読売巨人軍・吉川尚輝選手による、貧困などを理由に夢をあきらめざるをえない子供をなくす活動「吉川尚輝チャイルドドリームプロジェクト」より、認定NPO法人フローレンスの活動に対する支援が決定しました。それに伴い、2022年12月13日(火)に、認定NPO法人フローレンスの本社にて、吉川選手への感謝状の贈呈や吉川選手自ら「食品無料配送の梱包ボランティア」を行いましたので、その様子をお知らせします。吉川選手は活動について「小中学校のときに、家庭の事情で野球を諦めなくてはいけない人たちをたくさん見てきました。もしその子が野球を続けていたらプロ野球選手になっていたかもしれないと思うと、本当に心が痛みます。一人でも多くのお子さんが夢に向かって頑張ってほしいなと思いますし、僕がプロ野球選手の立場として少しでも力になれるよう、自分自身も頑張らなきゃいけないなと思っています」と話しました。また、自身の今後の展望については「来季から副キャプテンを務めることになりましたので、チームとしてリーグ優勝、日本一を目指していきたいです。もちろん、この活動にもすごく力を入れていきたいですし、自分の成績で寄付金額も変わってくるので、責任を持ってしっかり頑張りたいです」と熱く語りました。(C)読売巨人軍<イベントレポート>認定NPO法人フローレンスについて「親子に関わる社会課題の解決に取り組んでいく」最初に、認定NPO法人フローレンスより団体の紹介をおこないました。「フローレンスは、孤独な子育てや、こどもの虐待を防ぐ活動、経済的に困難を抱える家庭やひとり親家庭への支援など、親子に関わる社会課題の解決に取り組む認定NPO法人です。先月、選手、球団職員、ファンが協働してより良い社会を目指す『G hands プロジェクト』を実施する読売巨人軍の吉川尚輝選手による『吉川尚輝チャイルドドリームプロジェクト』より、認定NPO法人フローレンスの活動に対してご支援を決定いただきました」と説明。本日実施する内容については、「吉川選手へ感謝状を贈呈し、吉川選手自ら『食品無料配送の梱包ボランティア』を行っていただきます。その後、吉川選手よりボランティアの感想をいただきたいと考えております」とコメントしました。吉川選手、はにかみながらも嬉しそうに感謝状を受け取る(C)読売巨人軍続いて、読売巨人軍の吉川尚輝選手が登場しました。司会からは吉川選手による支援について、「チャイルドドリームプロジェクトは、『シーズンの公式戦で記録した得点数と盗塁数の合計×1万円』を認定NPO法人フローレンスに寄付をするという内容です。今年は、得点64、盗塁16で、80万円を寄付いただきました。寄付金は、フローレンスが行う子育て家庭への食品無料配送・相談支援事業である『こども宅食』の活動に充てられます」と説明がありました。その後、「当法人が行う、『親子の笑顔をさまたげる社会問題を解決するための活動』に深くご理解を示され、ご寄付を通して誰もが安心して子育てができる社会の実現に大きく貢献されました。深く感謝の意を表します」という言葉とともに、フローレンス代表理事の赤坂より吉川選手へ感謝状を贈呈。吉川選手は深々と頭を下げ、はにかみながらも嬉しそうに感謝状を受け取って下さいました。その後、フローレンス職員は『こども宅食』について、「2015年にこども食堂を実施した際、こども食堂に来ることが難しいと思っている親子がいるかもしれないという課題が見えてきました。私たちは、こども食堂で待っているだけではなく、こちらから支援を届けていくアウトリーチ型の支援として、2017年より『こども宅食』を開始。経済的な困り事を抱えるご家庭に、定期的に食品などを配送することでご家庭との繋がりを築き、信頼関係を保ちながら支援を行っていきます」と説明。こども宅食のメリットとして、「支援を受けていることを周囲に知られたくないご家庭とも繋がることができますし、ご病気などで外出が難しいご家庭も支援できる仕組みとなっています。定期的な食品の配送によってゆるやかに関わることにより、ちょっとした悩み事を伝えて相談ができるような関係性も築くことができます。また、継続的に繋がれるので、ご家庭のちょっとした変化を見つけやすくなるのもこども宅食のポイントです」と話しました。吉川選手による「食品無料配送の梱包ボランティア」(C)読売巨人軍次に、本日のメインイベントである、吉川選手の梱包ボランティアがスタート。