狂言師・野村萬斎や歌舞伎役者・市川猿之助らが出演する、生け花に焦点を当てた初の映画『花戦さ』が2017年に公開されることが6日、発表された。萬斎と猿之助が共演するのは今回が初となる。原作は、文禄3年(1594年)に池坊専好が豊臣秀吉に前田利家邸で披露したといわれる「大砂物」(全幅7.2メートル、高さ3.5メートルに及ぶ立花)から生まれた伝説に着想を得て、新たな物語とした鬼塚忠氏の小説『花いくさ』。初代・池坊専好という花の名手と千利休の友情や、京都の町衆である六角堂にいる花僧が、権力者・豊臣秀吉の乱心に、刃でなく花をもって相手をあだ討ちするストーリーに感銘を受けた製作側が、映画化を企画し実現に至った。そんな専好を演じるのが、萬斎。劇中での専好が持つ天真らんまん、奇想天外というイメージからオファーを受けた。萬斎は演じるに当たり、クランクイン前に華道の指導も受け、細かい所作にもこだわる徹底ぶりを見せているという。専好と対立する天下人・秀吉役を務めるのが、猿之助。「温厚だった秀吉が後年、嫡男・鶴松を失って狂気に陥っていく様を演じられるのは猿之助しかいない」との理由から抜てきされた。萬斎は、専好を「戦乱の時代の中で、花で世に語りかけ、花と共に生きた人」と説明。その上で、「命あるものにさらなる命を吹き込む、純粋(ピュア)な存在として演じたい」と意気込みを話す。2度にわたったという生け花の所作の稽古から、多くを学んだようで、「特有の所作に、私なりの動きを生かせれば」と自身ならではの演技ももくろんでいる。また、専好は「伝統を受け継ぐだけではなく、常に時代の空気を感じながら、"その時々の花の美しさ"を追求する」とし、「その姿勢は世阿弥も言っていることであり、われわれの狂言の世界と相通ずるものがある」と共感も覚えている様子だ。さらに、専好と深い友情と信頼を築き共に美を追い求めた茶人・千利休役として佐藤浩市、織田信長役として中井貴一、前田利家役として佐々木蔵之介といった俳優らが出演。『山桜』(08年)や『小川の辺』(11年)などを手がけてきた篠原哲雄監督がメガホンを取り、脚本を『包帯クラブ』(07年)などの森下佳子氏が執筆。音楽は、スタジオジブリ作品などで知られる久石譲が担当する。なお本作は、時代劇の中心地として名高い京都・太秦の映画人たちの手によって製作。撮影も大覚寺、妙心寺、鹿王院、仁和寺、南禅寺、梅宮大社、随心院など京都を代表する場所でも敢行されており、4月10日クランクイン、5月下旬のクランクアップを予定している。
2016年04月06日鬼塚忠の小説『花いくさ』が野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市ら豪華キャストの出演で映画化されることが決定した。戦国時代を生きた花僧・池坊専好の物語が描かれる。その他の情報本作は、1594年に池坊専好が豊臣秀吉に前田利家邸で披露したといわれる“大砂物(幅7.2メートル、高さ3.5メートルある立花)”の伝説に着想を得た物語を描くもので、池坊専好が権力者・豊臣秀吉に刃ではなく“花”をもって立ち向かう姿が描かれる。池坊専好を演じる野村萬斎は「専好は華道において“中興の祖”とも言われていますが、伝統を受け継ぐだけではなく、常に時代の空気を感じながら、“その時々の花の美しさ”を追求する。その姿勢は世阿弥も言っていることであり、我々の狂言の世界と相通ずるものがあると思っております」とコメント。撮影を前に、華道の指導も受け、細やかな所作にもこだわって演じる準備を整えたという。また、市川猿之助が豊臣秀吉を、佐藤浩市が千利休を、中井貴一が織田信長を、佐々木蔵之介が前田利家を演じる。『小川の辺』の篠原哲雄が監督を、ドラマ『ごちそうさん』の森下佳子が脚本を、久石譲が音楽を手がける本作は今月10日から撮影を開始し、2017年に公開になる。『花戦さ』2017年公開
2016年04月06日狂言師・野村萬斎主演の映画『スキャナー 記憶のカケラを読む男』(4月29日公開)の完成披露試写会が27日、都内で行われ、萬斎、共演の宮迫博之、関ジャニ∞の安田章大、杉咲花、木村文乃、ちすん、高畑淳子、脚本の古沢良太、金子修介監督が出席した。同作は『リーガル・ハイ』『ALWAYS 三丁目の夕日』などの脚本で知られるヒットメーカー・古沢のオリジナル作品。人の持ち物から残留思念をを読み取ることができる超能力者・仙石和彦を萬斎が演じ、仙石の漫才師時代の相方・丸山竜司を宮迫、2人にある事件の解決を依頼する女子高生を杉咲、エリート刑事を安田、行方不明になった女性を木村が演じる。舞台あいさつではまず、宮迫が両ほほを叩いて前を指差す、おなじみの自己紹介ネタ「宮迫です」を披露する。安田が「安田です」とネタを続け大歓声を受けると、宮迫から「本家よりキャー言われるな」とクレームに。さらに杉咲が「杉咲花です」と真似をすると会場から「かわいい!」と声が上がった。作品について、脚本の古沢は「もともと野村萬斎さんで何か作りませんかという話がありまして、大ファンだったものですから飛びつきました」と経緯を説明。「お会いしたら想像以上に変な人だったなあと。いかに変な人か知ってもらわなきゃいけないという一念で頑張って書きました」と執筆時の心境を語った。また、萬斎の相方役を務めた宮迫も「やっぱり変な方ですね」と肯定した。「お固い方かと思ったら、『漫才師役やるんだ、ちなみに僕萬斎』とかびっくりするようなこと言い出すから、こんな人なんだと思って」と意外な一面を明かす。安田も「初めてお会いした時はメイク中で、あんまり反応できなかったんでしょうね。あいさつしたら『おはよ』くらいで、ほんまに怖いんかなと思って」と初対面時のエピソードを披露。「めっちゃ優しいんやって気づいてからずっとおしゃべりさせていただいてましたね」とギャップについて話した。「狂言師の方ってどんな性格かわからないから」(安田)、「こうやって(狂言風に)入ってきたらどうしようかと」(宮迫)と畳み掛けるように自身の印象について語られた萬斎は「両サイドからものすごい関西風はさみ打ちで、たじたじでございます」と苦笑しつつ返した。作品にちなんで、どんな特殊能力が欲しいか? という質問に対して、安田は「だいたいみんなが同じこと考えると思うんですけど、エラ呼吸ができるようになりたいと」と答え、キャスト陣からは「みんな思わない」とブーイングを受けるが、「趣味もダイビングということで、魚に憧れて31年生きてきました」と理由も語った。実は『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』の大ファンだという木村は、「過去に遡って撮影に参加したいです。赤貝を見るとイリスに似てると思うくらい」と、思わぬ角度からの発言。『ガメラ』に関わっていた金子監督も驚く様子を見せた。萬斎は「伝書や作品を、本当に作った人はどういうつもりなんだろうなとか、わかったら面白いなと思いますね」と狂言師らしく締めた。
2016年03月28日4月10日よりTOKYO MXほかにてTVアニメの放送がスタートする人気コミック作品『とんかつDJアゲ太郎』を題材としたリアル謎解きゲーム「とんかつDJアゲ太郎×ドラマチック謎解きゲーム『アガらないフロアからの脱出』」が、4月16日より都内・よだかのドラマチックルームにて開催される。本企画は、ニコニコ超会議やゲームマーケットなど大規模イベントで、体感型のリアル謎解きゲームを開催してきたよだかのレコードの新規公演となる。参加者は『とんかつDJアゲ太郎』の世界観の中、さまざまな課題をクリアしてアゲ太郎を救い出すミッションに挑戦する。イベントは解説を含め100分程度で、6人のチーム戦になるという。アニメと同じく声優の山下大輝が主人公・勝又揚太郎の声を担当する。『とんかつDJアゲ太郎』は、漫画雑誌アプリ『少年ジャンプ+』(集英社)で連載中のコミック作品。とんかつ屋の三代目の勝又揚太郎が、とんかつ屋とクラブDJに共通点を見いだし、一人前のとんかつ屋とDJを目指すというユニークな設定が話題を呼んでいる。(C)イーピャオ・小山ゆうじろう/集英社・とんかつDJ製作委員会
2016年03月17日野村萬斎が自身の演出・主演により実に4度目となる『マクベス』(6月、東京・世田谷パブリックシアター)に挑む。今回、新たに座組に加わり、マクベス夫人を演じるのは、シェイクスピア初挑戦となる鈴木砂羽。某日、ポスター撮影が行われた現場にて、和洋折衷の何とも不思議な衣裳に身を包んだふたりに話を聞いた。舞台『マクベス』チケット情報萬斎は過去に『間違いの喜劇』『リチャード三世』を翻案した作品を手掛けるなどいくつものシェイクスピア作品に携わってきたが、中でも本作は4演目と突出している。『マクベス』の何にそこまで惹かれるのか?そんな問いに作品を“酒”に例えこう語る。「海外(ニューヨーク・ソウル・シビウ・パリ)での成果を踏まえつつ、新たな要素を加え、じっくりと熟成させたい。役と演じる俳優自身の“化合”が行われるのがシェイクスピアの作品であり、その醍醐味がストレートに伝わるのが『マクベス』。それは僕らの中身が問われるということでもあるのですが(笑)」。新たに加わる鈴木とはNHKの朝ドラ『あぐり』以来19年ぶりの共演。当時「ハチャメチャやっていた(笑)」という萬斎を面白がっていたのが鈴木だったとか。萬斎は「たった5人の芝居ですから、相手役が変われば大きく変わる。年下の奥さんをもらって(笑)、またリフレクション(反響)が変わってくると思います」と期待を寄せる。鈴木はシェイクスピア初挑戦を自ら「新境地」と語る。既に頭の中には自分なりのマクベス夫人に対する様々な思いが渦巻いているよう。「よく“魔性の女”とか“強い女”と言われてますが、私が受け取った印象は一途で必死で“けなげな女”なんです」。その言葉に萬斎も「一生懸命に生きることが功罪を生み出していく。それが人生の難しさであり、シェイクスピアの面白いところだと思います」と嬉しそうにうなずく。さらに鈴木は、マクベスと夫人の“夫婦像”についても言及。「このふたり、すごく親密ですよね。これは持論ですが、共通の夢や野望を持った親密なふたりであるほど、互いの存在だけで満たされているから、子どもをなさないものなのかもしれないなと。まさに合わせ鏡のような夫婦だなと感じます。もしも子どもがいたら、ふたりは凶行を思いとどまっていたかもしれないけど、家族とか世継ぎの必要性とか、そういうものを超えたふたりの世界観が出来上がってる。夫人に関して言うと、面白いと思うのが、シェイクスピアはどんな小さな役にも名前を付けているのに、彼女はあくまで“マクベス夫人”なんですよね。そこに、女性の根本とも言えるような普遍性を付与してるのかなと感じますね」。そんな鈴木を頼もしそうに見つめる萬斎。このふたりが舞台上でどんな夫婦像を作り上げるのか?期待が高まる。東京公演は6月15日(水)から22日(水)まで。チケット前売りは4月16日(土)午前10時より。チケットぴあでは3月26日(土)より《いち早プレリザーブ》、4月5日(火)より《プレリザーブ》先行抽選を受付。取材・文:黒豆直樹
