ミッションは3月中旬、「脂質ゼロなのに旨みたっぷりなノンオイルきのこカレー」と「無添加チキンキーマカレー」を関西地区の主要小売店他で発売する。「脂質ゼロなのに旨みたっぷりなノンオイルきのこカレー」(300円)は、一般的なレトルトカレーの約半分程度のカロリー(83kcal)を実現したカレー。ノンオイルで脂質ゼロなのに、旨みはしっかりと感じられるという。「無添加チキンキーマカレー」(330円)は、化学調味料不使用で仕上げたカレー。カロリーは119kcalと控えめだが、旨みはたっぷりであるとのこと。※価格はすべて税別
2017年03月14日脂質排出簡単エクササイズ動画公開「脂マネジメント研究会」が摂りすぎてしまった脂質をカラダの外に排出しやすくするためのエクササイズを公式HPで公開している。このエクササイズは動画で3パターン公開されており、どれも簡単に行うことができる。ストレッチで脂質をコントロールする機能を高めるまずは、ストレッチで太い血管のある股関節を動かす。これをすることにより肝臓にキチンと血液を送り肝機能を高める。肝臓は脂質をコントロールしている臓器なので、肝機能を高めれば余分な脂質の排出を促すことができるようだ。トレーニングで代謝を促進トレーニングでは股関節(下半身)をストレッチよりも大きく動かすことで血流、リンパを流し代謝を上げる方法が紹介されている。代謝を上げることに加え、大きな動きで筋肉を鍛えることで脂質の排出を促す効果が期待できる。ストレッチとトレーニングを合わせると、より効果的に余分な脂質を排出することができるようだ。椅子に座ってできる簡単な方法もストレッチもトレーニングも家で簡単にできる方法だが、ちょっと気になったときに外出先でも簡単に行える方法も紹介している。椅子に座って行う簡単バージョンは、上半身のみで血流やリンパの流れを改善できる方法となっている。動画の説明によれば、深く呼吸をし酸素を多く取り込むことで脂質の排出が促されるということだ。カラダに必要なものだから脂質というと「太る」「カラダに悪い」というイメージが強いものだろう。しかし、摂りすぎも健康の面ではよくないが摂らないというのもまたよくないものなのだ。女性が気になる肌荒れも脂質不足が原因であることもある。その他、疲れがとれないなど脂質不足は健康面にも影響してしまうことが少なくない。カラダに必要なものなのだ。食事の管理でできるにこしたことはないのだろうが、摂りすぎたかな?と思ったらカラダを動かし余分な分を出してしまうのも1つの方法だ。自分自身で脂質を上手にコントロールするためにも気軽にできるエクササイズなのでぜひ覚えて実践して欲しい。(画像はプレスリリースより)【参考】※脂マネジメント研究会プレスリリース/@Press※脂マネジメント研究会公式HP
2016年12月23日質問:産婦人科の検診で脂質系と肝機能の値が妊娠前の倍以上になり、要経過観察・要治療になってしまいました。現在30歳で第一子を妊娠中です。産婦人科の検診で、中性脂肪値やコレステロールなどの脂質系と、肝機能の値が妊娠前の倍以上になり、要経過観察、要治療になってしまいました。父方の祖父が糖尿病の合併症で亡くなっており、父も糖尿病で毎日血糖値を測り、インスリン注射を行っています。祖父や父に似て、私もこの先糖尿病になってしまう可能性が高いのでしょうか?また、子どもにも発病する可能性が遺伝することもあるのでしょうか?愛知県:blifespさん(30)回答:妊娠中の脂質系、肝機能の値の増加についてお答えします。――肝機能の数値上昇が心配です現在ご妊娠中とのことですね。おめでとうございます。産婦人科の検診で、中性脂肪値やコレステロールなどの脂質系、および肝機能の値が妊娠前の倍以上になり、要経過観察、要治療になっているということですね。妊娠中、コレステロール値や中性脂肪値が妊娠していないときに比べて、急激に上昇することは、実はさほど珍しいことではありません。数値が上がる原因として、胎児が発育するためのエネルギーとしてほとんどブドウ糖を利用するのに対し、母体はブドウ糖のほかに脂質も利用できるため、胎児に優先的にブドウ糖を使わせるために、母体は脂質を使うことが多くなり、高脂血症になるとも考えられています。妊娠後期の妊婦さんでは中性脂肪は妊娠前の2~4倍、総コレステロール値は多い場合だと5割増しになることが知られています。低カロリーで食物繊維の多い食事をとること、適度に身体を動かすこと、体重を増やしすぎないことに留意されれば、さほど心配はないものと考えられます。一方、心配なのは肝機能の数値の上昇です。