メンバーの残業を減らすことは、リーダーにとって重要なテーマ。ですが、残業は減らせたけれど業績もダウンした……なんてことは避けたいですよね。「本気でチームの残業ゼロを実現させたい! でも成果は出し続けたい!」そんなときに参考にしたいのが、『残業ゼロだからこそ目標達成!! 本気でやるチーム時短術』(伊庭正康著、明日香出版社)。著者はリクルートグループ出身で、リクルート時代に残業レスのチームをつくり上げ、全国年間トップを4回達成。そのキャリアを通して数々の残業ゼロ時短術を編み出してきた、凄腕リーダーです。本書のなかから、勤務時間にまつわるアイデアを1日の時系列でピックアップしていきましょう。■1:始業前「朝イチの時間を活用する」勤務時間中は、部下からの報告や相談といったコミュニケーションに時間を取られがち。でも、リーダーの仕事はそれだけではなく、事務仕事などの通常業務も山積みです。そこでおすすめなのが、朝一番に出社して始業までに自分の仕事を片づけること。著者自身、毎朝7時に出社して9時の始業までに自分だけで完結する仕事を片づけていたそう。「朝の2時間は、夜の6時間に匹敵する」と、その効果を強調します。■2:始業時「メンバーに“今日の帰社時間”を申告させる」メンバーが出社したらまず、自分のパソコンに「〇時に会社を出る」という旗やふせんをつけてもらいます。ポイントは、本人に時間を決めさせること。部下それぞれに、朝の段階でその日に成し遂げたい業務を決めてもらい、何時までにそれを終わらせるか宣言させるのです。みんな、自分で決めた時間だからこそ守ろうと必死になるはず。その結果、業務がムダなく効率的に回ります。■3:勤務中「2時間ごとの“1行連絡”を徹底させる」成果を上げるリーダーは、メンバーの進捗状況をしっかり把握しているもの。しかし、一人ひとりに都度確認していたら、時間はいくらあっても足りません。効率的な方法は、メンバーの方から報告させること。2時間に一度、メールやSNSを活用して1行で簡潔に。「2件商談しました。16時にあと1件行きます」「いま、会議が終了しました。例の件、来週の月曜日が開始日になりました」といった具合です。■4:会議中「タイムキーパーを立てる」ダラダラと長引きがちな会議には、一人タイムキーパー役を決めましょう。会議終了3分前に「あと3分です」、1分前には「まとめに入ってください」とアナウンスしてもらい、時間が来たら「終了です」と告げてもらいます。この方法で「会議は5分前終了」を鉄則にすれば、会議自体のクオリティーを高められるだけでなく、次の予定にスムーズに移行できて1日のいい流れがつくれます。■5:ランチタイム「ひと月で2泊3日の研修に匹敵」お昼はチームのメンバーとのランチミーティングに。成績が上がらないメンバーや、まだ仕事になれないメンバーと、お昼を食べながらのざっくばらんなコミュニケーションがチームの風通しをよくし、強いチームに近づきます。1回1時間として、月20日で20時間。これは「2泊3日の研修に匹敵するほどの時間」と著者。職場の不満や問題点を聞き出すことは、チームの改善につながります。■6:終業時「1日の終わりに3分ミーティングを」チームを残業ゼロに導くには、「仕事は就業時間内に終わらせる」という意識を徹底させることが不可欠。新参メンバーや時間管理の苦手なメンバーにその意識を持ってもらうには、1日の終わりに3分程度でいいのでチーム全体でミーティングをするのが効果的。ミーティング後は仕事に戻らない、残る場合はリーダーの承認が必要というルールにすれば、メンバー全員に「終業ミーティングまでに仕事を終わらせる」という意識が育ちます。■7:残業時間「いきなり残業ゼロを目指さない」強引に残業ゼロを推し進めても、サービス残業や自宅作業が増えるだけ。成果の出続ける残業ゼロの秘訣は、1~2年かけてじっくり取り組むことです。たとえば月平均で「1日あたり3時間」残業していた場合。初めの半年~1年は「意識づけ」の期間とし、個人が工夫して「1日1.5時間」まで短縮します。その後、定例会議をやめるなど職場のルールや習慣にメスを入れるのです。*一人ひとり考え方の違うメンバーをまとめ、同じ方向へ向かわせるのがリーダーの使命であり、難しさでもあります。長く組織を率いてきた経験から、著者は「最初から全員を時短に向かわせるのは難しいもの。2:6:2の法則で考え、まずは2割を本気にさせましょう。すると6割にも引火します。8割が本気になれば、残りの2割も変わらざるを得ません」とアドバイス。初めから全員を本気にさせるのは至難の技です。2:6:2の法則で小さな成功を積み重ねることこそが、「本気でやるチーム時短」の秘訣といえそうです。(文/よりみちこ) 【参考】※伊庭正康(2016)『残業ゼロだからこそ目標達成!! 本気でやるチーム時短術』明日香出版社
2016年06月29日アイドルグループ・嵐のリーダー、大野智(35)が、13日放送の日本テレビ系報道番組『NEWS ZERO』(毎週月~木23:00~、金23:30~)でメンバーの櫻井翔(34)と対談。自身のリーダー論を語った。櫻井がキャスターを務める『NEWS ZERO』と、15日に最終回を迎える大野主演ドラマ『世界一難しい恋』のコラボレーションとして実現した同対談。櫻井がドラマ撮影時の様子を聞くと、大野は「端っこにいる。仕切ることはできない」と答え、櫻井が「真ん中にいるじゃん。座長なんだなって思うけどね」と言うと、「周りがフォローしてくれるから成立している。役も嵐もそんな感じになるんだなって、僕は」と語った。大野はまた、当初は「リーダーってまとめるイメージがあった」と言い、ラジオ番組などで進行を任された時は「参った」と苦笑。「グデグデになったのを覚えている」と振り返り、「正直、みんなの考えが理解できなかった自分がいて、それじゃダメだよ的なのはちょっとあった」と明かした。その後、「みんなも大人になってきて、逆になった」と大野。櫻井が「気負わなくていいやって?」と確認すると、「うん」とうなずいた。そして、「やっぱ一人じゃ無理だなと思う。メンバーがいて安心がある。一人だと冗談言うことすら怖い」と打ち明け、櫻井が「5人でいるから大野智流のリーダーでいられる?」と聞くと、「いられるし、成立している」と話した。櫻井は、リーダーとしての大野について「引っ張っていくとか先頭に立つとか、そういう感じではなく柔軟な感じ」と説明。『世界一難しい恋』最終回にニュースキャスター役として出演する櫻井は、「撮影現場でも彼は輪の中心にいる。意識のないところで現場を引っ張っているんだろうなと思う」と語った。また、村尾信尚キャスターが「周りがフォローしたいという人は、"無私の精神"が宿っている人。このことがリーダーの条件の一つ」との考えを示すと、櫻井は「喜ぶと思います」とうれしそうな表情を見せた。
2016年06月14日TOKIOの城島茂が、14日に放送されるテレビ朝日系情報番組『週刊ニュースリーダー』(毎週土曜6:00~8:00)で、福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督と対談を行う。今回城島は、さまざまなジャンルのリーダーを取材するコーナー「ニッポンの仕事人 週刊リーダー列伝」で、福岡ヤフオク!ドームにいる工藤監督を訪問。城島が、48歳まで現役を続けられた秘密を聞くと、工藤監督は「トレーニングとおいしい食事と睡眠」と答えるが、そうした心がけを行うようになったのは結婚してからだといい、独身時代の破天荒なエピソードを明かす。この取材の場には、昨シーズン「トリプルスリー」(打率3割・30本塁打・30盗塁)を達成した柳田悠岐選手も登場。城島が、柳田選手の登場曲がももいろクローバーZになったきっかけを尋ねると、その真相は、先輩の松田宣浩選手による"いたずら"だったそう。打席に入ろうとしたら突然ももクロの曲がかかったそうで、「なんだ?と思ったんですが、そこで(プロ)初安打が出た。これはめっちゃエエわ、ということになって、今では曲を聴きながら試合に来ることがルーティンになっています」という。現在は、ライブに行くほどのももクロファンだそうだ。取材を終えた城島は「とても光栄に感じました」と感激。「『今さえ良ければ、自分さえ良ければいい』というのではなく、チームのこと、未来のことを考えての戦い方が大事なんだ、と強く感じました」と、リーダーとして感化された部分があったようだ。一方、ホークスには茶髪、ガム、つば吐き禁止というルールがあると聞いて「TOKIOでルールを作るとしたら…。そうですね、老後はリーダーの面倒をみること、ぐらいじゃないですか。多分(メンバーに)突っぱねられると思いますが(笑)」と淡い期待を語っていた。工藤監督も「いつもテレビでしか拝見できない方に、こうしてお会いすることができて良かったです」と満足の様子で、「僕がいろいろと城島さんから学びたいぐらいです」と感想。城島の名前から連想し、「同じ城島さんでも(現役時代にバッテリーを組んでいた)"城島健司”には釣りばっかりやっていないで、たまには球場に遊びに来い、と言ってやりたいです(笑)」と、かつてのチームメイトを思い出して呼びかけていた。