まずは、7歳と10歳のお子さんがいるご家庭への梱包を実施。食品だけではなく、おもちゃやぬいぐるみの他、エプロンや歯ブラシ、ハンドクリームなど、親御さんにも喜んでもらえるような品物をバランス良く詰めていきます。7歳以上のお子さんがいるご家庭には、じっくり組み立てる大きなブロックを贈ります。吉川選手は丁寧にブロックやお菓子、パスタ、ツナ缶などを入れていきます。吉川選手の丁寧な手つきに、赤坂が「すごく綺麗に入れてくださりありがとうございます」とコメント。吉川選手は照れたような笑顔を見せました。最後にはお菓子がぎっちりと詰まった大きなサンタブーツと、可愛らしいクリスマスカードを添え、配送セットを完成させました。二つ目は、3歳のお子さんがいるご家庭への梱包。先ほどのご家庭ではブロックを入れましたが、幼いお子さんにはまだ組み立てられないので、代わりに可愛いぬいぐるみを入れました。また、おむつやお風呂グッズなど、子育てに必要なアイテムも大きな段ボールいっぱいに詰めていきます。吉川選手は非常に真剣な顔つきで、梱包と向き合っていました。スタッフから「とてもお上手なので、もうひとつお願いしたいです」と言われ、急遽、1歳のお子さんがいるご家庭への梱包も行いました。特に手のかかる1歳児を育てるご家庭への宅配なので、忙しい親御さんがさっと食べられるインスタント食品を入れる場面も。全ての梱包を終えると、吉川選手は満足そうな笑みを浮かべていました。なお、本日梱包したものは12月19日に発送され、ひとり親家庭に届けられます。スタッフは「受け取るご家庭は、まさか吉川選手が梱包したなんて思わないですよね」と、吉川選手の協力に対して思わずコメントしました。最後は吉川選手に大きな拍手がおくられ、和やかな雰囲気の中で梱包ボランティアが終了しました。トークセッション(C)読売巨人軍梱包ボランティアに参加した感想について、吉川選手は「年齢に応じたものを工夫しながら選ばれているというのをすごく感じましたし、お子さんだけではなく、親御さんへのものも多くあったことが印象的でした。また、いかにたくさん詰められるかも大事だとわかりました」と、一つひとつ噛み締めるように語りました。また『ご自身の野球の成績に合わせた寄付活動』について、「小中学校のときに、家庭の事情で野球を諦めなくてはいけない人たちをたくさん見てきました。僕のお父さんがチーム監督だったので、嫌でもそういう話を耳にする機会が多かったです。もしその子が野球を続けていたらプロ野球選手になっていたかもしれないと思うと、本当に心が痛みます。一人でも多くのお子さんが夢に向かって頑張ってほしいなと思いますし、僕がプロ野球選手の立場として少しでも力になれるよう、自分自身も頑張らなきゃいけないなと思っています」とコメント。さらに、「さまざまな家庭環境の中で苦しんでいる人々を、こういった支援によって笑顔にできたら嬉しいです」と、真剣な眼差しで語りました。さらに、2023年の抱負について伺うと、「来季から副キャプテンを務めることになりましたので、チームとしてリーグ優勝、日本一を目指していきたいです。もちろん、この活動にもすごく力を入れていきたいですし、自分の成績で寄付金額も変わってくるので、責任を持ってしっかり頑張りたいです」と話した上で、「僕は立場上プロ野球選手なので、一人でも多くの人に勇気や感動を与えられるように頑張っていきます」と真っ直ぐな瞳で意気込みを述べました。最後に、司会から『渋谷区ふるさと納税寄付』について「最近は、地域の社会課題を解決するために税金の使い道を選べる『ガバメントクラウドファンディング』というものが浸透してきています。12月は寄付月間ということもありますので、吉川選手のように大きな金額ではなくても、社会をより良くする活動に少しでも参加していただけたら嬉しいです」と実施中のクラウドファンディングキャンペーンについてご紹介させていただきました。『渋谷区ふるさと納税寄付』概要 ■目的子ども・親子の孤立を防ぎ日本から子どもの虐待をなくすための活動を実施■メッセージ週に1人、子どもが虐待で亡くなる日本。防げるはずの悲しい事件から子どもたちを救いたい■#キャンペーンタグ#ふるさと納税でこどもを助ける■寄付の使途認定NPO法人フローレンスの活動全般■目標金額100,000,000円■実施期間2022年11月1日(火)~2022年12月31日(土)■返礼品「おいしい!