夏の頭皮を救う2アイテムアルペンローゼ株式会社は、展開中の国産アロマヘアケアブランド「ラ・カスタ」より、7月5日、夏の頭皮を救う2アイテムの販売を開始した。注目はギフトにもオススメの「ヘッドスパブラシ」シリーズ第3弾 「ヘッドスパ スキャルプブラシ」だ。「ヘッドスパ スキャルプブラシ」同商品は、インバス用のヘッドスパブラシ。同社のオフィシャルヘッドセラピストが開発したもので、マッサージ効果と洗浄効果にとことんこだわった「やみつきになる」ブラシだ。頭頂前ラインと頭頂センターライン(頭皮のTゾーン)の皮脂を効率的に落とすことを目的に開発されており、使い心地も含め、既存のシャンプーブラシとは一線を画している。硬さと太さが異なる2種類のナイロンピンが、頭皮のカーブにフィットするように配列され、毛穴の汚れもしっかりと落とす。乾いた髪にも使用可能だ。「ヘッドスパ スキャルプブラシ」は、2,000円(税抜き)となっている。「アロマエステ スキャルプ クレンジング リファイン」同時発売となるのは、頭皮用食クレンジングジェルのバージョンアップリニューアル商品。抗酸化作用をもつAHA(セイヨウミザクラ果実エキス)や、洗浄力向上作用のある「サピンヅストリホリアツス果実エキス」などが新配合となっている。価格は、2,000円(税抜き)。(画像はプレスリリースより)【参考】“頭皮のTゾーン”を制する2アイテム、7月5日に同時発売!大人気の「ヘッドスパブラシ」のインバス用ブラシと、リニューアル版頭皮用クレンジングジェル。
2017年07月06日歌舞伎俳優の市川染五郎(松本錦升)が日本舞踊協会主催の新シリーズ、未来座『賽 SAI』(6月15日~18日、東京・国立劇場小劇場)について意気込みを語った。未来座『賽 SAI』チケット情報日本舞踊松本流の家元で、協会の理事でもある染五郎は未来座を立ち上げた理由についてこう話す。「日本舞踊には色々な流派があるんですが、もともと交流がなかったところを曽祖父(七世松本幸四郎)の代に、流派の垣根を超えて一緒に踊る場を設けましょうとして作られたのが日本舞踊協会なんです。古典の継承と新作、このふたつを活動の柱とし、新しい日本舞踊の創作を目指して未来座を作りました」シリーズのタイトル“SAI”の意味について尋ねると「第一回目は賽子(サイコロ)の“賽”という字を当てましたが、その時のテーマによって、いろどりの“彩”や才能の“才”の字を当てていこうと思っています」と教えてくれた。日本舞踊は歌詞の意味を振りで表現する“当て振り”が基本だが、このタイトルにはそうした常識や既成の枠を超えたいという思いが重なってみえる。“新しい踊り”については現在も模索している最中だというが、先日、国立代々木競技場で行われた歌舞伎とフィギュアスケートを融合したアイスショー『氷艶』で演出をした際のこんなエピソードを明かしてくれた。「はじめは『道成寺』と『二人椀久』と『連獅子』を繋げた邦楽の曲を作って、髙橋大輔さんにスケート靴を履かずに歌舞伎の衣裳を着て踊ってください、と大枠だけ決めて振付師にお願いしたんです。そうしたら“これはヒップホップだね”という話になって、自分では全く想像してなかったものが出来上がってきた。聞き慣れた曲だけれども、イメージに無かった踊り。こういう発想が面白いなって思いましたね。リズムに合わせて体を動かす、それが舞踊の面白さであり、日本舞踊の多様さなんだと改めて感じました。未来座は、そういう自由な発想ができる場にしたいんです」その未来座『賽 SAI』では「擽-くすぐり-」の演出と振付を担当する。「今回は“水”の過去、現在、未来がテーマで「擽」は未来のパートになります。水の未来について考えると、役割はどうなるのかなどと考えがちですが、突き詰めると過去から未来まで変わらず存在するものですから、何を表しているかではなく、人のエネルギーそのものを感じてもらえたら。考えなくても楽しめる、わからないところが面白い、そんな自分でも見たことがない作品を作ってみたいですね」。日本舞踊の新たな第一歩となる新作公演がどんな舞台になるのか、ぜひ劇場で確かめて欲しい。公演は6月15日(木)から18日(日)まで東京・国立劇場 小劇場にて上演。チケット発売中。
2017年06月02日6月に行なわれる日本舞踊協会の3年ぶりの新作、日本舞踊未来座『賽 SAI』(東京・国立劇場小劇場)に先がけ、5月27日(土)に『未来座SAI 大人のたしなみ講座~日本舞踊~』と題したイベントの開催が決定した。講師は第一線で活躍する各流派の日本舞踊家らが勤め、講座内では歌舞伎俳優で松本流家元の市川染五郎(松本錦升)の舞踊も披露される。未来座SAI 大人のたしなみ講座~日本舞踊~ チケット情報未来座『賽 SAI』は日本舞踊協会が新たなシリーズとして立ち上げる舞踊公演の第一弾。“SAI”とは「Succession And Innovation」(継承と革新)の頭文字と、賽子の賽の字を重ね合わせ、振られた賽子のように姿を変える日本舞踊の多彩さや進化への決意を表している。第一弾公演は水をテーマに4つの作品を上演。絶え間ない水の流れと過去、現在、未来へと移ろう時の流れが重なり合っていく様を、日本舞踊で表現する。今回のイベントは6月「未来座」上演の前に、日本舞踊をもっと身近に感じて欲しいと企画されたもの。初心者でも楽しめる内容で3講座を開催。講師は、大河ドラマ「おんな城主 直虎」で所作指導を務める橘芳慧、人間国宝・七世中村芝翫より中村流家元を継承した中村梅彌、『NINAGAWAマクベス』への出演経験を持つ花柳輔太朗が担当。いずれの講座も定員30名までという少人数の濃密な空間で日本舞踊の楽しさを教わることができる。会場は、親子丼発祥の鶏料理の老舗「玉ひで」。当日は浴衣の無料貸出しもある(事前チケット購入必要)。<イベント概要>◆日時:2017年5月27日(土)【第一限講座】“美しい所作を!” 講師:橘 芳慧13:30~15:00(12:45~受付)大河ドラマ「おんな城主 直虎」で所作指導を務める橘流家元・橘芳慧による日本舞踊の基本的な所作を学ぶ。【第二限講座】“日本舞踊を知ろう!” 講師:中村梅彌16:00~17:30(15:15~受付)中村流家元・中村梅彌による日本舞踊の振りや動きの意味を学ぶ。【第三限講座】“実践!踊ってみる!”講師:花柳輔太朗18:30~20:00(17:45~受付)花柳流花柳会理事・花柳輔太朗による6月に開催される第一回日本舞踊 未来座『賽=SAI=』公演の演目のひとつ『当世うき夜猫』の振付を学ぶ。イベント詳細は日本舞踊協会公式サイトに掲載。イベントは有料で、参加には「未来座」と講座のセット券が必要。チケットはチケットぴあにて発売中。
2017年05月18日1978年から80年にかけて製作され、国内外で大ヒットした「西遊記」がテレビ界にカムバックを果たす。堺正章が孫悟空、故・夏目雅子が三蔵法師、西田敏行が猪八戒、岸部四郎(放送当時の芸名:岸部シロー)が沙悟浄を演じ、オープニングソングにゴダイゴの「Monkey Magic」、エンディングに「ガンダーラ」を採用した同作が、外国人キャストにより40年ぶりに蘇える。「Digital Spy」によれば、タイトルは「The Legend Of The Monkey」(原題)とされており、1話あたり30分、全10話構成になるそうだ。「ティーンエイジャーの少女と三神仙が、妖怪との遭遇や障害を乗り越えながら世界の調和を取り戻す旅へ出る物語」だという。キャストは新人のルシアーネ・ブキャナン、チャイ・ハンセン、ジョシュ・トムソン、エミリー・コクレルに決定。オーストラリアのABC局、ニュージーランドのTVNZ局、そしてNetflixがタッグを組み、2018年の放送を目指してニュージーランドで撮影を行っている。ABC局は「新しい世代に、再びこのワクワクするマジカルな世界を見てもらうのが楽しみだ」とコメントしている。(Hiromi Kaku)
2017年04月21日映画『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』が、2017年10月13日(金)に公開される。新生『猿の惑星』シリーズ最新作これまで公開されてきた『創世記(ジェネシス)』『新世紀(ライジング)』に続くシリーズ最新作(第3作目)となる『聖戦記(グレート・ウォー)』。これまで通り、地球支配をかけた2つの種の戦いを描きながら、スケール感やドラマ性において過去2作から大きな飛躍を遂げている。一足早く公開された他国では、アメリカ、イギリス、ロシア、スペインをはじめとする28か国でオープニング1位を記録。特にアメリカでは週末3日間で5,626万ドル(約63億円)を記録した。主人公であり、高度な知能を有する猿のリーダー・シーザーの心の葛藤や人類との共存というテーマはもちろん、戦いは猿だけでなく、人類にとっても信じる者のために絶対に負ける事のできない心の戦いが描かれる。キャスト&監督主役のシーザーには前2作品に続き、モーションキャプチャーを使った演技の第一人者として知られているアンディ・サーキス。彼はこれまで『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのゴラムや『キング・コング』のコングも演じてきた。そのほか『ジュラシック・ワールド』のジュディ・グリアや『ハンガー・ゲーム』シリーズのウディ・ハレルソンらが出演する。『猿の惑星:新世紀』に引き継ぎメガホンを取るマット・リーヴズは、『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』について「スケールは、シリーズのどの映画よりも大きいが、一方で中心となる核はそのまま維持している。つまり、シーザーと猿たちに関係する感動のストーリーということだ」とコメントしている。謎の少女・ノバ“そして、猿の惑星になる。”という衝撃的なキャッチコピーが記されたポスターにシーザーと共に写っているのは、新たに登場する謎の少女ノバ。猿のシーザーと人間のノバは対峙しているのではなく、ノバがシーザーの背中に隠れているようにも見て取れる。『猿の惑星』旧シリーズにも同名のキャラクターが登場するが、本作でも物語の鍵を握る存在となりそうだ。作品情報猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)公開日:2017年10月13日(金)監督:マット・リーヴス出演:アンディ・サーキス、ジュディ・グリア、ウディ・ハレルソン、スティーヴ・ザーン、アミア・ミラー、カリン・コノヴァル原題:WAR FOR THE PLANET OF THE APES(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
2017年03月27日近未来的な美術館建築を手掛けたのは妹島和世氏江戸の情緒を残す、墨田区・両国。1760年、この地に生を受けたのが、天才画家・葛飾北斎です。その独特な画力で世界中にファンを持つ北斎の生涯を紹介するべく、2016年11月に「すみだ北斎美術館」が誕生しました。住宅街に突如現れるメタリックな外観が目を惹く「すみだ北斎美術館」。ルーブル美術館の別館や、金沢21世紀美術館の建築で知られる妹島和世氏の設計による建物で、空に溶け込むような淡い色のアルミの質感が訪れる人を驚かせます。北斎が生きた90年間の歴史をアートと辿る約1800点の北斎作品を保有する同美術館。常設展では、90歳という長寿で晩年まで筆を走らせていた北斎の足跡を、それぞれの年代の画風により、7つのエリアに分けて展示をしています。各期の代表作を実物大高精細レプリカで鑑賞できるだけではなく、絵の前に置かれたタッチパネルでは、詳しい解説を紹介。北斎の超技巧アートに酔いしれながら、画業についても学ぶことができます。北斎のアトリエを再現、そのリアルさにびっくり!その他にも、浮世絵に使用するモチーフを描きとめ、弟子に画風を伝えていたとされるコミカルな絵手本「北斎漫画」や、錦絵のタッチパネル画像で鑑賞できる錦絵の制作過程も見どころ。弟子が残した絵から忠実に再現した、北斎84歳の頃のアトリエもリアルです。知られざる北斎の生涯を覗き見ることができる美術館、ぜひご堪能あれ!取材・文/末吉陽子スポット情報スポット名:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2電話番号:03-5777-8600