2016年05月13日VANS(ヴァンズ)とアメリカ・ロサンゼルス発のピストバイクブランド「リーダーバイク(LEADER BIKES)」のコラボレーション第二弾が登場。2016年5月13日(金)より発売される。シューズ3足は、ナイトライドを連想させるオールブラックでクールな印象に。素材は、撥水加工のキャンバスを採用することで天候に左右されないスタイルを提案する。またリフレクターを搭載し、ナイトライドも快適且つ安全に過ごせる1足に仕上げた。他にも、シルバーメタリックのリフレクターが搭載されたバックパックやキャップ、ネックにデザインを用いたTシャツが展開される。【商品詳細】VANS×リーダーバイク発売日:2016年5月13日(金)取扱い:BROTURES全店、全国のVANS SHOP、ABC-MART取扱店アイテム:■スニーカーサイズ展開:25cm〜30cm(ハーフサイズ有)・OLD SKOOL LEADER 11,000円+税・ERA LEADER 9,000円+税・SLIP ON LEADER 9,000円+税■アパレル・LEADER S/S T-SHIRT 6,000円+税・LEADER BACKPACK 12,800円+税・LEADER CAP 4,500円+税【問い合わせ先】VANS JAPANTEL:03-3476-5624
2016年04月24日「リーダーの資質」というと、あたかも大層なものであるようにも聞こえるかもしれません。しかし、それはもともと備わった才能ではなく、あくまでもチームで仕事をするときの「役割」にすぎないもの。そう主張するのは、『99%の人がしていない たった1%のリーダーのコツ』(河野英太郎著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者です。だからこそ「リーダーである自分は偉くなければ」と考えてしまうと、さまざまな障害と直面することになってしまうわけです。「リーダーはあくまで役割だ」ということを、しっかりと意識しておくべきだということかもしれません。でも、リーダーとしての役割を全うする以上、そこにはさまざまな問題が生じることにもなるはずです。具体的にいえば、「メンバー選び」と「依頼の仕方」が大きな意味を持つということ。そこで、この2点をスムーズに進めるためのコツをチェックしてみましょう。■4番バッターばかり集めない仕事は、チームをつくることからはじまるもの。だから自分がリーダーだった場合、「ドリームチーム」をつくりたいと思ってしまうこともあるわけです。理由は簡単で、つまり実績あるメンバーが多いチームのほうが、成果が出るに違いないと思ってしまいがちだから。しかし、そこで注意すべきことがあると著者はいうのです。それは、「チームというのは、バランスのとれたメンバー構成にしなければならない」ということ。野球でいえば、4番バッターばかり、エースばかりを集めすぎないというわけです。■4番級ばかりだとまずい理由それはなぜなのでしょうか?いたってシンプルなことで、4番級、エース級ばかりをチームに入れると、必ずうまくいかなくなるものだから。しかし、それはある意味では当然のことだともいえるのではないでしょうか?なぜなら過去の経験や実績があればあるほど、人は自分のやり方でやりたいと思うものだからです。また、そのような人材は、いい意味で自己顕示欲が強いもの。つまり、自分が支援にまわることを望まないわけです。ところが、各人の「主張合戦」がはじまってそれぞれが譲らなかったり、もしくは誰かが強い不満を持ったまま仕事を継続したりするということも往々にしてあります。でも、そんな状態が続いてしまうと、いつか誰かがチームを去らなければならなくなるという、最悪の結末になってしまうわけです。だからこそ、重要なことがあるのだと著者はいいます。チーム編成をするときには、「前に出て引っぱる人」「全体を冷静に見渡す人」「専門分野で貢献する人」「それぞれを支える人」など、個々のリーダーシップの特徴を見極めることが重要だという考え方。■異分子を招き入れて評価するチーム内で反対意見が出ると、それは「議論」につながるもの。ここで重要なのは、議論とは、新しい価値をつくるためにするのだということ。いま、自分が正しいと考える意見を「正」とすると、それに反する意見は必ずあるものです。この「正」と「反」をくらべ、合意された「結論」を出すことが「議論」です。そして議論という作業で導き出せた結論は、もとの「正」意見や「反」意見のいいところを取り込んで、より高いレベルになっているのだといいます。いわばそれが、チームを組んで仕事をすることの醍醐味。チームを組んで仕事をするとき、合意された結論に対して新たな意見が出てきたとしたら、さらに高いレベルに届かせるための議論がはじまるといいます。つまりそうして、新しい価値をチームのなかでつくり出していくわけです。この価値をつくり出すきっかけが、メンバーによる「反対意見」の表明だということ。価値をつくる議論を生み出すために必要なのは、異なる意見を持っているメンバー(つまり異分子)をチームに迎え入れることだと著者はいいます。いわば、新しい価値を生み出すリーダーというものは、常に「意見」を持つ人を歓迎し、そして招き入れ、それを評価できる人だということです。*これらからもわかるとおり、著者の考え方は非常に客観的で、そして冷静なものです。強い共感を意識させるのは、つまりそれがあるから。だからこそ、広い視野を軸としてリーダーシップのあり方を考える際には、本書が大きな力になってくれるはずです。(文/書評家・印南敦史) 【参考】※河野英太郎(2016)『99%の人がしていない たった1%のリーダーのコツ』ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016年04月06日●批判受ける覚悟の「本音メディア」1956年に創刊され、今年で60周年を迎えた週刊誌『週刊新潮』。酒井逸史編集長の直撃インタビュー前編では「3つの伝統」を中心に話を聞いたが、後編では同誌が社会に問い続けている「少年法と実名報道」にスポットを当てる。「少年法に罰則規定がない」というグレーゾーンになぜ挑み続けるのか。そして、「実名報道に踏み切るか否か」の基準、経緯とは。○メディアに問う「思考停止」――最近では、川崎市中1男子生徒殺害事件を実名で報じていました。あらためて、こだわり、思いをお聞かせください。まず、少年法をどのように認識しているかということだと思います。私が編集長になってから名前を載せたケースはいくつかありますが、少年法の趣旨に真っ向から批判を加えているわけではありません(過去に実名で報じた少年犯罪…1999年光市母子殺害事件/2013年吉祥寺女性刺殺事件/2014年名古屋の女子大生による殺人事件/2015年川崎市中1男子生徒殺害事件※2009年から編集長に就任)。「少年の実名をさらしてしまうと更生の妨げになるのではないか」という趣旨はむろん理解できます。一方で、少年法に罰則規定がないということもある。だからといって、それをむやみに破っていいというわけではないことも分かっている。ただ、「少年だから名前を書かない」ということだけをひたすら守るのは、メディアとしての思考停止ではないでしょうか。世の中、どんなことにでも「程度」というものがあるわけです。それから事件報道の基本は、「誰」が「何」をやったかということ。そこでの固有名詞はとても大事な要素です。法律の趣旨に鑑みて許容できる範囲であれば、それを認めるのもやぶさかではない。ただ、名前を載せるか否かを毎回考えないといけないんじゃないの? と私は問いたい。従って、すべての少年事件で名前を載せようなんて、全く考えていません。繰り返しになりますが、通常は名前を報じることが更生の妨げになることもよく分かります。ただ、私たちが名前を載せた少年事件のケースは、非常に大きな影響を社会に与えた事件です。例えばこういうことではないでしょうか。私たちが名前を載せたことによって更生ができなくなるような、そんな程度の反省では「更生失敗」であるといえるような、そのぐらい深い反省を求められるような案件……、極めて重大な事件ばかりなのです。時折、少年法で規定されていた少年犯罪の範囲を超えているような事件が起きるわけです。世の中に与えた衝撃度、犯罪のありさま、本人の供述など、総合的に考えてみたとき、「名前を載せない」という判断に必ずしもならないケースもあるのではないかと思うわけです。そのケースに至ることが、時々、ごくごく稀にある。これが私のスタンスなのです。メディアというものは、第四の権力としていろいろなものを批判するものですよね。それを私たちは私たちのやり方で少年法に疑義を呈しているわけです。その意味では、高市早苗総務相が「停波」発言をして、テレビ局が騒いでいるのと変わらないと思います。高市総務相にはみんな一斉に噛みつくのに、なぜ少年法という法律になると、全メディアが右へならえで、かたくなに「名前を報じてはいけない」の一辺倒になるのでしょうか。少年の更生が全てに優先するという理想主義なのか、あるいは、単に杓子定規に「法律に書いてあるからだめ」ということなのか。「少年は更生すべき」というのはもちろんです。でも、あまりにも杓子(しゃくし)定規にすぎませんか? われわれ『週刊新潮』は「本音のメディア」でありたい。だからこそ、私たちは名前を載せることがあり、その点でもちろんご批判も受けます。ですので、重大な少年事件が起きた際、毎回丁寧に考えた上で、「載せない」という決断であれば、そこに問題はないと思います。しかし、毎度、同じ判子をつくように「載せない」と、考える前に判断するような風潮に疑問を抱いているわけです。だからこそ、私たちはその都度、呻吟(しんぎん)して載せるかどうかを判断しているつもりです。二十歳未満の犯人であると、機械的に実名を報じないというのは、やはりメディアの思考停止なのではないでしょうか。●実名の判断は会議にかけない○独自で考えてこそのメディア――どのような流れで「名前を載せる」と判断しているのでしょうか。最終的にはすべて私の判断です。編集部に少年法ガイドラインがあって、それを頼りに決めているわけではありません。その点、恣意的ではないか、というご批判もあるでしょう。