特に妊娠後期にはホルモンの働きにより胆汁の流れが悪くなる「胆汁うっ滞」をきたすことがあり、このために全身のかゆみが生じることがあります。また、ごくまれですが、やはり妊娠後期に、原因不明の脂肪肝を呈することも知られています。この脂肪肝は急速に悪化して肝不全を起こすこともある怖い脂肪肝ですので、もしみられたら集中的な管理・治療が必要になります。もちろん、これ以外に、ホルモンの関係による一過性の軽微な肝機能異常を呈することもあります。<「糖尿病」の遺伝について>また、ご質問にあった糖尿病に関しては、今回の妊娠中の血中脂質や肝機能の数値の上昇とは直接関連はないものと思われます。糖尿病は確かに、遺伝的素因と生活習慣の組み合わせで起こるといわれる疾患ですが、遺伝も、たくさんの遺伝子が複雑に組み合わさって糖尿病になりやすさの強弱を決めている、といったもので、適正カロリーでバランスのよい食生活および運動習慣によって、糖尿病の発症は予防できるものと考えられています。お子さまへの遺伝に関しても同様で、過度に心配することはありません。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日キューサイはこのほど、ケールの空腹時の血中中性脂肪に対する効果を検証し、ケールの摂取が血中中性脂肪を低減させることを確認した。ケールは南ヨーロッパ原産のアブラナ科でキャベツやブロッコリーの原種にあたる緑黄色野菜。β-カロテンやビタミンC、カルシウム、ルテイン、葉酸、ミネラルを豊富に含んでおり、日本では青汁などの健康食品として野菜不足解消や健康維持を目的に利用されている。ケールの生活習慣病などに対する研究も行われており、同社ではケールに食後血糖値の上昇抑制作用があることを臨床試験で明らかにしている。今回はさらに血糖値と関連性のある血中中性脂肪にケールが及ぼす効果について検証した。被験者は20~64歳の男女で、血中中性脂肪値が正常高値域からやや高めの人(空腹時の血中中性脂肪値:120~199mg/dL)71名。有効成分(ケール)を含まないプラセボと、ケール粉末(低用量:ケール粉末7g、高用量:ケール粉末14g)を100~150mLの水に溶かし、1日2回、12週間摂取してもらい、血中中性脂肪の値を測定した。その結果、血中中性脂肪値がやや高めの人(150~199mg/dL)でケール粉末を摂取した人の血中中性脂肪値は、プラセボを摂取した人と比較して摂取8週目で有意に低減した。このことから、ケール粉末の摂取は、血中中性脂肪値がやや高めの人の血中中性脂肪値を低減させること、その有効量は7g以上であることが明らかになった。同研究結果「ケールの血中中性脂肪低減効果 -無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験-」は、「薬理と治療」2016年9月号でも公開している。
2016年12月01日ミッションは10月上旬より、「脂質ゼロなのに旨みたっぷりなノンオイル野菜カレー」(324円・税込)を関西の主要小売店他で発売する。同商品は、動物性原料不使用のカレー。ソテーした玉ねぎとにんじんを、独自にブレンドしたカレー粉やスパイス、トマト、リンゴと共にじっくり煮込み、うま味たっぷりで仕上げた。脂質ゼロ(※)で、カロリーは一般的なレトルトカレーの約半分程度の90kcalに抑えている。カレーが好きでも、体重が気になるため控えていた人や、健康を考える人におすすめとのこと。※栄養表示基準に基づき、脂質0.5g(100gあたり)未満をゼロと表示
2016年10月06日大王製紙はこのほど、「生理の時のモレ」に関する意識・実態調査の結果を発表した。同調査は8月19日~23日、ここ1年で「朝の経血のモレ」を経験したことがあり、現在恋人がいる20~30代の未婚女性500名を対象にインターネットで実施したもの。ここ1年で、多い日の夜の経血のモレに、朝ドキッとしたことがある頻度について尋ねたところ、74%が「2回以上」と回答した。この時のショックのレベルを他のものに例えてもらったところ、「ささいなミスをしたとき(37歳)」という軽いものから、「スッピンにジャージ、女子力最低レベルな格好の日に好きな人とバッタリ会ってしまったとき」(30歳)など衝撃が大きいものまで多くの意見が寄せられた。レベルの差はあるが、精神的なダメージを受けてしまうことがわかった。「朝ドキッ」が起きた後のシチュエーションについて聞くと、76%が「汚れた下着や寝具を、洗濯等できないまま放置して出かけた経験がある」、62%が「下着や寝具についた経血が洗濯後も落ち切らず、捨てた経験がある」と回答した。