2017年03月23日Y-3(ワイスリー)の2017年春夏コレクションが、2017年2月3日(金)より順次発売される。今季は、”21世紀の前衛的なスポーツウェア”という未来的なビジョンを掲げ、テクニカルな素材を用いたミニマルなデザインのアイテムを提案している。新作シューズ「KOZOKO LOW」注目は、新作スニーカー「KOZOKO LOW」だ。ネイビーやホワイト、シルバーといった無機的なカラーリングで、少し丸みのあるシルエット。様々な形状の断片を組み合わせたようなデザインが特徴的だ。ミッドソールには、衝撃吸収性と反発性を両立させたBOOSTフォームを使用している。スタイリッシュなスポーツウェアウェアには、ストライプをアシンメトリーにあしらったパンツやフーディが登場。細身のシルエットとモノクロのカラーリングがミニマルな印象で、大胆なストライプがスポーティな要素をプラスしている。シンプルなブラックコートを合わせれば、ストリート感ある着こなしに。従来のスニーカーに新色も登場従来モデルのスニーカーには、宇宙を思い起こさせるようなパープルの新色が登場。ブラックやホワイトとの相性がいいので、本コレクションのウェアともコーディネートしやすそうだ。アイテム詳細Y-3 2017年春夏コレクションの新作発売日:2017年2月3日(金)取扱店舗:国内直営店、Y-3取扱ショップ、Y-3公式オンラインストアにて発売予定【問い合わせ先】adidas fashion group showroomTEL:03-5547-6501
2017年02月05日“日本の発酵醸造”をテーマにした「発酵醸造未来フォーラム」が、17年1月14日、15日に東京・青山の国連大学にて開催される。同イベントは、これまでパンや日本酒、クラフトビールなど様々な発酵にまつわるイベントを開催してきたファーマーズマーケット・アソシエーションが、博報堂「恋する芸術と科学」とのコラボレーションによって開催するもの。今回は“日本の発酵醸造”をテーマに、「ファーメンテッドマーケット」と「ファーメンテッドシンポジウム」の2部構成で行われる。17年1月14日、15日に行われる「ファーメンテッドマーケット」は、国連大学中庭にてFarmer's Market @ UNUとの共催で開催されるもの。当日は、日本全国の酒蔵によるお酒が楽しめる「蔵バー」や、まぼろしの醤油バー「発酵バーバーバー」などが登場し、日本全国の醤油、味噌、みりん、鰹節、日本酒、納豆蔵などを紹介。さらに、ミシュラン2ツ星レストラン「レフェルヴェソンス」のシェフである生江史伸による本枯鰹節を使用したラーメンや、東京・西荻窪の銘酒居酒屋「善知鳥」の熱燗バー、仏領インドシナ料理を伝える魚醤とハーブの料理ユニット・アンドシノワーズによる発酵料理なども提供される。なお、参加者は当日会場内の受付にて飲食共通チケット及び、オリジナルお猪口を購入することで飲食を楽しむことができる。価格は5枚1,000円、10枚2,000円、20枚4,000円、オリジナルお猪口500円、オリジナル枡800円(限定100個)。一方、1月15日に行われる「ファーメンテッドシンポジウム」では、専門性の壁を越えながら多様性と創造性に富んだ意見を持つ有識者をゲストに招き、日本食の未来について業界横断的にトークを行う。登壇者は、東大名誉教授の北本勝ひこ、情報学研究の第一人者でIT起業家のドミニク・チェン、伝統手作業を守る蔵の会HAND-RED、「レフェルヴェソンス」シェフの生江史伸、ヒップホップアーティストのDJみそしるとMCごはん、フードエッセイストの平野紗季子など。参加費は無料で、事前予約制となっている。【イベント情報】「発酵醸造未来フォーラム」会場:国連大学住所:東京都渋谷区神宮前5-53-70会期:17年1月14日、15日時間:10:00~16:00(17年1月15日は17:00まで)
2017年01月02日ビームスが、伊藤忠ファッションシステム株式会社の研究機関であるifs未来研究所とコラボレーションし、「ニッポンの神ギフト」を東京・新宿のショップ、ビームス ジャパンにて開催中。期間は12月25日まで。1年間お世話になった気持ちを伝える「お歳暮」は、日本人が古くから受け継ぐ大切な習慣。「ニッポンの神ギフト」は、そんな気持ちを大事にしつつ、“遊び心”を加え未来に向けたギフトとして変身させることが出来ないかと、ビームスとifs未来研究所の協議の末に行き着いて生まれたもの。このコラボレーションでは日本人の暮らしに「おめでたい」をもたらしてきた七福神からヒントを得て、ビームス ジャパン全館から選りすぐられた商品が七人の神様にちなんだギフトが提案されている。ラインアップは、ビームス ジャパンの「鶴亀バンダナザブトン」、「けん玉 ゴールド」、タニタの「ゴールド 体組成計」、ロッカ・シュピールの「Rocca カードゲーム」、新吉原の「手ぬぐい」など。また、このコラボレーションで生まれた七福神キャラクターのオリジナルグッズも販売中。未来の幸せを願って、お世話になったあの人におめでたい“神”ギフトを贈ってみては?
2016年12月05日声優・森川智之が、フジテレビが毎週木曜深夜に放送している「#ハイ_ポール」内の新ショートアニメ「神々の記」に出演することが決定した。今回放送される「神々の記」は、約紀元前3000年くらい、エジプトはナイル川のあたりを舞台としたアニメ。エジプト神話における謎の神“メジェド”や太陽神“ラー”、冥界の神“アヌビス”、豊穣の神“バステト”などの神々が、キュートなキャラクターとなって登場。そんな神々のお世話係をする“イアビ”とその友人“アーケウ”が、気まぐれな神々にふり回される日常を描く悲喜交々の物語となっているようだ。本物語の声優を務める森川さんは、洋画吹き替えではユアン・マクレガーやトム・クルーズ、キアヌ・リーブスなどを多く担当し、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」「戦国BASARA」「トリコ」などアニメ作品でも活躍する大人気声優。今回森川さんが演じるのは、“イアビ”や“アーケウ”を始めとした人間のキャラクターだけでなく、神々や群衆の声に至る全ての役!さらには、主題歌である「神々を讃える唄」も歌唱する。森川さんは「1人全役というキャスティングを聞いたときは『ウソだろ!?』って思いました(笑)」と最初は驚いた様子で、「どういう風に演じ分けしているかも楽しんで貰いたいです。 ひとつのアニメ作品として面白いと言ってもらいたいので、観ている人が1人で演じていることを忘れてしまうくらい楽しめるように演じようと思っています」と意気込みのコメントを寄せた。また、“ラー”、“バステト”神々のキャラクターデザインは、アナログ・デジタルイラスト・立体作品など幅広く活躍し、海外にも多くのファンを持つイラストレーター・こなつが担当。そして監督には、「英国一家、日本を食べる」では演出、「JKめし!」2期では監督を務めた日野トミーが務める。本アニメの元となった“メジェド様”は、エジプトの古文書「死者の書」第17章に登場する謎の神。そのフォルムと存在感から、2014年頃から一部のSNS上で話題。すでに販売しているぬいぐるみやカプセルトイ・ソフビフィギュアも人気を博しており、アニメ放映開始と同時に、フジテレビショップなどで新作含めたオフィシャルグッズを販売することも決定している。「神々の記」は11月24日(木)25時25分~フジテレビにて放送(「#ハイ_ポール」内)。(cinemacafe.net)
2016年11月10日お笑い芸人の友近が7日、東京・台場のシネマメディアージュで行われたフジテレビ系ドラマ『Chef~三ツ星の給食~』(毎週木曜22:00~22:54 ※初回は22:15~23:24)の舞台あいさつに登場。これまで最も大変だった仕事を「『とくダネ!』のコメンテーター」と明かした。このドラマは、主演の天海祐希演じる三つ星レストランの天才女性シェフ・星野光子が、店のオーナー(小泉孝太郎)とトラブルでクビになってしまったことから、多くの壁にぶつかりながら学校給食作りに挑む姿を描くもの。友近は、この給食作りを番組コーナーとして企画したテレビ局のプロデューサー・矢口早紀役を演じる。開口一番、「矢口早紀役の、藤原紀香です」と、何も付けていない左薬指を見せながら笑いをかっさらった友近。この舞台あいさつの司会は『とくダネ!』の笠井信輔アナで、かつて友近も同番組にコメンテーターとして出演していたが、当時を振り返って「今までの仕事で一番大変だった」とぶっちゃけた。その理由を「軽いニュースならいいんですけど、重たいニュースになったとき、どうコメントすればいいか…。そこでアホがバレるじゃないですか」と説明。「だから(同時期にコメンテーターとして出演していた)眞鍋かをりちゃんとか、すごいと思いますもんね」と印象を語った。今作は、光子が人生最大の壁に立ち向かっていくストーリーだが、友近も最大の壁を告白。以前、学園祭へ営業に行った際、女子校と聞いて行ってみたら実際には男子校だったことがあったそうで、女子の共感を得るネタを用意していたが、これが全てボツになってしまったという。そこで、「時間を埋めるために、渡辺美里さんの『My Revolution』のライブバージョンをゆっくり歌いました」と、ピンチを切り抜けたことを明かした。ドラマの舞台となる給食室のメンバーには荒川良々、池田成志、市川しんぺー、伊藤修子といった個性的すぎるメンバーが集結。友近は、このメンツを見て「ドラマが終わることには、1個また新しいネタができるかな」と余念がなかった。
2016年10月07日テレビ東京の人気番組『Youは何しに日本へ?』の「ハンコ大好きYOU」として話題のフランス人モデル、ロマくん。日本文化が大好きな彼が、今回、東洋占いの名手・生田目浩美.先生から日本の漢字や名前、そして「姓名鑑定」について学ぶことになりました。cocoloni PROLOでは、その一部始終をレポート!あなたもロマくんと一緒に漢字の世界へと出かけてみませんか?【第17回】自分の名前で近未来の運勢を占ってみよう!相性占いの次は、名前を用いて近未来の運勢を占う方法を学びます。みなさんの2016年の残り数ヶ月はどんな運勢になるでしょうか?そしてロマくんにとってラッキーな月はいつ?ロマくん…日本のハンコをこよなく愛するフランス人モデル。日本人になりたい。生田目先生…気学風水鑑定家。姓名判断・風水・九星・家相・手相など東洋の占いを幅広く研究。名前で来月の運勢もわかる!ロマくん:相性占い面白かったです。次のテーマは何ですか?先生:今度は名前でこれから先の運勢をチェックしてみましょう。ロマくん:運勢?先生:前に「九星気学」のお話をしたのを覚えていますか?この九星を使って、年ごとや月ごとの運勢を占うことができるんです。(☆編集部注:「九星気学」については第5回の記事をご覧ください)先生:さっき、名前の頭文字を「五行」の5つの要素に当てはめる方法をお話しましたね。そちらと、月ごとの星に含まれる「五行」の5要素を照らし合わせて、それぞれの月が自分にとって過ごしやすい時期か、ハードな時期か、というのを観ていきます。(☆編集部注:名前と五行の関係については第16回の記事をご覧ください)ロマくん:ちょっと難しい…。先生:そうですよね。詳しく説明する前に、まずはそれぞれの要素を書いてみますね(ホワイトボードに書く)。先生:1は「水」、2は「土」、3は「木」、4も「木」、5は「土」、6は「金」、7も「金」、8は「土」、9は「火」です。九星に含まれる「五行」の要素【1】水(一白水星)【2】土(二黒土星)【3】木(三碧木星)【4】木(四緑木星)【5】土(五黄土星)【6】金(六白金星)【7】金(七赤金星)【8】土(八白土星)【9】火(九紫火星)先生:そして月ごとに見ていくと、7月は「金」、8月は「土」、9月は「木」の月…となります。自分の持つ星の性質と、それぞれの月ごと星の性質の関係値から、自分にとっていい月になるかどうかを占います。2016年の月ごとの星【7月】金(六白金星の月)【8月】土(五黄土星の月)【9月】木(四緑木星の月)【10月】木(三碧木星の月)【11月】土(二黒土星の月)【12月】水(一白水星の月)ロマくん:10月は「木」、11月は「土」、12月は「水」…。