエルまさ子役に浅野温子がキャスティング。成海さんは「少し不思議な設定のドラマですが、楽しんで演じたい」と意気込み、「筒井さんとのコンビも楽しみ」と期待を語る。最初に台本を読んだときから面白い作品になりそうと思ったという浅野さんは「設定や内容でコミカルな部分もありますが、毎話しっかりとした人間ドラマが描かれています。また、私が演じさせて頂く、戸籍管理課のパウエルまさ子とほかのメンバーの掛け合いも楽しんで頂けると思います」と本作について話し、「楽しめる要素がたくさん詰まった作品ですので、私も視聴者の皆さまと一緒にこのドラマを楽しんでいきたいと思います」とコメントを寄せている。オトナの土ドラ「リテイク(仮)」は12月3日(土)23時40分~東海テレビ・フジテレビ系にて放送(全8話)。(cinemacafe.net)
2016年11月10日俳優の筒井道隆が、12月3日スタートの東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『リテイク 時をかける想い』(毎週土曜23:40~24:35、全8話)で主演を務めることが9日、明らかになった。連ドラの主演を務めるのは、2009年のNHK『再生の町』以来、7年ぶりとなる。筒井が演じるのは、運命に翻弄され、輝かしいキャリア、家族、友人、全てを失った男・新谷真治。法務省の戸籍監理課課長という閑職で働いているが、本当の職務である、過去をやり直そうとして未来からやってくるタイムトラベラーを、"専用の居住区に隔離し、保護観察下に置く"という、大臣政務官からの極秘指令を遂行する姿を描く「SFの皮をかぶったヒューマンドラマ」(後藤勝利プロデューサー)だ。筒井は、「沢山の未来人や現代人と関わることによって、少しずつ考え方が変化し成長していくので、その辺りを楽しんでもらえればと思います」と見どころを紹介。部下役として成海璃子が出演するが、「成海さんは昔から好きな女優さんでした。自然体な人で、既成の枠にとらわれない感じがするので、一緒に仕事をするのが楽しみです」と期待を語っている。その成海は「筒井さんとのコンビも楽しみです。愛されるドラマになるよう、頑張ります」とコメントしている。ほかにも、新谷の元妻・紗栄子の弟役で敦士、法務大臣政務官秘書役でおのののか、法務大臣政務官役で木下ほうか、戸籍監理課で働くパート職員として役で浅野温子も出演。浅野は「設定や内容でコミカルな部分もありますが、毎話しっかりとした人間ドラマが描かれています」と作品への自信を示した。
2016年11月09日「2017ミス・インターナショナル日本代表選出大会」が25日、都内で行われ、東京都出身の筒井菜月さん(23歳)が日本代表に選ばれた。ミス・ワールド、ミス・ユニバースと並び世界3大ミス・コンテストの一つに数えられるミス・インターナショナル。来年行われる世界大会への出場権を賭けた日本代表選出大会がこの日行われ、書類審査および予選会を勝ち抜いた22人の候補者たちが、着物・水着・ドレス姿でアピールして美しさを競い合い、元セラピストの筒井菜月さんが選ばれた。名前を呼ばれて満面の笑みを浮かべた筒井さんは「私がこの場に立てているのは、たくさんの方の支えがあったからです。一緒に頑張ったファイナリストの皆さんはもちろん、裏で支えてくれたスタッフの皆さん、事務局の皆さん、そして会場にいるすべての皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。特に母はどんな時でも支えてくれたり最適なアドバイスをしてくれました。愛する母に感謝の気持ちを伝えたいですね」と母子家庭に育ったせいか、母親に感謝の言葉。来年行われる世界大会に向けて「もう一段階英語を上達してミス・インターナショナルになりたいです!」と意欲を見せた。高校卒業後はワーキングホリデーのためオーストラリアへ渡り、その後は同コンテストのためにミスコンの盛んなフィリピンでトレーニングを積んだという筒井さん。「この1年間はフィリピンでトレーニングをしてきました。帰国したのも4日前で風邪気味です。もちろん日本大会に向けてのトレーニングでしたが、私は世界大会を見据えてトレーニングを積んできました。セラピストもアロママッサージの仕事をしてましたが、仕事を辞めて日本代表を目指すためにトレーニングのみをやって臨みました」と背水の陣で同コンテストに臨んだという。今後の目標は「ゲストハウスの経営」といい、その理由としてフィリピン在住時にセブ島の貧困街ロレガの自立支援センター建設に尽力した経験をあげながら、「社会的に弱い立場の方に対して働ける場所を提供して自立支援を行っていきたいと思います」と話していた。なお、2015準ミス・インターナショナル日本代表には、2位に神奈川県出身の村上麻衣さん(25歳)、3位に兵庫県出身の福井千聖(25歳)さん、4位に東京都出身の文室理惠(21歳)、5位に東京都出身の大倉由莉(22歳)さんが選出。2位の村上さんは特別賞となるミスパリ ダイエットセンター ヘルシーボディ賞も同時受賞した。
