日立製作所は2月27日、2015年4月1日付で、現在の中央研究所、日立研究所、横浜研究所の国内3研究所とデザイン本部および海外研究拠点を、「社会イノベーション協創統括本部」、「テクノロジーイノベーション統括本部」、「基礎研究センタ」の2統括本部・1センタに再編すると発表した。今回の再編では、先端技術のベストマッチにより、フロントの研究者が顧客と共に課題解決のソリューションを協創する、顧客起点型の研究開発体制を確立する。新たに設立する「社会イノベーション協創統括本部」は、東京・北米・中国・欧州の4地域センタの研究者が、顧客と共に課題を共有し、新たなソリューションを協創するフロント組織となる。独自のサービスデザイン手法により、顧客とともに課題を可視化し、ビジョンや解決策の策定・検討などを行う。「テクノロジーイノベーション統括本部」は、日立研究所、横浜研究所と中央研究所の一部を統合し、機械、エレクトロニクス、材料、情報通信、制御、エネルギー、生産、システム、ヘルスケアの9つのセンタから構成される。社会イノベーション協創統括本部が開発するソリューションに必要な技術基盤の強化や技術の融合、革新的製品の研究開発に取り組む。「基礎研究センタ」では、将来の社会課題を解決することを研究テーマに、長期的視点で最先端の研究開発を進めるとともに、グローバル・オープンラボとして、さまざまな研究機関との連携を通じ、次の社会イノベーション事業の芽を創生する。今回の再編では、大学や各研究機関との連携を強め、オープンイノベーションによるさらなる基礎研究の強化を図っていく。
2015年02月27日MMD研究所は12月12日、スマートフォンのセキュリティに対する意識調査を実施し、その結果を発表した。同調査によると、セキュリティ対策を講じていない理由で最も多かったのは「対策方法が分からないから」だった。同調査は12月5日から6日にWeb上で実施したもので、20歳以上のスマートフォン所有者561人が対象。結果は次の通り。まず、スマートフォンに対する不安について聞いたところ、「故障」(50.3%)が最も多く、次いで「ウィルス感染」(46.5%)、「不安は感じない」(16.9%)だった。続いて、ウィルス感染への不安を持っていると回答した人利用するOSについて聞いたところ、iOSが38.9%、Androidでは53.6%だった。さらにスマートフォンのセキュリティ対策については、「パスワードや指紋認証などによる画面ロックの設定」(46.2%)が最も多かった。有料または無料の「セキュリティアプリのインストール」と回答したのは38.9%だった。このほか、セキュリティ対策を講じていない理由についても聞いた。結果は「対策方法が分からないから」(43.3%)が最も多く、次いで「対策の必要性を感じないから」(38.5%)だった。
2014年12月12日甲南大学と富士通研究所は、富士通研究所が開発した、人が集まったその場で端末や機器をつなげて画面共有や協働作業を可能にするプレイスサービス基盤と、その上で動作する学習支援のサービスを試作開発し、これらを活用した授業(スマート教育)の実証実験を11月より開始したと発表した。実証実験では、教員や学生が所持するタブレットや、教室に設置されたプロジェクターなどを自動的に連携させることにより、講義資料の自動一斉配布・消去、グループ内の協働学習、学習進捗の経過観察、学習結果の大画面共有などのサービスを実現し、それらの有効性を検証する。実験は2015年3月まで行われる予定で、実験成果を基に、甲南大学ではICTを活用した効果的な授業のあり方を検討していくほか、富士通研究所では、富士通グループで推進している明日の学びプロジェクト)との連携も視野に入れて本実験成果の活用を検討。小中高校・大学などの授業向けだけでなく、企業内の会議、店舗での接客など様々な分野に本基盤を展開していく予定だという。
2014年11月20日博報堂生活総合研究所(生活総研)はこのたび、生活インデックスレポート・消費動向編の11月レポートにおいて、「11月の消費動向(消費意欲・デフレ生活志向)」に関する分析結果を公表した。生活インデックスとは、生活総研が生活者の意識変化を読み解くために「消費動向」「生活感情」「生活価値観」の3つの領域から開発したオリジナルの指数。調査は10月2日~6日にわたり、インターネットを利用し、首都圏・名古屋・阪神圏の20~69歳の男女計1500名を対象に実施。「消費意欲が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの11月の消費意欲は何点くらいか」などの質問を行った。同レポートによると、11月の消費意欲指数は47.2点で、前月比+0.6ポイント。消費意欲の低下傾向には歯止めがかかった一方、前年同月比は-2.3ポイントと10月に続き前年割れとなった。デフレ生活指数は62.3点で、前月比+0.8ポイント、前年同月比は-0.1ポイントで昨年並みだった。消費意欲に関しては、11月は冬物が欲しい一方で、年末年始の出費やセールの時期を控えて節約意識が働く傾向が例年見られるという。2014年は、その節約意識がより強く表れ、「年末年始、12月のために節約」との回答は100件に上った(2013年は64件)。また、同社は「消費税が上がっているのでお金をあまり使いたくないのと、12月と1月は何かとイベントが多いので」との回答もあるように、増税や値上げ、年末年始の出費などを考慮し、守りの姿勢を強めているのではないかと説明している。
2014年11月06日日立製作所は、独立行政法人防災科学技術研究所の「防災情報システム」を構築し、稼働を開始したと発表した。同研究所はこのシステムを利用して、自然災害に関するさまざまなデータをもとに大規模シミュレーション解析を行い、地震、津波、火山噴火、地すべり、風水害、雪氷災害などの自然災害に関する研究を行うとともに、これらの研究結果などをWebサービスとして随時公開していくという。このシステムは、大規模シミュレーションシステムと公開系クラウドシステムによって構成され、日立のテクニカルサーバ「HA8000-tc/HT210」を中核としており、複数のサーバ間でファイルを共有し、高速なデータ転送による並列処理を可能とする、日立独自開発の分散共有ファイルシステム「Hitachi Striping File System」により、データ処理の高速化を実現しているという。さらに、日立のユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage 100 シリーズ」を採用し、合計約3.3PBの大容量ストレージ環境を実現している。システムのうち、大規模シミュレーションシステムは、従来システムの約21倍となる298.9 TFLOPSの総合理論演算性能を実現。 また、公開系クラウドシステムは、「日立クラウド基盤導入ソリューションPowered by Apache CloudStack」を適用し、研究者が研究結果などを公開する際は、ポータル画面から簡単な操作によってWebサーバやストレージなどの必要なITリソースを準備することができ、オンデマンドで利用できるという。また、災害時などWebサービスにアクセスが集中する際には、Webサーバにリソースを優先的に割り当てることが可能で、さらに、従来設置していた多数の物理サーバを集約し、一元管理できるため、セキュリティレベルが統一され、効率的なシステム運用が可能となる。