一企業が決めていいのか、一編集者が法律にそむくことをやっていいのかという批判も、当然、生じるでしょう。でも考えてみてください。すべての報道が完全なガイドラインの統制化にあって、それでよいのでしょうか。何を面白いと感じて、何を報じるか、どこまで報じるか、そもそもジャーナリストの主観から始まります。極論すれば恣意的なものなのですよ。また、一私人が決められないとなると、メディアは国が決めたことで動かないといけないという逆説になる。でも、メディアは一番そこから遠いところにいなくてはなりません。だからこそ、一企業が決めたことでいいんです。週刊新潮は「国から決められたことだけをやってればいい」というメディアではありません。メディアは自分で考えなければいけない、と思っています。さらに申し上げれば、売らんかなという批判もありますね。商業ジャーナリズムだというわけです。しかし、日本ではNHKを除けば、ほぼ全てが商業ジャーナリズムではないですか。○週刊新潮が突き進む「メディアの方向性」――賛否両論がある問題だからこそ、会議を重ねて決めているものだと思い込んでいました。編集作業において必要な良い会議もあると思いますが、一方で、会議は「結論が平均点」になる危険性もあります。少年法の問題に限らず、われわれは尖ったものを作ろうとしているわけですから、平均的な結論はありがたくないのです。トゲの部分にヤスリがかかって落ちていってしまうわけですね。角のとれた丸まったものを世に出しても仕方がない。一方で、単にセンセーショナルなものをひたすら追いかけまわすつもりもありません。しかし、提案したり、提言したりするときには、やはり波紋が起きるようなものを投げなければならない。ですので、実名報道に関して、編集会議で多数決をとるようなことはしませんでした。一点、偽善的だなと感じたのは、川崎の事件を実名で報じたことで、弁護士会から抗議文を何通かいただいたことです。彼らの「更生の妨げになる」というご意見は承ります。ですが、一方で疑問に思うのは、ネットに氾濫している実名情報を彼らがどのように捉えているんだろうということです。私たちが書く前から、ネット上には犯人の名前、そして顔写真も出ていた。それについて彼らは、彼らなりの手を打ったのだろうか。掲載元を探って、抗議文を送ったり、足を運んだりして、デジタル空間に漂い続けることを阻止しようとしたのだろうか。もし、弁護士会がそのような煩雑で報われることの少ない業務に本腰を入れていないのであるとすれば、それはどういうことなのでしょうか。手紙を書いて簡単に、そして必ず到達する相手が、われわれ『週刊新潮』です。手間がかかることはやらないが、手間がかからないことは形式的にやる。それは本当に「少年の更生」を考えているといえるのか。そういう仕事はプロフェッショナルじゃない、というのが私の言い分です。――少年Aが『絶歌』を出版して、物議を醸しました。これについては、どのように受けとめましたか。とんでもない話だと思いました。ご遺族が「2度殺された」とおっしゃっていましたね……。やはり、犯罪を赤裸々に暴露することによってお金儲けをすること自体については、大きな疑問を持ちます。太田出版がいくら出版することの意義を訴えても、そのことについては否定的です。出版する自由があると言われればその通りなんだけれども……。ただ、どうかとは思いますね。
2016年04月01日●「所詮、週刊誌」の矜持新潮社の週刊誌『週刊新潮』が、今年で創刊60周年を迎えた。同誌は1月、日本全土を揺るがしたSMAP解散騒動を真っ先につかんだといわれ、1月20日発売号ではメリー喜多川副社長の独占インタビューを掲載。連日の報道合戦で情報が錯綜する中、当事者の証言は強烈なインパクトを残した。最近では3月24日発売号で乙武洋匡氏の不倫を報じ、世間を驚かせた。1956年に創刊され、最近では『週刊文春』と鎬を削る同誌。出版業界の荒波、熾烈な週刊誌戦争を60年間戦い抜いてきた軌跡は、現在の『週刊新潮』にどのような形で現れているのか。2009年から編集長を務める酒井逸史氏を直撃した。週刊誌界でトップを走る"センテンススプリング"と対峙する『週刊新潮』の酒井編集長。その言葉からは、何層にも塗り重ねられた"週刊新潮の色"が見えてくる。前編では「3つの伝統」、後編では「少年法と実名報道」をテーマに絞った。○創刊から一貫している三題話――最近は週刊誌の盛り上がりを感じているのですが、売り上げにはどのようにつながっていますか。週刊誌を取り巻く状況は、今でも決して良くありません。出版不況といわれる中、週刊誌だけを見ても昨年だけで平均13.6%も売り上げが落ちています。もちろん各雑誌によって数字は違うわけですが、厳しい「冬の時代」であることには間違いありませんね。われわれは13.6%までは落ち込んでいませんが、しかしそれでも崩れ落ちていく雪崩の斜面につかまりながら、そこを何とか駆け上ろうとしているような感じです。出版業界は1996年をピークに右肩下がりが続いています。1996年と今を比較すると、雑誌は部数でマイナス62%。金額ベースでも50%ほど減っている。96年はWindows95が発売された直後です。以後、発達してきたネットメディア、またはデジタルとの因果関係があるという推測は当たっているでしょう。――今まで通りの「スクープ」では、多くの人々が週刊誌を手に取らなくなったということでしょうか。そこまでシンプルな問題でもないと思います。総合週刊誌で90年代を引っ張ってきたのが、『ポスト』と『現代』。そこが1位、2位を争っていた頃、『新潮』も『文春』も後塵(こうじん)を拝していました。当時、読者をつかんでいたのは「ヘアヌード」。有名な写真家、プロデューサーが女優と交渉し、撮り下ろしの写真集を出版する際、その写真の一部を『ポスト』や『現代』が先に掲載することで多くの読者を獲得していました。ところが、その路線も長期化するにつれて陰りが見えてくるようになります。ヘアヌードが目新しさを失い、写真のファーストチョイスにも高いコストもかかるようになって、やがてヘアヌード時代は終わりを告げます。『現代』は硬派に舵を切る一方、「死ぬまでSEX」という企画で盛り返し、『ポスト』もまた踏襲する。他方の『新潮』と『文春』は読者層が『現代』『ポスト』と異なっていて、女性もかなり多いので、だからこそ、ヘアヌードといったセクシャルな方向性は選べません。『週刊新潮』でいうと、「金」「女」「事件」という三題話の伝統があったことで、あまり形を変えずに60年間やってこられたわけです。――創刊時から一貫しているんですか。そうです。私が編集長に就任して7年経ちました。大きく変えようとは思っていません。われわれは伝統的にやろうと。担当役員をやっていた斎藤十一さんの言葉を借りると、「われわれは俗物だ」。だから時代が変わっても、俗物が求めるものを追いかけるわけです。人間の興味はどこにあるのか。新聞が書くことが難しい「本音」をベースに雑誌を作っていくのが、われわれの仕事だと思っています。○誌面で「スクープ」と謳わない――そこで核となるのは、やはり「スクープ」ですか?ネット配信の記事は他の部署がやっているので別ですが、実は『週刊新潮』は中吊りや新聞広告で自ら「スクープ」と謳ったことはないはずです。よその雑誌では「特大スクープ!」とかよく目にしますよね。なぜ、『週刊新潮』の本体が「スクープ」という言葉を使わないかというと……ちょっと自虐的で卑下した意味合いも含めてのことなりますが、「所詮、われわれは週刊誌」という意識があります。世間に向けて「スクープ」というのはおこがましいという感覚ですね。胸を張って「スクープ」というのは正直、気恥ずかしい。これもまた、変わっているというか、ひねくれているところでしょうね。――そのような考えも代々受け継がれていると。私が編集長を引き継いだのが53年目。その伝統を壊すわけにはいかないでしょう(笑)。それから、歴代の編集長の在籍期間がわりと長いのも特徴です。60周年を迎えて、私が6代目の編集長になります。これが次々に編集長が変わるようだと「伝言ゲーム」が増えて、徐々に変化していきそうですが、6人であればまだ「伝言ゲーム」がきちんとつながる範囲内。そういったことも伝統が受け継がれている背景にあると思います。もちろん今は時代が違いますから、デジタルとアナログの融合などいろいろな問題があります。同じやり方ばかりを続けるのはよくありませんが、外からの見え方は「古民家」みたいなものでいいと思っています。どんなにしゃれた外観でも、人々が旅行で癒やされるのはひょっとしたら「古民家」ではないか。そこには新しい物はあまりないかもしれませんが、一度中に入ってみると意外とくつろげることに気づく。「スクープ」という言葉だけにとらわれず、そういう部分での伝統は守っていきたいです。●『週刊文春』と比較される本音○自前の記者、書くまでの下積み10年――現状、その本体は何人体制で動いているんですか。編集部で忘年会をやる話になると、80人ぐらいは参加しています。ただ、そこにはカメラマン、レイアウター、デザイナー、庶務の方もいるので……実際に記事を作っているのは50人、プラスアルファぐらいです。――それはライターも含めてですか?これもまたちょっと変わっているところですが、私らはほとんどライターを使いません。記事は、ほぼ自前の社員が書いています。フリーの方もいますが、人数的には1割強ほど。小さな会社なので、昔から社内でまかなう流れが今も続いています。それから、取材をする記者と原稿執筆者は必ずしも一致しません。そこが新聞と明確に異なるところ。分かりやすくいえば、新聞はペーペーの新人が原稿を書くこともありますが、私たちはペーペーには書かせない。もう少し説明しますと『週刊新潮』は10年選手以上じゃないと、長い記事は絶対に書かせない伝統が残っています。