2016年03月14日野村萬斎が自身の演出・主演により実に4度目となる『マクベス』(6月、東京・世田谷パブリックシアター)に挑む。今回、新たに座組に加わり、マクベス夫人を演じるのは、シェイクスピア初挑戦となる鈴木砂羽。某日、ポスター撮影が行われた現場にて、和洋折衷の何とも不思議な衣裳に身を包んだふたりに話を聞いた。舞台『マクベス』チケット情報萬斎は過去に『間違いの喜劇』『リチャード三世』を翻案した作品を手掛けるなどいくつものシェイクスピア作品に携わってきたが、中でも本作は4演目と突出している。『マクベス』の何にそこまで惹かれるのか?そんな問いに作品を“酒”に例えこう語る。「海外(ニューヨーク・ソウル・シビウ・パリ)での成果を踏まえつつ、新たな要素を加え、じっくりと熟成させたい。役と演じる俳優自身の“化合”が行われるのがシェイクスピアの作品であり、その醍醐味がストレートに伝わるのが『マクベス』。それは僕らの中身が問われるということでもあるのですが(笑)」。新たに加わる鈴木とはNHKの朝ドラ『あぐり』以来19年ぶりの共演。当時「ハチャメチャやっていた(笑)」という萬斎を面白がっていたのが鈴木だったとか。萬斎は「たった5人の芝居ですから、相手役が変われば大きく変わる。年下の奥さんをもらって(笑)、またリフレクション(反響)が変わってくると思います」と期待を寄せる。鈴木はシェイクスピア初挑戦を自ら「新境地」と語る。既に頭の中には自分なりのマクベス夫人に対する様々な思いが渦巻いているよう。「よく“魔性の女”とか“強い女”と言われてますが、私が受け取った印象は一途で必死で“けなげな女”なんです」。その言葉に萬斎も「一生懸命に生きることが功罪を生み出していく。それが人生の難しさであり、シェイクスピアの面白いところだと思います」と嬉しそうにうなずく。さらに鈴木は、マクベスと夫人の“夫婦像”についても言及。「このふたり、すごく親密ですよね。これは持論ですが、共通の夢や野望を持った親密なふたりであるほど、互いの存在だけで満たされているから、子どもをなさないものなのかもしれないなと。まさに合わせ鏡のような夫婦だなと感じます。もしも子どもがいたら、ふたりは凶行を思いとどまっていたかもしれないけど、家族とか世継ぎの必要性とか、そういうものを超えたふたりの世界観が出来上がってる。夫人に関して言うと、面白いと思うのが、シェイクスピアはどんな小さな役にも名前を付けているのに、彼女はあくまで“マクベス夫人”なんですよね。そこに、女性の根本とも言えるような普遍性を付与してるのかなと感じますね」。そんな鈴木を頼もしそうに見つめる萬斎。このふたりが舞台上でどんな夫婦像を作り上げるのか?期待が高まる。東京公演は6月15日(水)から22日(水)まで。チケット前売りは4月16日(土)午前10時より。チケットぴあでは3月26日(土)より《いち早プレリザーブ》、4月5日(火)より《プレリザーブ》先行抽選を受付。取材・文:黒豆直樹
2016年03月14日松田翔太、濱田岳、桐谷健太という“中堅派”と呼べる人気俳優たちが、それぞれ桃太郎、金太郎、浦島太郎に扮し、さらに菅田将暉、有村架純、菜々緒といった最旬俳優も参加するau「三太郎」CMシリーズ。先日から、花咲爺さんとしてベテランの笹野高史も参戦し、さらなる笑いと話題を呼んでいる。また、2016年元旦からTVでオンエア、その後配信もスタートしたAIの歌うCMソング「みんながみんな英雄」はiTunes、レコチョクなど各配信サイトで軒並み1位を獲得。これまでのCM総集編のような形で「みんながみんな英雄」フルバージョンを収めた特別映像がYouTubeで公開されるや、10日間ですでに100万回以上の再生回数となっている。CM好感度ランキングでも歴代最高となる“好感度”を記録(CM総合研究所調べ)、2年目に突入しても人気は留まることを知らない「三太郎」を、その魅力とともにふり返ってみた。2015年元旦にスタートしたこのシリーズは、昔話の“英雄”たちがお互いを「桃ちゃん」「金ちゃん」「浦ちゃん」と呼び合う友達同士だったという設定や、「マジで」「ガチで」など現代的な言動の数々、昔話の「あれって実際どうなの?」という素朴な疑問への答え(!?)が次々と明かされていき、人間味あふれるそれぞれのキャラクターに俳優陣の好演も見事ハマって、日本全国があっという間に夢中になった。松田さん演じる桃太郎は、いつも優しくクールで冷静。鬼退治で一攫千金をなした、いわばボンボンタイプ?はしゃぎがちなほかの2人にツッコミを入れるのもたいてい彼だが、有村さん演じる“かぐちゃん”ことかぐや姫とおつき合いし、シリーズの最中に“家族”に。それぞれ桃と竹から、「パッカ~ン!」と生まれたことがなれそめだという。とはいえ、かぐや姫には“鬼嫁”疑惑(!?)も根強く、日ごろは尻に敷かれているのかもしれない…。また、濱田さん演じるのが金太郎。鬼を倒したり、竜宮城に行ったりするメジャーな2人と比べ、自分は熊と相撲をとるだけという、ちょっぴり地味な物語を卑下しているところもあったが、もしかしたら一番“純粋”で“自由”なのは彼かも。桃太郎のキジに対する優しさに「家族一人一人…」と涙したり、超軽い“鬼”ともすぐに打ち解けたり、どんなに寒い日もノースリーブで耐えてきた健気な一面も。いまでは学校へ通い、金太郎ならぬマジメな“金次郎”と化している。今年一番おはぎをもらっていたのは、彼だった(ただし、母から)。桐谷さん演じる浦島太郎は、いちばんの天然キャラといえそう。菜々緒さん演じる竜宮城の乙姫に、届かぬ想いを寄せている。竜宮城には“週3”で通っているが、どうもツンデレな悪女風の“乙ちゃん”にすっかり手玉に取られている様子。その乙姫の妹がかぐや姫で、「旦那さんと子どももいる」とのかぐや姫の辛辣なジョークには、Wショックを受けてしまったことも…。しかし、そんな切ない想いを歌に込めた浦島太郎(桐谷健太)名義の「海の声」は大きな話題となり、CMソングの枠を越えてロングランヒットとなっている。そして、3人の友情を改めて噛みしめながら鬼退治に向かった先に現れたのは、菅田さん演じる鬼。彼こそ、かつて桃太郎が退治した鬼だったが、「うぃっす~、久しぶりっす~」と超軽い!「喧嘩の後は友達っすよね」と仲よくなった桃太郎&鬼コンビは最強で、最初はやや混乱気味だった金太郎、浦島太郎とも、いまでは友達に。実は5人の子を持つイクメンパパであることが判明した鬼は、子どもに「キラキラネーム」をつけたり、雷様として副業をこなしたりと、三太郎を凌ぐほどの強烈キャラとして人気を集めている。そんなシリーズに、鬼ちゃんと同じくらいにお調子者の花咲爺さんとして、笹野さんが登場したばかり。「みんながみんな英雄」篇ではこの「花咲爺さん」など、数々の昔話やおとぎ話がフィーチャーされていたが、もしや今後も新キャラが登場していくのか、期待せずにはいられない。しかも、シリーズを通じて、あの一寸法師が“一瞬”だけ登場しているという点も見逃せない。“どこに一寸法師がいるのか”も含め、CMの世界観をギュッと凝縮した特別篇では、新発見もたくさんありそうだ。(text:cinemacafe.net)
2016年03月06日狂言師・野村萬斎が現代劇に初挑戦し、雨上がり決死隊の宮迫博之と共演する映画『スキャナー記憶のカケラをよむ男』(4月29日公開)のポスタービジュアル(Web版)と予告映像が29日、公式サイトで公開された。残留思念(物や場所に残った人間の記憶や感情など)を読める元お笑い芸人で人間嫌いのネガティブ男・仙石和彦を萬斎が、その元相方の丸山竜治を宮迫が演じる本作。『探偵はBARにいる』シリーズ、『リーガル・ハイ』シリーズなどを手がけた古沢良太氏が脚本を担当し、『デスノート』シリーズの金子修介監督がメガホンを取る。関ジャニ∞の安田章大、女優の杉咲花、木村文乃らが脇を固める。ポスタービジュアルは、仙石がこちらに向かって手をかざしており、それを丸山が訝(いぶか)しげに見つめる表情が印象的なデザイン。「あなたの全て読み取ります」という言葉の通り、仙石の手には残留思念を読み取る"スキャニング"の力が宿っており、人探しの依頼から、連続殺人事件を捜査する大舞台へと突入していく。それを表しているように、下部には「その探偵は自らの"手"で謎を解く」という言葉も躍っている。同時公開の予告映像は、そんな仙石が能力を使って思念を読み取る姿が捉えられている。続くシーンでは、「あなたの力で見つけてほしいんです」と依頼人の少女の一言で、丸山と共にピアノ教師失踪事件を捜査することに。しかし、仙石の思念の読み取る姿は壁や自転車のサドルをなで回すなど、はたから見れば異様な光景で、これには丸山からも「やっていることはただの変態にしか見えない」とのツッコミが。しかし記憶が交錯する中、「犯人の記憶が拾えるかもしれない」との仙石の一言でシーンは一転。激怒する丸山のカットなどシリアスな描写が続き、実は犯人は"もう1人の女"である可能性が示唆される。さらに、「解いてはいけない謎」というテロップや「これは誰の思念だ…!?」と困惑する仙石らが映しだされていく。(C)2016「スキャナー」製作委員会