2014年11月05日博報堂生活総合研究所(生活総研)はこのたび、22年間にわたり隔年で実施している生活者意識の定点観測調査「生活定点」を無償で一般公開した。同調査データは、フリーダウンロードや二次利用が可能。同調査は、1992年から22年間にわたり隔年で実施している生活総研のオリジナル定点観測調査。首都圏と阪神圏に住む3201名の対象者(20~69歳の男女)に対し、訪問形式で同じ質問を継続して実施し、同回答の変化を時系列で分析したものとなる。項目数は約1500項目で、「衣・食・住・健康・遊び・学び・働き・家族・恋愛・結婚・交際・贈答・消費・情報・メディア接触・社会意識・国際化と日本・地球環境」など、生活者のありとあらゆる領域を網羅する。生活総研は、今回の公開に伴い特設サイトをオープンした。同Webサイトでは、蓄積された回答値をさまざまなグラフやランキング形式にまとめ、時系列の変化が直感的に分かるデータを約1500ページにわたり掲載しているほか、折れ線グラフの形状から22年間で変化のあった日本人の意識や行動を一覧できる「グラフの形から見る」コーナー、回答の増減が似ている意識や行動を、約4200万件の組み合わせの中からプログラムが抽出し表示する「似てるかもグラフ、紹介します!」コーナーを設ける。加えて、時系列グラフを自動で簡単に作成できるプログラムを提供。複数の折れ線グラフを同時に出力することで、過去22年分のすべての回答値を全体・性年代別・地区別などに一覧できる集計表を無償でダウンロードできるほか、生活者の意識や欲求の変化を多面的に分析することができる。ユーザーは、登録の必要はなく、日本語と英語での利用が可能だ。生活総研では、データ分析が身近ではない人にも、データに触れて、意外な発見や発想のヒントを得てほしいとしている。
2014年10月24日博報堂生活総合研究所は今年5月、あらゆる業種・職種の人間が、未来の暮らしに繋がるアイデアを出し合うプロジェクト「生活者発想人倶楽部」を発足。10月15日から、その本格的な運用を開始した。「生活者発想人倶楽部」は、NPO、行政・教育関係、職人など、さまざまな業種で活躍する人々が「倶楽部メンバー」となり、ひとりの生活者として未来を考え合うプロジェクト。ここで生まれたアイデアは、誰でも使えるヒントとして「生活者発想人倶楽部」のサイトで公開している。同サイトでは、「『都会は不便だなぁ…』と感じることは?」「いま恋をするとしたら、どんな人を求めますか?」「暮らしの中で減りはじめた『音』を探してみましょう」「『心を込めてほしくない』サービスは?」といった「生活を見つめ直す質問」が30個用意されており、その質問を基に倶楽部メンバーが投稿した気づきやアイデアを閲覧することが可能。例えば、「『心を込めてほしくない』サービスは?」という問いかけに対しては、「ポイントカード持ってますかってもう聞いて欲しくない」「洋服屋さんの店先までのお見送りサービス」などが投稿されている。また中には、倶楽部のメンバー同士がアイデアを共創することもある。例えば、「このごろ『復活してきているな』と思うものは?」という質問に対し、あるメンバーが「お酒・お菓子・調味料など、『量り売り』で商品を提供しているお店が増えているように思います」と投稿すると、他のメンバーが、「廃棄されたパッケージを再生することすら、環境負荷と考えられる時代へ」と考え、「エコバッグのバージョンアップ」を発想。「単なる袋ではなく、卵がはだかで運べる、惣菜用のタッパウエアのような仕切りボックスがあるなど、食材をそのまま温度管理しながら運べるツールに」と提案している。倶楽部メンバーの発想や共創のプロセスは、社会資源として公開中で、「自分の仕事や活動に使えるヒントやアイデア」と感じるものがあれば、倶楽部へ一報した上で、自由に活用することができる。なお、サイトの掲載内容は、毎月5日に更新される予定。
2014年10月21日MMD研究所は10月1日、20代から50代のオンライン英会話サービスの利用者を対象にる利用実態調査を実施し、その結果を発表した。同調査は、MMD研究所が7月末に公開したオンライン英会話に関する調査において、認知度の高かった上位5サービスの利用者を対象に実施したもの。いずれも、スマートフォンやタブレットで受講できる英会話サービスとなっている。調査の対象となったのは、DMM英会話、レアジョブ英会話、産経オンライン英会話、QQイングリッシュ、ラングリッチの利用者、計500人(各サービス100人)。実施期間は9月12日から18日まで。結果は次の通り。まず同調査では、オンライン英会話利用者500人に、オンライン英会話を利用しようと思った理由について聞いた。結果は「オンライン英会話という新しいサービスが気になったから」が70.8%と最も多く、次いで「通う必要がないから」が55.8%、「価格が安いから」が51.4%だった。続いて、過去の英語学習の経験について聞いたところ、「特に何もしていなかった」と回答したのは6.2%。全体の93.8%が何らかの英語学習を行っていたことがわかった。また、英語学習経験者469人のうち、「現在も継続している」と回答したのはわずか5.8%。最も多い断念した理由は「通うのが面倒になったから」(46.1%)だった。このほか、現在利用しているサービスを申し込む際に重要視した点についても聞いた。結果は「料金の安さ」が最も多く58.4%、次いで「講師の質」(47.2%)、「予約のしやすさ」(45.4%)だった。また、自身が利用している「オンライン英会話」の満足度についても聞いた。満足度は、5段階評価(とても満足、やや満足、どちらでもない、やや不満、とても不満)で料金の安さ、講師の教え方、予約のしやすさなど計9項目について聞いている。結果は「とても満足」と「やや満足」を合わせた数値で最も重要視した項目である「料金の安さ」で、満足度が最も高かったのはDMM英会話だった。なお、DMM英会話は「料金の安さ」のほか、「予約のしやすさ」と「サポート対応」の満足度が高かった。他のサービスでは、レアジョブ英会話が「教材の内容」「講師の人数」、産経オンライン英会話が「受講時間の長さ」、QQイングリッシュが「講師の教え方」「Skype音声の質」、ラングリッチが「ブランイメージ」の満足度が高かった。また、オンライン英会話を継続して利用したいかという質問には、96.0%の人が継続意向があると回答した。
