美しくありたいと毎日メイク&クレンジングで肌をこする…では肌がお疲れモードになってしまいます。肌が本来持つ底力を引き出すために、肌にも休息日を作りましょう。とはいえ「肌を休めるならすっぴん!」というのはNG!お休みメイクや肌休日の過ごし方をCHECKして、今週末から実践してみましょう。肌を休めるってどういうこと?メイクもビジネスマナーの一つ。「仕事の日はしっかりメイク」という女性も多いのではないでしょうか?疲れて帰宅すれば、おざなりなクレンジング、雑な洗顔、急ぎすぎのスキンケアになってしまうことも。ウィークデイの疲れを癒すために、のんびりすごして体や心をリラックスさせるように、肌にもリラックスタイムを作ってあげましょう。肌に必要以上の刺激を与えず過ごすので、肌休日(または肌休め)と言われています。スキンケア・メイクともに最小限に。「洗いすぎ」「肌のこすりすぎ」「肌にのせすぎ」を防いで、ターンオーバーの乱れ・バリア機能の低下・乾燥・しみ・しわの原因になる肌摩擦を減らします。週末に肌をリフレッシュさせて、しなやかな美肌に整えましょう。肌を休めるからとすっぴんはNG!「肌休日?ならすっぴんで過ごせばいいのね。楽でいいわ」というのはNGです。紫外線量増加・大気汚染・ブルーライトと肌トラブルの原因はあちこちにあります。肌のうるおいを守るスキンケアとUV対策はきちんと行いましょう。室内にいるからと油断も厳禁。窓からも紫外線は入ってきますよ。最低限、日焼け止めは塗ってくださいね。肌休日はこう過ごすすっぴんで過ごす・スキンケアをなにもしないなど間違えた肌休日を過ごした結果、肌荒れや乾燥、老化を加速させてしまうことも。基本のやり方をCHECKしておきましょう。徹底保湿でうるおいを守る肌はさまざまな外的ストレスにさらされています。うるおい不足の肌はバリア機能が正常に働かず、ダメージを受けやすくなってしまいます。洗いすぎない・こすりすぎない・のせすぎないを基本に、保湿に視点を置いたスキンケアを行いましょう。洗顔後は化粧水とクリーム(またはオイル)のみのシンプルケアにするのがベター。肌が欲しがるだけ、じっくりハンドブレスで化粧水をなじませましょう。クリームの使用量は、メーカー推奨量を基本に、自分の肌の状態を観察して決めます。本来、皮脂は自家製の保湿クリームのような存在です。ターンオーバーが正常に行われバリア機能が整った肌は、適量の皮脂が分泌されると言われています。皮脂の量はどれくらいか、乾燥している部分はどこかをCHECKしてクリームをぬりましょう。エアコンなど乾燥しやすい環境下や秋冬の乾燥時期は、加湿器を活用して部屋の湿度を保つようにしてくださいね。クレンジング不要のメイクを休日で突然人が訪ねてきたり、ちょっとコンビニまでという際に日焼け止めだけでは……という人は「お休みメイク」を取り入れましょう。いつも通りのメイクでは、肌をいたわることができないので、肌にやさしいメイクアイテムをCHOICEしてくださいね。クレンジング不要のアイテムが基本です。リキッドやクリームファンデーションは、肌への密着度が高く負担になりやすいので、パウダーファンデーションやフェイスパウダーがおすすめです。紫外線吸収剤不使用のUVアイテム軽いつけ心地のミネラルファンデーションやフェイスパウダー女子力UPに色付きリップ筆者も肌休日を行っていますが、クレンジング不要のアイブロウが意外に少ないと感じています。石けんで落とせるブラウンのアイシャドウをパウダーアイブロウの代わりにしています。普段お使いのアイブロウを使う場合は、洗顔前に植物オイルをなじませてコットンで優しく拭き取るなど、工夫しながら肌休日を楽しみましょう。徹底的に肌休め!プチ肌断食プログラム「肌断食」という言葉を聞いたことがありますか?その名の通り、石鹸で洗顔後は一切肌に何もつけない美容法です。洗いすぎ・こすりすぎ・のせすぎを徹底的に減らし、肌が本来持つ底力を引き出すと言われています。この美容法で肌がきれいになったという人もいますが、肌がボロボロになってしまったという人もいます。