2016年01月29日狂言師・野村萬斎が初挑戦となる“平成の男”、かつ特殊能力で謎を解く主人公を演じる『スキャナー記憶のカケラをよむ男』。相棒役の宮迫博之や安田章大、杉咲花、木村文乃ら強力な共演陣を迎えた本作の公開が、4月29日(金・祝)に決定、ビジュアルと共に公式サイトにて予告編が解禁された。残留思念(物や場所に残った人間の記憶や感情など)を読み取ることができる特殊能力を持った男・仙石和彦(野村萬斎)。かつて、相方・丸山竜司(宮迫博之)とともにマイティーズというお笑いコンビを組み、その能力を使って日本中を湧かせたが、代償に精神をすり減らし、やがてコンビは解散。以来、人間嫌いの超ネガティブ男となって毎日を過ごしていた。一方、ピン芸人として再スタートを切った丸山も、鳴かず飛ばずでクビ寸前の状態に。そんなふたりの元に、秋山亜美(杉咲花)という1人の女子高生により「行方不明となったピアノ教師・沢村雪絵(木村文乃)を探して欲しい」という依頼を持ち込まれる。10年ぶりの再会を果たした仙石と丸山だったが、仙石は久しぶりに使う能力のコントロールに悪戦苦闘する。若手刑事の佐々部悟(安田章大)をも巻き込んで、雪絵の痕跡を追う彼らが出会った、誰も予想だにしていなかった事件の入り口とは…?本作は『探偵はBARにいる』シリーズ、「リーガル・ハイ」シリーズなど、数々の大ヒット作品を生み出し続ける人気脚本家・古沢良太が書き下ろした、予測不能な異色の謎解きミステリー。メガホンを取るのは、『平成ガメラ』シリーズ、映画『デスノート』シリーズで知られ、エンターテインメントの前線で抜群の演出力を発揮する金子修介監督だ。今回解禁された予告映像で、印象的なのは、萬斎さん演じる主人公・仙石が特殊能力=“スキャニング”で思念を読み取る姿。宮迫さん演じる丸山が悪態まじりに「やっていることはただの変態にしか見えない」と評するその姿から、身を削るようにして真相に迫っていく様は、さすがこれまで唯一無二のキャラクターを鮮烈に演じてきた萬斎さんといったところ。「犯人の記憶を拾えるかもしれない」と仙石が自らの“手”で、誰も予測できない衝撃の結末へと近づいていくが…。併せて解禁となったポスタービジュアルにも、「あなたの全て読み取ります」とこちらに向けて手をかざす仙石と、渋い顔の丸山という、なんともキャラの濃い凸凹コンビの姿が。“記憶”に秘められた“想い”を読み取り、事件捜査に挑む異色の謎解きミステリー。まずはこちらの予告映像から、監督も太鼓判を押す円熟コンビのような絶妙な掛け合いと、スピーディーかつスリリングな展開を楽しんでみて。『スキャナー記憶のカケラをよむ男』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月29日野村萬斎が宮迫博之と“元・芸人コンビ”を演じる最新作『スキャナー記憶のカケラをよむ男』。このほど、劇中で2人が組んでいた“伝説”といわれた芸人コンビ・マイティーズの初ビジュアルが解禁。併せて、野村さん、宮迫さんからコメントが到着した。本作の脚本を手がける古沢良太とともに、映画『探偵はBARにいる』などで名コンビを生み出してきたプロデューサー・須藤泰司のもと、『デスノート』シリーズの金子修介監督がメガホンをとる本作。初の現代劇となる野村さんが、残留思念(物や場所に残った人間の記憶や感情など)を読むことができる元・お笑い芸人で人間嫌いの仙石和彦を熱演し、宮迫さんが口は悪いが仙石が唯一、本音でぶつかることのできる元相方の丸山竜司を演じる。これまでにないコンビが生し、様々な事件に挑んでいくなか、かつて組んでいた芸人コンビ・マイティーズの衝撃の初ビジュアルが到着。1つは、劇中にも登場するマイティーズのポスター。そこには、仙石さんの残留思念の能力を使い、日本中を湧かせていた“かつて”を彷彿とさせる派手な紫色のギラギラのスーツを着た丸山と、まるで探偵のような服装に分厚い手袋をはめている仙石の姿が。丸山を演じた宮迫さんは、ふだんの芸人のイメージと変わらぬ飄々とした表情を浮かべているが、一方の仙石を演じる野村さんは独特な髪型に違和感たっぷりの雰囲気を漂わせている。そのインパクトは強烈だが、“伝説”といわれたコンビにしては何だか頼りないような気も…。また、もう1点は、劇中の場面の一コマ。“笑撃エンタ共和国”と書かれた看板を背に、マイティーズが舞台でネタを披露しているワンシーンである。マイクを手にいきいきとした表情の丸山とは真逆に、浮かない顔をしている仙石。観客の方へ指を指す丸山と、右手の分厚い手袋を外している仙石の姿を見るに、マイティーズの十八番ネタである仙石の“能力”を披露しようとしていることがわかる。果たして、残留思念を読み取るという特殊能力を使った芸風はどのようなものなのか、そして、どのように観客の心を掴んでいたのか、気になるところ。だが、やがて仙石はその特殊能力がもたらす代償に精神をすり減らし、コンビを解散してしまうだけに、このシーンは貴重なのかも!?そんな2人の化学反応がもたらす漫才に、ますます期待が高まるところだ。■野村萬斎(仙石和彦役)宮迫さんの漫才の呼吸と僕の狂言の呼吸が同じテンポの良さを持ったり、時には間をもってひゅって投げたり、そういうキャッチボールの面白さを感じながら、息の合った漫才ができたと思っています。また、正直言って台本がないシーンも多く、基本アドリブでやってました(笑)。彼は本業ですからどんどんツッコミを入れて来て、僕がボケたりしながらやっていったのは面白かったですね。そのシーンは、エキストラの方しか観ていないのですが、その場にいた皆さんは楽しんで下さったようです。(いままでにない衣裳について)ハロウィンのようなコスプレ感を楽しみました。普段の私とのギャップをご期待ください。■宮迫博之(丸山竜司役)本当のコンビ(雨上がり決死隊)と同じ立ち位置でしたので、違和感なく役に入ることができ、初めてとは思えないほぢ、自然に演じることができました。ギラギラした派手な衣裳を着て、昭和初期の漫才師の気分になれて、新鮮な気持ちでした。もし、マイティーズのような能力を持ったコンビがいたら、日本のみならず世界をまたにかけた活躍も夢ではないと思います!『スキャナー記憶のカケラをよむ男』は2016年GW、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月06日狂言師・野村萬斎が現代劇に初挑戦する映画『スキャナー記憶のカケラをよむ男』(2016年GW公開)で、宮迫博之と共に演じるお笑いコンビ役のビジュアルが6日、初めて公開された。野村が演じるのは、残留思念(物や場所に残った人間の記憶や感情など)を読むことができる元お笑い芸人の仙石和彦。一方の宮迫は、口は悪いが仙石が唯一本音で接することができる元相方・丸山竜司を演じる。今回、ポスターと場面写真でその姿が明らかになった。劇中にも登場するポスターには、仙石の残留思念を使って一世を風靡していた頃の"マイティーズ"が映る。ド派手なジャケットで芸人らしいリアクションの宮迫に対し、探偵のような風貌の野村は独特な髪型も相まって違和感たっぷり。また、場面写真は、"笑撃エンタ共和国"と書かれた看板を背にネタを披露しているマイティーズを捉えている。マイクを手にいきいきとした表情を見せる丸山に対し、仙石は浮かない表情。右手の分厚い手袋を外していることから、残留思念を披露しようとしている瞬間と受け取れる。ビジュアル初公開のタイミングに合わせ、2人はコメントを寄せた。「正直言って台本がないシーンも多く、基本アドリブ」だったと野村が語る撮影。「彼は本業ですからどんどんツッコミを入れて来て、僕がぼけたりしながらやっていったのは面白かったですね」と宮迫とのコンビは新鮮だったようで、これまでのイメージとかけ離れた衣装について「ハロウィーンのようなコスプレ感を楽しみました」と触れながら、「普段の私とのギャップをご期待ください」と呼びかけている。野村との漫才を終え、「本当のコンビ(雨上がり決死隊)と同じ立ち位置でしたので、違和感なく役に入ることができ、初めてとは思えない程、自然に演じることができました」と手応え十分の宮迫。「ギラギラした派手な衣裳を着て、昭和初期の漫才師の気分になれて、新鮮な気持ちでした」と振り返り、「もし、マイティーズのような能力を持ったコンビがいたら、日本のみならず世界をまたにかけた活躍も夢ではないと思います!」と太鼓判を押している。(C)2016「スキャナー」製作委員会
2015年11月06日日本のロックバンド、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬が10月7日に2年ぶり3作目となるソロアルバム『にじむ残響、バザールの夢』をリリースした。【チケット情報はこちら】全篇アコースティック楽器で演奏された同作には、新曲のほか、ルー・リード、ジョニ・ミッチェル、忌野清志郎、仲井戸麗市、シーナ&ロケッツのカバーなど、15曲を収録。10月4日(日)より同作の発売を記念した弾き語りワンマン・ライヴ・ツアーを開催中。また、ソウル・フラワー・ユニオンは12月5日(土)愛知・名古屋CLUB QUATTROより、年末恒例のツアー「年末ソウルフラワー祭 2015」を開催。同ツアーのチケット一般発売は10月24日午前10時より。なお、一般発売に先がけて、チケットぴあでは12月6日(日)大阪公演、12日(土)東京公演の先行抽選プレリザーブを実施。受付は大阪公演が10月19日(月)午前11時から22日(木)午前11時まで。東京公演が10月14日から20日(火)午前11時まで。■年末ソウルフラワー祭 201512月5日(土)名古屋CLUB QUATTRO(愛知県)12月6日(日)umeda AKASO(大阪府)12月12日(土)LIQUIDROOM(東京都)12月13日(日)仙台LIVE HOUSE enn 2nd(宮城県)
