早いものでもう年末。年が明ければ、映画界の一大イベントとも言えるアカデミー賞のノミネートが発表となり、2月には授賞式も開催される。まだまだ先のこと…と思うなかれ。本国アメリカでは5日(現地時間)、アカデミー賞前哨戦と言える「ナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞」(以下、NBR)が発表された。今後の賞レースを占うこの賞で、今年最も湧かせたのはどの作品?今年のNBRで作品賞、監督賞、主演女優賞の最多3部門の受賞を果たしたのが、『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督作『ゼロ・ダーク・サーティ』だ。ビンラディン捜索から捕縛に至るまでの道のりを事実に基づき忠実に描くと共に、その追跡劇に関わった人々の苦悩を衝撃的かつ赤裸々に、そしてリアルに再現した本作。この作戦に加わったテロリストの追跡を専門に活動する若きCIA分析官・マヤをジェシカ・チャスティンが熱演。「N.Y.映画批評家協会賞」に続いての受賞とあって、続くゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞の大本命か!?そして今回、主演男優賞のほか脚色賞、作品トップ9選出を果たしたのがハリウッドでいま最も期待される2人、『ハングオーバー』シリーズで人気を博し、米「People」誌の「世界一セクシーな男」に輝いたブラッドリー・クーパーと『ウィンターズ・ボーン』で弱冠20歳にしてアカデミー賞にノミネートされ、『ハンガー・ゲーム』が全世界で大ヒットを記録したジェニファー・ローレンスの競演作『世界にひとつのプレイブック』。最愛の人を失くして心が壊れた男女が立ち直ろうとするシリアスな物語のはずが、観客席は笑顔&爆笑!常識を爽快に裏切る型破りの映画として早くも話題を集めている。さらに本作の脇を固めるのは名優ロバート・デ・ニーロ。続く賞レースでの本作のゆくえに目が離せない。ブルース・ウィリス×ジョセフ・ゴードンの新コンビ“レヴィット”の初競演で贈る、SFアクション・エンタテインメント『LOOPER/ルーパー』も大躍進!見事、脚本賞を受賞し、作品トップ9にも選出された本作だが、タイムトラベルSF映画が脚本賞を受賞するのは、極めて異例の快挙なんだとか。脚本を手がけたのは、『BRICKブリック』のライアン・ジョンソン監督。未来から転送される犯罪者を殺す職業“ルーパー”の男が、送られてきた30年後の自分と対峙し、誰も見たことがない“現代の自分VS未来の自分”の戦いを繰り広げるという斬新なプロットが評価されての受賞となった。さらに公開後の口コミとレビューでも高評価を得て、有名レビューサイト「Rotten Tomatoes」では、94点の高得点を記録するなど前例のない記録を着々と作り続けている。本年度アカデミー賞のダークホース的存在となるのか…?さらに、助演男優賞を『ジャンゴ繋がれざる者』のレオナルド・ディカプリオ、外国語映画賞をカンヌ映画祭でもパルム・ドールに輝いたヒャエル・ハネケ監督最新作『愛、アムール』、アニメーション賞をゲームの世界でヒーローになりたいと願う悪役たちの奮闘を描いた、ディズニー映画最新作『シュガー・ラッシュ』、ドキュメンタリー賞を『シュガーマン奇跡に愛された男 』、アンサンブル・キャスト賞を『レ・ミゼラブル』が受賞。映画界のもっとも栄えある賞、アカデミー賞をゴールに今後、次々と開催される映画賞レース。作品の明暗を分けるとも言える、この華やかな戦いのゆくえはどうなるのか?今年も大いに楽しませてくれることを期待したい。ナショナル・ボード・オブ・レヴュー受賞一覧作品賞:『ゼロ・ダーク・サーティ』外国語映画賞:『愛、アムール』ドキュメンタリー映画賞:『シュガーマン奇跡に愛された男 』アニメーション映画賞:『シュガー・ラッシュ』監督賞:キャスリン・ビグロー(『ゼロ・ダーク・サーティ』)新人監督賞:ベン・ザイトリン(『Beasts of the Southern Wild』)主演男優賞:ブラッドリー・クーパー(『世界にひとつのプレイブック』)主演女優賞:ジェシカ・チャスティン(『ゼロ・ダーク・サーティ』)助演男優賞:レオナルド・ディカプリオ(『ジャンゴ繋がれざる者』)助演女優賞:『Compliance』(原題)アンサンブル・キャスト賞:『レ・ミゼラブル』ブレイクスルー男優賞:トム・ホランド(『The Impossible』)ブレイクスルー女優賞:クヴェインゼイン・ワリス(『Beasts of the Southern Wild』)脚本賞:ライアン・ジョンソン(『世界にひとつのプレイブック』)特別映画製作業績賞:ベン・アフレック(『アルゴ』)スポットライト賞:ジョン・グッドマン(『アルゴ』、『FLIGHT』、『人生の特等席』、 『パラノーマン ブライス・ホローの謎』)■関連作品:ジャンゴ繋がれざる者 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開ゼロ・ダ−ク・サーティ 2013年2月15日より全国にて公開Jonathan Olley © 2012 CTMG. All rights reserved世界にひとつのプレイブック 2013年2月22日よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2012 SLPTWC Films, LLC. All Rights Reserved.アルゴ 2012年10月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.パラノーマン ブライス・ホローの謎 2013年3月29日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開2012,アメリカ,東宝東和人生の特等席 2012年11月23日より丸の内ピカデリー3ほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.LOOPER/ルーパー 2013年1月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011, Looper, LLC愛、アムール 2013年3月9日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開© 2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinéma - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunkシュガーマン奇跡に愛された男 2013年3月16日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© Canfield Pictures / The Documentary Company 2012シュガー・ラッシュ 2013年3月、全国にて2D/3D公開
2012年12月07日アニメ界の“アカデミー賞”と言われるアニー賞で、主要8部門ノミネートを果たし、すでに公開を迎えている全米では大ヒット記録を打ち立てた『パラノーマン ブライス・ホローの謎』が、2013年3月に日本に上陸することが決定し、このほどその最新ビジュアルがお披露目となった。舞台は、300年前に“魔女狩り”の現場になったと言われている町ブライス・ホロー。そこに住む、ホラー映画や悪霊伝説が大好きな11歳の少年・ノーマン。しかも彼は、死んだ人たちと会話することのできる変わった能力をもっていた。そんな誰にも理解されない能力のせいで、家族関係は悪化し、学校でも毎日イジメられて、すっかり変わり者扱いされてしまっていた。そんなある日、ノーマンは疎遠になっていた叔父さんに再会し、衝撃の事実を打ち明けられ…。アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされた『コララインとボタンの魔女 3D』を手がけたハリウッド最高峰のアニメーション製作会社ライカ・エンターテインメントが、構想10年、制作期間3年を費やして完成させた最新3Dストップモーション・アニメで描かれる本作。死者と話せる少年・ノーマンが、300年前に封印された町(ブライス・ホロー)の秘密を解き明かす奇妙な大冒険が繰り広げられる。全米公開時では、興行収入が55,867,900ドル(12月2日時点)と、ストップモーション・アニメの名手ティム・バートン監督が手がけた『ティム・バートンのコープス・ブライド』(’05年)を抜き、ストップモーション・アニメの歴史上トップ5に入る好成績を収めている。さらに、今回解禁されたビジュアルからもお分かりいただける通り、一コマ一コマ丁寧に描かれた本作は、アニメ界の“アカデミー賞”と称されるアニー賞で『フランケンウィニー』や『メリダとおそろしの森』、『シュガー・ラッシュ』と並び「アニメーション映画賞」にノミネート。さらに、そのほか「監督賞」を含む計8部門でノミネートを果たしており、アカデミー賞でのゆくえにも今後、注目が集まりそうだ。『パラノーマン ブライス・ホローの謎』は2013年3月29日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。■関連作品:パラノーマン ブライス・ホローの謎 2013年3月29日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開2012,アメリカ,東宝東和