2014年10月01日日本橋三越本店で10月15日から、織物の美の象徴である絹にスポットを当てた「純国産『宝絹』展」が開催される。期間は21日まで。近年、国産の繭・生糸の生産量が極めて少なくなり、このままでは消滅が危惧されているという。同展では「蚕が生み出す、唯一無二の風合いを次世代へ」という思いを込め、日本が誇る絹を消失させないために、養蚕や純国産の絹で作られた質の高い品々や、繊細な生産工程などから魅力を紹介する。メイン会場となる本館1階中央ホールに展示されるのは、三越伊勢丹オリジナルブランド「三煌(さんこう)」。同ブランドは、良質な絹に着目して、細く強いしなやかな品質を追求し、長野の養蚕家や群馬の製糸場のほか、染色、製織、販売に至るまでそれぞれの専門家とともに開発した。同展では希少な反物から小物類まで、幅広い製品を展示する。その他にも、三煌に使用される繭を始めとする様々な蚕品種や生きた蚕の展示、6月21日に世界文化遺産登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」に関する模型や各種パネルによる展示、「純国産『宝絹』~奇跡の糸ができるまで」と題された、絹作りを支える職人にクローズアップし、蚕が純国産絹製品になるまでをドキュメントタッチで追った映像上映なども行われる。また、会期中は同店本館1階中央ホール・4階呉服売場にて毎日イベントも開催される予定。実演型ワークショップとして、財団法人蚕糸科学研究所による、日本の製糸のルーツと言える“座繰り”の実演を行う。参加型ワークショップには、東京・人形町の和装小物を製造販売する「龍工房」の福田隆を招き、絹糸を組んで作られる“組紐”の技術を使ったブレスレット作り体験を開催。参加型ワークショップは1日3回開催され、時間は11時、13時、15時から。各回約30分で定員は6名。応募予約は10月8日10時より電話にて受け付ける。【イベント情報】純国産「宝絹」展場所:日本橋三越本店 本館1階 中央ホール、4階呉服売場住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1会期:2014年10月15日から10月21日時間:10:00から19:00入場無料
2014年10月01日■三煌の繭は糸が細い、だからゆっくりと巻きとる三煌の繭を質の高い生糸にするために製糸にもとことんこだわっている。生糸作りを担うのは、群馬県・安中市にある碓氷製糸農業協同組合だ。現在、国内では2社しかない機械繰糸製糸場の1社であり、昔から国内外の有名デザイナーや様々な工房からの依頼が絶えない技術力に定評のある製糸工場だ。組合長の高村育也氏は「通常の繭は、繭糸の太さが3デニールぐらいですが、三煌の繭は約2.3デニールとかなり細い。細い糸は、光沢が出るし染まりやすく発色もいい。だけど細いということは、通常の糸よりも切れやすいということ。だから繰糸速度を通常の7割以下に設定して、ゆっくりと巻きとるようにしています」と話す。■三煌を始め、難易度の高い糸作りを手掛け続けるもちろん糸を巻きとるスピードが速いほうが、生糸を早く仕上げることが出来る。しかし生産効率よりも品質。「回転数を落とすことで糸の繊度、汚れ、節がないかの見落としがなくなる。相当な時間と手間をかけて糸を作っているからこそ、製品になった時に大きな差が出るのは当然なんですよ」と高村氏。機械への工夫はもちろんだが、工場には糸作り20年や30年といった熟練工員ばかり。だから三煌のような難易度の高い糸作りを安心して任せることが出来るのだ。高村氏は、「工場のスタッフはね、みんな家族みたいなものです。蚕糸業自体は最盛期の1割になってしまったけれども、要望がある限りは続けていく。そして三煌を始め、常に難易度の高い国産の生糸作りに挑戦していきたい」と笑う。■優雅な光沢、しなやかな質感、美しい発色、それが純国産絹の魅力10年の歳月をかけた蚕の品種改良からはじまり、専門の飼育会社と養蚕農家で繭になるまで大切に飼育されて、そして特別仕様の機械と熟練工員がつきっきりで製糸する。時間と人の手を掛けて、ゆっくりゆっくりと作られる三煌。そんな糸を使って丹後・五泉で織られる着物は、上品で優雅な光沢、しなやかな質感、美しい染め上がりが特徴だ。生産に関わる人の想いが込められた着物は、多くの着物愛好家から注目されている。日本の絹文化を次世代につなぐために、着る人はもちろん作り手にも煌めきを与える三煌であるために、国内産絹市場の再興を目指して糸づくりの試行錯誤は続いていく。今日も明日も。日本橋三越本店で開催される『純国産宝絹展』(10月15日~10月21日)では、着物、帯、ネクタイ、ショール、傘など純国産の絹で作られた逸品が勢揃い。日本の宝ともいうべき純国産絹の魅力をご覧あれ。前編に戻る。
2014年09月30日織物の美の象徴として日本が誇る絹。繭が生み出す唯一無二の風合いを持つ絹には、どれほど幾多の生産者の想いが紡がれているのだろうか?養蚕から製糸、製織まですべて国産にこだわったある絹ブランド「三煌」の誕生秘話とともに迫る。■太古の昔から受け継いだ蚕糸技術、最盛期には輸出の7割が生糸明治時代から昭和40年代にかけて、生糸(繭を繰糸した状態の絹糸)が日本を代表する輸出品のひとつだったことはご存じだろうか?日本への養蚕技術が伝来したのは、およそ紀元前200年。稲作とともに中国から伝わったとされている。養蚕、繰糸(そうし*糸をつむぐこと)や撚糸(ねんし*糸によりをかけること)などの蚕糸技術を独自に発展させて、時を超えて受け継ぎ向上させてきた。そして明治時代には、国策として生糸を大量生産し輸出することで莫大な外貨を稼ぎだした。生糸は、日本を近代化へと推し進める糧であり、最盛期には輸出品の7割を占めた時期もあるほど、諸外国における日本製生糸の評価は高いものだった。しかし昭和40年代、ナイロンを始めとする化学繊維の誕生により、日本の蚕糸業(養蚕・製糸)は衰退の一途をたどる。養蚕農家や製糸工場とともに、その生糸生産量も急激に減少していった……。■日本の絹を次代へつなぎ、世界に誇る絹織物を作る三煌物語現在、国内産の絹のシェアは、日本で消費される絹量の1%にも満たない。そんな中、養蚕から製糸、製織まですべて国産にこだわった絹作りを、という思いで生まれた国産絹ブランドが「三煌(さんこう)」だ。平成17年、「日本の絹を次代へつなぎ、世界に誇れる絹織物を作る」ために、三煌プロジェクトがはじまった。品のある光沢を持ちしなやかな質感の絹作りを目指し、蚕業技術研究所の研究者の協力を得て、蚕の品種改良を繰り返す日々。日本産の蚕種を交配させて、細くしなやかな糸を作る三煌の蚕を誕生させるまでには、20年を越える長い歳月が必要だったそうだ。■品種改良した蚕種は飼育会社、契約農家で大切に飼育蚕は、脱皮を繰り返して大きくなり、4度目の脱皮後に繭作りを始める。最初の脱皮を行うまでの期間を1齢といい、5齢になり繭づくりをする。蚕は暑さ寒さ、また病気に弱い繊細な生き物であり、飼育にはとても手間がかかる。また3齢(3回目の脱皮)までは、特に感染予防や温度調節に気を使う必要がある。三煌の蚕は、3齢までの飼育管理は専門の高原社という会社で行っている。その後、水や土壌がよく、良質な桑がとれる長野県・伊那市の養蚕農家に手にゆだねると言う。愛情をもって大切に飼育された三煌の蚕から質の高い繭玉がつくりあげられていくのだ。後編に続く。