また、「朝ドキッ」によって朝の不機嫌レベルが上がると思うか尋ねると、88%が「上がると思う」と回答した。「不機嫌レベル」の上がり幅としては63%が「50%以上」と答えている。具体的に「朝ドキッ」後の不機嫌なシチュエーションにどんなことが起こりうるかきくと、「メイクが雑になる」「『話しかけないでオーラ』を出す」(各40%)、「朝食作りが雑になる」「彼氏に冷たく接してしまう」(各36%)などが上位に並んだ。具体的な「朝ドキッ」対策を尋ねたところ、最も多い回答は「夜用のナプキンを使用する」(84%)だった。2位は「汚れてもいい下着を着用」(33%)、3位は「(タオルを引くなど)寝具が汚れないようにする」(23%)となっている。「夜用ナプキン」使用中、課題に感じているポイントについて聞くと、1位は「お尻のスキマの『後ろモレ』が防ぎきれないこと」(64%)だった。具体的には、「下着のゆるさとナプキンの幅によって寝返りに対応できないことがある」(30歳)、「しっかりもれなくて、それでもゆったり感がほしい」(37歳)という意見が集まった。
2016年09月15日梅雨に入り、蒸し暑いですが雨が降ると肌寒く感じます。冷房が効き始めて冷えを感じている方も多いではないでしょうか?気温や気圧の変化などで、自律神経も乱れがちなこの時期。ハーブやスパイスを活用して気血の巡りを良くし、梅雨冷えによる心身の不調を防ぎましょう。お料理や飲み物に加えて、風味UP&血行促進!・サフラン女性の疾患に古くから使用されてきました。水に浸すと黄金色になりエキゾチックな風味。パエリアなどご飯に加えたり、スープや飲み物に加えると良いでしょう。頭痛や更年期障害、冷え性、月経トラブルといった婦人科系の失調にも役立ちます。*緊張や興奮して眠れないときは、小鍋に牛乳とサフランを少量入れ、沸騰直前まで温めるサフランミルクがおススメです。はちみつを加えると尚、良いでしょう。*妊娠中の多量摂取に注意が必要です。・胡椒(コショウ)さわやかな芳香と辛みがあり、古来より消化薬(健胃、下痢や胃痛止め)として使用されてきました。血行を良くし、筋肉の緊張をやわらげるので、冷え性、筋肉痛、気力低下を改善します。食欲増進、利尿、発汗作用もあるので、消化不良や腹痛などに役立ちます。未成熟な果実を乾燥したものが黒胡椒で香りや辛味が強く、成熟した果実を乾燥したものが白胡椒で、薬効が優れているとされています。細かく挽けば、挽くほど香りが強くなります。芳香をより楽しむなら食べる直前に挽くと良いでしょう。・生姜(ショウガ)ジンゲロンやショウガオールといった辛み成分を含みます。これらには殺菌作用があり保温発汗作用があります。皮のまますりおろすと辛みがアップ。特に身体を温めたい時は皮ごとや乾燥したものにし、免疫力を高めたい時は生が良いでしょう。冷え症の他、代謝を上げてくれるので、デトックスやダイエットにおススメです。料理やハーバルバスで冷え予防&美肌に・よもぎ料理やお菓子、お灸のもぐさの原料として使用され、「ハーブの女王」と呼ばれます。浄血作用や、頭痛や胃痛を抑え、心身の疲労回復効果があります。血行を促進し、鎮痛、止血作用があるので、冷え性や生理痛、月経不順に役立ちます。肌の収斂、保湿作用やリラックス効果があるので、よもぎをお茶パックかガーゼで包み、熱湯を入れた洗面器にフェイシャルスチームとして使用したり、入浴の際に加えるハーバルバスとして利用すると良いでしょう。冷え症や婦人科系のトラブルがある方は、お灸やよもぎ蒸しがおススメです。・ローズマリー「若返りのハーブ」と言われるローズマリーは、抗酸化作用、発汗促進、鎮静作用があります。肉や魚の臭みけしや、香りづけとして使用します。火を入れた方が、さわやかな香りが引き立ちますが、茎の部分は香りが強いので、香りの淡い野菜などと合わせる時は、葉をしごいて使うと良いでしょう。お湯を注いでしばらく置いて作るハーブティーは、代謝を上げ、脳の働きを活性化させるので、仕事や勉強する時などにオススメです。抗酸化作用があるので、フェイシャルスチームにしてもいいですし、血行を良くするのでハーバルバスに使用すると疲労回復や肩こりの解消に役立ちます。冷えや血行が悪いと心身の不調に繋がる他、お肌のシミ、シワ、たるみの原因になったり、身体に脂肪や老廃物を溜めこみやすくなり、むくみやセルライトの増加など体型が崩れる原因にもなります。気血の巡りを良くして、見た目も美しく健やかな心と身体を目指しましょう!
