保護猫カフェ「Neco Republic OSAKA shinsaibashi」では、12月14日に、子どもから猫へ絵本を読む「絵本読み聞かせ会」を行う。○子どもと猫が一緒に読書本イベントは、子どもと猫が主役。小学生と保護者を対象としており、子どもから猫へ、お気に入りの絵本を読み聞かせる。猫たちは、人間の声とぬくもりで幸せな気分になり、子どもは猫と触れ合うことで豊かな心を養えるという。当日は「ねこ型メッセージカード」の製作も予定されており、小学生の入場料もワンドリンク付きで500円と、通常より安く設定される(大人は1,700円)。4~6年生は、保護者の連絡先を持参すれば小学生だけの入場も可能。小学生の子どもを持つスタッフが対応するので安心だ。定員は保護者を含み15名程度。詳細は、「Neco Republic OSAKA shinsaibashi」にて。
2014年11月28日今回ご紹介する絵本はお子様だけでなく、ママにも読んでもらいたい絵本です。タイトルは「I Like Me!」/Nancy Carlson(著)。メスのブタさんが主人公。大きく両手を広げてバンザイしている表紙が印象的です。 女性は出産したその日から、いや、妊娠したその日から母親になります。そして、その子の成長を見届けるまでは「子育て」がつきまといます。毎日の家事、育児、仕事で落ち着いている暇がなく、時々子どもに対してヒステリックに怒ってしまったり、些細なことで落ち込んだりすることも多々あります。そんな時、「そんな自分でもいいんだよ」という力をもらえる絵本です。ほかの人にはまったく気づかれなくても、わかってもらえなくても、自分自身のことは自分が一番よくわかっている。好きな自分も嫌だと思う自分も、全部ひっくるめて「私は私」と受け入れて好きになってみると、急に晴れ晴れとした気持ちになれるような気がしませんか?ありのままの自分でいいんだと励ましてくれるこの絵本は、いつも頑張っているママにぜひ読んでほしい一冊です。読み終えたら表紙のブタさんのように、バンザイをして言ってみてください、「I Like Me!」ってね。■ワンポイントアドバイス ~バイリンガル読み聞かせで、英語も日本語も楽しもう~子どもが小さいうちから英語を親しむのはよいことですが、日本で子育てをするからには、母国語の教育も重要です。いわゆる名作と呼ばれる絵本であれば、日本語訳も出版されているので、同じストーリーやイラストを、洋書絵本でも和書絵本でも楽しんでみてもよいでしょう。今後読み聞かせる英語の絵本を、「日本語訳も出版されている絵本」という切り口で探してみるのも面白いかもしれません。今回ご紹介した絵本「I Like Me!」も、『わたしとなかよし』というタイトルの日本語訳の絵本が出版されています。英語と日本語をそれぞれ読み聞かせてみると、あぁこんな表現になるんだなぁとかえって親しみがもてるかもしれません。バイリンガル読み聞かせも、ぜひ一度お試しください。
2014年11月15日今回ご紹介する絵本は、『はらぺこあおむし』で有名な、エリック・カールさんの絵本“From Head to Toe”です。 ▲“From Head to Toe”/Eric Carle(著)エリック・カールさん独特のイラストと、ページをめくるごとに現れる動物の楽しい動き。子どもたちは動物たちの動作をまねながら、自然に英語絵本の世界にはまっていきます。各ページに、“Can you do it?” “I can do it!”のやり取りが含まれていますので、そのフレーズを覚えておくと、読み聞かせの時だけでなく、日常の育児時間の中にも“Can you do it?” “I can do it!”のやり取りを自然に含めていくことができます。動物たちの動作を表現する単語には、聞き慣れないものも多いかもしれませんが、読み聞かせの過程では何の問題もありません。次々と登場する動物と、彼らが得意とする楽しい動きをまねることで、読み聞かせの後も親子で楽しむことができる絵本です。■ワンポイントアドバイス ~歌やダンスと一緒に楽しもう~この絵本は、『できるかな?』という邦題で日本語訳も出版され、親しまれています。絵本としてだけでなく、メロディをつけたCDも発売されており、幼稚園や保育園での体操に使われることでも有名です。残念ながら、CDに入っている“From Head to Toe”の曲は日本語で訳された歌詞になっており、英語ではないのですが、カラオケ用に入っている曲を利用して英語の歌詞で歌ってみる、という方法も楽しめます。我が家では、曲をかけて、とにかく歌詞と同じ動作をしながら、サビの部分で“Can you do it?” “I can do it!”と合いの手を入れて楽しんでいます。ちょっとした運動にもなりますし、体を動かしながらリズムよく英語のフレーズも練習できるのでおすすめです。同じCDにはエリック・カールさんのほかの著書の歌も入っており、『はらぺこあおむし』の曲や“Today is Monday”という英語の歌詞で楽しめる曲も収録されています。絵本と一緒に購入するのがおすすめですよ。皆さんぜひ、読書の秋を楽しんでくださいね。
2014年11月01日絵本の読み聞かせは赤ちゃんの頃から始められる、ママと子どもとの大切なコミュニケーションツールのひとつです。子どもの心を育て、発達を促すことができるので、忙しいママにもぜひ取り入れてもらいたいところ。寝る前の絵本の読み聞かせは情緒の安定にも繋がるので、安心してぐっすりと眠ってくれるかもしれませんね。今回は、絵本の読み聞かせをすることで得られるメリットと、どんな絵本を選べばよいのかをピックアップしてみました!■絵本選びで大切なポイントとはあらゆるジャンルの絵本があり、「どれを選んだらよいか分からない」というママも少なくないと思います。絵本選びで迷ったときには、ぜひ、長年に渡って愛され続けている絵本を選んでみてください。ロングセラーの絵本を選んでみるのは、日本のものでも、海外の絵本でも同じことです。ロングセラーになっているのには、何らかの理由があるということ。内容が子どもにマッチしている、挿絵が美しい、ストーリーが広がっていくなど、それぞれの本によって魅力は異なりますが、読んでみると、きっとロングセラーの理由が分かるはずです。時々、大人からすると「何が面白いんだろう?」と疑問に感じるような内容の絵本もありますが、そういった絵本も案外子どもウケの良い絵本だったりします。子どもはその絵本からいろいろなことをイメージし、想像力を働かせてどんどん新しいものを発見していきます。それ以外でも、ママが「面白い」と思って選んだものなら、きっと子どもも満足してくれますよ。ママが心を込めて呼んでくれる絵本なので、必ず子どもにもその気持ちが通じるのです。月齢の低い子なら、仕掛け絵本や音が鳴る絵本なども良いので、ぴったりな1冊を探してみてくださいね。■絵本の読み聞かせにはメリットがたくさん!絵本の読み聞かせをすることで得られるメリットは、子どもの心の発達や情緒の安定だけではありません。読み聞かせをしている時は、ママと子どもが2人だけでゆっくりと過ごしている時間。子どもはママからの愛情を感じ、心地よさを覚えるようです。また、ママが絵本を読んでくれる言葉を脳で理解しようとするので、言葉を覚えるきっかけにも繋がりますよ。将来、本が好きな人に成長する、いろいろな物語に触れることによって感受性が高まるなど、たくさんのメリットを感じられるでしょう。そして、子どもに絵本を読むメリットは子どもだけでなくママの側にもあります。絵本を読んでいると、ママも子どもの頃に返っているようなイメージを抱くことができるはず。昔の思い出がよみがえり、「自分もこうして絵本を読んでもらっていたな」と母からの愛情を感じるきっかけにもなるかもしれませんね。普段の生活でストレスを感じていても、絵本を読んでいる時間だけは、嫌なことを忘れてゆっくりと過ごせるリラックスタイムになることでしょう。子育て中のママも、お腹に赤ちゃんのいるプレママも、可愛い我が子の成長のために、どんどん読み聞かせをしてあげてくださいね!