2014年09月30日●シリコンバレー研究所を閉鎖し、研究員を全員リストラ○シリコンバレー研究所を閉鎖し、研究員を全員リストラSatya Nadella氏率いるMicrosoftが過去最大のリストラを発表したのは7月のこと。その際、1万8,000人の人員削減を2015年6月30日までに終えることを明らかにしたが、Mary Jo Foley氏がZDNetに寄稿した記事によれば、同計画は粛々と進められているという。筆者が懸念したのは、続報記事である。そのひとつがMicrosoft製品やサービスの屋台骨として数々の技術を研究してきたMicrosoft Research Silicon Valleyが含まれていることだ。Microsoft Researchは1991年9月にRichard "Rick" Rashid氏が、Microsoftへ入社する条件として設立した同社研究機関。1,000人以上の研究者が米国や中国、インドなど世界7カ国の研究所に在籍するだけでなく、各大学との共同研究も行っている。今回閉鎖されたSilicon Valley研究所について述べるため、各研究所の紹介ページを開いたところ、既に一切の情報は削除済み。そこで情報を集めたところ、同研究所へインターン生として在籍していた大学院生のブログを発見した。それが「Microsoft Research Silicon Valley 最後の日を見て - (iwi)の日記」である。同日記によれば、iwiwi氏は今回のリストラで実質1カ月しか滞在できなかったそうだ。iwiwi氏の記事によると、Silicon Valley研究所の研究員は50人強とさほど多くない。特徴的なのは「本当に研究だけをしていればよい」という点だ。本人は北京のMicrosoft Research Asiaにも3カ月在籍したそうだが、企業(=Microsoft)の意思や希望に添った研究ではなく、純粋な研究だけを突き詰められるのが、Silicon Valley研究所の特徴とだと述べている。Kinectが必要とする各種技術やBingのアルゴリズム、ExcelのPowerMapなど、Microsoft Researchの研究結果が製品に反映されてきた。だが、Silicon Valley研究所は基礎的な分野における研究が中心のため、その成果が製品に反映される可能性は少ない。その結果リストラの対象にSilicon Valley研究所も含まれたのだろう。iwiwi氏は研究者としての日々が短い期間で終わってしまったことを悲しみつつ、素晴らしい研究者たちとの日々を誇りに思うと述べている。●「信頼できるコンピューター」グループもリストラ対象○「信頼できるコンピューター」グループもリストラ対象もうひとつのリストラ対象がTrustworthy Computing グループ(以下、TwC)である。日本ではWindows XP "Service Pack 2 セキュリティ強化機能搭載"とサブタイトルが付けられたように、Microsoftはセキュリティの強化を2002年頃から始めていた。関係者に取材したところ、実際は1998年まで話はさかのぼるらしい。その頃から社内でもセキュリティ強化を必要とする意見は少なくなかったが、設立契機となったのは、MicrosoftのWebサーバーであるIISをターゲットにしたマルウェア「Code Red」の存在だった。2001年7月には感染したPCの数は約36万台におよび、抜本的な改革が求められたという。その結果として当時CEOだったBill Gates氏はTwCグループを設立した。Senior Advisor to the CEOであるCraig Mundie氏は、TwCの枠組みをホワイトペーパーとして残している。その内容はGates氏のリンクと同じくセキュリティやプライバシー、信頼性などを主軸としたものだ。現在のTwCはサイバー犯罪やプライバシー対策に加えて、開発ライフサイクルポリシーの策定、Microsoftのセキュリティ更新プログラムの監督を担っている。Foley氏の記事によれば、リストラ対象外となるエンジニアリングチームやTwCポリシー関連業務に就いていたスタッフの一部は、Cloud and EnterpriseチームもしくはLegal and Corporate Affairsチームに移籍するそうだ。Foley氏も述べているように、この移籍に不安を覚えるユーザーは少なくない。ちょうど2014年8月のセキュリティ更新プログラムは、Windows 7/8/8.1が起動しないケースや、稼働中にBSoD(Blue Scree of Death)を起こすといったトラブルを招いたばかりである。今回だけのケアレスミスであれば、それほど気にする必要はないと思いたいが、約1年前の「KB2823324」でも、PCが起動しなくなる恐れが発生した。確かにセキュリティホールを埋める作業は簡単だが、他のコンポーネントとの連動性や安定性の保持は過酷な作業である。また、読者が一番ご存じのとおりWindowsは、サードパーティー製アプリケーションの組み合わせや、設定によって影響幅が大きく変化するOSだ。エンドユーザーから見れば「それでもOSが起動しなくなるのは致命的」という意見が出てもおかしくないものの、セキュリティ"だけ"を重視した結果、本来求められる信頼性が欠落しつつあるのは否めない。その答えは、TwC担当CVP(コーポレートバイスプレジデント)であるScott Charney氏が明らかにしている。同氏は公式ブログで「TwCチームはすべての責任を持つためにグループを統合し、Cloud and Enterprise部門の一部となる。その結果、SDL(信頼できるコンピューティングのセキュリティ開発ライフサイクル)や、OSA(オンライン・セキュリティ・アシュアランス)プログラムに反映され、顧客の安全につながる」とブログで述べた。噂によればWindows 9(開発コード名:Threshold)をリリースする2015年春頃には、更新プログラムのリリースやサイクルの見直しを行いつつ、組織の再編成が予定されているという。もちろんMicrosoftは明言していないが、TwCチームがCloud and EnterpriseチームやLegal and Corporate Affairsチームに移籍するのもその一環だろう。○新CEOとしてのプレッシャーこれらのリストラが肥大化したMicrosoftをスリムアップし、他社と競える体制を再構築にあることは、改めて述べるまでもない。2011年にはSkype、2013年にはNokiaの携帯端末部門を買収し、従業員数は米国本社だけでも6万1,313人、全世界では12万7,104人(2014年6月時点)まで膨れ上がっている。