また、効果を実感するまでに長い時間がかかるため、挫折する人も多いようです。そこで、おすすめなのが数日間の「プチ肌断食」です。プチ肌断食は、自分の肌の状態ときちんと向き合う機会にもなるので、ライフスタイルに合わせて取り入れてみてくださいね。プチ肌断食のやり方金曜の夜から日曜の夜まで行うのが〇。ですが「何が何でもやらねば」と無理をするのは肌にも心にもストレスになってしまいます。肌の状態と相談しながら行いましょう。夜のスキンケア純石鹸で洗顔スキンケアはお休み金曜日の夜のみ、乳液タイプまたはクリームタイプのクレンジングでメイクをオフします。乾燥が辛い場合は、植物オイルやワセリンを薄く塗ってもOK。朝のステップ皮脂の分泌量や乾燥状態をCHECK純石鹸で洗顔(皮脂を取り過ぎない)植物オイルやクリームを薄く塗る日焼け止めを塗る肌休めに+αで取り入れて自分にぴったりの美容法・スキンケア方法を取り入れても、体のメンテナンスができていなければ十分な効果が得られません。栄養バランスの良い食事美容・健康の基本のき。平日は仕事が忙しく、外食やコンビニで不摂生な人は、特に気にしてほしい項目です。和食を中心に、消化の良い食事で胃腸を休めるのも良いでしょう。リラックスタイムを作るストレスは美肌にとって大敵と言われています。仕事や家事など「〇〇しなければ」と考えず、ぼーっとすごす時間を作りましょう。良質な睡眠「夜10時から深夜2時は睡眠のゴールデンタイムで美肌に良い」という説があります。成長ホルモンによる肌の新陳代謝が活発に行われる時間で、シンデレラタイムとも言われていますね。ですが、この時間に眠ることより大切なのは「睡眠の質」です。就寝前のスマホやPC、TVは安眠を妨げるので注意。食事も眠る2時間前には終わらせておきましょう。「〇〇しすぎ」ないで肌を整えよう週末肌を休めたからと言って、劇的な変化や効果はありません。ですが、少しずつ続けることが大切です。たとえば、クレンジングを3日間行わなければ、1ヶ月で3回×4週=12回肌をこする回数が減ります。それが1年、5年、10年と積み重なったらどうでしょう。肌休日を行うのと行わないのでは、肌をこする回数は雲泥の差です。急がず焦らず、のんびりした気持ちで美肌を育てていきましょう。洗いすぎない・こすりすぎない・肌にのせすぎないの3原則を守って、肌の土台を整えましょう。
2018年03月10日美しい女神を見て、モチベーションアップ!アレクサンドル・ロスラン《オペラ座のフローラ》季節はもうすっかり秋。私、画家のRury(澁谷瑠璃)にとっては、秋と言えば”芸術の秋”です。普段あまり芸術作品に触れることが少ない方も、この機会にぜひ絵画鑑賞をしてみませんか?このコラムでは、毎回美しい女性が描かれた絵画を一枚紹介し、その絵の中の美女に近づくためのワンポイントアドバイスをお伝えしていきます。美しい絵画を楽しみながらキレイにもなれてしまうなんて、まさに一石二鳥ですね。今回の一枚は、アレクサンドル・ロスラン作《オペラ座のフローラ》18世紀後半に描かれた一枚です。フローラとは、ローマ神話に登場する花と春と豊穣を司る女神です。お花の女神らしく、花冠を被り、色とりどりの種類の花に囲まれています。フローラの表情、そして体つきも柔らかく、まさに春を思わせます。特に柔らかさをより一層感じさせるのが、バスト。そんなフローラのような、ふっくらとした美しいバストを作る秘訣とは?ツボを押すだけ! 理想のバストへ!ここからは、エステティシャンのYukiがアドバイス。ふっくらと丸みがあり上を向いた形のよいバストは、いくつになっても目指したいですよね。今回は、バストを美しく整えるツボをご紹介します。ツボの名前:天谿(てんけい)効果:バストアップ乳腺の発育にかかわるツボのため、刺激するとバストラインが綺麗になり、ボリュームもアップしてゆきます。*ツボの探し方乳頭のライン上で、バストと胸部の境目、バストの輪郭付近の脇の下にあります。*ツボの押し方親指の腹をツボに当て、体の中心に向かって3〜5回押します。骨と骨の間にあるので、痛みを感じる場合は、強く押しすぎないように注意してください。余裕があるときは、さらにもう一手間加えてみて!このツボを刺激することで、乳房の新陳代謝が良くなり、ハリのある美しいバストを作ります。同時にマッサージを加えることで、さらに効果アップ!バストの丸みの上部分と下部分に、少し圧をかけてさするようにマッサージしてみましょう。手を動かす方向は、中心部分から脇の下の方向へ。バストのマッサージは、乳ガンの予防にもなると言われています。ぜひ、取り入れてみてくださいね♪油絵アーティスト・エステティシャン/Rury & Yuki