2016年10月26日2014年6月に公開し、大ヒットを記録した『超高速!参勤交代』の“帰り”を描く続編『超高速!参勤交代 リターンズ』。このほど、本作の主題歌に、斉藤和義の新曲「行き先は未来」が決定。その主題歌や古田新太をはじめ新キャストも交えた予告編&本ポスターが解禁となった。本作は、佐々木蔵之介演じる殿・内藤政醇が率いる弱小貧乏藩が、金も人手も時間もない中、知恵と工夫で幕府の無理難題に挑む、痛快歴史エンターテイメント。前作では、やっとのことで江戸に“参勤”した政醇たち。しかし、行って帰るまでが“参勤交代”。今度はふるさとの藩へと向かうが、またもやトラブルが続出する。そんなスピードもスケールもアップして帰ってくる本作では、音楽もパワーアップしてリターンズ。主題歌を手がけるのは、映画『ゴールデンスランバー』『ポテチ』などの映画音楽も担当している斉藤さん。本作に合わせて新曲を書き下ろした。本作の矢島プロデューサーが「“男たちの熱さ”を表現したいと思ったときに、一番に頭に浮かんだ人」としてオファーをかけたところ、斉藤さんは前作のファンであったこともあり快諾。斉藤さんの希望で完成前の本編を鑑賞して制作された新曲は、歌詞も映画のストーリーにぴったりな、ライブ感あふれる楽曲が完成した。また、躍動感あふれる熱く力強いイメージの本ポスターと合わせて解禁となった予告編では、“殿”の佐々木さんをはじめ、深田恭子、寺脇康文、陣内孝則、西村雅彦ら、前作に続く豪華キャストとともに、古田さんや渡辺裕之、中尾明慶、富田靖子ら新キャストたちも初お披露目。前作で無事に“参勤”を終えた湯長谷藩だったが、参勤交代は帰るまでがワンセット!藩に戻る“交代”の道中で、また無理難題に立ち向かうこととなる。速さ2倍で敵3倍!?スケールやアクションもアップする中、彼らはさらなる知恵と工夫でどう乗り切るのか?斉藤さんの主題歌「行き先は未来」ともマッチした、本編が楽しみな映像となっている。本作の本木克英監督は、主題歌決定に「斉藤和義さんのことば選びのセンスと、懐かしいけど古くないサウンドが大好きでファンのひとりでした。前作をご覧になって『面白かったんでやりま~す』と仰って下さったそうで本当に嬉しかった」と喜びを表現。「果たして、『行き先は未来』は土の匂いのするロックンロールに仕上がり、映画の最後に鳥肌が立つほどの感動を覚えました」と、“リターンズ”に期待高まるコメントを寄せている。『超高速!参勤交代 リターンズ』は9月10日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:超高速!参勤交代リターンズ 2016年公開(C) 2016「超高速!参勤交代 リターンズ」製作委員会
2016年06月10日斉藤和義が2年ぶりにニューアルバム『風の果てまで』をリリースする。キャリア初のLAレコーディングを敢行し、気心の知れた在米のミュージシャンたちと共に、リラックスしたハウススタジオで、素晴らしいアルバムを作り上げた。「LAといっても東京でいうなら、阿佐ヶ谷みたいな場所に滞在していたので、あんまりカリフォルニアに行った感はないんです。ビーチに行ったのも最終日だったし(笑)。ドラムのチャーリー・ドレイトンとは10数年来の友人ですが、昨年のツアーに参加してくれて、その感触が良かったので、彼と一緒にアルバムを作りたいと思いました。チャーリーは日本語分かるんじゃないの、と思うほど歌いやすいドラムを叩いてくれました。彼が連れてきた他のミュージシャンも素晴らしかったですね」収録曲は現在ヒット中の「攻めていこーぜ!」や大人の女の哀しい本音?を歌う新曲「シンデレラ」など、ぐいぐい来る名曲ぞろい。「『シンデレラ』の女性像は、30代になったら合コンに誘われなくなった、とかそのあたりの年齢ですね。楽しいことばっかりじゃないよ、と(笑)。女性目線の曲は、自分の理想の女性像として書いています」デビューから20年以上経った現在も、ロングランツアーを行うなど、“攻め”の姿勢を崩さない斉藤さん。そして彼の音楽には彼しか作れない、歌えない独特のムードがある。「最近は曲を作るというより、歌を書こう、という意識でやっています。20年以上やっていると、自分のクセや、なじみのコード進行がどうしても出てきてしまう。それを無理に拒絶するのもな、と考えていました。