●開発の背景LINEは10日、新たに動画のライブ配信プラットフォーム「LINE LIVE」を提供開始すると発表した。著名人、タレント、企業、個人などが主体になり、LINEの基盤を使って生放送を無料配信できるサービスとなっている。本稿では、記者説明会の様子をお伝えする。○LINE LIVE開発のきっかけ説明会には、LINEの取締役CSMOの舛田淳氏、執行役員の佐々木大輔氏が登壇してサービスの概要などを説明した。テレビの誕生で幕を開けた映像受信の歴史。最近ではネット配信に人気が集まっている。舛田氏はこうした歴史を紐解き「スマートフォンの普及で、いつでもどこでもモバイル動画が視聴できるようになった」と評価した。しかし一方で、近年では家族でテレビを囲んでいた時代のような一体感がなくなり、体験の断絶化、個別化が進んでいると分析。人々は”生の実体験”を求めて、ライブコンサートや音楽フェスティバルなどに出かけていると話した。LINEではこれまで、LINEのトーク機能を利用しながらライブ動画を視聴できる「LINE LIVE CAST」を試験的に提供してきた。佐々木大輔氏は、同サービスを「手のひらの上にある端末で、今だから見れる、今だから配信できるという、今という価値にフォーカスを当てたサービスだった」と説明する。LINE LIVE CASTでオーディション番組を配信したところ、63万2,054人の視聴者数を記録。また、タレントの中川翔子さんとでんぱ組inc.が共演した番組は19万2,052人が視聴し、237万5,371件ものコメントが寄せられた。「多くの方が生放送を見てくれ、これだけのコメントが集まった。そこにパワーを感じた。これを何とかサービスにできないかと開発を進めた」と佐々木氏。LINEの強みはプッシュ通知にある。佐々木氏は「史上、最も目線に近いスクリーンに、友達目線でメッセージがプッシュ通知で送られてくる。システムのメッセージなら無視されるが、友達のメッセージと混ざって送られることで開封率が高くなり、実際に見てもらえる」と説明する。そこでLINE LIVEでは、普段使いのLINEから「いまから番組が始まるよ」といったアナウンスがプッシュ通知で届く仕組みを採用した。舛田氏はニコニコ動画、ツイキャスといった競合サービスとの差別化について「他の動画配信サービスでもアプリを通じたプッシュ通知は行えるが、LINEのプッシュ通知はケタ違いに高い効果がある。生放送にこだわったのは、LINEがあるから」と明かした。ちなみにテレビやラジオと連携した番組も配信を予定しているが、「既存のメディアとは共存、共栄というスタンスをとる」(舛田氏)という。LINE LIVEでは、ファンとのコミュニケーションを強力に支援していく。また、配信者へ収益を分配する仕組みには「TIP(投げ銭)」システムを導入する。これにより視聴者は、配信者に課金したりギフトを送ったりできるという。また「LINE LIVEサービスの根幹は広告」(舛田氏)とし、番組の途中にCMを入れるほか、タイアップ番組の配信、テレビショッピングならぬLINEショッピングなども企画している。舛田氏は「LINE LIVEでは月間視聴者数1,000万人という目標を立てた。これを早々に達成させたい。社会にインパクトを与えるサービスにしていく」と意気込んだ。●まゆゆやゆきりんがアピール○今後の展開についてこのあと舛田氏、佐々木氏が質疑応答に対応した。視聴、配信はともに無料とのこと。LINEが収益を得る仕組みについては、広告収入のほか、ユーザー課金の一部がLINEに入ると説明した。ライブ配信については、サービス開始当初はLINE公式アカウントの所持者のみが行える。1日3~8本の番組配信が予定されているという。今後の展開について、佐々木氏は「Webバージョンを用意したことで、テレビや大型スクリーンで視聴できるほか、Apple TVやChromecastなどと連携した使い方もできる」、舛田氏は「スポーツの試合をLINEグループで見れば、小さなパブリックビューイングになる。お笑いのライブを仲間内で見るのも面白い。LINE MUSICで活躍しているアーティストが出演して楽曲を披露し、良かったと思う視聴者をLINE MUSICに誘導するような仕組みも整えられたら」と話した。