ちなみに日本マイクロソフトの従業員数は2,182人だ。Microsoftの第3四半期決算を見ると売上高は約204億ドル、第4四半期は約234億ドルと好調で、株価も37.16ドル(2014年1月2日)から47.52ドル(同年9月19日)と右肩上がり。1999年12月に付けた最高値58.719ドルに迫る勢いだ。Dow JonesもNASDAQも堅調であることを差し引いても上々の出来である。だが、Windows Vista以降の低迷期からの脱却や、新たなIT時代への追従、取締役会からのプレッシャーは、Nadella氏の肩に重くのし掛かっていることは急速な革新やリストラを見れば明らかだ。当初筆者はNokiaの従業員を対象にしたリストラ、と高をくくっていた。そしてMicrosoftだけでなくHewlett-PackardやIBMなど他の大手企業も、近年はリストラや再配置を実施している。営利企業としては致し方ない。そのため、今回の研究所の閉鎖やTwCチームの再編成は、Nadella氏時代の新生Microsoftを目指すために、伴わなければならない痛みなのだろう。だが、チーム再編成は致し方ないながらも、未来を見据えるために欠かせない基礎研究を行う研究所の閉鎖が、Microsoftの遠い未来に暗雲をもたらす遠縁になる可能性は拭い切れないはずだ。筆者の推測が夢想になることを祈りたい。阿久津良和(Cactus)
2014年09月29日「富岡製糸場」を含む「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録されたことを記念し、このほど東京・銀座にある群馬県のアンテナショップ『ぐんまちゃん家』にて特別イベントが開催された。○限定100部の貴重な絹新聞を配布!同イベントでは、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を記念し、群馬県に本社を置く上毛新聞社が発行した、本物の絹で作られた「絹新聞特別号」(限定100枚)を賞品としたクイズ大会が行われた。クイズ大会では、配布された資料に答えが書かれてあるような簡単な問題から、「富岡市にあるゴルフ場の数」といった難問も出され、参加者たちを大いに悩ませた。ぐんまちゃんもクイズ大会に参加したが、まさかの1問目不正解。どうやらクイズは苦手のようだった(笑)。○次のチャレンジは織るだけで新聞になる絹織物?「絹新聞特別号」を発行した上毛新聞社の齋藤紀雄さんに話を聞いた。――今回、なぜ絹製の新聞を発行しようと思ったのでしょうか?上毛新聞社では、今回の世界遺産登録にあたり7月に記念号の発行を予定しています。それに合わせて何か面白いことができないかと考えていました。そのなかで、技術的に絹で新聞を作ることが可能と分かり、絹製の新聞の号外を発行いたしました。――「富岡製糸場」ですから、やはり絹なんですね。そうです。使用されている絹は100%国産で、ほぼ群馬県産のものですよ。――これほどハイクオリティの絹新聞特別号を作るにあたり、どんな点で苦労しましたか?やはり印刷ですね。紙と違い表面がデコボコしているので、印刷するのはかなり難度の高いものでした。――今回は、絹への印刷という難しいことにチャレンジされたわけですが、今後はどのようなことを企画されていますか?次は絹に印刷するのではなく「新聞を織る」ということにチャレンジしたいと考えています。――なるほど!じゅうたんのように色付きの絹を織り込んで、新聞の文字や写真を浮き上がらせるのですね!そうなります。技術的に難しいので少し時間はかかりそうですが、秋口くらいにはお見せできるようにしたいと思います。――楽しみにしています!日本の製糸技術の向上に大きく貢献した富岡製糸場。今回の「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録によって、さらに多くの人に注目されることだろう。この夏は、ぜひ世界遺産見学に出掛けてみてはいかがだろうか?(貫井康徳@dcp)
2014年06月23日(画像はプレスリリースより)25.1%が夏太り、夏やせを8.7ポイント上回るオールアバウトが運営する「生活トレンド研究所」は、首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)在住のフルタイムで働く20~59歳男女を対象に、「夏太り」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。調査期間は、2014年6月2日~6月3日。有効回答数は877名。調査結果では、昨夏の体重の変化を聞いたところ、25.1%が「増加した」(「増加した」、「やや増加した」合計)と回答。「減少した」(「減少した」、「やや減少した」合計)人と比べると、8.7ポイントも高いことがわかった。また、昨夏太った人とそうでない人を比べたところ、「増加している」55.5%、「やや増加傾向である」34.1%と、合計89.6%となり、そうでない人よりも41.1ポイントと、倍程度の差となっている。夏場は“炭水化物単品食べ”が続きがちで“栄養失調太り”になりやすい同調査監修者である、浅尾 貴子さん(All About「食事ダイエット」ガイド、管理栄養士)によると、夏場は食欲が落ちることで、麺類やサンドイッチ・菓子パンといった“炭水化物単品食べ”が続きがちで、摂取したエネルギーを活用できず、体がだるく、体脂肪や体重が増えてしまうという“栄養失調太り”になりやすいと指摘。夏の体の不調や、将来メタボになる危険性もある“夏の栄養失調”に気をつけて、食生活では、“炭水化物単品食べ”を避け、なるべくおかずや野菜を食べ栄養のバランスをとること、また、3食の食事時間をできるだけ一定にとるようすすめている。【参考】・オールアバウトプレスリリース(@Press)
2014年06月23日(画像はプレスリリースより)高級プリン専門店2014年6月、プリン研究所(本店:大阪府大阪市)は、高級プリン専門店「プリン研究所」をオンラインショップ限定でオープンしました。「プリン研究所」では、昔ながらのプリンから、30g1万円の超高級抹茶を使用した濃厚抹茶プリンまで様々なプリンを用意。徹底的に材料にこだわっています。ソースも12種類用意されており、プリン1つにつき、2種類選ぶことが可能。組み合わせ次第で何百種類もの味に。シンプルの究極形!真・プリン商品の一例として、筆頭にあげられるプリンは「真・プリン」。牛乳は静岡宇都宮の「いでぼく」から、卵は福岡・青柳鶏卵場の「おうはん卵」を使用。こだわり抜いた素材から、作られたシンプル代表プリンです。(税別600円)プリンのためにブレンド、コーヒープリンコーヒープリン「プリンブレンド」は、プリンのために焙煎・ブレンドされたコーヒーを使用。卵・牛乳が入る前提でコーヒーをブレンドして、焙煎。種類は「プリンブレンド」「スペシャルティ」「カップオブエクセレンス」と常時3種類を用意。豆による味の違いを楽しむことができます。(税別600円~800円)プリン研究所のポリシープリン研究所では、プリンの原料である、ミルクや卵を「命を紡ぐもの」だと考えます。母親が子どもを育てるために作り出す「ミルク」や、命の源である「卵」。そんな材料を大切に扱い、一つ一つ丁寧に、素材本来の味を生かしながら作るプリンです。是非一度、ご賞味を。天皇杯受賞の最高級抹茶を使用した抹茶プリン「おこい」「おうす」京都、宇治の9代続く老舗茶園『寺川大福園』の抹茶を使用。茶道家の中でも知る人ぞ知る超高級抹茶です。当初は「お茶として飲んでもらいたい」という理由からプリンへの使用を断られていましたが、諦めずに交渉を続けた結果、ついにプリンを実食いただき販売許可が下りました。商品名:抹茶プリン種類:全2種おこい/おうす価格:おこい5,000円(税別)おうす3,000円(税別)(プレスリリースより引用)【参考】・おとりよせ高級プリン専門店『プリン研究所』6月にオープン!・プリン研究所 オンラインショップ