同世代の友人と飲んでいるとき、真心ブラザーズのYO‐KINGが、『オレは手グセ上等!でやってるよ』と言っていて、救われました。普段は下ネタか、肩が痛いとか体の話題しか出ないんだけど(笑)。たとえ昔使ったコード進行でも、自分にとって新しい、というものが入っていればOK、という感じですね」11月からは、半年に及ぶ全都道府県を巡るツアーがスタートする。「旅をしながら回るというのは、演奏家のいちばんベーシックな姿だし、ライブをしているときが、いちばん幸せです。CDはできたけど、それを演奏すると、また曲が育っていく。それを見届けて初めて、アルバムが完成する、と思うんですよね」◇さいとう・かずよし 1993年デビュー。『歩いて帰ろう』や『やさしくなりたい』など多くのヒットを放つ。11月から来年5月まで全都道府県を回る長期ツアーがスタート。◇18th Album『風の果てまで』【初回限定盤A(2CD+DVD)】¥4,400 DVDには最新曲「攻めていこーぜ!」まで全15曲のMVを収録。【初回限定盤B(2CD)】¥3,500【通常盤CD】¥3,000(SPEEDSTAR RECORDS)10月28日発売。※『anan』2015年10月28日号より。文・北條尚子
2015年10月22日斉藤和義が、11月21日(土) 千葉・市川市文化会館 大ホールより全国ツアー「KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2015-2016」を開催する。【チケット情報はこちら】同ツアーは来年5月15日(日)大阪・大阪城ホールまで、半年にわたって全都道府県で60公演を行う。斉藤和義は、同ツアーの開催に先がけて、9月2日(水)に2年ぶりとなるニューシングル『攻めていこーぜ!/傷口』をリリース。同作は『ウコンの力』TVCMソング『攻めていこーぜ!』と、現在放送中の日本テレビ系ドラマ『婚活刑事』の主題歌『傷口』を収録した両A面シングル。チケットぴあでは、プレイガイド最速で下記関東公演の先行抽選プレリザーブを実施中。受付は7月30日(木)午後11時59分まで。■シングル『攻めていこーぜ!/傷口』9月2日(水)発売【初回限定盤(CD+ピック)】価格:1,850円+税※斉藤和義仕様スペシャルピック10個入り特製紙ジャケット【通常盤(CD)】価格:1,250円+税■全国ツアー「KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2015-2016」(ツアー全日程は公式サイトを参照)11月21日(土)市川市文化会館大ホール (千葉県)11月22日(日)市川市文化会館大ホール (千葉県)11月26日(木)神奈川県民ホール大ホール (神奈川県)11月28日(土)栃木県総合文化センターメインホール (栃木県)11月29日(日)大宮ソニックシティ大ホール (埼玉県)2016年2月21日(日)よこすか芸術劇場 (神奈川県)
2015年07月29日早稲田大学(早大)は7月17日、ウズラを用いた研究から、異性を見た際、脳内で性ホルモンの分泌が変化する新たな神経機構を発見したと発表した。ヒトを含めた哺乳類でも同じ仕組みが存在することが考えられ、一目惚れの際の神経機構の解明につながることが期待されるとしている。同成果は、同大教育・総合科学学術院/先端生命医科学センター(TWIns)の筒井和義 教授および戸張靖子研究助手らによるもの。詳細は米国神経科学会誌「Journal of Neuroscience」に掲載された。動物が、群れからはぐれて一匹になった時やつがいを形成するといった社会環境が変化すると、その行動や生殖腺からの性ホルモンの分泌が変化することがこれまでの研究から報告されており、ヒトも社会的な情報により行動や生理状態が瞬時に変化することが知られている。異性と同性の前では態度や行動が異なっていたり、素敵だと思う異性を前にすると、性ホルモンの分泌が変化することなどがよく言われるところだが、こうした社会環境の違いが、脳にどのような変化をもたらして行動や生理状態を変化させるのかについてはよくわかっていなかった。そこで研究グループでは、こうした瞬時に動物の性ホルモン分泌が変化する仕組みの解明を目指して、日本ウズラを解析モデルとして実験を実施したという。日本ウズラは、オスがメスを視覚的に認知すると数秒後に交尾するという瞬時の行動変化を示すことが知られており、実験では、1匹だけの状態のオス、透明プラスチックの壁越しにオス、またはメスとお見合いしたオスの脳における「生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)」と「生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン(GnIH)」の変化を調査。