2012年12月05日今年の第65回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールに輝いたミヒャエル・ハネケ監督の『愛、アムール』が、2012年ヨーロッパ映画賞の主要賞4つを総なめにした。来年の3月9日(土)にも日本公開予定の本作は、主役の2人ジャン=ルイ・トランティニャンとエマニュエル・リヴァがヨーロピアン・アクター賞とヨーロピアン・アクトレス賞を、ミヒャエル自身もヨーロピアン・ディレクター賞を受賞し、さらに作品がヨーロピアン・フィルム賞に選ばれた。ソニー・ピクチャーズ・クラシックスが北米配給権を獲得している本作は、秋の映画祭シーズンで賛否両論を巻き起こした話題作だ。さらに『愛、アムール』は、来年に開催されるアカデミー賞で外国語映画賞の最有力との呼び声も高い。■関連作品:愛、アムール 2013年3月9日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開© 2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinéma - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunk
2012年12月04日ノーベル賞に数学賞がないのをご存じでしょうか? ノーベル数学賞がない代わりに、数学のノーベル賞と言われているのが『フィールズ賞』です。天才が受賞するこのフィールズ賞の面白い話をまとめてみました。まずノーベル賞に数学賞がないのが不思議です。数学は数式で世界の森羅万象を表そうとするもので、最も美しい科学と言ってもいいでしょう。もし宇宙人と接触することがあったら、同じ宇宙に生きる者同士として、数式はきっと通じるに違いありません。では、なぜノーベル賞にこの重要な数学部門がないのでしょうか。これには諸説ありますが、ノーベルの個人的な恨みつらみがその原因とする説があります。■あいつに取らせたくない!スワェーデンにマグナス・グスタフ・ミッタク-レフラー(1846年~1927年)という数学者がいました。ノーベルさんは彼が嫌いで、彼にノーベル賞を取らせたくないのでノーベル賞に数学部門を設けなかったという説。■数学者に彼女をとられたノーベルは生涯独身を貫きましたが、ノーベルが好きだった女性を数学者に取られてしまったので、数学者に恨み骨髄。それでノーベル賞に数学部門を設けなかったという説。いずれにしてもあまりカッコのいい話ではありませんね(笑)。さてフィールズ賞です。これは1936年、カナダ人の数学者ジョン・チャールズ・フィールズ(1863年~1932年)が提唱して設立された数学賞です。4年に一度開催される世界数学者会議で選出されます。面白いのは年齢制限があることです。40歳までの素晴らしい業績を上げた数学者に贈られます。また人数制限もあって1回につき4人までとなっています。■日本人数学者は3人も受賞!日本人数学者もフィールズ賞を受賞しています。小平邦彦先生(1954年受賞)、広中平祐先生(1970年受賞)、森重文先生(1990年受賞)の3人です。小平邦彦先生(1915年~1997年)は『調和積分論、二次元代数多様体の分類』によって、広中平祐先生(1931年~)は『標数0の体上の代数多様体の特異点の解消、および解析多様体の特異点の解消』によって、森重文先生(1951年~)は『3次元代数多様体の極小モデルの存在定理』によって受賞されました。■14歳で独力で発見ノルウェーのアトル・セルバーグ(1917年~2007年)先生は1950年にフィールズ賞を受賞していますが、「栴檀は双葉より芳し」とはよく言ったもので、若い時から数学に素晴らしい才能を発揮していました。有名なエピソードですが、14歳の時にすでに独力でベルヌーイ(1700年~1782年)が考えた公式を独力で発見したというのです。第二次世界大戦時にはドイツがノルウェーに侵攻。先生も祖国のために戦いますが、投獄されてしまいます。しかし占領下のノルウェーでも研究を続け、戦後先生の業績が花開くことになったのでした。■隠居生活にフランスのアレクサンドル・グロタンディーク先生(1928年~)は1966年にフィールズ賞を受賞しています。1つの命題を突き詰めて考え続けるという数学の特性ゆえでしょうか、数学者には隠居生活に入る人が多いようです。グロタンディーク先生も変わった人で、今世紀最大の数学者と賞されながら1970年頃になると、自らが設立した『フランス高等科学研究所』も辞め、数学の世界と距離を置き、1991年には家族も振り捨てて隠居生活に入ってしまいました。現在も(生きているだろうけど)消息は不明とされています。■特別賞を出さなくちゃ!イギリスのアンドリュー・ワイルズ先生(1953年~)は年齢制限にひっかかりながらもフィールズ賞を受賞した唯一の学者です。というのは、360年もの長きに渡って幾多の天才たちの挑戦を阻んできた『フェルマーの最終定理』の証明をやってのけたからです。証明論文は1995年に発表されていますが、この時ワイルズ先生は42歳。フィールズ賞の規定に引っかかりますが、さすがにこの快挙に賞を出さないわけにはいかなかったのです。またこの歴史的証明には、岩澤健吉先生(1917年~1998年)の『岩崎理論』が決定的な役割を果たしました。日本人としても誇らしいことですね。■賞を根こそぎ辞退数学の面白いところは証明しなくてはならない点です。どんなに一見正しそうな命題、定理があったとしても、それが証明できなくては数学的な前進にならないのです。近年、数学界ではミレニアム懸賞問題の1つ『ポアンカレ予想』が解決されました。解いたのは、ロシアのグリゴリー・ヤコヴレヴィチ・ペレルマン先生(1966年~)です。ちなみにミレニアム懸賞問題とは、アメリカのクレイ研究所が2000年に発表した数学の7つの未解決問題のことで、それぞれに100万ドルの懸賞金がかけられています。ペレルマン先生は2002年、2003年に亘って論文を『arXiv』(アーカイブと読みます。数学、物理学などの論文が上げられるサーバ)に発表。約4年がかりでその証明が正しかったと認知されました(!)。結果、2006年にフィールズ賞に選出されましたが受賞を辞退。2010年には懸賞金をかけたクレイ研究所から、ポアンカレ予想の解決者として認定されましたが、それも辞退。ペレルマン先生の消息は不明で、新たなる問題に取り組んでいると言われます。フィールズ賞を受賞するような先生方は例外なく天才で、しかも天才ゆえに面白いエピソードに事欠きません。論文の方はとても理解できませんが、先生方の人間性には興味を引かれますね。さて、みなさんは数学は好きでしたか?(高橋モータース@dcp)
2012年10月31日『白いリボン』に続き、2作品連続でカンヌ国際映画祭でパルムドールに輝き、本年度アカデミー賞外国語映画賞最有力との呼び声高い、オーストリアの巨匠ミヒャエル・ハネケ監督作『愛、アムール』が2013年3月9日(土)より日本公開されることが決定した。パリの高級アパートで静かに暮らすジョルジュとアンヌは、80代の元ピアノ教師の老夫婦。教え子がピアニストで活躍する姿を誇らしげに感じ、お互いを思いやりながら日々を送る2人だったが、妻が病で突然倒れ、穏やかだった日常に少しずつ変化が訪れる…。これまでカンヌ国際映画祭でのパルムドールを始め、スペインのサンセバスチャン国際映画祭で国際批評家連盟大賞、ダーバン国際映画祭で最優秀賞を受賞、さらにアテネ国際映画祭でオープニング作品に選出されるなど各国の映画祭を席巻してきた本作。主人公となる老夫婦を『男と女』、『愛する者よ、列車に乗れ』などで知られる名優ジャン=ルイ・トランティニャン、日本とフランスの合作映画であるアラン・レネ監督作『二十四時間の情事』で知られるエマニュエル・リヴァが演じる。この先、12月にはヨーロピアンフィルムアワード、1月にはゴールデングローブ賞、2月にはセザール賞が控えており、アカデミー賞のノミネーションが1月10日(火)に、受賞結果が2月24日(日)発表となるが、本作が今回の賞レースにどのように絡んでいくのか、注目が集まる。『愛、アムール』は2013年3月9日(土)よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開。■関連作品:愛、アムール 2013年3月9日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開© 2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinéma - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunk
2012年10月30日英国ファッションブランド「テッド ベーカー」が、英国イラストレーター協会(AOI)とのコラボレーションによるキャンペーン『A Baker’s Dozen』を開催する。TED BAKER(テッドベーカー)は、1987年より英国で店舗展開を開始。ロンドンの活気に満ちた環境の中で、英国の古きよき時代の価値観を守りつつ特徴的なデザインを生み出し、ファッションへの自由なアプローチを融合させている。今回のキャンペーンタイトルとなった「A Baker’s Dozen」とは、かつて英国でパン屋が1ダース(12個)のパンを売る際、重量不足がないよう1個おまけをつけた事に由来する13個を示す表現だ。キャンペーンでは、2012年秋冬アイテムを¥24,000以上購入するとイラストレーターのサインとナンバーが入ったイラスト画を貰うことが出来る。イラストは、フィッシュ&チップス、紅茶、カントリーサイドでの休日、 ガーデニングなど英国らしい題材に、テッド ベーカーらしいユーモア溢れるデザインが14種類。世界限定1,000枚の貴重なイラスト画となっている。このイラスト製作の過程を収めた映像をWebで公開している。インスピレーションの観点、アーティストたちの努力、印刷しサインする過程などを捉えた舞台裏映像を見ることが出来る。キャンペーンサイト(英語サイト):テッドベーカー公式サイト:元の記事を読む