先生:そうですね。こちらを使って、月ごとの運勢をチェックしましょう。九星は9個しかないので、ちょっとややこしいのですが、それぞれの星を12ヶ月に当てはめて考えます。「九紫火星」から「一白水星」までの9個の星が、12ヶ月をぐるぐる逆回転する形になっているんですよ。それぞれの月にはどんな性質があるかっていうことをお話しますね。ロマくん:はい。ロマくんにとっていい月は何月?先生:ロマくんのお名前は「火」に属しているから、相性がいいのは「木」と「土」の月です。つまり8月、9月、10月、11月はロマくんにとって、とてもいい月です。ロマくん:やった!(☆編集部注:名前と五行の関係については第16回の記事をご覧ください)先生:越田さん(マネージャーさん)の場合は「木」に属したお名前だから「火」や「水」の月がいいので、12月はいい月だね、というふうに考えます。あと、ご自身の月もいいので9月と10月もいいですね。下の名前でサトルさんと呼ぶ場合は「土」と「水」の月がいいから、11月もいい月になります。もし全部いい月にしたかったら、その月に合わせて名前の呼び方を変えちゃうという手もあります。ロマくん:毎月、別の名前で呼ぶんですか?(笑)先生:そうそう。そうすると、その月と相性が良くなるんです。ロマくん:いろんな友達と別の名前で呼び合わなくちゃ。「今の名前は何ですか?」「今月は…」って(笑)。先生:そんなに意識するほどのことじゃないけど、プラスアルファとして楽しんでいただけたらと思います。ロマくん:はい。面白そう!☆あなたにとっていい月、ハードな月は以下の一覧でわかります!【7月】金の月・活発的にいい人「水」…H(ハヒフヘホ)/M(マミムメモ)・居心地がいい人「土」…A(アイウエオ)/Y(ヤユヨ)/W(ワヲ)・思い通りになりやすい人「金」…S(サシスセソ)・少し後悔が残る人「火」…T(タチツテト)/N(ナニヌネノ)/R(ラリルレロ)・ちょっと違和感のある人「木」…K(カキクケコ)【8月】土の月・活発的にいい人「金」…S(サシスセソ)・居心地がいい人「火」…T(タチツテト)/N(ナニヌネノ)/R(ラリルレロ)・思い通りになりやすい人「土」…A(アイウエオ)/Y(ヤユヨ)/W(ワヲ)・少し後悔が残る人「木」…K(カキクケコ)・ちょっと違和感のある人「水」…H(ハヒフヘホ)/M(マミムメモ)【9月】木の月・活発的にいい人「火」…T(タチツテト)/N(ナニヌネノ)/R(ラリルレロ)・居心地がいい人「水」…H(ハヒフヘホ)/M(マミムメモ)・思い通りになりやすい人「木」…K(カキクケコ)・少し後悔が残る人「金」…S(サシスセソ)・ちょっと違和感のある人「土」…A(アイウエオ)/Y(ヤユヨ)/W(ワヲ)【10月】木の月・活発的にいい人「火」…T(タチツテト)/N(ナニヌネノ)/R(ラリルレロ)・居心地がいい人「水」…H(ハヒフヘホ)/M(マミムメモ)・思い通りになりやすい人「木」…K(カキクケコ)・少し後悔が残る人「金」…S(サシスセソ)・ちょっと違和感のある人「土」…A(アイウエオ)/Y(ヤユヨ)/W(ワヲ)【11月】土の月・活発的にいい人「金」…S(サシスセソ)・居心地がいい人「火」…T(タチツテト)/N(ナニヌネノ)/R(ラリルレロ)・思い通りになりやすい人「土」…A(アイウエオ)/Y(ヤユヨ)/W(ワヲ)・少し後悔が残る人「木」…K(カキクケコ)・ちょっと違和感のある人「水」…H(ハヒフヘホ)/M(マミムメモ)【12月】水の月・活発的にいい人「木」…K(カキクケコ)・居心地がいい人「金」…S(サシスセソ)・思い通りになりやすい人「水」…H(ハヒフヘホ)/M(マミムメモ)・少し後悔が残る人「土」…A(アイウエオ)/Y(ヤユヨ)/W(ワヲ)・ちょっと違和感のある人「火」…T(タチツテト)/N(ナニヌネノ)/R(ラリルレロ)次回予告ロマくんが習字に挑戦!仕事運、恋愛運などの願いが叶う漢数字を書いて、読者のみなさまにプレゼントします。監修者紹介生田目浩美.(なまためひろみ)気学風水鑑定家。心理学研究家。風水師・成合弘氏に師事し、姓名鑑定・風水・九星・家相・手相など幅広く学ぶ。著書『風水できょうからプチ改名』(ペンギン書房)を通じて新しい開運方法を指南、生田目流姓名鑑定を作り出す。監修者自らも名前の最後に「.」を加え改名、開運している。『王様のブランチ』(TBS系)「芸能人ごはんクラブ」コーナーの心理テストの監修を担当。プロフィールロマ(Roma)15歳からフランスでファッションモデルとして活動。実は元プロフィギュアスケート選手で、オペラが得意、ヘアメイクアーティストの資格も持っているという経歴の持ち主。2013年に旅の途中で訪れた日本に魅了され、ハンコに恋をしてしまう。テレビ東京『Youは何しに日本へ?』で 『ハンコ大好きYOU』として取材され一躍脚光を浴び、嬉しいことを素直に喜ぶ無邪気さと端正なルックスとのギャップ、そしてお茶目なキャラクターが幅広い層に支持されている。そんなロマの夢は「日本でタレントとして活躍して、『ハンコ大使』となって、もっと日本の皆さんへハンコの素晴らしさを伝えること」。日本語も猛勉強中。「ハンコとは、美しさの中に奥深い意味が込められていて、神秘的です。それは日本人のアイデンティを表すとても大事なもの。ハンコを使うことは、僕が日本人に近づく大切な一歩です。」【主な出演】テレビ東京「Youは何しに日本へ?」、テレビ東京「ピラメキーノ」『鎧武外伝シリーズ~仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル』映画『暗殺教室~卒業編~』SHOPLIST TVCMスマート印鑑広告SID「漂流」MVゆず「OLA!!」PVABC Mart TVCMニコニコ超会議2016超テレ東イベント映画『最高の花婿』トーク試写会イベントきゃりーぱみゅぱみゅTV特番(BSプレミアム)ほか
2016年09月14日フジテレビで10月よりスタートする新「月9」ドラマが「Hey! Say! JUMP」山田涼介が主演を務める「カインとアベル」に決定した。旧約聖書「創世記」第4章に登場する兄弟の名前をタイトルにした作品。旧約聖書の「カインとアベル」とは、アダムとイヴの息子たちの神話で、兄のカインが、神・ヤハウェ(=すべての父)から寵愛(ちょうあい)を受ける弟のアベルに嫉妬し、“愛への渇望”、“父に認められたい”という普遍的なテーマが描かれている物語だ。そんな神話を、現代の世界に置き換え「月9」でよみがえらせるという。高田優は、デベロッパー会社の社員。優の父は幼い頃から成績優秀な兄に目をかけ愛するが、優には無関心。優は「どうにか父に認められたい…」と父親の愛情に飢えていた。ある日、優は1人の女性と巡り会う。出会いは最悪だったが、仕事や思いもよらぬ展開を通して、徐々に彼女に恋愛感情を抱き始める優。しかし、皮肉にもその女性は兄の恋人だという事実…。「好きになってしまった感情は、簡単には忘れられない」。複雑な恋愛模様、兄そして父との葛藤の中で、度重なる危機に直面する優が、1人の男として、そして1人の人間として変貌を遂げるべく、歩み始める。主人公の優を演じるのは、今作が初の「月9」主演となる山田さん。今年は映画『暗殺教室』で日本アカデミー賞「新人俳優賞」を受賞するなど、俳優としても活躍がめざましい山田さんが、今回は自身初の「月9」主演、初のラブストーリーに初のスーツ姿で挑む。「“月9”という枠は、視聴者の皆さんの期待も非常に高いと思いますので、プレッシャーはありますが、自分のカラーを出し、しっかり演じていきたいと思っています。『カインとアベル』は、今までの月9にはなかったようなストーリーのドラマですので、そこのおもしろさや恋愛模様、そして兄との葛藤を魅力的に描けたらと思っています」と抱負と本作についてもアピールする山田さん。今回、山田さんにとってなにかと“初”の試みが多いことについては「いままでドラマや映画の役で、スーツを着るということがありませんでした。しかも、フジテレビの連ドラ初主演、月9初主演と、初めて尽くしの作品になりますので、自分自身もどういう風になっていくかまだ想像がつきませんが、“新しい山田涼介”を月9『カインとアベル』で届けたいと思います」と意気込みを語り、視聴者への期待を煽った。新「月9」ドラマ「カインとアベル」は10月より毎週月曜日午後9時~フジテレビで放送。(text:cinemacafe.net)
2016年09月04日FabCafeが8月28日まで、銀座三越7階の催物会場で開催されている「デジタル世代におくる 近未来の暮らしフェア」にてポップアップカフェをオープンしている。同ポップアップカフェでは開催中のフェアにちなみ、ロボットアームを使ったロボットバリスタやチョコレートの3Dプリンター、レーザーカッターで刻印するマカロンFABなどが登場し、“近未来のカフェ”を体感することができる。また店内では、FabCafe自慢のスペシャルティーコーヒーはもちろん、ニューヨークで流行中のナイトロコーヒー(800円)や、Bean to Barのチョコレートアイス(800円)、パティシエが研究を重ねて完成させた桃色グラデーションパフェ(1,200円※8月27日のみ提供)などのドリンクやスイーツも展開されている。その他、デジタルファブリケーションマシンを使ってクリエイターが1点1点制作したオリジナルアクセサリーやキットやFabCafeオリジナルグッズも限定販売されている。
2016年08月25日文化服装学院在学中に「ここのがっこう」に通い、2015年、自身の名を冠した「ソウシオオツキ」をスタートさせて大月壮士。今年はLVMHが主催する若手デザイナーの育成・支援を目的とするファッションコンテスト「LVMHプライズ」に日本人最年少でノミネーションを果たしている。大月壮士へのインタビュー後編。ーー東京ニューエイジの中では、大月さんの服が一番リアルクローズに近いのかなと思います。リアルとモードの境界線についてどう思いますか?リアルだけではつまらないので、そこのバランスは意識しています。いわゆる作品っぽいものが学生の時から嫌いだったんで、リアルなものっていうよりは“リアルっぽいもの”を目指していたというか。“ちゃんとしてますよ感”は意識してやっていました。メンズファッションは“リアル”とともに成長してきた部分もあるので。アルマーニとかそうですよね、地に足がついてるっていうか。実生活の中で成り立つモードを提案している。ーーより“リアル”に近いのは、テーラードを軸にしていることもあるかと思います。意識的にこだわっているというより、入りがテーラードだったんで。自然とそうなっているっていうのもありますし、一時はテーラーになりたいっていう時期もありました。そこは大事に、大事にというかベースですね。ーー一貫する和装っぽいイメージはどこから?実は、あまり“和”のイメージやモチーフは使いたくなくて。だからイメージとして借りてるというよりも、自分の中では日本的なテーラードを作っている感じ。こんなこと言うのは恐れ多いんだけれど、和製アルマーニみたいな感覚。ーーじゃあ好きなデザイナーはアルマーニ?アルマーニは、好きというよりもリスペクトですね。ファッションに憧れを持った高校生の頃は、クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)のディオール オム(Dior Homme)でした。それこそ雑誌『HUgE』の、クリス・ヴァン・アッシュの青シャツをグレイのスラックスにタックインしてるスタイリングを見て、モードの世界にはまっていったので。ーー共に、主にメンズの世界で活躍するデザイナーですね。ですが、今回の伊勢丹でのポップアップ用に、初めてレディースをデザインされましたが、いかがでしたか?難しいんですよ、これが(笑)。今回はシャツとジャケットとスカートをデザインしました。メンズって、襟をつけて、ポケットつけて、ちゃんとディテールを押さえて、機能性をつけてあげれば、ある程度のクオリティーは担保できるじゃないですか。でもレディースって、シェイプとかあるし、なんか難しいんですよ。体の凹凸も多いから、やりづらいし。「これ着たらどうなるの?」っていう感じでした(笑)。ーーデザイナーとして喜びを感じる時は、どんな時でしょうか?