2014年06月20日ファイブワン・ファクトリーはこのほど、拝絹と側章の着脱が可能な「タキシード&エンゲージメントスーツ」を、同社直営店舗にて販売開始した。同商品は、結婚式後に購入店舗にて拝絹を取り外すメンテナンスを含んだタキシードで、拝絹と側章を外した後はスーツとして着ることができる。イタリアのスーツ型紙をもとに、日本人の体形に合わせ、スーツのラペルにシルク素材の拝絹をハンドメイドで縫い付けたもの。価格は上下で13万9,000円(税別)。取扱店舗は、ファイブワン銀座本店、ファイブワンファクトリーショップ銀座店、ファイブワン富山の3店舗。「ファイブワン店舗公式サイト」でも詳細を確認できる。なお、納期は60日となる。
2014年06月06日富士通研究所はMassachusetts Institute of Technology(MIT)のMoshe E. Ben-Akiva教授の研究グループと共同で、利用者の予約により運行する乗合方式のオンデマンド交通に向け、車両の運行を動的に制御して需給バランスを取ることにより、事業者の利益を向上させる運行技術を開発したと発表した。富士通研究所 ソーシャルイノベーション研究所 イノベーションディレクター 阿南泰三氏によれば、現在の地域交通サービスにおいては、タクシーは価格的に日常利用に向かない、路線バスは路線/ダイヤ変更が難しい、コミュニティバスやオンデマンド交通は、需要減少時に空席や空車が増加し、収益性が厳しいという課題があるという。そこで同社では、自家用車に過度に頼らない社会を実現するため、安くて便利で事業者利益も向上可能な地域交通サービスの実現を目指し、MITと車両の運行を動的に制御して需給バランスを取ることにより、多様な移動ニーズに応えながら事業者の利益を向上させるオンデマンド交通運行技術について共同研究を進めてきた。今回開発した技術は、需要変動に応じて車両の余剰や不足を発生させないように、同一の車両を「固定路線モード」、「タクシーモード」、「乗合モード」という異なる3つの運行モードに動的に割り当てて運行し、利用者は複数の運行モードから希望する乗車便を選択できるオンデマンド交通運行技術を開発した。「固定路線モード」は、バスのように路線を固定して運行する形態で、近くの停留所まで歩く必要があるが、料金を低く抑えられるモード。「タクシーモード」は既存のタクシーと同様に運行するモードで、「乗合モード」は、路線を固定せず、複数の乗客と相乗りする方式で、相乗りにはなるが、目的地まで歩くことなく行けるモードだ。今回開発した技術は、利用者がスマートフォンなどからリクエストすると、これら3つのモードそれぞれの乗車可能時間と料金を提示し、利用者に好みのモードを選択させるというもの。技術のポイントは、利用者に3つの選択肢中からどれかを必ず選んでもらえるように、候補を提示することだ。富士通研究所では、MITの行動分析の技術協力を得ながら、料金、待ち時間、乗車時間、運行モードなどからそのモードを選択した場合の利用者の満足度を数値化。各候補が選ばれる確率を計算し、最適な組み合わせ表示するシステムを構築した。また、事業者が利益を出せるように運行指示を与える。同社は実証実験をまだ行っていないが、東京近郊の多摩を想定したシミュレーションでは、タクシーのみ運用の場合にくらべ、事業者の利益を最大1.82倍まで拡大できることを確認したという。ただ、この技術は大都市近郊など、ある程度利用者が多い地域を想定しており、過疎地域には不向きだという。同社では、シミュレーションによる評価と技術改良を進めるとともに、実証実験による検証を進め、2016年度の実用化を目指している。
2014年05月09日LIXIL住宅研究所ジーエルホームカンパニーは26日、「北米デザイン」にこだわった戸建て住宅「New WoodsHill~アーリーアメリカンスタイル~」を発売した。○2×4工法40年の原点に立ち返ったデザイン同商品は、2014年が2×4工法のオープン化40周年に当たることから、オープン化以前より同工法を手掛けてきた同社の原点に立ち返り企画された住宅。北米デザインの代表ともいえる「アーリーアメリカンスタイル」を採用した。商品では、日本家屋でいうところの軒先・縁側である、「カバードポーチ」と呼ばれるミッドテリア空間を提案。また、「アティック」と呼ばれる小部屋空間を設定し、居住スペースとして快適性を備えたデザインとした。さらに、本物にこだわった魅力的なヴィンテージ仕様を投入。外装はアーリーアメリカンを象徴する横張りの外壁のラップサイディングやアンティーク調の屋根材を用意し、内装には無垢フローリングや無垢の室内建具などを採用した。また、さらなる省エネ性能向上を図るため「2×6工法」を採用した「ウッズヒル2×6」も用意した。販売地域は北海道、中四国、九州、沖縄及び一部地域を除く全国。建物本体参考価格帯は2,253万円~2,794万円。初年度は300棟の契約を見込んでいる。