2012年10月25日『トレーニング デイ』(’01)でアカデミー賞主演男優賞に輝いたオスカー俳優デンゼル・ワシントンを主演に、『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー賞作品賞を含む計6部門を獲得したロバート・ゼメキス監督が贈る衝撃と感動のサスペンス大作『フライト』。このたび、本作の日本公開が来年の3月1日(金)に決定!それに先駆けて10月14日(現地時間)、歴史ある第50回ニューヨーク映画祭にてワールド・プレミアが行われ、デンゼルとゼメキス監督を始め、ケリー・ライリー、ジョン・グッドマンらがレッドカーペットイベントに登場した。高度3万フィートで、ウィトカー機長(デンゼル・ワシントン)が操縦する飛行機が不慮のエンジントラブルを起こすが、機長の咄嗟の判断で緊急着陸に成功し大惨事を逃れ、多くの命を救った。人々はどんな一流パイロットにも不可能な“奇跡の着陸”を称え、彼は一躍国民的なヒーローとなる。しかし、その後の調査で彼の血液中からアルコールが検出されてしまい…。“疑惑のヒーロー”となった男の栄光と影、そして高度3万フィートで起きた真実を描き出す本作。オスカー受賞経験を持つ、デンゼルとゼメキス監督の初タッグ作とあって、早くも現地では2013年度のオスカー最有力との呼び声も高く、この日のワールドプレミアには多くのファンと報道陣が駆けつけた。ニューヨークのアリス・タリー・ホールに颯爽と現れたのはデンゼル。ファンの大歓声に応えながら、記者から本作への出演理由を問われると「とてもいい脚本だった。役者として探究するのに面白い世界があった。それと『フライト』は、亡くなった僕のエージェントが、僕のテーブルに置いてくれた最後の脚本だったんだ。義務を感じたとは言わないけど、彼のためにもやりたいと思ったんだ。それにロバート・ゼメキスが加わった。『すごい!』って思ったよ」と明かした。ゼメキス監督も初タッグとなるデンゼルへの称賛を惜しまない。「デンゼルが主演だからこそ、可能になった作品だ。彼の演技の全ての瞬間に驚かされたよ。この映画を作る楽しみは、仕事に行ってデンゼルの演技を見ることだったよ。本当にワクワクしたんだ!」と熱っぽく撮影当時をふり返った。しかし、オスカーへの意気込み聞かれると「それは、どうかな(笑)」と交わしつつも、自信に満ちた笑みを浮かべていた。共演したキャストたちもその思いは同じようで、特に女優陣は「デンゼルにはアカデミー賞をとってもらいたい!彼は取るに値するから」(メリッサ・レオ)、「デンゼルとの撮影はかなりハードで強烈だったわ!」(ケリー・ライリー)と名優に手放しで称賛を送っていた。果たして、来年のアカデミー賞の台風の目となれるか?期待して2013年を待ちたい。『フライト』は2013年3月1日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:フライト 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2012年10月18日世界最高峰とも言われる英国ロイヤル・バレエ団の最新作8作品が24日(水)から全国の映画館で日本初上映される。これまで名ダンサーを輩出してきた英国ロイヤル・バレエ団の魅力はどこにあるのだろうか? 本バレエ団で “プリンシパル”として活躍していた吉田都氏からコメントが届いた。その他の写真英国ロイヤル・バレエ団を「古典バレエを始めとして、バレエ団オリジナルの大作、そして現代の振付家の作品や新作にも意欲的に取り組む、幅広いレパートリーを持つバレエ団」だと説明する吉田氏は、その魅力を「独特の品のあるロイヤルスタイルを保ちつつ、演劇的要素をたくさん取り入れたドラマティックな作品を得意としています。世界各国から入団し、活躍している個性豊かなダンサー達が魅力的。そして衣装や装置に至るまで細部にこだわり抜いた総合芸術を魅せてくれるバレエ団です」と分析する。踊り手たち、芸術家たちが紡ぐ“舞台芸術”を楽しめるのが英国ロイヤル・バレエ団の魅力。それだけに吉田氏は、「作品にもよるが、演劇的バレエの場合はただただストーリーに入りこんで楽しんでほしい。視覚から入るものはより強烈な印象を残すと言われるが、セリフのないバレエは全身で踊りで表現する分、心の奥深くまで届く。また、ダンサー達は普通の人が出来ない動きでいとも優雅に踊るが、その奥には長年の過酷な訓練の積み重ねがあり、痛みを伴うからこその美しいライン、その優雅な踊りや動きだけを楽しむこともできます」と語る。そんな英国ロイヤル・バレエ団の作品を大画面で堪能できる試みが始まる。「映画館の大画面では、舞台では観ることの出来ないダンサー達の細かい演技を見ることができる。劇場では遠くなってしまうが、映画ではダンサー達の息遣いまでが聞こえてきそうな距離での迫力満点の映像を見ることができる。もし出来れば衣装の細かいところまで見て欲しい。また、映画館の大スクリーンで観る衣装、装置の素晴らしさ、豪華さと共にオーケストラの奏でる音楽も堪能してほしい。音楽と一体となったダンサー達の踊りは何倍もの迫力で迫ってくる」と吉田氏。「私が長年在籍しプリンシパルとして踊ってきた英国ロイヤルバレエ団の魅力を余すところなく観て頂きたいと切望してやみません。世界のどこのバレエ団とも違うロイヤルバレエ団を大スクリーンで観劇すれば、また新しい発見もあるはず。気軽に映画館に足を運んで頂きたいと思います」。『英国ロイヤル・バレエ団』シアター上映全国のワーナー・マイカル・シネマズ他シネコンにて上映10月24日(水)『白鳥の湖』11月14日(水)『マノン』12月14日(金)『くるみ割り人形』2013年1月23日(水)『ジゼル』2013年2月20日(水)『ロミオとジュリエット』2013年3月29日(金)『不思議の国のアリス』2013年4月10日(水)『眠れる森の美女』2013年5月22日(水)『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』
2012年10月11日英国を代表するラグジュアリーブランド「バーバリー」からブランド初のアイコンウォッチ『THE BRITAIN(ザ・ブリテン)』が登場。バーバリーのフラッグシップストア、一部百貨店、公式サイトで販売中となっている。156年のブランドの歴史において新しい象徴となる今回のアイコンウォッチコレクションは、バーバリーのアイコンでもあるトレンチコートをベースにデザイン。ベージュ、ブラック、ブラウンなどバーバリーならではのカラーパレットが随所に使用されている。モデルは、メンズとウィメンズが合わせて4型。40時間パワーリザーブ自動巻き、自動巻き、クロノグラフ、クォーツと4種類のムーブメントが採用されている。裏蓋がシースルーになっている自動巻きのスタイルは、クラフツマンシップが一目で分かる美しいムーブメントを実感することが出来る。ロンドンで行われた広告キャンペーンでは、写真家 マリオ・ティスティーノが様々な分野で活躍する新進気鋭のイギリス人をモデルとして起用。ミュージシャンのロブ・ライヤー、女優 ガブリエラ・ワイルド、アートディーラー ハリー・スクリムジョールは、モノトーンの写真の中で「THE BRITAIN」の普遍的な魅力と、シーンを選ばない高い汎用性を表現している。公式サイトでは、「THE BRITAIN」のデザインや、ムーブメントをインタラクティブに見ることが出来る。バーバリー公式サイト:【お問い合わせ先】バーバリー・インターナショナルTEL:0120-046-225元の記事を読む
2012年10月07日米人気TVアニメ「ファミリー・ガイ」のクリエイターであるセスが、来年2月24日(現地時間)に開催が予定されている第85回アカデミー賞の司会に抜擢された。同アワードではこれまでも、ビリー・クリスタルやスティーヴ・マーティン、ウーピー・ゴールドバーグなどコメディー色の強い人選があった経緯がある。今回、大抜擢されたセスは声明で「アカデミー賞授賞式の司会に抜擢されるなんて非常に名誉なことです。オファーを受けたとき、まずこれまでの司会者たちが築いてきた高い水準を全力で超えなければと思いました」と抱負を語っている。また、アカデミー賞の総合プロデューサーを務めるクレイグ・ゼイダンとニール・メロンも「私たちはセス・マクファーレンをアカデミー賞の司会に迎えることができてとても嬉しいです。セスのパフォーマンス能力は、楽しくてフレッシュなショーを作りたいと考えている私たちのアイデアにぴったり合うと思います。セスは完璧な司会者になるでしょうね!」とセスの起用に期待感を示した。セスはこれまで、エミー賞に13回、さらにグラミー賞では2回のノミネート経験を持ち、「ファミリー・ガイ」のほかにも「THE CLEAVELAND SHOW」(原題)、「American Dad!」(原題)などのヒット作を多く手がけるだけでなく、今年公開されたマーク・ウォールバーグ主演の最新コメディー作品『Ted』(原題)では映画監督デビューも果たしている。またセスは、米バラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のシーズン38で司会も務めるなどエンタメ界で幅広く活躍している。