この結果、メスを見た際にはGnIHだけが増加していることを突き止めたほか、メスとお見合いをしたオスの血中の生殖腺刺激ホルモン濃度が低下していることも突き止めたとする。また、その際の脳内の仕組みを調べたところ、オスの脳では、メスを見ると、GnIHをつくる神経細胞(GnIHニューロン)が存在する脳の場所で、一過的に注意や覚醒に重要な神経伝達物質である「ノルエピネフリン」の放出が増えることが確認されたほか、ノルエピネフリンをオスのウズラの脳に投与すると、GnIHの放出が増えること、ならびに血中の生殖腺刺激ホルモン濃度が低下し、男性ホルモン(テストステロン)の血中濃度が低下することが確認されたとする。今回の結果を受けて研究グループでは、ノルエピネフリンとGnIHは人間をはじめとする多くの動物に共通して存在している物質であり、ヒトを含めた哺乳類でも同じ仕組みが存在することが考えられるとコメント。今後の一目惚れをするときの神経機構や分子メカニズムの解明につながることが期待されるとしている。
2014年07月17日早稲田大学(早大)は、オスの攻撃性を制御する仕組みを明らかにしたことを発表し、1月15日には早大 先端生命医科学センター(TWIns)にて、研究を実施した早大 教育・総合科学学術院/TWInsの筒井和義教授(画像1)による記者発表を行った。なお、今回の成果は筒井教授に加え、同教授の研究室に所属する産賀崇由 研究助手らによるもの。研究の詳細な内容は、現地時間1月15日付けで英オンライン科学誌「Nature Communications」に掲載された。筒井教授は会見で自らを「小さな研究者」とし、偉大な研究者たちと同じ土俵で真っ向勝負するためにどうするかということを考え続け、それが「ゼロから発見すること、新しい道を開拓すること」であり、そして見出したのが、「生体機能を調節する新規「脳ホルモン」の探索」というテーマだった。ホルモンというと、ホルモン焼きを想像してしまう人も多いかも知れないが、そちらではなく生体内において特定の内臓や器官において分泌される生理活性物質の総称だ。脳ホルモンということからわかるように、脳内(神経細胞)で分泌されるものを指し、未発見の脳ホルモンがまだまだあるという。筒井教授らは特に生体機能、つまり成長や生殖に関連するものに注目し、「ニューロ(神経)ペプチド(ホルモン)」や「ニューロステロイド(ホルモン)」などがある。ペプチドとはアミノ酸がつながった(単鎖状の)分子のことで、ホルモンもペプチドの1種である。ステロイドとはホルモンの1種だ。そして今回の話は、ニューロペプチドの1種の話となる。また有名な脳ホルモンとしては、約40年前に米国の研究者のアンドリュー・ウィクター・シャリー氏とロジャー(ロジェ・シャルル・ルイ)・ギルマン氏が13年におよぶ研究成果競争を繰り広げ、1977年にノーベル生理学・医学賞を共に受賞した「生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)」(生殖機能を高めるホルモンの放出を促すホルモン)などがある。GnRHは脳の視床下部の「視索前野」で分泌されて脳下垂体に作用する。視床下部は大脳の下の間脳の最も奥深いところにあり、生理機能や本能的行動を制御する非常に重要な場所だ。そして2種類の生殖腺刺激ホルモンの、「黄体形成ホルモン(LH:Luteinizing hormone)」と「ろ胞(卵胞)刺激ホルモン(FSH:Follicle stimulating hormone)」が分泌されるというわけだ。LHは性腺からの性ホルモンの賛成を刺激し、FSHは女性の場合は卵巣内で未成熟の卵胞の成長を刺激して成長させ、男性の場合は睾丸で精子形成に関わるのである(画像2)。なお、この生殖腺刺激ホルモンはバランスが必要で、ひたすら亢進していくだけでは、生物は困ったことになってしまう。そこで予想されたのが、抑制するためのホルモンの存在だ。しかし、抑制ホルモンはGnRHの発見から30年間発見されなかった。それほど見つけにくかった「生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン(GnIH)」を2000年に発見したのが、筒井教授なのである(画像3)。GnIHもニューロペプチドの1種であり、産生するのは視床下部の中の「室傍核」にあるニューロンだ。そして脳下垂体に作用して、生殖腺刺激ホルモンの放出を抑えるのである。