月並みですけど、やっぱりモデルに着せたときですかね。「おお、こうなるんだな」「これはキタわ」みたいな。作って、スタイリング組んで、それがイケてたら、嬉しいですね。自分の想像にバチっとハマるときもあるし、超えてくるときもあるし。ーーご自身の中でアイコニックなアイテムはなんでしょう?今のところこれといったものはないですが、ジャケットは絶対に毎シーズン作っていくと思います。ジャケットは遊べるところが少ないので、難しい部分もあるのですが、ソウシオオツキのジャケットだと一見してわかってもらえるようにしたいなって思っています。ーーデザインに対するアプローチについて教えてください。健康ランドによく行くんですけど、水風呂が好きなんです。水風呂入って、目をつぶっているとめっちゃ集中できて。今までリサーチに行ったり、画像見たりして溜まったアイデアが服としてまとまっていくと言うか。「ポケットがここにあって、こうして、こうしたら…、あ! これだ!」みたいな。で、サウナに入ると、全部忘れちゃうんですよ(笑)。だから何セットも繰り返す。ーー温冷交代浴っていうんですよね。サウナ入って、水風呂入って、またサウナ入って…。旅行っていうほどでもないけれど、出かけたりとかしてリサーチして。そうやって自分の中に溜まった塵みたいなものが、水風呂でキュッと纏まるみたいな感覚です。ーー毎シーズン、テーマを設けているんですか?設けているときもあれば、設けていてもあんまり言わないようにしているものもありますね。16SS以降は、ネタくさいのが気分じゃなくなったので、「これがテーマです」みたいな、面白話みたいなのは仕込まないようにしています。ーー近いうちに実現させたいこと、近い目標をお聞かせください。取り扱って頂ける店舗を増やしたいです。ーーでは、最後の質問になりますが、遠い未来どんなブランドになっていきたいとお考えですか?「日本でイケてるブランドは?」って聞いた時、多くの人の口から「ソウシオオツキ」がパッと出てくるぐらいの存在にしたいです。あとは、ファッションの“文脈”になりたいっていうのはずっと思ってます。30年前のメンズ史にアルマーニが君臨しているように。そうなれるように、「地に足つけて」、ですかね。今回のインタビューで、二人のデザイナーの名が挙がった。ジョルジオ・アルマーニとクリス・ヴァン・アッシュだ。ともに間違いなく、メンズファッション史に名を刻む人物だ。前者は説明不要の「モードの帝王」。テーラードジャケットから肩パットを取り去り、男性服に柔らかさを与え、ファッションにおける身体性の考え方を更新した。後者は、ディオール オムにて、直接的でマスキュリンなカッティングが冴えるテーラードアイテムを次々と世に送り出している。両者の名が挙がったこと、これが意味するところは、“男性的な美”の追求にあるだろう。大月のコレクションは、ジェンダーレス化が進み、形骸化していくダンディズムへ警鐘を鳴らしているかのよう。そしてもっと言えば、形骸化するからこそ、より純粋な意味で、“男性的な美”がファッションとして新たな価値を持ち得る。大月が生み出す“ジャパニーズ・テーラード”は、メンズファッションの新たな地平を切り開く、そんな価値観すら含んでいるのかもしれない。前編「ニッポンのサラリーマンを“モードの文脈”でみせる」に戻る。
2016年08月08日日本のファッションの未来を担うであろう若き才能たちに迫る連載、「ファッションの“未来”に聞く」。第5回となる今回は、ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)のデザイナーである大月壮士に話を聞く。文化服装学院在学中に「ここのがっこう」に通い、2015年、自身の名を冠した「ソウシオオツキ」をスタートさせる。その後は国内外問わず、数々のファッションアワードを賑わすコレクションを発表。今年はLVMHが主催する若手デザイナーの育成・支援を目的とするファッションコンテスト「LVMHプライズ」に日本人最年少でノミネーションを果たしている。そのコレクションは、“枯山水”を引き合いに出したくなるような「ジャパニーズ・テーラード」。黒、白、赤などの日本的なカラーパレットと、水引きや菊の花など同じく和を感じさせるモチーフを、テーラードに落とし込んだコレクションを展開している。ソウシオオツキ 15AWコレクションよりーーこの連載で皆さんに最初にお聞きしている質問です。ファッションに興味を持ったのはいつ頃でしょうか?僕はいわゆる高校デビューなんです。中学生くらいまでは、母親が買ってきた服を、なんの疑問もなしに着ていました。きっかけは彼女ができたことかな(笑)、それでやっと服に気を使い始めましたね。ーー千葉のお生まれだそうですね?そうです。千葉県なんですが、それほど田舎ってわけでもない。東京までも1時間ちょっとで行けてしまう。同世代のデザイナーは、自身の生い立ちであったり、思春期のコンプレックスとかをブランドのアイデンティティとして打ち出している人も多いですよね。でも、自分は千葉県のベッドタウンにある中産階級に生まれて、中高の時も特にワルしてたわけではないし、頭が良かったわけでもない。なんかこう全部が半端だった感じで。そういう表現者の必要条件のようなコンプレックスが無いことが、逆にコンプレックスという時期がありました。立ち上げ当初は、そういう少し屈折したコンセプトで展開していました。ーー具体的にデザイナーを志したのはいつ頃なんでしょう?高校2年の後半くらいですかね。中学生まではずっと、自衛隊に入るんだろうなって思ってたんです。祖父が自衛隊だったので。「防大に行け」って幼い頃から祖母に洗脳され続けて、自分でも防大に行って自衛隊になるんだってずっと思ってました。けど、高校生でチャラチャラしちゃって、将来の目標とかも全然なくて、彼女にもフラれてしまって。その時仲の良かった友達が「俺は映画監督になる」って言いだしたんです。小学校の時からの馴染みなんですけど、そいつとよく映画を観に行ったりしてました。そいつの影響とかで、ちょっとこう「ものづくり論」とかを語ったり、この映画はこういうところがすごいみたいなことを話したりしてました。でも、映画って大変そうだし(笑)、漠然と服好きだからデザイナー目指してみようかなと。ーーでも、ファッションの世界に入ってLVMHで評価されるっていうのは、それなりの情熱がないと難しいと思います。文化服装学院に入ってから“自覚”が芽生えたのですか、それとも入る前から“腹をくくってた”感じですか?なあなあで入った感じはないですね。高校の頃から映画だけじゃなくて、コレクションが発表されたら動画で確認して、友人と批評まがいみたいなことをしてました。ずっと、自分の中で温めていたというか「俺は文化服装学院で一番になる」って、めちゃめちゃイキッてたんで。2年目までは優等生でした。無遅刻無欠席の皆勤で、課題もすごく頑張ってました。ーーそこから山縣良和さんが主宰するファッションのプライベートスクール「ここのがっこう」に行きますよね?そうです。文化服装学院の3年生の時ですね。ーーそれはどういった経緯だったんですか?友達が「ここのがっこう」に通ってたんです。よく喫煙所で一緒に話していた仲なんですけど、今「ここのがっこう」に通ってて、こういうことやってるんだよってブックとか見せてくれて。その時はまだ山縣さんのことも知らなくて。ファッションニュースかな、雑誌で山縣さんのコレクションを見て、「東コレ出してる人がやってるんだ、セントマーチン卒なんだ、それじゃ行ってみようかな」みたいな。その時は、漠然と卒業したらアントワープに行きたいって思っていたので。予備校的な位置付けで通おうと思っていました。ーー「ここのがっこう」の卒業制作が、ITS(欧州最大のファッションコンテストのひとつ)に届かなかったというエピソードがありますね。文化服装学院にもITSの募集要項が張り出されてましたからね。僕はITSにどうしても通りたくて。2年生の時に、装苑賞を目指すんですが、全然ダメでした。国内の他のコンペも全然受からず…。「国内のコンペなんてクソだ、俺は世界に出る」って半分やけになってました。それで、ITSに出すのですが、1回目はダメ。次の年は、「大月はいけるんじゃないか」って言われていたんですけどダメで…。その次の年は、税関で止められてアイテムが届かなくて、涙を飲みました。で、結局4回チャレンジしたんです。ずっと「ニッポンのサラリーマン」をテーマに作ってきたんですが、4回目の時、賞を取った方が、日本人のエスモード出身の方で、しかも、同じようにサラリーマンをテーマにしていて。同じテーマで受かってるもんだから、悔しくて、それで心が折れてしまった。4年間連れ添ったサラリーマンをポッと出の男に寝取られた!って。ニッポンのサラリーマンをテーマにITSに挑んだーー海外のコンペを意識されていたということで、コレクションの見せ方が面白いですね。外国人モデルを使っているルックもあれば、日本人のオジサンモデルを使っている時もありますね?それこそ、サラリーマンをテーマにしたコレクションの時ですね。みな似たような背広を着て出勤するサラリーマンって、かなり日本的でドメスティックなので、海外にそのニュアンスの全てを伝えるのって難しいじゃないですか。そういうことはいわゆる“モード”の文脈に乗せる必要があるので、ルック写真は外国人モデルを使って撮って、それとは別にコンセプトを理解してもらうために、日本人のモデルで純度の高い見せ方をしました。海外に目を向け、サラリーマンを“モードの文脈”に乗せて表現した後編「日本的なテーラードで魅せる“リアル感”」へ続く。
2016年08月08日モデルの滝沢カレンが、5日に放送されたフジテレビ系バラエティ番組『ダウンタウンなう』(毎週金曜19:57~20:54)に出演。北島三郎に対し「ヤバイ人」と発言し、坂上忍らを慌てさせる場面があった。生まれも育ちも日本なのに、日本語が苦手というキャラクターで、バラエティ番組でも存在感を発揮している滝沢。今回、ダウンタウンと坂上忍がゲストとお酒を飲みながら語り合う「本音でハシゴ酒」に参戦し、トークを繰り広げた。冒頭で、お酒を飲むか聞かれた滝沢は、「超飲みっぷりいいので、飲みたいときに飲むみたいな」と返答。ゲストの北島三郎との対面を前に、ダウンタウンの松本人志が「今から会うゲストの方にはくれぐれも失敗のないように」と忠告すると、滝沢は「頑張ります」と意気込んだ。そして、北島との居酒屋でのトークが始まり、坂上が「カレンちゃんはもちろん大先輩は存じ上げてますよね?」と聞くと、滝沢は「もちろんご存じですし、演歌界の本当ヤバイ人っていうのも」と発言。坂上が「ちょっと待って! 演歌界のヤバイ人って何!?」と慌てると、滝沢は「いい意味で!」と釈明し、北島は笑ってそのやりとりを聞いていた。また、松本人志は「『ご存じですし』って」とおかしな日本語に爆笑。浜田雅功も滝沢ワールドに苦笑し、「カレン!」と突っ込んでいた。