○AKB48もLINE LIVEに期待最後に、舞台には10日の19時から出演番組が配信されるAKB48から柏木由紀さん、渡辺麻友さん、横山由依さん、加藤玲奈さんがスペシャルゲストとして登壇した。MCからサービスへの感想を聞かれると「ファンの方たちと近い距離で活動している私たちですが、LINE LIVEなら劇場に来れない方とも、サービスを通じてコミュニケーションを図れる」などと期待感を口にした。また「テレビだとカットされてしまうようなことも、生だと確実に伝わる。リアルタイムで伝わるのが良さでもあり、怖くも感じる」「お客様と同じ時間を共有できる一体感が、ライブならではの魅力。LINE LIVEでも、楽しい何かが生み出せれば」といった声も聞かれた。
2015年12月11日定額制オンデマンド型音楽配信サービス「LINE MUSIC」が、6月11日から正式サービスをスタートした。スマートフォン隆盛の今、コミュニケーションツールとして欠かせないものとなった「LINE」が音楽との掛け算で、音楽業界に変革をもたらそうとしている。サービス開始の当日には、Twitterのホットワード入りも果たし、公開後2日間で100万ダウンロードを突破、累計楽曲再生数は1,200万回を超え、という凄まじいスピードで普及している「LINE MUSIC」。これまで国内の定額制音楽配信サービスとしては一般的だったラジオ型と異なり、いつでもどこでも聴きたい曲・アーティストを選択して再生やプレイリストの作成などを行うことができる、ダウンロードせずに再生可能なストリーミングによる音楽配信サービス。月額の料金は、500円(20時間/30日間)、1,000円(無制限/30日間)のプランに加え、学割も導入されている。サービス公開時の第1弾としては、「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」や第57回グラミー賞で最多4部門を受賞した英シンガーソングライターのサム・スミス(Sam Smith)、英国のボーイズグループ「ワン・ダイレクション(One Direction)」など邦楽、洋楽、K-POP、アニメ・ボーカロイドなど幅広いジャンルのヒットチャートや新譜をベースに、人気アーティストを中心とした150万曲以上の楽曲ラインナップを揃え、「EDMまとめ」や「究極に眠れる」といった豊富なプレイリストなどを通じ、ユーザーの利用シーンや気分に応じて様々な楽曲と出会うことができるものとなっている。しかし、ここまでならば「LINE」でなくとも実現可能だろう。「LINE」が得意とする“コミュニケーション”と掛け合わさることこそが、このサービスの最大の強みだ。その内容としては、「LINE」で繋がっている友人やグループに、トークやアプリ上から楽曲やプレイリストを送り合うこと(※LINEアプリのバージョン5.0.0以上にて対応)や、送られた楽曲を「LINE」内のトークやタイムライン上で直接再生することができるというもの。13年時点で、国内のスマートフォンユーザーの全体のうち70%以上(GlobalWebIndex社 調べ)が「LINE」を使用しているデータがある。今や、ファッションも、グルメも、エンタテインメントも“口コミ”の時代。気軽に情報をシェアできる「LINE」をアンオフィシャルな口コミの場と考えれば、「LINE MUSIC」のユーザーは、「おはよう」や「おやすみ」といった日常的な会話の中で、シームレスに音楽を登場させることが可能となり、アーティストやレーベル側にとって強力な味方となるだろう。この“音楽×コミュニケーション”という掛け合わせは、Youtubeを「Facebook」などを介してシェアする場合に最近よく見かけられるが、対個人に向けた情報の“強さ”という意味では、相手からのレスポンスが求められる「LINE」は絶対的な強度を誇ることになるはずだ。また、このコミュニケーションを取る相手は、友人や家族だけではなくなる。「LINE MUSIC」では、楽曲を提供するアーティストの公式アカウント開設も順次進めているとのこと(※サービス公開時より、102組のアーティストのLINE公式アカウントがLINE MUSICと連携している)。