GnRHとGnIHの産生箇所とそれがどのように血液中に放出されるのかを示したのが画像4で、「下垂体門脈」という視床下部につながる血管があり、そこにつながるターミナルから放出されて血液に乗って運ばれ、「脳下垂体前葉」に到達して作用し、前述したようにLHやFSHの放出や抑制を行って、卵巣や精巣といった生殖機能の中核部分に作用するというわけだ。GnIHは最初に鳥類(ウズラ)で発見され、その後も筒井教授らが研究を続けた結果、すべての脊椎動物に存在していることが確認されている。もちろん、我々ヒトにも存在することは確認済みだ。ヒトに存在することがわかった結果、ヒトにはさまざまな生殖機能障害の疾病があるが、GnIHが正しく働いていないケースもあり得るとしている。よって、GnIHに着目した新たな治療法が期待されており、研究が進められているというわけだ。そして、GnIHの研究を進める中でわかってきたのが、産賀研究助手らが2012年に発表した、GnIHが動物の攻撃性を抑制するという新しい機能だったのである。今回は、その攻撃性の抑制作用の仕組みを明らかにすることを目的として研究が行われた形だ。今回の研究では、モデル動物として再びウズラ(オス)が使われた。その理由は、ウズラは小さな鳥なのでそういうイメージを持っている人は少ないのではないかと思うが、実は脊椎動物の中にあって最も攻撃性が高い動物だからだ。端的ないい方をしたら、ケンカっ早いということである。オスのウズラは2匹を狭い場所に閉じ込めると、強い方がまず威嚇することから始め、突っつき、くちばしで羽根などをくわえて相手を抑え込み、さらには相手の上に乗っかり、そして最後は激しい攻撃を加えるようになるのだが、一晩そのままにしておくと弱い方は殺されてしまうという(画像5)。それほど、オスのウズラは攻撃性が高いのだ。そしてメスのウズラはというと、通常はこのようなことはしないという。またヒトの社会も含めて、一般的に生物はオスの方が攻撃性が高く、メスは攻撃性が低い。ヒトでも、暴力行為におよぶのは男性の方が圧倒的に多いのは誰もが納得のいくところだろう。そして女性の方が暴力的なケンカはせず、闘いを好まないのは間違いのない事実のはずだ。画像6~8は、ウズラのオスの攻撃行動と性行動をGnIHが抑制するのを示したグラフだ。左と中央のグラフの「Aggressive Behavior」とは攻撃行動という意味で、左は威嚇行動、中央は突っつき行動についてである。右の「Sexual Behavior」は交尾などの性行動だ。この実験では、RNA干渉法を用いてGnIHをノックダウンさせる(完全に欠失させるノックアウトではなく、発現しないようにする)と、攻撃性が著しく高くなることがわかった。同じく性的行動でも、GnIHが発現しないようにすると、活発になされることがわかったのである。このことから、GnIHは、攻撃性と性行動の発現を抑えるということが証明された形だ。次に、どのような仕組みでGnIHが攻撃性と性行動を抑制するのかが調べられた。このオスの攻撃性に関わるのが、精巣が作る男性ホルモンの「テストステロン(Testosterone)」だ。攻撃性が発現する仕組みは、精巣がテストステロンを大量に分泌して脳に届き、そこで酵素「アロマターゼ(Aromatase)」の作用で女性ホルモン「エストラジオール(E2)」に変換され(つまり、E2はテストステロンがベースである)、攻撃行動につながるのである(画像9)。つまり、このE2こそが攻撃行動の発現に不可欠というわけだ。ただし、どんな動物もオスは精巣を取られてしまうと、一気に大人しくなってしまうことから、まずテストステロンが作られることも攻撃性には重要なことはわかっている。またこうした仕組みは、現在の研究においては、すべての動物にとって共通の仕組みである。そこで筒井教授らは、GnIHがアロマターゼの活性を抑えることで、E2の合成(テストステロンからの変換)が抑えられ、E2が少ししか作られず、その結果として攻撃行動が抑制されるのではないかと、最初は考察したという。ところが、事実はまったく逆だったのである。画像10と11のグラフからわかるように、GnIHは女性ホルモン合成酵素の活性を高め、女性ホルモンの合成を促進していたというわけだ。画像10のグラフは、GnIHの量(単位は分子量モル(M))の違いによるアロマターゼの活性を表したもの。GnIHの量が増えるにつれ、アロマターゼの活性が増えているのがわかる。画像11のグラフは、E2が作られる量を表したもので、「Vehicle」は通常、「GnIH+RF9」はGnIHとGnIH受容体阻害剤を加えたもの、「GnIH+FAD」はGnIHとアロマターゼ阻害剤を加えたものだ。GnIHのみが同様に最も量が多い。