2014年10月19日ハロウィンの季節が来ると、必ず読みたくなるのがこの絵本、「What's in the Witch's Kitchen?」/Nick Sharratt(著)です。 © chihana - fotolia.com絵本を開く前からわくわくする表紙です。子どもたちはちょっと恐いものに興味を持ちますよね。魔女も、恐いけどとっても気になる存在。この絵本では、そんな魔女のキッチンに忍び込めます。各ページめくれる仕掛け絵本になっているのですが、この絵本のすごいところは、ただめくるだけでなく、上下または左右の両方にめくれ、めくった方向によりイラストが変わるところです。そして必ず、片方には子どもたちの大好きなものが、もう片方には嫌がるものが隠されています。たとえば、冷蔵庫を開けるページでは、左にめくると「おいしそうなチーズ」が出てきますが、右にめくると「黒いコウモリ」が現れます! 子どもたちは、嫌なほうを選ばないようにドキドキしながら、どっちにめくるか考えます。めくった後に、子どもと一緒に喜んだり、がっかりしたり、再挑戦してみたり、親子で楽しく読める絵本です。普段の生活でも、左右を選ぶ機会は多いと思いますので、そんな時はこの絵本を思い出して「Left or right?」と聞いてみてはいかがですか? ■英語で絵本読み聞かせのワンポイントアドバイス通常の読み聞かせのほかに、「What's in the Witch's Kitchen?」を使った、子どもと英語でやりとりできる楽しみ方をご紹介します。本のタイトルである「What's in the Witch's Kitchen?」を応用して、「What's in the ~?」を使ってみましょう。はじめに、好きなページを開きます。そして、親子で以下のようなやり取りをしてみましょう。ママ:「What's in the Witch's Kitchen?」(魔女のキッチンにあるのはなぁに?)子ども:「It's a fridge!」(冷蔵庫!)※下線部を選んだページごとに置き換えますママ:「What's in the fridge?」(冷蔵庫の中には何があるかな?)「Open it left or open it right?」(右に開ける? 左に開ける?)子ども:「Right!」(右!)子どもに左右や上下を選ばせて、好きなものが出てきたら「I like it!」(大好き!)や、「I did it!」(やった!)といった喜びの表現を、嫌いなものが出てきたら「Yuck!」(ゲーッ!/オエッ!/ウヘーッ!など、嫌悪を表す)などの嫌がる表現を使ってみましょう。絵本の世界を通じて、親子で楽しいハロウィンをお過ごしくださいね。Happy Halloween!!
2014年10月05日ハロウィンの季節、我が家で毎年登場するのがこの絵本、「Go Away, Big Green Monster!」/Ed Emberley(著)です。 ページを一枚一枚めくるごとにモンスターの顔ができあがっていくという仕掛け絵本。最初のページに現れる、“two big yellow eyes”から子ども達は絵本にくぎ付けになります。絵本の前半で、徐々にモンスターの顔が完成すると、後半はそのモンスター退治!「Go Away! (あっちへいけ!)」のかけ声とともに、今度はモンスターの各パーツを追い払います。日常でも使える「Go Away!」のフレーズを叫びながら、親子で一緒に読み聞かせを楽しめるはずです。具体的な方法を、次のページでご紹介しましょう。絵本の文中には難しい形容詞も出てきますが、イラストから意味が推測しやすいので、英語がわからなくても大丈夫。モンスターの顔を表現した“a big scary green face”のような<[数詞]+[形容詞] +[色]+[名詞]>という英語の語順のルールも、特に意識せず、読み聞かせの過程で自然と身についていくでしょう。読み聞かせると英語のルールが身につくとはいえ、そこはあくまでも読み聞かせ。英語を教える・覚えさせることに重きを置くのではなく、英語に自然に触れる・楽しむという視点を大切にして読み聞かせることをおすすめします。この絵本はまた、洋書独特の色使いや装丁も素敵なので、ハロウィンの時期にインテリアの一部として、本棚に表紙が見えるようにディスプレイするのもおすすめです。■英語で絵本読み聞かせのワンポイントアドバイス洋書絵本にはCD付きで販売されているものも多くあります。この「Go Away, Big Green Monster!」もCD付きバージョンが販売されています。CDには、ネイティブの発音で読み聞かせた音声のほか、メロディも収録されているので、さまざまな楽しみ方ができます。絵本をひと通り読み聞かせた後に、曲にのせて簡単な振り付けを考えて踊ってみても楽しいですよ。今年4歳になる私の息子も、昨年3歳のハロウィンの時点で、 「Go Away」の歌を振り付けありで教えたところ、言いやすいのか早速マスターしていました。しかも、今年もすでに、私が口ずさむ「Go Away」の歌に合わせて、とても元気に合いの手を打ってくれます。今回の絵本のメインとなっている「Go Away!」というフレーズそのものが、応用の効く言葉ですので、絵本をキッカケに、さまざまな場面での英語のアウトプットにつなげられると思います。子どもたちが好奇心を持って言葉を吸収し、しゃべったり歌ったりしている姿を見るのもまた楽しいものです。ハロウィンの時期、ご家庭で定番の1冊にしてみてください。
2014年10月03日今回、子どもに英語で読み聞かせするのにおすすめする絵本は、「Dear Zoo」/Rod Campbell(著)です。「どうぶつえんのおじさんへ」というタイトルの日本語訳も親しまれています。各ページがめくれる仕掛け絵本になっていて、1歳代からの子どもの好奇心をぐっとつかみます。・「Dear Zoo」/Rod Campbell(著) ストーリーは、主人公の少年が動物園のおじさん(園長さん?)にお手紙を送る形式で進んでいきます。ペットを飼いたくなった少年が、動物園のおじさんにおねだりするところから始まり、その後、さまざまな動物が少年のもとに送られてきます。でも、少年が飼うには大きすぎたり、恐すぎたりと、なかなかお気に入りの動物が見つかりません。果たして、少年が望む動物を動物園のおじさんはわかってくれるのでしょうか。各ページに現れる動物が何なのか、ちらっと見える姿が子どもの謎解き好奇心をくすぐります。イラストに描かれた、動物が梱包されているパッケージの注意書きに着目しても面白いですよ。読むフレーズは同じでも、声色を変えながら読んでいくと、子どもとわくわく楽しむことができます。クリスマスにおすすめの「Dear Santa」というシリーズ絵本も出ています。■ワンポイントアドバイス洋書絵本の楽しみ方のひとつとして、ストーリーとは別の部分を楽しむという読み方もあります。「Dear Zoo」の場合は、3つの楽しみ方があります。・各ページに登場する動物が何かを当てっこする・イラストの動物を輸送するパッケージに書かれた注意書きに注目する・too ~の後につづく形容詞に着目するたとえば、形容詞に着目した読み方をした場合、絵本の中に頻繁に出てくる「to ~ too ---(---すぎて~できない)」という構文に、読み聞かせを進めながら自然に親しめるという利点もあります。とはいえ、構文などにこだわり過ぎると、英語の絵本に苦手意識を持ってしまう可能性も。こまかいことはあまり気にせずに、洋書の持つ外国文化などに触れながら、居心地の良い読み聞かせ時間を設けてみてください。子ども自身が、読み聞かせ時間を楽しい物と認識することによって、より多くのことを吸収できるようになるはずです。一方的に読み聞かせて終了するのではなく、一通り読み終えたら、「どうだった?」「どこが一番好きだった?」など、感想を聞いてみるのもよいでしょう。