2014年04月30日(リビングくらしHOW研究所より)リビングくらしHOW研究所が行った、美容および栄養ドリンクについてのアンケート調査!「リビングくらしHOW研究所」は、「栄養ドリンクと美容ドリンク」について、アンケート調査を行った。調査方法はシティリビング メール会員に対するWebのアンケートで、集計数は526人だった。首都圏のオフィスで働く女性に対しての質問と回答をまとめてみた。「美容や栄養ドリンクを飲む頻度は?」の質問に対して、ほとんど飲まない方以外は、美容ドリンクも栄養ドリンクも「たまに飲む程度」が最も多かった。以下「月に数回程度」「週に1回または2回程度」などの順位結果だった。次に「美容ドリンクや栄養ドリンクを選ぶ時のポイントは?」の質問に対して、両方のドリンクとも1位は「効果があるか」で、2位は「手ごろな価格」、そして3位は「飲みやすさ」だった。美容と栄養ドリンクで、求められる成分は?さらに美容や栄養ドリンクを飲む方に対して「美容ドリンクや栄養ドリンクを飲む場合、どんな成分を求めるか?」の質問に対して、美容ドリンクについては、「コラーゲン」の成分を求めている方が最も多かった。以下「ビタミン」「ヒアルロン酸」などの順位が続いた。一方、栄養ドリンクについて、求められる成分の1位は「ビタミン」で、2位は「タウリン」、3位「ローヤルゼリー」だった。調査の結果からビタミンとローヤルゼリーは美容ドリンクと栄養ドリンクの両方で、求められる成分であることがわかった。また栄養ドリンクについては、美容ドリンクに比べて、「特に成分を意識しない」方が多いこともわかった。美容ドリンクや栄養ドリンク、どこで購入する?さらに「美容や栄養ドリンクの購入場所は?」の質問に対して、両方のドリンクとも1位は「ドラッグストア」、2位「コンビニ」、3位「スーパー」の順位結果だった。さらに詳しく見ると、美容ドリンクについては、「ネット通販」で購入する方も多いことがわかった。そして美容や栄養ドリンク情報の入手先について1位は「テレビ」で、2位「店頭」、そして3位が「インターネット」の順位結果だった。このような調査結果から、美容や栄養ドリンクを飲む方は、効果や価格などを重視しており、特に美容ドリンクについては、ドリンクに含まれている成分も選ぶ時の大事なポイントであることがわかった。美容ドリンクに興味のある方は、このような調査結果を、今後の参考にしてみては。【参考リンク】▼リビングくらしHOW研究所ttp://www.kurashihow.co.jp/admin/wp-content
2014年02月22日(ドクターシーラボ アンケート結果)みんなのコラーゲン事情ドクターシーラボ『顔のたるみ研究所』がドクターシーラボ会員484名を対象に「コラーゲン」についてのアンケートを行いました。どのようにコラーゲンを取り入れてたるみケアをしているのかなどの調査結果を発表しています。まずは、たるみに関して、『肌の「たるみ」を感じることはありますか?』という質問に対して、約8割が「感じる」または「時々感じる」と回答しています。このうち、たるみケアとしてコラーゲンを取り入れている方は、「積極的に取り入れている」が約1割。「時々取り入れている」が約3割で、コラーゲン使用率4割という結果でした。コラーゲンの取り入れ方の質問では、「コラーゲンドリンクを飲む(53.9%)」が一番多く、次いで「コラーゲンのサプリメントを飲む(36.1%)」、「コラーゲンを含む食材を食べる(29.3%)」という結果で体内に摂取する方法が大多数であるということが分かりました。この他、コラーゲン製品の選び方やコラーゲンに求める効果などのアンケート結果が『顔のたるみ研究所』にて発表されています。「コラーゲン」の補給は美肌に重要ドクターシーラボ『顔のたるみ研究所』ではアンケート結果だけでなく、コラーゲンと美容の関係性について特集されています。コラーゲンは、実は体内で最も多い“タンパク質”の一種と言われています。体内のあらゆる細胞と細胞をつなぐ役割を担うもので、コラーゲンは人体にとって必要不可欠なものなのです。ですから、コラーゲンが減少すると様々な弊害が発生します。特に気になるのは、お肌への影響ですよね。コラーゲンが減少すると、肌内部の保湿効果が衰えてしまい、乾燥やハリ・弾力の低下が起こります。その結果、お肌がたるんでしまうのです。美肌のためには、減少していくコラーゲンを、ドリンクやサプリメント、化粧品などで補うことが大切になります。『顔のたるみ研究所』では、最適なコラーゲンの取り入れ方や選び方が解説されています。プロが教えるコラーゲンによるたるみケアは必見です。【参考リンク】▼ドクターシーラボ 顔のたるみ研究所元の記事を読む
2013年07月01日生物医学研究所と協同アジア系民族の肌に合う製品を開発フランスの化粧品メーカーロレアルが、アジア系民族の肌質リサーチを重点においた研究所をシンガポールに設立した。新しい研究所は Buona Vista にある研究開発センターBiopolis 内の A*STAR’s Institute of Medical Biologyに設置された。ロレアル・シンガポールオフィスのディレクターへのインタビューによると、新しい研究所ではセンシティブなアジア系民族の肌をリサーチし、製品開発に反映させたいということだ。ロレアルは A*STAR’s Institute of Medical Biologyとパートナーシップを結んでおり、互いに持つ技術と知識でアジア系民族の肌質研究を進めている。2013年半ばからは10人のエキスパートを配属させ研究を深める予定だ。研究開発には300万シンガポールドルをつぎ込み、アジア系民族のドナーから採取した肌サンプルをもとに肌組織や色、シミ、免疫力などを研究し、アジアユーザーのアンチエイジングに活用しようと試みている。現地スタッフも活躍アジア市場に注力担当する職員には若いシンガポール人も含まれ、さまざまな人種が活躍する研究所となっている。研究所所長は、バラエティに富んだ人材がいることは製品開発にも大いに役立つと話している。研究が進むことによって、日本でもアジア系民族の肌質に合った質の良い製品が販売されることが期待できる。ロレアルグループは世界中に店舗展開を進めているが、近年特にアジア市場開発に力を入れている。今後10~15年のうちにロレアル製品利用者を10億人にまで増大させたいと野心を見せている。元の記事を読む
2012年12月27日博報堂のシンクタンク「博報堂生活総合研究所」は、1992年から20年間にかけて、生活者意識の定点観測調査『生活定点』を隔年で実施してきた。そのデータ約1,500項目を、無償で一般公開することをこのほど発表した。定点観測調査『生活定点』は、同研究所のオリジナル定点観測調査。同地域(首都圏・阪神圏)、同対象者設定(20~69歳の男女)に向けて、同じ質問を偶数年の5月に継続して投げ掛け、回答の変化を時系列で観測している。サンプル数は3,232名(有効回収数)。最新の調査は2012年5月15日~6月4日に実施したもの。項目数は約1,500項目。衣、食、住はもちろん、健康、働き、家族、恋愛・結婚、交際、社会意識、国際化と日本、地球環境など、多くの領域を網羅している。同研究所は、過去20年分の回答値を全体・性年代別・地区別に一覧できる集計データと、時系列グラフを自動で簡単に作成できるプログラムを、無償で一般公開する。数表とプログラムは、生活総研のウェブサイトから自由にダウンロード可能。シンプルな操作で時系列グラフを自動作成することができる。調査の時系列データからは、生活者の意識や欲求の変化を多面的に分析することができる。その時々によって上昇する欲求、下降する価値観、その一方、全く変化しない意識など、過去のデータから、将来を展望することも可能だ。利用にあたり登録は不要。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月02日総合情報サイト「All About」を運営するオールアバウトは、マーケティング・チャンネル「生活トレンド研究所」を新たに設立。