2016年06月17日漫画誌『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)で連載中のコミック作品『僕のヒーローアカデミア』が、『血界戦線』などで知られる制作プロダクション・ボンズの手でTVアニメ化されることが3日、明らかになった。本作は、斬新な世界観と個性豊かなキャラクター、そして強いメッセージ性を含んだストーリーが話題を呼び、2014年7月の連載開始からわずか1年あまりで累計発行部数200万部を超えるなど爆発的な人気を獲得。総人口の8割が特異体質を持つ超人社会となり、その"個性"を悪用する犯罪者と、それに立ち向かうヒーローたちの戦いが日常となった世界を舞台に、特異体質を持たない"無個性"な落ちこぼれ少年・緑谷出久が"最高のヒーロー"を目指して成長していく物語が描かれる。TVアニメの制作は、スタイリッシュな戦闘シーンと魅力的なキャラクターで高い評価を得た『血界戦線』をはじめ、『交響詩篇エウレカセブン』『スペース☆ダンディ』『ノラガミ ARAGOTO』などを手がけた制作プロダクション・ボンズが担当する。さらに、作品のメインビジュアルも公開されている。放送開始時期などは現時点では明かされていないが、今後の発表に注目が集まる。(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
2015年11月03日食欲の秋に備えて、もしくは、夏太りを解消するべくダイエットをしている人も多いのではないでしょうか。油っぽいものを控えたり、脂質ゼロの食品を選んだりといった工夫をしている人は、寒くなるシーズンに向けて方向転換が必要かもしれません!冷えや乾燥が気になるときには、当然、身体もその状態にあります。身体が冷えると体内で熱を発生させようとする働きがありますが、身体の中の油(脂)が足りなければ、身体は蓄えモードに切り替わってしまい、代謝が下がり、血の巡りが悪くなることが考えられます。また、ビタミン類などの吸収も停滞気味に。摂りすぎは良くありませんが、意識して良質の油を摂るほうが良いかもしれません。動物性の脂を摂ることでより身体が温まります。手羽先や牛すじ、脂の乗った魚など、身近な食品でもたくさんあるため、この時期は鍋に入れていただくと野菜も摂れてヘルシーですね。身体が温まり、タンパク質と脂質、そして野菜の食物繊維が一度で摂れる鍋メニューを研究するのも楽しそうですね。上手に脂質を摂り、身体の中を温めた状態に保ってダイエットを効率的に進めたいですね!