もちろん、短い記事は経験が浅くても書くことはありますが……。20代のうちは、データマン(原稿の材料となる情報、資料を集める役割)として取材をきっちりやる。毎週毎週取材に行って、人の話を聞く。例えば、水崎さんを取材する場合、「マイナビニュース」とはどのような媒体かを調べた上で、データ原稿として水崎さんの一人語りを書いてデスクに提出する。そういうデータ原稿が集まって1本の記事が出来上がっています。デスクは軍曹というか、現場監督的なポジション。編集長はそこにテーマをあてがって、デスクはそのテーマに沿って、人を動かしていきます。――いつも気になっていたのですが、特集記事の書き出しも独特ですよね。小説や詩、落語の引用、時にはクイズからはじまるものもありました。データマンを10年経験した書き手の裁量によるものなんですか。「『週刊新潮』は文学的であれ」というのも1つの伝統です。旧約聖書に「日の下に新しき者あらざるなり」という言葉がありますが、この世に全く新しく起きることなど一つもない、という考え方ですよね。そういう風に考えると、どんな事件も一度起こった出来事の亜型であると見ることができます。もちろんディテールはそれぞれ異なりますが、人間の歴史は長いので、どこかで似たような出来事が必ず起こっている。例えば殺人事件の動機は事件ごとに千差万別であっても、大きく分類すればそんなに多くはない。同じ人間同士、同じような原因で事件に発展するケースばかりなのです。新聞には「細かい一次情報を書き続ける」という使命があります。しかし、われわれは背景報道をしているわけです。背景について深く掘り、敷衍(ふえん)する。さらにそれらを寓話(ぐうわ)的な教訓として定着していきたいという思いもある。だからこそ、落語や小説、警句から文章を書き出したりするのです。それは、「人間の行いが今も昔と同じである」ということにもつながることですし、「文学的であれ」という伝統にもつながる。これも新潮ならではの芸風ですが、きっとよしとする人もいれば、もっと直裁的に書いてほしいという人も、もちろんいらっしゃるでしょうね。○目指すのは「老獪でタフな雑誌」――『週刊文春』とはいつごろからライバル関係のようになったのでしょうか。私はもともと写真週刊誌『FOCUS』にいて、『週刊新潮』にたずさわってまだ11年ほどしか経っていないのでその歴史はあまり分かりません。ただ、好敵手とは思っています。発売も同じ曜日ですから……。残念ながら、今年は文春さんのスクープの連発に冷や汗、脂汗をかかされることも少なくありませんでした。しかし「今に見てろよ」という思いがある一方で、他所は他所さまのことであり、必要以上に煽られることなく、私たちは週刊新潮独自の道を行こうとも考えています。おそらく、皆さんが想像するほどには意識していません。――60周年を迎え、これからの『週刊新潮』をどのようにしてきたいですか。ちょうど10年前に、私の一代前の編集長が50周年を迎えた時に、テレビレポーターから「あなたにとって『週刊新潮』は?」と問われて、答えたのが「謝らないこと」という言葉でした。どう解釈するかは難しいですが、私なりには、週刊新潮が取材を重ねた結果、「こうだ」と思って書いたときには、それが間違っていたとしても簡単に「謝罪しない」ぐらいの覚悟を持ってやらなければならない、逆に言えば、謝らなくてもいいぐらいの基礎のしっかりした記事を書け、そんな意味だったんじゃないかなと、受け止めていました。そのニュアンスに近いんですが、私は「老獪な雑誌」にしていきたいと考えています。世間という池に石を投げて、大きな波紋、あるいは波を立てることを目的としているところもある。それは芸能人のスキャンダルであったり、事件の発掘だったり、政治的なスキャンダルだったりするかもしれませんけども、いずれにせよ世間にさざ波が立ちます。そのさざ波がどのような波紋を描くかということもあらかじめ考える。野卑な言い方をすれば、切った張ったの週刊誌稼業ですから、時と場合によっては返り血を浴び、相手と刺し違えることや斬ったつもりが斬られていたということもあるでしょう。でも決して慌てず、うろたえず、それすらも計算しているような、そんな老獪でタフな雑誌でありたいと思っているのです。
2016年03月31日数百名のメンバーをまとめる総監督の経験を経て、あるべきリーダーの姿を模索し続けてきた高橋みなみさん。ビジネスパーソンの間でも話題の著書『リーダー論』をもとにコミュニケーションの鉄則をご指南いただきました。***私がリーダーの役割のなかで最も大事だと思うのは、メンバーひとりひとりをよく理解することです。人の短所は目をつぶっていても見えてしまうものですが、長所は相手を知ろうと思わない限り、なかなか見えてこないんです。相手を理解して、好きになって、信頼関係を築く。それが“時にはメンバーを叱る”“仕事を任せる”といった、リーダーの役割のベースになっている気がします。とはいえ、300人を超えるAKB48のメンバー全員と、一対一でじっくり話をするのは現実的に難しい。なので、一対一の時間ではなく、一対一のいい関係を築くことを心がけています。いい関係というのは、その子にとって自分が“何かをしてくれる人”になるということ。人は自分のために何をしてくれたかで、その人との信頼関係を査定するところがあると思うんです。なので、この人は自分を見てくれている、自分を褒めてくれる人、という認識を植え付けるためにも、できるだけ褒めてあげたり、“見ている”ということを伝えるようにしています。実際にコミュニケーションをとる上で大事にしていることは、自分の弱さを見せることです。昔は弱さを見せるなんて自分の美学に反する、と思っていました(笑)。でも、時には、“たかみなさんがそこまで話してくれたなら、私も…”と、相手の心を開くきっかけになることもあると思うんです。時には自分の弱さを見せたり、泥くさい部分をさらしたほうが、みんなの共感を得られるいいリーダーでいられるのかもしれません。◇たかはし・みなみ1991年4月8日生まれ、東京都出身。AKB48第1期メンバーでグループ前総監督。4月8日の劇場公演をもってグループを卒業する。著書『リーダー論』(講談社AKB48新書)が11万部を超えるヒット中。※『anan』2016年3月30日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・武政ヘア&メイク・大場聡美(オサレ カンパニー)取材、文・菅野綾子
2016年03月24日ちまたで話題のTVアニメ『おそ松さん』が、朝日新聞出版発行の「週刊朝日」2016年4月1日号(3月22日発売 / 特別定価410円)のグラビアページに登場する。「おそ松さん」は、赤塚不二夫氏の漫画「おそ松くん」の6つ子が成長した後を描いたギャグコメディ。若い女性を中心に熱狂的なファンが急増中で、DVDやグッズはバカ売れ。アベノミクスならぬマツノミクスという言葉も生まれたほどで、その経済効果は何十億円とも言われている。誌面では、個性的な"ダメ男"に育った6つ子の特徴や見分けポイントがイラスト付きで解説されるほか、人気を後押しする声優陣についても紹介。すでにハマっている人も、これから見ようという人も必見の1冊になっている。
2016年03月22日米Amazon.comは2月3日(現地時間)、電子書籍リーダー端末「Kindle」シリーズのソフトウエアアップデートのプレビューを公開した。ホーム画面が刷新され、本のオススメやリーディングリストにアクセスしやすくなる。アップデートは2月に提供開始になる予定で、対象端末はKindle Paperwhite (2013、2015)、Kindle (2014)、Kindle Voyage (2014)など。これらのデバイスでは、OTA(Over-The-Air)でアップデートが自動的に実行される。Kindleの現バージョンのホーム画面は端末またはクラウドのライブラリ内が表示されるが、新しいホーム画面では左上に「My Library」、右上に「My Reading Lists」、下に「Recommended for you」というレイアウトになる。My Libraryセクションには最近開いた本が数冊が表示され、左上のMy Libraryボタンをタップするとライブラリに切り替わる。ライブラリは、これまで同様に「All」(クラウドにある全ての本)と「Downloaded」(端末にダウンロード済みの本)を切り替えながら利用する。新しいMy Reading Listsセクションには、AmazonのWishリストやKindleに送ったサンプルの一部が表示され、ワンタップでアクセスできる。書籍のソーシャルサービスGoodreadsを利用していたら、同サービスのWant to Readの内容も表示される。ホーム画面の下の「Recommended for you」はカルーセルデザインになっており、本のオススメ、Goodreadsの友達が読んでいる本、ベストセラータイトルなどの表紙が並ぶ。レコメンデーションは、パーソナライズ機能を利用することで、よりユーザーの好みに近いオススメが表示されるようになる。パーソナライズ機能では、まず本のカテゴリー・リストから好みのカテゴリーを選択し、そのカテゴリーの本を何冊かレーティングする。オススメを知りやすくなるだけではなく、友達や家族に本や引用を勧める機能も使いやすくなる。シェアにはFacebook、Twitter、Goodreadsを利用でき、シェアを受け取った人はWebブラウザを使ってプレビューをチェックできる。ファイルのダウンロード、サービスへのログインやサインナップは不要だ。ツールバーも改良され、ユーザーが頻繁に利用する設定にアクセスしやすくなる。現バージョンでは明るさ調整になっているボタンが設定ボタンに変わり、タップすると、エアプレーン・モードのオン/オフ、同期、画面の明るさの調整、全ての設定のボタンが並ぶパネルが開く。