つまり、GnIHはアロマターゼを刺激して、E2をより著しく増産するということがわかったのである。結果、E2が増えることが攻撃行動を抑えるということが判明したといわけだ。なお、今回のGnIHによるアロマターゼを介した女性ホルモンを増加させる仕組みは、初めての発見となる。そして画像12は、それを証明するために行われた、投与実験だ。E2の量を変えることで(横軸)、ウズラの攻撃行動(縦軸)がどのように変化するかというのを表したグラフである。E2は前述したように、攻撃行動にも必須であることから、低濃度の1ngの時は最も攻撃性が高くなっている。しかし、その10倍の高濃度になると一気に減り、大人しくなっているのが見て取れるはずだ。なお、その後の100ng以降になるとまた増えているが、これは、この量になると通常の脳内では産生されない量であるため、その影響が出ているという(増えたところで脳に影響はないそうである)。この低濃度は攻撃性が高い、高濃度は攻撃性が低いというのは、ヒトを含めて自然界でも証明されている。つまり、元々卵巣があることからE2など女性ホルモンが多いのがメスであり、それだけ多くが脳に作用するので、実際に攻撃性が低いと考えられるというわけだ。オスは精巣でテストステロンしか作らないので、脳に至ってそこでアロマターゼが働いて初めてE2が誕生するわけで、元々少ないのである。画像13は、GnIHニューロンがアロマターゼニューロンに投射していること、アロマターゼニューロンにGnIH受容体が存在することを示した蛍光顕微鏡写真だ。赤く染色されているのがGnIHニューロンで、緑がアロマターゼニューロン。hの画像の青い部分はGnIH受容体だ。GnIHももちろんそうだが、E2も脳の神経細胞に受容体があることで、そこに接合することで脳の攻撃性を高めたり低くしたりするそうである。いうまでもないが、人間社会の秩序を混乱させる主要な要因の1つが攻撃性の異常な高まりだ。今回の研究はウズラを使ったものなので、ヒトの場合はそっくり同じ仕組みではない可能性もあるが、攻撃性を制御する仕組みの一端が解明されたといえるだろう。筒井教授らは今後、実際に人間にも同じ仕組みが存在するかどうかを明らかにするため、引き続き研究をしていくとした。ただし、ヒトの脳の研究はおいそれと頭を切り開いて研究するわけにもいかないため、次のステップとしてマウスなどのヒトとは別のほ乳類を使って今回と同様の仕組みがあるのかどうかの研究も行われている。もし研究が進んでヒトにも同じ仕組みが備わっていることがわかれば、ヒトの攻撃性の高まりを安定させる方法の開発が可能となり、社会における平和や秩序の維持への貢献が期待されるという。ちなみにE2は食べ物に混ぜたり薬として飲んだりしても胃腸で分解されずに吸収され、なおかつ通常は関門があるので届きにくい脳内にもステロイドなので届くので(ペプチドは届かない)、攻撃性を抑えるための飲み薬などにしやすいという。もちろんこれからの研究においても、飲むだけで脳内のE2の量を変えられる点は非常に実験をしやすいとしている。ただし、前述したようにヒトの場合は頭を開いて検査するわけにはいかないので、E2を計測するための新しい技術は必要だという。また筒井教授らはヒトでの生殖抑制作用の研究として、脳の機能が関わる中枢性の生殖機能障害という疾病があることから、次世代シーケンサを用いてそうした患者の遺伝子を解析して、GnIHの発現がどうなのか、GnIHの受容体はどうなのか、または変異が入っているのかどうかなどの研究を行っているとした。さらにヒトの場合はもう1つ、女性によく見られる性成熟が早く訪れてしまう「思春期早発」という疾病があり、それはGnIHがうまく働いていない(発現が低い)から早期に成熟してしまうのだが、こちらの疾病に関しても解析を進めているとしている。なお、今のところ、攻撃性と性行動は連動していると考えられており、攻撃性を沈めれば性行動も抑制される可能性が高い。いわゆる性的な興味が高くなりがちな人の場合もGnIHが薄いもしくは薄くなりやすいといった可能性もあるという。世の中、性欲を抑えることを不得意とする男性も多いわけで、そうした性行動との関連というのも調べられているという。余談だが、なぜ攻撃行動と性行動が連動しているのかというのは、野生動物の子孫繁栄のための行動を見ればわかる。多くの動物がメスを巡ってまずオス同士が序列を作ったり、よりよいエサ場のある広いテリトリーを確保したりするために決闘を行うのはご存じだろう。オス同士の戦いに勝って初めてメスを手に入れられチャンスが出てくるわけで、ある意味、攻撃性が高ければ高いほど子孫を残せる可能性も高くなるというわけである。