2017年11月11日みなさんは、「腸内フローラ」という言葉を耳にしたことがありますか?最近ではメディアなどでも取り上げられるようになったので、聞いたことがある、という人もいるのではないでしょうか。フローラというと花を連想する方も多いかと思いますが、それが腸の中に……?と、具体的にどんなものなのか想像もつかないこの腸内フローラですが、実は、美肌に関係する大切な要素なんです!美肌に影響大!腸内フローラっていったい何のこと?私たちの腸内には数百種類にも及ぶ、多種多様な細菌が住んでいます。それを顕微鏡で見ると、まるで「お花畑」のように見えることから、それらの細菌は「腸内フローラ」と呼ばれるようになったそうです。腸内のコンディションは腸内フローラのバランスによって決まるため、腸内フローラの状態がそのまま腸内環境を表している、といっても過言ではないのだそう。便秘で肌が荒れるってホント?腸内環境と聞くと、多くの女性が気にかけていそうなキーワードが「便秘」。中には「便秘になると肌荒れが起こる」という説から、便秘という言葉に対して敏感になっている人もいるかもしれませんね。ですが、便秘になると肌が荒れるというのは、果たして本当なのでしょうか?先日発売された、腸内細菌と乳酸菌について科学に基づく解説を行った書籍『乳酸菌、宇宙へ行く』(ヘルシスト編集部編、文藝春秋刊)によると、便秘で肌が荒れるという直接的なデータはないものの、便秘はすなわち腸内環境の乱れであり、その結果、肌も荒れやすくなるのは確かなのだとか。腸内環境が悪化しているとき、私たちの腸内にはフェノール類という腐敗産物がたくさん発生しています。このフェノール類は血液によって皮膚まで運ばれるのですが、血液中にフェノール類が多い人の皮膚は、肌の細胞が正常に分化していない傾向にあり、それが肌のコンディションの乱れに繋がっていると考えられているのです。腸内フローラが健康になると肌の保湿力もアップ?また『乳酸菌、宇宙へ行く』によると、乳酸菌飲料を摂取した人はフェノール類が減少しただけでなく、肌の保湿力もアップしたそうです。乳酸菌研究をしているヤクルト本社中央研究所では、39名の女性を2つのグループに分け、一方のグループは乳酸菌飲料を1日1本、4週間にわたって飲み続け、もう一方のグループは乳酸菌を含まない飲料を同じ期間、同じ量飲み続けるという実験を実施。その結果、乳酸菌飲料を飲まなかったグループは肌の水分量が低下したのに対して、乳酸菌飲料を飲んだグループは10月~12月という、肌の乾燥がピークを迎える時期にも関わらず、肌の水分量を維持できたというのです。やはり乳酸菌飲料の摂取、ひいては腸内環境の改善が美肌に欠かせない要素のようです。こうした興味深い実験の他にも、『乳酸菌、宇宙へ行く』にはダイエットや美肌、老化防止と腸内フローラの関係など、女性なら誰しも気になることが、数多く紹介されています。この書籍で乳酸菌や腸内環境についての正しい知識を身につけて、周囲に差をつける美肌を手に入れる、その一助にしてみてはいかがでしょうか?【参考文献】書籍『乳酸菌、宇宙へ行く』(ヘルシスト編集部編、文藝春秋刊)