2014年09月22日今回子どもへの読み聞かせでおすすめしたいのは、「No, David!」/David Shannon(著)です。「だめよ、デイビッド」というタイトルで日本語訳も出ています。・「No, David!」/David Shannon(著) 「No, David!」は、独特のイラストに、手書き調の文面がマッチした、親しみやすい絵本です。特に、男の子のいるママには必ずおススメしています。主人公は、赤ちゃん時代はもちろん、幼稚園や小学生になっても、いたずらっ子ぶりを発揮しているデイビット。絵本の中で、お母さんがデイビッドに向けて発しているセリフが、そのまま日常の育児の中で使えますよ。デイビッドを怒ってばかりのお母さんですが、最後には親子愛を十分に感じることのできる構成がたまらない絵本です。単語量もそれほど多くないので、はじめての読み聞かせにも使えます。愛読書となる一冊です。■シリーズ絵本紹介「No, David!」には、ほかにもシリーズ絵本が発売されていますので、ご紹介します。・「Oh, David!」/David Shannon(著) 「Oh, David!」/David Shannon(著)は、diaper(オムツ)時代の赤ちゃんデイビッドが主人公のdiaper davidシリーズ。です。まだ赤ちゃんなので、ママも叱るというよりは驚く(あきれる?)出来事がうまく描写されています。初めての赤ちゃんを育てているママなら、誰しもが思う感情がちりばめられています。子どもの性別に関係なく共感できる絵本です!・「Oops!」/David Shannon(著) 「Oops!」は、diaper(オムツ)時代の赤ちゃんデイビッドのエピソードを収めたdiaper davidシリーズです。ママが思わず「Oops!」と言ってしまうデイビッドのやんちゃなエピソードが紹介されています。子どもの成長は本当に早いもの。そんな、貴重な赤ちゃん時代を楽しめる絵本でもあります。・「David goes to school!」/David Shannon(著) 「David goes to school!」は、小学生になったデイビッド少年のお話です。見た目はたしかに大きくなっているけれど、行動パターンにまったくと言っていいほど成長が見られないところが笑えます。家ではママに、学校では先生に、それぞれ仁王立ちされて怒られています。愛すべきいたずらっ子、デイビッドの行動に、「えー! そんなことしちゃうの?」と読み聞かせ中についツッコミたくなってしまう一冊です。このほか、デイビッドシリーズ以外他にも、同じ作者によるクリスマスを題材にした絵本なども出ています。ぜひ、シリーズで読み聞かせてみてください。
2014年09月20日英語の絵本紹介シリーズも5冊目になりました。今回は声に出して読むのにおススメの絵本“Brown bear, Brown bear, what do you see?” /Bill Martin (著), Eric Carle(イラスト)です。日本語でも「くまさん くまさん なにみてるの?」というタイトルで親しまれている絵本です。 ページをめくるたびに繰り返される“What do you see?”の問いかけを、リズムよく読むことができ、子どもたちもフレーズを何度か読み聞かせているうちに自然と覚えていきます。たくさんの生き物とたくさんの色が出てきますので、“What is this?”と何の動物か尋ねたり、“What color is this?”と色を聞いたりしてみるのもよいですね。イラストは「はらぺこあおむし」で有名なエリックカールさん。ヴィヴィットで斬新な色使いが子どもたちの五感を刺激します。こうした感性を磨けるのも、洋書絵本の魅力のひとつですね!■英語のシリーズ絵本紹介“Brown bear, Brown bear, what do you see?” には、ほかにもシリーズ絵本がいくつか出ていますのでご紹介します。“Polar Bear, Polar Bear, What Do You Hear?”/Bill Martin (著), Eric Carle (イラスト)は、“Brown bear, Brown bear, what do you see?”のシリーズ第2弾。こちらはWhat do you see?ではなくWhat do you hear?です。 絵本の構成、リズム感はBrown bearと同じですが、こちらは動物のいろんな鳴き声や鳴き方を表す動詞がいろいろ出てくるので、読み聞かせている大人にとっても勉強になります。発音さえ抑えておけば、リズムよく読むことができます。オーディオブックなども併用すると読み方の参考になりますよ。シリーズ第3弾の“Panda Bear, Panda Bear, What Do You See?”/Bill Martin (著), Eric Carle (イラスト) には、パンダが登場します。 こちらもBrown bearと同じようにリズムよく声に出して読めます。特徴としては、登場する動物が絶滅危惧種であるため、子どもたちに環境問題の話をしたい時に関連して選ばれることが多いようです。シリーズ第4弾の“Baby Bear, Baby Bear, What Do You See? ”/Bill Martin (著), Eric Carle (イラスト)には、赤ちゃんグマが登場します。同じくBrown bearのリズム感で読めます。 こちらには、北アメリカで暮らす動物たちが登場します。各動物の特徴的な動作を表す動詞も使われており、ちょっと難しいところもあるかもしれませんが、イラストをヒントに子どもに問いかけてみても面白いですよ。ぜひ、シリーズで英語の絵本の読み聞かせてみてください。
2014年08月19日今回子どもへの読み聞かせでおすすめするのが、“Where’s Spot?”/ Eric Hill著です。本のタイトルにある“Spot”とは、主人公の犬の名前。名前の由来は体の斑点模様です。日本語訳のタイトルは「コロちゃんはどこ?」。図書館等にも置いてあり、コロちゃんシリーズとして有名です。 どこかにいってしまったSpot(コロちゃん)を、Spotのお母さん犬が探し続けるお話です。ページごとにフラップのついた、めくれる仕掛け絵本になっていて、子どもたちに読み聞かせながら、どこかに隠れているSpotを探します。たくさんの前置詞と、子どもたちが大好きな動物がたくさん登場するので、文字数は少なめですが初めての英語絵本にはおススメの1冊です。■子供への絵本の読み聞かせで、読書習慣をつける夏休み、小学生になると読書の宿題が出されることが多いと思います。しかし、読書が習慣づいていないため、なかなかこの宿題がこなせないという子どもは決して少なくないでしょう。私の長女は今年から小学生になり、初めての夏休みを迎えましたが、読書の宿題は特に問題なくこなしています。長女は普段から、英語の絵本だけでなく日本語の絵本も大好きでよく読んでいます。どうやら、長女に対して0才から少しずつ続けてきた英語絵本の読み聞かせが、読書の習慣をつけるきっかけになったようです。英語の絵本を読み聞かせることには、単に英語に親しむというだけでなく、読書の習慣もつけられるというメリットがあります。それ以外にも、読み聞かせで物語を理解することにより想像力も身につけられますし、外国の文化を学んだり、文字を読む力も同時に養えたりしているようです。そこで今回は、読書の習慣が身につく、読み聞かせのステップアップ術をご紹介します。 ■子供の読書習慣がつく、読み聞かせ術STEP1 読み聞かせる子どもが小さいうちは、ママや先生による読み聞かせの時期です。子どもの様子を見ながら、読み聞かせてあげましょう。一見反応がないような赤ちゃんでも、実は読み聞かせからたくさんのことを吸収していますので、心を込めて読んであげてください。自分で読める年齢になってからも、最初に読み聞かせてあげることでストーリーに集中でき、絵本の中でさまざまな疑似体験ができるようになります。STEP2 一緒に本を読む4~5歳になってきたら、ぜひ親子で一緒に声に出して読んでみてください。先にママが、続いてマネして子どもが、というのでもいいですし、文字が読めるようになったらページごとに交互に読むのもおススメです。声に出すことで子ども自身の豊かな表現力を育てます。STEP3 子どもが一人で本を読む自発的に読めるようになったら、子ども自身が英語を楽しめるだけでなく、優れた絵本から多くのことを得られるようになります。一度しかない人生において、良書を通してさまざまな疑似体験ができることはすばらしいことです。ぜひとも良書を見つけて、お子さんにすすめてあげてください。