2012年10月03日アカデミー賞を左右すると言われるトロント国際映画祭も閉幕し、いよいよ来年のアカデミー賞に向けて賞レースシーズンへの突入を控えるこの季節。その前に、2012年度のオスカーを沸かせた傑作の数々を見逃してしまった方は、ぜひ芸術の秋におさらいしてほしいところ。そんな中、最多5部門を制し、フランス映画として史上初の快挙を成し遂げた『アーティスト』が10月17日(水)よりブルーレイ&DVDで登場!シネマカフェではこれに先駆けて、特別試写会を実施した。白黒&サイレント映画を初めて体験した読者の反応は?さらに、古き良き時代にオマージュを捧げたラブストーリーへの反応は?ある意外なポイントに、女性の共感の声が寄せられた。1920年代末期、サイレントからトーキーへの移行期を迎えたハリウッド映画界。サイレント映画のスター、ジョージ・ヴァレンティンは新人女優のぺピーを見初め、2人は強く惹かれ合うが、時代の流れに逆らいサイレントに固執するジョージは没落の一途へ。一方、ぺピーは新時代のスターとして人気を誇るようになり…。今回、試写会に参加した読者のうち、白黒&サイレント映画をスクリーンで観るのは初めてという人が約8割にも及んだ。3DCGや様々な特殊効果が進化していく映画業界とは逆行するように、色と台詞を排し、登場人物の表情や動きからストーリーを読み取るという古くも新しいスタイルを本作では提示しているが、全体の7割の人が「新鮮で面白かった」と回答。「古い映画は退屈なイメージを持つことが多かったのですが、最初から最後まで目が離せず何度もホロリときてしまいました」(10代・女性)、「音楽と仕草だけでこんなに深く感動できるなんて!表情と仕草の美しさについて参考にしたいと思ってしまいました」(30代・女性)、「言葉がなくとも表現力があり、よく伝わってきました」(60代・女性)と世代を問わず、新鮮な感覚で受け入れられたようだ。映画愛に満ちた白黒&サイレントというスタイルに加えて、読者たちの心をとらえていたのは、本作で描かれる“愛”にほかならない。過去の栄光にすがる“アーティスト”のジョージと、彼に取って代わってスターの座に上り詰めながらもジョージを陰で献身的に支えるぺピーの恋愛に対して、「すごく共感できる」、「共感できる」という声が全体の約85%を占めた。2人の愛を一言で表すなら?という質問には「一途な愛」と答える人が多く、「無償の愛」「無垢な愛」「真実の愛」とぺピー目線で共感する女性が多かったようだ。では、女性たちがぺピーを支持するワケとは?かつてはスターであったジョージの男のプライドを傷つけながらも、彼への愛を形で表現しようとする彼女の男前なところは一見、同性からも引かれてしまいそうだが、逆にここに多くの共感が寄せられた様子。「“肉食女子”などと言われるいまと親しみがあって、カッコイイし共感できました」(20代・女性)、「ペピーの“おきゃん”な感じがとても可愛い」(20代・女性)と、陰ながらも“攻め”の姿勢を崩さない彼女は、働く現代女性にこそ理解できる部分が多いのかも?秋の夜長にぜひオススメしたい珠玉のラブストーリー、劇場で見逃した方はぜひお家で。『アーティスト』ブルーレイ&DVDは10月17日(水)よりリリース。『アーティスト』特別試写会レポート「アーティストコレクターズ・エディション」 [Blu-ray]価格:4,935円(税込)「アーティストコレクターズ・エディション」 [DVD]価格:4,935円(税込)発売日:10月17日(水)発売元:ギャガ/販売元:ポニーキャニオン© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm■関連作品:アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm
2012年10月02日コリン・ファースが『英国王のスピーチ』の続編に出演するようだ。吃音に悩まされた英国王ジョージ6世を演じ、アカデミー賞主演男優賞に輝いたコリンは、第二次世界大戦中を舞台にした続編でも引き続き同役として出演することに同意したと報じられている。ある関係者は「The Sun」紙に「続編は、ナチス・ドイツによるロンドン大空襲の時期の家族の姿を描きます。ジョージ6世を診ることになった民間人である言語療法士のような一般家庭と比べて、特権のある皇室一家がどのように戦火の危機にさらされるかといった所に焦点が当てられるでしょう」と明かし、さらに「もちろんジョージ6世を中心に描きますが、同時に皇室全体が戦争によってどのような影響を受けるかということにも重点を置きます。ロンドン大空襲時代には興味深いテーマがまだまだあります。続編はまだ初期段階ですが、製作側はすぐにでも始めたがっていますよ」とコメントしている。第1作目は製作費用900万ポンド(約11億円)と低予算にも関わらず、2億5,000万ポンド(約316億円)の興行収入を叩きだし、アカデミー賞での4部門受賞を始め、英国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞など数々の賞を総なめにした。コリンだけでなく、前作でジョージ6世の妻・エリザベス王妃を演じたヘレナ・ボナム=カーターや言語療法士を演じたジェフリー・ラッシュらも続編での続投に乗り気なようで、第1作を手がけたトム・フーパーが再びメガホンを取る模様だ。■関連作品:英国王のスピーチ 2011年2月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.
2012年09月25日「ぴあ」調査による9月21日、22日公開の映画・満足度ランキングは、ナチスによるホロコーストの悲劇を描き、本年度アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『ソハの地下水道』がトップに輝いた。2位にヒーローたちの活躍を描いた人気TVシリーズを映画化した『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』が、3位にトム・クルーズ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズらが出演するミュージカル映画『ロック・オブ・エイジズ』が入った。その他の写真1位の『ソハの地下水道』は、ナチス政権下のポーランドでユダヤ人をかくまったひとりの男性の運命を描いた作品。出口調査では「作品を通して戦争の悲惨さや、なぜしてはいけないのかを具体的に感じることができた」「理解し合うことを教えられた。歴史の真相に関心を持つことは大事だと思う」「世界のどこかで戦争が行なわれている今、このようなことを二度と起こさせないという力強さを感じる作品だった」「地下で過ごしたユダヤ人たちの生活は壮絶なものであり、平和へのメッセージを伝えている」などのコメントが寄せられ、40代以上の観客から支持された。2位の『劇場版 TIGER & BUNNY…』は、企業と契約を結び“NEXT”と呼ばれる能力を使って街の平和を守るヒーローたちの姿を描いたアニメーション。観客からは「テレビ版よりも迫力があって興奮した」「テレビ版では出てこない新キャラやヒーロー全員の変身シーンが見どころ」「キャラそれぞれが背負っているものがあり、その裏側を描いているところがいい」「笑いや涙など感情に訴えるものがあり、テレビ版を観ていない人でも楽しめるように出来ている」など、10代、20代の女性を中心に好評だった。(本ランキングは、2012年9月21日(金)、22日(土)に公開された新作映画5本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年09月24日テレビ界のアカデミー賞とも言われる米国エミー賞の結果が23日(日本時間24日)に発表され、注目のドラマ・シリーズ作品賞は『HOMELAND』が受賞した。その他の写真エミー賞は、世界の放送業界において顕著な実績のあった番組や俳優、プロデューサー、制作技術者に贈られる賞で、1949年にハリウッドで行われた第1回の授賞式以来、今年で64回目を迎える。授賞式の模様はアカデミー賞と同じく全米で放送される。今年の作品賞ではABC、CBS、NBCの3大ネットワーク局のドラマが1作品もノミネートされず、HBO、AMCなどのケーブル局作品が名を連ねた。中でも、5年連続で作品賞を受賞するかで注目を集めていた『MAD MEN』は、惜しくも逃し『HOMELAND』が受賞した。『HOMELAND』は、作品賞のほか脚本賞と、ダミアン・ルイスが主演男優賞を、クレア・デインズが主演女優賞をそれぞれ受賞し、ドラマ・シリーズの主要部門4冠を獲得した。コメディ・シリーズでは、『モダン・ファミリー』が3年連続で作品賞を受賞したほか、監督賞など4賞を受賞する結果となった。『HOMELAND』は、日本ではFOXCRIMEで10月よりリピート放送予定(10/18開始、毎週月~金曜17:00~18:00)、『モダン・ファミリー』はFOXチャンネルでシーズン2が現在放送中(毎週日曜23:30~24:00)。またエミー賞授賞式の模様は、日本ではAXNチャンネルで9月29日(土)20時よりノーカット完全版で放送される。第64回エミー賞(2012)主な受賞結果●ドラマ・シリーズ部門【作品賞】『HOMELAND』【主演男優賞】ダミアン・ルイス『HOMELAND』【主演女優賞】クレア・デインズ『HOMELAND』【監督賞】ティモシー・ヴァン・パタン『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』【脚本賞】アレックス・ガンサほか『HOMELAND』【助演男優賞】アーロン・ポール『ブレイキング・バッド』【助演女優賞】マギー・スミス『ダウントン・アビー』●コメディ・シリーズ部門【作品賞】『モダン・ファミリー』【主演男優賞】ジョン・クライヤー『Two And A Half Men』【主演女優賞】ジュリア・ルイス=ドレイファス『Veep』【監督賞】スティーヴン・レヴィタン『モダン・ファミリー』【脚本賞】ルイス・C・K『Louie』【助演男優賞】エリック・ストーンストリート『モダン・ファミリー』【助演女優賞】ジュリー・ボーウェン『モダン・ファミリー』●ミニシリーズ/テレビムービー部門【作品賞】『ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女』