2017年03月29日腸内フローラって言葉を聞いたことはありますか?私たちの腸の中には、たくさんの菌が存在しています。それらは良い菌もいれば(善玉菌)、悪い菌(悪玉菌)、どちらにも属さない菌(日和見(ひよりみ)菌)といった種類に分けられます。悪玉菌よりも善玉菌を増やすことで、お通じの状態を良くしてくれたり、お肌の調子を整えてアンチエイジングに役に立ったりと、善玉菌にはいい働きがあるんです。でも、逆に悪玉菌の方が増えてしまうと・・・今回は、美容のための腸内フローラについて伝授します。■<腸内フローラって何?>はじめにもお伝えしたように、腸内には善玉菌と悪玉菌が存在して私たちの腸の中でバランスを取っています。その菌が種類ごとに群をつくっていることから、お花畑に例えられて「腸内フローラ」って呼ばれているんです。この腸内フローラは、食生活や年齢、ストレスによって皆それぞれ異なってきます。人それぞれ個性が違うように、腸内のお花畑の状態も違ってるなんて、なんだかおもしろいですよね。善玉菌のほうが多ければ、お通じがよくなり、お肌にも身体にも良いのですが、悪玉菌の方が多くなってしまうと、腸内で有害な物質が増え、おならが臭くなったり、老化を早めてしまったりするのです。「まだ若いから老化なんて」と思うかもしれません。でも、腸内フローラで善玉菌が最も多いのは、赤ちゃんの時なんです。つまり、そこからは下降していってしまうということ。なので、できるだけ善玉菌を多くしていくことが重要なのです。■<腸内フローラと美肌の関係>お腹の腸と美肌とどう関係があるの?と思う女の子もいるかもしれません。でも私たちの腸は、美肌はもちろんのこと、身体全体の健康にも大きく関係しているのです。先ほどもお伝えした通り、善玉菌よりも悪玉菌の方が増えてしまうと、身体にとって有害な物質が増えて、それが全身を巡ってお肌のハリがなくなったり、ぶつぶつと吹き出物ができてしまったりと、美肌にとって悪い原因となってしまうのです。それでは、どうやって善玉菌を増やしていけばいいのでしょうか。■<乳酸菌をとる>善玉菌に代表されるのが、「乳酸菌」。ヨーグルトや乳酸菌飲料、発酵食品に含まれています。乳酸菌の一種、ビフィズス菌などは、その名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。乳酸菌などの菌が生きたまま腸に届くものを「プロバイオティクス」といい、これは腸内に住み着いて増えることができないので、毎日定期的に摂取することがポイントです。ただ、乳酸菌といっても、その種類によって身体に効く作用はさまざま。乳酸菌に代表されるヨーグルトだけでも、いろいろな効能が確認されているんですよ。■<効能別にヨーグルトを摂ることがポイント>「ヨーグルトは毎日食べている」といっても、その種類によって身体の何に効くかは違います。なんとなく「ヨーグルトを食べるとお腹の調子が良くなる」と思っている人も、色々な効能があることを知れば、それに合ったヨーグルトを食べたくなること間違いナシです。ヨーグルトに含まれる乳酸菌の種類によっては、次のような効能があることが知られています。・お腹の調子を整える(「ビフィズス菌LKM512」など)・肌の弾力をあげて、キメを整えるといったような美肌に効く(「LB81乳酸菌」)・内臓脂肪の蓄積を抑えてダイエットに効く(「ガセリ菌SP株」)・花粉症などのアレルギー症状を緩和する(「ビフィズス菌BB536」)・免疫機能を高めて風邪やインフルエンザにかかりにくくする(「ビフィドバクテリウム・ラクティスBB-12」や、「1073R-1乳酸菌」など)■<おわりに>今回はヨーグルトに含まれる乳酸菌によって身体に効く作用の違いについてお伝えしましたが、今までも定期的にヨーグルトを食べていた人も、自分が欲しい効果によってヨーグルト選びをするといいかもしれませんね。腸活をして美肌作り、そして痩せ体質になれるということで乳酸菌を日常的にとっていきたいですね。(桃助/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年03月08日最近何かとメディアに出てくる「腸内フローラ」。健康の秘訣は腸内フローラが元気である必要があるといわれています。腸内フローラは免疫力アップ、精神安定、アンチエイジングに効果的だということがわかってきました。しかし、子どものアレルギーにも関係していると知っていましたか?その前に、そもそも腸内フローラとは何なのでしょうか。