2015年10月07日ホビージャパンは、TVアニメ『血界戦線』より「マグネットシート」「ピンズ」「マウスパッド」などのアイテムを2015年11月下旬より発売する。■血界戦線 マウスパッド作品の躍動感が伝わってくる、アメコミ調のデザインで、勉強や仕事、趣味で使うパソコン作業を楽しく彩るアイテムとなっている。サイズはA5で、価格は1,000円(税別)。■血界戦線 ピンズ (5種)キャラクターたちのシルエットをスタイリッシュにデザインしたピンズ。バッグや衣類などにさりげなく付けられるオシャレなアイテムとなっている。ラインナップは「レオナルド・ウォッチ」「クラウス・V・ラインヘルツ」「ザップ・レンフロ」「スティーブン・A・スターフェイズ」「ホワイト&ブラック」の5種で、価格は各900円(税別)。■血界戦線 マグネットシート (3種)OPやEDなどの印象的なシーンを集めた、ストーリー性のあるデザイン。デスクや冷蔵庫などに貼って、自分好みにデコレーションしよう。「エンディングA Ver.」「エンディングB Ver.」「オープニングVer.」の3種がラインナップされ、価格は各1,000円(税別)。(C)2015 内藤泰弘/集英社・血界戦線製作委員会
2015年09月10日ツインクルは、TVアニメ『血界戦線』より、「クリップバッジ vol.2」(全8種)を2015年11月中旬に発売する。価格は各600円(税別)。「血界戦線 クリップバッジ vol.2」は、キャラクター×食べ物がコンセプトのクリップバッジで、作中に登場する食べ物にちなんだデザインとなっている。ラバー素材のマスコットに、しっかり挟めるクリップと安全ピンが付いた2way仕様。さらに、紐やボールチェーンを通せる穴も開いており、さまざまな楽しみ方ができる(紐、ボールチェーンは付属しない)。全8種のラインナップは、「レオナルド+ハンバーガー」「ネジ+ハンバーガー」「クラウス+ドーナツ」「スティーブン+サンドイッチ」「ツェッド+くず餅」「ザップ+チキン」「絶望王+ポップコーン」「ソニック+バナナ」となっている。(C)2015 内藤泰弘/集英社・血界戦線製作委員会※画像はイメージで、実際の商品とは多少異なる場合がある。
2015年09月02日理化学研究所(理研)は8月28日、皮膚で痛みを感じる「痛覚」や自分の関節の位置や動きを感じる「固有感覚」といった異なる種類の感覚を、脊髄で放出される脂質「LysoPtdGlc」が、各感覚を分けることで、脊髄以降、脳に至るまで混線することがなくなることを発見したと発表した。同成果は、理研 脳科学総合研究センター神経成長機構研究チームの上口裕之チームリーダーと神経膜機能研究チームの平林義雄チームリーダー、東北大学 大学院薬学研究科の青木淳賢教授、東京大学 大学院総合文化研究科の太田邦史教授らによるもの。詳細は米国の科学雑誌「Science」に掲載された。さまざまな感覚は、それを伝える神経細胞の突起(神経突起)が脊髄の特定部位を通り、最終的に脳へ投射されることが知られていたが、これまでの研究では、この神経突起の分別を行うタンパク質などは発見されておらず、研究チームは、この分別がタンパク質の働きだけでは説明が難しいことから、脂質によって制御されているのでは、と考え、その検証作業を行ったという。その結果、脊髄を構成する神経細胞以外の細胞(グリア細胞)が、特定の部位で脂質を産生し、その代謝産物が痛覚神経突起のみを反発して固有感覚神経突起から分離させる役割を担っていることを突き止めた。また、その分子メカニズムとして、Gタンパク質共役受容体「GPR55」が受容体であり、これを介して痛覚神経突起を反発することで、痛覚と固有感覚の神経突起が混線することなく別の目的地へ投射できることを突き止めたとする。なお研究グループでは、今回の成果を受けて、脳脊髄の発生メカニズムの理解が深まり、損傷した神経回路の修復技術の開発が進むことが期待できるとコメントしているほか、GPR55は痛覚神経細胞だけでなく骨細胞・脂肪細胞・免疫細胞・がん細胞などにも発現していることから、これらの細胞が関与する疼痛・骨疾患・肥満・炎症・がん転移など各種疾患の病態解明と治療法開発に役立つ可能性があるとしている。
2015年08月28日パイオニアは7月21日、体を傷つけることなく、動きながら血流量の測定が可能なウェアラブルタイプの「研究用レーザ血流計」を発売した。同製品は、小型血流センサー素子を内蔵したプローブを、手・脚などに接触させることで血流量の測定ができる。プローブ先端にはクリップが付いており、測定部位に挟み込むことで、指や耳たぶなど突起した部位での測定を容易に行うことが可能。小型なため、持ち運びができ、Bluetoothでのワイヤレス接続またはUSB接続によりデータをPCなどへ転送することができる。また、ケーブルをファイバレスにすることで、測定結果のデータノイズを低減し、動きながらでも安定した血流量計測が可能となっている。計測には本体と専用プローブが必要となり、いずれもオープン価格となっている。なお、同製品は研究用であるため、医療機器として臨床で使用することはできない。