2016年08月06日デザイナーを志したリョウタ ムラカミ(RYOTA MURAKAMI)デザイナーの村上亮太は、山縣良和が主宰する「ここのがっこう」でファッションを学ぶ中、自らのルーツはどこにあるのかを追求したという。その結果、おかんと二人三脚でコレクションを制作するというアプローチに行き着いた。1/2はこちらから。村上亮太へのインタビュー後半では、一度もお客さんが来た事のない「町外れのブティック」をテーマにした16-17秋冬コレクションについて。そして、村上が考える将来について訊く。ーー今年の秋冬についてお聞きします。ファーストルックのモデルがおばあちゃんでした。「町外れのブティック」というのが16-17秋冬のテーマです。しかも、そのブティックには今まで一人もお客さんが来た事がないっていうお話です。お客さんは一人も来た事がないけど、オーナーは服作りがめちゃめちゃ好きで、誰にも求められてないけど、好きだからやっているという。以前イタリアに行った時に、ローマでそういうブティックに出合いました。「誰が通るんだろう」っていう路地に、自宅兼みたいな感じで、ポツンと。そこでおばあちゃんが、訳分かんないものを作ってるんですよ、目玉の付いたファーの塊みたいなもの。ーーローマでファーと言えば、FENDIだ(笑)そうなんです(笑)。でもとてもクオリティが低くて、センスも狂ってる。それが200個ぐらい壁にズダーッと飾られてて、「これを毎日1匹作る事が日課なの」と言っていました。そのほかにも、自分で服を作っていて、それもなかなかのクオリティで…でもどこか憎めないんです。たぶんそれも全然売れてないと思います。RYOTA MURAKAMI 16-17秋冬コレクションよりでもそれって、自分の母親がやっている事とすごくリンクしていたんです。承認欲求に縛られないものづくり、「ただただ、好きだから作る」という。だから、ファーストルックのおばあちゃんは、そのブティックのオーナーをイメージしています。お針子さんみたいに白衣着て、紫陽花のピンクッションを付けています。その後に、そのおばあちゃんが作った服を着た”息子”たちが登場するという構成です。RYOTA MURAKAMI 16-17秋冬コレクションよりーーなるほど、だからちょっと中性的なアプローチなんですね。幼い頃に母親が作っていた服もちょっと中性的というか、女の子が着た方が似合う服が多く、そもそも考えていないというのがあると思うのですが。作り手の着せたい願望とモデルの着せられてる感もショーを通して表現したい部分でした。それで無理やりメンズモデルに着せました。RYOTA MURAKAMI 16-17秋冬コレクションよりーー次シーズンはどのようなコレクションになりそうですか。これまで母親と完全にミックスしてやっていたんですけど、次のシーズンは分担した作り方も考えています。分けると言っても、同じコレクション内で、母が担当する部分と僕が担当する部分を分けるというレベルで、僕がまったく関与しないルックなども作りたいです。母が純粋に作るものを僕自身見たいなっていう思いもあります。ーーやっぱり、一緒に作っていくことは、これから先もずっと?先のことは分からないですが、母親を海外のコレクションに連れて行きたいという一つの目標はあります。実は母親も、母親なりに目標があって、本人は本気なんですけど、福山雅治さんの衣装がやりたいらしいです(笑)。「福山雅治と仕事ができたら、私は引退します」みたいなことを言っていました(笑)。ーー可能性はゼロではないかと(笑)。村上さん自身は、将来的にどういうブランドにしていきたいですか?ファッションデザイナーがいい服を作る事は今まで以上に当たり前な事になっていると思います。ファッションのシステム内だけではないものにも目を向けていきたいと思いますし、必要とされるものだと思います。僕が知らないところでもまだまだたくさんあると思いますし、今回のアートギャラリーでの展示もそうですが、声を掛けて頂く事には積極的にチャレンジしていきたいと思っています。今回の展示でもアートはファッションと近いものだと思っていましたが実際に頂く感想はいつもとは違うものも多かったです。例え残酷なものでも文脈の中から価値観を生み出すアートに対して、ファッションは人を幸せにするもの。ハッピーにするものだという事を改めて感じました。そういう面でもまだまだ必要とされる場所はあると思いますし、また必要と思ってもらえるブランドにしていきたいと思っています。色も自由、シルエットも自由、伸び伸びとしたリョウタ ムラカミのコレクションはポジティブな全能性に貫かれている。そして、なにより愛に溢れている。理由は、言うまでもない。母との二人三脚で紡がれる「愛の衣」は、世界をちょっとだけ、でも確実に、ハッピーな方へと変えていくはずだ。【イベント情報】<第1弾>The drama ~TOKYO制服~会期:5月25日から6月7日(会期終了)会場:伊勢丹新宿店 本館2F=センターパーク/TOKYO解放区<第2弾>The life ~TOKYO制服~会期:6月15日から21日(会期終了)会場:ジェイアール京都伊勢丹5F 特設会場<第3弾>The days ~TOKYO制服~会場:7月27日から8月2日会場:銀座三越3F ル プレイス プロモーションスペース
2016年07月26日日本のファッションの未来を担うであろう若き才能たちに迫る連載、「ファッションの”未来”に聞く」。第3回となる今回は、リョウタ ムラカミ(RYOTA MURAKAMI)のデザイナーである村上亮太に話を訊く。上田安子服飾専門学校を卒業後、「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」でアシスタントを務めながら、「ここのがっこう」へ通う。実の母親と共同で手掛けた卒業制作が欧州最大のファッションコンテスト「ITS」にノミネートされ、注目を集める。でんぱ組.incへの衣装提供や、VOGUE ITALIAが主催したイタリアの百貨店「リナシェンテ」のウィンドウを手掛けるなど、活動は多岐に渡る。今回のインタビューは、母親が描いたデザイン画が展示された「村上千明の絵画展」の会期中、阿佐ヶ谷のTAV GALLERYにて敢行。在廊中の村上を訪ねた。ーーこの連載でみなさんに最初にお聞きしている質問です。ファッションに興味を持ったのはいつ頃でしょうか。幼い頃は母親が作った服を着ていました。リボンがついている、女の子が着るようなセーターみたいなものです。それまでは、自分の服装を意識したことはなかったんですが、ちょうど小学3年生の時に引越しをしたんです。新しい学校に行くわけですが、そこで初めて「村上クンの服なんなの?」って違和感を持たれて(笑)。転校して不安な時期だったこともあって、いじられたことに対して、すごくショックを受けました。それから半間ぐらい不登校になりました。その時に初めて、自分が着ているものを意識すると感情が生まれました。同時に、母親を馬鹿にされたような気持ちになって、すごく傷付きました。デザイナー村上亮太さんと母・村上千明さんーー着ている服一つで不登校になる程いじられるって、子供は残酷ですね。お母さんには言い出しにくかったのでは?そうなんですよ。でも、ずっと聞かれていたので、ついに告白したら、母親も「ごめんね」と、必死に謝られて。この後近くのスーパーで、みんなと同じような服をいっぱい買ってきてくれました。でもそれもまたなんかズレてるんです。プーマの偽物みたいな服でした(笑)。でも結局その新しい服を着て、また学校に通うようになりました。それから母親は服を作らなくなったし、僕も自然とそういうことがあったことを徐々に忘れていきました。ーーデザイナーへのなろうという想いはどの辺りでお持ちになりました?はじめは人と同じ格好がしたいから洋服に興味を持ち、その延長で中学、高校くらいから漠然とファッションの仕事がしたいと思うようになりました。高校2年生くらいの時に、雑誌の「マルジェラ特集」をたまたま古本屋で発見して、ファッションってこんなこともできるんだと、純粋に感動しました。それからデザイナーという職業への憧れがどんどん強くなっていきました。ーー上田安子服飾専門学校を卒業後は「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」でアシスタントを経験されていますね。インターンという形で勉強させてもらいながら、「ここのがっこう」に通いました。ーー「ここのがっこう」を選んだ理由は?もともと存在は知っていました。卒業者が海外のコンペでグランプリを獲ったり、上京前から興味は持っていました。それ以上にリトゥンアフターワーズの山縣さんがやっている学校というのがなによりの魅力でした。高校生の頃、装苑の記事で初めて山縣さんの作品を見た時、「ビッグブラ(the big bra)」が紹介されていて。これを言うのはとても恥ずかしいんですけど、その時、「絶対にこのデザイナーに負けたくない」って思った事を覚えています。そこから毎シーズン、リトゥンアフターワーズのコレクションが楽しみで、上京後はアシスタントを経験させていただきました。リトゥンアフターワーズでのコレクション製作では、最後の最後まで服と向き合い、土壇場で今までやってきたものをひっくり返す事などもしょっちゅうありました。デザインのテクニックや物の見せ方などはもちろんなんですが、それ以上にファッションへの情熱、クリエーションに対する純粋な姿勢を学びました。ーーそれで、どのタイミングで母親(通称「おかん」)が出てくるんですか?ここのがっこうの卒業制作を作るにあたり、自分のルーツを探るところから始めるんです。他の人と自分にどういう違いがあるかって考えた結果、幼い頃に母親が作っていた服を着ていたっていうのは。特別かもと思い至って。実際、ディスカッションの際に打ち明けたらみんなが驚いてくれたので、「あ、ここに違いがあるんだ」って気付くことができました。「ここのがっこう」では、最終的に海外のコンペにチャレンジするというひとつの目標がありました。みんなコツコツ作業を進めて行くんですけど、1年の学期のうち、10か月間くらい何もできなかった。あと2か月ぐらいしかない状況でも、うだつの上がらない状態が続いていて、それでどうしようもなくなって、母親にダメモトで、デザイン画を描いてくれって連絡したのが、はじまりでした。ーーそのデザイン画が入っているダンボールを、学校でみんながいる前で開けたらしいですね。このエピソードが村上さんらしさなのかなと思います。いや、とても嫌でしたよ(笑)。でももうその時は、それを見せるしかないってぐらいに追い込まれていたんで…。そこで勇気を出して見せたら、割とクラスのみんなから共感をもらえました。今でも母親のデザイン画を見せるのは、正直恥ずかしいです。堂々と飾っているように見えるんですが(笑)。一方で、母親が描いたもの、母親が作ったものを、幼い時に馬鹿にされていたものを今改めて評価してもらいたいという気持ちもあります。阿佐ヶ谷TAV GALLERYで開催された「村上千明の絵画展」ーー吉田(圭祐)さん(KEISUKE YOSHIDAデザイナー)もそうだったんですけど、「恥ずかしい部分をさらけ出す」ことが新しいアプローチなのかなと。恥ずかしい部分をさらけ出すことによって、少なからず共感してくれる人がいると思います。デザイナー自身が生きていく場所を探る事で、新しい場が生まれる可能性や共感が生まれる事があると思います。それと同時にブランドストーリー内での共感をどうファッションの価値観へと変えていけるかが今後は必要だと思っています。【ファッションの“未来”たちに聞く】世界をちょっとだけ、でも確実に、ハッピーにするファッションを デザイナー村上亮太--2/2に続く。
2016年07月26日読売テレビは、最先端のテクノロジーなどにフォーカスした特別番組『ハッカテン~HACKATEN~』(関西ローカル)の第2弾を、24日(深夜1:59~2:29)と、8月5日(深夜2:18~2:48)の2回にわたり放送する。今月24日の放送は、「近未来のテクノロジーとモノづくり」をテーマに、家電ベンチャーの草分け的存在であるCerevo代表・岩佐琢磨氏がゲストに登場。アニメに出てくる特殊な銃を再現した玩具や、プロジェクターを搭載したロボット、本体を強く振らないと音が止められないアラームといった、同社のユニークな家電がスタジオに登場し、岩佐氏が考えるモノづくりの哲学に迫っていく。翌週8月5日放送のテーマは「クラウドファンディング」。国内最大級のクラウドファンディングサービスを運営する、サイバーエージェント・クラウドファンディング取締役の坊垣佳奈氏をゲストに迎え、活用が急拡大する背景に迫るほか、成功例のプロジェクトを紹介していく。司会は、読売テレビの立田恭三アナウンサーで、スタジオゲストに、松尾貴史、黒田有彩、伊藤有(週刊アスキー編集部)が出演。関西ローカルだが、地上波での放送終了後から同局の無料見逃し配信サービス「ytvMyDo!(ワイティービー まいど!)」で公開され、全国で視聴できる。