医療関係者であれば誰でも知っていますが、大腸菌や乳酸菌を代表とする「腸内細菌」を言います。私たちの腸内には100兆匹から1000兆匹、約300種類の腸内細菌が生息し、重さにしてなんと1Kg(肝臓や脳と同じぐらいの重さ)もいるそうです。善玉菌が2~3割、悪玉菌1割、日和見菌がその他大多数の比率で生息しているといわれ、善玉菌の代表はビフィズス菌などの乳酸菌、悪玉菌の代表はウェルシュ菌、大腸菌、そのときどきに合わせて優勢な側に付く日和見菌は連鎖球菌、バクテロイデス菌などがいます。私は前職で便や尿などから菌を培養し、何菌なのか同定する仕事をしていました。初めて培養すると驚くほどの数と種類、増殖力があり驚いたのを覚えています。そして同じ人でも日によって差が多いということも経験してきました。きっと食生活などの日ごろの生活が腸内フローラに良くも悪くも影響を与えているのではないでしょうか。腸内フローラと密接な関係の食事ですが、最近では食物アレルギーの子どもが多いような気がします。腸内環境とアレルギーとの関係は以前から言われており、きっとお母さんの腸内フローラ、新生児・乳児の腸内フローラがキーワードになるのではないでしょうか?それでは、次はもっと詳しく子どものアレルギーに着目してお話をしていきます。子どものアレルギー、なぜ発症するの?おなかの中にいる赤ちゃんは「無菌」です。お母さんが食べる食事のブドウ糖やアミノ酸、脂質やナトリウムなどの無機質などが胎盤を通過して栄養します。一部の菌(溶連菌、淋菌、クラミジア、梅毒など)、ウイルス(ヘルペス、肝炎、HIVなど)、原虫(トキソプラズマ)、真菌(カンジダ)以外は胎盤を通過しませんので、感染症をお持ちでなければやはり原則無菌というわけです。アレルギーとは、あるもの(アレルゲン)に過剰に起こる免疫反応をいいます。簡単にいうと敵から体を守る防御機構のようなもの。しかし、それが過剰に働くと起こるのですが、どうやら遺伝子的にアレルギー体質というものがあるということもわかってきました。しかしアレルギー体質だからといって全員がアレルギーになるわけではありません。アレルギー体質に「悪化させるような原因」が加わることで発症すると考えられているので、アレルギーは環境の変化が影響しているといわれています。住宅環境によりダニやカビが増える、食品流通や食生活の変化で食事の欧米化や食品添加物の増加、皮膚に厳しい乾燥環境が増える、菌との接触が減って体の免疫反応がアレルギーの起こりやすい方向に傾くなどの可能性が示唆されています。赤ちゃんは生まれてからはじめて菌に接触します。次第に皮膚や口などの消化器官、鼻などの呼吸器官へ菌が入り増殖を起こし始めます。この時点から多くの菌に触れることで、免疫力を養っていくのです。腸内では生後3~4日で善玉菌であるビフィズス菌が大多数で、悪玉菌の大腸菌は微々たる数しかいません。このビフィズス菌は、母乳中にある物質が増殖を促し、整腸作用を発揮します。また母乳には白血球やリンパ球、抗体、ホルモン、酵素なども多く含まれるので、赤ちゃんの免疫に一役買っているということは誰もがご存じでしょう。こうして免疫を獲得し、腸内フローラは2歳~3歳ごろに完成するといわれています。こんなデータがあります。アトピーの子どもと、そうでない子どもの生後1カ月の腸内細菌の数と種類を調べると、そうでない子どものほうが多かったと。やはりアレルギーと腸内フローラは切っても切り離せない関係であるといわざるを得ません。アレルギーとの付き合い方また未完成の腸内フローラの時期に牛乳、貝、お刺身、そばなどを食べさせると、分解できずに体内に入り、その食べ物に対する抗体が作られ、同じものが入ってきたとき、激しく攻撃してしまうアレルギー反応が起こると考えられていますので、離乳食が始まってからは気をつけなくてはいけません。こうして考えてみると、赤ちゃんのアレルギーを含む免疫のすべてはお母さんに依存しているというのはお分かりでしょうか。