公式アカウントを持つアーティストは、「LINE MUSIC」内のアーティストページにリンクが設置され、公式アカウントから楽曲配信やプレイリスト公開の告知などを行い、「LINE MUSIC」と公式アカウントを相互連携させることで、ユーザーとアーティストとの接点の拡大を図っていくというものだ。これが、トークアプリ「775」のような著名人とのインタラクティブなコミュニケーションにまで発展していくのかは不明だが、アーティストとの距離が近くなるのは確かだろう。「LINE MUSIC」株式会社の代表取締役社長・舛田淳氏は、「『LINE MUSIC』は、これからの時代のユーザーと楽曲やアーティストの新たな接点や楽しみ方を創出することを目的に、これまでサービス公開の準備を進めてまいりました。特に、500円のベーシックプランや学割プランは、今まで音楽サービスに馴染みがなかった方や若い世代の学生ユーザーにこそ、様々な音楽コンテンツに触れ、音楽との出会いやそこから生まれるコミュニケーションを楽しんで欲しいという想いがあり、実現しました。今後も、『LINE MUSIC』内の楽曲や参加レーベル・アーティストの拡充を積極的に行い、ユーザーの音楽への関心を高め音楽産業の盛り上げを図り、No.1の音楽配信サービスを目指して取り組んでまいります」とコメントを発表している。新入社員が「LINE」で欠勤報告をしてくる、といった話が今年の4月にニュースで取り上げられるなど、10代・20代の若年層にとって欠かせないコミュニケーションツールとして、日常に浸透している「LINE」。賛否はありながらもYoutubeやニコニコ動画など、無料で音楽を楽しむことが当たり前となったこの世代に、今後どのように活用され、受け入れられていくのかに注目が集まりそう。また、「LINE MUSIC」のサービス開始と同時期にAppleも定額制の音楽配信サービス「Apple Music」を発表しており、今年は音楽業界にとって大きな転換点となりそうだ。
2015年06月16日LINEとインテリジェンスホールディングスは15日、アルバイト求人情報等の掲載・配信を行う「株式会社AUBE(オーブ)」を設立すると発表した。同社を通じて新サービス「LINEバイト」を2月中に開始する。サービスおよび新会社の詳細は後日発表される。「LINEバイト」は、LINE初となるアルバイト求人情報サービス。「an」「DODA」を運営するインテリジェンスグループの求人情報、求職者向けの情報発信、採用企業向けの採用支援のノウハウと、LINEのサービス開発・運営ノウハウ、大規模なユーザー基盤を融合させ、求人・求職者のマッチングサービスを展開する。新会社の資本金は3億円、出資比率はインテリジェンスホールディングスが51%、LINEが49%。同社代表取締役社長にインテリジェンスのメディアデイビジョン企画本部本部長の上土達哉氏が就く。また、LINEの上級執行役員CSMOの舛田淳氏が代表取締役会長に就任する。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月15日LINEは10月9日、サブスクリプション型音楽ストリーミングサービスの提供開始に向けて新会社「LINE MUSIC」を設立すると発表した。エイベックス・デジタル(ADG)、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)との3社共同出資となる。新会社のLINE MUSICは資本金4億8,000万円で10月下旬の設立、代表者としてLINE 上級執行役員CSMOの舛田淳氏が就任する予定だ。同社が開始するサブスクリプション型音楽ストリーミングサービスの名称も「LINE MUSIC」と呼ばれ、コミュニケーションアプリ「LINE」のプラットフォームで展開していくという。サービスの詳細については、後日あらためて発表される。サービスとしてのLINE MUSICは、2013年8月のLINE ビジネスカンファレンスにおいて、その構想が発表されており、2013年内に公開予定とされていた。