2015年07月21日雪印メグミルクは7月17日、ガセリ菌SP株に脂質の吸収を抑制する効果があることをヒト試験において確認したと発表した。なお、同研究の詳細は7月11日~12日に開催された「日本乳酸菌学会 2015年度大会」で発表された。同研究では、健康な男女30名を2つのグループに分け、ガセリ菌SP株を含むヨーグルト100gを1週間摂取した時の糞便への脂質排出に与える影響を調査した。その結果、ガセリ菌SP株入りヨーグルトを摂取したグループでは、摂取前と比べて糞便中の脂質量が有意に増加した。一方、ガセリ菌SP株が入っていないヨーグルトを摂取したグループでは変化が見られなかった。この結果から、ガセリ菌SP株には、脂質の吸収を抑制し体外へ輩出する働きがあると結論付けられた。
2015年07月17日慶應義塾大学は6月25日、脂質異常症の治療薬として使用されるスタチン製剤に卵巣がんの発生や進行を抑制する効果があることを確認したと発表した。同成果は同大学医学部産婦人科学教室の小林佑介 特任助教と米Johns Hopkins大学医学部病理学教室のTian-Li Wang 准教授、Ie-Ming Shih 教授らの研究グループによるもので、6月24日付(現地時間)の米科学誌「Clinical Cancer Research」に掲載された。スタチン製剤はコレステロールの合成を阻害することから脂質異常症の治療薬として用いられている。近年、同剤ががんの発生を抑える可能性が注目されているが、卵巣がんではその効果が証明されていなかった。同研究では、卵巣がんが自然に発生するマウスにスタチン製剤を投与した。このマウスは通常、生後5週からがんが出現するが、スタチン製剤を投与したマウスではその発生や進展が抑えられていた。ヒトの卵巣がん細胞を移植したマウスでも同様に、スタチン製剤の投与によって腫瘍の発生や進行が抑えられることが確認された。また、腎機能や肝機能への影響は認められなかった。さらに、ヒトの卵巣がん細胞にスタチン製剤を添加して培養すると、増殖が抑制されるとともに、細胞が膨化したり細胞内に空胞ができることから、アポトーシスやオートファジーといったプログラム細胞死が関与していることが示唆された。実際、同剤の投与により、アポトーシスやオートファジーに関与するタンパク質の発現が細胞レベルでも腫瘍レベルでも高くなっていたという。同研究グループは「今後は本研究の結果をもとに、至適用量やその適応を十分に考慮した上で、ヒトの卵巣癌の発生や進行を実際に抑制しうるか検討が行われることを期待します。」とコメントしている。
2015年06月25日東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 女性健康医学講座の寺内公一准教授の研究グループはこのほど、トマトジュースを摂取すると血中の中性脂肪が低下することを明らかにした。同研究は、トマトジュースがミドルエイジ女性の健康に与える影響について明らかにすることを目的に、40歳以上60歳未満の女性95名を対象に実施した。正確なデータを得るために、対象者には、試験開始2週間前から生トマトやトマト製品の摂取を制限した上で実験を行った。試験では、対象者に食塩無添加トマトジュース200mlを1日2回、朝夕食直前に8週間摂取してもらった。摂取開始前、摂取4週間後および8週間後の3回にわたり、体組成、血圧、動脈硬化指数、安静時エネルギー消費量、更年期症状、血清脂質、血糖などの検査を行い、統計学的解析を行った。その結果、トマトジュースを1日2回朝夕食前に摂取すると、4週間後および8週間後に安静時エネルギー消費量が増加し、血清中性脂肪高値が改善することが明らかになった。そのほか、更年期症状スコアの改善、不安症状スコアの改善、心拍数の増加などの変化も見られた。これまでに、トマトジュースに含まれる「13オキソ ODA」が糖尿病モデルマウスにおいて、血液・肝臓・筋肉の中性脂肪を低下させることや、「エスクレオシド A」がメタボリック症候群モデルマウスにおいて血清中性脂肪を低下させることが報告されていた。トマトジュースの摂取で、ヒトにおいても同様の効果が得られることを解明したのは世界で初めてのことであるという。同研究成果は4月8日、国際栄養学雑誌「Nutrition Journal」(オンライン版)で発表された。