たのしい!社会貢献につながる返礼品」子どもたちや障害者に様々な機会を提供し、次世代を担う子どものための社会貢献活動に積極的に取り組む渋谷区ゆかりのお店から数々の返礼品を選定しご提供。イベント後の囲み取材では「来シーズンはより多く盗塁をしていきたい」イベント後は、メディアの囲み取材が行われました。記者からの「来シーズンの盗塁数や点数へのこだわりについて教えてください」という質問に対し、吉川選手は「そこで寄付金額が変わってくるので、より多く盗塁もしていきたいですし、多くホームベースを踏むことはチームにとってもプラスになるので頑張りたいと思います。具体的な数の目標はまだわからないですが、とりあえず今年以上は」と答えました。また、野球をやっていて良かったと思うことについて聞かれると、じっくり考えた上で「友達ができて、仲間ができて、絆が生まれて。野球に限らないと思うのですが、信頼できる人が増えたことが良かったと思います」と、にこやかに話しました。そして、「僕は小さい頃からプロ野球選手になることが夢でした。選手になって恩返しをしたいという思いもありましたね。皆さん本当に色んな夢を持っていると思うんですけど、その夢を叶えることこそが親孝行になるとも思います。そこに対し、僕たちが少しでもサポートできれば嬉しいです」と、夢を持つ多くのお子さんへのメッセージも口にしました。フローレンス代表理事の赤坂は、吉川選手の印象について「お話を隣でうかがっていて、心から子どもの夢のために支援をしたいという思いが伝わってきました。直接、食品や物品が届くことも家庭にとっては嬉しいことだと思うのですが、誰かが自分たちのことを見ていてくれるとか、応援してくれているという気持ちを受け取れることが嬉しいというお声もよくいただきます。こうして、吉川選手のような方の思いが届くというのは、こどもたちにとってもすごく勇気になるんじゃないかなと思います」とコメントしました。プロフィール吉川 尚輝(よしかわ なおき)背番号:2ポジション:内野手身長/体重:177cm/78kg生年月日:1995年2月8日投打:右投左打(C)読売巨人軍【経歴】経歴 中京高ー中京学院大ー巨人(2017年〜)ドラフト 2016年ドラフト1位初出場 2017年5月14日 対広島8回戦 マツダスタジアム初安打 2017年10月3日 対ヤクルト25回戦 神宮 ギルメット初打点 2018年4月3日 対中日1回戦 ナゴヤドーム 谷元圭介初本塁打 2018年5月13日 対中日8回戦 東京ドーム 松坂大輔初盗塁 2017年10月3日 対ヤクルト25回戦 神宮背番号0(2017~2019年)ー29(2020~2021年)ー2(2022年~)認定NPO法人フローレンス代表理事・赤坂緑【経歴】1999年慶應義塾大学卒業。事業会社にてマーケティング・育成等を経験後、2014年1月認定NPO法人フローレンス入職。病児保育事業・保育園事業のマネージャーを経て、2018年にディレクター就任。二児の母。キャリアコンサルタント・保育士。■認定NPO法人フローレンスについてフローレンスは、「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現に向け活動する、国内最大規模の認定NPO法人です。多様な保育事業を運営するほか、子どもの虐待や貧困問題等、国内の親子領域の課題を解決するため、こども宅食などの各種支援事業や政策提言活動、ソーシャルアクションを推進しています。こどもの虐待や親子の孤立を防ぐための支援活動を拡大中です。現在、#ふるさと納税でこどもを助ける クラウドファンディングを実施しています。<認定NPO法人フローレンス 公式サイト URL> ■「吉川尚輝チャイルドドリームプロジェクト」について貧困などを理由に夢をあきらめざるをえない子供をなくす活動「吉川尚輝チャイルドドリームプロジェクト」をスタートしました。現在、日本の子供の7人に1人が、その国の文化水準、生活水準と比較して困窮している相対的貧困の状態にあるとされており、ひとり親家庭に限ると、2人に1人が相対的貧困の状態にあるといわれています。吉川選手は、そのような環境に置かれた子供たちにも夢をもって生きてほしいという思いから、「シーズンの公式戦で記録した得点数と盗塁数の合計×1万円」を、認定NPO法人フローレンス(東京都、駒崎弘樹会長)に寄付します。