2016年07月22日エレン・デジェネレスは、映画『ファインディング・ニモ』でドリーの声を担当したことで、人生が救われたという。2003年の大人気映画『ファインディング・ニモ』の続編にあたる新作映画『ファインディング・ドリー』のプロモーションで英国に訪れたエレンは、11日に行われたロンドンの記者会見で「当時仕事のオファーがなくて、3年も仕事をしていなかったの。仕事の依頼がないことが怖かったわ。オリーブ園で働こうとしていたくらいよ! オファーをもらえたことが信じられなくて、しかもピクサーの映画の仕事で、最高だったわ」と話した。2003年に始まり2011年にはデイタイム・エミー賞を受賞した自身のトーク番組『エレンの部屋』の開始時にも有利に働いてくれたようで、「ニモの仕事が3年かかって、偶然にもトーク番組が開始するときに公開になったの。明らかに最高のタイミングだったわ。たくさんの意味で間違いなく私の人生を助けてくれたの」と続けた。アンドリュー・スタントン監督はドリーの役はエリーのために書いたといい、「彼女の声が頭から離れなかったんだ。がむしゃらに書いたさ、特定の俳優を思い浮かべて書いたのは初めてだったよ。それでエレンに電話して『やあ、アンドリューだよ、君のためにこの役を書いたんだ、もし君がやってくれないなら参っちゃうよ』って言ったんだ」と明らかにした。また、エレンはアンドリューが自身の仕事の苦境に気づいていなかったことが有り難いようで、「アンドリューがしたことも偶然という感じなの。私の状況に彼が気づいていたかわからないわ。彼は自分の世界に没頭するから、私に仕事がないことや求められていなかったことに気づかなかったのかも。みんなは『なんでエレンなんだ?』って言ったかもね」と語った。続編映画『ファインディング・ドリー』のアメリカでの興行成績は『ライオン・キング』の記録を超えそうだとフォーブスは報じている。(C)BANG Media International
2016年07月18日~日本を救うのは言葉、言葉の力を信じて…〜 日本の豊かな言葉は強い力を持っています。これまで日本人は言葉や様々なモノを変化、発展進化させ生き延びてきました。漢字がひらがな、カタカナに発展し、更にローマ字も加わり4種類の多様な言葉を持ち、その多様な言葉の紡ぎ合わせがより美しい言葉に昇華し、日本人の繊細で洗練された感性を培ってきました。戦後は欧米文化に毒され、YESかNOかはっきりさせることが正義でデリケートなあいまいさは悪徳のように非難されてきましたが、これからの微妙な世界情勢の中で、外交や厳しい経済情勢のかけひきの社会生活では、この微妙な表現こそ力を発揮します。現に、米国をはじめYES/NOハッキリしたがる欧米各国が国際会議では終始あいまいな表現に終始しているでしょう?日本人は今こそ、日本語の洗練された表現や言葉の力を信じ、国語力の向上を図りましょう。若者のはやり言葉だけでは困りますよねぇ。
2016年07月11日映画『ゴーストバスターズ』の公開を前に、日本版の“ゴーストバスターズ”として活動してきた友近、渡辺直美が日本語吹き替え版声優を務めることが明らかになり、7月6日(水)にアフレコの模様を公開した。1984年に公開され、これまで2作が製作されてきた大ヒットシリーズの最新版で、理系女子たちが街を跋扈するゴースト退治に乗り出す姿を描く。映画公開に先立ち、友近さん、渡辺さんに「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代、椿鬼奴の4人が“ゴーストバスターズ・ジャパン”という幽霊会社(?)を設立し、プロモーション活動に従事してきた。友近さんと渡辺さんは、映画の中心人物であるエリンとアビーの日本語吹き替えを担当することになった。4人はすでに、活動の一環として、1984年に発表されたレイ・パーカー・Jr.による伝説的な主題歌をカバーしており、ゴースト捕獲装置である“プロトンパック”を背負ってビームを発射する様子などを描いたPVは大きな話題を呼んでいる。この日も、友近さん、渡辺さん、しずちゃん、鬼奴さんは、プロトンパックを背負って制服姿で登場!実はこれがかなり重いようで、渡辺さんはアフレコに必要なのかと問われると「関係ないです!めちゃくちゃ重いし」と苦笑い。友近さんも「声出しづらいし…」と弊害を強調。アフレコ中も、体の向きを変えたタイミングで友近さんの荷が渡辺さんにぶつかるハプニングも…。そんな中で、2人はクリス・ヘムズワース演じるケヴィンを面接するシーンのアフレコの模様を公開!特に友近さんは、男にめっぽう弱いエリンがドギマギしながらケヴィンと会話を交わす姿をセクシーに(?)演じていた。この日は、ケヴィンの吹き替えを担当した声優の森川智之よりメッセージが届き、森川さんは「もう一度、その声に酔いしれたいです」と友近さんを絶賛!友近さんも収録をふり返り「(ケヴィンの声が)こんないい声なのってドキッとしました」と明かす。改めて、友近さんは「声って重要です」と強調したが「だからこそ、テレクラも流行ったわけで…」となぜかテレクラを例に出し笑いを誘っていた。トークでは、劇中のイケメンに弱い女子たちにちなんで、キュンとしてしまう男性の行動やしぐさが話題となったが、渡辺さんは「飛行機を降りるとき、毎回、周りのおじさんとかが(荷台の)荷物をとってくださるんですが、キュンとします。ついてっちゃうくらいの勢いです」と明かす。一方、友近さんは、まさにこの日の朝に出演したNHKの「あさイチ」での出来事に触れ「本番前にお茶をこぼしてしまったんですが、イノッチ(井ノ原快彦)と柳澤(秀夫/解説員)さんがさっとハンカチを出してくださって…。咄嗟の優しさっていいなと思いました!」とうっとりとした表情で語っていた。なお、友近さんと渡辺さんは、アメリカで開催される本作のワールドプレミアへの参加も決定しているが、友近さんは現地のレッドカーペットで「花魁道中をしたい!」とノリノリ。リクエストに応じて、得意の藤原紀香のモノマネで「梨園の妻として…」と語り、笑いを誘っていた。『ゴーストバスターズ』は8月19日(金)より公開。8月11日(木・祝)より14日(日)まで先行上映。(text:cinemacafe.net)
2016年07月06日日本のファッションの未来を担うであろう若き才能たちに迫る連載、「ファッションの“未来”に聞く」。第2回となる今回は、コトハヨコザワ(kotohayokozawa)のデザイナーである横澤琴葉に話を聞く。1/2はこちらーー高い評価を得ながら、すぐにブランドをスタートさせず、企業勤めを選んだのはなぜですか?実は、エスモードを卒業するときに、2つプランがありました。ひとつは自分のブランドを持つこと、もうひとつは大手企業のデザイナーになることでした。もし一企業のデザイナーとして働くとなれば、一人でも多くの人に届けることができる大きな会社がいいって思っていたので。就活は全然やってなかったんですけど、一社だけ受けたら、ありがたいことに入れていただけました。会社に入社して、忙しいながらも自分のクリエーションについても、具体的に考える時間ができました。それまでは、自分で服を作って、その服を誰かが買ってくれて、それが継続していくなんてことは壮大なことすぎて想像すらできませんでした。卒業制作でいろんな方に評価いただいて、そのままブランドをやらないのは惜しいなと思う自分も正直いました。そういうのもあって、働きながら「ここのがっこう」に通いました。ーーそして自分のブランドを立ち上げるわけですが、ほんとにトントン拍子で伊勢丹にラックが並ぶまでになってしまいました。「こんな服じゃ審査もできない」って学生の頃は言われていた私の服が伊勢丹に並ぶなんて、ほんとに大丈夫かなと心配でした。誰か偉い人に怒られちゃうんじゃないかな、とか(笑)。でもふたを開けてみたら、初日に追加注目をいただいて、「ああよかった~!」って。結局3回くらい追加注文をいただきました。今回の伊勢丹での企画には、2つのコレクションを用意しました。デビュー当時からやっているプリーツのコレクションは、一日20着くらい作ることもあります。実は一着に掛かる時間は30分~1時間くらい。このコレクションには正解がないんです。ここはもうちょっとゆったりさせたいなとか、ここはもっと丸みをつけたいなって、その都度調整しながら自由に作っています。もう一つは、今回のポップアップのテーマである「ユニフォーム」を自分なりに解釈して、働く女性のためのボディスーツを作りました。ジャケットをばさっとはおって、タイトスカートの中にボディスーツを着て出勤する、90年代初頭のワーキングウーマンをイメージしています。ブランドで言えば、当時のDKNYやカルバンクラインみたいなスタイル、いつもは自分と同世代、もしくはもう少し若い子たちに向けて作っているのですが、今回はブランドの別の面を見せたいなと。でも根本は一緒で、その子たちが憧れる「働く女性像」を見せたかったんです。こんな女性は素敵だな、なりたいなって思えるようなスタイルを提案しようと思いました。ーーモードの世界では「ジェンダーレス」という言葉がひとつのキーワードになっていますが、横澤さんの服からは、女性らしさ、女性であることの喜び、そしてさらには反発といったものを感じます高校生の頃は、いわゆるモードの世界に憧れを持っていました。構築的で均整の取れたシルエットの美しさ、それらの多くは男性デザイナーによるものでした。当時の私にとってそれは絶対的なもので、超えられない壁として存在していたのですが、フィービー・ファイロを筆頭に大手メゾンで活躍している女性デザイナーに強く影響を受けました。彼女たちが作る服は、"不安定さ"や"弱さ"が、そのまま服として表れていました。私にとってそれはすごく助けになりましたし、男性的な完璧さを求めなくてもいいんだって思えるようになりました。でも、男性的か女性的かに限った話ではないんです。テーマをしっかりと掲げたロジカルなモノ作りを良しとする風潮って少なからずあると思うんです。でも私はもっと気軽に、「できました!」みたいなクリエーションが増えていっていいと思うんです。「なんでこういう服作ったの?」って聞かれても、「その時作りたかったんです!」としか言えない。私もうまく説明できないのですが、そういう直感的な共感性を頼りにしていて、だからお客様と繋がれたときはとても嬉しいです。ーー先ほど、「一着につき30分」という話が出ましたが、まさに直感的なアプローチですよね?速いから良いというわけでは決してないです(笑)。高校の頃から、ある程度の服作りは経験してきてるのですが、一着の服を作るのには膨大な時間と手間が掛かるんです。例えばシャツの襟ひとつを作るにしても、多くの工程があります。しかもすごく難しいんですよ。全然形が出ないんですよ、シャツの襟(笑)。こんなに大変な工程を経て作られる服が、世の中にはそれこそ数限りなく存在してるわけじゃないですか。それってほんとにすごいことだし、当時は「怖い」って思ってました。なので、私の服作りの方法として「明日何着ようかな、こういうのが着たいな、じゃあ作ろうっと」みたいなスピード感が反映できれば良いなと思っています。そういう一瞬一瞬の気分の移り変わりをディテールや縫製に宿したいです。ーー次の秋冬のテーマについて、教えてください祖母の洋裁店に並んでいた服のイメージと今の自分が持っている服への気持ちをミックスして提案しました。やっぱり祖母と似ているんです、買ってくる布地がそっくりだったり。ーー胸にトグルのようなものがたくさんついたコートが印象に残りました。これはダッフルコートのトグルをイメージして?自分でもわからないです(笑)。工芸用の粘度をインターンの子と一緒にこねていたら、なんか取っ手みたいのが出来上がって、「いいね、コートに置いてみよう」って。で、置くならわーってたくさん置きたいよねって(笑)。解釈はお任せします。見た人、手に取った人が「なんだろ、おもしろいな」って感じさせてくれればいいなって思います。ーー今後の展開としてどのようなヴィジョンを持っていますか?まず、近いうちにと思っているのが、プリーツのコレクションのように一年を通して提供できる新たなコレクションを生み出すこと。新しい素材、新しい縫製で、またアイコニックなピースを作りたいです。そしてやっぱり、スピード感にこだわりたいです。一着20分くらいで作れないかなって。自分らしい作り方でいいんだっていうのは、これまでの活動で少なからず得た自信でもあります。人が持つ"不完全さ"や"弱さ"を、自分なりに表現できる素材だったり、その素材に合う縫製だったりを突き詰めて、もう一度服作りの基本の部分に立ち帰ろうと思います。着やすくて扱いやすいし、普段に着られるんだけど、パッと見たときに弱いなりの存在感を持っているような服を作りたいです。ーー最後に、遠い未来についてのヴィジョンをお聞かせください。単純ですが5年後、10年後はもっとたくさんの人に届いてればいいなって思います。