2015年10月16日野村萬斎と宮迫博之が初共演することで話題の映画『スキャナー記憶のカケラをよむ男』。この度、「関ジャニ∞」の安田章大が若手刑事役として出演が決定した。現代劇初挑戦の野村萬斎が、残留思念(物や場所に残った人間の記憶や感情など)を読むことができる元・お笑い芸人で人間嫌いの仙石和彦を熱演し、宮迫博之が口は悪いが仙石が唯一、本音でぶつかれる元相方の丸山竜司を演じる。これまでにないこのコンビが様々な事件に挑んで行く――。今回この2人と共に、事件解決へと躍動し、物語の重要なキーマンとなる刑事・佐々部悟役に「関ジャニ∞」の安田章大が抜擢。安田さんは、国民的グループ関ジャニ∞の一員として活動する一方で、「夜行観覧車」(TBS)『エイトレンジャー』など話題作にも出演し、その演技力は高く評価されている。そんな安田さんは今回この役を演じるにあたって「初めての刑事役でしたが、何かを参考にしたりはしませんでした。演じる佐々部は、警察官僚の息子として見られる事に葛藤があるのに、それを表向きには見せない。その一方で、ガンガン事件に突き進んでいき、真相を絶対掴むぞっという思いの強い刑事だと思ったので、とにかく、単純にこの事件を解決してやるという思いだけで演じました。皆で作り上げた作品なので是非見に来てください」と熱く語っている。また金子修介監督は安田さんについて会った瞬間「いいヤツだな。彼のために撮ってやりたいな」と思ったとコメント。「印象的だったのが初日の帰り際、(安田の乗る)バンの中でわざわざ起立してみんなに挨拶していたこと(笑)。スタッフも「いいからいいから…」って感じでしたが、それくらい腰が低く礼儀正しい。演技に関しても、すごく勘がいいし、ほんとに研究熱心で真面目ですよね。台本を読んで“こういう作品、役をやりたかったです”って言ってくれました。役としては仙石と丸山とのコンビに、なんとかくっついていこうとする若手刑事というキャラクターを楽しく演じてくれています。この映画のキャラクターとして、輝いているというか、燃焼する瞬間をしっかりとらえてると思っています。」と印象を語った。さらに川田亮プロデューサーは「今回の佐々部刑事役は正義感に溢れて事件を追っていくので一見分かり易く見えるのですが、捜査を進めていくにつれ、徐々に自分が抱えているものと対峙せざるを得なくなるという複雑な役です。その複雑な部分を真実味をもって表現できるのは彼しかいないと思い、キャスティングをさせて頂きました。感情を爆発させるシーンもあったのですが、それを演じる時の彼の集中力は凄まじく、現場でも皆が圧倒されておりました。」と絶賛している。本作は、「相棒」や「リーガル・ハイ」などで数々のヒットを生み出し続ける人気脚本家の古沢良太の渾身の書下ろし。監督には『デスノート』など常にエンターテインメントの前線で抜群の演出力を魅せる金子修介が務め、今人気の制作スタッフが大集結。『スキャナー記憶のカケラをよむ男』は2016年ゴールデンウィークに全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年09月02日先日、狂言師の野村萬斎がアニメ史上“最恐”と謳われる悪役・ノロイの声優に抜擢され注目を集めた『GAMBAガンバと仲間たち』から、話題のノロイにフィーチャーした特別映像“伝説の白い悪魔篇”が公開。元祖・ガンバ役を務め、本作ではツブリを演じる声優・野沢雅子の演技ボイスも初披露された。都会の片隅で、街ネズミのガンバとマンプクは楽しく暮らしていた。ある日ガンバは、「海は世界で一番広くて大きい」と聞き、観たことのない海を目指す旅に出る。2匹は港で船乗りネズミの宴に参加するが、そこへ弱りきった島ネズミの忠太が助けを求めやってきた。しかし船乗りネズミたちは、敵が白イタチの「ノロイ」だと聞いたとたん、勝ち目がないと逃げ出してしまう。絶望する忠太を見たガンバは、自分だけでも島ネズミを助けようと決心する。夜が明け、出航のとき。なんとボーボ、ヨイショ、ガクシャ、イカサマ、そしてマンプクもガンバの心意気にひかれ、船に乗り込んでいた。いよいよ冒険のはじまり。ガンバと仲間たちはどうやってノロイに立ち向かうのか!?そして彼らの運命は…!?『ALWAYS 三丁目の夕日』『STAND BY ME ドラえもん』など数多くの大ヒット作品を世に送り出してきたクリエイター集団「白組」が、企画構想15年、製作期間10年、総製作費20億をかけて創り上げる3DCG映画の本作。主人公・ガンバ役には、アニメ「進撃の巨人」主人公・エレン役で知られる人気声優・梶裕貴、ヒロイン・潮路役には、邦画では声優初挑戦となる女優・神田沙也加がそれぞれキャスティングされ、その脇を野沢さんをはじめ高木渉、大塚明夫、池田秀一ら豪華実力派声優陣が固めている。今回公開された特別映像では、過去のアニメ「ガンバの冒険」で当時の少年少女たちのトラウマになったと言われるノロイがメイン。悪役初挑戦の野村さんが、原作により近い中性的な性格でありつつも、威厳と畏怖に満ち溢れた絶対的存在感を発揮するノロイを熱演。不気味に笑うその声や雄叫びは、まさに最強の敵にふさわしいキャラクターに仕上がっている。また映像冒頭ではツブリ役の野沢さんの演技が初披露。こちらも注目したい。『GAMBAガンバと仲間たち』は10月10日(土)より全国にて2D/3D公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月22日野村萬斎と宮迫博之が初共演で、物や場所に残った“残留思念”を読み取る特殊能力を持った男とその相方を演じる映画『スキャナー記憶のカケラをよむ男』。このほど、この2人をある事件の捜査に巻き込んでいく、物語の鍵を握る”Wヒロイン”に、「石の繭」や『ピース オブ ケイク』の木村文乃と、『トイレのピエタ』『劇場版MOZU』の杉咲花という“最旬”の若手女優が決定した。人間の記憶や感情など物や場所に残った“残留思念”を読み取ることができる特殊能力を持った男・仙石和彦(野村さん)。かつて、相方のマイティ丸山(宮迫さん)とマイティーズというお笑いコンビを組み、その能力をつかって日本中を沸かせていたが、いまでは別々の人生を歩んでいた。あるとき、秋山亜美という女子高生が丸山の所属する芸能事務所・峠プロダクションを訪ねてくる。解散したマイティーズに、行方不明となったある女性・沢村雪絵を探して欲しいというのだ。ピアノ教師・沢村雪絵は、才能溢れる教え子のために、ピアノのコンクールに向け、全力でぶつかり、共に練習の日々を送っていたはずだった。だがある日、突然、その行方不明に。彼女がマイティーズのファンであったことがきっかけで、仙石は彼女の捜査を依頼されることになる。人間嫌いの仙石だったが、ひょんなことから残留思念の中で彼女に出会い、その美しさ、優しさに心動かされてしまい、元・相方の丸山と共にその行方を探すことになる――。そんな、どこか謎めいたピアノ教師・沢村雪絵を演じるのが木村さん。連続テレビ小説「梅ちゃん先生」で人気を集め、その後も「マザー・ゲーム」(TBS)、「石の繭」(WOWOW)で主演を務める。また、映画でも『くちびるに歌を』『イニシエーション・ラブ』『ピース オブ ケイク』など、立て続けに人気作品に出演。本作では、残留信念の中で野村さん演じる仙石と対面するという、これまでにないシチュエーションの中での演技に挑戦し、その魅力を十分に発揮する。一方、雪絵のピアノの教え子である秋山亜美は、雪絵の好きだったマイティーズに捜査を依頼しようと、所属事務所にアポなし訪問。行動派の彼女は、丸山と共に半ば強引に仙石を捜査に引き込んだり、雪絵の思念が残りそうな場所へ次々と2人を連れ回す。さらには、警視庁に捜査依頼を出したりと、ひと癖もふた癖もある仙石&丸山のコンビを巻き込みながら、雪絵の行方を探していく。やがて、いよいよ雪絵と共に練習に励んでいたピアノのコンクールの日を迎えるのだが…。行動力にあふれた女子高生ピアニスト・秋山亜美を演じるのは、杉咲さん。宮迫さんとも共演した「夜行観覧車」などテレビドラマのほか、今年は1年間に渡るオーディションを経て『トイレのピエタ』のヒロインに抜擢。今後も『劇場版MOZU』『湯を沸かすほどの熱い愛』(’16)といった話題作の公開も控える。10代ながらもその抜群の演技力が高く評価されており、本作では、狂言師・野村萬斎、芸人・宮迫博之という現実にも話芸を極める2人との共演シーンでも、全く引けを取らない掛け合い、演技を披露する。「相棒」や「リーガル・ハイ」、『探偵はBarにいる』など数々の名バディを生み出してきた人気脚本家・古沢良太の渾身の書き下ろし作に顔をそろえた2人のヒロイン。彼女たちの“想い”は疎遠だった2人の男たちを10年ぶりに再会させ、物語の扉を開いていく。<以下、コメント>■木村文乃脚本が、サスペンスとしても人の気持ちを思う人間ドラマとしてもとても面白かったです。一緒に捜査をしているような気持ちで最後まで一気に読みました。テーマになっている人の想いとか、記憶について、普段から、あまり過去を振り返らないのですが、確実に過去の積み重ねで今の自分になっている。そのことは絶対忘れてはいけないと思っていて、今ちゃんと生きていないと1年後、3年後、5年後もしっかりはしていられないと思っています。今回、演じる雪絵は人に面と向かって言えるくらいの経験をしている人だと思っています。狼狽したりとか、女性らしさがあるというよりかは、どこか凛としていていいのかなと思って演じています。■杉咲花今回演じる亜美は一途な子です。とにかく(木村さん演じる)雪絵さんのことが大好き。ピアノは嫌いで、やりたくないと思っているんですけど、どこかで雪絵さんがやれなかった分を頑張りたいっていう思いもある。そんな亜美の雪絵さんが好きだという思いを大事にして演じています。ピアノは本当に弾いたことがなかったんですが、弾く位置がわかっていたり、弾いてる感覚がわからないと、演技が出来ないものだったので、ドレミを弾く練習から初めて、本当に弾けるようにと練習しました。