今年は、得点64、盗塁16で、80万円となります。寄付金は、フローレンスが行う子育て家庭への食品無料配送・相談支援事業「こども宅食」事業の活動に充てられる予定です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月14日NjOOAfrica《ジョーアフリカ》(本社:三重県松阪市猟師町345-2、代表:米田 泉(旧姓・刀根)は、2022年5月11日~17日伊勢丹浦和店2階ザッカマルシェにて「アフリカン雑貨展」、2022年5月18日~31日6階リビングフロアにて「ティンガティンガアートとアフリカン雑貨展」を開催いたします。本年度の利益は、ティンガティンガアーティストが集う村に還元。コロナ禍、運営が立ち行かなくなり、閉鎖を余儀なくされている村を救います。同社は、2012年より、東アフリカの伝統絵画「ティンガティンガアート」を世界に広めようと三越伊勢丹グループのポップアップにて販売開始、同時にアフリカの大地にて奮闘しています。アフリカ在住の代表米田 泉が10年目の挑戦です。ティンガティンガアーティストと代表 米田 泉 12022年5月11日~31日の期間、伊勢丹浦和店にて、「ティンガティンガアートとアフリカン雑貨展」を開催いたします。英語もスワヒリ語もできなかった代表が飛び込んだのは「アフリカ」の地。10年前、ティンガティンガアートに魅了された彼女が直面したのは、現地の現実。詐欺、裏切り、病気、死んでいく者たち。それでもなお、日本でティンガティンガアートの魅力を伝え続けた。アフリカの人たちと笑顔になれる未来のために。その集大成が伊勢丹に登場します。 ●NjOOAfricaジョーアフリカとは本展を主催するNjOOAfrica《ジョーアフリカ》の“ジョー”とは、スワヒリ語で「こっちにおいで」の意味です。沢山の人が集い、笑顔になれるアートを作り出せるようにという想いが込められています。2011年、代表の米田が、タンザニアを訪れた際、出会ったティンガティンガアートは、「とっても素敵だけど、なんだか雑で民芸品レベル」でした。このアートをディズニーレベルに知ってもらうため、そしてアーティストの経済的、精神的自立を目指すため、現地に根づき活動を始めました。●ティンガティンガアートとは1960年代末に、タンザニア最大の都市、ダルエスサラーム郊外にひっそりと誕生した「ティンガティンガ」。鮮やかな色づかい、そして素朴ながら味わい深い表情を浮かべる動物たち、タンザニアの野生動物や自然、人々の日常生活などを大胆な構図で描く絵画。その創始者が、エドワード・サイディ・ティンガティンガ。彼はたった4年でこのジャンルを築き上げ、40歳の若さでこの世を去るが、100人余りの弟子たちによってその技法は受け継がれ、「ティンガティンガ」という絵画の一ジャンルとして、その名は今も成長し続けています。●ティンガティンガアートの歴史<天折の天才が生んだ、新たなるアート>当時、田舎から一念発起し、最大都市にやってきたティンガティンガは生計を立てるのに苦労していました。転機が訪れたのは1968年のこと。彼は家族を養うため、あらゆる苦労を惜しまなかった。そんな中、街の観光客向けの土産物店にタンザニアのアーティストの絵画がないことに気づきました。並んでいるのは、隣国コンゴからの輸入品ばかり。専門知識はないが、タンザニア人の自分がタンザニアに誇るアートを描いてもいいのでは?誰もやらないなら私がやろう。自由に画材が手に入らないがゆえに、買い揃えたのが、建築資材のペンキと灯油、キャンバスの代わりは合板でした。そして、36歳にして、絵画の道へ足を踏み入れたティンガティンガ。感性の赴くままに描いた絵は、たちまち近隣に住んでいた北欧人の間で評判を呼ぶこととなりました。少しずつお土産物屋にも置かれるようになり、ティンガティンガ一家の生活は安定していったが、ここで彼は、成功を独占するのではなく、親類や仲のいい友人たちにも分け与えるという選択をします。ティンガティンガ一派は、少しずつ、しかし、確実に成功を納めていきました。そんな中、終幕はあっけなく訪れました。友人の車に同乗していたティンガティンガは、警察からの検問時に誤射を受け、命を落し、風のようにこの世を去りました。アーティストとして活躍したのは、わずか4年。