そうした子孫繁栄のためのシステムを人類も受け継いできているわけで、だから男性の方が性行為に積極的で、どちらかというと女性の方が消極的になるというわけだ。ただしここは思考能力のあるヒトのことなので、日本のように「女性はおしとやかに」といった文化的な影響などもあるだろうし、子育ては簡単にできないといったことから性行為を拒否するといった判断も働くわけで、野生動物のように単純にはならないのである。研究が進めば、攻撃行動と性行動を切り離して、攻撃行動だけを抑制させることもできる可能性もあるというが、現在のところはその点はまだわかっていないという。どちらにしろ、攻撃性というのは自分の身を初め、家族や仲間とか財産とか、不当な行為や暴力によって傷つけられたり奪われたりするようなことから、守るためにも必要なわけで、まったくなくなってしまうというのも危険な気はする。ただし、加害行為に出てしまうのはよくないのは間違いのない事実である。繁華街や満員電車などでの小競り合い的なケンカから、過激なサッカーファン、いわゆるフーリガンのような死者も出るような暴動とか、悪辣なテロリズムまで、暴力も色々とレベルはあるが、それらが取り除かれれば、より安心・安全に暮らせるというものである。さらに、女性や幼児・児童などへの親などの虐待もそうだし、学校でのイジメなどもあるだろう(もっともイジメの場合は、今は直接的な暴力よりも陰湿な傾向が強いわけだが)。それら全部が全部、脳内におけるE2の量の問題だけとは限らないかも知れないが、今回の研究が進むことで、そうした事実もわかってくるはずだ。現段階でも、E2を服用しさえすれば攻撃性を抑えられ可能性があるわけで、研究が進めば、さらに精神を容易にそして影響なく落ち着かせられるような薬の作り方もわかってくることだろう。研究が進展して、それが実現することをぜひ期待したい。
2014年01月17日視聴者の度胆を抜く展開が話題を呼び、今年放送されたドラマの中でトップの視聴率を誇る日本テレビ系の人気ドラマ『家政婦のミタ』。この主題歌となっている斉藤和義の『やさしくなりたい』がロングヒットを記録している。斉藤和義の公演情報毎回、ドラマのラストシーンで流れるこの楽曲は、その印象的なメロディと歌詞がドラマの世界観と相まって回を重ねるに連れ話題となり、毎回放送後にCDセールスと配信DL数がじわじわと上昇を続け、オリコンウィークリーチャートでは34位(12月5日付)、20位(12月12日付)を経て、本日発表となった今週12月19日付の同チャートでは13位を記録。さらにレコチョクデイリーチャートでは、11月30日放送の第8話でついに29.6%を獲得した視聴率と連動するかのように、以降2週に渡り5位以内をキープしており、12月7日付の同ウィークリーチャートでは前週の6位から浮上、最高位となる3位を獲得するなど、リリースから1ヵ月半が経過した中での異例とも言えるロングヒットで、まさにドラマとの相乗効果が見てとれる結果となった。連日その話題がテレビ・WEB上でピックアップされるなど、いまや社会現象ともなっている『家政婦のミタ』。止まらぬ勢いの“ミタ旋風”を受け、12月21日(水)の最終回が拡大放送されることも先日発表されたばかり。果たして「キミを笑わせたい」という歌詞の通り、松嶋菜々子演じる主人公・三田の笑顔が見られる日は来るのか? 今一度『やさしくなりたい』の歌詞をチェックし、その内容からドラマの結末を想像してみるのも面白いだろう。ドラマと主題歌、両者とも最後まで目が離せない展開となりそうだ。
2011年12月13日筒井康隆の手による、SF小説の金字塔とも言うべき作品で、これまで4度にわたってTVドラマ化されてきた「七瀬ふたたび」が芦名星を主演に迎えて『七瀬ふたたび The Movie』として映画化されることが発表された。主人公・火田七瀬は人の心を読むことができる、すなわち“テレパス”であるがゆえに能力者狩りの暗黒組織に追われている。七瀬以外に透視、念動力、そして未来予知などの特殊能力を持つ能力者たちは存在するが、次々と組織に追い詰められ、命を落としていく。その中には七瀬が秘かに愛していた予知能力者・岩瀬も…。彼女たちは何のために生まれてきたのか?能力者たちの切り札的存在・時間移動の能力を持つ藤子と共に七瀬は最後の戦いに赴くが…。1970年代初頭に刊行され、シリーズ3作(「家族八景」、「七瀬ふたたび」、「エディプスの恋人」/新潮文庫刊)を通じて累計430万部を売り上げた大ベストセラー「七瀬」シリーズ。映画化は今回が初めてだが、原作者の筒井さんは「なんといっても芦名星は、今までの七瀬の中で、もっとも七瀬らしい七瀬である。強いまなざしと、凛とした態度は、七瀬のキャラクターそのものだ。人気が沸き上がること、間違いなしだろう」と太鼓判を押す。