2012年09月24日ビー・エム・ダブリューはこのほど、MINIから3つのデザイン・パッケージを発売した。それぞれ英国の地名をパッケージ名としており、シャーロック・ホームズゆかりのベイカーストリートなど、伝統ある英国の名所をほうふつとさせる仕様となっている。「Baker Streetパッケージ」は言うまでもなく、シャーロック・ホームズが居住していたとされるロンドン市内の通りをイメージしたもの。落ち着いた上品な雰囲気を具現化する専用ボディカラーのルーフトップ・グレーをはじめ、専用16インチアルミホイール、専用カラーライン、専用インテリアなどを装備する。「Bayswaterパッケージ」は、ロンドンの西側に位置するウエストミニスターにあるベイスウォーターをイメージ。ここには有名なハイドパークもあり、その美しい町並みは観光名所となっている。このパッケージは鮮やかなボディカラーのカイト・ブルーに、シックなレザーパンチを組み合わせているのが特徴。「Highgateパッケージ」は、ロンドン北西部の緑が多い地域であるハイゲートをイメージ。このパッケージはコンバーチブル向けで、ソフトトップには素材の中に非常に細いシルバー系の素材を散りばめることで、ボディ全体に涼しい雰囲気を醸し出している。価格は、「Baker Streetパッケージ」の「MINI Cooper」用が28万円、「Bayswaterパッケージ」の「MINI Cooper」用が41万円、「MINI Cooper S」用が30万円など。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月22日在日コリアン2世であるヤン・ヨンヒ監督が自身の実体験を基にオリジナル脚本で手がけた初のフィクション映画『かぞくのくに』が、来年開催される第85回米国アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表作品に決定した。病気治療のために25年ぶりに北朝鮮から一時帰国することを許された兄・ソンホと、彼を日本で迎える妹・リエや家族たち、日本に残った友人らの再会を通して、価値観の違う社会に生きるもどかしさと、それでも変わらぬ家族の絆を浮き彫りにしていく。帰国事業に翻弄される在日コリアンの家族という難しい題材を扱いながら、あくまでも「私は私の家族の話をしているだけ」(ヤン監督)というシンプルな物語と安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチュンら出演陣による好演が観客の圧倒的な支持を集め、国内では着々と公開スクリーン数を伸ばしている本作。同賞における外国語映画賞部門の日本代表作品としては今回、女性監督初の快挙を果たしたヤン監督は、「怖じ気づく心を押さえ込んで闘った昨年の夏を思い出します。スタッフを信じ、俳優陣を信じ、観客を信じ、自分を信じようともがきました。家族に会うという当たり前のことを手放してまでも世に出した作品です。『かぞくのくに』が人々の中で、世界中の様々な家族について思いを馳せる触媒となることを祈ります。これからも魂を込めて作品を作り続けていこうと思います。大きな叱咤激励をありがとうございました」と喜びと共に、本作に込めた熱い想いを明かす。今年2月に開催されたベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品され、見事C.I.C.A.E<国際アートシアター連盟>賞を受賞。さらに、モントリオール世界映画祭、釜山国際映画祭など12の海外映画祭への正式出品も決定するなど、海外でも高い評価を得ている本作。これまでアカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品に選出されたのは、2009年に見事受賞を果たした『おくりびと』、2011年の『告白』、2012年の『一枚のハガキ』とそれぞれ異なる個性の光る作品が並ぶが、国家や政治が個人の人生を否応なしに翻弄する悲劇を背景に描いた『かぞくのくに』は、人権問題により敏感な欧米社会でどのように受け入れられるのか?『おくりびと』以来の本選参加、ノミネートにも大いなる期待が寄せられる。『かぞくのくに』は全国にて公開中。■関連作品:かぞくのくに 2012年8月4日より東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国にて公開© 2011 Star Sands, Inc.おくりびと 2008年9月13日より丸の内プラゼ−ルほか全国にて公開© 2008 映画「おくりびと」製作委員会告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズ一枚のハガキ 2011年8月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011「一枚のハガキ」近代映画協会/渡辺商事/プランダス
2012年09月04日アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーが、176人に新会員への誘いをかけた。今年の新会員候補に従来よりも若手やマイノリティが多いのは、幅を広げようとするアカデミーの努力の反映と思われる。今年招待状をもらったのは、オスカーを受賞したジャン・デュジャルダン、オクタビア・スペンサー、またオスカー候補に挙がったジェシカ・チャステイン、ジョナ・ヒル、デミアン・ビチルなど。ほかにマシュー・マコノヒー、ミッシェル・ヨー、映画監督ウォン・カーウァイ、テレンス・マリック、作家スティーヴン・キングらにも送られた。日本人では作曲家の坂本龍一、撮影監督の栗田豊道が受け取っている。今年初め、ロサンゼルス・タイムズ紙は、アカデミー会員の94%が白人(黒人は2%、中南米系は2%未満)、77%は男性という実態を明かし、その偏り具合が大きな話題を集めた。また、一度会員になると一生会員でいられるため、必然的に年配の会員が多い。その実態レポートをアカデミーも意識したらしく、今年招待された人々のうち白人以外の人種は14%、また女性は30%と、通常よりも多い。また28歳のヒル、35歳のチャステインも含めるなど、若返りへの努力も感じられる。アカデミー会員は全部で約5800人。死亡したり、引退の意志を表明した会員の欠員を埋めるべく、毎年新会員の候補が決められ、招待状が送られる。招待状を受け取った人はたいてい承諾するが、過去に宮崎駿は招待を受けながら断っている。文:猿渡由紀
2012年07月03日東山紀之主演の舞台『英国王のスピーチ』の会見が6月19日、東京・駐日英国大使館で行われ、東山と共演の安田成美、近藤芳正、演出を担当する鈴木裕美が登壇した。『英国王のスピーチ』チケット情報『英国王のスピーチ』は、デヴィッド・サイドラーが執筆した戯曲をもとに映画化され、アカデミー賞の脚本賞を受賞。日本でも2011年2月に公開され、累計動員数が150万人を突破するなどメガヒットとなった。この映画の大ヒットを受け、今年2月英国にて舞台版『英国王のスピーチ』が初上演され、今夏日本でも上演されることとなった。物語の舞台は英国王室。先日、在位60年を迎えたエリザベス女王の父にあたるジョージ6世の史実を元に描かれた作品。兄、エドワード8世の思いがけない退位により望まぬ国王の座についたジョージ6世。彼は幼い頃から吃音というコンプレックスを抱えていが、妻エリザベスの献身的な愛に支えられ、またスピーチ矯正の専門家ライオネル・ローグの独自の療法によりコンプレックスを克服。国民の望む、強く優しい王へと成長していくという真実の物語。ジョージ6世を演じる東山は、早速ロンドンでこの舞台を見てきたと話し、「ある男が全裸でバスタブに入って、そこから立ち上がって舞台がスタートするんです。これ、まさか僕なのかな?と思い、さきほど鈴木さんに『この全裸はこうやって始まるんでしょうか?』と聞いたら『大丈夫、大丈夫、すぐにタオルを持ってくるから』と言われました。どうやら全裸からのスタートになりそうです。(裸が)クセにならないよう頑張ります」とユニークな抱負を語った。妻エリザベス役の安田は「実は、このキャストの方々と演出の鈴木さんを近くで見たくて、今回参加させていただこうと思いました」と一演劇ファンとして興味があった旨を明かし、国王役の東山については「高貴な役がお似合いになるので、今回もまさにぴったりだなと思います」と印象を語った。ライオネル役の近藤は「スピーチ講師という変わった役ですが、オファーが来た時に『大丈夫かな?近藤?』と思って、設定を見直してみると“役者の夢を諦めた人”と書いてありました。この挫折感というのは僕以外に演じられないんじゃないかと」と謙遜。すると東山が「近藤さんとの共演が決まってから注目してました。インタビューを受ける姿とか、正直な方で嘘がないなと。この人となら一緒に死ねるなと思いました」と絶賛。早くもチームワークのよさが垣間見えた。演出の鈴木は「舞台上に舞台があって、そこで演じられている二重の構造をとろうと思ってます」と演出プランを一部明かし、「豪華なセットではなくシンプルにして、俳優の中に何が起こるのかという事をお目にかける芝居にしたい」と自信を見せた。上演台本は若手劇作家の倉持裕が手がける。公演は8月24日(金)から9月9日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演。その後、9月14日(金)から17日(月・祝)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて開催される。チケットは東京・大阪ともに6月23日(土)より一般発売開始。