2014年08月18日“Good Night Gorilla” Peggy Rathmann作、「おやすみゴリラくん」のタイトルで日本語でも親しまれている絵本です。夜の動物園、警備員のおじさんが戸締まりに園内を廻ります。おじさんの知らないところでゴリラくんのとる行動は?“Good night ○○” と、動物ごとにおやすみの声かけをしながらページをめくります。何度も何度も“Good night”を呼びかけることで言葉が定着していくことと、たくさんの動物達も覚えられます。どの子どもも大好きになる暗闇に浮かぶおめめのページは是非ページのめくり方、間合いなど工夫して読み聞かせて欲しい部分です!子ども達の笑顔がこぼれますよ。 Peggy Rathmannの温かみのあるイラストと、ストーリーとは別のところに仕掛けられた遊び心が発見できて子ども達に大人気。ついついヒントをだしたり、教えてあげたくなってしまいますが、子ども達が自分で見つけられるの期待して読み聞かせしています。風船、お月様、バナナ、窓の人影など楽しめる要素がいっぱいです。檻の色と鍵の色からもカラー遊びができます。実際に動物園に行ってみて、動物達にあいさつするのも楽しみになります。単語数自体は少なめですが、イラストからの想像力が高められる一冊。こちらもはじめての一冊におすすめです!■絵本選びのワンポイントアドバイス今回は、洋書絵本選びのポイントについてです。たくさん絵本があって選ぶことができない! という方におススメな方法を2つご紹介します。一つは人気作家から選ぶ方法。具体的には、「はらぺこあおむし」で有名な、エリック・カールさんや、前回の絵本紹介でお勧めしたジェズ・オールバラさん。ディビットシリーズで有名なデイビットシャノンさん。「スイミー」でおなじみのレオレオニさん。いずれも日本語に訳された絵本もたくさんありますから、読み聞かせの一冊として選びやすいと思います。もう一つは、「コルデコット賞」受賞作品から選ぶ方法です。「コルデコット賞」とはアメリカで1983年に創設された絵本のイラストレーターに授与される賞です。全米図書館協会が、1年に一度大賞(金メダル)、オナー賞(銀メダル)発表し、大賞受賞作はほぼ間違いなくベストセラーになります。是非参考にしてみてください。
2014年07月15日“Excuse Me!”Karen Katz作は、「こんなとき、なんて言うの?」の英語が詰まった絵本です。げっぷしちゃったとき、欲しい物があるとき、嫌いな物をすすめられたとき、兄弟喧嘩したとき…、子どもが遭遇するよくあるシチュエーションでいいたい一言を、カレンカッツさんのカラフルで親しみやすいイラストとともに英語で覚えられます。毎ページ、“What do you say?”と問いかけているので、ひとつの言い回しとしてリズムよく読んであげると良いですね。“What do you say?”のフレーズはそのまま日常生活でも使えるのでとっても便利! 問いかけの答えがフラップをめくった中に隠されている仕掛け絵本ですので、子ども達もワクワクしながらフラップをめくって答えを発します。楽しみの中で英語フレーズを身につけていくことができる絵本です。大きくなって自分で絵本を読めるようになってからも重宝しますよ。英語絵本読み聞かせには外せない一冊です。英語絵本読み聞かせワンポイントアドバイス「英語絵本の読み聞かせはいつから始めたら良いのですか?」英語絵本読み聞かせの会を定期的にやっていてよくいただく質問です。私の答えは、「何歳から、と決まった時期はありません」です。言って見れば、やりたくなったときが始め時。英語で絵本を読んであげようかしら、と思ったその日にスタートしたら良いのです。とはいえ、生後一ヶ月の間は読み聞かせというより、この世に生誕して赤ちゃんもママも大切な時期を過ごしていると思いますので、それが落ち着く生後2ヵ月目以降または妊娠期間中から胎教として開始が良いと思います。私の教室に来たお子さんの最小年齢は生後2ヶ月!もちろんママと一緒ですが、ママに読み聞かせのコツやおすすめ絵本、発音練習などを行ってもらい、ご家庭で楽しく読み聞かせをされているようです。実際にご家庭で絵本を読むのはお母様お父様です。絵本を読むときの雰囲気作り、大好きなお母様お父様とシェアする時間を大切にしていただきたいものです。さぁ、英語絵本読み聞かせ、今日から始めてみませんか?
2014年07月02日梅雨の時期になってくると、日中に外出できず家の中での過ごし方を持て余してしまうことも多くなりますね。そんなときこそ、英語で絵本読み聞かせに挑戦してみませんか? こちらのコラムでは、毎回1冊ずつはじめての読み聞かせに最適な英語絵本の紹介をしていきます。今回紹介するのは、 はじめての1冊に最適なこの絵本。■“Hug ” Jez Alborough作主人公はBOBOちゃんというチンパンジー。BOBOちゃんが森の中を歩きながら、たくさんの動物親子の“Hug”に遭遇していきます。ここに登場する英単語は“Hug(ぎゅっ)”がほとんどですが、動物達の温かいイラストと表情からいろいろな種類のHugを感じ取れます。 英語の意味がわからなくても、子ども達の感情に視覚で訴えてくる絵本。読み聞かせをしながら、子どもの心にわき起こる感情にあわせて、“Hug”という言葉を発信してみましょう。少し大げさに、Hの音を息をたくさん吐いて「ハァーッグッ」と発声するのもきれいな発音のコツです。特に親子で読み聞かせをするときはHugといいながらギュッと抱きしめてあげてもいいですね。BOBOちゃんのシリーズは日本語訳の絵本も大人気です。“Hug”は『ぎゅっ』というタイトルで書店や図書館に並んでいます。BOBOちゃんというお名前も、日本語の絵本になるとジョジョちゃんに変わっています。名作ですので、はじめての1冊におすすめです。<ワンポイントアドバイス>今回は、英語の絵本を購入する時の注意点についてです。絵本を店頭で購入するときは実物を手に取って見定められるのでいいのですが、欲しい本が決まっているときはインターネットでの購入も大変便利です。サイトによっては、定価より安く購入することも可能です。その際の注意点として、同じタイトルの絵本でも洋書の場合「ボードブック」「ペーパーバック」「ハードカバー」と3タイプに分かれます。その違いを説明します。「ボードブック」:全てのページが厚紙でできています。破れにくく、サイズも子ども向けなので赤ちゃんや紙を破いてしまう年齢の乳児さんにおすすめです。「ペーパーバック」:全ページ薄い紙でできています。ボードブックに比べ安価です。「ハードカバー」:表紙裏表紙が厚紙、中身は薄い紙でできています。日本の多くの絵本はハードカバーですね。お子様の月齢や、用途に合わせて最適な物を選んでみてください。
2014年06月24日絵本に出てくる食べ物を真似てお料理することは、よくあるかもしれませんが、絵本からハンドメイドの世界を広げるというのも、面白いですよ。私の大好きな絵本の1つに『かばんうりのガラゴ』(島田 ゆか:著/文溪堂)があります。これは、かばん屋さんのガラゴが、「いつでもお茶が飲めるかばん」などのユニークなリクエストに答えてかばんを売っていくお話です。何とも夢があるかばんがたくさん出てきます。そんな夢のある楽しいかばん作りをご紹介します。まず、絵本を読んでその世界観を楽しんでください。次に親御さんが「雨の日も楽しくなるかばん」など、子供に注文してみてください。リクエストされることで、お子様のモチベーションが上がり、集中して作ることができます。作り方は、簡単です。綿100%のバッグにデコレーションしていきます。ノベルティなどでもらったエコバッグなどを活用するのもいいでしょう。子供でも簡単にできるデコアイデアをご紹介しますね。■デコアイデア1.シールフェルト好きな形に切って貼ります。2.リボン、ボンボンリボンボンドで貼るだけでかわいいです。3.布描きクレヨン、ペン好きな絵を描きます。4.スタンプ押すだけで、オシャレ感がアップします。写真は、こどもたちの実際の作品です。誰かのために作る喜び、贈った相手が喜こんでくれた感動、これは手作りの醍醐味でもありますよね。これをきっかけに、誰かにプレゼントするバッグを作ってみるのもいいですよね。さらにグレードアップできるデコアイディアもご紹介します。■グレードアップしたデコアイデア1.デコパージュ専用の液を使って、ペーパーナプキンのかわいい柄を貼り付けます。2.刺繍、アップリケお裁縫に興味を持ち始めたら、親子でチクチクするのもオススメです。3.アイロンプリント専用用紙に好きなデザインをプリントして、アイロンではりつけます。ちょっとした工夫で、完成度もアップ! ぜひ、オリジナルバックを作ってみてくださいね。