2014年10月10日みなさん、こんにちは。コンサルタントの木村隆志です。先日、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが結婚しました。女優からモデル、アーティスト、グラビアアイドルまで、数々の美女と浮き名を流してきた淳さんだけに、相手女性に注目が集まりましたが、フタを開けてみたらアラサーの一般女性。それだけに「他の女性とくらべて、どこが良かったのか?」「そもそも男性が結婚を考える女性とは?」などと大きな話題になっています。今回は田村淳さんの妻・香那さんに見る、“男性が結婚を意識する女性”の特徴を挙げていきます。■あらゆる人に優しい女性は恋人の男性に、「自分だけ特別扱いしてほしい」「他の女性に優しくしないで」と思うことが多いのですが、男性は逆。「自分の友人や同僚にどれだけ優しくできるか」を見ていますし、家族に対しても「大切に扱ってくれるか」を見ています。また、飲食店のスタッフやショップ店員への接し方が優しい女性は、「結婚してもずっとその優しさが続きそう」という安心感を抱くものです。実際、香那さんは、淳さんの両親や芸人仲間はもちろん、顔を合わせる全ての人に優しく接しているそうで、これだけ騒がれても悪い評判が一切漏れてきません。■笑顔が多く、感情の起伏が少ない結婚会見で淳さんは、「隣で笑ってくれる女性がいる僕は幸せ者」と言っていました。仕事熱心な男性も、仕事嫌いでグチの多い男性も、「家に帰ったら仕事を忘れて落ち着きたい」ことに変わりはありません。男性が自分の家に求めるのは、癒しや安らぎなのですが、そのイメージを決定づけるのが妻。「どんな精神状態で家に帰ってきても、変わらない笑顔がある」というだけで男性は愛情を感じるのです。逆に、ストレスや怒りを家に持ち帰り、パートナーに話したがる女性は、徐々に距離を置かれてしまうので気をつけましょう。■包容力があり、柔軟な過ごし方ができる多くの独身男性は、“恋人と過ごす時間”と“それ以外の時間”を分けて考える傾向があります。その理由は、「ずっと2人でいても楽しくないし、別々に楽しんでいる時間があるから、2人きりの時間がより楽しくなる」と考えているから。その点、香那さんは、2人きりのときは淳さんのノリに合わせて楽しみ、別々のときは自分の趣味に集中しているそうです。そんな柔軟性は、彼に「帰りの遅い日は電話しなきゃいけない」「ただ家で待っていられても困る」などの窮屈さを感じさせないことにつながっていきます。また、結婚会見で淳さんは、「香那さんの“包容力”にホレた」と言っていました。これは「私を受け入れて」という女性が多い中で、まず「先に彼を受け入れよう」とする姿勢によるものでしょう。小さな違いに思えるかもしれませんが、「先に相手を受け入れてから、私はあとで受け入れてもらう」という順番こそが包容力なのです。■“実は”しっかり者であること男性が穏やかで心優しい女性を求めるのは事実ですが、それだけで結婚を意識することはありません。精神的・金銭的に自立していない恋人には、「もう少し大人になるまで結婚は無理だな」と感じています。男性は、長い年月一緒にいれば、いいことばかりではなく、ピンチも訪れることを分かっているもの。それだけに、「彼女ならピンチがあっても一緒に乗り越えていける」という女性を求めているのです。よく「かかあ天下の方がうまくいく」と言いますが、これは単に強い女性のことではなく、「男性に好きなことをさせ、間違っているところはビシッと伝えられる」という意味を含んでいます。■好きなタイミングで結婚できる淳さんは仕事で何度かインタビューしたことがあるのですが、とても頭の回転が速く、相手の気持ちを常に考える優しい男性でした。「モテて当然」の男性なのですが、ここで挙げた項目がそろっているからこそ、他の美女ではなく香那さんを選び、何度も復縁を懇願したのでしょう。今回のテーマは、結婚だけでなく、「本命の恋人として大事に扱ってもらえるか」、引いては「主導権を握れるか」の分かれ目でもあります。あなたの結婚願望はさておき、「彼女以上の女性はいないかもしれない」と思わせておけば、自分の好きなタイミングで結婚話を進められるのですから、彼に結婚を意識させるくらいの存在でいてほしいと思います。(木村隆志/ハウコレ)
2013年09月29日