2016年02月04日ビー・ユー・ジーSSTは1月20日、タッチパネル搭載のネットワーク対応非接触ICリーダーライター「ピットタッチ・プロ」をバージョンアップした新モデル「ピットタッチ・プロ2」の受注を開始した。出荷は2月中旬の予定となっている。「ピットタッチ・プロ」は、Webブラウザベースの実行環境を提供し、HTMLやCSS、JavascriptといったHTML5関連技術を使って同製品に組み込むウェブアプリ(コンテンツセット)を開発できるようになっている。比較的簡単なプログラミング言語を使用するため、アプリ開発のコストや工数を大幅に低減でき、すでに多くのコンテンツセットが開発されているという。「ピットタッチ・プロ2」では、さらに最新の技術に対応するとともに、既存ユーザーに対しても互換性を提供するとしている。また、従来製品よりもタッチパネルの感度が向上し、対応するネットワークモジュールが追加されているという。勤怠打刻機能がプリインストールされた「ピットタッチ・プロ2勤怠パッケージ」は、画面デザインが刷新された。同社は、ピットタッチシリーズ全体で2016年度に1万台以上の販売を見込んでいる。
2016年01月20日GEやグーグルなどの大手企業が注目していることでも知られる「マインドフルネス」とは、端的にいえば「いま、目の前に集中すること」。リーダーとして集中力を高め、「やるべきこと」で確実に成果を出すための方法論です。『マインドフル・リーダーシップ”今”に集中するほど、成果が最大化される』(田口力著、KADOKAWA)のコンセプトは、意識を集中させてマインドフルになる習慣をつけること。その結果として、毎日の習慣はもちろん、人生までをも大きく変革させることができるのだといいます。でも、そもそもなぜマインドフルな状態になる必要があるのでしょうか?世界最高のリーダー育成機関として知られる「クロトンビル」で唯一の日本人としてリーダーシップ研修を任されていた著者によれば、それはリーダーにとっていちばん大切なことである「自分を知る」ための第一歩だから。目の前のことに集中するという意識的な気づきが積み重なり、自覚や自己認識につながるともいえるそうです。だとすれば気になるのは、「優れたリーダー」のあり方です。■優れたリーダーの三要素とは?自分を知るということはとても広範囲におよび、かつ深みがあること。そう主張する著者は、リーダーが最低限知っておくべきカテゴリーを、3つに分けて紹介しています。それは、「知力」「体力」「気力」に関わる属性。優れたリーダーたちは、この三要素に磨きをかけるため、日々努力を重ねているのだとか。また、この三要素は独立して機能するものではなく、掛け算のような関連性があるのだといいます。その掛け算の結果が、その人が発揮できるリーダーシップに関する潜在能力の大きさを示すということ。■重要なのは三要素の強化と改善ところでお気付きのとおり、この三要素は決して意外性の高いものではなく、それどころかきわめて常識的なもの。しかし、あまりに常識的すぎるため、磨きをかけることを忘れてしまいがちな事柄でもあるといいます。たとえば優れたリーダーたちは、数々の修羅場を経験しているもの。そんなとき、この三要素が鍵になるといいます。困難な状況に直面したとき、正面から向き合って取り組んでみれば、自分の本当の強みと弱みを認識できるもの。その強みと弱みの根元が、この三要素のいずれかにあるということに気づいた人は、誰かにいわれることもなく、自らその強化と改善に取り組むということです。■知力は学習能力と意志力と知性知力について著者はまず、これは知能指数が高いとか、多くの知識を備えているというだけの問題ではないと記しています。なぜならそれは、どんなにがんばってもコンピューターにはかなわないから。また、知能指数だけでは優れたリーダーや社会的に尊敬されている人たちの成功要因として説明がつかないという側面もあるそうです。知力としての属性に求められるものの第一は、学習能力。いいかえれば、経験から教訓を学び取る力です。第二は意志力。自分を内側から前進させる推進力ともいえるといいます。そして第三が知性。といっても先に触れたとおり知能の高さや知識の豊富さを意味するのではありません。そのふたつを、自分の人間性を高めるために、洞察力と掛け合わせて使うことが大切だということ。■体力はエンジンを回すガソリンいま、グローバル化などの経済環境の変化は、私たちにさまざまな対応を求めています。身体的な能力に対して求められる要件にしても、それは同じ。ここで著者が取り上げているのは、「コーポレート・アスリート」という考え方です。ハードな仕事をこなすためには、本人のスタミナやエネルギーが必要。企業で働くビジネスパーソンであっても、スポーツ選手のように心身を鍛えることが求められているわけです。ちなみに著者は研修の場などで、リーダーに求められる頭の要件を車のエンジンにたとえているのだそうです。回転の速い頭は、いわば回転数が高域まで出せるエンジン。しかし同時に、強い頭であることも重要。高速回転のまま、長時間回し続けられるエンジンであるかどうかということです。そして、高回転させながら頭を長時間使えるようになるためには、知力を鍛えることだけではなく、エンジンを回し続けるだけのガソリンを補給することも必要。つまり、このガソリンにあたるものが体力です。■気力はマインドフルネスの中核気力とは、情動的な働きのこと。エモーショナル・インテリジェンス、あるいは心の知能指数として知られている要素だそうです。今後、マインドフルなリーダーがますます求められるようになる背景と、この情動的な働きには密接な関係があるのだとか。そしてそれは背景だけではなく、マインドフルネスの中核をなす要素でもあるのだといいます。*著者がいうように、マインドフルネスの実体は簡潔でシンプル。しかしシンプルだからこそ、リーダーもしくは将来のリーダーにとっては応用範囲が広そうでもあります。(文/書評家・印南敦史)【参考】※田口力(2015)『マインドフル・リーダーシップ”今”に集中するほど、成果が最大化される』KADOKAWA
2015年12月11日ロジテックINAソリューションズは19日、iPhoneなどに装着して使えるケース型の1次元/2次元バーコードリーダー、およびRFIDリーダー/ライターの「AsReader」シリーズを発表した。価格(税別)は58,000円より。○1次元バーコードリーダー「AsReader Barcode 1D(ASX-510R)」は、iPhone 5 / iPhone 5s / 第5世代iPod touchに装着して利用できるケース型の1次元バーコードリーダー。ブラックとホワイトの2色を用意。価格は58,000円(税別)。JAN / UPC / EAN、CODE39、CODE128、CODABAR(NW-7)など、国内で使用される主要なコードを含めた1次元バーコードに対応する。在庫管理や受注管理など、8種類の専用アプリも用意されており、ハンディターミナルやPOSシステムとしての利用が可能。タッチスクリーンを活かして業務効率の向上も見込める。端末コストの削減にも有効としている。「AsReader Barcode 1D iPhone6用(ASX-610R)」は、iPhone 6 / iPhone 6sに装着して利用できるケース型の1次元バーコードリーダー。ブラックとホワイトの2色を用意。価格は64,800円(税別)。JAN / UPC / EAN、CODE39、CODE128、ITF(INTERLEAVED 2of5)、CODABAR(NW-7)、GS1 DATABARファミリーなど、国内で使用される主要なコードを含めた1次元バーコードに対応する。「AsReader Barcode 1D iPod touch用(ASX-T510R)」は、第5世代iPod touchに装着して利用できるケース型の1次元バーコードリーダー。ブラック / ホワイト / ピンクの3色を用意。価格は64,800円(税別)。JAN / UPC / EAN、CODE39、CODE128、ITF(INTERLEAVED 2of5)、CODABAR(NW-7)、GS1 DATABARファミリーなど国内で使用される主要なコードを含めた1次元バーコードに対応する。○2次元バーコードリーダー「AsReader Barcode 2D White(ASX-520R-W)」は、iPhone 5 / iPhone 5s / 第5世代iPod touchに装着して利用できるケース型の2次元バーコードリーダー。価格は73,000円(税別)。各種1次元バーコードに加え、2次元バーコードのPDF417、QR Code、Aztec、RSS、Compositeや、各国ポスタルコードにも対応する。「AsReader Barcode 2D iPhone6用(ASX-620R)」は、iPhone 6 / iPhone 6sに装着して利用できるケース型の2次元のバーコードリーダー。ブラックとホワイトの2色を用意する。価格は79,800円(税別)。対応機種以外の仕様は「ASX-520R-W」と共通。「AsReader Barcode 2D iPod touch用(ASX-T520R)」は、第5世代iPod touchに装着して利用できるケース型の2次元のバーコードリーダー。ブラック / ホワイト / ピンクの3色を用意する。対応機種以外の仕様は「ASX-520R-W」と共通。○RFIDリーダー / ライター「RFID AsReader(ASX-300R)」は、iPhone 5 / iPhone 5s / 第5世代iPod touchに装着して利用できるケース型のRFIDリーダー / ライター。価格は120,000円(税別)。920MHzのUHF帯RFIDのICタグ(RFタグ)の読み取り / 書き込みが可能。FCCを取得しているので米国でも利用できる。「AsReader RFID iPhone6用(ASX-630R)」は、iPhone 6 / iPhone 6sに装着して利用できるケース型のRFIDリーダー / ライター。ブラックとホワイトの2色を用意する。920MHzのUHF帯RFIDのICタグ(RFタグ)の読み取り / 書き込みが可能で、「ASX-300R」よりも出力がアップしている。FCCとCEなどを取得しているので海外でも利用可能。「AsReader RFID iPod touch用(ASX-T530R)」は、第5世代iPod touchに装着して利用できるケース型のRFIDリーダー / ライター。ブラック / ホワイト / ピンクの3色を用意する。価格は126,800円。対応機種以外の仕様は「ASX-630R」と共通。