(1) 妊娠中のお母さんの腸内フローラが正しく活動していること(2) 出産方法(菌との接触)(3) 母乳育児(菌との接触と腸内フローラへの栄養)(4) 母乳の質を高める(腸内フローラへの栄養)(5) 育て方(アレルギー、免疫の獲得)私が子どものころ、食物アレルギーやアトピー、花粉症はそこまで多かったイメージはありません。当時は今のように「殺菌・消毒」の概念はそこまで強くなかったと思います。もちろん怖い菌も存在するので、一概に悪いというわけではありません。しかし何でも抗菌といい、菌に触れる機会を減らしてしまった結果がこのアレルギーの原因のひとつであれば、ある程度育て方で予防できるのではないかと考えます。そしてやはり、赤ちゃんの栄養はお母さんからです。妊娠中、授乳中、離乳食もすべてお母さん。まずはお母さんの腸内フローラを正常化し、子どもの将来の体のことを考えてあげてください。(鈴木元)
2015年08月16日肌にも細菌フローラは存在する美肌菌バンクサポートセンターは2013年12月に世界初となるオーダーメイド・バイオスキンケア「美肌フローラ」の販売を開始。2015年7月1日より「美肌菌バンク・美肌フローラ」のオフィシャルサイトにおいて「美肌フローラ」の販売代理店を募集中だ。近年「腸内フローラ」という言葉が認知されてきている。腸内フローラとは腸内細菌の集団を指す。腸内の善玉菌や悪玉菌のバランスを整えて健康な体へと導くという健康法がメディアでも盛んに取り上げられている。細菌フローラは腸においてのみ存在するわけではない。実は肌にも細菌フローラは存在する。肌に住む善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることで美しい肌を手に入れることができるのだ。美肌フローラ株式会社バイオジェノミクスと東京女子医科大学、長崎国際大学による産学連携プロジェクトで開発された「美肌フローラ」。顔の皮膚から菌を採取して美肌菌バンクに保管し、その中からグリセリンや有機酸を産生する表皮ブドウ球菌などを抽出して培養する。培養された菌はマイナス80度で凍結保存され、凍結乾燥機でパウダー状にしてユーザーのもとへ。1週間に2回、手持ちの化粧水と一緒に使うことで皮膚常在菌のバランスを良好な状態に保つことが可能に。バンクに保管した菌は半永久的に保管可能であるため、ユーザーのタイミングで「美肌フローラ」として肌に戻すことができる。(画像はプレスリリースより)【参考】・美肌菌バンクサポートセンター プレスリリース(PR TIMES)・美肌菌バンク・美肌フローラオフィシャルサイト
2015年07月09日グッチ(GUCCI)の不朽のアイコン「フローラ」へのオマージュとなる展覧会「ランゲージ・オブ・フラワーズ(The Language of Flowers)」が、9月20日までイタリア・フィレンツェの「グッチ ミュゼオ(GUCCI MUSEO)」で開催されている。グッチ ミュゼオにとって第7回目のコンテンポラリーアート展となる同展。ヴェネチアの美術館「パラッツォ・グラッシ」、及び「プンタ・デラ・ドガーナ」でディレクターを手掛けるマーティン・ベスノッドがキュレーターを務めた。会場では1967年から2012年にかけて、4人のアーティストが手掛けた様々な作品が一堂に展示される。ありふれたモチーフを用いた一見シンプルな作品は、繊細でありながらも深遠な曖昧さが吹き込まれ、虚栄、回想、政略、芸術的価値などのテーマが表現された。物体と肉体、静物と人物などの緊張感のあるコントラストが印象的な作品を生み出すフランスのフォトグラファー、ヴァレリー・ブラン(Valerie Belin)は「Calerndua(Marigold)」と、ダリア・レッドスキンとの共作「Phlox New Hybrid」を出展。女性の顔と花のモチーフを組み合わせることで、人間と植物、自然と人工、現実と仮想現実、実在と不在、魅惑と冷淡といった曖昧な境界によって特徴づけられる、様々なタイプのハイブリッドを生み出した。一方、オランダで最も有名なアーティストの1人、マルネーヌ・デュマス(Marlene Dumas)は、これまでに絵画、コラージュ、ドローイング、彫刻、インスタレーションなど多彩な作品を手掛けており、現在では油彩画や紙に描くインク画にも取り組んでいる。