萬斎さんは、優しくて素敵な方です。今回、萬斎さん演じる仙石さんがすごく面白くて。笑うの本当に我慢しています(笑)。猫背で、喋り方もすごくツボなんです(笑)。亜美はいちいち仙石にツッコみを入れたり、ちょっとあたりが強かったりもするんですけど、一緒に捜査していく中で信頼していっていると思います。『スキャナー記憶のカケラをよむ男』は8月末クランクアップ予定、2016年ゴールデンウィークに全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月15日狂言師の野村萬斎が、10月10日に公開される3DCGアニメ映画『GAMBA ガンバと仲間たち』で最強最悪の敵・ノロイを演じていることが明らかになった。過去に放送されたTVアニメ『ガンバの冒険』にも登場した白いイタチのノロイは、その白く美しい姿とは裏腹に、狡猾な罠を仕掛けネズミを次々と殺していく残忍かつ冷酷なサディストとして描かれ、当時の少年少女たちのトラウマになったとも言われている。また、勇気と好奇心にあふれたガンバをはじめ、心優しきボーボ、親分肌の船乗りネズミ・ヨイショ、物知りで一団の参謀役のガクシャ、口は悪いが実はいいヤツのイカサマ、怠け者だが友達思いのマンプクなど個性豊かな面々に匹敵する、敵役としての存在感を必要とされる難しい役どころでもある。2013年に公開された宮崎駿監督作品『風立ちぬ』のカプローニ役以来、2作目となるアニメ作品のアフレコに臨んだ野村は収録後、「ノロイは非常に重要な役どころで、しかも悪役。昔から悪役をやってみたかったという事もあり、本当に楽しく演じさせていただきました」と振り返っている。野村は役柄について、「ノロイは、怖さと魅惑的なところを兼ね備えた、カリスマ性のあるキャラクターで、最初に浮かんだイメージは、『ガッチャマン』と敵対するベルク・カッツェでした」と分析。演じる上では「ノロイの個性をうまく表現するために、ずっと気張っているだけでは怖くないので、少し女性的なふんわりした面を見せながら、突然スパッと切り込むような、振れ幅の大きさを表現したいと思っていました」と、ノロイの底知れない恐ろしさを演出する工夫があったという。最初こそ「自分のキャラクターを出す事に専念していました」と語る野村だが、「終わる頃にはすっかりノロイになってしまったと思います。大激闘した時には、リアクションなど、本当に格闘しているような感じで、全身を使ってアフレコさせていただきました」と役になりきったようで、「アフレコって、大変だなと思いました(笑)」と漏らすなど、その熱演ぶりをうかがわせた。『GAMBA ガンバと仲間たち』は、作家・斎藤惇夫氏が手がけた小さなネズミたちが力を合わせて巨大な敵に立ち向かう壮大な冒険物語『冒険者たち ガンバと15 ひきの仲間』を、『ALWAYS 三丁目の夕日』『STAND BY ME ドラえもん』などのヒット作を世に送り出してきた映像製作会社・白組が3DCG映画化。企画構想から15年、総製作費20億にも及ぶ巨大プロジェクトとして始動し、製作期間10年を経て完成した。本作の脚本を担当するのはドラマ『相棒』シリーズや『リーガル・ハイ』で知られる人気脚本家・古沢良太氏。さらにエグゼクティブ・プロデューサーには『スパイダーマン』、『アイアンマン』を手がけたマーベル・スタジオズの創設者であるアヴィ・アラッド、劇中曲には第86回アカデミー賞作品賞を受けた『それでも夜は明ける』の楽曲を担当したベンジャミン・ウォルフィッシュを迎えるなど、トップクリエイターたちが集結して製作されている。キャストには野村のほか、主人公・ガンバ役にアニメ『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役などで知られる声優の梶裕貴、ヒロイン・潮路役をディズニー映画『アナと雪の女王』(2014年)の日本語吹替版でアナを演じた神田沙也加が務めるほか、マンプク役を高木渉、忠太役を矢島晶子、ボーボ役を高戸靖広、イカサマ役を藤原啓治、ガクシャ役を池田秀一、ヨイショ役を大塚明夫、ツブリ役を野沢雅子が担当する。(C)SHIROGUMI INC.,GAMBA
2015年08月14日狂言師の野村萬斎が、TVドラマ『相棒』や『リーガル・ハイ』などで知られる人気脚本家・古沢良太氏のオリジナル書き下ろし映画『スキャナー記憶のカケラをよむ男』(2016年GW公開)で現代劇に初挑戦することが27日、明らかになった。野村が演じるのは、残留思念を読み取る特殊能力を持つ主人公・仙石和彦。かつてはその能力を使い、マイティーズというコンビで日本中を湧かせたものの、その能力の代償に精神をすり減らしてコンビは解散。マンションの管理人として人目を避けた生活を送る中、一人の女子高生から行方不明になったある女性を探してほしいという依頼があり、コンビ復活をもくろむ芸能事務所社長の策略で渋々協力するも、予想だにしない事件へと巻き込まれていく。映画では、仙石の相方・丸山を雨上がり決死隊の宮迫博之が演じる。今作が現代劇デビューとなる野村は、「僕は狂言師なので、どうしても腹から声を出してしまいます。今回は現代劇ですし、そんなに大きな声を出さないでと監督に言われていますので、なるべく自然にしゃべることを心がけています」とコメント。また、宮迫とコンビを組むことについては、「僕も漫才師になったような不思議な気分です(笑)」と楽しんでいる模様で、「狂言もセリフ術ですが、今回セリフの応酬で魅せる部分もあるこの作品の中で話芸を培われた宮迫さんと一緒にやると非常にテンポ感が出ます。分かりやすく言えば楽しいキャッチボール。お互いが楽しんでいて、それを人が見て楽しい。そんなコンビネーションになっていると思います」と期待をのぞかせた。一方の宮迫は、「本来、映像のお仕事に限らず、ある程度の緊張を持って仕事に臨むんですけど、今回は芸人ということもあって今の所、ほぼフラットです(笑)」と役柄に違和感はない。野村とはこれが初共演だが、「とにかく初対面の感じがしなかった。不思議と、何の違和感もなくリズムよくできたんです」と相性のよさを明かした。さらに、野村と一緒に芝居に入ってからは「発声のレベルが全然違う」ことを発見したようで、「(萬斎さんの)役柄的には(発声を)抑えないといけないので、監督さんから注意されることもあるんですが、その時の発声が全てこっちのおなかに響いてくるから、すげ~なと!(笑)。あのおなかに響く発声はどうやってるんだろう?などと思いながら、ご一緒しています」とコメントを寄せた。古沢氏は野村の役どころについて「主演の萬斎さんは普通の人っていうよりは、普通じゃない人…"変人"をある説得力を持って演じられる人であるだろうと思っています。なので何かしらの特殊な能力を持った人間でいこうと決めていました。色んなアイデアはありましたが、新しいヒーロー像がいいと思っていて、正攻法で事件を解決するプロットの中に今までに無いような主人公、探偵像を作りたいと思いました」と説明。宮迫が演じる丸山については、「お笑い芸人なので、本職の方がやってくれると説得力があります。バカなことも言うけれど、いかんせん仙石がもっと変人なので、ビシバシ、突っ込んでいかなきゃならない。その両方を器用にできる方がいいと思っていたので、宮迫さんは本当に理想的」と絶賛している。本作のメガホンをとるのは、『デスノート』(2006年)、『デスノート the Last name』(2006年)の金子修介監督。TVドラマ『相棒』Pre Season~season5など人気シリーズを手がけてきた須藤泰司氏が企画を務める。須藤氏と古沢氏がコンビを組んだ映画『探偵はBARにいる』(2011年)は、第35回日本アカデミー賞で優秀脚本賞を受賞した。本作について古沢氏は、「『相棒』→『ゴンゾウ』→『探偵はBARにいる』と事件ものの面白さを学び、面白さを知りました。それらの仕事を通じて学んだものの、自分なりの最新型がこの作品です。現時点での集大成でもあると思います」と語っている。映画は7月15日にクランクイン。クランクアップは8月末を予定している。(C)2016「スキャナー」製作委員会
2015年07月29日ファッションデザイナーの丸山敬太が、7月8日から14日まで、伊勢丹新宿店で自身がプロデュースする浴衣を紹介するイベント「KEITA MARUYAMA × ISETAN YUKATA 日本の夏-日本の恋-」を同店本館1階ザ・ステージ#1で開催する。同イベントでは、浴衣を“普段と違う自分を演出するもの”、“恋のように誰かのために着たいもの”といった自分を高揚させる夏のワードローブとして捉え、同氏による日本の夏の浴衣をリアルクローズなテイストで新提案する。会場では同氏がデザインした浴衣8柄を紹介するほか、同氏とスタイリスト・佐々木敬子が手掛ける「マイラン(MYLAN)」とコラボレーションした花火柄の浴衣(4万8,000円)、モデルで女優の桐島かれんが手掛ける「ハウスオブロータス(HOUSE OF LOTUS)」とコラボレーションした更紗をイメージした浴衣(4万8,000円)などを販売する。このほか、“招き猫”や“金魚”など、丸山敬太が以前に自らのブランドでデザインした柄を復刻させた浴衣、一部ポリエステル素材を取り入れた浴衣、浴衣にマッチする丸山デザインのクラッチバッグ、チャーム、コサージュ、うちわ、日傘など、同氏の世界観が反映された和雑貨も展開する。同イベントの一環として、7月10日には、東京ミッドタウン・ガレリア1階/2階のイセタンサローネで「ゆかたパーティ@イセタンサローネ」(午後6時から午後9時)と題するイベントも開催、丸山敬太と桐島かれんによるトークイベント(午後7時から午後7時30分)も行われる。