2015年06月04日産業技術総合研究所(産総研)は10月15日、微弱な生体透過光を効率よく測定して、血中成分を分析できる分光装置の試作機を完成させたと発表した。同研究は産総研 電子光技術研究部門 光センシンググループの古川祐光 主任研究員によるもので、10月15日から17日までパシフィコ横浜で開催されるインターオプト2014で詳細が発表される。この装置は、近赤外光を高感度で高速に分光分析することが可能で、持ち運びが容易なことが特徴。生体を透過した微弱な光の連続的な変動をとらえることができるため、血中に含まれる脂質を、採血することなくリアルタイムでモニタリングすることができるという。家庭や職場で日常のカロリー管理ができ、メタボリックシンドロームの予防などのほか、さまざまな疾患と関連する物質の無侵襲モニタリングへの展開も期待される。今後、共同研究先企業から来年度の市場への投入を目指すとのことで、分光分析のアルゴリズムを改良して、さまざまな血中成分の無侵襲測定を実施していく予定となっている。
2014年10月16日東京大学は4月3日、運動による脂質代謝改善に関わる新たな分子機構を明らかにしたと発表した。成果は、東大大学院 農学生命科学研究科の佐藤隆一郎教授らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、3月18日付けで「American Journal of Physiology Endocrinology and Metabolism」に掲載された。メタボリックシンドロームの発症には、影響として運動習慣の有無が大きい。特に運動による脂質代謝改善においては、骨格筋で「リポタンパク質リパーゼ(LPL:Lipoprotein lipase)」発現が上昇することが重要だとされる。LPLは運動により発現上昇した後に血中に分泌され、「キロミクロン」や「VLDL」などのリポタンパク質中に含まれる「トリグリセリド」を分解。その後、分解産物である脂肪酸を骨格筋細胞が積極的に取り込むことで脂質代謝が改善する仕組みだ。しかし運動後の骨格筋でなぜLPL発現が上昇するのか、分子レベルで明確にはわかっていなかった。そうした中、近年、運動による代謝改善効果を担う因子として「エネルギーセンサタンパク質(AMPK:AMP-activated protein kinase)」が注目されている。AMPKは運動によって生じる細胞内エネルギー枯渇を感知し、その回復に努める機能分子だ。今回の研究では、AMPKが核内受容体「PPAR(peroxisome proliferator-activated receptor)γ1」の発現亢進を介してLPLの発現上昇を誘導することが新たに見出され、さらにAMPKによるPPARγ1の発現亢進の一部は、mRNAの安定化という一風変わった機構により調節されていることが明らかにされた(画像1・2)。今回の研究では、斜度10°のトレッドミルを用い、マウスに対して毎分15mの速度で30分の走行運動を週5回、4週間にわたる負荷がかけられた。その結果、非運動群のマウスに比べ、運動群マウスでは骨格筋におけるPPARγ1およびLPLのメッセンジャーRNA(mRNA)量が有意に上昇することが認められたという。核内受容体であるPPARファミリーはα、β/δ、γの3種類のサブタイプが存在し、さまざまなエネルギー代謝に関わることが知られている。骨格筋においてはPPARファミリー中のPPARα、およびPPARβ/δが脂肪酸代謝関連遺伝子の発現を調節する機能を持つ。一方、PPARγは脂肪細胞において重要な働きをしているが、骨格筋における発現量は脂肪組織の10%以下であることから、その機能については不明な点が多く残されていた。そこで筋細胞におけるPPARγ1の機能を明らかにするため、培養筋管細胞「C2C12」にPPARγ1を過剰発現させ、種々の遺伝子発現応答の追跡が実施されたのである。その結果、LPL mRNAおよびタンパク質の突出した上昇が確認されたことから、PPARγ1がLPL発現を調節する因子であることが明らかになった。さらに研究チームは、運動時にPPARγ1発現を上昇させる上流因子の同定を試みることにし、そこで着目した因子が運動により活性化するAMPKというわけだ。C2C12をAMPK活性化剤である「AICAR」や「メトフォルミン」、AMPKを間接的に活性化する「H2O2」を含む培地で培養すると、PPARγ1mRNAならびにタンパク質の上昇が確認された。この上昇は、同時にAMPK阻害剤を培地に加えると解除されたことから、AMPK活性化によりPPARγ1mRNAが上昇することが明らかになったのである。さらにマウスに対して3日間にわたるAICARの投与が行われたところ、やはり骨格筋においてPPARγ1、LPL mRNAの有意な上昇が確認された。以上の結果より、運動→AMPK活性化→PPARγ1増加→LPL上昇の分子機構が明らかにされたのである。運動刺激により骨格筋はLPL分泌を上昇させ、エネルギー源となる遊離脂肪酸を細胞内に積極的に取り込む適応をしていると考えることができるという。