しかし、4年の間に「自由に思いのままに描きなさい」という彼の意志が上手く機能し、その後も、沢山の人々がアートで生計を立てられ、今では、画風は様々に「ティンガティンガ」というジャンルを確立しました。<タンザニアにおけるアートの位置付け>タンザニアでアートを楽しもうという一般人はごくごくごく僅か。土でできた家、もちろん電気が通ってない、子供達はいつもお腹を空かせています。アートを楽しむ余裕なんてもちろんない状況です。<アートとの出会い>ティンガティンガアーティストは元々、道で飲み物を売っていた人たちが多い。灼熱の大地で道ゆく車にあてもなく声をかけ続けます。車に轢かれ命を落とす人は数知れません。しかし、そんな生活がいっぺん、絵を描く楽しさ、それを見て喜んでくれる外国人の存在。自分の存在意義を見出していった人たちがいます。<コロナ時代到来>しかしながら、お土産物として、外国産業に支えられてきたアーティストたちは、コロナ時代に一気に仕事を失うこととなりました。<特殊なアート集団>通常、アートとは、一人の人間が築き上げ、一人の人間によって成り立っていきます。しかし、創始者が選んだ道は皆で幸せになること。築き上げたのはアートの集団でした。<ティンガティンガ村>アートの集団は自分たちのアートのレベルを守るため、協同組合を作った。基準を決め、大多数いるアーティストを認定制度にした。そうして長く歴史を守ってきました。<閉鎖の危機>コロナ禍で外国人観光客や、バイヤー・プロモーターが訪れなくなったタンザニア。アーティストの半分は、絵を描けなくなりました。絵も売れないし、画材も買えないからです。●NjOOAfricaが描く世界今、アーティストが集う工房は必要な経費や税金が払えず、来月にも国からの閉鎖を通告されている現状。初めてティンガティンガアートに出会った時、この愛らしさや、かっこよさ、おしゃれな一面、明るく元気なアートに魅了されました。大人数のアーティストが彩る世界は、それぞれの個性で溢れています。このアートが終わりを告げないように、復活させたい。動画にもしたいし、絵本も作りたい。夢は溢れています。画家達の夢もまだまだ色褪せていません。タンザニアにあるティンガティンガ村を、彼らの世界を伊勢丹で再現し、原画の利益は、ティンガティンガ村に還元。そして、世界のティンガティンガアートになるために更なるステージに一緒に挑みます。NjOOAfricaの作り出す世界お金がなくて詐欺をするもの、病気になっても病院に行けず死んでいった者、次々と巻き起こる難題に立ち向かい、NjOOAfricaは現地の人たちと共に日々、成長しています。代表 米田 泉の10年間を綴ったnote ティンガティンガアーティストと代表 米田 泉 2・学校に行けなかった子どもたちが、笑顔で学校に行ける世界。・ティンガティンガアートが世界中の人たちが認知する世界を目指しています。本展では、彼らがそれぞれ独自に展開する原画の世界を再現します。■会社概要名称 : NjOOAfrica代表者 : 代表 米田 泉本社所在地: 三重県松阪市猟師町345-2設立 : 2012年7月15日事業内容 : アフリカン雑貨の製造と絵画の輸入販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月10日東京・六本木の国立新美術館で『オルセー美術館特別企画ピエール・ボナール展』がはじまりました。19世紀末から20世紀前半のフランスで活躍した画家、ピエール・ボナール。日本美術が大好きで、妻と愛人を愛し、犬や猫も好きだった……という彼の作品の楽しみ方について、担当学芸員さんにお話をうかがってきました!どんな展覧会?【女子的アートナビ】vol. 128『オルセー美術館特別企画ピエール・ボナール展』では、フランス出身の画家、ピエール・ボナール(1867~1947年)の油彩画を中心に、素描や版画、写真など国内外の作品130点超を紹介。特に、オルセー美術館が所蔵するコレクションが一挙に来日している点が特徴で、そのうちの約30点は初来日となっています。ちなみに、2015年にオルセー美術館で開かれたピエール・ボナール展では51万人が来場し、歴代企画展入場者数の第2位を記録。今展は、本国フランスでも大人気のボナール作品を日本でまとめて見られるまたとない機会です。ボナールって…?とはいえ、ピエール・ボナールってどんな画家なのか、あまりなじみのない人も多いはず。