新聞の切り抜きや個人的な思い出、フランドル絵画、ポラロイド写真などの多岐にわたるインスピレーションを源とする彼の作品は、その多くが人物画に分類されているものの、実際にはそのときの感情や気分が描写されてる。今回出展される「Einder」で濃紺の海に浮かぶ花々は、最近亡くなったデュマスの母の棺に飾られていたもの。繊細な色使いで、追想や悲嘆などが込められた。また、ラティファ・エシャクシュ(Latifa Echakhch)は記号や象徴、文様、標識などを複雑に組み合わせ、多彩な解釈を奨励する一方、社会的、政治的論争を中心に据えた作品を制作。今回出展される彫刻作品「Fantome」は、中東の街角の路上で露天商が売るジャスミンの首飾りが素材に使用された。これは、彼女が香りと繊細さを保つために自分のシャツをかぶせてジャスミンを売り歩いていた、ベイルート時代の思い出とリンクしたもの。いかにも脆そうな印象に、「アラブの春」の革命と混乱を起こした抵抗運動が象徴されている。初めて撮影した静物のカラー写真が43年に『Vogue』誌の表紙を飾って以降、同誌とのコラボレーションを行なってきたアーヴィング・ペン(Irving Penn)の作品からは、「Cottage Tulip:Soebet,New York」と「Single Oriental Poppy」が登場。両作は同じ構図で撮影されたもので、過ぎ去っていく時間のはかなさや虚無感が表現された。古典的な構図に加え、モノクロ写真にはプラチナプリント、カラー写真にはダイトランスファーといったプリント技法を用いられており、彼の絶対的な完璧主義を伺わせる。【イベント情報】ランゲージ・オブ・フラワーズ会場:グッチ ミュゼオ住所:10,Piazza della Signoria,Florence会期:3月13日から9月20日まで時間:10:00から20:00まで(木曜日は10:00から23:00まで)料金:7ユーロ
2015年04月09日理想の肌のタイプとしてよく聞くのが「透明感のある肌」。でも、それっていったいどんな状態の肌なんでしょう?ビューティ&ダイエット編集部が調べました。透明感のある肌のイメージは、たっぷり水分が保たれていて、もぎたてのフルーツのようにみずみずしい肌。シミひとつない白い肌とも考えがちですが、色が黒くても、たっぷり潤ったお肌は輝いてみえます。例えば、野菜を思い浮かべてみてください。採れたばかりの野菜はとてもみずみずしく色鮮やかですよね。でも、それをそのまま冷蔵庫に入れてしまうと水分が蒸発して急速にしなびていきます。私たちはそのことを知っているので、例えばラップにくるんだり、湿度の高い野菜専用室に入れたり、野菜によっては根の部分に水を張るなどの工夫をすることで、鮮度を長持ちさせています。私たち人間も同じこと。老化を遅らせ、透明感のある肌を長続きさせるためには、水分を保つ工夫が必要なんです。そのためには、水分を保ちやすい柔らかな肌に整えておくことが不可欠。その方法は、(1)体の内から外から水分をたっぷり補う。水を飲んで補給したり、化粧水でカバーしたり、身の回りに観葉植物や保湿器を置いて乾燥を防止したりなどの工夫を。(2)古くなった角質を除去して、潤い成分の分泌経路を塞がない。お風呂や蒸しタオルなどを利用し、肌を柔らかくしてから洗顔やパックで古い角質を洗い流してしまいましょう。(3)メラニン代謝を促し、くすみの原因を作らせない。保湿とは直接関係のないように思えるけれど、代謝が悪くなると角質だけじゃなくメラニンまでため込んでしまいます。そうなると、お肌は荒れて硬くなり、シミ、くすみの原因になります。紫外線やストレスによってメラニンは日々生まれるもの。メラニンをため込まないようにするには、年中無休の紫外線対策、ストレスをため込まない努力、それと同時に代謝を高めて排出する工夫のどちらもが必要なんです。これらに気をつけて、みずみずしくプルプルな透明肌を目指しましょう。(ビューティ&ダイエット編集部)
2012年05月06日