2012年06月20日映画『リトル・ダンサー』に2,000人の候補者の中から見事主演に抜擢され、弱冠14歳で英国アカデミー賞主演男優賞、英国インディペンデント映画新人俳優賞など各賞を総なめにし、世界的名声を得た俳優、ジェイミー・ベル。まだあどけなさの残る表情が印象的だったジェイミーだが、彼ももう26歳。今年に入り、女優エヴァン・レイチェル・ウッドとの婚約も報じられたばかりの彼は、やんちゃな表情が母性本能をくすぐるイケメン俳優へと変身を遂げた。『ジェーン・エア』や『第九軍団のワシ』など、今年の日本公開作だけでも様々な変貌を遂げている彼の次なる出演作『崖っぷちの男』が7月7日(土)より公開となる。ニューヨーク・マンハッタンの高層ホテルの窓の外に現れた男、ニック・キャシディ。“飛び降り自殺志願者”として注目を集める彼は自らの要求を伝えるため、女性刑事・リディアを唯一の“交渉人”に指名。なぜ自分が選ばれたのかも分からぬまま、ニックとの交渉を開始するリディアだが、実はニックはその背後である計画を進行させており――。本作でサム・ワーシントン扮する主人公・ニックの弟、ジョーイを演じているジェイミー。劇中ではジョーイと共にある“計画”を実行するガールフレンド、アンジー(ジェネシス・ロドリゲス)とのシーンが多いが、彼女との共演をジェイミーは「恋人のアンジーとは、サスペンス、ユーモア、アクションなど色々なシーンがあった。相性がいいんだ。撮影中によく監督はカメラを回し続けて、僕たちはアドリブでたくさんのセリフを言い合ったんだ。本当に楽しかったよ」とふり返る。そんなジョーイとアンジーのやり取りが本作の見どころの一つでもあるが、ジョーイが恋人との関係も家族、学校のことも全部二の次で尽くすのが、兄・ニック。そこには何か2人の“強い絆”のようなものを感じずにはいられない。「兄弟関係はとても重要なポイントだった。実際の撮影までに互いにどんなやりとりをするか、サムとよく話し合ってリハーサルしたよ」とジェイミーは明かす。その一方で、サムが「ジェイミーのことはしばらく知っているんだ。だからわりと簡単だったよ。演じているときは、この兄弟がいつも言い合っているところがリアルで気に入ったよ。そういうふうに脚本に書かれていたわけじゃない。やっているうちに、そういうふうになっていったんだよ」と証言するように、ジェイミーとサム、2人の関係性がそのままスクリーンにも映し出されたようだ。今回メガホンを握ったのはドキュメンタリー映画監督の出身で、本作が初の劇場用長編デビュー作となるアスガー・レス監督。ドキュメンタリーとフィクションでは多くのギャップもありそうなものだが、「ドキュメンタリーをやってると、『それは現実じゃない』とフィクションを敬遠しそうだよね。でも、家族とか愛とか名誉とか、深くてリアルなコンセプトを表現することで、映画はリアルになれるんだ。作品は素晴らしかったよ」と話すジェイミーには頼もしささえ感じてしまう。また、名優エド・ハリスとの競演を「彼の演技は真に迫るものがあるから、楽しかった」と言ってのけてしまうところにも、この数年間での彼の役者としてのさらなる進化を感じずにはいられない。『リトル・ダンサー』当時の面影も残る愛らしい表情に、“大人”の魅力も併せ持ったジェイミーは向かうところ敵なしといったところ。本作について「『えっ?そんなことは思いつかなかった』、『一本とられた』というリアクションが返ってくるように情報を的確に伝えることを心がけた」と語るジェイミーの好演が見られるノンストップアクション・サスペンス『崖っぷちの男』。一回りも二回りも大人の男に成長したジェイミーから、今後とも目が離せない!『崖っぷちの男』は7月7日(土)より全国にて公開。■関連作品:ジェーン・エア 2012年6月2日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© RUBY FILMS (JANE EYRE) LTD./THE BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2011. 崖っぷちの男 2012年7月7日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2012年06月15日米国アカデミー賞公認の、日本発・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2012」(以下:SSFF&ASIA)のオープニングイベントが、6月14日(木)、表参道ヒルズ スペース オーにて行われ、代表を務める別所哲也、「話題賞」を授賞した木村祐一らが出席した。スマートフォン向けアプリ「お笑いLIFE」のショートフィルム・チャンネルを監修し、ショートフィルムの普及に貢献したとして「話題賞」を授賞した木村さん。若手芸人たちが監督、出演を務めたショートフィルムをまとめあげる作業をふり返り、「それぞれの色が出た多彩な作品が集まったと思ってます。その世界をいかに修正することなく反映させていくか。こういう世界もあるんだなと、視野が広がった感じがしました。来年からもどしどし力を入れていきたいですね」と、決意を新たにした。しかし、別所代表から「過去には、いま話題になっている松田聖子さんも話題賞を授賞しています」と紹介されると、「これって、結婚回数は関係ないですよね?」と確認。木村さん自身も5月に再婚したばかりとあって、「(奥さんは)『思う通りにやりなさい』と言ってくれている」とのろける場面も。また、ショートフィルムを通じてメディア・映像業界に貢献した人に贈られる「特別賞」は、漢陽大学演劇映画学科在学中に、監督・脚本・編集・主演の4役をこなしたショートフィルムを製作したことが認められ、チャン・グンソクが授賞。「ショートフィルムに必要なのは、お金よりアイデアと世界観。すごく小さな部屋でひとり、13時間ぐらいかけて編集したのは大変だったし疲れたけど、いまとなっては幸せな思い出。授賞できてすごく嬉しい。将来はミュージックビデオの監督もしてみたい」とのビデオメッセージを寄せた。これに対し、別所代表は「来年は呼びたいですね」と意欲を見せ、「今年も新たな挑戦をしております。チャン・グンソクさんの挑戦に負けないように、私たちも頑張りますのでよろしくお願いします」と、開幕に向けての意気込みを語った。14回目を迎える今年は世界112か国と地域から4,543本のショートフィルムが集まり、新たに世界的シャンパン・ブランド「モエ・エ・シャンドン」とのコラボレーションによって「モエ スター アワード」が設立され、CG部門が加わるなど、さらなる発展を見せている「SSFF&ASIA」。早くも来年に向けて、20周年を迎えるJリーグとのタイアップによって、ショートフィルムを製作することも発表され、大東和美チェアマン、元日本代表の武田修宏さんが「映像の力でサッカーの魅力を世界に発信していきたい」と力強く宣言したほか、大川五月監督、熊本県のゆるキャラ“くまもん”なども登場し、存分に映画祭をアピールしていた。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012」は6月15日(金)から19日(火)までラフォーレミュージアム原宿で、6月22日(金)から24日(日)まで表参道ヒルズ スペース オーほかにて開催。公式サイト:特集「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012」特集「シネカフェくんのふらっと映画祭」■関連作品:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012 [映画祭] 2012年6月15日から19日までラフォーレミュージアム原宿で、6月22日から24日まで表参道ヒルズ スペース オーほかにて開催