服っていいな、ファッションっておもしろいなって思ってくれる人をもっともっと増やしたいんです。雑誌に載ってるから買います、マネキンに着せてあるから買います、だとやっぱりさみしいじゃないですか。そこで何を選ぶか、朝から何を着るか考えるのが楽しいのにって思っちゃう。ファッションに興味ない人からしたら本当に余計なお世話だと思うのですが…(笑)でも究極を言うと、まさにそこなんです。一度、伊勢丹でのポップアップに来てくださったお客さんを逃したことがあったんです。そのお客さんは服作りにも興味を持っていて、めちゃくちゃ話が盛り上がって、「あたしにもこれ作れますかね」って言われたんで、ぶっちゃけて「作れますよ。全然作れると思いますよ」って言って、お客さんを逃してしまったことがあって。でもそれで良いんです。後々、その子からは直接連絡があって、今度インターンとして迎えることが決まりました。普通に考えたら「この服あなたでも作れますよ」って薦めることってお客さんを逃しているので、マイナスに考える人もいるかもしれないんですけど、広い意味で、それこそファッションという大枠で考えると、底上げになっていると思うんです。技術的なことなんかすっ飛ばして、誰もが明日着たい服を、今日作ることができる。そんな価値観もアリだなって思ってもらえるようになっていけばいいですよね。ちょっと壮大すぎますかね(笑)アンディ・ウォーホルは「15分で誰しも有名になれる」という言葉を残している。彼女の即時性へのこだわりは、既存のファッションへのアンチテーゼというよりも、単純に「今着たいから作る」という、いたってシンプルなものだ。そこにはロジカルな服作りに縛られない、彼女特有の人間らしさを見ることができる。7月27日からは銀座三越でポップアップもスタートする。朝から服を選ぶのが楽しくなる、ファッションがもっと楽しくなる彼女の服を、ぜひ間近で見てもらいたい。【イベント情報】<第1弾>The drama ~TOKYO制服~会期:5月25日から6月7日(会期終了)会場:伊勢丹新宿店 本館2F=センターパーク/TOKYO解放区<第2弾>The life ~TOKYO制服~会期:6月15日から21日(会期終了)会場:ジェイアール京都伊勢丹5F 特設会場<第3弾>The days ~TOKYO制服~会場:7月27日から8月2日会場:銀座三越3F ル プレイス プロモーションスペース
2016年06月24日日本のファッションの未来を担うであろう若き才能たちに迫る連載、「ファッションの“未来”に聞く」。第2回となる今回は、コトハヨコザワ(kotohayokozawa)のデザイナーである横澤琴葉に話を聞く。2013年3月のエスモードジャポン東京校での卒業制作が話題となり、同年8月には京都の「gallery 110」にて個展を開催。卒業後、大手アパレル会社でのデザイナー活動を経て、2015年に自身の名を冠したブランドを立ち上げる。山縣良和、坂部三樹郎がプロデュースする若手デザイナーを集めたプロジェクト「東京ニューエイジ」にも抜擢。きまぐれで、不安定だけど、レディな美しさも垣間見えるガーリールックの提案で、着実にファンを増やし続けている。今回のインタビューは彼女のアトリエにて、裁断の跡が幾筋も残る机上にて行った。ーーファッションに興味を持ったのはいつ頃?実はとても早いんです。わたしが生まれる前ですが、祖母が洋裁店を営んでいて、家にはミシンをはじめとする洋裁に必要な道具が揃っていました。だから、布を切ったり、縫ったりは日常的な遊びでした。幼稚園の卒業アルバムには、ファッションデザイナーになりたいって書いたようです。高校もファッション文化科という、普通の授業と洋裁・和裁の授業が半々で受けられるところに通っていたのですが、小学校くらいからそこに入ろうって決めていました。小さいときから「コレ着なさい」って勝手に充てがわれると怒ってましたね。「わたしは自分で選ぶの!」って(笑)。自分でコーディネートした服を友達から褒められるとすごく嬉しかったです。そこで早くも人に認められることに対しての喜びは感じていました。当時からその日着る服を選ぶのにすごく時間を掛けていましたね。ーー朝から何を着ようか選ぶ時って、すごく楽しい時間である反面、面倒に思うこともありますよね?その日の気分、体調、気温や天候、その日の予定によって、選ぶ服って変わるじゃないですか。わたしにとってはそれが重要な要素の一つで、一日のはじまりに直面する試練というか。皆に平等に与えられる試練だと思っています。それをとても面倒に思う人もいれば、わたしなんかは「楽しい!」って思っちゃいます。でも大概失敗しちゃうんですよ(笑)。「あ、今日イケる」って意気揚々と飛び出していくんですけど、途中で「あれ、なんか違うな。あれ、全然よくないじゃん」ってなることが多々あります。服は上下ともまあ良いのに、「うわ、靴違うじゃん」みたいな(笑)、それで一日ブルーだったり。でも失敗してもいいんですよ。「へんてこな組み合わせだけど、今日はそのまま来てしまった、恥ずかし!」って思う感じが。ぐちゃぐちゃになっちゃう感じ。それがすごく人間臭くて、好きなんです。ーーエスモードの卒業製作も、普通の感覚からしてみれば“へんてこ”な感じだと思います(笑)。でも非常に高い評価を頂きましたね?実は、3年(エスモードの最終学年)になったときに、なんの予告もなしにデザインの先生が山縣良和さん(リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)デザイナー/「ここのがっこう」主宰)と坂部三樹郎さん(ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)デザイナー/「ここのがっこう」講師)になったんです。初めての授業で彼らに「人間に着せることをまったく考えてない」、「どういう人に着てもらいたいのかちゃんと考えてるの」という指摘を受けました。それまでそんなこと1ミリも考えたことなくて。でも、いろいろと模索していく中で、あるとき古着のくたびれたTシャツにデニムのショートパンツを履いてたときに「ああ、こういうことなのかな」って気づく瞬間がありました。つまり、自分がいつも着ているものに近い素材、近いデザインで作ればより人に歩み寄った、生々しさが表現できるかもって思ったんです。それと平行してもう一つ、アイデンティティを掘り下げる作業も同時に進めていて、昔の写真を見返したりしてたのですが、その中の一つに家族写真があったんです。12、3年前の写真の中で、父が胸に「YAMAHA」って書かれていたスウェットを着ていて、すっごくダサくて(笑)。それにピチピチのケミカルウォッシュのジーパンを合わせてて、学校とかのイベントに来ていたんですよ。めちゃくちゃ恥ずかしくて。でも、もしかしたら今の感覚だとかわいいかもって思って、「あのスウェット、自分で着たいから送ってよ」って即実家に電話して。まあ、すでに捨てられちゃってたんですけどね。その頃ちょうどアイテムとしてスウェットも流行ってたし、自分でも着たいから作ってみました。そしたらあのスウェットがメインピースみたいになってしまって、結果としては良かったなと。あの卒業制作を経て、「自分が今着ているもの、着たいもの」をメインのデザインソースに据えるようになりました。【ファッションの“未来”たちに聞く】誰もが明日着たい服を、今日作れたらいい。デザイナー横澤琴葉--2/2に続く。
2016年06月24日マイキータ(MYKITA)とメゾンマルジェラ(Maison Margiela)のコラボレーション・コレクションに新作アイウェアが仲間入り。ファッション性の高い「TRANSFER」シリーズから登場するラウンド型の「MMTRANS003」はほぼフラットなレンズが採用され、2次元のモダンな美しさを醸し出している。フレームには天然石のムラのある質感や鉱脈を思わせる模様を刻み、さらに手作業で丁寧にラッカーを塗布して仕上げている。「RAW」シリーズから新登場する、キーホールブリッジを極限まで突き詰めた「MMRAW004」は、フレームがは幅広でほぼストレートなトップラインがストイックな鋭さをプラスしている。また仕上げの研磨をせずに、ラフにカットしたままのフォルムが製造工程の痕跡をとどめる一方、面取りされた縁が洗練された美しさを感じさせ、着用しやすいモデルに仕上がっている。「ESSENTIAL」シリーズの新作、実験的なフォルムの「MMESSE012」は、1つの分類に収まらない五角形とアビエーターがクロスするフォルムが特徴。ピュアでありながも斬新な表情に、ダブルブリッジのアクセントが効いたデザインだ。なお、新作のビジュアルも公開された。ハイファッションなスタイルに、アイウェアの革新的なシルエット、そして加工を施さないアセテートそのままの素材を使ったクラシックなフォームが映えている。【商品詳細】MYKITA+Maison Margiela発売日:店頭で展開中アイテム / 価格:■「TRANSFER」シリーズ 84,000円カラー: Gold/Black Python, Silver/White Python, Black/Black Python, Black/Black Stone, Silver/White Stone, Graphite/Mole Grey Stone, Gold/Black Stone■「ESSENTIAL」シリーズSUN 59,000円、OPTICAL 56,500円カラー:Silver, Gold, Dark Grey, Green, Nude, Dark Blue■「RAW」シリーズSUN 59,000円、OPTICAL 56,500円カラー:Raw Black, Raw Peridot, Raw Champagne, Raw Coconut Water, Raw Mardi Gras【問い合わせ先】マイキータ ジャパンTEL:03-3409-3783
2016年06月16日ぶっちゃけうまくいってる? 困った? 助かった?実録! お義母さまとの同居・近居エピソード「スープの冷めない距離」とはよく言ったもので、同居・二世帯同居・敷地内別居・近居など、さまざまな形態でおかあさまと暮らしているヨメのみなさま、いつもおつかれさまです! 今回はそんなみなさまに「お義母さまとの同居・近居で困ったコト、助かったコト」を教えてもらいました。近い将来、そうなるかもしれないママたちも、そうではない人も必見のエピソードをたっぷり紹介します。イラスト:春吉86%近くてヨカッタ! お義母さまに感謝家族みんなでインフルエンザにかかった時、自分が動けなかったのですごく助かった(、p、p)私が大病を患って緊急入院し、2カ月病院から出られず。子ども3人と夫は、実家で食事をしてなんとか乗り切ってくれた。退院後も、お裾分けをくれたり食事に呼んでくれたりしたので、リハビリや療養に専念することができ、本当にありがたかった(あのしゃ)仕事中に子どもが体調が悪いと連絡があると、私の代わりに迎えに行ってくれるのでとても助かる(モコモコ)こ、こ、怖すぎる〜! 監視しないでっ夜、窓の外が気になったので窓のカーテンを開けたら、白い顔がボーっと浮かび上がり思わず悲鳴をあげてしまった! 義母がうちの様子を覗いていたことがわかった…(nana)自転車ですぐに来られる距離なので、監視されている感じ。「こないだ通ったけど、夕方は出掛けていたみたいね」など常々言われる(ここてぃ)義理の家族が隣に住んでいる。最初の頃はやたらと玄関チャイムを鳴らされたり、まだ赤ちゃんだった長女を勝手に連れて行かれたりした…。また、窓から覗かれることもよくあり、とても怖かった(つぼゆ)何は無くとも同居はツライよ…義母はいつも自分の部屋ではなくリビングでテレビを見ながら着替える。下着姿でウロウロしている時があり、見たくないし困る…(ぽとと)子どもが悪いことをすると、義母と夫が一緒になって叱るので、私が子どもの逃げ場になってあげないと…と思い子どもをかばうと、「そんな甘い態度ではだめだ」とWで説教をされる。トホホ…(よっしー)とにかく過保護で心配性な義母。娘が幼稚園の頃、冬は風邪を引くからと公園遊びを禁止された。母親の私の意見は全く聞き入れてもらえず、かなりストレスが溜まった(くいしんぼ)私の子育て方法にケチをつけてくる!(あひと)突然の訪問はヤ・メ・テ・ッ!!