専門家ならではの視点で、生活者における新潮流を解き明かすという。第一弾のレポートとして、「最新家電」に関するアンケート調査を実施した。同調査は、8月29日~8月30日にかけて、インターネット調査会社マクロミル協力のもと実施。女性1,000人から有効回答を得た。まず、最新家電のうち、現在所有しているものを尋ねたところ、最も多かったのは「空気清浄機」(40.1%)、次いて「体組成計」(36.5%)、「LED 電球」(30.2%)となった。体脂肪や筋肉量、骨量など人間の体の組成を計測する「体組成計」が2位になるなど、健康管理へのニーズの高まりがうかがえる。続いて、今後最新家電の購入を検討している人に、最も購入したい家電を質問。最も多かったのは「ホームベーカリー」(20.1%)で、次いで「LED 電球」(16.4%)、「サイクロン掃除機」(10.8%)という結果になった。「ホームベーカリー」の購入意欲が高いのは30 代であり、「LED 電球」については、年齢が上がるほど購入意欲が高まっていることが分かった。また、最も購入を検討する商品と現在の住居形態をクロス集計も実施。「分譲マンション」に住んでいる人は、他の住居形態に比べ「LED電球」の購入意欲が高い傾向(26.4%)であることが分かった。また、「ホームベーカリー」については、「賃貸マンション」に住んでいる人が他の住居形態よりも購入意欲が高い(26.9%)傾向にあるようだ。詳しい調査結果については、「All About」の「生活トレンド研究所」で公開している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月19日博報堂生活総合研究所が、7月の「消費ショートレポート」を発表。消費意欲指数と、「欲しいモノ・サービスのある人」の割合は、ともに5月の調査開始以来最も高かったという。背景として「夏のセール」や「夏のイベント」があり、また「ボーナス月」であることから、夏に向けて消費意欲が高まっているようだ。同調査の消費意欲指数は、「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの7月の消費意欲は何点ぐらいですか?」という質問に対する回答の平均値を指す。7月の消費意欲指数は54.6点で、先月の51.4点より3.2点増加。男女別では、男性が先月比2.2点増加の51.0点、女性が4.2点増加の58.2点だった。また、「欲しいモノ・サービスがある」と答えた人は39.0%で、先月の31.3%より7.7ポイント増加。男女別では、男性が先月比6.8ポイント増加の36.1%で、女性は8.6ポイントの増加での42.0%。男女とも大幅に増加し、消費意欲指数の伸びを裏付けている。「欲しいモノ」については、男女ともに「服」をあげる人が先月に比べ大幅に増加。節電を意識したエアコンや扇風機などの「家電」をあげる人も女性を中心に増えていた。「欲しいサービス」については、「旅行」をあげる人が男女ともに多く、先月より7割強の増加。また、外出する機会が増えるためか、「外食」も増えていた。同調査は6月11日~13日にインターネット上で実施。対象は、首都40km圏、名古屋40km圏、阪神30km圏に住む20歳から69歳までの男女1,500サンプル。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月09日博報堂生活総合研究所は、11月上旬~2月上旬までの3ヶ月間の生活満足指数について調査発表した。結果によると、全国平均で生活満足指数は61.0点という結果に。最も指数が高かったのは中国地方で62.2点、最下位は東北地方で58.4点だった。生活満足調査は、3ヶ月に一度実施。全国の一般生活者に対し「日常生活全般に対する満足度が最高に高まった状態を100点とすると、あなたのこれまでの3ヶ月間の生活満足度は何点ぐらいだと思いますか?」という調査内容で、このほど2月まで(11月上旬~2月上旬)の生活満足指数が発表された。調査によると、全国平均は、前回(11月上旬調査)より0.1点減少し、61.0点に。最も指数が高かったのは中国地方で62.2点、次いで東海地方の61.8点、甲信越の61.7点。3地域とも前回より指数がアップしている。反対に、指数の最下位は東北地方の58.4点。前回最下位を脱出したものの、前回よりも2.1点の減少で再び最下位という結果となった。調査を開始したのは昨年5月からだが、震災後約1年間の動きをみてみると、全国平均の生活満足指数は5月60点、8月61.1点、11月61.1点、今回61.0点と大きな変動は見られなかった。地域別の指数をみると、トップの地域と最下位の地域の差は縮小傾向にあり、昨年3月に震災で大きな被害を受けた東北の回復ぶり(昨年5月54.9点、今年2月58.4点)も目立つ。また、男性の生活満足指数は前回(11月上旬調査)と同じ58.0点、女性は0.2点減少し64.1点。男女差は6.1点と大きく、女性の満足度の高さが目立つ結果となった。理由としては、女性は「そこそこの満足を良しとする生活」の割合が男性と比べて10%以上高いことがあげられ、これが女性の満足度の高さを支えているとも言える。震災以降高まった「身の丈にあった暮らし」志向という女性の気持ちが背景にありそうだ。調査は全国47都道府県、2012年2月1日~3日にインターネット調査によって株式会社東京サーベイ・リサーチが実施。調査対象は20歳から59歳までの男女6,000サンプル(有効回収数)。企画・分析博報堂生活総合研究所。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月25日内側からキレイになるマルマンは9月12日からウェブサイト「ウチカワ女子研究所」を公開した。「ウチカワ女子研究所」は『内側から輝く美しい女子を応援する』をコンセプトに、見た目のキレイさだけでなく、仕草や素肌などの内側からの美しさを磨く女子のためのウェブサイトだ。「おウチでもかわいく」過ごせる女子を目指す「ウチカワ女子研究所」は、素肌美人の作り方や性格美人の作り方などをトピックにワンポイントレッスンを発信している。他にも、健康美人、食事美人、運動美人などがある。着飾るだけでなく中身からからきれいになる女子のためのサイトだ。抽選で5名にプレゼントもあたる「ウチカワ女子研究所」では、内側からきれいなるためのグッズも紹介している。2011年9月19日からは、2012年2月末日まで毎週5名にスペシャルグッズが当たる、ウチカワプレゼントも実施されている。プレゼントの内容はサプリやお口ケアグッズで、内側からきれいになれそうだ。ウチカワ度をチェックしてくれるウチカワ度チェックジェネレーターもある。名前を入力するだけで「ヒーリング度」や「フェミニン度」が分かる。フェイスブックとツイッターでウチカワの秘密を友達と共有することもできる。元の記事を読む
2011年09月16日