2015年06月24日ファッションデザイナーの丸山敬太が、本日(5月22日)放送となるTV番組「another sky-アナザースカイ-」(日本テレビ系)のゲストとして出演。同番組で「ファッションデザイナー」がフォーカスされるのは、放送開始以来初めてのこととなる。丸山敬太は、服飾専門学校を卒業後、アパレルメーカーでの勤務、そしてフリーランスのデザイナーとして「DREAMS COME TRUE」のステージ衣装デザインを手がけたことで一躍その名は知られることとなった。1994年には自身のブランド「KEITA MARUYAMA TOKYO PARIS」をスタートさせ、その3年後にはパリコレでのデビューも果たした。デビュー20周年を迎えた2014年からは、三越伊勢丹ホールディングスとの提携を開始し、大規模なアーカイブ展を開催。その他にも、浜崎あゆみなどアーティストのステージ衣装、JAL(日本航空)グループの制服デザインなどを手掛け注目を集めている。今回、丸山敬太が訪れたのは縁深く、憧れたフランス・パリ。“心の師”というデザイナー・高田賢三と再会ーーパリコレへの挑戦、成功と挫折、これまで辿ってきた道を振り返りながら当時の胸中、さらには今後への新たな決意を語る。丸山敬太が出演する「アナザースカイ」放映は、5月22日・23時35分~日本テレビ系列にて放送。
2015年05月22日埼玉西武ライオンズはこのほど、5月23日の「富士吉田市スペシャルデー」において、試合前に山梨県富士吉田市出身のプロレスラー武藤敬司さんと、西武ライオンズの田邊徳雄監督が1打席対決を行うことを明らかにした。試合前のセレモニアルピッチでは武藤さんと田邊監督が登場し、一対一の勝負を繰り広げる。田邊監督は対決にあたり「一般的にセレモニアルピッチの時は打者は打たないものですが今回は真剣勝負だ! 絶対打ち返してやるぞ」と熱い意気込みを語った。時間は試合開始直前(13:45頃)で、会場は西武プリンスドームフィールド。当日、ドーム前広場では、農林水産省「郷土料理100選」にも選ばれた「吉田うどん」をはじめ、ふじやまビールや織物など、同市にまつわるさまざまなブースも登場する。また、富士吉田スペシャルデーを記念し、山梨県在住、在学、在勤の人を対象に、内野指定席B(1・3塁)のチケットを特別価格1,400円(通常一般当日3,000円)で販売する。価格は税込。
2015年05月15日東京都・南青山の岡本太郎記念館では、岡本太郎の「生命体」展を開催している。開催期間は6月14日まで(火曜休館、祝日の場合は開館)。開館時間は10:00~18:00(入館は17:30まで)。入場料は一般620円、小学生310円。同展は、一般公開されていない「生命の樹」の模型をはじめ、岡本太郎が手掛けた作品の中でも特に生命のエネルギーにあふれる油彩など約30点を展示し、太郎が表現しつづけた"いのちの強さと尊さ"に迫っている。岡本太郎は、生涯にわたって"いのち"を描きつづけてきたが、その代表的な作品が、太陽の塔の胎内に内臓されている「生命の樹」。太陽の塔を構想したとき、太郎はその胎内に"生命体"を内蔵しようと考え、アメーバから人間にいたるすべての生き物が一体となって組織する一つの"樹"を創り出した。それは動脈となり、リンパの流れとなって太陽の塔に生命を吹きこんでいる。さらに会期半ばより、第17回岡本太郎現代芸術賞で太郎賞を受賞したアートユニット「キュンチョメ」と、敏子賞を受賞した「サエボーグ」による新作の特別展示も行われる。4月1日~20日に開催するキュンチョメの「もう一度太陽の下でうまれたい」展では、太郎作品の中でも太陽をモチーフにしたものをとりあげ、新たな解釈とともに状況に抗おうとする意欲的な展示となる。なお、今年度の受賞作品を紹介している「第18回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」展も、4月12日まで川崎市岡本太郎美術館にて開催されている。
2015年03月20日米映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』のBlu-ray&DVD発売記念イベントが17日、都内で行われ、プロレスラーの長州力、藤波辰爾、武藤敬司、グラビアアイドルの高崎聖子、倉持由香、鈴木咲、清水みさとが出席した。同作は、シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ハリソン・フォード、メル・ギブソンらハリウッド俳優たちが集結したアクション大作。傭兵集団・エクスペンダブルズを率いるバーニー(スタローン)を中心に、屈強な男たちの戦いを描く内容で、Blu-ray&DVDには日本語吹き替え版も収録している。シリーズを通して宣伝活動を行ってきた武藤は、「エネルギーをもらう映画なので、若いヤツも元気になると思う」とアピールし、「テリー・クルーズの上半身の筋肉がすごい。是非リングに上がって欲しい」とプロレス目線の感想を。同作を手掛けたパトリック・ヒューズ監督から、インタビュー時に、「次回作で悪役をやるべきだ」と推薦されていた武藤は、「やりたいですね。スタローンと是非戦ってみたい」と含み笑いでハリウッド進出を目論んでいた。一方、スタローンを意識した衣装で登場した藤波は、「こういうの嫌いじゃない」と満足げな表情で、「チームがどんな活躍を見せるか見どころ十分」と、ハードなアクションに挑んだハリウッド俳優たちを称賛。"レジェンド・プロレスラー"として紹介された長州と藤波だが、「控室でも気を遣って恐縮しちゃって大変でした。俺は使い走り。でも、俺もレジェンド、年寄り組ですからね」とこぼした武藤に、長州は、「ふざけんな! お前は感情表現が出来てない」と喝を入れて笑いを誘っていた。また、グラドル宣伝部の高崎、倉持、鈴木、清水は、セクシーなミリタリー・ファッションで登場。「監督と直接お会いして約束したので、グラドル宣伝部としてPRしていきたい」とあいさつした倉持は、写真撮影で自慢のヒップを長州に密着させ、ノリノリでアピールしていた。
2015年03月18日松田翔太さんが桃太郎、桐谷健太さんが浦島太郎、濱田岳さんが金太郎を演じる新CMが話題になっていますね。昔話の人気キャラ3人が実は友達だった――というストーリー、これからどんなふうに展開していくのかとワクワクしている人も多いのでは?筆者が見ていて特に気になったのは、桃ちゃん(桃太郎)が彼女持ち、しかも相手は「かぐや姫」だったというところ。「俺は桃から。彼女、竹から。それつながり」って…。どちらかというと、瓜から生まれた「瓜子姫」のほうが近いんじゃ?とか余計なことを考えてしまいました。さておき、あの3人って実際にお付き合いしたらどんな感じなんでしょう?cocoloni PROLOでは以前、「桃太郎はブラック彼氏!?」なんて記事も公開しましたが…。誰と付き合ったら一番幸せになれるか、というのを独断と偏見で分析してみようと思います。≪恋人を一番幸せにしてくれる太郎は?≫◆桃太郎:恋人の提案を却下する男鬼ヶ島の鬼が人々を苦しめていると聞き、退治に向かった桃太郎。まさに正義の味方!という感じですが、実際に鬼の暴れっぷりを見たわけではなく、村人の話を鵜呑みにして戦いに行ったのはやや軽率だったかも。相手がどの程度強いのかもわからないのに、犬・猿・キジだけを連れて出かけた無鉄砲さも、若さゆえという印象です。勝ちたいなら、まずは敵を知ることが大事。状況も知らぬまま乗り込んで行き、一方的にたたきのめした男といったら、英雄どころかちょっとひどい奴にも感じられます。こういう男性は自分が一番偉いと思っていて、周りの意見に耳を貸さない可能性大。女性とデートをする際も、自分が行きたい所にばかり連れて行き、相手が退屈していても気づいてくれないかもしれません。もしくは恋人が、「あそこに行きたい」「あれ面白いよ」と自分の知らないことについて話しても「くだらない」と却下したり。ちなみにCMでは、桃太郎は犬・猿・キジとは「団子コミュニケーション」を取っていて、団子がない日は相手にされていない様子。とりあえず、「何があってもこの人のために尽くしたい」と思わせるほどの人物ではないみたいです。◆浦島太郎:いい人すぎてだまされる男子どもたちにいじめられていた亀を助け、そのお礼として竜宮城に連れて行かれた浦島太郎。弱い者いじめが許せない心優しい青年であることは間違いありません。ただ、もしかしたら子どもと亀がグルの詐欺師だったかも、という可能性を考えることもなく、軽い気持ちで行ってしまったのは怖いもの知らずというか何というか…。良くも悪くもだまされやすい人なんじゃないでしょうか。しかも乙姫さまが「決して開けないで」と言った玉手箱を開けてしまった、約束を守れない男でもあります。こういう男性は、作り話にコロッとだまされるタイプ。恋人がいても、美女が猫をかぶって泣きついてきたら、「かわいそう」という理由で受け入れ、簡単に浮気してしまいそうです。「あの子を助けたいから」とデートの約束をドタキャンしたり、恋人からお金を借り、なかなか返してくれなかったり…優しさは大きな魅力ですが、人がよすぎるのも考えものですよね。CMでは、竜宮城に連れて行ってくれるはずの亀が驚くほど小さかったことから、桃太郎に「だから浦ちゃんモテないんだよ。彼女とかいないから乙姫にだまされるんだ」と言われていた浦島太郎。だまされやすいという解釈は間違っていないようです。◆金太郎:タフで包容力のある男毎日、山の動物たちと相撲を取り、大きなクマと戦っても負け知らずの金太郎。ある日、谷間に橋がなくて向こう岸に渡れないと困っている動物たちのため、巨大な木を倒して橋をかけてあげたそう。金太郎の歌にも「気は優しくて力持ち」という歌詞がありますが、文字通り、包容力があって頼りになる人なんですね。ちょっと若すぎる(むしろ子ども?)のと、ほとんど動物としかコミュニケーションを取っていなそうなのが気になりますが、年下&女慣れしていない男性が好きな人には合っているんじゃないかと。橋がないなら作ればいい、という柔軟な発想も素敵です。こういう問題解決力のある人って、女性としては一緒にいて安心できますよね。サバイバルスキルも高いだろうから、もしものときにも助けてくれそうだし。なので、何を考えているかサッパリわからない男性より、ピュアで単純明快な男のほうが好み!という女性には自信を持ってオススメします。あまりにもわかりやすい男は退屈でイヤという人はやめておいたほうがいいと思いますが。CMでは、桃太郎や浦島太郎と比べて「俺ってイケてない」といじけていた金太郎。でも、最終的に一番いい女を捕まえるのは、かっこいい桃太郎や、ひたすら優しい浦島太郎ではなく、地味だけど実はすごい彼のような気がします。ということで、桃太郎・浦島太郎・金太郎の中で、最も恋人を幸せにしてくれそうなのは、CMではいじられキャラの金ちゃんこと金太郎でした。…なんて妄想を繰り広げつつCMを見たら、また別の楽しみ方ができるかも!?(文=編集J)※画像はau「 あたらしい英雄、はじまるっ」よりあの人がこれまでにしてきた恋愛のすべて【無料占い】