七瀬役に抜擢された芦名さんは「『七瀬ふたたび The Movie』は能力者たちのお話で、最初から不思議な世界に引き込まれます。いまの私たちの生活では遭遇しない世界なのですが、知らないところで本当にある世界のような…。演じている方々もとても個性があって、ひとりひとりの不安や葛藤、悲しい出来事やハラハラするような出来事のバランスが素晴らしいと思います。最初からドキドキして、最後まで途切れることなく、スピード感のある映画だと思いました」と自信をのぞかせる。さらに、原作のシリーズの第1作「家族八景」に言及し「こちら(「家族八景」)も読んでいた私には、(映画で)より深い部分が見えて、とても面白かったです。映画をご覧になって下さる方もぜひ『家族八景』を読んでいただいた後に、この映画を観ていただければと思います」とのメッセージを寄せてくれた。七瀬以外の能力者たちに扮する共演陣も豪華!タイムトラベラー・漁藤子役に佐藤江梨子、サイコキネシストのヘンリー・フリーマン役を演じるのはダンテ・カーヴァー、未知の能力を秘めた山沢ノリオ役を今井悠貴が演じ、そして七瀬が秘かに想いを寄せていた予知能力者・岩淵了役に田中圭が扮する。また、七瀬と行動を共にするがゆえに、闘いに巻き込まれていく真弓瑠璃役を前田愛が熱演、さらに吉田栄作が、能力者たちを追いつめる組織を束ねる狩谷を演じている。海外ドラマではここ数年、「HEROES」、「スーパーナチュラル」など超能力者たちの物語が大きな話題を呼んできたが、日本でも色あせぬ輝きを保ち続けるSF小説の傑作がついに映画化!『七瀬ふたたび The Movie』は2010年6月、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開。■関連作品:七瀬ふたたび The Movie 2010年6月、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開© 2010「七瀬ふたたび」製作委員会
2009年12月08日伊坂幸太郎の人気小説を映画化した『ゴールデンスランバー』で、斉藤和義が自身初の映画音楽監督を務め、主題歌であり物語の鍵を握るビートルズの名曲「Golden Slumbers」を自らカバーすることが発表された。原作は2007年に発表され、翌年の「本屋大賞」および「山本周五郎賞」を受賞したサスペンス。堺雅人、竹内結子をキャストに迎え、首相暗殺の濡れ衣を着せられた一般市民の男の逃亡劇を描く。斉藤さんは音楽監督という立場で、主題歌、エンディングテーマだけでなく劇中の全ての音楽を担当しているが、エンディングテーマの「幸福な朝食、退屈な夕食」を巡っては、伊坂さんとの“奇縁”が明らかに。伊坂さんはこの曲を聴いて、会社勤めを辞めて作家一本でやっていく決意を固めたということで、斉藤さんのファンであることを公言している。ちなみに、斉藤さんは、本作と同じく伊坂さん×中村義洋監督のコンビによる『フィッシュストーリー』でも、劇中のパンクバンドが演奏する楽曲をプロデュースしており、伊坂作品で音楽に携わるのはこれが2度目。斉藤さんは今回の音楽監督という仕事について「映画の規模も大きいと聞いてたし、出演者のみなさんも豪華だし、責任重大だって感じましたね。サントラってずっとやってみたいと思ってたことだから、声を掛けてもらったときは『いいんですか!?』って思ったけど、ぜひぜひってことでやらせていただきました。まだラフの段階の映像を見ながら、監督とイメージのすり合わせをしてスタジオに入り、一人でやってみたりバンドを集めてジャムってみたり。監督もレコーディングに立ち会ってくれて、その場でどんどん決まっていく感じですごくやりやすかったですね。なんせ、映像を見ながら演奏するってのも初めてだったので、おもしろかったっす」とコメント。主演の堺さんは「ビートルズの原盤『アビー・ロード』では、メドレーのなかの橋わたしのようなつかわれ方をしているこの曲ですが、斉藤さんの歌をきいて、独立した曲として人を感動させる力をもっているのだなとおもいました」と“斉藤版”「Golden Slumbers」の感想を語ってくれた。「黄金のまどろみ」と直訳されるこの「Golden Slumbers」、原作小説の中で描かれるスリルや郷愁といった様々な要素を見事に彩り、重要な役割を果たしているが、映画では、観客の心にどのように響きわたるのか?『ゴールデンスランバー』は1月30日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:堺雅人&竹内結子、『ジェネラル・ルージュ』の次は伊坂作品で恋人役!
2009年11月11日