2015年11月19日こんにちは。深沢真太郎です。ビジネスパーソンを数と論理に強くする「ビジネス数学」を提唱する、教育コンサルタントです。優秀なリーダーの発言を見ていると、勝負どころである「数字」を使っていることに気づきます。■覚悟を示す数字「0」たとえばソフトバンクの孫正義社長は、ある年の新卒採用説明会で「ソフトバンク電波改善宣言」を次のような数字を使ってプレゼンテーションしました。「98%」日本の全世帯のうち98%は既に電波がつながるようになっている。でも、ここからさらに改善し、100%を目指すと。このメッセージは裏を返せば、電波がつながらない世帯をゼロにするという決意表明でもあります。ゼロは「0.0001」ではありません。当たり前ですが、ゼロは「0」です。アルコールはまったく入っていません→0%不良品は絶対に出しません→不良品発生率0%雨は絶対に降りません→降水確率0%つまり、「0」は絶対という決意がなければ、口にできない数字なのです。だからこそ、「0」を使ったメッセージに、人はその「覚悟」を感じます。■部下を導く数字「1」一方、優秀なリーダーは「1」という数字も上手に使っています。たとえば、部下に対するこんなメッセージ。「キミは頑張っている。来年こそ、ウチのチーム内で営業成績No.1をとれ!」部下の成長を願い、さらなる高みに導くための熱いメッセージですね。しかし、もしこのメッセージが、「1」でなかったらどうでしょう?「キミは頑張っている。来年こそ、ウチのチーム内で営業成績No.2をとれ!」数字の「1」と「2」。その差は、わずかに「1」です。(当たり前ですね…)しかし、これで部下の心に火がつくでしょうか。なんだか「所詮お前は1位になる器ではない」と言われている気もします。こうして考えてみると、「1」と「2」の差はとても小さいけれど、別の視点ではとても大きいと言えます。「2位じゃダメなんですか?」某政治家のそんな発言が話題になったのは何年前でしょうか。この政治家には申し訳ありませんが、やはり「2」じゃダメなのです。「1」でないと、人は熱くなれないのです。人を動かせるリーダーはこのことをよく知っています。だから、たとえ小さい範囲であっても「その中で必ず「NO.1になれ」と部下を成長に導きます。「0」は覚悟の数字。「1」は導く数字。もしあなたがリーダーなら、伝えるべきことは必ず数字を使って伝えてください。裏を返せば、勝負所で曖昧な発言や定性的な表現に逃げるリーダー、つまりは「0」や「1」をメッセージに込められないリーダーには、ついていかないほうがいいと思います。ビジネスパーソンの教育をしていて、強くそう思います。(文/深沢真太郎)【参考】※深沢真太郎(2015)『数学女子 智香が教える仕事で数字を使うって、こういうことです』日本実業出版社
2015年11月11日サンワダイレクトは10日、Surface Pro 3専用設計のUSB 3.0ハブ「400-HUB032SV」と、SDカードリーダ「400-SADR305SV」を販売開始した。直販価格は前者が税込2,980円、後者が税込3,480円。○400-HUB032SV専用設計で、Surface Pro 3側面のエッジに一体化する形状のUSB 3.0ハブ。USB 3.0ポートを3ポート搭載し、標準で1ポートのみとなる本体のUSBポートを増設できる。外付HDDなど、消費電力が高いUSB機器を接続する場合に備え、給電用のmicroUSBポートも搭載する。主な仕様は、インタフェースがUSB 3.0、消費電力が最大150mA、スタンバイ時が最大40mA。本体サイズはW69.5×D24.4×H9.5mm、重量は約14g。対応機種はSurface Pro 3のほか、Surface Pro 2、Surface Pro、Surface 3、Surface 2でも使用できるが、Surface Pro 2 / Proで使用した場合はボリュームボタンに干渉。また、Surface 3で使用した場合はmicroUSBポートに干渉する。対応OSはWindows 8 / 8.1 / 10。○400-SADR305SVSDXC対応のSDカードリーダ。こちらも専用設計で、Surface Pro 3の側面のエッジに沿って装着できるデザインとなる。対応カードはmicroSD/microSDHC/microSDXC、miniSD、SDHC/SDXC。このほか、USB 3.0ポートを2基搭載する。主な仕様は、インタフェースがUSB 3.0、消費電力が最大150mA、スタンバイ時が最大40mA。本体サイズはW69.5×D24.4×H9.5mm、重量は約15g。対応機種はSurface Pro 3のほか、Surface Pro 2、Surface Pro、Surface 3、Surface 2でも使用できるが、Surface Pro 2 / Proで使用した場合はボリュームボタンに干渉。また、Surface 3で使用した場合、microUSBポートに干渉する。対応OSはWindows 8 / 8.1 / 10。
2015年11月10日サンワダイレクトは10月30日、USB Type-AコネクタとmicroUSB Type-Bコネクタを備えたUSB 2.0対応のmicroSDカードリーダー「スマホ/タブレット対応USB2.0カードリーダー(microSD・Android/Mac/Windows対応) 400-ADROTG」を発売した。直販サイト「サンワダイレクト」での価格は3,222円(税別)。2つのUSBコネクタは、本体直付けで巻き取り式のケーブルとなっている。ケーブル長は各20cmで、対応メディアはmicroSD/SDHC/SDXCメモリーカード(最大128GB)。USB Type-AコネクタをPCに、microUSB Type-Bコネクタをスマートフォンやタブレットに接続すると、PCとスマートフォン/タブレットの間でデータをコピーするといった使い方が可能。この場合、PC側からのUSB給電でスマートフォン/タブレットを充電できる。充電用として用いるときは、USB Type-AコネクタをUSB-ACアダプタ(別途用意)につないでもよい。本体サイズはW51×D51×H20mm、重量は約40g。対応OSは、Windows Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10、Mac OS X 10.4~10.10、Android 4.1以降。
2015年11月01日ドスパラは9日、USB Type-Cに対応したカードリーダー(3モデル)を、同社直営の「上海問屋」にて発売した。各モデルとも税込価格は1,299円。○DN-13163コネクタ上下の向きを気にせず抜き差しできるUSB Type-Cを採用したカードリーダー。OTGに対応しており、同じくOTG対応のAndroidスマートフォンなどにも接続できる。USB Type-CのほかmicroUSB端子も搭載し、どちらでホスト側と接続してもよい。カードスロットはmicroSDメモリーカードスロットで、対応メディアはmicroSD/SDHC/SDXCメモリーカード。本体サイズはW57×D17×H8mm、重量は5g。○DN-13203各種メモリーカードに対応するスロットを備えたモデル。SDメモリーカードとmicroSDメモリーカード用のスロットをそれぞれ2基搭載している。認識するのは2基のスロットのうちどちらか片方のみ。対応メディアは、SD/SDHC/SDXCメモリーカード、microSD/SDHC/SDXCメモリーカード、コンパクトフラッシュ、メモリースティック、メモリースティックマイクロ、xDピクチャーカードなど。本体サイズはW74×D48×H13mm、重量は35g。○DN-13162SDメモリーカードとmicroSDメモリーカード用のスロットをそれぞれ2基搭載するモデル。認識するのは2基のスロットのうちどちらか片方のみ。本体サイズはW57×D17×H8mm、重量は21g。