2015年01月23日三谷幸喜が脚本を務め、野村萬斎を主演に迎えて贈るスペシャルドラマ「オリエント急行殺人事件」。11日(日)、12日(月・祝)に放送となる本作に先駆け、10日(土)に、“ものまねメイク”で話題のざわちんが主要キャストのメイクを披露するメイキング番組が放送されることが明らかになった。フジテレビ開局55周年特別企画として製作された本作。ミステリーの女王アガサ・クリスティーの世界的名作を基に、三谷幸喜版として描いていく。2夜にわたり放送されるが、第1夜は原作に忠実に、第2夜は“犯人側の視点”から描くというオリジナルの演出が加えられた構成となる。民放ドラマ初主演・フジテレビドラマ初出演となる野村萬斎が日本版名探偵ポアロ・勝呂武尊演じる本作には、松嶋菜々子、二宮和也、杏、玉木宏、沢村一樹、吉瀬美智子、石丸幹二、池松壮亮、黒木華、八木亜希子、青木さやか、藤本隆宏、富司純子高橋克実、笹野高史、小林隆、草笛光子、西田敏行、そして佐藤浩市など、人気・実力共に兼ねそなえた、ドラマ・映画史上かつてない豪華な顔ぶれが勢ぞろいして放送前から話題を集めている。今回放送されるのは、三谷幸喜版オリエント急行殺人事件のメイキング番組。「オリエント急行『ざわちん』事件」(関東ローカル)としてざわちんさんが、主演の名探偵勝呂武尊を演じる野村萬斎、第2夜のキーマンとなる超重要人物・家庭教師、馬場舞子を演じる松嶋菜々子、美貌の外交官夫人である安藤伯爵夫人役を演じる杏のモノマネメイクを本物の衣装を着て披露するとのこと。それぞれのメイクにチャレンジしたざわちんさんは、「萬斎さんは初挑戦、松嶋菜々子さん・杏さんは再挑戦ということだったが、実は再挑戦のふたりが心配だった。というのも前回はかなり苦戦して、いままでのモノマネメイクでもトップレベルの難易度だった。萬斎さんは写真をみた途端、自分に似ている!と思い、すぐに出来上がった。松嶋さんの美しいフェイスラインは、陰影をつけることで似せていった。今回、苦戦したのは杏さんの髪型。複雑に結われた髪型は実は地毛!」と明かした。「三谷幸喜のオリエント急行殺人事件の魅力世紀の話題作を一足お先にお届け!」は1月10日(土)11時15分よりフジテレビにて放送。フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件」は2015年1月11日(日)21時~、1月12日(月)21時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年01月09日江戸一は1月31日まで、食べ放題レストラン「すたみな太郎」「すたみな太郎NEXT」「すたみな太郎NEO」にてお笑いコンビ「日本エレキテル連合」とのコラボレーションキャンペーンを実施している。「すたみな太郎」は、焼き肉・寿司・デザートを中心としたメニューを提供するバイキングレストランで、2014年7月現在で国内に129店舗を展開している。このほど行われたキャンペーンの記者発表会では、同社代表取締役社長兼CEOの小澤和貴氏が登壇し、「お客さまのニーズに対応するため、常にすたみな太郎は革新的でなければならない、変化し続けなければならないと思っています。そこで今回は、エンターテインメント界の革新的存在であるエレキテル連合のお力を借りました」とコラボレーションについて語った。今回のキャンペーンでは、日本エレキテル連合とのコラボレーションメニューを販売するほか、音声ポスターの設置やコラボレーショングッズのプレゼントなどを行う。コラボレーションメニューは「朱美ちゃんの白湯豚しゃぶしゃぶ」「細貝さんの昭和あったかおでん」の2種類で、どちらも食べ放題となる。「朱美ちゃんの白湯豚しゃぶしゃぶ」は、同コンビが演じるキャラクター「朱美ちゃん」の白い顔をイメージした白湯ダシを使った豚しゃぶしゃぶで、鶏ガラを使用した濃厚な旨みが特長。「細貝さんの昭和あったかおでん」は、同コンビが演じる「細貝さん」の"昭和っぽい風貌"をイメージしたおでんとなる。「白湯豚しゃぶしゃぶ」は「すたみな太郎」「すたみな太郎NEXT」、「昭和あったかおでん」は「すたみな太郎」のディナーのみでの提供で、いずれも「すたみな太郎NEO」では提供しない。発表会には「朱美ちゃん」と「細貝さん」に扮(ふん)した日本エレキテル連合の2人も登場し、「細貝さん」を演じる中野聡子さんは自身とコラボレーションした同社について「攻めた会社だと思いましたよ。私たちを広告に持ってきてくださるこの英断! 」とコメント。コラボメニューのおでんについては「オヤジ1人でもよし、家族でもよし。古き良き日本を思い出す素晴らしい一品でございます」と語った。「朱美ちゃん」を演じる橋本小雪さんはコラボメニューの豚しゃぶしゃぶについて「朱美とろけちゃう! 」と一言。独特の世界観を披露していた。他にも同店では、店舗のQRコードから日本エレキテル連合出演の限定ムービーにアクセスできるほか、店内のパスワードを入力することで公式WEBページからカレンダーなどのコラボグッズもダウンロードできる。また、バスタオルやちゃぶ台セットなどのグッズが抽選で当たるプレゼントキャンペーンも展開する。店頭にはボタンを押すと同コンビの音声が流れるポスターを設置し、小学生以下の子どもがいるグループには「朱美ちゃん」をモチーフにした福笑いもプレゼントする(なくなり次第終了)。また、1月12日までは「すたみな太郎」「すたみな太郎NEXT」にてディナー限定の食べ放題メニュー「熟成黒毛牛中落ちカルビ」も提供。40日間熟成させた豪州産の牛肉で、なくなり次第終了となる。
2015年01月08日10月19日朝、開店時刻を迎えた伊勢丹新宿店本館1階の正面玄関入口には、同社社員に混ざってお客様を丁重にお出迎えする、デザイナー丸山敬太の姿が見られた。理由は同店本館1階ステージ#1に、10月15日から21日までの期間限定で“KEITA MATUYAMA 20周年ミュージアム『丸山景観』”がオープンすることを記念して、この日は丸山が「1日店長」を務めることになっているからだ。開店と同時に殺到するお客1人ひとりに対して、丸山は丁寧にお辞儀。ファンから声を掛けられると笑顔を見せ、会話を交わす場面もあった。「1日店長」の仕事はもちろんそれだけではない。閉店時間まで分刻みで店内を回り、商品を宣伝し、お客に荷物を手渡し、合間合間にはスマホでの記念撮影にも快く応じる。まず、開店直後には地下の食品フロアに赴き、ケイタマルヤマとコラボレーションした「京都 下鴨茶寮」の弁当、「鈴懸」のどら焼き、「鶴屋吉信」の生菓子をアピール。季節感や食材の色にもこだわることで、ケイタらしさを演出したという2段重の弁当を前にした際は、「見た目も色もばっちり。ぜひ多くの方に召し上がっていただきたい」と自信満々の表情を浮かべた。鈴懸のどら焼きには、ケイタらしさ満載の富士山、桜を模したオリジナル焼印を押印。鶴屋吉信の生菓子3種も、牡丹、富士などをモチーフに仕上げている。また、12時からスタートした屋上ランチパーティーでは、ケイタマルヤマ歴代コレクショなどを上手に着こなしておめかししたファンたちを前に、「大好きなデパートでこんなステキな会を催してもらえて本当にうれしい」とあいさつ。乾杯の音頭を取る段になると、「なんだか自分で自分に乾杯する感じ」とこぼし、照れくささを隠すかのように、「みなさんの20周年を祝して乾杯したいと思います」と高らかにグラスを掲げた。
2014年10月20日「イイ女」は私たちの目標でもあるし、そのために美容もお洒落もがんばる。でも、女から見た「イイ女像」って、得てして男性目線からのもとは違って、一歩間違った方向にいくと、「イタイ女」になりがち。そこで、日々、様々な業種の女性と接し、本人自身が「モテ男」と評判の「MEN’S CLUB」編集長・戸賀敬城さんに、美容&恋愛ライターの安田光絵が直撃! 男から見たイイ女について、じっくり語っていただきました。■男が感じる女の魅力とは? 安田:プライベートも仕事も含め、今まで数えきれないほどの女性とお会いしてきたと思いますが、男性から見てどういう女性が魅力的だと思いますか? 戸賀:まず、女の魅力を大きく2通りに分けるとすると、ひとつめは遊びで終わる時間的に短い魅力、もうひとつは、ずっといたいと思える時間的に長い魅力に分けられる。みんなが目指したいのは後者のほうだよね? 安田:ハイ。もちろんそうです。戸賀:前者のほうは、男ウケしそうなファッションで、トレンドのメイクをしていればある程度はモテる。ただ、外見的な華やかさは最初の掴みにはいいかもしれないけど、それと結婚につながる魅力は全く別のこと。仕事柄、ファッション業界の女性たちともしょっちゅう会ってるけど、服やバッグ、靴や時計だけが印象に残ってその人自身のことを覚えていないってことが多い。いくらいいものを持っていても、持ち物に負けていたら意味がないよね。安田:大事なのは中身ということでしょうか。戸賀:月並みの意見だけど、そういうこと。何かを身につけることによって魅力を引き出すのはいいけれど、それが長い恋愛につながるとは限らない。ただ、見た目は派手だけど、じつはしっかりしているとかのギャップがある女は魅力的だと思うよ。安田:男性はギャップに弱いっていいますよね。