2014年06月20日全世界で15ヶ国語に翻訳され、30ヶ国以上で累計2億冊も売れるなど人気となっている英国生まれの絵本『Mr.Men Little Miss』。絵本の人気キャラクターをモチーフにした新商品シリーズが、21日より発売している。【画像】コチョコチョくんら、特に人気のキャラクターを紹介同キャラクターは、英国の児童文学作家ロジャー・ハーグリーブス氏が描く絵本に登場するキャラクターで、人間の持つさまざまな性格・個性を表現。個性溢れるキャラクターはミスター・ティックルやミスター・ハッピーなど80以上。そんなかわいらしいキャラクターたちが描かれた新商品シリーズは、初夏のお出かけに便利なバッグやポーチなどの小物、机まわりで活躍するメモやクリアファイルなど全18アイテムを展開する。お気に入りのグッズを見つけて、毎日にHAPPYをプラスしよう!【情報詳細】商品名:『Mr.Men Little Miss』シリーズ発売日:2014年5月21日価格:¥432~3024(税込)販売ルート:サンリオ直営店および百貨店サンリオコーナー、サンリオオンラインショップ
2014年05月22日大阪生まれの人気絵本作家・長谷川義史氏の作品を一堂に集めた展覧会『ようおこし 長谷川義史 絵本原画の世界』が、4月26日(土)から京都・美術館「えき」KYOTOで始まる。どこか優しくてほっとするストーリーと個性ある登場人物が、独特のタッチで描かれる作品は、子供から大人までを虜にする不思議な魅力にあふれている。「ようおこし 長谷川義史 絵本原画の世界」チケット情報展覧会では、デビュー作『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』をはじめ、『いいからいいから』『オツベルと象』『大阪うまいもんのうた』『だじゃれ日本一周』『おかあちゃんがつくったる』『シバ犬のチャイ』など代表作の絵本原画を中心に、スケッチや演劇ポスターなどの作品も展示。長谷川義史氏の作品と魅力を堪能できる絶好の機会となる。また、実際に絵本を読むことのできるコーナーの設置や、オリジナルグッズの販売も行われるなどのお楽しみも!子どもや家族と一緒にユニークな長谷川義史ワールドを体感しに、お出かけしてみてはいかがだろうか。■プロフィール長谷川義史(はせがわよしふみ)1961年大阪府藤井寺市生まれ。グラフィックデザイナーとして活動の後、絵本作家として活躍。『おたまさんのおかいさん』(解放出版社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。精力的に絵本作品を発表し続けている。また、現在MBSの人気情報番組『ちちんぷいぷい』の「とびだせ!えほん」コーナー(木曜・不定期で放送)にも出演中。■『ようおこし 長谷川義史 絵本原画の世界』会期:4月26日(土)~5月25日(日)10:00~20:00※最終入館は閉館30分前まで。 <会期中無休>会場:美術館「えき」KYOTO料金:一般-600円 高・大学生-400円 小・中学生-200円※料金はチケットぴあでご購入いただいた場合の優待料金です。※小学生未満は無料。期間中1回有効。
2014年04月22日小さくて可愛い双子の野ねずみ「ぐりとぐら」を主人公にした絵本が誕生してから、今年でなんと50年! 福音館書店から、50周年記念企画の絵本がリリースされています。まずは『ぐりとぐらと一緒におでかけ絵本』。これは、手のひらサイズの7冊の絵本に、ミニトートバッグが付いた50周年限定セット。絵本はソフトカバーでとても軽く、トートには7冊がすっぽり入るので、子どもが持ち歩いて、お出かけ先で楽しむのにもぴったり。「あ」から「ん」まで、すべてのひらがなが出てきて、学ぶこともできる『ぐりとぐらのあいうえお』、ユニークな数え歌が楽しめる『ぐりとぐらの1・2・3』、1月から12月まで、それぞれの月を愉快なしりとり歌にした『ぐりとぐらのしりとりうた』、また“ちちんぷいの”ではじまる様々なおまじないを描いた『ぐりとぐらのおまじない』。『なぞなぞえほん 1のまき』『なぞなぞえほん 2のまき』『なぞなぞえほん 3のまき』は、なぞなぞの質問とイラストをヒントに、楽しみながら答えを導きだせる絵本。もちろん7冊とも、ぐりとぐらと仲間たちの可愛いイラストが満載です!そして、もう一冊は『ぐりとぐらの てづくりブック』。食べること、料理することが大好きな、ぐりとぐら。本書では絵本『ぐりとぐら』に出てくるフライパンで作るカステラ、『ぐりとぐらとくるりくら』のにんじんキッシュなど、実際にぐりとぐらの絵本に登場する料理のレシピを紹介。『ぐりとぐらのおきゃくさま』に登場するクリスマスケーキのレシピも紹介されているので、今年のクリスマス、子どもと一緒にてづくりに挑戦してみるのもおすすめ!さらに、ぐりとぐらの人形や折り紙のつくり方が写真とともにわかりやすく紹介されているほか、ぐりとぐらの絵本の世界を再現した「えほんのこばこ」のペーパークラフトキットが付いているのも嬉しいかぎり。“もりのさんぽ”と“ゆきのひ”、ふたつのシーンを組み立てて、ぐりとぐらの世界を立体的に楽しむことができます。ペーパクラフトにはミシン目が入っているので、子どもでも簡単に作ることができ、同じように切り取って使える動物や小物と劇遊びしたり、インテリアとして飾ったり……。お友達同士や親子で一緒に楽しめます。この季節は、クリスマスプレゼントとしても喜んでもらえるはず!また、2013年12月31日まで「ぐりとぐら」シリーズの絵本の表紙に付いているキャンペーン・シールを集めて応募すると、ぐりとぐらのすごろくやトートバッグが当たる「ぐりとぐら 50周年キャンペーン」も実施中。こちらもぜひチェックを!『ぐりとぐらと一緒におでかけ絵本』さく:中川李枝子 え:山脇百合子サイズ:13×13cm定価:3,150円発行: 福音館書店 『ぐりとぐらの てづくりブック』福音館書店編集部編サイズ:27×20cm定価:1,050円発行: 福音館書店 「ぐりとぐら」50周年キャンペーン 公式サイト 文章/田辺香
2013年12月04日メディケア生命保険は、小学3年生以下の子供を持つ男女(調査対象者:20歳~59歳)を対象に、「子供の絵本と教育に関する調査」をモバイルリサーチで実施した。調査は6月8日~12日にかけて行われ、1,000名の有効サンプルを得た。最初に、自身が子供の頃に「父親」や「母親」からどれくらいの頻度で絵本の読み聞かせをしてもらったかを聞いたところ、どちらか一方から「読み聞かせをしてもらった」は52.9%。20代では62.5%、30代では54.9%、40代では48.6%だった。続いて現在、どのくらいの頻度で子供に絵本の読み聞かせをしているか尋ねたところ、「週に1日以上」は47.7%だった。子供の頃に絵本の読み聞かせをしてもらった層は56.8%、読み聞かせをしてもらっていない層は37.3%で、自身が子供の頃に絵本の読み聞かせをしてもらった親ほど、子供に絵本を読み聞かせてあげている実態が明らかになった。次に、子供への絵本の読み聞かせにどのようなことを期待しているかを聞いたところ、1位は「子供が本に慣れ親しむ習慣がつく」(58.0%)だった。2位は「子供が言葉を覚える」(55.4%)、3位は「子供とのスキンシップがとれる」(53.6%)。