よく孫に会いに来るのはいいが、事前に知らせてほしい。突然だと慌ててしまうので…(みうみう)歩いて15分の距離に住んでいて、毎週一度は必ず会う。土日はアポなしで来るので困る。部屋がハチャメチャで家族全員パジャマでダラダラしている時でも突然来るので、土日は朝からいつ来るかとドキドキする(みーぶ)雨が降った時に洗濯物が干しっぱなしだと、頼んでもいないのに家に入って取り込んでくれる。それはそれでありがたいけど、勝手に入られるのは微妙な気がする…(あっちゃん)同居・近居も悪いことばかりじゃない食費をかなり負担してもらい助かっている。メニューを考えて買い物してきてくれることも多い(はるタン)野菜をたくさんお裾分けしてくれて家計が助かる。晩御飯のおかずを分けてくれたりする(ハセ)子どものお弁当作りとか家事を手伝ってくれるので本当に助かる(リンリンちゃん)雑草が生え放題の庭の草抜きをしてくれたり、垣根を切ってくれたりする。指定のごみ袋も同じなので、ゴミ袋に入れてあとは捨てるだけの状態にしてくれるので、とっても助かっている(hani)いくら近いからって頻繁に呼び出さないで!電車1本で行ける距離なので、「おいしいお肉いただいたのよー食べにきて!」とか「庭のお花がきれいに咲いているのよ〜」などしょっちゅう呼び出しがある(汗)(たか)「家に来て〇〇を入力してほしいんだけど」「プリンターを買っておいてくれない?」「ワインを注文してくれない?」などなど、やたらと使われる。私も仕事が忙しい時は断るけれど、年に数回子どもを預かってもらうこともあるので、無理して頼みを聞いたりもする(なお)ちょっとしたことで呼び出されることがツライ。体調が悪いと夫に電話してきて、結局私が様子を見に行くことになる。行ってみると意外と元気だったりして…(大ママ)気を遣わないはずの実母との同居でもトラブル多発!?実母と毎日のようにケンカになる。母は私(1人っ子)を育てた経験しかないが、孫は男の子2人兄弟。子育ての大変さに驚いている。子育ては口を出さないでほしい(MO2)留守番をしてほしい時に自分の用事をどんどん入れてしまっていたり、お願いした日を忘れてしまっていて出かけてしまう。母がいるものと思って子どもにカギを持たせていない日に母はそれを忘れて出かけてしまい、子どもたちが家に入れなかったことがある(こだぬき)うまくいく秘訣は“つかず離れず”近くに住んでいるが、お互いあまり干渉しないように心がけている(はずきさん)家が近くお互い行き来していることもあり、義母は我が家の合いカギをほしがる。夫にも言っているようだが、私は断固拒否! 合鍵が作れない特殊なカギなのでと説明しているがどう思っているのか…。カギは渡さない、それだけは譲れない!(そらてり)同居は無理だと判断し近居にした。週末は気軽に遊びに行ける距離なので、子どもと夫だけで行くことも。お互い干渉しすぎないし、自分の生活のペースが保てるので、仲良くできているのだと思う(ぴっころりん)
2016年06月15日伊藤英明と木村佳乃が3度目の共演にして初夫婦役に挑戦。キャスト陣の“狂気”に満ちた演技が「ヤバイ」と話題騒然のドラマ「僕のヤバイ妻」が6月14日(火)今夜放送の第9話で最終回を迎える。「ストロベリーナイト」や「ようこそ、わが家へ」などの脚本を手がけた黒岩勉が書き下ろした“大人の男と女の心理サスペンス”である本作。伊藤さんと木村さんのほか、相武紗季、佐藤隆太、浅香航大、キムラ緑子、高橋一生、宮迫博之、眞島秀和、佐々木蔵之介ら豪華なキャストが共演している。また主題歌を安室奈美恵が担当、“情熱的な女性”を歌った主題歌「Mint」もヒットした。望月幸平(伊藤さん)は家庭生活の息苦しさに耐えきれず妻の真理亜(木村さん)を殺そうと決意するも妻は何者かに誘拐される。想定外の誘拐事件に追い詰められる幸平は改心、妻に無事に帰ってきてほしいと願うが、誘拐騒動は夫への復讐を決意した真理亜の自作自演。ここから清楚で貞淑だったはずの妻の夫への復讐劇が始まる…という展開でスタートした物語もいよいよ最終回。杏南(相武さん)殺しをネタに脅迫状を送ってきたのが有希(キムラさん)だと気付き、真理亜は有希のもとを訪ねるが、真理亜に緒方殺しとレンタル夫婦であることを突きつけられ逆上した有希は真理亜を刺し、真理亜は瀕死の重傷を負うことに。杏南に死んだフリをさせたことが幸平にバレてしまったいま、幸平が自分を助けに来ることはもうないだろうと、あきらめの笑みを浮かべる真理亜。その頃幸平は自宅で「真理亜を誘拐した」という新たな脅迫状を見つけ、真理亜が再び狂言で自分をだまそうとしていると怒りに震える。しかし望月家に侵入した和樹(高橋さん)からナイフを突きつけられ、真理亜の命と引き換えに2億円を出せと脅される。幸平は半信半疑のまま和樹をガレージへと連れて行くが、なぜか車から金が消えている。一方、木暮(佐々木さん)の元には真理亜から荷物が届く。木暮は荷物に書かれていたメッセージに胸騒ぎを覚えある行動に出る…。幸平は真理亜を助けるのか、監禁された真理亜の命は、木暮と真理亜の関係、“N31”の本当の意味、真理亜の真の目的が明らかになったとき、望月夫婦が選ぶ結末とは!?誰も予想できない衝撃の真実は必見だ。「僕のヤバイ妻」最終回は6月14日(火)22時~関西テレビ・フジテレビ系にて放送。(笠緒)
2016年06月14日女優の木村佳乃がこのほど、関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『僕のヤバイ妻』(毎週火曜22:00~22:54)のクランクアップを迎え、「私は大のホラー好きなので、血のりや注射器に目がランランとして楽しんじゃう傾向が(笑)」と撮影を振り返った。最終回はきょう14日に放送される。このドラマは、主演の伊藤英明演じる望月幸平が、木村演じる妻・真理亜の完璧な計画によって翻弄(ほんろう)されていく心理サスペンス。"怪演"ぶりが話題となった木村は「インパクトの強い役で、お買い物先でもよく声をかけられました」と影響があったそうだが、「大変楽しく演じさせていただきました」と充実の様子で撮影を終えた。一方の伊藤は、10日深夜に1人のシーンでクランクアップ。「いろんなことがありましたが、振り返ってみると楽しいことだらけ」とこちらも満足の様子で、「監督とスタッフのおかげでやってこられたと思うし、プロデューサーの愛情がこの作品をいい方向に導いてくれました。心から感謝しています」とスタッフに心境を伝えた。すると、前日にクランクアップした、刑事役の佐藤隆太と浅香航大がサプライズで登場。伊藤は「え?なんでいるの!?」と驚きながら、「僕は昨日聞いてないから、隆太、ここであいさつしてよ(笑)」と、最後までドラマの作風とは正反対の和気あいあいの雰囲気を、座長の伊藤が作っていた。今夜放送の最終回は、真理亜が、逆上した隣人の鯨井有希(キムラ緑子)に刺され、瀕死の重傷に。有希のレンタル夫・和樹(高橋一生)は、幸平に「真理亜の命と引き換えに2億円を出せ」と脅迫するが、保管してあるはずの車から2億円が消えていた。関西テレビの豊福陽子プロデューサーは「ヤバ妻ファンの予想を必ず裏切るラストをご用意しています。最後の1分まで気を抜かずに見てください!」と呼びかけている。
2016年06月14日暮らしの中で豊かさや幸せを感じる「モノ」や「コト」を考え、企業が描く“未来”と“身近な未来”を組み合わせ、様々なテーマを研究し、情報発信している川島蓉子さんが所長を務めるifs未来研究所。ブランドの未来を創る分析や、未来のビジョンと交流する場づくり、ワークショップ活動など、“未来”を見据え、多岐に渡る活動を展開する。そんなifs 未来研究所は、活動開始から3年を迎える。5月26日に開催された3周年記念イベントでは、所長・川島蓉子さんが現在手掛けている「未来のここち」と題する3つの研究テーマについて、志を共にするプロフェッショナルたちと語った。ifs未来研究所3周年感謝パーティーには多くの来場者が訪れた■走れる“現代の下駄”を世界に発信「未来のここち×ファッション」プロジェクトでは、“現代の下駄とは?”というテーマでプロダクトデザイナー・松村光さんが登壇。1993年に三宅デザイン事務所入社後、パリコレチームや「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」を担当し、2005年に独立後は「BAO BAO ISSEY MIYAKE」などを手掛ける松村さん。川島さんは、「未来のここち×ファッション」を考えた時、長年付き合ってきた松村さんが真っ先に頭に浮かんだとか。これからの日本的デザインを考え、チームで1年ぐらい対話を重ねてプロジェクトがはじまった。文明開化がなかったら、日本のファッションはどうだったか?という問いからハイテク下駄のプロジェクトははじまったしかし、なぜ下駄なのか?「世界が身近になり情報も画一化され、ファッションもオリジナリティを出すのが難しい時代です。文明開化で一気に西洋化したけれど文明開化しなかったら日本のファッションってどうだったかな?って考えてみました。ならば履物は、下駄だろうと。でもすごいハイテク下駄ができているはず」と下駄に結びついたきっかけを話す松村さん。松村さんは、履物の歴史を調べるために福山市の松永はきもの資料館にも足を運び、徹底的に履物の歴史も研究。“現代の生活にもなじむ下駄”への思いを強くする。「伝統の枠組みでつくるのではなく、今の暮らしに取り入れることを考えてつくる。下駄を超える下駄づくりで未来に、世界に、発信していきたいと思っています」と川島さん。形は四角、左右がなく、誰の足にもフィット、さらに走ることもできる!そんなオシャレ下駄が数年後には世界デビューするかもしれない。■ファッションは恋に似ている、ときめく心をデジタルが後押し「デジタル×ファッション」という興味深いテーマでは、ITジャーナリストの林信行さんと三越伊勢丹ホールディングスのIT戦略担当北川竜也さんが登場。ファッションにデジタルをかけあわせることで生み出せる価値、そこにはどんなビジネスが生まれるのか、三者で研究を重ねている。まずは林さんがアップルウォッチ×エルメスやグーグル×リーバイスなどのコラボ事例、また国内外で「デジタル×ファッション」のビッグイベントが毎月開催されている現状を説明していく。そんな現状を踏まえつつ三越伊勢丹の北川さんは「デジタルありきではなく、ファッションがスタートであるべきだと思う」と話し、「お客様がパーソナルデータの取り扱いに対する不安や、ID登録での面倒を感じないような、楽しいだけの体験ができるようなデジタル化に挑戦していきたい」と同プロジェクトへの熱意を語った。川島さんの「ファッションは恋に似ている、そんな気持ちをデジタルにかけあわせるとおもしろいものができるはず」という締めの言葉に二人が深くうなずく。この研究は、今後三越伊勢丹でコンテンツとして展開される予定。恋するコンテンツのローンチが楽しみだ。■ビジネスパーソンの頭をほぐす、東京と佐渡島を舞台にした“未来の学校”東京一極化が進む中、地方での暮らしの豊かさに目を向け、中央と地方の循環をつくることを目指す「地方×未来のここち」。未来研の外部研究員である唐川靖弘さんが、東京と新潟・佐渡島の二拠点を舞台にした、企業の次世代リーダーと未来を描くプロジェクト「未来の学校」をプレゼンテーション。文化や土地が持つエネルギーの素晴らしさだけではなく、日本が抱える少子高齢化などの社会問題を体感できる場としての佐渡島の価値を説く唐川さん。「東京の会議室を離れ、海を渡った佐渡で、ビジネスパーソンが時間を過ごすことで、新たに見えてくるものは多い。異業種の企業人たちが、協働し、ビジネスを通じて新しい価値を創造できるような、場づくりを考えています」と唐川さん。新潟出身の川島さんは、「中央と地方、企業と社会、一過性ではなく、持続性のあるプロジェクトを目指していきたい」と締めくくった。会場では、川島さんが新潟三越伊勢丹とともに企画・開発を手掛けた「NIIGATA越品(エッピン)」シリーズの販売も。食、化粧品、雑貨など、ひと味違った新潟名産はパーティー参加者を楽しませていた。来年度の研究発表では、それぞれどのような成果につながったのか。また新たな未来が生み出されているのか。ifs未来研究所が取り組む、“未来”のカタチに期待が高まる。
2016年06月11日