ざっくり人生をたどってみます。1867年にパリ郊外で生まれたボナールは画塾で仲間と出会い、芸術家集団「ナビ派」を結成。そして1889年にフランスの権威ある国立美術学校、エコール・デ・ボザールに入学します。この学校で開かれた『日本の版画(日本の巨匠たち)展』で衝撃を受けた彼は、「日本かぶれのナビ」と呼ばれるほど日本美術に傾倒。日本趣味の絵をはじめ、女性の入浴シーンや飼っていたペットの姿など、愛するものをテーマに多くの作品を描き、1947年に79歳で亡くなりました。担当学芸員さんに聞いてみた!今回、プレス内覧会で担当学芸員の米田尚輝さんに直撃取材を実施。会場で、ananweb世代の女子が楽しめる作品を3つ、選んでいただきました。まずひとつ目は、最初の展示室にある《庭の女性たち》。色彩がとても美しい4点組の装飾パネルです。米田さんこちらは、日本美術の影響を受けた縦長の掛け軸風の作品です。本当は屏風形式にする予定だったものが、途中でボナールの気が変わってこのようなスタイルになりました。装飾モティーフも特徴のひとつです。反復模様をつけることによって、何となく日本画のようなフラットな見え方になっていますよね。また、一番左の女性は、浮世絵に出てくる女性の姿勢を思い起こします。ふたつ目は、ヌード♡続いてのオススメ作品は、入浴シーンを描いた《浴盤にしゃがむ裸婦》。米田さんこれは最終的に奥さんになる恋人のマルトをモデルにした、といわれています。ただ、顔をはっきり描いていないので断定はできません。実は、ボナールには何人か愛人がいて……、いろんな女性の体の部分を組み合わせて描いているのかもしれません。マルトは潔癖症といわれるくらい “きれい好き” な人で、ボナールは彼女のために当時はとても高価だった浴槽も買ってあげたんですよ。この作品を描いたころからボナールは光の表現に興味をもちはじめ、光の反射や水の反射などの表現に魅せられるようになっていきます。裸婦を描いてはいるのですが、光や水の反射も描いているんですね。恋人の友人も愛人に…?――ボナールは恋人マルトの友人とも愛人関係になっていたそうですが……?米田さんそうなんです(苦笑)。そのほかにも愛人がいたみたいなんです。ボナールは58歳で正式に結婚したのですが、実はそのころ、彼がひとりの愛人に傾きかけていました。それで嫉妬して怒ったマルトが結婚を迫り、ふたりは結婚することになったのです。でも、愛人の女性のほうは自殺してしまったんです……。3つ目のオススメ作品は?続いて、3つ目のオススメ作品をご紹介いただきます。米田さんこちらは、展覧会のポスターにも使われている《猫と女性 あるいは 餌をねだる猫》という作品です。ボナールのお気に入りのモティーフであるマルト・猫・テーブルの3点セットがそろっています。構図的には、円いテーブルとマルトの丸い肩の曲線が呼応して、お皿の丸と顔の丸みも呼応しています。いっぽう、背景は全部直線で、暖炉も壁の線も直線で構成されています。また、お皿にはたぶんお魚が置いてあって猫がそれを狙っている視線が斜めに入っています。つまり、背景の「垂直」と前・中景の「丸」、そして「斜め」の視線が組み合わさっている点が構図として工夫されています。最後に、おまけの一枚も…最後に、次点となったオススメ作品《セーヌ川に面して開いた窓、ヴェルノンにて》の前で米田さんの写真を撮らせていただきました。ちなみに、この絵の中にはボナールの飼い犬が潜んでいるのですが……見つけられますか?本作品は、室内画と風景画が一緒になったもので、構図は同時代に活躍していた友人の画家、アンリ・マティスの影響を受けているとのこと。実際、ボナールはマティスの作品《開いた窓》を購入して持っていたそうです。こんなふうに専門の方にお話をうかがうと、絵を見るのがさらに楽しくなりますよね。今展の会期中、10月13日(土)と11月25日(日)には米田さんによるレクチャーが館内の講堂で開かれます。観覧券(半券可)があれば無料で聞けますので、興味のある人はぜひ足を運んでみてくださいね。Information会期:~12月17日(月)時間:10:00~18:00毎週金・土曜日は20:00まで。*入場は閉館の30分前まで。休館:火曜日会場:国立新美術館企画展示室 1E料金:一般¥1,600/大学生¥1,200/高校生¥800/中学生以下無料
2018年10月02日