続いて、AMPK活性化によるPPARγ1発現上昇の分子機構の解析が行われた。その結果として興味深いことに、PPARγ1mRNAは通常およそ4時間の半減期で分解するのに対し、AMPKを活性化することで半減期が12時間程度まで延伸することが判明。ここで見られたmRNA安定化は、AMPK阻害剤により抑制された形だ。PPARγ1mRNAの「3’非翻訳領域」には、半減期の短いmRNAに特徴的な「AU-rich配列」が5カ所存在し、いずれもヒト、マウス、ラットで保存されている。この結果は、AMPKがAU-rich配列を介したmRNAの分解機構を抑制する作用を持つことを示唆しているという。今回の成果により、骨格筋における、運動→AMPK活性化→PPARγ1増加→LPL上昇の分子機構が明らかとなった。AMPKは、運動のみならず食品に含まれる種々のポリフェノールなどによっても活性化されることが知られている。来るべき高齢社会において、運動が十分にできない高齢者の健康維持に、AMPK活性化能を持つ食品が活用されることが期待されるとした。
2014年04月07日アサヒグループホールディングスとカゴメは、飲酒時にトマトを一緒に食べることで、血中のアルコール濃度が低下することを、ヒトによる試験により明らかにした。同研究結果は5月18日~20日の、第66回「日本栄養・食糧学会大会」(宮城)にて発表された。アサヒグループとカゴメは2007年2月に業務資本提携し、2009年よりアルコールと野菜の関係について共同で研究に取り組んでいる。これまで、両社の共同研究によって、トマトの投与がアルコール代謝を促進させることが動物実験によって明らかとなった。今回はヒトでの効果の検証と、そのメカニズムの探索を行ったもの。ヒトにおいてトマトジュース缶3本(約160ml×3本)と焼酎甲類(ストレート約100ml)の同時摂取試験を適正飲酒量にて実施したところ、トマトジュースを飲んでいない場合(対照として水と焼酎甲類を摂取)と比較して、血液中のアルコール濃度が顕著に(最高血中濃度として約3割)低下することを確認した。また、計算上、体内にとどまるアルコール量が約3割減少した。さらに、トマトジュースを飲んでいない場合ではアルコール消失に5時間要したのに対し、トマトジュースを飲んだ場合では4.2時間となり、約50分早まった。以上の実験により、飲酒時のトマト摂取は、急激な体内アルコール濃度の上昇を抑えることで酔いの回りを緩やかにし、生理的な影響を緩和できる可能性と酔い覚めを早くする可能性が示唆された。また、ラットにトマトの水溶性成分を摂取させ、その後アルコールを投与し、肝臓中のアルコール代謝に関連する酵素の活性を測定。その結果、アルコールおよびアセトアルデヒドを代謝する酵素の活性を高める傾向が見られ、さらにアルコールの代謝を促進する上で重要な酵素であるLDHの活性が有意に高まった。この結果で、トマト摂取後のピルビン酸の上昇とともに、肝臓中のLDHの活性が高まることで、アルコールおよびアセトアルデヒドを代謝する酵素(それぞれADH、ALDH)の働きをスムーズにする補酵素NADが供給され、アルコールの代謝がより促進されたことがわかった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月30日厚生労働省は21日、平成21年度の特定健康診査・特定保健指導の実施状況(速報値)を公表、特定健康診査の対象者数は約5,220万人、受診者数は約2,115 万人で、実施率は40.5%だった。保険者の種類別の実施率は、組合健保・共済組合が6割以上と高く、市町村国保、国保組合、全国健康保険協会、船員保険にで、いずれも3割台と低くなる二極化構造を呈した。また、特定保健指導の対象になった者は18.5%で、そのうち特定保健指導の終了者は13.0%だった。メタボ該当者は14.4%、予備群含めると3割近くにそして、内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)該当者は14.4%おり、この予備群者は12.3%とされた。合わせると3割近い比率でメタボの危険者がいることとなる。なおこれは、医療保険者に対し、40歳から74歳までの被保険者、被扶養者を対象とした内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)に着目した健康診査・保健指導の実施が義務付けられているもので、平成20年度から始まったもの。メタボ健診は、腹囲とともに、血圧・血糖・血中脂質の数値をもとに判定するが、腹囲が基準を上回り、二つ以上の数値が悪ければメタボ、一つなら予備群となる。危険性が高い人に保健指導を行うことで、糖尿病や高血圧症といった生活習慣病を防ぐ狙いがある。
2011年01月25日