2012年06月14日2012年度「渡邉暁雄音楽基金」音楽賞・特別賞の発表記者会見が、6月7日に都内にて行われた。音楽賞は山田和樹(指揮者)、特別賞は中藤泰雄(株式会社ジャパン・アーツ代表取締役会長)が受賞した。「山田和樹」の公演情報本基金は、日本フィルハーモニー交響楽団の創設者で、戦後の音楽界の発展に大きく貢献した指揮者・渡邉暁雄の業績を後世に引き継ぐため、1992年6月に誕生。毎年、次代の音楽界を担う優秀な指揮者、およびオーケストラ界に貢献した関係者の顕彰を行っている。今回5年ぶりとなる音楽賞受賞となった山田和樹は、いま最も目覚しい活躍を続ける若手指揮者のひとり。現在NHK交響楽団副指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢ミュージック・パートナーなどを兼任するほか、今年9月にはスイス・ロマンド管弦楽団首席客演指揮者、日本フィル正指揮者に就任する。現代の音楽シーンの潮流とは一線を画す個性、オーケストラを豊かに“ドライブする”才能などが評価された。特別賞を受賞した中藤泰雄は、1976年に株式会社ジャパン・アーツを設立。文化事業を通じ、世界一流の舞台芸術を日本に紹介するほか、日本人演奏家の海外への紹介も行うなど、クラシック音楽の普及、演奏家の育成、文化事業の活性化と団結を図り、国際発信力を強化したことなどが評価された。記者会見で受賞者のふたりは、「僕の師である松尾葉子、小林研一郎両先生の師匠だった渡邉先生のお名前を冠した賞ですから、本当に嬉しいです。指揮者のある種のDNAのようなものを受け継げたのかなと。この賞を励みに今後も頑張っていきたいと思います」(山田和樹)、「これからも日本と外国の文化交流に貢献できるよう、良い仕事を続けてきたいです」(中藤泰雄)と、喜びと今後の抱負を語った。
2012年06月08日米アカデミー賞で5部門を受賞したマーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』のブルーレイとDVDが8月24日(金)にリリースされることが決定した。その他の写真・動画『ヒューゴの不思議な発明』は、1930年代のパリを舞台に、父を失い、時計台に隠れ住んでいる少年ヒューゴが、父が遺した機械人形に隠された秘密と、自らの人生を大きく変えてしまう“秘密のメッセージ”をめぐって壮大な冒険を繰り広げる様を描いた作品。このほど発売されるアイテムは“3D スーパーセット”、“ブルーレイ+DVDセット”、DVD単品の全3種類。ブルーレイにはスコセッシ監督が3D映画への想いを語ったインタビューも入った “メイキング・オブ・ヒューゴの不思議な発明”や、物語のカギを握る機械人形の秘密に迫る“魅惑の機械人形”など約58分の映像特典が収録される予定。『ヒューゴの不思議な発明』・3D スーパーセット(Blu-ray3D+Blu-ray+DVD)※デジタルコピーつき5985円(税込)・ブルーレイ+DVDセット※デジタルコピーつき4935円(税込)・DVD4179円(税込)ともに8月24日(金)リリース発売・販売元:パラマウント ジャパン
2012年06月08日小泉今日子「第49回ギャラクシー賞」個人賞を受賞4日、女優の小泉今日子(46)が都内で開催された「第49回ギャラクシー賞」授賞式に出席した。小泉はフジTV・木曜劇場「最後から二番目の恋」、WOWOW・連続ドラマW「贖罪」の演技が認められて個人賞を受賞し、「世の中に明るいニュースはないですけど、景気の良い時代を知ってる私たちが元気に生きて、若者を先導していきたい」と、コメントした。(スポニチより)小泉スタッフからのコメント本日はギャラクシー賞の授賞式でした!皆様の応援や、共演者、スタッフの皆様のおかげで、テレビ部門の個人賞を受賞させて頂きました。本当にありがとうございます!今日の模様は恐らく明日以降新聞やテレビなどで見かけることになると思いますので気にかけておいて下さいませ。(staff)ギャラクシー賞とは?1963年に放送批評懇談会が日本の放送文化の質的向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために創設。テレビ、ラジオ、CM、報道活動の四部門からなる。第49回ギャラクシー賞受賞作品は個人賞の小泉今日子、テレビ部門・大賞のNHK・連続テレビ小説「カーネーション」、マイベストTV賞第6回グランプリ日本TV「妖怪人間ベム」などが受賞している。また、優秀賞に選ばれた長谷川博己主演のテレビ東京・ドラマ「鈴木先生」は映画化も決定している。元の記事を読む
2012年06月06日BBCで放映されたドラマ「SHERLOCK/シャーロック」でシャーロック・ホームズを演じ、2010年には英国アカデミー賞テレビ主演男優賞にノミネート、『戦火の馬』、『裏切りのサーカス』など話題作への出演が続く俳優ベネディクト・カンバーバッチが、『SHAME−シェイム−』のスティーヴ・マックイーン監督作『Twelve Years a Slave』(原題)に出演することが明らかとなった。ソロモン・ノーサップによる同名自伝小説を映画化した本作は、ソロモンが1841年にワシントンで誘拐され、奴隷として売られ厳しい労働を強いられるものの、12年後に妻に自身の過酷な状況を伝える機会を得て救出されるという話だ。キウェテル・イジョフォーが主人公のソロモンを演じ、残酷な奴隷主にポール・ダノが扮する同作品では、役柄は決まっていないものの、ブラッド・ピットとマイケル・ファスベンダーの出演が既に決定しているという。「Variety」誌によると、今回同作への出演が決まったベネディクトが演じるのはソロモンを奴隷として買うプランテーション農園主で、ソロモンのエンジニアとしての技量に感嘆し、後に彼と絆を結ぶという役どころのようだ。マックイーン監督は米・ニューオリンズで、6月後半から同作の撮影をスタートさせる予定だという。■関連作品:SHAME−シェイム− 2012年3月10日よりシネクイント、シネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© 2011 New Amsterdam Film Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film InstituteTwelve Years a Slave (原題)
2012年06月04日2010年本屋大賞に輝いた冲方丁のベストセラー小説を監督・滝田洋二郎×音楽・久石譲の“アカデミー賞コンビ”で、岡田准一(V6)を主演に迎えて映画化した『天地明察』がついに完成。5月15日(火)、天体の動きから暦を作り上げるという物語にちなんで「日本科学未来館」(東京・江東区)にあるプラネタリウムで岡田さん、冲方さん、滝田監督、久石さんが出席しての製作報告会見が行われた。江戸時代前期、多大な困難に向き合いながら天文の動きを計算し、日本独自の新たな“暦”を作り上げた実在の人物・安井算哲(岡田さん)の人生を描いた本作。算哲の妻役の宮﨑あおいを始め、佐藤隆太、市川亀治郎、横山裕に中井貴一、松本幸四郎など各世代の実力派俳優を揃えて映画化された。元々、冲方さんの原作小説を読んでおり、対談したこともあった岡田さんは、算哲役のオファーに「まさか自分にお話がいただけると思わず、びっくりしました。責任の重大さを感じ、多くの人の思いを裏切りたくないという気持ちで臨みました」と明かした。5月21日(月)の金環日食を始め、今年は様々な天文現象が目白押しで“天文ゴールデンイヤー”とも言われる。実際、算哲も江戸時代に金環日食を見たとも言われており、今年のタイミングで公開となることについて岡田さんは「ミラクルですね。すごいときに公開できるんだなと思います」とニッコリ。ちなみに岡田さん自身も算哲を演じたことで「空を見上げる機会が多くなった」と語っており、21日の日食も「たぶん見ます」と頷いた。滝田監督は『おくりびと』が第81回アカデミー賞外国語映画賞に輝き一躍、時の人となったが「熱狂と興奮が醒めた後で、自分らしい作品が撮れるかどうかが問われる。いい時期にこの作品と出会えた」と語る。岡田さんとは初めてのタッグとなったが「素晴らしかったです。算哲役は難しい役で、囲碁打ちであり勝負師で、周りに好かれて争いを好まない男。暦作りに巻き込まれながらも荒波にもまれ、夢を成就していく。その“いい人”ぶりが難しい役ですが、(岡田さんの)仕事に対する姿勢も素晴らしく、ジャニーズはプロだなと思いました」と称賛を送った。算哲について冲方さんは「僕が惹かれたのは、挫折を受け入れて幸福を掴むところ。人を恨まず、他人の助けや思いを素直に背負い、幸福に忠実」とその魅力を語る。岡田さんもその言葉に頷き「真っ直ぐでピュア。(算哲のやったことは)ひとりでできることではなく、たくさんの支えや応援があって、挫折したときも支えてもらっている。その人柄にホレています」と語った。久石さんは“江戸時代”と“天文”という要素を持った本作について「時代劇として捉えることは音楽を作る上でも大事でした。でもどちらかというと一つの夢を追いかける人間の青春ということに焦点を当てたかった」と明かした。冲方さんは福島県福島市で暮らしていたが、昨年の東日本大震災に遭遇。一時、携帯電話が不通になったそうだが「(携帯が)復帰して最初に留守電に入っていたのが滝田監督のメッセージでした」と告白。「『我々は粛々と撮影をします』という言葉にものすごい勇気をもらいました。それと同じ勇気をこの映画がもたらしてくれると確信しています」と、原作者として完成した映画に太鼓判を押した。『天地明察』は9月15日(土)より全国にて公開。■関連作品:天地明察 2012年9月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「天地明察」製作委員会■関連記事:岡田准一と宮崎あおいが夫婦に!本屋大賞映画化『天地明察』で2度目の共演