2015年10月11日サンワサプライは7日、USB Type-Cコネクタを装備するUSB 3.1対応のカードリーダ「ADR-3TCML36S」と「ADR-3TCML37BK」を発売した。価格は「ADR-3TCML36S」が4,644円、「ADR-3TCML37BK」が4,428円。○ADR-3TCML36S「ADR-3TCML36S」は34種類のメディアに対応するカードリーダ。PCとの接続インタフェースにUSB Type-Cコネクタを採用。MacBookなどのUSB Type-Cコネクタ搭載PCで使用できる。USB 3.1 GEN1に準拠し、最大5Gbpsのデータ転送速度に対応する。搭載スロットはSDメモリーカードスロット、microSDメモリーカードスロット、CFカードスロット。対応メディアは、SD / SDHC / SDXCメモリーカード(最大256GB)、microSD / microSDHC / microSDXCメモリーカード(最大128GB)、コンパクトフラッシュ(最大512GB)など。別途アダプタを用意すれば41種類のメディアまで対応可能。電源はUSBバスパワー。ケーブル長は約10cm。本体サイズはW29×D67×H16.4mm、重量は30g。対応OSはWindows 7(SP1) / 8 / 8.1、OS X 10.10。○ADR-3TCML37B「ADR-3TCML37BK」は51種類のメディアに対応するカードリーダ。USB Type-Cコネクタの採用や、USB 3.1 GEN1への準拠など、基本機能は「ADR-3TCML36S」と共通。搭載スロットが異なっており、SDメモリーカードスロット、メモリースティックスロット、CFカードスロットという構成になっている。対応メディアは、SD / SDHC / SDXCメモリーカード(最大256GB)、メモリースティック / PRO / Duo(最大128GB)、コンパクトフラッシュ(最大512GB)など。別途アダプタを用意すれば59種類のメディアまで対応可能。電源はUSBバスパワー。ケーブル長は約10cm。本体サイズはW24×D90×H13.5mm、重量は27g。対応OSはWindows 7(SP1) / 8 / 8.1、OS X 10.10。
2015年10月07日ユニットコムは29日、USB 3.0ハブ、USB給電ポート、SD/microSDリーダー、スマートフォン/タブレットスタンド機能をまとめた「USB3.0-HUB-DOCK」を、パソコン工房の通販サイト内雑貨店「Nantena」にて発売した。価格は3,980円(税込)。USB3.0-HUB-DOCKは、OTG対応のスマートフォン/タブレット、またはPCに接続してUSBハブとして使用できるデバイス用スタンド。コネクタ類は、USBアップストリームポート×1、USBダウンストリームポート×3、USB給電ポート×2を搭載している。USB給電ポートは、2ポート合わせて3.4A以内であれば、1ポート最大2.4Aの出力が可能。本体側面には、SD/microSDスロットを装備している(SDスロットとmicroSDスロットは排他使用)。対応するSDカードはSDHC(32GBまで)とSDXC(64~128GB)、microSDHCカードはmicroSDHC(32GBまで)とmicroSDXC(64~128GB)。なお、OTGケーブルを使用した接続では、USBハブはUSB 2.0として機能する。USBハブに接続したUSBデバイス(マウスなど)に対応するドライバがホスト側に組み込まれていない場合、USBデバイスは使用できない。本体サイズはH60×W134×D72mm、重量は155g。ACアダプタ、専用USBケーブル、OTGケーブルが付属する。
2015年09月30日ラトックシステムはiPhone、AndroidスマートフォンからWi-FiでSDカードにアクセスできるWi-Fi SDカードリーダー「REX-WIFSD1X」を10月20日に発売する。価格はオープン、直販価格は税込み8,200円。現在、直販サイトを通じて予約受付中。同製品は主に3つの機能を備えたWi-Fi SDカードリーダー。ひとつ目の機能として、iOSデバイスやAndroidデバイスからワイヤレスでSDカードにアクセスし、各デバイスから専用アプリ「WiDrawer2」を介してデータを見たり、写真、動画、ドキュメントなどのデータをSDカードに保存したりすることができる。SDカードは大容量のSDXCにも対応する。iOSデバイスからは、写真、動画、連絡先のみ保存可能。写真、連絡先については、一括バックアップを行う機能も備える。AndroidからiPhoneといった異なるOSに変更した場合のデータ移行も行える。写真については、Androidの場合、DCIM/Pictureフォルター内、iPhoneではカメラロール内の写真や動画をまとめてSDカードにバックアップすることができる。2回目移行は差分のみのバックアップを行う。2つ目の機能として、モバイルバッテリーとして利用可能。バッテリ容量は3000mAhでiPhone1台分の充電が可能。USB充電対応の危機にも利用できる。3つ目に、同製品の電源をオフにし、パソコンに接続した場合にUSBカードリーダーとして利用できる機能もある。このほか、USBストレージを接続するためのUSBポートを備え、スマートフォンからUSBフラッシュメモリやUSBハードディスクにアクセス可能、SDカードとUSBストレージ間のデータ転送も行える。NFC対応のAndroidスマートフォンの場合、NFCマークにタッチすることで、アプリのインストールとWi-Fiの設定も行える。
2015年09月27日トランセンドジャパンは9月14日、UHS-IIスピードクラスに対応したUSB 3.1カードリーダー「RDF9」を発表した。発売は10月上旬で、価格はオープン。RDF9は、UHS-IIスピードクラスに対応するカードリーダー。USB 3.1にも対応し、最大読み込み260MB/s、最大書き込み190MB/sを実現している。4K動画やRAW画像などのファイル転送を高速で行えるという。SDカードスロットとmicroSDカードスロット、メモリースティックスロット、CFカードスロットを備え、対応メディアはSD / SDHC / SDXCメモリーカード、microSD / SDHC / SDXCメモリーカード、メモリースティック(MSXC対応)、コンパクトフラッシュカード(UDMA6 / UDMA7対応)など。本体サイズはW67.6×D45×H15.2mm、重量は約32g。対応OSはWindows Vista / 7 / 8、Mac OS X 10.2.8以上、Linux Kernel 2.6.30以上。電源はUSBバスパワーだ。
2015年09月15日トランセンドジャパンは9月14日、USB 3.1カードリーダ「RDF9」を発表した。UHS-IIスピードクラスに対応する。発売は10月上旬で、価格はオープン。RDF9は、UHS-IIスピードクラスに対応したカードリーダ。USB 3.1にも対応し、リード最大260MB/s、ライト最大190MB/sでのデータ転送を実現した。4K動画やRAWファイルなどサイズの大きいファイル転送を高速で行える。搭載スロットは、SDメモリカードスロット、microSDメモリカードスロット、メモリースティックスロット、CFカードスロットの4種類。主な対応メディアはSD / SDHC / SDXCメモリカード、microSD / SDHC / SDXCメモリカード、メモリースティック(MSXC対応)、コンパクトフラッシュカード(UDMA6 / UDMA7対応)など。電源はUSBバスパワー。本体サイズはW67.6×D45×H15.2mm、重量は約32g。対応OSは、Windows Vista / 7 / 8、Mac OS X 10.2.8以降、Linux Kernel 2.6.30以降。
2015年09月15日Squareは10日、ビックカメラ、ソフマップ、コジマ、東急ハンズ名古屋店で、「ICカード対応Squareリーダー」の予約受付を開始した。発売日は2015年10月1日(Apple Storeは10月26日)。価格は4,980円。10月31日までに同商品で決済の受け付けを始めた事業者には、4,980円分を決済手数料に還元する。○手頃な価格で持ち運びも簡単近年、クレジットカードのIC化が進み、日本国内で発行されるクレジットカードは2020年までに全てICチップが搭載される予定となっている。これに伴い、事業者もICカードに対応した決済端末の導入を求められているが、ICチップを読み取ることのできる従来型の決済端末は高額で事業者の大きな負担となっていた。そこでSquareは、個人事業主や中小企業でもクレジットカードのIC化の流れに対応できるよう、独自構造のICカード対応リーダーと対応ソフトウェアを開発。手頃な価格で簡単に持ち運べるリーダーを実現したという。「ICカード対応Squareリーダー」は、スマートフォンまたはタブレット端末のイヤホンジャックに挿して使うクレジットカードリーダー。ICチップを読み取るスリットと磁気テープを読み取るスリットの2つのスリットを用意し、ICチップが搭載されていないクレジットカードの場合はスワイプして決済できる。カード情報は、読み取り後、瞬時に暗号化されるほか、不正利用を防止するための仕組みを複数用意。 決済後は、カードホルダーに端末画面上にサインをしてもらって本人確認する。