今後、読み聞かせしたい本について聞くと、最も多かったのは「日本のおはなし・物語絵本」(52.6%)だった。以下、「しつけ絵本」(39.2%)、「海外のおはなし・物語絵本」(37.5%)となっている。子供の年齢層別でみると、7歳~9歳(小学1~3年生)の子供の親は、他の年齢層より、「防災絵本」、「交通安全絵本」と答えた割合が高かった。次に、子供に実際にあれば読んでほしいと思う、今活躍している人物を題材にした「絵本の偉人伝」について聞いた。1位は「宮崎駿さん(映画監督)」(41.8%)、2位は「イチローさん(プロ野球選手)」(41.3%)、3位「山中伸弥さん(iPS細胞研究者)」(32.8%)という結果に。以下、映画監督でタレントの北野武さんや実業家の孫正義さんが続いた。子供に絵本を読み聞かせして欲しい映画俳優を聞いたところ、男性俳優の1位は、「福山雅治さん」で、2位は「森本レオさん」、3位は「渡辺謙さん」だった。女性俳優の1位は女優の「吉永小百合さん」、2位は「松嶋菜々子さん」、3位は「綾瀬はるかさん」「市原悦子さん」となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年07月16日モバイルビジネス コンサルティング業などを行う「ネットイヤーモビー」は、知育を目的とした文字のないiPad専用絵本アプリ「さわって学ぼう!あそべる絵本」を発表。シリーズの第1弾となる「ももたろう」「さるかに合戦」「はなさかじいさん」の3タイトルをApp Store上で公開している。同シリーズは、指でさわってあそびながら物語を進めていく、文字のない絵本アプリ。文字を無くすことで、子どもたちがそれぞれ自由に想像でき、遊びながら「考える」ことで、発想力や感情を豊かにすることを目指している。第1弾では、誰もが知っている「日本の昔話」から3タイトルをリリース。指でサクラを咲かせたり、柿の木に水をやったり、鬼を退治したりと、昔話のなかの「名場面」を、子ども自身が指で疑似体験しながら物語を進めていく。また、文字が読めなくても遊べる内容になっているため、全世界の子どもたちを対象に、言語の壁を超えて提供されるという。同社では、指でさわったり動かしたりすることで、指のトレーニングにもなり、脳を活性化する効果もあるのではと期待しているとのこと。同アプリはいずれも本編途中まで無料。以降は課金制で、価格は350円となる。なお、同商品のリリースを記念して半額セールを実施中。詳細は、ネットイヤーグループのホームページで見ることができる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月26日PHP研究所は、同社の絵本「香川元太郎の迷路絵本シリーズ」の10作目『乗り物の迷路』(仮題、2013年7月発刊予定)に登場するアイデアを募集する「夢の乗り物コンテスト」を実施している。「香川元太郎の迷路絵本シリーズ」は、今までも「文明の迷路」「物語の迷路」など、様々な作品を発表。このほど10作品目の刊行にあたり、本に登場する「あったらいいな、こんな乗り物」のアイデアを募集。入選作品をもとに、作者の香川元太郎氏が絵を創作するという。応募はハガキにて受け付ける。1人何点でも応募できるが、ハガキ1枚につき作品は1点とする。締め切りは2013年2月末。入選者には、2013年刊行予定の「乗り物の迷路(仮)」サイン本1冊と香川元太郎氏オリジナル迷路をプレゼントする。詳細は同社公式サイトで案内している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月06日子育て・絵本をテーマにしたコミュニティーサイト「ミーテ」は9月4日から18日にかけて、「ママやパパが実践する家庭での読み聞かせ」に関するアンケート調査を会員対象に実施した。回答件数は2,110件。はじめに、読み聞かせを始めた時の子どもの年齢について尋ねたところ、51.9%が「0歳1カ月~0歳6カ月」と回答。「胎教から(16.1%)」と合わせると、約3分の2が生後6カ月までに読み聞かせを始めていることが分かった。次に、読み聞かせをする理由について聞くと、「子どもの心を育てたい」「子どもが本好きになってほしい」「いろいろな世界を知ってほしい」という声が多かった。また、「読み聞かせをしてよかったと思うことは?」という質問では、90.7%が「親子のふれあいやコミュニケーションが深まった」と回答。その他「子どもが絵本好きになった(81.8%)」、「子どもの成長に気づく機会が増えた(81.1%)」、「新たな興味がわき、子どもの好奇心が高まった(78.6%)」などのメリットを挙げる人も多かった。次に読み聞かせの頻度について尋ねると、「ほぼ毎日」と回答した割合は51.4%。「週数回」が32.1%で、80%以上の家庭で、週に1度以上は読み聞かせを行っていることが分かった。読み聞かせの時間については「決まった時間はない」が40.2%、「午後(就寝時)」がそれぞれ38.1%だった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月03日お母さんやお父さんが聞かせてくれたお話。絵本で読んだ童話。子供のころに大好きだった「童話」は大人になっても忘れられないものです。あなたが好きで忘れられない童話は何でしょうか? 聞いてみました。調査期間:2012/5/28~2012/5/31アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 1,000件(ウェブログイン式)608人が童話のタイトルを挙げてくれました。好きな童話、ベスト5はこうなりました。■第1位『シンデレラ』49人シンデラレ強し!継母や義姉のいじめにもめげず、最後には王子様の愛を勝ち得る物語が女性からの圧倒的支持(女性が89.8%)を集めました。●ガラスの靴がロマンチックで好きだった。(愛知県/女性/26歳)ガラスの靴というロマンチックな小道具。これもシンデレラの魅力です。●義理の母親や姉妹と立場が逆転するところがあこがれだったからです。(愛知県/女性/28歳)シンデレラは人生の一発逆転物語でもあります(笑)。この劇的なちゃぶ台返しがみんなの心にアピールするのかも。●王子様が見つけ出してくれるというのに憧れたから。(静岡県/女性/26歳)『いつか王子様が』というディズニーの名曲がありますね。あまりいい意味では使われませんが、シンデレラは「シンデレラ・コンプレックス」という言葉の元になった童話です。■第2位『ぐりとぐら』44人作・中川李枝子さん、絵・山脇百合子さんの名コンビによる、仲良し双子ねずみの絵本です。山脇百合子さんの愛らしい絵と、子供たちが大喜びする愉快なお話で、1963年の刊行以来、世代を超えて愛されています。●タイトルがかわいいし、絵もかわいい。(東京都/女性/27歳)山脇百合子さんの描くかわいらしいキャラクターは一度見たら絶対に忘れません。昔、山脇百合子さんのキャラが一堂に会したCMがありました。●大きなカステラがおいしそうだったから。(神奈川県/女性/26歳)『ぐりとぐら』と言えば「おいしそう」がキーワード。ぐりぐらの食事シーンは本当に幸せそうです。中でもカステラは多数の人が支持しています。●手作りのお弁当があまりにおいしそうだったので。(東京都/男性/27歳)カステラだけでなくお弁当も実においしそうでした。未見の人はぜひ自分で確認してください。●ぐりとぐらシリーズで、カステラを焼く話があった。その話を読んで以来、ケーキ作りが好きになり、今の仕事につながっている。(神奈川県/女性/27歳)『ぐりとぐら』で職業が決まった。まさに三つ子の魂百まで!■第3位『桃太郎』39人桃から生まれて、おじいさん、おばあさんに育てられた桃太郎が、いぬ、きじ、さるを仲間にして悪い鬼を退治するお話。一種のヒーロー物語です。●人生は仲間を集めて冒険し常に戦い。(東京都/女性/24歳)この人の意見であらためて気づいたのですが、桃太郎の話は非常に少年ジャンプ的なものかも。●母親が眠る時に聞かせてくれた。(大阪府/男性/46歳)お母さんの思い出とともに忘れれない。いい話です。●鬼退治がカッコ良い……気がする。