2012年05月15日バーバリーはこの春、タイムレスなデザインの新アイウエアコレクション「アビエーター」を発売する。広告キャンペーンでは、4組の英国人ミュージシャンを起用することを発表した。「アビエーター」では、バーバリーのアイコンであるトレンチコートに象徴される、タイムレスな機能美のスピリットを表現。超軽量のメタルフレームに、スリムなテンプルとブリッジを組み合わせ、テンプルの先にはソフトな素材を使用した。テンプルとブリッジにはロゴが刻印され、テンプルの内側にはトレンチコートのライナーに使われているチェックの模様をあしらっている。この新コレクションの顔に新しく起用されたミュージシャンは、サマーソニック2011の出演、コカコーラのキャンペーンアンセムなどで大きな注目を集めるワンナイト・オンリー、今年デビューアルバムをリリースしたライフ・インフィルム、2010年にデビューしBBCなどで取り上げられて話題のデュオ、ザ・デイドリーム・クラブ、女性シンガーソングライターのマリン・ハックマンの4組。これまで才能ある若手アーティストを支援してきたブランドの姿勢が踏襲されることになった。キャンペーンの一環として、ロンドンで特別に収録された音源とビデオもリリースされる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月17日4月4日、第37回菊田一夫演劇賞と、第3回岩谷時子賞が発表された。菊田一夫演劇賞は、大衆演劇の中で優れた業績を残したスタッフ、キャストに贈られる、日本有数の演劇賞。今回は『国民の映画』『ベッジ・パードン』『90ミニッツ』の作・演出が認められ、三谷幸喜が演劇大賞に選ばれた。そのほか、演劇賞には米倉涼子、石丸幹二、瀬奈じゅん、宝塚星組の柚希礼音。演劇賞特別賞には、こまつ座、司葉子が選出された。また、岩谷時子賞は日本の音楽・演劇界の明日を担う人材や、その向上・発展に功労のあった人物・団体に授与されるもの。こちらは現在、世界的に注目が集まっている由紀さおりが受賞。また岩崎宏美、平幹二朗が特別賞を、瀬奈じゅんが奨励賞を受賞した。瀬奈じゅんは、菊田一夫演劇賞と岩谷時子賞をW受賞したことになる。
2012年04月04日メリル・ストリープが英国初の女性首相を演じ、本年度米アカデミー賞主演女優賞に輝いた映画『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』が公開されている。本作を手がけたのは『マンマ・ミーア!』でもストリープとタッグを組んだフィリダ・ロイド監督。「この映画を決して伝記映画にしたくなかった」というロイド監督は、サッチャーの半生をどのように映画化したのだろうか? 来日した際に話を聞いた。その他の写真『マーガレット・サッチャー…』は、現段階において英国史唯一の女性首相であり、その強い信念から“鉄の女”と称されたサッチャーの生涯を描いた作品で、米アカデミー賞だけでなく多くの映画賞で高い評価を集めている。しかし、ロイド監督は「最初にこの映画の話が来たときは少し不安に感じた」という。「もし、彼女の政治的な足跡をたどる映画をつくれば12時間ほどの映画になったでしょう。それに私は政治的な映画は撮りたくなかったんです」。そんな監督の不安は、女性脚本家アビ・モーガンの書いた脚本を読んで一気に解消したそうだ。「彼女の書いた脚本を読み、この映画は普遍的なシェイクスピア劇のような要素をもった物語だと思いました。権力と喪失の物語であり、権力を手にするためにはらう犠牲の物語です」。映画だけでなく、舞台劇の演出も手がけるロイド監督は、この物語に一瞬にして魅了され、主演女優に再びストリープを指名した。「この映画の中では、セリフのない場面が重要な役割を果たします。サッチャーを表現するエッセンス、それは“彼女の孤独”だからです。もし、メリルほどの才能やキャリアをもたない女優が演じていれば、サッチャーがジッと座っている場面や、ひとりで何かを書いている場面はあそこまでの感動を呼ばなかったでしょう。この映画では、メリルが体や仕草で表現するエッセンスが重要な役割を果たしますし、本作の“ハート”の部分だと言ってよいと思います」。逆境に立ち向かい、決して己を曲げず、信念を貫き通してきたサッチャー。その功績は現在もなお賛否をもって取り上げられるが、ロイド監督はそこに“普遍的な人間ドラマ”を見出したという。「サッチャーの意志や確信の強さは、彼女の長所でした。しかし、それがときに横柄さや頑固さにもつながりました。権力を手にした人間の強みは、時に欠点になる。私はそこに普遍的なドラマを感じたのです」。日本では現代英国史やサッチャー首相の功績に明るい人は多くはないだろう。しかし、映画『マーガレット・サッチャー…』は、どんな時代のどんな国の観客にも通じるドラマをじっくりと描いている。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』公開中
2012年03月21日メリル・ストリープが英国初の女性首相を演じ、本年度米アカデミー賞主演女優賞に輝いた映画『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』が16日(金)から日本公開される。これまで幾度となくオスカーにノミネートされ、世界最高の女優のひとりとして活動するストリープは本作にどう向き合ったのか? 先ごろ来日した際に話を聞いた。その他の写真『マーガレット・サッチャー…』は、現段階において英国史唯一の女性首相であり、その強い信念から“鉄の女”と称されたサッチャーの生涯を描いた作品だ。ストリープは本作のためにリサーチを重ね、サッチャーの口調やブリティッシュ・アクセントを完璧に再現した。しかし、この役の見どころは、彼女が“沈黙”する場面にある。セリフのある場面は、過去の記録映像を参考に口調を真似することができるが、セリフのない場面では俳優がその人物に成りきらなければシーンが成立しないからだ。ストリープも「女優として台本をもらうと『私のセリフはどこかしら?』と、そこばかり読んでしまうけど、セリフのない場面がどのように描かれているかが大事だし、そういう場面で観客は想像力を働かせて人物の内面に入り込もうとします」といい、「セリフのない場面を演じきれたのは、監督が私の思うように演じる自由をくれたから。彼女の“自由を認める精神”が、あのような場面を生んだのだと思います」と振り返る。本作の監督を務めたのは、舞台演出なども手がけるフィリダ・ロイド。ストリープとは『マンマ・ミーア!』でもタッグを組んだ。「彼女はとても静かだけれど、リーダーシップのある人です。『マンマ・ミーア!』は本当に大変な映画でした。私たちはプロのダンサーやシンガーではないですし、エキストラも多く、ロケ撮影も困難が多かった。でも本作はセットでの撮影が多く、じっくりと人物表現を深めていく作品。彼女はどちらの作品でもキャストやスタッフをまとめあげてくれました」。信頼のおける演出家の下で、実在の人物の“再現”ではなく、英国史に名を残すひとりの女性の人生を“生きた”ストリープ。本作で彼女は、自身が年齢を重ねることで見つけた“日常の中の美”を役作りに活かしたという。「年齢を重ねると、食器を洗ったり、小鳥の声を聴くことだけで生きていることの確信になります。若い人にこんな話をしても理解してもらえないでしょう。でも私もサッチャーも同じで、歳を重ねることで独断的にならずに、日常の中に“美”を見出せるようになったのです」。どんな時も信念を曲げず、男性優位の議会の中で粘り強く自説を主張し、権力を手にしたサッチャーは年齢を重ね、沈黙の中で何を思うのか? ストリープが渾身の演技で見せるサッチャーの“沈黙”こそが、本作の最大の見どころなのではないだろうか。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』3月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
2012年03月15日ジョニー・デップがカメレオンを演じたCGアニメーション映画『ランゴ』が、第84回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞したことを記念して、10日(土)から東京と大阪で凱旋上映が行われることが決定した。『ランゴ』は、人間に飼われていたカメレオンのランゴが、導かれるままに訪れた水不足に悩む街で、成り行きで保安官に就任するも、自身を見つめなおし、街の人のために活躍する“真のヒーロー”になるべく奔走する姿を描いたCGアニメーション。長年、オスカーの常連だったピクサーが候補から外れ、人気スタジオ、ドリームワークスアニメーションの新作が2本も候補入りする中、本年度の栄冠に輝いたのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのゴア・ヴァービンスキー監督が同作でもタッグを組んだ映像工房ILMと創り上げた初のアニメーション作品『ランゴ』だった。本作は、世界最高峰と称されるILMの映像技術と、ジョニー・デップら個性豊かな俳優たちの演技、そしてヴァービンスキー監督のダイナミックな演出が見事に融合しており、可能であれば大きなスクリーンで観たい作品だ。そこでパラマウント ピクチャーズ ジャパンは、アカデミー受賞を記念して10日(土)から16日(金)までの7日間、東京の新宿バルト9と大阪の梅田ブルク7で凱旋上映を行うことを決定。料金は1200円で、来場者には先着で“ランゴ”フィギュアストラップがプレゼントされる。『ランゴ』3月10日(土)から16日(金)まで期間限定凱旋上映会場:新宿バルト9、梅田ブルク7料金:一般1200円
2012年03月06日