2015年09月11日『世界トップリーダー1000人が実践する時間術』(谷本有香著、KADOKAWA)の著者は、経済キャスター/ジャーナリストとして世界の1000人を超える著名人にインタビューしてきた実績を持つ人物。本書ではそんな経験を軸に、トップリーダーならではの、そして私たちにも応用できる時間術を明かしています。第1章「世界トップリーダーは、1分を60秒、1時間を60分、人生を30000日と考える」から、基本的な考え方を抜き出してみましょう。■すべての時間を有意義に使う著者によると、時間に対する特徴的な考え方を持っている点において、世界のトップリーダーには共通点があるのだそうです。それは、「Time is on my side = 時間は常に私の味方だ」という考え。忙しく時間に追われるのではなく、自ら時間を支配し、味方につけ、自分のすべての時間を有意義に使うということです。■「無駄」を徹底的に排除するそして重要なのは、トップリーダーに「無駄な時間は一切ない」ということだとか。裏を返せば、無自覚に、無意味に使われる時間を「無駄」と感じているということ。「結局は1日ダラダラしてしまった」「無駄なミーティングに参加してしまった」というような、自分の支配から離れてしまった時間を「無駄」と定義し、徹底的に排除しているということです。■すべての時間に意味を与えるだとすれば、そのために必要なのは「時間を有意義に使う」というマインドセット(考え方の基本的な枠組み)。「いまはなんのための時間なのか」ということを、常に意識し続けるということ。たとえば家族とのバカンス休暇ひとつとっても、トップリーダーは「仕事に備えてリフレッシュしている」と考えるのだそうです。同じようにお飲を飲む時間は「アイデアを生み出すために自分と対話する時間」、眠る時間は「仕入れた情報を脳に定着させるための時間」。普通の人が特別なことだと感じないようなことにも、意識的に意味を与えている。自分の意識したとおりに行動することで、結果的にすべての時間が無駄ではなくなるわけです。■時間の罪悪感から解放される一般的な考え方からすると極端な気もしますが、常に「いまはなんのための時間なのか」を自分に問う習慣がつくと、まずは「本当に無駄な時間」を削れるようになると著者。そしてこのマインドセットが身につくと、最終的には時間を使うことへの罪悪感から解放されるのだといます。「自分は有意義なことに時間を使っている」と思えるからこそ、時間に追われることがなくなるわけです。*だとすれば「時間をどう使うべきか」という問題は、まさに人生のマインドセットに大きく関係したことだといえそうです。(文/印南敦史)【参考】※谷本有香(2015)『世界トップリーダー1000人が実践する時間術』KADOKAWA
2015年08月29日大日本印刷(DNP)は8月25日、情報セキュリティ部門リーダーを育成する訓練システム「TAME Range(テイムレンジ)」を9月1日より本格販売すると発表した。「TAME Range」は世界トップレベルのサイバーセキュリティ技術を持つIAI(イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ)の訓練システム。このシステムを利用することで、高度化するサイバー攻撃に対して適切に対応・判断できるセキュリティリーダーの育成と、未知の攻撃に対応できるスキルの修得が可能になるという。この訓練では、一般的な企業のネットワークシステムを仮想化したトレーニング環境(サイバーレンジ)で行われるものがある。サイバー攻撃のシナリオは、標準型攻撃など実例に基づいており、リアルな防御トレーニングが行える。また、1チーム4人単位、最大4チームを同時に訓練できることも特徴となっており、多様なサイバー攻撃に対応できるチームを育成できる。また、セキュリティリーダーは、各メンバーの役割やタスクを設定し、情報を総合的に判断して次の行動を指示することで、指揮能力を習得できるという。制限時間内にサイバー攻撃の検知・分析・遮断・駆除を行い、リーダーによる報告までを訓練することも可能だ。訓練者の学習進捗や、達成レベルを自動判定する独自の進捗管理システムも備えている。訓練システムは、1ライセンス2億円(税別)から提供する。DNPは2018年度に売上30億円を目指すとしている。
2015年08月25日サンワサプライは19日、USB 2.0ハブ機能とmicroUSB充電ケーブルを一体化したカードリーダー「ADR-ML20CBK」を発売した。価格は3,780円(税別)。本体にはmicroSDメモリーカードスロットを搭載し、最大128GBまでのmicroSDXCメモリーカードを利用できる。USB 2.0ハブは2ポートを搭載。USBバスパワーで動作するほか、急速充電対応のACアダプタを用意すれば、スマートフォンなどの急速充電も可能。microUSBケーブルは直付けされており、PCとスマートフォンの同期ケーブルとしても利用できる。充電と同期はスイッチを切り替えて使用する。USB 2.0ハブの供給電流は400mA(全ポート合計)。本体サイズはW74×D38.25×H12.7mm、重量は40g。対応OSはWindows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1、Mac OS X 10.0以降。
2015年08月19日サンワサプライは27日、PCでもタブレットでも使えるUSB 3.0ハブ機能搭載のカードリーダ「USB-3HMS3S」を発表した。税込価格は10,584円。USBハブ機能を搭載するカードリーダ。Windowsのほか、MacやAndroidでも使用できる。USBポートはUSB 3.0×3基とUSB 2.0×1基を搭載。カードリーダとしてはSDXCカードスロットを備え、対応容量は128GBとなっている。本体上面には簡易スタンドを搭載。10型までのタブレットなどを設置できる。USBバスパワーで動作するだけでなく、付属のACアダプタを使ってのセルフパワー駆動にも対応し、USB HDDなども使用できる。セルフパワー時は、USBポートから最大1.5Aの出力が可能で、スマートフォンなどの充電も行える。本体サイズはW111×D63×H36mm、重量は約175g。対応OSはWindows XP(SP1) / Vista / 7 / 8 / 8.1。Mac OS X 10.4以降、Android 4.3以降。
2015年07月27日バッファローは7月8日、USB 3.0と高速化技術「TurboPC EX」に対応したカードリーダー/ライター「BSCR26TU3」を発表した。SDメモリーカードなどのメディアに対応する。参考価格は税別3,060円。BSCR26TU3は、USB 3.0に対応したカードリーダー/ライター。軽量・コンパクトなポータブルタイプで、持ち運びに便利な保護キャップも付属する。バッファロー独自の高速転送ソフトウェア「TurboPC EX」に対応。データの書き込み時にパソコンのメモリをキャッシュとして利用することで、書き込み速度を高速化できるというものだ。TurboPC EXはWindows環境にのみ対応し、利用するにはパソコン側に専用ソフトウェア「TurboPC EX」のインストールが必要だ。ソフトは同社のWebサイトよりダウンロード可能。バッファローが行ったテストによると、パソコンとデジタルカメラをUSBケーブルで直結した場合に比べて、約12倍の転送スピード向上が見られたという。本体には、SDメモリーカード、microSDメモリーカードに対応した2基のスロットを搭載。スロット2基を同時に利用できるほか、それぞれのスロット同士で相互コピーも可能だ。対応メディアは、SD/SDHC/SDXC、microSD/microSDHC/microSDXCなど。また、ファームウェアアップデート機能も搭載しており、SD/microSDカードなどの新規格が登場した際にも、カードリーダーを買い替えることなく対応できる。インタフェースはUSB 3.0 / 2.0で、電源はUSBバスパワー。サイズはW67.5×D24.8×D10.2mm(突起部を除く)、重さは保護キャップ込みで約15g。カラーはブラックとシルバー。
2015年07月08日ミヨシは5日、PCの3.5インチベイにセットするタイプのカードリーダ「USB 3.0対応 内蔵型カードリーダ・ライタ」を発表した。発売は6月上旬。価格はオープンで、店頭予想価格は2,680円前後。SDメモリーカード、microSDメモリーカード、メモリースティック、コンパクトフラッシュ、xDピクチャーカードのスロットを備えるカードリーダ。PCの3.5インチベイにセットし、接続はUSB 3.0を利用して行う。SDメモリーカードはUHS-I、コンパクトフラッシュはUDMA 7での転送に対応。USBポートは最大2.1Aの出力に対応する。SDメモリーカード / microSDメモリーカードスロットは、メディアを取り出しやすいプッシュ式コネクタを採用。ドライブレターはどのカードスロットを使用しても同じ値が割り振られる。内部USBケーブル長は約38cm、電源ケーブル長は約8cm。本体サイズはW100.8×D119.5×H25.5mm。対応OSはWindows Vista / 7 / 8 / 8.1。
2015年06月08日エレコムは19日、USB3.1規格のType-Cコネクタに対応したカードリーダー/ライター「MR3C-AP010BK」を発表した。価格は税別7,980円。5月下旬に発売する。MR3C-AP010BKは、USB Type-Cコネクタに対応したカードリーダー/ライター。SD/SDHC/SDXC、microSD/microSDHC/microSDXC、コンパクトフラッシュ スロットを装備し、33種類のメディアに対応している。同社の試験結果によると、デジカメからPCへ直接転送する場合と比較して、USB3.1 Gen1対応機器との接続で約9倍、USB2.0対応機器との接続では約4倍速いデータ転送が行えるという。インタフェースはUSB 3.1で、電源はパスパワー。本体サイズはW68.0×D45.0×H16.0mm、重さは約46g。対応OSは、Windows Vista / 7 / 8.1、Mac OS X 10.10。
2015年05月19日