(茨城県/男性/36歳)桃太郎は男の子のヒーロー願望を充足する話でもあります。桃太郎を挙げた39人の内、31人が男性でした。■第4位『白雪姫』27人悪い継母の王妃にうとまれた白雪姫が、7人の小人の助けを借りてピンチを乗り越え、王子様の愛を得るお話。ディズニー版の白雪姫の印象が強いので、それで覚えている人が多いのかもしれません。●お姫様がかわいくてあこがれだった。(岐阜県/女性/28歳)白雪姫は女の子が自分を投影しやすいお話ですよね。子供のころに「白雪姫みたいになるんだ」と思った人は多いかも。●王子さまの愛のキスで目覚めるっていうストーリーがロマンチックだから。(奈良県/女性/29歳)もともとの話ではキスで目覚めるんじゃないんだそうですよ。白雪姫を運んでいる時に、その担ぎ手がつまずいて、その拍子に毒リンゴのかけらがのどから取れて目覚めるんだそうです。●おばあさんが怖かったので頭に残っています。(青森県/女性/35歳)悪い王妃のことですよね(笑)。「世界で一番美しいのはだあれ」と鏡に向かって問いかける、ナルシスティックな人です。■同4位『赤ずきんちゃん』27人赤ずきんをかぶった女の子がおばあちゃんの家にお遣いに行って、オオカミに狙われるお話。オオカミのおなかに石を積めて、最後は井戸にドブン!●食べられた赤ずきんたちが、そのままオオカミのおなかから出てくるのに納得がいかなかったから。(愛知県/女性/29歳)「私も!」と同意する人が多いかも。突っ込んでも仕方ないですが、なぜ消化されてないんだ?と。●おなかに石を入れられたオオカミがかわいそうで仕方なかった。でも、なんで目を覚まさなかったんだろ?と超現実的に考えて疑問だらけだった。(宮城県/女性/28歳)オオカミ目線のご意見です(笑)。おなかを切ってまた縫い合わせるんですからね。起きないのはスゴイ。●オオカミの馬鹿さ加減が好き。(埼玉県/男性/48歳)怖いんですけども、ラストがあまりにもナニなんで、オオカミにある種の愛嬌(あいきょう)を感じます。ちょっとかわいそうな最後ですから。親から子へ、またその子へと、愛される童話は世代を超えてずっと心の中に受け継がれていきます。あなたは自分の子供に何を読んであげますか?(谷門太@dcp)
2012年09月23日絵本の企画制作・出版を手がけるえびばで号は、結婚式で両親に感謝の気持ちを伝える「ブライダル絵本」の制作サービスを開始した。「ブライダル絵本」は、結婚式で両親に贈るプレゼントとして、世界にひとつだけのオリジナル絵本を絵本作家が製作するサービス。写真や画などのビジュアル素材とインタビュー内容を基に、編集スタッフと絵本作家がゼロから構成を考え、オリジナルイラストを加えて絵本化する。一生想い出に残るプレゼントになるほか、結婚式の定番イベントである手紙の朗読の代わりに絵本を朗読し、読み上げられた絵本が実物となって両親の手元へ届く、などの演出も可能だ。78,000円のライトプランでは、フルカラー上製本(ハードカバー)16ページの絵本を3冊とオリジナルイラスト1点を制作。128,000円のベーシックプランでは、ページ数が2倍の32ページになる。取材・企画・編集・デザイン・電子化などの費用はプラン価格に含まれる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月13日ドッグフード、キャットフード販売の日本ヒルズ・コルゲートは、WEBにて絵本「7歳は『カラダ』と『食事』のチェックポイント。」を公開している。絵本では、シニア期に差し掛かった愛犬・愛猫の食事を見直すチェックポイントとして 「7歳」を掲げ、「DOG」編と「CAT」編にて、犬と猫それぞれの体調と食事の注意すべき点を、優しいタッチのイラストとリリカルな音楽に乗せて紹介している。今はまだまだ元気に見える愛犬・愛猫も、7歳を過ぎるといろいろな病気の心配が出てくる。特に症状がなくても、早めに健康チェックを受けることが必要であり、定期的な診断がシニア期の病気の早期発見・早期治療のためにも大切という。また絵本の公開と並行して、同社の「プリスクリプション・ダイエット」「サイエンス・ダイエット<プロ>」を動物病院にて購入したペットオーナー限定の、「CHECK 7 キャンペーン」も実施中。初回購入で当たる「トライアル・チャンス」、2回購入で当たる「リピート・チャンス」など、適切な食事を実現しながら、賞品が当たるキャンペーンとなっている。賞品は、「トライアル・チャンス」が「JTB旅行券10,000円分」を抽選で150名、「リピート・チャンス」が、「ダイソン ハンディクリーナーDC34」を抽選で100名となっている。応募締め切りは、「トライアル・チャンス」が9月15日まで。「リピート・チャンス」は10月31日まで。応募方法は、WEBのキャンペーンページにて確認のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月09日セブン銀行は23日、全国3,021カ所にある児童館に、特別に編集した読み聞かせ絵本『森の戦士ボノロン ゴミだらけの湖の巻』を寄贈すると発表した。16日より順次発送しており、全国の児童館には5月中に到着する予定。この絵本は、昨年7月より発行を開始したボノロンキャッシュカードの発行枚数に応じて、セブン銀行が1枚あたり100円を拠出し、絵本の制作費に充てて作られたもの。なお、2011年度にボノロンのキャッシュカードを作った人は1万2人となった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月25日まだ言葉もあまり覚えていないし十分おしゃべりもできない0~2歳児。それでも「読み聞かせ」をするといいらしい、と聞いてやってみると、たしかに子どもは笑ったりおとなしくなったりするものだ。本当に話を理解しているのだろうか? 不思議だ。 Baby Kumon公式サイト ●使う脳の部分が大人とは違う!東京医科歯科大学院泰羅雅登教授によると、やっぱり「脳の司令塔」とも呼ばれる前頭葉の前頭前野は、まだまだ活動していないよう。前頭前野は思考や行動を司る、もっとも高次な中枢部分。そこが活動していないのに、どうして子どもは読み聞かせで表情が変わるのだろうか?実は、そのとき脳の中で働くのは「大脳辺緑系」なんだとか。喜怒哀楽などの感情や情動を司る部分で、まさに「心の脳」とも言える場所。脳は使わないと発達しない。読み聞かせを受け、大脳辺縁系が働き、情動がわきおこる。この繰り返しで、うれしい、楽しい、こわい、悲しい、などの感情がますます豊かに育っていくというわけ。●その他「読み聞かせ」のメリットとは?「読み聞かせ」のメリットは他にもあるのだろうか?子育てを科学する共同研究班は、歌や読み聞かせこそが、子育てに最も大切な「親子の絆」を育みやすいと発表している。「親子のきずな」を育み、学びの土台をつくる目的で、6月からあたらしくスタートする教育サービスが「Baby Kumon」。0~2歳台の子ども・お母さん向けに全国8000のKUMONの教室でまずはスタートする予定だ。歌と読み聞かせを中心に、親子のやりとりを家庭で楽しむ「Baby Kumonセット」を使いながら、月に1回教室でくもんの先生からサポートを受けられるサービス。先生は子育てのことを一緒に考え、子どもの成長を一緒に見つめる存在。事前のモニター活動でも、子どものいいところを見つけて、たくさん褒めてくれると好評だ。心の豊かな子どもに育ち、親子の絆が深まり、何よりお母さんにとっても楽しく取り組めるのが、歌と読み聞かせ。心強い先生のサポートを受けながら、お子さんと一緒に実践してはいかが?お問い合わせ : Baby Kumon公式サイト