戸賀:その通り。見た目は地味だけど飲むとはしゃいじゃったりとか(笑)。会話をしたり食事したり、一緒に寝たりする相手なのに、ずっと一定のままだと何も面白くない。たとえば目の前に水があって、飲んでみたら意外な美味しさがあったらまた飲みたくなるじゃない。ギャップを使って裏切り続けて飽きさせない努力が必要。安田:それって、結婚してからもそうですよね。戸賀:そっちの方が先が長いからね。がんばらないとネタ切れになりそうだけど(笑)。飽きさせないためには、サプライズがあるかどうかが大事。もちろんエンターテイメントというわけではなく、美味しい店を知っていたり、面白い出来事を自分から提案できるかどうか。安田:それを男性任せにしている女子は多いと思います戸賀:いや、それは絶対にダメ。たとえば一緒に食事をした後、男に“次どこ行く?”と言われたときに、“なんでもいいよ”じゃ受け身すぎ。とくに、20代ならまだしも、30代でそれだと残念。“素敵なバーが近くにあるから、一件寄らない?”くらいは言ってほしいよね。そういう風に誘ってくれただけで俺なら“いいコじゃん!”って思っちゃう。安田:女子からすると、ワガママだと思われたらどうしようとか考えちゃうかも。戸賀:男は、ふたりのためのワガママなら大歓迎。イラッとはしないはずだよ。それに、女の子が“いろんな所に連れて行ってほしい”と思うのと一緒で、男だって自分のテリトリー以外の所を知りたい。だから、幅があるコのほうが飽きないし、一緒にいて心地いい。とくに、今は女がスポットを浴びている時代になってきているんだから、相手を振り回すとかプレゼン能力を発揮するべき。安田:ちなみに、“もっとメールして”とかおねだりしてもいいんですか? 戸賀:どんどんしてほしい(笑)。そもそも、20代、30代って人生のうちで女が一番輝いている時じゃない。自信を持って“もっとこうしたい”とか“◯◯に行きたい”とか言っていいと思うよ。安田:意見をきちんと主張できることが、魅力的な大人女子の条件ですね。戸賀:そう。それから、自分を更新し続ける努力を怠らないこと。僕は車が大好きで長年憧れていたモデルを手に入れたんだけど、それも3年経つと飽きてくる。どんなものでも色あせない魅力ってないんだよね。内面に深みがなければ、結婚して夫が家に帰って来ても、ご飯食べて寝るだけ、妻がつまらなくて居心地が悪い家になってしまう安田:それは、みんな避けたいと思っています。将来のためにも、内面を磨くことが必須条件ですね。戸賀敬城さんプロフィール:(とが ひろくに)1967年東京生まれ。学生時代より世界文化社「Begin」でアルバイト。大学卒業後に、そのまま配属となる。その後、別雑誌の編集長を経て、現在、ハースト婦人画報社「MEN'S CLUB」編集長。スマートなルックスと、バツグンのファッションセンス、男女問わず慕われるカリスマ性で、トークショーやテレビでも活躍。ラグジュアリーな日常を綴ったブログ「 トガブロ 」も人気。・MEN'S CLUB 公式サイト
2014年09月19日脚本・木皿泉、演出・内藤裕敬、主演・薬師丸ひろ子の舞台『ハルナガニ』が4・5月、東京と大阪で上演される。2012年『すうねるところ』に続く話題作。前作以来、互いに信頼を寄せ合う、木皿と内藤に話しを聞いた。舞台『ハルナガニ』チケット情報今回は藤野千夜の小説『君のいた日々』原作にした、ひと組の夫婦の物語。舞台上には“夫を失った妻”と“妻を失った夫”のふたつの世界が存在する。連れ合いの死後、それぞれは何を悔い、何を支えに生きていくのか。夫婦の究極の愛を描いていく。原作について木皿は「藤野さんの作品は、ずっと好きで、本当にうまいなぁといつも感心しています。今回のも、細かいところがとてもおもしろいのですが、何といっても設定がいいなぁと。日常を切り取って見せるには、とてもいい話だと思います」。舞台は「原作と違うのは、もっとドタバタするかな。それと、ジタバタもするかも」になるという。一方の内藤は舞台化のポイントについて「木皿泉流のノゾキだと思います。ノゾキ見が言葉になって会話になったとき、ノゾキをされた胸や頭や心が、どんなふうな物語になるか」。木皿作品の魅力について「フラフラするところですかね。いろいろが直進しないの。フラフラ‐クネクネするのね」と話す。主演の薬師丸については「私達は、現実と本質の間で迷うけれど、彼女は本質をいつも見つめてると思います」(内藤)、「今はタレントも役者も、商品として扱われているので、どんどん消費されるしかないのです。昔は、テレビや映画に出てる人は雲の上の人で、我々の手の届く人ではなかった。薬師丸さんは、その最後の人だと思っています。自分を商品として扱わず(それは、つまりお金みたいなものに決してころばず)志を持って仕事を続けてこられたので、この先、消費されることはないと思います。そういう存在感って、ほとんど他にないんじゃないでしょうか。誰が何と言っても「そこに居る」という感じ。いつか薬師丸さんにしかできない作品というものを書いてみたいです」(木皿)と、それぞれその魅力を語る。また、木皿は「能で使われる別れのコトバに「いずれ春永に」というのがありまして、それが美しく、はかなく、でも力強く、わたしたちはとっても好きです。能は死者の話だし、今回はお芝居にいいかなと思いました」とタイトルに込めた思いを話した。公演は4月7日(月)から27日(日)まで東京・シアタートラム、5月2日(金)から4日(日・祝)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。チケットの一般発売は3月8日(土)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行を実施中、大阪公演は2月17日(月)午前11時まで、東京公演は3月3日(月)午後6時まで受付。
2014年02月10日神田川に架けられた東京で初めての石橋と言われる「旧萬世橋」(よろずよはし)の勾欄(橋柱)の一般見学が先頃可能になった。千代田区観光協会サイトまちブログ神田によると、旧萬世橋は、現在の万世橋(まんせいばし)と昌平橋のほぼ中間に、「江戸城筋違御門」の石垣を利用して架けられた東京初の石橋と言われ、これまで神田明神の境内の奥にあり、非公開だった。このたび、神田明神の境内に鎮座する籠祖神社を改め、完成した合祀殿と隣の祖霊社の間に通路が整備された。これにより、一般の見学が難しかった乃木希典書「彰忠碑」、「護国慰霊之碑」、そして東京初の石橋と云われる「旧萬世橋」の勾欄(擬宝朱橋柱)の見学が可能になったとのこと。同サイトによると、「旧萬世橋」の勾欄は祖霊社の奥、行き止まりの狭いスペースの中央に旧神田区民の日露戦争の戦死者を偲ぶ「彰忠碑」が建っており、その碑を囲む形で擬宝朱のついた旧萬世橋の勾欄が配置されているという。なお、「旧萬世橋」は、明治45年に開業する甲武鉄道の万世橋駅建築と鉄道工事のために取り壊されたものだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月21日銀幕の中で笑って、泣いて、転んで、踊ってまたカラリと笑う。狂言師・野村萬斎の面目躍如というべき映画『のぼうの城』がついに公開となった。『陰陽師II』から9年ぶりに主演した本作では史実を基にたった500の兵を率いて2万の豊臣軍の猛攻に耐え抜いたデクノボウの“のぼう様”こと成田長親を演じた。萬斎自ら「よく分からない道化のような男」と分析するこの役を最初にオファーされた時は「何で僕なんだろう?そんなにボケてるように見えるかな?と思ったけど周りに『ピッタリだ』と言われてショックでした(苦笑)」と振り返るが…。その他の画像確かに『陰陽師』シリーズで演じた安倍晴明とはタイプの異なる役柄だが「普段、やらなそうな役だからこそやってみたいと思った」と語る。現場では即興を交えて周囲の反応を楽しんでいたようで「自分が喜劇役者、狂言師でよかったと思いましたね」とも。「とにかく遊ばせていただきました。それはNHKの朝ドラの『あぐり』以来の感覚かな。こちらの提案をことごとく監督が喜んでくれて、台本にないことをやっては『何でこのシーンがそうなるの?』といつも聞かれていました。たいていのシーンで台本通りのものと僕のテイストを入れたものの2パターン撮ったんですが、完成した映画を観たらかなりの部分で僕の方を使っていただいてました」。のぼう様と同様に「地面から5センチほど浮いている」というのが本作の久保田プロデューサーによる野村萬斎評であり今回のオファーの理由だというが、萬斎本人も「確かに昔から浮いているところはあったかも(笑)」と自覚症状アリ。いつのまにか周囲を魅了し巻き込んでいくところも長親そのものと言える。「学生時代、休憩時間はアイドルでしたからね。女の子たちの前で10分劇場みたいなことをしたり、休憩時間の直前に女子トイレの入り口に隠れて女の子が入ってくる時に『ようっ!』と出ていったり…。いや、のぞくわけじゃなく『どうしてキミはそこから出てくるの?』って突っ込んでほしくて(笑)。今なら犯罪ですね(笑)」。2万の兵を前に歌って踊って喝采を浴びるカリスマの原型は10代の頃にすでに形成されていたというわけだ。一見、突飛で破天荒なように見えて「物事を本質的に見る」というところも長親と重なる。今回の映画出演を含め古典芸能の枠にとどまらず次々と新たな挑戦をしてきたが「僕はあくまで狂言師として王道にいるつもりです」と語る。では改めて“狂言師・野村萬斎”が見据える先は?そう尋ねると「『秘すれば花』という世阿弥の言葉もありますが、見慣れて予測がついてしまうのが一番よくない。その意味で狂言の固定観念を崩したいという思いはあります。とはいえ芸の本質まで変えてしまっては意味がなくなってしまう。つねに新鮮さを保っていたいし、現代人が演じて現代人が見るという前提を考えつつ、手法に関しては古典に則ってやっていくことを心がけています」と確信的な笑みを浮かべてうなづいた。『のぼうの城』公開中※取材・文・写真/黒豆直樹
2012年11月09日