浅田次郎の同名小説を堺雅人主演で映画化した『日輪の遺産』。本作のイメージソングを、3年ぶりにシングルをリリースする元ちとせが担当することが先日報じられたが、彼女が本作のために書き下ろした「永遠(トワ)の調べ」が使用された予告編がこのほどシネマカフェに到着した!終戦間際の日本で、国のゆく末に翻弄されながらも、未来の日本を思い、復興のために命懸けで力を尽くす、3人の軍人と20人の少女たちの姿を描いた本作。今回届いた映像では、主演を務める堺雅人を始め、中村獅童、ユースケ・サンタマリア、八千草薫など、豪華な面々が敗戦前の不安と混沌に包まれた激動の時代を懸命に生き、未来の日本のために命をつないで繋いでいく姿が映し出される。そして、堺さん演じる真柴少佐が帝國軍の上層部から「日本の無条件降伏」の知らせを受け取るシーンで、主題歌「永遠(トワ)の調べ」が響きわたるのだが、彼女独特の歌声が絶望の淵にある彼らの、そして観る者すべての心に優しく染みわたる。「永遠(トワ)の調べ」はスコットランド民謡「アニー・ローリー」を原曲に、映画からインスパイアされた歌詞を新たに書き下ろしたもの。元さんへのオファーに際して、配給元である角川映画は「この映画のメッセージを伝えるのに一番ふさわしい人は、元ちとせさん以外にはいない」と絶賛。元さん自身は「誰もが永遠の眠りにつくとき、贈られたい歌がきっとあるはずです。その歌があれば、残された人たちの中に誰もが生き続けることができると思います。この映画の少女たちにもそんな歌があってほしい。そんな思いを込めて歌っています」とコメントを寄せている。“混沌の時代を生きる”という意味では、いまを生きる人々も同じ状況にあるのかもしれない。そんな中で本作は、明日を想い、未来を切り開くことを考えるきっかけとなる1本に違いない。『日輪の遺産』は8月27日(土)より全国にて公開。元さんのニューシングル「永遠(トワ)の調べ」は、8月31日(水)よりリリースされる。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:日輪の遺産 2011年8月27日より全国にて公開© 2011『日輪の遺産』製作委員会■関連記事:堺雅人「見通しの悪いいま、できることをしたい」『日輪の遺産』会見で決意語るあの堺雅人が丸坊主&軍服姿、鬼のような形相で…『日輪の遺産』特報が到着!堺雅人インタビュー「幕末の負け側ばかり演じてきて、勝手に三部作って呼んでます」浅田次郎原作『日輪の遺産』で堺雅人、獅童らが丸刈り、帝国陸軍軍人に
2011年07月08日「もし東京で社会人になったら、早朝の築地で朝ごはんを食べて、会社へ出勤してみたい」。これは、私が学生のころに抱いていた夢の一つです。にぎわう市場の朝や、働くおじさんの活気を感じながら、「今日も頑張ろう」と丼をかきこむ。そんな夢の"築地出社"を実現させるべく、早朝の築地へ行ってきました。その前に、話を少し戻して前夜のこと。お酒の飲めない筆者はおとなしく家で寝ることに。ところがわくわくしすぎて眠ることができず……(遠足前の小学生状態)。結局、徹夜明け状態で、朝6時に築地へ到着。心なしか、地下鉄の築地駅を出た瞬間、生ぐさいにおいが鼻をかすめます。う、うえっ(これ、二日酔いの人にはかえってつらいかも?)。築地市場は「場内市場」と「場外市場」に分かれます。場外市場では魚だけでなく、野菜や食器などあらゆるものが売られていました。仕入れた魚の取引=セリが行われるのは「場内市場」。大量のまつたけをチラ見しつつ、すでにセリを終えた場内市場に向かうことにします。途中、八方から続々と押し寄せる車や自転車に翻弄(ほんろう)され、なかなか前に進めません。以前TV番組で見た東南アジアの道路風景をほうふつとさせる、カオスな交通状態。なんだか目がまわりそう。ぐるぐる。場内市場では、すでに魚屋さんが仕入れた魚をさばいていました。工事現場のチェーンソーのような音に振り向くと、巨大なマグロが真っ二つに!かっこいい!イケメン好きな筆者はマグロより魚を解体しているお兄さんに目がいってしまいます。ちなみに、築地市場のマッチョ率高いですね。そんな姿にちょっと目が覚めます。がやがやと騒がしい市場を想像していましたが、セリが終わったからか、やや穏やかな雰囲気が漂う場内市場。そこかしこで魚がさばかれ、歩いていると足元に魚の頭が落ちていることも(ギョッ)。大量の魚をまじまじと見ていると、目の前にいたおじさんとぱっと目が合いました。「ニコ!」と会釈をすると「ニカッ」と笑顔をくれるおじさん。予想通り、市場で働いているのは男性ばかり。本来なら、忙しく働いている場所にずかずか踏み込む筆者は邪魔者以外の何者でもないので、なるべくお邪魔にならないよう、ひょこひょこ移動。すれ違う観光客は外国人が多く、つぎに多いのは大きなバックパックを背負った日本人男性。カメラをぶらさげて一人でずんずん歩きまわる女性の姿もチラホラ。場外市場へ抜け、いよいよ朝食をいただくことに。寝不足の体にはたして海鮮を受け入れることができるのか、やや不安を抱きつつのれんをくぐると、まぶしい笑顔で板前さんが「いらっしゃい!」。さっそく熱いお茶をいただきつつ、海鮮丼を注文。鮮やかなツヤが光るマグロやホタテ。さらに彩りを添えるたまご。まぶしすぎて目が……目があああ!覚める!これはすごい!眠気も吹っ飛ぶ海鮮丼。シャキーン!……なるほどっ!(ひざをペシッと打つ)二日酔いのサラリーマンが築地に訪れるのは、海鮮の目覚まし効果にあやかろうって魂胆なんですね?もぐもぐ。わかめのみそ汁もいけますね。ずずっ。その後、満腹になりふたたび眠気と戦いながら出社。一番印象的だったのは、早朝から一生懸命働く人たちの姿。彼らの力強い後ろ姿を見ると、「こんなに朝早くから……私も、今日もがんばろう」なんて気持ちになってしまいます。築地に行ってから出社する"築地出社"の魅力は、おいしい海鮮と、そこで働く人たちのエネルギーから、働くパワーを注入できるところにあるようです。(栗林弥恵/プレスラボ)【関連リンク】【ランキング男性編】お気に入りの牛丼屋ランキング【ランキング男性編】一番好きな「丼」ランキング【ランキング男性編】好きなカップヌードルの味ランキング
2010年08月22日