2012年05月23日プラス株式会社の社内カンパニーであるジョインテックスは、株式会社絵本ナビと提携し、2012年3月21日より全国の幼稚園・保育園向けに絵本セットの販売を開始する。株式会社絵本ナビは、ユーザー参加型の絵本情報サイト「絵本ナビ」を運営。同サイトの月間利用者数は約57万人。紹介絵本約39,000タイトルから一般読者が評価、ランキング付けをしており、約22万件以上の絵本に関するレビューが蓄積されている。そのレビューを元に中立的な立場から人気の高い作品を選び、セットにして全国の幼稚園・保育園向けに販売されるという。絵本は6歳までの年齢別で、子供たちの成長段階にあわせた、「0~1歳用・はじめて出会う絵本セット」「1~2歳用・好奇心を育む絵本セット」などロングセラーを中心とした各2セットと、0~3歳・4~6歳の各年齢におすすめの新作絵本をセレクトした「2011年度新刊絵本」セットの2タイプ。すべて絵本ナビ編集部によるオリジナルのセレクトで計14種類。販売は、ジョインテックスが全国の教材扱い店や文具事務用品店頭を通じて展開するカタログ通販「スマートスクール」を通して行なわれる。午後5時までの注文で、2営業日後から4営業日に幼稚園や保育園へ直接配送されるという。教材や文具事務用品・日用雑貨品等も合わせて購入可能とのこと。セット内容が記載されている小冊子を全国の幼稚園・保育園約2万5千園に配布し、FAXで注文を受け付ける。2012年3月21日より販売開始。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月19日“ねこ”と“こよみ”で『ねこよみ』。下町に住む猫たちの目線で描かれたユニークな物語を通して、季節の変化を楽しむ絵本が発売となった。猫と暦にはどんな関係が? ちょっと聞いただけでは想像がつかないこの絵本の魅力について、イラストレーターで作家の砂山恵美子さん、企画・ディレクションを担当された一般社団法人Think the Earthの鳥谷美幸さんにお話を聞いた。 「下町に住んでいる主人公の猫がライバルの猫とケンカをし、町を離れて旅に出るんです。季節は巡って、それぞれの猫が豊かな自然の恵みを受けて、今度はまた別の猫が旅に出る……というストーリーを猫の目線で語っています。春には桜の花や蝶々が出てきたり、秋には菊やコオロギが出てきたり、と、イラストの中で季節感を表現しています」と砂山さん。実は、登場する猫たちは、砂山さんご自身が東京の下町に住んでいた時に、家の周りにいたという実在の猫たち。それだけに、猫同士や猫と犬、猫と人間の関係までも、リアリティ一杯に描かれている。きっと猫好きなら、随所で「あるある!」と頷いてしまう場面に出会えるだろう。 ページをめくってみると、「あっし」「でやんす」といった寅さんのような言葉を使う猫の物語と共に、見開き1ページで「立春」「夏至」など二十四節気のひとつが記されている。そして、その下には、二十四節気をさらに3つの季節に分けた「七十二侯」の言葉も。例えば、「立春」のページは、「東風凍を解く(とうふう、こおりをとく)」「鶯鳴く(うぐいす、なく)」「魚氷に上がる(うお、こおりにあがる)」とある。面白いのは、その七十二侯の言葉一つひとつが、全てのページに絵解きで隠されていること。写真の立春のページには、風や鶯、魚が描かれているのが分かるだろう。このページは比較的易しい方だが、ページによっては、驚いてしまうような隠し絵もある。ストーリーとともに、この絵解きを探しながら読み進めるのが、『ねこよみ』の面白さだ。また、季節や猫に関するまめ知識を記した「ねこらむ」や、二十四節気ごとの猫の変化についての解説なども登場し、様々な視点から読者を楽しませてくれる。「2006年からThink the Earthでは毎年、『えこよみ』という絵本を発売していますが、「n」をつけたら「ねこよみ」になる、と気付いたことから、“猫と季節に感謝する”この企画が始まりました。私は、普段暮らしの中で猫から豊かなものをもらっているので、恩返しができたらな、と思ったんです」と鳥谷さん。元々猫が好きで家でも飼っている鳥谷さんは、震災を機に猫の問題を身近に感じ、猫のシェルターでボランティア活動を始めたそうだ。さらに、動物実験や殺処分など、猫にまつわる様々な問題に対しても、「何かできることがないか」と考えていたという鳥谷さん。この思いから、絵本の売上の一部は、猫の福祉・愛護活動を行う団体に寄付することとなった。今後、一般社団法人Think the Earthでは「猫を想うことは、地球を想うこととつながっている」と考え、『ねこよみ』を皮切りに情報発信や勉強会、寄付につながるプロジェクトなどを立ち上げる予定だと言う。 イラストレーターの砂山恵美子さん(左)と、ディレクターの鳥谷美幸さん(右)猫の視点で自然や地球を見てみたら、ちょっと世界の見方も変わるかも? 猫好きの方はもちろん、和文化や自然に興味のある方や、親子でも楽しめる『ねこよみ』。年末年始の家族の団らんに、帰省の手みやげにも、一冊手に取ってみてはいかがだろう。『ねこよみ』価格:¥1,470(税込)サイズ:横215×縦155mm(A5横開き・上製本)絵と文:砂山恵美子編集:Think the Earth発行:ソル・メディア アマゾンで購入する>> 取材/池田美砂子
2011年12月28日学研教育出版とフィジオスで共同開発したアプリ『ぴよちゃんのおやすみなさい』for iPad/iPhone が発売された。シリーズ累計200万部を誇る、学研の人気絵本『ぴよちゃん』シリーズとシリコンバレー「iEXPO 2010」にて最優秀賞を受賞した東京大学発ベンチャー「フィジオス」のコラボで実現した、新しいスタイルの「体験する絵本」アプリだ。 本作はApp StoreのiPad教育カテゴリで「有料アプリ1位」「トップセールス1位」の2冠を達成した、前作『ぴよちゃんのおともだち』アプリに続く第2弾。前作同様、東京大学で研究・開発された物理シミュレーション技術等を応用し、『ぴよちゃん』シリーズならではの『おやこで あそぶ しかけえほん』の世界を表現している。たとえば、フリック(タッチスクリーンを指でなぞる操作)に合わせて、アプリ中の草花1本が自然な形で揺らめく、ねこのしっぽが微妙に揺れる、藁をかき分ける、水面が波うつなど見たり・触ったりした瞬間にびっくりする仕掛けを満載。また、前作になかった、「月の光の明るさを変化させる」、「動物達が寝息を立てているよう上下に動く」など、原作の世界観を表現する繊細な演出も加わった。満月の夜、おさんぽにでかけたぴよちゃん。ところが、誘おうとした友達は寝ているし、黒雲に月が隠され、あたりは真っ暗になるしで…。ぴよちゃんと一緒に「おやすみなさい」を言いたくなるしかけがいっぱいの楽しい絵本。寝る前の読み聞かせにぴったり。 『ぴよちゃんの おやすみなさい』作・絵: いりやま さとし対応機種:iPhone(3Gを除く)、iPod touch(第3世代以降)、iPad 対応OS:iOS 4.0以降言語:日本語/英語 二カ国語対応購入方法:App Storeにてキーワード『ぴよちゃん』で検索 価格:¥800(US$ 8.99)プレスリリース提供元: PR TIMES
2011年11月26日エキサイトでは、読み聞かせiPad/iPhoneアプリ「パパ、読んで!おやすみ前のおとえほん vol.2 ~読み聞かせ世界昔話~」を2011年11月4日(金)よりApp Storeにて配信を開始した。本アプリは、「iTunes Rewind 2010」の『物語の新種』や、「第1回ダ・ヴィンチ電子書籍アワード」の『読者賞』に選出された親子で楽しむ人気アプリシリーズの最新作。鶴田真由さんのやさしいナレーションで「さんびきの子ぶた」・「ヘンゼルとグレーテル」・「こびとのくつや」の三話を収録。「おとえほん」シリーズのプロデューサーである音楽家・守時タツミ氏が書き下ろした心地よい音楽と、イラストレーター・柿原さゆり氏による素敵なイラストを楽しみながら、世界で語り継がれてきた昔話を読み聞かせすることができる。また、11月10日までは発売記念で特別価格250円にてダウンロードできるのでお見逃しなく!パパ、読んで!おやすみ前のおとえほん vol.2~読み聞かせ世界昔話~収録物語:さんびきの子ぶた/ヘンゼルとグレーテル/こびとのくつや(各5分~6分/各約20ページ)配信開始日:2011年11月4日(金)定価:500円(税込)発売記念特別特価:250円(税込) *11月4日(金)~10日(木)対応端末:iPhone/ iPad / iPod touch 取材/おうちスタイル編集部
2011年11月06日